JP2003306243A - 記録媒体の供給装置及び記録装置 - Google Patents

記録媒体の供給装置及び記録装置

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JP2003306243A
JP2003306243A JP2002111665A JP2002111665A JP2003306243A JP 2003306243 A JP2003306243 A JP 2003306243A JP 2002111665 A JP2002111665 A JP 2002111665A JP 2002111665 A JP2002111665 A JP 2002111665A JP 2003306243 A JP2003306243 A JP 2003306243A
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recording
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JP2002111665A
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Atsushi Nishizawa
敦 西澤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給ローラを駆動する駆動モータの駆動力の
伝達・非伝達の切り換えを簡易に行うことができる記録
媒体の供給装置及びその装置を備えた記録装置を提供す
ること。 【解決手段】 供給ローラ142を駆動する駆動モータ
171の駆動力の伝達・非伝達を切り換える切換レバー
175と、記録媒体の供給時は、伝達側に位置する切換
レバーをロックし、記録媒体の供給時以外は、非伝達側
に位置する切換レバーに当接しているロックレバー17
6とを備える。これにより、供給ローラを駆動する駆動
モータの駆動力の非伝達時には切換レバーをロックレバ
ーによりロックする必要が無くなるので、上記駆動力の
伝達・非伝達の切り換えを簡易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体を供給す
る供給ローラを有する供給装置及びその供給装置を備
え、供給される記録媒体を搬送しつつキャリッジに搭載
された記録ヘッドを往復移動させて記録する記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録装置の1つであるインクジ
ェット式プリンタは、本体内に記録ヘッド等を有する記
録部、ヘッド駆動機構、自動連続給紙機構、用紙搬送機
構等が配設され、本体上部後方に印刷前の印刷用紙を収
納したトレイが水平に突き出るように配設され、本体前
面に印刷後の印刷用紙を受けるスタッカが傾斜して突き
出るように配設されている。
【0003】このような構成において、トレイ内の印刷
用紙は、自動連続給紙機構を構成する給紙ローラにより
給紙され、用紙搬送機構を構成する紙送りローラと従動
ローラとの間に挟み込まれる。この印刷用紙は、紙送り
ローラの回転により送り出されながら、ヘッド駆動機構
により往復移動されるキャリッジに搭載された記録ヘッ
ドから吐出されるインク滴で画像等が印刷される。この
印刷用紙は、紙送りローラの回転により更に送り出さ
れ、用紙搬送機構を構成する排紙ローラと排紙ギザとの
間に挟み込まれる。そして、印刷が完了した印刷用紙
は、排紙ローラの回転によりスタッカ上に排紙されるよ
うになっている。
【0004】通常、インクジェット式プリンタは、給紙
ローラを駆動する給紙ローラ駆動モータと、紙送りロー
ラを駆動する紙送りローラ駆動モータをそれぞれ別々に
備えている。そして、給紙ローラ駆動モータは、記録ヘ
ッドを吸引してクリーニングするポンプの駆動も兼ねて
いる。この給紙ローラ駆動モータは、モータギアが遊星
レバーにより給紙ローラ用ギア機構あるいはポンプ用ギ
ア機構との連結に切り換えられ、給紙ローラあるいはポ
ンプに駆動力を伝達するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
ト式プリンタの遊星レバーは、モータギアが給紙ローラ
用ギア機構あるいはポンプ用ギア機構と連結していると
きは、ロックピンによりロックされている。そして、こ
のロックピンは、キャリッジの移動によりロックあるい
