JP4122635B2 - 気化器の加減速装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、機関へ供給する混合気の濃度及び量を調整、制御する気化器に関し、そのうち特に、絞り弁の急開時における加速不良と、絞り弁の急閉時のエンストとを共に防止する気化器の加減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の気化器の加減速装置について図2により説明する。Cは気化器であり、気化器本体1の内部を吸気路2が貫通するとともに該吸気路は絞り弁3にて開閉制御される。4は気化器本体1の下方位置に配置される浮子室本体であり、前記気化器本体と浮子室本体4とによって浮子室5が形成され、この浮子室5内には浮子6等を含む定液面制御機構によって一定なる燃料液面X−Xが形成される。Mは主燃料系であって主燃料ジエット7とブリード孔8Aを備えた主ノズル8とよりなるもので、浮子室5内の燃料が主燃料ジエット7にて制御され、主ノズル8を介して吸気路2に設けたベンチュリー部V内へ吸出される。Aは主燃料系Mへ空気を供給する主空気系であって、主空気通路9より主ノズル8の外周を囲繞して形成されるウエル室W内へ主空気ジエット10にて制御された空気が供給される。すなわち、気化器本体1の大気室11内にある空気は主空気ジエット10にて制御され、この空気が主空気通路9を介してウエル室W内へ供給され、次いで、ブリード孔8Aから主ノズル8内へ供給される。そして、主ノズル8内において、主燃料ジエット7によって制御された主燃料と前記主空気とが混合し、この混合気が主ノズル8の先端よりベンチュリー部V内へ吸出される。12は、吸気路2を開閉する絞り弁3を固着保持する回転自在な絞り弁軸であり、この絞り弁軸12には一体的に絞り弁レバー13が取着される。絞り弁レバー13には、絞り弁リターンスプリング14の一端が係止されるもので、絞り弁レバー13は、この絞り弁リターンスプリング14のバネ力によって絞り弁3の閉方向への力が付与される。絞り弁3の閉方向は図において時計方向である。又、絞り弁レバー13にはアクセルワイヤー15の一端が係止される。16は絞り弁軸12に回転自在に配置された従動レバーであり、従動レバー16の端面16Aが絞り弁レバー13の折曲げ部13Aに係止されるもので、絞り弁レバー13と従動レバー16との間には、従動スプリング17が配置される。前記絞り弁レバー13の折曲げ部13Aは、絞り弁3の開方向回転時において従動レバー16の端面16Aより離れ、絞り弁3の閉方向回転時において折曲げ部13Aが端面16Aに当接するよう配置され、又前記従動スプリング17は折曲げ部13Aを端面16Aに弾性的に付勢する。従って、絞り弁3を開放する為に、絞り弁レバー13が反時計方向に回転すると、折曲げ部13Aも同時的に反時計方向に回転し、従動スプリング17により折曲げ部13Aの回転に追従して従動レバーもまた反時計方向へ回転する。一方、絞り弁3の開放状態から絞り弁3を閉塞する為に、絞り弁レバー13が時計方向に回転すると、この回転力は、折曲部13Aを介して従動レバー16の端面16Aに機械的に付与され、従動レバー16は、時計方向に回転する。18はポンプ装置であり、区画体19により密閉されたポンプ室20と大気室21とに区分される。区画体19はダイヤフラムであり、区画体19と従動レバー16とはロッド22により連結される。23は制御圧力路であり、その一端がポンプ装置18のポンプ室20に連絡され、他端が主空気通路9に連絡される。この制御圧力路23には、ポンプ室20から主空気通路9に向かう空気流れを許容し、主空気通路9からポンプ室20に向かう空気流れを阻止する第1制御弁24が配置される。又制御圧力路23より大気に向けてリーク通路25が分岐されるもので、このリーク通路25にはリーク通路25から大気に向かう空気流れを阻止し、大気からリーク通路25に向かう空気流れを許容する第2制御弁26と、リーク通路25内を流れる空気量を制限する絞り部27とが配置される。
【0003】
