JP4123576B2 - 刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体 - Google Patents

刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工業用ミシンや家庭用ミシン等の縫製装置において、刺繍を形成するための刺繍データを処理する刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、家庭用の刺繍ミシンにおいては、絵、文字などの多種類の刺繍模様を選択可能に備えていて、それらの中から使用者の所望する刺繍模様を加工布に形成できるように構成されたものがある。上記ミシンでは、刺繍形成動作を実行するために必要な刺繍データは、ミシン本体に内蔵されたROMなどのメモリや、ミシン本体に着脱可能に備えられた外部ROMカードに記憶されている。そして、使用者が所望の刺繍模様を選択すると、その刺繍模様に対応する刺繍データが前記内蔵メモリや外部ROMカードから読出される。
【0003】
このようなミシンにおいては、使用者が所望の刺繍模様を選択すると、例えばミシン本体の前面に設けられたLCDなどの表示装置に配置編集画面が表示される。この配置編集画面には、加工布の縫製可能領域をイメージしたレイアウト領域が枠で囲まれて表示されると共に、このレイアウト領域内に選択された刺繍模様が刺繍形成時のイメージ(比率)に合わせて表示される。
【0004】
例えば、「犬」の模様が選択された場合には、図12に示すように、レイアウト領域a内のほぼ中央に「犬」の模様bが表示される。そして、使用者は配置編集画面を見ながら操作部を操作することにより、前記模様を回転させたり、配置を変更したりする等の配置編集を行うことができるようになっている。このとき、配置編集処理は、模様bを囲む矩形枠状のマスクMに基づいて行われる。マスクMは、模様bの外形の座標のうち、x座標の最小値とy座標の最小値、x座標の最大値とy座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータに基づいて表示されるものである。このように、マスクデータは刺繍データに比べて容量が小さいため、配置編集の処理を迅速に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、模様の配置の変更は、レイアウト領域a内でのみ可能である。そのため、模様の配置が指示されると、その変更後の模様がレイアウト領域a内に収まるか否かを判断するようになっている。この場合、配置変更されたマスクMの4隅の頂点の座標と、レイアウト領域aの4隅の頂点の座標とを比較することにより、容易に判断することができる。
【0006】
ところが、このようにマスクMに基づいて模様の配置を変更し、変更後のマスクMに基づいて模様がレイアウト領域a内に収まるか否かの判断を行うと、次のような問題があった。即ち、例えば、図12に示す状態にある模様bを45度回転させた後、下方に移動させた場合、図13に示すように、模様bは、レイアウト領域aの下辺から寸法Lだけ離れているにも関わらず、マスクMの一頂点がレイアウト領域aの下辺に達した時点で、それ以上、移動させることができなくなる。即ち、レイアウト領域a内に模様bを配置できる範囲が、実際に配置可能な範囲よりも狭くなるという問題点があった。このような問題は、マスクMの4辺とレイアウト領域aを示す枠の4辺とが平行とならない回転角度で模様bを回転させた場合に生じる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、刺繍模様を回転させる場合に、その回転後の刺繍模様を縫製可能エリア内に配置できる範囲が狭くなってしまうことを防止できる刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の刺繍データ処理装置は、縦横方向に所定の大きさを有する縫製可能エリアを有する縫製装置により刺繍模様の刺繍形成動作を実行させる際に必要な刺繍データを、複数の刺繍模様に関して記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された刺繍模様を選択するための選択手段と、この選択手段により選択された刺繍模様の回転を指示するための回転指示手段とをを備え、前記選択手段により選択された刺繍模様をその縦横方向の大きさを示すマスクのマスクデータに基づいて、前記縫製可能エリア内にそのエリアを越えない範囲で自在に配置させることが可能な刺繍データ処理装置において、前記回転指示手段の指示に基づいて前記刺繍模様の刺繍データを回転変換するデータ変換手段と、このデータ変換手段により変換された刺繍データに基づいて、回転後の刺繍模様に関して、その刺繍模様の外形の座標のうち、横方向座標の最小値と縦方向座標の最小値、及び横方向座標の最大値と縦方向座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータを新たに作成するマスクデータ作成手段と、前記マスクデータ作成手段により新たに作成されたマスクデータが前記縫製可能エリア内に収まるか否かを判断する判断手段とを具備するところに特徴を有する。
