JP4115346B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球を貯留する球貯留タンクと、該球貯留タンクから流下された遊技球を整列して下流側に案内する整列案内流路とを備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技盤の前面の各種入賞口等が設けられた遊技領域に遊技球を発射し、例えば、遊技球が入賞口に入賞した場合に、入賞に対応して遊技球(賞球)を払い出すパチンコ遊技機等の遊技機が知られている。
このような遊技機には、入賞に応じて所定数の遊技球を払い出す球排出装置に遊技球を供給するために、遊技球が貯留される球貯留タンクと、球貯留タンクから流下する遊技球を整列させて球排出装置側に案内する整列案内流路とを備えている。なお、球排出装置は、入賞に対応する賞球の払い出しの他に、例えば、球貸装置からの信号に基づいて、遊技球(貸球)を払い出す場合もある。
【0003】
従来、前記球貯留タンクと、整列案内流路とは、合成樹脂からなり、それぞれ別部材として成型されていた。また、パチンコ遊技機の機枠に開閉自在に取り付けられるとともに前記遊技盤を支持する前面枠の裏面に裏機構盤が取り付けられ、前記球貯留タンクと、整列案内流路とは、裏機構盤の一部として裏機構盤本体に取り付けられていた。
パチンコ遊技機の製造コストや組み立ての容易さを考慮した場合に、球貯留タンクと整列案内流路とが一体の部材として1つの成型用金型で成型されることが望ましい。しかし、球貯留タンクと整列案内流路とを一体の部材とした場合に形状が複雑で、成型が困難であった。
【0004】
そこで、球貯留タンクの一部と裏機構盤本体とを一体に形成し、かつ、球貯留タンクの残りの部分と整列案内流路(タンクレール)とを一体に形成する構成、言い換えれば、球貯留タンクを裏機構盤本体に一体に形成する部分と、整列案内流路に一体に形成する部分とに分割した構成とすることにより、裏機構盤本体の金型と整列案内流路用の金型とがあれば、球貯留タンクも形成できることになり製造コストの低減を図ることができる(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような構成とすれば、裏機構盤本体に整列案内流路を取り付けることにより、球貯留タンクも裏機構盤本体に取り付けられた状態となり、パチンコ遊技機の組み立ても容易となる。
【0005】
一方、球貯留タンクは、上方が開放された箱状となっており、遊技機の左右方向に長い平面長方形となっている。そして、例えば、球貯留タンクの底面を構成する底壁は、遊技機の後から向かって右から左に下がるように傾斜している。そして、底壁の傾斜下流側端部に開口部が形成され、整列案内流路の上流側端部が前記開口部の下に配置されており、球貯留タンク内の遊技球が底壁の傾斜に沿って開口部に向かい、開口部から整列案内流路に流下するようになっている。
【0006】
なお、球排出装置は、上述の遊技球の入賞等に基づいて、必要な時だけ遊技球を払い出すので、球貯留タンクから整列案内流路への球の流れは、貯留された遊技球が常時は止まった状態で、球排出装置が作動した時だけ遊技球が流れるようになっている。上述のような球貯留タンクにおいては、遊技球が流れていない状態で、底壁の傾斜により球貯留タンク内の遊技球の荷重の多くが、底壁の開口部から整列案内流路の部分に貯まっている状態の遊技球にかかった状態となっている。また、上流側からの遊技球の荷重(球圧)により、底壁の開口部から整列案内流路の部分に遊技球が幾重にも重なって大きな固まりとなりやすい。すなわち、底壁の開口部及びその周囲では、球貯留タンクの各種部材や整列案内流路の各種部材間に挟まれた状態の複数の遊技球が互いに噛み合って大きな固まりとなった状態又は大きな固まりとならなくても球同士が噛み合ってブリッジした状態で、かつ、比較的大きな荷重がかかった状態となる可能性が高い。
【0007】
このような状態で、球排出装置から球の払い出しが行われると、下流側の遊技球が球排出装置を介して遊技機の上皿に流下する。これに伴い整列案内流路の下流側の遊技球が流れることにより、球貯留タンク内の遊技球は開口部を介して整列案内流路に流下することになるが、上述のように球が噛み合って固まりとなった状態で大きな荷重がかかっていると、それより下流の遊技球が流下しても互いに噛み合った遊技球は流下せずに留まったままの状態となる場合がある。このようなことから、遊技機において、頻繁に球詰まりが生じ、遊技球の払い出しが止まってしまう可能性があった。
【0008】
そこで、球貯留タンクの底壁の開口部において、この開口部の傾斜上流側の開口縁に、この開口縁からの遊技球の流下を阻止する球誘導壁(流下阻止部)を設け、遊技球が傾斜に沿った球貯留タンクの長手方向に流下してそのまま開口部内に流下するのを防止し、球貯留タンクの長手方向(主な傾斜方向)と略直交する方向から開口部に流下させるようにした球貯留タンクが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このような構成とすることにより、球貯留タンクの主な傾斜方向である長手方向の上流側から遊技球の荷重の一部を前記球誘導壁で受け止め、球貯留タンクの長手方向と略直交する方向から開口部に流下する遊技球に大きな荷重がかかるのを抑制することにより、遊技球が互いに噛み合って大きな固まりとなることで遊技球が詰まった状態となるのを防止している。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−17698号公報(第2−3頁、図3)
【特許文献2】
特開平11−253630号公報(第3頁、図3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1においては、球貯留タンクの遊技機前後方向の前側の部分が裏機構盤本体と一体に形成されるので、裏機構盤本体の形状が多少複雑化する。ここで、球詰まりを防止するために、前記特許文献2に示されるように、球貯留タンクに球誘導壁(流下阻止部)を形成するものとした場合に、流下阻止部は、裏機構盤本体に形成された球貯留タンクの前側部分に形成される構造となる可能性が高く、裏機構盤側の球貯留タンク部分に流下阻止部が形成されるものとした場合に、裏機構盤本体側の球貯留タンク部分の底壁上に流下阻止部となる構造が配置され、裏機構盤本体の形状がかなり複雑化し、裏機構盤本体の一体成型が難しなり、成型にコストがかかる可能性が高い。
【0011】
そこで、流下阻止部を裏機構盤本体側ではなく、整列案内流路と一体に形成するものとすると、樋状の整列案内流路上に上下に重なって流下阻止部が配置されることになり、この場合も成型が難しい形状となる可能性が高い。
また、パチンコ遊技機においては、ディスプレイ(変動表示装置)や電気的発光装置や電動装置等を用いたゲームの演出が高度化し、遊技盤裏面に配置される上述の各種装置やその制御装置などの各種電気的遊技装置が大型化しており、これら電気的遊技装置を配置する空間を確保するために、整列案内流路を高い位置に配置することが望まれている。従って、整列案内流路と球貯留タンクとの上下距離を近づける必要があり、整列案内流路と流下阻止部との上下距離も近接することになるので、樋状の整列案内流路の直ぐ上に流下阻止部が配置された構造となり、極めて成型が困難な形状となる。
【0012】
すなわち、特許文献1においては、球貯留タンクの整列案内流路と上下に重なる部分を裏機構盤本体側に設けることで、整列案内流路と球貯留タンクの一部とを一体に成型することを可能としているのに、整列案内流路と上下に重なる流下阻止部を整列案内流路と一体に成型するものとすれば、一体成型が難しくなる。
以上のように、特許文献1のように球貯留タンクの一部と裏機構盤本体を一体に成型する構成とするとともに、球貯留タンクの残りの部分と整列案内流路とを一体に成型する構成とした場合に、特許文献2に示される流下阻止部を形成することが極めて困難となる。
【0013】
さらに、特許文献1においては、裏機構盤本体に隣接するように配置される整列案内流路が樋状(すなわち、遊技盤裏面に沿って左右に延在する底壁と、底壁の遊技機前後方向の前側の側壁と、後側の側壁とかなる形状)に形成されているので、整列案内流路を裏機構盤本体に取り付ける構造とすると、裏機構盤本体と整列案内流路の前側(裏機構盤側)の側壁とが前後に重なった形状となる。従って、整列案内流路と、裏機構盤とを接合する上では、接合しやすい形状となるが、整列案内流路の底壁の前側に壁が二重に形成された状態となり、樹脂製とした場合の樹脂の使用量や樹脂の成型等を考慮した場合に無駄な構造となる。
【0014】
本発明の課題は、流下阻止部を有する球貯留タンク及び整列案内流路とを備える裏機構盤の製造コストの低減と組み立ての作業性の向上とを図ることができる遊技機を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、上面が開口する平面略長方形の箱形に形成され、遊技球を貯留する球貯留タンクと、該球貯留タンクから流下された遊技球を整列して下流側に案内し、樋状に形成される整列案内流路とを、遊技盤が装着される前面枠の裏側に配設される裏機構盤に備えた遊技機において、
前記球貯留タンクは、
前記球貯留タンクの長手方向に沿う遊技機左右方向の一方に下り傾斜させた底壁と、前記底壁の傾斜下流側に位置する傾斜下壁と、前記底壁の傾斜上流側に位置する傾斜上壁と、前記底壁の前記遊技盤側に位置する前壁と、前記前壁と対向する後壁と、から形成し、
前記整列案内流路は、
前記球貯留タンクの底壁の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜した案内底壁と、前記遊技盤側に位置する前案内壁と、前記前案内壁と対向する後案内壁と、から形成し、
前記球貯留タンク及び前記整列案内流路は、
前記球貯留タンクの前壁及び前記整列案内流路の前案内壁を補助壁部として一体に形成した前記裏機構盤の裏機構盤本体と、
前記球貯留タンクの底壁の一部及び傾斜上壁の一部を一体に形成した中間構成部材と、
前記球貯留タンクの前記中間構成部材で形成される一部の底壁を除く底壁主部、前記中間構成部材で形成される一部の傾斜上壁を除く傾斜上壁主部、前記傾斜下壁、前記後壁、前記整列案内流路の案内底壁及び前記整列案内流路の後案内壁を一体に形成した後構成部材と、に分割した分割構造を有し、
前記裏機構盤本体と前記後構成部材との間に前記中間構成部材を挟んで、前記裏機構盤本体に前記後構成部材を取り付けることにより、
前記底壁に略長方形の開口部と、前記球貯留タンクに貯留されている前記底壁上の遊技球が前記整列案内流路に流下する流下開口縁と、を形成するとともに、前記整列案内流路の上流部を前記球貯留タンクの開口部に臨ませて配置し、
前記後構成部材は、
前記球貯留タンクの前記底壁の前記流下開口縁と遊技機前後方向に隣り合う部分が、前記底壁の前記開口部より傾斜上流側と連続して形成された平面部と、
前記平面部より傾斜下流側に設けた段差壁から傾斜下壁までの間に形成され、前記平面部より一段下がった段部と、前記段差壁と、前記傾斜下壁とにより形成される補助流路と、を備え、
前記中間構成部材は、
当該中間構成部材の片端部に、前記開口部への遊技球の流下を阻止する流下阻止部を前記前壁から前記後壁方向に膨出するように設け、
前記開口部は、前記傾斜下壁の一部と前記前壁の一部が隣り合う二辺を形成するとともに、当該開口部の傾斜上壁側の開口縁に前記流下阻止部が配置され、
前記平面部を遊技機前後方向に略水平状態に形成するとともに、前記補助流路を前記整列案内流路方向に下り傾斜して形成し、
前記平面部が前記流下開口縁に隣接する幅を前記補助流路が前記流下開口縁に隣接する前記段差壁から前記傾斜下壁までの幅よりも広く設定して、該平面部に停留する遊技球が上流側から流下する遊技球に押されて当該平面部から前記底壁の開口部に流下され
前記補助流路と前記平面部との両方から前記流下開口縁を流下して前記整列案内流路に遊技球を流入可能とするとともに、前記平面部から前記整列案内流路に流入する遊技球が前記補助流路から前記整列案内流路に流入する遊技球より前記整列案内流路の下流側に流入するようにして、前記平面部から前記整列案内流路に流入する遊技球よりも前記補助流路から前記整列案内流路に流入する遊技球を流入しづらい状態としたことを特徴としている。
【0016】
ここで、遊技機とは、例えば、遊技球を用いる各種パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機等の弾球遊技機であるが、遊技機の遊技領域内に発射する遊技球として貸し出される貸球や、入賞等に対応して遊技者に付与される遊技球としての賞球を供給するための球貯留タンクと、球貯留タンク内の遊技球を整列された状態で下流側に導く整列案内流路とを備えた遊技機であればどのような遊技機であっても良い。従って、遊技機は、遊技媒体として遊技球を用いるものであれば、弾球遊技機以外の遊技機であっても良い。
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、簡単な構造で成形しやすいものにできるとともに、球貯留タンクから整列案内流路への流下経路が、平面部からの流下経路と、補助流路からの流下経路とがあることから、どちらか一方の流下経路に遊技球の大きな固まり(遊技球同士のブリッジ)が生じるなどして遊技球が流下しない状態となっても、他方の流下経路から遊技球が流下することになり、確実に球貯留タンクから整列案内流路に遊技球を流下させることができる。
ここで、球貯留タンクと整列案内流路とからなる球貯留供給構造が、前記球貯留タンクの前壁及び前記整列案内流路の前案内壁を一体に形成した前記裏機構盤本体と、前記球貯留タンクの底壁の一部、傾斜上壁の一部及び流下阻止部を一体に形成した中間構成部材と、前記球貯留タンクの底壁主部、傾斜上壁主部、傾斜下壁、後壁、前記整列案内流路の案内底壁及び後案内壁を一体に形成した後構成部材とに分割されているので、後構成部材は、球貯留タンクの傾斜上壁主部、前記傾斜下壁、前記後壁とからなる箱を半分に分割した形状(断面略L字状)と、整列案内流路の案内底壁と後案内壁とからなる断面略L字状の構造とからなり、極めて成型が容易な構造となる。
【0018】
また、裏機構盤本体も、球貯留タンク及び整列案内流路の部分を見れば、前壁及び前案内壁を一体に形成した板状の極めて成型が容易な構造となる。
また、球貯留タンクの形状を複雑化する流下阻止部を裏機構盤本体及び後構成部材とは別の中間構成部材に設けたので、流下阻止部により球詰まりを防止可能としても、裏機構盤本体や後構成部材が複雑になることがない。また、中間構成部材も底壁の一部、傾斜上壁の一部及び流下阻止部を一体に形成した成型が容易な構造となる。
【0019】
また、球貯留タンクと整列案内流路とからなる球貯留供給構造が、裏機構盤本体と、中間構成部材と、後構成部材との三つの部材からなることにより、成型に必要な金型は、裏機構盤本体、球貯留タンク、整列案内流路とを別部材とした場合と同様に三つ必要になるが、裏機構盤本体と、中間構成部材と、後構成部材とがそれぞれ簡単な構造なので、簡単な構造の金型で製造が可能となり、金型のコストを低減できる。特に、球貯留タンクに流下阻止部を設けた場合に、球貯留タンクの形状が複雑化し、球貯留タンクを一体に形成しよとすると複雑な形状の金型が必要になるが、球貯留タンクが裏機構盤本体の前壁と、中間構成部材の流下阻止部、底壁の一部及び傾斜上壁の一部と、後構成部材の底壁主部、傾斜上壁主部、傾斜下壁及び後壁とに分けることで、簡単な構造で成型しやすいものにできる。
【0020】
また、上述のように球貯留タンク及び整列案内流路とからなる球貯留供給構造を上述のようにそれぞれ一体成型される三つの部材からなるものとすれば、整列案内流路を高い位置に配置するために、球貯留タンクと流下阻止部とを近接させることにより、球貯留タンクの流下阻止部と整列案内流路とが上下に近接する構造となっても、後構成部材に配置される整列案内流路の部分と、整列案内流路上に配置される流下阻止部等の球貯留タンクの一部となる中間構成部材とが別部材となっているので、成型が困難な構造となることがない。
従って、球貯留タンクに流下阻止部を設けるものとしても、整列案内流路を高い位置に配置し、整列案内流路の下側の遊技盤裏面に対応する位置に大型の電気的遊技装置を配置するための空間を確保することができる。
また、裏機構盤本体に整列案内流路の前案内壁を設け、後構成部材に整列案内流路の底壁と後案内壁を設けたので、前記特許文献1のように、整列案内流路の前側に壁が二重に重なった構造となることがなく、極めて効率的な構造とすることができる。
【0021】
また、裏機構盤本体と前記後構成部材との間に前記中間構成部材を挟んで、前記裏機構盤本体に前記後構成部材を取り付けることができるので、球貯留タンクと整列案内流路とからなる球貯留供給構造が、裏機構盤本体と、中間構成部材と、後構成部材との三つの部材からなるものとしても極めて容易に裏機構盤に球貯留タンクと整列案内流路を取り付けた状態とすることができる。
【0023】
さらに、平面部及び段部から流下開口縁を通るとともに開口部を介して整列案内流路に遊技球が流下することになるが、その際の遊技球の流下方向は、球貯留タンクの後壁側から前壁側に向かうものとなる。また、裏機構盤本体側に球貯留タンクの前壁と整列案内流路の前案内壁とがあり、その他の球貯留タンク及び整列案内流路の部分が、裏機構盤本体に後から取り付けられる中間構成部材及び後構成部材にある。従って、遊技球が後壁側から前壁側に遊技機の後から前に向かって流下すると、裏機構盤本体から後構成部材及び中間構成部材を引き剥がすように力が働く可能性があるが、平面部が遊技機前後方向に水平となっているので、平面部において遊技球の荷重に基づく球圧が、後構成部材及び中間構成部材を裏機構盤本体から引き剥がす向きに作用するのを抑制することができる。
