JP4116350B2 - 撮像機能付きプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、撮像機能付きプリンタに関する。なお、本明細書でいう撮像機能付きプリンタは、プリント機能付きカメラと技術的に相違するものではなく、プリント機能付きカメラと同義である。
【0002】
【従来の技術ならびに発明が解決しようとする課題】
周知のとおり、近年においては、種々の構造のデジタルカメラが開発され、商品化されている。このデジタルカメラにプリント機能が具備されていれば、ユーザにとって便利である。そこで、従来においては、インクジェット方式のプリンタを内蔵したデジタルカメラが提案されている。
【0003】
しかしながら、上記したインクジェット方式のプリンタは、インクタンクを具備する必要があり、プリンタ全体が大型化する。とくに、カラープリンタの場合には、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインク、および必要に応じて黒色のインクを収容する複数のインクタンクが必要であるために、プリンタの大型化が一層顕著となる。このため、従来においては、デジタルカメラの全体のサイズが大きくなってしまい、ユーザにとっては、撮像時の取り扱いや携帯などに際して不便なものとなっていた。
【0004】
一方、従来においては、デジタルカメラを用いて得られた撮像画像をプリントするための専用のプリンタとして、携帯に適するように小型化が図られたものもある。ところが、このようなプリンタは撮像機能を有しないために、被写体の撮像を行うには、デジタルカメラを別途携帯する必要があり、これが不便となっていた。
【0005】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、全体の小型化が可能な撮像機能付きプリンタを提供することをその課題とする。
【0006】
【発明の開示】
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本願発明により提供される撮像機能付きプリンタは、複数のシート状感光性記録媒体を厚み方向に積層した状態で収容する収容部が内部に設けられて、所定の厚みを有する筐体と、上記感光性記録媒体の表面の主走査方向に延びるライン状領域に対して光を選択的に照射可能に構成され、かつ副走査方向への往復動が可能な露光用のプリントヘッドと、上記感光性記録媒体に画像データの潜像を形成可能に上記プリントヘッドの駆動制御を行う制御手段と、上記感光性記録媒体をその厚み方向に挟圧しながら上記筐体の外部に排出可能な排出手段と、撮像手段と、を有しており、かつ、この撮像手段によって撮像された画像の潜像を上記プリントヘッドを利用して上記感光性媒体に形成可能に構成されているプリンタであって、上記収容部は、上記感光性記録媒体を収容するケースが取り外し可能に装着される部分であり、上記排出手段は、上記ケース内からその一側方に向けて上記感光性記録媒体が排出されたときにこの感光性媒体を挟み込むことが可能なように互いに対をなすように設けられた第1および第2のプラテンローラを備えて構成されており、上記第1のプラテンローラは、上記ケースの一側部の一側方に位置しており、かつ、上記第1のプラテンローラの外径が上記ケースの一側部の厚みよりも小さくされていることにより、上記ケースの一側方には、上記筐体の厚み方向において上記筐体の壁部と上記第1のプラテンローラとに挟まれたスペースが形成されており、上記撮像手段は、上記スペースに配置されていることを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、プリント方式としては、いわゆる感光方式が採用されており、たとえば上記感光性記録媒体として、現像液保持パックを有するものを利用すると、この感光性記録媒体に上記プリントヘッドを利用して露光を行うことにより所望の画像データの潜像を形成した後に、上記排出手段によって上記感光性記録媒体を挟圧して上記現像液保持パック内の現像液を押し出してからこの感光性記録媒体上において広がらせることによって上記潜像の現像処理を行い、適切なプリント画像を得ることができる。従来のインクジェット方式のプリンタとは異なり、インクタンクのように大きく嵩張る付属物品または付属機器を不要にすることができるために、全体のサイズの小型化を達成し、携帯などに際して便利なものにすることができる。もちろん、プリント機能と撮像機能との双方を備えていることにより、撮像画像を簡単にプリントすることができるために、ユーザにとって便利である。また、このような構成によれば、上記ケースの一側方に形成したスペースを有効に利用して上記撮像手段を上記筐体内に適切に設けることができ、全体の小サイズ化を図るのにより好適となる。
