JP4114536B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は給紙カセットをカセット取出ボタンの操作によってプリンタ本体から取り出し得るようにした画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録紙に画像を形成するための画像記録装置としてのインクジェットプリンタは、記録紙を積層して収容する給紙カセットと、給紙カセットから繰り出された記録紙に画像を形成するための画像形成部と、画像が記録された印刷済み記録紙を収容するための排紙トレイとを有している。
【0003】
記録紙を収容する給紙カセットは、従来、プリンタ本体から容易には取り外されないように、抵抗力が加えられている。このため、給紙カセット内の記録紙が空となったときには、使用者は抵抗力に抗する力を給紙カセットに加えて給紙カセットをプリンタ本体から取り外す必要がある。この給紙カセットの取り外し操作を容易にするために、プリンタ本体の操作パネルにカセット取出ボタンを設け、このボタン操作によって給紙カセットをプリンタ本体から所定のストロークだけ飛び出させるようにした技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公平4−79305号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像形成部で記録紙に対して印刷が行われているときにカセット取出ボタンが操作されたときに、給紙カセットがプリンタ本体から飛び出すようにすると、印刷中の記録紙に皺が発生したり、紙詰まりが発生することになる。
【0006】
そこで、本発明は、印刷中にカセット取出ボタンが操作されても、給紙カセットがプリンタ本体から取り外されないようにした画像記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、印刷中にはカセット取出ボタンの操作を禁止して給紙カセットがプリンタ本体から取り外されないようにした画像記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明は、印刷中にカセット取出ボタンが操作されたときには、カセット取出ボタンを空振り操作させて、印刷終了後に給紙カセットを取り外すことができるようにした画像記録装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の画像記録装置は、記録紙に画像を形成する画像形成部が設けられたプリンタ本体と、前記プリンタ本体に対して着脱自在に装着され、記録紙を収容する給紙カセットと、前記プリンタ本体に移動自在に装着され、前記カセットに設けられた係合部に係合するロック部を有するロックレバーと、前記プリンタ本体に移動自在に装着されるカセット取出ボタンと、前記ロックレバーと前記カセット取出ボタンとを連結する連結位置と連結を解除する退避位置とに移動自在に前記プリンタ本体に設けられる連結部材と、記録紙に画像を形成しているときに前記連結部材を前記退避位置に移動し、画像を形成していないときに前記連結部材を前記連結位置に移動する駆動手段とを有するものである。
【0021】
これにより、本発明にあっては、記録紙に画像が形成されているときには、カセット取出ボタンが操作されても、その操作は空振りとなって給紙カセットの取出が禁止されるので、画像形成中の記録紙に皺が発生したり、紙詰まりが発生することが防止される。また、印刷終了後には検知スイッチからの信号によって給紙カセットを自動的に取出し得るように設定することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、記録紙に画像を形成する画像形成部が設けられたプリンタ本体と、プリンタ本体に対して着脱自在に装着され、記録紙を収容する給紙カセットと、プリンタ本体に移動自在に装着され、カセットに設けられた係合部に係合するロック部を有するロックレバーと、プリンタ本体に移動自在に装着されるカセット取出ボタンと、ロックレバーとカセット取出ボタンとを連結する連結位置と連結を解除する退避位置とに移動自在にプリンタ本体に設けられる連結部材と、記録紙に画像を形成しているときに連結部材を退避位置に移動し、画像を形成していないときに連結部材を連結位置に移動する駆動手段とを有する画像記録装置であり、画像形成中にカセット取出ボタンが操作されても、カセット取出ボタンは空振り操作となり、給紙カセットの取出しが禁止される。