JP4266763B2 - エレベータの乗り場ドア装置 - Google Patents

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Description

この発明は、建屋のエレベータ乗り場に設けられるドア装置に関する。
建屋のエレベータ乗り場には、エレベータの乗りかごに対する乗降用のドア装置が設けられている。このドア装置は、通常時には閉鎖されていて、昇降路内を昇降する乗りかごがそのエレベータ乗り場に着床して停止した際に、乗りかごのかごドア装置に駆動されて開閉動作するようになっている。
図11には、従来の中央両開き式の乗り場ドア装置を昇降路側から見た正面図を示してある。建屋のエレベータ乗り場の壁面には乗降口としての開口部1が形成され、この開口部1の上部側の壁面に左右方向に延びる横枠2が取り付けられ、この横枠2にハンガーレール3が水平に架設されている。
ハンガーレール3には、ハンガー4a,4bおよびハンガーローラ5a,5bを介して一対のドアパネル6a,6bが懸架され、これらドアパネル6a,6bがハンガーレール3に沿って左右に対称的に移動して開口部1を開閉するようになっている。
また、開口部1の下部には、エレベータ乗り場の床面とほぼ面一に敷居7が取り付けられ、この敷居7の上面にガイド溝8が形成されている。ハンガーレール3に懸架された各ドアパネル6a,6bの下端部にはガイドシュー9a,9bが取り付けられ、これらガイドシュー9a,9bが前記敷居7のガイド溝8内に摺動自在に嵌合し、各ドアパネル6a,6bが前記ガイド溝8に沿って移動するようになっている。一般に、ガイドシュー9a,9bには、ガイド溝8との摩擦を低減するために、樹脂材が装着されている。
ところで、高層の建屋においては、特に冬期などの屋内外の気温差があるときに、エレベータの昇降路内の上昇気流が強くなり、昇降路内と乗り場との間の気圧差が大きくなり、この気圧差で特にドアパネルの戸閉直前に前記ガイドシューが敷居のガイド溝の側面に強く押し付けられ、摩擦抵抗が増し、ドアパネルが停止して全閉動作に支障が生じることがある。
近年においては、万一の火災に備え、ドアパネル閉鎖時の密閉性を高めるようにした遮煙構造のドア装置が採用されるようになってきており、より一層ドアパネルの内側と外側との気圧差が増大する傾向が強くなってドアパネルの全閉動作に支障が生じやすくなっている。
また、1階フロアの出入口付近に設置されている乗り場ドアパネルなどにあっては、屋外から吹き込む風圧により戸閉直前にガイドシューが敷居のガイド溝の側面に強く押し付けられ、摩擦抵抗が増し、ドアパネルの全閉動作に支障が生じることがある。
そこで、従来から、ドアパネルの下端部に回転自在なローラを設け、このローラを敷居のガイド溝内に遊嵌し、このローラの回転でドアパネル開閉時の摩擦抵抗を低減したり、あるいはドアパネルの下端部に回転自在なローラと摺動子とを設け、これらローラと摺動子とをガイド溝内に遊嵌し、通常時にはローラの回転でドアパネル開閉時の摩擦抵抗を低減し、過大な負荷や疲労でローラが破損したような場合には、前記摺動子でドアパネルをガイドするようにした技術が提案されている。
上述の従来の技術では、ドアパネルが開閉する動作中に常にローラがガイド溝に接触して回転する。ドアパネルは頻繁に開閉動作し、このためその開閉動作の開始から終了まで常にローラがガイド溝の側面と接触して回転すると、ローラが早期に劣化し、耐久性が低下する。
ローラは、ガイド溝の側面と小さな面積で接触し、このため大きな荷重がかかると面圧が過大となって損傷や疲労破壊を早期に起こしてしまう。ローラの表面は、走行音やがたつき音を防止したり、摩耗や摩耗による汚れの付着などを防止することから、金属や高硬度の樹脂を用いず、比較的硬度の低い樹脂が材料として用いられ、このためより一層劣化が早まってしまう。
