JP4014668B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の識別情報を複数の可変表示部にて可変表示する可変表示装置を備えると共に、遊技領域に設けられた始動領域に打玉が進入したことを条件に前記複数の可変表示部の可変表示が行なわれ、該複数の可変表示部の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機に設けられる可変表示装置は、複数列の可変表示部で図柄(識別情報)を可変表示し、各可変表示部の表示結果が予め定めた当り図柄(特定表示結果)となったときに特定遊技状態を発生するようになっていた。また、このような可変表示装置では、予め定めた特定の図柄(特別情報)で当ったとき、前記特定遊技状態の発生に加えて当り判定の当り確率を変更(以下、これを確率変動ともいう)したり、当り判定の図柄変動表示時間を短くする(以下、これを時間短縮ともいう)等の特別遊技状態を発生するものも提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のような特別遊技状態の発生を可能にした弾球遊技機では、特定遊技状態の発生を決定する当り図柄によって特別遊技状態の有無も同時に決定していた。このため、可変表示装置での表示が当り図柄となり得るリーチ状態で既に特別遊技状態の有無が判ってしまい、遊技の興趣が半減するという問題点を有していた。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、特定遊技状態の発生を決定する特定表示結果(当り図柄)の導出時点で特別遊技状態の発生の有無を決定することで、遊技の興趣を向上し得る弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
特定表示結果決定手段が特定表示結果のうち特別表示結果にすると決定した場合に、当該特別表示結果に基づく特定遊技状態の終了後に、前記特定遊技状態となる確率を高確率とする特別遊技状態を発生させる特別遊技発生手段と、リーチ表示動作種類決定用数値データに基づいてリーチ表示動作の種類を選択するリーチ表示動作選択手段と、を備え、複数の可変表示部のうち最終停止以外の可変表示部において、前記複数種類の識別情報のうちに、前記特別表示結果を構成する特別識別情報と前記特別表示結果を構成しない特定識別情報とを含んだグルーピング識別情報が含まれ、前記複数種類のリーチ表示動作のうちの前記グルーピング識別情報での前記リーチ表示動作には、最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後徐々に減速して停止する第1のリーチ変動表示と、最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後1つの識別情報毎のコマ送り変動が行われて停止する第2のリーチ変動表示と、が含まれており、前記リーチ表示動作選択手段は、前記グルーピング識別情報で前記リーチとなった場合に、前記第1のリーチ変動表示と前記第2のリーチ変動表示のいずれかを選択すると共に、前記事前決定手段が前記特定遊技状態にすると決定した場合に、前記第1のリーチ変動表示よりも前記 第2のリーチ変動表示を高い割合で選択するので、このグルーピング情報でリーチとなった場合、特定遊技状態の発生を決定する特定表示結果の導出時点で特別遊技状態の発生の有無を決定することができる。このため、全ての可変表示部が停止するまで特別遊技状態の発生の期待感を遊技者に持たせることができ、ひいては遊技に対する興趣の向上が招来できる。
【0005】
また、グルーピング識別情報でリーチとなった場合に、最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後徐々に減速して停止する第1のリーチ変動表示と、最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後1つの識別情報毎のコマ送り変動が行われて停止する第2のリーチ変動表示とのいずれかのリーチ変動態様が選択されるので、特定遊技状態乃至特別遊技状態の発生を決定し得る最終停止の可変表示部の識別情報をあたかも停止するかのように低速制御することで、遊技者の緊張感を高めることができる点で有利である。
【0006】
また、事前決定手段が特定遊技状態にすると決定した場合に、第1のリーチ変動表示よりも第2のリーチ変動表示を高い割合で選択するので、第2のリーチ変動表示が実行されることにより、特定遊技状態となる期待感を盛り上げることができる。
【0007】
なお、図1に示す特別可変表示装置30により、複数種類の識別情報(特別図柄)を複数の可変表示部(33a〜33c)にて可変表示すると共に、遊技領域に設けられた始動領域に打玉が進入したことを条件に前記複数の可変表示部の可変表示が行なわれ、該複数の可変表示部の表示結果が予め定めた特定表示結果(大当り組合せ)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生し得る本発明の可変表示装置を構成している。
【0008】
