JP4115873B2 - 熱処理装置および基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、「基板」と称する)を加熱するホットプレートと、当該基板を冷却するクールプレートと、前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で基板を搬送する搬送機構とを備えた熱処理装置およびその熱処理装置を組み込んだ基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、上記基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理、ダイシングなどの一連の諸処理を施すことにより製造されている。これらの諸処理のうち例えばレジスト塗布処理、現像処理およびそれらに付随する熱処理のそれぞれを行う処理ユニットを複数組み込み、搬送ロボットによってそれら各処理ユニット間で基板の循環搬送を行うことにより基板に一連のフォトリソグラフィー処理を施す基板処理装置がいわゆるコータ&デベロッパとして広く用いられている。
【0003】
また、パターンの微細化要求にともなって、近年のコータ&デベロッパは化学増幅型レジストに対応した装置が主流になりつつある。このような化学増幅型レジスト対応の装置では、露光時に生成された酸触媒を加熱して反応を進めることにより高い感度を得るため、露光後のベーク処理の管理が非常に重要となる。具体的には、ベーク温度を一定に維持しなければ基板の面内線幅均一性が低下し、ベーク時間を一定に維持しなければ連続処理における基板間の線幅均一性に影響を与える。
【0004】
従って、露光後ベーク処理の処理条件が一定となるように管理が行われているのであるが、後工程(例えば現像処理)での処理時間が長い場合や、後工程でトラブルがあって基板の停留が有ると、露光後ベーク処理がオーバーベークとなり、線幅均一性が低下することとなる。
【0005】
そこで、露光後ベーク処理を行うホットプレートと冷却処理を行うクールプレートとその間を搬送する専用アームとを一体化したユニットを設け、後工程でのトラブル等があった場合に、所定時間のベーク処理が終了した基板を専用アームでホットプレートからクールプレートに搬送し、線幅均一性に影響を与えない温度まで基板温度を降下させる装置が種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0006】
また、熱処理ユニットにローカル搬送アームを付設し、そのローカル搬送アームそのものにペルチェ素子等の冷却機能を持たせることにより、オーバーベークを防止しているものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−270307号公報
【特許文献2】
特開平10−270523号公報
【特許文献3】
特開平8−162405号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、所定時間のベーク処理が終了した基板を専用アームで直ちにホットプレートからクールプレートに搬送したとしても、その搬送自体に一定時間を要するため、オーバーベークとなるのを確実に防止することは難しかった。また、ローカル搬送アームに冷却機能を付与したとしても、オーバーベークを防止する程度には冷却できるものの、温調精度が十分でないため、ローカル搬送アームによって冷却した基板をさらに通常のクールプレートにて精密に温調するという工程が必要となり、スループットの向上を阻害する要因となっていた。
【0009】
本発明は、上記実施形態に鑑みてなされたものであり、ホットプレートによるオーバーベークを確実に防止するとともに、高いスループットを得ることができる熱処理装置およびそれを組み込んだ基板処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板を加熱するホットプレートと、当該基板を冷却するクールプレートと、前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で基板を搬送する搬送機構とを備えた熱処理装置において、前記搬送機構に、基板の下面のほぼ全面に近接して当該基板を保持する保持プレートと、前記保持プレートを前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で水平方向に沿って往復移動させる往復移動機構と、前記保持プレートを昇降させる昇降機構と、を備え、前記ホットプレートに載置されて加熱された基板を受け取った前記保持プレートが前記往復移動機構によって前記クールプレートの上方に移動された状態にて前記昇降機構に前記保持プレートを下降させて前記クールプレートに密着させている。
【0011】
また、請求項2の発明は、基板を加熱するホットプレートと、当該基板を冷却するクールプレートと、前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で基板を搬送する搬送機構とを備えた熱処理装置において、前記搬送機構に、基板の下面のほぼ全面に近接して当該基板を保持する保持プレートと、前記保持プレートを前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で往復移動させる往復移動機構と、前記保持プレートを昇降させる昇降機構と、を備え、前記ホットプレートに基板が載置されて加熱処理が行われるのと並行して前記保持プレートを前記クールプレートに密着させて温調するとともに、加熱処理終了後に温調された前記保持プレートを前記ホットプレートに移動させて加熱後の基板を受け取らせ、前記保持プレートを前記クールプレートに移動させて密着させている。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明にかかる熱処理装置において、前記クールプレートに前記保持プレートの形状に沿った凹部を形成し、前記ホットプレートにて加熱された基板を受け取った前記保持プレートが前記往復移動機構によって前記クールプレートの上方に移動された状態にて前記昇降機構に前記保持プレートを下降させて前記凹部に嵌合させて密着させている。
