JP4125062B2 - 画像処理装置、画像処理方法、記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータの普及に伴い、デジタルカメラ、カラースキャナなどの画像入力機器によって画像を電子データとして入力し、その画像をCRT、LCDなどの画像表示装置を用いて画像を表示、確認、さらには編集、加工、修正などを用途に応じて施し、カラープリンタなどの画像出力機器によって画像を出力していた。また最近では、デジタルカメラで撮影した画像を、カラーモニタで表示することなしに、直接カラープリンタで出力するといった利用も多くなってきている。さらに、コンピュータ上で作成したCG画像をカラープリンタで出力するという、画像入力装置を必要としない利用方法もある。
【0003】
上記のように、デジタルカメラ、カラースキャナ、カラーモニタ、カラープリンタなど異なる画像入出力機器間で画像を扱う場合、それぞれの機器の色再現特性や色再現範囲が異なっていた。そこで、異なる画像処理装置間で色再現を一致させるカラーマネージメントシステム(以下CMS)という手法が出現した。CMSは、各画像処理装置の色再現特性を記述するデバイスプロファイルと、色変換を行うカラーマッチングメソッドなどで構成されている。各画像処理装置間で一致した色再現を実現するためには上記デバイスプロファイルやカラーマッチングメソッドの精度を高める必要があるので、デバイスプロファイルの更新は適宜行っていた。
【0004】
ここで色変換方法としては、画像の内容や色変換の目的などに応じ複数の方法があった。例えば、モニタ表示とプリンタ出力とを一致させる方法や、プリント出力を好ましくなるよう変換する方法や、プリント出力を出来るだけ鮮やかでかつ、プリンタの色域を出来るだけ広く使用するよう変換する方法などがあった。さらに、上記各色変換方法には、入力色信号に対応する出力色信号における対応色を用いる色変換方法もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においてデバイスプロファイルの更新は必ずしも適切な場合に行われておらず、定期的、もしくは、例えばモニタとプリンタとのマッチングにおいては、ユーザがカラーモニタでの表示色とカラープリンタからの出力結果とを見比べ、必要と判断した場合に行うといったもので、プロファイルを更新すべきか否かの判断が明確ではなかった。さらには、人の見た目で判断するという主観的であいまいなもので判断基準が定量化されていなかった。特開平11−232073号公報に、カラー画像処理装置間のマッチング精度向上のためのデバイスプロファイルの更新について開示されているが、ここでもユーザの目視によりデバイスプロファイルを更新する旨が開示されており、更新の判断基準が明確でなく定量化されていなかった。
【0006】
一方、場合によっては更新すべきか否かの判断が客観的に行われる場合もある。しかしながら、上記のようなモニタマッチングの場合、単純にカラーモニタ表示色の測色値とカラープリンタ出力色の測色値との色差のみに注目していた。したがって、カラーモニタなどで表示される光源色とカラープリンタなどで出力される物体色とのマッチングを行う色変換方法において、それぞれの色の見え方が異なり測色値を一致させても同じ色として見えないという、人間の色の見えに対応した判断基準を用いていないために色変換の精度判別を正確に行えないという問題があった。また、プリント物を好ましく変換する方法の場合、好ましさという主観的な内容を定量化することが難しく、色変換の精度判別を正確に行えないという問題があった。
【0007】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、人間の視覚特性に基づいた客観的な判断基準によるカラーマッチング精度を求める画像処理装置、画像処理方法、記憶媒体を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、色変換内容別に色変換精度を的確に検証し、デバイスプロファイルを適宜更新し、色変換を精度良く行うことが可能となる画像処理装置及びその方法及びその媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
【0010】
すなわち、第1の色群のデータを、複数種の色変換方法のうち指定された色変換方法を用いて色変換する色変換手段と、
少なくとも1色以上の色を含む第1の色群のデータと、当該第1の色群のデータの各色をプリンタに出力させることで得られる各色のデータであって、当該各色のデータが当該第1の色群のデータの各色と予め設定された関係となる各色のデータにより構成される第2の色群のデータと、前記第1の色群のデータと前記第2の色群のデータとがカラーマッチングしていると許容できる許容域を示す許容値群と、を対応づけて、前記色変換方法毎に記憶保持する記憶保持手段と、
入力された第1の色群のデータに基づくカラーパッチ群をプリンタにプリントさせた後、プリントさせたカラーパッチ群を測色することで得られる測色データを出力色群のデータとして取得し、当該出力色群のデータと、前記記憶保持手段に記憶保持された前記入力された第1の色群のデータに対応する第2の色群のデータと、前記記憶保持手段から取得した、指定された色変換方法に対応する指定許容値群と、を用いて、カラーマッチングの精度を求める計算手段とを備え、
前記計算手段は、
前記出力色群のデータに含まれている着目色の明度、彩度、色相と、前記第2の色群のデータに含まれている前記着目色に対応する色の明度、彩度、色相とで、それぞれについての差分を求め、求めた明度の差分、彩度の差分、色相の差分を、前記指定許容値群に含まれている明度についての許容値、彩度についての許容値、色相についての許容値のそれぞれで正規化した結果を、明度の誤差、彩度の誤差、色相の誤差として求め、これらの誤差を用いてカラーマッチングの色再現指数を求める処理を、前記出力色群のデータに含まれているそれぞれの色について行うことで、色毎の色再現指数を求め、更に、当該色毎の色再現指数の平均値と閾値との大小比較を行うことで、カラーマッチングの精度を求める
ことを特徴とする。
【0011】
また好ましくは更に、
前記画像出力装置、画像表示装置を含む各デバイスのプロファイルを記憶保持するプロファイル記憶保持手段と、
