JP2003058946A - 写真シール自動販売方法及び写真シールシート - Google Patents

写真シール自動販売方法及び写真シールシート

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JP2003058946A JP2001317585A JP2001317585A JP2003058946A JP 2003058946 A JP2003058946 A JP 2003058946A JP 2001317585 A JP2001317585 A JP 2001317585A JP 2001317585 A JP2001317585 A JP 2001317585A JP 2003058946 A JP2003058946 A JP 2003058946A
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匡 前田
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正道 秋間
Hyoe Tamura
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、利用者が意図しない画像編集洩れ
を防止し、撮影画像に対して1枚ずつ十分画像編集を行
うことができ、撮影に要した時間に相対して画像編集時
間が決定される写真シール自動販売機を提案することを
目的とする。 【解決手段】撮影手段で撮影する撮影工程と、該撮影工
程で撮影した撮影画像に対して入力手段で画像編集を許
容する編集工程と、前記画像編集された編集画像及び/
又は撮像画像から所定の画像を印刷手段で写真シールシ
ートとして印刷する印刷工程とを備えた写真シール自動
販売方法又はその装置に対し、前記撮影工程を複数回許
容し、1つの撮影画像に対する前記編集工程に編集制限
時間を設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばゲームセ
ンター等のアミューズメント施設において、デジタルカ
メラ等のカメラで写真を撮影し、その画像をプリンタに
てシール紙に印刷するような写真シール自動販売の方
法、装置及びその製造物である写真シールシートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上述の写真シール自動販売装置と
しては、被写体を一定回数以内で撮影し、その撮影画像
に対して文字やマーク等の落書きを書込む画像編集機能
を有するものが提案されている。このような写真シール
自動販売装置は、まず一定枚数以内の撮影画像を得るた
めの撮影工程があり、該撮影工程終了後に撮影した各撮
影画像に対して画像編集を行う編集工程が設けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような写真シー
ル自動販売機は、撮影工程と編集工程が完全に分離して
いるため、例えば撮影工程で3枚撮影した場合であれ
ば、次の編集工程で制限時間内に1枚目は十分画像編集
できたが、2枚目は途中まで、3枚目は全く画像編集で
きなかったというようなことが起こり、利用者の不満に
つながっていた。
【0004】また、複数枚数撮影した後に無秩序に画像
編集を行うため、本当に画像編集したかった撮影画像に
画像編集するのを忘れてしまい、写真シールシートとし
て印刷された後に気づくこともあった。また、例えば画
像編集時間が長いことを望む利用者であっても、撮影を
早く済ましても画像編集時間をその分延長するようなこ
とはできなかった。
【0005】この発明は、利用者が意図しない画像編集
洩れを防止し、撮影画像に対して1枚ずつ十分画像編集
を行うことができ、撮影に要した時間に相対して画像編
集時間が決定される写真シール自動販売機を提案するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、撮影手段で
撮影する撮影工程と、該撮影工程で撮影した撮影画像に
対して入力手段で画像編集を許容する編集工程と、前記
画像編集された編集画像及び/又は前記撮影画像から所
定の画像を印刷手段で写真シールシートとして印刷する
印刷工程からなる写真シール自動販売方法又はその装置
であって、前記撮影工程を複数回許容し、1つの撮影画
像に対する前記編集工程に編集制限時間を設定する写真
シール自動販売方法又はその装置であることを特徴とす
る。
【0007】すなわち、1つの撮影画像に対する前記編
集工程に編集制限時間を設定することで、利用者は全て
の撮影画像に対して確実に画像編集が行え、いずれかの
撮影画像に対する画像編集を失念した状態で時間切れと
なることを防止することができる。
【0008】好ましい実施の形態として、前記撮影工程
で1又はそれ以上の撮影画像を得た後に続けて前記編集
工程を行う撮影編集連続工程を、1販売内で繰り返して
実行可能にすることができる。すなわち、撮影工程と編
集工程とを1つのセットとして認識させて、このセット
を繰り返し実行させることができ、撮影画像に対して確
実に編集工程を与えて利用者の意図しない編集洩れを防
止できる。
【0009】好ましい実施の形態として、前記撮影編集
連続工程に所定の個別制限時間を設定し、該撮影編集連
続工程の繰り返しに対して所定の繰り返し制限時間を設
定して、二重に制限時間を設定することができる。すな
わち、例えば先の工程である撮影工程を短時間で済ませ
れば、次の工程である編集工程では制限時間を長く設定
し、その編集工程でも短時間で済ませれば、次の工程で
ある撮影工程ではさらに制限時間を長く設定するといっ
たことができる。これにより、利用者は各工程に対して
時間配分を自分好みに振り分けることが可能になる。
【0010】好ましい実施の形態として、前記撮影編集
連続工程に所定の個別制限時間を設定し、該個別制限時
間から前記撮影工程に要した時間を減算した残りの時間
で前記編集工程を許容することができる。
【0011】すなわち、前記撮影編集連続工程の個別制
限時間内で、利用者は撮影工程と編集工程の時間配分を
振り分けることができる。例えば前記撮影編集連続工程
を2回行う場合であれば、1回目は撮影工程に長時間を
要して編集工程が短かったため、2回目は撮影工程を短
時間で行って編集工程に長時間を確保するようなことが
できる。
【0012】好ましい実施の形態として、前記撮影工程
は、1つの撮影画像を決定するまで撮影のやり直しを許
容することができる。すなわち、利用者は納得できる撮
影画像を得るまで撮影のやり直しを行った後、該撮影画
像に対する画像編集を行えるため、仕上がりの写真シー
ルシートに対する満足度が向上する。
【0013】好ましい実施の形態として、前記撮影工程
及び/又は編集工程は、先の撮影工程及び/又は編集工
程に要した時間に相対して制限時間を設定することがで
きる。
【0014】すなわち、利用者は先の撮影工程に要した
時間に相対する編集工程の制限時間、先の撮影工程に要
した時間に相対する次の撮影工程の制限時間、又は先の
撮影工程に要した時間に相対する次の編集時間等を得る
ことができ、各工程に対して任意に時間配分を行うこと
ができる。
【0015】好ましい実施の形態として、前記編集工程
は、先の撮影工程及び/又は編集工程で得た編集画像に
対しての画像編集も許容することができる。すなわち、
例えば編集工程で時間が余った場合等、必要に応じて先
に編集工程が終了している撮影画像及び/又は編集画像
に対してさらに編集を行うといったことができる。
【0016】この発明は、前記写真シール自動販売方法
又はその装置で前記編集画像を印刷する又は印刷された
写真シールシートとすることができる。これにより、利
用者は前記写真シール自動販売方法又はその装置で作成
された写真シールシートを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図面と
共に説明する。まず、図1に示す写真シール自動販売機
1の外観を表した斜視図と共に、写真シール自動販売機
1の構成について説明する。
【0018】写真シール自動販売機1はボックス状の枠
で囲まれ、その一側面には筐体2が設置される。筐体2
の正面上部には、中央にデジタルカメラ17を正面より
わずかに下向けに備え、該デジタルカメラ17は上下方
向に撮影角度を変更可能に設ける。
【0019】前記デジタルカメラ17を左右及び上部か
ら囲むようにして半透明部材からなる3つの拡散版16
aを備える。該拡散版16aの内部には、ストロボ発光
する3つのストロボ照明装置16(図2参照)を備えて
おり、該ストロボ照明装置から照射される光は前記拡散
版16aを通過して被写体を照明する。デジタルカメラ
17の左右に設けた前記拡散版16aは、板面を正面よ
り内側へ向かってわずかに傾斜させ、デジタルカメラ1
7の上部に設けた拡散版16aは、正面より下側へ向か
ってわずかに傾斜させることで、これらの各板面が被写
体に向かうように形成されている。
【0020】筐体2の正面中央には、画像を表示するデ
ィスプレイ18を備え、該ディスプレイ18にはタッチ
パネル14bを重ねて設け、タッチペン14aによって
落書き等をペンタッチ入力する入力装置14(後述)を
備える。筐体2の正面下部には、貨幣(例えば硬貨)を
投入する投入口15aを備え、その右側側面に写真シー
ルシート5を印刷して排出する写真シール排出口19a
を備える。
【0021】写真シール自動販売機1の枠部の天井部に
は、平面視四角形で側面視及び正面視台形の反射板16
bを備える。該反射板16bは、内部にストロボ照明装
置16(図2参照)を備え、底面には拡散板を設けて、
被写体を上から照射する。
【0022】以上の構成により、主にデジタルカメラ1
7を使用して撮影工程を、主にタッチペン14a及びタ
ッチパネル14bを使用して編集工程を実行する。
【0023】次に図2に示す写真シール自動販売機1の
制御回路ブロック図と共に、写真シール自動販売機1の
構造について説明する。制御処理を実行する制御部は筐
体2(図1)の内部に設けられ、該制御部は、CPU1
2、ROM11、RAM13にて形成し、CPU12は
ROM11に格納されているプログラムを読み込んで制
御処理を実行し、RAM13に処理用データの読書きを
行う。この実施形態では、撮影を行う撮影工程及び落書
きを行う編集工程のそれぞれに制限時間を設定してお
き、各工程に残り時間ができると、CPU12はこの残
り時間を一旦ROM11に記憶させ、次工程の制限時間
に加算して処理を行う。
【0024】入力装置14は、前述したようにディスプ
レイ18に設けられたタッチパネル14bとタッチペン
14aとにより形成され、利用者にタッチペン14aで
操作された内容に該当する信号を入力信号としてCPU
12に送信する。貨幣処理装置15は、前述の投入口1
5aの内部に設けられ、投入された貨幣(例えば硬貨)
の真偽判別、金種判別を行い、投入金額を処理信号とし
てCPU12に送信する。