【0025】
以上のことから、球貯留タンク及び整列案内流路を裏機構盤本体側と後構成部材(及び中間構成部材)側とに分け、球貯留タンク内の遊技球が後構成部材側から裏機構盤本体側に流下して整列案内流路に至るものとしても、裏機構盤本体と、後構成部材とを引き剥がすように遊技球の球圧が作用するのを防止して、裏機構盤本体と後構成部材との取付部分に負荷がかかるのを防止し、球貯留タンク200の耐久性を向上することができる。
なお、平面部は、遊技機前後方向に略水平とされることで、平面部から開口部を介して整列案内流路に至る際に、平面部から整列案内流路側に大きな球圧がかかるのを防止し、これにより、球圧により遊技球が互いに噛み合った大きな固まりとなったり、互いに噛み合ってブリッジした状態となったりするのを防止する。
【0026】
また、補助流路は、平面部を開口部側に下り傾斜した構成とせずに、上述のように遊技機の前後方向に水平としたことにより、球貯留タンク内の遊技球が少なくなった際に球貯留タンク内に遊技球が残ってしまうのを防止するもので、平面部上の球は底壁の傾斜に沿って補助流路に至り、さらに、補助流路の傾斜に沿って整列案内流路に至る
【0027】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記裏機構盤本体は、
前記前壁に形成され、前記中間構成部材と係合する係合部と、
前記前壁の左右両端の外側にそれぞれ後方に突出して形成され、前記後構成部材に係合するとともに後構成部材と止着される止着係合部と、
左右の止着係合部のうちの前記傾斜上壁側の一方の止着係合部に形成され、前記中間構成部材を支持する受部材とを備え、
前記後構成部材は、
前記裏機構盤本体の左右の止着係合部に対応して傾斜下壁及び傾斜上壁のそれぞれの外側に形成され、前記止着係合部に係合して止着される取付部と、
前記後案内壁の上端部に前記底壁に沿って長く形成されるとともに、中間構成部材と係合する係合長孔とを備え、
前記中間構成部材は、
前記裏機構盤本体の前壁に形成された係合部と係合する被係合部と、
前記裏機構盤本体の一方の受部材に載った状態に係合して支持される被支持部と、
前記後構成部材の後案内壁に形成された係合長孔に挿入されて、前記底壁主部の下面に係合する板状挿入部と、を備え、
前記中間構成部材の底壁の一部と、前記後構成部材の底壁主部とが突き合わされるとともに、底壁主部の上面より底壁の一部の上面を高くする一方、
前記開口部の傾斜上壁側の開口縁に前記中間構成部材の片側縁を配置したこと特徴としている。
【0028】
請求項に記載の発明によれば、裏機構盤本体に後構成部材を止着することにより、中間構成部材も固定されることになり、球貯留供給構造が三つの部材からなるものとしても、容易に組み立てることができるとともに、開口部を、左側の傾斜下壁と、前側の前壁と、底壁の底壁主部の前縁(流下開口縁)と、中間構成部材(流下阻止部)の片側縁(左側縁、開口縁)と、に囲まれた部分とすることができる。
ここで、裏機構盤本体と後構成部材との間に中間構成部材を挟んで、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける際に、裏機構盤本体の前壁の左右外側の止着係合部に、後構成部材の傾斜下壁及び傾斜上壁のそれぞれの外側に形成された取付部を係合させて止着することにより、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける。
この際に、中間構成部材は、例えば、裏機構盤本体の係合部に被係合部を係合させるとともに止着係合部に形成された受部材に被支持部を係合させ、かつ、後構成部材の後案内壁に形成された係合長孔に板状挿入部を挿入させることで、裏機構盤本体と後構成部材とに固定される。
すなわち、裏機構盤本体に後構成部材を止着することにより、中間構成部材も固定されることになり、球貯留供給構造が三つの部材からなるものとしても、容易に組み立てることができる。
また、中間構成部材は、裏機構盤本体の前壁の係合部と、裏機構盤本体の前壁の外側の止着係合部に形成された受部材とで裏機構盤に支持され、後構成部材の係合長孔に板状挿入部を挿入させるとともに板状挿入部を後構成部材の底壁主部の下面に係合(例えば面接触)させることで支持されるので、中間構成部材を裏機構盤本体及び後構成部材に挟むだけの構成としても、中間構成部材は、裏機構盤本体及び後構成部材に強固に組み付けられる。
【0029】
また、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける前に、中間構成部材を裏機構盤本体もしくは後構成部材に係合さておく必要があるが、例えば、中間構成部材を先に裏機構盤本体に係合させた場合には、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける間、裏機構盤本体の係合部と受部材とにより容易に裏機構盤本体に中間構成部材を支持させた状態に保つことができ、中間構成部材を先に後構成部材に係合させた場合には、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける間、後構成部材の係合長孔に板状挿入部を挿入させるとともに板状挿入部を後構成部材の底壁主部の下面に係合させることで、後構成部材に中間構成部材を支持させた状態に保つことができる。従って、間に中間構成部材を挟んだ状態で容易に裏機構盤本体と後構成部材と接合することができる。
【0030】
また、球貯留タンクの遊技球が少なくなった場合に、中間構成部材の底壁の一部と、後構成部材の底壁主部とを突き合わせた接合部に例えば溝が生じてしまうと、遊技球がその溝の部分で止まってしまい流れなくなる可能性があるが、中間構成部材の底壁の一部と、後構成部材の底壁主部とが突き合わされるとともに、底壁主部の上面より底壁の一部の上面を高くしたので、遊技球が底壁の中間構成部材と後構成部材との接合部上で止まることがなく、中間構成部材の底壁の一部側から後構成部材の底壁主部側に流れることになる。
また、中間構成部材の底壁の一部側は、流下阻止部との傾斜上壁の一部と一体に構成される部材であることから、基本的に流下阻止部の底壁の傾斜上流側の底壁部分であり、この底壁部分上の遊技球は、底壁の傾斜方向に流下すると流下阻止部に流下を阻止される。従って、中間構成部材の底壁の一部上の遊技球を後構成部材の底壁主部側に誘導する必要があり、例えば、流下阻止部の底壁上流側から流下する遊技球を流下阻止部が底壁主部側に誘導する形状となっている必要がある。ここで、中間構成部材の底壁の一部と後構成部材の底壁主部との突き合わせ部分で、底壁主部の上面より底壁の一部の上面が低くなってしまうと、底壁の一部から底壁主部への遊技球の移動が妨げられ、流下阻止部の上流側に遊技球が残留する原因となってしまう。従って、上述のように底壁主部の上面より底壁の一部の上面が高くなるように設計しておくことで、製造誤差等が生じても、底壁の一部の上面が底壁主部の上面より低くなって遊技球が残留するのを防止することができる。
【0031】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記後構成部材は、前記傾斜下壁と前記前壁で形成される隅角部の内面を曲面とする隅角曲面部を、前記整列案内流路の底面から球貯留タンクの上部まで形成したことを特徴としている。
【0032】
請求項に記載の発明によれば、後構成部材は、傾斜下壁と前壁で形成される隅角部の内面を曲面とする隅角曲面部を、整列案内流路の底面から球貯留タンクの上部まで形成している。段部の補助流路においては、開口部に上端部を臨ませた整列案内流路方向に下り傾斜しているので、補助流路上の遊技球の荷重が球圧として前壁側、すなわち、補助流路を構成する傾斜下壁と接合して隅角部を形成する前壁の端部に作用することになるが、補助流路を構成する傾斜下壁と前壁で形成される隅角部、すなわち、補助流路上の遊技球の流下先となる隅角部の内面を曲面とする隅角曲面部が後構成部材側にあるので、上述の球圧を後構成部材の隅角曲面部が受けることになり、裏機構盤本体に球圧がかからない。
【0033】
従って、補助流路を遊技機前後方向に沿って流下する遊技球が整列案内流路に至り、方向を転換して整列案内流路を遊技機左右方向に流下する状態となる際に、隅角部で遊技球を円滑に方向転換させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について説明を行うものである。
【0035】
パチンコ遊技機1の背面側を図示した図1及び図2に示すように、本実施の形態のパチンコ遊技機1は、矩形枠状に構成された本体枠(機枠)2を備え、この本体枠2の一側方には、該本体枠2に対し回動可能に矩形枠状の前面枠3が軸支されている。
【0036】
このうち前面枠3の下部より上(中央部及び上部)には、遊技盤収納部4が設けられ、遊技盤収納部4に図示しない遊技盤が配置される。なお、遊技盤は前面枠3に遊技盤収納部4を介して着脱可能に取り付けられている。
パチンコ遊技機1は、図示しない遊技盤の前面に設けられた遊技領域内に遊技球S(球:遊技媒体:図5に図示)を発射して(打込んで)遊技を行うものであり、該遊技領域には、遊技球Sが入賞する各種入賞口(例えば、一般入賞口、変動入賞装置等)が設けられ、各種入賞口に遊技球Sが入賞すると後述する裏機構盤側から賞球(遊技球S)が払い出されるようになっている。また、遊技領域には、遊技領域に発射され、入賞口に入賞しなかったアウト球(遊技球S)を回収するためのアウト穴が設けられている。また、パチンコ遊技機には、例えば、遊技球Sが所定の入賞口に入賞した場合や、遊技球Sが所定のゲートを通過した場合に、変動表示ゲームを行う変動表示装置や、所定の動作を行う電動役物を備えた変動入賞装置が設けられている。
【0037】
また、前面枠3の前側下部には、後述するように排出された遊技球Sを貯留する上皿(図示略)、この上皿から発射球(遊技球S)を発射装置5(図2に図示)に送る機構などが備えられている。
また、前面枠3の前側の上皿の下には上皿に収容しきれない遊技球Sを収容する下皿(図示略)、前記遊技領域に向けての遊技球Sの発射操作を行うとともに、該遊技領域に遊技球Sを発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル(図示略)などが設けられている。
【0038】
パチンコ遊技機1の前面枠3は合成樹脂により形成されるとともに、前面枠3の裏面側には、遊技盤に対応する開口部6を有する裏機構ベース部7(図2に図示)が前面枠3と一体に設けられている。
そして、裏機構ベース部7は、前面枠3の裏機構盤を取り付けるための部分であり、裏機構ベース部7には、開口部6の上側及び右側(遊技機1の後から見て)に沿って逆L字状に上裏機構盤100(本発明の裏機構盤)が取り付けられている。なお、以降の説明において、左右は、遊技機1の後から見た左右であり、前後は、遊技機1の遊技領域が設けられた前面側を前とした遊技機1の前後方向に対応するものである。
また、遊技機1を裏面から見た場合に、遊技機1の右側が本体枠2に対して扉状に開閉するように回転可能な前面枠3の軸着側となり、遊技機1の左側が前面枠3の開放端側となる。
また、裏機構ベース部7の開口部6の下側には、下裏機構盤10が設けられている。
【0039】
下裏機構盤10には、遊技機1に備えられた各電子・電気部品に電力を供給する電源回路11と、発射装置5及び後述する球排出装置120を図示しない遊技制御回路(メイン制御基板:遊技制御装置)の制御下で制御する排出発射回路12とを備えている。
また、下裏機構盤10の排出発射回路12の前側には、遊技機1の前面の前記操作ハンドルの操作に応じた発射勢で遊技球Sを遊技領域に発射させる前記発射装置5が設けられている。また、下裏機構盤10の排出発射回路12の前側には、上裏機構盤100から排出された遊技球Sを上皿や下皿に流出させる流出経路(図示略)が設けられている。
【0040】
なお、遊技盤の裏面で、裏機構ベース部7の開口部に対応する部分には、変動表示装置や、その制御を行う演出制御回路(サブ制御基板:演出制御装置)や上述の遊技制御回路(メイン制御基板:遊技制御装置)、その他の遊技演出用の装置等の各種電気的遊技装置が配置される。
そして、上裏機構盤100には、図3〜5に示すように、本発明に係わる球貯留タンク200と球貯留タンク200から流下された遊技球Sを整列して下流側に案内する整列案内流路110と、排出発射回路12からの制御信号に従った球数の遊技球Sを払い出す球排出装置120(図5、6に図示)と、整列案内流路110と球排出装置120との間に配置され、整列案内流路110から球排出装置120に遊技球Sを整列した状態で送る遊技球Sの流路となるとともに、排出可能な遊技球Sが、例えば、1回の排出球数の最大値である所定数以下となるのを検知する最少必要球検知ユニット130(図5、6に図示)と、球排出装置120から排出された遊技球Sを上皿側に流出させる下部流路140(図5、6に図示)と、最少必要球検知ユニット130に設けられた球抜き機構131(図5に図示)により、球排出装置120を介さずに遊技球Sを流下させる球抜き経路150と、球貯留タンク200内の遊技球Sの残量が所定量(補給が開始される量)以下となるのを検知する球残量検知装置(図示略)等の信号線が接続されるとともに、島設備側に接続される信号線が接続される外部端子部160と、上裏機構盤100に備えられる上述の各部材、装置等を支持する裏機構盤本体170等とが備えられている。なお、最少必要球検知ユニット130の一部、球排出装置120、下部流路140、球抜き経路150等は、カバー101に覆われた状態となっている。
【0041】
球貯留タンク200は、球排出装置120から排出される遊技球Sを予め貯留しておくものであり、上面が開口する平面略長方形の箱形に形成されている。また、平面略長方形の球貯留タンク200は、その長手方向を遊技機1の左右方向に沿わせた状態で、前面枠3の裏側に、裏機構ベース部7を介して上裏機構盤100の他の部材とともに取り付けられている。
また、球貯留タンク200は、この球貯留タンク200の長手方向に沿う遊技機1の左右方向の一方に下り傾斜させた底壁210と、底壁210の傾斜下流側に位置する傾斜下壁220と、底壁210の傾斜上流側に位置する傾斜上壁230と、底壁210の遊技盤(前面枠3)側に位置する前壁240と、前壁240と対向する後壁250とから箱形に形成されている。なお、傾斜下壁220と傾斜上壁230とが互いに平行に配置され、前壁240と後壁250とが互いに平行に配置され、傾斜下壁220及び傾斜上壁230に対して前壁240及び後壁250が直交して配置されている。
【0042】
また、球貯留タンク200は、整列案内流路110と一体に形成されるとともに、一体となる球貯留タンク200及び整列案内流路110は、三つの部材から構成されている。すなわち、球貯留タンク200及び整列案内流路110は、底壁210の主要部(後述の中間構成部材50側の後述する底壁前部212を除く部分)となる底壁主部211、傾斜下壁220、傾斜上壁230の主要部(中間構成部材50側の後述の傾斜上壁前部232を除く部分)となる傾斜上壁主部231、後壁250、整列案内流路110の後述する案内底壁111、及び整列案内流路110の後述する後案内壁112を一体に形成した後構成部材30と、球貯留タンク200の前壁240及び整列案内流路110の後述する前案内壁113を一体に形成し、かつ、裏機構盤本体170の後述する上部裏機構盤本体171に一体に設けられる補助壁部40(前構成部)と、底壁210の前壁240側の底壁前部212(底壁210の一部)、傾斜上壁230の前壁240側の傾斜上壁前部232(傾斜上壁230の一部)、及び後述する流下阻止部501とを一体に形成した中間構成部材50とからなっている。
【0043】
底壁210は、上述の底壁主部211と底壁前部212とが遊技機1の前後方向に接合されたもので、遊技機1の後から見て右端部より左端部が低くなるように右から左に下り傾斜して配置されている。従って、以降の説明において、左側が底壁210の傾斜下流側となり、右側が底壁210の傾斜上流側となる。また、底壁210は、球貯留タンク200に対応して略長方形状に形成され、その長手方向が傾斜方向となるとともに、遊技機1の左右方向に沿った方向となる。また、底壁210は、後述する段部218を除いて前後方向に沿って略水平となっており、左右方向にだけ傾斜した状態となっている。
また、底壁210の傾斜下流側(左)端部の遊技機1の前後方向の前側となる部分に整列案内流路110への流入口となる開口部213が形成されている。
【0044】
底壁210の開口部213は、傾斜下壁220の一部(前部)と前壁240の一部(左部)が隣合う二辺を形成する略長方形に形成されている。すなわち、開口部213は、その左側に傾斜下壁220が配置され、前側に前壁240が配置されている。さらに、開口部213の後側は、後側から前側に向かう遊技球Sが開口部213内に流下する底壁210に形成された流下開口縁214となり、流下開口縁214は、底壁210の傾斜方向(遊技機1の左右方向)に沿って直線状に形成されている。また、流下開口縁214は、底壁210の底壁主部211の前縁と一致しており、底壁主部211の前縁の傾斜下流側部分が流下開口縁214となっている。また、開口部213の右側(底壁210の上流側)には、上述の流下阻止部501がある。なお、開口部213の右側に、底壁前部212を有する中間構成部材50が配置されることにより、開口部213の右側の開口縁215は、中間構成部材50の左側縁となる。