また、図3に示す各種のランダム数により、前記特定遊技状態にするか否かを決定するために用いられる特定遊技状態決定用数値データを更新する特定数値データ更新手段と、前記特定表示結果の表示態様を決定するために用いられる特定表示結果決定用数値データを更新する特定表示結果数値データ更新手段と、リーチとなったときのリーチ表示動作を複数種類の中から選択するために用いられるリーチ表示動作種類決定用数値データを更新するリーチ表示動作種類数値データ更新手段と、前記数値情報記憶手段に記憶された前記特定遊技状態決定用数値データと所定の当り判定値とが一致するか否かにより前記特定遊技状態にするか否かを決定する事前決定手段と、前記事前決定手段が前記特定遊技状態にすると決定した場合に、前記特定表示結果決定用数値データに基づいて前記特定表示結果の表示態様を決定する特定表示結果決定手段と、前記リーチ表示動作種類決定用数値データに基づいて前記リーチ表示動作の種類を選択するリーチ表示動作選択手段と、の一例を示し、図7のMCRND1の抽出・格納により、前記始動領域への打玉の進入に応じて、前記特定遊技状態決定用数値データを抽出して記憶する数値情報記憶手段の一例を示し、図4に示す特別図柄の確変制御、図13に示す普通図柄の確変制御、図14に示す普通図柄の時短制御、及び図15に示す普通可変入賞球装置5の開放期間の拡大制御により、前記特定表示結果決定手段が前記特定表示結果のうち特別表示結果にすると決定した場合に、当該特別表示結果に基づく前記特定遊技状態の終了後に、前記特定遊技状態となる確率を高確率とする特別遊技状態を発生させる特別遊技発生手段を構成している。
【0009】
また、図6に示す大当り時のWCRND_ACTの割り振りにより、前記グルーピング識別情報で前記リーチとなった場合に、前記第1のリーチ変動表示と前記第2のリーチ変動表示のいずれかを選択すると共に、前記事前決定手段が前記特定遊技状態にすると決定した場合に、前記第1のリーチ変動表示よりも前記第2のリーチ変動表示を高い割合で選択するリーチ表示動作選択手段を構成している。
【0010】
また、図8に示すリーチ1(グルーピング図柄)の変動制御及びリーチ2(グルーピング図柄)の変動制御により、最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後徐々に減速して停止する第1のリーチ変動表示と、最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後1つの識別情報毎のコマ送り変動が行われて停止する第2のリーチ変動表示を構成している。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形態に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、後述する可変表示部50での識別情報(以下、特別図柄という)の可変表示(以下、変動ともいう)を可能にする特別可変表示装置30が配置されている。なお、特別可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述するものである。
【0012】
特別可変表示装置30の下方には、普通可変入賞球装置5及び特別可変入賞球装置9等の各種構成部材を遊技盤1に取り付けるための取付基板4が設けられている。取付基板4の中央上端部には、特別図柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装置5が配置されている。この普通可変入賞球装置5は、ソレノイド6によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片7a・7bを有して、いわゆるチューリップ型役物として構成され、その普通可変入賞球装置5には入賞した打玉を検出する始動玉検出器8が設けられている。なお、可動翼片7a・7bが垂直(通常開放)位置のときも普通可変入賞球装置5に入賞可能になっている。また、普通可変入賞球装置5への入賞に基づく特別図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が後述の特別図柄記憶表示LED36によって表示されるようになっている。
【0013】
前記取付基板4の中央部には、ソレノイド10によって入賞領域を開閉制御する開閉板11を備えた特別可変入賞球装置9が配置されている。特別可変入賞球装置9の入賞領域内の左端部には、入賞玉の検出により開閉板11を再度開成(後述する継続権の成立)させることができる特定玉検出器12が配置されている。また、入賞領域内のほぼ中央部には、入賞玉数を検出するために入賞玉検出器13も設けられている。特別可変入賞球装置9の下方には、遊技盤1の前方側に突出した突出部材14が設けられている。なお、取付基板4の左右両端部には、それぞれ飾りLED15を備えた入賞口16が設けられており、また、特別可変入賞球装置9の入賞領域内壁には、継続権の成立を報知する特定玉入賞表示LED17が設けられている。
【0014】
しかして、上記のように構成される特別可変入賞球装置9は、以下のように作動する。即ち、打玉が普通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8をONさせると、特別可変表示装置30が変動を開始し、一定時間が経過すると特別図柄が確定され、その確定された図柄の組み合せが所定の大当り組合せとなったときに特定遊技状態(大当り遊技状態ともいう)となる。そして、この特定遊技状態においては、特別可変入賞球装置9の開閉板11が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放(開放サイクル)するように設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉を受け止めるようになっている。そして、受け止められた打玉が特定玉検出器12をONすると、再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定玉検出器12がONする毎に継続権が成立して開放サイクルを最高16回繰り返すことができるようになっている。
【0015】
なお、本発明の特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す(1)〜(4)の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0016】
(1) 打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
(2) 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在させ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御 ・ 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出する制御
(3) 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
(4) 得点があることに基づいて遊技可能な遊技機に対して得点を付与する制御
また、特別可変表示装置30の左側方には、通過口18aが形成されてなる通過部材18が配置されている。通過口18aは、その上端開口から受け入れた打玉を前記普通可変入賞球装置5側に誘導放出する通路形状をなしており、その通路途中には通過玉検出器19が設けられている。該通過玉検出器19は、通過玉を検出すると後述する普通図柄表示器34に表示される普通図柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄表示器34は、普通図柄が当り図柄となったときに、普通可変入賞球装置5の可動翼片7a・7bを所定時間が経過するまで開放制御するものである。また、普通図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が後述する普通図柄記憶表示LED35によって表示されるようになっており、その変動時間は、後述する所定条件の成立に伴う確率変動(当り判定確率を通常時と異なる高い確率に変更した遊技状態)時に通常時に比べて短縮されるようになっている。なお、普通図柄の変動記憶は常に一定(例えば、4回)に設定する必要はなく、例えば通常時では1回にする一方で、確率変動中では4回にすることも可能である。
【0017】
また、遊技領域3を含む遊技盤1の表面には、上記した構成以外にも、飾りランプ20、風車ランプ21aを内蔵した風車21、袖ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドランプ23aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口24、バック玉防止部材25等が設けられている。また、パチンコ遊技機には、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯又は点滅してその旨を報知する遊技効果ランプ及び遊技効果LEDと効果音を発生するスピーカ(共に図示しない)とが設けられている。
【0018】
次に、本実施形態の要部を構成する特別可変表示装置30の構成について説明する。特別可変表示装置30は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓枠部32が形成されている。そして、この窓枠部32の後方には、可変表示部50を有するLCD表示器33が臨設されている。窓枠部32の上方には、普通図柄表示器34、普通図柄記憶表示LED35、特別図柄記憶表示LED36、及び飾りLED37が設けられ、窓枠部32の左右側方には、各飾りLED38・39が設けられている。一方、窓枠部32の下方には、各飾りLED40・41が設けられている。
【0019】
また、上記LCD表示器33の可変表示部33a・33cに表示される左右の各特別図柄は、図2に示すように、それぞれ「0・1・2 3・4・5・6・7 8・9・F・X・G・P・R」順の13種類から構成されており、可変表示部33bに表示される中特別図柄は、「0・1・2・3・4・5・6・7・8・9・F・X・G・P・R」順の15種類から構成されている。左右の各図柄を構成する「2 3」及び「7 8」は、それぞれ2つの図柄を1つの図柄表示領域に設けたグルーピング図柄をなしており、「2 3」の図柄は中図柄の「2」及び「3」の両方に、また「7 8」の図柄は中図柄の「7」及び「8」の両方に対応(大当り図柄の形成)し得るようになっている。なお、以下の説明では、「2 3」「7 8」のグルーピング図柄に対してそれ以外の特別図柄をシングル図柄と称する。また、左・中・右の各図柄には、後述するWCRND_L・C・R(図3参照)の各ランダム数が対応して設けられている。大当り図柄の組合せは、左・中・右の各図柄が同一図柄にて揃った組合せであり、この組合せは、WCRND_Cのランダム数に基づいて決定される。また、特別図柄のうち「3・5・7」のいずれかの図柄(以下、これを確変図柄という)で揃って大当りした場合は、確率変動(以下、これを確変ともいう)を発生するようになっている。
