JP4113264B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特別可変表示装置に表示される表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生する弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機に設けられる可変表示装置は、複数列の可変表示部で図柄を可変表示し、各可変表示部の表示結果が予め定めた大当り図柄(特定表示結果)となったときに特定遊技状態を発生して遊技者に特定の遊技価値を付与するようになっていた。また、このような可変表示装置には、大当り図柄のうち予め定めた確変図柄となったとき前記特定遊技状態の発生に加えて当り判定の当り確率を所定期間変更(以下、これを確率変動ともいう)することで特別遊技状態を付与するものも提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のような特別遊技状態の発生を可能にした遊技機では、特別遊技状態(確率変動)中に再度確変図柄で大当りした場合、その時点で確率変動の実行期間を更新するだけであった。このため、遊技者側から見れば、比較的少ない確率で確率変動中に再度確変図柄で大当りしても単に確率変動期間が更新されるのみで、射幸性に欠けるという問題点を有していた。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、特別遊技状態中に再度特別遊技状態を発生し得る所定条件が成立すると、これに基づいた特別遊技状態の期間増大制御に加えて予め定めた遊技特典を付与することで、射幸性を向上し得る弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
打球の通過を検出する通過球検出器と、該通過球検出器からの検出信号出力に基づいて所定時間の可変表示動作後に表示結果を導出する普通可変表示装置と、該普通可変表示装置の表示結果が予め定めた当り図柄となったときに所定時間開放され且つ前記特別可変表示装置の可変表示動作を開始して表示結果を導出するための検出信号を出力するための始動入賞検出器を有する普通可変入賞球装置と、前記特別可変表示装置の表示結果が特定表示結果のうち予め定めた特別表示結果となったことに基づいて前記特定遊技状態とは異なり且つ遊技者にとって有利な特別遊技状態を予め定めた所定期間で発生する特別遊技発生手段と、前記特別遊技状態中に再度前記特別可変表示装置の表示結果が前記特別表示結果となったことに基づいて前記特別遊技発生手段が実行する当該特別遊技状態の実行期間を増大制御する期間増大制御手段と、該期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記普通可変表示装置の一の可変表示動作の可変表示時間を短縮制御し、かつ前記特別可変表示装置の一の可変表示動作の可変表示時間を短縮制御し、かつ前記普通可変入賞球装置の開放時間を前記特別遊技状態以外の状態の開放時間より長くする延長開放制御を行う時短制御特典を前記特別可変表示装置の所定回数の可変表示動作にわたって付与する時短制御特典付与手段と、該時短制御特典付与手段が前記時短制御特典を付与する期間である前記特別可変表示装置の可変表示動作の回数を、乱数を用いて複数のうちより決定する時短回数決定手段と、該時短回数決定手段によって決定された前記時短制御特典が付与される回数が特定可能な情報を、前記期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記特別可変表示装置に表示される演出によって遊技者に報知する時短回数表示制御手段と、を備えたので、特別遊技状態中に再度特別可変表示装置の表示結果が特別表示結果となった場合、特別遊技状態の実行期間の期間増大制御に加えて乱数値に基づいて決定された特別可変表示装置の可変表示動作の回数である時短制御特典を付与する構成となるため、射幸性の向上と共に遊技の興趣向上が招来できる。また、時短回数決定手段によって決定された前記時短制御特典が付与される回数が特定可能な情報を、前記期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記特別可変表示装置に表示される演出によって遊技者に報知する時短回数表示制御手段を備えた場合には、時短制御特典が付与される回数に関する情報を遊技者に把握させることができる点で有利である。
【0005】
また、前記時短制御特典付与手段は、前記特別遊技状態中でない場合において前記特別可変表示装置の表示結果が前記特別表示結果となったときには前記時短制御特典を付与せず、前記特別遊技状態中において前記特別可変表示装置の表示結果が前記特別表示結果となったことに基づいてのみ前記時短制御特典を付与する構成とした場合には、その時短制御特典の付与を特別遊技状態の発生特典と明確に分けることができる。
【0006】
また、前記時短回数決定手段は、複数種類の回数から乱数抽出により選択された判定回数に、前記特別遊技状態の実行期間中に前記特別表示結果によって前記特定遊技状態とな った回数を乗じた数値を前記時短制御特典を付与する期間である前記特別可変表示装置の可変表示動作の回数として決定することとした場合には、時短制御特典が付与される回数が画一的に付与される場合に比べて格段に遊技者の興趣を引き付けることができる。
【0007】
なお、図1に示す特別可変表示装置30により、表示結果が予め定めた特定表示結果(大当り図柄)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生する本発明の特別可変表示装置の一例を構成し、通過玉検出器19により、打球の通過を検出する本発明の通過球検出器の一例を構成し、普通図柄表示器34により、該通過球検出器からの検出信号出力に基づいて所定時間の可変表示動作後に表示結果を導出する本発明の普通可変表示装置の一例を構成し、始動玉検出器8を有する普通可変入賞球装置5により、該普通可変表示装置の表示結果が予め定めた当り図柄となったときに開放され且つ前記特別可変表示装置の可変表示動作を開始して表示結果を導出するための検出信号を出力するための始動入賞検出器を有する本発明の普通可変入賞球装置の一例を構成している。
【0008】
また、図3(B)に示す特別図柄の確変制御、図10(C)に示す普通図柄の確変制御、図11に示す普通図柄の時短制御、及び図12に示す普通可変入賞球装置5の開放期間の拡大制御により、特別可変表示装置の表示結果が特定表示結果のうち予め定めた特別表示結果(確変大当り)となったことに基づいて前記特定遊技状態とは異なり且つ遊技者にとって有利な特別遊技状態を予め定めた所定期間(特定遊技状態の終了及び開始を契機として2回)で発生し得る本発明の特別遊技発生手段の一例を構成している。
