JPH05119508A - カラートナー及びその製造方法 - Google Patents

カラートナー及びその製造方法

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JPH05119508A
JPH05119508A JP3279804A JP27980491A JPH05119508A JP H05119508 A JPH05119508 A JP H05119508A JP 3279804 A JP3279804 A JP 3279804A JP 27980491 A JP27980491 A JP 27980491A JP H05119508 A JPH05119508 A JP H05119508A
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JP
Japan
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toner
polyolefin
colorant
group
color toner
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Application number
JP3279804A
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English (en)
Inventor
Yoshitake Shimizu
義威 清水
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 定着用樹脂と、着色剤と、下記一般式(I) で
表される化合物を含んだポリオレフィン系離型剤とを含
有する。 【化1】 〔式中、R1 〜R4 は、同一または異なって置換基を有
してもよいアルキル基を示し、Aは水素原子、アルカリ
金属またはアンモニウム基を示す。〕また、上記一般式
(I) で表される化合物とポリオレフィン系離型剤とを、
上記ポリオレフィン系の融点以上で、かつ、上記化合物
の融点以下の温度で溶融混練する。上記混練物に、定着
用樹脂と着色剤とを混合し溶融混練した後、徐冷して粉
砕する。 【効果】 透明性および離型性に優れるとともに、電荷
制御剤を添加しなくても帯電性の優れたものが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電式複写機やレー
ザービームプリンタ等のいわゆる電子写真法を用いた画
像形成装置に使用されるカラートナーに関し、特にフル
カラー画像形成等に使用されるカラートナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電印刷法の分野では、感
光体上に形成された静電潜像を可視像化する目的でトナ
ーを使用している。このトナーは、定着用樹脂中に着色
剤等を分散させたものである。上記定着用樹脂としては
所望の検電性と結着性とを備えた樹脂、例えばスチレン
系樹脂、ポリエステル系樹脂等の各種樹脂が使用され
る。着色剤としてはカーボンブラックや他の有機系また
は無機系の着色顔料が使用される。
【0003】最近、シアン、イエロー、マゼンタのカラ
ートナーおよびブラックトナーを重ね合わせて画像を形
成させるフルカラー現像が行なわれている。このフルカ
ラー現像とは、多色原稿を色分解処理した後、露光し、
この工程をシアン、イエロー、マゼンタのカラートナー
とブラックトナーを用いて、複数回繰り返しトナー像を
重ね合わせて多色のカラー画像を得ようとするものであ
る。そして、このようなフルカラー現像に用いられるシ
アン、イエロー、マゼンタのカラートナーの着色剤とし
ては有機顔料が用いられ、ブラックトナーとしてはカー
ボンブラックが使用される。
【0004】上記カラートナーは、分光反射特性に優れ
ているだけでなく、分光透過特性にも十分に優れている
ものでなければ本来のカラー画像と同様の色相が得られ
ない。また、複数種のカラートナーの重ね合わせによる
フルカラー画像には、特にトナーに透明性を持たせるこ
とが重要であり、透明性の劣るカラートナーを使用した
場合は、相互に各トナー色が干渉し黒ずんだ画像になり
所望の発色画像を得ることができない場合がしばしばあ
る。
【0005】ところで、トナーに所望の帯電性を付与す
るために、電荷制御剤が添加される。電荷制御剤を添加
したトナーにおいて、トナーの帯電性が低すぎると逆極
性トナーが増加して複写機等の内部でトナー飛散が発生
し、逆に高すぎると現像能力が低下して画像濃度が低く
なってしまう。ブラックトナーの場合は、カーボンブラ
ックを添加することで、容易に帯電性を向上させること
ができる。カラートナーの場合は、白色の電荷制御剤が
提案されており、この電荷制御剤を添加することで、帯
電性を向上させることができる。
【0006】また、トナーに所望の耐オフセット性を付