【0012】
また、請求項の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明にかかる熱処理装置において、前記ホットプレートおよび前記クールプレートに、それぞれのプレート面よりも下方と上方との間で昇降することによって基板を当該プレート面に接離させる基板支持ピンを備え、前記昇降機構に、上昇した前記基板支持ピンよりも上方の第1の位置、前記クールプレートに密着する第2の位置、前記第1の位置と前記第2の位置との間の中間位置の間で前記保持プレートを昇降させ、前記ホットプレートおよび/または前記クールプレートの前記基板支持ピンが上昇した状態において、前記中間位置に位置する前記保持プレートが前記往復移動機構によって前記ホットプレートおよび/または前記クールプレートの上方に移動できるように前記基板支持ピンを配置している。
【0013】
また、請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれかの発明にかかる熱処理装置において、前記ホットプレートを、露光処理が行われた後の基板の加熱処理を行う露光後ベーク用ホットプレートとしている。
【0014】
また、請求項6の発明は、基板に所定の処理を行う基板処理装置において、基板に処理液を供給して液処理を行う液処理部と、請求項1から請求項のいずれかの発明にかかる熱処理装置と、前記液処理部と前記熱処理装置との間で基板の搬送を行う搬送手段と、を備える。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明にかかる基板処理装置の全体構成を示す平面図である。また、図2は図1の基板処理装置の熱処理部付近を示す平面図である。
【0017】
この基板処理装置1は、レジスト塗布処理、現像処理およびそれらに付随する熱処理を行ういわゆるコータ&デベロッパである。基板処理装置1は、複数枚の基板Wを収納したキャリアCから処理を行うべき基板Wを1枚ずつ搬出するとともに処理を終えた基板Wを再度キャリアCに搬入するためのインデクサINDと、基板Wに対してレジスト塗布処理を行う2個の塗布処理ユニットSCと、露光後の基板Wの現像処理を行う2個の現像処理ユニットSDと、塗布処理や現像処理に付随する熱処理を行う熱処理部16と、塗布処理ユニットSC,現像処理ユニットSDおよび熱処理部16の間で基板Wを搬送するための主搬送ロボットTRと、図外の露光装置(ステッパ)に対して基板Wの受け渡しを行うためのインターフェイスIFBとを備える。
【0018】
インデクサINDは、移載ロボットTFおよび載置ステージ10を備えている。載置ステージ10には、4つのキャリアCを水平方向に沿って配列して載置することができる。それぞれのキャリアCには、多段の収納溝が刻設されており、それぞれの溝には1枚の基板Wを水平姿勢にて(主面を水平面に沿わせて)収容することができる。従って、各キャリアCには、複数の基板W(例えば25枚)を水平姿勢かつ多段に所定の間隔を隔てて積層した状態にて収納することができる。なお、キャリアCの形態としては、基板Wを密閉空間に収納するFOUP(front opening unified pod)やSMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、または収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)のいずれであっても良い。
【0019】
移載ロボットTFは、1本の移載アームTFAを備えており、その移載アームTFAを高さ方向に昇降動作させること、回転動作させることおよび水平方向に進退移動させることができる。また、移載ロボットTFは、2本のガイドレール13に摺動自在に設けられるとともに、ボールネジ12に螺合されている。図示を省略するモータによってボールネジ12を回転させることにより、移載ロボットTFがガイドレール13に沿って水平移動するとともに、それにともなって移載アームTFAもスライド移動することとなる。つまり、移載ロボットTFは、移載アームTFAを3次元的に移動させることができるのである。このような移載ロボットTFの動作により、インデクサINDは、キャリアCから未処理の基板Wを1枚ずつ取り出して主搬送ロボットTRに渡すとともに、処理が完了した基板Wを主搬送ロボットTRから受け取ってキャリアCに収納することができる。
【0020】
基板処理装置1の中央部には、主搬送ロボットTRが配置され、その周囲を取り囲むようにして2個の塗布処理ユニットSCおよび2個の現像処理ユニットSDが配置されている。すなわち、基板処理装置1の手前側(図面下側)に2個の塗布処理ユニットSCが並設され、奥側(図面上側)に2個の現像処理ユニットSDが並設され、それらの中央に主搬送ロボットTRが配置されている。
【0021】
塗布処理ユニットSCは、基板Wを回転させつつフォトレジストを滴下してレジスト塗布処理を行う、いわゆるスピンコータである。一方、現像処理ユニットSDは露光後の基板W上に現像液を供給することによって現像処理を行う、いわゆるスピンデベロッパである。塗布処理ユニットSCおよび現像処理ユニットSDはいずれも基板Wに対してフォトレジストや現像液等の処理液を供給する処理ユニットであり、本明細書ではこれら処理液を使用する処理ユニットを「液処理ユニット」と称する。なお、塗布処理ユニットSCまたは現像処理ユニットSDのいずれかに代えて基板Wを洗浄液によって洗浄する洗浄処理ユニットを配置するようにしても良いし、レジスト塗布後の基板Wの端縁部を露光するエッジ露光ユニットを設けるようにしても良い。
【0022】