また、ドアパネルの下端部に軸を介してローラを設け、このローラを敷居のガイド溝内に遊嵌する構造であると、風圧などによりドアパネルに過大な荷重が加わると、前記軸が曲がったり、疲労破壊を起し、ドアパネルを適正にガイドすることが困難となる恐れがある。
この発明は、このような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ドアパネルに気圧差や風圧などによる押し付け力が加わっても、常にそのドアパネルを所定の戸閉位置にまで円滑に移動させることができるともに、そのドアパネルをガイドするガイド機構の損傷を長期間に渡って防止して耐久性を高めることができるエレベータの乗り場ドア装置を提供することにある。
請求項1の発明は、エレベータ乗り場の乗降口上部に移動自在に懸架されてその乗降口を開閉するドアパネルと、前記ドアパネルの下方に設けられ、上面にガイド溝を有する敷居と、前記ドアパネルの下部から突出して前記敷居のガイド溝内に嵌合された摺動部材と、
外周面の一部が前記ガイド溝の側面から突出するように前記敷居に回転自在に設けられたローラと、前記ドアパネルの下部から突出して前記敷居のガイド溝内に該ガイド溝の側面と接触せずに挿入され、前記ドアパネルが戸閉方向に移動して戸閉直前の位置に達するときに前記ローラに接触するガイド部材とを具備することを特徴としている。
請求項2の発明は、前記摺動部材と前記ローラは上下に位置をずらして設けられ、その位置のずれにより前記ドアパネルの移動時に前記摺動部材と前記ローラとが接触しない構成となっていることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記ドアパネルの1枚に対して、少なくとも2個の摺動部材と、少なくとも2個のローラと、少なくとも2個のガイド部材とを備え、前記ドアパネルの戸袋側に配置する前記ローラの前記ガイド溝の側面に対する突出量が、前記ドアパネルの戸当り側に配置する前記ローラの前記ガイド溝の側面に対する突出量より小さい関係にあり、この関係により前記ドアパネルの戸当り側に配置する前記摺動部材が前記ドアパネルの戸袋側に配置する前記ローラと接触せずに通過することが可能となっていることを特徴としている。
請求項4の発明は、前記ローラが転がり軸受で構成され、前記ガイド部材が金属または合成樹脂により構成されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、前記ローラおよびガイド部材が、建屋の特定の階床のエレベータ乗り場に対してのみ設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、ドアパネルに気圧差や風圧などによる押し付け力が加わっても、常にそのドアパネルを所定の戸閉位置にまで円滑に移動させることができるともに、そのドアパネルをガイドするガイド機構の損傷を長期間に渡って防止して耐久性を高めることができる。
以下、この発明の実施の形態について図1〜図10を参照して説明する。なお、図に示す従来の構成と対応する部分には同一符号を付してその重複する説明を省略する。
図1には、中央両開き式の一対のドアパネル6a,6bの下部の構造を示してある。一対のドアパネル6a,6bは従来と同様にハンガーおよびハンガーローラを介してハンガーレールに懸架され、そのハンガーレールに沿って左右に対称的に移動する。
図1は、一対のドアパネル6a,6bの戸当り縁が互いに突き当たる戸閉状態を示してあり、この状態から戸開時にドアパネル6a,6bが戸当り部10の反対側の戸袋側に移動して戸袋11に収納され、また戸閉時にドアパネル6a,6bが戸当り側に移動して互いに突き当り、所定の戸当り部10で停止する。
さらに、各ドアパネル6a,6bの周縁部にはシール部材(図示せず)が設けられ、戸閉時にそのシール部材によりドアパネル6a,6bと建屋の壁面開口部に設けられた三方枠(図示せず)との間の隙間、ドアパネル6a,6bと敷居7との間の隙間、およびドアパネル6a,6bの戸当り間の隙間がそれぞれ密閉されるようになっている。