【0025】ストロボ照明装置16は、前述の拡散板1
6aの各内部に収納され、それぞれCPU12からの照
明制御信号に従ってストロボ発光を実行する。デジタル
カメラ17は、CPU12よりシャッタ信号を受取り、
動画データや静止画データといった画像データをCPU
12に送信する。
【0026】ディスプレイ18は、CPU12より画像
信号を受信し、該信号に従って画像を表示する。プリン
タ19は、CPU12よりプリント画像データを受信
し、写真シールシート5に該プリント画像を印刷して排
出する。
【0027】スピーカ20は、CPU12より音声信号
を受取り、該信号に従って音声を鳴らす。以上の構造に
より、CPU12で撮影工程と編集工程の制限時間を管
理し、先の工程での使用時間に対応して後の工程の制限
時間を可変する。
【0028】次に図3に示す処理フロー図と共に写真シ
ール自動販売機1の動作について説明する。利用者に貨
幣(例えば硬貨)を投入口15a(図1)に投入される
と、貨幣処理装置15(図2)は真偽判定、金種判定を
実行し、CPU12に処理信号を送信して処理開始とな
る。
【0029】前記処理開始を受けて、CPU12はデジ
タルカメラ17で撮影している映像をディスプレイ18
に動画表示し、同時に撮影開始ボタンをディスプレイ1
8に表示して、利用者にタッチパネル14bの前記撮影
開始ボタンの位置をタッチペン14aでタッチされるの
を待つ(ステップn1)。
【0030】利用者が前記撮影開始ボタンをタッチペン
14aでタッチすると、CPU12はスピーカ20に音
声信号を送信して音声によるカウントダウンを開始す
る。そのカウントダウンの終了と共にストロボ照明装置
16を発光させ、同時にデジタルカメラ17で静止画像
を撮影する。この間CPU12は経過時間を管理してお
り、制限時間(例えば60秒)が経過すれば強制的にス
テップn4に進む(ステップn2)。このとき、撮影画
像が存在していればそれを撮影画像として強制的に採用
し、まだ1枚も撮影されていない場合には強制的に撮影
を実行してその撮影画像を採用する。なお、前記制限時
間は、撮影画像が決定されるまでの間、CPU12によ
ってディスプレイ18にカウントダウンして表示させ、
制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、C
PU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に
警告する。
【0031】撮影終了時に制限時間が経過していなけれ
ば、CPU12はディスプレイ18に前記撮影画像を静
止画表示し、同時にキープボタンと撮り直しボタンを表
示する。利用者に撮り直しボタンをタッチされた場合は
ステップn1に戻る。キープボタンをタッチされた場合
は、CPU12はステップn1からステップn3までの
一連の工程Aで経過した時間(例えば40秒)を前記制
限時間から減算し、算出された残時間(この場合は20
秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ス
テップn3)。
【0032】CPU12はディスプレイ18にRGB信
号を送信して前記撮影画像を表示させ、ROM12に記
憶させている工程Aでの残時間(この場合は20秒)を
これから実行する工程Bの制限時間(例えば60秒)に
加算して、制限時間を増加(この場合は80秒)させる
(ステップn4)。このとき同時にディスプレイ18に
は次撮影ボタンと印刷ボタンを表示させる。利用者はタ
ッチペン14aにて図4の画面イメージ図に示すペン1
8aと消しゴムペン18bで落書き画像18cに落書き
を行う。
【0033】CPU12は工程Bの経過時間を管理し、
前記加算した制限時間内(この場合は80秒)であれば
次のステップに進み、制限時間が経過すればステップn
7に強制的に進む(ステップn5)。CPU12は、利
用者が落書き中であれば、ステップn5に戻り、落書き
が終了すれば次のステップに進む(ステップn6)。
【0034】利用者に印刷ボタンをタッチペン14aで
タッチされると、ステップn14へ一気に進む。次撮影
ボタンをタッチされた場合には、CPU12はステップ
n4からステップn7までの工程Bでの経過時間(例え
ば50秒)を制限時間(この場合は80秒)から減算
し、算出された残時間(この場合は30秒)をRAM1
3に記憶させて次のステップに進む(ステップn7)。
なお、この次撮影ボタンをタッチされるまでの間、CP
U12は工程Bの制限時間(この場合は80秒)をディ
スプレイ18に表示させている制限時間表示部18g
(図4)にカウントダウンして表示させ、制限時間が残
り少なくなると(例えば残り10秒)、CPU12がス
ピーカ20に音声信号を送信して利用者に警告する。
【0035】次の工程Cはステップn8からステップn
10の3つのステップからなり、前記工程Aと同じ動作
で撮影処理を行う。ただしこのときは、工程Cの最初の
ステップn8でCPU12は前記工程Bでの残時間(こ
の場合は30秒)を制限時間(60秒)に加算して制限
時間を増加(この場合は90秒)して処理を行う(ステ
ップn8からn10)。
【0036】次の工程Dはステップn11からステップ
n12の3つのステップからなり、前記工程Bのステッ
プn4からステップn6の3つのステップと同じ動作を
行う。前記工程Cで例えば40秒使用したとすると、残
りの50秒が工程Dに与えられている制限時間、例えば
60秒に加算され、利用者は110秒の間落書きを行う
ことができる(ステップn11からn13)。なお、こ
の工程Dでの落書きにおいては、CPU12はサムネイ
ル画像18d(図4)に工程Bでの落書き画像と工程D
での落書き画像を縮小表示させ、利用者にタッチペン1
4aでタッチされることで落書き画像18cを選択され
た落書き画像に入れ替える。これにより、利用者は工程
Dで時間が余れば、工程Aでの落書きの続きを行うこと
ができる。
【0037】次のステップでは、CPU12はディスプ
レイ18にRGB信号を送信してシール分割数及び配置
(例えば16分割均等配置など)を選択させる画面を表
示させ、利用者にタッチペン14aでタッチして選択さ
せる(ステップn14)。
【0038】前記選択がされると、CPU12は選択さ
れた分割数及び配置に従って落書き画像を配置した写真
シールシート5をプリンタ19に印刷させ、写真シール
排出口19aから排出させる(ステップn15)。
【0039】以上の構成、構造、動作により、利用者は
撮影に時間をかけたい場合にはゆっくり撮影でき、落書
きに時間をかけたい場合には手早く撮影を済ませてゆっ
くり落書きを行うことができる。また、撮影画像を得た
後に該撮影画像に対して落書きを行うため、意図しない
落書き漏れを防止することができる。
【0040】なお、上述の実施の形態において、工程D
の制限時間は以前の工程の残時間を加算して算出した
が、工程A、B、C、D全てのトータル時間を設定して
おき(例えば240秒)、そこから工程A、B、Cに要
した時間(この場合は、工程Aで40秒、工程Bで50
秒、工程Cで40秒)を減算して算出(この場合は11
0秒)しても良い。
【0041】また、工程A、又は工程A,B、又は工程
A,B,Cで前記トータル時間(240秒)に達したと
きは、その時点でステップn14に進んで印刷等を実行
した後に終了するように設定しても良い。
【0042】また、工程Aと工程Bをまとめて制限時間
を管理し(例えば120秒)、工程Aが終了すれば(例
えば100秒)、その残時間(この場合は20秒)が工
程Bで使用できるようにしても良い。これにより、利用
者は早く撮影して落書き時間を延ばすだけでなく、ゆっ
くり撮影して落書き時間は少しでよいといった時間の使
い方ができる。
【0043】また、上記工程Aと工程Bをまとめて制限
時間を管理した場合は(120秒)、工程Aと工程Bを
合わせても制限時間内であれば(例えば40秒+20秒
=60秒を使用)、その残時間(つまり60秒)を次に
繰り越しても良いし、繰り越さなくても良い。繰り越し
た場合には、利用者にとって時間を十分使いきれる利点
があり、繰り越さなかった場合には、アミューズメント
施設の経営者にとって1販売に要する時間を短くして稼
働率を高められる利点がある。
【0044】他の実施形態として、撮影工程である工程
Eを2回繰り返し、編集工程である工程F,Gで2枚の
撮影画像に落書きを行う場合について、図5に示す処理
フロー図と共に説明する。
【0045】利用者に貨幣(例えば硬貨)を投入口15
a(図1)に投入されると、貨幣処理装置15(図2)
は真偽判定、金種判定を実行し、CPU12に処理信号
を送信して処理開始となる。
【0046】前記処理開始を受けて、CPU12はデジ
タルカメラ17で撮影している映像をディスプレイ18
に動画表示し、同時に撮影開始ボタンをディスプレイ1
8に表示して、利用者にタッチパネル14bの前記撮影
開始ボタンの位置をタッチペン14aでタッチされるの
を待つ(ステップs1)。
【0047】利用者が前記撮影開始ボタンをタッチペン
14aでタッチすると、CPU12はスピーカ20に音
声信号を送信して音声によるカウントダウンを開始す
る。そのカウントダウンの終了と共にストロボ照明装置
16を発光させ、同時にデジタルカメラ17で静止画像
を撮影する。この間CPU12は経過時間を管理してお
り、制限時間(例えば60秒)が経過すれば強制的にス
テップs5に進む(ステップs2)。このとき、撮影画
像が存在していればそれを撮影画像として強制的に採用
し、まだ1枚も撮影されていない場合には強制的に撮影
を実行してその撮影画像を採用する。なお、前記制限時
間は、撮影画像が決定されるまでの間、CPU12によ
ってディスプレイ18にカウントダウンして表示させ、
制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、C
PU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に
警告する。
【0048】撮影終了時に制限時間が経過していなけれ
ば、CPU12はディスプレイ18に前記撮影画像を静
止画表示し、同時にキープボタンと撮り直しボタンを表
示する。利用者に撮り直しボタンをタッチされた場合は
ステップs1に戻る。キープボタンをタッチされた場合
は、CPU12はステップs1からステップs3までの
一連の工程Eで経過した時間(例えば50秒)を前記制
限時間から減算し、算出された残時間(この場合は10
秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ス
テップs3)。
【0049】ここで、キープされた撮影画像が1枚目で
あれば(つまり最後でなければ)、ステップs1に戻
り、2枚目であれば(つまり最後であれば)、次のステ
ップに進む(ステップs4)。
【0050】このとき、CPU12はディスプレイ18
にRGB信号を送信して前記撮影画像を表示させ、RO
