JP4121439B2 - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの出力軸の回転を無段階に変速して車輪軸に伝達する無段変速機の制御装置に関し、一層詳細には、低摩擦路を走行中の車両の無段変速機におけるベルトの挟持力を補正する無段変速機の制御装置に関する。
車両においてエンジンの出力軸の回転を無段階に変速して車輪軸に伝達する無段変速機が開発・実用化されている。無段変速機を用いることにより、滑らかな変速を実現するとともに、運転状況に応じた適切なエンジン回転数を選択することが可能となり、低燃費化を図ることができる。
無段変速機は、例えば、エンジンの出力軸側に連結され、相対的に移動可能な一対の駆動プーリ半体と、車輪軸側に連結され、相対的に移動可能な一対の従動プーリ半体とを備え、これらのプーリ間に張架されたベルトの挟持力を調整することにより、変速比を制御して所望の駆動力を車輪に伝達する。
この場合、ベルトの挟持力は、通常、エンジンの回転数と、スロットルバルブの吸気負圧(絶対圧)とをパラメータとしてエンジンの出力トルクを推定し、この出力トルクに基づくベルト伝達トルクを算出して設定される。
ところで、このような無段変速機を搭載した車両の走行中に急ブレーキが操作されると、車輪回転速度が急激に減速されるため、回転系を備える無段変速機側に大きなイナーシャトルクが付与される。この場合、無段変速機と車輪軸との間にクラッチを備えたものでは、イナーシャトルクがクラッチによって吸収されるため、無段変速機に影響を与えるおそれは少ない。
これに対して、無段変速機と車輪軸との間にクラッチを備えていないものでは、従動プーリの回転が車輪回転速度の低下に伴って減速される一方、イナーシャトルクによって駆動プーリの回転が維持されるため、駆動プーリと従動プーリとの間に張架されたベルトに滑りが発生し、当該ベルトやプーリの耐久性が低下する不具合が発生する。
そこで、特許文献1に開示された従来技術では、ブレーキの操作によって車輪への制動が実行されたとき、プーリによるベルトの挟持力を増大させ、ベルトの滑りを回避するようにしている。
特開平7−217713号公報
しかしながら、前記の従来技術では、ブレーキ操作により車輪の回転が減速を開始してからベルトの挟持力を増加させているため、例えば、氷雪路面や濡れた路面のような低摩擦路(低μ路)を走行中に急ブレーキが操作された場合、プーリの挟持力を即座に増加させることができず、従って、ベルトの滑りを完全に回避することができない。また、車両が低μ路から高μ路(高摩擦路)に移行した場合、タイヤの地面に対するグリップ力が急激に増加し、車輪の回転が減速されてイナーシャトルクが無段変速機に付与されるため、同様にしてベルトに滑りが生じてしまう。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、無段変速機を構成するベルトの滑りの発生を回避し、ベルトに対して挟持力を適切に付与するとともに、ベルトを含む無段変速機の耐久性を向上させることができる無段変速機の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る無段変速機の制御装置は、相対的に移動可能な一対の駆動プーリ半体と、相対的に移動可能な一対の従動プーリ半体との間にベルトを張架し、前記一対の駆動プーリ半体及び前記一対の従動プーリ半体による前記ベルトの挟持力を調整することにより、エンジンの出力軸の回転を無段階に変速して車輪軸に伝達する無段変速機の制御装置において、
前記エンジンの出力トルクに基づいて算出される車輪駆動力と、車輪速度に基づいて算出される車両の走行抵抗とを用いて、前記車両が走行する路面の路面勾配を算出する路面勾配算出手段と、
算出された前記路面勾配を異常判定値と比較し、前記路面勾配が異常であるか否かを判定する異常判定手段と、
前記路面勾配が異常であると判定されたとき、前記挟持力を所定量増加させる補正を行う挟持力補正手段と、
を備えることを特徴とする(請求項1記載の発明)。
また、本発明に係る無段変速機の制御装置は、相対的に移動可能な一対の駆動プーリ半体と、相対的に移動可能な一対の従動プーリ半体との間にベルトを張架し、前記一対の駆動プーリ半体及び前記一対の従動プーリ半体による前記ベルトの挟持力を調整することにより、エンジンの出力軸の回転を無段階に変速して車輪軸に伝達する無段変速機の制御装置において、