ドアパネル6aの下部には、戸袋側と戸当り側とに位置してそれぞれ台座15,16が取り付けられている。そして、戸当り側の台座15には第1のガイドシュー18と第1のガイド部材19とが互いに左右に隣り合って取り付けられ、戸袋側の台座16には第2のガイドシュー20と第2のガイド部材21とが互いに左右に隣り合って取り付けられている。
各ガイドシュー18,20は、図2に示すように、それぞれ下端部に樹脂製の摺動部材24を有し、これら摺動部材24が敷居7のガイド溝8内に摺動自在に嵌合されている。各ガイド部材19,21は、金属からなる板材で、図3に示すように、その下部が敷居7のガイド溝8内に挿入されている。
前記ガイド溝8における昇降路側の側面8aには、ドアパネル6aに対応する第1および第2のローラ26,27が敷居7の長手方向に沿って互いに離間して設けられている。各ローラ26,27は、図3に示すように、支持軸29を介して回転自在に支持された転がり玉軸受からなり、敷居7の部分箇所に形成された切欠部30内に収納されている。
支持軸29は、敷居7の下面に設けられたベース板31を貫通して敷居7に垂直に挿入され、ナット32を介して固定されている。そして支持軸29を介してローラ26,27としての玉軸受がその垂直軸回り方向に回転自在に支持されている。
ローラ26,27はガイド溝8の上下方向の下部に配置され、その外周の一部がガイド溝8内に突出している。前記ガイドシュー18,20の摺動部材24は前記ローラ26,27とは干渉しないガイド溝8内の上下方向の上部に配置されている。また、前記ガイド部材19,21はガイド溝8内の下部に達する位置まで挿入されている。
図4には、ドアパネル6aの戸閉時におけるローラ26,27とガイド部材19,21との位置関係を示す平面視の断面図を示してあり、戸当り側に配置する第1のローラ26にあっては、ガイド溝8の側面8aからの突出量がfで、戸袋側に配置する第2のローラ27にあっては、ガイド溝8の側面8aからの突出量がgとなっている。そしてf>gの関係にあり、例えばfは2mm、gは1mmとなっている。
また、戸当り側に配置する第1のガイド部材19にあっては、ガイド溝8の側面8aとの離間距離が前記fの寸法とほぼ同じで、戸袋側に配置する第2のガイド部材21にあっては、ガイド溝8の側面8aとの離間距離が前記gの寸法とほぼ同じとなっている。
また、各ガイド部材19,21には、戸当り側でかつガイド溝8の側面8aと対向する側の縁部に面取り状に傾斜するガイド面19a,21aがそれぞれ形成されている。
なお、図1に示すように、中央両開き式の他方のドアパネル6bにおいても、前記と同様の構造のガイドシュー18,20、ガイド部材19,21、ローラ26,27が一方のドアパネル6aと戸当り部10を境として対称的に設けられている。
次に、作用について説明する。
図5〜図7には、ドアパネル6aが戸袋側から戸当り側に移動して戸閉するときの動作を順に示してある。図5は、ドアパネル6aの各ガイド部材19,21が各ローラ26,27よりも戸袋側に配置しているときの状態であり、この状態からドアパネル6aが戸当り側に移動して図6に示すように第1のガイド部材19が第2のローラ27の配設部分を通過する。このときには図4に示すf>gの関係により第1のガイド部材19は第2のローラ27と接触せずに、その第2のローラ27の配設位置を通過する。なお、ガイドシュー18の摺動部材24は、ローラ27とは上下に位置をずらして配置されているから、ローラ27とは干渉せずに通過する。
そしてドアパネル6aが図7に示すように戸閉直前の位置、例えば戸当り部10の手前側10〜20mmの位置にまで移動したときに、第1のガイド部材19が第1のローラ26の配設位置に達し、第2のガイド部材21が第2のローラ27の配設位置に達し、この後、f>gの関係により図4に示すように第1のガイド部材19が第1のローラ26に接触し、第2のガイド部材21が第2のローラ27に接触し、各ガイド部材19,21の移動に応じて各ローラ26,27が回転し、この状態を保ってドアパネル6aが所定の戸当り部10まで移動して停止する。