【0020】
次に、表示制御手段として前記特別可変表示装置30による特別図柄の変動動作について図3乃至図8に示すタイムチャート及び説明図等を参照して説明する。先ず、特別可変表示装置30の変動動作に用いられるランダム数について説明する。特別可変表示装置30では、図3に示すような5種類のランダム数が使用されており、これらのランダム数は、大当り決定用のWCRND1と、左図柄表示用のWCRND_Lと、中図柄表示用であり且つ大当り表示用のWCRND_Cと、右図柄表示用のWCRND_Rと、リーチ動作指定用のWCRND_ACTと、から構成されている。WCRND1は、「0〜224」の225通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Lは、「0〜12」の13通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Cは、「0〜14」の15通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_Rは、「0〜12」の13通りの数値がWCRND_Cの桁上げ時に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであり、WCRND_ACTは、「1〜100」の100通りの数値が割り込み処理の余り時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものである。
【0021】
そして、図4に示すように、WCRND1から抽出された値が「3」であり大当りと判定されると、WCRND_C(0〜14)のデータにより大当り図柄が決定され、この大当り図柄が特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。一方、WCRND1で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WCRND_L・C・Rからの各抽出値に対応する図柄が外れ図柄として特別可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。なお、WCRND_L・C・Rからの各抽出値が偶然にも大当り図柄と一致した場合には、WCRND_Rのデータに「1」を加算して外れ図柄にして表示するものである。なお、このような当り外れの判定において、確率変動時(高確率時)にはWCRND1内の「0〜4」の値が大当り決定用のランダム数となる。
【0022】
特別図柄の変動は図7及び図8のタイムチャートに示すようになっている。なお、左・中・右の各図柄列の変動は、図5(A)の一覧表図に示すパターンに基づいて行われる。変動パターンAは、一定の速度で変動(16.7msに1図柄変動)するパターンであり、変動パターンBは、除々に減速して停止(3図柄変動)するパターンであり、変動パターンCは、除々に減速するパターンであり、変動パターンDは、低速の一定速度で変動(333.3msに1図柄変動)するパターンであり、変動パターンEは、除々に減速して停止(1図柄変動)するパターンであり、変動パターンGは、リーチ該当図柄のうち確変図柄の前後1図柄を含む3図柄に対して超低速の一定速度で変動(500.0msに1図柄変動)するパターンである。また、図7及び図8の各タイムチャート中に記載の条件1〜3、及び※1〜3は、図5(B)及び図6の各一覧表図に示すものである。なお、※3は、後述する各リーチ1・2の選択条件であり、各条件1〜3及び前記WCRND_ACTの抽出値に基づいてハズレ及び大当り毎に決定される。
【0023】
先ず、図7において、普通可変入賞球装置5に打玉が入賞し始動玉検出器8が始動信号を導出すると、その始動信号の立ち上がり時に、WCRND1から数値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号の立ち上がりより0.002秒後には、WCRND_L・C・Rから数値を抽出すると共に、格納したWCRND1の読み出し及び判定を行う。また、このとき、リーチとなる場合は、WCRND_ACTの抽出を同時に行う。そして、始動信号の立ち上がりより0.004秒後に、左・中・右の全図柄を変動パターンAにて変動させる。その後、左図柄は、6.260秒間変動パターンAにて変動された後、変動中の図柄位置に関係なく停止図柄の3図柄前をセットする。このような制御を飛ばし制御という。そして、0.420秒間変動パターンBにて3図柄分変動されて停止する。右図柄は、6.680秒間変動パターンAにて変動された後、停止図柄の3図柄前がセットされて0.420秒間変動パターンBにて3図柄分変動されて停止する。一方、中図柄は、リーチ以外のとき、7.100秒間変動パターンAにて変動された後、停止図柄の3図柄前がセットされて0.850秒間変動パターンBにて3図柄分変動されて停止する。なお、このような左・右・中の各図柄の変動パターンAにおいて、※2のとき、即ち始動口入賞による記憶が3以上ある場合には、変動時間がそれぞれ4.760秒、5.180秒、5.690秒に短縮される。
