JP2003222055A - 層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器 - Google Patents

層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器

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JP2003222055A
JP2003222055A JP2002019967A JP2002019967A JP2003222055A JP 2003222055 A JP2003222055 A JP 2003222055A JP 2002019967 A JP2002019967 A JP 2002019967A JP 2002019967 A JP2002019967 A JP 2002019967A JP 2003222055 A JP2003222055 A JP 2003222055A
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valve
throttle valve
passage
mixture
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Takeshi Kobayashi
猛 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関の始動時に掃気用空気通路を閉じかつ混
合気通路の空気を絞り、濃い混合気をクランク室へ供給
して始動性を高めた、層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式
気化器を得る。 【解決手段】 気化器本体6の空気通路7の入口部を断
面円形とし、空気通路7の入口側に蝶型の空気制御弁1
6を軸支持する。空気通路7の出口側を隔壁8により上
下に2分割し、上側の通路を空気通路7aとし、下側の
通路を出口側が断面円形をなす混合気通路11とする。
混合気通路11の出口付近に空気制御弁16よりも小さ
く空気制御弁16と連動する蝶型の混合気絞り弁9を軸
支持する。混合気絞り弁9の弁軸12と空気制御弁7の
弁軸15とを側方へ傾斜して配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は従来の気化器とほぼ
同寸であつて掃気用空気通路を備えた層状掃気内燃機関
用蝶型絞り弁式気化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開 2001-295652号公報に開示される層
状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器は、気化器本体に
隔壁により仕切られた空気通路と空気通路とを上下平行
に設け、1つの蝶型絞り弁を隔壁に軸支持し、蝶型絞り
弁の上半部が混合気通路を開閉する空気弁とし働き、蝶
型絞り弁の下半部が混合気通路を開閉する絞り弁として
働くように構成されている。しかし、上述の蝶型絞り弁
式気化器では、機関の回転数に関係なく空気量と燃料と
の割合がほぼ一定に保たれるので、特に濃い混合気を必
要とする機関の冷間始動に対応できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、機関の始動時に掃気用空気通路を閉じかつ
混合気通路の空気を絞り、濃い混合気をクランク室へ供
給して始動性を高める、層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁
式気化器を提供することにある。
【0004】本発明の他の課題は機関の始動時に掃気用
空気通路を閉じかつ混合気通路の空気を絞る弁が単一の
空気制御弁して構成される、層状掃気内燃機関用蝶型絞
り弁式気化器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は気化器本体の空気通路の入口部を断
面円形とし、空気通路の入口側に蝶型の空気制御弁を軸
支持し、空気通路の出口側を隔壁により上下に2分割
し、上側の断面偏平な通路を空気通路とし、下側の通路
を出口側が断面円形をなす混合気通路とし、混合気通路
の出口付近に空気制御弁よりも小さく空気制御弁と連動
する蝶型の混合気絞り弁を軸支持し、混合気絞り弁の弁
軸と空気制御弁の弁軸とを側方へ傾斜して配設したこと
を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】混合気通路の上側の空気通路の他
に、機関に対して気化器を取り付けるボルトのための取
付ボルト挿通孔を拡開して空気通路に用い、気化器本体
を大きくしないでも十分な断面積の空気通路を確保する
とともに、取付ボルトと気化器本体の取付ボルト挿通孔
との間の隙間により、機関の熱が気化器本体へ伝わりに
くくし、動力鋸のような高負荷で使用する機関でも、気
化器の温度上昇を抑えるようにする。また、気化器本体
の肉厚を薄く均一にし、これにより気化器本体をダイカ
スト鋳造する時の鋳巣を生じにくくし、鋳造品の歩留ま
りを向上する。
【0007】空気制御弁がチヨーク弁として作用する
時、混合気絞り弁が所定の開度だけ開き、フアストアイ
ドルとして作動させ、機関の始動性を高める。混合気絞
り弁と空気制御弁を円板に構成して加工精度を向上し、
全閉時の空気の洩れ量を最小にし、気化器の性能のバラ
ツキを抑える。機関の始動後にチヨーク弁を開位置ヘ戻
しても、混合気絞り弁の開度はフアストアイドル開度の
ままにし、迅速な暖機を図る。混合気絞り弁を急加速操
作する時、混合気絞り弁に対して空気制御弁の動作が一
瞬遅れて混合気が濃くなり、加速ポンプの役目を果す。
【0008】層状掃気機関のように混合気を薄めに設定
する機関では、加速性能が悪くなりがちであるが、本発
明では混合気絞り弁が急作動した時に、空気制御弁が混
合気絞り弁よりも大きいことと、空気制御弁には常時空
気通路の負圧が作用することから、空気制御弁の動作が
一瞬だけ遅れることを利用して加速ポンプとして働く。
この時、混合気弁レバーと空気制御弁レバーとを連結す
るリンクのガタをなくす緊張ばねの強さが影響するの
で、緊張ばねの強さは通常の混合気弁レバーの操作でリ
ンクにガタが出ない程度のものとし、急加速時に空気制
御弁が混合気絞り弁に対して一瞬遅れて作動するように
する。通常のレバー操作では、混合気絞り弁と空気制御
弁は一体的に作動し、加速効果は生じない。
【0009】
【実施例】図1は本発明による層状掃気内燃機関用蝶型
絞り弁式気化器を示す断面図である。層状掃気機関65
はシリンダ67にピストン71を嵌挿してピストン71
の上側に燃焼室66を、ピストン71の下側にクランク
室73をそれぞれ区画される。クランク室73に回転可
能に支持したクランク軸74は腕75を一体に備えてお
り、腕75とピストン71とが連接棒72により連結さ
れる。ピストン71の下死点付近で開く排気口68がシ
リンダ67の壁部に開口され、またシリンダ67の壁部
にクランク室73と燃焼室66とを結ぶ掃気通路70が
設けられる。掃気通路70の途中には逆止弁76を有す
る空気口78が接続され、またクランク室73の掃気通
路70よりも下方部分には逆止弁77を有する混合気口
78aが開口される。
【0010】空気通路7,7aと混合気通路11を有す
る気化器本体6は、上端壁に膜4を挟んでカバー板2を
ボルト5により結合し、膜4の上側にクランク室の脈動
圧を導入する脈動圧導入室3を、膜4の下側にポンプ室
3aをそれぞれ区画する燃料ポンプが形成される。ま
た、気化器本体6の下端壁に膜20を挟んでカバー板2
2を結合し、膜20の上側に定圧燃料室17を、膜20
の下側に大気室21をそれぞれ区画する定圧燃料供給機
構が形成される。つまり、図示してない燃料槽の燃料が
前述の燃料ポンプにより、流入弁を経て定圧燃料室17
へ導入され、定圧燃料室17から低速燃料噴孔13と高
速燃料噴孔14を経て混合気通路11へ供給される。
【0011】気化器本体6の混合気通路11に弁軸12
により支持した混合気絞り弁9よりも上流側に、混合気
絞り弁9よりも大径の空気通路7の入口部を設け、空気
通路7の中央部、好ましくは空気通路7と混合気通路1
1を区画する隔壁8の始端部に、蝶型の空気制御弁16
が側方へ傾斜した弁軸15により支持される。空気制御
弁16の上半部は空気通路7を開閉し、空気制御弁16
の下半部16aは混合気通路11を開閉する。混合気通
路11の口径と空気通路7の入口下半部の口径は基本的
に同じであることを考慮すると、混合気通路11と空気
通路7の入口部との口径比は1:1.5以上にするのが
望ましい。
【0012】混合気通路11の出口は空気通路7の入口
部と同心に配置するのが気化器を小形に構成できる。図
2に示すように、空気通路7は左右1対の断面円形の空
気通路23とこれらを接続する扁平な空気通路7aとか
ら構成され、混合気通路11の上側に配置される。混合
気通路11は空気通路7の入口下半部に連通する。混合
気通路11に従来の気化器と同様の混合気絞り弁9が配
設され、低速燃料ジエツト18に連通する燃料室10か
ら延びる複数の低速燃料噴孔13が、混合気通路11の
混合気絞り弁9の閉位置付近に開口され、高速燃料ジエ
ツト19に連通する高速燃料噴孔14が、混合気通路1
1のベンチユリ負圧が低くなる部位に設けられる。
【0013】空気制御弁16は上半縁部が傾斜状態で円
弧壁部48に接して空気が洩れない状態に取り付けら
れ、空気制御弁16の下半部16aは傾斜状態で気化器
本体6から外部へ突出した状態、つまり空気制御弁16
の下半部16aの縁部と空気通路7の入口部との間に隙
間がある状態に取り付けられる。上述の隙間は混合気通
路11の混合気絞り弁9のアイドル開度よりも十分大き
く構成されるので、通常のアイドル運転には支障を来さ
ない。
【0014】空気制御弁16の上半部は混合気絞り弁9
の動きに沿つた気化器本体6の円弧壁部48に接するの
で、空気制御弁16の全閉時には、空気通路7の入口部
の上半部と下半部を閉鎖することができる。この時、空
気制御弁16の下半部16aは、後述するように混合気
通路11のチヨーク弁として作動する。空気制御弁16
の下半部16aがアイドル開度に開くまでは、空気制御
弁16の上半部から空気が洩れない。
【0015】図2に示すように、混合気絞り弁9の弁軸
12の、気化器本体6から外部へ突出する端部(左端
部)には、混合気絞り弁レバー46が結合される。混合
気絞り弁レバー46は戻しばね47の力により気化器本
体6の支持腕29に螺合した停止ボルト27へ当接さ
れ、アイドル回転数を任意に調整できる。図4に示すよ
うに、弁軸12の他端部にはフアストアイドルレバー3
1が結合され、フアストアイドルレバー31の端部の折
曲げ片31aが、弁軸15に支持したベルクランクのロ
ツクレバー43aの端部に形成した切欠43bに係合す
る時、折曲げ片31aとロツクレバー43aが互いにロ
ツクするように構成される。
【0016】弁軸15に結合した空気制御弁レバー40
は、リンク34によりフアストアイドルレバー31と連
結される。弁軸12のフアストアイドルレバー31に
は、空気制御弁16との位相を変更するための複数の位
相変更孔32が円周上に配設される。弁軸15にチヨー
クレバー43を戻すための戻しばね44が巻装され、戻
しばね44の一端が気化器本体6に係止され、戻しばね
44の他端が空気制御弁レバー40に係止される。
【0017】空気制御弁レバー40に設けた周方向の長
孔38にリンク34が係合される。フアストアイドルレ
バー31と空気制御弁レバー40はリンク34で連結さ
れるが、図4に示すように、リンク34にガタが生じな
いようにフアストアイドルレバー31と空気制御弁レバ
ー40との間に、緊張ばね35が掛け渡され、フアスト
アイドルレバー31の動きに応じて空気制御弁レバー4
0も動く。緊張ばね35は混合気絞り弁9の操作に対し
て、混合気絞り弁9と空気制御弁16を連動させるのに
十分な力を有する。
【0018】混合気絞り弁9の弁軸12を反時計方向
(開方向)へ回転すると、空気制御弁16の弁軸15も
反時計方向へ回転する。この結果、混合気通路11から
は燃料と空気との混合気が機関65のクランク室73へ
供給され、空気通路7aからは制御された量の空気が機
関65の空気口78へ供給される。
【0019】本発明の空気制御弁16は機関の冷間始動
時に濃い混合気を供給するチヨーク弁として作用させる
ことができる。図4に示すアイドル位置から始動ロツド
36及びリンク34を右方へ引くと、チヨークレバー4
3が時計方向へ回転する。通常チヨークレバー43と一
体のロツクレバー43aは、緊張ばね35の力により停
止部材54(図10)へ押し付けられているが、チヨー
クレバー43が時計方向へ回転すると、ロツクレバー4
3aの切欠43bがフアストアイドルレバー31の折曲
げ片31aへ係合して、図5に示す混合気絞り弁9が僅
かに開いた、いわゆるフアストアイドル開度にロツクさ
れる。
【0020】チヨークレバー43は空気制御弁レバー4
0の折曲げ片40aに当接して、空気制御弁レバー40
を時計方向へ回動する。空気制御弁レバー40を固定す
