JPH11254699A

JPH11254699A - 画像記録装置

Info

Publication number: JPH11254699A
Application number: JP10057159A
Authority: JP
Inventors: Akira Sagou; 朗佐郷
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 1998-03-09
Filing date: 1998-03-09
Publication date: 1999-09-21
Also published as: US6254228B1

Abstract

(57)【要約】【課題】画像記録装置において、１つの駆動装置でも
ってインクカートリッジ搬送部及びインクハンマの両方
を駆動可能とし、製造コストを低減する。【解決手段】インクカートリッジ１１を搬送する送り
ローラ２２、及び固形インク２３を押圧するためのリン
ク機構３０ａ乃至３０ｄの両方の駆動源として駆動モー
タ３１を設け、駆動モータ３１から送りローラ２２に駆
動力を伝達するか否かが遊星ギヤ４０ｂによって切り換
えられるように構成する。これにより、インクカートリ
ッジ１１搬送時にのみ駆動力を送りローラ２２に伝達
し、駆動モータ３１がリンク機構３０ａ乃至３０ｄを駆
動する時には、送りローラ２２に駆動力を伝達しないよ
うにすることが可能になり、一つの駆動モータ３１でも
って送りローラ２２及びリンク機構３０ａ乃至３０ｄの
両方を駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ホットメルトイン
クにより記録を行う画像記録装置に関し、特に、複数の
固形インクが収納されたインクカートリッジから固形イ
ンクを記録手段に供給する技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、常温で固形のインクを記録手
段で加熱して溶融し、溶融したインクを記録媒体に噴射
して記録を行う画像記録装置が知られており、主に、大
判サイズの記録媒体に対して記録を行う場合に用いられ
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像記録装置においては、インクの残留が
少なくなるとアラームを発し、操作者が固形インクを供
給しなければならなかった。

【０００４】本発明は、上述した操作性が悪いという問
題点を解決するためになされたものであり、１つの駆動
装置でもってインクカートリッジ搬送部及びインクハン
マの両方を駆動するようにすることで、構造の簡素化、
部品点数の削減を図り、製造コストを低減することがで
きる画像記録装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１に記載の画像記録装置は、固形のインクが複
数収納されたインクカートリッジから記録手段に固形イ
ンクを供給し、記録手段で固形インクを溶融して記録に
用いる画像記録装置であって、インクカートリッジから
固形インクを押し出すことにより、該インクを記録手段
のインクタンクへ供給するインク供給手段と、インクカ
ートリッジ又は固形インクをインク供給手段側へ搬送す
る搬送手段とを備え、搬送手段及びインク供給手段が同
一の駆動手段によって駆動されるように構成したもので
ある。

【０００６】上記構成においては、インク供給手段及び
搬送手段が同一の駆動手段で駆動されることにより、イ
ンクカートリッジから記録手段に固形インクを供給する
ことができ、インク供給手段及び搬送手段のそれぞれに
駆動手段を必要としないので、部品点数が少なくて済
み、簡素な構成となる。また、一の駆動手段の動作を制
御することによってインク供給手段及び搬送手段を連動
して動作させることができ、インク供給手段及び搬送手
段の制御が簡単になる。

【０００７】また、請求項２に記載の画像記録装置は、
請求項１に記載の画像記録装置であって、駆動手段によ
る搬送手段又はインク供給手段への駆動力伝達は、遊星
ギヤでもって切り換えられるように構成したものであ
る。

【０００８】上記構成においては、遊星ギヤが搬送手段
へ駆動力を伝達しない状態で、インク供給手段へ駆動力
を伝達する状態時に、インク供給動作が行われ、次い
で、遊星ギヤが上記とは逆の状態になるとインク搬送動
作が行われる。

【０００９】また、請求項３に記載の画像記録装置は、
請求項１又は請求項２に記載の画像記録装置であって、
搬送手段は並列状に配置された複数色分のインクカート
リッジを搬送する構成とされ、インク供給手段はこれら
複数色分のインクカートリッジのそれぞれについて設け
られ、記録手段の動きに連動して、それに対応するイン
クカートリッジ毎に設けられたインク供給手段の一つが
駆動され、対応する色の固形インクが記録手段のインク
タンクに供給されるように構成されたものである。

【００１０】上記構成においては、記録手段を、所望の
色の固形インクについて設けられたインク供給手段の位
置へ移動させることにより、この記録手段の動きに連動
して、このインク供給手段が駆動され、所望の色の固形
インクが記録手段に供給されるようにすることができ
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像記録装置について図面を参照して説明する。図１は
本発明の一実施形態に係る画像記録装置の斜視図、図２
は該画像記録装置の装置本体部の側断面図である。画像
記録装置１は大判サイズ、例えば、Ａ０サイズの幅のロ
ール状の記録用紙Ｐを所望の長さに設定して記録するこ
とができる大型のプリンタであり、ホットメルトインク
を使用するインクジェット方式の記録ヘッドによって記
録用紙上に画像を記録するものである。この画像記録装
置１は、装置本体２と、装置本体２を支える脚部３とか
らなる。脚部３には、画像記録装置１を移動自在とする
ためのキャスタ４が設けられている。

【００１２】装置本体２の上面部には、装置本体２内部
に備えられる記録機構をメンテナンスするためのメイン
カバー５、及び各種操作スイッチからなる操作パネル６
が設けられている。装置本体２の前面下部には、記録用
紙Ｐを排出するための排出口８が設けられており、排出
口８の下部には、排出口８から排出された記録用紙Ｐが
一時的に載置される載置台９が取り付けられている。ま
た、インクカートリッジ１１が収納される収納ケース１
２が装置本体２の上面部に設けられ、収納ケース１２か
ら排出されるインクカートリッジ１１を回収するための
回収ケース１３が装置本体２の前面部に設けられてい
る。インクカートリッジ１１には、記録ヘッドでの記録
に用いられる複数の固形インクが収納されている。

【００１３】画像記録装置１内部には、記録用紙Ｐを搬
送する搬送ローラ１４が設けられており、この搬送ロー
ラ１４によって搬送される記録用紙Ｐに対向する位置に
は、ノズル部１５ａから記録用紙Ｐにインクを噴射する
ことにより記録を行う記録ユニット（記録手段）１５が
設けられている。この記録ユニット１５は、搬送ローラ
１４と平行して延びるガイド部材１６に、水平横方向へ
の移動が自在に設けられ、タイミングベルト１７によっ
て伝達される図示しない駆動装置からの駆動力で駆動さ
れる。記録ユニット１５には、固形インクを受けるイン
クタンク１８ａ乃至１８ｄが設けられ（図示はインクタ
ンク１８ａのみ）、インクタンク１８ａ乃至１８ｄに対
応して記録ユニット１５の後端部（ノズル部１５ａとは
反対側の端部）には、後述するインク供給機構と記録ユ
ニット１５との動作をリンクさせるための凸部１９ａ乃
至１９ｄ（図示は凸部１９ａのみ）が設けられている。

【００１４】記録ユニット１５の上方には、インクカー
トリッジ１１内の固形インク２３を記録ユニット１５に
供給するためにインク供給機構２０が設けられている。
インク供給機構２０には、インクカートリッジ１１内の
固形インク２３を一つずつ記録ユニット１５に落とし込
むためのインクハンマ（インク供給手段）２１と、イン
クカートリッジ１１をインクハンマ２１の方向に搬送す
る送りローラ（搬送手段）２２とが備えられている。収
納ケース１２内には、カラー記録用に各色（シアン、マ
ゼンタ、イエロー、ブラック）のインクカートリッジ１
１が横方向に並列されており、縦方向には同色のインク
カートリッジ１１が複数積層されている。インクハンマ
２１及び送りローラ２２は、各色のインクカートリッジ
１１毎に設けられているが、図では、一つのインクハン
マ２１及び送りローラ２２を示すものとする。

【００１５】次に、インク供給機構による記録ユニット
１５へのインク供給について図３及び図４を参照して説
明する。図３はインク供給機構を示す側面図、図４はイ
ンク供給機構にセットされた状態のインクカートリッジ
１１の正面図である。収納ケース１２内のインクカート
リッジ１１は最下部のものが送りローラ２２によりハン
マ２１側へ搬送される。インクハンマ２１下方の装置本
体２には、インクストッパ２５が設けられており、イン
クカートリッジ１１の側面に設けられた切り欠き部１１
ｄ（詳細後述）からインクカートリッジ１１内に入り込
むようになっている。このインクストッパ２５により、
インクカートリッジ１１の搬送に伴って、インクカート
リッジ１１内の端部の固形インク２３がインクハンマ２
１の下方の位置にくるように調整される。インクハンマ
２１は、後述するリンク機構により記録ユニット１５の
動作と連動して上下動するように構成されている。

【００１６】次に、記録ユニット１５について図５を参
照して説明する。図５は記録ユニット１５の斜視図であ
る。記録ユニット１５には、インク供給機構２０から供
給される固形インク２３を各色毎に受けるためのインク
タンク１８ａ乃至１８ｄが、固形インク２３の各色に対
応して並設されている。記録ユニット１５では、供給さ
れた固形インク２３が加熱溶融され、液化したインクが
記録用紙Ｐに噴射される。また、記録ユニット１５の後
端部には、インクタンク１８ａ乃至１８ｄに対応した４
つの凸部１９ａ乃至１９ｄが設けられており、各色毎の
インクカートリッジ１１に対応して設けられたリンク機
構によるインク供給動作のために用いられる。凸部１９
ａ乃至１９ｄとリンク機構の連動については後述する。

【００１７】次に、インクカートリッジ１１について図
６を参照して説明する。図６（ａ）はインクカートリッ
ジ１１の斜視図、（ｂ）は同側面図、（ｃ）は同底面
図、（ｄ）は同断面図である。インクカートリッジ１１
の上面及び下面には開口部１１ａ及び１１ｂが設けられ
ており、インクハンマ２１による固形インク２３の押
圧、及び固形インク２３のインクカートリッジ１１から
の押し出しが可能とされている。インクカートリッジ１
１の側面部１１ｃには、インクストッパ２５がインクカ
ートリッジ１１内に入り込むための切り欠き部１１ｄが
設けられている。インクカートリッジ１１内において
は、固形インク２３同士は仕切板１１ｅで仕切られ、仕
切板１１ｅで仕切られた固形インク２３の各収納スペー
スには、固形インク２３を係止するための爪部１１ｆが
両側の内壁に設けられている。図６（ｄ）に示すよう
に、固形インク２３は爪部１１ｆに係止し得る形状とさ
れ、爪部１１ｆによる係止で固形インク２３はインクカ
ートリッジ１１内に止まる。このような状態でインクカ
ートリッジ１１内に収納されている固形インク２３をイ
ンクハンマ２１により上方からインクハンマ２１により
押圧すれば、爪部１１ｆよる係止から解除され、下方の
記録ユニット１５のインクタンク１８ａ乃至１８ｄに落
下する。

【００１８】次に、インク供給機構２０について図７を
参照して説明する。図７（ａ）はインクカートリッジ搬
送時におけるインク供給機構を示す側面図、（ｂ）はリ
ンク機構部分を（ａ）のＡ方向からみた図である。イン
クハンマ２１には、駆動モータ（駆動手段）３１からの
駆動力が伝達され、記録ユニット１５の動作とハンマ２
１を連動させるためのリンク機構（インク供給手段）３
０ａ乃至３０ｄが各色毎に設けられている。リンク機構
３０ａ乃至３０ｄは、それぞれイエロー（Ｙ）、マゼン
タ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、黒（Ｋ）のインクに対応す
る。駆動モータ３１は、リンク機構３０ａ乃至３０ｄ
（図７（ａ）では、代表してリンク機構３０ａを示す）
を含むインク供給機構２０及び送りローラ２２の両方の
駆動源となるものである。駆動モータ３１からリンク機
構３０ａ乃至３０ｄへの駆動力の伝達は、複数のギヤ３
２，３３，３４，３５、及び、ギヤ３５と一体的に設け
られるカム３５ａを介して行われ、送りローラ２２への
駆動力伝達は、複数のギヤ３２，３７，３８，３９と、
太陽ギヤ４０ａ及び遊星ギヤ４０ｂからなる切換ギヤ４
０を介して行われる。

【００１９】上記のリンク機構３０ａ乃至３０ｄについ
て説明する。リンク機構３０ａ乃至３０ｄは、インクハ
ンマ２１に接続するリンク棒４１ａと、インクハンマ２
１の接続側と反対側のリンク棒４１ａ端部に形成された
突出部４２ａに係合するプルリンク４３ａと、このプル
リンク４３ａに回動自在に接続されたリンク棒４４と、
このリンク棒４４に回動自在に接続し、装置本体２に軸
支されたリンク棒４５とからなる。このインクハンマ２
１、リンク棒４１ａ、突出部４２ａ、及びプルリンク４
３ａは、各色のインクカートリッジ１１毎にそれぞれに
リンク棒４１ｂ乃至４１ｄ、突出部４２ｂ乃至ｄ、及び
プルリンク４３ｂ乃至４３ｄが設けられている（インク
ハンマは代表して２１のみを示す）。プルリンク４３ａ
乃至４３ｄは一本のプルリンク軸４６に並列して軸支さ
れ、リンク棒４４はプルリンク軸４６に回動自在に接続
されることで、プルリンク４３ａ乃至４３ｄと回動自在
に接続している。

【００２０】プルリンク４３ａ乃至４３ｄは、突出部４
２ａ乃至４２ｄと係合しやすいように、図７（ａ）に示
すようなフック形状とされ、その下部は記録ユニット１
５の凸部１９ａ乃至１９ｄに当接しやすい形状とされて
いる。また、リンク棒４５は、常時上方に付勢された構
成とされ、ギヤ３５に一体的に設けられたカム３５ａに
当接している。このカム３５ａは、その回転によりリン
ク機構３０ａ乃至３０ｄの上下動の制御が可能な形状と
されている。また、カム３５ａには、カム原点を検出す
るためのスイッチ５０が接続されている。

【００２１】駆動モータ３１から送りローラ２２への駆
動力の伝達について上記の図７を参照して説明する。上
述したように、駆動モータ３１から送りローラ２２への
駆動力の伝達は、複数のギヤ３６乃至３９と、太陽ギヤ
４０ａ及び遊星ギヤ４０ｂからなる切換ギヤ４０を介し
て行われる。この切換ギヤ４０は、駆動モータ３１の回
転方向に応じて、遊星ギヤ４０ｂが送りローラ２２側の
ギヤ３９に噛合するか離脱するかが切り替わるように構
成されている。即ち、送りローラ２２によってインクカ
ートリッジ１１が搬送される時に、遊星ギヤ４０ｂが送
りローラ２２側のギヤ３９に噛合して駆動モータ３１か
らの駆動力を送りローラ２２に伝達し、インクカートリ
ッジ１１からハンマ２１によって固形インク２３が押し
出される時（インク供給時）には、遊星ギヤ４０ｂが送
りローラ２２側のギヤ３９から離脱し、駆動モータ３１
からの駆動力を送りローラ２２に伝達しないようにして
インクカートリッジ１１が所定位置に止まるように構成
されている。

【００２２】次に、インク供給機構２０のインク供給動
作について図８及び図９を参照して説明する。図８
（ａ）はインク供給時のインク供給機構におけるインク
供給する色に対応するリンク機構を示す側面図、（ｂ）
はこの場合における各色に対応するリンク機構の動作を
示す図、図９（ａ）はインク供給時のインク供給機構に
おけるインク供給をしない色に対応するリンク機構を示
す側面図、（ｂ）はこの場合における各色に対応するリ
ンク機構の動作を示す図である。固形インク２３を記録
ユニット１５に供給する場合、駆動モータ３１は、図８
（ａ）に示す矢印方向に回転する。このとき、駆動モー
タ３１から送りローラ２２までのギヤ３２，３７，３８
及び太陽ギヤ４０ａは図８（ａ）に示す矢印方向に回転
し、遊星ギヤ４０ｂはギヤ３９から離脱する方向（図の
矢印方向）に移動する。これにより、ギヤ３９には駆動
モータ３１の駆動力が伝達されず、送りローラ２２はイ
ンクカートリッジ１１を搬送しないため、インクカート
リッジ１１は元の位置に止まった状態である。

【００２３】次に、インク供給機構２０のインクカート
リッジ搬送動作について上記の図７を参照して説明す
る。インクカートリッジ１１をインクハンマ２１側に搬
送する場合、駆動モータ３１が図７（ａ）の矢印方向に
回転し、駆動モータ３１から送りローラ２２までに介在
するギヤ３２，３７，３８、及び太陽ギヤ４０ａは矢印
方向に回転する。遊星ギヤ４０ｂは、ギヤ３９に噛合す
る方向へ移動し、送りローラ２２に駆動モータ３１の駆
動力が伝達される。これにより、送りローラ２２が矢印
方向に回転し、インクカートリッジ１１がインクハンマ
２１側へ搬送される。このとき、カム３５ａは矢印方向
に回転するが、この回転によっては、インクハンマ２１
及びリンク機構３０ａが上昇し、元の位置に戻るように
カム３５ａの形状が形成されいる。カム３５ａが回転
し、スイッチ５０がオンされた時点で駆動モータ３１の
回転が停止される。これにより、インクカートリッジ１
１が所定量だけ搬送され、インクカートリッジ１１内の
端部の固形インク２３がインクハンマ２１の下方に位置
する。

【００２４】一方、リンク機構３０ａ乃至３０ｄにおい
ては、カム３５ａが図８（ａ）の矢印方向に回転するた
め、カム３５ａによりリンク棒４５が押し下げられ、そ
れに伴ってプルリンク４３ａ乃至４３ｄも押し下げられ
る。このとき、記録ユニット１５の凸部１９ａ乃至１９
ｄのいずれかを、インク供給が必要な色のインクカート
リッジ１１に対応するリンク機構のプルリンクの位置
に、例えば、図８（ａ）（ｂ）に示すように、記録ユニ
ット１５の凸部１９ｂをリンク機構３０ｂのプルリンク
４３ｂの下方の位置に移動させておけば、プルリンク４
３ｂが下方へ移動した時に、プルリンク４３ｂの下部が
凸部１９ｂに当接して図８（ａ）の矢印方向に押され、
リンク棒４１ｂの係合部４２ｂと係合する。この係合に
より、プルリンク軸４６が図８（ｂ）の破線位置から実
線位置まで下がり、プルリンク４３ｂと共にリンク棒４
１ｂ及びインクハンマ２１も押し下げられる。このイン
クハンマ２１の下方への移動により、マゼンタのインク
カートリッジ１１から固形インク２３が下方へ押圧さ
れ、インクカートリッジ１１の爪部１１ｆの保持力に抗
してインクタンク１９ｂに落とし込まれる。他色の固形
インクを記録ユニット１５に供給する場合も同様の動作
により行われる。

【００２５】また、この場合、インク供給が必要でない
色のリンク機構３０ａ，３０ｃ，３０ｄは、図９（ａ）
（ｂ）に示すように、カム３５ａによるリンク棒４５の
押し下げでプルリンク４３ａ，４３ｂ，４３ｃが下方に
移動する時、プルリンク４３ａ，４３ｃ，４３ｄは、記
録ユニット１５の凸部１９ａ，１９ｃ，１９ｄに当接し
ないので、係合部４２ａ，４２ｂ，４２ｃ側に移動する
ことなくそのままの姿勢で下方に移動する。そのため、
プルリンク４３ａ，４３ｃ，４３ｄは係合部４２ａ，４
２ｃ，４２ｄに係合せず、これらに対応するインクハン
マ２１が押し下げられることはなく、対応するインクカ
ートリッジ１１内の固形インク２３が記録ユニット１５
に供給されない。なお、記録ユニット１５の凸部１９ａ
乃至１９ｄの凸部同士の間隔と、リンク機構３０ａ乃至
３０ｄの係合部４３ａ乃至４３ｄの間隔と異なるように
構成され、同時に２つのプルリンクが凸部に当接するこ
とがないようになっている。

【００２６】このように、本実施形態の画像記録装置１
によれば、駆動モータ３１の回転方向に応じて、遊星ギ
ヤ４０ｂが、送りローラ２２側のギヤ３９に噛合するか
否かが切り替わるので、駆動モータ３１の回転方向を制
御することにより、送りローラ２２へ駆動力を伝達する
か否かを切り換えることができる。このため、一つの駆
動モータ３１でもって送りローラ２２及びインク供給機
構２０（リンク機構３０ａ乃至３０ｄ）を駆動すること
が可能になる。また、リンク機構３０ａ乃至３０ｄが各
色のインクカートリッジ１１毎に設けられ、記録ユニッ
ト１５の凸部１９ａ乃至１９ｄによるプルリンク４３ａ
乃至４３ｄの移動によって所望色のインクカートリッジ
１１に対応したリンク機構を動作させることができるの
で、記録ユニット１５の動作に連動させて、所望色の固
形インク２３が記録ユニット１５のインクタンク１８ａ
乃至１８ｄに供給される。

