JP2002283583A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2002283583A
JP2002283583A JP2001083892A JP2001083892A JP2002283583A JP 2002283583 A JP2002283583 A JP 2002283583A JP 2001083892 A JP2001083892 A JP 2001083892A JP 2001083892 A JP2001083892 A JP 2001083892A JP 2002283583 A JP2002283583 A JP 2002283583A
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ink cartridge
ink
holding
cover
jet recording
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JP2001083892A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Shioda
尚之 潮田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジの着脱が容易な前面操作
型のインクジェット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 少なくとも記録前の記録媒体の供給、記
録後の記録媒体の排出及びインクカートリッジ152の
着脱が同一の装置側面側にて実行可能なインクジェット
式記録装置に、インクカートリッジの着脱を補助するア
シスト手段156を備える。これにより、使用者がイン
クカートリッジを交換作業する際は、インクカートリッ
ジの着脱が補助されるので、インクジェット式記録装置
を例えば下方に設置したときでも、身体を屈めて前面カ
バーを開け、内部を覗き込む必要がなくなり、インクカ
ートリッジの交換作業効率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体を送り出
しながら、記録媒体に対しインク滴を吐出して、記録媒
体上に情報を記録するインクジェット式記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット式記録装置の1
つであるインクジェット式プリンタは、本体内にプリン
トヘッド及びインクカートリッジが装着されているキャ
リッジや、ヘッド駆動機構、自動連続給紙機構、用紙搬
送機構等が配設され、本体上部後方に印刷前の印刷用紙
を収納したトレイが傾斜して突き出るように配設され、
本体前面に印刷後の印刷用紙を受けるスタッカが水平に
突き出るように配設されている。
【0003】このような構成において、トレイ内の印刷
用紙は、自動連続給紙機構により給紙され、用紙搬送機
構を構成する紙送りローラと従動ローラとの間に挟み込
まれる。この印刷用紙は、紙送りローラの回転により送
り出されながら、ヘッド駆動機構によりプリントヘッド
から吐出されるインク滴で情報が印刷される。この印刷
用紙は、紙送りローラの回転により更に送り出され、用
紙搬送機構を構成する排紙ローラと排紙ギザとの間に挟
み込まれる。印刷が完了した印刷用紙は、排紙ローラの
回転によりスタッカ上に排紙されるようになっている。
【0004】そして、インクカートリッジ内のインクが
無くなったときは、本体カバーを上方に開いて、そのイ
ンクカートリッジをキャリッジに対し上方に引き出して
取り外す。そして、新たなインクカートリッジをキャリ
ッジに対し下方に押し込んで装着し、本体カバーを閉め
て印刷を続行する。
【0005】このような構成のインクジェット式プリン
タでは、本体上部後方にトレイが傾斜して突き出るよう
に配設されており、更に本体カバーを上方に開いてイン
クカートリッジを上下方向から交換する必要がある。こ
のため、インクジェット式プリンタの上方は所定の空間
を常に確保しておく必要があり、また、インクジェット
式プリンタを比較的高所に設置しなければならないとき
は、トレイやインクカートリッジの交換作業等が困難に
なる。
【0006】このようなインクジェット式プリンタに対
し、カセット(トレイ)の装着部、インクカートリッジ
の装着部、スタッカの印刷用紙の取り出し部を同一側面
側に設けたインクジェット式プリンタが提案されている
(特開昭60−206688号公報参照)。このような
前面操作型のインクジェット式プリンタによれば、イン
クジェット式プリンタの上方に所定の空間を常に確保し
ておく必要はなく、また、インクジェット式プリンタを
比較的高所に設置してもトレイやインクカートリッジの
交換作業等は比較的容易に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の前面操
作型のインクジェット式プリンタのインクカートリッジ
を交換作業する際は、前面カバーを開けて内部を覗き込
