JP5388831B2 - スライド装置及びスライド建具 - Google Patents
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Description
(1)騒音が大きい。
戸車を用いた場合、レール上の異物の上を走行する度に、異物がレールや戸車の車輪にめり込み、車輪にめり込んだ異物はさらに円周間隔でレールを凹ませ、それら異物により生じた凹凸のために車輪とレールの接触が断続的になり、「ゴー」といった騒音を生じさせる。また、車輪の製造誤差の程度によっては、当初より騒音を発生させるものもある。特に下荷重の建具では、騒音が響きやすく、戸車やレールは床付近に設置されるので異物の除去は容易ではない。敷居に異物が溜まらないように、VレールやYレールのように傾斜を付けたり、Ωレールのように車輪と点接触するようにしたり、あるいは騒音が生じないように軟質な樹脂製車輪やゴム車輪を利用する場合もあるが、磨耗等耐久性の問題もある。
戸車を用いた場合、異物を噛み込むことによりレールや車輪に凹凸が生じ、接触が断続的になる。また、体毛や埃などの車輪軸への巻き込みや油切れ、車輪の磨耗等も生じるため、回転抵抗が大きくなり、走行性が劣化する。
戸車を用いた場合、ゴミの噛み込みが発生すると、車輪の動きによって、車輪磨耗粉やゴミが敷居やレールに圧着され、水分、油、虫、他のゴミ等も一体化して、頑固な薄い膜状の汚れが形成され、黒あるいは戸車車輪と同系色の汚れとなる。
スライダーを用いた場合、摺動式なので、発生する摩擦はすべり摩擦となる。これは戸車のころがり摩擦よりも大きいので、スライダーは作動時に勢いが付き過ぎることはないものの、静止状態から動き始める際に必要な力が戸車に比較して大きく、やや重量の大きな洋風引き戸等では特に大きな力を必要とする。
戸車を用いた場合、最近の戸車は樹脂製車輪とVレール等との組み合わせが多く、ころがり摩擦が作用したとしても、引き戸の移動中は極めて小さな摩擦しか作用していない。そのため、いったん動き始めると勢いが付きすぎて反対側の枠に当たって騒音を生じさせるとともに、反発して逆に再び開いてしまうことがある。そこで最近では、どこのメーカーもソフトクローザー機構を併用できるよう用意してはいるが、開閉の最初が重くなるという問題がある。また、そもそも走行性向上を追及してきたものに、さらにコストを掛けて走行性を抑制する機構を付加するというのは、何とも無駄の多い発想といえる。
戸車を用いた場合、上記の問題に対応するために、車輪の精度向上、オイルレスメタルやベアリング等の採用、ゴミ掃除用ブラシ設置、プラスチック製やゴム製車輪の採用等を行えば、多少の効果が期待できる反面、コストアップその他の問題を引き起こしてしまう。また、Vレール等は、ネジ止めできないので返しを用いて溝に嵌め込まれており、そのため交換が困難で、専門業者に対応してもらう必要がある。さらに、ゴミ掃除ブラシのように耐久性の低いものについては、頻繁な交換が必要になってしまう。
開閉の開始時以外ほとんどの部分でスライダーが摺動するので、異物の噛み込みが少ない。例え異物を噛み込んでも、レールや車輪には摺動によって直線的な傷が付くものと考えられ、車輪とレールの接触が断続的になりにくい。従って、走行時の騒音が小さい。
異物の噛み込みが少なく、例え噛み込んでも傷が直線的に付くものと考えられるので、車輪とレールの接触が断続的にならず、抵抗が大きくなりにくい。また、体毛や埃などの車輪軸への巻き込みの可能性が低く、軸の油切れや部品の磨耗も生じにくい。従って、走行性の劣化が遅い。
スライダーとレールの間にゴミが噛み込みにくいので、レールや敷居が汚れにくい。
開閉の開始時は、レールと摺動させるよりも小さな力でスライダーを変位させることができるので、開閉が楽であり、やや重量の大きな洋風引き戸等でも、従来の戸車と同様に開閉に大きな力が不要で軽快である。
いったん動き出してしまえば、スライダーが摺動してすべり摩擦が発生するので、適度のブレーキとなり、建具に勢いが付き過ぎて反対側の枠に当たって騒音を生じたり、反発して逆に再び開いたりする恐れも少ない。従って、ソフトクローザー機構を用いる必要性も低い。もちろん、ソフトクローザー機構を付加した構成としてもよい。
スライダーの変位は、開閉開始時の短い距離であるので、ゴミが付着し騒音が発生するようになっても、建具開閉時のごく一部でしかない。従って、通常の戸車のように頻繁にメンテナンスを行う必要はない。また、コストアップの原因となる、オイルレスメタル、ベアリング、ゴミ掃除用ブラシ設置が基本的に不要である。また、敷居に異物が溜まりにくい嵌め込み式のVレール等を用いずに、ネジ止め可能なレールを用いても騒音を小さくすることができるので、レール交換の手間が少ない。一方で、Vレール等を用いることにより、さらに騒音防止効果を高めることも可能である。
2 ガイドレール
3 取っ手
4 固定ビス
5 アーム
10 スライド装置
11 スライダー
12 ランナー
13 ブラケット
14 回転軸
15 ストッパー
16 ダンパー
20 スライド装置