塗布処理ユニットSCおよび現像処理ユニットSDのそれぞれの上部には熱処理部16が配置されている。熱処理部16は多段に積層配置されるものであるが、図2では図示の便宜上、1段の4個の熱処理部16のみを示している。各熱処理部16は、基板Wを加熱するホットプレートと、基板Wを冷却するクールプレートと、それらホットプレートとクールプレートとの間で基板Wを搬送するローカル搬送ロボットとを備えたものであるが、その構成の詳細については後述する。また、本明細書では液処理ユニットおよび熱処理ユニットを総称して「処理ユニット」としている。
【0023】
図3は、主搬送ロボットTRの外観斜視図である。この主搬送ロボットTRは、例えば特開平11−186360号公報に開示されるようなロボットと同様の構成を備えており、基板Wを保持する一対の搬送アーム5a,5bを互いに独立に水平方向(X方向)に移動させるための水平移動機構と、搬送アーム5a,5bを同期して鉛直方向(Z方向)に移動させるための伸縮昇降機構と、鉛直軸周り(θ方向)に回転させるための回転駆動機構とを備えている。そして、これらの機構によって搬送アーム5a,5bは3次元的に移動することが可能である。
【0024】
主搬送ロボットTR1の伸縮昇降機構は、いわゆるテレスコピック型の伸縮機構である。すなわち、ベルトとローラとを複数の組み合わせたものをモータによって駆動することにより多段入れ子構造を伸縮させる構造であって、カバー40dをカバー40cに収納可能であり、カバー40cをカバー40bに収納可能であり、カバー40bをカバー40aに収納可能である。そして、搬送アーム5a,5bを降下させる際には、カバーを順次に収納していくことができ、逆に、搬送アーム5a,5bを上昇させる際には収納した状態のカバーが順次に引き出されるように構成されている。これらのカバー40a〜40dは内部に設けられている伸縮昇降機構が、動作する際に発生する粉塵を主搬送ロボットTR1の外部に出さないために設けられており、これにより基板Wへのパーティクルの付着を抑制することができる。
【0025】
また、この主搬送ロボットTR1は基台25上に設置されており、基台25の中心を軸としてθ方向に回転することができるように回転駆動機構が構成されている。なお、基台25に固定された状態で、固定カバー26が取り付けられている。さらに、一対の搬送アーム5a,5bが2本のアームセグメントの屈伸動作によって互いに独立に直線状に進退可能となるように水平移動機構が構成されている。
【0026】
以上のような動作機構によって、主搬送ロボットTRは一対の搬送アーム5a,5bを3次元的に移動させることができ、インデクサIND、各処理ユニットおよびインターフェイスIFBの間で基板Wの受け渡しを行う。
【0027】
インターフェイスIFBは、図示を省略する搬送機構およびバッファカセットを備えており、主搬送ロボットTRからレジスト塗布処理済の基板Wを受け取って図外の露光装置に渡すとともに、該露光装置から露光済の基板Wを受け取って主搬送ロボットTRに渡す機能を有する。また、インターフェイスIFBは、基板処理装置1での処理時間と露光装置での処理時間との差に起因した基板受け渡しタイミングのずれを調整すべく、露光前後の基板Wを一時的にバッファカセットに収容することもある。
【0028】
次に、熱処理部16の構成について図4から図7を用いてさらに説明する。上述したように熱処理部16は、基板Wを加熱するホットプレートと、基板Wを冷却するクールプレートと、それらの間で基板Wを搬送するローカル搬送ロボットとを備えている。ホットプレートは基板Wを加熱して所定の温度にまで昇温するものであるが、本実施形態の基板処理装置1にはその用途に応じて、密着強化処理を行う密着強化プレートAHL、露光前のレジスト塗布済基板を加熱処理するプリベークプレートHP1、露光直後の基板を加熱処理する露光後ベークプレートPEB、現像後の基板を加熱処理するホットプレートHP2等が設けられている(図2参照)。以下では、ホットプレートとして露光後ベークプレートPEBを備えた熱処理部16について説明するが、他のホットプレートを備えた熱処理部16についても同様の構成である。
【0029】
図4および図5はそれぞれ、熱処理部16の要部斜視図および平面図である。この熱処理部16は、露光後ベーク処理を行う露光後ベークプレートPEBと、露光後ベーク処理後の冷却処理を行うクールプレートCP3と、露光後ベークプレートPEBとクールプレートCP3との間で基板Wを搬送するローカル搬送ロボットLHUとを備える。
【0030】
露光後ベークプレートPEBは、基板Wを加熱して露光後ベーク処理に必要な温度、例えば140℃程度にまで昇温するホットプレートである。また、クールプレートCP3は、基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに、基板Wを当該所定の温度に維持するクールプレートである。露光後ベークプレートPEBおよびクールプレートCP3は、基板Wを裏面から支持して昇降させる支持ピンを備えている。図6は、図5におけるクールプレートCP3のX−X線断面図である。
【0031】
クールプレートCP3には6本の支持ピン61が設けられている。6本の支持ピン61はクールプレートCP3に設けられた貫通孔を貫通してリンク部材65に立設されており、そのリンク部材65はエアシリンダ66によって昇降される。エアシリンダ66によってリンク部材65が昇降されることにより、6本の支持ピン61もそれに同期して昇降される。リンク部材65が上昇されると、6本の支持ピン61もそれにともなって上昇し、それらの先端がプレート面よりも上方に突出する(図6の二点鎖線)。逆に、リンク部材65が下降されると、6本の支持ピン61もそれにともなって下降し、それらの先端が貫通孔内に入り込んでプレート面よりも下方に下がる(図6の実線)。
【0032】
図5に示すように、露光後ベークプレートPEBには4本の支持ピン62が設けられている。これら支持ピン62も支持ピン61と同様に露光後ベークプレートPEBのプレート面よりも上方と下方との間で同期して昇降される。
【0033】
ローカル搬送ロボットLHUは、保持プレート51と、その保持プレート51を水平方向に沿って露光後ベークプレートPEBとクールプレートCP3との間で往復移動させる往復移動機構71と、保持プレート51を昇降させる昇降機構70とを備える。
【0034】
保持プレート51は、熱伝導の良好な金属、例えばアルミニウムにて形成された板状部材である。保持プレート51を上面から見た形状は矩形の板状部材の四隅に矩形の切り欠き部を設けたものとなっている。保持プレート51の幅方向Dの長さは、切り欠き部が存在しない位置においても基板Wの径より若干短い。また、保持プレート51の長手方向Lの長さは切り欠き部が存在しない位置においては基板Wの径よりも長いものの、切り欠き部が存在する位置では基板Wの径より若干短い。このため、基板Wの中心を保持プレート51の中心に合わせて保持プレート51が基板Wを保持すると、基板Wの一部は保持プレート51からはみ出ることとなる。なお、保持プレート51の上面には基板Wを位置決めする4個のウェハガイド48および基板Wを載置する複数の突起が設けられており、これによって基板Wの中心が保持プレート51の中心に合わせられた状態で保持プレート51に基板Wが保持されるとともに、保持プレート51とそれに保持された基板Wの裏面との間には所定のプロキシミティーギャップが形成されることとなる。従って、保持プレート51は、基板Wの下面のほぼ全面に近接してその基板Wを保持することとなる。
【0035】
図7は、ローカル搬送ロボットLHUの往復移動機構71および昇降機構70を説明する正面図である。保持プレート51はアーム52に連結されている。なお、保持プレート51はアーム52に対して完全に固定されているものではなく、例えばゴム等の弾性部材を介して連結したり、一点にて掛着することにより、保持プレート51がアーム52に対して若干動けるように連結されている。アーム52は基台50に立設されたガイドレール57に対して摺動自在とされるとともに、基台50に回転自在に立設されたボールネジ58に螺合されている。ボールネジ58はベルト60を介して基台50に固設されたモータ59に連動連結されている。すなわち、ボールネジ58の外周に固設された従動プーリとモータ59の回転軸に連結された主動プーリとにベルト60が巻き掛けられている。モータ59が駆動すると、その駆動力はベルト60を介してボールネジ58に伝達され、ボールネジ58が回転することによってアーム52および保持プレート51が昇降するように昇降機構70は構成されている。
【0036】
このときにモータ59の回転量に応じて、上昇位置H1(第1の位置)と、下降位置H3(第2の位置)と、それらの間の中間位置H2の間で保持プレート51が昇降する。上昇位置H1は、上昇した支持ピン61,62の先端よりも上方の位置である。下降位置H3は、保持プレート51がクールプレートCP3に密着する位置である。そして、中間位置H2は、上昇した支持ピン61,62の先端よりも下方ではあるが、クールプレートCP3および露光後ベークプレートPEBのプレート面よりも上方の位置である。
【0037】
また、基台50はベルト56に固設されている。ベルト56は、ローカル搬送ロボットLHUに固定配置されたモータ53の回転軸に連結された主動プーリ54と従動プーリ55とに巻き掛けられている。モータ53が駆動すると、ベルト56が回走し、それにともなって基台50およびそれに連結された保持プレート51が水平方向に沿って移動するように往復移動機構71は構成されている。この往復移動機構71によって保持プレート51はクールプレートCP3と露光後ベークプレートPEBとの間で往復移動することができる。
【0038】
ところで、支持ピン61,62は図5に示すような位置に配置されている。基板Wを保持する保持プレート51が露光後ベークプレートPEBの上方の上昇位置H1に位置している状態で、支持ピン62を上昇させ、さらに保持プレート51が中間位置H2まで下降すると、保持プレート51から支持ピン62に基板Wが渡される。このときに、4本の支持ピン62の配置態様はクールプレートCP3側が開放されているため、中間位置H2の保持プレート51がクールプレートCP3に向かってスライド移動を行っても支持ピン62と干渉しない。すなわち、露光後ベークプレートPEBの支持ピン62が上昇した状態において、中間位置H2に位置する保持プレート51が往復移動機構71によってクールプレートCP3の上方に移動できるように4本の支持ピン62は配置されているのである。
【0039】
基板Wを受け取った支持ピン62が下降すると、その基板Wは露光後ベークプレートPEBのプレート面に載置される。その後、支持ピン62が再び上昇すると露光後ベークプレートPEBのプレート面から支持ピン62によって基板Wが持ち上げられる。すなわち、支持ピン62が露光後ベークプレートPEBのプレート面よりも下方と上方との間で昇降することによって基板Wは当該プレート面に接離されるのである。
【0040】
一方、基板Wを保持する保持プレート51がクールプレートCP3の上方の上昇位置H1に位置している状態で、支持ピン61を上昇させ、さらに保持プレート51が中間位置H2まで下降すると、保持プレート51から支持ピン61に基板Wが渡される。6本の支持ピン61の配置態様は露光後ベークプレートPEB側が開放されたものではないため、中間位置H2の保持プレート51がクールプレートCP3に向かってスライド移動を行うことはできない。
【0041】
また、クールプレートCP3のプレート面には保持プレート51の形状に沿った凹部49が形成されている。保持プレート51がクールプレートCP3の上方に位置しているときに、昇降機構70が保持プレート51を下降位置H3まで下降させることによってその保持プレート51を凹部49に嵌合させることができる。このときに、保持プレート51はアーム52に対して若干動けるように連結されているため、多少の設置誤差等があったとしても保持プレート51は凹部49に密着した状態で嵌合する。保持プレート51が凹部49に嵌合した状態では、クールプレートCP3のプレート面が面一となる。よって、支持ピン61が下降しているときに、基板Wを保持する保持プレート51が凹部49に嵌合すると、クールプレートCP3のプレート面に基板Wが載置されることとなる。
【0042】
この状態で支持ピン61が上昇すると、クールプレートCP3のプレート面から支持ピン61によって基板Wが持ち上げられる。すなわち、支持ピン61がクールプレートCP3のプレート面よりも下方と上方との間で昇降することによって基板Wは当該プレート面に接離されるのである。
【0043】
なお、主搬送ロボットTRと熱処理部16との間の基板Wの受け渡しは、ホットプレートおよびクールプレートのいずれにおいても可能であるが、通常は搬送アーム5a,5bへの熱影響を低減するためにクールプレートにおいて行われる。
【0044】
以上のような構成を有する基板処理装置1における基板Wの処理手順について説明を続ける。ここではまず、基板処理装置1全体におけるフローについて簡単に説明した後、熱処理部16の動作について説明する。
【0045】
図8は、基板処理装置1における基板Wの搬送手順を示す図である。まず、インデクサINDから未処理の基板Wが払い出される。具体的には、移載ロボットTFがキャリアCから未処理の基板Wを1枚取り出して主搬送ロボットTRに渡す。主搬送ロボットTRは、受け取った基板Wを密着強化プレートAHLに搬入する。密着強化処理が終了した基板Wは主搬送ロボットTRによってクールプレートCP1に搬送され冷却される。そして、主搬送ロボットTRはクールプレートCP1から塗布処理ユニットSCに基板Wを搬送する。塗布処理ユニットSCでは基板Wのレジスト塗布処理が行われる。なお、塗布処理ユニットSCは2つ設けられているが、主搬送ロボットTRはこれらのうちのいずれかに基板Wを搬送するようにすれば良い。また、本実施形態にて塗布されるレジストは化学増幅型レジストである。
【0046】
レジスト塗布処理が終了した基板Wは、主搬送ロボットTRによって塗布処理ユニットSCからプリベークプレートHP1を有する熱処理部16に搬送される。このときには一旦該熱処理部16内のクールプレートCP2に基板Wが搬入され、その基板Wは熱処理部16内のローカル搬送ロボットによってプリベークプレートHP1に搬送される。プリベークプレートHP1では、塗布されたレジスト中の余分な溶媒成分を蒸発させ、レジストと基板Wとの密着性を強固にし、安定した感度のレジスト膜を形成するための加熱処理(プリベーク)が行われる。プリベークが終了してレジスト膜が形成された基板Wは上記ローカル搬送ロボットによってプリベークプレートHP1から再びクールプレートCP2に搬送され冷却される。
【0047】
その後、主搬送ロボットTRが熱処理部16のクールプレートCP2から基板Wを取り出してインターフェイスIFBに渡す。インターフェイスIFBに搬送された基板Wは、基板処理装置1に連結された露光装置に渡され、その露光装置においてパターン露光が行われる。
【0048】
パターン露光が終了した基板Wは再びインターフェイスIFBに戻され、主搬送ロボットTRによって露光後ベークプレートPEBを有する熱処理部16に搬送される。このときにも一旦該熱処理部16内のクールプレートCP3に基板Wが搬入され、その基板Wは熱処理部16内のローカル搬送ロボットLHUによって露光後ベークプレートPEBに搬送される。露光後ベークプレートPEBでは、露光時の光化学反応によって生じた生成物をレジスト膜内に均一に拡散させるための加熱処理(Post Exposure Bake)が行われる。露光後ベーク処理が終了した基板Wは上記ローカル搬送ロボットLHUによって露光後ベークプレートPEBから再びクールプレートCP3に搬送され冷却される。
【0049】
次に、主搬送ロボットTRが熱処理部16のクールプレートCP3から基板Wを取り出して現像処理ユニットSDに搬送する。現像処理ユニットSDでは、基板Wの現像処理が行われる。なお、現像処理ユニットSDも2つ設けられているが、主搬送ロボットTRはこれらのうちのいずれかに基板Wを搬送するようにすれば良い。
【0050】
現像処理が終了した基板Wは、主搬送ロボットTRによって現像処理ユニットSDからホットプレートHP2を有する熱処理部16に搬送される。このときにも一旦該熱処理部16内のクールプレートCP4に基板Wが搬入され、その基板Wは熱処理部16内のローカル搬送ロボットによってホットプレートHP2に搬送される。ホットプレートHP2では、現像処理後の基板Wの加熱処理が行われる。加熱処理が終了した基板Wは上記ローカル搬送ロボットによってホットプレートHP2から再びクールプレートCP4に搬送され冷却される。
【0051】
その後、主搬送ロボットTRが熱処理部16のクールプレートCP4から基板Wを取り出してインデクサINDに戻す。具体的には、移載ロボットTFが主搬送ロボットTRから処理済の基板Wを受け取ってキャリアCに格納する。このようにして一連のフォトリソグラフィー処理が終了する。
【0052】
次に、熱処理部16における動作について図9から図17を参照しつつさらに説明する。ここでは、露光後ベークプレートPEBを備えた熱処理部16について説明するが、他のホットプレートを備えた熱処理部16についても同様の動作を行う。
【0053】
上述したように、露光後ベークプレートPEBを備えた熱処理部16には、主搬送ロボットTRによって露光直後の基板Wが搬入される。基板Wが搬入されるときには、図9に示すように、支持ピン61,62がともに上昇するとともに、保持プレート51がクールプレートCP3の下降位置H3まで下降されて凹部49に嵌合した状態となっている。この状態にて、主搬送ロボットTRが基板を保持する搬送アーム5a(または搬送アーム5b)をクールプレートCP3の上方に進入させて下降することにより、搬送アーム5aから支持ピン61に基板Wが渡される。図10は、支持ピン61に基板Wが渡された状態を示している。なお、搬送アーム5a,5bは基板Wの端縁部を保持するものであるため、基板Wの受け渡し時に支持ピン61と干渉することはない。また、このときには保持プレート51がクールプレートCP3の凹部49に嵌合・密着され、クールプレートCP3によって約23℃に温調されている。
【0054】
次に、昇降機構70によって保持プレート51が下降位置H3から上昇位置H1まで上昇して支持ピン61から基板Wを受け取る(図11)。このときには、基板Wの下面のほぼ全面が保持プレート51に近接した状態にて基板Wが保持されるため、基板Wの温調もなされることとなる。
【0055】
次に、基板Wを受け取った保持プレート51が往復移動機構71によってクールプレートCP3から露光後ベークプレートPEBに向けてスライド移動する(図12)。このスライド移動では、保持プレート51が上昇位置H1にまで上昇しているため、支持ピン61,62と干渉するおそれはない。
【0056】
次に、基板Wを保持する保持プレート51が上昇位置H1から中間位置H2まで下降する。これにより、図13に示すように、保持プレート51から支持ピン62に基板Wが渡される。このときに、保持プレート51は中間位置H2にまでしか下降しないため、露光後ベークプレートPEBに接触することはなく、その熱影響は最小限に抑制される。また、支持ピン62に基板Wが渡されるのと同時に、支持ピン61がプレート面より下方に下降する。
【0057】
そして、基板Wを渡した保持プレート51が往復移動機構71によって露光後ベークプレートPEBからクールプレートCP3に向けてスライド移動して戻ってくる。それと同時に、基板Wを受け取った支持ピン62が下降して、露光後ベークプレートPEBのプレート面に基板Wが載置される(図14)。これにより、基板Wの露光後ベーク処理が進行する。なお、露光後ベークプレートPEBのベーク温度は例えば140℃である。
【0058】
基板Wを渡した保持プレート51がクールプレートCP3に向けてスライド移動するときには、中間位置H2にて水平方向に移動することとなる。このときに、4本の支持ピン62の配置態様はクールプレートCP3側が開放されているため、中間位置H2の保持プレート51がクールプレートCP3に向かってスライド移動を行っても支持ピン62と干渉しない。また、クールプレートCP3の支持ピン61は下降しているため、その支持ピン61と保持プレート51とが干渉することもない。これにより、保持プレート51は中間位置H2のままクールプレートCP3の上方まで戻ってくることができる。なお、支持ピン61を下降させるのは保持プレート51との干渉を防止することが目的であるため、支持ピン62に基板Wが渡されるのと同時に下降させることに限定されず、保持プレート51が上昇して支持ピン61から基板Wを受け取った後クールプレートCP3に戻ってくるまでの任意の時点で支持ピン61を下降させることが可能である。
【0059】
図14の状態にて所定時間の露光後ベーク処理が行われる。なお、これに並行して、クールプレートCP3に戻ってきた保持プレート51を下降位置H3まで下降させて凹部49に嵌合・密着させ、クールプレートCP3による温調を行うようにしても良い。
【0060】
所定時間が経過した後、支持ピン62が上昇して露光後ベークプレートPEBのプレート面から基板Wを受け取って上昇させる。これにより基板Wに対する加熱は終了する。それと同時に、保持プレート51が中間位置H2の高さにてクールプレートCP3から露光後ベークプレートPEBに向けてスライド移動する。その結果、図13に示したのと同じ状態となる。
【0061】
次に、保持プレート51が中間位置H2から上昇位置H1にまで上昇して、支持ピン62から基板Wを受け取る(図15)。このときには、基板Wの下面のほぼ全面が保持プレート51に近接した状態にて基板Wが保持されるため、保持プレート51によって基板Wの温度が直ちに約30℃低下し、加熱による反応が停止する。
【0062】
次に、基板Wを受け取った保持プレート51が往復移動機構71によって露光後ベークプレートPEBからクールプレートCP3に向けてスライド移動する(図16)。このスライド移動では、保持プレート51が上昇位置H1にまで上昇しているため、支持ピン62と干渉するおそれはない。なお、支持ピン62は下降したままである。
【0063】
そして、基板Wを保持する保持プレート51が上昇位置H1から下降位置H3まで下降する。これによって、図17に示すように、保持プレート51が凹部49に嵌合・密着し、クールプレートCP3による基板Wの冷却および精密な温調が行われることとなる。
【0064】
その後、所定時間の冷却・温調処理が終了した後、支持ピン61が上昇してクールプレートCP3のプレート面から基板Wを受け取って上昇させる。そして、主搬送ロボットTRが搬送アーム5a(または搬送アーム5b)をクールプレートCP3の上方に進入させて支持ピン61から基板Wが受け取った後、搬送アーム5aを退出させる。このようにして熱処理部16における一連の動作が終了する。
【0065】
以上のようにすれば、露光後ベーク処理が終了した基板Wは、その下面のほぼ全面が保持プレート51に近接した状態にて直ちに保持プレート51に保持されることとなるため、それ以上の熱処理反応が進まない温度域にまで迅速に冷却されることとなる。従って、後工程(例えば現像処理)でトラブルがあったような場合であっても、オーバーベークとなるのを確実に防止することができる。特に、露光後ベーク処理では加熱処理時間が連続処理における基板W間の線幅均一性に影響を与えるため、オーバーベークを確実に防止することの意義は大きい。
【0066】
また、保持プレート51によってオーバーベークを防止する程度にまで冷却された基板Wはそのままローカル搬送ロボットLHUによってクールプレートCP3に搬送されて、冷却・温調される。このクールプレートCP3は基板Wの精密な温調が可能であるため、主搬送ロボットTRが熱処理部16から基板Wを受け取って別のクールプレートに搬送する必要はなく、そのまま現像処理ユニットSDに搬送することができる。すなわち、従来であれば、露光後ベーク処理の終了した基板Wを主搬送ロボットTRが精密温調可能なクールプレートに搬送しなければならなかったのであるが、本実施形態では主搬送ロボットTRが熱処理部16に基板Wを搬送するだけで露光後ベーク処理およびその後の冷却・精密温調が行われることとなる。従って、主搬送ロボットTRによる搬送工程数を削減することができ、基板処理装置1全体におけるスループットを向上させることができる。