【0045】
以上のことから開口部213は、左側の傾斜下壁220と、前側の前壁240と、底壁210の底壁主部211の前縁(流下開口縁214)と、中間構成部材50(流下阻止部501)の左側縁(開口縁215)とに囲まれた部分となる。また、傾斜下壁220と前壁240との接合部には、後述する隅角曲面部221が傾斜下壁220(後構成部材30)に形成されることにより、傾斜下壁220と前壁240とが直角に接合される隅角部にRが付けられているので、開口部213の左前の角部は円弧上に面取りされた形状となっている。
【0046】
また、開口部213の遊技機1の前後方向の幅(前後幅)は、整列案内流路110の遊技機1の前後方向の幅(遊技球Sの直径の約2.5倍:前後幅)と略等しくされており、開口部213の左右方向の幅(左右幅)は、開口部213の前後幅の約4倍(3倍以上が好ましい)とされている。従って、底壁主部211の前縁(流下開口縁214)と、前壁240との間隔は、開口部213の前後幅、すなわち、整列案内流路110の前後幅と等しくなる。そして、底壁主部211の前縁と前壁240との間の空間の下に整列案内流路110の案内底壁111が配置され、前壁240の底壁210より下側が整列案内流路110の前案内壁113となる。また、底壁主部211の前縁の下側に整列案内流路110の後案内壁112が案内底壁111まで略垂直に設けられている。また、中間構成部材50は、底壁主部211の前縁と前壁240との間で、かつ、開口部213より底壁210の傾斜の上流側に配置されることで、整列案内流路110上に配置されている。
なお、底壁210のうちの整列案内流路110及び開口部213の後側となる底壁主部211の前後幅は、例えば、遊技球Sの直径の約5倍となっている。
【0047】
また、底壁210の傾斜下流側端部の開口部213より後側(底壁主部211)には、傾斜下壁220との間に、開口部213(整列案内流路110)の前後幅とほぼ同じか僅かに狭い間隔を開けるとともに、傾斜下壁220と平行で、かつ、略鉛直方向に沿って段差壁216が設けられている。
そして、底壁210(底壁主部211)の段差壁216より(底壁210の傾斜の)上流側で、かつ、開口部213に前後に隣接する部分が平面部217とされている。そして、平面部217は、平面部217より(底壁210の傾斜の)上流側の底壁210と連続した底面を構成するようになっている。また、底壁210の段差壁216より(底壁210の傾斜の)下流側で、段差壁216と傾斜下壁220との間が平面部217より一段下がった(低くなった)段部218とされている。また、段部218は、平面部217より底壁210の傾斜の下流側で開口部213と前後に隣接している。
【0048】
底壁210の平面部217は、それより底壁210の傾斜の上流側の部分と連続することから遊技機1の左右方向の一方に(左に向かって)下り傾斜するとともに、遊技機1の前後方向には略水平となっている。
一方、段部218は、流下開口縁214に向かって下り傾斜している。すなわち、段部218は、遊技機の前後方向の前側に向かって下り傾斜しており、段部218の後部より前部が低くなっている。そして、段部218上の遊技球Sが遊技機1の後から前に向かって流下するようになっている。また、段部218の上面の高さは、平面部217の段差壁216の部分における上面の高さより、例えば、遊技球Sの直径の略半分以上の距離、好ましくは遊技球Sの略直径以上の距離だけ低くなっている。
【0049】
また、段部218は、左側の傾斜下壁220と右側の段差壁216とに囲まれて、遊技球Sを遊技機1の後から前に向かうように流下させるとともに、開口部213の流下開口縁214から開口部213を介して整列案内流路110の上端部に導出させる補助流路219となっている。
そして、補助流路219は、開口部213の流下開口縁214の部分で、後述するように遊技機1の左右方向にそって配置され、底壁210の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜する整列案内流路110の始点側端部に直角に接合した状態となっている。補助流路219と整列案内流路110とが接合する流下開口縁214の部分では、補助流路219の終点側端部に対して整列案内流路110の始点側端部が一段(例えば、遊技球Sの直径以下で遊技球Sの半径程度)下がる段差となっている。
【0050】
そして、補助流路219の幅(遊技機1の左右方向)及び整列案内流路110の幅(遊技機1の前後方向)は、それぞれ遊技球Sが2条に整列して流下可能な幅、すなわち、遊技球Sの直径の2倍より僅かに広い幅(整列案内流路110の幅は遊技球Sの直径の約2.5倍)とされており、補助流路219から整列案内流路110に遊技球Sを2条に整列させた状態で流下させられるようになっている。
なお、整列案内流路110の幅は、補助流路219の幅より僅かに広くなっている。また、補助流路219を流下する遊技球Sが整列案内流路110に流入して流下方向を直角に曲げる部分となる整列案内流路110の始点側端部、すなわち、傾斜下壁220と前壁240とで形成される隅角部(傾斜下壁220と前壁240との接合部)には、その内面を曲面とした隅角曲面部221が、整列案内流路110の底面から球貯留タンク200上部まで形成されている。
【0051】
また、隅角曲面部221は、後構成部材30の傾斜下壁220の前壁240側の端部に一体的に形成されたもの、すなわち、隅角曲面部221は、後構成部材30に一体的に形成されている。そして、隅角曲面部221は、整列案内流路110の傾斜下壁220側の端部において、遊技機1の前後方向の前側に向かうにつれて、補助流路219における遊技球の流下方向(前後方向)から整列案内流路110における遊技機の流下方向(左右方向)に向かうように湾曲することで曲面を構成している。そして、隅角曲面部221の端部の左右位置は、整列案内流路110の傾斜下壁220側の端より下流側で、補助流路219の右側縁、すなわち、段差壁216の左右位置よりも右側(整列案内流路の下流側)に位置している。すなわち、傾斜下壁220に形成された隅角曲面部221は、補助流路219の整列案内流路110の延長上において、補助流路219からの遊技球の流出口を整列案内流路110における遊技球Sの流下方向を除いて閉塞した状態となっている。
従って、補助流路219を流下して整列案内流路110の始点側の端部に流入した状態の遊技球Sにかかる補助流路219上流側の遊技球Sの荷重に基づく球圧は、裏機構盤本体170側の前壁240及び前案内壁113にではなく、後構成部材30の傾斜下壁220に形成された隅角曲面部221に作用するようになっている。
【0052】
そして、直角に接合する整列案内流路110と補助流路219との内周側の角部(段差壁216と後案内壁112(流下開口縁)とが接合する角部)から外周側の隅角曲面部221の内面への水平距離が遊技球Sの直径の2倍より僅かに長い長さ(2倍〜2,5倍)となっている。すなわち、隅角曲面部221の内面は、略、段差壁216と後案内壁112とが接合する角部の頂点を中心とし、半径が遊技球Sの直径の2倍より僅かに長く(2倍〜2,5倍)された略円弧状となっている。
【0053】
そして、前壁240と傾斜下壁220とが直角に接合する部分で補助流路219の終点部分が、整列案内流路110の始点部分に直角に接合した状態となる際に、前壁240と傾斜下壁220とが接合する隅角部に上述のような隅角曲面部221を設けることにより、前記隅角部に遊技球Sが嵌り込むことがなくなり、補助流路219と整列案内流路110との接合部で円滑に遊技球Sを方向転換して流下させることができ、この部分での遊技球Sの球詰まりを防止することができる。
【0054】
上述のような補助流路219を形成する段部218の左右幅(流下開口縁214に沿った幅)が上述のように遊技球Sの直径の2倍より僅かに広いものとされているのに対して平面部217の左右幅(流下開口縁214に沿った幅)は、段部218の幅の3倍(2倍以上)となる遊技球Sの直径の6倍程度とされている。
【0055】
また、底壁210の開口部213の傾斜上壁側(底壁210の傾斜の上流側)の開口縁215の(底壁210の傾斜の)上流側には、開口縁215に隣接して、開口縁215からの遊技球Sの流下を阻止する流下阻止部501が、前壁240から後壁250方向に膨出するように設けられている。
なお、流下阻止部501は、前壁240から後壁250に向かって膨出した形状となっているが、実際には、前壁240と別体とされた中間構成部材50の左端部に形成されている。
そして、流下阻止部501は、底壁210上に貯留される遊技球Sが乗り越えないように底壁210より高い位置に配置された天板502と、天板502の開口部213側(底壁210の傾斜の下流側)から下方に延出する開口縁壁503と、天板502の傾斜上壁230側(底壁210の傾斜の上流側)から下方に延出する阻止壁504と、開口縁壁503の後側縁と阻止壁504の後側縁とをつなぐとともに天板502から下方に延出する接続壁505と、天板502の前縁に当接する前壁240の流下阻止部501の前後に重なる部分とから下方(下面)が開放された箱状に形成されている。
【0056】
天板502は、前壁240側の辺を前壁に平行な下底とし、後壁250側の辺を下底に平行で下底より短い上底とし、傾斜下壁220側の辺を下底及び上底と直角な垂辺とし、傾斜上壁230側の辺を前壁240から後壁250側に向かうにつれて底壁210の傾斜の下側に向かう斜辺とした台形状となっている。そして、天板502の前縁となる下底が上述のように前壁240に当接した状態となっている。また、天板502は、下底より上底側が低くなるように前壁240側から後壁250側に下り傾斜しており、天板502(流下阻止部501)上に載った遊技球Sが流下阻止部501上に溜まることなく、天板502上の遊技球Sを開口部213ではなく流下阻止部501より後の底壁210側に落下させるようになっている。
【0057】
開口縁壁503は、隅角曲面部221を除く傾斜下壁220と平行となるように台形状の天板502の垂辺に沿って略垂直に配置されている。
また、開口縁壁503は、その上縁が天板502に沿って前から後に向かって傾斜する斜辺とされ、前縁と接続壁505に接合する後縁とが略鉛直方向に沿って互いに平行となった台形状となっている。
また、開口縁壁503は、開口部213の傾斜上壁230側(底壁210の傾斜の上流側)に配置されることにより、開口縁壁503の下辺部506が開口部213の傾斜上壁230側の開口縁215となる。すなわち、開口縁壁503は、開口部213の底壁210の上流側の開口縁215上にある。
【0058】
開口縁壁503の下辺部506は、底壁210の平面部217の開口部213上への延長線より上方に配置されている。より詳しくは、開口縁壁503と同じ左右位置となるとともに開口縁壁503に平行に、底壁210の上面から底壁210の上面の延長となる延長線を引いた場合に、開口縁壁503の下辺部506の高さ位置が、前記延長線より、例えば、遊技球Sの略半径(もしくはそれ以上)の長さだけ高い位置となっている。すなわち、開口縁壁503の下辺部506(下側縁)は、左右方向に傾斜している底壁210の開口縁壁503の左右位置と同じ左右位置の高さより高くなっている。
このような構成により、整列案内流路110の下方に電気的遊技装置を配置するための大きな空間を確保するために整列案内流路110の取付位置を上方に上げて、球貯留タンク200の底壁210に近づける構成とした場合に、整列案内流路110の案内底壁111と、流下阻止部501の下部との距離が近くなり、整列案内流路110上を流下する互いに上限重なった遊技球Sのうちの上の方にある遊技球Sが開口縁壁503の下端部に接触して、整列案内流路110における遊技球Sの流下が妨げられるのを防止することができる。
【0059】
また、開口縁壁503の下辺部506の接続壁505と接合される底壁210側(後壁250側)の隅角部には、下辺部506の途中から底壁210に向けて斜め下方に延びる隅角拡張部(図示略)が形成されている。より詳しくは、開口縁壁503の下辺部506の接続壁505と接合される後縁から前に向かって遊技球Sの略半径程度の位置(途中)から下辺部506は、後に向かうにつれて低くなるように底壁210に向かって下り傾斜した形状とされることにより、下辺部506の後側隅角部が下方に突出(拡張)した状態とされて、上述の隅角拡張部が形成されている。従って、下辺部506の後側の端部だけは底壁210と略同じ高さ位置となっている。
【0060】
このような構成により、平面部217上の開口縁壁503近傍の遊技球Sが整列案内流路110に流下する際に、遊技球Sが開口縁壁503の高くなった下辺部506の下から整列案内流路110の開口縁壁503より下流側に回り込むのを隅角拡張部が直接抑止するとともに、平面部217から整列案内流路110に流下する遊技球Sを整列案内流路110の傾斜方向と直交する方向に隅角拡張部が案内し、間接的に遊技球Sが開口縁壁503より下流側に回り込むのを防止する。このことにより、整列案内流路110の開口縁壁503より下流側で遊技球Sが上下に高く重なるのを防止し、遊技球Sを流下阻止部501及び底壁前部212の下側で円滑に流下させることができる。
【0061】
また、開口縁壁503の傾斜下壁220に対向する面には、開口縁壁503の幅の略中央に、鉛直方向に沿うとともに、傾斜下壁220側に突出するリブ508(図5に図示)が形成されている。
なお、リブは、後述するように整列案内流路110の案内底壁111の幅の略中央に整列案内流路110(整列案内流路110の傾斜方向)に沿って上方に向けて突出するように設けられた区画壁115に対応しており、区画壁115の開口縁壁503の位置における上方への延長線に沿って(延長線と重なるように)設けられている。また、リブの突出方向は、底壁210の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜する整列案内流路110の傾斜の上流側となっている。
このような構成とすることにより、整列案内流路110の後述する区画壁115上の上下に重なった遊技球Sのうちの上側の遊技球Sが区画壁115の延長線上にあるリブに接触すると、リブによりリブの左右に振り分けられ、開口縁壁503の下辺部506と区画壁115との間に遊技球Sがブリッジするのを防止することができる。すなわち、区画壁115に上下に積み重なることにより高くなった遊技球Sが開口縁壁503に接触した際に、リブにより左右に振り分けて、区画壁115上に遊技球Sが高く積み重なるのを防止することで、遊技球Sの流れが流下阻止部501により阻害されるのを防止できる。従って、開口縁壁503の下辺部506の高さ位置を上げた場合と同様に整列案内流路110を上方に上げて、球貯留タンク200の底壁210に近づけても整列案内流路110における遊技球Sの流下が流下阻止部501の下部により妨げられるの防止できる。
【0062】
流下阻止部501の阻止壁504は、傾斜上壁230と略対向するとともに、天板502の上述の斜辺に沿って、前側より後側が底壁210の傾斜の下流側となるように斜めに配置されている。従って、底壁210の傾斜に沿って流下した遊技球Sが阻止壁504により、底壁210の傾斜に沿って真っ直ぐに開口部213に流入するのを阻止された際に、上述の遊技球Sを阻止壁504の傾斜と底壁210の傾斜とにより、流下阻止部501より後側に案内するようになっている。そして、流下阻止部501より後側に案内された遊技球Sは、底壁210の傾斜に沿って傾斜下側に流下し、流下阻止部501の底壁210の傾斜上流側に遊技球Sが滞留するのを防止している。
【0063】
また、阻止壁504はその下側縁部が底壁210(底壁前部212)の左縁部に接合された状態となっているとともに、阻止壁504の下側縁部と底壁前部212の左縁部とが接合する角部が面取りされた状態とされて斜面509となっている。斜面509は、底壁210の傾斜方向と逆に左から右に下り傾斜している。すなわち、斜面509は、整列案内流路110と同じ方向に下り傾斜している。
なお、阻止壁504の前部には、後述する低膨出部510が接続された状態となっており、底壁210の底壁前部212とは接続されておらず、斜面509は形成されていない。すなわち、斜面509は、阻止壁504の下端部の前部より後側に形成されている。また、阻止壁504と低膨出部510との接合部は、斜面509の上端より高い位置となっている。
【0064】
上述のような斜面509により、整列案内流路110の開口縁壁503より下流側で遊技球Sが上下に高く重なってしまった場合でも、阻止壁504の下端部に接触する遊技球Sが斜面509に案内されて円滑に下流側に流れることになる。従って、開口縁壁503の下辺部506の高さ位置を上げた場合と同様に整列案内流路110を上方に上げて、球貯留タンク200の底壁210に近づけても整列案内流路110における遊技球Sの流下が流下阻止部501の下部により妨げられるの防止できる。
【0065】
流下阻止部501の接続壁505は、その上側縁が天板502と接続され左側縁が開口縁壁503と接続され、右側縁が阻止壁504と接続され下側縁が底壁210(底壁主部211)と接続されるようになっている。そして、接続壁505は、前壁240(後壁250)と略平行に配置されている。また、接続壁505の左右幅は、遊技球Sの直径のほぼ1.5倍となっている。
