JP4581678B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP4581678B2
JP4581678B2 JP2004375696A JP2004375696A JP4581678B2 JP 4581678 B2 JP4581678 B2 JP 4581678B2 JP 2004375696 A JP2004375696 A JP 2004375696A JP 2004375696 A JP2004375696 A JP 2004375696A JP 4581678 B2 JP4581678 B2 JP 4581678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printer
peeler
opening
peeler unit
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004375696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006181774A (ja
Inventor
秀樹 川上
寛之 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004375696A priority Critical patent/JP4581678B2/ja
Publication of JP2006181774A publication Critical patent/JP2006181774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4581678B2 publication Critical patent/JP4581678B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

本発明は、印字後のラベルを長尺状の台紙から剥離して排出可能なピーラーを備えたラベルプリンタ、ロール紙に印字を行うロール紙プリンタなどにおいて、特に、プリンタ本体に対して開閉可能に取り付けられているピーラーユニット、ロール紙装填部の開閉蓋などの開閉部の片閉りを防止するための改良に関するものである。
ロール紙に印字を行うロール紙プリンタにおいては、ロール紙の装填部を開閉するための開閉蓋が不用意に開くことの無い様に、開閉蓋はロック機構によってその閉じ位置にロックされるようになっている。また、長尺状の台紙にラベルが貼り付けられた構成のラベル作成用紙がロール状に巻き付けられた構成のロール紙を用いてラベルを発行するラベルプリンタにおいては、ロール紙の装填部の開閉蓋と共に、台紙からラベルを剥がすためのピーラー機構を開閉するための開閉式のピーラーユニットが取り付けられている場合がある。この場合においてもピーックされるようになっている。このようなプリンタの開閉部は、それらの閉じ位置にがたつき無くロックされるように、一般に、プリンタ幅方向の両側の位置においてロックされるようになっている(例えば、特許文献1参照)
特開2001−102771号広報
ここで、開閉蓋、ピーラーユニットなどの開閉部を閉じる際に、開閉部の両端を閉じ方向に押し込めば、両側の部分が確実にロックされる。しかしながら、開閉部における一方の側のみを押込んだ場合などでは、開閉部が撓み、押込み側の部位が先にロックされ、他方の側がロックされない状態、すなわち片閉り状態に陥ることがある。
片閉り状態の開閉部は、プリンタに作用する衝撃や振動によって簡単に開くおそれがある。また、紙送りローラがロール紙装填部の開閉蓋の側に取り付けられている場合などにおいては、紙送りローラがプリンタ本体側のローラなどと正しく当接せずに片当り状態になり、記録紙の搬送が適切に行われず、紙詰まりなどの弊害が発生する。
片閉りを防止する方法としては、開閉部の両側がロックされたことを検出するためにセンサを2個取り付け、ロック状態を監視すればよい。しかし、この方法では2個のセンサを取り付ける必要があるので、その分、コスト高を招き、また、センサの設置スペースを確保しなければならないのでプリンタの小型・コンパクト化には適していない。
本発明の課題は、極めて簡単な機構により開閉部の片閉りを防止可能なプリンタを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のプリンタは、プリンタ本体に開閉可能に取り付けられ一方側に旋回して開くピーラーユニットと、ロール紙の装填部と、前記プリンタ本体に取り付けられ前記一方側とは反対の他方側に旋回して開くもので前記装填部を開閉するための開閉蓋と、前記ピーラーユニットを閉じ位置にロックするためのロック機構とを有し、前記ロック機構は、前記ピーラーユニットにおけるプリンタ幅方向の両端部分に形成されたピーラーユニット側係合部と、前記プリンタ本体におけるプリンタ幅方向の両側部分に形成されたプリンタ本体側係合部と、前記プリンタ本体側係合部に係合する前記開閉蓋のプリンタ幅方向の両側部分に形成された第1の開閉蓋側係合部と、前記ピーラーユニットが閉じ位置に向けて押し込まれると前記ピーラーユニット側係合部に係合可能な前記開閉蓋に形成された第2の開閉蓋側係合部と、前記ピーラーユニットを閉じ位置に向けて押し込むために、前記ピーラーユニット側係合部に対応する前記ピーラーユニットの表面部分に形成された押込面とを備え、前記各押込面は、隣接する前記プリンタ本体の表面部分に対して、前記ピーラーユニットの開き方向に所定量だけ突出しており、前記ピーラーユニットは、長尺状の台紙からラベルを剥離するためのピーラー機構を構成し、前記ピーラーユニットおよび前記開閉蓋は、前記ピーラーユニットおよび前記開閉蓋が閉じた時、それらの間に前記ピーラー機構におけるラベルが剥がされた後の台紙を排出するための台紙排出路を形成し、前前記ピーラーユニットが開いた時、前記台紙排出路を開放し、前記ピーラーユニット側係合部は、前記第2の開閉蓋側係合部に係合可能なロック位置を越えて押込み可能であり、前記各押込面は、前記台紙排出路の両端の前記ピーラーユニットの腕部の上面部に形成され、前記ピーラーユニットが閉状態の時、隣接する前記プリンタ本体の表面部分に対して前記ピーラーユニットの開き方向に所定量だけ突出していることを特徴としている。