前記エンジンの出力トルクに基づいて算出される車輪駆動力と、車輪速度に基づいて算出される車両の走行抵抗とを用いて、前記車両が走行する路面の路面勾配を算出する路面勾配算出手段と、
前記路面勾配の変化率を算出する路面勾配変化率算出手段と、
算出された前記変化率を異常判定値と比較し、前記変化率が異常であるか否かを判定する異常判定手段と、
前記変化率が異常であると判定されたとき、前記挟持力を所定量増加させる補正を行う挟持力補正手段と、
を備えることを特徴とする(請求項2記載の発明)。
この場合、車両が走行する路面が低摩擦路(以下、低摩擦路を「低μ路」、高摩擦路を「高μ路」と称する。)であると、路面に対してタイヤがスリップ状態となって車輪の回転速度が増加するため、この車輪の回転速度、又は、回転速度から算出される車輪の回転加速度に基づく車両の走行抵抗は、実際の走行抵抗よりも大きくなる。そこで、路面勾配算出手段により、エンジンの出力トルクに基づいて算出された車輪駆動力と、前記走行抵抗とを用いて路面勾配を算出し、異常判定手段により、算出された路面勾配を実際にあり得ない路面勾配である異常判定値と比較し、前記路面勾配が異常であるか否かを判定する。算出された走行抵抗が大きく、路面勾配が異常であると判定された場合、当該路面を低μ路であると判断し、挟持力補正手段により、一対の駆動プーリ半体及び一対の従動プーリ半体によるベルトの挟持力を所定量増加させる補正を行う。
なお、ベルトの挟持力の増加量は、低μ路から高μ路に車両が進入した際、あるいは、低μ路で急ブレーキ操作が行われた際において、無段変速機の回転系に生じるイナーシャトルクを吸収できる程度に設定すると好適である。
このように、路面勾配の異常から低μ路を走行中であることを検出してベルトの挟持力の不足を予め補っておくことにより、低μ路から通常の高μ路に車両が進入し、タイヤの地面に対するグリップ力が急激に増大した場合、あるいは、低μ路において急ブレーキ操作が行われた場合であっても、ベルトに滑りが生じることがなく、従って、ベルトやプーリの損耗が最小限に抑制される。
なお、低μ路であるか否かは、路面勾配変化率算出手段により路面勾配の変化率を算出し、その変化率が実際にあり得ない値であるか否かによって検出することもできる。
本発明に係る無段変速機の制御装置によれば、車両が低μ路を走行中であると判定された際、プーリによるベルトの挟持力を予め所定量増加させることにより、低μ路から高μ路に移行したとき、あるいは、低μ路の走行中に急ブレーキが操作されたときであっても、ベルトに滑りが発生することがなく、ベルトを含む無段変速機を損耗させることなく耐久性を向上させることができる。また、低μ路であることが検出されたときにのみベルトの挟持力を増加させることにより、無段変速機の耐久性のさらなる向上と省エネ化を達成することができる。
図1は、本発明の無段変速機の制御装置が適用される車両用動力伝達装置10を示す。車両用動力伝達装置10は、車両におけるエンジン12の出力軸12aの回転数を無段階に変速して車輪軸14に伝達する無段変速機(以下、CVT(Continuously Variable Transmission)という)16を備える。この車両用動力伝達装置10は、前輪64を駆動輪とし、後輪65を従動輪とする2WD(2 Wheel Drive)駆動と、前輪64及び後輪65を共に駆動輪とする4WD駆動とを任意に切り替えが可能な車両に適用可能である。
車両用動力伝達装置10は、車両の運転者の指示に従ってエンジン12を制御するメインコントローラ20と、CVT16の変速比を制御するCVT制御部22と、メインコントローラ20及びCVT制御部22に接続される各種のセンサ(後述する)とを有する。
エンジン12に接続された吸気管26には、スロットルバルブ28が配置され、該スロットルバルブ28は、運転席のアクセルペダル(図示せず)の操作に連動し、メインコントローラ20及びバキュームバルブ30の制御下に開閉する。
エンジン12の出力軸12aは、トルクコンバータ32に接続されている。該トルクコンバータ32において、出力軸12aに接続されたトルコンカバー32aは、ポンプインペラ32bを回転させるとともに、内部に充填されたオイルを介してタービンインペラ32cをトルコン軸34に対して回転させる。このとき、ステータ32dの作用によって伝達トルクを増大させることができる。さらに、トルクコンバータ32においては、ロックアップクラッチ32eによってトルコンカバー32aとトルコン軸34とを係合して出力軸12aの回転を直接的にトルコン軸34に伝達することができる。
トルコン軸34は、CVT16の遊星歯車式前後進切換機構36に接続されている。遊星歯車式前後進切換機構36は、トルコン軸34と一体的に接続されている入力回転部36aと、該入力回転部36aとCVT16のインプットシャフト38とを接続する前進クラッチ36bと、入力回転部36aと一体的に構成されたリングギア36cとを有する。また、遊星歯車式前後進切換機構36は、インプットシャフト38に設けられたサンギア36d及び前記リングギア36cに噛合する複数のプラネタリギア36eと、該プラネタリギア36eを回転支持するキャリア36fと、該キャリア36fの外周部をハウジングに対して係合する後進クラッチ36gとを有する。
遊星歯車式前後進切換機構36においては、前進クラッチ36bによって入力回転部36aとインプットシャフト38とを係合することで、入力回転部36aとインプットシャフト38とを同方向へ一体的に回転させることができる。また、前進クラッチ36bを解放するとともに後進クラッチ36gによってキャリア36fとハウジングとを係合することでキャリア36fが固定され、インプットシャフト38をプラネタリギア36eを介して駆動させることができる。この場合、インプットシャフト38は、入力回転部36aの回転に対して逆方向に回転し、車両を後進させることができる。
CVT16は、前記遊星歯車式前後進切換機構36と、インプットシャフト38に支持されたドライブプーリ40(駆動プーリ)と、該ドライブプーリ40の回転に対して金属ベルト42を介して従動的に回転するドリブンプーリ44(従動プーリ)と、該ドリブンプーリ44の回転を中間軸46に伝達するアウトプットシャフト48とを有する。金属ベルト42は、例えば、2条のストラップに多数の押し駒を装着して構成されている。
ドライブプーリ40は、インプットシャフト38に固定された固定側プーリ半体40aと、作動油室50に作用する油圧により軸方向に摺動可能な可動側プーリ半体40bとからなり、可動側プーリ半体40bの摺動位置によってドライブプーリ40の溝40cの溝幅を変更可能である。
同様に、ドリブンプーリ44は、アウトプットシャフト48に固定された固定側プーリ半体44aと、作動油室52に作用する油圧により軸方向に摺動可能な可動側プーリ半体44bとからなり、可動側プーリ半体44bの摺動位置によってドリブンプーリ44の溝44cの溝幅を変更可能である。
作動油室50に供給される作動油は、ポンプ54から制御弁56及びインプットシャフト38の軸心部を通る油路38aを介して供給され、同様に、作動油室52に供給される作動油は、ポンプ54から制御弁58及びアウトプットシャフト48の軸心部を通る油路48aを介して供給される。制御弁56及び58は、CVT制御部22の制御下に作用し、作動油室50及び52の圧力を変化させることができる。これにより、可動側プーリ半体40b及び44bを連動して軸方向に摺動させ、溝40c及び44cの各幅を連続的に変化させることができる。従って、金属ベルト42が巻き掛けられる径の比、すなわち変速比を無段階に変化させることができる。なお、図1において、ドライブプーリ40及びドリブンプーリ44は、各軸を中心とした上半分がOD(Over Drive)の状態、各軸を中心とした下半分がローの状態をそれぞれ模式的に示している。
インプットシャフト38の回転数は、CVT16によって無段階に変速され、アウトプットシャフト48に伝達される。該アウトプットシャフト48の回転数は、中間軸46によって減速されてディファレンシャルギア60に伝達される。
ディファレンシャルギア60は、カーブ走行時において内輪と外輪との回転数差を吸収するための歯車機構60aを介して車輪軸14及び前輪64を駆動し、走行することができる。
メインコントローラ20には、スロットルバルブ28の開度であるスロットル開度THを検出するスロットル開度センサ70と、スロットルバルブ28の下流における絶対圧PBを検出する圧力センサ72とが接続されている。また、メインコントローラ20には、エンジン12のクランク角度を検出するクランク角センサ74と、エンジン水温を検出する水温センサ76と、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ78と、トルコン軸34の回転数を検出するトルコン回転数センサ80と、左右の前輪64の回転速度Vfを検出する前輪車輪速度センサ82a、82bと、左右の後輪65の回転速度Vrを検出する後輪車輪速度センサ83a、83bとが接続されている。
CVT制御部22には、固定側プーリ半体40aの外周部に設けられた歯によってインプットシャフト38の回転数を検出するプーリ回転数センサ81と、固定側プーリ半体44aの外周部に設けられた歯によってアウトプットシャフト48の回転数を検出するプーリ回転数センサ84と、運転者によって選択されたシフトレンジ(D、N、P等)を示す信号を出力するポジションスイッチ86とが接続されている。また、CVT制御部22には、スロットル開度センサ70、圧力センサ72、クランク角センサ74、エンジン回転数センサ78、トルコン回転数センサ80、前輪車輪速度センサ82a、82b及び後輪車輪速度センサ83a、83bが接続されている。さらに、メインコントローラ20とCVT制御部22とは、通信線88によって接続されておりデータ等の相互通信が可能である。
図2に示すように、CVT制御部22は、CVT16の制御装置であり、主制御部としてのCPU(Central Processing Unit)100と、記憶部としてのRAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)104と、上記の各センサ等の信号を入力する入力インターフェース(I/F)106と、制御弁56及び58を駆動するドライバ108と、これらの素子の間を接続するバス110とを有する。
CPU100は、ROM104に記録されたプログラム112を読み出し、RAM102、ROM104、入力インターフェース106及びドライバ108と協働しながら、プログラム112の記述内容に基づく処理を行う。
本実施の形態に係る車両用動力伝達装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作について説明する。なお、以下の説明においては、理解を容易にするためにロックアップクラッチ32e及び前進クラッチ36bは係合した状態であり、エンジン回転数Neを示す出力軸12aの回転数とインプットシャフト38の回転数は一致しているものとする。
CVT制御部22は、CPU100の制御下においてROM104に記録された目標エンジン回転数マップ120を参照しながら基本的な変速処理を行う。目標エンジン回転数マップ120は、スロットル開度THと、その時点における車速Vと、目標エンジン回転数NEDとの関係を設定している。CPU100は、スロットル開度センサ70により検出されたスロットル開度THと、前輪車輪速度センサ82a、82bにより検出された前輪64の回転速度Vf及び後輪車輪速度センサ83a、83bにより検出された後輪65の回転速度Vrから推定した車速Vとを用いて、目標エンジン回転数マップ120を検索する。次いで、目標エンジン回転数マップ120から検索された目標エンジン回転数NEDを用いて変速比マップ122を検索し、CVT16の変速比を決定する。
CPU100は、変速比を決定すると、ドライバ108を介して制御弁56及び58を駆動し、変速比に対応した作動油を作動油室50及び52に供給する。これにより、ドライブプーリ40を構成する可動側プーリ半体40b及びドリブンプーリ44を構成する可動側プーリ半体44bが移動し、CVT16が所定の変速比に設定される。
そこで、エンジン12の出力軸12aの回転は、トルクコンバータ32から所定の変速比に設定されたCVT16のドライブプーリ40、金属ベルト42及びドリブンプーリ44を介して前輪64及び後輪65に伝達され、車両が所望の車速Vで走行する。
ここで、車両が安定した走行状態にある場合には、CVT16を構成する金属ベルト42が適切な挟持力でドライブプーリ40及びドリブンプーリ44により挟持されているため、金属ベルト42に滑りが生じることはない。しかしながら、車両が低μ路を走行している状態から高μ路に進入した場合、あるいは、低μ路を走行中に急ブレーキが操作された場合、前輪64の回転速度Vf及び/又は後輪65の回転速度Vrが急激に低下するため、それによって発生するイナーシャトルクによりドライブプーリ40及びドリブンプーリ44間の回転速度に差が生じ、金属ベルト42に滑りが生じるおそれがある。
本実施の形態では、車両の走行路面の状態を判断し、低μ路であると判定されたとき、金属ベルト42に対する挟持力を予め所定量増加させることにより、前述した事態となった場合であっても、金属ベルト42に滑りが生じないように制御している。
そこで、図3に示すフローチャートに基づき、低μ路であるか否かを判定し、低μ路であると判定された場合に挟持力を増加させる処理について説明する。
先ず、車両の走行路面状態の判定に際して、前輪64の回転速度Vfと後輪65の回転速度Vrとの差が使用可能であるか否かを判断する(ステップS1)。例えば、断線等を原因として左右の後輪65の後輪車輪速度センサ83a、83bから入力がない場合、あるいは、入力はあっても、ABS(Antilock Brake System)処理において不適切な入力と判定された場合、後輪65の回転速度Vrの信頼性を確保できないため、前後輪回転速度差は使用不可であると判断する。
また、ステップS1では、前輪64の回転速度Vfが所定値以上であるが、後輪65の車輪速度Vrが所定値以下であり、且つ、前輪64の回転加速度が小さい場合においても、前後輪回転速度差を使用不可と判断する。その理由は、例えば、前輪駆動の2WD駆動車において、前輪64のみをローラ台に載置して当該車両の燃費計測や、工場出荷テストを行う場合、前輪64がスリップしない正常な駆動状態であっても、前後輪回転速度差が大きくなるため、この判断に基づいて後述する低μ路処理であるドライブプーリ40及びドリブンプーリ44の挟持力増加処理を行ってしまうと、車両の正しい燃費計測や、工場出荷テストを行うことができなくなるからである。
ステップS1において、前後輪回転速度差を使用可と判断した場合、CVT制御部22は、前輪車輪速度センサ82a、82bにより検出された前輪64の回転速度Vfと、後輪車輪速度センサ83a、83bにより検出された後輪65の回転速度Vrとの差である回転速度差を検出し(回転速度差検出手段)、この回転速度差をROM104のパラメータ124として設定されている回転速度差異常判定値Vabと比較する(ステップS2)。Vf−Vr≧Vabの場合、従動輪である後輪65の車輪速度Vrを下限速度と比較し(ステップS3、従動輪回転速度判定手段)、所定速度以上であるとき、走行路面を低μ路と判定する(異常判定手段)。
すなわち、低μ路では、駆動輪である前輪64が従動輪である後輪65に対してスリップ状態となるため、前輪64の回転速度Vfが後輪65の回転速度Vrよりも大きくなり、その回転速度差が回転速度差異常判定値Vab以上であれば、路面状態が低μ路であると判定し、後輪65の車輪速度Vrが下限速度よりも小さい場合には、後輪65の車輪速度Vrの検出精度が低下しているおそれがあるため、低μ路であるか否かの判定を行わない。なお、回転速度差異常判定値Vabとしては、例えば、車速に換算して4km/h〜24km/hの範囲に設定することができる。また、車輪速度Vrの下限速度としては、例えば、3km/h〜15km/hの範囲に設定することができる。
低μ路と判定された場合、CVT制御部22は、ROM104の補正挟持力マップ126から所定の補正挟持力Pcorを選択し、作動油室50及び52に補正挟持力Pcorに対応した作動油を追加供給することにより、可動側プーリ半体40b及び可動側プーリ半体44bによる金属ベルト42の挟持力を増加させる低μ路処理を行う(ステップS4、挟持力補正手段)。
ここで、補正挟持力Pcorは、スロットルが全閉状態であるか否か、あるいは、スロットルが全閉状態であって減速時燃料カット中であるか否かに応じた値を選択して設定される。例えば、スロットルが全閉状態の場合、ドライバがアクセルペダルを離しており、次に急ブレーキが操作される可能性があるものと判断し、車両が低μ路を走行中に急ブレーキが操作されることで前輪64及び後輪65がロックした場合に発生するイナーシャトルクに対応する補正挟持力Pcorが設定される。この場合、減速時燃料カット中であれば、ドライブプーリ40及びドリブンプーリ44に加えられている挟持力が減速によって発生するイナーシャトルクに抗して既に大きく設定されているため、小さな補正挟持力Pcorが設定され、減速燃料カット中でないときには、エンジン12のアイドリングによって発生したトルクによって金属ベルト42が滑らない程度の挟持力しか付与されていないため、大きな補正挟持力Pcorが設定される。また、スロットルが全閉状態にない場合には、車両が低μ路から通常の高μ路に進入するものと判断し、その場合に発生するイナーシャトルクが設定される。さらに、ABSが作動している場合には、タイヤがロックしないように予め制御されるため、前輪64の回転速度Vf及び後輪65の回転速度Vrが急激に低下することがなく、従って、補正挟持力Pcorとしては小さい値が設定される。これに対して、ABSが非作動の場合には、ABS作動時よりも大きな補正挟持力Pcorが設定される。なお、これらの補正挟持力Pcorは、車速V及びCVT16の変速比に基づき、補正挟持力マップ126から選択される。
次に、ステップS1において、前後輪回転速度差を使用できないと判断した場合には、駆動輪である前輪64の回転加速度から路面状態の判定を行う。この判定は、例えば、従動輪である後輪65の回転速度を検出することができない車両、低μ路であっても前輪64と後輪の回転速度の差が小さい4輪駆動(4WD)の車両、あるいは、後輪65の回転速度の検出値の信頼性が低い状態にある車両に対して有効である。
すなわち、CVT制御部22は、前輪車輪速度センサ82からの前輪64の回転速度Vfの微小時間での変化率である駆動輪加速度ΔVを検出し(駆動輪加速度検出手段)、この駆動輪加速度ΔVをROM104のパラメータ124として設定されている加速度異常判定値ΔVab(正値(+))と比較する(ステップS5)。比較した結果、ΔV≧ΔVabであるとき、駆動輪加速度ΔVが実際にあり得ない異常値を示していることから、走行路面が低μ路であると判定する(異常判定手段)。低μ路と判定された場合、ステップS4の低μ路処理である金属ベルト42に対する挟持力の増加処理を行う。なお、加速度異常判定値ΔVabとしては、例えば、通常の車両では坂道であってもあり得ない加速度0.7G(G:重力加速度)程度に設定することができる。
また、前輪64の加速度が異常であると判定されなかった場合、CVT制御部22は、車両が走行する路面勾配θを算出し、この路面勾配θから路面状態を判定する(ステップS6)。
そこで、路面勾配θの算出処理につき、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。路面勾配θは、車両の車輪駆動力Fと走行抵抗Frとから算出することができる。
先ず、エンジン12の出力トルクTeを算出する(ステップS6a)。エンジン12の出力トルクTeは、エンジン回転数センサ78により検出されたエンジン回転数Neと、圧力センサ72により検出された吸気管26における絶対圧PBとをパラメータとして、ROM104に設定されたエンジン出力トルクマップ128から算出される。そして、算出された出力トルクTeと、CVT16に設定されている変速比及びディファレンシャルギア60の変速比を含むエンジン12から前輪64に至る変速比Grと、CVT16の動力伝達効率kと、前輪64の半径Rとを用いて、車輪駆動力Fを、
F=k・Te・Gr/R
として算出する(ステップS6b)。
また、車両の重量Mと転がり抵抗係数βとを乗算して転がり抵抗Fβを算出する(ステップS6c)。車速VをパラメータとしてROM104に設定された空気抵抗マップ130から空気抵抗Faを算出する(ステップS6d)。車両の重量Mに、車速Vの変化と同期して回転変化するCVT16の出力側のドリブンプーリ44の等価イナーシャ質量Mi(out)を加算し、この加算値に前輪64の回転加速度である駆動輪加速度ΔVを乗算して加速抵抗Fαを算出する(ステップS6e)。エンジン回転数Neの変化と同期して回転変化するCVT16の入力側のドライブプーリ40の等価イナーシャ質量Mi(in)に、ドライブプーリ40の回転加速度Pαと、CVT16の変速比Gr(CVT)とを乗算し、エンジン回転数Neの変化によるイナーシャ補正量Fiを算出する(ステップS6f)。そして、これらを加算することで、走行抵抗Frを、
Fr=Fβ+Fa+Fα+Fi
として算出する(ステップS6g)。
車両が走行する路面勾配θと、車輪駆動力F及び走行抵抗Frとの間には、
M・sinθ=F−Fr
の関係があり、路面勾配θは、この式を用いて算出される(ステップS6h)。