【0009】
また、図13に示す確変・時短フラグ判定制御内のS7→S8→S9のフロー、又は図17に示す確変・時短フラグ判定制御内のS33→S34→S35のフローにより、特別遊技状態中に再度前記特別可変表示装置の表示結果が前記特別表示結果となったことに基づいて特別遊技発生手段が実行する特別遊技状態の実行期間を増大制御(確変中の確変大当り時点で確変期間を更新)する本発明の期間増大制御手段の一例を構成している。
【0010】
また、図11に示す普通図柄の変動時間及び図15に示す変動時間短縮モードにより、該期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記普通可変表示装置の一の可変表示動作の可変表示時間を短縮制御し、かつ前記特別可変表示装置の一の可変表示動作の可変表示時間を短縮制御し、かつ前記普通可変入賞球装置の開放時間を前記特別遊技状態以外の状態の開放時間より長くする延長開放制御を行う時短制御特典を前記特別可変表示装置の所定回数の可変表示動作にわたって付与する時短制御特典付与手段の一例を構成し、図16(C)のWC_RND_Gの抽出及び判定により、該時短制御特典付与手段が前記時短制御特典を付与する期間である前記特別可変表示装置の可変表示動作の回数を、乱数を用いて複数のうちより決定する時短回数決定手段の一例を構成し、図18に示す画像により、該時短回数決定手段によって決定された前記時短制御特典が付与される回数が特定可能な情報を、前記期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記特別可変表示装置に表示される演出によって遊技者に報知する本発明の時短回数表示制御手段の一例を構成している。
【0011】
また、図17に示す制御内のS42により、複数種類の回数から乱数抽出により選択された判定回数に、前記特別遊技状態の実行期間中に前記特別表示結果によって前記特定遊技状態となった回数を乗じた数値を前記時短制御特典を付与する期間である前記特別可変表示装置の可変表示動作の回数として決定する本発明の時短回数決定手段の一例の構成を示している。
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形態に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ弾球遊技機)の遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、後述する画像表示部60での識別情報(以下、特別図柄という)の可変表示(以下、変動ともいう)を可能にする特別可変表示装置30が配置されている。なお、特別可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述するものである。
【0015】
特別可変表示装置30の下方には、普通可変入賞球装置5及び特別可変入賞球装置9等の各種構成部材を遊技盤1に取り付けるための取付基板4が設けられている。取付基板4の中央上端部には、特別図柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置5が配置されている。この普通可変入賞球装置5は、ソレノイド6によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片7a・7bを有して、いわゆるチューリップ型役物として構成され、その普通可変入賞球装置5には入賞した打玉を検出する始動玉検出器8が設けられている。なお、可動翼片7a・7bが垂直(通常開放)位置のときも普通可変入賞球装置5に入賞可能になっている。また、普通可変入賞球装置5への入賞に基づく特別図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が後述の特別図柄記憶表示LED36によって表示されるようになっている。
【0016】
前記取付基板4の中央部には、ソレノイド10によって入賞領域を開閉制御する開閉板11を備えた特別可変入賞球装置9が配置されている。特別可変入賞球装置9の入賞領域内の左端部には、入賞玉の検出により開閉板11を再度開成(後述する継続権の成立)させることができる特定玉検出器12が配置されている。また、入賞領域内のほぼ中央部には、入賞玉数を検出するために入賞玉検出器13も設けられている。特別可変入賞球装置9の下方には、遊技盤1の前方側に突出した突出部材14が設けられている。なお、取付基板4の左右両端部には、それぞれ飾りLED15を備えた入賞口16が設けられており、また、特別可変入賞球装置9の入賞領域内壁には、継続権の成立を報知する特定玉入賞表示LED17が設けられている。
【0017】
しかして、上記のように構成される特別可変入賞球装置9は、以下のように作動する。即ち、打玉が普通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8をONさせると、特別可変表示装置30が変動を開始し、一定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特別図柄が確定され、その確定された図柄の組み合せが所定の大当り組合せ(同一図形のゾロ目)となったときに特定遊技状態となる。そして、この特定遊技状態においては、特別可変入賞球装置9の開閉板11が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放(開放サイクル)するように設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止めるようになっている。そして、受け止められた打玉が特定玉検出器12をONすると、再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定玉検出器12がONする毎に継続権が成立して開放サイクルを最高16回繰り返すことができるようになっている。
【0018】
なお、本発明の特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す(1)〜(5)の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
(1) 打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
