JP2005036758A - 2気筒エンジンの吸気通路構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 2気筒エンジンの各気筒に双胴気化器より混合気を個別に供給するものにおいて、無負荷から高負荷に亘る運転を可能とする。
【解決手段】 気筒11A,11Bに個別に混合気を供給する互いに独立した二つの吸気通路2A,2Bを絞り弁38A,38Bの下流側で連通路7により互いに接続し、吸気管負圧が高い領域で閉弁し低い領域で開弁する開閉弁8を連通路7に設けた。双胴気化器3のベンチュリ径を小さくして無負荷から中負荷までは個別に混合気を供給し無負荷運転性と加速性とを向上させ、高負荷で連通路7より一方の混合気にもう一方の混合気を合流させて吸入空気量を増加し最大出力を高くする。
【選択図】 図1
【解決手段】 気筒11A,11Bに個別に混合気を供給する互いに独立した二つの吸気通路2A,2Bを絞り弁38A,38Bの下流側で連通路7により互いに接続し、吸気管負圧が高い領域で閉弁し低い領域で開弁する開閉弁8を連通路7に設けた。双胴気化器3のベンチュリ径を小さくして無負荷から中負荷までは個別に混合気を供給し無負荷運転性と加速性とを向上させ、高負荷で連通路7より一方の混合気にもう一方の混合気を合流させて吸入空気量を増加し最大出力を高くする。
【選択図】 図1
Description
本発明は小型車両、農業機械などの動力源に多く使用される汎用エンジンである2気筒エンジンの吸気通路構造、詳しくは吸気通路に設置された燃料供給手段が双胴気化器であるものにおける吸気通路構造に関するものである。
2気筒エンジンは例えば特開2002−364435号公報に記載されているように両気筒のバンク角度を90度に設定したV形のものが主流であるが、このものは両気筒の爆発間隔が不均等である。このため、燃料供給手段として燃料噴射弁に比べ価格面で有利な気化器を使用した場合、一個の単胴気化器を使用して各気筒に燃料(混合気)を分配しようとすると、気筒間に空燃比不均衡を生じることを避けられないので、一般には各気筒に供給する燃料(混合気)を個別且つ均等に調整することができる双胴気化器を使用するようにしている。
双胴気化器は例えば米国特許第3,188,060号明細書、特開平11−50913号公報に記載されているように、一つの浮子式定燃料室と二つの互いに平行な吸気路と互いに独立した二組の主燃料通路・低速燃料通路とを有している。この双胴気化器の各吸気路に設けられているベンチュリは各気筒の最大吸入空気量を決定するので、高出力化を図るため、ベンチュリ径を大きくすると低速・低負荷域で充分なベンチュリ負圧が得られないため要求空燃比を確保することが困難であるばかりか、低速燃料と主燃料とのつながりがよくない、という問題を生じる。反対に、ベンチュリ径を小さくすれば円滑な無負荷運転および良好な加速性が得られるが高出力が望めない、という問題を生じる。
エンジンの無負荷から高負荷に亘る全運転域を満足させる一案として、双胴気化器のような固定ベンチュリではなく可変ベンチュリ気化器の使用が考えられるが、安価であることを優先する汎用エンジンの燃料供給手段として採用することはきわめて不利である。
特開2002−364435号公報
米国特許第3,188,060号明細書
特開平11−50913号公報
本発明は2気筒エンジンの各気筒に接続された二つの吸気通路のそれぞれに双胴気化器により個別に燃料を送出して各気筒に供給するものとした前記従来の技術では円滑な無負荷運転および良好な加速性と高出力とを両立させることができない、という前述の問題点を解決しようとするものであって、安価且つ簡便な機構でエンジンの無負荷から高負荷に亘る全運転域を満足させることができる手段を提供することを目的とする。
双胴気化器の二つの吸気路および2気筒エンジンの各気筒に接続された吸気マニホルドの二つの吸気管の一つずつを含む二つの吸気通路を具え、この二つの吸気通路は各気筒に混合気を個別に供給するものとされている2気筒エンジンの吸気通路構造に次の手段を施すことによって前記課題を解決させるものとした。
即ち、双胴気化器に設置されている絞り弁の下流側で二つの吸気通路を連通路で互いに接続し、この連通路に吸気管圧力が高い領域で閉弁し低い領域で開弁する開閉弁を設置したものである。
連通路は絞り弁直後から気筒入口直前までの任意の場所に設けることができるが、気化器本体と吸気マニホルドとの間に設置される断熱ブロックに設けるのが簡便である。また、開閉弁は絞り弁と連動して開閉動作させることができるが、吸気管負圧で作動するダイヤフラム式アクチュエータで開閉動作させる回転形とするのが有利である。
