JP4121086B2 - ラッピング装置向け砥粒埋め込み具 - Google Patents

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Description

本発明は、定盤の表面すなわち研磨面で砥粒を保持するラッピング装置に関し、特に、定盤に砥粒を埋め込む際に用いられるラッピング装置向け砥粒埋め込み具に関する。
いわゆる固定砥粒を用いたラッピング装置は広く知られる。こういったラッピング装置では、研磨処理に先立って予め定盤の表面すなわち研磨面に砥粒が埋め込まれる。砥粒の埋め込みにあたって、定盤よりも硬質なリング部材が用いられる。リング部材には、例えば定盤すなわち研磨面の半径にほぼ等しい直径を備える環状の平坦面が規定される。リング部材は平坦面で研磨面に押し当てられる。このとき、研磨面上に砥粒は供給される。リング部材と研磨面との間に相対移動が引き起こされると、リング部材は研磨面に砥粒を擦り込んでいく。
一般に、定盤は、研磨面を形成する錫製の円板と、この円板の裏面に張り付けられる鉄製の支持部材とで構成される。こうした定盤では、1℃や2℃といったわずかな温度変化で、錫と鉄との熱膨張率の相違に基づき研磨面に例えばミクロンオーダーの高低差で起伏が形成されてしまう。このように研磨面に起伏すなわちうねりが形成されると、リング部材の平坦面と定盤上の研磨面との間には所々に隙間が生じる。こういった隙間では微小な砥粒の埋め込みは阻害される。研磨面では砥粒の分布にばらつきが生じてしまう。こうした定盤で研磨処理が実施されても、高い精度で研磨量が制御されることはできない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、できる限り均一に定盤に砥粒を埋め込むことができるラッピング装置向け砥粒埋め込み具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、平坦面で定盤に受け止められる押し当てパッドと、姿勢変化自在に押し当てパッドを支持し、定盤に向かう押し付け力を押し当てパッドに伝達する支持部材とを備えることを特徴とするラッピング装置向け砥粒埋め込み具が提供される。ここで、押し当てパッドは定盤よりも硬質に構成されればよい。
こうした砥粒埋め込み具が定盤の表面に押し当てられると、たとえ定盤の表面に起伏やうねりが存在しても、押し当てパッドは起伏やうねりに応じて姿勢を変化させることができる。押し当てパッドの平坦面の姿勢は起伏やうねりに追従することができる。したがって、砥粒埋め込み具と定盤の表面との間に相対移動が引き起こされると、定盤の表面は満遍なく平坦面からの接触に曝されることができる。その一方で、従来のように平坦面の姿勢が固定されると、起伏やうねりに基づき平坦面と定盤の表面との間には所々で隙間が生じてしまう。砥粒埋め込み具と定盤の表面との間に相対移動が引き起こされても、定盤の表面は満遍なく平坦面からの接触に曝されることはできない。
押し当てパッドの平坦面と定盤の表面との間に例えば砥粒が供給されると、砥粒は定盤の表面に満遍なく擦り込まれていくことができる。こうして定盤の表面には均一に満遍なく砥粒は埋め込まれていくことができる。こうして確立された固定砥粒に基づき研磨処理が実施されると、高い精度で研磨量は制御されることが可能となる。
以上のような押し当てパッドの姿勢変化の実現にあたって、支持部材および押し当てパッドの間には弾性部材が挟み込まれればよい。弾性部材の弾力に基づき押し当てパッドの姿勢変化は確実に実現されることができる。しかも、弾性部材は、支持部材から押し当てパッドに向けて確実に押し付け力を伝達することができる。
押し当てパッドの平坦面には溝が刻まれてもよい。こういった溝によれば、例えば定盤の表面に直交する垂直面が押し当てパッドの平坦面に形成されることができる。垂直面と平坦面との間には、定盤の表面に沿って移動する稜線が描き出される。稜線や垂直面の働きで砥粒は一層効率的に定盤の表面に擦り込まれていくことができる。その結果、砥粒の埋め込みに費やされる作業時間は著しく短縮されることができる。溝は平坦面上で例えば格子状に配置されればよい。