そして、流下阻止部501(開口縁壁503)の遊技機1の前後方向の幅は、開口部213の幅と同じ遊技球Sの直径の約2.5倍とされている。また、流下阻止部501の底壁210からの高さは、球貯留タンク200内に貯留される遊技球S全体の平均的な高さより高くされ、流下阻止部501を遊技球Sが越えないように設定されており、例えば、遊技球Sの直径の約3倍とされている。なお、傾斜下壁220、傾斜上壁230、前壁240、後壁250の上辺は、流下阻止部501より高くなっている。
【0066】
また、流下阻止部501の右側(底壁210の傾斜の上流側)には、前壁240から後壁250側に向かって膨出した状態の低膨出部510と、低膨出部510の右側で前壁240から後壁250側に向かって膨出した状態の高膨出部511とが設けられている。流下阻止部501と低膨出部510と高膨出部511とは、一体に中間構成部材50に形成されている。
そして、低膨出部510の後面及び高膨出部511の後面は、同じ垂直面内にあるとともに、流下阻止部501の後面より前方(前壁240側)にあり、流下阻止部501が前壁240から後壁250に向かって遊技球Sの直径の約2.5倍程度膨出しているのに対して、低膨出部510及び高膨出部511は、前壁240から後壁250に向かって遊技球Sの略直径程度膨出した状態となっている。また、高膨出部511の左右幅は、流下阻止部501の左右幅より長く(例えば、2倍程度)、低膨出部510の左右幅は、高膨出部511の左右幅より長く(例えば、2倍弱程度)なっている。
【0067】
また、低膨出部510の上面は、左右方向に底壁の傾斜方向とは逆に傾斜し、前後方向の後側(後壁250側)に向かって下り傾斜している。従って、膨出部510上に載った遊技球は、底壁の傾斜とは逆方向、すなわち、流下阻止部501から離れる方向と、前壁240側から後壁250側に向かう方向に荷重がかかることになり、膨出部510上に載った遊技球Sの球圧が流下阻止部501側にかかることにより、流下阻止部501の上流側で遊技球Sが大きな固まりとなるのを抑制して球詰まりを防止する。
また、低膨出部510の高さは、流下阻止部501に隣接する部分で底壁210から遊技球Sの略直径値度の高さとなっており、底壁210から遊技球Sの直径の約3倍の高さとなっている流下阻止部501の1/3程度の高さとなっている。
また、高膨出部511の上面は、底壁210と同じ方向にほぼ同じ角度で傾斜しており、前後方向は略水平となっている。また、高膨出部511の高さは、流下阻止部501より低くなっているが、低膨出部510より高くなっている。
また、高膨出部511内には、前壁240と高膨出部511の後部との間に球均し60の上端部が左右方向に振り子状に回動自在(揺動自在)に支持されている。すなわち、高膨出部511は、球均し60を支持する空間を形成するように前壁240から後方に箱状に膨出している。
【0068】
なお、球均し60は、整列案内流路110上に、整列案内流路110の傾斜方向(遊技球Sの流下方向)に沿って揺動自在な振り子状の部材で、整列案内流路110の案内底壁111上に上下に重なった遊技球Sを均して、球均し60より下流側で案内底壁111上に遊技球Sが上下に重ならないようにするものである。なお、整列案内流路110の末端が接続される最少必要球検知ユニット130側にも構造の異なる球均し(図示略)があり、最少必要球検知ユニット130内では、遊技球Sが上下に重なることなく、遊技球Sが完全に左右2列とされている。また、球均し60の取付構造を後に詳述する。
【0069】
整列案内流路110は、上述の後構成部材30の底壁主部211より前壁240側でかつ下側に形成された案内底壁111と、案内底壁111の後側で底壁主部211の前縁から下方に延出する後案内壁112と、前壁240の底壁210より下側となる前案内壁113とから樋状(断面凹形状)に形成されている。
また、整列案内流路110における遊技球Sの流下方向は、遊技機1の左から右とされ、球貯留タンク200の底壁210上における遊技球Sの流下方向と反対方向となっている。すなわち、整列案内流路110の案内底壁111は、底壁210の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜している。そして、整列案内流路110は、球貯留タンク200の底壁210の傾斜下流側端部の下方、すなわち、底壁210の開口部213の下側を始点として、球貯留タンク200の底壁の傾斜上流側端部より僅かに右側の位置を終点として、最少必要球検知ユニット130に接続されている。なお、開口部213と整列案内流路110の傾斜の上流となる始点部分とは、完全に上下に重なり、開口部213から流下した遊技球Sが全て整列案内流路110に流入する。
【0070】
また、整列案内流路110の案内底壁111には、案内底壁111の幅方向の中央部に整列案内流路110の傾斜方向(遊技球Sの流下方向)に沿うとともに上方に向かって突出する区画壁115が形成されている。区画壁115は、整列案内流路110の上流側から下流側に向かうにつれて案内底壁111より上方に高くなるように形成されている。
また、案内底壁111には、区画壁の左右にそれぞれ整列案内流路110(の傾斜方向)に沿って複数のスリット116(開口部:図4,11に図示)が形成されている。
スリット116は、区画壁115の左右に、それぞれ整列案内流路110に沿って整列案内流路110の上流側端部の少し下流側から下流側端部まで形成されているが、後述する突部117,118(図5,7,9,10に図示)により、整列案内流路110に沿って所定の間隔(同じ間隔)で閉塞されて区切られた状態となっている。これにより、区画壁115を間に挟んで2列に複数のスリット116が並んだ状態となっている。また、案内底壁111の下方に突出する突部117,118が形成されてスリット116が閉塞された部分がスリット116と連続する溝119(図10に図示)となっている。
【0071】
突部117、118は、案内底壁111の底面(下面)の複数箇所に遊技機1の前後方向に沿うとともに案内底壁111の幅に渡って下方に突出した状態に形成されている。また、突部117、118は、整列案内流路110に沿って所定の間隔(整列案内流路110の下流側端部に設けられた突部117を除いて等間隔)を開けて複数設けられている。また、突部117,118は、その下面が後述する補助壁部40(裏機構盤本体170)の整列案内流路支持部241上の支持リブ242(2列のリブからなる)、もしくは支持爪243の上面に当接する位置に配置されている。すなわち、整列案内流路110の案内底壁111の突部117(118)は、裏機構盤本体170の整列案内流路支持部241の支持突部(支持リブ242(支持爪243))上に載置されて支持される。
【0072】
また、突部117、118のうちの一部の突部118には、支持爪243と係合する係止突起118a(図9,10に図示)が形成されている。なお、突部117,118のうちの係止突起118aを有する突部118は、支持突部のうちの支持爪243上に配置され、係止突起118aを持たない突部117は、支持リブ242上に配置される。そして、突部118の係止突起118aは、後述する整列案内流路支持部241の支持爪243に形成された係止孔248に係止され、遊技機1の後方への移動が規制されるようになっている。
なお、整列案内流路支持部241の支持爪243の左右両サイドの部分には、後方側が開放されるとともに前後に長いスリットが形成され、支持爪243を下方に弾性変形可能となっている。
また、後述するように、整列案内流路支持部241は、裏機構盤本体170の上部裏機構盤本体171における補助壁部40(前案内壁113)の下側、すなわち、案内底壁111の下面に沿って裏機構盤本体170から後方に延設されたものである。
【0073】
また、整列案内流路支持部241の支持突部(支持リブ242、支持爪243)は、整列案内流路支持部241の突部117,118に対応する位置に、突部117,118に当接するように遊技機前後方向にほぼ案内底壁111の幅に渡って上方に突出して設けられたものである。これら突部117,118及び支持突部(支持リブ242、支持爪243)により案内底壁111と整列案内流路支持部241との間にスリット116(開口部)から落下した落下物(ゴミ、ペレット)を溜める落下物貯留部249を形成している。
また、整列案内流路110の案内底壁111の前縁部には、該前縁部の略全幅に渡って、上方に突出する突条111aが形成されている。
【0074】
また、整列案内流路110の後側に隣接する底壁210の平面部217の左端部(段差壁216の部分)における底壁210の平面部217と整列案内流路110の案内底壁111との高低差は、例えば、遊技球Sの直径の約2倍とされ、平面部217の右端(流下阻止部501の開口縁壁503の部分)における底壁210の平面部217と整列案内流路110の案内底壁111との高低差は、例えば、遊技球Sの直径の約3倍とされている。
【0075】
また、底壁210の遊技機1の左右方向の傾斜角は、例えば、3.179度とされ、整列案内流路110の底壁210とは逆の遊技機1の左右方向の傾斜角は、例えば、4度とされ、補助流路219の遊技機1の前後方向の傾斜角は、例えば、4.686度とされている。従って、底壁210の傾斜角<整列案内流路110の傾斜角<補助流路219の傾斜角となっている。これは、底壁210は、傾斜方向に直交する方向の幅が広く、かつ、底面が滑らかな平面となっていることから、遊技球Sの流下がスムーズに行われるのに対して、整列案内流路110は、傾斜方向に直交する方向の幅が狭く、さらに区画壁115があるとともに、案内底壁111にスリット116があるので、遊技球Sの流下する際の抵抗が多くなる。従って、整列案内流路110において遊技球Sをスムーズに流下させるために底壁210より整列案内流路110の方が大きな傾斜角とされている。
また、補助流路219においては、球貯留タンク200から整列案内流路110に遊技球Sが流下する際の球詰まりを防止する上で、補助流路219において確実に遊技球Sが流下することが好ましく、底壁210及び整列案内流路110より補助流路219の方が大きな傾斜角とされている。
【0076】
裏機構盤本体170は、図2に示す上裏機構盤100(裏機構盤)に対応して逆L字状に形成され、図6に示すように、前面枠3の裏機構ベース部7の上部に沿って略水平に長く延在する上部裏機構盤本体171と、裏機構ベース部7の右側部に沿って略垂直に長く延在する側部裏機構盤本体190とに分割構成されている。
そして、上部裏機構盤本体171が上述の補助壁部40を有するものであり、中間構成部材50及び後構成部材30と合わせて上述の球貯留タンク200と整列案内流路110とを構成するものである。
【0077】
上部裏機構盤本体171には、図6,7に示すように上述の前壁240及び前案内壁113を備えた補助壁部40と、補助壁部40の球貯留タンク200の傾斜下側(左側)に隣接して一体に形成され、後構成部材30と係合して止着される左止着係合部172と、補助壁部40の球貯留タンク200傾斜上側(右側)に隣接して、補助壁部40の前壁240及び前案内壁113を右側に延長した状態の延設部173と、補助壁部40(前案内壁113)及び延設部173の下辺部が整列案内流路110の傾斜に沿って一直線上とされ、この下辺部から後方に延設された上記整列案内流路支持部241とを有する。
【0078】
補助壁部40の前壁240は、上述の中間構成部材50の低膨出部510の上部と重なる部分に、低膨出部510の上面を構成する天板部分の前端部から前方にほぼ水平に突出する円管状の被係合部512,512が係合する円孔状の係合孔41,41(係合部)が形成されている。
また、補助壁部40の前壁240は、上述の中間構成部材50の高膨出部511に覆われる部分に、球均し60の上部の軸受孔部61に挿通される回転支持軸42を備えた軸支部43を有する。軸支部43においては、前壁240の内面(後面)に円形に凹んだ円凹部44が形成され、円凹部44の中心部から後方に向かって回転支持軸42が水平に延出している。また、回転支持軸42は、円管状に形成され、その先端部が開口しており、この回転支持軸42の内部に連通する開口に、中間構成部材50の高膨出部511の後板515側の内面に形成された突起514が挿入されて嵌合するようになっている。
【0079】
また、補助壁部40の前壁240及び前案内壁113の左側縁部には、後構成部材30の傾斜下壁220の前端部の隅角曲面に対応する部分に、隅角曲面部221の上下幅及び左右幅より僅かに広く、かつ、僅かに凹む隅角凹部45が形成され、この隅角凹部45の右側部内に隅角曲面部221の前側縁部が入り込んだ状態となる。
また、補助壁部40の前壁240の右側縁部には、後述する右止着係合部179の左側面に形成された受部材187の上面に近接して矩形状の孔である係合孔46(係合部)が形成されている。なお、係合孔46には、中間構成部材50の傾斜上壁前部232の前端部から前方に延出し、係合孔46に対応した断面矩形状の被係合部513が挿入されて回転不可能に係合する。
【0080】
また、補助壁部40(前案内壁113)及び延設部173の下辺部が整列案内流路110の傾斜に沿って一直線上とされた部分の整列案内流路支持部241の直上には、整列案内流路支持部241の上面に沿って凹ませることにより整列案内流路支持部241の上面に沿った係合溝部414が形成されている。
この係合溝部414には、上述の整列案内流路110の案内底壁111の前縁部に形成された突条111aが挿入されて係合するようになっている。
【0081】
左止着係合部172は、傾斜下壁220の外面に沿って上下に延在するとともに前方に開放して内部が空洞の状態で後方に膨出するベース部174と、ベース部174から後方に延出する有蓋円筒状で、かつ、先端面にビスを螺合させるビス孔を有するボス175と、ボス175の上方に間隔を開けてベース部174から後方に突出し、かつ、ボス175より径の大きな円筒状の上係合管176と、ボス175の下方に間隔を開けてベース部174から後方に突出し、かつ、上係合管176と略同径の下係合管177とを有する。
【0082】
延設部173には、後構成部材30の傾斜上壁の外側に形成された右取付部に対応して形成された右止着係合部179と、そのさらに右側に形成されて外部端子部160を収納する外部端子収納部180と、外部端子収納部180の下に形成されて側部裏機構盤本体190が係合して止着される側部取付部181と、側部取付部181の下に形成された切欠部182と、切欠部182の左に設けられ、前壁240から連続する板状の延設部173の本体に対して僅かに前にずれて接合された板状で、かつ、後述するように最少必要球検知ユニット130と、側部裏機構盤本体190とに挟まれる被挟持部183と、被挟持部183から後方に突出し、最少必要球検知ユニット130を締結するためのボス184と、整列案内流路支持部241の右端部の下側に形成され、前方に開口する略有底筒状の締結部245とを備える。
【0083】
右止着係合部179は、断面が上下両端が円弧状とされた上下に長い概略矩形状で、後方に向かって延出した状態に設けられている。そして、後端面には、上下にビスをねじ込むためのビス孔185、185が設けられるとともに、上下のビス孔の間に係合突起186が設けられている。
また、右止着係合部179の左側面には、前後に水平に延在するリブ状の受部材187が形成されている。
【0084】
外部端子収納部180は、その周囲が後方に一段後退した状態に膨出した形状の膨出部171aとされるとともに、膨出部171aは、前壁240の延長面から後方に突出して膨出した部分を囲む周囲壁171bと、周囲壁171bに囲まれた部分の後面を形成する後板171cとを有する。そして、外部端子収納部180は、膨出部171aの右上の角部の後板171cが前方に箱状に突出した状態とされることにより凹んだ状態に形成されている。すなわち、外部端子収納部180は、正面矩形状で箱状の凹部となっており、凹部内に正面矩形の外部端子部160を挿入可能となっている。
【0085】
側部取付部181は、膨出部171aの外部端子収納部180の下側に形成され、膨出部171aの下辺を形成する周囲壁171bの一部と、その上の箱状の外部端子収納部180との間に左右に並んで前方に水平に突出して設けられた二つの筒状係合部181a、181aを有するとともに膨出部171aの後板171cの二つの筒状係合部181aのそれぞれの中心部となる部分にビスを挿通させる挿通孔181bが形成されている。
そして、側部取付部181は、後述する側部裏機構盤本体190の係合締結部191が、上側の外部端子収納部180と、下側の周囲壁171bとの間に係合するとともに、係合締結部191のボス192,192が筒状係合部181a内に挿入されて係合し、挿通孔181b、181bを有する後板171cとボス192、192とがビスで締結されるようになっている。
【0086】
被挟持部183は、後述するように逆L字状の最少必要球検知ユニット130の上辺となる左側に向かって延設された球受入部132と、側部裏機構盤本体190の上部に左側に向かって延設されたフランジ部193との間に挟持されることにより、上部裏機構盤本体171と、側部裏機構盤本体190とを強固に接合するようになっている。
なお、最少必要球検知ユニット130の球受入部132には、被挟持部183に設けられた筒状のボス184を挿入する図示しない挿入筒部が形成され、挿入筒部にボス184が挿入されて被挟持部183と球受入部132とがビスで締結されるようになっている。なお、最少必要球検知ユニット130は後述するように側部裏機構盤本体190とも締結されるので、上部裏機構盤本体171と側部裏機構盤本体190とは、直接接合されるだけではなく、最少必要球検知ユニット130を介して接合されるようになっている。
【0087】
締結部245は、整列案内流路支持部241の右端部の下側に上述のように前方が開放した略有底筒状に形成され、底部にビスを挿通する挿通孔246が形成されている。また、略有底筒状の締結部245の右側部には切欠部247が形成されている。
そして、締結部245には、側部裏機構盤本体190のフランジ部193の下部に設けられたボス194が挿入されてビスにより締結されるとともに、側部裏機構盤本体190の後述する左側壁部195の切欠部195aを有する上端部が、締結部245の切欠部247に嵌り込み、これにより締結部245が完全な筒状となる。
【0088】
側部裏機構盤本体190は、上下に長く延在する矩形板状の基板部190aの上端部に係合締結部191が設けられている。また、側部裏機構盤本体190においては、基板部190aの上端部から左側に延設するフランジ部193と、基板部190aの中央部に形成され、最少必要球検知ユニット130を締結するためのボス196と、基板部190aの左側縁部に沿うとともに、該左側縁部から後方に延出する左側壁部195と、基板部190aの右側縁部に沿うとともに、該右側縁部から後方に延出する右側壁部197と、右側壁部197との間に球抜き経路150を構成するように右側壁部197の下半分に沿って形成された球抜き経路壁198と、基板部190aの下部に構成され、下部流路140の左右の案内壁を構成する下部流路形成壁部142とを備える。
【0089】
係合締結部191は、側部裏機構盤本体190の基板部190aの上端部を左右に長い矩形状に囲んで後方に突出する囲み壁191aと、囲み壁191a内に左右に配置された二つのボス192とを備えている。そして、囲み壁191aが、上述のように、側部取付部181の部分、すなわち、上側の外部端子収納部180と、下側の周囲壁171bとの間に係合した状態で、二つのボス192が筒状係合部181a内に挿入されて係合し、挿通孔181b、181bを有する後板171cとボス192、192とが、挿通孔181b、181bを介してボス192.192の先端のビス孔に螺合するビスにより締結される。
【0090】
フランジ部193は、上述のように最少必要球検知ユニット130との間に上部裏機構盤本体171の被挟持部183を挟持するものであるとともに、被挟持部183に形成された筒状のボス184の基端部の開口に挿入されて係合して位置決め等として機能する係合突起193aと、上部裏機構盤本体171の整列案内流路支持部241の右端部に設けられた締結部245と締結するボス194とが設けられている。
【0091】
また、係合締結部191の下から球抜き経路壁198の上までで、かつ、左側壁部195から右側壁部197まで部分が最少必要球検知ユニット130を収納するユニット収納部130aとなっている。また、側部裏機構盤本体190の基板部190aのユニット収納部130a内に、最少必要球検知ユニット130に形成された図示しない係合筒部に挿入されて最少必要球検知ユニット130と締結されるボス196が形成されている。
また、ユニット収納部130aの下から下部流路形成壁部142の上までで、かつ、左側壁部195から、右側壁部197に平行な球抜き経路壁198までの部分が、球排出装置120を収納する排出装置収納部120aとなっている。
【0092】
また、上述の下部流路形成壁部142と、右側壁部197及び球抜き経路壁198の間(球抜き経路150に対応する部分)とは、それぞれ後方が開放された状態となっており、蓋部141により、これらの後方が閉塞されることで、下部流路140及び球抜き経路150が形成される。
【0093】
そして、上裏機構盤100は、上部裏機構盤本体171と、側部裏機構盤本体190とを接合するとともに、上部裏機構盤本体171と側部裏機構盤本体190の接合部に最少必要球検知ユニット130を取り付け、側部裏機構盤本体190に、球排出装置120、蓋部141、カバー101を取り付けることで形成される。
【0094】
ここで、上部裏機構盤本体171と側部裏機構盤本体190の接続構造を説明する。
図6及び図8に示すように、上部裏機構盤本体171の膨出部171aの下部に設けられた側部取付部181に側部裏機構盤本体190の係合締結部191を係合させるとともに、側部取付部181の筒状係合部181a、181aに係合締結部191のボス192、192を挿入させて係合させ、かつ、上部裏機構盤本体171の被挟持部183のボス184の基端部の開口に側部裏機構盤本体190のフランジ部193の係合突起193aを係合させ、さらに、上部裏機構盤本体171の整列案内流路支持部241の右端部下の締結部245に、フランジ部193のボス194を挿入して係合させた状態となっている。以上の構成により組み立て時には、位置決めされることになる。
【0095】
そして、側部裏機構盤本体190のボス192,192が上部裏機構盤本体171の膨出部171aの側部取付部181の部分の後板171cにビスにより締結され、同じく側部裏機構盤本体190のボス194が締結部245にビスにより締結されて、側部裏機構盤本体190と上部裏機構盤本体171とが止着される。
さらに、この状態で、上部裏機構盤本体171の被挟持部183と、側部裏機構盤本体190のユニット収納部130aとに跨って、最少必要球検知ユニット130がセットされ、最少必要球検知ユニット130が被挟持部183のボス184と、ユニット収納部130aのボス196に係合するとともにビスにより締結されて止着されることにより、上部裏機構盤本体171の被挟持部183が側部裏機構盤本体190のフランジ部193と最少必要球検知ユニット130の球受入部132とに挟まれた状態となり、これにより側部裏機構盤本体190と上部裏機構盤本体171とが強固に固定される。
【0096】
次ぎに、上述のように球貯留タンク200と整列案内流路110とを構成する上部裏機構盤本体171(補助壁部40)と、中間構成部材50と、後構成部材30との接合構造を説明する。
ここで、球貯留タンク200の底壁主部211、傾斜下壁220、傾斜上壁主部231及び後壁250と、整列案内流路110の案内底壁111及び後案内壁112を一体に形成した後構成部材30の接合のための構造と、底壁前部212、傾斜上壁前部232及び流下阻止部501を一体に形成した中間構成部材50の接合のための構造とを説明する。
【0097】
後構成部材30の傾斜上壁主部231の前縁部には、傾斜上壁230と直角(前壁240と平行)に外側(右側)に延設された右取付板部31(取付部)と、傾斜下壁220の外面の隅角曲面部221の後に隣接する部分に上下に延在して設けられた左取付部32(取付部)と、案内底壁111の前縁部に設けられた突条111aと、案内底壁111の下面に形成された突部118の係止突起118aとを有する。
【0098】
右取付板部31は、後案内壁112と一体に板状に形成されるとともに、上部裏機構盤本体171の右止着係合部179と当接する位置に形成されている。そして、右取付板部31には、右止着係合部179の後端面に形成されたビス孔185、185と前後に重なる位置にビス孔185,185に螺合するビスを挿通する挿通孔311、311が互いに前後に間隔を開けて形成されている。また、右取付板部31には、右止着係合部179の後端面のビス孔185,185同士間に形成された係合突起186に前後に重なる位置に、係合突起186と係合する係合孔312が形成されている。
【0099】
左取付部32は、傾斜下壁220と直角(前壁240と平行)に外側(左側)に延設された延設板321と、延設板321の傾斜下壁220との接合部を除く周囲を囲む周壁322と、延設板321の周壁322内の前面に上から順に上下に並んで形成された円状開口部(図示略)、円筒締結部324及び円筒係合部325とを備える。
そして、左取付部32の周壁322と傾斜下壁220とで囲まれる部分に、上部裏機構盤本体171の左止着係合部172の上係合管176と、下係合管177の先端部が挿入されて係合されるとともに、左取付部32の下部の円筒係合部325が左止着係合部172の下係合管177内に挿入されて係合させられ、さらに、円筒締結部324に、左止着係合部172のボス175の後端部が挿入されて係合させられている。そして、円筒締結部324にボス175がビスにより締結される。なお、左取付部の前記円状開口部は、左止着係合部172の上係合管176の内部と連通した状態とされる。
【0100】
案内底壁111の前縁部に設けられた突条111aは、上部裏機構盤本体171の整列案内流路支持部241の上面に沿って形成された係合溝部414に挿入されて係合し、突条111aの前面に左右に離間して設けられた複数の突起状係合部111bは、係合溝部414に形成された係合孔415に挿入されて係合する。
また、案内底壁111の下面に形成される突部118の係止突起118aは、上部裏機構盤本体171の整列案内流路支持部241の支持爪243に形成された係止孔248に係止され、案内底壁111(後構成部材30)の後方への移動を規制する。
【0101】
なお、支持爪243は、整列案内流路支持部241に対して上述のように下方に弾性変形可能となっており、支持爪243を下方に弾性変形することにより、支持爪243の係止孔248と、案内底壁111の突部118の係止突起118aとの係止及び係止解除が可能となっている。
以上の構成から、上部裏機構盤本体171の係合溝部414に形成された係合孔415に、係合溝部414に係合した後構成部材30の案内底壁111の突条111aに設けられた突起状係合部111bが係合することにより、上部裏機構盤本体171に対して案内底壁111(後構成部材30)の左右方向と上下方向と前方向への移動が規制された状態で、上部裏機構盤本体171の整列案内流路支持部241に形成された支持爪243の係止孔248に、後構成部材30の案内底壁111の突部118の係止突起118aを係止して、案内底壁111(後構成部材30)の後方への移動を規制することにより、上部裏機構盤本体171に案内底壁111(後構成部材30)が仮固定された状態となり、右止着係合部179と右取付板部31とのビスによる止着と、左止着係合部172と左取付部32とのビスによる止着を容易に行うことができる。
【0102】
次ぎに、後構成部材30の中間構成部材50との接合構造について説明する。後構成部材30の底壁主部211の前縁部と後案内壁112の上縁部とが直角に接合する角部のうちの中間構成部材50の後部と当接する部分は、その内側に図示しない補強部が形成されて肉厚に形成され、これら角部の外側は、断面L字状に切り欠かれた形状の横L字状溝部33となっている。この横L字状溝部33では、その内面側において底壁主部211の前壁240と平行とされた前端面と、後案内壁112の底壁210と平行とされた上端面とが露出するとともに互い直角に接合された状態となっている。そして、横L字状溝部33内面のうちの底壁主部211の前端面に、中間構成部材50の底壁前部212の後端面及び流下阻止部501の接続壁505の下端部の後面が当接し、横L字状溝部33内面のうちの後案内壁112の上端面に中間構成部材50の底壁前部212の後端部の下面及び流下阻止部501の接続壁505の下端面が当接するようになっている。
【0103】
また、後構成部材30の傾斜上壁主部231の前縁部と右取付板部31の左縁部とが直角に接合する角部には、その内側に補強部34が形成されて肉厚に形成され、これら角部の外側は、断面L字状に切り欠かれた形状の縦L字状溝部35となっている。この縦L字状溝部35では、その内面側において傾斜上壁主部231の前壁240と平行とされた前端面と、右取付板部31の前壁240と直角とされた左端面とが露出するとともに互いに直角に接合された状態となっている。そして、縦L字状溝部35内面のうちの傾斜上壁主部231の前端面に、中間構成部材50の傾斜上壁前部232の後端面が当接し、縦L字状溝部35内面のうちの右取付板部31の左端面に傾斜上壁前部232の後端部の右側面が当接するようになっている。
【0104】
また、後案内壁112の上端の横L字状溝部33の部分には、左右に間隔を開けて複数の係合長孔36,…が形成されている。係合長孔36は、上述のように縦L字状溝部35の内面の一部として露出した後案内壁112の上端部に、上端部に沿って左右に延在する浅い切り欠き部を形成した形状となっている。そして底壁主部211の前端部により切り欠き部の上部が塞がれた状態となり、切り欠き部の部分が左右に長いスリット状の係合長孔36となる。また、係合長孔36の上辺部は、底壁主部211の下面に沿った状態となっており、後述するように中間構成部材50の板状挿入部516を係合長孔36に挿入した際に、板状挿入部516の上面が底壁主部211の底面に面接触するようになっている。
【0105】
中間構成部材50には、その低膨出部510の上面を構成する天板部分の前端部から後方に延出する二つの円管状の被係合部512,512が設けられている。被係合部512,512は、互いに左右に間隔を開けるとともに、上部裏機構盤本体171の前壁240に形成された係合孔41,41と前後に重なる位置に配置され、係合孔41,41に挿入されて係合するようになっている。
また、中間構成部材50の傾斜上壁前部232には、その外面側に傾斜上壁前部232の略全幅に渡って前後に水平に延在するリブ状の被支持部517が形成されている。
【0106】
被支持部517は、上部裏機構盤本体171の右止着係合部179の左側面に形成されたリブ状の受部材187上に載置された状態に係合するようになっており、受部材187上に被支持部517が載った状態となることにより、中間構成部材50の右端部側が上部裏機構盤本体171に支持された状態となる。
また、中間構成部材50の傾斜上壁前部232の前端面には、傾斜上壁前部232と一体に形成され、傾斜上壁前部232と同じ厚みで前方に突出する、断面矩形上の被係合部513が形成されている。
被係合部513は、被支持部517より僅かに上に形成されるとともに、上部裏機構盤本体171の前壁240の右止着係合部179より僅かに左で、受部材187より上に形成された係合孔46と前後に重なる位置に配置され、係合孔46に挿入されて係合するようになっている。
【0107】
中間構成部材50の底壁前部212の後端部には、左右に互いに間隔を開けて水平に後方に延出する板状の板状挿入部516,…が形成されている。
板状挿入部516,…は、底壁前部212後端部の下面から後方に延出しており、底壁前部212の厚み分だけ底壁前部212より低い位置に配置されている。
そして、板状挿入部516,…は、後構成部材30の底壁主部211と後案内壁112とが接合する角部に形成された横L字状溝部33に形成された係合長孔36,点に挿入される。
そして、板状挿入部516,…の上面を底壁主部211の下面に面接触させるとともに、底壁前部212の後端部の下面を横L字状溝部33の内面の一部となる後案内壁112の上端面に面接触させることにより、中間構成部材50の底壁前部212の後端部は、後構成部材30の後案内壁112の上端面に載って支持された状態で、中間構成部材50の荷重により底壁前部212の前部が下方に移動するように(中間構成部材50が底壁前部212の後端部を中心に回転移動するように)力がかかるが、板状挿入部516の上面が底壁主部211の下面に面接触することにより、前記移動が阻止されるとともに、板状挿入部516の上面を底壁主部211の下面に押しつけるとともに、底壁前部212の後端部を後案内壁112の上端面に押しつけるように中間構成部材の荷重に基づく力が採用する。
【0108】
従って、後構成部材30と上部裏機構盤本体171とを、それらの間に中間構成部材50を挟んで固定した場合に、中間構成部材50が強固に接合される。また、組み立て時に、単に、板状挿入部516を係合長孔36に挿入させるだけでも、板状挿入部516の上面と底壁主部211の下面との間の摩擦力と、底壁前部212の後端部と後案内壁112の上端面との間の摩擦力と、上述のような回転移動が阻止されることにより、後構成部材30から中間構成部材50が簡単に外れないように仮固定された状態とすることができる。
【0109】
また、上述のように中間構成部材50と後構成部材30とを係合させることにより、底壁前部212の後端と底壁主部211の前端とが突き合わされて、これらから底壁210が構成されることになるが、底壁前部212の後端と底壁主部211の前端とを突き合わせた際に、底壁主部211の上面より底壁前部212の上面が僅かに高くなるようになっている。これにより、底壁主部211と底壁前部212との接合部上に遊技球Sが有る場合に、遊技球Sは、底壁主部211と底壁前部212との接合部上から底壁主部211側に移動するようになっている。
【0110】
また、中間構成部材50の高膨出部511の後面を形成する後板515に突起514が形成されている。高膨出部511は、少なくとも前方と下方とが開放し、内部が空洞となったもので、整列案内流路110上に球均し60を遊技球の流下方向にそって揺動自在に取付けるための空間を形成するものである。そして、中間構成部材50を挟んだ状態で後構成部材30と上部裏機構盤本体171とを後述するように接合する際に、上部裏機構盤本体171の回転支持軸42を球均し60の軸受孔部61に挿通させた状態で、中間構成部材50を後述するように上部裏機構盤本体171に取付けると、軸受孔部61の後端開口に突起514が挿入されて係合され、これにより回転支持軸42の後端部を中間構成部材50に支持させるようになっている。
【0111】
なお、上述の上部裏機構盤本体171及び側部裏機構盤本体190とからなる裏機構盤本体170は、成型性、2次加工性に優れるとともに耐衝撃性及び剛性に優れ、かつ比較的安価なABS樹脂を成型したものである。一方、後構成部材30及び中間構成部材50は、成型性、加工性はABS樹脂に劣り、価格もABS樹脂より高いが、ABS樹脂より高い対衝撃性を有するとともに高い透明性を有するポリカーボネート(PC)樹脂を成型したものである。
なお、球貯留タンク200及び整列案内流路110の主要部となることで、遊技球Sによる負荷が高い後構成部材30及び中間構成部材50にPC樹脂を用い、これらよりは遊技球Sによる負荷が少ない裏機構盤本体170にABS樹脂を用いることにより、上裏機構盤100の全体の耐久性を高めるとともにコストの低減を図ることができる。また、遊技盤の背面側に配置される後構成部材及び中間構成部材が透明性が高いPC樹脂とされることで、遊技球Sの目視による確認が極めて容易である。
【0112】
次ぎに、上部裏機構盤本体171、中間構成部材50及び後構成部材30の組み立て方法を説明する。
まず、上部裏機構盤本体171もしくは後構成部材30に、中間構成部材50を仮固定する。
上部裏機構盤本体171に中間構成部材50を仮固定する場合には、中間構成部材50の低膨出部510の前端部に設けられた被係合部512、512を上部裏機構盤本体171の前壁240に形成された係合孔41,41に挿入するとともに、中間構成部材50の傾斜上壁前部232の前端部に形成された被係合部513を上部裏機構盤本体171の前壁240に形成された係合孔46に挿入する。これにより、中間構成部材50の前端部が複数箇所で位置決めされた状態で、上部裏機構盤本体171に係合した状態となる。この状態では、中間構成部材50の傾斜上壁前部232の外面に水平に形成された被支持部517が、上部裏機構盤本体171の右止着係合部179の左側面に水平に形成された受部材187上に載って、受部材187の上面と被支持部517の下面とが面接触した状態となる。これにより、前端部を上部裏機構盤本体171に係合させた中間構成部材50の後端部が自身の荷重により下方に回転移動しようとするのが防止され、上部裏機構盤本体171から中間構成部材50が落ちないように仮固定された状態となる。
【0113】
また、上部裏機構盤本体171と中間構成部材50とを取り付ける際には、その前に、上部裏機構盤本体171の軸支部43の回転支持軸42に球均し60を上述のように取り付けておく。そして、上述のように上部裏機構盤本体171に中間構成部材50を取り付けると、回転支持軸42の先端部の開口に、中間構成部材50に形成された高膨出部511の後板515の突起514が挿入されて係合し、回転支持軸42の両端部がそれぞれ上部裏機構盤本体171と中間構成部材50とに支持された状態で、回転支持軸42に球均し60が回転自在に支持される。
【0114】
また、後構成部材30に中間構成部材50を仮固定する場合には、中間構成部材50の底壁前部212の前端部に形成された板状挿入部516を、後構成部材30の底壁主部211と後案内壁112とが接合する角部に形成された横L字状溝部33に形成された係合長孔36に挿入させるとともに、底壁前部212の後端部を後構成部材30の横L字状溝部33に係合させることで、上述のように後構成部材30から中間構成部材50が容易に外れないように、後構成部材30に中間構成部材50を仮固定することができる。
【0115】
次ぎに、上部裏機構盤本体171もしくは後構成部材30に中間構成部材50を仮固定した状態で、上部裏機構盤本体171もしくは後構成部材30を接合する。この際には、中間構成部材50と仮固定されていない上部裏機構盤本体171もしくは後構成部材30とを上述のように係合させるとともに、上部裏機構盤本体171と後構成部材30とを、中間構成部材50を挟むようにして以下のように係合させる。
上部裏機構盤本体171の右止着係合部179に、後構成部材30の右取付板部31を係合させる。すなわち、右止着係合部179の係合突起186を右取付板部31の係合孔312に挿入して係合させる。
また、上部裏機構盤本体171の左止着係合部172に左取付部32を係合させる。すなわち、左取付部32の周壁322と傾斜下壁220とで囲まれる部分に、左止着係合部172の上係合管176と、下係合管177の先端部を挿入して係合するとともに、左取付部32の下部の円筒係合部325を左止着係合部172の下係合管177内に挿入して係合させ、さらに、円筒締結部324に、左止着係合部172のボス175の後端部を挿入して係合する。
【0116】
また、上部裏機構盤本体171の前壁240の係合溝部414に、後構成部材30の案内底壁111の前縁部に設けられた突条111aを挿入するとともに、突条111aに形成された突起状係合部111bを係合溝部414に形成された係合孔415に挿入して係合する。
さらに、案内底壁111の下面に形成される突部118の係止突起118aを、上部裏機構盤本体171の整列案内流路支持部241の支持爪243に形成された係止孔248に係止し、案内底壁111(後構成部材30)の後方への移動を規制する。
【0117】
これにより、案内底壁111は、支持爪243を弾性変形させて、係止孔248から係止突起118aを外さないと、上部裏機構盤本体171から外れない状態となり、上部裏機構盤本体171に後構成部材30が中間構成部材50を間に挟んだ状態で仮固定される。
この状態で、右取付板部31の挿通孔311,311からビスを通し、右止着係合部179のビス孔185,185に螺合することで、右止着係合部179と右取付板部31とを締結し、左取付部32の円筒締結部324から左止着係合部172のボス175にビスを螺合して左取付部32と左止着係合部172とを締結する。
【0118】
このように、上部裏機構盤本体171、中間構成部材50及び後構成部材30とを接合することで、球貯留タンク200及び整列案内流路110が形成される。
このような球貯留タンク200及び整列案内流路110における遊技球Sの流れは、以下のようになる。
球排出装置120で遊技球Sの排出を行っていない状態では、球排出装置120で遊技球Sが止められた状態となり、下側の球排出装置120から上側に順に、球排出装置120内の流路、最少必要球検知ユニット130内の流路、整列案内流路110、球貯留タンク200内に遊技球Sが溜まることになる。
【0119】
そして、底壁210が遊技機1の左右方向の一方向に下り傾斜していることにより、遊技球Sの荷重に基づいて底壁210上の遊技球Sには、底壁210の上流側から下流側に球圧が作用することになる。
ここで、球排出装置120において遊技球Sの払い出しが行われると、上裏機構盤100の下側から順次遊技球Sが流下し、球貯留タンク200から整列案内流路110に遊技球Sが流下可能な状態となる。
ここで、底壁210の傾斜の下流側の部分に形成された開口部213から整列案内流路110に遊技球Sが流下することになるが、開口部213の底壁210の傾斜の上流側には、隣接して流下阻止部501があるので、開口部213の底壁210の傾斜の上流側の開口縁215からは開口部213内に遊技球Sが流入できない。
【0120】
従って、遊技球Sは、開口部213の後側の流下開口縁214側から開口部213に流入し、整列案内流路110に至る。この際に、開口部213の流下開口縁214に隣接する底壁210の部分には、底壁210の傾斜の上流側が平面部217となり、平面部217より底壁210の傾斜の下流側が段部218(補助流路219)となる。
そして、平面部217においては、平面部217から開口部213(整列案内流路110)に向かう方向(遊技機1の後から前に向かう方向)の傾斜がほぼ0度、すなわち、略水平となっているので、底壁210の平面部217から開口部213に向かう圧を最小限にすることができる。従って、平面部217から開口部213に遊技球Sが流下する部分において、上部裏機構盤本体171と後構成部材30とを引き剥がす方向に遊技球Sの球圧が作用するのを抑制することができる。
なお、平面部217においては、底壁210の傾斜により開口部213の流下開口縁214に対して平行となる方向への力がかかっているが、平面部217においては、傾斜方向以外の方向に対しても遊技球Sが上流側から押されることにより横に拡がろうとし、僅かに平面部217から開口部213に向かう力がかかる。しかし、これは僅かな力なので、平面部217から開口部213に遊技球Sを流下させるように作用するが、平面部217から開口部213の部分で遊技球Sを大きな固まりにするようなことがなく、遊技球Sを平面部217から開口部213にスムーズに流すことができる。
【0121】
一方、補助流路219においては、底壁210の傾斜の上流側から大きな球圧がかかることになるが、補助流路219は、底壁210や整列案内流路110より大きな傾斜角で開口部213側に下り傾斜しているので、遊技球Sを開口部213に流下させることができる。
従って、底壁210の開口部213に前後に隣接する部分では、平面部217から開口部213へ至る流下経路と、補助流路219から開口部213へ至る流下経路とがある。
ここで、整列案内流路110平面部217が隣接する部分は、補助流路219が隣接する部分より、整列案内流路110の傾斜の下流側となっており、整列案内流路110では、下流側から、順次、遊技球Sが流れるので、整列案内流路110に下流側の平面部217から遊技球Sが流下してしまうと、それより上流側の補助流路219からは遊技球Sが流下しらい状態となる。
【0122】
さらに、平面部217の開口部213の流下開口縁214に隣接する幅が、補助流路219が開口部213の流下開口縁214に隣接する幅より2倍以上広いので、補助流路219より平面部217から開口部213に遊技球Sが流下しやすい状態となっている。
従って、平面部217から開口部213への流下経路が底壁210から開口部213に遊技球が流下する際の主流となり、補助流路219の流下経路よりも平面部217の流下経路からより多くの遊技球Sが開口部213を介して整列案内流路110に流下することになり、上述のように平面部217から開口部213にスムーズに遊技球Sが流下する。
なお、補助流路219においては、上述のように底壁210や整列案内流路110より大きな傾斜角で傾斜していることにより、上述のように平面部217から先に整列案内流路110の下流側に遊技球Sが流下しても、補助流路219から少しずつ遊技球Sが開口部213を介して整列案内流路110に流下する。
【0123】
補助流路219においては、整列案内流路110側に下り傾斜していることから、遊技球Sの球圧が球貯留タンク200の前壁240(前案内壁113)側にかかることになり、上部裏機構盤本体171と後構成部材30とを引き離す方向に球圧がかかるが、補助流路219の整列案内流路110への接続部分において、補助流路219における遊技球の流下方向を整列案内流路110における流下方向に変換する隅角曲面部221が補助流路219から整列案内流路110に至る遊技球Sの球圧を受ける位置にあるとともに、隅角曲面部221が後構成部材の傾斜下壁220と一体となっているので、補助流路219上の遊技球Sによる球圧は、上部裏機構盤本体171側にかかることがない。従って、補助流路219が前壁240(整列案内流路110)側に向かって下り傾斜していても、補助流路219の傾斜に基づく球圧は、後構成部材の隅角曲面部221が受けることになり、上部裏機構盤本体171と後構成部材30との止着部分かかる負荷を軽減して、上裏機構盤100の耐用年数を延ばすことができる。
【0124】
そして、上述のように球貯留タンク200から整列案内流路110への流下経路が、平面部217からの流下経路と、補助流路219からの流下経路とがあることから、どちらか一方の流下経路に遊技球Sの大きな固まり(遊技球S同士のブリッジ)が生じるなどして遊技球Sが流下しない状態となっても、他方の流下経路から遊技球Sが流下することになり、確実に球貯留タンク200から整列案内流路110に遊技球Sを流下させることができる。
【0125】
また、球貯留タンク200内の遊技球Sが少なくなった場合に、平面部217が開口部213側に下り傾斜していないので、平面部217から開口部213に遊技球Sが流下しない可能性があるが、平面部217は、補助流路219に向かって傾斜しているので、平面部217上の遊技球Sは、補助流路219に流入する。そして、補助流路219は、開口部213に向かって下り傾斜しているので、補助流路219に流入した遊技球は、確実に開口部213に流入して整列案内流路110に遊技球を排出する。従って、平面部217(底壁210)が前後方向に水平となっていても、補助流路219により、球貯留タンク200内の遊技球Sを空にするような場合に、球貯留タンク200内に遊技球Sが残留するのを防止することができる。
また、上述のように流下阻止部501より上流側の底壁210が底壁前部212と底壁主部211とを突き合わせて構成されていても、底壁前部212の上面が底壁主部211の上面より高くなっているので、底壁前部212と底壁主部211とのつなぎ目部分で、遊技球Sが止まってしまうことなく、底壁主部211側へ流下し、底壁主部211から開口部213を介して整列案内流路110に流下する。
従って、流下阻止部501の上流側の部分において底壁前部212と底壁主部211とのつなぎ目部分で遊技球Sが引っかかり、流下阻止部501の上流側、すなわち、底壁前部212に遊技球Sが残ってしまうのを防止できる。
【0126】
以上のような本発明の遊技機1によれば、球貯留タンク200と整列案内流路110とからなる球貯留供給構造が、球貯留タンク200の前壁240及び整列案内流路110の前案内壁113を一体に形成した裏機構盤本体170(上部裏機構盤本体171)と、球貯留タンク200の底壁210の一部(底壁前部212)、傾斜上壁230の一部(傾斜上壁前部232)及び流下阻止部501を一体に形成した中間構成部材50と、球貯留タンク200の底壁主部211、傾斜上壁主部231、傾斜下壁220及び後壁250と整列案内流路110の案内底壁111及び後案内壁112とを一体に形成した後構成部材30とに分割されているので、後構成部材30は、球貯留タンク200の傾斜上壁主部231、傾斜下壁220、後壁250とからなる箱を半分に分割した構造(断面略L字状)と、整列案内流路110の案内底壁111と後案内壁112とからなる断面略L字状の構造とからなり、極めて成型が容易な構造となる。
すなわち、前方と上方とが略開放した状態の極めて金型が作成しやすい形状となる。
【0127】
また、裏機構盤本体170の上部裏機構盤本体171は、球貯留タンク200及び整列案内流路110の部分を見れば、前壁240及び前案内壁113を一体に形成した板状の極めて成型が容易な構造となる。
また、球貯留タンク200の形状を複雑化する流下阻止部501を裏機構盤本体170及び後構成部材30とは別の中間構成部材50に設けたので、流下阻止部501により球詰まりを防止可能としても、裏機構盤本体170や後構成部材30が複雑になることがない。また、中間構成部材50も底壁前部212、傾斜上壁前部232及び流下阻止部501を一体に形成した成型が容易な構造となる。
【0128】
また、球貯留タンク200と整列案内流路110とからなる球貯留供給構造が、裏機構盤本体170と、中間構成部材50と、後構成部材30との三つの部材からなることにより、成型に必要な金型は、裏機構盤本体170、球貯留タンク200、整列案内流路110とを別部材とした場合と同様に三つ必要になるが、裏機構盤本体170と、中間構成部材50と、後構成部材30とがそれぞれ簡単な構造なので、簡単な構造の金型で製造が可能となり、金型のコストを低減できる。特に、球貯留タンク200に流下阻止部501を設けた場合に、球貯留タンク200の形状が複雑化し、球貯留タンク200を一体に形成しよとすると複雑な形状の金型が必要になるが、球貯留タンク200が裏機構盤本体170の前壁240と、中間構成部材50の流下阻止部501等と、後構成部材30の底壁主部211、傾斜上壁主部231、傾斜下壁220及び後壁250とに分けることで、簡単な構造で成型しやすいものにできる。
【0129】
また、裏機構盤本体170に一体に整列案内流路110の前案内壁113があり、この前案内壁113に、後構成部材30に形成された案内底壁111及び後案内壁112が接続されて樋状の整列案内流路110が形成されるようになっているので、従来のように裏機構盤本体に樋状の整列案内壁が接合されて、案内底壁の前側に、壁が二重に形成された状態となることがないので、使用する材料を削減してコストの低減を図ることができる。
【0130】
また、上述のように流下阻止部501が、裏機構盤本体170及び後構成部材30との両方に対して別部材の中間構成部材50に設けられているので、流下阻止部501を設けて球詰まりを防止できる構成としても、裏機構盤本体170や後構成部材30が成型の困難な複雑な形状となることがなく、上述のように容易に成型することができる。特に、流下阻止部501が後構成部材30の案内底壁111や後案内壁112と別部材となっていることにより、整列案内流路110を高い位置に配置するために、整列案内流路110と流下阻止部501が上下に近接する複雑な構造となっても、上述のように容易に成型可能な構成となる。従って、整列案内流路110を高い位置に配置し、整列案内流路110の下側の遊技盤裏面に対応する位置に大型の電気的遊技装置を配置するための空間を確保することができる。
