JP4122014B2 - 引戸の停止装置 - Google Patents
引戸の停止装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4122014B2 JP4122014B2 JP2005160922A JP2005160922A JP4122014B2 JP 4122014 B2 JP4122014 B2 JP 4122014B2 JP 2005160922 A JP2005160922 A JP 2005160922A JP 2005160922 A JP2005160922 A JP 2005160922A JP 4122014 B2 JP4122014 B2 JP 4122014B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding door
- elastic brake
- shaft
- door
- rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
Description
ところで、この吊り戸式の引戸装置は、比較的小さな力で引戸の開閉ができるように構成されているため、力の弱い老人や病人でも軽快に引戸の開閉ができるという利点を有する反面、自立することが困難な老人や病人等の操作者が引戸の開閉方向に体重をかけた場合に、操作者の意に反して引戸が高速で開閉することにより、操作者がバランスを崩しやすいという問題があった。
そして、この問題は、特に、引戸を開放状態で保持するストッパ等の保持機構を配設した引戸装置(例えば、特許文献1参照)において、開放状態にある引戸の保持機構を解除するために引戸に閉じ方向の力を加えた場合等に起こりやすかった。
なお、傾斜レールやばねの付勢力等を利用することにより、自動的に閉戸するようにした吊り戸式の引戸装置において、引戸に閉じ方向の移動速度を低下させる機構が提案されている(例えば、特許文献2参照)が、この機構は単に引戸の移動速度を低下させるものにすぎないため、一旦バランスを崩した操作者を支える機能を有するものではなかった。
この吊り戸式の引戸装置は、引戸Dの上部に敷設したレール部材Rに2条のレールR1、R2を形成し、一方のレールR1上を走行する戸車Wに、ブラケットBを介して、引戸Dを吊り下げるように支持するようにしている。
そして、弾性ブレーキ片10a、10bの外周面には、それぞれ、ゴム又は合成樹脂製の弾性材料からなるブレーキシュー14a、14bを取り付けるようにしている。
また、回転軸2の先端には、弾性ブレーキ部材1の抜け止め3を形成するようにする。
なお、本実施例においては、回転軸2がそれ以上相対的に左回転しないようにする係止部11aと、右回転しないようにする係止部11bとを形成するようにしているが、特に、引戸Dの閉じ方向の移動に対処するためには、一方の係止部を省略することができる。
引戸の停止装置の弾性ブレーキ部材1は、通常は、図4(a)に示すように、2分割された弾性ブレーキ片10a、10bが、引張ばね13の付勢力により閉じた状態で、引戸の戸車Wと共に回転する回転軸2に軸孔11が嵌合した状態で回転する。
このとき、図1に示すように、弾性ブレーキ部材1の弾性ブレーキ片10a、10bのブレーキシュー14a、14bは、レールR2と摺接しない状態に維持されるようにする。
一方、引戸Dの移動速度が所定速度以上になると、回転軸2から伝わる回転力(遠心力)の作用によって、図4(b)に示すように、2分割された弾性ブレーキ片10a、10bが、引張ばね13の付勢力に抗して、揺動軸12を中心に開き、同時に軸孔11も開く。軸孔11に嵌合している回転軸2は、断面形状が略長円形であるから挟持状態から開放されて弾性ブレーキ片10a、10bとは相対回転する。
遠心力作用で開かれた弾性ブレーキ片10a、10bは引張ばね13の縮み作用で閉じようとするが、回転軸2の長径で弾性ブレーキ片10a、10bが開いたままの状態に保持される。
なお、回転軸2には戸車Wを介して引戸Dの自重がかかっており、弾性ブレーキ片10a、10bは、回転軸2に対し少し上方にずれて偏心状態となったまま回転しようとしてレールR2との間でブレーキ作用を奏する。
ところで、図4(c)に示すように、2分割された弾性ブレーキ片10a、10bが揺動軸12を中心に開いた状態で回転すると、弾性ブレーキ片10b(10a)が、閉じた状態のときより、高さ方向に寸法Hだけ突出することになり、これにより、弾性ブレーキ部材1の弾性ブレーキ片10bのブレーキシュー14bは、レールR2と摺接するとともに、レールR2に対して押圧され、この状態が保持されることから、その摩擦力により引戸Dを制動、停止する作用を奏することになる。
これにより、レールを簡易に構成することができるとともに、本発明の引戸の停止装置を既設の引戸装置に容易に適用することができるものとなる。
ここで、伝動機構4は、引戸Dの戸車Wの回転を回転軸2に伝達できるものであれば、歯車4a、4bに限定されるものでない。
なお、本実施例のその他の構成及び作用は、上記第1実施例と同様である。
10a 弾性ブレーキ片
10b 弾性ブレーキ片
11 軸孔
11a 係止部
11b 係止部
12 揺動軸
13 引張ばね
14a ブレーキシュー
14b ブレーキシュー
2 回転軸
3 抜け止め
4 伝動機構
4a 歯車
4b 歯車
B ブラケット
D 引戸
R レール部材
R1 戸車用レール
R2 弾性ブレーキ部材用レール
W 戸車
Claims (4)
- 引戸の移動速度が所定速度以上になったとき、レールに対して弾性ブレーキ部材が押圧され、この状態が保持されるようにすることにより、引戸を停止するようにした引戸の停止装置において、前記弾性ブレーキ部材が、引戸の戸車と共に回転する断面形状が略長円形又は略長方形の回転軸に嵌合する、断面形状が前記回転軸の断面形状と略同形状の軸孔を有し、該軸孔の長手方向と平行に略半円形に2分割された弾性ブレーキ片からなり、該2分割された両方の弾性ブレーキ片の一方の端部を揺動軸を介して、他方の端部を引張ばねを介して、それぞれ連結したことを特徴とする引戸の停止装置。
- 軸孔に、該軸孔に対して回転軸が相対的に所定角度回転したときに嵌合して回転軸がそれ以上相対的に回転しないようにする係止部を形成したことを特徴とする請求項1記載の引戸の停止装置。