このような構成によれば、回転指示手段の指示に基づいてデータ変換手段により刺繍データが回転変換されると、マスクデータ作成手段は、回転変換された刺繍データに基づいて回転後の刺繍模様に関するマスクデータを新たに作成する。そして、新たに作成されたマスクデータが縫製可能エリア内に収まるか否かが、判断手段により判断される。このとき、新たに作成されるマスクの四辺はレイアウト領域の縦横の各辺と平行になるので、例えば図13において、模様bは寸法Lだけ下方に移動可能となる。従って、刺繍模様を回転させた場合であっても、回転後の刺繍模様を縫製可能エリア内に配置できる範囲が狭くなってしまうという不具合がなくなる。
【0009】
また、前記回転指示手段の1回の操作により刺繍模様は所定の単位角度ずつ回転されるように指示される場合にあっては、前記マスク作成手段は、前記回転指示手段による操作毎にマスクデータを作成するように構成することが好ましい (請求項2の発明)。
【0010】
このような構成によれば、回転指示手段により操作される毎に、マスクデータ作成手段によってマスクデータが新たに作成されるので、刺繍模様が縫製可能エリア内に収まるにもかかわらず配置できなくなるという不具合を確実に防止できる。
【0011】
更に、回転指示手段により指示された回転角度を確定するための確定手段を備える場合には、前記マスクデータ作成手段を、前記確定手段により回転角度が確定された後、マスクデータを作成するように構成すると良い(請求項3の発明)。このような構成によれば、確定手段によって、刺繍模様の回転角度が確定された時点でマスクデータ作成手段はマスクデータを作成するので、効率が良い。
【0012】
更にまた、選択手段により刺繍模様の選択が行われると、前記刺繍模様を前記単位角度ずつ回転させることにより得られる全ての回転模様について、それら回転模様の外形の座標のうち、横方向座標の最小値と縦方向座標の最小値、及び横方向座標の最大値と縦方向座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータを新たに作成する回転模様マスクデータ作成手段と、前記回転模様マスクデータ作成手段により新たに作成されたマスクデータが前記縫製可能エリア内に収まるか否かを判断する判断手段と、前記選択手段により選択された刺繍模様の刺繍データを前記回転指示手段の指示に基づいて回転変換するデータ変換手段とを備えることも良い構成である(請求項4の発明)。
【0013】
このような構成によれば、選択手段によって刺繍模様が選択されると、回転模様マスクデータ作成手段は、予め全ての回転模様のマスクデータを作成するので、回転指示手段により刺繍模様の回転が指示されたときに、その回転模様のマスクデータを作成する手間が省ける。このとき、その回転模様のマスクデータが縫製可能エリア内に収まるか否かを、判断手段により判断することができる。
【0014】
また、前記刺繍模様を前記単位角度ずつ回転させることにより得られる全ての回転模様に関し、それら回転模様の外形の座標のうち、横方向座標の最小値と縦方向座標の最小値、及び横方向座標の最大値と縦方向座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータを記憶するマスクデータ記憶手段と、前記マスクデータが前記縫製可能エリア内に収まるか否かを判断する判断手段と、前記選択手段により選択された刺繍模様の刺繍データを前記回転指示手段による指示に基づいて変換するデータ変換手段とを備えるように構成しても良い(請求項5の発明)。このような構成によれば、全ての回転模様に対応するマスクデータが予めマスクデータ記憶手段に記憶されているので、回転模様のマスクデータを作成する手間が省ける。このとき、判断手段により、その回転模様のマスクデータが縫製可能エリア内に収まるか否かを判断することができる。
【0015】
加えて、刺繍模様を表示する表示手段と、刺繍データ変換手段により変換された刺繍データに基づいて前記表示手段に前記刺繍模様を表示させるために必要な表示データを作成する表示データ作成手段とを備えることも良い構成である(請求項6の発明)。
【0016】
このような構成によれば、表示データ作成手段によって、変換後の刺繍データに基づいて表示データが作成されるため、表示データの精度が上がり、回転後の刺繍模様を精度良く表示手段に表示することができる。
【0017】
更に、回転指示手段により回転が指示された刺繍模様のマスクの縦横方向の大きさを表示するマスクサイズ表示手段を設けても良い(請求項7の発明)。このような構成によれば、回転後の刺繍模様の大きさを確認することができるので、使い勝手が良くなる。
【0018】