本発明では、ピーラーユニットの押込面を隣接するプリンタ本体の表面部分よりも突出させると共に、ピーラーユニットをロック位置を越えて押込み可能としてある。押込面が突出しているので、一般に、ここに指などをあてがってピーラーユニットを押し込む際には、隣接するプリンタ本体の表面部分と同一高さとなるまで押込面が押し込まれる。この位置まで押込面を押し込むと、ピーラーユニット側係合部第2の開閉蓋側係合部に係合可能なロック位置を越えて押し込まれる。よって、ピーラーユニットが撓んだ状態で押し込まれても、例えば、ピーラーユニットの左右の一方の側が押し込まれた場合においても、その両側のピーラーユニット側係合部第2の開閉蓋側係合部に係合可能な位置まで確実に押し込まれ、両側の位置において確実にロックされる。
ここで、前記押込面の前記隣接するプリンタ本体の表面部分からの突出量は、前記ピーラーユニットの前記ロック位置からの押込み可能量に対応した量とすればよい。また、当該突出量は、少なくとも、前記ピーラーユニットにおいてその開閉方向に発生可能な撓み量に設定しておけばよい。
次に、前記ピーラーユニット側係合部および前記第2の開閉蓋側係合部の一方は係合穴とし、前記ピーラーユニット側係合部および前記第2の開閉蓋側係合部の他方を、前記係合穴に差し込み可能な係合爪とした場合において、ピーラーユニットをロック位置を超えて押込み可能とするためには、前記係合穴は、当該係合穴に差し込まれた状態の前記係合爪が前記ピーラーユニットの開閉方向に所定量だけ移動可能な大きさに設定しておけばよい。
さらに、本発明のプリンタでは、前記ピーラーユニット側係合部および前記第2の開閉蓋側係合部の一方は係合穴であり、前記ピーラーユニット側係合部および前記第2の開閉蓋側係合部の他方は、前記係合穴に差し込み可能な係合爪であり、前記係合穴は、当該係合穴に差し込まれた状態の前記係合爪が前記ピーラーユニットの開閉方向に所定量だけ移動可能な大きさに設定されもよい。また、前記開閉蓋は、回転自在に支持されたビニオンに噛み合いプリンタ幅方向に平行に延びプリンタ幅方向に突出する方向に付勢された上側ラックおよび下側ラックを備え、前記第2の開閉蓋側係合部は、前記上側ラックおよび下側ラックのプリンタ幅方向の外側端に形成された係合爪であり、前記ピーラーユニット側係合部は、前記ピーラーユニットの腕部に形成された係合穴であってもよい。また、蓋オープンボタンの押し下げ操作に連動してスライドするロックレバーを備え、前記ピーラーユニットは、前記ロックレバーが前記係合爪に当接することにより前記係合爪が前記係合穴から外れ、開き状態となってもよい。
以上説明したように、本発明のプリンタでは、その開閉部であるピーラーユニットの押込面を、隣接しているプリンタ本体の表面部分に対してピーラーユニットの開き方向に突出させてある。したがって、この部分が押込まれる際には、当該押込面が隣接するプリンタ本体の表面部分と同一の高さの位置まで押し込まれる。換言すると、ピーラーユニットのロック位置を超えて当該ピーラーユニットが押し込まれる。よって、ピーラーユニットに撓みが生じている場合などでも、両側のピーラーユニット側係合部第2の開閉蓋側係合部に確実に係合したロック状態が形成される。本発明によれば、開閉部の両側にセンサを配置して片閉りを防止する方法などに比べて、開閉部押込部を突出させるという極めて簡単な構成により、開閉部の片閉りを防止できる。
以下に、図面を参照して、本発明をピーラー付きプリンタに適用した場合の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本実施の形態に係るピーラー付きプリンタの外観斜視図であり、図2は開閉蓋を開けた状態を示す外観斜視図であり、図3はその記録紙搬送路を示す概略断面図である。
ピーラー付きプリンタ1は、全体として前後方向に長い扁平な直方体形状をしており、プリンタ本体2と、当該プリンタ本体2を覆っているプリンタ外装ケース3から構成されている。プリンタ外装ケース3は上半部分4と下半部分5を備え、図2においては下半部分5を取り外した状態が示されている。プリンタ外装ケース2の上半部分4は、プリンタ上面の前半部分を覆っている前側上ケース部分6と、左側および右側ケース部分7、8とを備え、プリンタ上面の後半部分には開閉蓋9が配置されている。開閉蓋9の前側には開閉式のピーラーユニット10が配置されており、開閉蓋9とピーラーユニット10の間には、プリンタ幅方向に延びる台紙排出口11が形成されている。また、ピーラーユニット10にはプリンタ幅方向に延びるラベル排出口12が形成されている。
開閉蓋9は、蓋フレーム9aと、その円弧状の上面部分を覆っている円弧状の蓋板9bとを備えており、蓋フレーム9aの後端部が、プリンタ幅方向に延びるプリンタ本体2の側の支軸13によって旋回可能に支持されており、図1に示す閉じ位置9Aから図2に示すほぼ垂直に起立した開き位置9Bまでの間を旋回可能である。開閉蓋9を開くと、プリンタ本体2の後側部分に形成されているロール紙14の装填部15が開放状態になる。ピーラーユニット10も、その前端部が、プリンタ幅方向に延びるプリンタ本体2の側の支軸16によって旋回可能に支持されており、図1に示す閉じ位置10Aから図2に示すほぼ垂直に起立した開き位置10Bまでの間を旋回可能である。
これらの開閉蓋9およびピーラーユニット10は開閉機構50によって閉じ位置にロックされている。また、左側ケース部分7には蓋オープンボタン17が配置されており、これを操作することにより、ロック状態を解除して開閉蓋9およびピーラーユニット10を開けることが可能となっている。
プリンタ本体2の内部には、図3に一点鎖線で示すように、装填部15に装填されているロール紙14から繰り出されるラベル作成用紙14Aを、プリンタ上面中央部に形成されている台紙排出口11およびラベル排出口12に導く搬送路18が形成されている。この搬送路18の途中位置には、サーマルヘッド19が配置されている。その印字面には、開閉蓋9の側に搭載されているプラテンローラ(紙送りローラ)20がプリンタ後方側から所定の力で押し付けられている。
ラベル作成用紙14Aは、後述する図4ないし6に示すように、長尺状の台紙14bと、この表面に一定間隔で貼り付けられている一定の長さおよび幅のラベル14cとを備えた構成のものである。ラベル作成用紙14Aはプラテンローラ20によって搬送されながら、そのラベル14cの表面にサーマルヘッド19によって印字が施される。印字後のラベル作成用紙14Aは、ラベル排出口12に導かれるラベル排出路18a、および台紙排出口11に導かれる台紙排出路18bのいずれかに沿って搬送されて、排出される。