【0024】
次に、中図柄のリーチ変動について説明する。なお、リーチ変動は、リーチ1・2の2種類からなると共に、各リーチ1・2毎にシングル図柄用及びグルーピング図柄用に設定が異なっている。即ち、シングル図柄でリーチが構成される場合とグルーピング図柄でリーチが構成される場合とで、各種リーチ1・2の変動態様が異なって設定されている。先ず、リーチ1(シングル図柄)での中図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後にリーチ図柄の4図柄前がセットされ、その後0.420秒間の変動パターンC及び5.664〜10.340秒間(17〜31図柄分)の変動パターンDにて変動され、最後に1.184秒間変動パターンEにて1図柄分変動されて停止する。一方、リーチ1(グルーピング図柄)での中図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後にリーチ図柄(確変図柄の方)の6図柄前がセットされ、その後0.420秒間変動パターンCで変動された後に、リーチ該当図柄のうち確変図柄の前後1図柄を含む3図柄に対しては変動パターンF(超低速)で、それ以外の図柄に対しては変動パターンD(低速)で変動されるパターンが1回又は2回繰り返されることで6.164〜11.340秒間(17〜31図柄分)変動され、最後に1.184秒間変動パターンEにて1図柄分変動されて停止する。
【0025】
また、リーチ2(シングル図柄)での中図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後にリーチ図柄の4図柄前がセットされ、その後0.420秒間の変動パターンC及び10.340秒間(31図柄分)の変動パターンDにて変動される。その後は、0.400秒間の停止と0.200秒間の1図柄変動とからなるコマ送り変動が0.600〜9.000秒間(1〜15図柄分)行われて停止する。一方、リーチ2(グルーピング図柄)での中図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動の後にリーチ図柄(確変図柄の方)の6図柄前がセットされ、その後0.420秒間の変動パターンCで変動された後に、リーチ該当図柄のうち確変図柄の前後1図柄を含む3図柄に対しては変動パターンF(超低速)で、それ以外の図柄に対しては変動パターンD(低速)で変動されるパターンが2回繰り返されることで11.340秒間(31図柄分)変動される。その後は、0.400秒間の停止と0.200秒間の1図柄変動とからなるコマ送り変動が0.600〜9.000秒間(1〜15図柄分)行われて停止する。なお、上記したリーチ1・2での中図柄の変動パターンAにおいて、※2のときには変動時間が5.690秒に短縮される。
【0026】
次に、特別可変表示装置30の変動結果(大当り図柄)に基づいて大当り遊技状態を発生する動作について図9を参照して説明する。図9において、最終停止図柄である中図柄の変動停止から微少時間(0.700秒)後に大当りの判定が行われると、その所定時間(11.800秒)後にソレノイド10をONすることで特別可変入賞球装置9の開閉板11を所定時間(29.500秒)開放制御する。また、開閉板11の開放終了後の所定時間(2.000秒)は、役物連続作動装置作動有効時間として設定され、その時間内に特定玉検出器12がONすれば、継続権が成立するように制御する。
【0027】
次に、前記特別図柄の当り確率が確率変動する動作を図10に基づいて説明する。図10において、特別可変表示装置30(図10中には、条件装置と記載)の各可変表示部33a〜33cに「3」「5」「7」のうちいずれかの確変図柄が揃って停止表示されると、これに基づいて確変制御が実行される。なお、確変制御を決定する可変表示部33a〜33cでの具体的な表示結果は、グルーピング図柄との兼ね合いから、「2 3・3・2 3」「5・5・5」「7 8・7・7 8」の3種類となる。確率変動の具体的な制御は、確変図柄による特定遊技状態(条件装置の作動)の終了を契機に当り確率を高確率に変動させ、その後、次の特定遊技状態が発生すると、これを契機に当り確率を通常確率に戻す。そして、このような特定遊技状態の終了及び発生を契機とした当り確率の変動を再度繰り返すことで合計2回の確変制御を行う。また、確率変動中に、再度確変図柄で大当りした場合はその大当り以後2回の確率変動が行われるものである。なお、この確変制御は、特別図柄と同様に後で詳述する普通図柄に対しても行われるものである。
【0028】
次に、前述した各種リーチ毎に異なったパターンでリーチ報知を行うための報知選択の処理プロセスを図11のフローチャートに基づいて説明する。図11において、先ず、特別図柄に対する有効始動玉検出の有無を判別し(S1)、有効始動玉検出があるときは、その検出によって決定される特別図柄の表示結果がリーチを含むか否かを判別する(S2)。S2で表示結果がリーチを含むと判別した場合は、次にそのリーチが確変図柄でのリーチ、即ち確変リーチ(特別リーチ状態)であるか否かを判別する(S3)。S3で確変リーチ以外の通常リーチであると判別した場合は、ランプ・LED・画像の各制御に対して表示パターンAをセット(S4)すると共にスピーカ制御に対して音声パターンAをセット(S5)することで、通常リーチの報知制御を行う。一方、S3で確変リーチであると判別した場合は、次にその確変リーチを構成する図柄がグルーピング図柄であるか否かを判別する(S5)。S5でグルーピング図柄以外のシングル図柄であると判別した場合、即ち「5・5・5」の確変リーチである場合は、ランプ・LED・画像の各制御に対して表示パターンBをセット(S7)すると共にスピーカ制御に対して音声パターンBをセット(S8)することで、シングル図柄での確変リーチの報知制御を行う。一方、S5でグルーピング図柄であると判別した場合、即ち「2 3・3・2 3」又は「7 8・7・7 8」の確変リーチである場合は、ランプ・LED・画像の各制御に対して表示パターンCをセット(S9)すると共にスピーカ制御に対して音声パターンCをセット(S10)することで、グルーピング図柄での確変リーチの報知制御を行う。
【0029】
次に、前記普通図柄表示器34に表示される普通図柄について説明する。普通図柄は、図12(A)(B)に示すように、「A・b・C・d・L・7」の6種類であり、これらの普通図柄に対しては、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用のWC_RND2(3〜13)と、0.002秒毎に1ずつ加算され且つ割り込み処理余り時間に1ずつ加算される普通図柄表示用のWC_RND_F(0〜5)と、が設けられている。WC_RND_F(0〜5)の各ランダム数は、「A・b・C・d・L・7」の各普通図柄に対応して設けられている。また、WC_RND2(3〜13)からのランダム数の抽出において、図13に示すように、「3」の値が抽出されて当りと判定されると、普通図柄表示器34にWC_RND_Fデータの「5」に対応する「7」の当り図柄を表示して普通可変入賞球装置5を所定時間開放(入賞口の拡大)する。一方、WC_RND2で「3」以外の値が抽出されて外れと判定されると、WC_RND_Fデータの値を抽出し、この値に対応する外れ図柄を普通図柄表示器34に表示する。なお、WC_RND2で外れと判定されたにも関わらずWC_RND_Fで抽出された値が偶然にも当り図柄となる場合には、「A」の外れ図柄を選択してこれを普通図柄表示器34に表示するものである。また、上記WC_RND2の抽出に伴う当り外れの判定は、図柄の当り確率が通常時のものであり、確率変動時(高確率時)には、WC_RND2の「3〜12」の値が当り決定用の乱数となる。
【0030】
次に、上記した普通図柄表示器34での普通図柄の変動動作を図14及び図15のタイムチャートに基づいて説明する。先ず、図14において、通過玉検出器19(図14中には、普通図柄始動玉検出器と記載)がONすると、これと同時にWC_RND2の抽出及び格納が行われる。その後、通過玉検出器19のONから所定時間(0.002秒)が経過すると、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に普通図柄の変動を開始する。そして、通過玉検出器19のONから所定時間(28.000秒)後に変動を停止する。なお、図14に示す※の確率変動時には、普通図柄の変動時間が5.200秒に短縮される。そして、通常確率時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図15(A)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)後に普通可変入賞球装置5を0.500秒間開放する。その後、通過玉検出器19への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置5の閉鎖から0.002秒後に、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。一方、確率変動時において停止表示される普通図柄が当り図柄のときには、図15(B)に示すように、普通図柄が停止してから所定時間(0.002秒)が経過すると普通可変入賞球装置5を2.200秒間開放し、3.000秒のインターバルを置いた後に再度2.200秒間開放する。その後、通過玉検出器19への通過記憶がある場合には、普通可変入賞球装置5の閉鎖から0.002秒後に、WC_RND_Fの抽出を行い、その0.002秒後に再度普通図柄の変動を開始する。
【0031】
以上のように、本実施形態に係る特別可変表示装置30は、最終停止以外の可変表示部33a・33cに対して2個分の特別図柄を1つの特別図柄として設定する、言い換えれば1図柄の表示内容で2図柄分の価値を有するグルーピング図柄を設け、該グルーピング図柄内の一方の図柄を確変図柄に、また他方の図柄を確変図柄以外の通常図柄にそれぞれ設定している。このため、グルーピング図柄でリーチとなった場合は、通常図柄による通常のリーチに加えて確変図柄による確変リーチ(特別リーチ状態)も同時に決定されるので、このリーチ状態では確変大当りの有無が判らない。即ち、全ての可変表示部33a〜33cが停止するまで特別遊技状態の発生の期待感を遊技者に持たせることができ、これによって遊技に対する興趣の向上が招来できる。
【0032】
また、本実施形態では、前記図11の処理プロセスに示したように、通常のリーチ状態と特別リーチ状態とを異なった態様で遊技者に報知し、然も特別リーチ状態の報知においては、それがグルーピング図柄によるものか否かによって異なった報知を行うことで、各種のリーチ状態を遊技者に認識させ、より一層遊技の興趣を向上している。さらには、前記図8のグルーピング図柄による各種リーチ1・2の態様において、最終停止の可変表示部33bに対して大当りを決定し得る図柄を他の図柄に比べて低速制御すると共に、大当りを決定し得る図柄のうち確変図柄に対しては確変以外の通常大当りを決定し得る図柄に比べてより一層低速に制御するので、遊技者の緊張感を高めて遊技の興趣向上を招来するようになっている。
【0033】
なお、上記した実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では可変表示装置をLCD表示器にて構成しているが、特にこれに限定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマ等の表示器や、ドラム式、ルーフ式、又はベルト式で構成することも可能である。また、弾球遊技機の構成として、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定領域に打玉が入賞すると特定遊技状態が発生する弾球遊技機(これを俗に第3種という)であっても良い。また、遊技機全体をLCD表示器等の表示装置にて構成する、即ち「打玉」「可変入賞球装置」等の構成部材を疑似的に表示器に表示することで弾球遊技機を構成することも可能である。なお、この場合では、賞球の払出しを得点等で代行しても良い。
【0034】
また、上記実施形態では、特別図柄及び普通図柄の確変制御、普通図柄の時短制御、普通可変入賞球装置の開放期間の延長制御を特別遊技状態としているが、これに限定するものではなく、例えば、特別図柄乃至普通図柄に対しての時短制御又は確変制御を特別遊技状態としてもよい。また、電役の開放期間の延長制御、特別図柄乃至普通図柄に対しての始動通過領域の増設制御(例えば、普通入賞口を特別図柄の始動入賞口として設定変更する制御)、賞球数の増加制御(例えば、入賞に伴う賞球を通常時の13個から15個に増加する制御)、あるいは所定領域への通過率向上制御(例えば、始動入賞口の上流側に打玉規制装置を設け、該打玉規制装置の作動により始動入賞率を向上する制御)を特別遊技状態としてもよく、さらには前記第3種に本発明を適用した場合には、特定領域への入賞率向上制御を特別遊技状態としてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明の構成においては、特定表示結果決定手段が特定表示結果のうち特別表示結果にすると決定した場合に、当該特別表示結果に基づく特定遊技状態の終了後に、前記特定遊技状態となる確率を高確率とする特別遊技状態を発生させる特別遊技発生手段と、リーチ表示動作種類決定用数値データに基づいてリーチ表示動作の種類を選択するリーチ表示動作選択手段と、を備え、複数の可変表示部のうち最終停止以外の可変表示部において、前記複数種類の識別情報のうちに、前記特別表示結果を構成する特別識別情報と前記特別表示結果を構成しない特定識別情報とを含んだグルーピング識別情報が含まれ、前記複数種類のリーチ表示動作のうちの前記グルーピング識別情報での前記リーチ表示動作には、最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後徐々に減速して停止する第1のリーチ変動表示と、最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係 なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後1つの識別情報毎のコマ送り変動が行われて停止する第2のリーチ変動表示と、が含まれており、前記リーチ表示動作選択手段は、前記グルーピング識別情報で前記リーチとなった場合に、前記第1のリーチ変動表示と前記第2のリーチ変動表示のいずれかを選択すると共に、前記事前決定手段が前記特定遊技状態にすると決定した場合に、前記第1のリーチ変動表示よりも前記第2のリーチ変動表示を高い割合で選択するので、このグルーピング情報でリーチとなった場合、特定遊技状態の発生を決定する特定表示結果の導出時点で特別遊技状態の発生の有無を決定することができる。このため、全ての可変表示部が停止するまで特別遊技状態の発生の期待感を遊技者に持たせることができ、ひいては遊技に対する興趣の向上が招来できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面図である。
【図2】 特別図柄の種類を示す一覧表図である。
【図3】 特別図柄に用いられる各種ランダム数の一覧表図である。
【図4】 選択されたランダム数によって特別図柄の当り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチャートである。
【図5】 同図(A)は特別図柄の変動パターンを示す一覧表図であり、同図(B)はリーチ変動の種類を決定するための条件を示す一覧表図である。
【図6】 ※1〜3を示す一覧表図である。
【図7】 左右の各図柄の変動動作と中図柄のリーチ以外での変動動作を示すタイムチャートである。
【図8】 中図柄のリーチ変動動作を示すタイムチャートである。
【図9】 特定遊技状態における特別可変入賞球装置の開閉板の開放動作を示すタイムチャートである。
【図10】 条件装置の作動に伴って特別図柄の当り確率が高確率に変動される動作を示すタイムチャートである。
【図11】 リーチ報知選択制御の処理プロセスを示すフローチャートである。
【図12】 同図(A)は普通図柄に用いられる各種ランダム数の一覧表図であり、同図(B)は普通図柄の種類を示す説明図である。
【図13】 選択されたランダム数によって普通図柄の当り外れを決定する動作を説明するための簡単なフローチャートである。
【図14】 普通図柄始動検出に伴って普通図柄が変動する動作を示すタイムチャートである。
【図15】 同図(A)は通常時に普通図柄が当ることに伴って普通可変入賞球装置が開放する動作を示すタイムチャートであり、同図(B)は時間短縮時に普通図柄が当ることに伴って普通可変入賞球装置が開放する動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤
3 遊技領域
5 普通可変入賞球装置
8 始動玉検出器
9 特別可変入賞球装置
12 特定玉検出器
13 入賞玉検出器
19 通過玉検出器
30 特別可変表示装置
33a〜33c 可変表示部
34 普通図柄表示器
35 普通図柄記憶表示LED
36 特別図柄記憶表示LED
Claims (1)
- 複数種類の識別情報を複数の可変表示部にて可変表示する可変表示装置を備えると共に、遊技領域に設けられた始動領域に打玉が進入したことを条件に前記複数の可変表示部の可変表示が行なわれ、該複数の可変表示部の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる弾球遊技機において、
前記特定遊技状態にするか否かを決定するために用いられる特定遊技状態決定用数値データを更新する特定数値データ更新手段と、
前記特定表示結果の表示態様を決定するために用いられる特定表示結果決定用数値データを更新する特定表示結果数値データ更新手段と、
リーチとなったときのリーチ表示動作を複数種類の中から選択するために用いられるリーチ表示動作種類決定用数値データを更新するリーチ表示動作種類数値データ更新手段と、
前記始動領域への打玉の進入に応じて、前記特定遊技状態決定用数値データを抽出して記憶する数値情報記憶手段と、
前記数値情報記憶手段に記憶された前記特定遊技状態決定用数値データと所定の当り判定値とが一致するか否かにより前記特定遊技状態にするか否かを決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段が前記特定遊技状態にすると決定した場合に、前記特定表示結果決定用数値データに基づいて前記特定表示結果の表示態様を決定する特定表示結果決定手段と、
前記特定表示結果決定手段が前記特定表示結果のうち特別表示結果にすると決定した場合に、当該特別表示結果に基づく前記特定遊技状態の終了後に、前記特定遊技状態となる確率を高確率とする特別遊技状態を発生させる特別遊技発生手段と、
前記リーチ表示動作種類決定用数値データに基づいて前記リーチ表示動作の種類を選択するリーチ表示動作選択手段と、を備え、
前記複数の可変表示部のうち最終停止以外の可変表示部において、前記複数種類の識別情報のうちに、前記特別表示結果を構成する特別識別情報と前記特別表示結果を構成しない特定識別情報とを含んだグルーピング識別情報が含まれ、
前記複数種類のリーチ表示動作のうちの前記グルーピング識別情報での前記リーチ表示動作には、
最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後徐々に減速して停止する第1のリーチ変動表示と、
最終停止の可変表示部において可変開始から所定時間経過したときに、可変表示中の識別情報の位置に関係なく前記特別識別情報の所定数前の識別情報を表示させた後に可変表示の速度を減速させ、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報に対しては超低速で可変表示させるとともに、前記特別識別情報と前記特別識別情報の前後の識別情報以外に対しては前記超低速よりも速い低速で可変表示させ、その後1つの識別情報毎のコマ送り変動が行われて停止する第2のリーチ変動表示と、が含まれており、
前記リーチ表示動作選択手段は、前記グルーピング識別情報で前記リーチとなった場合に、前記第1のリーチ変動表示と前記第2のリーチ変動表示のいずれかを選択すると共に、前記事前決定手段が前記特定遊技状態にすると決定した場合に、前記第1のリーチ変動表示よりも前記第2のリーチ変動表示を高い割合で選択することを特徴とする弾球遊技機。
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