(2) 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在させ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
(3) 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出する制御
(4) 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
(5) 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御。
【0019】
また、特別可変表示装置30の左側方には、通過口18aが形成されてなる通過部材18が配置されている。通過口18aは、その上端開口から受け入れた打玉を前記普通可変入賞球装置5側に誘導放出する通路形状をなしており、その通路途中には通過玉検出器19が設けられている。該通過玉検出器19は、通過玉を検出すると後述する普通図柄表示器34に表示される普通図柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄表示器34は、普通図柄が当り図柄となったときに、普通可変入賞球装置5の可動翼片7a・7bを所定時間が経過するまで開放制御するものである。また、普通図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が後述する普通図柄記憶表示LED35によって表示されるようになっており、その変動時間は、後述する所定条件の成立に伴う確率変動(当り判定確率を通常時と異なる高い確率に変更した遊技状態)時及び時間短縮(当り判定の図柄変動表示時間を短くした遊技状態)時に通常時に比べて短縮されるようになっている。なお、普通図柄の変動記憶は常に一定(例えば、4回)に設定する必要はなく、例えば通常時では1回にする一方で、確率変動中では4回にすることも可能である。
【0020】
また、遊技領域3を含む遊技盤1の表面には、上記した構成以外にも、風車ランプ21aを内蔵した風車21、袖ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドランプ23aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口24、バック玉防止部材25等が設けられている。また、パチンコ弾球遊技機には、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又は点滅してその旨を報知する遊技効果ランプ及び遊技効果LEDが設けられると共に効果音を発生するスピーカ(共に図示しない)が設けられている。
【0021】
次に、本実施形態の要部を構成する特別可変表示装置30の構成について説明する。特別可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓枠部32が形成されている。そして、この窓枠部32の後方には、左・中・右の各特別図柄を可変表示し得る画像表示部60を有するLCD表示器33が臨設されている。なお、左・中・右の各特別図柄を可変表示する場合、画像表示部60はこれに応じて左・中・右の各特別図柄表示部60a〜60cに分割されるものである。また、窓枠部32の上方には、普通図柄表示器34、普通図柄記憶表示LED35、特別図柄記憶表示LED36、及び飾りLED37が設けられ、窓枠部32の左右側方には、各飾りLED38・39が設けられている。一方、窓枠部32の下方には、各飾りLED40・41が設けられている。
【0022】
また、上記LCD表示器33の特別図柄表示部60a〜60cに表示される左・中・右の各特別図柄は、図2に示すように、それぞれ「0〜9・F・X・G・P・R」順の15種類から構成されている。なお、これら左・中・右の各図柄には、後述するWCRND_L・C・R(図3(A)参照)の各ランダム数が対応して設けられている。大当り図柄の組合せは、左・中・右の各図柄が同一図柄にて揃った組合せであり、この組合せはWCRND_Lの抽出値に基づいて決定される。また、この大当り図柄のうち「1」「3」「5」「7」「9」のいずれかで揃った大当り図柄(以下、これを確変図柄といい、この確変図柄以外の大当り図柄は通常図柄ともいう)は、前述した特定遊技状態の発生に加えて確率変動(以下、これを確変ともいう)を発生するようになっている。
【0023】
次に、前記特別可変表示装置30による特別図柄の変動動作について図3乃至図7に示すタイムチャート及び説明図等を参照して説明する。まず、特別可変表示装置30の変動動作に用いられるランダム数について説明する。特別可変表示装置30では、図3(A)に示すような5種類のランダム数が使用されており、これらのランダム数は、大当り決定用のWCRND1と、左図柄表示用のWCRND_Lと、中図柄表示用のWCRND_Cと、右図柄表示用のWCRND_Rと、リーチ動作指定用のWCRND_ACTと、から構成されている。WCRND1は、「0〜224」の225通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Lは、「0〜14」の15通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Cは、「0〜14」の15通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Rは、「0〜14」の15通りの数値がWCRND_Cの桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_ACTは、「1〜100」の100通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものである。
【0024】
そして、図3(B)に示すように、WCRND1から抽出された値が「3」であり大当りと判定されると、WCRND_L(0〜14)のデータにより大当りとなる図柄が決定され、この大当り図柄が特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。一方、WCRND1で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WCRND_L・C・Rからの各抽出値に対応する図柄が外れ図柄として特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。なお、WCRND_L・C・Rからの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、WCRND_Rのデータに「1」を加算して外れ図柄にして表示するものである。