M12に記憶させている工程Eでの残時間(この場合は
10秒)をこれから実行する工程Fの制限時間(例えば
60秒)に加算して、制限時間を増加(この場合は70
秒)させる。これと同時にディスプレイ18には印刷ボ
タンと、先の実施形態の次撮影ボタンに変えて次落書き
ボタン(図示省略)を表示させる(ステップs5)。利
用者はタッチペン14aにて図4の画面イメージ図に示
すペン18aと消しゴムペン18bで落書き画像18c
に落書きを行う。
【0051】CPU12は工程Fの経過時間を管理し、
前記加算した制限時間内(この場合は70秒)であれば
次のステップに進み、制限時間が経過すればステップs
9に強制的に進む(ステップs6)。CPU12は、利
用者が落書き中であれば、ステップs6に処理を戻し、
落書きが終了すれば次のステップに処理を進める(ステ
ップs7)。
【0052】利用者に印刷ボタンをタッチペン14aで
タッチされると、SPU12はステップs13へ一気に
処理を進め、次落書きボタンをタッチされた場合には、
ステップs5からステップs8までの工程Fでの経過時
間(例えば50秒)を制限時間(この場合は70秒)か
ら減算し、算出された残時間(この場合は20秒)をR
AM13に記憶させて次のステップに処理を進める(ス
テップs8)。なお、この次落書きボタンをタッチされ
るまでの間、CPU12は工程Fの制限時間(この場合
は70秒)をディスプレイ18に表示させている制限時
間表示部18g(図4)にカウントダウンして表示さ
せ、制限時間が残り少なくなると(例えば残り10
秒)、CPU12がスピーカ20に音声信号を送信して
利用者に警告する。
【0053】次の工程Gはステップs9からステップs
12の4つのステップからなり、前記工程Fのステップ
s5からステップs8の4つのステップと同様の動作を
行う。
【0054】現在工程E,Fを経て20秒の余り時間が
あるため、工程Gの制限時間は本来の60秒に20秒を
加算され、利用者は80秒の間落書きを行うことができ
る(ステップs9からs12)。なお、この工程Gで
は、工程Fでディスプレイ18に表示されていた次落書
きボタンを前落書きボタンに変更する(図示省略)。
【0055】このとき、制限時間内(例えば55秒)に
ステップs12で利用者が前落書きボタンをタッチする
と、CPU12は処理をステップs5に戻し、余り時間
の間(つまり25秒)1枚目の撮影画像に対する落書き
を許容する。
【0056】次のステップs13では、CPU12はデ
ィスプレイ18にRGB信号を送信してシール分割数及
び配置(例えば16分割均等配置など)を選択させる画
面を表示させ、利用者にタッチペン14aでタッチして
選択させる(ステップs13)。
【0057】前記選択がされると、CPU12は選択さ
れた分割数及び配置に従って落書き画像を配置した写真
シールシート5をプリンタ19に印刷させ、写真シール
排出口19aから排出させる(ステップs14)。
【0058】以上の動作により、撮影した2枚の撮影画
像に対してそれぞれ制限時間を設定した編集工程で落書
きを行うため、意図しない落書き洩れを防止することが
できる。図5と共に説明したこの実施形態においても、
他の構成・構造は先の実施形態と同様であるので、詳細
な説明を省略する。
【0059】なお、以上の実施形態において前記ステッ
プs4での最後か否かの判断は、例えば印刷終了ボタン
を表示して利用者にタッチさせることで、2枚に限らず
複数枚キープ可能に設定しても良い。
【0060】また、前記ステップs2で制限時間が経過
したときに、ステップs4に進むように設定し、制限時
間を設定した工程Eを複数回繰り返して実行することを
可能に設定しても良い。また、工程Eでの余り時間を次
の工程Fに追加しない設定にしても良い。
【0061】この発明の構成と、上述の実施形態との対
応において、この発明の写真シール自動販売装置は、実
施形態の写真シール自動販売機1に対応し、以下同様
に、写真シールシートは、写真シールシート5に対応
し、制御手段は、CPU12、ROM11及びRAM1
3に対応し、入力手段は、入力装置14に対応し、撮影
手段は、デジタルカメラ17に対応し、印刷手段は、プ
リンタ19に対応し、撮影工程は、工程A、工程C及び
工程Eに対応し、編集工程は、工程B、工程D、工程F
及び工程Gに対応し、撮影編集連続工程は、工程A、B
を合わせた工程及び工程C、Dを合わせた工程に対応
し、個別制限時間は、工程A、Bを合わせた制限時間及
び工程C、Dを合わせた制限時間に対応し、繰り返し制
限時間は、工程A、B、C、Dを合わせた制限時間に対
応し、編集制限時間は、工程B、工程D、工程F及び工
程Gの制限時間、工程Aと工程Bを合わせた工程の制限
時間、工程Cと工程Dを合わせた工程の制限時間に対応
するも、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定
されるものではない。
【0062】
【発明の効果】この発明により、撮影を行った撮影画像
に対して確実に編集を行うことができ、意図しない編集
漏れによる利用者の失望を防止することができて、顧客
満足度を向上することができる。
【0063】また、利用者は撮影を行う撮影時間と落書
きを行う編集時間のバランスを自分の好みに変更するこ
とができる。すなわち、ゆっくり落書きをしたい利用者
は撮影を早く済ませて編集時間を長く取ることができ、
撮影に時間をかけたい利用者は、編集時間は短くなるが
十分時間をかけて撮影を行うことができる。
【0064】また、1回の写真シール自動販売に要する
時間は所定時間内に抑えられるため、利用者に編集時間
を十分とって満足してもらっても販売時間が延長され
ず、例えばゲームセンター等のアミューズメント施設の
経営者にとっては、顧客満足の向上と稼働率の確保を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真シール自動販売機の外観を示す斜視図。
【図2】制御回路を示すブロック図。
【図3】撮影、編集及び印刷処理を示すフローチャー
ト。
【図4】編集工程の画面イメージを示すイメージ図。
【図5】他の実施形態の撮影、編集及び印刷処理を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1…写真シール自動販売機 5…写真シール 11…ROM 12…CPU 13…RAM 14…入力装置 17…デジタルカメラ 19…プリンタ A、B、C、D、E、F、G…工程
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月21日(2001.11.
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、撮影手段で
撮影する撮影工程と、該撮影工程で撮影した撮影画像に
対して入力手段で画像編集を許容する編集工程と、前記
画像編集された編集画像及び/又は前記撮影画像から所
定の画像を印刷手段で写真シールシートとして印刷する
印刷工程とを有する写真シール自動販売方法又はその装
置であって、前記撮影工程を複数回許容し、1つの撮影
画像に対する前記編集工程に編集制限時間を設定する写
真シール自動販売方法又はその装置であることを特徴と
する。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月22日(2002.4.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 写真シール自動販売方法及び写真シー
ルシート
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばゲームセ
ンター等のアミューズメント施設において、デジタルカ
メラ等のカメラで写真を撮影し、その画像をプリンタに
てシール紙に印刷するような写真シール自動販売の方
法、装置及びその製造物である写真シールシートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上述の写真シール自動販売装置と
しては、被写体を一定回数以内で撮影し、その撮影画像
に対して文字やマーク等の落書きを書込む画像編集機能
を有するものが提案されている。このような写真シール
自動販売装置は、まず一定枚数以内の撮影画像を得るた
めの撮影工程があり、該撮影工程終了後に撮影した各撮
影画像に対して画像編集を行う編集工程が設けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような写真シー
ル自動販売機は、撮影工程と編集工程が完全に分離して
いるため、例えば撮影工程で3枚撮影した場合であれ
ば、次の編集工程で制限時間内に1枚目は十分画像編集
できたが、2枚目は途中まで、3枚目は全く画像編集で
きなかったというようなことが起こり、利用者の不満に
つながっていた。
【0004】また、複数枚数撮影した後に無秩序に画像
編集を行うため、本当に画像編集したかった撮影画像に
画像編集するのを忘れてしまい、写真シールシートとし
て印刷された後に気づくこともあった。また、例えば画
像編集時間が長いことを望む利用者であっても、撮影を
早く済ましても画像編集時間をその分延長するようなこ
とはできなかった。
【0005】この発明は、利用者が意図しない画像編集
洩れを防止し、撮影画像に対して1枚ずつ十分画像編集
を行うことができ、撮影に要した時間に相対して画像編
集時間が決定される写真シール自動販売機を提案するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、撮影手段で
撮影する撮影工程と、該撮影工程で撮影した撮影画像に
対して入力手段で画像編集を許容する編集工程と、前記
画像編集された編集画像及び/又は前記撮影画像から所
定の画像を印刷手段で写真シールシートとして印刷する
印刷工程とを有する写真シール自動販売方法又はその装
置であって、前記撮影工程を複数回許容し、1回の撮影
工程で得た1つの撮影画像に対する前記編集工程に編集
制限時間を設定する写真シール自動販売方法又はその装
置であることを特徴とする。
【0007】すなわち、1回の撮影工程で得た1つの撮
影画像に対する前記編集工程に編集制限時間を設定する
ことで、利用者は全ての撮影画像に対して確実に画像編
集が行え、いずれかの撮影画像に対する画像編集を失念
した状態で時間切れとなることを防止することができ
る。
【0008】好ましい実施の形態として、前記撮影工程
で1又はそれ以上の撮影画像を得た後に続けて前記編集
工程を行う撮影編集連続工程を、1販売内で繰り返して
実行可能にすることができる。すなわち、撮影工程と編
集工程とを1つのセットとして認識させて、このセット
を繰り返し実行させることができ、撮影画像に対して確
実に編集工程を与えて利用者の意図しない編集洩れを防
止できる。
【0009】好ましい実施の形態として、前記撮影編集