【0009】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記撮像手段は、光電変換機能を有するイメージセンサチップと、このイメージセッサチップ上に被写体の像を結像させる結像用のレンズと、ハウジングと、を有しており、かつこのハウジング内に上記イメージセンサチップおよびレンズが収容されて固定保持された構造を有している。このような構成によれば、上記撮像手段については、イメージセンサチップとレンズとがハウジング内に収容されたものとしてモジュール化し、そのサイズを小さくするのに適する。また、上記イメージセンサチップとレンズとの間の距離は固定され、いわゆるピント合わせ機構を有しない構造とされていることによっても、全体の小サイズ化が図られる。このように撮像手段を小サイズにすれば、撮像機能付きプリンタ全体の小型化を図るのにより好ましいものとなる。
【0015】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記第1および第2のプラテンローラの回転は、手動により行うことが可能に構成されている。上記第1および第2のプラテンローラは、感光性記録媒体を挟圧しながら搬送する役割を果たすために、これら第1および第2のプラテンローラを回転させるためのトルクを大きくしなければならない場合が多い。したがって、上記構成とは異なり、第1および第2のプラテンローラをモータ駆動させる場合には、大型のモータを用いる必要があり、また消費電力量が多くなる。これに対し、上記構成によれば、そのような不具合を適切に解消し、また大型のモータを利用する必要を無くすことによって全体の小型化をより促進する効果も期待できる。
【0016】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
図1〜図12は、本願発明の一実施形態を示している。図1に示すように、本実施形態の撮像機能付きプリンタ1Aは、筐体2、感光フィルム3を内部に収容したケース31を収容するための収容部3′、プリントヘッド4、制御部6(図4参照)、フィルム排出機構5、およびイメージセンサモジュール7を備えている。
【0019】
まず、感光フィルム3およびケース31の構成を説明する。感光フィルム3は、略矩形のシート状を有しており、基材301に、感光層302および透明カバー303が積層され、かつこれらの周縁部が接着シート305によって覆われた構成を有している。なお、図3においては、感光フィルム3を、図1および図2に示された状態とは上下反対の姿勢で描いている。この感光フィルム3の一側縁部には、現像液が収容された現像液保持パック304が設けられている。
【0020】
ケース31は、図2に示すように、複数の感光フィルム3を上下厚み方向に積層させた状態で内部に収容している。ケース31内には、板バネ部材312によって付勢された押圧板311が設けられており、この押圧板311が複数の感光フィルム3を下向きに押圧することにより、最下層の感光フィルム3がケース31の底面部分に押しつけられるようになっている。このケース31の底面部には、最下層の感光フィルム3をプリントヘッド4に対向させるための開口部313が設けられている。ケース31の側面31cの下部には、感光フィルム3をケース31の外部に排出させるためのスリット状の開口部314が設けられている。この開口部314は、カーテン317により覆われており、ケース31内への埃の侵入防止が図られている。ケース31の上面部には、一対の開口部315が設けられている。これら一対の開口部315には、後述する筐体2の蓋部22に設けられた一対の凸部221が嵌入可能であり、この嵌入によって板バネ部材312が各凸部221によって下向きに押圧され、押圧板311による感光フィルム3の下方への押しつけがより確実に行われるようになっている。