かかる従来の気化器の加減速装置によると、絞り弁3の開方向動作時において、絞り弁レバー13は反時計方向に回転されるもので、このとき従動レバー16は従動スプリング17のバネ力によって絞り弁レバー13に追従して反時計方向へ回転する。そしてこの従動レバー16の反時計方向への回転によると、ロッド22はポンプ装置18の区画体19を押圧してポンプ室20の容積を減少させ、ポンプ室20内の空気圧力を上昇させる。そしてポンプ室20内の昇圧された空気圧力は制御圧力路23、主空気通路9を介してウエル室W内に作用し、これによって混合気濃度を濃くすることができて良好な機関の加速運転を行なうことができる。尚、かかる状態において第1制御弁24は制御圧力路23を開放し、第2制御弁26はリーク通路25を大気と遮断する。次に、絞り弁3の閉方向動作時において、絞り弁レバー13は時計方向に回転されるもので、このとき従動レバー16は絞り弁レバー13の折曲げ部13Aが従動レバー16の端面16Aに当接することによって絞り弁レバー13に追従して時計方向へ回転しようとする。一方、絞り弁3が開放された状態において、区画体19は図において右斜め上方位置にあってポンプ室20の容積を減少した状態にあり、前記絞り弁3の閉方向動作時において、従動レバー16が絞り弁レバー13に追従して時計方向へ回転しようと移動する際、従動レバー16の時計方向への回転速度を緩徐に行なう。すなわち、区画体19が右方位置にあってポンプ室20の容積を減少した状態から区画体19が左方位置へ移動してポンプ室20の容積を増加しようと移動する際、ポンプ室20内には絞り弁27によって制限された空気のみが進入するもので、これによると区画体19がポンプ室20側から大気室21側へ変位する速度が大きく制限されて緩徐に行なわれることになる。この区画体19の緩徐なる変位は、ロッド22を介して従動レバー16に伝達されて従動レバー16の時計方向の回転速度をおそくするもので、従動レバー16の端面16Aが折曲げ部13Aを介して絞り弁レバー13に伝達されることによって絞り弁3の閉方向回転速度を緩徐にできる。従って、絞り弁3の閉方向動作時において、絞り弁3を徐閉することができて絞り弁3の急閉に伴なうエンストの発生が抑止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の気化器の加減速装置によると、制御圧力通路23に連なる主空気通路9Aと、主空気ジエット10に連なる主空気通路9Bとを気化器本体1にそれぞれ設ける必要があり、気化器の設計的自由度が阻害されるとともに製造コストを低減する上で好ましいものでなかった。
【0005】
本発明は前記課題に鑑み成されたもので、気化器の主空気系の設計的自由度が高く、製造コストを低減することのできる気化器の加減速装置を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明になる気化器の加減速装置は、前記目的達成の為に、絞り弁の開放動作に同期してポンプ装置のポンプ室の容積を減少し、ポンプ室にて昇圧された空気圧を、気化器本体のウエル室内に供給し、絞り弁の閉塞動作において、ポンプ室の容積を徐々に増加復帰させ、絞り弁の戻りに抵抗を与え、絞り弁を緩徐に閉方向に戻す気化器の加減速装置において、切換弁装置は、密閉された弁室と、弁室に開口する大気開放路と、弁室に開口する空気導入路と、弁座孔を介して弁室に開口する制御圧力路と、制御圧力路の弁座孔の開放時において大気開放路を閉塞し、弁座孔の閉塞時において大気開放路を開放保持する制御弁とを備え、前記空気導入路を、ウエル室へ連絡し、制御圧力路をポンプ装置のポンプ室に連絡するとともに制御圧力路より大気に向かうリーク通路を分岐し、前記リーク通路には大気側から制御圧力路に向けて順に、絞り部と、リーク通路から制御圧力路に向かう空気流れを許容し、制御圧力路からリーク通路に向かう空気流れを阻止する一方向制御弁とを各々配置したことを第1の特徴とする。
【0007】
又本発明は前記第1の特徴に加え空気導入路をパイプ材よりなる空気管を介して主空気通路に接続したことを第3の特徴とする。
【0008】
【作用】
第1の特徴によれば、絞り弁の開放時における加速運転時において、ポンプ室内の昇圧された空気圧力は、制御圧力路、弁室、空気導入路、空気管、主空気通路を介して気化器本体のウエル室内へ供給される。絞り弁の閉塞時における減速運転時において、ポンプ室内には絞り部によって制限された空気のみが流入し、これによって絞り弁の閉方向速度を緩徐に抑制できる。