以上のような埋め込み具は例えばラッピング装置に組み込まれることができる。こういったラッピング装置は、例えば、表面で研磨面を規定する定盤と、研磨面に対して相対変位自在に支持される支持部材と、研磨面に対して姿勢変化自在に支持部材に保持され、平坦面で研磨面に押し付けられる押し当てパッドと、研磨処理の対象物を保持し、研磨面に対して相対変位自在に支持される治具とを備えればよい。このとき、ラッピング装置は、回転軸回りに定盤を回転させる回転駆動機構と、定盤上の1直線に沿って治具を往復移動させる往復駆動機構とをさらに備えてもよい。
第2発明によれば、表面で定盤に向き合わせられる支持部材と、少なくとも第1幅のギャップで相互に隔てられ、支持部材上で平坦面を規定する複数のブロック体と、第1幅よりも狭い第2幅でブロック体の平坦面に刻まれる溝とを備えることを特徴とするラッピング装置向け砥粒埋め込み具が提供される。
ブロック体の平坦面と定盤の表面との間に例えば砥粒が供給されると、砥粒は定盤の表面に擦り込まれていくことができる。このとき、溝によれば、例えば定盤の表面に直交する垂直面がブロック体の平坦面に形成されることができる。垂直面と平坦面との間には、定盤の表面に沿って移動する稜線が描き出される。稜線や垂直面の働きで砥粒は効率的に定盤の表面に擦り込まれていくことができる。その結果、砥粒の埋め込みに費やされる作業時間は著しく短縮されることができる。溝は平坦面上で例えば格子状に配置されればよい。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1に示されるように、ラッピング装置11は研磨ユニット12を備える。研磨ユニット12には直径300mm〜400mm程度の定盤13が組み込まれる。定盤13は、表面で研磨面14を規定する軟質金属製の円板15と、この円板15の裏面に張り合わせられる比較的に硬質な金属性の支持部材16とで構成される。円板15は例えば錫から構成されればよい。支持部材16は例えば鉄やステンレス鋼から構成されればよい。円板15や支持部材16の厚みは例えば20mm程度に設定されればよい。
定盤13には回転駆動機構17が連結される。回転駆動機構17は例えば垂直軸18回りで定盤13を回転させる。こういった回転駆動機構17は、例えばモータといった駆動源や変速機(図示されず)の働きに基づき複数レベルの回転速度で定盤13を駆動することができる。
定盤13の研磨面14には治具ユニット19が向き合わせられる。治具ユニット19は研磨面14に研磨処理の対象物を押し付けることができる。同時に、治具ユニット19は、定盤13の半径線に沿って研磨処理の対象物を往復移動させることができる。治具ユニット19の詳細は後述される。
このラッピング装置11は砥粒埋め込みユニット21をさらに備える。この砥粒埋め込みユニット21には、定盤13の研磨面14に向き合わせられる砥粒埋め込み具22が組み込まれる。砥粒埋め込み具22は垂直軸23回りで回転することができる。こういった回転の実現にあたって、砥粒埋め込み具22には例えばモータといった駆動源(図示されず)が連結されればよい。図1から明らかなように、砥粒埋め込み具22は研磨面14から待避することができる。
砥粒埋め込みユニット21にはスラリー供給機構24がさらに組み込まれる。このスラリー供給機構24は、研磨面14に向けて砥粒含有スラリーを吐き出す供給管25を備える。砥粒含有スラリーは、例えば水といった分散媒と、この分散媒中に分散する例えばダイヤモンド粒子といった砥粒とから構成されればよい。ここで、砥粒の粒径は例えば0.1μm〜0.4μm程度に設定される。こうした砥粒含有スラリーは、例えばポンプ(図示されず)の働きで貯留槽(図示されず)から供給管25に供給されればよい。
図2に示されるように、定盤13の研磨面14には、垂直軸18を基準に同心円状に延びる複数筋の溝26が形成される。隣接する溝26同士は例えば土手27で仕切られる。土手27には平坦な頂上面が形成される。土手27の頂上面には砥粒28が埋め込まれる。土手27同士の間隔dは例えば0.1mm〜0.2mm程度に設定される。
図3に示されるように、治具ユニット19は、例えば下向きの取り付け面で定盤13の研磨面14に向き合わせられる治具31を備える。治具31は取り付け面で研磨処理の対象物32を保持することができる。この治具31は例えば三次元方向に移動自在に支持部材33に支持される。