前記色再現指数に基づいて、前記プロファイル記憶保持手段に記憶保持された各デバイスのうち、いずれのデバイスのプロファイルの更新を行うかを判断し、判断結果を報知する報知手段と
を備えることを特徴とする。
【0012】
また好ましくは更に、前記各デバイスのプロファイルのうち、いずれかのプロファイルを更新する更新手段を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
【0015】
すなわち、 第1の色群のデータを、複数種の色変換方法のうち指定された色変換方法を用いて色変換する画像処理方法であって、
少なくとも1色以上の色を含む第1の色群のデータと、当該第1の色群のデータの各色をプリンタに出力させることで得られる各色のデータであって、当該各色のデータが当該第1の色群のデータの各色と予め設定された関係となる各色のデータにより構成される第2の色群のデータと、前記第1の色群のデータと前記第2の色群のデータとがカラーマッチングしていると許容できる許容域を示す許容値群と、を対応づけて、前記色変換方法毎にメモリに記憶保持させておき、
入力された第1の色群のデータに基づくカラーパッチ群をプリンタにプリントさせた後、プリントさせたカラーパッチ群を測色することで得られる測色データを出力色群のデータとして取得し、当該出力色群のデータと、前記メモリに記憶保持された前記入力された第1の色群のデータに対応する第2の色群のデータと、前記メモリから取得した、指定された色変換方法に対応する指定許容値群と、を用いて、カラーマッチングの精度を求める処理を行い、
前記処理は、
前記出力色群のデータに含まれている着目色の明度、彩度、色相と、前記第2の色群のデータに含まれている前記着目色に対応する色の明度、彩度、色相とで、それぞれについての差分を求め、求めた明度の差分、彩度の差分、色相の差分を、前記指定許容値群に含まれている明度についての許容値、彩度についての許容値、色相についての許容値のそれぞれで正規化した結果を、明度の誤差、彩度の誤差、色相の誤差として求め、これらの誤差を用いてカラーマッチングの色再現指数を求める処理を、前記出力色群のデータに含まれているそれぞれの色について行うことで、色毎の色再現指数を求め、更に、当該色毎の色再現指数の平均値と閾値との大小比較を行うことで、カラーマッチングの精度を求める処理であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
<画像処理装置の基本構成>
図1は本実施形態における画像処理装置の機能構成を示すと共に、その周辺機器を示すブロック図である。1は画像処理装置本体、2は画像表示装置で、CRTやLCD等により構成されており、画像を表示する。3は画像出力装置で、紙やOHPなどの画像記録媒体に画像をプリントする装置である。本実施形態では画像出力装置3をプリンタとして扱うが、上記画像記録媒体上に画像をプリントする機能を有する装置であればプリンタに限定されるものではない。
【0021】
4は画像表示装置2を画像処理装置1に接続するためのインターフェース(I/F)部、5は画像入力装置17から入力された色と画像表示装置2に表示される色と画像出力装置3にて出力される色とのカラーマッチングを行うカラーマッチング処理部、6は画像出力装置3に出力する画像に対して階調変換処理等の各種画像処理を行う画像処理部である。
【0022】
7は色変換毎の対応色とその許容値(色変換毎の対応色とその許容値についての詳細は後述する)が記憶されている色変換別対応色・許容値記憶部、8は後述の方法でカラーマッチングの精度を求めるカラーマッチング精度算出部、9はカラーマッチング精度算出部8にて算出された精度の結果を用いカラーマッチング精度の判定を行うカラーマッチング精度判別部、10はカラーマッチングに用いるデバイスプロファイル(後述のプリンタプロファイル、モニタプロファイル、スキャナ・デジカメプロファイル等のプロファイル)の作成および更新を行うプロファイル作成・更新部、11はユーザが画像処理装置1に対して各種の指示を入力するための操作部である。
【0023】
12は画像出力装置3で用いる出力用紙の種類を設定する用紙設定部、13は画像出力装置3を画像処理装置1に接続するためのI/F部、14はデータ処理を行うために一時的にデータを保存するデータバッファ、15は画像表示装置2などのモニタプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるモニタプロファイル格納部、16は画像出力装置3などのプリンタプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるプリンタプロファイル格納部、17はスキャナやデジタルカメラなど、画像を電子データとして画像処理装置1に入力することができる画像入力装置、18は画像入力装置17を画像処理装置1に接続するためのI/F部、19はスキャナやデジタルカメラなどの画像入力装置17のプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるスキャナ・デジカメプロファイル格納部である。
【0024】
20は測色器で、画像出力装置3から出力された記録媒体にプリントされた各色のカラーパッチの色を測定する。21は測色器20を画像処理装置1に接続するためのI/F部である。
【0025】
<全体処理>
以下では、指定された色変換に応じたプリンタプロファイルに従ったカラーパッチを画像出力装置3に出力させ、出力された色を測色器20によって測定された結果を読み込み、取り込んだ色と、指定された色変換に応じた対応色との差分(差分についての詳細は後述する。またこの差分を、カラーマッチングの精度と呼称する)を求め、その精度に応じてプリンタプロファイルを更新するべきか否かの情報を提示する画像処理方法について説明する。また、以下では更新するプロファイルとしてプリンタプロファイルを用いるが、これに限定されるものではなく、他にも例えばモニタプロファイルであっても良い。
【0026】
図2は、この画像処理のメインの処理のフローチャートである。また、図8は画像表示装置2に表示され、後述の各処理の実行を入力するためのGUIの構成例を示す。以下、図2、図8を用いて、カラーマッチングの精度を求め、求めた精度に応じてプリンタプロファイルの作成、更新を行う処理について説明する。