与するために、離型剤が添加される。離型剤を添加した
トナーは、熱定着時に紙との耐オフセット性が良くな
り、逆に離型剤を添加しないトナーは、高温オフセット
が発生しやすくなる。離型剤としては、通常不透明なポ
リオレフィン系のものが良く使用される。ブラックトナ
ーの場合は、上記不透明なポリオレフィン系離型剤を添
加することで、容易に耐オフセット性を向上させること
ができる。しかし、カラートナーには、上記不透明なポ
リオレフィン系離型剤を添加することができない。した
がって、カラートナーの耐オフセット性は悪く、従来か
らシステムの構造で対応する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、システ
ム側で対応しても、カラートナー自体の耐オフセット性
は向上していないため、高温高湿環境下等では高温オフ
セットが発生し易くなる。また、カラートナーの帯電性
をより向上させるために電荷制御剤の量を増加させる
と、電荷制御剤自身またはそれと定着用樹脂との境界面
で透明性が悪化するという問題があった。
【0008】この発明の目的は、透明性に優れ、ブラッ
クトナーと同等の離型性および帯電性に優れたカラート
ナー及びその製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記の課題を
解決するための、この発明のカラートナーは、定着用樹
脂と、着色剤と、下記一般式(I) で表される化合物を含
んだポリオレフィン系離型剤とを含有する。
【0010】
【化3】
【0011】〔式中、R1 〜R4 は、同一または異なっ
て置換基を有してもよいアルキル基を示し、Aは水素原
子、アルカリ金属またはアンモニウム基を示す。〕ま
た、この発明のカラートナーの製造方法は、下記一般式
(I) で表される化合物とポリオレフィン系離型剤とを上
記ポリオレフィン系離型剤の融点以上で、かつ下記一般
式(I) の化合物の融点以下の温度で溶融混練し、得られ
た混練物に定着用樹脂と着色剤とを混合し、さらに、上
記温度で溶融混練した後、徐冷し粉砕する。
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、R1 〜R4 、Aは上記と同じであ
る。〕この発明のカラートナーは、上記一般式(I) で表
される化合物がポリオレフィンの結晶を微細化して透明
性を向上させる作用がある。また、この化合物がトナー
の電荷制御剤としての機能をも有することを見い出し
た。このため、この発明のカラートナーは、上記一般式
(I) で表される化合物を含んだポリオレフィン系離型剤
を含有させることで、透明性および離型性に優れること
に加えて、電荷制御剤を添加すること無く帯電性の優れ
たものが得られる。
【0014】なお、この発明製造方法において、カラー
トナーの成分である定着用樹脂や着色剤等は、上記一般
式(I) で表される化合物とポリオレフィン系離型剤とを
混練物とした後に混合して溶融混練される。このこと
は、定着用樹脂や着色剤等が一般式(I) で表される化合
物を含有するポリオレフィン系離型剤の周辺に存在する
必要があるからである。
【0015】また、上記一般式(I) で表される化合物と
ポリオレフィン系離型剤とを溶融混練する際の温度は、
ポリオレフィン系離型剤の融点以上で、かつ、上記化合
物の融点以下の温度に限定される。このことは、上記温
度がポリオレフィン系離型剤の融点より低い場合は上記
化合物とポリオレフィン系離型剤とが混練不可能にな
り、化合物の融点より高い場合は結晶化の際に化合物が
結晶の核として働かなくなるからである。
【0016】さらに、定着用樹脂と、着色剤と、一般式
(I) で表される化合物を含有するポリオレフィン系離型
剤とを溶融混練した後の徐冷温度は、5℃/分以下であ
ることが好ましい。このことは、徐冷温度を5℃/分以
上にするとポリオレフィンの結晶が大きくなり、カラー
トナーの透明性を悪くする虞があるからである。上記一
般式(I) 中、R1 〜R4 で表される置換基を有してもよ
いアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、
イソプロピル基、ブチル基、tert−ブチル基、オクチル
基、tert−オクチル基、デシル基、ヘキシル基、ヘキサ
デシル基、ドデシル基、2−ヒドロキシエチル基、カル
ボキシメチル基、シアノメチル基、2−メトキシエチル
基、ベンジル基、2−フェニルメチル基、トリフルオロ
メチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、ジ
シアノメチル基、アミノメチル基、N−メチルアミノメ
チル基、メルカプトメチル基、メチルチオメチル基、
N,N−ジメチルアミノメチル基、クロロメチル基、ブ
ロモメチル基などがあげられる。
【0017】上記一般式(I) で表される化合物として
は、例えば、リン酸2,2−メチレンビス(4,6−ジ