また、本発明の請求項8の刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体は、コンピュータによって、縦横方向に所定の大きさを有する縫製可能エリアに対して刺繍模様の刺繍形成動作を実行する縫製装置のために、記憶手段に記憶された複数の刺繍模様の刺繍データの中から選択された刺繍模様を、その刺繍模様の縦横方向の大きさを示すマスクのマスクデータに基づいて前記縫製可能エリア内にそのエリアを越えない範囲で自在に配置する処理を実行させるための刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、前記刺繍データ処理プログラムは、前記コンピュータを、回転指示手段により刺繍模様の回転が指示されることに基づいて選択された刺繍模様の刺繍データを回転変換するデータ変換手段として機能させ、この変換された刺繍データに基づいて、回転後の刺繍模様に関して、その刺繍模様の外形の座標のうち、横方向座標の最小値と縦方向座標の最小値、及び横方向座標の最大値と縦方向座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータを新たに作成するマスクデータ作成手段として機能させ、前記マスクデータ作成手段により新たに作成されたマスクデータが前記縫製可能エリア内に収まるか否かを判断する判断手段として機能させることを特徴とする。
【0019】
上記構成の記録媒体をコンピュータに読み取らせて刺繍データ処理プログラムを実行することにより、回転指示手段の指示に基づいて刺繍データが変換され、この変換された刺繍データに基づいて回転後の刺繍模様に関するマスクデータが作成される。そして、新たに作成されたマスクデータが縫製可能エリア内に収まるか否かが、判断手段により判断される。このとき、新たに作成されるマスクの四辺はレイアウト領域の縦横の各辺と平行になるので、例えば図13において、模様bは寸法Lだけ下方に移動可能となる。従って、刺繍模様を回転させた場合であっても、その回転後の刺繍模様を縫製可能エリア内に配置できる範囲が狭くなってしまうという不具合がなくなる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を家庭用の刺繍ミシンに適用した第1の実施の形態について、図1ないし図10を参照しながら説明する。本実施の形態においては、前記刺繍ミシンが、縫製データ処理装置としての機能も備えている。
【0024】
まず、図3はミシンの全体構成を示している。この図3において、ミシン本体1は、ミシンベッド2の上方にアーム部3を一体的に有して構成されている。前記アーム部3の先端部には、縫針4を有する針棒5が設けられると共に、前記縫針4が通過するリング状の押え足6が設けられている。この押え足6は、加工布(図示せず)のうち縫針4が通過する部分の周囲を適度な力で押えるようになっている。
【0025】
一方、ミシンベッド2の上面部には、前記針棒5に対応して針板2aが設けられている。また、ミシンベッド2内には、針板2aの下方に位置して釜機構(図示せず)が配設されている。詳しい説明は省略するが、前記針棒5及び釜機構等は、ミシンモータ7(図4にのみ図示)により駆動機構を介して同期駆動されるように構成されている。
【0026】
また、前記ミシンベッド2の左端部には、刺繍用ユニット8が着脱可能に装着されている。この刺繍用ユニット8は、加工布を保持する刺繍枠9と、この刺繍枠9を水平方向(X軸方向及びY軸方向)に移動させる刺繍枠移動機構10とを備えて構成されている。前記刺繍枠9は、外枠と内枠とから構成されており、それらの間に加工布を挟み込む構成となっている。このとき、加工布は、針板2aの上面に沿うように、刺繍枠9の下部に張渡されるように構成されている。
【0027】
前記刺繍枠移動機構10は、X方向パルスモータ11(図4にのみ図示)によりX軸方向(左右方向)に自在に移動される移動体12を備えて構成されている。この移動体12には、刺繍枠9がY軸方向(前後方向)に移動可能に取り付けられている。この刺繍枠9は、Y方向パルスモータ13(図4にのみ図示)により移動される。
【0028】
これにて、刺繍枠9に保持された加工布は、刺繍枠移動機構10により、固有のXY座標系に基づく任意の位置に移動されるように構成されている。そして、刺繍枠移動機構10により、加工布を自在に移動させながら、前記駆動機構により針棒5などを駆動することにより、刺繍形成動作が実行される。
【0029】
尚、本実施例の刺繍ミシンは、上記刺繍形成動作の他に、各種の実用縫い(直線縫い、ジグザグ縫い等)動作を実行できるように構成されている。そして、実用縫い動作を行うときには、上記刺繍用ユニット8に代えて平坦なテーブル(図示せず)をミシンベッド2に着脱可能に装着するように構成されている。このとき、前記針板2aの下方に配設された送り歯(図示せず)により、前記縫針4の上昇中に加工布が前後方向に送られるように構成されている。また、詳しい説明は省略するが、前記針棒5(縫針4)は図示しない針振り機構により、左右方向に揺動変位されるように構成されており、これにて、ジグザグ縫い等が可能とされている。
【0030】
更に、図3に示すように、前記アーム部3の先端部の前面には、スタート・ストップキー14等の各種キーが設けられている。また、ミシン本体1の右側面部の下部には、電源スイッチ15が設けられている。更にまた、ミシン本体1の右側面部には、外部ROMカード16(図4にのみ図示)が差し込まれるカード挿入孔(図示せず)が設けられている。
【0031】