はロック解除するようになっている(特開2000−2
66155号公報、特開2000−162887号公報
参照)。したがって、給紙ローラの駆動とポンプの駆動
を相互に切り換える際は、キャリッジを必ず移動させな
ければならないため、時間的ロスが発生している。
【0006】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、供給ローラを駆動する駆動
モータの駆動力の伝達・非伝達の切り換えを簡易に行う
ことができる記録媒体の供給装置及びその装置を備えた
記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係る記録媒体の供給装置では、記録媒
体を供給する供給ローラを有する供給装置であって、前
記供給ローラを駆動する駆動モータの駆動力の伝達・非
伝達を切り換える切換レバーと、前記記録媒体の供給時
は、伝達側に位置する前記切換レバーをロックし、前記
記録媒体の供給時以外は、非伝達側に位置する前記切換
レバーに当接しているロックレバーとを備えたことを特
徴としている。これにより、供給ローラを駆動する駆動
モータの駆動力の非伝達時には切換レバーをロックレバ
ーによりロックする必要が無くなるので、上記駆動力の
伝達・非伝達の切り換えを簡易に行うことができる。
【0008】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
の記録媒体の供給装置において、前記切換レバーは、前
記駆動モータの正転時には非伝達側に位置し、前記駆動
モータの逆転時には伝達側に位置することを特徴として
いる。これにより、従来は供給ローラを駆動する駆動モ
ータの駆動力の伝達・非伝達を切り換えるのに必要であ
ったキャリッジの移動が不要となるので、処理時間を短
縮させることができる。
【0009】請求項3に係る発明では、請求項1または
2に記載の記録媒体の供給装置において、前記ロックレ
バーは、前記切換レバー側に付勢されていることを特徴
としている。これにより、切換レバーが供給ローラを駆
動する駆動モータの駆動力の伝達側に移動したときに、
切換レバーをロックレバーにより自動的にロックするこ
とができる。
【0010】上記目的達成のため、本発明の請求項4に
係る記録装置では、供給される記録媒体を搬送しつつキ
ャリッジに搭載された記録ヘッドを往復移動させて記録
する記録装置であって、請求項1〜3の何れか一項に記
載の供給装置を備えたことを特徴としている。これによ
り、上記各作用・効果を奏する記録装置を提供すること
ができる。
【0011】請求項4に係る発明では、請求項4に記載
の記録装置において、前記キャリッジは、ホームポジシ
ョン方向に移動する際に、前記ロックレバーを非ロック
側に移動させる第1の凸部と、前記切換レバーを非伝達
側に移動させる第2の凸部とを備えたことを特徴として
いる。これにより、前記ロックレバーの非ロック側への
移動と、切換レバーの非伝達側への移動を機械的に強制
することができるので、これらの切り換えができないこ
とによる誤動作を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の実施の形態に係るインク
ジェット式記録装置の1つであるインクジェット式プリ
ンタの構成例を斜め前方から見た斜視図である。このイ
ンクジェット式プリンタ100は、扁平の直方体の形状
をしており、装置前面側から全ての操作を行うことが可
能なように構成されている。したがって、装置上面には
可動部や操作部等が無く、装置上面は平坦に形成されて
いるので、装置上面に周辺機器等を載置することが可能
となっている。
【0014】このインクジェット式プリンタ100の後
述する図3等に示す用紙搬送部140や印刷部150等
は、前面側が開放された筐体101及びこの筐体101
の前面側にはめ込まれた前枠102により覆われてい
る。筐体101は、図1に示すように、例えば金属板の
板金加工により、あるいはプラスチックの射出成形によ
り形成されている。
【0015】前枠102は、図1に示すように、プラス
チックの射出成形により形成されており、開口部の下部
には図示矢印aで示す副走査方向(印刷用紙の搬送方
向)に出し入れ可能なトレイ110が配設され、それら
の脇には操作パネル130が配設され、開口部の上部に
は図示矢印bで示す前後方向に回動開閉可能な開閉カバ
ー103が取り付けられている。