−tert−ブチルフェニル)ナトリウム、リン酸2,2−
メチレンビス(4,6−ジメチルフェニル)ナトリウ
ム、リン酸2,2−メチレンビス(4,6−ジエチルフ
ェニル)ナトリウム、リン酸2,2−メチレンビス
(4,6−ジプロピルフェニル)ナトリウム等があげら
れ、従来公知の種々の方法を用いて合成することができ
る。
【0018】離型剤としては、上記一般式(I) で表され
る化合物を含有したポリオレフィン系離型剤が使用され
る。ポリオレフィンとしては、例えば、低分子量ポリプ
ロピレン、低分子量ポリエチレン、パラフィンワック
ス、炭素数4以上のオレフィン単位からなる低分子量の
オレフィン重合体等の1種または2種以上の組み合わさ
せが適当である。
【0019】離型剤は、定着用樹脂100重量部に対し
て、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部
の割合で使用される。定着用樹脂としては、従来公知の
種々の樹脂を使用することができる。本発明に使用され
る定着用樹脂としては、たとえば、ポリスチレン、クロ
ロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン
−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化
ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アク
リル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル
共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、(スチ
レン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニ
ル共重合体等)、スチレン−α−クロロアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸
エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたは
スチレン置換体を含む単独重合体または共重合体)、ポ
リ塩化ビニル、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプ
ロピレン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリ
ビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ロ
ジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、シルコーン樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、
ポリアミド樹脂等があげられ、これらを1種または2種
以上混合して用いられる。中でも、スチレン系樹脂、特
にスチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体を用
いることが好ましい。
【0020】定着用樹脂中に含有させる着色剤は、マゼ
ンタ、シアンおよびイエローの顔料に大きく大別するこ
とができ、以下に例示するものが好ましく使用される。
マゼンタ系着色剤としては、例えば、カラーインデック
スに記されているC.I.ピグメントレッド81、C.
Iピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド
57、C.Iピグメントレッド49、C.I.ソルベン
トレッド49、C.I.ソルベントレッド19、C.
I.ソルベントレッド52、C.I.ベシック(Bas
ic)レッド10、C.I.ディスパーズ(Dispe
rse)レッド15等があげられる。また、マゼンタ系
着色剤の中でも、定着用樹脂との分散性の良いものとし
て、特にキナクリドン系顔料を用いることが好ましい。
【0021】シアン系着色剤としては、例えば、カラー
インデックスに記されているC.I.ピグメントブルー
15、C.Iピグメントブルー16、C.I.ソルベン
トブルー55、C.I.ソルベントブルー70、C.
I.ダイレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー
25等があげられる。また、シアン系着色剤の中でも、
定着用樹脂との分散性の良いものとして、特に銅フタロ
シアニン系顔料を用いることが好ましい。
【0022】イエロー系着色剤としては、例えば、ナフ
トールイエローS等のニトロ系顔料、ハンザイエロー5
G、ハンザイエロー3G、ハンザイエローG、ベンジジ
ンイエローG、バルカンファストイエロー5Gなどのア
ゾ系顔料または黄色酸化鉄、黄土等の無機顔料等、ま
た、カラーインデックスに記されているC.I.ソルベ
ントイエロー2、C.I.ソルベントイエロー6、C.