【0021】
図1において、撮像機能付きプリンタ1Aの筐体2は、その上面部に開口部21を有しており、かつこの開口部21が蓋部22により開閉可能とされている。この蓋部22も、筐体2の一部に含まれる。筐体2の側壁23aには、感光フィルム3を露光処理後に筐体2の外部に排出するための排出口231が形成されている。この筐体2の側面には、画像データ信号などの各種の信号の入出力を行わせるための端子部6′が設けられている。端子部6′は、たとえばパーソナルコンピュータなどの外部機器と接続され、この外部機器から出力された信号はこの端子部6′を介して制御部6に入力されるようになっている。収容部3′は、筐体2内に設けられており、開口部21からケース31をこの収容部3′内に取り外し可能に装着できるように、図示されていない枠状の部材などを用いて構成されている。
【0022】
プリントヘッド4は、収容部3′の下方に配置されており、かつ矢印ABで示す副走査方向に往復動可能である。この往復動のためのヘッド用駆動機構9については後述する。図6に示すように、このプリントヘッド4は、発光部41で発せられた光が液晶パネルなどを用いて構成されたシャッタ部49を通過した後に、レンズアレイ42を通過してから光出射部40に導かれて、感光フィルム3に向けて出射するように構成されている。光出射部40からは主走査方向(各図における矢印CD方向)に延びる線状に光を出射可能である。このプリントヘッド4においては、シャッタ部49を駆動させることにより、発光部41から発せられた光がこのシャッタ部49を透過するか否かを制御することによって、感光フィルム3の感光層302上の線状領域に対して光を1画素単位で選択的に照射できるようになっている。レンズアレイ42は、感光フィルム3の感光層302上に光を集束させる役割を果たすものであり、たとえば複数のロッドレンズが主走査方向に配列されたロッドレンズアレイが用いられている。図6においては、このロッドレンズアレイ42内を光が直進するように示されているが、実際には、これとは異なり、各レンズ内において屈折しつつ進行する。発光部41は、複数ずつの赤色発光部412R、緑色発光部412Gおよび青色発光部412Bを有しており、フルカラーの露光が行えるように構成されている。これらの発光部としては、たとえば発光ダイオード、あるいは有機EL発光素子を用いることができる。
【0023】
図4に示すように、ヘッド移動機構9は、ネジ軸91と、ガイドロッド92と、モータ93とを具備して構成されている。ネジ軸91およびガイドロッド92は、副走査方向ABに延びている。ネジ軸91は、図4および図7に示すように、モータ93にギヤ931,932,933,934を介して駆動連結されており、モータ93の駆動により回転自在である。プリントヘッド4は、主走査方向CDにおける一端部および他端部に、ネジ軸91のねじ部に螺合する雌ネジ部911と、ガイドロット92にスライド可能に嵌合する孔部921とを有している。このことにより、プリントヘッド4は、ネジ軸91とガイドロッド92とに橋渡しされた格好で支持され、かつネジ軸91が回転すると、このネジ軸91と雌ネジ部911との送りネジ作用によって副走査方向ABに移動するようになっている。
【0024】
フィルム排出機構5は、感光フィルム3をケース31内から筐体2の外部に排出するための機構であり、本実施形態では、感光フィルム3の排出動作を手動により行うことが可能に構成されている。このフィルム排出機構5は、図1に示すように、操作用部材53と、互いに対をなす第1および第2のプラテンローラ51a,51bと、スライダ52と、を備えている。
【0025】
操作用部材53は、第1および第2のプラテンローラ51a,51bを回転させるとともに、スライダ52を移動させるためのものであって、図1および図8に示すように、棒状のバー53aの先端部に把持部530が設けられた構成を有している。操作用部材53は、バー53aを筐体2内に配置させた状態から筐体2の外部に一部引き出すようにして操作される。把持部530は、バー53aに対して図4の矢印に示す方向に回動可能であり、この撮像機能付きプリンタ1Aの未使用時においては把持部532を筐体2の一側面に沿わせておくことによりこの把持部532が筐体2の外部において大きく嵩張らないようにすることができる。