む必要がある。このため、インクジェット式プリンタを
例えば下方に設置したときは、使用者は身体を屈めて前
面カバーを開け、内部を覗き込んでインクカートリッジ
を交換作業しなければならず、作業効率が悪化するとい
う問題がある。
【0008】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、インクカートリッジの着脱
が容易な前面操作型のインクジェット式記録装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係るインクジェット式記録装置では、
インクカートリッジに貯留されているインクを記録ヘッ
ドから記録媒体上にインク滴として吐出して情報を記録
するインクジェット式記録装置であって、少なくとも記
録前の前記記録媒体の供給、記録後の前記記録媒体の排
出及び前記インクカートリッジの着脱が同一の装置側面
側にて実行可能なインクジェット式記録装置において、
前記インクカートリッジの着脱を補助するアシスト手段
を備えていることを特徴としている。
【0010】これにより、使用者がインクカートリッジ
を交換作業する際は、インクカートリッジの着脱が補助
されるので、インクジェット式記録装置を例えば下方に
設置したときでも、身体を屈めて前面カバーを開け、内
部を覗き込む必要がなくなり、インクカートリッジの交
換作業効率を向上させることができる。
【0011】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
のインクジェット式記録装置において、前記アシスト手
段は、前記装置側面方向に開閉可能な押さえ用カバー
と、前記インクカートリッジの側面下部を押さえる押さ
えレバーと、前記押さえ用カバーと前記押さえレバーに
連接され、前記押さえ用カバーを閉じたときに前記押さ
えレバーを付勢して前記インクカートリッジの側面下部
を押さえさせる付勢手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0012】これにより、押さえ用カバーを閉じるのみ
で、付勢手段を介して押さえレバーに押圧力を掛け、イ
ンクカートリッジの側面下部を押さえ込むことができる
ので、インクカートリッジを固定することができる。ま
た、押さえ用カバーを開けるのみで、付勢手段を介して
押さえレバーに掛けられている押圧力を解放し、インク
カートリッジの側面下部の押さえ込みも解放することが
できるので、インクカートリッジの固定を解除すること
ができる。このため、インクカートリッジの交換作業効
率を向上させることができる。
【0013】請求項3に係る発明では、請求項1に記載
のインクジェット式記録装置において、前記アシスト手
段は、前記装置側面方向に開閉可能な押さえ用カバー
と、前記装置側面方向に移動可能であって、前記インク
カートリッジの側面下部を押さえる押さえレバーと、前
記インクカートリッジの側面下部を押さえているときの
前記押さえレバーを係止する係止手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0014】これにより、押さえレバーを装置側面方向
に引き出し、インクカートリッジを交換して押さえレバ
ーを押し込むことで、係止手段の係止力により押さえレ
バーに押圧力を掛け、インクカートリッジの側面下部を
押さえ込むことができるので、インクカートリッジを固
定することができる。また、押さえ用カバーを開けて押
さえレバーを装置側面方向に引き出すことにより、係止
手段の係止力を解放して押さえレバーに掛けられている
押圧力を解放し、インクカートリッジの側面下部の押さ
え込みも解放することができるので、インクカートリッ
ジの固定を解除することができる。このため、インクカ
ートリッジの交換作業効率を向上させることができる。
【0015】請求項4に係る発明では、請求項2または
3に記載のインクジェット式記録装置において、前記押
さえ用カバーが開いたときは、前記インクカートリッジ
の着脱経路から退避していることを特徴としている。こ
れにより、請求項2に記載のインクジェット式記録装置
では、インクカートリッジを装置側面方向にスムーズに
引き出し、あるいは押し入れることができるので、装置
へのインクカートリッジの着脱作業を容易に行うことが
できる。また、請求項3に記載のインクジェット式記録
装置では、押さえレバーを装置側面方向にスムーズに引
き出すことができるので、押さえレバーへのインクカー
トリッジの着脱作業を容易に行うことができる。
【0016】請求項5に係る発明では、請求項1〜4の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記アシスト手段は、前記インクカートリッジを収
納し、前記記録ヘッドを搭載しているキャリッジに配設
されていることを特徴としている。これにより、インク
カートリッジを待機位置、すなわちホームポジションへ
運搬することができるので、インクカートリッジの交換
作業を容易に行うことができる。