【0067】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、露光後ベークプレートPEBとクールプレートCP3との間で基板Wを搬送するローカル搬送ロボットLHUを図18,19に示すようなものとしても良い。このローカル搬送ロボットでは、保持アーム93とリンク部材92とが屈伸運動を行うことによって基板Wをスライド移動させる。
【0068】
保持アーム93の基端部には軸96が配設されており、この軸96にはプーリ97が固定されている。また、リンク部材92の基端部には軸98が配設されており、この軸98には歯車89およびプーリ99が固定されている。プーリ97とプーリ99との間にはベルト88が巻き掛けられている。なお、プーリ99の径とプーリ97の径とは2対1に設定されている。
【0069】
歯車89は基台91に内蔵されたモータ87の回転軸に噛合されている。また、基台91自体も固定台90に内蔵されたボールネジ95に螺合されている。ボールネジ95の外周に固設された歯車にはモータ94の回転軸が噛合されている。
【0070】
このような構成により、モータ94が駆動するとボールネジ95が回転し、基台91および保持アーム93が昇降する。また、モータ87が駆動して、リンク部材92を時計回りに回転させると、保持アーム93はプーリ99,ベルト88,プーリ97を介して駆動を受け、リンク部材92に対して反時計回りに回転する。このようにして保持アーム93は露光後ベークプレートPEBとクールプレートCP3との間で往復移動することとなる。
【0071】
また、このようなローカル搬送ロボット以外にも、2軸の垂直リンク機構を採用したロボット等を採用することができる。すなわち、ローカル搬送ロボットとしては、基板Wの下面のほぼ全面に近接して当該基板Wを保持する保持プレートと、保持プレートをホットプレートとクールプレートとの間で往復移動させる往復移動機構と、保持プレートを昇降させる昇降機構と、を備えたものであれば種々のものを用いることが可能である。
【0072】
また、上記実施形態においては、露光後ベークプレートPEBを備えた熱処理部16について主に説明したが、プリベークプレートHP1やホットプレートHP2を備えた熱処理部16についても同様に構成することで、同様の効果が得られることは勿論である。
【0073】
また、上記実施形態においては、クールプレートCP3に凹部49を設け、そこに保持プレート51を嵌合させるようにしていたが、特に凹部を設けず単に保持プレート51をクールプレートCP3のプレート面に密着させるようにしても良い。保持プレート51は熱伝導の良好な金属にて形成されているため、クールプレートCP3に密着させるだけでその温調を容易に行うことができる。もっとも、上記実施形態のようにクールプレートCP3の凹部49に保持プレート51を嵌合させた方がより確実に精密な温調を行うことができる。
【0074】
また、本発明にかかる熱処理装置および基板処理装置は半導体基板を処理する装置のみならず、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等を処理する装置に適用することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、搬送機構が基板の下面のほぼ全面に近接して当該基板を保持する保持プレートを備え、ホットプレートに載置されて加熱された基板を受け取った保持プレートが往復移動機構によってクールプレートの上方に移動された状態にて昇降機構が保持プレートを下降させてクールプレートに密着させるため、保持プレートが加熱された基板を受け取るだけでホットプレートによるオーバーベークを確実に防止することができ、さらに保持プレートをクールプレートに密着させることによって精密温調が可能となり、高いスループットを得ることができる。
【0076】
また、請求項2の発明によれば、搬送機構が基板の下面のほぼ全面に近接して当該基板を保持する保持プレートを備え、ホットプレートに基板が載置されて加熱処理が行われるのと並行して保持プレートをクールプレートに密着させて温調するとともに、加熱処理終了後に温調された保持プレートをホットプレートに移動させて加熱後の基板を受け取らせ、その保持プレートをクールプレートに移動させて密着させるため、ホットプレートによるオーバーベークを確実に防止することができ、さらに保持プレートをクールプレートに密着させることによって精密温調が可能となり、高いスループットを得ることができる。
また、請求項3の発明によれば、ホットプレートにて加熱された基板を受け取った保持プレートが往復移動機構によってクールプレートの上方に移動された状態にて昇降機構が保持プレートを下降させてクールプレートの凹部に嵌合させて密着させるため、保持プレートを介したクールプレートによる基板の精密温調がより確実なものとなる。
【0077】
また、請求項の発明によれば、ホットプレートおよび/またはクールプレートの基板支持ピンが上昇した状態において、中間位置に位置する保持プレートが往復移動機構によってホットプレートおよび/またはクールプレートの上方に移動できるように基板支持ピンを配置しているため、基板の下面のほぼ全面に近接して当該基板を保持する保持プレートであってもホットプレートおよび/またはクールプレートに対する基板の受け渡しが可能となる。
【0078】
また、請求項の発明によれば、ホットプレートが露光処理が行われた後の基板の加熱処理を行う露光後ベーク用ホットプレートであるため、露光後ベークのオーバーベークを防止することができ、基板間の線幅均一性を維持することができる。
【0079】