【0016】トレイ110は、図2に示すように、印刷
前の印刷用紙を積層収納するトレイ本体111と、積層
収納した印刷用紙を1枚ずつ供給するために印刷用紙の
先端を斜め上方に持ち上げるための凸部112を有して
いる。トレイ本体111は、図2に示すように、例えば
A4サイズの大きさの印刷用紙より若干大きく作製され
ており、印刷用紙を内部に配設されている印刷用紙の幅
方向の位置決め用部材113及び長さ方向の位置決め用
部材114により所定位置に位置決めして積層収納する
ようになっている。凸部112は、図2に示すように、
棒状に形成されて長手方向が印刷用紙の幅方向を向くよ
うにしてトレイ本体111の底面の略中央部に配設され
ており、トレイ本体111内に収納される印刷用紙を山
形に持ち上げるようになっている。
【0017】このトレイ110は、図1に示すように、
前枠102に対して後方の筐体101内に収納された状
態にて印刷用紙の供給が可能であり、また、図2に示す
ように、前枠102に対して前方へ引き出された状態に
て印刷用紙の補充や交換が可能なように構成されてい
る。この印刷用紙としては、普通紙、専用紙、推奨OH
Pシート、光沢紙、光沢フィルム、ラベルシート、官製
葉書等が利用できる。
【0018】操作パネル130には、図1に示すよう
に、電源ボタン131、リセットボタン132、排紙ボ
タン133等が配設されており、図5に示す筐体101
に内蔵されている制御部160の専用コントローラボー
ド等に電気配線接続されている。この操作パネル130
の各ボタン131〜133等を操作することにより、イ
ンクジェット式プリンタ100の起動・印刷・停止等を
行うことができるようになっている。
【0019】開閉カバー103は、図1に示すように、
プラスチックの射出成形により前枠102の略上半分を
覆うことが可能な大きさに形成されており、上部を前方
側に引くことにより下部を中心に回動開閉可能なように
構成されている。すなわち、図3に示すように、開閉カ
バー103の下部の2箇所には軸支リブ103aが突出
形成されており、これらの軸支リブ103aが開閉カバ
ー103の回動中心として前枠102に軸支持されてい
る。
【0020】また、図3に示すように、開閉カバー10
3の両側面の上部には係止リブ103bが突出形成され
ており、これらの係止リブ103bが開閉カバー103
を閉じたときに前枠102に引っ掛かって開閉カバー1
03を前枠102に係止するようになっている。そし
て、図3に示すように、開閉カバー103を開けたとき
のトレイ110の上部には用紙搬送部140が配設さ
れ、この用紙搬送部140の上方には図示矢印cで示す
主走査方向(後述するキャリッジ151の走査方向)に
移動可能な印刷部150が配設されている。
【0021】図4は、筐体101、前枠102及び開閉
カバー103を取り外した状態を示す斜視図、図5は、
その平面図、図6は、その正面図、図7は、その側面図
であり、図4〜図7を参照して用紙搬送部140、印刷
部150、搬送駆動部170及び印刷駆動部180の詳
細構成について説明する。
【0022】用紙搬送部140は、印刷用紙を筐体10
1内に収納されているトレイ110から筐体101の後
面側に一旦搬送し、その後に筐体101の前面側に搬送
する、いわゆるスイッチバック搬送機能を有しており、
後面側から前面側にかけて以下の部材が順に配設されて
いる。すなわち、カバー141a(図4〜図7参照)及
び用紙案内141b(図7参照)を有する用紙退避部1
41、一対の遊星ローラ142a、142b(図4、
5、7参照)及びそれらの支持アーム142c(図4、
5、7参照)を有する給紙ローラ142、用紙すくい板
143(図4、7参照)、従動ローラ144(図4、
5、7参照)と紙送りローラ145(図4、5、7参
照)、紙案内146(図4、5、7参照)、排紙ギザロ
ーラ147(図4〜図7参照)と排紙ローラ148(図
6、7参照)が配設されている。
【0023】用紙退避部141は、カバー141aがト
レイ110の後部を覆う箱状に形成され、用紙案内14
1bがカバー141aの内側後面下方から内側上面前方
に向かって湾曲して形成されている。この用紙退避部1
41は、トレイ110内の最上部の1枚の印刷用紙の後
端を用紙案内141bの内面に沿って退避させるように
なっている。
【0024】給紙ローラ142は、一対の遊星ローラ1
42a、142bが支持アーム142cの両端に回転自
在に軸支持され、支持アーム142cが略中央を貫通す
る旋回軸142d(図4、7参照)に旋回自在に軸支持
され、旋回軸142dが印刷用紙の幅方向を向くように
してカバー141aの内側面に回転自在に両端支持され
ている。そして、一対の遊星ローラ142a、142b
と旋回軸142dは、相互に逆回転となるようにギアに
より連結されている。この給紙ローラ142は、旋回軸
142dが回転することにより支持アーム142cがそ
の回転方向に旋回し、遊星ローラ142a、142bの
一方が印刷用紙に接触して給送するようになっている。
【0025】用紙すくい板143は、給紙ローラ142
側の一端が印刷用紙の幅方向に斜めにカットされた形状
に形成され、紙送りローラ145側の一端が印刷用紙の
幅方向に延びる旋回軸143a(図7参照)により旋回
自在に軸支持され、給紙ローラ142側の一端から紙送
りローラ145側の一端に向かって上昇するように傾斜
して配置されている。
【0026】この用紙すくい板143は、給紙ローラ1
42側の一端の突出している角部がトレイ110内の最
上部の印刷用紙と常に接触した状態にあり、この突出し
ている角部で給紙ローラ142から給送されてくる印刷
用紙の先端の一角部をすくい上げることにより、印刷用
紙の先端全体を給紙ローラ142側の一端全体にわたっ
て徐徐にすくい上げて、紙送りローラ145側の一端に
向かって持ち上げるようになっている。
【0027】従動ローラ144と紙送りローラ145
は、上下に対向配置されており、用紙すくい板143を
通って搬送されてくる印刷用紙を挟持して紙案内146
へ搬送するようになっている。紙案内146は、印刷部
150の下部に配置されており、印刷用紙を平坦に保持
するようになっている。排紙ギザローラ147と排紙ロ
ーラ148は、上下に対向配置されており、紙案内14
6を通って搬送されてくる印刷用紙を挟持して排紙する
ようになっている。
【0028】印刷部150は、キャリッジ151(図4
〜図7参照)、インクカートリッジ152(図4〜図7
参照)、記録ヘッド153(図7参照)、ガイド棒15
4(図4〜図7参照)、フレキシブル配線板155(図
4、5、7参照)等を備えている。キャリッジ151
は、インクカートリッジ152が装填されるとともに記
録ヘッド153が搭載されたキャリッジ本体151a
(図4〜図7参照)と、このキャリッジ本体151aの
後部から印刷駆動部180等が配設されたフレーム10
4(図4〜図6参照)を跨いで配設されたバランス部材
151b(図4、5、7参照)と、キャリッジ本体15
1aに取り付けられ、インクカートリッジ152を係止
する係止手段120(図4〜図7参照)を備えている。
【0029】キャリッジ本体151aは、後部に主走査
方向に配設されたガイド棒154が貫通されており、ガ
イド棒154に沿って移動するようになっている。バラ
ンス部材151bは、フレキシブル配線板155を支持
するとともに、キャリッジ151全体の重量バランスを
ガイド棒154に近づけてキャリッジ本体151aの移
動時の首振り減少を低減させるようになっている。
【0030】係止手段120は、キャリッジ本体151
aの側端部に配設されたトグル機構121(図4〜図6
参照)と、インクカートリッジ152を収納し、トグル
機構121により上下動してインクカートリッジ152
を押圧・解放する収納フレーム122(図4〜図6参
照)を備えており、インクカートリッジ152を係止す
るようになっている。
【0031】インクカートリッジ152は、キャリッジ
151に対して前後方向に挿抜可能であって係止手段1
20により着脱可能に係止されている。この例でのイン
クカートリッジ152は、例えばイエロー、マゼンタ、
シアンの各インクタンクが一体化されたカートリッジ
と、ブラックのインクタンクのカートリッジの計4色を
備えており、フルカラー印刷が可能なように構成されて
いる。
【0032】記録ヘッド153は、キャリッジ151の
下部に搭載されており、インク滴を吐出する複数のノズ
ル列を備えている。フレキシブル配線板155は、一端
が記録ヘッド153に電気的に接続され、キャリッジ1
51のバランス部材151bを通ってフレーム104の
背面側を引き回され、他端が制御部160の専用コント
ローラボード等と電気的に接続されている。
【0033】搬送駆動部170は、駆動モータ171
(図4、5参照)、エンコーダ172(図4、5参
照)、紙送りローラ145用と排紙ローラ148用のギ
ア機構173(図4〜図6参照)、記録ヘッド153の
ワイパー用、キャップ用、ポンプ用と給紙ローラ142
用のギア機構174(図8参照)等を備えている。駆動
モータ171、エンコーダ172、紙送りローラ145
用と排紙ローラ148用のギア機構173は、前面側か
ら見て用紙搬送部140の左側面側に配設され、記録ヘ
ッド153のワイパー用、キャップ用、ポンプ用と給紙
ローラ142用のギア機構174は、前面側から見て用
紙搬送部140の右側面側に配設されている。
【0034】印刷駆動部180は、駆動モータ181
(図5参照)、リニアエンコーダ182(図4〜図6参
照)、キャリッジ151用のベルト機構183(図4〜
図6参照)等を備えている。駆動モータ181は、フレ
ーム104の背面側に配設され、リニアエンコーダ18
2、ベルト機構183は、フレーム104の前面側に配
設されている。
【0035】ここで、図8は、搬送駆動部170の駆動
モータ171、紙送りローラ145用と排紙ローラ14
8用のギア機構173及び記録ヘッド153のワイパー
用、キャップ用、ポンプ用と給紙ローラ142用のギア
機構174の詳細を示す平面図、図9は、ギア機構17
4側の側面図、図10は、その装置後面側から見た斜視
図である。
【0036】駆動モータ171(図8、図9参照)は、
DCモータであり、フレーム104の背面側であって、
装置前面側から見て左のサイドフレーム105の内側に
配設されている。ギア機構173(図8参照)は、駆動
モータ171の駆動力を紙送りローラ145に伝達する
伝達ギア173a、紙送りローラ145の一端に取り付
けられ、上記伝達ギア173aと噛み合わされた駆動ギ
ア173b等を有している。
【0037】ギア機構174(図8、図9、図10参
照)は、紙送りローラ145の他端に取り付けられた紙
送りローラギア174a、この紙送りローラギア174
aと噛み合わされ、駆動モータ171の駆動力を給紙ロ
ーラ142側へ伝達する伝達ギア174b及びポンプ側
へ伝達する伝達ギア174cを有している。
【0038】さらに、切換レバー175(図9、図10
参照)の一端に取り付けられ、上記伝達ギア174bと
噛み合わされた遊星ギア174d、切換レバー175に
より遊星ギア174dと噛み合わされ、駆動モータ17
1の駆動力を給紙ローラ142の旋回軸142dへ伝達
する伝達ギア174e及びベルト機構174f、切換レ
バー175をロックピン176aによりロックするロッ
クレバー176(図10参照)を有している。
【0039】切換レバー175は、略中央部が伝達ギア
174bの軸に旋回自在に取り付けられている。そし
て、駆動モータ171の正転時には遊星ギア174dが
伝達ギア174eから離間する方向に旋回し、駆動モー
タ171の逆転時には遊星ギア174dが伝達ギア17
4eに噛み合う方向に旋回するようになっている。
【0040】ロックレバー176は、下部がプリンタ本
体に旋回自在に取り付けられ、上部が引張バネ176b
により切換レバー175側に付勢されている。そして、
切換レバー175が遊星ギア174dを伝達ギア174
eから離間させる方向に旋回しているときは、ロックピ
ン176aが切換レバー175の側面に当接し、切換レ
バー175が遊星ギア174dを伝達ギア174eに噛
み合わせる方向に旋回しているときは、ロックピン17
6aが切換レバー175の上部に入り込んでロックする
ようになっている。
【0041】また、図10に示すように、キャリッジ1
51の背面には、キャリッジ151がホームポジション
方向に移動する際に、ロックレバー176のロック解除
ピン176cを横に押してロックレバー176をロック
解除の方向へ移動させる第1の凸部151cと、切換レ
バー175の伝達解除ピン175aを持ち上げて切換レ
バー175を伝達解除の方向へ旋回させる第2の凸部1
51dが形成されている。
【0042】このような構成において、その動作の概略
を説明する。なお、インクジェット式プリンタ100と
コンピュータ等との接続配線や電源プラグの接続は既に
完了しているものとする。先ず、使用者は、指をトレイ
110の底面に設けられている凹部に掛けて引っ張るこ
とにより、トレイ110を前方へ引き出す。続いて、ト
レイ110のトレイ本体111内の所定位置に複数枚の
印刷用紙を積層した状態で収納した後、トレイ110を
後方へ押し込んでセットする。このとき、印刷用紙は、
略中央部が凸部112により上方に突き出された状態と
なっている。
【0043】次に、使用者は、操作パネル130を操作
してインクジェット式プリンタ100をスタンバイ状態
にする。すると、搬送駆動部170の駆動モータ171
が正転し、その回転力がギア機構173から紙送りロー
ラ145を介してギア機構174に伝達される。そし
て、図9に示すように、給紙ローラ142側へ伝達する
伝達ギア174b及びポンプ側へ伝達する伝達ギア17
4cは回転するが、切換レバー175は遊星ギア174
dが伝達ギア174eから離間する方向に旋回するの
で、駆動モータ171の回転力は給紙ローラ142側へ
は伝達されない。このとき、ロックレバー176は、図
10に示すように、引張バネ176bに付勢されてロッ
クピン176aが切換レバー175の側面に当接してい
る。
【0044】続いて、コンピュータ等から印刷指令を入
力すると、搬送駆動部170の駆動モータ171が逆転
し、その回転力がギア機構173から紙送りローラ14
5を介してギア機構174に伝達される。そして、図1
1に示すように、給紙ローラ142側へ伝達する伝達ギ
ア174b及びポンプ側へ伝達する伝達ギア174cは
回転し、切換レバー175は遊星ギア174dが伝達ギ
ア174eに噛み合う方向に旋回するので、駆動モータ
171の回転力は給紙ローラ142側へ伝達される。こ
のとき、ロックレバー176は、図12に示すように、
引張バネ176bに付勢されてロックピン176aが切
換レバー175の上部に飛び込み、切換レバー175の
旋回を規制し、紙送りローラ145が正逆転しても、切
換レバー175は動かず、給紙ローラ142の正逆転が
可能となる。
【0045】そして、駆動モータ171の回転力は給紙
ローラ142の旋回軸142dに伝達され、さらにギア
を介して遊星ローラ142a、142bに伝達される。
このときの旋回軸142dは図11において右回りに回
転し、遊星ローラ142a、142bは図11において
左回りに回転する。
【0046】したがって、装置後面側の遊星ローラ14
2aが下方に旋回されてトレイ110内の最上部の印刷
用紙と接触し、印刷用紙が装置後面側に搬送される。こ
のとき、印刷用紙が重なって搬送されたときは、先ず、
トレイ110内の最後部に配設されている粗分離パッド
115により2、3枚に粗分離され、さらに用紙退避部
141の用紙案内141bの内面に配設されている分離
パッド141cにより1枚に分離され、その後に印刷用
紙の搬送方向後端が用紙すくい板143の先端接触部1
43aを通過したら搬送駆動部170の駆動モータ17
1が停止する。
【0047】そして、搬送駆動部170の駆動モータ1
71が正転し、その回転力がギア機構173から紙送り
ローラ145を介してギア機構174に伝達される。そ
して、図13に示すように、給紙ローラ142側へ伝達
する伝達ギア174b及びポンプ側へ伝達する伝達ギア
174cは回転し、切換レバー175はロックレバー1
76によりロックされているので、遊星ギア174dは
伝達ギア174eに噛み合ったままであり、駆動モータ
171の回転力は給紙ローラ142の旋回軸142dに
伝達され、さらにギアを介して遊星ローラ142a、1
42bに伝達される。このときの旋回軸142dは図1
3において左回りに回転し、遊星ローラ142a、14
2bは図13において右回りに回転する。
【0048】したがって、装置前面側の遊星ローラ14
2bが下方に旋回されて1枚に分離された印刷用紙と接
触し、その印刷用紙が装置前面側に搬送される。そし
て、その印刷用紙の先端の一角部が、用紙すくい板14
3の一端の突出している角部ですくい上げられることに
より、印刷用紙の先端全体が、用紙すくい板143の一
端全体にわたって徐徐にすくい上げられる。
【0049】この印刷用紙は、従動ローラ144と紙送
りローラ145との間に挟持されて更に装置前面側へ送
り出される。同時に、給紙ローラ142は、図14に示
すように、初期状態に戻される。その後、キャリッジ1
51は、ホームポジション側へ移動するが、このとき図
15に示すように、第1の凸部151cが、ロックレバ
ー176のロック解除ピン176cを横に押してロック
レバー176をロック解除の方向へ移動させる。これに
より、切換レバー175は旋回自在となるので、搬送駆
動部170の駆動モータ171を正転させて、切換レバ
ー175を遊星ギア174dが伝達ギア174eから離
間する方向に旋回させ、駆動モータ171の回転力の給