なお、他方のドアパネル6bにおいても、同様の動作で戸袋側から戸当り側に移動し、その双方のドアパネル6a,6bの戸当り縁が互いに突き当たって戸閉する。
ところで、エレベータ乗り場に強風が吹き込んだときには、その風圧がドアパネル6a,6bに作用し、ドアパネル6a,6bが昇降路側に押し付けられるが、ドアパネル6a,6bが戸袋側に配置する戸開状態のもとでは、風を受けるドアパネル6a,6bの面積が小さく、このためその押し付け力も弱い。そしてドアパネル6a,6bが戸閉方向に移動するに従い、風を受けるドアパネル6a,6bの面積が増し、風圧による押し付け力が増大し、戸閉直前から戸閉完了までの間に押し付け力が最も大きくなる。
ここで、本実施形態においては、風圧による押し付け力の弱い戸閉の途中までは、ドアパネル6a,6bはガイドシュー18,20の摺動部材24を介してガイド溝8に沿って移動するようにガイドされる。このときには、ドアパネル6a,6bに作用する押し付け力が弱く、摺動部材24とガイド溝8の側面8aとの間に摩擦力が小さく、したがってドアパネル6a,6bが戸閉方向に円滑に移動する。
そして、風圧による押し付け力が増大する戸閉直前に達したときには、ドアパネル6a,6bのガイド部材19,21がローラ26,27と接触し、この接触で摺動部材24とガイド溝8の側面8aとの間の面圧が低減し、ドアパネル6a,6bはローラ26,27の回転により所定の戸当り部10までガイドされる。
このように、戸閉直前において、摺動部材24とガイド溝8の側面8aとの間の面圧が低減してその間の摩擦力が減少するとともに、ガイド部材19,21がローラ26,27と転がり接触し、したがってドアパネル6a,6bが風圧による押し付け力の増す戸閉直前に達しても、動作が停止することなく、的確に所定の戸閉位置にまで移動する。
また、戸閉状態からドアパネル6a,6bが戸開方向に移動する際にも、風圧による強い押し付け力を受ける戸開当初には、ガイド部材19,21がローラ26,27の回転によりガイドされ、ガイドシュー18,20の摺動部材24とガイド溝8の側面8aとの間の摩擦力が軽減され、したがってドアパネル6a,6bが円滑に戸開方向に移動する。
以上の説明は、エレベータ乗り場に強風が吹き込む場合であるが、乗り場側と昇降路側との間の気圧差でドアパネル6a,6bに昇降路側に向く押し付け力が加わる場合においても同様である。
すなわち、乗り場側と昇降路側との間の気圧差は、ドアパネル6a,6bが開放して乗り場側と昇降路側とが大きな開口面積で通じるときには小さく、ドアパネル6a,6bが戸閉方向に移動してその面積が狭まるにつれて大きくなり、ドアパネル6a,6bに作用する押し付け力が増大する。
また、エレベータの昇降路内の気温が外気より高く、ドアパネル6a,6bの外面が冷たい外気に触れているような場合、戸開時にはドアパネル6a,6b内外の気圧差は解消されているが、戸閉時には大きな気圧差が生じる。したがって、このような場合には、戸直前に急激に気圧差が大きくなり、押し付け力が高まる。そのため、戸閉直前から戸閉完了までの間に押し付け力が最も大きくなる。
そして、気圧差による押し付け力が増大する戸閉直前のときに、ドアパネル6a,6bのガイド部材19,21がローラ26,27と接触し、これらローラ26,27の回転によりドアパネル6a,6bが戸閉完了までガイドされ、これによりガイドシュー18,20の摺動部材24とガイド溝8の側面8aとの間の摩擦力が軽減され、したがってドアパネル6a,6bが気圧差による押し付け力の増す戸閉直前に達しても、停止することなく、的確に所定の戸閉位置にまで移動する。