【0009】
又、第2の特徴によれば、主空気通路からウエル室に向かう空気は、空気管内において吸気脈動の影響を受け、中間回転から高回転に至る間の混合気濃度特性を変えることができ、又空気管の長さを変えることにより混合気濃度特性を微少な範囲で変えることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明になる気化器の加減速装置の一実施例について図1により説明する。尚、図2と同一構造部分については同一符号を使用して説明を省略する。気化器Cの気化器本体1には主空気通路30が設けられ、その一端はウエル室Wに連なり、他端には主空気ジエット10を備えるジョイント31が設けられる。40は切換弁装置であって以下よりなる。本体41内には密閉状の弁室42が形成されるとともに弁室42内には以下の通路が開口する。43は大気開放路であって一端が大気開放されている。44は空気導入路であり、一端はゴムパイプ等のパイプ材よりなる空気管45を介して主空気通路30に連絡される。本例では、ジョイント31に接続された。46は制御圧力路であり、一端は弁座孔47を介して弁室42内へ連絡され、他端はポンプ装置18のポンプ室20に連絡される。48は、制御圧力路46から弁室42に向かう弁座孔47及び大気開放路43の弁室42への開口端の弁座孔49を開閉する制御弁であり、この制御弁48は以下の作用をなす。制御弁48が弁座孔47を閉塞した際、制御弁48は弁座孔49を開放する。一方制御弁48が弁座孔47を開放した際、制御弁48は弁座孔49を閉塞する。本例にあっては、制御弁48は小径筒状の第1弁部48Aと、その上方にある大径筒状の第2弁部48Bよりなるもので、第1弁部48Aが弁座孔47を開閉し、第2弁部48Bが弁座孔49を開閉する。50はリーク通路であり、制御圧力路46より分岐して大気に向かって開口する。該リーク通路50には一方向制御弁51と絞り部52とが配置される。一方向制御弁51は制御圧力路46から大気に向かう空気流れを阻止し、大気から制御圧力路46に向かう空気流れを許容する。又絞り部52はリーク通路50を流れる空気量を制限する。
【0011】
次にその作用について説明する。まず、絞り弁3の開度が一定状態に保持された状態あるいは絞り弁3の開度変化がわずかな状態にあっては、図示される制御弁48は下方位置にあって、制御弁48の第1弁部48Aは弁座孔47を閉塞して保持し、一方第2弁部48Bは弁座孔49を開放して保持する。以上によると、気化器本体1の主空気通路30には、大気開放路43−弁室42−空気導入路44−空気管45−ジョイント31を介して主空気ジエット10によって制御された空気が供給されるもので、この空気がウエル室W内へ供給され、主ノズル8において燃料と混合されてベンチュリー部V内へと吸出される。かかる空気の供給経路において空気流れを阻害するものはなく、従来と同様の制御された主空気の供給が行なわれる。
【0012】
次に絞り弁3が急速に開放される加速運転時について説明する。従来と同様に、絞り弁レバー13が反時計方向に急回転されて絞り弁3が急開すると、従動レバー16もまたこれと同期して回転し、この回転がロッド22を介して区画体19に伝達され、区画体19はポンプ室20の容積を減少してポンプ室20内の空気圧力を上昇させる。そして、この昇圧された空気圧力は制御圧力路46内を流れるもので、この昇圧された圧力を受ける制御弁48は一気に上方向へ移動し、大気開放路43に連なる弁座孔49を閉塞するとともに弁座孔47を開口する。以上によると密閉状をなす弁室42内にポンプ室20において昇圧された空気圧力が弁座孔47を介して導入され、この空気圧力は、空気導入路44、空気管45、ジョイント31、主空気通路30を介してウエル室Wに供給される。従って、ウエル室W内の空気圧力が上昇し、主ノズル8からベンチュリー部V内へ吸出される燃料量を増量できて、良好な機関の加速運転を行なうことができる。尚、制御圧力路46内を昇圧された空気が流れる際、一方向制御弁51はリーク通路50から大気に向かう空気流れを阻止するので制御圧力路46内の昇圧された空気圧力を弱めることがない。そして、機関の加速運転が終了するのと略同期して制御圧力路46内の昇圧された空気圧力が弱められる(例えば弁座孔47から制御圧力路46内への微少な空気の流入による)ので、制御弁48は再び原位置に復帰して弁座孔47を閉塞するとともに弁座孔49を開放し、弁室42内に再び大気開放路43より大気を導入する。従って、以後の機関運転は良好に継続される。