また、前記アーム部3の前面部には、刺繍模様の選択や配置編集等に係る各種の画面に表示するための表示手段たる表示装置、この場合、LCD18が設けられている。また、LCD18の表面には、各種の操作キーを構成するタッチパネル19(図4にのみ示す)が設けられている。このタッチパネル19は、周知のように、透明電極を縦横に並べて構成されている。
【0032】
さて、図4は本実施例に係るミシンの電気的構成を機能ブロックの組み合わせにて示す図である。この図4において、制御装置20は、例えばマイクロコンピュータを主とした回路から構成されており、入力インターフェース21、出力インターフェース22、CPU23、ROM24及びRAM25をバスライン26により相互に接続して構成されている。
【0033】
前記ROM24には、ミシン本体1の刺繍形成動作や実用縫い動作を制御するための制御プログラム、前記LCD18の表示制御用の制御プログラム、刺繍データの読出し、編集等の各種のデータ処理を行うためのデータ処理用プログラムなどが記憶されている。また、ROM24には、多数個の刺繍模様、この場合、比較的単純な形状の絵模様や飾り模様、仮名やアルファベット、数字や記号等の刺繍模様に関する模様データが記憶されている。また、前記外部ROMカード16には、比較的複雑な絵模様に対応した模様データが多数個の刺繍模様に関して記憶されている。従って、ROM24及び外部ROMカード16が、記憶手段に相当する。
【0034】
本実施の形態においては、前記模様データは、刺繍形成動作に必要な刺繍データ、各模様形状をLCD18に表示するために必要な表示データ(ビットマップデータ)、刺繍模様の縦横方向の大きさ(長さ寸法)を示すマスクデータを含んでいる。この場合、ROM24に記憶される刺繍データとしては、模様の外形の座標を示すデータとされ、そのデータに基づいて、一針ごとの加工布のX,Y方向の移動量(針落ち位置)を示すデータが演算により作成されるように構成されている。また、前記マスクデータは、刺繍模様の外形の座標のうちx及びy座標の最小値、x及びy座標の最大値からなるデータとされている。尚、刺繍データと表示データとを共有したり、一方のみのデータを記憶して、そのデータから他方のデータを作成するようにすることも可能である。また、前記マスクデータは、前記刺繍データから作成するようにすることも可能である。
【0035】
また、出力インターフェース22には、前記ミシンモータ7や刺繍枠移動機構10のX方向パルスモータ11及びY方向パルスモータ13並びにLCD18が接続されている。入力インターフェース21には、前記タッチパネル19やスタート・ストップキー14が接続されている。また、前記外部ROMカード16が前記カード挿入孔17に挿入されているときにおいては、前記入力インターフェース19には前記外部ROMカード16が接続されるように構成されている。
【0036】
後述するように、上記構成においては、制御装置20及びタッチパネル19が選択手段、回転指示手段、確定手段に対応し、制御装置20がデータ変換手段、マスクデータ作成手段、表示データ作成手段に対応し、LCD18が表示手段、マスクサイズ表示手段に対応する。
【0037】
次に、図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る制御装置20の動作について説明する。ここで、図1は、刺繍データ処理から縫製までの動作を示すフローチャート、図2は刺繍模様の回転処理を示すフローチャートである。尚、以下の処理では、図5ないし図10に示す画面表示を例にとって説明する。ここで、図5はLCD18に表示された模様種類選択画面の一例であり、図6はLCD18に表示された模様選択画面の一例である。また、図7ないし図10はLCD18に表示された配置編集画面の一例である。
【0038】
まず、ミシン本体1の電源スイッチ15がオンされると、図5に示す模様種類選択画面がLCD18に表示される(ステップS1)。この模様種類選択画面では、多数個の刺繍模様を8種類に大分類した模様種類が表示される。次に、模様種類選択画面の中から1つの模様種類が選択されると、その模様種類に係る模様選択画面がLCD18に表示される(ステップS2)。
【0039】
ここでは、模様種類選択画面の中から模様種類101が選択されたものとする。模様種類101が選択されると、図6に示すように、LCD18の画面は、「犬」,「猫」,「りす」…等の絵模様の選択に係る模様選択画面に切り替えられる。このとき、「戻る」(戻るキー102)が押されると模様種類選択画面に戻る。
【0040】
使用者は、この模様選択画面を見て、刺繍を形成したい模様を選択する(ステップS3)。この選択は、LCD18の画面(タッチパネル19)のうち選択したい模様が表示されている部分を直接手指でタッチ操作することにより行われる。尚、この絵模様に係る模様選択画面は複数ページに渡って存在しており、表示されているページに所望の模様が存在しない場合には、使用者は「前ページ」, 「次ページ」(ページ送りキー103)をタッチ操作することにより別の模様選択画面に切替えられる。
【0041】
ここでは、図6に示す模様選択画面の中から「犬」の模様Eが選択されたものとする。模様Eが選択されると(ステップS3にてYES)、その模様Eに係る模様データがROM24或いは外部ROMカード16から読出されてRAM25に書き込まれると共に、図7に示すような配置編集画面がLCD18に表示される(ステップS4)。