吸気管負圧が高い領域、即ちエンジンの無負荷から部分負荷、一般には中負荷までの運転域では開閉弁が閉弁して二つの吸気通路を互いに独立させている。このため、ベンチュリ径を小さくして無負荷運転を円滑に行なわせるとともに、過渡運転時の応答性を向上して良好な加速性を得ることができる。一方、吸気管負圧が低い領域、即ちエンジンの高負荷運転領域では開閉弁が開弁して二つの吸気通路を互いに連通させる。このため、吸気行程の気筒に対して別の気筒に接続されている吸気通路からも混合気が供給されるようになる。即ち、ベンチュリ径を小径としても高負荷運転時の吸入空気量が増大し最大出力を高くすることができる。
以上から理解されるように、本発明によると安価且つ簡便な機構で双胴気化器を具えた2気筒エンジンに円滑な無負荷運転および良好な加速性と高出力とを両立させ、無負荷から高負荷に亘る全運転域を満足させることができるものである。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図1において2気筒エンジン1の二つの気筒11A、11Bはバンク角度を90度に設定したV形とされており、それぞれに吸気通路2A,2Bが接続されている。また、燃料供給手段である気化器は双胴気化器3であり、その入口側にエアクリーナ4、出口側に断熱ブロック5が重ねて配置され、断熱ブロック5の出口側に吸気マニホルド6が重ねられている。
図1、図2を参照して双胴気化器3は概略的に横方向へ延びる互いに平行な二つの吸気路31A,31Bを設けた気化器本体32の下方に浮子式の定燃料室33を配置したものであって、定燃料室33の燃料は主ジェット34、遮断弁35を通過して互いに独立した二つの主燃料通路36A,36Bおよび図示しない低速燃料通路より二つの吸気路31A,31Bのそれぞれに送出される。
また、図1、図3を参照して断熱ブロック5は互いに平行であって吸気路31A,31Bのそれぞれと中心同一の二つの導通孔51A,51Bを有し、図1を参照して吸気マニホルド6は互いに独立した二つの吸気管61A,61Bからなるものとされている。そして、双胴気化器3、断熱ブロック5、吸気マニホルド6の一つずつの吸気路31A、導通孔51A、吸気管61Aは一つの気筒11Aに接続された一方の吸気通路2Aを形成し、もう一つずつの吸気路31B、導通孔51B、吸気管61Bはもう一つの気筒11Bに接続されたもう一方の吸気通路2Bを形成している。
双胴気化器3の各吸気路31A,31Bに送出された燃料は空気と混合されて各気筒11A,11Bに個別に供給される。直、本実施の形態では各吸気路31A,31Bに設置したベンチュリを小径のものとし、無負荷運転性と加速性にすぐれたものとしている。
次に、図1、図3を参照して断熱ブロック5の内部に導通孔51A,51Bを互いに接続する連通路7が設けられており、この連通路7は開閉弁8によって開閉されることによって導通孔51A,51Bを互いに連通し或いは遮断する。開閉弁8は回転弁であって、連通路7に直交させて断熱ブロック5に設けた弁孔81に回転可能且つ気密に嵌め込んだ円柱形の弁体82を有している。弁体82は直径方向に貫通形成した弁通路83を有しているとともに、弁本体を兼ねた断熱ブロック5の表面に露出した端部に操作レバー84を固着させて有している。弁通路83は連通路7と同径であってこれと同一中心線上に位置している。
操作レバー84は双胴気化器3の絞り弁軸37とリンクで連係させ、絞り弁38A,38Bがアイドル一と中負荷領域に設定した開度位置との間では弁通路83が連通路7と重ならない位置に弁体82を置き、それより絞り弁38A,38Bが大きく開くと弁通路83が連通路7と重なって吸気通路2A,2Bを互いに連通させるように弁体82を回転させることができる。
本実施の形態では開閉弁8を絞り弁38A,38Bに連動させる代りに吸気管負圧によって開閉動作させるものとしている。即ち、一方の吸気管61Aと負圧導管10により連通させた負圧室91、ダイヤフラムばね92、ダイヤフラム93を有するダイヤフラム式のアクチュエータ9のダイヤフラム93と操作レバー84とをダイヤフラムロッド94で連結したものであって、アクチュエータ9のハウジングは断熱ブロック5にブラケット95によって固定保持されている。