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図28を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0035】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の画像記録装置の外観を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態1の画像記録装置における給紙カセットをプリンタ本体から飛び出させた状態を示す斜視図、図3は本発明の実施の形態1の画像記録装置における内部構造と給紙カセットを示す斜視図、図4は図3の一部を拡大して示す斜視図、図5(A)は図4におけるA−A線に沿う断面図、図5(B)はカム溝を示す正面図、図6(A)はストッパが退避位置となっているときにおける画像記録装置の一部を示す平面図、図6(B)は図6(A)におけるB−B線に沿う断面図、図7(A)はストッパが退避位置のもとでカセット取出ボタンが押し込まれた状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図7(B)は図7(A)におけるC−C線に沿う断面図、図8(A)はカセット取出ボタンが押し込まれ給紙カセットが飛び出した状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図8(B)は図8(A)におけるD−D線に沿う断面図、図9(A)はストッパがロック位置のもとでカセット取出ボタンが押し込まれた状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図9(B)は図9(A)におけるE−E線に沿う断面図、図10は画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャートである。
【0036】
図1に示すように、実施の形態1の画像記録装置は左右の側板部と天板部と底板部とを備えたプリンタ本体10を有しており、プリンタ本体10内には記録紙に画像を形成するための図示しない画像形成部が設けられている。プリンタ本体10の前面の左右には操作パネル11,12が設けられ、両方の操作パネル11,12の間から天板部に沿うように折れ曲がったカバー13がプリンタ本体10に開閉自在に装着されている。なお、カバー13としては透明な樹脂材料を用いることができる。
【0037】
プリンタ本体には、図3に示すように、その前面から着脱自在に給紙カセット(記録紙載置部)15が装着されるようになっており、この給紙カセット15の前端部には多段式の排紙トレイ14が一体に設けられ、印刷される記録紙の長さに応じて排紙トレイ14を任意の長さに給紙カセット15から伸張させることができる。プリンタ本体の底板16には、給紙カセット15をプリンタ本体10に対して着脱する際に給紙カセット15の摺動を案内するカセットガイド17が給紙カセット15の両側に対応して設けられている。さらに、底板16には給紙カセット15に対してプリンタ本体10の前面から突出する方向のばね力を付勢するためにばね部材18が設けられている。
【0038】
図3に示すように、プリンタ本体10の内部には支持ブラケット19が固定され、この支持ブラケット19に取り付けられたキャリッジシャフト21には、給紙カセット15から繰り出された記録紙Pに画像を記録するための画像形成部としてのキャリッジ22が摺動自在に装着されており、キャリッジ22の摺動を案内するためにプリンタ本体10内にはキャリッジガイド23が固定されている。さらに、支持ブラケット19には印刷時に記録紙Pを搬送するための搬送ローラ24と、排紙トレイ14に向けて記録紙Pを排出させる排紙ローラ25とがそれぞれ回転自在に装着されている。
【0039】
図4に示すように、プリンタ本体10の底板16に固定されたピン26には固定部操作手段としてのロックレバー27が回動自在に装着され、このロックレバー27の先端には、ばね部材18のばね力に抗して給紙カセット15をプリンタ本体10に収納された状態に保持するために、給紙カセット15に形成された係合溝(係合部)28に係合する固定部としてのロック爪(ロック部)29が設けられている。ロックレバー27の基端部は先端部に対してほぼ直角に折れ曲がっており、その基端部と支持ブラケット31との間には、ロック爪29に対して係合溝28に向かう方向のばね力を付勢するためにばね部材32が装着されている。なお、給紙カセット15に係合溝28に代えて係合突起を係合部として設け、ロックレバー27の先端に係合突起と係合する係合溝をロック爪29に代えてロック部として設けるようにしても良い。
【0040】