【0027】
まずユーザは操作部11を用いて色変換方法をチェックボタン814a,814b、814cのいずれかを指定して選択する(黒丸に対応する色変換方法が選択された色変換方法である)。これにより以下、選択した色変換方法におけるカラーマッチングの精度を求める。なお、色変換方法の選択はこの3つに限定されるものではない。よってステップS200では、選択された色変換方法を以下の処理で用いるべきものとして設定する。
【0028】
次にステップS201では、ユーザによる操作部11を用いたパッチ出力ボタン804の押下を検出し、プリンタプロファイル格納部16からステップS200で設定した色変換方法に応じたプリンタプロファイルを用いてカラーパッチの画像データを作成し、データバッファ4に出力する。画像出力装置3はこのカラーパッチの画像データを用いて紙やOHP等の記録媒体上にカラーパッチをプリントし、出力する。本実施形態ではカラーパッチとしてR,G,B,C,M,Yの6色のパッチを用いるが、この数に限定されるものではない。
【0029】
次にステップS202では、測色器20により上記記録媒体上に記録された各カラーパッチの色を測定する。次にステップS203では、ユーザによる操作部11を用いた測定データ読み込みボタン805の押下を検出し、上記測定結果である測定データDn(nは各色(パッチ)を示すインデックスであって、本実施形態では1≦n≦6)をデータバッファ14に入力する。この測定結果は、本実施形態ではCIE(国際照明委員会)によるCIELAB値とする。
【0030】
次にステップS204では、ユーザからの操作部11を用いた精度算出ボタン806の押下を検出し、マッチング精度算出部8は上記測定データDを用いてカラーマッチングの精度を算出する。ステップS204における処理の詳細については後述するが、本ステップではカラーマッチングの精度として、カラーマッチングの色再現指数CRIを求める。
【0031】
次にステップS205では、マッチング精度判別部9がこの色再現指数CRIと予め設定された閾値THとを比較し、カラーマッチングの精度の良し悪しを判別する。その判別結果は領域807に表示される。領域807内には、カラーマッチングの精度を示す数値と、その精度が合格であるか否かを示す文字情報とが表示される。なお、本ステップにおける判別処理の詳細については後述する。次にステップS206では、マッチング精度判別部9が判決結果が合格であるか否か(色再現指数CRIと閾値THとの比較を行うことで判別される)を判断する。
【0032】
合格でない場合にはプリンタプロファイルを更新するべきであるので、ステップS207ではデバイスプロファイルの更新を指示するためのボタン813の押下を受け付けており、更新を行うことができる。ユーザからの操作部11を用いたプロファイル更新ボタン813の押下を検出した場合、処理をステップS208に進め、プロファイル作成・更新部10は最新のプリンタプロファイルを作成し、ステップS209で、プリンタプロファイル格納部16に格納されているプリンタプロファイルを、作成した最新のプリンタプロファイルに更新する。なお、最新のプリンタプロファイルの作成処理についての詳細は後述する。
【0033】
ステップS209では、再度、上記カラーマッチングの精度を更新されたプリンタプロファイルを用いて行うために、ユーザからの操作部11を用いた再検証ボタン815の押下がなされたか否かを判断し、押下された場合には処理をステップS200に進め、押下されない場合には本処理を終了する。
【0034】
<カラーマッチング精度算出>
図3は、上記ステップS204においてカラーマッチング精度算出部8がカラーマッチングの精度を求める処理の詳細を示すフローチャートである。同フローチャートを用いて、カラーマッチングの精度を求める処理の詳細について以下、説明する。
【0035】
まずステップS301で、カラーマッチング精度算出のための色数nを1に初期化する。次にステップS302では、対応色・許容値記憶部7からステップS200で選択、設定された色変換方法に応じたテーブルに登録されたn番目の対応色データPnと許容値データTn(1≦n≦6)とを読み出す。
【0036】
図5に色変換方法毎のテーブルの構成例を示す。各テーブルは色変換方法毎に設けられたものであり、夫々異なる色再現性を実現するために用いられる。例えばテーブル1は画像表示装置2に対して視覚的に忠実な色再現を行う第1の色再現に用いられる。
【0037】
また個々のテーブルには、6色のパッチに対応する対応色データPnと許容値データTnが登録されている。同テーブルにおいてそのほかの項目については図4を用いて説明する。図4は、CIELAB色空間におけるa*b*平面を示すものであり、紙面手前方向をLの正の方向、紙面奥方向をLの負の方向とする。
【0038】
オリジナル色ORn(○印)は、例えば画像表示装置2に表示されている色を示し、対応色Pn(△印)は、例えばオリジナル色ORnに最もカラーマッチングする、画像出力装置3にて出力されるべき色Pnを示す。すなわち、オリジナル色を画像出力装置3により画像記録媒体上に記録した場合に、記録される色がオリジナル色と主観評価により同じ色と判断される場合に、この記録される色がオリジナル色に対応する対応色となる。
【0039】
そして、TnLp,TnLmは、彩度に関してオリジナル色ORnと対応色Pnとがマッチングしていると許容できる許容域(TnLpはプラス側の許容値、TnLmはマイナス側の許容値)を示す。TnCp,TnCmは、彩度に関してオリジナル色ORnと対応色Pnとがマッチングしていると許容できる許容域(TnCpはプラス側の許容値、TnCmはマイナス側の許容値)を示し、TnHp,TnHmは、色相に関してオリジナル色ORnと対応色Pnとがマッチングしていると許容できる許容域(TnHpはプラス側の許容値、TnHmはマイナス側の許容値)を示している。
【0040】
これらオリジナル色ORnに対する対応色Pnおよび許容値TnLp,TnLm,TnCp,TnCm,TnHp,TnHmは、あらかじめモニタ表示色とプリント色との主観評価実験などにより対応関係を求めておき、図5に示すようなテーブルデータとして各色再現別に対応色・許容値記憶部7に保存しておくものとする。