台紙排出口11に繋がっている台紙排出路18bには、ラベル作成用紙14Aをほぼ直角に湾曲させてプリンタ後方に搬送するピーラーローラ21が配置されている。このピーラーローラ21の後方にはプリンタ本体2の側に取り付けられている台紙搬送ローラ22が配置されており、この台紙搬送ローラ22には、ピーラーユニット10の側に取り付けられている押えローラ23が連れ回り可能な状態で押し付けられている。台紙搬送ローラ22はプラテンローラ20と同期回転するようになっている。
ピーラーユニット10、ピーラーローラ21、台紙搬送ローラ22および押えローラ23によりピーラーが構成されている。ピーラーユニット10を開くと、そこに搭載されている押えローラ23が台紙搬送ローラ22から離れるので、台紙排出口11に繋がっている台紙排出路18bが開放状態になる。同様に、開閉蓋9を開くと、そこに搭載されているプラテンローラ20がサーマルヘッド19から離れて、搬送路18が開放状態になる。
(ピーラー)
図4、5および6は、ピーラーの部分を取り出して示す動作説明図である。これらの図を参照して説明すると、まず、ピーラーユニット10はユニット枠31を備え、このユニット枠31はプリンタ幅方向に延びる連結部32と、この連結部32の両端においてプリンタ前後方向に延びている左右の腕部33、34とを備えている。腕部33、34の前端には軸穴33a、34aが形成されており、ここに回転自在の状態でプリンタ本体2の側の支軸16が差し通されており、当該支軸16を中心としてユニット枠31が開閉可能である。本例では、前述したように、図1に示す閉じ位置10Aから図2に示す開き位置10Bまでの間を開閉可能である。
ここで、ユニット枠31における左右の腕部33、34の上面先端部(プリンタ後側の端部)には、プリンタ幅方向に延びる一定幅の円弧状断面のリブ330、340が形成されている。これらのリブ330、340の円弧状の表面が押込面であり、ピーラーユニット10を閉じる際には、これらに指などをあてがって閉じ方向に押し込むことが予定されている。これらのリブ330、340は、隣接するプリンタ表面部分、すなわち、図1において、左側ケース部分7および右側ケース部分8の表面に対して、上方(ピーラーユニット10の開き方向)に所定量だけ突出している。
この形状のユニット枠31には、押えローラ23を支持している開閉式の押えローラ支持枠35が取り付けられている。押えローラ支持枠35は、プリンタ前後方向に延びる左右の旋回腕36、37を備えている。これらのプリンタ後側の先端部には、プリンタ幅方向に連結部38が架け渡されていると共に、当該連結部38の下側に押えローラ23が回転自在の状態で架け渡されている。また、旋回腕36、37のプリンタ前側の端部は、ユニット枠31の左右の腕部33、34に対して上下方向に旋回可能な状態で取り付けられている。押えローラ支持枠35は、図4、5に示すように、押えローラ23がプリンタ本体側の搬送ローラ22に押し付けられた動作位置35Aから図6に示すようにプリンタ前側にほぼ180度旋回した退避位置35Bまでの間を旋回可能である。
また、押えローラ支持枠35には、押えローラ23の回転軸23aを中心として旋回可能なラベル検出レバー39が取り付けられている。ラベル検出レバー39は、弱い付勢力によって、図4に示すように、ラベル排出口12をプリンタ前後方向に跨ぐ状態に配置された第1の位置39Aに保持されている。このラベル検出レバー39は、ラベル排出口12に向けて排出されるラベル14cによって押し上げられ、図5に示すように旋回可能となっている。
ここで、開閉枠31の連結部32にはレバー検出部として機能するホトカプラ40が取り付けられている。このホトカプラ40の検出領域40aは、押えローラ支持枠35の旋回中心に位置している。ラベル検出レバー39の先端部39aは当該検出領域40aに位置している。ラベル検出レバー39が排出されるラベル14cによって押されて旋回すると、その先端部39aがホトカプラ40の検出領域40aから外れる。ラベル検出レバー39が検出されなくなると、当該ホトカプラ40からは、ラベル14cがラベル排出口12に残っている旨を表すラベル検出信号が出力される。
この構成のピーラーの動作を説明する。ラベルを発行する場合には次のように一枚ずつラベルを発行する動作と、連続してラベルを発行する動作とがある。いずれの場合においても、装填部15には、ロール紙14として、長尺状の台紙14bに所定長さのラベル14cが所定間隔で貼り付けられている構成のラベル作成用紙14Aがロール状に巻かれたものが装填される。
ラベル14cを一枚ずつ発行する場合には、ラベル作成用紙14Aが、図4に示すように、ピーラーローラ21に掛け渡され、台紙搬送ローラ22および押えローラ23の間に通された後に台紙排出口11から引き出されるようにセットされる。この状態でラベル作成用紙14Aを搬送すると、台紙14cは台紙排出口11から排出されるが、ピーラーローラ21において、台紙14bに貼り付けられている各ラベル14cは、その腰の強さによって、ピーラーローラ21において直角に湾曲されることなく、台紙表面から剥がれて上方のラベル排出口12に向かう。
ラベル14cは、図5に示すように、ラベル排出口12を跨ぐ状態の第1の位置39Aに配置されているラベル検出レバー39を押し上げながら排出される。この結果、ホトカプラ40の検出領域40aからラベル検出レバー39の先端部39aが外れ、ホトカプラ40から、ラベル14cがラベル排出口に残っている旨を表すラベル検出信号が出力される。これにより、ラベル排出口12から1枚のラベルが発行された状態となったことが検出される。この後はラベル作成用紙14Aの搬送が停止し、ラベル14cが取り出されるまで待機する。ラベル14cが操作者によって取り出されると、ラベル検出レバー39は再び図4の第1の位置39Aに戻り、ホトカプラ40の出力が止まる。すなわち、ラベル14cが除去され、ラベル排出口12にラベルが残っていないことが検出される。この後は、ラベル作成用紙14Aの搬送および印字動作(ラベル発行動作)が再開される。このようにして、1枚ずつラベルが作成されて発行される。