【0017】請求項6に係る発明では、請求項1〜5の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記インクカートリッジから前記記録ヘッドへイン
クを供給するために、前記インクカートリッジに差し込
まれるインク注入針は、前記記録ヘッドにおけるインク
吐出方向と直交する方向に配設されていることを特徴と
している。これにより、インクカートリッジを装置側面
方向に移動させるのみで、インクカートリッジとインク
注入針とを接続させることができるので、インクカート
リッジの交換作業効率を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の実施の形態に係るインク
ジェット式記録装置の1つであるインクジェット式プリ
ンタの構成例を斜め前方から見た斜視図である。このイ
ンクジェット式プリンタ100は、扁平の直方体の形状
をしており、一側面(以下、前面という)側から全ての
操作を行うことが可能なように構成されている。このイ
ンクジェット式プリンタ100の後述する図4等に示す
用紙搬送部140や印刷部150等は、前面側が開放さ
れた筐体101及びこの筐体101の前面側にはめ込ま
れた前枠102により覆われている。
【0020】筐体101は、図1に示すように、例えば
金属板の板金加工により、あるいはプラスチックの射出
成形により形成されている。前枠102は、図1に示す
ように、プラスチックの射出成形により形成されてお
り、開口部の下部には図示矢印aで示す副走査方向(印
刷用紙の搬送方向)に出し入れ可能なトレイ110及び
スタッカ120が上下に配設され、それらの脇には操作
パネル130が配設され、開口部の上部には図示矢印b
で示す前後方向に回動開閉可能な開閉カバー103が取
り付けられている。
【0021】トレイ110は、図2に示すように、印刷
前の印刷用紙を積層収納する本体111と、積層収納し
た印刷用紙を1枚ずつ供給するために印刷用紙の前部を
斜め上方に持ち上げるホッパ112を有している。本体
111は、図2に示すように、例えばA4サイズの大き
さの印刷用紙より若干大きく作製されており、印刷用紙
を内部に配設されている印刷用紙の幅方向の位置決め用
部材111a及び図示しない長さ方向の位置決め用部材
により所定位置に位置決めして積層収納するようになっ
ている。
【0022】ホッパ112は、図2に示すように、本体
111内の前部に配設された用紙支持部112a及びこ
の用紙支持部112aと一体形成された脚部112bを
有しており、脚部112bと本体111の内底面に係止
されている付勢部材112cにより、脚部112bの端
部を中心に旋回する用紙支持部112aにより印刷用紙
の前部を斜め上方に持ち上げるようになっている。
【0023】このトレイ110は、図1に示すように、
前枠102に対して後方の筐体101内に収納された状
態にて印刷用紙の供給が可能であり、また、図2に示す
ように、前枠102に対して前方へ引き出された状態に
て印刷用紙の補充や交換が可能なように構成されてい
る。この印刷用紙としては、普通紙、専用紙、推奨OH
Pシート、光沢紙、光沢フィルム、ラベルシート、官製
葉書等が利用できる。
【0024】スタッカ120は、図3に示すように、印
刷完了後に排紙される印刷用紙を受けて載置する受け台
121と、前方に引き出された状態の受け台121の後
端部を保持し、あるいは後方に押し込まれる受け台12
1を収納する基台122を有している。受け台121
は、例えばA4サイズの大きさの印刷用紙より若干大き
く作製されており、印刷が完了して排出された印刷用紙
を載置保持するようになっている。基台122は、筐体
101内に固定されており、受け台121を前後方向に
スライド可能に支持して収納あるいは保持するようにな
っている。
【0025】操作パネル130には、図1に示すよう
に、電源ボタン131、リセットボタン132、排紙ボ
タン133等が配設されており、図5等に示す筐体10
1に内蔵されている制御部160の専用コントローラボ
ード等に電気配線接続されている。この操作パネル13
0の各ボタン131〜133等を操作することにより、
インクジェット式プリンタ100の起動・印刷・停止等
を行うことができるようになっている。
【0026】開閉カバー103は、図1に示すように、
プラスチックの射出成形により前枠102の略上半分を
覆うことが可能な大きさに形成されており、上部を前方
側に引き、後方側へ押すことにより下部を中心に回動開
閉可能なように構成されている。すなわち、図4に示す
ように、開閉カバー103の下部の2箇所には軸支リブ
103aが突出形成されており、これらの軸支リブ10
3aが開閉カバー103の回動中心として前枠102に
軸支持されている。また、開閉カバー103の両側面の
上部には係止リブ103bが突出形成されており、これ
らの係止リブ103bが開閉カバー103を閉じたとき
に前枠102に引っ掛かって開閉カバー103を前枠1
02に係止するようになっている。
【0027】そして、図4に示すように、開閉カバー1
03を開けたときのトレイ110の上部には用紙搬送部
140が配設され、この用紙搬送部140の上方には図
示矢印cで示す主走査方向(後述するキャリッジ151
の走査方向)に移動可能な印刷部150が配設されてい
る。ここで、図5は、筐体101、前枠102及び開閉
カバー103を取り外した状態を示す斜視図、図6は、
その平面図、図7は、その正面図、図8は、その側面図
であり、図5〜図8を参照して用紙搬送部140及び印
刷部150の詳細構成について説明する。
【0028】用紙搬送部140は、印刷用紙を筐体10
1内に収納されているトレイ110から前面側に引き出
されているスタッカ120まで搬送する機能を有してお
り、後面側から前面側にかけて以下の部材が順に配設さ
れている。すなわち、トレイ110の上部に配設されて
いる第1紙案内141(図5、6、8参照)、上下に対
向配置されている給紙ローラ142(図5、6、8参
照)とパッド143a(図8参照)を有するパッドホル
ダ143(図8参照)、パッドホルダ143を支持する
第2紙案内144(図8参照)、上下に対向配置されて
いる従動ローラ145(図5〜8参照)と紙送りローラ
146(図5、6、8参照)、印刷部150の下部に配
設されている第3紙案内147(図5〜8参照)、上下
に対向配置されている排紙ギザローラ148(図5〜8
参照)と排紙ローラ149(図5、7、8参照)が配設
されている。
【0029】印刷部150は、主走査方向に移動可能な
キャリッジ151(図5〜8参照)、キャリッジ151
に対して前後方向に脱着可能に取り付けられたインクカ
ートリッジ152(図5〜8参照)、キャリッジ151
に搭載されたプリントヘッド153(図7、8参照)、
キャリッジ151の移動を案内するガイド棒154(図
5〜8参照)、プリントヘッド153と制御部160の
専用コントローラボード等を電気的に接続するフレキシ
ブル配線板155(図5〜7参照)、インクカートリッ
ジ152をキャリッジ151に着脱する際に補助するア
シスト手段156(図5〜8参照)等を備えている。イ
ンクカートリッジ152は、例えばイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの計4色のタンクを備えており、
フルカラー印刷が可能なように構成されている。
【0030】そして、図5〜図7に示すように、用紙搬
送部140を駆動する搬送駆動部170として駆動モー
タ171及びギア機構172が、用紙搬送部140の一
側面側に配設され、印刷部150の印刷駆動部180と
して駆動モータ181及びベルト機構182が、印刷部
150の後方側に配設されている。
【0031】このような構成において、その動作の概略
を説明する。なお、インクジェット式プリンタ100と
コンピュータ等との接続配線や電源プラグの接続は既に
完了しているものとする。先ず、使用者は、図1に示す
状態で指をトレイ110の底面に設けられている凹部に
掛けて引っ張ることにより、図2に示すようにトレイ1
10を前方へ引き出す。
【0032】続いて、トレイ110の本体111内の所
定位置に複数枚の印刷用紙を積層した状態で収納した
後、トレイ110を後方へ押し込んでセットする。この
とき、印刷用紙の前部はホッパ112により斜め上方に
持ち上げられ、最上部の印刷用紙の前部先端が給紙ロー
ラ142に接触する。
【0033】次に、使用者は、指をスタッカ120の底
面に設けられている凹部に掛けて引っ張ることにより、
図3に示すようにスタッカ120を前方へ引き出す。そ
して、操作パネル130を操作してインクジェット式プ
リンタ100をスタンバイ状態にし、コンピュータ等か
ら印刷指令を入力する。
【0034】すると、図8に示すように、トレイ110
内の最上部の1枚の印刷用紙Pは、第1紙案内141と
第2紙案内144に案内されつつ、給紙ローラ142の
回転により副走査方向である前方へ引き出されて給紙ロ
ーラ142とパッド143aとの間に挟持されて更に前
方へ送り出される。そして、その印刷用紙Pは、従動ロ
ーラ145と紙送りローラ146との間に挟持されて更
に前方へ送り出される。
【0035】印刷用紙Pが第3紙案内147に達する
と、キャリッジ151の主走査方向への移動が開始され
る。そして、副走査方向に搬送されつつある印刷用紙P
に対し、プリントヘッド153は主走査方向に移動しな
がらインク滴を吐出して、印刷用紙P上に所定の印刷情
報を印刷する。このときのプリントヘッド153の走査
タイミングやインク吐出タイミングは、制御部160の
専用コントローラボード等により制御され、高精度なイ
ンクドット制御、ハーフトーン処理等が実行されるよう
になっている。
【0036】そして、その印刷用紙Pは、排紙ギザロー
ラ148と排紙ローラ149との間に挟持されて更に前
方へ送り出され、最終的に印刷が完了した印刷用紙Pは
スタッカ120上に排紙される。なお、インクカートリ
ッジ152内のインクが無くなったときは、図9に示す
ように、開閉カバー103を開け、アシスト手段156