I.ソルベントイエロー14、C.I.ソルベントイエ
ロー15、C.I.ソルベントイエロー16、C.I.
ソルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー
21等の油溶性染料等があげられる。これらのイエロー
系着色剤の中でも、定着用樹脂との分散性の良いものと
して、有機系染料または顔料を使用することが好まし
く、特にベンジジン系の顔料は分散性および定着用樹脂
中の粒径が細くなる点で好ましく、電気特性に優れたイ
エロートナーが得られる。
【0023】上記着色剤は、定着用樹脂100重量部に
対して、通常1重量部〜20重量部の割合で含有させる
ことが好ましい。電荷制御剤としては、トナーの極性に
応じて正電荷制御用と負電荷制御用の2種の電荷制御剤
の何れか一方が使用される。正電荷制御剤としては、例
えば、塩基性染料、アミノピリン、ピリミジン化合物、
多核ポリアミノ化合物、アミノシラン類等や上記各化合
物で表面処理された充填剤等があげられる。具体的に
は、カラーインデックスの分類C.I.Solvent
(油溶性染料)のBlack1,2,3,5,7等が好
ましい。
【0024】負電荷制御剤としては、例えば、カルボキ
シ基を含有する化合物(例えば、アルキルサリチル酸金
属キレート等)、金属錯塩染料、脂肪酸石鹸、ナフテン
酸金属塩等があげられ、特にクロム、鉄またはコバルト
を含有する錯塩アゾ染料のうち、アルコール可溶性のも
のが好ましく使用される。より好ましくは、銅フタロシ
アニンのスルホンアミン誘導体等があげられる。
【0025】上記電荷制御剤は、定着用樹脂100重量
部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.
5〜8重量部の割合で配合される。この発明のカラート
ナーは、あらかじめ上記一般式(I) で表される化合物と
ポリオレフィン系離型剤とを溶融混練した混練物に、定
着用樹脂と、着色剤と、必要に応じて電荷制御剤とを乾
式ブレンダー、ヘンシェルミキサー、ボールミル等によ
って均質に予備混練して得られた混合物を、例えばバン
バリーミキサー、ロール、一軸または二軸の押出混練機
等の混練装置を用いて均一に溶融混練した後、得られた
混練物を除々に冷却して粉砕し、必要に応じて分級する
ことで製造される。
【0026】なお、トナーの粒径は、3〜35μm、好
ましくは5〜25μmに形成して用いられる。この発明
のカラートナーは、従来公知の種々のキャリヤと組み合
わせて二成分系現像剤として用いることができる。トナ
ーとキャリヤの配合割合は従来と同じで良く、また、ト
ナーの流動性を向上させるために、上記トナーとキャリ
ヤに、疎水性シリカ微粉末等の流動化剤を配合すること
もできる。
【0027】
【実施例】以下、この発明を、実施例、比較例および参
考例に基づいて説明する。実施例1 化合物としての下記式(Ia)で表されるリン酸2,2−メ
チレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナト
リウム(旭電化工業株式会社の商品名アデカスタブ N
A−11)〔融点400℃〕を0.1重量部と、離型剤
としての低分子量ポリプロピレン〔融点140℃〕を
1.2重量部とをヘンシェルミキサーで30分間分散混
合した後、200℃に加熱し二軸押出機にて溶融混練し
た。
【0028】
【化5】
【0029】得られた混練物に、定着用樹脂としてのス
チレン−アクリル系樹脂100重量部と、着色剤として
のC.I.Pigment Blue 15(大日本イ
ンキ社製)を5重量部とをヘンシェルミキサーで120
分間分散混合した後、150℃に加熱し2軸押出機にて
溶融混練した。次いで、得られた混練物を、徐冷温度
4.5℃/分にて室温まで冷却した後、フェザーミルで
粗粉砕しジェットミルで微粉砕して、さらに粒径5μm
以下のトナー粒子を分級カットして、中心粒径10μm
のシアントナーを作製した。
【0030】実施例2 実施例1で徐冷温度を6℃/分にしたこと以外は、上記
実施例1と同様にして、中心粒径10μmのシアントナ
ーを作製した。実施例3 実施例1で使用した着色剤に代え、C.I.Pigme
nt Red 122(BAYER社製)を5重量部配