【0041】
もちろん、この対応色、許容値を画像出力装置毎、または出力用紙毎に設定しておき、適宜使い分けるよう構成してよいことは言うまでもない。ここで、図5におけるPnL,PnC,PnHは、それぞれPnの極座標系での表色値LCHであり、CIELAB値からは、以下の式(1)〜(3)を用いて変換する。
【0042】
L* = L* (1)
Cab* = √((a*)×(a*)+(b*)×(b*)) (2)
Hab = arctan(b*/a*) (3)
図3に戻って、ステップS303では、ステップS203でデータバッファ14に書き込まれた測定データDのうち、n番目の測定データDnをデータバッファ14から読み出し、上記式(1)〜式(3)を用いて極座標系表色値DnL,DnC,DnHを算出する。ステップS304では、n番目のカラーパッチの明るさDnLとn番目の対応点の明るさPnLとを比較し、DnL≧PnLの場合、処理をステップS305に進め、明るさの精度Leを
Le=(DnL−PnL)/TnLp
を計算することで求める。すなわち、n番目のカラーパッチの明るさDnLとn番目の対応点の明るさPnLとの差分を明るさのプラス側の許容値TnLpで正規化した値を計算する。よってこの計算による値Leが0≦Le≦1の場合にのみ、n番目のカラーパッチの明るさDnLとn番目の対応点の明るさPnLとがマッチングしていると許容できる。
【0043】
一方、ステップS304における比較の結果、DnL<PnLの場合、処理をステップS306に進め、明るさの精度Leを
Le=(PnL−DnL)/TnLm
を計算することで求める。すなわち、この計算による値Leが0≦Le≦1の場合にのみ、n番目のカラーパッチの明るさDnLとn番目の対応点の明るさPnLとがマッチングしていると許容できる。
【0044】
ステップS307では、n番目のカラーパッチの彩度DnCとn番目の対応点の彩度PnCとを比較し、DnC≧PnCの場合、処理をステップS308に進め、彩度の精度Ceを
Ce=(DnC−PnC)/TnCp
を計算することで求める。すなわち、n番目のカラーパッチの彩度DnCとn番目の対応点の彩度PnCとの差分を彩度のプラス側の許容値TnCpで正規化した値を計算する。よってこの計算による値Ceが0≦Ce≦1の場合にのみ、n番目のカラーパッチの彩度DnCとn番目の対応点の彩度PnCとがマッチングしていると許容できる。
【0045】
一方、ステップS307における比較の結果、DnC<PnCの場合、処理をステップS309に進め、彩度の精度Ceを
Ce=(PnC−DnC)/TnCm
を計算することで求める。すなわち、この計算による値Ceが0≦Ce≦1の場合にのみ、n番目のカラーパッチの彩度DnCとn番目の対応点の彩度PnCとがマッチングしていると許容できる。
【0046】
ステップS310では、n番目のカラーパッチの色相DnHとn番目の対応点の色相PnHとを比較し、DnH≧PnHの場合、処理をステップS311に進め、色相の精度Heを
He=(DnH−PnH)/TnHp
を計算することで求める。すなわち、n番目のカラーパッチの色相DnHとn番目の対応点の色相PnHとの差分を色相のプラス側の許容値TnHpで正規化した値を計算する。よってこの計算による値Heが0≦He≦1の場合にのみ、n番目のカラーパッチの色相DnHとn番目の対応点の色相PnHとがマッチングしていると許容できる。
【0047】
一方、ステップS310における比較の結果、DnH<PnHの場合、処理をステップS312に進め、色相の精度Heを
He=(PnH−DnH)/TnHm
を計算することで求める。すなわち、この計算による値Heが0≦He≦1の場合にのみ、n番目のカラーパッチの色相DnHとn番目の対応点の色相PnHとがマッチングしていると許容できる。
【0048】
上記処理により求めたLe、Ce、Heは上述の通り、人間が見てマッチングしていると許容できる最大値を1としたときの誤差となるため、明度方向、彩度方向、色相方向それぞれについて人間の目の特性に均等な値として扱うことが出来る。
【0049】
次にステップS313では、明度方向の誤差Le、彩度方向の誤差Ce、色相方向の誤差Heを用いて、人間が見たときのカラーマッチング度合いを表す評価量である色再現指数CRInを以下の式に基づいて計算する。
【0050】
CRIn=√(Le×Le+Ce×Ce+He×He)
このCRInはn番目のカラーパッチの色とn番目の対応色とのカラーマッチングの精度を示すものである。次にステップS314で、求めたCRInをデータバッファ14へ書き込む。ステップS315では上記全ての処理を、全てのカラーパッチに対して行い、全てのカラーパッチに対するCRInを求めたか否かを判断し(n=6か否かを判断し)、全てのカラーパッチに対するCRInを求めていれば図3に示した処理を終了し、処理をステップS205に進める。一方、n<6の場合、処理をステップS316に進め、nに1を足して更新し、ステップS302以降の処理を行う。
<カラーマッチング精度判別>
図6は、上記ステップS205においてカラーマッチング精度判別部9が上記CRInを用いて、カラーマッチングの精度の善し悪しを判別する処理のフローチャートである。
【0051】
まずステップS601において、以下用いる変数CRIs、nを夫々0,1に初期化する。そしてステップS602ではデータバッファ14からCRInを読み出し、ステップS603において変数CRIsに加算する。そしてステップS604では、全てのnについてのCRInをCRIsに加算したか否かを判断し(n=6であるか否かを判断し)、n<6の場合は処理をステップS609に進め、nに1を足して更新し、ステップS602,ステップS603の処理を繰り返す。
【0052】
一方、n=6の場合は処理をステップS605に進め、CRIsをn(=6)で割った値を変数CRIに代入する。すなわち変数CRIは、全てのCRInの平均値を示すものであって、本実施形態ではこのCRIを色再現指数として用いる。そしてステップS606でCRIと予め設定された閾値THとを比較し、CRI<THの場合、すなわち、全てのカラーパッチに対する明度方向の誤差、彩度方向の誤差、色相方向の誤差の平均値が所定値よりも小さい場合は、各パッチの色とそれらに対応する対応色との誤差が小さい(人間が見たときのカラーマッチング度合いが高い)ので、処理をステップS607に進め、精度の判別結果を「合格」とする。すなわち、領域807内の判定結果を表示する領域に「合格」と表示し、合格を報知する。