【0026】
第1および第2のプラテンローラ51a,51bは、図4および図5に示すように、ケース31の開口部314から感光フィルム3が一部突出すると、これを挟んでから排出口231に導くことができるように筐体2の壁部23aと収容部3′との間に設けられている。図7に示すように、これら第1および第2のプラテンローラ51a,51bは、互いにかみ合う一対の歯車511a,511bによって一端部どうしが駆動連結されており、このことによって互いに逆方向に連動回転するようになっている。図8に示すように、第2のプラテンローラ51bの他端部には、操作用部材53に形成されたラック53bとかみ合うピニオンギヤ512が取り付けられている。この構成により、第1および第2のプラテンローラ51a,51bは、操作用部材53がその長手方向に移動するように操作されると、これに伴って回転するようになっている。
【0027】
スライダ52は、感光フィルム3の一部をケース31内からその一側方に排出させることによって第1および第2のプラテンローラ51a,51bの間に送り込むためのものである。このスライダ52は、図9に示すように、作用板521、側板522、およびこれらを支持する底板523とを有している。作用板521は、図10に示すように、ケース31を筐体2内に収容した状態において、ケース31内に配置されるようになっており、その上部には、図9に示すように、最下層に位置する感光フィルム3の一端縁に当接可能なフック部521aが設けられている。側板522は、ケース31の外部に位置しており、操作用部材53に形成された凸部532に当接可能な突起522aを有している。スライダ52は、図11(a),(b)に示すように、操作用部材53を同図左方に向けて前進させたときには、凸部532と側板522の突起522aとが当接することによって操作用部材53に伴ってスライド移動する。このため、感光フィルム3はスライダ52によって第1および第2のプラテンローラ51a,51b間に向けて押し出される。
【0028】
スライダ52は、筐体2内に備えられたバネ54にワイヤなどの線状部材54aを介して接続されており、このスライダ52には操作用部材53の前進方向とは逆方向に移動させようとするバネ力が作用している。操作用部材53の前進途中においては、この操作用部材53の凸部532は、図11(b)に示すように、筐体2内に設けられたカム部55に当接し、下方に押し下げられる。この動作によってスライダ52の突起522aと凸部532との当接が解除されるようになっている。このような当接の解除がなされると、スライダ52は操作用部材53に相対して後退可能となり、同図(c)に示すように、バネ54の弾発力によって元の位置に戻るようになっている。操作用部材53については、第1および第2のプラテンローラ51a,51bの回転によって感光フィルム3を筐体2の外部に排出させた後に筐体2内に再度押し込むことによって、図11(a)に示すもとの状態に配置可能である。したがって、操作用部材53の操作によって複数の感光フィルム3を筐体2の外部に排出させる動作をその後も繰り返して行うことができる。
【0029】
イメージセンサモジュール7は、本願発明でいう撮像手段の一例に相当する。図12に示すように、このイメージセンサモジュール7は、イメージセンサチップ71、レンズ72a,72b、赤外線カットフィルタ73、およびハウジング721を有している。
【0030】
イメージセンサチップ71は、CCD型あるいはCMOS型の固体撮像素子であり、基板711上に実装されている。このイメージセンサチップ71は、たとえば平面視矩形状であり、その上面部には複数の光電変換セルがマトリクス状に配置された受光部を備えている。このイメージセンサチップ71は、その受光部において光を受光すると、その受光量に対応した出力の信号(画像信号)を出力可能に構成されている。
【0031】