紙ローラ142側への伝達を切る。
【0050】そして、印刷用紙が紙案内146に達する
と、キャリッジ151の主走査方向への移動が開始され
る。そして、副走査方向に搬送されつつある印刷用紙に
対し、記録ヘッド153は主走査方向に移動しながらイ
ンク滴を吐出して、印刷用紙上に所定の印刷情報を印刷
する。このときの記録ヘッド153の走査タイミングや
インク吐出タイミングは、制御部160の専用コントロ
ーラボード等により制御され、高精度なインクドット制
御、ハーフトーン処理等が実行されるようになってい
る。
【0051】そして、その印刷用紙は、排紙ギザローラ
147と排紙ローラ148との間に挟持されて更に装置
前面側へ送り出され、最終的に印刷が完了した印刷用紙
は外部に排紙される。その後、印刷が終了したら、キャ
リッジ151は、ホームポジションへ移動するが、この
とき図16に示すように、第2の凸部151dが、切換
レバー175の伝達解除ピン175aを斜面に沿って持
ち上げ、切換レバー175を伝達解除の方向へ旋回させ
て保持する。これにより、ホームポジションでのヘッド
メンテナンス時に、搬送駆動部170の駆動モータ17
1を正逆転させても、給紙ローラ142側に回転力が伝
達されることはない。
【0052】以上のように、このインクジェット式プリ
ンタ100によれば、キャリッジ151が給紙のトリガ
ポジションに移動すること無く、給紙トリガを掛けるこ
とができる。また、キャリッジ151をホームポジショ
ンへ移動させることにより、何時でも給紙ローラ142
への駆動伝達を解除することが可能となる。さらに、キ
ャリッジ151に形成する第1及び第2の凸部151
c、151dの上面の長さを変えることで、ヘッドメン
テナンスの動きに対応させることが可能となる。
【0053】また、印刷前の印刷用紙のセッティングか
ら印刷後の印刷用紙の取り出し、さらにはインクカート
リッジ152の交換等にいたるまで装置前面側で全て処
理することができるので、操作が迅速かつ容易となり、
印刷効率を向上させることができると共に、プリンタ上
部への周辺機器の設置が可能となり、作業空間を有効利
用することができる。
【0054】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるのは勿論である。例え
ば、上記実施形態ではプリンタを例に説明したが、これ
に限られるものではなく、例えばファクシミリ装置やコ
ピー装置等にも適用可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
供給ローラを駆動する駆動モータの駆動力の非伝達時に
は切換レバーをロックレバーによりロックする必要が無
くなるので、上記駆動力の伝達・非伝達の切り換えを簡
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記
録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例
を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタのトレイを引
き出した状態を示す斜視図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタの開閉カバー
を開いた状態を示す斜視図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタの筐体、前枠
及び開閉カバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】図4のインクジェット式プリンタの平面図であ
る。
【図6】図4のインクジェット式プリンタの正面図であ
る。
【図7】図4のインクジェット式プリンタの側面図であ
る。
【図8】図1のインクジェット式プリンタの搬送駆動部
の駆動モータ、紙送りローラ用と排紙ローラ用のギア機
構及び記録ヘッドのワイパー用、キャップ用、ポンプ用
と給紙ローラ用のギア機構の詳細を示す平面図である。
【図9】図8の記録ヘッドのワイパー用、キャップ用、
ポンプ用と給紙ローラ用のギア機構側の側面図である。
【図10】図9を装置後面側から見た斜視図である。
【図11】図1のインクジェット式プリンタの動作を説
明するための第1の図である。
【図12】図1のインクジェット式プリンタの動作を説
明するための第2の図である。