ガイド部材19,21はローラ26,27と常時接触するのではなく、ドアパネル6a,6bが戸閉直前の位置に達した後に接触し、それ以前にはガイド部材19,21とローラ26,27とは非接触状態に保たれる。このため、ローラ26,27の実動作時間を短縮して耐久性を高めることができ、また戸閉直前のドアパネル6a,6bの速度の低い時にのみガイド部材19,21とローラ26,27が接触するので、ローラ26,27が回転するときの騒音を抑えることができる。
前記実施形態においては、ドアパネル6a,6bが昇降路側に押し付けられる場合であるが、高層ビルの最上階付近などのように、昇降路側の気圧がエレベータ乗り場側より大きくなり、ドアパネル6a,6bが乗り場側に押し付けられる場合においては、図8〜図10に第2の実施形態として示すように構成する。
この第2の実施形態においては、ローラ26,27が敷居7におけるガイド溝8を境とする乗り場側に設けられ、そのローラ26,27の外周面の一部がガイド溝8の乗り場側の側面8bから突出する構成となっている。
そして、ドアパネル6aが戸袋側から戸当り側に移動して戸閉する直前のときに、第1のガイド部材19が第1のローラ26に接触し、第2のガイド部材21が第2のローラ27に接触し、各ローラ26,27の回転でドアパネル6aが所定の戸当り部まで移動して停止する。
この際、ドアパネル6aはエレベータ乗り場側に押し付けられているが、その押し付け力が増大する戸閉直前に達したときに、上述のように、ドアパネル6aのガイド部材19,21がローラ26,27と接触し、この接触で摺動部材24とガイド溝8の側面8bとの間の面圧が低減し、かつドアパネル6aがローラ26,27の回転による転がり接触でガイドされるから、ドアパネル6aの途中停止を防止して的確に所定の戸閉位置にまでドアパネル6aを移動させることができる。
そしてこの第2の実施形態の場合においても、ガイド部材19,21はローラ26,27と常時接触するのではなく、ドアパネル6aが戸閉直前の位置に達した後に接触し、それ以前にはガイド部材19,21とローラ26,27とが非接触状態に保たれるため、ローラ26,27の実動作時間を短縮して耐久性を高めることができ、またローラ26,27が回転するときの騒音を短時間に抑えることができる。
なお、前記各実施形態においては、ガイド部材がローラに接触したときに、その接触の圧力で摺動部材とガイド溝の側面との間の面圧を低減させてその間の摩擦力を減少させるようにしたが、ドアパネルが戸閉直前に達する位置において、ガイド溝の幅が若干広がるように加工して摺動部材とガイド溝の側面との間の摩擦力を無くすように構成することも可能である。
前記ガイド部材やローラは、建屋の各階のエレベータ乗り場に対して設ける場合に限らず、例えば建屋の1階フロアや駐車場が設けられた地階フロアなどのように、特に風が吹き込み易い階床のみに設けるような場合であってもよく、これによりコストの引き下げが可能となる。
前記実施形態ではガイド部材を金属製としたが、厚さが十分確保できるので、樹脂やエンジニアリングプラスチックを用いることも可能である。また、前記実施形態ではローラとして玉軸受を用いたが、滑らかに回転するように支持された樹脂製や金属製の回転体を用いることも可能である。
前記実施形態では、戸当り側に配置するガイド部材を戸当り側の摺動部材の戸閉方向後側(戸袋側)に位置させ、戸袋側のガイド部材を戸袋側の摺動部材の戸閉方向先側(戸当り側)に位置させたが、これらの部品の配置は、レイアウトやドアパネルの部分的な剛性などにより適宜変更することが可能である。
特に、戸当り側の摺動部材の戸閉方向先側にガイド部材とローラを配置すると、そのローラ近傍を摺動部材が通過することがないので、ローラの直径を大きくしたり、ローラの軸方向高さを増大させたりして、剛性や強度を高めることができる。