を図示矢印dで示す前方に回動させてインクカートリッ
ジ152から離間させ、図10に示すように、インクカ
ートリッジ152を図示矢印eで示す前方に引き出し、
新規のインクカートリッジ152と交換する。
【0037】以上のように、このインクジェット式プリ
ンタ100によれば、印刷前の印刷用紙Pのセッティン
グから印刷後の印刷用紙Pの取り出し、さらにはインク
カートリッジ152の交換等にいたるまで前面側で全て
処理することができるので、操作が迅速かつ容易とな
り、印刷効率を向上させることができると共に、プリン
タ上部への周辺機器の設置が可能となり、作業空間を有
効利用することができる。
【0038】図11は、本発明の特徴的な部分である印
刷部150の詳細例を示す斜視図である。キャリッジ1
51は、上面及び前面が開放された箱型に形成されてお
り、後部がガイド棒154に軸支持され、内部にインク
カートリッジ152が収納され、前部にアシスト手段1
56が配設されている。
【0039】アシスト手段156は、押さえ用カバー6
1、押さえレバー62、押さえバネ63を備えている。
押さえ用カバー61は、図示矢印fで示す前後方向に回
動開閉可能であり、キャリッジ151の前部側を覆う機
能を有している。すなわち、押さえ用カバー61は、プ
ラスチック等により門型状に形成され、脚部の下部両側
及び上部両側に突起61a、61bが設けられている。
【0040】そして、突起61aはキャリッジ151前
部の下部両側に設けられている孔151aに回動可能に
はめ込まれ、突起61bはキャリッジ151前部の上部
両側に設けられている孔151bに係止可能となってい
る。これにより、押さえ用カバー61は、孔151aに
はめ込まれた突起61aを回動軸として図示矢印fで示
す前後方向に回動開閉可能であり、また孔151bに突
起61bを係止することによりキャリッジ151の前部
側を覆うことができる。
【0041】押さえレバー62は、図示矢印gで示す前
後方向に水平移動可能であり、インクカートリッジ15
2の側面下部を押さえる機能を有している。この押さえ
レバー62は、板金により門型状に形成されて水平に配
置されている。押さえバネ63は、2つのねじりコイル
バネが使用されており、押さえ用カバー61と押さえレ
バー62に連接されている。すなわち、各押さえバネ6
3の一端は押さえ用カバー61の各脚部の下部に係止さ
れ、各押さえバネ63の他端は押さえレバー62の各脚
部の下部に係止されている。
【0042】これにより、押さえ用カバー61を閉じる
と、その押圧力が押さえバネ63を介して押さえレバー
62に伝達されるので、押さえレバー62は門の内側部
分でインクカートリッジ152の側面下部を押さえ込ん
でインクカートリッジ152を固定することができる。
一方、押さえ用カバー61を開けると、押さえバネ63
を介して押さえレバー62に掛けられている押圧力が解
放されるので、押さえレバー62によるインクカートリ
ッジ152の側面下部の押さえ込みも解放されてインク
カートリッジ152の固定を解除することができる。こ
のため、インクカートリッジ152の交換を前面側にて
容易に行うことができ、その交換作業効率を向上させる
ことができる。
【0043】なお、押さえバネ63としてねじりコイル
バネを用いたが、これに限定されるものではなく、押さ
え用カバー61を閉じたときに押さえレバー62を付勢
してインクカートリッジ152の側面下部を押さえる付
勢手段であればゴム等の弾性材料を使用することも可能
である。
【0044】図12は、図11に示す印刷部150のう
ち、インクカートリッジ152とアシスト手段156の
押さえ用カバー61を取り外した状態を示す斜視図であ
る。キャリッジ151の内側底面から外側底面に突き出
るようにプリントヘッド153が配設され、内側後面に
はインクカートリッジコネクタ157が配設されてい
る。プリントヘッド153には、インクカートリッジ1
52に差し込んでインクカートリッジ152からインク
の供給を受けるためのインク注入針158が設けられて
いる。
【0045】このインク注入針158は、プリントヘッ
ド153におけるインク吐出方向と直交する方向、すな
わちインク注入針158の先端が前方を向くように各色
毎に並設されている。このような配置とすることによ
り、インクカートリッジ152を後方に移動させるのみ
で、インクカートリッジ152とインク注入針158と
を接続させることができるので、インクカートリッジ1
52の交換作業効率を向上させることができる。
【0046】インクカートリッジコネクタ157は、イ
ンクカートリッジ152に設けられている例えばインク
残量検出部と電気的に接続され、そのインク残量データ
を制御部160の専用コントローラボード等に送出する
ための機能を有している。
【0047】このような構成において、インクカートリ
ッジ152の装着作業を図13〜図16を参照して説明
する。ここで、図13〜図15は、インクカートリッジ
152の装着経過を順次示す斜視図、図16は、その装
着前後を示す側面図である。先ず、図13に示すよう
に、開閉カバー103を前方に開け、更にアシスト手段
156の押さえ用カバー61を前方に開ける。
【0048】そして、インクカートリッジ152をキャ
リッジ151の前部に合わせ、キャリッジ151内に水
平に挿入する。このとき、押さえ用カバー61が開いた
状態では前方に垂れ下がっており、インクカートリッジ
152の着脱経路から退避しているので、インクカート
リッジ152をスムーズに押し入れることができる。
【0049】次に、図14に示すように、インクカート
リッジ152の後部がキャリッジ151の前部から若干
飛び出た位置、すなわち図16に示すように、インクカ
ートリッジ152のインク供給口152aがインク注入
針158の先端に達した位置までインクカートリッジ1
52を挿入したら、図15に示すように、押さえ用カバ
ー61の突起61bがキャリッジ151の孔151bに
係止されるまで押さえ用カバー61を閉じる。
【0050】これにより、図16に示すように、インク
カートリッジ(152)は押さえレバー(62)により
更に押し込まれるので、インク注入針158はインク供
給口(152a)内に完全に挿入される。以上でインク
カートリッジ152の装着が完了したので、開閉カバー
103を閉めて印刷処理を開始する。そして、インクカ
ートリッジ152内のインクが無くなったときは、上記
処理を逆に実行することによりインクが無くなったイン
クカートリッジ152を取り出すことができる。
【0051】図17及び図18は、本発明の特徴的な部
分である印刷部150の別の詳細例を図11及び図12
に対応させて示す斜視図であり、略同一構成箇所は同一
番号を付してそれらの説明を省略する。この例でのアシ
スト手段159が、図11及び図12に示すアシスト手
段156と大きく異なる構成となっている。
【0052】このアシスト手段159は、押さえ用カバ
ー91、押さえレバー92、係止バネ93を備えてい
る。押さえ用カバー91は、図17の矢印hで示す前後
方向に回動開閉可能であり、キャリッジ151の前部側
を覆う機能を有している。すなわち、押さえ用カバー9
1は、プラスチック等により門型状に形成され、脚部の
下部両側に突起91aが設けられている。
【0053】そして、突起91aはキャリッジ151前
部の下部両側に設けられている孔151aに回動可能に
はめ込まれている。これにより、押さえ用カバー91
は、孔151aにはめ込まれた突起91aを回動軸とし
て図示矢印hで示す前面側に回動開閉可能となる。な
お、図19に示すように、押さえ用カバー91の脚部の
下端は略円弧状に形成されており、その部分がキャリッ
ジ151の内底面と摺れることにより、押さえ用カバー
91はキャリッジ151に係止されることになるので、
キャリッジ151の前部側を覆うことができる。
【0054】押さえレバー92は、図18の矢印iで示
す前後方向に水平移動可能であり、インクカートリッジ
152の側面下部を押さえる機能を有している。この押
さえレバー92は、プラスチック等により枠型状に形成
されて水平に配置されている。係止バネ93は、ねじり
コイルバネが使用されており、押さえレバー92の後部
のフレーム92aに引っ掛かって押さえレバー92を係
止可能な位置であるキャリッジ151の内底面後部に取
り付けられている。
【0055】これにより、押さえレバー92を押し込む
と、係止バネ93が一旦大きく撓んだ後に若干復元し、
押さえレバー92の後部のフレーム92aに引っ掛かっ
て押さえレバー92を係止する。従って、係止バネ93
を介して押さえレバー92に係止力が掛けられるので、
押さえレバー92の前部のフレーム92bでインクカー
トリッジ152の側面下部を押さえ込んでインクカート
リッジ152を固定することができる。
【0056】一方、押さえレバー92を引き出すと、係
止バネ93が一旦撓んだ後に押さえレバー92の後部の
フレーム92aから離れ、元の状態に復元して押さえレ
バー92の係止を開放する。従って、係止バネ93を介
して押さえレバー92に掛けられている係止力が解放さ
れるので、押さえレバー92によるインクカートリッジ
152の側面下部の押さえ込みも解放されてインクカー
トリッジ152の固定を解除することができる。このた
め、インクカートリッジ152の交換を前面側にて容易
に行うことができ、その交換作業効率を向上させること
ができる。
【0057】このように、図11に示すアシスト手段1
56の2つの押さえバネ63が不要となるので、キャリ
ッジ151の主走査方向の幅を小さくして軽量化を図る
ことができる。なお、係止バネ93としてねじりコイル
バネを用いたが、これに限定されるものではなく、押さ
えレバー62を係止してインクカートリッジ152の側
面下部を押さえる係止手段であればゴム等の弾性材料を
使用することも可能である。
【0058】このような構成において、インクカートリ
ッジ152の取外作業を図17、図19及び図20を参
照して説明する。ここで、図19及び図20は、インク
カートリッジ152の取外経過を順次示す斜視図である