【図13】図1のインクジェット式プリンタの動作を説
明するための第3の図である。
【図14】図1のインクジェット式プリンタの動作を説
明するための第4の図である。
【図15】図1のインクジェット式プリンタの動作を説
明するための第5の図である。
【図16】図1のインクジェット式プリンタの動作を説
明するための第6の図である。
【符号の説明】
100 インクジェット式プリンタ 101 筐体 102 前枠 103 開閉カバー 104 フレーム 105 サイドフレーム 110 トレイ 111 トレイ本体 112 凸部 115 粗分離パッド 120 係止手段 121 トグル機構 122 収納フレーム 123 トグルレバー 124 トグルバネ 130 操作パネル 140 用紙搬送部 141 用紙退避部 141a カバー 141b 用紙案内 141c 分離パッド 142 給紙ローラ 142a、142b 遊星ローラ 142c 支持アーム 143 用紙すくい板 144 従動ローラ 145 紙送りローラ 146 紙案内 147 排紙ギザローラ 148 排紙ローラ 149 中支え部 150 印刷部 151 キャリッジ 151a キャリッジ本体 151b バランス部材 151c 第1の凸部 151d 第2の凸部 152 インクカートリッジ 153 記録ヘッド 154 ガイド棒 155 フレキシブル配線板 160 制御部 170 搬送駆動部 171 駆動モータ 172 エンコーダ 173 ギア機構 174 ギア機構 175 切換レバー 176 ロックレバー 180 印刷駆動部 181 駆動モータ 182 リニアエンコーダ 183 ベルト機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を供給する供給ローラを有する
    供給装置であって、 前記供給ローラを駆動する駆動モータの駆動力の伝達・
    非伝達を切り換える切換レバーと、 前記記録媒体の供給時は、伝達側に位置する前記切換レ
    バーをロックし、前記記録媒体の供給時以外は、非伝達
    側に位置する前記切換レバーに当接しているロックレバ
    ーとを備えたことを特徴とする記録媒体の供給装置。
  2. 【請求項2】 前記切換レバーは、前記駆動モータの正
    転時には非伝達側に位置し、前記駆動モータの逆転時に
    は伝達側に位置することを特徴とする請求項1に記載の
    記録媒体の供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ロックレバーは、前記切換レバー側
    に付勢されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の記録媒体の供給装置。
  4. 【請求項4】 供給される記録媒体を搬送しつつキャリ
    ッジに搭載された記録ヘッドを往復移動させて記録する
    記録装置であって、 請求項1〜3の何れか一項に記載の供給装置を備えたこ
    とを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジは、ホームポジション方
    向に移動する際に、前記ロックレバーを非ロック側に移
    動させる第1の凸部と、前記切換レバーを非伝達側に移
    動させる第2の凸部とを備えたことを特徴とする請求項
    4に記載の記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179139A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Canon Inc 記録装置
JP2008179138A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Canon Inc 画像読取記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179139A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Canon Inc 記録装置
JP2008179138A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Canon Inc 画像読取記録装置

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