21 スライダー
22 側面部
23 ケース
24 回転軸
25 ストッパー
26 長孔
30 スライド装置
31 スライダー
32 ケース
33 ケース
34 コロ
100 スライド建具
200 スライド建具
300 スライド建具
400 スライド建具
Claims (6)
- 建築物開口部の上枠及び下枠の少なくとも1つに沿って設けられたガイドレールに沿って左右に開閉されるスライド建具に取り付けられて、前記スライド建具の開閉に伴い前記ガイドレール上を摺動するスライド装置において、
前記ガイドレールと接触して摺動可能であるとともに、前記ガイドレールとの摺動時よりも小さな力で前記スライド建具の左右の動きに対して相対的に変位可能なスライダーと、前記スライダーの変位を規制するストッパーとを備え、
前記スライド建具の開閉時において前記スライダーは、前記ストッパーにより変位を規制されるまでは、前記ガイドレール上を摺動することなく前記スライド建具の左右の動きに対して相対的に変位し、前記ストッパーにより変位を規制された後は、前記ガイドレール上を摺動することを特徴とするスライド装置。 - 前記スライダーは、前記ガイドレールとの円弧状の接触面を有し、前記スライド建具の左右の動きに対して前記ガイドレール上を転動しながら相対的に変位可能であり、
前記スライド建具の開閉時において前記スライダーは、前記ストッパーにより変位を規制されるまでは、前記ガイドレール上を摺動することなく前記スライド建具の左右の動きに対して前記ガイドレール上を転動しながら相対的に変位し、前記ストッパーにより変位を規制された後は、前記ガイドレール上を摺動することを特徴とする請求項1に記載のスライド装置。 - 前記スライダーは、前記スライド建具の左右の動きに対して右左方向にも相対的に変位可能であり、前記ストッパーは、前記スライダーの右左方向の変位と前記スライダーの転動による変位とを同時に規制することを特徴とする請求項2に記載のスライド装置。
- 前記スライダーは、前記ガイドレールとの平面状の接触面を有し、前記スライド建具の左右の動きに対して右左方向に相対的に変位可能であり、
前記スライド建具の開閉時において前記スライダーは、前記ストッパーにより変位を規制されるまでは、前記ガイドレール上を摺動することなく前記スライド建具の左右の動きに対して前記ガイドレール上に留まりながら右左方向に相対的に変位し、前記ストッパーにより変位を規制された後は、前記ガイドレール上を摺動することを特徴とする請求項1に記載のスライド装置。 - 前記スライド建具との上下方向の変位を吸収する弾性部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一つに記載のスライド装置。
- 請求項1乃至請求項5のうちいずれか一つに記載のスライド装置を取り付けたことを特徴とするスライド建具。
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JP2009285792A JP5388831B2 (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | スライド装置及びスライド建具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009285792A JP5388831B2 (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | スライド装置及びスライド建具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011127315A JP2011127315A (ja) | 2011-06-30 |
JP5388831B2 true JP5388831B2 (ja) | 2014-01-15 |
Family
ID=44290194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009285792A Active JP5388831B2 (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | スライド装置及びスライド建具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0628162U (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-15 | ケージーパルテック株式会社 | 建具の滑動装置 |
JPH0716883U (ja) * | 1993-09-06 | 1995-03-20 | ケージーパルテック株式会社 | 建具の滑動装置 |
-
2009
- 2009-12-16 JP JP2009285792A patent/JP5388831B2/ja active Active
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