合したこと以外は、上記実施例1と同様にして、中心粒
径10μmのマゼンタトナーを作製した。
【0031】実施例4 実施例2で使用した着色剤に代え、C.I.Pigme
nt Red 122(BAYER社製)を5重量部配
合したこと以外は、上記実施例2と同様にして、中心粒
径10μmのマゼンタトナーを作製した。実施例5 実施例1で使用した着色剤に代え、C.I.Pigme
nt Yellow17(大日本インキ社製)を4重量
部配合したこと以外は、上記実施例1と同様にして、中
心粒径10μmのイエロートナーを作製した。
【0032】実施例6 実施例2で使用した着色剤に代え、C.I.Pigme
nt Yellow17(大日本インキ社製)を4重量
部配合したこと以外は、上記実施例2と同様にして、中
心粒径10μmのイエロートナーを作製した。比較例1 実施例1で使用したリン酸2,2−メチレンビス(4,
6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムを配合せ
ず、従来通り混合、溶融混練、粉砕、分級して、中心粒
径10μmのシアントナーを作製した。
【0033】比較例2 実施例1で使用したリン酸2,2−メチレンビス(4,
6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムおよび低分
子量ポリプロピレンを配合せず、従来通り混合、溶融混
練、粉砕、分級して、中心粒径10μmのシアントナー
を作製した。比較例3 実施例3で使用したリン酸2,2−メチレンビス(4,
6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムを配合せ
ず、従来通り混合、溶融混練、粉砕、分級して、中心粒
径10μmのマゼンタトナーを作製した。
【0034】比較例4 実施例3で使用したリン酸2,2−メチレンビス(4,
6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムおよび低分
子量ポリプロピレンを配合せず、従来通り混合、溶融混
練、粉砕、分級して、中心粒径10μmのマゼンタトナ
ーを作製した。比較例5 実施例5で使用したリン酸2,2−メチレンビス(4,
6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムを配合せ
ず、従来通り混合、溶融混練、粉砕、分級して、中心粒
径10μmのイエロートナーを作製した。
【0035】比較例6 実施例5で使用したリン酸2,2−メチレンビス(4,
6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムおよび低分
子量ポリプロピレンを配合せず、従来通り混合、溶融混
練、粉砕、分級して、中心粒径10μmのイエロートナ
ーを作製した。参考例 〈ブラックトナーの作製〉以下の成分を混合し、溶融混
練した後、粉砕、分級して中心粒径10μmのブラック
トナーを作製した。
【0036】 定着用樹脂: スチレン−アクリル系共重合体 100重量部 着色剤: カーボンブラック 5重量部 上記参考例、実施例1〜6および比較例1〜6のトナー
について、以下の各評価試験を行った。 〈透明性の評価〉シアントナー 実施例1、2および比較例1、2で得られたシアントナ
ーをキャリヤと混合して現像剤を作製した。この現像剤
を、静電式複写機(三田工業株式会社製の型番AC−9
500)に投入し、複写工程を行ってOHPフィルム上
にベタ画像を形成した後、このベタ画像が形成されたO
HPフィルムを、再度、複写機の定着部に通して、画像
の表面をフラットにした試料を作製した。このようにし
て得られた試料の光の透過率を分光光度計にて測定し、
600nmの光の透過率が1.0%である試料の490nm
の光の透過率を求めた。マゼンダトナー 実施例3、4および比較例3、4で得られたマゼンダト
ナーを用いて、上記と同様にして試料を作製し、得られ
た試料の光の透過率を分光光度計にて測定して、550
nmの光の透過率が2.0%である試料の440nmの光の
透過率を求めた。イエロートナー 実施例5、6および比較例5、6で得られたイエロート
ナーを用いて、上記と同様にして試料を作製し、得られ