治具31上には重り34が搭載される。この重り34は重力に基づき研磨面14に向けて治具31を押し付ける。こうした重り34の働きで対象物32は研磨面14に押し当てられることができる。重り34には、例えば支持部材33に支持される圧力シリンダ35が連結される。圧力シリンダ35は、鉛直方向に重り34を上下動させる駆動力を発揮する。こうした上下動に基づき、重り34から治具31に伝達される押し付け力は調整されることができる。
治具ユニット19は、例えば定盤13の外縁から中心に向かって延びる外枠36を備える。この外枠36は定盤13の半径線上で支持部材33の水平移動を案内することができる。支持部材33にはクランク機構37が接続される。クランク機構37の働きで支持部材33の水平移動は引き起こされる。外枠36およびクランク機構37は本発明に係る往復駆動機構を構成する。
図4に示されるように、砥粒埋め込み具22は例えばステンレス鋼製の円板すなわち支持部材41を備える。支持部材41の下向き面には円盤状の弾性部材42すなわちゴムシートが張り合わせられる。弾性部材42の表面には複数個の押し当てパッド43が配置される。押し当てパッド43は、前述の垂直軸23を中心とした円上に配置されればよい。こうした円の直径は例えば研磨面14の半径に等しい程度(=200mm)に設定されればよい。押し当てパッド43は定盤13よりも硬質に構成される。したがって、押し当てパッド43は例えばAl−TiCといった硬質材料から成形されればよい。押し当てパッド43と支持部材41との間には弾性部材42が挟み込まれることから、弾性部材42の弾性に基づき押し当てパッド43は支持部材41に対して比較的に簡単に姿勢を変化させることができる。ただし、弾性部材42は、必ずしも支持部材41の全面にわたって広がる必要はなく、少なくとも支持部材41と各押し当てパッド43との間に挟み込まれればよい。
各押し当てパッド43には下向きの平坦面44が形成される。平坦面44の表面粗さRaは例えば0.1μm以下に設定される。平坦面44の直径は例えば14mm程度に設定される。押し当てパッド43は平坦面44で定盤13の表面すなわち研磨面14に向き合わせられることができる。押し当てパッド43では、少なくとも平坦面44は定盤13の研磨面14よりも硬質であればよい。平坦面44の直径は、研磨面14に形成される起伏の最高点から最低点までの距離よりも小さく設定されることが望まれる。
図5を併せて参照し、押し当てパッド43の背後すなわち上向き面には取り付け軸45が固定される。取り付け軸45は、弾性部材42および支持部材41を貫通する貫通孔46に受け入れられる。貫通孔46と取り付け軸45との間には任意の遊びが確保される。取り付け軸45の先端には例えばEリングといった係止め具47が取り付けられる。係止め具47は押し当てパッド43の落下を防止する。こうして押し当てパッド43は支持部材41上に保持される。
いま、例えば1列の磁気ヘッド素子が搭載されるローバーを研磨する場面を想定する。こういったローバーは円板状のウェハーから切り出される。ウェハー上にはマトリクス状に磁気ヘッド素子は形作られる。磁気ヘッド素子の各列ごとにウェハーからローバーは切り出される。こういったローバーから各磁気ヘッド素子ごとにヘッドスライダは切り出される。この種のヘッドスライダは例えばハードディスク駆動装置(HDD)に組み込まれて利用される。
まず、研磨処理の対象物すなわちローバーは治具31の取り付け面に取り付けられる。取り付け面とローバーとの間には例えばゴムシートといった弾性材が挟み込まれる。治具31は治具ユニット19にセットされる。定盤13の研磨面14には規定量の潤滑油が塗布される。こうして準備が整うと、クランク機構37の働きで治具31の水平移動は開始される。ローバーは定盤13の半径線上で研磨面14に沿って往復移動する。同時に、回転駆動機構17は定盤13の回転を開始させる。治具31の移動速度は例えば3m/分〜5m/分程度に設定される。定盤13の回転速度は例えば0.5rpm〜1.0rpm程度に設定される。
治具31の往復移動の開始から例えば10秒間、圧力シリンダ35は治具31から重り34を浮き上がらせる。すなわち、研磨処理の開始時にはローバーに加えられる押し付け力は軽減される。この間にローバーの表面は研磨面14に馴染むことができる。研磨面に馴染む以前に強い押し付け力でローバーが研磨面に押し付けられると、ローバーには修復不能な大きな引っ掻き傷が形成されるおそれがある。
その後、治具31上に重り34は搭載される。ローバーは所定の押し付け力で研磨面14に押し当てられる。ローバーの表面は研磨されていく。このとき、定盤13の回転速度は治具31の往復移動に比べて著しく遅いことから、ローバーの表面ではほぼ1方向に沿ってのみ研磨が確立されることができる。
研磨処理の終了時には、まず、圧力シリンダ35の働きで治具31上から重り34は取り除かれる。ローバーに加えられる押し付け力は再び軽減される。続いて回転駆動機構17は定盤13の回転を停止する。その後、治具31の往復移動は停止される。
以上のような研磨処理に先立ってラッピング装置11では砥粒の埋め込み処理が実施される。まず、いわゆるフェーシング加工が実施される。このフェーシング加工では、定盤13の研磨面14に研削バイトが当てられる。定盤13の回転に伴い研磨面14には前述の溝26が形成されていく。ただし、図6から明らかなように、溝26同士の間には鋭利な尾根51が形成される。尾根51の高さHは4.0μm〜6.0μm程度に設定される。この高さHは溝26の底から尾根51の頂上まで測定されればよい。
フェーシング加工が完了すると、定盤13の研磨面14にはスラリー供給機構24から砥粒含有スラリーが供給される。砥粒含有スラリーの供給と同時に、回転駆動機構17は定盤13を回転させる。このとき、定盤13の回転速度は例えば20rpm程度に設定されればよい。
回転する定盤13の研磨面14に砥粒埋め込み具22は搭載される。砥粒埋め込み具22は同様に例えば20rpm程度の回転速度で垂直軸23回りに回転する。このとき、垂直軸23の姿勢は固定される。各押し当てパッド43は、支持部材41の重量や重り(図示されず)の働きで研磨面14に押し付けられる。支持部材41は、定盤13に向かう押し付け力を各押し当てパッド43に伝達する。
こうして押し当てパッド43の平坦面44と研磨面14との間に相対移動が引き起こされると、図7に示されるように、押し当てパッド43の平坦面44は徐々に尾根51の頂上を削っていく。こうして尾根51の頂上が平坦化される結果、溝26同士の間には前述の土手27が形成されていく。同時に、押し当てパッド43の平坦面44は、溝26内のスラリーに含まれる砥粒28を擦り込む。砥粒28は、特に、平坦化された土手27の頂上面に埋め込まれていく。こうして固定砥粒は確立されていく。砥粒埋め込み具22の押し付けは例えば2時間程度持続される。
前述のようにバイメタル構造の定盤13では、1℃や2℃といった温度変化で熱膨張率の相違に基づき研磨面14に例えばミクロンオーダーの高低差で緩やかな起伏すなわちうねりは形成されてしまう。このとき、砥粒埋め込み具22では、図8に示されるように、垂直軸23すなわち支持部材41の姿勢が固定されるにも拘わらず、各押し当てパッド43は姿勢を変化させることができる。押し当てパッド43の平坦面44は研磨面14のうねりに追従することができる。その結果、定盤13の研磨面14は満遍なく平坦面44からの接触に曝されることができる。こうして研磨面14には均一に満遍なく砥粒28は埋め込まれていく。こういった研磨面14上で前述の研磨処理が実施されれば、高い精度で研磨量は制御されることが可能となる。
その他、例えば図9に示されるように、各押し当てパッド43の平坦面44には格子状の溝52が刻まれてもよい。こういった溝52は、図10から明らかなように、押し当てパッド43すなわちブロック体同士を隔てる第1幅W1のギャップよりも狭い第2幅W2の溝幅を備えればよい。溝52の深さDpは例えば1mm程度に設定されればよい。こうした溝52によれば、研磨面14に直交する多数の垂直面53が押し当てパッド43の平坦面44に形成されることができる。垂直面53と平坦面44との間には、研磨面14に沿って移動する稜線54が描き出される。稜線54や垂直面53の働きで砥粒28は一層効率的に研磨面14に擦り込まれることができる。砥粒28の埋め込みに費やされる作業時間は著しく短縮されることができる。