レンズ72a,72bは、同図の上方から進行してきた被写体からの光を集束させることにより、上記被写体の像をイメージセンサチップ71の受光部上に結像させる役割を果たすものである。レンズ72aの上面には、このレンズ72aの中央部の一定領域以外の箇所への光の入射を阻止する遮光層74が設けられている。この遮光層74は、いわゆる絞りとして機能する。このような絞り機能を有する遮光層74を設ければ、被写界深度を深くすることができる。このようにすれば、ピント合わせ機構を用いることなく、イメージセンサチップ71とレンズ72a,72bとの間の距離を固定させた簡素な構成にしつつ、いわゆるピンぼけの少ない鮮明な撮像画像が得られることとなり、イメージセンサモジュール7の全体の小型化を図るのに役立つ。また、2つのレンズ72a,72bを用いれば、1枚のレンズのみを用いる場合よりも歪みなどが少ない質の高い撮像画像を得るのに好ましいものとなる。赤外線カットフィルタ73は、イメージセンサチップ71に向けて進行する光から赤外線をカットし、ノイズの少ない撮像画像を得るのに役立つ。
【0032】
ハウジング721は、イメージセンサチップ71の周囲を取り囲むようにして基板711上に取り付けられており、このハウジング721内にレンズ72a,72bや赤外線カットフィルタ73が収容されている。ハウジング721は、たとえばその直径が9mm前後、その高さが7mm前後である。
【0033】
図5によく表われているように、イメージセンサモジュール7は、筐体2内のうち、第1のプラテンローラ51aの上方に位置するようにして筐体2に組み付けられている。第1のプラテンローラ51aは、収容部3′(またはケース31)の一側方に位置しているが、この第1のプラテンローラ51aの外径Dは、ケース31の最大厚みまたは収容部3′の高さ寸法Hよりも小さくされている。このことにより、この第1のプラテンローラ51aとその上方の筐体2の上壁部23bとの間には、スペースが形成されており、このスペースを有効に利用したかたちでイメージセンサモジュール7が配されている。本実施形態においては、筐体2の蓋部22を閉めたときにこの蓋部22がイメージセンサモジュール7の装着箇所に重なるため、蓋部22にはイメージセンサモジュール7を塞がないようにするための手段として開口部29が設けられている。
【0034】
制御部6は、プリントヘッド4、モータ93、およびイメージセンサモジュール7の駆動制御や各種のデータ処理を行うためのものであり、たとえば平板状のプリント配線基板上にCPUや各種のメモリのチップを搭載することによって構成されている。この制御部6は、イメージセンサモジュール7を用いて撮像された画像のデータや、外部から端子部6′に入力される画像データを記憶可能であり、これらの画像データのいずれについてもプリントヘッド4を利用して感光フィルム3に露光を行い、それら画像データの潜像を形成させる制御が可能に構成されている。制御部6は、イメージセンサモジュール7に対しては、筐体2の外部に設けられている操作用スイッチ70が操作されたタイミングで被写体の撮像が行われるようにイメージセンサモジュール7の制御を行うように構成されている。もちろん、この撮像機能付きプリンタ1Aには、プリント処理の開始などを行わせるための操作スイッチ(図示略)も設けられている。
【0035】
次に、上記構成の撮像機能付きプリンタ1Aの作用について説明する。
【0036】
まず、イメージセンサモジュール7を利用することにより、被写体の像を撮像すると、その画像データは制御部6に記憶される。その後は、制御部6の制御によりプリントヘッド4を駆動させることによって、感光フィルム3の感光層302を露光し、上記した撮像画像の潜像を形成することができる。次いで、操作用部材53を筐体2の外部に引き出すように操作すると、図11を参照して説明したとおり、スライダ52が移動して感光フィルム3の一部がケース31の外部に突出し、この感光フィルム3は、第1および第2のプラテンローラ51a,51bの間に送り込まれてから筐体2の外部に排出される。この排出過程において、感光フィルム3が第1および第2のプラテンローラ51a,51bによって挟圧されると、現像液保持パック304内から現像液が押し出され、感光層302と透明カバー303との間に進入し、感光層302の全面に広がる。これにより上記した潜像の現像処理が行われ、感光フィルム3には撮像画像を適切にプリントされる。
【0037】
このように、この撮像機能付きプリンタ1Aにおいては、プリントヘッド4によって感光フィルム3を露光してから、この感光フィルム3に具備されている現像液を利用して現像を行うものであるから、全体の構成は簡素である。また、たとえばインクジェット方式のものとは異なり、全体のサイズが嵩張る大きな要因となるインクタンクのような部材も必要としない。したがって、全体の小型化を好適に図ることができ、携帯などに際して便利なものとなる。