た試料の光の透過率を分光光度計にて測定して、400
nmの光の透過率が2.0%である試料の550nmの光の
透過率を求めた。 〈耐オフセット性の評価〉上記実施例1〜6、比較例1
〜6および参考例の各トナーをキャリヤと混合して現像
剤を作製した。これらの現像剤を温度35℃,湿度85
%の環境下で、図1に示したA4版の原稿を静電複写機
(三田工業株式会社製の型番AC−9500)にて20
0枚連続複写して、高温オフセットが発生しなかったも
のを○、発生したものを×として評価した。 〈現像量の評価〉上記実施例1〜6、比較例1〜6およ
び参考例について、上記で得られた現像剤を、上記同様
の複写機にて、ブラックトナーの現像量が120mgにな
るように現像条件を設定して複写工程を行った。
【0037】現像量=(転写紙に付着したトナー量) +(クリーニング工程で回収されたトナー量) 〈帯電量の評価〉上記実施例1〜6、比較例1〜6およ
び参考例について、上記で得られた現像剤を、東芝ケミ
カル社製のブローオフ帯電量測定装置を用いて、上記同
様の複写機にて10万枚連続複写後のブローオフ帯電量
(μC/g)を測定した。 〈トナー飛散の評価〉各実施例1〜6、比較例1〜6お
よび参考例について、上記帯電量を測定した複写機に
て、10万枚連続複写後の現像器顎部および現像器下部
に飛散したトナーの量を目視判断してトナー飛散の程度
が少ない方から○,△,×として評価した。
【0038】以上の結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】上記表1の結果より、式(Ia)の化合物を添
加しなかった比較例1、3、5のカラートナーは、何れ
も透明性に劣っており、式(Ia)の化合物およびポリオレ
フィン系離型剤を添加しなかった比較例2、4、6のカ
ラートナーは、何れも高温高湿環境下での耐オフセット
性に劣っている。また、比較例1〜6のカラートナー
は、参考例のブラックトナーに比べて現像量、帯電量お
よびトナー飛散について全て劣っている。
【0041】これに対して、実施例1〜6のカラートナ
ーは、透明性については徐冷温度を6℃/分とした実施
例2、4、6のカラートナーがやや劣るものの、それ以
外は帯電量、トナー飛散、現像量および耐オフセット性
については何れもブラックトナーと同程度であることが
判った。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明のカラートナー
は、透明性および離型性に優れるとともに、電荷制御剤
を添加しなくても帯電性に優れたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナーの耐オフセット性試験を行う原稿を示
す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定着用樹脂と、着色剤と、下記一般式(I)
    で表される化合物を含んだポリオレフィン系離型剤とを
    含有することを特徴とするカラートナー。 【化1】 〔式中、R1 〜R4 は、同一または異なって置換基を有
    してもよいアルキル基を示し、Aは水素原子、アルカリ
    金属またはアンモニウム基を示す。〕
  2. 【請求項2】下記一般式(I) で表される化合物とポリオ
    レフィン系離型剤とを上記ポリオレフィン系離型剤の融
    点以上で、かつ下記一般式(I) の化合物の融点以下の温
    度で溶融混練し、得られた混練物に定着用樹脂と着色剤
    とを混合し、さらに、上記温度で溶融混練した後、徐冷
    し粉砕することを特徴とするカラートナーの製造方法。 【化2】 〔式中、R1 〜R4 は、同一または異なって置換基を有
    してもよいアルキル基を示し、Aは水素原子、アルカリ
    金属またはアンモニウム基を示す。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139844A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Kao Corp トナー用結着樹脂の製造方法

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