が、押さえレバー92の状態を見るためにインクカート
リッジ152は示していない。先ず、開閉カバー103
を前方に開けると、図17に示すように、キャリッジ1
51にはインクが無くなったインクカートリッジ152
が装着された状態にあるので、アシスト手段159の押
さえ用カバー91を前方に開ける。
【0059】次に、図19に示すように、押さえレバー
92を水平に引き出すと、係止バネ93が一旦撓んだ後
に押さえレバー92の後部のフレーム92aから離れ、
元の状態に復元して押さえレバー92の係止を開放す
る。このとき、押さえ用カバー91が開いた状態では前
方に垂れ下がっており、インクカートリッジ152の着
脱経路から退避しているので、インクカートリッジ15
2をスムーズに引き出すことができる。
【0060】そして、図20に示すように、押さえレバ
ー92の後部がキャリッジ151の内側面に当たるまで
押さえレバー92を水平に更に引き出す。これにより、
インクカートリッジ152をキャリッジ151から前面
側に完全に引き出すことができるので、インクカートリ
ッジ152を容易に取り出すことができる。そして、上
記処理を逆に実行することにより新しいインクカートリ
ッジ152を装着することができ、その後に開閉カバー
103を閉めて印刷処理を開始する。
【0061】なお、上述した各アシスト手段156、1
59はキャリッジ151に配設されており、インクカー
トリッジ152は待機位置、すなわちホームポジション
へ常に運搬されることになるので、インクカートリッジ
の交換作業を容易に行うことができる。
【0062】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるのは勿論である。例え
ば、上記実施形態ではプリンタを例に説明したが、これ
に限られるものではなく、インクカートリッジを用いる
例えばファクシミリ装置やコピー装置等にも適用可能で
ある。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット式記録装置によれば、使用者がインクカート
リッジを交換作業する際は、インクカートリッジの着脱
が補助されることになる。このため、インクジェット式
記録装置を例えば下方に設置したときでも、身体を屈め
て前面カバーを開け、内部を覗き込む必要がなくなり、
インクカートリッジの交換作業効率を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット式記
録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例
を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタのトレイを引
き出した状態を示す斜視図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタのスタッカを
引き出した状態を示す斜視図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタの開閉カバー
を開いた状態を示す斜視図である。
【図5】図1のインクジェット式プリンタの筐体、前枠
及び開閉カバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【図6】図5のインクジェット式プリンタの平面図であ
る。
【図7】図5のインクジェット式プリンタの正面図であ
る。
【図8】図5のインクジェット式プリンタの側面図であ
る。
【図9】図1のインクジェット式プリンタのインクカー
トリッジを交換する手順を示す第1の斜視図である。
【図10】図1のインクジェット式プリンタのインクカ
ートリッジを交換する手順を示す第2の斜視図である。
【図11】本発明の特徴的な部分である印刷部の詳細例
を示す斜視図である。
【図12】図11に示す印刷部のうち、インクカートリ
ッジとアシスト手段の押さえ用カバーを取り外した状態
を示す斜視図である。
【図13】図11に示す印刷部のインクカートリッジの
装着経過を示す第1の斜視図である。
【図14】図11に示す印刷部のインクカートリッジの
装着経過を示す第2の斜視図である。
【図15】図11に示す印刷部のインクカートリッジの
装着経過を示す第3の斜視図である。
【図16】図11に示す印刷部のインクカートリッジの
装着前後を示す側面図である。
【図17】本発明の特徴的な部分である印刷部の別の詳
細例を示す斜視図である。
【図18】図17に示す印刷部のうち、インクカートリ
ッジとアシスト手段の押さえ用カバーを取り外した状態
を示す斜視図である。
【図19】図17に示す印刷部のインクカートリッジの
取外経過を示す第1の斜視図である。
【図20】図17に示す印刷部のインクカートリッジの
取外経過を示す第2の斜視図である。
【符号の説明】
61、91 押さえ用カバー 62、92 押さえレバー 63 押さえバネ 93 係止バネ 100 インクジェット式プリンタ 101 筐体 102 前枠 103 開閉カバー 110 トレイ 111 本体 112 ホッパ 120 スタッカ 121 受け台 122 基台 130 操作パネル 140 用紙搬送部 141 第1紙案内 142 給紙ローラ 143 パッドホルダ 144 第2紙案内 145 従動ローラ 146 紙送りローラ 147 第3紙案内 148 排紙ギザローラ 149 排紙ローラ 150 印刷部 151 キャリッジ 152 インクカートリッジ 153 プリントヘッド 154 ガイド棒 155 フレキシブル配線板 156、159 アシスト手段 157 インクカートリッジコネクタ 158 インク注入針 160 制御部 170 搬送駆動部 171 駆動モータ 172 ギア機構 180 印刷駆動部 181 駆動モータ 182 ベルト機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクカートリッジに貯留されているイ
    ンクを記録ヘッドから記録媒体上にインク滴として吐出
    して情報を記録するインクジェット式記録装置であっ
    て、少なくとも記録前の前記記録媒体の供給、記録後の
    前記記録媒体の排出及び前記インクカートリッジの着脱
    が同一の装置側面側にて実行可能なインクジェット式記
    録装置において、 前記インクカートリッジの着脱を補助するアシスト手段
    を備えていることを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アシスト手段は、前記装置側面方向
    に開閉可能な押さえ用カバーと、前記インクカートリッ
    ジの側面下部を押さえる押さえレバーと、前記押さえ用
    カバーと前記押さえレバーに連接され、前記押さえ用カ
    バーを閉じたときに前記押さえレバーを付勢して前記イ
    ンクカートリッジの側面下部を押さえさせる付勢手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記アシスト手段は、前記装置側面方向
    に開閉可能な押さえ用カバーと、前記装置側面方向に移
    動可能であって、前記インクカートリッジの側面下部を
    押さえる押さえレバーと、前記インクカートリッジの側
    面下部を押さえているときの前記押さえレバーを係止す
    る係止手段とを備えていることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記押さえ用カバーが開いたときは、前
    記インクカートリッジの着脱経路から退避していること
    を特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット
    式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記アシスト手段は、前記インクカート
    リッジを収納し、前記記録ヘッドを搭載しているキャリ
    ッジに配設されていることを特徴とする請求項1〜4の
    何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記インクカートリッジから前記記録ヘ
    ッドへインクを供給するために、前記インクカートリッ
    ジに差し込まれるインク注入針は、前記記録ヘッドにお
    けるインク吐出方向と直交する方向に配設されているこ
    とを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のイン
    クジェット式記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005096409A (ja) * 2003-05-08 2005-04-14 Seiko Epson Corp 記録装置および液体噴射装置
US8042909B2 (en) 2003-12-22 2011-10-25 Seiko Epson Corporation Ink cartridge attachment/detachment device, recording apparatus, liquid ejection apparatus, and liquid container

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JP4544406B2 (ja) * 2003-05-08 2010-09-15 セイコーエプソン株式会社 記録装置
US8042909B2 (en) 2003-12-22 2011-10-25 Seiko Epson Corporation Ink cartridge attachment/detachment device, recording apparatus, liquid ejection apparatus, and liquid container

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