プリンタ本体10にはその前後方向に往復動自在にカセット取出ロッド33が装着され、その先端にはカセット取出ボタン(記録紙載置部の排出操作手段)33aが設けられており、カセット取出ボタン33aは図1および図2に示すように、プリンタ本体10の前面から突出して作業者により操作されるようになっている。カセット取出ロッド33には、プリンタ本体10に取り付けられた検知スイッチ34を作動する突起部35が設けられている。さらに、カセット取出ロッド33にはロックレバー27の基端部に形成された長孔36に係合する突起部37が設けられており、カセット取出ボタン33aを押し込むと、ロックレバー27はばね部材32のばね力に抗してロック爪29が係合溝28から外れる方向に回動する。このようにして、ロック爪29と係合溝28との係合が解かれると、給紙カセット15はばね部材18のばね力により図2に示すようにプリンタ本体10の前方に所定のストロークだけ飛び出し移動する。なお、ばね部材18を設けることなく、ロックレバー27による給紙カセット15のロックが解除されたら、収納状態の給紙カセット15を全て手動操作で引き出すようにしても良い。
【0041】
記録紙Pに画像を印刷中にカセット取出ロッド33が操作されて給紙カセット15が突出移動すると、記録紙Pに皺が発生し適正な印刷を行うことができなくなる。そこで、底板16に固定された台座38に上下動自在に設けられたキャップ39には、印刷中にはカセット取出ボタン33aの押し込み操作を規制するために、カセット取出ロッド33に当接するストッパ(停止部)41が一体に設けられている。図4はストッパ41がカセット取出ロッド33に当接する位置となった状態を示し、この状態からキャップ39によりストッパ41が上昇移動すると、ストッパ41はカセット取出ロッド33には当接しない位置に退避する。
【0042】
キャップ39を上下動させて、ストッパ41をカセット取出ロッド33に当接するロック位置(固定位置)と当接しない退避位置との間で移動するために、図5に示すように、底板16には支持台40を介してモータ42が取り付けられ、このモータ42の主軸に固定されたモータ歯車43は底板16に回転自在に取り付けられた駆動歯車44に噛み合っている。この駆動歯車44にはキャップ駆動カム(カム部材)45が設けられており、このキャップ駆動カム45に突設された係合突起46がキャップ39に形成されたカム溝47に係合している。したがって、モータ42によりモータ歯車43と駆動歯車44を介してキャップ駆動カム45を駆動することによって、ストッパ41はロック位置と退避位置との間を移動する。
【0043】
図6はストッパ41がカセット取出ロッド33と当接しない退避位置となった状態を示す図であり、記録紙Pに対して印刷が行われていないときには、キャップ駆動カム45によりストッパ41は退避状態つまりアイドル状態となる。このアイドル状態のもとで、カセット取出ボタン33aが押し込み操作されると、図7に示すようにカセット取出ロッド33が押し込み移動される。これにより、ロックレバー27が回動してロック爪29と係合溝28との係合が解かれることになり、図8に示されるように、給紙カセット15はばね部材18の付勢力によりプリンタ本体10の前方に飛び出し移動する。
【0044】
一方、記録紙Pに対して印刷操作が行われているときには、ストッパ41はカセット取出ロッド33に当接するロック位置に設定される。図9はこのようにストッパ41がロック位置となった状態を示し、この状態のもとでカセット取出ロッド33が押し込まれても、カセット取出ロッド33の移動が規制されるので、印刷中には給紙カセット15を取り出すことが防止される。
【0045】
図10は画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャートであり、上述したように、記録紙Pに対して画像を形成している印刷中には、ストッパ41はロック位置に設定される。このときに、カセット取出ボタン33aが押されても、印刷中であるときには、印刷を継続する(S1,S2)。印刷操作が終了したり印刷停止ボタンが操作されたときには(S3)、S4が実行されてキャップ39が上昇してストッパ41は退避位置に移動する。この状態のもとで、再度カセット取出ボタン33aが押し込まれたときには、ロック爪29が係合溝28から外れてロックが解除されるので、給紙カセット15はばね力によってプリンタ本体10の前方に飛び出し移動することになる(S5,S6)。
【0046】
(実施の形態2)
図11は本発明の実施の形態2の画像記録装置における内部構造と給紙カセットを示す斜視図、図12は図11の一部を拡大して示す斜視図、図13(A)は副ロックレバーが外れたアイドル状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図13(B)は図13(A)におけるF−F線に沿う断面図、図14(A)は印刷中における画像記録装置の一部を示す平面図、図14(B)は図14(A)におけるG−G線に沿う断面図、図15(A)は印刷中にカセット取出ボタンが押し込まれた状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図15(B)は図15(A)におけるH−H線に沿う断面図、図16(A)は印刷が行われていないときにカセット取出ボタンが押し込まれた状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図16(B)は図16(A)におけるI−I線に沿う断面図、図17は副ロックレバーが外れたアイドル状態における画像記録装置の一部を示す斜視図、図18は印刷中における画像記録装置の一部を示す斜視図、図19は画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャートである。
【0047】
図11および図12に示すように、プリンタ本体10の底板16に固定されたピン26には、実施の形態1と同様に、ロックレバー27が主ロックレバーとして回動自在に装着され、この主ロックレバー27の先端には給紙カセット15に形成された係合溝(係合部)28に係合するロック爪(ロック部)29が設けられている。ロックレバー27の基端部は先端部に対してほぼ直角に折れ曲がっており、その基端部と支持ブラケット31との間には、ロック爪29に対して係合溝28に向かう方向のばね力を付勢するためにばね部材32が装着されている。
【0048】
プリンタ本体10にはその前後方向に往復動自在にカセット取出ロッド33が装着され、その先端にはカセット取出ボタン33aが設けられており、カセット取出ボタン33aは図1および図2に示すように、プリンタ本体10の前面から突出して作業者により操作されるようになっている。図12に示すように、カセット取出ロッド33には主ロックレバー27の基端部に形成された長孔36に係合する突起部37が設けられており、カセット取出ボタン33aを押し込むと、主ロックレバー27はばね部材32のばね力に抗してロック爪29が係合溝28から外れる方向に回動する。このようにして、ロック爪29と係合溝28との係合が解かれると、給紙カセット15はばね部材18のばね力により図2に示すようにプリンタ本体10の前方に所定のストロークだけ飛び出し移動する。
【0049】
前述した実施の形態1の画像記録装置にあっては、印刷中にはカセット取出ロッド33が操作されないようにストッパ41が設けられているが、実施の形態2の画像記録装置にあっては、ストッパ41は設けられておらず、カセット取出ロッド33が押し込まれても、印刷中には給紙カセット15が飛び出し移動しないように、副ロックレバー50がプリンタ本体10の底板16に設けられている。この副ロックレバー50はピン51により底板16に回動自在に装着されており、先端部には給紙カセット15の係合溝28に対して後方にずらして形成された係合溝(副係合部)52に係合するロック爪(副ロック部)53が設けられている。副ロックレバー50の基端部は先端部に対して折れ曲がっており、底板16に設けられたばね支持ブラケット54と副ロックレバー50の基端部との間には、ロック爪53を係合溝52に向かわせる方向に副ロックレバー50にばね力を付勢するばね部材55が設けられている。
【0050】
図12に示すように、底板16に固定されたピン56には偏心カム57が回転自在に装着され、この偏心カム57と一体となった駆動歯車58は、図13〜図18に示すように、中間歯車59を介してモータ歯車43に噛み合っている。したがって、モータ42により偏心カム57を回動させると、副ロックレバー50はロック爪53が係合溝52に係合するロック位置と係合を解く退避位置とに移動する。
【0051】
図13および図17は記録紙Pに対して印刷が行われていないアイドル状態を示す図であり、このときには副ロックレバー50のロック爪53が給紙カセット15に形成された係合溝52から離れた退避位置となっている。このアイドル状態のもとで、カセット取出ボタン33aが押し込み操作されると、主ロックレバー27のロック爪29が係合溝28から外れて係合が解かれるので、給紙カセット15はばね部材18の付勢力によりプリンタ本体10の前方に飛び出し移動する。
【0052】
一方、記録紙Pに対して印刷操作が行われているときには、モータ42により副ロックレバー50が駆動されて、副ロックレバー50はそのロック爪53が係合溝52に係合するロック位置となる。図14および図18は副ロックレバー50がロック位置となった状態を示す。この状態のもとで、図15に示すように、カセット取出ロッド33が押し込まれて、主ロックレバー27のロック爪29が係合溝28から外れても、副ロックレバー50のロック爪53が係合溝52に係合しているので、印刷中には給紙カセット15がプリンタ本体10の前方に向けて飛び出し移動することが防止される。
【0053】
印刷が終了した後には、モータ42により偏心カム57が駆動されると、図16に示すように、副ロックレバー50が退避位置に移動し、給紙カセット15はばね部材18の付勢力によりプリンタ本体10の前方に飛び出し移動する。
【0054】
図19は画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャートであり、上述したように、記録紙Pに対して画像を形成している印刷中には、副ロックレバー50はロック位置に設定される。印刷中にカセット取出ボタン33aが操作されて検知スイッチ34がオンしたときには(S11,S12)、主ロックレバー27が解除されてもS13で印刷が継続され、1頁分の印刷が終了した後に、S14で印刷が停止される。印刷が停止した後には、モータ42が駆動されてキャップ39が上昇するとともに、副ロックレバー50が退避位置に移動してロックが解除される(S15)。これにより、給紙カセット15が前方に飛び出し移動することになる。一方、印刷が行われていないときに、副ロックレバー50は退避位置となっており、そのときにカセット取出ボタン33aが操作されると、S16で主ロックレバー27が解除されるので、給紙カセット15が前方に飛び出し移動することになる。
【0055】
(実施の形態3)
図20は本発明の実施の形態3の画像記録装置における内部構造と給紙カセットを示す斜視図、図21は図20の一部を拡大して示す斜視図、図22(A)は連結部材が連結位置となったアイドル状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図22(B)は図22(A)におけるJ−J線に沿う断面図、図23(A)は連結部材が連結位置となっているときにカセット取出ボタンが押された状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図23(B)は図23(A)におけるK−K線に沿う断面図、図24(A)はカセット取出ボタンが操作されて給紙カセットが飛び出した状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図24(B)は図24(A)におけるL−L線に沿う断面図、図25(A)は印刷が行われている状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図25(B)は図25(A)におけるM−M線に沿う断面図、図26(A)は印刷中にカセット取出ボタンが操作された状態における画像記録装置の一部を示す平面図、図26(B)は図26(A)におけるN−N線に沿う断面図、図27は画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャートである。
【0056】
図20および図21に示すように、プリンタ本体10の底板16に固定されたピン26には、実施の形態1と同様に、ロックレバー27が回動自在に装着され、このロックレバー27先端には給紙カセット15に形成された係合溝(係合部)28に係合するロック爪(ロック部)29が設けられている。このロックレバー27の基端部は先端部に対してほぼ直角に折れ曲がっており、その基端部と支持ブラケット31との間には、ロック爪29に対して係合溝28に向かう方向のばね力を付勢するためにばね部材32が装着されている。
【0057】
底板16に固定された台座38に上下動自在に設けられ、モータ42により上下に駆動されるキャップ39には、図21に示すように、給紙カセット15に向けて2本のピン61が突出しており、これらのピン61にはジョイント62に、カセット取出ロッド33と同一の方向に伸びて形成された長孔63が係合し、ジョイント62はカセット取出ロッド33と同一の方向に移動自在となっている。このジョイント62にはカセット取出ロッド33とロックレバー27の基端部との間に配置される連結部材64が固定されている。この連結部材64はキャップ39が上昇移動すると、カセット取出ロッド33の移動をロックレバー27に伝達する連結位置になり、キャップ39が下降移動すると、カセット取出ロッド33とロックレバー27との連結を解除する退避位置になる。
【0058】
したがって、図22に示すように、記録紙Pに対して印刷が行われていないアイドル状態のときには、キャップ39が上昇移動しているので、連結部材64はカセット取出ロッド33の後端面とロックレバー27の基端部との間に入り込んで、連結位置となっている。このときに、給紙カセット15を取り出すべく、カセット取出ボタン33aが押し込み操作されると、連結部材64はカセット取出ロッド33と同一方向に移動するジョイント62に固定されているので、図23に示すように、カセット取出ロッド33によりロックレバー27のロック爪29は係合溝28から離れて給紙カセット15のロックが解除される。これにより、図24に示すように、給紙カセット15はばね部材18の付勢力によりプリンタ本体10の前方に向けて飛び出し移動することになる。
【0059】
一方、記録紙Pに対して印刷操作が行われているときには、図25に示すように、モータ42によりキャップ39が下降限位置となっており、このときには、連結部材64はカセット取出ロッド33とロックレバー27との間から離れた退避位置となる。したがって、この状態のもとで、図26に示すように、カセット取出ロッド33が押し込まれても、カセット取出ロッド33は空振り移動になり、カセット取出ロッド33はロックレバー27に当接することなく、給紙カセット15をロックした状態となる。これにより、印刷中には給紙カセット15がプリンタ本体の前方に向けて突出移動することが防止される。
【0060】
図27は画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャートであり、上述したように、記録紙Pに対して画像を形成している印刷中には、ロックレバー27は係合溝28に係合し、連結部材64は退避位置に設定されている。カセット取出ボタン33aが押されたときに印刷中であった場合には、連結部材64が退避位置となっているので、ロックレバー27は駆動されずに検知スイッチ34がオンすることになる(S21,S22)が、印刷は継続される。1頁分の印刷が終了した後にはS23で印刷が停止され、印刷が停止した後には、モータ42が駆動されてキャップ39が上昇し、連結部材64は連結位置に設定される(S24)。この状態のもとで、再度カセット取出ボタン33aが押し込まれたときには(S25)、カセット取出ロッド33により連結部材64を介してロックレバー27が回動し、ロックレバー27のロック爪29が係合溝28から外れてロックが解除される(S26)。これにより、給紙カセット15が前方に飛び出し移動することになる。
【0061】
(実施の形態4)
図28(A)は本発明の実施の形態4の画像記録装置におけるロックレバーの待機状態を示す平面図であり、図28(B)は図28(A)ロックレバーがカセット取出ボタンにより移動した状態を示す平面図である。このロックレバー27は、前述したそれぞれの実施の形態におけるロックレバー27がピン26を中心に回動するようになっているのに対して、直線方向に往復動するようにプリンタ本体10に設けられている。カセット取出ボタン33aの直線方向の移動をロックレバー27の直線移動に変換するために、ロックレバー27に形成された傾斜面65に接触する傾斜面66がカセット取出ボタン33aに形成されている。ロックレバー27にはその先端のロック爪29を係合溝28に入り込ませる方向にばね力を加えるためのばね部材32aが設けられている。したがって、カセット取出ボタン33aを押し込むと、図28(A)に示すようにロックレバー65は給紙カセット15の係合溝28から離れる方向に移動し、押し込みを解除するとばね力によりロックレバー27は係合溝28に接近移動する。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、記録紙に画像が形成されているときには、カセット取出ボタンの操作が禁止されることになるので、画像形成中における記録紙に皺が発生したり、紙詰まりの発生が防止されるという有効な効果が得られる。
【0063】
また、本発明によれば、記録紙に画像が形成されているときには、カセット取出ボタンは空振りとなり、給紙カセットは取り出されないので、画像形成中における記録紙に皺が発生したり、紙詰まりの発生が防止されるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の画像記録装置の外観を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態1の画像記録装置における給紙カセットをプリンタ本体から飛び出させた状態を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態1の画像記録装置における内部構造と給紙カセットを示す斜視図
【図4】図3の一部を拡大して示す斜視図
【図5】(A)図4におけるA−A線に沿う断面図
(B)カム溝を示す正面図
【図6】(A)ストッパが退避位置となっているときにおける画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるB−B線に沿う断面図
【図7】(A)ストッパが退避位置のもとでカセット取出ボタンが押し込まれた状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるC−C線に沿う断面図
【図8】(A)カセット取出ボタンが押し込まれ給紙カセットが飛び出した状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるD−D線に沿う断面図