【0025】
特別図柄の変動は図6及び図7のタイムチャートに示すようになっている。なお、左・中・右の各図柄列の変動は、図4(A)の一覧表図に示すパターンに基づいて行われる。変動パターンAは、一定の速度で変動(16.7msに1図柄変動)するパターンであり、変動パターンBは、除々に減速して停止(3図柄変動)するパターンであり、変動パターンCは、除々に減速するパターンであり、変動パターンDは、一定の速度で変動(333.3msに1図柄変動、1周期5.000秒)するパターンであり、変動パターンEは、除々に減速して停止(1図柄変動)するパターンである。また、図6及び図7の各タイムチャート中に記載の条件1〜3、及び※1〜3は、図4(B)及び図5の各一覧表図に示すものである。なお、※3の一覧表図は、ハズレ時及び大当り時毎にリーチ種類を決定するための各条件1〜3とWCRND_ACTの抽出値との振り分け表図である。
【0026】
先ず、図6において、普通可変入賞球装置5に打玉が入賞し始動玉検出器8が始動信号を導出すると、その始動信号の立ち上がり時に、WCRND1から数値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号の立ち上がりより0.002秒後には、WCRND_L・C・Rから数値を抽出すると共に、格納したWCRND1の読み出し及び判定を行う。なお、このとき、リーチとなる場合は、WCRND_ACTから数値を抽出する。そして、始動信号の立ち上がりより0.004秒後に、左・中・右の全図柄列を変動パターンAにて変動させる。その後、左図柄列は、6.260秒間変動パターンAにて変動された後、0.420秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。また、右図柄列は、6.680秒間変動パターンAにて変動された後、0.420秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。なお、このような左・右の各図柄の変動パターンAにおいて、※2のとき、即ち始動口入賞による記憶が3以上ある場合には、変動時間がそれぞれ4.760秒及び5.180秒に短縮される。
【0027】
一方、中図柄は、リーチ以外のとき、7.100秒間変動パターンAにて変動された後、0.850秒間変動パターンBにて変動されて停止表示される。また、リーチ1での中図柄は、図7に示すように、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び5.664〜10.340秒間の変動パターンDにて変動され、その後1.184秒間変動パターンEにて変動された後に停止表示される。リーチ2での中図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び10.340秒間の変動パターンDにて変動され、その後0.400秒間の停止と0.200秒間の変動とを0.600〜9.000秒の間交互に繰り返した後に停止表示される。リーチ3での中図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後に、0.420秒間の変動パターンC及び10.340秒間の変動パターンDにて変動され、その後0.400秒間の停止後に再度変動パターンAにて0.167〜2.505秒間変動された後に停止表示される。なお、このようなリーチ以外及び各リーチ1〜3での中図柄の変動パターンAにおいて、※2のときは変動時間が5.690秒に短縮される。また、各リーチ1〜3の選択決定は、※3の一覧表図に基づいてハズレ時及び大当り時毎に行われる。
【0028】
次に、特別可変表示装置30での大当り図柄の導出に伴う特定遊技状態の発生動作を図8のタイムチャートに基づいて説明する。図8において、最終停止図柄である中図柄の停止によって大当り図柄が導出されると、その中図柄の停止から微少時間(0.800秒)が経過した時点で大当りの判定が行われる。そして、その所定時間(7.300秒)後に特別可変入賞球装置9の開閉板11(図8中には、可変入賞球装置と記載)を開放すべくソレノイド10が所定時間(29.500秒)ONされる。開閉板11の開放終了後の所定時間(2.000秒)は、役物連続作動装置作動有効時間として設定され、その時間内に特定玉検出器12がONすれば、継続権が成立するように制御される。
【0029】
次に、前記特別図柄の当り確率が確率変動する動作を図9に基づいて説明する。図9において、特別可変表示装置30(図9中には、条件装置と記載)の各特別図柄表示部60a〜60cに「1」「3」「5」「7」「9」のいずれかで揃った大当り図柄、即ち確変図柄が導出されると、これに基づいて確変制御が実行される。確率変動の具体的な制御は、確変図柄による特定遊技状態(条件装置の作動)の終了を契機に当り確率を高確率に変動させ、その後、次の特定遊技状態が発生すると、これを契機に当り確率を通常確率に戻す。そして、このような特定遊技状態の終了及び発生を契機とした当り確率の変動を再度繰り返すことで合計2回の確変制御を行う。また、確率変動中に、再度確変図柄で大当りした場合はその大当り以後新たに2回の確率変動が行われるものである。なお、この確変制御は、特別図柄と同様に後で詳述する普通図柄に対しても行われるものである。
【0030】
次に、前記普通図柄表示器34に表示される普通図柄について説明する。普通図柄は、図10(A)(B)に示すように、「A・b・C・d・L・7」の6種類であり、これらの普通図柄に対しては、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用のWC_RND2(3〜13)と、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込み処理余り時間に1ずつ加算される普通図柄表示用のWC_RND_F(0〜5)と、が設けられている。WC_RND_F(0〜5)の各ランダム数は、「A・b・C・d・L・7」の各普通図柄に対応して設けられている。また、WC_RND2(3〜13)からのランダム数の抽出において、図10(C)に示すように、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普通図柄表示器34にWC_RND_Fデータの「5」に対応する「7」の当り図柄を表示して普通可変入賞球装置5を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WC_RND2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WC_RND_Fデータの値を抽出し、この値に対応する外れ図柄を普通図柄表示器34に表示する。なお、WC_RND2で外れと判定されたにも関わらずWC_RND_Fで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合には、「A」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器34に表示するものである。また、上記WC_RND2の抽出に伴う当り外れの判定は、図柄の当り確率が通常時のものであり、確率変動時(高確率時)には、WC_RND2の「3〜12」の値が当り決定用の乱数となる。
【0031】
次に、上記した普通図柄表示器34での普通図柄の変動動作を図11及び図12のタイムチャートに基づいて説明する。先ず、図11において、通過玉検出器19(図11中には、普通図柄始動玉検出器と記載)がONすると、これと同時にWC_RND2の抽出及び格納が行われる。その後、通過玉検出器19のONから所定時間(0.002秒)が経過すると、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に普通図柄の変動を開始する。そして、通過玉検出器19のONから所定時間(28.000秒)後に変動を停止する。なお、図11に示す※の確率変動及び時間短縮(以下、これを時短ともいう)時には、普通図柄の変動時間が5.200秒に短縮される。そして、通常確率時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図12(A)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)後に普通可変入賞球装置5を0.500秒間開放する。その後、通過玉検出器19への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置5の閉鎖から0.002秒後に、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。また、確率変動時及び時間短縮時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図12(B)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)が経過すると普通可変入賞球装置5を2.200秒間開放し、3.000秒のインターバルを置いた後に再度2.200秒間開放する。その後、通過玉検出器19への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置5の閉鎖から0.002秒後に、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
【0032】
次に、前述した確変及び時短を実行するための各フラグ判定制御を図13のフローチャートに基づいて説明する。図13において、先ず、始動入賞口4への打玉の入賞に伴って図柄変動が開始されたか否かを判別する(S1)。S1で図柄変動がないときは、時計カウンタTに「1」を加算(S2)した後、その時計カウンタTの値が「30000」を越えたか否か、即ち時計カウンタTの加算周期が2mSであるため1分(=30000×2mS)が経過したか否かを判別する(S3)。S3で1分が経過していない場合はそのままメインフローに復帰する一方、1分が経過したと判別した場合は図14(A)に示すような特定遊技及び特別遊技の特典付与方法を説明するインフォメーションの表示画像を画像表示部60に行い(S4)、その後メインフローに復帰する。なお、S4のインフォメーション表示は、時短制御の付与方法を遊技者に説明するためのものである。具体的なインフォメーションの内容は、通常図柄で大当りしたときには時短制御は付与しない一方、確変図柄で大当りしたときにはその確変大当りに伴って30回の時短を付与し、さらに確変中に確変大当りする度に30回の時短を加算付与する旨の説明である。
【0033】
また、上記S1で図柄変動があるときは、時計カウンタTをクリア(S5)した後に、その図柄変動の表示結果が大当りか否かを判別する(S6)。S6で大当りとなる場合は、次にその大当り図柄が確変図柄であるか否かを判別する(S7)。S7で確変図柄であると判別した場合は、確変回数用の計数カウンタMに「2」をセット(S8)すると共に確変フラグをセット(S9)する。そして、時短回数用の計数カウンタJに「30」を加算(S10)し、その加算後の計数カウンタJの値に応じた時短回数「J」が特典として付与された旨を報知すべく、図14(B)に示すような表示を特別可変表示装置30での最終ラウンド表示中に行う(S11)。ラウンド表示画像は、大当り確定図柄を表示する各特別図柄表示部60a〜60cに加えてその左上表示領域にラウンド回数表示部61を設けた画像であり、S11の特典報知時には、そのラウンド表示画像の下側表示領域に「ただいまの特典 累計「J」回」(図14(B)中には、累計60回と記載)の文字62を重畳表示する。なお、図14(B)の表示画像は、確変中に再度「7・7・7」の確変図柄で大当りして累計「60」回の時短特典が付与された場合を例示している。
【0034】
一方、上記S7で確変図柄以外の通常図柄であると判別した場合は、計数カウンタMが「0」か否かを判別する(S12)。S12で計数カウンタMが「0」のときはそのままメインフローに復帰する一方、計数カウンタMが「0」でないときはその計数カウンタMから「1」を減算する(S13)。そして、再度計数カウンタMが「0」か否かを判別して(S14)、計数カウンタMが「0」であることを判別すると、確変フラグをクリア(S15)してメインフローに復帰する。また、上記S6で大当り以外の外れとなる場合は、その時点での遊技状態が高確率(確変)中か否かを判別する(S16)。S16で確変中であると判別すると、次に計数カウンタJが「0」か否かを判別する(S17)。そして、S17で計数カウンタJが「0」でないと判別すると、時短フラグをセット(S18)すると共に計数カウンタJから「1」を減算する(S19)。その後は、再度計数カウンタJが「0」か否かを判別して(S20)、計数カウンタJが「0」であることを判別すると、時短フラグをクリア(S21)してメインフローに復帰する。
【0035】
次に、上記した確変及び時短の各フラグ判定制御に伴う確変制御及び時短制御の一例を図15のタイムチャートを参照して説明する。図15において、先ず、特別可変表示装置30(図15中には、条件装置と記載)の各特別図柄表示部60a〜60cに通常図柄である「4・4・4」の大当り図柄が導出されると、これに伴って特定遊技状態が発生される。なお、この通常図柄の導出に伴う特定遊技状態の終了後は、確変制御及び時短制御は行われない。一方、「7・7・7」の確変図柄によって大当りすると、この確変図柄の導出に伴う特定遊技状態の終了後に1回目の確変制御(確率変動モード)が行われ、この1回目の確変中に「P・P・P」の通常図柄で大当りすると、これに伴う特定遊技状態の終了後に2回目の確変制御が行われる。そして、2回目の確変中も通常図柄(「6・6・6」)での大当りとなると、これに伴う特定遊技状態の終了時点で確変制御が終了される一方、特別図柄の始動30回までの時短制御が付与される。また、確変図柄(「3・3・3」)での大当りに伴う1回目の確変中は通常図柄(「4・4・4」)で大当りし、2回目の確変中に確変図柄(「5・5・5」)で大当りした場合には、この時点で確変制御が更新されてその後2回の確変制御が行われる。そして、更新後2回の確変中の大当りがいずれも通常図柄(1回目が「G・G・G」、2回目が「0・0・0」)になると、2回目の通常図柄(「0・0・0」)による特定遊技状態の終了時点で確変制御が終了される一方、特別図柄の始動60回までの時短制御が付与される。なお、この60回の時短制御は、そのうちの30回が「3・3・3」の確変図柄導出により付与される特典であり、残りの30回が「5・5・5」の確変図柄導出により付与される特典である。
【0036】
以上のように、本実施形態では、確変図柄で大当りすると、特定遊技状態の発生に加えて所定期間(特定遊技状態の終了及び開始を契機とした2回)での確変制御の付与と所定期間(特別図柄の始動30回)での時短制御の付与とを特別遊技状態として発生するようになっている。また、確変(特別遊技状態)中に再度確変図柄で大当り(特別遊技状態を発生し得る所定条件が成立)した場合には、確変制御の期間更新に加えて、時短制御の期間を増大制御(確変大当り毎に30回の時短を加算)するようになっている。このため、従来では、比較的少ない確率で確変中に再度確変大当りしても単に確変期間を更新するのみであったが、本実施形態では、この確変期間の更新制御に加えて時短期間の増大制御を遊技特典として付与するので射幸性の向上を招来することができ、ひいては遊技の興趣向上を招来するようになっている。
【0037】
なお、上記した実施形態(第一実施形態)では、確変中での確変大当りに対する遊技特典を時短期間の増大制御として、確変大当り毎に所定回数(30回)の時短を加算制御しているが、特にこの構成に限定するものではない。例えば、確変図柄での大当りに伴って付与する時短制御の回数をサブゲームの結果によって決定すると共に、そのサブゲーム時に時短回数を決定する要素として確変中での確変大当り回数に対応する掛け値を設定する構成とすることで、確変中での確変大当りに対して遊技特典を設けることも可能である。以下、この構成を第二実施形態として図16乃至図18を参照して説明する。
【0038】
先ず、第二実施形態に係るサブゲームの回数判定に対しては、図16(A)に示すように、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されるWC_RND_G(0〜5)のランダム数が設けられている。このWC_RND_Gは、図16(B)に示すように、各ランダム数(0〜5)がそれぞれ「10」「20」「30」「40」「50」「60」の各判定回数Gに対応している。なお、サブゲームによって決定する時短回数Jは、確変中での確変大当り回数に「1」が加算されてなる掛け値Pを判定回数Gに掛けた値となる。また、時短回数の決定動作は、図16(C)のタイムチャートに示す通りである。即ち、確変大当りに伴ってセットされた確変フラグがクリアされる特定遊技状態において、特別可変入賞球装置9が最終開放(16R)を終了すると、その時点でWC_RND_Gの抽出及び判定を行う。そして、その抽出判定から所定時間(1.800秒)が経過すると画像表示部60で後述するサブゲーム図柄(判定回数G)の変動を開始し、所定時間(4.000〜7.000秒)後に停止表示するサブゲーム図柄に基づいて時短回数を決定する。
【0039】
次に、第二実施形態における確変及び時短の各フラグ判定制御を図17のフローチャートに基づいて説明する。図17において、先ず、始動入賞口4への打玉の入賞に伴って図柄変動が開始されたか否かを判別し(S31)、図柄変動が開始されたことを判別すると、次にその図柄変動の表示結果が大当りか否かを判別する(S32)。S32で大当りとなる場合は、その大当り図柄が確変図柄であるか否かを判別する(S33)。S33で確変図柄であると判別した場合は、確変回数用の計数カウンタMに「2」をセット(S34)すると共に確変フラグをセット(S35)する。そして、掛け値用の計数カウンタPに「1」を加算(S36)し、その加算後の計数カウンタPの値を特別可変表示装置30に表示することで、その時点でのサブゲーム用の掛け値Pを遊技者に報知する(S37)。一方、上記S33で確変図柄以外の通常図柄であると判別した場合は、次に計数カウンタMが「0」か否かを判別する(S38)。S38で計数カウンタMが「0」のときはそのままメインフローに復帰する一方、計数カウンタMが「0」でないときはその計数カウンタMから「1」を減算する(S39)。その後、再度計数カウンタMが「0」か否かを判別して(S40)、計数カウンタMが「0」であることを判別すると確変フラグをクリアする(S41)。そして、前記WC_RND_Gの抽出値に応じた判定回数Gに掛け値Pを乗算することで、サブゲームの判定結果となる時短回数Jを算出して(S42)、これをサブゲーム画像にて表示報知する(S43)。また、上記S32で大当り以外の外れとなる場合は、その時点での遊技状態が高確率(確変)中か否かを判別する(S44)。S44で確変中であると判別すると、次に時短回数用の計数カウンタJが「0」か否かを判別する(S45)。そして、S45で計数カウンタJが「0」でないと判別すると、時短フラグをセット(S46)すると共に計数カウンタJから「1」を減算する(S47)。その後は、再度計数カウンタJが「0」か否かを判別して(S48)、計数カウンタJが「0」であることを判別すると、時短フラグをクリア(S49)してメインフローに復帰する。
【0040】
次に、上記S43のサブゲーム画像について図18を参照して説明する。先ず、確変フラグがクリアされる特定遊技状態の最終ラウンド(16R)になると、図18(A)に示すように、そのラウンド表示画像の下側表示領域に「チャンスタイム始まるよ!」の文字63を重畳表示する。その後、その最終ラウンドが終了するとラウンド表示画像に換えてサブゲーム画像を表示する。このサブゲーム画像は、図18(B)(C)に示すように、「10」「20」「30」「40」「50」「60」の各判定回数Gをサブゲーム図柄列に有するスロットマシン64とキャラクター65とを画像表示部60に表示した画像である。なお、サブゲーム画像の上側表示領域には、サブゲームによって決定される時短回数を表示するための時短回数表示部66が設けられており、また、スロットマシン64の胴体部には、前記図17の制御によってセットされた掛け値P(図18(B)(C)中には、「5」と記載)が表示される。そして、図18(B)に示すように、キャラクター65によるスロットマシン64の操作によってサブゲーム図柄の変動が開始される。なお、この時点では、まだ時短回数Jが未決定のため、時短回数表示部66は「チャンス ? 回」の表示を行っている。その後、所定時間の経過に伴ってサブゲーム図柄が停止表示されると、図18(C)に示すように、停止されたサブゲーム図柄(判定回数G)に応じて時短回数Jを決定する。図18(C)中では、「60」のサブゲーム図柄(判定回数G)が停止表示され、掛け値Pが「5」であるため、時短回数Jは300回(=G「60」×P「5」)となり、この回数(「チャンス300回」)を時短回数表示部66に決定表示する。
【0041】
以上のように、第二実施形態では、確変図柄での大当りに伴って付与する時短制御の回数をサブゲームの結果によって決定すると共に、そのサブゲーム時に時短回数を決定する要素として確変中での確変大当り回数に対応する掛け値を設定する構成とすることで、前記第一実施形態と同様に、時短期間の増大制御を遊技特典として付与するので射幸性の向上を招来することができ、さらにはその時短期間の決定をゲーム形式で行うことから遊技性の向上が招来できる。
【0042】
なお、前記第一及び第二の各実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では可変表示装置をLCD表示器にて構成しているが、特にこれに限定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマ等の表示器や、ドラム式、ルーフ式、又はベルト式で構成することも可能である。また、弾球遊技機の構成として、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定領域に打玉が入賞すると特定遊技状態が発生する弾球遊技機(これを俗に第3種という)であっても良い。また、弾球遊技機全体をLCD表示器等の表示装置にて構成する、即ち「打玉」「可変入賞球装置」等の構成部材を疑似的に表示器に表示することで弾球遊技機を構成することも可能である。なお、この場合では、賞球の払出しを得点等で代行しても良い。
【0043】
また、第一及び第二の各実施形態では、特別図柄及び普通図柄の確変制御、普通図柄の時短制御、普通可変入賞球装置の開放期間の延長制御を特別遊技状態としているが、これに限定するものではなく、例えば、特別図柄乃至普通図柄に対しての時短制御又は確変制御を特別遊技状態としてもよい。また、電役の開放期間の延長制御、特別図柄乃至普通図柄に対しての始動通過領域の増設制御(例えば、普通入賞口を特別図柄の始動入賞口として設定変更する制御)、賞球数の増加制御(例えば、入賞に伴う賞球を通常時の13個から15個に増加する制御)、あるいは所定領域への通過率向上制御(例えば、始動入賞口の上流側に打玉規制装置を設け、該打玉規制装置の作動により始動入賞率を向上する制御)を特別遊技状態としてもよく、さらには前記第3種に本発明を適用した場合には、特定領域への入賞率向上制御を特別遊技状態としてもよい。また、特別遊技状態(確変)中に再度所定条件が成立(確変大当り)すると付与する遊技特典は、時短期間の増大制御としているが、これに限定するものではない。例えば、最初の確変大当りに対しては時短制御を付与せず、この時短制御を確変中の確変大当りによって付与する遊技特典としてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明の構成においては、打球の通過を検出する通過球検出器と、該通過球検出器からの検出信号出力に基づいて所定時間の可変表 示動作後に表示結果を導出する普通可変表示装置と、該普通可変表示装置の表示結果が予め定めた当り図柄となったときに所定時間開放され且つ前記特別可変表示装置の可変表示動作を開始して表示結果を導出するための検出信号を出力するための始動入賞検出器を有する普通可変入賞球装置と、前記特別可変表示装置の表示結果が特定表示結果のうち予め定めた特別表示結果となったことに基づいて前記特定遊技状態とは異なり且つ遊技者にとって有利な特別遊技状態を予め定めた所定期間で発生する特別遊技発生手段と、前記特別遊技状態中に再度前記特別可変表示装置の表示結果が前記特別表示結果となったことに基づいて前記特別遊技発生手段が実行する当該特別遊技状態の実行期間を増大制御する期間増大制御手段と、該期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記普通可変表示装置の一の可変表示動作の可変表示時間を短縮制御し、かつ前記特別可変表示装置の一の可変表示動作の可変表示時間を短縮制御し、かつ前記普通可変入賞球装置の開放時間を前記特別遊技状態以外の状態の開放時間より長くする延長開放制御を行う時短制御特典を前記特別可変表示装置の所定回数の可変表示動作にわたって付与する時短制御特典付与手段と、該時短制御特典付与手段が前記時短制御特典を付与する期間である前記特別可変表示装置の可変表示動作の回数を、乱数を用いて複数のうちより決定する時短回数決定手段と、該時短回数決定手段によって決定された前記時短制御特典が付与される回数が特定可能な情報を、前記期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記特別可変表示装置に表示される演出によって遊技者に報知する時短回数表示制御手段と、を備えたので、特別遊技状態中に再度特別可変表示装置の表示結果が特別表示結果となった場合、特別遊技状態の実行期間の期間増大制御に加えて乱数値に基づいて決定された特別可変表示装置の可変表示動作の回数である時短制御特典を付与する構成となるため、射幸性の向上と共に遊技の興趣向上が招来できる。また、時短回数決定手段によって決定された前記時短制御特典が付与される回数が特定可能な情報を、前記期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記特別可変表示装置に表示される演出によって遊技者に報知する時短回数表示制御手段を備えた場合には、時短制御特典が付与される回数に関する情報を遊技者に把握させることができる点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面図である。
【図2】 左・中・右の各図柄列における特別図柄の種類を示す一覧表図である。
【図3】 同図(A)は特別図柄に用いられる各種ランダム数を示す一覧表図であり、同図(B)は選択されたランダム数によって特別図柄の当り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチャートである。
【図4】 同図(A)は特別図柄の変動パターンを示す一覧表図であり、同図(B)は変動パターンを決定するための各条件を示す一覧表図である。
【図5】 ※1〜3を示す一覧表図である。
【図6】 左右の各図柄の変動動作とリーチ以外での中図柄の変動動作を示すタイムチャートである。
【図7】 リーチ1〜3での中図柄の変動動作を示すタイムチャートである。
【図8】 特定遊技状態における特別可変入賞球装置の開閉板の開放動作を示すタイムチャートである。
【図9】 確率変動の動作を示すタイムチャートである。
【図10】 同図(A)は普通図柄に用いられる各種ランダム数の一覧表図であり、同図(B)は普通図柄の種類を示す説明図であり、同図(C)は選択されたランダム数によって普通図柄の当り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチャートである。
【図11】 普通図柄始動検出に伴って普通図柄が変動する動作を示すタイムチャートである。
【図12】 同図(A)は通常時に普通図柄が当ることに伴って普通可変入賞球装置が開放する動作を示すタイムチャートであり、同図(B)は確率変動時及び時間短縮時に普通図柄が当ることに伴って普通可変入賞球装置が開放する動作を示すタイムチャートである。
【図13】 確変及び時短の各フラグ判定制御を示すフローチャートである。
【図14】 同図(A)はインフォメーション用の表示画像を示す説明図であり、同図(B)は特典報知用の表示画像を示す説明図である。
【図15】 大当り終了後に付与される時短制御の実行動作を示すタイムチャートである。
【図16】 同図(A)は第二実施形態のサブゲーム回数判定用に設けられたWC_RND_Gを示す一覧表図であり、同図(B)は第二実施形態のWC_RND_Gと判定回数との関係を示す一覧表図であり、同図(C)はサブゲーム図柄の変動動作を示すタイムチャートである。
【図17】 第二実施形態における確変及び時短の各フラグ判定制御を示すフローチャートである。
【図18】 同図(A)〜(C)は、それぞれ第二実施形態のサブゲームに関わる表示画像を示す説明図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
3 遊技領域
5 普通可変入賞球装置
8 始動玉検出器
9 特別可変入賞球装置
12 特定玉検出器
13 入賞玉検出器
19 通過玉検出器
30 特別可変表示装置
34 普通図柄表示器
35 普通図柄記憶表示LED
36 特別図柄記憶表示LED
60 画像表示部
60a〜60c 特別図柄表示部
61 ラウンド回数表示部
62・63 文字
64 スロットマシン
65 キャラクター
66 時短回数表示部
Claims (3)
- 特別可変表示装置に表示される表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生する弾球遊技機において、
打球の通過を検出する通過球検出器と、
該通過球検出器からの検出信号出力に基づいて所定時間の可変表示動作後に表示結果を導出する普通可変表示装置と、
該普通可変表示装置の表示結果が予め定めた当り図柄となったときに所定時間開放され且つ前記特別可変表示装置の可変表示動作を開始して表示結果を導出するための検出信号を出力するための始動入賞検出器を有する普通可変入賞球装置と、
前記特別可変表示装置の表示結果が特定表示結果のうち予め定めた特別表示結果となったことに基づいて前記特定遊技状態とは異なり且つ遊技者にとって有利な特別遊技状態を予め定めた所定期間で発生する特別遊技発生手段と、
前記特別遊技状態中に再度前記特別可変表示装置の表示結果が前記特別表示結果となったことに基づいて前記特別遊技発生手段が実行する当該特別遊技状態の実行期間を増大制御する期間増大制御手段と、
該期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記普通可変表示装置の一の可変表示動作の可変表示時間を短縮制御し、かつ前記特別可変表示装置の一の可変表示動作の可変表示時間を短縮制御し、かつ前記普通可変入賞球装置の開放時間を前記特別遊技状態以外の状態の開放時間より長くする延長開放制御を行う時短制御特典を前記特別可変表示装置の所定回数の可変表示動作にわたって付与する時短制御特典付与手段と、
該時短制御特典付与手段が前記時短制御特典を付与する期間である前記特別可変表示装置の可変表示動作の回数を、乱数を用いて複数のうちより決定する時短回数決定手段と、
該時短回数決定手段によって決定された前記時短制御特典が付与される回数が特定可能な情報を、前記期間増大制御手段による期間の増大制御の終了後に、前記特別可変表示装置に表示される演出によって遊技者に報知する時短回数表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記時短制御特典付与手段は、前記特別遊技状態中でない場合において前記特別可変表示装置の表示結果が前記特別表示結果となったときには前記時短制御特典を付与せず、前記特別遊技状態中において前記特別可変表示装置の表示結果が前記特別表示結果となったことに基づいてのみ前記時短制御特典を付与することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
- 前記時短回数決定手段は、複数種類の回数から乱数抽出により選択された判定回数に、前記特別遊技状態の実行期間中に前記特別表示結果によって前記特定遊技状態となった回数を乗じた数値を前記時短制御特典を付与する期間である前記特別可変表示装置の可変表示動作の回数として決定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の弾球遊技機。
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