- 回転軸を引戸の戸車の回転軸に直結して回転するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の引戸の停止装置。
- 引戸の移動速度が所定速度以上になったとき、レールに対して弾性ブレーキ部材が押圧され、この状態が保持されるようにすることにより、引戸を停止するようにした引戸の停止装置において、回転軸を引戸の戸車と伝動機構を介して回転するようにするとともに、弾性ブレーキ部材を引戸の戸車と略同一面内に配置し、弾性ブレーキ部材が押圧されるレールを引戸の戸車用レールと共用するようにしたことを特徴とする引戸の停止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005160922A JP4122014B2 (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 引戸の停止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005160922A JP4122014B2 (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 引戸の停止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006336264A JP2006336264A (ja) | 2006-12-14 |
JP4122014B2 true JP4122014B2 (ja) | 2008-07-23 |
Family
ID=37557055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005160922A Expired - Fee Related JP4122014B2 (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 引戸の停止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4122014B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5131901B2 (ja) * | 2007-06-01 | 2013-01-30 | 株式会社Skb | 制動構造を備えた戸車ユニット |
JP5087465B2 (ja) * | 2008-02-21 | 2012-12-05 | 株式会社ニフコ | 制動装置 |
JP5312633B2 (ja) * | 2008-02-21 | 2013-10-09 | 株式会社ニフコ | 制動装置 |
JP5356146B2 (ja) * | 2009-08-04 | 2013-12-04 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
JP6707742B2 (ja) * | 2016-06-09 | 2020-06-10 | 三協立山株式会社 | 引戸 |
-
2005
- 2005-06-01 JP JP2005160922A patent/JP4122014B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006336264A (ja) | 2006-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4122014B2 (ja) | 引戸の停止装置 | |
US20190083827A1 (en) | Fall protection device | |
CN102007356B (zh) | 带有高度可调节的存储装置的致冷设备 | |
JP5484479B2 (ja) | エレベータのドア係合装置 | |
JP4875603B2 (ja) | 滑り止めチェーン用のテンション装置 | |
DK1102910T3 (da) | Fjederovervågningsapparat | |
JP6215169B2 (ja) | 引戸用の制動装置 | |
CA2775463C (en) | Self-closing device for sliding doors | |
US8510912B2 (en) | Self-closing device for sliding doors | |
JP4529059B2 (ja) | 回転ダンパ | |
TW201231784A (en) | Revolving door actuator | |
CN109173137A (zh) | 一种可双向限速的跳绳手柄及其使用方法 | |
JP2011220054A (ja) | 引き戸の制動装置 | |
JP2019177955A (ja) | 伝達装置及びエレベータ | |
JPH0740625Y2 (ja) | 過負荷防止ドアクローザー | |
JP3099354U (ja) | 魚釣りリール用一方向クラッチ | |
CN206554678U (zh) | 一种淋浴房用减速装置及淋浴房 | |
JP4568873B2 (ja) | ハンガードアのフリーストッパー | |
JP7245455B1 (ja) | エレベータ用調速機及びエレベータ | |
KR102444317B1 (ko) | 토크 리미터를 이용한 자동문 장치 | |
JP4589841B2 (ja) | 流体摩擦抵抗型制動装置 | |
JP2019027445A5 (ja) | ||
JPH07238966A (ja) | ダンパ装置 | |
JP5388831B2 (ja) | スライド装置及びスライド建具 | |
JP2001303847A5 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080408 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080430 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |