JP4120556B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射装置に関するもので、特に一度の噴射期間において噴射回数を増減する際の技術に係わる。
燃料噴射装置として、一度の噴射期間内に複数回の噴射(マルチ噴射)を行うものが知られている。マルチ噴射としては、メイン噴射の前に1回あるいは複数回のプレ噴射(微小噴射)を行う噴射形態、メイン噴射の後に1回あるいは複数回のアフター噴射(微小噴射)を行う噴射形態、略同等量の噴射を複数回に分けて噴射する噴射形態等がある。
一度の噴射期間内における噴射回数は、内燃機関(以下、エンジン)の運転状態(例えば、エンジン回転数および負荷状態)に応じて変更される。即ち、エンジンの運転状態に応じて、単噴射とマルチ噴射の切り替え、あるいはマルチ噴射の噴射回数の切り替えが実施される。
メイン噴射の前に1回のプレ噴射(所謂、パイロット噴射)を行う噴射形態(以下、パイロット噴射モード)と、メイン噴射だけ(単噴射)の噴射形態(以下、単噴射モード)とを切り替える技術として、(1)特許文献1、(2)特許文献2に開示された技術が知られている。
特開2003−120371号公報 特開2000−018077号公報
上記(1)特許文献1に開示された技術は、パイロット噴射モードから単噴射モードへの切り替え時、即ち、パイロット噴射「有り」から「無し」への切り替え時に、パイロット噴射の噴射量を徐々に少なくして、単噴射に切り替えるものである。
この技術では、「パイロット噴射モードの燃焼音」から「単噴射モードの燃焼音」へ徐々に変わる利点がある。
しかし、インジェクタとして2バルブタイプ(高圧燃料が供給される圧力制御室を電磁弁で制御して、圧力制御室の圧力でニードルを駆動制御するタイプのインジェクタ)を用いる場合、パイロット噴射の噴射量を徐々に少なくしてから、単噴射に切り替わった瞬間に、パイロットインターバル(パイロット噴射とメイン噴射の噴射間隔:以下、インターバル)に依存する噴射量変化が生じ、トルクショックが起きてしまう。
このことを、図6を参照して説明する。
メイン噴射だけの単噴射の場合は、図6の実線Aに示すように、噴射圧が同じで、噴射中の圧力挙動が同じならばインジェクタの噴射量は一定である(但し、メイン噴射の噴射期間は一定)。
これに対し、パイロット噴射(前噴射に相当)を行うと、パイロット噴射による圧力変動(油撃)によって高圧燃料通路(インジェクタのノズル室や圧力制御室に通じる燃料通路)内に圧力脈動が生じるため、インターバルが変化すると、図6の実線Bに示すように、メイン噴射の噴射量が変動する。
ここで例えば、パイロット噴射モード中、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が増加するインターバル(図6中、a1 )の時に、単噴射に切り替える例を説明する。
パイロット噴射の噴射量を徐々に少なくするためにパイロット噴射時の電磁弁のON時間を徐々に短くしてゆくと、圧力脈動によるメイン噴射の噴射量の変化量が図6中、a1 →a2 に示すように徐々に小さくなる。
パイロット噴射の噴射量を少なくしてから、単噴射に切り替える直前は、電磁弁のON時間が非常に短く、インジェクタが実際に開弁しなくても、圧力制御室が電磁弁で開閉されて燃料通路内に圧力変動(油撃)が生じる。これによって、高圧燃料通路内の圧力脈動は無くならず、図6の破線Cに示すように、インターバルに応じてメイン噴射の噴射量が変動する。
このため、単噴射に切り替わる直前から、単噴射に切り替わった直後に、圧力脈動の影響による変化量が急に無くなり(a2 →a3 )、トルクショックが起きてしまう。
逆に、単噴射からパイロット噴射モードに切り替える際も、電磁弁を僅かな時間ONすることで、図6中、a3 →a2 に示すように圧力脈動の影響による噴射量変化が生じ、トルクショックが起きてしまう。
上記(2)特許文献2に開示された技術は、噴射モードの切り替えに伴うトルクショックを防止する技術である。
この技術は、パイロット噴射モードのエンジントルクと、単噴射モードのエンジントルクとが同一となるメイン噴射開始時期を事前に求めておく。そして、噴射モードの切り替え時に、切り替え後にエンジントルクが変動しないように、事前に求めた切り替え後のメイン噴射開始時期でメイン噴射を実施するものである。
しかし、この技術は、「パイロット噴射モードの燃焼音」と「単噴射モードの燃焼音」が明確に切り替わる。明確な音の切り替わりは、乗員の耳につき易いため燃焼騒音の要因になるとともに、乗員に不要な違和感を与える可能性があり、燃焼音の明確な切り替わりを起こさせない要求がある。
[発明の目的]
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は一度の噴射期間において噴射回数を増減する際に、トルクショックが起きず、且つ燃焼音の明確な切り替わりのない燃料噴射装置の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する燃料噴射装置は、早期側の前噴射を無くす際に、前噴射と後噴射のインターバルを、圧力脈動の影響によって後噴射の噴射量が変動しないインターバルへ徐々に変化させるものである。これによって、前噴射を無くした瞬間に、トルクショックが起きない。
また、早期側の前噴射を無くす際に、前噴射の噴射量を徐々に変化させるため、燃焼音の明確な切り替わりが発生しない。このため、乗員に不要な違和感を与えない。
即ち、請求項1の手段を採用する燃料噴射装置は、一度の噴射期間において噴射回数を減らす際に、トルクショックが起きず、且つ燃焼音の明確な切り替わりが起きない。
なお、トルク変動低減手段と燃焼騒音低減手段の作動順序は、トルク変動低減手段の作動後に燃焼騒音低減手段を作動しても良いし、逆に、燃焼騒音低減手段の作動後にトルク変動低減手段を作動しても良いし、あるいはトルク変動低減手段と燃焼騒音低減手段を同時に作動させても良い。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する燃料噴射装置は、噴射期間の早期側に前噴射を増やす際に、前噴射と後噴射のインターバルを、圧力脈動の影響によって後噴射の噴射量が変動しないインターバルから、定常時のインターバルへ徐々に変化させるものである。これによって、前噴射を開始する瞬間に、トルクショックが起きない。
また、噴射期間の早期側に前噴射を増やす際に、前噴射の噴射量を噴射無し状態から徐々に変化させるため、燃焼音の明確な切り替わりが発生しない。このため、乗員に不要な違和感を与えない。
即ち、請求項2の手段を採用する燃料噴射装置は、一度の噴射期間において噴射回数を増やす際に、トルクショックが起きず、且つ燃焼音の明確な切り替わりが起きない。
なお、トルク変動低減手段と燃焼騒音低減手段の作動順序は、トルク変動低減手段の作動後に燃焼騒音低減手段を作動しても良いし、逆に、燃焼騒音低減手段の作動後にトルク変動低減手段を作動しても良いし、あるいはトルク変動低減手段と燃焼騒音低減手段を同時に作動させても良い。
[請求項3の手段]
請求項3の手段の前噴射はパイロット噴射であり、後噴射はメイン噴射である。
即ち、請求項3の手段は、パイロット噴射モードと単噴射モードの切り替え制御を行う燃料噴射装置に適用されるものである。
[請求項4の手段]
請求項4の手段を採用する燃料噴射装置は、高圧燃料を蓄えるコモンレールを備え、インジェクタへ高圧燃料を供給するものである。
即ち、請求項4の手段は、コモンレールを備えたコモンレール式燃料噴射装置に適用されるものである。
最良の形態1の燃料噴射装置は、高圧燃料が供給される圧力制御室を電磁弁で制御して、圧力制御室の圧力でニードルを駆動制御するインジェクタと、このインジェクタの噴射開始および噴射停止を制御し、一度の噴射期間における噴射回数を変更可能な制御装置とを備える。
制御装置は、一度の噴射期間において複数噴射している状態から、早期側の前噴射を無くす際に、前噴射と後噴射のインターバルを徐々に可変して、後噴射の噴射開始時期を、後噴射の定常時のタイミングから、圧力脈動の影響によって後噴射の噴射量が変動しないタイミングへ徐々に移行させるとともに、前噴射の噴射量を、前噴射の定常噴射時の噴射量から噴射無し状態に向けて徐々に変化させ、電磁弁は開くがインジェクタが開弁しない状態にしてから、前噴射のための電磁弁の通電を停止させる。
また、制御装置は、一度の噴射期間における噴射回数を増加させる際に、前噴射と後噴射のインターバルを徐々に可変して、後噴射の噴射開始時期を、圧力脈動の影響によって後噴射の噴射量が変動しないタイミングから、後噴射の定常時のタイミングへ徐々に移行させるとともに、前噴射の噴射量を、電磁弁は開くがインジェクタが開弁しない状態にしてから、噴射無し状態から前噴射の定常噴射時の噴射量へ向けて徐々に変化させる。
本発明の一部が適用されていない実施例1を図1〜図4を参照して説明する。まず、コモンレール式燃料噴射装置の構成を図3を参照して説明する。
コモンレール式燃料噴射装置は、例えばディーゼルエンジン1に燃料噴射を行うシステムであり、コモンレール2、インジェクタ3、サプライポンプ4、ECU5(エンジン・コントロール・ユニットの略:制御装置に相当する)等から構成される。
エンジン1は、吸入・圧縮・爆発・排気の各工程を連続して行う気筒を複数備えたものであり、図3では一例として4気筒エンジンを例に示すが、他の気筒数のエンジンであっても良い。
コモンレール2は、インジェクタ3に供給する高圧燃料を蓄圧する蓄圧容器であり、燃料噴射圧に相当するコモンレール圧が蓄圧されるように燃料配管(高圧燃料流路)6を介して高圧燃料を圧送するサプライポンプ4の吐出口と接続されている。
なお、インジェクタ3からのリーク燃料は、リーク配管(燃料還流路)7を経て燃料タンク8に戻される。
また、コモンレール2から燃料タンク8へのリリーフ配管(燃料還流路)9には、プレッシャリミッタ11が取り付けられている。このプレッシャリミッタ11は圧力安全弁であり、コモンレール2内の燃料圧が限界設定圧を超えた際に開弁して、コモンレール2の燃料圧を限界設定圧以下に抑える。
インジェクタ3は、エンジン1の各気筒毎に搭載されて燃料を各気筒内に噴射供給するものであり、コモンレール2より分岐する複数の高圧燃料配管10の下流端に接続されて、コモンレール2に蓄圧された高圧燃料を各気筒に噴射供給する。なお、インジェクタ3の詳細は後述する。
サプライポンプ4は、コモンレール2へ高圧燃料を圧送する燃料ポンプであり、燃料タンク8内の燃料をサプライポンプ4へ吸引するフィードポンプと、このフィードポンプによって吸い上げられた燃料を高圧に圧縮してコモンレール2へ圧送する高圧ポンプとを搭載しており、フィードポンプおよび高圧ポンプは共通のカムシャフト12によって駆動される。なお、このカムシャフト12は、図3に示されるように、エンジン1のクランク軸13等によって回転駆動されるものである。
また、サプライポンプ4には、高圧ポンプに吸引される燃料の量を調整するポンプ制御弁(図示しない)が搭載されており、このポンプ制御弁がECU5によって調整されることにより、コモンレール圧が調整されるようになっている。
次に、インジェクタ3の構造および作動原理を図4を参照して説明する。
この実施例1のインジェクタ3は、図4に示されるように、圧力制御室(背圧室)31の圧力を電磁弁32で制御してニードル33を駆動する2バルブタイプであり、ECU5より電磁弁32に噴射指令(パルスON)が与えられると、電磁弁32の弁体32aがリフトアップを開始すると同時に、出口オリフィス34が開いて、入口オリフィス35で減圧された圧力制御室31の圧力が低下を開始する。
圧力制御室31の圧力が開弁圧以下まで低下すると、ニードル33が上昇を開始する。ニードル33がノズルシート36から離座すると、ノズル室37とボディ38に形成された燃料噴射孔38aとが連通し、ノズル室37に高圧供給された燃料が燃料噴射孔38aから噴射される。そして、ニードル33の上昇に従い、噴射率が上昇する。
ECU5より電磁弁32に与えられている噴射指令が停止(パルスOFF )すると、電磁弁32の弁体32aがリフトダウンを開始する。そして、電磁弁32の弁体32aが出口オリフィス34を閉じると、圧力制御室31の圧力が上昇を開始する。圧力制御室31の圧力が閉弁圧以上まで上昇すると、ニードル33が下降を開始する。ニードル33が下降して、ニードル33がノズルシート36に着座すると、ノズル室37と燃料噴射孔38aの連通が遮断されて、燃料噴射孔38aからの燃料噴射が停止する。
ECU5には、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、スタンバイRAMまたはEEPROM、RAM等のメモリ)、入力回路、出力回路、電源回路、インジェクタ駆動回路およびポンプ駆動回路等の機能を含んで構成されている周知構造のマイクロコンピュータが設けられている。そして、ECU5に読み込まれたセンサ類の信号(エンジンパラメータ:乗員の運転状態、エンジン1の運転状態等に応じた信号)に基づいて各種の演算処理を行うようになっている。
なお、ECU5に接続されるセンサ類は、図3に示すように、アクセル開度を検出するアクセルセンサ21、エンジン回転数を検出する回転数センサ22、エンジン1の冷却水温度を検出する水温センサ23、コモンレール圧を検出するコモンレール圧センサ24、およびその他のセンサ類25がある。
[実施例1の特徴]
本発明にかかる燃料噴射制御について説明する。
コモンレール式燃料噴射装置は、一度の噴射期間において噴射回数を増減して、エンジン振動およびエンジン騒音の防止、排気ガスの浄化、エンジン出力と燃費を高い次元で両立するように設けられている。
ECU5は、燃料の各噴射毎に、ROMに記憶されたプログラム(マップや演算式等)と、RAMに読み込まれたエンジンパラメータとに基づいて、一度の噴射期間内における噴射回数の決定を行うとともに、現運転状態に応じた要求噴射タイミングと要求噴射量Qを求め、その要求噴射タイミングで要求噴射量Qが得られるようにインジェクタ3に駆動パルス(ECU指令値)を出力するように設けられている。
この実施例1では、一度の噴射期間において噴射回数を増減する一例として、「パイロット噴射モード」と「単噴射モード」とを切り替える例を用いて説明する。
ここで、「パイロット噴射モード」は、1度の噴射期間内に「パイロット噴射→インターバル→メイン噴射」を行う噴射形態である。
具体的に、ECU5は、図2(a)の上段に示すように、現運転状態に応じた噴射開始時期に達すると、(1)インジェクタ3を開弁させる駆動パルス(指令値ON)を現運転状態に応じて算出されたパイロット指令期間TQpに亘って出力し、(2)インジェクタ3を閉弁させる駆動パルス停止(指令値OFF )を現運転状態に応じて算出されたインターバル指令期間Tint 行い、(3)再びインジェクタ3を開弁させる駆動パルス(指令値ON)を現運転状態に応じて算出されたメイン指令期間TQmに亘って出力するものである。
これによって、インジェクタ3の噴射率は、図2(a)の下段に示すように変化し、パイロット噴射モードが実行される。
一方、「単噴射モード」は、1度の噴射期間内に「メイン噴射だけ(単噴射)」を行う噴射形態である。
ここで、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替える際の制御について説明する。
既存技術として、(1)パイロット噴射の噴射量を徐々に少なくして単噴射に切り替える技術と、(2)「パイロット噴射モードのエンジントルク」と「単噴射モードのエンジントルク」が同一となるメイン噴射開始時期を事前に求めておき、噴射モードの切り替え時にエンジントルクが変動しないようにメイン噴射開始時期を変更する技術が知られている。
しかし、上記(1)の既存技術では、パイロット噴射の噴射量を徐々に少なくしてから、単噴射に切り替わった瞬間に、インターバルに依存する噴射量変化が生じ、トルクショックが起きてしまう。
また、上記(2)の既存技術では、「パイロット噴射モードの燃焼音」と「単噴射モードの燃焼音」が明確に切り替わるため、燃焼騒音が耳につき易く、また乗員に不要な違和感を与える可能性がある。
上記の問題を解決するために、実施例1のECU5の記憶装置には、パイロット噴射モード(複数噴射している状態)から単噴射モードに切り替える際(早期側の前噴射を無くす際)に作動する噴射回数減少時作動プログラムと、逆に単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替える際(一度の噴射期間における噴射回数を増加させ、早期側に前噴射を追加実行する際)に作動する噴射回数増加時作動プログラムとが書き込まれている。
噴射回数減少時作動プログラムは、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替える際に、定常時のインターバル(切り替え直前のインターバル)から、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルへ徐々に移行させるプログラム(トルク変動低減手段)と、パイロット噴射の噴射量を、定常噴射時の噴射量(切り替え直前の噴射量)から噴射無し状態に向けて徐々に少なくするプログラム(燃焼騒音低減手段)とからなる。
噴射回数増加時作動プログラムは、単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替える際に、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルから、定常時のインターバルへ徐々に移行させるプログラム(トルク変動低減手段)と、パイロット噴射の噴射量を、噴射無し状態からパイロット噴射の定常噴射時の噴射量(切り替え完了後の噴射量)へ向けて徐々に増加させるプログラム(燃焼騒音低減手段)とからなる。
なお、パイロット噴射モードと単噴射モードの切り替え時においてインターバルを変化させる制御は、パイロット噴射の噴射時期を変更することで実施されるものである。
この実施例1の噴射回数減少時作動プログラムは、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替える際、まずトルク変動低減手段のプログラムを実行し、次にメイン噴射の噴射量が圧力脈動の影響によって変動しないインターバルにおいて燃焼騒音低減手段のプログラムを実行するように設けられている。
逆に、噴射回数増加時作動プログラムは、単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替える際、まずメイン噴射の噴射量が圧力脈動の影響によって変動しないインターバルにおいて燃焼騒音低減手段のプログラムを実行し、次にトルク変動低減手段のプログラムを実行するように設けられている。
(インターバル依存性の説明)
次に、インターバル依存性について図2を参照して説明する。
パイロット噴射モード時に、図2(a)に示すように、パイロット噴射を行っている場合、パイロット噴射による圧力変動(油撃)によって高圧燃料通路(コモンレール2からインジェクタ3のノズル室37や圧力制御室31に通じる燃料通路)内には、圧力脈動が生じるため、インターバルが変化すると、図2(b)に示すように、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動する。
図2(c)に示すように、電磁弁32の通電時間を徐々に短くし、パイロット噴射の噴射量を、定常噴射時の噴射量(切り替え直前の噴射量)から噴射無し状態に向けて徐々に少なくしてゆくと、圧力脈動の変動幅が徐々に小さくなってゆく。
しかし、パイロット噴射を無くす直前は、電磁弁32の通電時間が短くてインジェクタ3が開弁しなくても、圧力制御室31が電磁弁32で開閉されて燃料通路内に油撃が生じて圧力脈動が生じる。即ち、パイロット噴射を無くす直前においても、図2(d)の破線に示すように圧力脈動は無くならない。
なお、燃料通路内で生じる圧力脈動の周期は、インジェクタ3のノズル室37や圧力制御室31に通じる燃料通路の長さによって決定されるため、燃料通路内に生じる油撃の大小にかかわらず、脈動周期は一定である。
(パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替え作動)
次に、上記によるインターバル依存性を考慮して、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替える際の作動を、図1を参照して説明する。
(1)この説明では、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替えを開始する直前(定常時)のパイロット噴射モードの噴射パターンを図1(a)の上から1段目に示すものとする。この時、メイン噴射の噴射量は、圧力脈動の影響を受ける図1(b)のa1 とする。
(2)エンジン1の運転状態が変化するなどして、ECU5がパイロット噴射モードから単噴射モードに切り替えの決定を行うと、先ず図1(a)の上から2段目、および図1(b)のa1 →a2 に示すように、パイロット噴射時期を徐々に変更してインターバルを徐々に可変(この例では短く)し、インターバルを、定常時のインターバルから、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバル(マップ等によって求められる)へ徐々に移行させる。
(3)インターバルが、図1(b)のa2 へ変化すると、パイロット噴射の噴射量を、定常噴射時の噴射量(切り替え直前の噴射量)から、図1(a)の上から3段目に示すように、電磁弁32の通電時間を徐々に短くして、パイロット噴射の噴射量を噴射無し状態に向けて徐々に少なくする。
このように、パイロット噴射を無くす際、パイロット噴射の噴射量を徐々に少なくするため、燃焼音が「パイロット噴射モードの燃焼音」から「単噴射モードの燃焼音」へ徐々に変わり、乗員に不要な違和感を与えない。
(4)パイロット噴射の噴射量が噴射無し状態に近づいたら、図1(a)の上から4段目に示すように、パイロット噴射を停止して、単噴射に切り替える。即ち、パイロット噴射のための電磁弁32の通電を停止し、メイン噴射を行うだけの定常時の単噴射モードを実行する。
この(4)では、パイロット噴射を無くす際、電磁弁32の通電時間が短くてインジェクタ3が開弁しなくても、圧力制御室31が電磁弁32で開閉されて燃料通路内に油撃が生じて圧力脈動が生じる。しかるに、パイロット噴射を無くす瞬間は、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルへ移行しているため、パイロット噴射を無くした瞬間にインターバル依存性によるトルクショックが起きない。
(単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替え作動)
一方、単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替える際は、図1(a)の右側の上に向かう矢印に示すように、上記作動とは逆の動作を行う。
即ち、エンジン1の運転状態が変化するなどして、ECU5が単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替えの決定を行うと、先ずメイン噴射の噴射量が変動しないインターバル(マップ等より求められる)において、パイロット噴射の噴射量を噴射無し状態からパイロット噴射の定常噴射時の噴射量(切り替え完了後の噴射量)へ向けて徐々に増加させる。
パイロット噴射を開始する瞬間、電磁弁32の通電時間が短くてインジェクタ3が開弁しなくても、圧力制御室31が電磁弁32で開閉されて燃料通路内に油撃が生じて圧力脈動が生じる。しかるに、パイロット噴射を開始する瞬間は、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルで開始されるため、パイロット噴射の開始の瞬間にインターバル依存性によるトルクショックが起きない。
パイロット噴射の噴射量が切り替え完了後の噴射量に達したら、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルから、パイロット噴射の噴射時期を可変して、定常時のインターバルへ徐々に移行させる。インターバルが定常時に近づいたら、定常時のパイロット噴射モードを実行する。
このように、パイロット噴射を実施する際は、パイロット噴射の噴射量を徐々に多くするため、燃焼音が「単噴射モードの燃焼音」から「パイロット噴射モードの燃焼音」へ徐々に変わり、乗員に不要な違和感を与えない。
(実施例1の効果)
上述したように、実施例1の燃料噴射装置は、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替える際、インターバルを、メイン噴射の噴射量が圧力脈動の影響によって変動しないインターバルに徐々に変化させ、続いてパイロット噴射の噴射量を徐々に変化させる。この制御によって、パイロット噴射を無くす瞬間にインターバル依存性によるトルクショックが起きず、結果的にパイロット噴射モードから単噴射モードの切り替え時にトルクショックが起きない。また、「パイロット噴射モードの燃焼音」から「単噴射モードの燃焼音」へ徐々に変わり、乗員に不要な違和感を与えない。
逆に、単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替える際は、メイン噴射の噴射量が圧力脈動の影響によって変動しないインターバルにおいてパイロット噴射の噴射量を徐々に変化させ、続いてインターバルを、メイン噴射の噴射量が圧力脈動の影響によって変動しないインターバルから、定常時のインターバルへ徐々に変化させる。この制御によって、パイロット噴射の開始の瞬間にインターバル依存性によるトルクショックが起きず、結果的にパイロット噴射モードから単噴射モードの切り替え時にトルクショックが起きない。また、「単噴射モードの燃焼音」から「パイロット噴射モードの燃焼音」へ徐々に変わり、乗員に不要な違和感を与えない。
本発明が適用された実施例2を図5を参照して説明する。なお、実施例1と同一符号は、同一機能物を示すものである。
(パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替え)
この実施例2は、(1)パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替える際、(2)パイロット噴射の噴射量を徐々に少なくし、(3)パイロット噴射を無くす直前の状態(電磁弁32は開くが、インジェクタ3が開弁しない状態)にし、(4)インターバルを、メイン噴射の噴射量が圧力脈動の影響によって変動しないインターバルに徐々に変化させ、(5)単噴射にする制御である。
この実施例2の制御を図5を参照して説明する。
(1)この説明では、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替えを開始する直前(定常時)のパイロット噴射モードの噴射パターンを図5(a)の上から1、2段目に示すものとする。この時、メイン噴射の噴射量は、圧力脈動の影響を受ける図5(b)のa1 とする。
(2)エンジン1の運転状態が変化するなどして、ECU5がパイロット噴射モードから単噴射モードに切り替えの決定を行うと、先ず図5(a)の上から3、4段目、および図5(b)のa1 →a2 に示すように、パイロット噴射の噴射量を、定常噴射時の噴射量(切り替え直前の噴射量)から、噴射率が徐々に少なくなるように、電磁弁32の通電時間を徐々に短くして、パイロット噴射の噴射量を噴射無し状態に向けて徐々に少なくする。
(3)電磁弁32の通電時間が短くなり、図5(a)の上から5、6段目に示すように、パイロット噴射を無くす直前の状態(電磁弁32は開くが、インジェクタ3が開弁しない状態)に達する。
(4)続いて、図5(a)の上から7、8段目、および図5(b)のa2 →a3 に示すように、パイロット噴射時期を徐々に変更してインターバルを徐々に可変(この例では短く)し、インターバルを、定常時のインターバルから、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルへ徐々に移行させる。
(5)そして、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルへ移行したら、図5(a)の上から9、10段目に示すように、パイロット噴射を停止して、単噴射に切り替える。即ち、パイロット噴射のための電磁弁32の通電を停止し、メイン噴射を行うだけの定常時の単噴射モードを実行する。
(単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替え)
一方、この実施例2は、単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替える際、図5(a)の右側の上に向かう矢印に示すように、上記作動とは逆の動作を行う。
即ち、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルにおいて、パイロット噴射を開始する直前(電磁弁32は開くが、インジェクタ3が開弁しない状態)にする。
続いて、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルから、パイロット噴射の噴射時期を可変して、定常時のインターバルへ徐々に移行させる。
次に、電磁弁32の通電時間を徐々に長くして、パイロット噴射の噴射量をパイロット噴射の定常噴射時の噴射量(切り替え完了後の噴射量)へ向けて徐々に増加させ、パイロット噴射の定常噴射時の噴射量に達したら、定常時のパイロット噴射モードを実行する。
(実施例2の効果)
この実施例2の燃料噴射装置は、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替える際、パイロット噴射の噴射量を徐々に変化させ、パイロット噴射の電磁弁32の開閉が無くなる直前の状態で、メイン噴射の噴射量が圧力脈動の影響によって変動しないインターバルに徐々に変化させて、パイロット噴射のための電磁弁32の通電を停止させる。
この制御によって、パイロット噴射を無くす瞬間にインターバル依存性によるトルクショックが起きず、結果的にパイロット噴射モードから単噴射モードの切り替え時にトルクショックが起きない。また、「パイロット噴射モードの燃焼音」から「単噴射モードの燃焼音」へ徐々に変わるため、乗員に不要な違和感を与えない。
逆に、単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替える際は、圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルにおいて、電磁弁32は開くが、インジェクタ3が開弁しない状態にして、インターバルを定常時のインターバルへ徐々に移行させ、パイロット噴射の噴射量を徐々に変化させる。
この制御によって、パイロット噴射の開始の瞬間にインターバル依存性によるトルクショックが起きず、結果的に単噴射モードからパイロット噴射モードの切り替え時にトルクショックが起きない。また、「単噴射モードの燃焼音」から「パイロット噴射モードの燃焼音」へ徐々に変わるため、乗員に不要な違和感を与えない。
[変形例]
上記の実施例では、パイロット噴射モードから単噴射モードに切り替える際、インターバルを短くして圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルへ変更する例を示したが、逆にインターバルを長くすることで圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルへ変更しても良い。あるいは、インターバルを短くする領域と長くする領域を予め設けておき、切替え直前のインターバルの領域に応じてインターバルを短くしたり、長くしたりして圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルへ変更しても良い。
上記の実施例では、単噴射モードからパイロット噴射モードに切り替える際、インターバルを長くして圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルから切替え後のインターバルへ変更する例を示したが、逆にインターバルを短くすることで圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルから切替え後のインターバルへ変更しても良い。あるいは、インターバルを短くする領域と長くする領域を予め設けておき、切替え後のインターバルの領域に応じてインターバルを短くしたり、長くしたりして圧力脈動の影響によってメイン噴射の噴射量が変動しないインターバルから切替え後のインターバルへ変更しても良い。
上記の実施例では、一度の噴射期間において噴射回数を増減する一例として、パイロット噴射モードと単噴射モードとを切り替える例を用いて説明したが、メイン噴射の前に複数回のプレ噴射(微小噴射)を行う噴射形態においてプレ噴射の回数を増減(単噴射への切り替えも含む)したり、メイン噴射の後に複数回のアフター噴射(微小噴射)を行う噴射形態においてアフター噴射の回数を増減したり、略同等量の噴射を複数回に分けて噴射する噴射形態において噴射の回数を増減する燃料噴射装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、電磁弁32を搭載する2バルブタイプのインジェクタ3を用いる例を示したが、リニアソレノイド(ピエゾアクチュエータ等)が直接ニードル33を駆動するインジェクタ3を搭載する燃料噴射装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、本発明をコモンレール式燃料噴射装置に適用した例を示したが、コモンレールを用いない燃料噴射装置に本発明を適用しても良い。つまり、ディーゼルエンジン以外の例えばガソリンエンジン等に用いられる燃料噴射装置に本発明を適用しても良い。
パイロット噴射モードと単噴射モードの切り替え作動を説明するタイムチャートおよび線図である(実施例1)。 インターバルに対する噴射量の変化を示すタイムチャートおよび線図である(実施例1)。 コモンレール式燃料噴射装置の概略図である(実施例1)。 インジェクタの概略断面図である(実施例1)。 パイロット噴射モードと単噴射モードの切り替え作動を説明するタイムチャートおよび線図である(実施例2)。 パイロット噴射モードと単噴射モードの切り替え作動を説明する線図である(従来例)。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 コモンレール(インジェクタに供給される高圧燃料を蓄える蓄圧室)
3 インジェクタ
5 ECU(制御装置)
31 圧力制御室
32 電磁弁
33 ニードル
34 出口オリフィス
35 入口オリフィス
37 ノズル室
38 ボディ
38a 燃料噴射孔

Claims (4)

  1. 高圧燃料が燃料通路を介して供給されて燃料を噴射するインジェクタと、このインジェクタの噴射開始および噴射停止を制御し、一度の噴射期間における噴射回数を変更可能な制御装置とを備える燃料噴射装置であって、
    前記インジェクタは、入口オリフィスを介して高圧燃料が供給される圧力制御室と、この圧力制御室の燃料圧力に応じて変位するニードルと、このニードルによって開閉される燃料噴射孔を備えたボディと、前記圧力制御室に形成された出口オリフィスを開閉する電磁弁とを具備し、前記電磁弁が前記出口オリフィスを開閉することによって前記圧力制御室の燃料圧力が変化して前記ニードルが変位して前記燃料噴射孔が開閉するものであり、 前記制御装置は、
    一度の噴射期間において複数噴射している状態から、早期側の前噴射を無くす際に、
    この前噴射と、その前噴射に続く後噴射とのインターバルを、圧力脈動の影響によって後噴射の噴射量が変動しないインターバルへ徐々に変化させるトルク変動低減手段と、
    前噴射の噴射量を、前噴射の定常噴射時の噴射量から噴射無し状態に向けて徐々に変化させ、前記電磁弁は開くが前記インジェクタが開弁しない状態にしてから、前噴射のための前記電磁弁の通電を停止させる燃焼騒音低減手段と、
    を作動させることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 高圧燃料が燃料通路を介して供給されて燃料を噴射するインジェクタと、このインジェクタの噴射開始および噴射停止を制御し、一度の噴射期間における噴射回数を変更可能な制御装置とを備える燃料噴射装置であって、
    前記インジェクタは、入口オリフィスを介して高圧燃料が供給される圧力制御室と、この圧力制御室の燃料圧力に応じて変位するニードルと、このニードルによって開閉される燃料噴射孔を備えたボディと、前記圧力制御室に形成された出口オリフィスを開閉する電磁弁とを具備し、前記電磁弁が前記出口オリフィスを開閉することによって前記圧力制御室の燃料圧力が変化して前記ニードルが変位して前記燃料噴射孔が開閉するものであり、 前記制御装置は、
    一度の噴射期間における噴射回数を増加させ、早期側に前噴射を実行する際に、
    この前噴射と、その前噴射に続く後噴射とのインターバルを、圧力脈動の影響によって後噴射の噴射量が変動しないインターバルから、定常時のインターバルへ徐々に変化させるトルク変動低減手段と、
    前噴射の噴射量を、前記電磁弁は開くが前記インジェクタが開弁しない状態にしてから、噴射無し状態から前噴射の定常噴射時の噴射量へ向けて徐々に変化させる燃焼騒音低減手段と、
    を作動させることを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射装置において、
    前記前噴射はパイロット噴射であり、前記後噴射はメイン噴射であることを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の燃料噴射装置において、
    この燃料噴射装置は、
    高圧燃料を蓄えるコモンレールを備え、前記インジェクタへ高圧燃料を供給することを特徴とする燃料噴射装置
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