すなわち、流下阻止部501及びそれにつながる底壁前部212や傾斜上壁前部232を後構成部材30とは別体の中間構成部材50としたので、整列案内流路110上に流下阻止部501を一体に設けるような複雑な形状とされることなく、かつ、案内底壁111の上方をほぼ開放した構造とすることが可能なので、整列案内流路110を高く配置するために、流下阻止部501を有する球貯留タンク200と整列案内流路110とを近接させても、後構成部材30を極めて成型の容易な簡単な構造とすることができる。
【0131】
なお、底壁210の開口部213の下に配置される整列案内流路110の上には、開口部213の上流側に配置される流下阻止部501と、流下阻止部501の上流側の底壁210の一部となる底壁前部212と、傾斜上壁230の一部となる傾斜上壁前部232が配置されるが、これを一体の中間構成部材50とすることが可能で、整列案内流路110上を開放した状態とすることができる。
【0132】
また、裏機構盤本体170と後構成部材30との間に中間構成部材50を挟んで、裏機構盤本体170に後構成部材30を取り付けることができるので、球貯留タンク200と整列案内流路110とからなる球貯留供給構造が、裏機構盤本体170と、中間構成部材50と、後構成部材30との三つの部材からなるものとしても極めて容易に上裏機構盤100に球貯留タンク200と整列案内流路110を設けた状態とすることができる。
【0133】
また、遊技機1においては、平面部217及び段部218から流下開口縁214を通るとともに開口部213を介して整列案内流路110に遊技球Sが流下することになるが、その際の遊技球Sの流下方向は、球貯留タンク200の後壁250側から前壁240側に向かうものとなる。また、裏機構盤本体170側に球貯留タンク200の前壁240と整列案内流路110の前案内壁113とがあり、その他の球貯留タンク200及び整列案内流路110の部分が、裏機構盤本体170に後から取り付けられる中間構成部材50及び後構成部材30にある。従って、遊技球Sが後壁250側から前壁240側に遊技機1の後から前に向かって流下すると、後構成部材30及び中間構成部材50から裏機構盤本体170を引き剥がすように力が働く可能性があるが、平面部217が遊技機1前後方向に水平となっているので、平面部217において遊技球Sの荷重に基づく球圧が、後構成部材30及び中間構成部材50を裏機構盤本体170から引き剥がす向きに作用するのを抑制することができる。
【0134】
また、段部218の補助流路219においては、開口部213に上端部を望ませた整列案内流路110方向に下り傾斜しているので、補助流路219上の遊技球Sの荷重が球圧として前壁240側、すなわち、補助流路219を構成する傾斜下壁220と接合して隅角部を形成する前壁240の端部に作用することになるが、補助流路219を構成する傾斜下壁220と前壁240で形成される隅角部、すなわち、補助流路219の整列案内流路110上の流下先となる隅角部の内面を曲面とする隅角曲面部221が後構成部材30側にあるので、上述の球圧を後構成部材30の隅角曲面部221が受けることになり、裏機構盤本体170に球圧がかからない。
【0135】
以上のことから、球貯留タンク200及び整列案内流路110を裏機構盤本体170側と後構成部材30(及び中間構成部材50)側とに分け、球貯留タンク200内の遊技球Sが後構成部材30側から裏機構盤本体170側に流下して整列案内流路110に至るものとしても、裏機構盤本体170と、後構成部材30とを引き剥がすように遊技球の球圧が作用するのを防止して、裏機構盤本体170と後構成部材30との取付部分に負荷がかかるのを防止できる。
【0136】
また、遊技機1においては、裏機構盤本体170と後構成部材30との間に中間構成部材50を挟んで、裏機構盤本体170に後構成部材30を取り付ける際に、裏機構盤本体170の前壁240の左右外側の止着係合部(左止着係合部172、右止着係合部179)に、後構成部材30の傾斜下壁220及び傾斜上壁230(傾斜上壁主部231)のそれぞれの外側に形成された取付部(左取付部32、右取付板部31)を係合させて止着することにより、裏機構盤本体170に後構成部材30を取り付ける。
この際に、中間構成部材50は、例えば、裏機構盤本体170の係合部(係合孔41,41及び係合孔46)に被係合部512,512及び被係合部513を係合させるとともに止着係合部(右止着係合部179)に形成された受部材187に被支持部517を係合させ、かつ、後構成部材30の後案内壁112に形成された係合長孔36,…に板状挿入部516,…を挿入させることで、裏機構盤本体170と後構成部材30とに固定される。
【0137】
すなわち、裏機構盤本体170に後構成部材30を止着することにより、中間構成部材50も固定されることになり、球貯留供給構造が三つの部材からなるものとしても、容易に組み立てることができる。
また、中間構成部材50は、裏機構盤本体170の前壁240の係合部(係合孔41,41、46)と、裏機構盤本体170の前壁240の外側の止着係合部(右止着係合部179)に形成された受部材187とで裏機構盤本体170に支持され、後構成部材30の係合長孔36に板状挿入部516を挿入させるとともに板状挿入部516を後構成部材30の底壁主部211の下面に面接触(係合)させることで支持されるので、中間構成部材50を裏機構盤本体170及び後構成部材30に挟むだけの構成としても、中間構成部材50は、裏機構盤本体170及び後構成部材30に強固に組み付けられる。
【0138】
また、裏機構盤本体170に後構成部材30を取り付ける前に、中間構成部材50を裏機構盤本体170もしくは後構成部材30に係合さておく必要があるが、例えば、中間構成部材50を先に裏機構盤本体170に係合させた場合には、裏機構盤本体170に後構成部材30を取り付ける間、裏機構盤本体170の係合部(係合孔41,41、46)と受部材187とにより容易に裏機構盤本体170に中間構成部材50を支持させた状態に保つことができ、中間構成部材50を先に後構成部材30に係合させた場合には、裏機構盤本体170に後構成部材30を取り付ける間、後構成部材30の係合長孔36に板状挿入部516を挿入させるとともに板状挿入部516を後構成部材30の底壁主部211の下面に面接触させることで、後構成部材30に中間構成部材50を支持させた状態に保つことができる。従って、間に中間構成部材50を挟んだ状態で容易に裏機構盤本体170と後構成部材30と接合することができる。
【0139】
また、球貯留タンク200の遊技球Sが少なくなった場合に、中間構成部材50の底壁前部212と、後構成部材30の底壁主部211とを突き合わせた接合部に例えば溝が生じてしまうと、遊技球Sがその溝の部分で止まってしまい流れなくなる可能性があるが、中間構成部材50の底壁前部212と、後構成部材30の底壁主部211とが突き合わされるとともに、底壁主部211の上面より底壁前部212の上面が高くなっているので、遊技球Sが底壁210の中間構成部材50と後構成部材30との接合部上で止まることがなく、中間構成部材50の底壁前部212側から後構成部材30の底壁主部211側に流れることになる。また、中間構成部材50の底壁前部212側は、流下阻止部501と傾斜上壁前部232と一体に構成される部材であることから、基本的に流下阻止部501の底壁210の傾斜上流側の部分であり、この部分では遊技球Sは、底壁210の傾斜方向に流下すると流下阻止部501に流下を阻止される。従って、中間構成部材50の底壁前部212上の遊技球Sを後構成部材30の底壁主部211側に誘導する必要があり、例えば、流下阻止部501の底壁210上流側から流下する遊技球Sを流下阻止部501が底壁主部211側に誘導する形状となっている必要がある。ここで、中間構成部材50の底壁前部212と後構成部材30の底壁主部211との突き合わせ部分で、底壁主部211の上面より底壁前部212の上面が低くなってしまうと、底壁前部212から底壁主部211への遊技球の移動が妨げられ、流下阻止部501の上流側に遊技球Sが残留する原因となってしまう。従って、上述のように底壁主部211の上面より底壁前部212の上面を高くするように設計しておくことで、製造誤差等が生じても、底壁前部212の上面が底壁主部211の上面より低くなって遊技球Sが残留するのを防止することができる。
【0140】
また、遊技機1においては、整列案内流路110を裏機構盤本体170の前案内壁113と、後構成部材30の案内底壁111及び後案内壁112とに二分割するものとしても、案内底壁111が裏機構盤本体170の整列案内流路支持部241により下方から支持されて、整列案内流路110が強固なものとなる。
すなわち、案内底壁111と前案内壁113とが別部材となっていることから、基本的に案内底壁111は、後案内壁112に片持(片支持)された状態となるとともに、球貯留タンク200においても、前壁240と前案内壁113に接合される底壁210(底壁主部211)とが別部材とされることから、底壁210が後壁250に片支持された状態なるが、案内底壁111の下に裏機構盤本体170の整列案内流路支持部241が配置され、案内底壁111を支持することにより、案内底壁111及び底壁210が両支持された状態となり、強固な構造となる。また、案内底壁111の前端を前案内壁113に接合させれば、案内底壁111を両支持した状態となるが、案内底壁111の前端を前案内壁113に強固に接合構造とすると、接合に手間がかかる。それに対して、整列案内流路支持部241上に案内底壁111を載置する構造とすれば、案内底壁111を前案内壁113側に容易かつ強固に接合することができる。
【0141】
また、遊技球Sに紛れてゴミが球貯留タンク200に侵入したような場合に、案内底壁111の開口部(スリット116)からゴミ(落下物)を落下させることができ、かつ、ゴミを整列案内流路支持部241上の落下物貯留部249に溜めることができるので、ゴミが整列案内流路110の下方の電気的遊技装置等に落下して悪影響を与えるのを防止できる。なお、遊技球Sは、ペレット(研磨剤)と共に撹拌されることにより、洗浄、研磨されるが、このペレットが補給される遊技球Sに紛れ込むことがあり、上述のような構造により紛れ込んだペレットも除去できる。
【0142】
また、上述のような遊技機1においては、整列案内流路110を上下に重なって流下する遊技球Sを均す球均し60を備え、
前記中間構成部材50は、前記裏機構盤本体170(上部裏機構盤本体171)の前壁240との間に間隔を開けて対向する支持壁(後板515)を有するとともに、前記前壁240との間に球均し60を支持するための空間を形成する球均し保持部(高膨出部511)を備え、
前記前壁240の支持壁(後板515)と対向する面に、支持壁(後板515)に延出し、前記球均し60を回転自在に軸支する回転支持軸42を設け、
前記支持壁(後板515)に回転支持軸42の先端部と係合する係合支持部(突起514)を設けたことを特徴としている。
【0143】
これにより、裏機構盤本体170の回転支持軸42に球均し60を取付けた状態で、裏機構盤本体170と中間構成部材50とを上述のように接合することで、回転支持軸42が支持壁(後板515)の係合支持部(突起514)に支持される。従って、回転支持軸42が両支持の状態になり、上述のように裏機構盤本体170と中間構成部材50とを接合するだけで強固に球均し60を回転自在に支持することができる。
【0144】
また、上述のような遊技機1においては、裏機構盤本体170を、
前記後構成部材30及び中間構成部材50が取付けられる上部裏機構盤本体171と、
遊技球Sの払い出しを行う球排出装置120、及び整列案内流路110から球排出装置120に遊技球Sを誘導する誘導ユニット(最少必要球検知ユニット130)が取付けられる側部裏機構盤本体190とに分割構成し、
上部裏機構盤本体171と側部裏機構盤本体190との組付け部(被挟持部183及びユニット収納部130a)に、誘導ユニット(最少必要球検知ユニット130)を上部裏機構盤本体171から側部裏機構盤本体190に跨らせて取り付け、
上部裏機構盤本体171を側部裏機構盤本体190と誘導ユニット(最少必要球検知ユニット130)とが挟むようにして上部裏機構盤本体171と側部裏機構盤本体190とを組み付けたことを特徴としている。
【0145】
上述のような構成とすることにより、裏機構盤本体170を二分割して取り扱い易いサイズとした状態としても、上部裏機構盤本体171と側部裏機構盤本体190とを強固に接合することができ、裏機構盤本体170の強度が低下するのを防止することができる。
【0146】
なお、本発明はこの実施の形態のパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、その他の遊技球を遊技媒体として利用し、遊技球の払い出しを行う遊技機に適用することができる。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0147】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、球貯留タンクは、球貯留タンクの長手方向に沿う遊技機左右方向の一方に下り傾斜させた底壁と、底壁の傾斜下流側に位置する傾斜下壁と、底壁の傾斜上流側に位置する傾斜上壁と、底壁の遊技盤側に位置する前壁と、前壁と対向する後壁と、から形成し、整列案内流路は、球貯留タンクの底壁の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜した案内底壁と、遊技盤側に位置する前案内壁と、前案内壁と対向する後案内壁と、から形成し、球貯留タンク及び整列案内流路は、球貯留タンクの前壁及び整列案内流路の前案内壁を補助壁部として一体に形成した裏機構盤の裏機構盤本体と、球貯留タンクの底壁の一部及び傾斜上壁の一部を一体に形成した中間構成部材と、球貯留タンクの中間構成部材で形成される一部の底壁を除く底壁主部、中間構成部材で形成される一部の傾斜上壁を除く傾斜上壁主部、傾斜下壁、後壁、整列案内流路の案内底壁及び整列案内流路の後案内壁を一体に形成した後構成部材と、に分割した分割構造を有し、裏機構盤本体と後構成部材との間に中間構成部材を挟んで、裏機構盤本体に後構成部材を取り付けることにより、底壁に略長方形の開口部と、球貯留タンクに貯留されている底壁上の遊技球が整列案内流路に流下する流下開口縁と、を形成するとともに、整列案内流路の上流部を球貯留タンクの開口部に臨ませて配置し、後構成部材は、球貯留タンクの底壁の流下開口縁と遊技機前後方向に隣り合う部分が、底壁の開口部より傾斜上流側と連続して形成された平面部と、平面部より傾斜下流側から傾斜下壁までの間に形成され、平面部より一段下がった段部と傾斜下壁とにより形成される補助流路と、を備え、中間構成部材は、当該中間構成部材の片端部に、開口部への遊技球の流下を阻止する流下阻止部を前壁から後壁方向に膨出するように設け、開口部は、傾斜下壁の一部と前壁の一部が隣り合う二辺を形成するとともに、当該開口部の傾斜上壁側の開口縁に流下阻止部が配置され、平面部を遊技機前後方向に略水平状態に形成するとともに、補助流路を整列案内流路方向に下り傾斜して形成し、平面部が流下開口縁に隣接する幅を補助流路が流下開口縁に隣接する幅よりも広く設定し、補助流路と平面部との両方から流下開口縁を流下して整列案内流路に遊技球を流入可能とするとともに、平面部から整列案内流路に流入する遊技球が補助流路から整列案内流路に流入する遊技球より整列案内流路の下流側に流入するようにして、平面部から整列案内流路に流入する遊技球よりも補助流路から整列案内流路に流入する遊技球を流入しづらい状態としたので、簡単な構造で成形しやすいものにできるとともに、球貯留タンクから整列案内流路への流下経路が、平面部からの流下経路と、補助流路からの流下経路とがあることから、どちらか一方の流下経路に遊技球の大きな固まり(遊技球同士のブリッジ)が生じるなどして遊技球が流下しない状態となっても、他方の流下経路から遊技球が流下することになり、確実に球貯留タンクから整列案内流路に遊技球を流下させることができる。
ここで、球貯留タンクと整列案内流路とからなる球貯留供給構造が、前記球貯留タンクの前壁及び前記整列案内流路の前案内壁を一体に形成した前記裏機構盤本体と、前記球貯留タンクの底壁の一部、傾斜上壁の一部及び流下阻止部を一体に形成した中間構成部材と、前記球貯留タンクの底壁主部、傾斜上壁主部、傾斜下壁、後壁、前記整列案内流路の案内底壁及び後案内壁を一体に形成した後構成部材とに分割されているので、後構成部材は、球貯留タンクの傾斜上壁主部、前記傾斜下壁、前記後壁とからなる箱を半分に分割した形状(断面略L字状)と、整列案内流路の案内底壁と後案内壁とからなる断面略L字状の構造とからなり、極めて成型が容易な構造となる。
また、裏機構盤本体も、球貯留タンク及び整列案内流路の部分を見れば、前壁及び前案内壁を一体に形成した板状の極めて成型が容易な構造となる。また、球貯留タンクの形状を複雑化する流下阻止部を裏機構盤本体及び後構成部材とは別の中間構成部材に設けたので、流下阻止部により球詰まりを防止可能としても、裏機構盤本体や後構成部材が複雑になることがない。また、中間構成部材も底壁の一部、傾斜上壁の一部及び流下阻止部を一体に形成した成型が容易な構造となる。