ここで、本例のラベル検出レバー39は、ラベル排出口12と台紙排出路(18b)の間に旋回中心(23a)が位置している。したがって、ピーラーローラ21において台紙14bから剥離した後のラベル14cが、台紙14bの側に倒れて再び台紙14bに貼りついてしまうことがない。すなわち、台紙14bから剥離したラベル14cの先端がラベル検出レバー39に当接した後は、当該ラベル検出レバー39がラベル排出方向に旋回し、そのラベル当接面39bに沿ってラベル14cが摺動して、ラベル排出方向にガイドされる。
特に、本例のラベル検出レバー39のラベル当接面39bには、ピーラーローラ21の真上の部位に段差39cが形成されている。台紙14bの側に倒れ込もうとするラベル14cの先端はこの段差39cに当り、台紙14bの側への倒れ込みが確実に阻止され、ラベル検出レバー39の旋回に伴ってラベル排出口12の側にガイドされる。
なお、ラベル当接面39bに沿ってラベル14cが円滑に摺動するように、当該ラベル当接面39cを、点接触あるいは線接触状態でラベル14cに当接する表面形状にすることが望ましい。また、ラベル当接面39bを摺動するラベル14cの摺動抵抗が、ラベル排出方向には小さく、反対方向には大きくなるように設定しておけば、ラベル14cをラベル当接面39cに沿ってラベル排出方向に速やかにガイドできるので望ましい。
次に、連続してラベル14cを発行する動作を説明する。この場合には、図6に示すように、押えローラ支持枠35を動作位置35Aから退避位置35Bに旋回させ、ラベル作成用紙14Aをラベル排出口12から引き出すようにセットする。押えローラ支持枠35に支持されている押えローラ23の回転軸23aにはラベル検出レバー39が旋回可能な状態に取り付けられている。したがって、押えローラ支持枠35を退避位置35Bに退避させると、ラベル検出レバー39も図6に示すように、ラベル排出口12から排出されるラベル14cに干渉しない第2の位置39Bに退避した状態になる。
前述したように、ホトカプラ40によるラベル検出レバー39の検出領域40aは、押えローラ支持枠35の旋回中心に位置している。したがって、押えローラ支持枠35を退避位置35Bに旋回させた状態においても、ホトカプラ40の検出領域40aにはそのままラベル検出レバー39の先端部39aが位置したままの状態が形成される。よって、ホトカプラ40からラベル検出信号が出力されることがなく、常に、ラベル排出口12にラベル14cが残っていない旨の出力状態が維持される。換言すると、ラベル検出動作が不能状態になる。
したがって、ラベル作成用紙14Aの搬送が中断されることなく、連続して台紙14b上のラベル14cに対する印字動作が行われ、台紙14bに貼り付けられたままの状態で作成後のラベル14cが連続してラベル排出口12から排出される。よって、連続してラベルを発行する場合の動作制御形態は、一枚ずつラベルを発行する場合の動作制御形態と全く同一でよく、また、動作モードの切換操作なども不要である。
なお、一般的な長尺状の記録紙が巻かれているロール紙14に印字を行う場合にも、押えローラ支持枠35を退避位置35Bに旋回させ、記録紙がラベル排出口12から引き出された状態にセットされる。この場合には、連続してラベルを発行する場合と同様に、印字された記録紙がラベル排出口12から連続して排出される。これは一般的なロール紙プリンタの印字動作と同様である。
(開閉機構)
以下に、開閉機構50の一例を説明する。プリンタ外装ケース3の側部に配置されている蓋オープンボタン17を操作すると、開閉機構50が連動して、開閉蓋9およびピーラーユニット10のロックが解除される。開閉蓋9のロック解除時にはその閉じ位置から上方(開き方向)に向けて所定量だけ開閉蓋9が押し上げられる。開閉蓋9が押し上げられるとプリンタ本体2の側から完全に開放され、開閉蓋9を開き位置に付勢しているねじりばねなどの付勢部材(図示せず)の付勢力によって、図2に示す開き位置9Bまで旋回して自動的に開状態になる。ピーラーユニット10のロックが解除されると、当該ピーラーユニット10を開き位置10Bに付勢しているねじりばねなどの付勢部材(図示せず)によって、図2に示す開き位置10Bまで旋回して自動的に開状態になる。
図7は開閉機構50の基本構成要素を示す斜視図であり、図8はその開閉蓋9の側の部分を示す斜視図である。図9〜図12は、開閉機構50の動作を示す動作説明図である。図2および図7〜図12を参照して、開閉機構50の構成を説明する。
まず、開閉機構50における開閉蓋9を開閉するための部位を説明する。開閉蓋9のプラテンローラ20のローラ軸20aには、回転自在の状態で円筒状の蓋側係合部51が取り付けられている。プリンタ本体2の左側面にはロックレバー52がプリンタ前後方向に延びる状態で取り付けられている(図2参照)。ロックレバー52の前側上端部分には、前方に開いたほぼ半円形の係合溝53が形成されており、係合溝53の円弧状内周面の下端に連続して前方に水平に延びる蓋押し上げ面54が形成されている。開閉蓋9の蓋側係合部51がロックレバー52の係合溝53に嵌った状態が開閉蓋9のロック状態であり、図7、9はこのロック状態を示してある。
ロックレバー52は、閉じ位置9Aにある開閉蓋9の蓋側係合部51が係合溝53に係合した図9のロック位置52Aと、このロック位置52Aから所定の距離だけプリンタ後側に後退した図10に示すロック解除位置52Bとの間を直線状にスライド可能である。また、ロック解除位置52Bから、蓋押し上げ面54によって蓋側係合部51が所定量押し上げられた図11に示す押し上げ位置52Cまでスイング可能である。このようなロックレバー52の動作は、蓋オープンボタン17の押し下げ操作に連動して行われる。
本例では、蓋オープンボタン17を図9に示す初期位置17Aから図10に示す第1の操作位置17Bまで押し下げると、ロックレバー52がロック位置52Aからロック解除位置52Bにスライドする。蓋オープンボタン17を第1の操作位置17Bから図11に示す最も押し下げた第2の操作位置17Cまで更に押し下げると、ロックレバー52が押し上げ位置52Cまでスイングする。
蓋オープンボタン17は復帰ばね55(図2参照)によって常にその初期位置17Aに押し上げられており、蓋オープンボタン17の押し下げを解除するとばね力によって初期位置17Aに復帰する。また、ロックレバー52もコイルばねなどの付勢部材56によって常にロック方向に付勢されている。