【００２７】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形
態では、一つの駆動モータ３１でもって送りローラ２２
及びインク供給機構２０（リンク機構３０ａ乃至３０
ｄ）の両方を駆動するために、太陽ギヤ４０ａ及び遊星
ギヤ４０ｂからなる切換ギヤ４０によって、送りローラ
２２への駆動力の伝達を切り換えるようにしているが、
この構成に限定されるものではなく、他の切換機構を用
いて送りローラ２２への駆動力の伝達を切り換えるよう
にしてもよい。また、上記実施の形態では、インク供給
機構２０は、カラー記録用に各色の固形インク２３の供
給を可能にするためにリンク機構３０ａ乃至３０ｄを有
しているが、インク供給機構２０は単色記録用に一色の
みの固形インクを供給し、このインクカートリッジに対
応したリンク機構のみを有する構成であってもよい。

【００２８】

【発明の効果】以上のように請求項１に記載の発明に係
る画像記録装置によれば、インク供給手段及び搬送手段
が同一の駆動手段でもって駆動されるので、インク供給
手段と搬送手段のそれぞれについて駆動手段を備える場
合よりも構造が簡単となり、製造コストを低減すること
ができる。また、一の駆動手段の動作を制御することに
よってインク供給手段及び搬送手段の両方の動作を制御
することができるため、インク供給手段及び搬送手段の
動作制御が簡単になる。

【００２９】また、請求項２に記載の発明に係る画像記
録装置によれば、遊星ギヤによって駆動手段から搬送手
段又はインク供給手段への駆動力伝達を切り換えるの
で、簡単な構成でもって確実に駆動力伝達を切り換える
ことができる。

【００３０】また、請求項３に記載の発明に係る画像記
録装置によれば、記録手段の動きに連動して、対応する
色の固形インクが供給されるので、記録手段の動きを制
御するだけで所望の色の固形インクを記録手段に供給す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る画像記録装置の斜視
図である。

【図２】上記画像記録装置の装置本体部の側断面図であ
る。

【図３】上記画像記録装置のインク供給機構を示す側面
図である。

【図４】上記画像記録装置のインク供給機構にセットさ
れた状態のインクカートリッジの正面図である。

【図５】記録ユニットの斜視図である。

【図６】（ａ）はインクカートリッジの斜視図、（ｂ）
は同側面図、（ｃ）は同底面図、（ｄ）は同断面図であ
る。

【図７】（ａ）はインクカートリッジ搬送時におけるイ
ンク供給機構を示す側面図、（ｂ）はリンク機構部分を
（ａ）のＡ方向からみた図である。

【図８】（ａ）はインク供給時のインク供給機構におけ
るインク供給する色に対応するリンク機構を示す側面
図、（ｂ）はこの場合における各色に対応するリンク機
構の動作を示す図である。

【図９】（ａ）はインク供給時のインク供給機構におけ
るインク供給をしない色に対応するリンク機構を示す側
面図、（ｂ）はこの場合における各色に対応するリンク
機構の動作を示す図である。

【符号の説明】

１画像記録装置１１インクカートリッジ１５記録ユニット（記録手段）１９ａ乃至１９ｄインクタンク２１インクハンマ（インク供給手段）２２送りローラ（搬送手段）２３固形インク３０ａ乃至３０ｄリンク機構（インク供給手段）３１駆動モータ（駆動手段）４０ｂ遊星ギヤ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】固形のインクが複数収納されたインクカ
ートリッジから記録手段に固形インクを供給し、記録手
段で固形インクを溶融して記録に用いる画像記録装置に
おいて、前記インクカートリッジから固形インクを押し出すこと
により、該インクを記録手段のインクタンクへ供給する
インク供給手段と、前記インクカートリッジ又は固形インクをインク供給手
段側へ搬送する搬送手段とを備え、前記搬送手段及びインク供給手段が同一の駆動手段によ
って駆動されるように構成したことを特徴とする画像記
録装置。
【請求項２】前記駆動手段による前記搬送手段又は前
記インク供給手段への駆動力伝達は、遊星ギヤでもって
切り換えられるように構成したことを特徴とする請求項
１に記載の画像記録装置。
【請求項３】前記搬送手段は並列状に配置された複数
色分のインクカートリッジを搬送する構成とされ、前記
インク供給手段はこれら複数色分のインクカートリッジ
のそれぞれについて設けられ、前記記録手段の動きに連
動して、それに対応する前記インクカートリッジ毎に設
けられたインク供給手段の一つが駆動され、対応する色
の固形インクが記録手段のインクタンクに供給されるよ
うに構成されたことを特徴とする請求項１又は請求項２
に記載の画像記録装置。