また、球貯留タンクと整列案内流路とからなる球貯留供給構造が、裏機構盤本体と、中 間構成部材と、後構成部材との三つの部材からなることにより、成型に必要な金型は、裏機構盤本体、球貯留タンク、整列案内流路とを別部材とした場合と同様に三つ必要になるが、裏機構盤本体と、中間構成部材と、後構成部材とがそれぞれ簡単な構造なので、簡単な構造の金型で製造が可能となり、金型のコストを低減できる。特に、球貯留タンクに流下阻止部を設けた場合に、球貯留タンクの形状が複雑化し、球貯留タンクを一体に形成しよとすると複雑な形状の金型が必要になるが、球貯留タンクが裏機構盤本体の前壁と、中間構成部材の流下阻止部、底壁の一部及び傾斜上壁の一部と、後構成部材の底壁主部、傾斜上壁主部、傾斜下壁及び後壁とに分けることで、簡単な構造で成型しやすいものにできる。
また、上述のように球貯留タンク及び整列案内流路とからなる球貯留供給構造を上述のようにそれぞれ一体成型される三つの部材からなるものとすれば、整列案内流路を高い位置に配置するために、球貯留タンクと流下阻止部とを近接させることにより、球貯留タンクの流下阻止部と整列案内流路とが上下に近接する構造となっても、後構成部材に配置される整列案内流路の部分と、整列案内流路上に配置される流下阻止部等の球貯留タンクの一部となる中間構成部材とが別部材となっているので、成型が困難な構造となることがない。
また、裏機構盤本体と前記後構成部材との間に前記中間構成部材を挟んで、前記裏機構盤本体に前記後構成部材を取り付けることができるので、球貯留タンクと整列案内流路とからなる球貯留供給構造が、裏機構盤本体と、中間構成部材と、後構成部材との三つの部材からなるものとしても極めて容易に裏機構盤に球貯留タンクと整列案内流路を取り付けた状態とすることができる。
さらに、平面部及び段部から流下開口縁を通るとともに開口部を介して整列案内流路に遊技球が流下することになるが、その際の遊技球の流下方向は、球貯留タンクの後壁側から前壁側に向かうものとなる。また、裏機構盤本体側に球貯留タンクの前壁と整列案内流路の前案内壁とがあり、その他の球貯留タンク及び整列案内流路の部分が、裏機構盤本体に後から取り付けられる中間構成部材及び後構成部材にある。従って、遊技球が後壁側から前壁側に遊技機の後から前に向かって流下すると、裏機構盤本体から後構成部材及び中間構成部材を引き剥がすように力が働く可能性があるが、平面部が遊技機前後方向に水平となっているので、平面部において遊技球の荷重に基づく球圧が、後構成部材及び中間構成部材を裏機構盤本体から引き剥がす向きに作用するのを抑制することができる。
以上のことから、球貯留タンク及び整列案内流路を裏機構盤本体側と後構成部材(及び中間構成部材)側とに分け、球貯留タンク内の遊技球が後構成部材側から裏機構盤本体側に流下して整列案内流路に至るものとしても、裏機構盤本体と、後構成部材とを引き剥がすように遊技球の球圧が作用するのを防止して、裏機構盤本体と後構成部材との取付部分に負荷がかかるのを防止し、球貯留タンク200の耐久性を向上することができる。
なお、平面部は、遊技機前後方向に略水平とされることで、平面部から開口部を介して整列案内流路に至る際に、平面部から整列案内流路側に大きな球圧がかかるのを防止し、これにより、球圧により遊技球が互いに噛み合った大きな固まりとなったり、互いに噛み合ってブリッジした状態となったりするのを防止する。
また、補助流路は、平面部を開口部側に下り傾斜した構成とせずに、上述のように遊技機の前後方向に水平としたことにより、球貯留タンク内の遊技球が少なくなった際に球貯留タンク内に遊技球が残ってしまうのを防止するもので、平面部上の球は底壁の傾斜に沿って補助流路に至り、さらに、補助流路の傾斜に沿って整列案内流路に至る。
請求項2に記載の発明によれば、裏機構盤本体は、前壁に形成され、中間構成部材と係合する係合部と、前壁の左右両端の外側にそれぞれ後方に突出して形成され、後構成部材に係合するとともに後構成部材と止着される止着係合部と、左右の止着係合部のうちの傾斜上壁側の一方の止着係合部に形成され、中間構成部材を支持する受部材とを備え、後構成部材は、裏機構盤本体の左右の止着係合部に対応して傾斜下壁及び傾斜上壁のそれぞれの外側に形成され、止着係合部に係合して止着される取付部と、後案内壁の上端部に底壁に沿って長く形成されるとともに、中間構成部材と係合する係合長孔とを備え、中間構成 部材は、裏機構盤本体の前壁に形成された係合部と係合する被係合部と、裏機構盤本体の一方の受部材に載った状態に係合して支持される被支持部と、後構成部材の後案内壁に形成された係合長孔に挿入されて、底壁主部の下面に係合する板状挿入部と、を備え、中間構成部材の底壁の一部と、後構成部材の底壁主部とが突き合わされるとともに、底壁主部の上面より底壁の一部の上面を高くする一方、開口部の傾斜上壁側の開口縁に中間構成部材の片側縁を配置したので、裏機構盤本体に後構成部材を止着することにより、中間構成部材も固定されることになり、球貯留供給構造が三つの部材からなるものとしても、容易に組み立てることができるとともに、開口部を、左側の傾斜下壁と、前側の前壁と、底壁の底壁主部の前縁(流下開口縁)と、中間構成部材(流下阻止部)の左側縁(開口縁)と、に囲まれた部分とすることができる。
ここで、裏機構盤本体と後構成部材との間に中間構成部材を挟んで、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける際に、裏機構盤本体の前壁の左右外側の止着係合部に、後構成部材の傾斜下壁及び傾斜上壁のそれぞれの外側に形成された取付部を係合させて止着することにより、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける。この際に、中間構成部材は、例えば、裏機構盤本体の係合部に被係合部を係合させるとともに止着係合部に形成された受部材に被支持部を係合させ、かつ、後構成部材の後案内壁に形成された係合長孔に板状挿入部を挿入させることで、裏機構盤本体と後構成部材とに固定される。
すなわち、裏機構盤本体に後構成部材を止着することにより、中間構成部材も固定されることになり、球貯留供給構造が三つの部材からなるものとしても、容易に組み立てることができる。
また、中間構成部材は、裏機構盤本体の前壁の係合部と、裏機構盤本体の前壁の外側の止着係合部に形成された受部材とで裏機構盤に支持され、後構成部材の係合長孔に板状挿入部を挿入させるとともに板状挿入部を後構成部材の底壁主部の下面に係合(例えば面接触)させることで支持されるので、中間構成部材を裏機構盤本体及び後構成部材に挟むだけの構成としても、中間構成部材は、裏機構盤本体及び後構成部材に強固に組み付けられる。
また、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける前に、中間構成部材を裏機構盤本体もしくは後構成部材に係合さておく必要があるが、例えば、中間構成部材を先に裏機構盤本体に係合させた場合には、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける間、裏機構盤本体の係合部と受部材とにより容易に裏機構盤本体に中間構成部材を支持させた状態に保つことができ、中間構成部材を先に後構成部材に係合させた場合には、裏機構盤本体に後構成部材を取り付ける間、後構成部材の係合長孔に板状挿入部を挿入させるとともに板状挿入部を後構成部材の底壁主部の下面に係合させることで、後構成部材に中間構成部材を支持させた状態に保つことができる。従って、間に中間構成部材を挟んだ状態で容易に裏機構盤本体と後構成部材と接合することができる。
また、球貯留タンクの遊技球が少なくなった場合に、中間構成部材の底壁の一部と、後構成部材の底壁主部とを突き合わせた接合部に例えば溝が生じてしまうと、遊技球がその溝の部分で止まってしまい流れなくなる可能性があるが、中間構成部材の底壁の一部と、後構成部材の底壁主部とが突き合わされるとともに、底壁主部の上面より底壁の一部の上面を高くしたので、遊技球が底壁の中間構成部材と後構成部材との接合部上で止まることがなく、中間構成部材の底壁の一部側から後構成部材の底壁主部側に流れることになる。
また、中間構成部材の底壁の一部側は、流下阻止部との傾斜上壁の一部と一体に構成される部材であることから、基本的に流下阻止部の底壁の傾斜上流側の底壁部分であり、この底壁部分上の遊技球は、底壁の傾斜方向に流下すると流下阻止部に流下を阻止される。従って、中間構成部材の底壁の一部上の遊技球を後構成部材の底壁主部側に誘導する必要があり、例えば、流下阻止部の底壁上流側から流下する遊技球を流下阻止部が底壁主部側に誘導する形状となっている必要がある。ここで、中間構成部材の底壁の一部と後構成部材の底壁主部との突き合わせ部分で、底壁主部の上面より底壁の一部の上面が低くなってしまうと、底壁の一部から底壁主部への遊技球の移動が妨げられ、流下阻止部の上流側に遊技球が残留する原因となってしまう。従って、上述のように底壁主部の上面より底壁の 一部の上面が高くなるように設計しておくことで、製造誤差等が生じても、底壁の一部の上面が底壁主部の上面より低くなって遊技球が残留するのを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、後構成部材は、傾斜下壁と前壁で形成される隅角部の内面を曲面とする隅角曲面部を、整列案内流路の底面から球貯留タンクの上部まで形成している。段部の補助流路においては、開口部に上端部を臨ませた整列案内流路方向に下り傾斜しているので、補助流路上の遊技球の荷重が球圧として前壁側、すなわち、補助流路を構成する傾斜下壁と接合して隅角部を形成する前壁の端部に作用することになるが、補助流路を構成する傾斜下壁と前壁で形成される隅角部、すなわち、補助流路上の遊技球の流下先となる隅角部の内面を曲面とする隅角曲面部が後構成部材側にあるので、上述の球圧を後構成部材の隅角曲面部が受けることになり、裏機構盤本体に球圧がかからない。
したがって、補助流路を遊技機前後方向に沿って流下する遊技球が整列案内流路に至り、方向を転換して整列案内流路を遊技機左右方向に流下する状態となる際に、隅角部で遊技球を円滑に方向転換させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遊技機としてのパチンコ遊技機を示す斜め裏側からの斜視図である。
【図2】上記パチンコ遊技機を示す斜め裏側からの分解斜視図である。
【図3】上記パチンコ遊技機の球貯留タンク及び整列案内流路を有する上裏機構盤を示す斜め上方側からの斜視図である。
【図4】上記上裏機構盤を示す平面図である。
【図5】上記上裏機構盤を示す断面図である。
【図6】上記上裏機構盤を示す分解斜視図である。
【図7】上記上裏機構盤の上部裏機構盤本体、中間構成部材、後構成部材を示す分解斜視図である。
【図8】上記上裏機構盤の上部裏機構盤本体と側部裏機構盤本体との接合構造を示す断面図である。
【図9】上記上部裏機構盤本体と、中間構成部材と、後構成部材との接合構造を示す断面図である。
【図10】上記上部裏機構盤本体と、中間構成部材と、後構成部材との接合構造を示す切断部端面図である。
【図11】上記上部裏機構盤本体と、中間構成部材と、後構成部材との接合構造を示す切断部端面図である。
【符号の説明】
S 遊技球
1 遊技機
3 前面枠
30 後構成部材
31 右取付板部(取付部)
32 左取付部(取付部)
36 係合長孔
41 係合孔(係合部)
46 係合孔(係合部)
50 中間構成部材
110 整列案内流路
111 案内底壁
112 後案内壁
113 前案内壁
116 スリット(開口部)
118 突部
170 裏機構盤本体
171 上部裏機構盤本体
172 左止着係合部(止着係合部)
179 右止着係合部(止着係合部)
190 側部裏機構盤本体
200 球貯留タンク
210 底壁
211 底壁主部
212 底壁前部(底壁の一部)
213 開口部
214 流下開口縁
215 開口縁
217 平面部
218 段部
219 補助流路
220 傾斜下壁
221 隅角曲面部
230 傾斜上壁
231 傾斜上壁主部
232 傾斜上壁前部(傾斜上壁の一部)
240 前壁
241 整列案内流路支持部
242 支持リブ(支持突部)
243 支持爪(支持突部)
250 後壁
501 流下阻止部
512 被係合部
513 被係合部
516 板状挿入部
517 被支持部

Claims (3)

  1. 上面が開口する平面略長方形の箱形に形成され、遊技球を貯留する球貯留タンクと、該球貯留タンクから流下された遊技球を整列して下流側に案内し、樋状に形成される整列案内流路とを、遊技盤が装着される前面枠の裏側に配設される裏機構盤に備えた遊技機において、
    前記球貯留タンクは、
    前記球貯留タンクの長手方向に沿う遊技機左右方向の一方に下り傾斜させた底壁と、前記底壁の傾斜下流側に位置する傾斜下壁と、前記底壁の傾斜上流側に位置する傾斜上壁と、前記底壁の前記遊技盤側に位置する前壁と、前記前壁と対向する後壁と、から形成し、
    前記整列案内流路は、
    前記球貯留タンクの底壁の傾斜方向とは反対方向に下り傾斜した案内底壁と、前記遊技盤側に位置する前案内壁と、前記前案内壁と対向する後案内壁と、から形成し、
    前記球貯留タンク及び前記整列案内流路は、
    前記球貯留タンクの前壁及び前記整列案内流路の前案内壁を補助壁部として一体に形成した前記裏機構盤の裏機構盤本体と、
    前記球貯留タンクの底壁の一部及び傾斜上壁の一部を一体に形成した中間構成部材と、
    前記球貯留タンクの前記中間構成部材で形成される一部の底壁を除く底壁主部、前記中間構成部材で形成される一部の傾斜上壁を除く傾斜上壁主部、前記傾斜下壁、前記後壁、前記整列案内流路の案内底壁及び前記整列案内流路の後案内壁を一体に形成した後構成部材と、に分割した分割構造を有し、
    前記裏機構盤本体と前記後構成部材との間に前記中間構成部材を挟んで、前記裏機構盤本体に前記後構成部材を取り付けることにより、
    前記底壁に略長方形の開口部と、前記球貯留タンクに貯留されている前記底壁上の遊技球が前記整列案内流路に流下する流下開口縁と、を形成するとともに、前記整列案内流路の上流部を前記球貯留タンクの開口部に臨ませて配置し、
    前記後構成部材は、
    前記球貯留タンクの前記底壁の前記流下開口縁と遊技機前後方向に隣り合う部分が、前記底壁の前記開口部より傾斜上流側と連続して形成された平面部と、
    前記平面部より傾斜下流側に設けた段差壁から傾斜下壁までの間に形成され、前記平面部より一段下がった段部と、前記段差壁と、前記傾斜下壁とにより形成される補助流路と、を備え、
    前記中間構成部材は、
    当該中間構成部材の片端部に、前記開口部への遊技球の流下を阻止する流下阻止部を前記前壁から前記後壁方向に膨出するように設け、
    前記開口部は、前記傾斜下壁の一部と前記前壁の一部が隣り合う二辺を形成するとともに、当該開口部の傾斜上壁側の開口縁に前記流下阻止部が配置され、
    前記平面部を遊技機前後方向に略水平状態に形成するとともに、前記補助流路を前記整列案内流路方向に下り傾斜して形成し、
    前記平面部が前記流下開口縁に隣接する幅を前記補助流路が前記流下開口縁に隣接する前記段差壁から前記傾斜下壁までの幅よりも広く設定して、該平面部に停留する遊技球が上流側から流下する遊技球に押されて当該平面部から前記底壁の開口部に流下され
    前記補助流路と前記平面部との両方から前記流下開口縁を流下して前記整列案内流路に遊技球を流入可能とするとともに、前記平面部から前記整列案内流路に流入する遊技球が前記補助流路から前記整列案内流路に流入する遊技球より前記整列案内流路の下流側に流入するようにして、前記平面部から前記整列案内流路に流入する遊技球よりも前記補助流路から前記整列案内流路に流入する遊技球を流入しづらい状態としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記裏機構盤本体は、
    前記前壁に形成され、前記中間構成部材と係合する係合部と、
    前記前壁の左右両端の外側にそれぞれ後方に突出して形成され、前記後構成部材に係合するとともに後構成部材と止着される止着係合部と、
    左右の止着係合部のうちの前記傾斜上壁側の一方の止着係合部に形成され、前記中間構成部材を支持する受部材とを備え、
    前記後構成部材は、
    前記裏機構盤本体の左右の止着係合部に対応して傾斜下壁及び傾斜上壁のそれぞれの外側に形成され、前記止着係合部に係合して止着される取付部と、
    前記後案内壁の上端部に前記底壁に沿って長く形成されるとともに、中間構成部材と係合する係合長孔とを備え、
    前記中間構成部材は、
    前記裏機構盤本体の前壁に形成された係合部と係合する被係合部と、
    前記裏機構盤本体の一方の受部材に載った状態に係合して支持される被支持部と、
    前記後構成部材の後案内壁に形成された係合長孔に挿入されて、前記底壁主部の下面に係合する板状挿入部と、を備え、
    前記中間構成部材の底壁の一部と、前記後構成部材の底壁主部とが突き合わされるとともに、底壁主部の上面より底壁の一部の上面を高くする一方、
    前記開口部の傾斜上壁側の開口縁に前記中間構成部材の片側縁を配置したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記後構成部材は、前記傾斜下壁と前記前壁で形成される隅角部の内面を曲面とする隅角曲面部を、前記整列案内流路の底面から球貯留タンクの上部まで形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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