蓋オープンボタン17とロックレバー52の間には、蓋オープンボタン17の押し下げをロックレバー52のスライド運動に変換するためのスイングアーム57が配置されている。スイングアーム57は、その下端に取り付けた支軸57aを中心として前後方向にスイング可能な状態でプリンタ本体2の側に取り付けられている。スイングアーム57の上端部分には上下に長い円弧状のピンガイド穴57bが形成されている。ロックレバー52の後端部には連結ピン58が固定されており、この連結ピン58がビンガイド穴57bにスライド可能な状態で差し込まれている。また、スイングアーム57には係合ピン59が取り付けられている。係合ピン59は、支軸57aよりも後側におけるスイングアーム57の上下方向の中程の部位に位置している。蓋オープンボタン17には、その下端後側の部位が下方に垂直に延びた押し下げ面17aが形成され、この押し下げ面17aが係合ピン59の上方に位置している。
蓋オープンボタン17を押し下げると、押し下げ面17aが係合ピン59に当たり、これ以後は蓋オープンボタン17によってスイングアーム57が支軸57aを中心として後方にスイングする。蓋オープンボタン17はほぼ垂直に押し下げられ、スイングアーム57の係合ピン59は円弧状の軌跡を描いて移動する。本例では、図10に示すように、蓋オープンボタン17が第1の操作位置17Bに到ると、係合ピン59が押し下げ面17aから後側に外れるように設定されている。
次に、ロックレバー52には、プリンタ前後方向に直線状に延びる長円形の第1および第2のガイド穴52a、52bが形成されている。これらのガイド穴52a、52bにはプリンタ本体2の側に取り付けた第1および第2のガイドピン61、62がスライド可能な状態が差し込まれている。第1のガイド穴52aはロックレバー52の前後方向の中程の部位に形成され、この前側における僅かに上側の部位に第2のガイド穴52bが形成されている。ロックレバー52は2本のガイドピン61、62によって水平に保持され、前後方向に水平にスライド可能である。
第2のガイド穴52bの前端からは、第1のガイド穴52aにおける前端に位置する第1のガイドピン61を中心とする円弧状ガイド穴52cが下方に向けて連続して延びている。また、ロックレバー52とスイングアーム57の円弧状のピンガイド穴57bも、第1のガイド穴52aにおける前端に位置する第1のガイドピン61を中心とする円弧状ガイド穴とされている(図10参照)。
また、ロックレバー52は、第1のガイド穴52bと後端部分に取り付けた連結ピン58との間の部位に、水平な当接面52dを備えている。蓋オープンボタン17の前側の下端部分には下方に向けて半円形に突出した押し下げ面17bが形成されており、この押し下げ面17bは当接面52dの上方に位置している。本例では、蓋オープンボタン17が第1の操作位置17Bまで押し込まれると、押し下げ面17bが当接面52dに当たり、これ以後は、蓋オープンボタン17を押し下げると、ロックレバー52の後側の部分が下方に押し下げられる。この押し下げによって、ロックレバー52は、第1のガイド穴52bに差し込まれている第1のガイドピン61を中心として前側の部分が上方にスイングする。
次に、ロックレバー52における係合溝53の上側の部位には、当該係合溝53の内周面の上端に連続して後方に向けて上側に傾斜している傾斜案内面52eが形成されている。この傾斜案内面52eは、ロックレバー52がロック位置52Aにある状態において、開閉蓋9を閉じた場合に、その蓋側係合部51が当接するように位置が定められている。
次に、開閉機構50におけるピーラーユニット10を開閉するための構成部位を説明する。開閉蓋9の蓋フレーム9aにおける円弧状上面における前端部分9cには、ピニオン軸71が固定され、ここを中心としてピニオン72が回転自在の状態で支持されている。このピニオン72には、プリンタ幅方向に平行に延びる上側ラック73および下側ラック74が噛み合っている。
これら上側ラック73および下側ラック74は、蓋フレーム9aの前端に一体形成されているプリンタ幅方向に延びているスライドガイド9dによってプリンタ幅方向にスライド可能な状態で支持されている。上側ラック73および下側ラック74のプリンタ幅方向の外側端には、先細り形状の係合爪73a、74a(開閉側係合部)が形成されており、それらの上面はプリンタ幅方向の外側に向けて下方に傾斜した傾斜面とされている。また、下側ラック74における外側端には、係合爪74aの下側に、プリンタ前側から後側に向けて外方に傾斜している傾斜面を備えた係合爪74bが形成されている。ピニオン72は、不図示のばね部材などの付勢手段によって、図8に示す矢印の方向に付勢されている。この結果、ラック73、74は、プリンタ幅方向に突出する方向に付勢されている。
一方、ピーラーユニット10のユニット枠31における左右の腕部33、34におけるプリンタ後側の部位には、下側ラック74の係合爪74aおよび上側ラック73の係合爪73aが内側から外側に差し通されている係合穴33b、34b(本体側係合部)が形成されている。これらの係合により、ピーラーユニット10のロック状態が形成されている。
本例の係合穴33b、34bは、縦長の(ピーラーユニット10の閉じ方向に長い)矩形穴である。また、ここに差し通されている係合爪74a、73aの同一方向の幅は、これらの係合穴33b、34bより小さい。ロック状態では、図9に示すように、係合爪74a、73aの上面が係合穴33b、34bの上側内周縁に係合している。したがって、係合爪74a、73aは、このロック位置から更に下方に向けて距離Hだけ押込み可能である。換言すると、ピーラーユニット10はそのロック位置を越えて距離Hだけその閉じ方向に押込み可能である。
次に、下側ラック74における下側の係合爪74bは、腕部33の下側に位置しており、この前方には、上記のロックレバー52の上端部分52fが位置している。ロックレバー52がそのロック位置52Aから後方にスライドすると、当該上端部分52fが係合爪74bに当たる。これらが当接した後は、ロックレバー52の後方へのスライドによって、下側ラック74の係合爪74bが内側に強制的に押し込まれる。係合爪74bがロックレバー52の内側面まで押し込まれると、上側の係合爪74aが腕部33の係合穴33bから内側に外れた状態が形成されるようになっている。上側ラック73はピニオン72を介して、下側ラック74とは反対方向に連動するので、同じく、その係合爪73aが腕部34の係合穴34aから内側に外れる。この結果、ピーラーユニット10のロックが解除された状態になる。
