JP4122359B2 - 荷電制御剤の製造方法 - Google Patents
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Description
アルキルフェノール誘導体にカルボキシル基が導入されたアルキルサリチル酸誘導体が亜鉛化されたアルキルサリチル酸誘導体の亜鉛化合物を有効成分とする荷電制御剤である。
[B]上記本発明の荷電制御剤は、上記アルキルサリチル酸誘導体の亜鉛化合物が、亜鉛付与剤を含む溶液中に上記アルキルサリチル酸誘導体の溶解および/または分散液が加えられて前記亜鉛付与剤とアルキルサリチル酸誘導体が反応することにより得られたものであることが好ましい。
[C]本発明の静電荷像現像用トナーは、少なくとも上記荷電制御剤並びに着色剤及び樹脂を備えてなるものである。
[D]本発明の荷電制御樹脂粒子は、少なくとも上記何れかの荷電制御剤と樹脂が混合した加熱混練物の固化粉砕粒子であることを特徴とする。
荷電制御剤と樹脂の重量混合比は、例えば1:9乃至9:1であるものとすることができる。
[E]本発明の荷電制御剤は、アルキルフェノール誘導体にカルボキシル基を導入する工程を経て得られた化合物が亜鉛化されてなるアルキルサリチル酸誘導体の亜鉛化合物を有効成分とするものであることが好ましい。このアルキルサリチル酸誘導体の亜鉛化合物を有効成分とする荷電制御剤は、アルキルフェノール誘導体にカルボキシル基を導入する工程を経て得られた化合物を亜鉛化することにより製造することができる。
アルキルサリチル酸誘導体の製造方法としては、下記(a)のようにサリチル酸誘導体をアルキル化することによってアルキルサリチル酸誘導体を合成する方法と、下記(b)のようにアルキルフェノール誘導体にカルボキシル基を導入してアルキルサリチル酸誘導体を合成する方法(Kolbe-Schmitt反応)が知られている。
例えば、AlCl3のようなルイス酸の存在下、ハロゲン化アルキルを用いてサリチル酸にアルキル基を導入することによりアルキルサリチル酸を得る。
例えば、アルキルフェノールを水酸化ナトリウム水溶液と混合加熱し、減圧により水分を除き、アルキルフェノールのナトリウム塩を得る。このアルキルフェノールのナトリウム塩と二酸化炭素を加熱反応させてアルキルサリチル酸のナトリウム塩を得、これを塩酸又は硫酸水溶液中で処理することによりサリチル酸を析出させる。
(1)サリチル酸誘導体をアルカリ性水溶液に溶解させる工程。
(2)亜鉛付与剤を水に溶解させる工程。
(3)(1)によるサリチル酸誘導体水溶液を加熱しながらその水溶液に(2)による亜鉛付与剤の水溶液を加え、反応終了まで加熱撹拌する反応工程。
(4)(3)による反応混合液を濾過し、濾取物を洗浄して乾燥した後、粉砕する後処理工程。
(3)’(2)による亜鉛付与剤の水溶液を加熱しながらその水溶液に(1)によるサリチル酸誘導体水溶液を加え、反応終了まで加熱撹拌する反応工程。
に代えた(1)、(2)、(3)’及び(4)の工程を用いると、サリチル酸誘導体の亜鉛化合物を高純度・高収率で、且つ短時間で得ることができる。このようにして得られる結晶性の亜鉛化合物は、良好な帯電制御性を示し荷電制御剤としてより適していることが見出された。
本発明における3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩の粒径は特に限定されないが、平均粒径が20μm以下、好ましくは10μm以下であるものが、樹脂との分散性を向上させる上で好適である。
本発明の荷電制御樹脂粒子は、例えば、本発明の荷電制御剤と樹脂(例えばバインダー樹脂)を任意の割合で混合し、加熱、混練することにより得られる樹脂組成物を冷却固化して粉砕することにより得ることができる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、本発明の荷電制御剤又は本発明の荷電制御樹脂粒子、トナー用バインダー樹脂、及び着色剤を備えてなるものである。
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸25.0g(2,4−ジ−tert−ブチルフェノールを出発原料としてKolbe-Schmitt反応により得られたもの0.10mol)を2%NaOH水溶液200mlに溶解させて約70℃に昇温させた。一方、硫酸亜鉛七水和物14.4g(0.05mol)を水200mlに溶解させ、この硫酸亜鉛の水溶液を前記3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の水溶液に対し約30分間かけて滴下した。次いで70乃至80℃で2時間反応させた後、pHを7.0±0.5に調整し、反応を終了させた。
使用装置:X線回折装置 MXP−18(株式会社マックサイエンス社製)
線源(Target):Cu
波長(Wave Length):1.5405Å(CuKα1)
管電圧,管電流(Voltage,Current):40.0kV,200mA
発散スリット(Divergence Slit):1.0°
受光スリット(Receiving Slit):0.30mm
散乱スリット(Scatter Slit):1.0°
走査速度(Scanning Speed):4.0deg/min
硫酸亜鉛七水和物14.4g(0.05mol)を水200mlに溶解させた。一方、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸25.0g(2,4−ジ−tert−ブチルフェノールを出発原料としてKolbe-Schmitt反応により得られたもの0.10mol)を2%NaOH水溶液200mlに溶解させて約70℃に昇温させ、この3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸水溶液を前記硫酸亜鉛の水溶液に約30分間かけて滴下した。次いで、70乃至80℃で2時間反応させた後、pHを7.0±0.5に調整し、反応を終了させた。
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸25.0g(サリチル酸をブチル化することによって得られたもの0.10mol)を2%NaOH水溶液200mlに溶解させて約70℃に昇温させた。一方、硫酸亜鉛七水和物14.4g(0.05mol)を水200mlに溶解させ、この硫酸亜鉛の水溶液を前記3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の水溶液に対し約30分間かけて滴下した。次いで70乃至80℃で2時間反応させた後、pHを7.0±0.5に調整し、反応を終了させた。
ポリエステル樹脂[ダイアクロンER561(商品名) 三菱化学社製]・・・50部
荷電制御剤(実施例1で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩)・・・50部
メタノール・・・10部
実施例1で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩を、実施例2で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩に代える以外は、実施例3と同様に処理して荷電制御樹脂粒子2を調製した。
スチレン−アクリル共重合樹脂[アルマテックスCPR600B(商品名) 三井化学社製]・・・70部
荷電制御剤(実施例2で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩)・・・30部
実施例1で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩を、実施例2で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩に代える以外は、実施例5と同様に処理して荷電制御樹脂粒子4を調製した。
ポリエステル樹脂[ダイアクロンER561(商品名) 三菱化学社製]・・・100部
カーボンブラック[MA−100(商品名) 三菱化成社製]・・・6部
低重合ポリプロピレン[ビスコール550−P(商品名) 三洋化成社製]・・・5部
荷電制御剤(実施例2で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩)・・・1部
実施例2で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩を、比較例1で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩(サリチル酸をブチル化した3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸より得られたもの)に代える以外は、実施例7と同様に処理して粒径10及至20μmの負帯電性黒色トナー及び現像剤を調整した。本現像剤を用いて実施例7と同様に経時帯電量及び帯電量の環境安定性について測定した。それぞれの測定結果を表3及び表4に示す。
ポリエステル樹脂[ダイアクロンER561(商品名) 三菱化学社製]・・・100部
油溶性マゼンタ色染料[オイルピンク#312(商品名) オリエント化学工業]・・・6部
低重合ポリプロピレン[ビスコール550−P(商品名) 三洋化成社製]・・・5部
荷電制御剤(実施例1で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩)・・・1部
ポリエステル樹脂[ダイアクロンER561(商品名) 三菱化学社製]・・・100部
フタロシアニン系染料[バリファストブルー2606(商品名) オリエント化学工業]・・・ 6部
低重合ポリプロピレン[ビスコール550−P(商品名) 三洋化成社製]・・・5部
荷電制御剤(実施例2で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩)・・・1部
ポリエステル樹脂[ダイアクロンER561(商品名) 三菱化学社製]・・・100部
キノフタロン系染料[カセヤンイエロー E−3GL(商品名) 日本化薬社製]・・・6部
低重合ポリプロピレン[ビスコール550−P(商品名) 三洋化成社製]・・・5部
荷電制御剤(実施例2で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩)・・・1部
スチレン−アクリル共重合樹脂[アルマテックスCPR600B(商品名) 三井化学社製]・・・100部
カーボンブラック[MA−100(商品名) 三菱化学社製]・・・6部
低重合ポリプロピレン[ビスコール550−P(商品名) 三洋化成社製]・・・5部
荷電制御剤(実施例2で得られた3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩)・・・1部
ポリエステル樹脂[ダイアクロンER561(商品名) 三菱化学社製]・・・100部
カーボンブラック[MA−100(商品名) 三菱化成社製]・・・6部
低重合ポリプロピレン[ビスコール550−P(商品名) 三洋化成社製]・・・5部
実施例4で得られた荷電制御樹脂粒子2・・・2部
スチレン−アクリル共重合樹脂[アルマテックスCPR600B(商品名) 三井化学社製]・・・100部
カーボンブラック[MA−100(商品名) 三菱化成社製]・・・6部
低重合ポリプロピレン[ビスコール550−P(商品名) 三洋化成社製]・・・5部
実施例6で得られた荷電制御樹脂粒子4・・・3.5部
Claims (6)
- 上記3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸と亜鉛付与剤を、加熱及びpH調整を行なって反応させる請求項1記載の荷電制御剤の製造方法。
- 上記亜鉛付与剤が、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、又は酢酸亜鉛である請求項1又は2記載の荷電制御剤の製造方法。
- 上記3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の水溶液がアルカリ性水溶液である請求項1、2又は3記載の荷電制御剤の製造方法。
- 上記アルカリ性水溶液がNaOH水溶液である請求項4記載の荷電制御剤の製造方法。
- 上記3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩の嵩容積/質量が2乃至5ml/gである請求項1乃至5の何れか1項に記載の荷電制御剤の製造方法。
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