なお、研磨処理の対象物は前述のローバーに限定されるものではない。その他、前述の砥粒埋め込みユニット21はラッピング装置11から完全に切り離されて取り扱われてもよい。
ラッピング装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。 定盤の半径線に沿った断面に現れる研磨面の様子を示す拡大部分断面図である。 治具ユニットの構成を概略的に示す概念図である。 砥粒埋め込み具を示す拡大斜視図である。 図4の5−5線に沿った砥粒埋め込み具の断面図である。 いわゆるフェーシング加工後の研磨面の様子を概略的に示す定盤の拡大部分断面図である。 砥粒埋め込み具の作用を概略的に示す概念図である。 押し当てパッドの動きを概略的に示す概念図である。 他の具体例に係る砥粒埋め込み具を示す拡大部分斜視図である。 他の具体例に係る砥粒埋め込み具の拡大部分断面図である。

Claims (13)

  1. 支持部材と、支持部材の表面に張り合わせられる弾性部材と、背面で弾性部材の表面に受け止められ、平坦面で定盤に受け止められる押し当てパッドと、押し当てパッドの背面に固定され、支持部材および弾性部材を貫通する貫通孔に受け入れられる取り付け軸とを備え、貫通孔と取り付け軸との間には所定の遊びが確保されることを特徴とするラッピング装置向け砥粒埋め込み具。
  2. 請求項記載のラッピング装置向け砥粒埋め込み具において、前記支持部材から突き出る前記取り付け軸の先端に取り付けられて、前記押し当てパッドの落下を防止する係止め具をさらに備えることを特徴とするラッピング装置向け砥粒埋め込み具。
  3. 請求項記載のラッピング装置向け砥粒埋め込み具において、前記平坦面には溝が刻まれることを特徴とするラッピング装置向け砥粒埋め込み具。
  4. 請求項記載のラッピング装置向け砥粒埋め込み具において、前記溝は格子状に配置されることを特徴とするラッピング装置向け砥粒埋め込み具。
  5. 表面で定盤に向き合わせられる支持部材と、支持部材の表面に張り合わせられる弾性部材と、少なくとも第1幅のギャップで相互に隔てられ、背面で弾性部材の表面に受け止められつつ弾性部材上で平坦面を規定する複数のブロック体と、ブロック体の背面に固定され、支持部材および弾性部材を貫通する貫通孔に受け入れられる取り付け軸と、第1幅よりも狭い第2幅でブロック体の平坦面に刻まれる溝とを備え、貫通孔と取り付け軸との間には所定の遊びが確保されることを特徴とするラッピング装置向け砥粒埋め込み具。
  6. 請求項記載のラッピング装置向け砥粒埋め込み具において、前記溝は格子状に配置されることを特徴とするラッピング装置向け砥粒埋め込み具。
  7. 表面で研磨面を規定する定盤と、研磨面に対して相対変位自在に支持される支持部材と、支持部材の表面に張り合わせられる弾性部材と、背面で弾性部材の表面に受け止められ、平坦面で研磨面に押し付けられる押し当てパッドと、押し当てパッドの背面に固定され、支持部材および弾性部材を貫通する貫通孔に受け入れられる取り付け軸とを備え、貫通孔と取り付け軸との間には所定の遊びが確保されることを特徴とするラッピング装置。
  8. 請求項記載のラッピング装置において、研磨処理の対象物を保持し、研磨面に対して相対変位自在に支持される治具をさらに備えることを特徴とするラッピング装置
  9. 請求項記載のラッピング装置において、前記支持部材から突き出る前記取り付け軸の先端に取り付けられて、前記押し当てパッドの落下を防止する係止め具をさらに備えることを特徴とするラッピング装置。
  10. 請求項記載のラッピング装置において、前記平坦面には溝が刻まれることを特徴とするラッピング装置。
  11. 請求項10記載のラッピング装置において、前記溝は格子状に配置されることを特徴とするラッピング装置。
  12. 請求項11いずれかに記載のラッピング装置において、回転軸回りに前記定盤を回転させる回転駆動機構と、定盤上の1直線に沿って前記治具を往復移動させる往復駆動機構とをさらに備えることを特徴とするラッピング装置。
  13. 請求項12いずれかに記載のラッピング装置で研磨されたことを特徴とするヘッドスライダ。
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