連続工程に所定の個別制限時間を設定し、該撮影編集連
続工程の繰り返しに対して所定の繰り返し制限時間を設
定して、二重に制限時間を設定することができる。すな
わち、例えば先の工程である撮影工程を短時間で済ませ
れば、次の工程である編集工程では制限時間を長く設定
し、その編集工程でも短時間で済ませれば、次の工程で
ある撮影工程ではさらに制限時間を長く設定するといっ
たことができる。これにより、利用者は各工程に対して
時間配分を自分好みに振り分けることが可能になる。
【0010】好ましい実施の形態として、前記撮影編集
連続工程に所定の個別制限時間を設定し、該個別制限時
間から前記撮影工程に要した時間を減算した残りの時間
で前記編集工程を許容することができる。
【0011】すなわち、前記撮影編集連続工程の個別制
限時間内で、利用者は撮影工程と編集工程の時間配分を
振り分けることができる。例えば前記撮影編集連続工程
を2回行う場合であれば、1回目は撮影工程に長時間を
要して編集工程が短かったため、2回目は撮影工程を短
時間で行って編集工程に長時間を確保するようなことが
できる。
【0012】好ましい実施の形態として、前記撮影工程
は、1つの撮影画像を決定するまで撮影のやり直しを許
容することができる。すなわち、利用者は納得できる撮
影画像を得るまで撮影のやり直しを行った後、該撮影画
像に対する画像編集を行えるため、仕上がりの写真シー
ルシートに対する満足度が向上する。
【0013】好ましい実施の形態として、前記撮影工程
及び/又は編集工程は、先の撮影工程及び/又は編集工
程に要した時間に相対して制限時間を設定することがで
きる。
【0014】すなわち、利用者は先の撮影工程に要した
時間に相対する編集工程の制限時間、先の撮影工程に要
した時間に相対する次の撮影工程の制限時間、又は先の
撮影工程に要した時間に相対する次の編集時間等を得る
ことができ、各工程に対して任意に時間配分を行うこと
ができる。
【0015】好ましい実施の形態として、前記編集工程
は、先の撮影工程及び/又は編集工程で得た編集画像に
対しての画像編集も許容することができる。すなわち、
例えば編集工程で時間が余った場合等、必要に応じて先
に編集工程が終了している撮影画像及び/又は編集画像
に対してさらに編集を行うといったことができる。
【0016】好ましい実施の形態として、表示手段に制
限時間をカウントダウンで表示することができ、また、
制限時間が残り少なくなると警報手段で警報することが
できる。
【0017】この発明は、前記写真シール自動販売方法
又はその装置で前記編集画像を印刷する又は印刷された
写真シールシートとすることができる。これにより、利
用者は前記写真シール自動販売方法又はその装置で作成
された写真シールシートを得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図面と
共に説明する。まず、図1に示す写真シール自動販売機
1の外観を表した斜視図と共に、写真シール自動販売機
1の構成について説明する。
【0019】写真シール自動販売機1はボックス状の枠
で囲まれ、その一側面には筐体2が設置される。筐体2
の正面上部には、中央にデジタルカメラ17を正面より
わずかに下向けに備え、該デジタルカメラ17は上下方
向に撮影角度を変更可能に設ける。
【0020】前記デジタルカメラ17を左右及び上部か
ら囲むようにして半透明部材からなる3つの拡散版16
aを備える。該拡散版16aの内部には、ストロボ発光
する3つのストロボ照明装置16(図2参照)を備えて
おり、該ストロボ照明装置から照射される光は前記拡散
版16aを通過して被写体を照明する。デジタルカメラ
17の左右に設けた前記拡散版16aは、板面を正面よ
り内側へ向かってわずかに傾斜させ、デジタルカメラ1
7の上部に設けた拡散版16aは、正面より下側へ向か
ってわずかに傾斜させることで、これらの各板面が被写
体に向かうように形成されている。
【0021】筐体2の正面中央には、画像を表示するデ
ィスプレイ18を備え、該ディスプレイ18にはタッチ
パネル14bを重ねて設け、タッチペン14aによって
落書き等をペンタッチ入力する入力装置14(後述)を
備える。筐体2の正面下部には、貨幣(例えば硬貨)を
投入する投入口15aを備え、その右側側面に写真シー
ルシート5を印刷して排出する写真シール排出口19a
を備える。
【0022】写真シール自動販売機1の枠部の天井部に
は、平面視四角形で側面視及び正面視台形の反射板16
bを備える。該反射板16bは、内部にストロボ照明装
置16(図2参照)を備え、底面には拡散板を設けて、
被写体を上から照射する。
【0023】以上の構成により、主にデジタルカメラ1
7を使用して撮影工程を、主にタッチペン14a及びタ
ッチパネル14bを使用して編集工程を実行する。
【0024】次に図2に示す写真シール自動販売機1の
制御回路ブロック図と共に、写真シール自動販売機1の
構造について説明する。制御処理を実行する制御部は筐
体2(図1)の内部に設けられ、該制御部は、CPU1
2、ROM11、RAM13にて形成し、CPU12は
ROM11に格納されているプログラムを読み込んで制
御処理を実行し、RAM13に処理用データの読書きを
行う。この実施形態では、撮影を行う撮影工程及び落書
きを行う編集工程のそれぞれに制限時間を設定してお
き、各工程に残り時間ができると、CPU12はこの残
り時間を一旦ROM11に記憶させ、次工程の制限時間
に加算して処理を行う。
【0025】入力装置14は、前述したようにディスプ
レイ18に設けられたタッチパネル14bとタッチペン
14aとにより形成され、利用者にタッチペン14aで
操作された内容に該当する信号を入力信号としてCPU
12に送信する。貨幣処理装置15は、前述の投入口1
5aの内部に設けられ、投入された貨幣(例えば硬貨)
の真偽判別、金種判別を行い、投入金額を処理信号とし
てCPU12に送信する。
【0026】ストロボ照明装置16は、前述の拡散板1
6aの各内部に収納され、それぞれCPU12からの照
明制御信号に従ってストロボ発光を実行する。デジタル
カメラ17は、CPU12よりシャッタ信号を受取り、
動画データや静止画データといった画像データをCPU
12に送信する。
【0027】ディスプレイ18は、CPU12より画像
信号を受信し、該信号に従って画像を表示する。プリン
タ19は、CPU12よりプリント画像データを受信
し、写真シールシート5に該プリント画像を印刷して排
出する。
【0028】スピーカ20は、CPU12より音声信号
を受取り、該信号に従って音声を鳴らす。以上の構造に
より、CPU12で撮影工程と編集工程の制限時間を管
理し、先の工程での使用時間に対応して後の工程の制限
時間を可変する。
【0029】次に図3に示す処理フロー図と共に写真シ
ール自動販売機1の動作について説明する。利用者に貨
幣(例えば硬貨)を投入口15a(図1)に投入される
と、貨幣処理装置15(図2)は真偽判定、金種判定を
実行し、CPU12に処理信号を送信して処理開始とな
る。
【0030】前記処理開始を受けて、CPU12はデジ
タルカメラ17で撮影している映像をディスプレイ18
に動画表示し、同時に撮影開始ボタンをディスプレイ1
8に表示して、利用者にタッチパネル14bの前記撮影
開始ボタンの位置をタッチペン14aでタッチされるの
を待つ(ステップn1)。
【0031】利用者が前記撮影開始ボタンをタッチペン
14aでタッチすると、CPU12はスピーカ20に音
声信号を送信して音声によるカウントダウンを開始す
る。そのカウントダウンの終了と共にストロボ照明装置
16を発光させ、同時にデジタルカメラ17で静止画像
を撮影する。この間CPU12は経過時間を管理してお
り、制限時間(例えば60秒)が経過すれば強制的にス
テップn4に進む(ステップn2)。このとき、撮影画
像が存在していればそれを撮影画像として強制的に採用
し、まだ1枚も撮影されていない場合には強制的に撮影
を実行してその撮影画像を採用する。なお、前記制限時
間は、撮影画像が決定されるまでの間、CPU12によ
ってディスプレイ18にカウントダウンして表示させ、
制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、C
PU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に
警告する。
【0032】撮影終了時に制限時間が経過していなけれ
ば、CPU12はディスプレイ18に前記撮影画像を静
止画表示し、同時にキープボタンと撮り直しボタンを表
示する。利用者に撮り直しボタンをタッチされた場合は
ステップn1に戻る。キープボタンをタッチされた場合
は、CPU12はステップn1からステップn3までの
一連の工程Aで経過した時間(例えば40秒)を前記制
限時間から減算し、算出された残時間(この場合は20
秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ス
テップn3)。
【0033】CPU12はディスプレイ18にRGB信
号を送信して前記撮影画像を表示させ、ROM12に記
憶させている工程Aでの残時間(この場合は20秒)を
これから実行する工程Bの制限時間(例えば60秒)に
加算して、制限時間を増加(この場合は80秒)させる
(ステップn4)。このとき同時にディスプレイ18に
は次撮影ボタンと印刷ボタンを表示させる。利用者はタ
ッチペン14aにて図4の画面イメージ図に示すペン1
8aと消しゴムペン18bで落書き画像18cに落書き
を行う。
【0034】CPU12は工程Bの経過時間を管理し、
前記加算した制限時間内(この場合は80秒)であれば
次のステップに進み、制限時間が経過すればステップn
7に強制的に進む(ステップn5)。CPU12は、利
用者が落書き中であれば、ステップn5に戻り、落書き
が終了すれば次のステップに進む(ステップn6)。
【0035】利用者に印刷ボタンをタッチペン14aで
タッチされると、ステップn14へ一気に進む。次撮影
ボタンをタッチされた場合には、CPU12はステップ
n4からステップn7までの工程Bでの経過時間(例え
ば50秒)を制限時間(この場合は80秒)から減算
し、算出された残時間(この場合は30秒)をRAM1
3に記憶させて次のステップに進む(ステップn7)。
なお、この次撮影ボタンをタッチされるまでの間、CP
U12は工程Bの制限時間(この場合は80秒)をディ
スプレイ18に表示させている制限時間表示部18g
(図4)にカウントダウンして表示させ、制限時間が残
り少なくなると(例えば残り10秒)、CPU12がス
ピーカ20に音声信号を送信して利用者に警告する。
【0036】次の工程Cはステップn8からステップn
10の3つのステップからなり、前記工程Aと同じ動作
で撮影処理を行う。ただしこのときは、工程Cの最初の
ステップn8でCPU12は前記工程Bでの残時間(こ
の場合は30秒)を制限時間(60秒)に加算して制限