【0042】
この配置編集画面では、LCD18の画面の図中ほぼ左半部にミシンの縫製可能エリアをイメージしたレイアウト領域Aが枠で囲って表示されると共に、前記レイアウト領域A内のほぼ中央に選択された模様Eのイメージが表示される。このイメージ表示は、模様Eの表示データに基づいて表示される。また、前記配置編集画面では、タッチパネル19の操作位置を示す各種のキー、具体的には、移動キー104、消去キー105、模様指定キー106、回転キー107、左右反転キー108、完了キー109が表示される。
【0043】
前記移動キー104は、レイアウト領域A内で模様Eを矢印の方向或いは中心に移動させるためのキーである。左右反転キー108は、模様Eを左右に反転させるためのキーである。消去キー105は編集された模様を編集前の状態に戻すためのキーである。模様指定キー106は編集対象となる模様を指定するためのキーである。完了キー109は配置編集処理を終了させるためのキーである。回転キー107については後述する。
【0044】
尚、図7に示すキー配置は単なる一例であって、例えば、刺繍模様を拡大、縮小させるためのキーや、刺繍模様の配列を変更するためのキー、隣り合う刺繍模様の間隔を変更するためのキーなどを設けることも可能である。
【0045】
また、配置編集画面では、前記レイアウト領域Aの右側の上部に位置してマスクサイズ表示111及び角度表示112が表示される。前記マスクサイズ表示111には、選択された模様の縦横方向の長さ寸法がそれぞれ表示される。
【0046】
この場合、模様の縦横方向の長さ寸法とは、レイアウト領域Aの縦横方向寸法に対する相対的な長さ寸法をいい、模様が回転されることによって随時変化する。例えば、模様Eの場合、図7に示す状態においては、「犬」の頭部から足までの長さ寸法が縦方向寸法となるが、模様Eを90度回転させると、「犬」の頭部から足までの長さ寸法が横方向寸法となる。後述するように、模様の縦横方向の長さ寸法は、模様Eのマスクデータを演算することにより得られる。
【0047】
また、前記角度表示112には、選択された模様Eの回転角度θが表示される。本実施の形態においては、ROM24或いは外部ROMカード16に記憶されている模様データに基づいてレイアウト領域A内に表示される模様の回転角度θは0度に設定されている。従って、図7に示すように、模様Eを選択した後、模様を回転させる前の状態においては、配置編集画面の角度表示112には、「0°」と表示される。
【0048】
作業者は、配置編集画面を見て、模様の配置や姿勢等を変更することなく刺繍形成動作を実行することを考えた場合は、配置編集処理を終了してスタート・ストップキー14を押圧操作する(ステップS5にてYES)。これにて、前記RAM25に書き込まれた刺繍データに基づいてミシンモータ7等が駆動されて刺繍形成動作が実行される(ステップS6〜S9)。
【0049】
また、別の模様を選択する場合には(ステップS5にてNO、ステップS10にてYES)、再びステップS2の模様選択画面に戻り、上述した手順で所望の模様を選択する。
【0050】
これに対して、模様の配置編集処理を行う場合には(ステップS10にてNO)、まず、模様を指定する。すると、図8に示すように、レイアウト領域A内には、指定された模様(ここでは、模様E)に代えて、模様Eに対応するマスクMがマスクデータに基づいて表示される。
【0051】
続いて、ステップS11では、回転キー107が操作されたか否かが判断される。回転キー107がタッチ操作されない場合に(ステップS11にてNO)には、その他の処理を指示するキーが押されたか否かが判断され(ステップS13)、タッチ操作された場合(ステップS13にてYES)には、そのキーによって指示された処理が行われる(ステップS14)。
【0052】
一方、回転キー107が操作されると(ステップS11にてYES)、図9に示すように、LCD18の画面の下部に回転に関するキー表示が表示されると共に、回転処理が呼び出される(ステップS12)。回転に関するキー表示は、具体的には、右回りキー113、左回りキー114、リセットキー115、終了キー116から構成されている。前記右回りキー113は、模様の時計回り方向の回転を指示するためのキーであり、前記左回りキー114は、模様の反時計回り方向の回転を指示するためのキーである。本実施の形態においては、右回りキー113及び左回りキー114が1回タッチ操作されると、模様は、その模様の中心を回転中心として対応する方向に5度ずつ回転させることが指示される。また、前記リセットキー115は、回転された模様を回転前の状態に戻すためのキーである。前記終了キー116は、指示された回転角度を確定すると共に、回転処理を終了させるためのキーである。
【0053】
回転処理が呼び出されると、図2に示すように、ステップS20にて、右回りキー113がタッチ操作されたか否かが判断される。右回りキー113がタッチ操作されたときには(ステップS20にてYES)、現在の回転角度に5度だけ増加した回転角度θが角度表示112に表示される(ステップS21)。このとき、回転角度θの値が360度を越える場合には、越えた値が回転角度θとして表示される。