【0053】
一方、CRI≧THの場合、すなわち、全てのカラーパッチに対する明度方向の誤差、彩度方向の誤差、色相方向の誤差の平均値が所定値以上である場合は、各パッチの色とそれらに対応する対応色との誤差が大きい(人間が見たときのカラーマッチング度合いが低い)ので、処理をステップS608に進め、精度の判別結果を「不合格」とする。すなわち、領域807内の判定結果を表示する領域に「不合格」と表示し、不合格を報知する。なお、ステップS607,ステップS608のいずれの場合にも、求めた色再現指数CRIを領域807内の精度を表示する領域に表示する。
【0054】
なお、本実施形態では精度の判別結果の報知方法を「合格」、「不合格」のように文字として表示したが、これに限定されるものではなく、他にも例えば、「合格」、「不合格」を表す画像、もしくはサウンドとして表現しても良い。
【0055】
また上記フローチャートには示していないが、ユーザが操作部11を用いて詳細ボタン808を押下することで、図9に例示するGUIが画像表示装置2上に表示される。同図のGUIは各パッチの色毎にマッチング精度、すなわちCRInが表示されている。
【0056】
<最新プロファイル作成>
図7は、上記ステップS208においてプロファイル作成・更新部10がプリンタプロファイルを最新のものに更新する処理の詳細を示すフローチャートである。同フローチャートを用いて、プリンタプロファイルを最新のものに更新する処理の詳細について以下、説明する。
【0057】
ステップS701では、ユーザからの操作部11を用いたパッチ出力ボタン809の押下を検出し、ステップS200で選択、設定した色選択方法に対応したプロファイル作成用カラーパッチのデータを作成し、画像出力装置3に出力する。また画像出力装置3はこのデータに基づいて記録媒体上にカラーパッチをプリントし、出力する。ここで出力するカラーパッチの色数は特に限定しないが、例えばRGB各色9ステップの組み合わせの729色のカラーパッチを出力する。
【0058】
ステップS702では、測色器20により上記記録媒体上に記録された各カラーパッチの色を測定し、ステップS703で測定データ読み込み810の押下を検出すると、その測定結果である測定データをデータバッファ14に入力する。この測定結果は、本実施形態ではCIE(国際照明委員会)によるCIELAB値とする。次にステップS203では、ユーザによる操作部11を用いた測定データ読み込みボタン805の押下を検出し、上記測定データDをデータバッファ14に書き込む。
【0059】
ステップS704では、ユーザからの操作部11を用いたプロファイル作成ボタン811の押下を検出し、所定のフォーマットに則り、ステップS200で選択、設定した色変換方法に対応したプリンタプロファイルを作成する。またユーザは操作部11を用いて、ファイル名ウィンドウ812に所望のプロファイル名を入力する事も出来る。
【0060】
以上説明したように、オリジナル色ORに対応する対応色Pnとその許容域Tnとを用いてカラーマッチングの精度を検証することで、人間の視覚特性に基づいた客観的な判断基準によるカラーマッチング精度の検証を行い、適宜プロファイルを更新する事が出来る。
【0061】
[第2の実施形態]
図10に本実施形態における画像処理装置の機能構成を示すと共に、その周辺機器との構成を示す。1001は本実施形態における画像処理装置の本体で、色測定を行うセンサ(センサ部1004)を接続することができる。また本実施形態における画像処理装置はPDAやノート型パソコンなど、携帯可能な(持ち運びが可能な)画像処理装置とする。
【0062】
1002は画像処理装置1001に接続された外部の画像処理装置で、一般にPCやワークステーションなどのデスクトップのコンピュータであると共に、画像処理装置1001と同様、各種のデバイスプロファイルを保持している。本実施形態の画像処理装置1001は第1の実施形態と同様の処理を行って作成した新しいプロファイルを、外部の画像処理装置1002に対して送信する。画像処理装置1002は送信されたプロファイルを受信し、受信したプロファイルに更新する。以下、画像処理装置1001と画像処理装置1001が行う処理について説明する。なお以下では更新するプロファイルをプリンタプロファイルとして説明するが、これに限定されるものではなく、他にも例えばモニタプロファイルであっても良い。
【0063】
1003は画像出力装置で、紙やOHPなどの画像記録媒体に画像をプリントする装置である。本実施形態では画像出力装置1003をプリンタとして扱うが、上記画像記録媒体上に画像をプリントする機能を有する装置であればプリンタに限定されるものではない。1004は上記センサ部、1005は画像処理装置1001と画像処理装置1002とでデータ通信を行うための通信インターフェース部である。
【0064】
1006はセンサ部1004による測定データ保持する測定データ保持部1006、1007は色変換毎の対応色とその許容値(色変換毎の対応色とその許容値についての詳細は後述する)が記憶されている色変換別対応色・許容値記憶部、1008はカラーマッチングの精度を求めるカラーマッチング精度算出部、1009はカラーマッチング精度算出部1008にて算出された精度の結果を用いカラーマッチング精度の判定を行うカラーマッチング精度判別部、1010はカラーマッチングに用いるデバイスプロファイル(後述のプリンタプロファイル、モニタプロファイル、スキャナ・デジカメプロファイル等のプロファイル)の作成および更新を行うプロファイル作成・更新部である。
【0065】
1011は画像や文字情報などを表示すると共に、タッチパネル形式で各種の指示を入力する事ができる操作・表示部、1012はセンサ部1004を制御するセンサ制御部1012、1013はデータ処理を行うために一時的にデータを保存するデータバッファ、1014はモニタプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるモニタプロファイル格納部、1015は画像出力装置1003などのプリンタプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるプリンタプロファイル格納部である。
【0066】
<全体処理>
図11は、上記構成を備える本実施形態における画像処理装置が行う画像処理のメインの処理のフローチャートである。なお、図11に示したフローチャートにおいて、ステップS1101からステップS1109までの各処理は、ステップS200からステップS209までの各処理とほぼ同じであって、ステップS1102で本実施形態では測色器20からではなく、センサ部1004を用いて記録媒体上のカラーパッチの色を測定する点が異なる。よって、ステップS1100からステップS1109までの各処理の説明は省略する。また本実施形態では、操作・表示部1011に表示される画面は図8に示したGUIが表示されるものとする。
【0067】
ステップS1110では、ステップS1108で新たに作成されたプリンタプロファイルを通信インターフェース部1005を介して画像処理装置1002に送信する。画像処理装置1002は保持するプリンタプロファイルを送信されたプリンタプロファイルに更新する。
【0068】
以上説明したように、色測定のためのセンサー部を付属したハンディタイプ画像処理装置を用いる事で、例えば画像処理装置1002を用いて人間の視覚特性に基づいた客観的な判断基準によるカラーマッチング精度の検証を行い、適宜プロファイルを更新する事が簡便に行うことができ、画像処理装置1001をサービスマン等が保持しており、外部から画像処理装置1002に対して人間の視覚特性に基づいた客観的な判断基準によるカラーマッチング精度の検証を行い、適宜プロファイルを更新した結果を送信し、画像処理装置1002の保持するプロファイルを更新させることができる。
【0069】
[第3の実施形態]
図12にサーバ側の画像処理装置とクライアント側の画像処理装置(以下、画像処理サーバ)との機能構成を示す。本実施形態における画像処理装置は測定データを画像処理サーバに送信し、画像処理サーバが測定データを用いて作成した最新のプロファイルを受信し、受信したプロファイルに更新する。一方、画像処理サーバは受信した測定データを用いてカラーマッチング精度を求め、その精度が合格でない場合には新たなプロファイルを作成し、画像処理装置に送信する。以下、画像処理装置と画像処理サーバ、及びそれらが行う処理について説明する。なお以下では更新するプロファイルをプリンタプロファイルとして説明するが、これに限定されるものではなく、他にも例えばモニタプロファイルであっても良い。
【0070】
1201は画像処理サーバで、以下の構成を備える。1204は画像処理サーバ1201と画像処理装置1202間でデータ通信を行うために用いられる通信インターフェース部、1205は画像処理装置1202から送信される測定データを格納する測定データ格納部、1207は色変換毎の対応色とその許容値(色変換毎の対応色とその許容値についての詳細は後述する)が記憶されている色変換別対応色・許容値記憶部、1208はカラーマッチングの精度を求めるカラーマッチング精度算出部、1209はカラーマッチング精度算出部1208にて算出された精度の結果を用いカラーマッチング精度の判定を行うカラーマッチング精度判別部、1206はカラーマッチングに用いるデバイスプロファイル(後述のプリンタプロファイル、モニタプロファイル、スキャナ・デジカメプロファイル等のプロファイル)の作成を行うプロファイル作成部である。
【0071】
1210は画像や文字情報などを表示すると共に、タッチパネル形式で各種の指示を入力する事ができる操作・表示部、1212はデータ処理を行うために一時的にデータを保存するデータバッファ、1213はモニタプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるモニタプロファイル格納部、1214は画像出力装置1203などのプリンタプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるプリンタプロファイル格納部である。
【0072】
1202はインターネットやLANなどのネットワークを介して画像処理サーバ1201に接続されている画像処理装置である。1203はI/F部1215を介して画像処理装置1202に接続されている画像出力装置で、紙やOHPなどの画像記録媒体に画像をプリントする装置である。1216は画像表示装置1226に表示される色と画像出力装置1203により出力される色とのカラーマッチング処理を行うカラーマッチング処理部、1217は画像出力装置1203に出力する画像に対して階調変換処理等の各種画像処理を行う画像処理部である。
【0073】
1218は画像出力装置1203で用いる出力用紙の種類を設定する用紙設定部、1219はカラーマッチングに用いるデバイスプロファイル(後述のプリンタプロファイル、モニタプロファイル、スキャナ・デジカメプロファイル等のプロファイル)の更新を行うプロファイル更新部である。1220は画像や文字情報などを表示すると共に、タッチパネル形式で各種の指示を入力する事ができる操作・表示部、1221は画像処理サーバ1201とのデータ通信を行うための通信インターフェース部、1222は画像表示装置1226のモニタプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるモニタプロファイル格納部、1223は画像出力装置1203などのプリンタプロファイルを色変換方法毎に記憶してあるプリンタプロファイル格納部である。
【0074】
1224は、画像出力装置1203に出力する画像データを一時的に記憶しておく画像バッファである。1225は画像表示装置1226と接続するためのI/F部で、1226は画像表示装置で、CRTやLCD等により構成されており、画像を表示する。1228は測色器で、画像出力装置1203から出力された記録媒体にプリントされた各色のカラーパッチの色を測定する。1227は測色器1228を画像処理装置1202に接続するためのI/F部である。
【0075】
<全体処理>
図13は、上記構成を備える画像処理装置と画像処理サーバとが行うメインの処理のフローチャートである。なお画像処理装置1202が行う処理である、ステップS1301からステップS1303までの各処理は、ステップS200からステップS202までの各処理と同じであるために、その説明を省略する。また本実施形態では、操作・表示部1220、1210に表示される画面は図8に示したGUIが表示されるものとする。
【0076】
ステップS1304では、測色器1228による測定データを通信インターフェース部1202を介して画像処理サーバ1201に送信する。ステップS1351で画像処理サーバ1201が測定データを受信すると、ステップS1352で測定データ格納部1205に登録し、ステップS1353で測定データをデータバッファ1212に書き込む。
【0077】
ステップS1354からステップS1358までの各処理はステップS204からステップS208までの各処理とほぼ同じであって、最新のプリンタプロファイルの作成はプロファイル作成部1206が行う点が異なる。よって、ステップS1354からステップS1358までの各処理の説明は省略する。次に、ステップS1359では、プリンタプロファイル格納部1214においてステップS1301で選択、設定した色変換方法に応じたプリンタプロファイルを作成した最新のプリンタプロファイルとして登録する。そしてステップS1360では、通信インターフェース部1204を介して作成した最新のプリンタプロファイルを画像処理装置1202に送信する。
【0078】
ステップS1305で画像処理装置1202は測定データを受信すると、ステップS1306ではプロファイル更新部1219がプリンタプロファイル格納部1223内のステップS1301で選択、設定した色変換方法に応じたプリンタプロファイルを受信したプリンタプロファイルに更新する。
【0079】
また、画像処理サーバ1201はステップS1361において、カラーマッチングの結果を示すデータ(合格か不合格かを示すデータ、求めた精度を示すデータ)を通信インターフェース部1204を介して送信し、画像処理装置1202はステップS1307においてこれらのデータを受信する。
【0080】
以上説明したように、画像出力装置とカラーマッチングの精度を求める装置(画像処理サーバ)とが異なる位置(特に遠隔の位置)に存在していても人間の視覚特性に基づいた客観的な判断基準によるカラーマッチング精度を求め。適宜プロファイルを更新する事が簡便に行うことができる。
【0081】
[第4の実施形態]
上記実施形態では、プロファイルの更新を画像出力装置のプロファイル(プリンタプロファイル)を更新するとしたが、画像入力装置のプロファイルまたは画像表示装置のプロファイル(モニタプロファイル)を更新するよう構成しても良い。つまりは、カラーマッチングの精度を高めるために、画像出力装置または画像入力装置または画像表示装置のプロファイルを適宜更新する様、構成すればよい。また、プロファイルの更新ではなく、カラーマッチング方法を変更する構成にしても良い。もちろん、プロファイルの更新、カラーマッチング方法の変更を組み合わせても良いことは言うまでもない。
【0082】
またその場合は、プリンタプロファイル以外にもモニタプロファイルなどを更新するボタンを設ける。
【0083】
また上記実施形態では、色再現指数CRIは明度の誤差、彩度の誤差、色相の誤差を用いて夫々カラーパッチの色再現指数CRInを求め、更に全てのCRInの平均値を計算することで色再現指数CRIを求めていたが、これに限定されるものではない。他にも例えば、全てのカラーパッチに対して明度の誤差の平均値、彩度の誤差の平均値、色相の誤差の平均値を求め、更に夫々の平均値に対して閾値を設けて閾値処理を行い、合格、不合格の判定を行っても良い。
【0084】
[第5の実施形態]
上記実施形態では、画像表示装置に表示される色に対応する対応色と、画像表示装置に表示されている色を画像出力装置に出力させることで得られる色とのカラーマッチングの精度を求めていたが、他にも例えば画像処理装置と画像出力装置とを接続し、画像出力装置が出力した色がユーザの好みに合わなかった場合、ユーザの所望の色味を画像処理装置に入力し、入力された色の対応色と、上記画像出力装置により出力された色を色測器で測定することで得られる色とのカラーマッチングを求めても良い。そしてそのカラーマッチングの精度によって、精度の合否結果を第1の実施形態で説明したようにGUI上に表示し、プリンタのプロファイルを行っても良い。
【0085】
このように、画像出力装置や画像表示装置等により表示、出力された色がユーザの所望の色でなかった場合に、この所望の色を入力させ、入力された所望の色の対応色と上記表示、出力された色とのカラーマッチングの精度を求め、その結果に応じてプロファイルの更新を行っても良い。
【0086】
なお、所望の色に対応する対応色の選択方法としては、例えば複数の対応色のうち、所望の色に最もカラーマッチングする色を検索し、この色に対する対応色としても良い。
【0087】
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0088】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0089】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることが出来る。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によって、人間の視覚特性に基づいた客観的な判断基準によるカラーマッチング精度を求めることができる。また、人間の視覚特性に基づいた客観的な判断基準によるカラーマッチング精度の検証を色変換内容別に行い、適宜プロファイルを更新する事が出来るため、カラーマッチングを精度良く行うことが可能となる画像処理装置及びその方法及びその媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理装置の機能構成を示すと共に、その周辺機器を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における画像処理装置が行う画像処理のメインの処理のフローチャートである。
【図3】ステップS204においてカラーマッチング精度算出部8がカラーマッチングの精度を求める処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】 CIELAB色空間におけるa*b*平面を示す図である。