(ロック・ロック解除動作)
上記構成の開閉機構50のロック・ロック解除動作を説明する。まず、図7、9に示すように開閉蓋9およびピーラーユニット10がロック状態にあるものとする。この状態では、ロックレバー52が前側のロック位置52Aに位置しており、その係合溝53に開閉蓋9の蓋側係合部51が係合した状態になっている。また、ロック状態にある開閉蓋9に搭載されている上側ラック73および下側ラック74の係合爪73a、74aがピーラーユニット10の左右の腕部33、34の係合穴33b、34bに内側から差し込まれて、ピーラーユニット10がその閉じ位置10Aにロックされた状態にある。
この状態において、蓋オープンボタン17を操作して、第1の操作位置17Bまで押し込むと、蓋オープンボタン17の押し下げ面17aによってスイングアーム57が押されて後方にスイングする。スイングアーム57は円弧状のピン孔57bおよび連結ピン58からなる連結部を介してロックレバー52の後端部分に連結されており、ロックレバー52は2本のガイドピン61、62によって前後方向にスライド可能に支持されている。よって、図10に示すように、スイングアーム57が後方にスイングすると、ロックレバー52が後方に水平にスライドし、ロック解除52Bに到り、開閉蓋9のロックが解除される。ここで、蓋側係合部51は、ロックレバー52の係合溝53からは外れるが、蓋押し上げ面54に乗った状態にある。
ここで、ロックレバー52が後方にスライドする際に、その上端部分52fが下側ラック74の下側の係合爪74bに当たり、当該係合爪74bを内側に押し込む。ロックレバー52がそのロック解除位置52Bに至った状態では、係合爪74bがロックレバー52の内側面に当接した状態になる。すなわち、下側ラック74がロックレバー52によって内側に押し込まれて、その上側の係合爪74aがピーラーユニット10の腕部33の係合穴33bから外れる。他方の上側ラック73はピニオン72を介して反対方向にスライドするので、やはり、その係合爪73aが他方の腕部34の係合穴34bから外れる。この結果、ピーラーユニット10のロックが解除され、図11の状態を経て図12に示すようにほぼ垂直に起立した開き位置10Bまで旋回して、開き状態になる。
次に、蓋オープンボタン17を更に押し込むと、その押し下げ面17aとスイングアーム57との係合が解除される。代わりに、蓋オープンボタン17における前側の押し下げ面17bがロックレバー52の当接面52dに当たり、ロックレバー52が第1のガイドピン61を中心として上下にスイングする。よって、ロックレバー52の前端部分の蓋押し上げ面54が蓋側係合部51を乗せたまま上方に持ち上げられる。この結果、蓋オープンボタン17を最終操作位置17Cまで押し込んだ状態では、図11に示すように、ロックレバー52が押し上げ位置52Cまでスイングして、開閉蓋9が所定量だけ押し上げられて、プリンタ本体2の側から完全に開放された押し上げ位置9Cまで開く。
この後は、開閉蓋9はその開き位置9Bまで自動的に開く。蓋オープンボタン17の押し下げを解除すると、復帰ばね55によって蓋オープンボタン17は押し上げられてその初期位置17Aに戻る。また、押し上げ位置17Cにあるロックレバー52も、付勢部材56の付勢力によって、ロック解除17Bに戻り、さらにロック位置17Aまでスライドする。図12はこの状態を示してある。
次に、開き位置にある開閉蓋9およびピーラーユニット10の閉じ動作を説明する。図12の状態から開閉蓋9を再び閉じると、ロック位置52Aにあるロックレバー52の傾斜案内面52eに蓋側係合部51が当たる。従って、開閉蓋9を強く押し込むと、ロックレバー52が付勢部材56の付勢力に逆らってロック解除位置52Bに向けてスライドする。傾斜案内面52eの下端には係合溝53が連続しているので、ロックレバー52が後方にスライドすると、蓋側係合部51が傾斜案内面52eの下端から係合溝53に前側から嵌り込み、ロックレバー52が前方にスライドしてロック位置52Aに戻る。傾斜案内面52eを備えているので、開閉蓋9を閉じれば、自動的に開閉蓋9をロックできる。
この後に、ピーラーユニット10を閉じる際には、その左右の腕部33、34の上面先端部分のリブ330、340を閉じ方向に押し込む。ピーラーユニット10が閉じ位置10Aに至る手前で、その左右の腕部33、34が下側ラック74および上側ラック73の係合爪74a、73aに当り、これらを内側に押込みながら旋回する。ピーラーユニット10が閉じ位置10A(ロック位置)に至ると、腕部33、34の係合穴33b、34bが係合爪74a、73aに対峙するので、これらに係合爪74a、73aが内側から差し通されて係合し、ピーラーユニット10のロック状態が形成される。
ピーラーユニット10の押込み時には、そのリブ330、340の部分が押し込まれる。リブ330、340は、ロック状態において、左右に隣接しているプリンタ表面部分(左側ケース部分7および右側ケース部分8の表面部分)よりも上方に突出している。また、係合穴33b、34bは縦長の矩形穴であり、これらの差し込まれた係合爪74a、73aは上下方向に所定量Hだけ移動可能である。よって、これらのリブ330、340の押込み時には、これらが左右の隣接するプリンタ表面部分と同一位置となるまで一般に押し込まれる。すなわち、ピーラーユニット10がそのロック位置を越えて閉じ方向に押し込まれる。
よって、例えば、ユニット枠31に撓みが発生しているために、一方の係合穴が他方の係合穴よりも先にロック位置に至る場合でも、双方の係合穴33b、34bを共にロック位置を越えて押し下げることができ、一方がロックされていない片閉り状態の発生を確実に防止できる。また、一方のリブの部分のみを押し込むことによりピーラーユニット10を閉じる場合でも、他方の側も十分に押し込まれるので、片閉り状態が発生しない。
ここで、リブ330、340の突出量は、ピーラーユニット10をロック位置を越えて押込み可能な押込み量Hに対応する量としておけばよい。または、ピーラーユニット10に生ずる撓み量以上の量としておけばよい。
また、リブ330、340を形成したことにより、ユニット枠31の左右の腕部33、34の剛性が高くなっている。よって、本例のリブ330、340は片閉り防止機能を有していると共に、ユニット枠31の補強機能も兼ね備えている。