る弁軸15と、弁軸15に固定される空気制御弁16も
時計方向へ回転され、空気制御弁16は空気通路7の入
口部を閉鎖し、混合気絞り弁9は混合気通路11を閉鎖
し、図5に示す状態にロツクされる。この時、フアスト
アイドルレバー31と混合気絞り弁9は反時計方向へ回
転し、空気制御弁レバー40は時計方向へ回転されるの
で、リンク34は空気制御弁レバー40の長孔38を図
5に示すように左方へ移動した状態にロツクされるが、
長孔38はまだ少し左方に余裕をもつている。チヨーク
操作を解除する時、長孔38の余裕分がフアストアイド
ルレバー31やリンク34に無理な力を与えないで空気
制御弁16のロツク状態を解除できる。
【0021】図5に示す状態で機関を始動させると、混
合気通路11に連通する空気通路7の入口部は空気制御
弁16の下半部16aにより閉鎖され、混合気絞り弁9
はフアストアイドル開度になつているので、高速燃料噴
孔14に強い負圧がかかり、濃い混合気が機関65のク
ランク室73へ供給され、機関の冷間始動が容易に達せ
られる。高速燃料噴孔14にかかる負圧は、空気制御弁
16の通孔16bの大きさにより任意に設定できる。
【0022】機関の始動後は混合気絞り弁レバー46の
スナツプ操作(混合気絞り弁9を急激に開いてすぐに閉
じる操作)すると、図5において混合気絞り弁9は反時
計方向へ回動してフアストアイドルレバー31とロツク
レバー43aとのロツクが外れ、ロツクレバー43aは
図4に示す状態に戻る。
【0023】スナツプ操作した時、リンク34は左方へ
引つ張られるが、チヨークレバー43の長孔38の左側
にはまだ余裕があるので、フアストアイドルレバー31
とロツクレバー43aとのロツクが解除される。そし
て、混合気絞り弁9はアイドル開度へ戻り、ロツクレバ
ー43aは戻しばね44の力により停止部材54へ戻さ
れ、空気制御弁16も元の状態へ戻り、機関はアイドル
運転を持続することができる。図6,7に示すように、
混合気絞り弁9を開操作すると空気制御弁16も開き、
機関は負荷運転をすることができる。
【0024】図8,9に示す実施例では、混合気絞り弁
9を備える混合気通路11の上側に空気通路7があり、
混合気と空気は断熱管(インシユレータ)51を経て機
関65へ供給されるのは、先の実施例と同様である。気
化器の取付ボルト26aは機関65の吸気口78に対し
て左右対称位置に締結され、各弁軸12,15は側方へ
傾斜して気化器本体6に支持される。気化器本体6の上
部に左右1対の円形の空気通路23を設けるとともに、
空気通路23を偏平な空気通路7aにより接続し、さら
に空気通路23と取付ボルト挿通孔26とを傾斜した断
面偏平な通路49により接続し、図8に示すように、取
付ボルト挿通孔26と空気通路7の入口部とを斜め方向
の通路50により接続したものである。図9に示すよう
に、取付ボルト挿通孔26は断熱管51の通路49と接
続され、左右1対の通路49はそれぞれ断熱管51の上
方壁部に設けた左右1対の空気通路23と接続され、左
右1対の空気通路23は偏平な空気通路7aにより接続
される。
【0025】上述の実施例では、気化器本体6の取付ボ
ルト挿通孔26を拡開して、取付ボルト26aと取付ボ
ルト挿通孔26との間の隙間を空気通路7とするので、
広い通路面積を確保できる。また、取付ボルト26aの
周囲を空気が流れるので、機関65の熱が取付ボルト2
6aを経て気化器本体6へ伝わるのを防ぐことができ
る。特に、動力鋸などのように炎天下で高負荷運転され
る機関の膜型気化器では、燃料蒸気の発生が抑えられ、
燃料蒸気に起因する機関の運転の不具合を防止できる。
気化器本体6の上半部の殆どを空気通路7に使うので、
気化器本体6を構成する材料が少く、気化器本体6がダ
イカスト鋳造で製作されるから、材料を均一に鋳造で
き、鋳造時の鋳巣が少く、鋳造時や機械加工時の歩留ま
りを向上できる。
【0026】図10,11に示す実施例では、チヨーク
レバー43とロツクレバー43aとを別体に構成し、始
動ロツド36によりチヨークレバー43を時計方向へ回
動すると、チヨークレバー43の下端部に設けた突片4
3cによりロツクレバー43aが時計方向へ回動され,
やがてロツクレバー43aの切欠43bが弁軸12のフ
アストアイドルレバー31の折曲げ片31aに係合して
ロツクされる。
【0027】機関の始動後、始動ロツド36を元の位置