以上のようにして算出された路面勾配θをROM104のパラメータ124として設定されている路面勾配異常判定値θab(負値(−))(例えば、−20%以下の下り勾配)と比較する(図3中、ステップS6)。この場合、前輪64がスリップすると、車速Vがあり得ない値となり、それから算出される空気抵抗Faが異常に大きくなり、あるいは、駆動輪加速度ΔVがあり得ない値となり、それから算出される加速抵抗Fαが異常に大きくなるため、走行抵抗Frも異常に大きな値となる。従って、ステップS6hで算出される路面勾配θが負値の異常に大きな値として算出されることになる。この結果、θ≦θabとなり、走行路面が低μ路であると判定される(異常判定手段)。低μ路と判定された場合、ステップS4の低μ路処理である金属ベルト42に対する挟持力の増加処理を行う。
さらに、路面勾配θが異常であると判定されなかった場合、CVT制御部22は、路面勾配変化率Δθを算出し、この路面勾配変化率Δθから路面状態を判定する。
すなわち、CVT制御部22は、ステップS6a〜S6hの処理で路面勾配θを算出し、次いで、路面勾配θの微小時間での変化率である路面勾配変化率Δθを算出し(路面勾配変化率算出手段)、この路面勾配変化率ΔθをROM104のパラメータ124として設定されている変化率異常判定値Δθab(負値(−))と比較する(ステップS7)。比較した結果、Δθ≦Δθabであるとき、路面勾配変化率Δθが実際にあり得ない異常値を示していることから、走行路面が低μ路であると判定する(異常判定手段)。低μ路と判定された場合、ステップS4の低μ路処理である金属ベルト42に対する挟持力の増加処理を行う。
以上のようにして、金属ベルト42の挟持力を増加させる低μ路処理を行うことにより、車両が低μ路から高μ路に進入した場合、あるいは、低μ路走行中に急ブレーキが操作された場合であっても、金属ベルト42に滑りの生じることがなく、従って、金属ベルト42やドライブプーリ40、ドリブンプーリ44が損耗せず、長寿命化を図ることができる。しかも、金属ベルト42の挟持力の増加は、低μ路と判定されたときのみに行われるため、挟持力の増加に伴うエネルギの無駄な消費は、必要最小限に抑えられる。
ところで、車両が低μ路から高μ路に進入した後、金属ベルト42の挟持力を増加させる低μ路処理を継続していると、エネルギが無駄に消費されてしまうだけでなく、金属ベルト42に余分な摩擦力が付与されてしまい、CVT16の寿命をかえって短縮してしまうおそれがある。
そこで、次に、低μ路と判定されて金属ベルト42の挟持力を増加させる処理が行われている状態から、低μ路処理を解除する処理につき、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
ステップS11において、前後輪回転速度差を使用可と判断した場合、前輪64の回転速度Vfと、後輪65の回転速度Vrとの差が回転速度差異常判定値Vab以上であれば(ステップS12)、車両が低μ路を走行中であると判断し、CVT16に補正挟持力Pcorを加えた状態を維持し、低μ路処理をそのまま継続する(ステップS13)。
また、回転速度差が正常な範囲内となった場合には、低μ路処理終了フラグを判定し(ステップS14)、この低μ路処理終了フラグが未だセットされていない場合には、車両が高μ路に進入した直後、あるいは、急ブレーキの操作が行われた直後であると判断し、低μ路処理終了フラグをセットした後(ステップS15)、低μ路処理を継続する(ステップS13)。
ステップS15において低μ路処理終了フラグがセットされてから低μ路処理が継続された場合には、ステップS16において、低μ路処理終了フラグがセットされてからの経過時間が判定され、所定時間経過したとき、低μ路処理を終了した後(ステップS17)、低μ路処理終了フラグをリセットする(ステップS18)。ここで、車両が高μ路に進入し、あるいは、急ブレーキの操作が行われた場合において低μ路処理を所定時間継続させるのは、金属ベルト42に対する挟持力を所定量増加させた状態でドライブプーリ40の回転速度を十分に減速させ、金属ベルト42がスリップしない状態を確保してから挟持力を通常の挟持力に戻すためである。
一方、前後輪回転速度差を使用不可と判断した場合(ステップS11)、ΔV≧ΔVab、θ≦θab、又は、Δθ≦Δθabのいずれかの条件が成立し、駆動輪加速度ΔV(正値(+))、路面勾配θ(負値(−))、又は、路面勾配変化率Δθ(負値(−))のいずれかが異常であると判定されたとき(ステップS19、S20、S21)、低μ路処理を継続する(ステップS22)。
次に、駆動輪加速度ΔV(正値(+))、路面勾配θ(負値(−))、及び、路面勾配変化率Δθ(負値(−))のいずれもが正常値の範囲内となった場合において、低μ路処理終了フラグを判定し(ステップS23)、この低μ路処理終了フラグが未だセットされていない場合には、車両が高μ路に進入したか否か、あるいは、急ブレーキの操作が行われてタイヤがロック状態になったか否かの判定を行う。
すなわち、駆動輪加速度ΔVが負値(−)で異常と判断された場合には(ステップS24)、前輪64の回転速度が急激に減速されており、高μ路に進入したか、急ブレーキの操作が行われたものと判断することができる。また、駆動輪加速度ΔVが異常であるとは判定されないが、路面勾配θが正値(+)(例えば、0%以上の登り勾配)となって異常と判断された場合(ステップS25)、あるいは、路面勾配変化率Δθが正値(+)となって異常と判断された場合(ステップS26)、走行抵抗Frが急激に小さくなっているため、同様にして、高μ路に進入したか、急ブレーキの操作が行われたものと判断することができる。この場合、低μ路処理終了フラグをセットした後(ステップS27)、低μ路処理を継続する(ステップS22)。
ステップS27において低μ路処理終了フラグがセットされてから低μ路処理が継続された場合には、ステップS16において、低μ路処理終了フラグがセットされてからの経過時間が判定され、所定時間経過したとき、低μ路処理を終了する(ステップS17)。
本発明の無段変速機の制御装置が適用される車両用動力伝達装置の概略構成図である。 CVT制御部のブロック図である。 低μ路処理を開始する判断処理のフローチャートである。 路面勾配の算出処理のフローチャートである。 低μ路処理の継続及び終了のための判断処理のフローチャートである。
符号の説明
10…車両用動力伝達装置 12…エンジン
16…CVT 20…メインコントローラ
22…CVT制御部 40…ドライブプーリ
42…金属ベルト 44…ドリブンプーリ
56、58…制御弁 60…ディファレンシャルギア
64…前輪 65…後輪
70…スロットル開度センサ 78…エンジン回転数センサ
80…トルコン回転数センサ 82a、82b…前輪車輪速度センサ
83a、83b…後輪車輪速度センサ 120…目標エンジン回転数マップ
122…変速比マップ 124…パラメータ
126…補正挟持力マップ 128…エンジン出力トルクマップ
130…空気抵抗マップ

Claims (2)

  1. 相対的に移動可能な一対の駆動プーリ半体と、相対的に移動可能な一対の従動プーリ半体との間にベルトを張架し、前記一対の駆動プーリ半体及び前記一対の従動プーリ半体による前記ベルトの挟持力を調整することにより、エンジンの出力軸の回転を無段階に変速して車輪軸に伝達する無段変速機の制御装置において、
    前記エンジンの出力トルクに基づいて算出される車輪駆動力と、車輪速度に基づいて算出される車両の走行抵抗とを用いて、前記車両が走行する路面の路面勾配を算出する路面勾配算出手段と、
    算出された前記路面勾配を異常判定値と比較し、前記路面勾配が異常であるか否かを判定する異常判定手段と、
    前記路面勾配が異常であると判定されたとき、前記挟持力を所定量増加させる補正を行う挟持力補正手段と、
    を備えることを特徴とする無段変速機の制御装置。
  2. 相対的に移動可能な一対の駆動プーリ半体と、相対的に移動可能な一対の従動プーリ半体との間にベルトを張架し、前記一対の駆動プーリ半体及び前記一対の従動プーリ半体による前記ベルトの挟持力を調整することにより、エンジンの出力軸の回転を無段階に変速して車輪軸に伝達する無段変速機の制御装置において、
    前記エンジンの出力トルクに基づいて算出される車輪駆動力と、車輪速度に基づいて算出される車両の走行抵抗とを用いて、前記車両が走行する路面の路面勾配を算出する路面勾配算出手段と、
    前記路面勾配の変化率を算出する路面勾配変化率算出手段と、
    算出された前記変化率を異常判定値と比較し、前記変化率が異常であるか否かを判定する異常判定手段と、
    前記変化率が異常であると判定されたとき、前記挟持力を所定量増加させる補正を行う挟持力補正手段と、
    を備えることを特徴とする無段変速機の制御装置。
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