また、前記実施形態では、1枚のドアパネルに対して、それぞれ2個のガイド部材と2個のローラを設けたが、1個としたり3個以上とするような場合であってもよい。特に、戸当り側の摺動部材の戸閉方向先側にガイド部材とローラとを1個ずつだけ設けるようにすると、構造が簡単となるともに、摺動部材とローラとの高さに差を設ける必要がなくなるので、敷居のガイド溝を摺動部材とローラの双方を収容できる深さにしなくてもよくなる。このため、既設のエレベータに対しても、少ない改造で容易にガイド部材とローラを組み付けることができる。
前記実施形態では、中央両開き式のドア装置について説明したが、片開き式のドア装置においてもこの発明を同様に適用して同様の効果を得ることが可能である。
この発明の第1の実施形態に係る乗り場ドア装置の下部の構造を示す正面図。 そのドア装置の一部の構造を拡大して示す断面図。 そのドア装置の他の一部の構造を拡大して示す断面図。 そのドア装置の要部の平面視の断面図。 そのドア装置の戸閉時の第1段階の状態を示す平面視の断面図。 そのドア装置の戸閉時の第2段階の状態を示す平面視の断面図。 そのドア装置の戸閉時の第3段階の状態を示す平面視の断面図。 この発明の第2の実施形態に係る乗り場ドア装置の要部の平面視の断面図。 そのドア装置の一部の構造を拡大して示す断面図。 そのドア装置の他の一部の構造を拡大して示す断面図。 従来の乗り場ドア装置を示す正面図。
符号の説明
1…開口部
2…横枠
3…ハンガーレール
5a,5b…ハンガーローラ
6a,6b…ドアパネル
7…敷居
8…ガイド溝
10…戸当り部
11…戸袋
18…ガイドシュー
19…ガイド部材
20がイドシュー
21ガイド部材
24…摺動部材
26,27…ローラ

Claims (5)

  1. エレベータ乗り場の乗降口上部に移動自在に懸架されてその乗降口を開閉するドアパネルと、
    前記ドアパネルの下方に設けられ、上面にガイド溝を有する敷居と、
    前記ドアパネルの下部から突出して前記敷居のガイド溝内に嵌合された摺動部材と、
    外周面の一部が前記ガイド溝の側面から突出するように前記敷居に回転自在に設けられたローラと、
    前記ドアパネルの下部から突出して前記敷居のガイド溝内に該ガイド溝の側面と接触せずに挿入され、前記ドアパネルが戸閉方向に移動して戸閉直前の位置に達するときに前記ローラに接触するガイド部材と、
    を具備することを特徴とするエレベータの乗り場ドア装置。
  2. 前記摺動部材と前記ローラは上下に位置をずらして設けられ、その位置のずれにより前記ドアパネルの移動時に前記摺動部材と前記ローラとが接触しない構成となっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの乗り場ドア装置。
  3. 前記ドアパネルの1枚に対して、少なくとも2個の摺動部材と、少なくとも2個のローラと、少なくとも2個のガイド部材とを備え、前記ドアパネルの戸袋側に配置する前記ローラの前記ガイド溝の側面に対する突出量が、前記ドアパネルの戸当り側に配置する前記ローラの前記ガイド溝の側面に対する突出量より小さい関係にあり、この関係により前記ドアパネルの戸当り側に配置する前記摺動部材が前記ドアパネルの戸袋側に配置する前記ローラと接触せずに通過することが可能となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの乗り場ドア装置。
  4. 前記ローラは転がり軸受で構成され、前記ガイド部材は金属または合成樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベータの乗り場ドア装置。
  5. 前記ローラおよびガイド部材は、建屋の特定の階床のエレベータ乗り場に対してのみ設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエレベータの乗り場ドア装置。
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