へ戻しただけでは、ロツクは解除されず、暖機運転が継
続される。フアストアイドルレバー31とロツクレバー
43aのロツクは、混合気絞り弁レバー46により弁軸
12とともに混合気絞り弁9とフアストアイドルレバー
31を反時計方向へ回動すると、戻しばね44の力によ
りロツクレバー43aが停止部材54に当たる位置へ戻
される。混合気絞り弁9をさらに開方向へ回動すると、
リンク34により空気制御弁レバー40が反時計方向へ
回動され、空気制御弁レバー40と弁軸15と空気制御
弁16とが一体的に反時計方向へ回動されて空気通路
7,7aが開かれ、空気が掃気通路70の途中すなわち
空気口78へ流れる。
【0028】上述の実施例によれば、機関始動後にチヨ
ークレバー43を戻しても、機関65はアイドル運転に
復帰せずにフアストアイドル運転され、短時間で暖機を
終了できる。機関の暖機終了後は、混合気絞り弁9をス
ナツプ操作すればアイドル運転に復帰するので、その後
は混合気絞り弁9の操作により機関回転数を自由に調整
できる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように、始動装置として
のチヨーク弁を、空気制御弁の下半部で作用させるもの
であり、空気制御弁の他にチヨーク弁、チヨーク弁の弁
軸などが不要になるので、基本的には従来のものと同じ
部品構成で層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式
気化器の左側面断面図である。
【図2】同層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器の背
面図である。
【図3】同層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器の正
面図である。
【図4】機関のアイドル運転時の同層状掃気内燃機関用
蝶型絞り弁式気化器のリンク機構を示す左側面図であ
る。
【図5】機関の始動時の同層状掃気内燃機関用蝶型絞り
弁式気化器のリンク機構を示す左側面図である。
【図6】同層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器の混
合気絞り弁が全開時のリンク機構を示す左側面図であ
る。
【図7】同リンク機構の斜視図である。
【図8】本発明の変更実施例に係る層状掃気内燃機関用
蝶型絞り弁式気化器の平面断面図である。
【図9】同層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器の背
面図である。
【図10】本発明の他の変更実施例に係る層状掃気内燃
機関用蝶型絞り弁式気化器の左側面図である。
【図11】同層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器の
リンク機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
6:気化器本体 7:空気通路 7a:空気通路 8:
隔壁 9:混合気絞り弁 10:燃料室 11:混合気通路 12:弁軸 13:
低速燃料噴孔 14:高速燃料噴孔 15:弁軸 1
6:空気制御弁 16a:下半部 18:低速燃料ジエ
ツト 19:高速燃料ジエツト 23:空気通路 2
6:取付ボルト挿通孔 26a:取付ボルト 27:停
止ボルト 31:フアストアイドルレバー 31a:折曲げ片 32:位相変更孔 34:リンク
35:緊張ばね 36:始動ロツド 38:長孔 4
0:空気制御弁レバー 40a:折曲げ片 43:チヨ
ークレバー 43a:ロツクレバー 43b:切欠 4
3c:突片 44:戻しばね 46:混合気絞り弁レバ
ー 47:戻しばね 48:円弧壁部 51:断熱管
54:停止部材 68:排気口 70:掃気通路 7
8:空気口 78a:混合気口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体の空気通路の入口部を断面円形
    とし、空気通路の入口側に蝶型の空気制御弁を軸支持
    し、空気通路の出口側を隔壁により上下に2分割し、上
    側の断面偏平な通路を空気通路とし、下側の通路を出口
    側が断面円形をなす混合気通路とし、混合気通路の出口
    付近に空気制御弁よりも小さく空気制御弁と連動する蝶
    型の混合気絞り弁を軸支持し、混合気絞り弁の弁軸と空