【図5】色変換方法毎のテーブルの構成例を示す図である。
【図6】ステップS205においてカラーマッチング精度判別部9が上記CRInを用いて、カラーマッチングの精度の善し悪しを判別する処理のフローチャートである。
【図7】ステップS208においてプロファイル作成・更新部10がプリンタプロファイルを最新のものに更新する処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】画像表示装置2に表示されるGUIの構成例を示す図である。
【図9】画像表示装置2に表示される、各パッチの色毎にマッチング精度、すなわちCRInを表示するGUIの表示例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における画像処理装置の機能構成を示すと共に、その周辺機器との構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態における画像処理装置が行う画像処理のメインの処理のフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施形態におけるサーバ側の画像処理装置とクライアント側の画像処理装置(以下、画像処理サーバ)との機能構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第3の実施形態における画像処理装置と画像処理サーバとが行うメインの処理のフローチャートである。
Claims (4)
- 第1の色群のデータを、複数種の色変換方法のうち指定された色変換方法を用いて色変換する色変換手段と、
少なくとも1色以上の色を含む第1の色群のデータと、当該第1の色群のデータの各色をプリンタに出力させることで得られる各色のデータであって、当該各色のデータが当該第1の色群のデータの各色と予め設定された関係となる各色のデータにより構成される第2の色群のデータと、前記第1の色群のデータと前記第2の色群のデータとがカラーマッチングしていると許容できる許容域を示す許容値群と、を対応づけて、前記色変換方法毎に記憶保持する記憶保持手段と、
入力された第1の色群のデータに基づくカラーパッチ群をプリンタにプリントさせた後、プリントさせたカラーパッチ群を測色することで得られる測色データを出力色群のデータとして取得し、当該出力色群のデータと、前記記憶保持手段に記憶保持された前記入力された第1の色群のデータに対応する第2の色群のデータと、前記記憶保持手段から取得した、指定された色変換方法に対応する指定許容値群と、を用いて、カラーマッチングの精度を求める計算手段とを備え、
前記計算手段は、
前記出力色群のデータに含まれている着目色の明度、彩度、色相と、前記第2の色群のデータに含まれている前記着目色に対応する色の明度、彩度、色相とで、それぞれについての差分を求め、求めた明度の差分、彩度の差分、色相の差分を、前記指定許容値群に含まれている明度についての許容値、彩度についての許容値、色相についての許容値のそれぞれで正規化した結果を、明度の誤差、彩度の誤差、色相の誤差として求め、これらの誤差を用いてカラーマッチングの色再現指数を求める処理を、前記出力色群のデータに含まれているそれぞれの色について行うことで、色毎の色再現指数を求め、更に、当該色毎の色再現指数の平均値と閾値との大小比較を行うことで、カラーマッチングの精度を求める
ことを特徴とする画像処理装置。 - 更に、
前記プリンタ、画像表示装置を含む各デバイスのプロファイルを記憶保持するプロファイル記憶保持手段と、
前記色毎の色再現指数の平均値と閾値との大小比較を行うことで前記計算手段が求めたカラーマッチングの精度に基づいて、前記プロファイル記憶保持手段に記憶保持された各デバイスのうち、いずれのデバイスのプロファイルの更新を行うかを判断し、判断結果を報知する報知手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 更に、前記各デバイスのプロファイルのうち、いずれかのプロファイルを更新する更新手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 第1の色群のデータを、複数種の色変換方法のうち指定された色変換方法を用いて色変換する画像処理方法であって、
少なくとも1色以上の色を含む第1の色群のデータと、当該第1の色群のデータの各色をプリンタに出力させることで得られる各色のデータであって、当該各色のデータが当該第1の色群のデータの各色と予め設定された関係となる各色のデータにより構成される第2の色群のデータと、前記第1の色群のデータと前記第2の色群のデータとがカラーマッチングしていると許容できる許容域を示す許容値群と、を対応づけて、前記色変換方法毎にメモリに記憶保持させておき、
入力された第1の色群のデータに基づくカラーパッチ群をプリンタにプリントさせた後、プリントさせたカラーパッチ群を測色することで得られる測色データを出力色群のデータとして取得し、当該出力色群のデータと、前記メモリに記憶保持された前記入力された 第1の色群のデータに対応する第2の色群のデータと、前記メモリから取得した、指定された色変換方法に対応する指定許容値群と、を用いて、カラーマッチングの精度を求める処理を行い、
前記処理は、
前記出力色群のデータに含まれている着目色の明度、彩度、色相と、前記第2の色群のデータに含まれている前記着目色に対応する色の明度、彩度、色相とで、それぞれについての差分を求め、求めた明度の差分、彩度の差分、色相の差分を、前記指定許容値群に含まれている明度についての許容値、彩度についての許容値、色相についての許容値のそれぞれで正規化した結果を、明度の誤差、彩度の誤差、色相の誤差として求め、これらの誤差を用いてカラーマッチングの色再現指数を求める処理を、前記出力色群のデータに含まれているそれぞれの色について行うことで、色毎の色再現指数を求め、更に、当該色毎の色再現指数の平均値と閾値との大小比較を行うことで、カラーマッチングの精度を求める処理であることを特徴とする画像処理方法。
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