【図9】(A)ストッパがロック位置のもとでカセット取出ボタンが押し込まれた状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるE−E線に沿う断面図
【図10】画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャート
【図11】本発明の実施の形態2の画像記録装置における内部構造と給紙カセットを示す斜視図
【図12】図11の一部を拡大して示す斜視図
【図13】(A)副ロックレバーが外れたアイドル状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるF−F線に沿う断面図
【図14】(A)印刷中における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるG−G線に沿う断面図
【図15】(A)印刷中にカセット取出ボタンが押し込まれた状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるH−H線に沿う断面図
【図16】(A)印刷が行われていないときにカセット取出ボタンが押し込まれた状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるI−I線に沿う断面図
【図17】副ロックレバーが外れたアイドル状態における画像記録装置の一部を示す斜視図
【図18】印刷中における画像記録装置の一部を示す斜視図
【図19】画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャート
【図20】本発明の実施の形態3の画像記録装置における内部構造と給紙カセットを示す斜視図
【図21】図20の一部を拡大して示す斜視図
【図22】(A)連結部材が連結位置となったアイドル状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるJ−J線に沿う断面図
【図23】(A)連結部材が連結位置となっているときにカセット取出ボタンが押された状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるK−K線に沿う断面図
【図24】(A)カセット取出ボタンが操作されて給紙カセットが飛び出した状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるL−L線に沿う断面図
【図25】(A)印刷が行われている状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるM−M線に沿う断面図
【図26】(A)印刷中にカセット取出ボタンが操作された状態における画像記録装置の一部を示す平面図
(B)(A)におけるN−N線に沿う断面図
【図27】画像記録装置における印刷操作ルーチンを示すフローチャート
【図28】(A)本発明の実施の形態4の画像記録装置におけるロックレバーの待機状態を示す平面図
(B)ロックレバーがカセット取出ボタンにより移動した状態を示す平面図
【符号の説明】
10 プリンタ本体
15 給紙カセット(記録紙載置部)
18 ばね部材
22 キャリッジ(画像形成部)
27 ロックレバー(主ロックレバー)
28 係合溝(係合部)
29 ロック爪(ロック部)
33 カセット取出ロッド
33a カセット取出ボタン(記録紙載置部の排出操作手段)
34 検知スイッチ
39 キャップ(移動部材)
41 ストッパ(停止部)
42 モータ(駆動手段)
45 キャップ駆動カム(カム部材)
46 係合突起
47 カム溝
50 副ロックレバー
52 係合溝(副係合部)
53 ロック爪(副ロック部)
57 偏心カム(カム部材)
62 ジョイント
64 連結部材
Claims (1)
- 記録紙に画像を形成する画像形成部が設けられたプリンタ本体と、
前記プリンタ本体に対して着脱自在に装着され、記録紙を収容する給紙カセットと、
前記プリンタ本体に移動自在に装着され、前記カセットに設けられた係合部に係合するロック部を有するロックレバーと、
前記プリンタ本体に移動自在に装着されるカセット取出ボタンと、
前記ロックレバーと前記カセット取出ボタンとを連結する連結位置と連結を解除する退避位置とに移動自在に前記プリンタ本体に設けられる連結部材と、
記録紙に画像を形成しているときに前記連結部材を前記退避位置に移動し、画像を形成していないときに前記連結部材を前記連結位置に移動する駆動手段とを有することを特徴とする画像記録装置。
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