図3は高い吸気管負圧が負圧室91に導入されてダイヤフラム93を吸引し、弁体82を弁通路83が連通路7と直交した位置としている状態を示している。この状態は2気筒エンジン1の無負荷からダイヤフラムばね92で設定した中負荷までの運転域で維持され、二つの吸気通路2A,2Bのそれぞれを流れる混合気が二つの気筒11A,11Bに個別に供給される。
運転域が中負荷から高負荷へと移行すると吸気管負圧が低くなり、ダイヤフラム93はダイヤフラムばね92に押されて図3左方向へ変位し、弁体82を最大約90度回転させて弁通路83を連通路7と完全に重ならせる。このため、例えば気筒11Aが吸気行程のとき吸気通路2Aの混合気に吸気通路2Bの混合気が流入合算されて気筒11Aに供給されるようになる。即ち、小径のベンチュリを採用して一つの吸気通路2A,2Bの最大空気流量が少なくても、空気流量に制限を加えることのない絞り弁38A,38Bの下流側で混合気を合流させることにより気筒11A,11Bの吸入空気量を大幅に増大し、最大出力を高くすることができる。
最大出力は一方の吸気通路へもう一方の吸気通路から流入する混合気を連通路7の径によって規制することにより任意に設定することが可能である。開閉弁8の弁通路83も連通路7に対応した径とされるが、連通路7の開閉は弁通路83の重なりによるほかに、例えば弁体82の連通路7を横切る部分に平板状のシャッタを設け、このシャッタの回転に応じて連通路7を開閉するようにしてもよい。
本実施の形態によると、二つの吸気通路2A,2Bを互いに接続する連通路7を双胴気化器3と吸気マニホルド6との間に設置した断熱ブロック5に設けたので、そのための配管を別途に設ける必要がなくなり、連通路7の設置がきわめて簡便になる。また、断熱ブロック5を開閉弁8の弁本体に利用し、弁体82を回転させて連通路7を開閉するアクチュエータ9を断熱ブロック5に保持させたので、開閉弁8の構成が簡単なものになるとともに、アクチュエータ9との連動機構が小形で単純なものとなり、、安価であることが要求される汎用エンジンに好適に適用されるものである。
1 2気筒エンジン、11A,11B 気筒、2A,2B 吸気通路、3 双胴気化器、31A,31B 吸気路、38A,38B 絞り弁、5 断熱ブロック、51A,51B 導通孔、6 吸気マニホルド、61A,61B 吸気管、7 連通路、8 開閉弁、9 アクチュエータ
Claims (4)
- 双胴気化器の二つの吸気路および2気筒エンジンの各気筒に接続された吸気マニホルドの二つの吸気管の一つずつを含む二つの吸気通路を具え、前記二つの吸気通路は前記各気筒に混合気を個別に供給するものとされている2気筒エンジンの吸気通路構造において、
前記双胴気化器に設置されている絞り弁の下流側で前記二つの吸気通路を互いに接続する連通路が設けられ、吸気管負圧が高い領域で閉弁し低い領域で開弁する開閉弁が前記連通路に設置されている、
ことを特徴とする吸気通路構造。 - 前記連通路が前記双胴気化器と吸気マニホルドとの間に設置した断熱ブロックに設けられている請求項1に記載した2気筒エンジンの吸気通路構造。
- 前記連通路が前記双胴気化器と吸気マニホルドとの間に設置した断熱ブロックに設けられ、前記開閉弁が前記断熱ブロックを弁本体とする回転弁であって、前記断熱ブロックに保持させたアクチュエータによって開閉動作させられる請求項1に記載した2気筒エンジンの吸気通路構造。
- 前記アクチュエータが吸気管負圧によって動作するダイヤフラム式アクチュエータである請求項3に記載した2気筒エンジンの吸気通路構造。
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JP2003276414A JP2005036758A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | 2気筒エンジンの吸気通路構造 |
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WO2023141789A1 (zh) * | 2022-01-25 | 2023-08-03 | 浙江春风动力股份有限公司 | 发动机 |
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2003
- 2003-07-18 JP JP2003276414A patent/JP2005036758A/ja active Pending
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