また、請求項6の発明によれば、基板処理装置が請求項1から請求項のいずれかに記載の熱処理装置を備えるため、ホットプレートによるオーバーベークを確実に防止することができるとともに、保持プレートをクールプレートに密着させることによって精密温調が可能となり、その結果搬送手段が改めて基板をクールプレートに搬送する必要がなくなり、高いスループットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基板処理装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1の基板処理装置の熱処理部付近を示す平面図である。
【図3】図1の基板処理装置の主搬送ロボットの外観斜視図である。
【図4】図1の基板処理装置の熱処理部の要部斜視図である。
【図5】図1の基板処理装置の熱処理部の平面図である。
【図6】図5におけるクールプレートのX−X線断面図である。
【図7】ローカル搬送ロボットの往復移動機構および昇降機構を説明する正面図である。
【図8】図1の基板処理装置における基板の搬送手順を示す図である。
【図9】熱処理部の動作を示す図である。
【図10】熱処理部の動作を示す図である。
【図11】熱処理部の動作を示す図である。
【図12】熱処理部の動作を示す図である。
【図13】熱処理部の動作を示す図である。
【図14】熱処理部の動作を示す図である。
【図15】熱処理部の動作を示す図である。
【図16】熱処理部の動作を示す図である。
【図17】熱処理部の動作を示す図である。
【図18】ローカル搬送ロボットの他の例を示す図である。
【図19】ローカル搬送ロボットの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置
16 熱処理部
49 凹部
51 保持プレート
61,62 支持ピン
70 昇降機構
71 往復移動機構
CP1,CP2,CP3,CP4 クールプレート
HP1,HP2 ホットプレート
IFB インターフェイス
IND インデクサ
LHU ローカル搬送ロボット
PEB 露光後ベークプレート
SC 塗布処理ユニット
SD 現像処理ユニット
TR 主搬送ロボット
W 基板

Claims (6)

  1. 基板を加熱するホットプレートと、当該基板を冷却するクールプレートと、前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で基板を搬送する搬送機構とを備えた熱処理装置において、
    前記搬送機構は、
    基板の下面のほぼ全面に近接して当該基板を保持する保持プレートと、
    前記保持プレートを前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で水平方向に沿って往復移動させる往復移動機構と、
    前記保持プレートを昇降させる昇降機構と、
    を備え、
    前記ホットプレートに載置されて加熱された基板を受け取った前記保持プレートが前記往復移動機構によって前記クールプレートの上方に移動された状態にて前記昇降機構が前記保持プレートを下降させて前記クールプレートに密着させることを特徴とする熱処理装置。
  2. 基板を加熱するホットプレートと、当該基板を冷却するクールプレートと、前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で基板を搬送する搬送機構とを備えた熱処理装置において、
    前記搬送機構は、
    基板の下面のほぼ全面に近接して当該基板を保持する保持プレートと、
    前記保持プレートを前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で往復移動させる往復移動機構と、
    前記保持プレートを昇降させる昇降機構と、
    を備え、
    前記ホットプレートに基板が載置されて加熱処理が行われるのと並行して前記保持プレートを前記クールプレートに密着させて温調するとともに、加熱処理終了後に温調された前記保持プレートを前記ホットプレートに移動させて加熱後の基板を受け取らせ、前記保持プレートを前記クールプレートに移動させて密着させることを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の熱処理装置において、
    前記クールプレートに前記保持プレートの形状に沿った凹部を形成し、
    前記ホットプレートにて加熱された基板を受け取った前記保持プレートが前記往復移動機構によって前記クールプレートの上方に移動された状態にて前記昇降機構が前記保持プレートを下降させて前記凹部に嵌合させて密着させることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記ホットプレートおよび前記クールプレートは、それぞれのプレート面よりも下方と上方との間で昇降することによって基板を当該プレート面に接離させる基板支持ピンを備え、
    前記昇降機構は、上昇した前記基板支持ピンよりも上方の第1の位置、前記クールプレートに密着する第2の位置、前記第1の位置と前記第2の位置との間の中間位置の間で前記保持プレートを昇降させ、
    前記ホットプレートおよび/または前記クールプレートの前記基板支持ピンが上昇した状態において、前記中間位置に位置する前記保持プレートが前記往復移動機構によって前記ホットプレートおよび/または前記クールプレートの上方に移動できるように前記基板支持ピンを配置したことを特徴とする熱処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記ホットプレートは、露光処理が行われた後の基板の加熱処理を行う露光後ベーク用ホットプレートであることを特徴とする熱処理装置。
  6. 基板に所定の処理を行う基板処理装置において、
    基板に処理液を供給して液処理を行う液処理部と、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の熱処理装置と、
    前記液処理部と前記熱処理装置との間で基板の搬送を行う搬送手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置
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