JP4096459B2 - 気化器の主空気通路 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、機関へ供給する混合気の濃度及び量を調整、制御する気化器に関し、その内特に主燃料系に向けて空気を供給する主空気通路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の気化器の主空気通路は図3に示される。
1は気化器本体であり、内部を吸気路2が貫通するとともに図示されぬ絞り弁にて開閉制御される。3は気化器本体1の下方位置に配置される浮子室本体であり、前記気化器本体と浮子室本体3とによって浮子室4が形成され、この浮子室4内には浮子5等を含む定液面制御機構によって一定なる燃料液面X−Xが形成される。
Mは主燃料系であって主燃料ジェット6とブリード孔7Aを備えた主ノズル7とよりなるもので、浮子室4内の燃料が主燃料ジェット6にて制御され、主ノズル7を介して吸気路2に設けたベンチュリー部V内へ吸出される。
Aは主燃料系Mへ空気を供給する主空気系であって、主空気通路8より主ノズル7の外周を囲繞して形成されるウエル室W内へ主空気ジェット9にて制御された空気が供給される。
すなわち、気化器本体1の大気室10内にある空気は主空気ジェット9にて制御され、この空気が主空気通路8を介してウエル室W内へ供給され、次いでブリード孔7Aから主ノズル7内へ供給される。そして主ノズル7内において、主燃料ジェット6によって制御された主燃料と前記主空気とが混合し、この混合気が主ノズル7の先端よりベンチュリー部V内へ吸出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の気化器の主空気通路によると、混合気濃度A/Fの調整の自由度が低く、機関の要求混合比へ適合させる気化器のセッティング作業に多大な時間を要するもので開発効率を向上する上で好ましいものでなかった。
例えば図2にて示されるように、前述した従来の気化器の主空気通路を用いたものによれば、中間開度運転(3500rpm)から高開度運転(5500rpm)に至る間において混合気濃度A/Fは略一定の13となる。
一方、機関が要求する混合気濃度A/F特性は、中間開度運転領域において薄目が要求され、高開度運転領域において濃目が要求されるものであり、前述の如く略一定の混合気濃度A/F特性を有する従来の気化器にあってはそのセッティング作業が困難である。
すなわち、中間開度運転における混合気濃度A/Fを要求の薄目に設定すると高開度運転における混合気濃度A/Fが薄目となり、一方高開度運転における混合気濃度A/Fを要求の濃目に設定すると、中間開度運転における混合気濃度が濃目となる。
【0004】
本発明になる気化器の主空気通路は前記不具合に鑑み成されたもので特に中間開度運転から高開度運転に至る間の混合気濃度A/F特性を容易に調整することができ、セッティング作業性の優れた気化器を提供し、もって機関の性能を向上すること。及び開発効率の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を達成する為の手段】
本発明になる気化器は、前記目的達成の為に、内部を吸気路が貫通し、該吸気路が絞り弁にて開閉制御される気化器本体と、吸気路に形成されるベンチュリー部に開口するブリード孔を備えた主ノズルと、主ノズルの外周を囲繞するウエル室内に主空気を供給する主空気通路と、を備える気化器において、
気化器本体の側方端よりウエル室内に向けて第1空気通路が穿設されるとともに前記側方端に開口する第1空気通路に、主空気ジェットを備える空気ジョイントが圧入され、更に空気ジョイントには、一端が大気に開口するゴムパイプ材よりなる空気管を接続配置し、
吸気路内に生起する脈動圧力を、第1空気通路、主空気ジェットを備える空気ジョイントを介してゴムパイプ材よりなる空気管に作用させることにより主空気ジェットを通過する空気流れを制御し、
機関の中間開度運転域以上の特定の回転数域において混合気濃度A/Fを濃くしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
主空気通路からウエル室へ向かう空気はゴムパイプ材によって形成された空気管内において吸気脈動の影響を受け中間開度運転から高開度運転に至る間の混合気濃度A/F特性を変えることができる。
又、空気管の長さを変えることによって混合気濃度A/F特性を微少な範囲で変えることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明になる気化器の主空気通路の一実施例を図1により説明する。
尚、図3と同一構造部分については、同一符号を使用して説明を省略する。
20は、一端がウエル室W内に開口し、他端が気化器本体1より大気圧側にパイプ材よりなる空気管21を介して開口する主空気通路である。
より具体的に説明すれば、気化器本体1には、その側方端1Aよりウエル室W内に向けて第1空気通路20Aが穿設されるとともに側方端1Aに開口する第1空気通路20Aに空気ジョイント20Bが圧入され、さらに空気ジョイント20Bにゴムパイプ材よりなる空気管21(以下、単に空気管21という)が接続される。