    気制御弁の弁軸とを側方へ傾斜して配設したことを特徴
    とする、層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器。
  2. 【請求項2】空気制御弁は弁軸よりも上側部分で空気通
    路を閉鎖し、弁軸よりも下側部分を気化器本体の外方へ
    突出し、混合気絞り弁のアイドル開度よりも十分に大き
    い開度をなすように配設した、請求項1に記載の層状掃
    気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器。
  3. 【請求項3】混合気絞り弁の弁軸を混合気通路の中心
    に、空気制御弁の弁軸を空気通路の中心にそれぞれ配置
    し、各弁軸の傾きを同一にした、請求項1に記載の層状
    掃気内燃機関用蝶型絞り弁式気化器。
  4. 【請求項4】空気制御弁の弁径は混合気絞り弁の弁径よ
    りも十分に大きく、空気通路の入口と混合気通路の出口
    とを同心円形に形成した、請求項1に記載の層状掃気内
    燃機関用蝶型絞り弁式気化器。
  5. 【請求項5】空気制御弁は混合気絞り弁と連動して混合
    気絞り弁の開度に応じて空気通路の空気量を制御する
    が、外部から空気制御弁を反対方向に操作するチヨーク
    レバーを空気制御弁の弁軸に戻しばねを介して支持し、
    機関の始動のために空気制御弁を混合気絞り弁と反対方
    向に操作した時、空気制御弁は空気通路は閉鎖したま
    ま、混合気通路の入口を閉鎖するチヨーク弁として働
    く、請求項1に記載の層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式
    気化器。
  6. 【請求項6】空気制御弁の下半部がチヨーク弁として作
    動するように、空気制御弁を通常操作と反対方向に操作
    するチヨークレバーを空気制御弁の弁軸に支持し、チヨ
    ークレバーが混合気絞り弁の弁軸に支持した絞り弁レバ
    ーに作用して、混合気絞り弁をフアストアイドル開度に
    ロツクし、機関始動時の混合気量を増加するようにし
    た、請求項1に記載の層状掃気内燃機関用蝶型絞り弁式
    気化器。
  7. 【請求項7】円周上に複数の位相変更孔を有する混合気
    絞り弁レバーと円周上に長孔を有する空気制御レバーと
    がリンクにより連結され、かつリンクのガタをなくす緊
    張ばねを混合気絞り弁レバーと空気制御レバーとの間に
    掛け渡した、請求項1に記載の層状掃気内燃機関用蝶型
    絞り弁式気化器。
  8. 【請求項8】空気制御弁を通過した空気は、空気通路に
    対して対称にかつ拡開して設けた気化器本体の取付ボル
    ト挿通孔と、機関と気化器本体の間の断熱管とを経て機
    関へ供給される、請求項1に記載の層状掃気内燃機関用
    蝶型絞り弁式気化器。
  9. 【請求項9】空気制御弁を通過した空気は、混合気通路
    の上側の空気通路と、気化器本体の取付ボルトと気化器
    本体の取付ボルト挿通孔との間の空気通路とを経て機関
    へ供給される、請求項1に記載の層状掃気内燃機関用蝶
    型絞り弁式気化器。
  10. 【請求項10】空気制御弁の弁軸は気化器本体の外部の
    リンク機構のロツクレバーとチヨークレバーを分割して
    支持し、チヨークレバーを引くとロツクレバーにより混
    合気絞り弁がアイドル開度よりも開いた位置でロツク
    し、チヨークレバーを戻した時チヨーク弁が開いたま
    ま、混合気絞り弁がフアストアイドルにロツクするよう
    にした、請求項1に記載の層状掃気内燃機関用蝶型絞り
    弁式気化器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013024120A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Tohatsu Corp 可搬式動力消防ポンプ
US10487721B2 (en) 2015-03-31 2019-11-26 Husqvarna Ab Two-stroke internal combustion engine

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