【0054】
一方、左回りキー114がタッチ操作されたときには(ステップS20にてNO、ステップS22にてYES)、現在の回転角度から5度だけ減じた回転角度θが角度表示112に表示される(ステップS23)。このとき、回転角度θの値が0度を下回る場合には、下回った分を360度から差し引いた値が回転角度θとして表示される。
【0055】
ステップS24では、指定された回転角度θに基づいてマスクデータが回転変換され、この変換されたマスクデータに基づいてマスクMの表示が変更される。例えば、図9は、回転角度θが45度に指定された場合のマスクMの表示を示している。尚、作業者は、右回りキー113或いは左回りキー114を繰り返しタッチ操作することにより、回転角度θを任意の角度に指定することができる。
【0056】
そして、所望の回転角度θとなった場合には、終了キー116をタッチ操作することにより回転角度θが確定される(ステップS25にてYES)。この結果、模様Eの刺繍データが指定された回転角度θに基づいて回転変換され、この変換後の刺繍データに基づいてマスクデータが新たに作成される(ステップS26)。そして、新たに作成されたマスクデータに基づいて、回転変換された模様がレイアウト領域A、即ち縫製可能エリアに収まるか否かが判断される(ステップS27)。
【0057】
模様がレイアウト領域A内に収まらない場合には(ステップS27にてNO)、マスクMの表示が回転変更前の状態に戻ると共に、ステップS20に戻る。尚、このとき、レイアウト領域A内に収まらない旨のメッセージをLCD18に表示しても良い。レイアウト領域A内に収まる場合には(ステップS27にてYES)、変換後の刺繍データ及び新たに作成されたマスクデータがRAM25に格納される。そして、変換後の刺繍データに基づいて表示データが作成され、この表示データに基づいて、例えば図10に示すように、回転角度が変更された模様Eがレイアウト領域A内に表示される(ステップS28)。
【0058】
この後、終了キー116がタッチ操作されると、回転処理を終了し、メインルーチンに戻る。
【0059】
上記構成によれば、刺繍模様を回転させた場合であっても、回転変換された刺繍データに基づいて新たにマスクデータが作成されるので、回転後の刺繍模様が縫製可能エリア内に収まるにもかかわらず、誤って、収まらないと判断されてしまうことを防止できる。
【0060】
また、本実施の形態においては、刺繍模様の回転が指示された後、その回転角度が確定されたときに、刺繍データを回転変換すると共に、変換された刺繍データに基づいてマスクデータを作成するように構成した。即ち、不必要なマスクデータを作成しないため、効率が良い。
【0061】
図11は、本発明の第2の実施の形態を示しており、第1の実施の形態と異なるところを説明する。尚、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付している。上記第2の実施の形態においては、回転変換されたことに基づいてマスクデータを作成することに代えて、ROM24或いは外部ROMカード16には、刺繍模様を5度ずつ回転させることにより得られる総ての回転模様に対応するマスクデータが格納されているところに特徴を有する。
【0062】
具体的には、図11に示すように、ROM24には、N個の刺繍模様について、それぞれ刺繍データ及びマスクデータが格納されている。前記マスクデータは、各刺繍模様を0度、5度、……355度回転させた結果、得られる模様(以下、回転模様)の全ての縦横方向の大きさを表すマスクMについて格納されている。尚、ここでは、表示データは刺繍データから作成される。また、図示はしないが外部ROMカード16についても同様である。
【0063】
上記構成によれば、刺繍模様の回転変換の処理が行われると、その指定角度に対応するマスクデータが呼び出され、そのマスクデータに基づいて回転後の刺繍模様がレイアウト領域A内に収まるか否かが判断される。従って、回転変換後の刺繍データに基づいてマスクデータを作成する手間を省略することができる。
【0064】
尚、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のような変形が可能である。
右回りキー113或いは左回りキー114をタッチ操作すると、刺繍模様を5度ずつ回転させることを指示する構成としたが、5度に限定されるものではない。即ち、右回りキー113或いは左回しキー114の1回の操作により回転が指示される単位角度は何度でも良い。また、模様の回転させることができる方向は、時計回り或いは反時計回りのどちらか一方でも良い。
【0065】
また、刺繍模様の回転処理においては、終了キー116がタッチ操作されて回転角度が確定されたときに、刺繍データを回転変換すると共に変換後の刺繍データに基づいてマスクデータを作成するように構成したが、右回りキー113或いは左回りキー114がタッチ操作される毎に刺繍データを回転変換すると共に変換後の刺繍データに基づいてマスクデータを作成するように構成しても良い。
【0066】