【0013】
次に絞り弁3が高開度に開放された状態から低開度に急速に戻される減速運転時について説明する。絞り弁3の高開度状態において、区画体19は従来と同様にロッド22によって押圧され、ポンプ室20の室容積を減少した状態、すなわち図において右方位置の状態にある。かかる状態から絞り弁レバー13が時計方向に回転されると、この回転力は折曲げ部13Aを介して従動レバー16の端面16Aに直接的に伝達され、従動レバー16と絞り弁レバー13と同期的に時計方向に回転させようとする。そして、かかる従動レバー16の時計方向の回転力は、ロッド22を介して区画体19に伝達され、区画体19を大気室21側へ引っ張ってポンプ室20の容積を増加してポンプ室20内の圧力を減圧する。一方、かかる状態においてポンプ室20に連絡される制御圧力路46の弁座孔47は制御弁48の第1弁部48Aによって閉塞保持されるもので、制御圧力路46に作用するポンプ室20内の減圧された圧力はリーク通路50内の一方向制御弁51に作用して開孔し、制御圧力路46をリーク通路50を介して大気に開放する。以上によると、ポンプ室20内の減圧された圧力はリーク通路50内の絞り部52によって制限されつつ大気に開放されるもので、時間経過に伴なって減圧されたポンプ室20内の圧力は徐々に大気圧に復帰され、このポンプ室20内の減圧された圧力は区画体19の大気室21側への移動に大きな抵抗を与える。従って絞り弁レバー13の時計方向の回転は、区画体19とロッド22を介して連絡される従動レバー16によって抵抗を受け、絞り弁レバーの時計方向の回転は緩徐に行なわれ、これによって絞り弁3も閉方向に緩徐に回転することになる。従って絞り弁3の急閉によるエンストの発生が抑止される。
【0014】
そして、本発明によれば、絞り弁3の略一定開度時において、制御圧力路46と、弁室42とを遮断し、ウエルWに向けて大気開放路43、弁室42、空気導入路44、空気管45、主空気通路30を介して主空気を供給し、一方絞り弁3の急開時において、大気開放路43と弁室42とを遮断し、ポンプ室20内の昇圧された空気圧力を、制御圧力路46、弁室42、空気導入路44、空気管45、主空気通路30を介してウエル室W内へ供給したので、気化器本体1に設ける主空気通路30を単一にできる。このことは気化器本体の設計的自由度を大きく向上できるとともにその製造コストを低減する上で好ましい。
【0015】
又、空気導入路44と気化器本体1の主空気通路30とをゴムパイプ等のパイプ材よりなる空気管45をもって接続すると、特に機関の中間回転域から高回転域にかけての混合気濃度(A/F)を変える上で効果的である。このことは図3の実験結果に示される。図3において縦軸は混合気空燃比(A/F)を示すもので、横軸は機関の回転数(rpm)を示す。図中の記号は以下によるものである。□印は図3に示される従来の気化器を示す。●印は、空気管21の長さLが10mmの本発明気化器を示す。■印は空気管21の長さLが150mmの本発明気化器を示す。▲印は空気管21の長さLが280mmの本発明気化器を示す。○印は空気管21の長さLが430mmの本発明気化器を示す。以上の実験結果によると以下が明らかにされる。空気管45を備えない従来の気化器によると、機関の回転数3500rpmから5500rpm迄の間において混合気濃度(A/F)は略一定の13を示す。これによると、前述した通り、中間開度運転時における混合気濃度(A/F)と高開度運転時における混合気濃度(A/F)とを変えることが困難である。空気管45の長さLの10mm、150mm、430mmのものにあっては特に機関の4000rpm、4500rpmにおいて混合気濃度(A/F)を大きく濃くすることができる。又、空気管45の長さLの280mmのものにあって機関の4000rpmにおいて混合気濃度(A/F)を濃くすることができる。すなわち、本発明の気化器において空気管45を用いたことによると、主空気通路20をパイプ材よりなる空気管45を介して大気に開口したこと。及び前記空気管の長さLを変えること。によって機関の中間開度運転以上の特定の回転数域において混合気濃度(A/F)を濃くすることができること。及び混合気濃度の濃化割合を変えることができること。が判明した。このことは機関に生起する脈動圧力が吸気路2を介して空気管45内に作用し、主空気ジエット10を通過する空気流れに影響を与えることに起因するものと考えられる。
【0016】
【発明の効果】
以上の如く、本発明による気化器の加減速装置によると、切換弁装置は、密閉された弁室と、弁室に開口する大気開放路と、弁室に開口する空気導入路と、弁座孔を介して弁室に開口する制御圧力路と、制御圧力路の弁座孔の開放時において大気開放路を閉塞し、弁座孔の閉塞時において大気開放路を開放保持する制御弁とを備え、前記空気導入路を、ウエル室へ連絡し、制御圧力路をポンプ装置のポンプ室に連絡するとともに制御圧力路より大気に向かうリーク通路を分岐し、前記リーク通路には大気側から制御圧力路に向けて順に、絞り部と、リーク通路から制御圧力路に向かう空気流れを許容し、制御圧力路からリーク通路に向かう空気流れを阻止する一方向制御弁とを各々配置したので、気化器本体に穿設される主空気通路を一本とすることができ、気化器の設計的自由度を高めることができるとともにその製造コストを低減できる。
【0017】
更に又、空気導入路とパイプ材よりなる空気管を介して気化器本体の主空気通路に接続したことによると、機関の中間開度運転域以上の特定の回転数域において混合気濃度(A/F)を濃くすることができ、その濃度特性を容易に調整することができ、セッティング作業性の向上を図ることができるとともに開発効率を向上できる。又、空気管の長さを変化させることによって、混合気濃度の濃化割合を変えることができ更にセッティング作業性の向上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる気化器の加減速装置の一実施例を示す要部縦断面図。
【図2】 従来の気化器の加減速装置を示す要部縦断面図。
【図3】 本発明の気化器の混合気濃度(A/F)と機関の回転数(Ne rpm)との関係を示す線図。
【符号の説明】
3 絞り弁
18 ポンプ装置
20 ポンプ室
W ウエル室
40 切換弁装置
42 弁室
43 大気開放路
44 空気導入路
45 空気管
46 制御圧力路
48 制御弁
50 リーク通路
51 一方向制御弁
52 絞り部
Claims (2)
- 絞り弁(3)の開放動作に同期してポンプ装置(18)のポンプ室(20)の容積を減少し、ポンプ室(20)にて昇圧された空気圧を、気化器本体(1)のウエル室(W)内に供給し、絞り弁(3)の閉塞動作において、ポンプ室(20)の容積を徐々に増加復帰させ、絞り弁(3)の戻りに抵抗を与え、絞り弁(3)を緩徐に閉方向に戻す気化器の加減速装置において、切換弁装置(40)は、密閉された弁室(42)と、弁室(42)に開口する大気開放路(43)と、弁室(42)に開口する空気導入路(44)と、弁座孔(47)を介して弁室(42)に開口する制御圧力路(46)と、制御圧力路(46)の弁座孔(47)の開放時において大気開放路(43)を閉塞し、弁座孔(47)の閉塞時において大気開放路(43)を開放保持する制御弁(48)とを備え、前記空気導入路(44)を、ウエル室(W)へ連絡し、制御圧力路(46)をポンプ装置(18)のポンプ室(20)に連絡するとともに制御圧力路(46)より大気に向かうリーク通路(50)を分岐し、前記リーク通路(50)には、大気側から制御圧力路(46)に向けて順に、絞り部(52)と、リーク通路(50)から制御圧力路(46)に向かう空気流れを許容し、制御圧力路(46)からリーク通路(50)に向かう空気流れを阻止する一方向制御弁(51)とを各々配置したことを特徴とする気化器の加減速装置。
- 前記空気導入路(44)をパイプ材よりなる空気管(45)を介して主空気通路(30)に接続してなる請求項1記載の気化器の加減速装置。
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