時間を増加(この場合は90秒)して処理を行う(ステ
ップn8からn10)。
【0037】次の工程Dはステップn11からステップ
n12の3つのステップからなり、前記工程Bのステッ
プn4からステップn6の3つのステップと同じ動作を
行う。前記工程Cで例えば40秒使用したとすると、残
りの50秒が工程Dに与えられている制限時間、例えば
60秒に加算され、利用者は110秒の間落書きを行う
ことができる(ステップn11からn13)。なお、こ
の工程Dでの落書きにおいては、CPU12はサムネイ
ル画像18d(図4)に工程Bでの落書き画像と工程D
での落書き画像を縮小表示させ、利用者にタッチペン1
4aでタッチされることで落書き画像18cを選択され
た落書き画像に入れ替える。これにより、利用者は工程
Dで時間が余れば、工程Aでの落書きの続きを行うこと
ができる。
【0038】次のステップでは、CPU12はディスプ
レイ18にRGB信号を送信してシール分割数及び配置
(例えば16分割均等配置など)を選択させる画面を表
示させ、利用者にタッチペン14aでタッチして選択さ
せる(ステップn14)。
【0039】前記選択がされると、CPU12は選択さ
れた分割数及び配置に従って落書き画像を配置した写真
シールシート5をプリンタ19に印刷させ、写真シール
排出口19aから排出させる(ステップn15)。
【0040】以上の構成、構造、動作により、利用者は
撮影に時間をかけたい場合にはゆっくり撮影でき、落書
きに時間をかけたい場合には手早く撮影を済ませてゆっ
くり落書きを行うことができる。また、撮影画像を得た
後に該撮影画像に対して落書きを行うため、意図しない
落書き漏れを防止することができる。
【0041】なお、上述の実施の形態において、工程D
の制限時間は以前の工程の残時間を加算して算出した
が、工程A、B、C、D全てのトータル時間を設定して
おき(例えば240秒)、そこから工程A、B、Cに要
した時間(この場合は、工程Aで40秒、工程Bで50
秒、工程Cで40秒)を減算して算出(この場合は11
0秒)しても良い。
【0042】また、工程A、又は工程A,B、又は工程
A,B,Cで前記トータル時間(240秒)に達したと
きは、その時点でステップn14に進んで印刷等を実行
した後に終了するように設定しても良い。
【0043】また、工程Aと工程Bをまとめて制限時間
を管理し(例えば120秒)、工程Aが終了すれば(例
えば100秒)、その残時間(この場合は20秒)が工
程Bで使用できるようにしても良い。これにより、利用
者は早く撮影して落書き時間を延ばすだけでなく、ゆっ
くり撮影して落書き時間は少しでよいといった時間の使
い方ができる。
【0044】また、上記工程Aと工程Bをまとめて制限
時間を管理した場合は(120秒)、工程Aと工程Bを
合わせても制限時間内であれば(例えば40秒+20秒
=60秒を使用)、その残時間(つまり60秒)を次に
繰り越しても良いし、繰り越さなくても良い。繰り越し
た場合には、利用者にとって時間を十分使いきれる利点
があり、繰り越さなかった場合には、アミューズメント
施設の経営者にとって1販売に要する時間を短くして稼
働率を高められる利点がある。
【0045】他の実施形態として、撮影工程である工程
Eを2回繰り返し、編集工程である工程F,Gで2枚の
撮影画像に落書きを行う場合について、図5に示す処理
フロー図と共に説明する。
【0046】利用者に貨幣(例えば硬貨)を投入口15
a(図1)に投入されると、貨幣処理装置15(図2)
は真偽判定、金種判定を実行し、CPU12に処理信号
を送信して処理開始となる。
【0047】前記処理開始を受けて、CPU12はデジ
タルカメラ17で撮影している映像をディスプレイ18
に動画表示し、同時に撮影開始ボタンをディスプレイ1
8に表示して、利用者にタッチパネル14bの前記撮影
開始ボタンの位置をタッチペン14aでタッチされるの
を待つ(ステップs1)。
【0048】利用者が前記撮影開始ボタンをタッチペン
14aでタッチすると、CPU12はスピーカ20に音
声信号を送信して音声によるカウントダウンを開始す
る。そのカウントダウンの終了と共にストロボ照明装置
16を発光させ、同時にデジタルカメラ17で静止画像
を撮影する。この間CPU12は経過時間を管理してお
り、制限時間(例えば60秒)が経過すれば強制的にス
テップs5に進む(ステップs2)。このとき、撮影画
像が存在していればそれを撮影画像として強制的に採用
し、まだ1枚も撮影されていない場合には強制的に撮影
を実行してその撮影画像を採用する。なお、前記制限時
間は、撮影画像が決定されるまでの間、CPU12によ
ってディスプレイ18にカウントダウンして表示させ、
制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、C
PU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に
警告する。
【0049】撮影終了時に制限時間が経過していなけれ
ば、CPU12はディスプレイ18に前記撮影画像を静
止画表示し、同時にキープボタンと撮り直しボタンを表
示する。利用者に撮り直しボタンをタッチされた場合は
ステップs1に戻る。キープボタンをタッチされた場合
は、CPU12はステップs1からステップs3までの
一連の工程Eで経過した時間(例えば50秒)を前記制
限時間から減算し、算出された残時間(この場合は10
秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ス
テップs3)。
【0050】ここで、キープされた撮影画像が1枚目で
あれば(つまり最後でなければ)、ステップs1に戻
り、2枚目であれば(つまり最後であれば)、次のステ
ップに進む(ステップs4)。
【0051】このとき、CPU12はディスプレイ18
にRGB信号を送信して前記撮影画像を表示させ、RO
M12に記憶させている工程Eでの残時間(この場合は
10秒)をこれから実行する工程Fの制限時間(例えば
60秒)に加算して、制限時間を増加(この場合は70
秒)させる。これと同時にディスプレイ18には印刷ボ
タンと、先の実施形態の次撮影ボタンに変えて次落書き
ボタン(図示省略)を表示させる(ステップs5)。利
用者はタッチペン14aにて図4の画面イメージ図に示
すペン18aと消しゴムペン18bで落書き画像18c
に落書きを行う。
【0052】CPU12は工程Fの経過時間を管理し、
前記加算した制限時間内(この場合は70秒)であれば
次のステップに進み、制限時間が経過すればステップs
9に強制的に進む(ステップs6)。CPU12は、利
用者が落書き中であれば、ステップs6に処理を戻し、
落書きが終了すれば次のステップに処理を進める(ステ
ップs7)。
【0053】利用者に印刷ボタンをタッチペン14aで
タッチされると、SPU12はステップs13へ一気に
処理を進め、次落書きボタンをタッチされた場合には、
ステップs5からステップs8までの工程Fでの経過時
間(例えば50秒)を制限時間(この場合は70秒)か
ら減算し、算出された残時間(この場合は20秒)をR
AM13に記憶させて次のステップに処理を進める(ス
テップs8)。なお、この次落書きボタンをタッチされ
るまでの間、CPU12は工程Fの制限時間(この場合
は70秒)をディスプレイ18に表示させている制限時
間表示部18g(図4)にカウントダウンして表示さ
せ、制限時間が残り少なくなると(例えば残り10
秒)、CPU12がスピーカ20に音声信号を送信して
利用者に警告する。
【0054】次の工程Gはステップs9からステップs
12の4つのステップからなり、前記工程Fのステップ
s5からステップs8の4つのステップと同様の動作を
行う。
【0055】現在工程E,Fを経て20秒の余り時間が
あるため、工程Gの制限時間は本来の60秒に20秒を
加算され、利用者は80秒の間落書きを行うことができ
る(ステップs9からs12)。なお、この工程Gで
は、工程Fでディスプレイ18に表示されていた次落書
きボタンを前落書きボタンに変更する(図示省略)。
【0056】このとき、制限時間内(例えば55秒)に
ステップs12で利用者が前落書きボタンをタッチする
と、CPU12は処理をステップs5に戻し、余り時間
の間(つまり25秒)1枚目の撮影画像に対する落書き
を許容する。
【0057】次のステップs13では、CPU12はデ
ィスプレイ18にRGB信号を送信してシール分割数及
び配置(例えば16分割均等配置など)を選択させる画
面を表示させ、利用者にタッチペン14aでタッチして
選択させる(ステップs13)。
【0058】前記選択がされると、CPU12は選択さ
れた分割数及び配置に従って落書き画像を配置した写真
シールシート5をプリンタ19に印刷させ、写真シール
排出口19aから排出させる(ステップs14)。
【0059】以上の動作により、撮影した2枚の撮影画
像に対してそれぞれ制限時間を設定した編集工程で落書
きを行うため、意図しない落書き洩れを防止することが
できる。図5と共に説明したこの実施形態においても、
他の構成・構造は先の実施形態と同様であるので、詳細
な説明を省略する。
【0060】なお、以上の実施形態において前記ステッ
プs4での最後か否かの判断は、例えば印刷終了ボタン
を表示して利用者にタッチさせることで、2枚に限らず
複数枚キープ可能に設定しても良い。
【0061】また、前記ステップs2で制限時間が経過
したときに、ステップs4に進むように設定し、制限時
間を設定した工程Eを複数回繰り返して実行することを
可能に設定しても良い。また、工程Eでの余り時間を次
の工程Fに追加しない設定にしても良い。
【0062】この発明の構成と、上述の実施形態との対
応において、この発明の写真シール自動販売装置は、実
施形態の写真シール自動販売機1に対応し、以下同様
に、写真シールシートは、写真シールシート5に対応
し、制御手段は、CPU12、ROM11及びRAM1
3に対応し、入力手段は、入力装置14に対応し、撮影
手段は、デジタルカメラ17に対応し、印刷手段は、プ
リンタ19に対応し、表示手段は、ディスプレイ18に
対応し、警報手段は、スピーカ20に対応し、撮影工程
は、工程A、工程C及び工程Eに対応し、編集工程は、
工程B、工程D、工程F及び工程Gに対応し、撮影編集
連続工程は、工程A、Bを合わせた工程及び工程C、D
を合わせた工程に対応し、個別制限時間は、工程A、B
を合わせた制限時間及び工程C、Dを合わせた制限時間
に対応し、繰り返し制限時間は、工程A、B、C、Dを
合わせた制限時間に対応し、編集制限時間は、工程B、
工程D、工程F及び工程Gの制限時間、工程Aと工程B
を合わせた工程の制限時間、工程Cと工程Dを合わせた
工程の制限時間に対応するも、この発明は、上述の実施
形態の構成のみに限定されるものではない。
【0063】
【発明の効果】この発明により、撮影を行った撮影画像
に対して確実に編集を行うことができ、意図しない編集
漏れによる利用者の失望を防止することができて、顧客
満足度を向上することができる。
【0064】また、利用者は撮影を行う撮影時間と落書
きを行う編集時間のバランスを自分の好みに変更するこ
とができる。すなわち、ゆっくり落書きをしたい利用者
は撮影を早く済ませて編集時間を長く取ることができ、
撮影に時間をかけたい利用者は、編集時間は短くなるが
十分時間をかけて撮影を行うことができる。
【0065】また、1回の写真シール自動販売に要する
時間は所定時間内に抑えられるため、利用者に編集時間
を十分とって満足してもらっても販売時間が延長され
ず、例えばゲームセンター等のアミューズメント施設の
経営者にとっては、顧客満足の向上と稼働率の確保を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真シール自動販売機の外観を示す斜視図。
【図2】制御回路を示すブロック図。
【図3】撮影、編集及び印刷処理を示すフローチャー
ト。
【図4】編集工程の画面イメージを示すイメージ図。
【図5】他の実施形態の撮影、編集及び印刷処理を示す
フローチャート。
【符号の説明】 1…写真シール自動販売機 5…写真シール 11…ROM 12…CPU 13…RAM 14…入力装置 17…デジタルカメラ 19…プリンタ A、B、C、D、E、F、G…工程 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月26日(2002.8.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 写真シール自動販売方法とその装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばゲームセ
ンター等のアミューズメント施設において、デジタルカ
メラ等のカメラで写真を撮影し、その画像をプリンタに
てシール紙に印刷するような写真シール自動販売方法と
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述の写真シール自動販売装置と
しては、被写体を一定回数以内で撮影し、その撮影画像
に対して文字やマーク等の落書きを書込む画像編集機能
を有するものが提案されている。このような写真シール
自動販売装置は、まず一定枚数以内の撮影画像を得るた
めの撮影工程があり、該撮影工程終了後に撮影した各撮
影画像に対して画像編集を行う編集工程が設けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような写真シー
ル自動販売機は、撮影工程と編集工程が完全に分離して
いるため、例えば撮影工程で3枚撮影した場合であれ
ば、次の編集工程で制限時間内に1枚目は十分画像編集
できたが、2枚目は途中まで、3枚目は全く画像編集で
きなかったというようなことが起こり、利用者の不満に
つながっていた。
【0004】また、複数枚数撮影した後に無秩序に画像
編集を行うため、本当に画像編集したかった撮影画像に
画像編集するのを忘れてしまい、写真シールシートとし
て印刷された後に気づくこともあった。また、例えば画
像編集時間が長いことを望む利用者であっても、撮影を
早く済ましても画像編集時間をその分延長するようなこ
とはできなかった。
【0005】この発明は、利用者が意図しない画像編集
洩れを防止し、撮影画像に対して1枚ずつ十分画像編集
を行うことができ、撮影に要した時間に相対して画像編
集時間が決定される写真シール自動販売機を提案するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、撮影手段で
撮影する撮影工程と、該撮影工程で撮影した撮影画像に
対して利用者が入力手段で画像編集を許容する編集工程
と、前記画像編集された編集画像及び/又は前記撮影画
像から所定の画像を印刷手段で写真シールシートとして
印刷する印刷工程とを有する写真シール自動販売方法又
はその装置であって、前記撮影工程を複数回許容し、1
回の撮影工程で得た1つの撮影画像に対する前記編集工
程に編集制限時間を設定し、前記撮影工程で1又はそれ
以上の撮影画像を得た後に続けて前記編集工程を行う撮
影編集連続工程を、1回の写真シール自動販売内で繰り
返して実行可能にする写真シール自動販売方法又はその
装置であることを特徴とする。
【0007】すなわち、1回の撮影工程で得た1つの撮
影画像に対する前記編集工程に編集制限時間を設定する
ことで、利用者は全ての撮影画像に対して確実に画像編
集が行え、いずれかの撮影画像に対する画像編集を失念
した状態で時間切れとなることを防止することができ
る。
【0008】さらに、前記撮影工程で1又はそれ以上の
撮影画像を得た後に続けて前記編集工程を行う撮影編集
連続工程を、1回の写真シール自動販売内で繰り返して
実行可能にし得、撮影工程と編集工程とを1つのセット
として認識させて、このセットを繰り返し実行させるこ
とができ、撮影画像に対して確実に編集工程を与えて利
用者の意図しない編集洩れを防止できる。
【0009】好ましい実施の形態として、前記撮影編集
連続工程に所定の個別制限時間を設定し、該撮影編集連
続工程の繰り返しに対して所定の繰り返し制限時間を設
定して、二重に制限時間を設定することができる。すな
わち、例えば先の工程である撮影工程を短時間で済ませ
れば、次の工程である編集工程では制限時間を長く設定
し、その編集工程でも短時間で済ませれば、次の工程で
ある撮影工程ではさらに制限時間を長く設定するといっ
たことができる。これにより、利用者は各工程に対して
時間配分を自分好みに振り分けることが可能になる。
【0010】好ましい実施の形態として、前記撮影編集
連続工程に所定の個別制限時間を設定し、該個別制限時
間から前記撮影工程に要した時間を減算した残りの時間
で前記編集工程を許容することができる。
【0011】すなわち、前記撮影編集連続工程の個別制
限時間内で、利用者は撮影工程と編集工程の時間配分を
振り分けることができる。例えば前記撮影編集連続工程
を2回行う場合であれば、1回目は撮影工程に長時間を
要して編集工程が短かったため、2回目は撮影工程を短
時間で行って編集工程に長時間を確保するようなことが
できる。
【0012】好ましい実施の形態として、前記撮影工程
は、1つの撮影画像を決定するまで撮影のやり直しを許
容することができる。すなわち、利用者は納得できる撮
影画像を得るまで撮影のやり直しを行った後、該撮影画
像に対する画像編集を行えるため、仕上がりの写真シー
ルシートに対する満足度が向上する。
【0013】好ましい実施の形態として、前記編集工程
は、先の撮影工程及び/又は編集工程で得た編集画像に
対しての画像編集も許容することができる。すなわち、
例えば編集工程で時間が余った場合等、必要に応じて先
に編集工程が終了している撮影画像及び/又は編集画像
に対してさらに編集を行うといったことができる。
【0014】好ましい実施の形態として、表示手段に制
限時間をカウントダウンで表示することができ、また、
制限時間が残り少なくなるとスピーカで警報することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図面と
共に説明する。まず、図1に示す写真シール自動販売機
1の外観を表した斜視図と共に、写真シール自動販売機
1の構成について説明する。
【0016】写真シール自動販売機1はボックス状の枠
で囲まれ、その一側面には筐体2が設置される。筐体2
の正面上部には、中央にデジタルカメラ17を正面より
わずかに下向けに備え、該デジタルカメラ17は上下方
向に撮影角度を変更可能に設ける。
【0017】前記デジタルカメラ17を左右及び上部か
ら囲むようにして半透明部材からなる3つの拡散版16
aを備える。該拡散版16aの内部には、ストロボ発光
する3つのストロボ照明装置16(図2参照)を備えて
おり、該ストロボ照明装置から照射される光は前記拡散
版16aを通過して被写体を照明する。デジタルカメラ
17の左右に設けた前記拡散版16aは、板面を正面よ
り内側へ向かってわずかに傾斜させ、デジタルカメラ1
7の上部に設けた拡散版16aは、正面より下側へ向か
ってわずかに傾斜させることで、これらの各板面が被写
体に向かうように形成されている。
【0018】筐体2の正面中央には、画像を表示するデ
ィスプレイ18を備え、該ディスプレイ18にはタッチ
パネル14bを重ねて設け、タッチペン14aによって
落書き等をペンタッチ入力する入力装置14(後述)を
備える。筐体2の正面下部には、貨幣(例えば硬貨)を
投入する投入口15aを備え、その右側側面に写真シー
ルシート5を印刷して排出する写真シール排出口19a
を備える。
【0019】写真シール自動販売機1の枠部の天井部に
は、平面視四角形で側面視及び正面視台形の反射板16
bを備える。該反射板16bは、内部にストロボ照明装
置16(図2参照)を備え、底面には拡散板を設けて、
被写体を上から照射する。
【0020】以上の構成により、主にデジタルカメラ1
7を使用して撮影工程を、主にタッチペン14a及びタ
ッチパネル14bを使用して編集工程を実行する。
【0021】次に図2に示す写真シール自動販売機1の
制御回路ブロック図と共に、写真シール自動販売機1の
構造について説明する。制御処理を実行する制御部は筐
体2(図1)の内部に設けられ、該制御部は、CPU1
2、ROM11、RAM13にて形成し、CPU12は
ROM11に格納されているプログラムを読み込んで制
御処理を実行し、RAM13に処理用データの読書きを
行う。この実施形態では、撮影を行う撮影工程及び落書
きを行う編集工程のそれぞれに制限時間を設定してお
き、各工程に残り時間ができると、CPU12はこの残
り時間を一旦ROM11に記憶させ、次工程の制限時間
に加算して処理を行う。
【0022】入力装置14は、前述したようにディスプ
レイ18に設けられたタッチパネル14bとタッチペン
14aとにより形成され、利用者にタッチペン14aで
操作された内容に該当する信号を入力信号としてCPU
12に送信する。貨幣処理装置15は、前述の投入口1
5aの内部に設けられ、投入された貨幣(例えば硬貨)
の真偽判別、金種判別を行い、投入金額を処理信号とし
てCPU12に送信する。
【0023】ストロボ照明装置16は、前述の拡散板1
6aの各内部に収納され、それぞれCPU12からの照
明制御信号に従ってストロボ発光を実行する。デジタル
カメラ17は、CPU12よりシャッタ信号を受取り、
動画データや静止画データといった画像データをCPU
12に送信する。
【0024】ディスプレイ18は、CPU12より画像
信号を受信し、該信号に従って画像を表示する。プリン
タ19は、CPU12よりプリント画像データを受信
し、写真シールシート5に該プリント画像を印刷して排
出する。
【0025】スピーカ20は、CPU12より音声信号
を受取り、該信号に従って音声を鳴らす。以上の構造に
より、CPU12で撮影工程と編集工程の制限時間を管
理し、先の工程での使用時間に対応して後の工程の制限
時間を可変する。
【0026】次に図3に示す処理フロー図と共に写真シ
ール自動販売機1の動作について説明する。利用者に貨
幣(例えば硬貨)を投入口15a(図1)に投入される
と、貨幣処理装置15(図2)は真偽判定、金種判定を
実行し、CPU12に処理信号を送信して処理開始とな
る。
【0027】前記処理開始を受けて、CPU12はデジ
タルカメラ17で撮影している映像をディスプレイ18
に動画表示し、同時に撮影開始ボタンをディスプレイ1
8に表示して、利用者にタッチパネル14bの前記撮影
開始ボタンの位置をタッチペン14aでタッチされるの
を待つ(ステップn1)。
【0028】利用者が前記撮影開始ボタンをタッチペン
14aでタッチすると、CPU12はスピーカ20に音
声信号を送信して音声によるカウントダウンを開始す
る。そのカウントダウンの終了と共にストロボ照明装置
16を発光させ、同時にデジタルカメラ17で静止画像
を撮影する。この間CPU12は経過時間を管理してお
り、制限時間(例えば60秒)が経過すれば強制的にス
テップn4に進む(ステップn2)。このとき、撮影画
像が存在していればそれを撮影画像として強制的に採用
し、まだ1枚も撮影されていない場合には強制的に撮影
を実行してその撮影画像を採用する。なお、前記制限時
間は、撮影画像が決定されるまでの間、CPU12によ
ってディスプレイ18にカウントダウンして表示させ、
制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、C
PU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に
警告する。
【0029】撮影終了時に制限時間が経過していなけれ
ば、CPU12はディスプレイ18に前記撮影画像を静
止画表示し、同時にキープボタンと撮り直しボタンを表
示する。利用者に撮り直しボタンをタッチされた場合は
ステップn1に戻る。キープボタンをタッチされた場合
は、CPU12はステップn1からステップn3までの
一連の工程Aで経過した時間(例えば40秒)を前記制
限時間から減算し、算出された残時間(この場合は20
秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ス
テップn3)。
【0030】CPU12はディスプレイ18にRGB信
号を送信して前記撮影画像を表示させ、ROM12に記
憶させている工程Aでの残時間(この場合は20秒)を
これから実行する工程Bの制限時間(例えば60秒)に
加算して、制限時間を増加(この場合は80秒)させる
(ステップn4)。このとき同時にディスプレイ18に
は次撮影ボタンと印刷ボタンを表示させる。利用者はタ
ッチペン14aにて図4の画面イメージ図に示すペン1
8aと消しゴムペン18bで落書き画像18cに落書き
を行う。
【0031】CPU12は工程Bの経過時間を管理し、
前記加算した制限時間内(この場合は80秒)であれば
次のステップに進み、制限時間が経過すればステップn
7に強制的に進む(ステップn5)。CPU12は、利
用者が落書き中であれば、ステップn5に戻り、落書き
が終了すれば次のステップに進む(ステップn6)。
【0032】利用者に印刷ボタンをタッチペン14aで
タッチされると、ステップn14へ一気に進む。次撮影
ボタンをタッチされた場合には、CPU12はステップ
n4からステップn7までの工程Bでの経過時間(例え
ば50秒)を制限時間(この場合は80秒)から減算
し、算出された残時間(この場合は30秒)をRAM1
3に記憶させて次のステップに進む(ステップn7)。
なお、この次撮影ボタンをタッチされるまでの間、CP
U12は工程Bの制限時間(この場合は80秒)をディ
スプレイ18に表示させている制限時間表示部18g
(図4)にカウントダウンして表示させ、制限時間が残
り少なくなると(例えば残り10秒)、CPU12がス
ピーカ20に音声信号を送信して利用者に警告する。
【0033】次の工程Cはステップn8からステップn
10の3つのステップからなり、前記工程Aと同じ動作
で撮影処理を行う。ただしこのときは、工程Cの最初の
ステップn8でCPU12は前記工程Bでの残時間(こ
の場合は30秒)を制限時間(60秒)に加算して制限
時間を増加(この場合は90秒)して処理を行う(ステ
ップn8からn10)。
【0034】次の工程Dはステップn11からステップ
n12の3つのステップからなり、前記工程Bのステッ
プn4からステップn6の3つのステップと同じ動作を
行う。前記工程Cで例えば40秒使用したとすると、残
りの50秒が工程Dに与えられている制限時間、例えば
60秒に加算され、利用者は110秒の間落書きを行う
ことができる(ステップn11からn13)。なお、こ
の工程Dでの落書きにおいては、CPU12はサムネイ
ル画像18d(図4)に工程Bでの落書き画像と工程D
での落書き画像を縮小表示させ、利用者にタッチペン1
4aでタッチされることで落書き画像18cを選択され
た落書き画像に入れ替える。これにより、利用者は工程
Dで時間が余れば、工程Aでの落書きの続きを行うこと
ができる。
【0035】次のステップでは、CPU12はディスプ
レイ18にRGB信号を送信してシール分割数及び配置
(例えば16分割均等配置など)を選択させる画面を表
示させ、利用者にタッチペン14aでタッチして選択さ
せる(ステップn14)。
【0036】前記選択がされると、CPU12は選択さ
れた分割数及び配置に従って落書き画像を配置した写真
シールシート5をプリンタ19に印刷させ、写真シール
排出口19aから排出させる(ステップn15)。
【0037】以上の構成、構造、動作により、利用者は
撮影に時間をかけたい場合にはゆっくり撮影でき、落書
きに時間をかけたい場合には手早く撮影を済ませてゆっ
くり落書きを行うことができる。また、撮影画像を得た
後に該撮影画像に対して落書きを行うため、意図しない
落書き漏れを防止することができる。
【0038】なお、上述の実施の形態において、工程D
の制限時間は以前の工程の残時間を加算して算出した
が、工程A、B、C、D全てのトータル時間を設定して
おき(例えば240秒)、そこから工程A、B、Cに要
した時間(この場合は、工程Aで40秒、工程Bで50
秒、工程Cで40秒)を減算して算出(この場合は11
0秒)しても良い。
【0039】また、工程A、又は工程A,B、又は工程
A,B,Cで前記トータル時間(240秒)に達したと
きは、その時点でステップn14に進んで印刷等を実行
した後に終了するように設定しても良い。
【0040】また、工程Aと工程Bをまとめて制限時間
を管理し(例えば120秒)、工程Aが終了すれば(例
えば100秒)、その残時間(この場合は20秒)が工
程Bで使用できるようにしても良い。これにより、利用
者は早く撮影して落書き時間を延ばすだけでなく、ゆっ
くり撮影して落書き時間は少しでよいといった時間の使
い方ができる。
【0041】また、上記工程Aと工程Bをまとめて制限
時間を管理した場合は(120秒)、工程Aと工程Bを
合わせても制限時間内であれば(例えば40秒+20秒
=60秒を使用)、その残時間(つまり60秒)を次に
繰り越しても良いし、繰り越さなくても良い。繰り越し
た場合には、利用者にとって時間を十分使いきれる利点
があり、繰り越さなかった場合には、アミューズメント
施設の経営者にとって1販売に要する時間を短くして稼
働率を高められる利点がある。
【0042】他の実施形態として、撮影工程である工程
Eを2回繰り返し、編集工程である工程F,Gで2枚の
撮影画像に落書きを行う場合について、図5に示す処理
フロー図と共に説明する。
【0043】利用者に貨幣(例えば硬貨)を投入口15
a(図1)に投入されると、貨幣処理装置15(図2)
は真偽判定、金種判定を実行し、CPU12に処理信号
を送信して処理開始となる。
【0044】前記処理開始を受けて、CPU12はデジ
タルカメラ17で撮影している映像をディスプレイ18
に動画表示し、同時に撮影開始ボタンをディスプレイ1
8に表示して、利用者にタッチパネル14bの前記撮影
開始ボタンの位置をタッチペン14aでタッチされるの
を待つ(ステップs1)。
【0045】利用者が前記撮影開始ボタンをタッチペン
14aでタッチすると、CPU12はスピーカ20に音
声信号を送信して音声によるカウントダウンを開始す
る。そのカウントダウンの終了と共にストロボ照明装置
16を発光させ、同時にデジタルカメラ17で静止画像
を撮影する。この間CPU12は経過時間を管理してお
り、制限時間(例えば60秒)が経過すれば強制的にス
テップs5に進む(ステップs2)。このとき、撮影画
像が存在していればそれを撮影画像として強制的に採用
し、まだ1枚も撮影されていない場合には強制的に撮影
を実行してその撮影画像を採用する。なお、前記制限時
間は、撮影画像が決定されるまでの間、CPU12によ
ってディスプレイ18にカウントダウンして表示させ、
制限時間が残り少なくなると(例えば残り10秒)、C
PU12がスピーカ20に音声信号を送信して利用者に
警告する。
【0046】撮影終了時に制限時間が経過していなけれ
ば、CPU12はディスプレイ18に前記撮影画像を静
止画表示し、同時にキープボタンと撮り直しボタンを表
示する。利用者に撮り直しボタンをタッチされた場合は
ステップs1に戻る。キープボタンをタッチされた場合
は、CPU12はステップs1からステップs3までの
一連の工程Eで経過した時間(例えば50秒)を前記制
限時間から減算し、算出された残時間(この場合は10
秒)をRAM13に記憶させて次のステップに進む(ス
テップs3)。
【0047】ここで、キープされた撮影画像が1枚目で
あれば(つまり最後でなければ)、ステップs1に戻
り、2枚目であれば(つまり最後であれば)、次のステ
ップに進む(ステップs4)。
【0048】このとき、CPU12はディスプレイ18
にRGB信号を送信して前記撮影画像を表示させ、RO
M12に記憶させている工程Eでの残時間(この場合は
10秒)をこれから実行する工程Fの制限時間(例えば
60秒)に加算して、制限時間を増加(この場合は70
秒)させる。これと同時にディスプレイ18には印刷ボ
タンと、先の実施形態の次撮影ボタンに変えて次落書き
ボタン(図示省略)を表示させる(ステップs5)。利
用者はタッチペン14aにて図4の画面イメージ図に示
すペン18aと消しゴムペン18bで落書き画像18c
に落書きを行う。
【0049】CPU12は工程Fの経過時間を管理し、
前記加算した制限時間内(この場合は70秒)であれば
次のステップに進み、制限時間が経過すればステップs
9に強制的に進む(ステップs6)。CPU12は、利
用者が落書き中であれば、ステップs6に処理を戻し、
落書きが終了すれば次のステップに処理を進める(ステ
ップs7)。
【0050】利用者に印刷ボタンをタッチペン14aで
タッチされると、SPU12はステップs13へ一気に
処理を進め、次落書きボタンをタッチされた場合には、
ステップs5からステップs8までの工程Fでの経過時
間(例えば50秒)を制限時間(この場合は70秒)か
ら減算し、算出された残時間(この場合は20秒)をR
AM13に記憶させて次のステップに処理を進める(ス
テップs8)。なお、この次落書きボタンをタッチされ
るまでの間、CPU12は工程Fの制限時間(この場合
は70秒)をディスプレイ18に表示させている制限時
間表示部18g(図4)にカウントダウンして表示さ
せ、制限時間が残り少なくなると(例えば残り10
秒)、CPU12がスピーカ20に音声信号を送信して
利用者に警告する。
【0051】次の工程Gはステップs9からステップs
12の4つのステップからなり、前記工程Fのステップ
s5からステップs8の4つのステップと同様の動作を
行う。
【0052】現在工程E,Fを経て20秒の余り時間が
あるため、工程Gの制限時間は本来の60秒に20秒を
加算され、利用者は80秒の間落書きを行うことができ
る(ステップs9からs12)。なお、この工程Gで
は、工程Fでディスプレイ18に表示されていた次落書
きボタンを前落書きボタンに変更する(図示省略)。
【0053】このとき、制限時間内(例えば55秒)に
ステップs12で利用者が前落書きボタンをタッチする
と、CPU12は処理をステップs5に戻し、余り時間
の間(つまり25秒)1枚目の撮影画像に対する落書き
を許容する。
【0054】次のステップs13では、CPU12はデ
ィスプレイ18にRGB信号を送信してシール分割数及
び配置(例えば16分割均等配置など)を選択させる画
面を表示させ、利用者にタッチペン14aでタッチして
選択させる(ステップs13)。
【0055】前記選択がされると、CPU12は選択さ
れた分割数及び配置に従って落書き画像を配置した写真
シールシート5をプリンタ19に印刷させ、写真シール
排出口19aから排出させる(ステップs14)。
【0056】以上の動作により、撮影した2枚の撮影画
像に対してそれぞれ制限時間を設定した編集工程で落書
きを行うため、意図しない落書き洩れを防止することが
できる。図5と共に説明したこの実施形態においても、
他の構成・構造は先の実施形態と同様であるので、詳細
な説明を省略する。
【0057】なお、以上の実施形態において前記ステッ
プs4での最後か否かの判断は、例えば印刷終了ボタン
を表示して利用者にタッチさせることで、2枚に限らず
複数枚キープ可能に設定しても良い。
【0058】また、前記ステップs2で制限時間が経過
したときに、ステップs4に進むように設定し、制限時
間を設定した工程Eを複数回繰り返して実行することを
可能に設定しても良い。また、工程Eでの余り時間を次
の工程Fに追加しない設定にしても良い。
【0059】この発明の構成と、上述の実施形態との対
応において、この発明の写真シール自動販売装置は、実
施形態の写真シール自動販売機1に対応し、以下同様
に、写真シールシートは、写真シールシート5に対応
し、制御手段は、CPU12、ROM11及びRAM1
3に対応し、入力手段は、入力装置14に対応し、撮影
手段は、デジタルカメラ17に対応し、印刷手段は、プ
リンタ19に対応し、表示手段は、ディスプレイ18に
対応し、撮影工程は、工程A、工程C及び工程Eに対応
し、編集工程は、工程B、工程D、工程F及び工程Gに
対応し、撮影編集連続工程は、工程A、Bを合わせた工
程及び工程C、Dを合わせた工程に対応し、個別制限時
間は、工程A、Bを合わせた制限時間及び工程C、Dを
合わせた制限時間に対応し、繰り返し制限時間は、工程
A、B、C、Dを合わせた制限時間に対応し、編集制限
時間は、工程B、工程D、工程F及び工程Gの制限時
間、工程Aと工程Bを合わせた工程の制限時間、工程C
と工程Dを合わせた工程の制限時間に対応するも、この
発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるもので
はない。
【0060】
【発明の効果】この発明により、撮影を行った撮影画像
に対して確実に編集を行うことができ、意図しない編集
漏れによる利用者の失望を防止することができて、顧客
満足度を向上することができる。
【0061】また、利用者は撮影を行う撮影時間と落書
きを行う編集時間のバランスを自分の好みに変更するこ
とができる。すなわち、ゆっくり落書きをしたい利用者
は撮影を早く済ませて編集時間を長く取ることができ、
撮影に時間をかけたい利用者は、編集時間は短くなるが
十分時間をかけて撮影を行うことができる。
【0062】また、1回の写真シール自動販売に要する
時間は所定時間内に抑えられるため、利用者に編集時間
を十分とって満足してもらっても販売時間が延長され
ず、例えばゲームセンター等のアミューズメント施設の
経営者にとっては、顧客満足の向上と稼働率の確保を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真シール自動販売機の外観を示す斜視図。
【図2】制御回路を示すブロック図。
【図3】撮影、編集及び印刷処理を示すフローチャー
ト。
【図4】編集工程の画面イメージを示すイメージ図。
【図5】他の実施形態の撮影、編集及び印刷処理を示す
フローチャート。
【符号の説明】 1…写真シール自動販売機 5…写真シール 11…ROM 12…CPU 13…RAM 14…入力装置 17…デジタルカメラ 19…プリンタ A、B、C、D、E、F、G…工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋間 正道 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 田村 兵衛 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 2H104 AA19 BC35 BC48 5C054 AA05 CA04 CC02 CE16 CH02 EA01 EA07 EH07 FA02 FB03 GC03 GD03 HA15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影手段で撮影する撮影工程と、該撮影工
    程で撮影した撮影画像に対して入力手段で画像編集を許
    容する編集工程と、前記画像編集された編集画像及び/
    又は前記撮影画像から所定の画像を印刷手段で写真シー
    ルシートとして印刷する印刷工程からなる写真シール自
    動販売方法であって、前記撮影工程を複数回許容し、1
    つの撮影画像に対する前記編集工程に編集制限時間を設
    定する写真シール自動販売方法。
  2. 【請求項2】前記撮影工程で1又はそれ以上の撮影画像
    を得た後に続けて前記編集工程を行う撮影編集連続工程
    を、1販売内で繰り返して実行可能にする請求項1記載
    の写真シール自動販売方法。
  3. 【請求項3】前記撮影編集連続工程に所定の個別制限時
    間を設定し、該撮影編集連続工程の繰り返しに対して所
    定の繰り返し制限時間を設定して、二重に制限時間を設
    定する請求項2記載の写真シール自動販売方法。
  4. 【請求項4】前記撮影編集連続工程に所定の個別制限時
    間を設定し、該個別制限時間から前記撮影工程に要した
    時間を減算した残りの時間で前記編集工程を許容する請
    求項2又は3記載の写真シール自動販売方法。
  5. 【請求項5】前記撮影工程は、1つの撮影画像を決定す
    るまで撮影のやり直しを許容する請求項1から4のいず
    れか1つに記載の写真シール自動販売方法。
  6. 【請求項6】前記撮影工程及び/又は編集工程は、先の
    撮影工程及び/又は編集工程に要した時間に相対して制
    限時間を設定する請求項1から5のいずれか1つに記載
    の写真シール自動販売方法。
  7. 【請求項7】前記編集工程は、先の撮影工程及び/又は
    編集工程で得た編集画像に対しての画像編集も許容する
    請求項1から6のいずれか1つに記載の写真シール自動
    販売方法。
  8. 【請求項8】撮影手段で撮影する撮影工程と、該撮影工
    程で撮影した撮影画像に対して入力手段で画像編集を許
    容する編集工程と、前記画像編集された編集画像及び/
    又は前記撮影画像から所定の画像を印刷手段で写真シー
    ルシートとして印刷する印刷工程とを備えた写真シール
    自動販売装置であって、前記撮影工程を複数回許容し、
    1つの撮影画像に対する前記編集工程に編集制限時間を
    設定した写真シール自動販売装置。
  9. 【請求項9】前記撮影工程で1又はそれ以上の撮影画像
    を得た後に続けて前記編集工程を行う撮影編集連続工程
    を、1販売内で繰り返して実行可能に設定した請求項8
    記載の写真シール自動販売装置。
  10. 【請求項10】前記撮影編集連続工程に所定の個別制限
    時間を設定し、該撮影編集連続工程の繰り返しに対して
    所定の繰り返し制限時間を設定して、二重に制限時間を
    設定した請求項9記載の写真シール自動販売装置。
  11. 【請求項11】前記撮影編集連続工程に所定の個別制限
    時間を設定し、該個別制限時間から前記撮影工程に要し
    た時間を減算した残りの時間で前記編集工程を許容する
    請求項9又は10記載の写真シール自動販売装置。
  12. 【請求項12】前記撮影工程は、1つの撮影画像を決定
    するまで撮影のやり直しを許容する請求項8から11の
    いずれか1つに記載の写真シール自動販売装置。
  13. 【請求項13】前記撮影工程及び/又は編集工程は、先
    の撮影工程及び/又は編集工程に要した時間に相対して
    制限時間を設定した請求項8から12のいずれか1つに
    記載の写真シール自動販売装置。
  14. 【請求項14】前記編集工程は、先の撮影工程及び/又
    は編集工程で得た編集画像に対しての画像編集も許容す
    る請求項8から13のいずれか1つに記載の写真シール
    自動販売装置。
  15. 【請求項15】請求項1から14のいずれか1つに記載
    の写真シール自動販売方法又は写真シール自動販売装置
    で前記編集画像を印刷する又は印刷された写真シールシ
    ート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015121612A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 フリュー株式会社 写真シール作成装置、撮影方法、およびプログラム

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