更に、終了キー116を省略することも可能である。即ち、右回りキー113或いは左回りキー114をタッチ操作すると、回転が指示されると共に指示された回転角度が確定される構成としても良い。
【0067】
また、刺繍模様の選択が行われると、刺繍模様を単位角度ずつ回転させることにより得られる全ての回転模様に対応するマスクデータを作成し、RAM25に格納するように構成することも良い構成である。
【0068】
更に、上記実施の形態では、変換後の刺繍データに基づいて表示データを作成するように構成したが、ROMに記憶されている表示データを回転角度に基づいて回転変換するように構成しても良い。
【0069】
また、上記実施の形態では、刺繍データ処理装置としての機能を有するミシンを例に挙げて説明したが、本発明は、ミシンとは別体に構成された専用の刺繍データ処理装置にも適用することができ、更には、汎用のパーソナルコンピュータシステムに、刺繍データ処理プログラムを読み取らせて刺繍データ処理装置として機能させることもできる。
【0070】
この場合、詳しい説明は省略するが、刺繍データ処理プログラムを、半導体メモリ,CD−ROM,CD−R,MO,MD,PD,DVD,フロッピディスク,磁気テープ等の記録媒体に格納して提供するように構成することができる(請求項8の発明)。また、有線若しくは無線回線を使用して外部情報処理装置から刺繍データ処理プログラムを読み込んで、制御装置20上で動作させることも可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の刺繍データ処理装置及び刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体によれば、回転後の刺繍模様に対して、その回転した状態における縦横方向の大きさを示すマスクのマスクデータが新たに作成されるので、刺繍模様を回転させた場合に、その回転後の刺繍模様を縫製可能エリア内に配置できる範囲が狭くなってしまうことを防止できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すものであり、刺繍データ処理から縫製までの動作を示すフローチャート
【図2】 回転処理を示すフローチャート
【図3】 刺繍ミシンの外観を示す斜視図
【図4】 刺繍ミシンの電気的構成を示すブロック図
【図5】 液晶画面(LCD)に表示された模様種類選択画面の一例を示す図
【図6】 LCDに表示された模様選択画面の一例を示す図
【図7】 LCDに表示された配置編集画面の一例を示す図
【図8】 LCDに表示された配置編集画面の一例を示す図
【図9】 LCDに表示された配置編集画面の一例を示す図
【図10】 LCDに表示された配置編集画面の一例を示す図
【図11】 本発明の第2の実施の形態を示すものであり、ROMのメモリマップ構成を示す図
【図12】 従来構成を説明するための図
【図13】 従来構成を説明するための図
【符号の説明】
図中、16は外部ROMカード(記憶手段、マスクデータ記憶手段)、18はLCD(表示手段、マスクサイズ表示手段)、19はタッチパネル(選択手段、回転指示手段、確定手段)、20は制御装置(選択手段、回転指示手段、確定手段、データ変換手段、マスクデータ作成手段、表示データ作成手段)、24はROM(記憶手段、マスクデータ記憶手段)を示す。

Claims (8)

  1. 縦横方向に所定の大きさを有する縫製可能エリアを有する縫製装置により刺繍模様の刺繍形成動作を実行させる際に必要な刺繍データを、複数の刺繍模様に関して記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された刺繍模様を選択するための選択手段と、
    この選択手段により選択された刺繍模様の回転を指示するための回転指示手段とを備え、前記選択手段により選択された刺繍模様をその縦横方向の大きさを示すマスクのマスクデータに基づいて、前記縫製可能エリア内にそのエリアを越えない範囲で自在に配置させることが可能な刺繍データ処理装置において、
    前記回転指示手段の指示に基づいて前記刺繍模様の刺繍データを回転変換するデータ変換手段と、
    このデータ変換手段により変換された刺繍データに基づいて、回転後の刺繍模様に関して、その刺繍模様の外形の座標のうち、横方向座標の最小値と縦方向座標の最小値、及び横方向座標の最大値と縦方向座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータを新たに作成するマスクデータ作成手段と、
    前記マスクデータ作成手段により新たに作成されたマスクデータが前記縫製可能エリア内に収まるか否かを判断する判断手段とを具備することを特徴とする刺繍データ処理装置。
  2. 回転指示手段の1回の操作により、刺繍模様は所定の単位角度ずつ回転されるように指示されると共に、
    マスクデータ作成手段は、前記回転指示手段による操作毎にマスクデータを作成することを特徴とする請求項1記載の刺繍データ処理装置。
  3. 回転指示手段により指示された回転角度を確定するための確定手段を備え、