さらに、本例では、本発明をピーラーユニット10の片閉りを防止するために適用しているが、装填部15の開閉蓋9の片閉りを防止するために本発明を同様に適用可能なことは勿論である。さらには、これら以外のプリンタの開閉部の片閉りを防止するために本発明を同様に適用可能である。
なお、本例の開閉機構50によれば次のような効果が得られる。まず、蓋オープンボタン17を押し込むという単一の操作により、開閉蓋9のロック解除と、ロック解除された開閉蓋9の押し上げ動作を行うことができる。同時に、ピーラーユニット10のロック解除動作を行うことができる。
また、ロックレバー52は前後に直線状にスライドしてロック状態およびロック解除状態が形成される。本例では、ロックレバー52を開閉蓋9の蓋側係合部51の円弧状の移動軌跡における係合位置に引いた接線にほぼ直交する方向からロックレバー52を蓋側係合部51に係合させている。このようにすると、円弧状にスイングするロックレバーを用いる場合に比べて、係合溝53を深くでき、双方の係合力を高めることができる。よって、衝撃や振動が作用してロックが外れて開閉蓋が開いてしまうという弊害を回避できる。
さらに、蓋側係合部51がプラテンローラ20ローラ軸20aに取り付けられている。従って、開閉蓋9を閉じた状態においてプラテンローラ20の位置が開閉機構50のロックレバー52によって直接規定される。よって、プラテンローラ20を精度良く位置決めでき、また、プラテンローラ20のがたつきも防止できる。
これに加えて、ピーラーユニット10をロックする機構が、ピーラーユニット10と開閉蓋9の間に形成されている。したがって、開閉蓋9を閉じ位置にロックしない限り、ピーラーユニット10を閉じ位置にロックすることができない。よって、ピーラーユニット10の閉め忘れ状態を回避できる。この結果、ピーラーユニット10および開閉蓋9の開閉を検出するために、ピーラーユニット10の開閉状態を検出する単一のセンサを搭載しておくだけでよいという利点がある。
さらには、ピーラーユニット10をロックする機構がピニオン72と上下一対のラック73、74により構成されており、プリンタ幅方向の両側位置においてピーラーユニット10をがたつきなく確実にロックできる。また、一方のラックを移動すれば他方も連動してロックが解除されるので、機構が極めて簡単になる。
本発明を適用したピーラー付きプリンタの外観斜視図である。 図1のプリンタの開閉蓋を開けた状態を示す外観斜視図である。 図1のプリンタの記録紙搬送路を示す概略断面図である。 図1のピーラーを示す動作説明図である。 図1のピーラーのラベル検出レバーが押し上げられた状態の動作説明図である。 図1のピーラーのラベル検出レバーを退避させた状態の動作説明図である。 図1のプリンタの開閉機構の基本構成要素を示す斜視図である。 図7における開閉蓋の側の部分を示す斜視図である。 開閉機構の動作説明図である。 開閉機構の動作説明図である。 開閉機構の動作説明図である。 開閉機構の動作説明図である。
符号の説明
1 ピーラー付きプリンタ、2 プリンタ本体、3 プリンタ外装ケース、9 開閉蓋、10 ピーラーユニット(開閉部)、11 台紙排出口、12 ラベル排出口、14 ロール紙、14A ラベル作成用紙、14b 台紙、14c ラベル、15 装填部、17 蓋オープンボタン、18 搬送路、18a ラベル排出路、18b 台紙排出路、19 サーマルヘッド、31 ユニット枠、33、34 腕部、330、340 リブ、33b、34b 係合穴(開閉側係合部)、50 開閉機構、72 ピニオン、73、74 ラック、73a、74a 係合爪(本体側係合部)、H ロック位置を越えての押込み量

Claims (6)

  1. プリンタ本体に開閉可能に取り付けられ一方側に旋回して開くピーラーユニットと、ロール紙の装填部と、前記プリンタ本体に取り付けられ前記一方側とは反対の他方側に旋回して開くもので前記装填部を開閉するための開閉蓋と、前記ピーラーユニットを閉じ位置にロックするためのロック機構とを有し、
    前記ロック機構は、前記ピーラーユニットにおけるプリンタ幅方向の両端部分に形成されたピーラーユニット側係合部と、前記プリンタ本体におけるプリンタ幅方向の両側部分に形成されたプリンタ本体側係合部と、前記プリンタ本体側係合部に係合する前記開閉蓋のプリンタ幅方向の両側部分に形成された第1の開閉蓋側係合部と、前記ピーラーユニットが閉じ位置に向けて押し込まれると前記ピーラーユニット側係合部に係合可能な前記開閉蓋に形成された第2の開閉蓋側係合部と、前記ピーラーユニットを閉じ位置に向けて押し込むために、前記ピーラーユニット側係合部に対応する前記ピーラーユニットの表面部分に形成された押込面とを備え、
    前記各押込面は、隣接する前記プリンタ本体の表面部分に対して、前記ピーラーユニットの開き方向に所定量だけ突出しており、
    前記ピーラーユニットは、長尺状の台紙からラベルを剥離するためのピーラー機構を構成し、
    前記ピーラーユニットおよび前記開閉蓋は、前記ピーラーユニットおよび前記開閉蓋が閉じた時、それらの間に前記ピーラー機構におけるラベルが剥がされた後の台紙を排出するための台紙排出路を形成し、前前記ピーラーユニットが開いた時、前記台紙排出路を開放し、
    前記ピーラーユニット側係合部は、前記第2の開閉蓋側係合部に係合可能なロック位置を越えて押込み可能であり、
    前記各押込面は、前記台紙排出路の両端の前記ピーラーユニットの腕部の上面部に形成され、前記ピーラーユニットが閉状態の時、隣接する前記プリンタ本体の表面部分に対して前記ピーラーユニットの開き方向に所定量だけ突出していることを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1において、
    前記押込面の前記プリンタ本体の表面部分からの突出量は、前記ピーラーユニットの前記ロック位置からの押込み可能量に対応していることを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項1または2において、
    前記押込面の前記プリンタ本体の表面部分からの突出量は、少なくとも、前記ピーラーユニットにおいてその開閉方向に発生可能な撓み量に設定されていることを特徴とするプリンタ。
  4. 請求項2または3において、