【0038】
また、撮像手段としては、小型化が図られたイメージセンサモジュール7を用いているために、全体の大型化を抑制し、小型化を図るのにより好ましいものとなる。とくに、イメージセンサモジュール7は、ケース31の一側方の第1のプラテンローラ51aと筐体2の壁部との間のスペースを有効に利用して筐体2内に配されているために、筐体2の大型化を抑制するのにより好適となる。
【0039】
感光フィルム3の排出は、既述したとおり、現像液保持パック304内から現像液が押し出されて感光層302上に広がるように、第1および第2のプラテンローラ51a,51bによって感光フィルム3を挟圧する必要がある。したがって、第1および第2のプラテンローラ51a,51bを回転させるには比較的大きな力が必要である。このため、上記回転をモータにより行わせたのでは、モータの大型化が避けられず、また消費電力も多くなる。これに対し、この撮像機能付きプリンタ1Aにおいては、第1および第2のプラテンローラ51a,51bを手動で回転させるために、そのような不具合も適切に解消することができる。また、第1および第2のプラテンローラ51a,51bの回転は、操作用部材53を引っ張るだけで行わせることができ、その操作も簡単である。
【0040】
図13〜図16は、本願発明の参考例を示している。図13以降の図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付してある。
【0041】
図13および図14に示す撮像機能付きプリンタ1Bは、イメージセンサモジュール7の取り付け位置が、上述した撮像機能付きプリンタ1Aとは異なっている。この撮像機能付きプリンタ1Bにおいては、イメージセンサモジュール7が筐体2の蓋部22′とケース31の上面部との間のスペースに配されている。より具体的には、ケース31は、図13の左右幅方向の一端部31aの方が他端部31bよりも厚みが小さく形成されており、上面部31cが底面部に対して傾斜した形状に形成されている。これは、感光フィルム3のうち最も厚みが大きい部分である現像液保持パック304が他端部31b寄りに配されているため、これに対応してケース31の他端部31bの厚みを大きくする必要があるからである。筐体2の蓋部22′は、開口部21を閉じたときにケース31の底面部と略平行となるように設けられている。このため、蓋部22′とケース31の一端部31aとの間にはスペースが形成され、このスペースにイメージセンサモジュール7が配されている。
【0042】
このような構成によれば、ケース31と蓋部22′との間のスペースを有効に利用してイメージセンサモジュール7の取り付けを行っているために、筐体2のサイズをあまり大きくすることなく、イメージセンサモジュール7を筐体2内に組み付けることができる。
【0043】
図15および図16に示す撮像機能付きプリンタ1Cは、イメージセンサモジュール7の取り付け位置が上述した撮像機能付きプリンタ1A,1Bのそれぞれとは異なっている。この撮像機能付きプリンタ1Cにおいては、イメージセンサモジュール7が、第2のプラテンローラ51bとプリントヘッド4の副走査方向への移動領域との間のスペースを利用して筐体2の下壁部に取り付けられている。上記したスペースには、モータ93および制御部6もイメージセンサモジュール7と干渉しないように配されている。
【0044】
このような構成においても、筐体2内の空間スペースを有効に利用してイメージセンサモジュール7の取り付けが図られているために、筐体2をあまり大きなサイズに形成する必要がなく、全体の小型化を図るのに好適となる。本実施形態とは異なり、たとえばモータ93を利用して第1および第2のプラテンローラ51a,51bの回転を行わせるように構成すると、このモータ93として大型のものを用いる必要が生じ、このモータ93を上記スペースに設けた場合には、イメージセンサモジュール7を余裕をもって上記スペースに配することが困難になることも考えられる。これに対し、本実施形態においては、モータ93はプリントヘッド4を副走査方向に移動させるためのトルクを発生させるだけでよく、小型のものでよい。このことにより、上記スペースへのイメージセンサモジュール7の取り付けの容易化が図られている。
【0045】
本願発明は、上述した実施形態に限定されない。たとえば、第1および第2のプラテンローラ51a,51bの回転をモータによって行わせるように構成してもかまわない。
【0046】
本願発明においては、撮像画像データをパーソナルコンピュータなどの外部機器に転送可能な構成にすることもできる。また、たとえば記憶媒体を着脱自在な構成として、この記憶媒体に撮像画像データを記憶させることが可能な構成にすることもできる。また、ファインダ、あるいはファインダの代替となる液晶パネルなどにより構成された画像表示部など、撮像を補助するための付属機器や装置を追加して設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る撮像機能付きプリンタの一例を示す概略斜視図である。
【図2】 図1の撮像機能付きプリンタの内部構造を示す概略斜視図である。
【図3】 感光性記録媒体の一例を示す断面図である。
【図4】 図1の撮像機能付きプリンタの内部構造を示す概略平面図である。
【図5】 図4のV-V線に沿う断面図である。
【図6】 図4のVI-VI線に沿う断面図である。
【図7】 図4のVII-VII線に沿う断面図である。
【図8】 図1における操作用部材を拡大して示す概略斜視図である。
【図9】 図1におけるスライダを拡大して示す概略斜視図である。
【図10】 図4のX-X線に沿う断面図である。
【図11】 (a)ないし(c)は、図1における排出手段を説明するための一連の概略側面図である。
【図12】 撮像手段の一例を示す断面図である。
【図13】 本願発明に係る撮像機能付きプリンタの参考例を示す概略断面図である。
【図14】 図13に示すプリンタの内部構造を示す概略平面図である。
【図15】 本願発明に係る撮像機能付きプリンタの他の参考例における内部構造を示す概略平面図である。
【図16】 図15のXVI-XVI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1A〜1C 撮像機能付きプリンタ
2 筐体
3 感光フィルム(感光性記録媒体)
3′収容部
4 プリントヘッド
7 イメージセンサモジュール(撮像手段)
22,22′ 蓋部
31 ケース
51a 第1のプラテンローラ
51b 第2のプラテンローラ
71 イメージセンサチップ
72a,72b レンズ
721 ハウジング

Claims (2)

  1. 複数のシート状感光性記録媒体を厚み方向に積層した状態で収容する収容部が内部に設けられて、所定の厚みを有する筐体と、上記感光性記録媒体の表面の主走査方向に延びるライン状領域に対して光を選択的に照射可能に構成され、かつ副走査方向への往復動が可能な露光用のプリントヘッドと、上記感光性記録媒体に画像データの潜像を形成可能に上記プリントヘッドの駆動制御を行う制御手段と、上記感光性記録媒体をその厚み方向に挟圧しながら上記筐体の外部に排出可能な排出手段と、撮像手段と、を有しており、かつ、この撮像手段によって撮像された画像の潜像を上記プリントヘッドを利用して上記感光性媒体に形成可能に構成されているプリンタであって、
    上記収容部は、上記感光性記録媒体を収容するケースが取り外し可能に装着される部分であり、
    上記排出手段は、上記ケース内からその一側方に向けて上記感光性記録媒体が排出されたときにこの感光性媒体を挟み込むことが可能なように互いに対をなすように設けられた第1および第2のプラテンローラを備えて構成されており、
    上記第1のプラテンローラは、上記ケースの一側部の一側方に位置しており、かつ、上記第1のプラテンローラの外径が上記ケースの一側部の厚みよりも小さくされていることにより、上記ケースの一側方には、上記筐体の厚み方向において上記筐体の壁部と上記第1のプラテンローラとに挟まれたスペースが形成されており、
    上記撮像手段は、上記スペースに配置されていることを特徴とする、撮像機能付きプリンタ。
  2. 上記第1および第2のプラテンローラの回転は、手動により行うことが可能に構成されている、請求項1に記載の撮像機能付きプリンタ。
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