以上によると主空気通路20は、上流から下流に向けて空気管21、空気ジョイント20B、第1空気通路20Aによって形成されるもので、主空気通路20の空気取入れ口20Cは、空気管21の開口端となる。
又、空気ジョイント20Bには主空気通路20内を流れる主空気量を制御する主空気ジェットJ1が配置される。
【0008】
次に前記本発明になる気化器のテスト結果が図2に示される。
図2において縦軸は混合気空燃比A/Fを示すもので横軸は機関の回転数rpmを示す。
図中の記号は以下によるものである。
□印は、図3に示される従来の気化器を示す。
●印は、空気管21の長さLが10mmの本発明気化器を示す。
■印は、空気管21の長さLが150mmの本発明気化器を示す。
▲印は、空気管21の長さLが280mmの本発明気化器を示す。
○印は、空気管21の長さLが430mmの本発明気化器を示す。
以上の実験結果によると以下が明らかにされる。
空気管21を備えない図3に示される従来の気化器によると、機関の回転数3500rpmから5500rpm迄の間において混合気濃度A/Fは略一定の13を示す。
これによると、前述した通り中間開度運転時における混合気濃度A/Fと高開度運転時における混合気濃度A/Fとを変えることが困難である。
空気管21の長さLの10mm、150mm、430mmのものにあっては特に機関の4000rpm、4500rpmにおいて混合気濃度A/Fを大きく濃くすることができる。
又、空気管21の長さLの280mmのものにあって機関の4000rpmにおいて混合気濃度A/Fを濃くすることができる。
すなわち、本発明の気化器の主空気通路によると、主空気通路20をゴムパイプ材よりなる空気管21を介して大気に開口したこと。及び前記空気管の長さLを変えること。によって機関の中間開度運転以上の特定の回転数域において混合気濃度A/Fを濃くすることができること。及び混合気濃度の濃化割合を変えることができること。が判明した。
このことは、機関に生起する脈動圧力が吸気路2を介してゴムパイプ材の空気管21内に作用し、主空気ジェットJ1を通過する空気流れに影響を与えることに起因するものと考えられる。
【0009】
尚、前記第1空気通路20Aより従来の主空気ジェット9を備える空気通路23を分岐し、ウエル室W内に向かう主空気量の一部を前記主空気ジェット9に負担させてもよい。
【0010】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になる気化器の主空気通路によると、気化器本体の側方端よりウエル室内に向けて第1空気通路が穿設されるとともに前記側方端に開口する第1空気通路に、主空気ジェットを備える空気ジョイントが圧入され、更に空気ジョイントには、一端が大気に開口するゴムパイプ材よりなる空気管を接続配置し、吸気路内に生起する脈動圧力を、第1空気通路、主空気ジェットを備える空気ジョイントを介してゴムパイプ材よりなる空気管に作用させることにより主空気ジェットを通過する空気流れを制御し、
機関の中間開度運転域以上の特定の回転数域において混合気濃度A/Fを濃くしたのでその濃度特性を容易に調整することができ、セッティング作業性の向上を図ることができるとともに開発効率を向上できる。又、空気管の長さLを変化させることによって、混合気濃度の濃化割合を変えることができ、更にセッティング作業性の向上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる気化器の主空気通路の一実施例を示す縦断面図。
【図2】 気化器の混合気濃度A/Fと機関の回転数(Ne rpm)との関係を示す線図。
【図3】 従来の気化器の主空気通路を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 気化器本体
7 主ノズル
W ウエル室
20 主空気通路
21 ゴムパイプ材よりなる空気管
Claims (1)
- 内部を吸気路が貫通し、該吸気路が絞り弁にて開閉制御される気化器本体と、吸気路に形成されるベンチュリー部に開口するブリード孔を備えた主ノズルと、主ノズルの外周を囲繞するウエル室内に主空気を供給する主空気通路と、を備える気化器において、
気化器本体(1)の側方端(1A)よりウエル室(W)内に向けて第1空気通路(20A)が穿設されるとともに前記側方端に開口する第1空気通路(20A)に、主空気ジェット(J1)を備える空気ジョイント(20B)が圧入され、更に空気ジョイント(20B)には、一端が大気に開口するゴムパイプ材よりなる空気管(21)を接続配置し、
吸気路(2)内に生起する脈動圧力を、第1空気通路(20A)、主空気ジェット(J1)を備える空気ジョイント(20B)を介してゴムパイプ材よりなる空気管(21)に作用させることにより主空気ジェット(J1)を通過する空気流れを制御し、
機関の中間開度運転域以上の特定の回転数域において混合気濃度A/Fを濃くしたことを特徴とする気化器の主空気通路。
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