    マスクデータ作成手段は、前記確定手段により回転角度が確定された後、マスクデータを作成することを特徴とする請求項1または2記載の刺繍データ処理装置。
  4. 縦横方向に所定の大きさを有する縫製可能エリアを有する縫製装置により刺繍模様の刺繍形成動作を実行させる際に必要な刺繍データを、複数の刺繍模様に関して記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された刺繍模様を選択するための選択手段と、
    この選択手段により選択された刺繍模様を所定の単位角度ずつ回転させることを指示するための回転指示手段とを備え、
    前記選択手段により選択された刺繍模様をその縦横方向の大きさを示すマスクのマスクデータに基づいて、前記縫製可能エリア内にそのエリアを越えない範囲で自在に配置させることが可能な刺繍データ処理装置において、
    前記選択手段により刺繍模様の選択が行われると、前記刺繍模様を前記単位角度ずつ回転させることにより得られる全ての回転模様について、それら回転模様の外形の座標のうち、横方向座標の最小値と縦方向座標の最小値、及び横方向座標の最大値と縦方向座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータを新たに作成する回転模様マスクデータ作成手段と、
    前記回転模様マスクデータ作成手段により新たに作成されたマスクデータが前記縫製可能エリア内に収まるか否かを判断する判断手段と、
    前記選択手段により選択された刺繍模様の刺繍データを前記回転指示手段の指示に基づいて回転変換するデータ変換手段とを備えることを特徴とする刺繍データ処理装置。
  5. 縦横方向に所定の大きさを有する縫製可能エリアを有する縫製装置により刺繍模様の刺繍形成動作を実行させる際に必要な刺繍データを、複数の刺繍模様に関して記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された刺繍模様を選択するための選択手段と、
    この選択手段により選択された刺繍模様を所定の単位角度ずつ回転させることを指示する回転指示手段とを備え、
    前記選択手段により選択された刺繍模様をその縦横方向の大きさを示すマスクのマスクデータに基づいて、前記縫製可能エリア内にそのエリアを越えない範囲で自在に配置させることが可能な刺繍データ処理装置において、
    前記刺繍模様を前記単位角度ずつ回転させることにより得られる全ての回転模様に関し、それら回転模様の外形の座標のうち、横方向座標の最小値と縦方向座標の最小値、及び横方向座標の最大値と縦方向座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータを記憶するマスクデータ記憶手段と、
    前記マスクデータが前記縫製可能エリア内に収まるか否かを判断する判断手段と、
    前記選択手段により選択された刺繍模様の刺繍データを前記回転指示手段による指示に基づいて変換するデータ変換手段とを備えることを特徴とする刺繍データ処理装置。
  6. 刺繍模様を表示する表示手段と、
    刺繍データ変換手段により変換された刺繍データに基づいて前記表示手段に前記刺繍模様を表示させるために必要な表示データを作成する表示データ作成手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の刺繍データ処理装置。
  7. 回転指示手段により回転が指示された刺繍模様のマスクの縦横方向の大きさを表示するマスクサイズ表示手段を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の刺繍データ処理装置。
  8. コンピュータによって、縦横方向に所定の大きさを有する縫製可能エリアに対して刺繍模様の刺繍形成動作を実行する縫製装置のために、記憶手段に記憶された複数の刺繍模様の刺繍データの中から選択された刺繍模様を、その刺繍模様の縦横方向の大きさを示すマスクのマスクデータに基づいて前記縫製可能エリア内にそのエリアを越えない範囲で自在に配置する処理を実行させるための刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、
    前記刺繍データ処理プログラムは、前記コンピュータを、
    回転指示手段により刺繍模様の回転が指示されることに基づいて選択された刺繍模様の刺繍データを回転変換するデータ変換手段として機能させ、
    この変換された刺繍データに基づいて、回転後の刺繍模様に関して、その刺繍模様の外形の座標のうち、横方向座標の最小値と縦方向座標の最小値、及び横方向座標の最大値と縦方向座標の最大値の組み合わせからなるマスクデータを新たに作成するマスクデータ作成手段として機能させ、
    前記マスクデータ作成手段により新たに作成されたマスクデータが前記縫製可能エリア内に収まるか否かを判断する判断手段として機能させることを特徴とする刺繍データ処理プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
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