    前記ピーラーユニット側係合部および前記第2の開閉蓋側係合部の一方は係合穴であり、
    前記ピーラーユニット側係合部および前記第2の開閉蓋側係合部の他方は、前記係合穴に差し込み可能な係合爪であり、
    前記係合穴は、当該係合穴に差し込まれた状態の前記係合爪が前記ピーラーユニットの開閉方向に所定量だけ移動可能な大きさに設定されていることを特徴とするプリンタ。
  5. 請求項4において、
    前記開閉蓋は、回転自在に支持されたビニオンに噛み合いプリンタ幅方向に平行に延びプリンタ幅方向に突出する方向に付勢された上側ラックおよび下側ラックを備え、
    前記第2の開閉蓋側係合部は、前記上側ラックおよび下側ラックのプリンタ幅方向の外側端に形成された係合爪であり、
    前記ピーラーユニット側係合部は、前記ピーラーユニットの腕部に形成された係合穴であることを特徴とするプリンタ。
  6. 請求項5において、
    蓋オープンボタンの押し下げ操作に連動してスライドするロックレバーを備え、
    前記ピーラーユニットは、前記ロックレバーが前記係合爪に当接することにより前記係合爪が前記係合穴から外れ、開き状態となることを特徴とするプリンタ。
JP2004375696A 2004-12-27 2004-12-27 プリンタ Expired - Fee Related JP4581678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375696A JP4581678B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375696A JP4581678B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 プリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006181774A JP2006181774A (ja) 2006-07-13
JP4581678B2 true JP4581678B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=36735232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004375696A Expired - Fee Related JP4581678B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4581678B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4932462B2 (ja) * 2006-12-07 2012-05-16 三菱電機株式会社 ヘッド位置決め装置
JP6524907B2 (ja) * 2015-12-28 2019-06-05 カシオ計算機株式会社 プリンタ装置および電子機器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07202450A (ja) * 1994-01-07 1995-08-04 Fujitsu Ltd 扉のロック構造
JP2000098681A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Canon Inc 画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07202450A (ja) * 1994-01-07 1995-08-04 Fujitsu Ltd 扉のロック構造
JP2000098681A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006181774A (ja) 2006-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4581677B2 (ja) ピーラー機能付きプリンタ
EP1108556B1 (en) Printer
JP4389534B2 (ja) 開閉蓋のロック・アンロック機構およびプリンタ
US7920373B2 (en) Cover unit, electronic device, and image forming apparatus
EP2749429B1 (en) Printer
US20080291252A1 (en) Ink cartridge attachment/detachment device, recording apparatus, liquid ejection apparatus, and liquid container
US7487963B2 (en) Image forming apparatus with a sheet supplying unit with multiple supports
JP6313548B2 (ja) サーマルプリンタ
JP4587474B2 (ja) プリンタ
JP3659327B2 (ja) プリンタ
JP4581678B2 (ja) プリンタ
JP4246843B2 (ja) プリンタ
JP2010036525A (ja) 記録装置
JP2003118202A (ja) プリンタ
JP4114536B2 (ja) 画像記録装置
JP3858478B2 (ja) ロール紙用プリンタ
JP4589345B2 (ja) 印刷装置
JP3903838B2 (ja) 携帯用小型プリンタ装置
JP4918296B2 (ja) サーマルプリンタ
JP7173191B2 (ja) 印刷装置
JP2004255865A (ja) カバーロック機構付きプリンタ
JP4670519B2 (ja) ラベルプリンタ
JP6450484B2 (ja) サーマルプリンタ
JP3680781B2 (ja) プリンタ
JP2005028621A (ja) プリンタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070404

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4581678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees