JP4111154B2 - プロジェクタ - Google Patents

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本発明は、電気光学変調装置への光照射態様を制御する回転ホイールを備えたプロジェクタに関する。
プロジェクタの画像形成に用いられている電気光学変調装置としての液晶表示装置は、CRTのようなインパルス型表示装置とは異なり、表示光が1フィールド間ホールドされ表示光の変化が段階状になるホールド型表示装置である。従って、いわゆる尾引き現象が生じて滑らかな動画表示が得られないという間題点がある(この尾引き現象及びその改善策については、例えば、非特許文献1又は特許文献1参照)。
「ホールド型ディスプレイにおける動画表示の画質」(電子情報通信学会技報、EID99−10、第55〜60頁(1999−06)) 特開2002−148712号公報
上記非特許文献1や特許文献1には、尾引き現象の改善策として光シャッタや光走査の利用についての記載がある。しかしながら、それらのために用いられる光学要素を光路から出し入れして、それを選択的に適用することについては何ら開示されていない。
本発明はこれを考慮してなされたもので、電気光学変調装置を照明する照明装置側に、電気光学変調装置への照射態様を制御する回転ホイールを配置して尾引き現象の改善を図るとともに、その回転ホイールをそれを回転させるモータを利用して光路から出し入れ可能な構成として、利用者が選択的にその回転ホイールを作用位置又は非作用位置に置くことができるプロジェクタを提供するものである。
本発明のプロジェクタは、照明光束を射出する光源装置及びモータによって回転されて前記照明光束の照射態様を制御するホイールとを有した照明装置と、前記照明装置から射出された照明光束を入射し画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写レンズとを備え、前記照明装置は、前記照明光束を入射し前記電気光学変調装置上で光照射領域と光非照射領域とが前記電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように回転する光透過領域と光非透過領域とが渦巻状に形成された前記ホイール及び該ホイールと一体の前記モータとを備え、前記モータの回転力をモータの移動力に変換する機構を設けて、前記ホイールをその作用位置と非作用位置との間で移動可能にしたことを特徴とする。
これにより、電気光学変調装置上の画像形成領域において光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされ、尾引き現象が改善されて滑らかで良質な動画表示が得られる。また、静止画表示等の際には前記ホイールをその非作用位置においてモータを停止させることもできる。さらに、ホイール移動のためにモータを別途設ける必要がなく、ホイール移動のための機構を簡易かつ安価に構成できる。
本発明のプロジェクタはまた、照明光束を射出する光源装置及びモータによって回転されて前記照明光束の照射態様を制御するホイールとを有した照明装置と、前記照明装置から射出された照明光束を入射し画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写レンズとを備え、前記照明装置は、前記電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して開閉し前記照明光束を一定時間遮断する光シャッタとしての前記ホイール及び該ホイールと一体の前記モータとを備え、前記モータの回転力をモータの移動力に変換する機構を設けて、前記ホイールをその作用位置と非作用位置との間で移動可能にしたことを特徴とする。
これにより、表示光のホールド時間が短くなり、尾引き現象が改善されて滑らかで良質な動画表示が得られる。また、静止画表示等の際には前記ホイールをその非作用位置においてモータを停止させることもできる。さらに、ホイール移動のためにモータを別途設ける必要がなく、ホイール移動のための機構を簡易かつ安価に構成できる。
前記ホイールの移動のために、前記モータの回転体であるアウタロータの外周面に対して選択的に押し当て可能なモータの回転軸と直交する方向に延びる摩擦板を備えることが好ましい。これにより、モータの回転力を利用してホイールを摩擦板に沿って移動させることができる。なお、前記アウタロータの外周面にはその面の摩擦力を増大させる処理が施されていることが好ましい。
また、前記モータのステータを含む固定体部から前記モータの回転軸と平行する棒部材を延設し、該棒部材が嵌る幅の長形溝を前記モータの回転軸と直交する方向の所定範囲に有する固定ガイド部材を備え、前記固定ガイド部材の長形溝に前記棒部材を挿入していることが好ましい。これにより、ホイールの移動範囲を予め定めた範囲に規制することができる。
また、前記ホイールの移動のために、前記モータの回転体であるアウタロータの外周面に第1ギアを形成し、選択的に前記第1ギアとかみ合って前記第1ギアをモータの回転軸と直交する方向に往復運動させる第2ギアを備えることが好ましい。これにより、モータの回転力を利用してホイールを第2ギアに沿って移動させることができる。
さらに、前記第2ギアが、板部材内部の所定範囲に設けた前記アウタロータを挿入可能な幅の長形溝の溝壁面に沿って形成されたラックギアであることが好ましい。これににより、ホイールの移動範囲を予め定めた範囲に規制することができる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係るプロジェクタを説明するための図である。図1(a)はその光学系の平面図、図1(b)は図1(a)の側面図、図1(b)はここで用いられている回転ホイールを説明するための図、図1(d)は被照明領域である液晶表示装置上における照明状態を示す図である。
このプロジェクタ1000は、図1(a)及び(b)に示すように、照明装置100と、照明装置100からの照明光束を赤、緑及び青の3つの色光に分離して液晶表示装置400R,400G,400Bへ導く色分離・リレー光学系200と、色分離・リレー光学系200で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての3つの液晶表示装置400R,400G,400Bと、これら3つの液晶表示装置400R,400G,400Bからの変調光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写レンズ600とを備えたプロジェクタである。
照明装置100は、照明光を被照明領域側に集束光束として射出する光源装置110と、光源装置110からの光束が集束する位置近傍に光入射面を有し光源装置110からの光束をより均一な強度分布を有する照明光束に変換するインテグレータロッド120と、インテグレータロッド120の光出射面120o近傍に配置され、光軸と平行な回転軸を有するとともに、その回転によって、液晶表示装置400R,400G,400B上で光照射領域と光非照射領域とが液晶表示装置400R,400G,400Bの画面書込み周波数に同期して上下方向に順次交互にスクロールされるように構成された回転ホイール30とを有する照明装置である。なお、光源装置110とインテグレータロッド120との間に配置されているのは赤外線反射板118である。
光源装置110は、楕円面リフレクタ114、高圧水銀ランプ等からなる発光管112及び光利用効率向上のための補助ミラー116を有する。
インテグレータロッド120は、入射した光を内部で繰り返し反射させた後射出するようになっており、中実タイプと中空タイプのいずれも利用できる。
回転ホイール30は図1(c)に示すように、渦巻状の光透過領域32と光非透過領域(又は光反射領域)34とを有した円盤で、それを回転させるモータ10と一体の回転ホイールアセンブリ20となっている。回転ホイールアセンブリ20は、図1(b)に示すように、その回転軸が光軸と平行になっており、液晶表示装置400R,400G,400Bと共役の関係にあって作用する。この回転ホイールアセンブリ20は、後述するように、上記の作用位置と、回転ホイール30が光路からはずれた非作用位置との間で移動可能に構成して、利用者が回転ホイール30の適用を選択できるようにしている。なお、回転ホイール30の光透過領域32に減反射膜を形成しておくと、光透過率が向上して光利用効率の低下を抑制できるとともに、迷光レベルが低減しコントラストが向上する。
色分離・リレー光学系200は、ダイクロイックミラー720,724,728と、反射ミラー722,726,730,732、レンズ734,736,738,740,742,744及び746等から構成される。回転ホイール30からの射出光は、レンズ734を経てダイクロイックミラー720に入射する。そして各色光は、例えば次のような光路をとる。赤色光は、ダイクロイックミラー720及び728で反射され、さらに反射ミラー730及び732で反射され、レンズ746を経て液晶表示装置400Rに入射する。緑色光は、ダイクロイックミラー720を透過し、反射ミラー722で反射され、ダイクロイックミラー724及び728で反射され、レンズ744を経て液晶表示装置400Gに入射する。青色光は、ダイクロイックミラー720を透過し、反射ミラー722で反射され、ダイクロイックミラー724を透過し、反射ミラー726で反射され、レンズ742を経て液晶表示装置400Bに入射する。
照明装置100は、回転ホイール30を所定の速度で回転させることによって、照明光束が色分離・リレー光学系200が構成する平面(図1のxz平面)に対して直交する方向(図1のy軸方向)に沿ってスクロールされる。この結果、3つの液晶表示装置400R,400G,400B上で、光照射領域と光非照射領域とが、液晶表示装置400R,400G,400Bの画面書込み周波数に同期して、色分離・リレー光学系200が構成する平面(図1のxz平面)に対して直交する方向(図1のy軸方向)に沿って、順次交互にスクロールされるように構成されている(図1(d)参照)。なお、3つの液晶表示装置400R,400G,400B上で光照射領域と光非照射領域とがスクロールする方向は、3つの液晶表示装置400R,400G,400Bですべて同一である。
これにより、尾引き現象が緩和され、滑らかで良質な動画表示が得られるプロジェクタとなる。また、このプロジェクタ1000によれば、1つの照明装置100によって照明光束のスクロールを実現しているため、液晶表示装置400R,400G,400Bが3つ存在するにもかかわらず1つのスクロール機構で済み、プロジェクタの大型化を抑制することができるようになる。このため、プロジェクタ1000は、その小型化も容易な構造となっている。
なお、尾引き現象を緩和して滑らかで良質な動画表示を得るためには、必ずしもすべての電気光学変調装置上で光照射領域と光非照射領域とがスクロールする方向(スクロール方向)が同一である必要はないが、このプロジェクタ1000のように、スクロール方向をすべて同一とすることによって、3つの液晶表示装置間で同じような条件で光照射を行うことができ、さらに良質な動画表示を得ることができるようになる。
次に、前述した回転ホイールアセンブリ20について詳細に説明する。図2は、回転ホイールアセンブリ20及びその回転力からそれに移動力を発生させる機構を説明する図である。すなわち、図2(a)は回転ホイールアセンブリ20を説明する構造図、図2(b)は回転ホイールアセンブリ20の回転力から移動力を発生させる機構を説明する説明図、図2(c)は図2(b)の機構の背面方向からの斜視図である。
モータ10は、ステータを含んだ固定体11と回転体であるアウターロータ12とを備える。モータ10はまた、固定体11の背面から後方にモータ10の回転軸と平行に延設されたモータ案内用棒状体であるピン13を備える。さらに、アウターロータ12には、回転ホイール30がその中心とモータの回転軸とを一致させるようにネジ31により取り付けられて、回転ホイールアセンブリ20が構成されている(図2(a)参照)。このような回転ホイールアセンブリ20が、その回転軸をプロジェクタの光軸と平行にして、かつ回転軸と直交する方向にスライド可能に支持されて配置されている。回転ホイールアセンブリ20をスライド可能に支持する構造は任意であり、例えば、ピン13を回転ホイールアセンブリ20の支持部材として利用する方法や、ケース等に固定された台等に溝を形成しておきその溝中をスライドする台車に回転ホイールアセンブリ20の固定体11を支持させる方法が挙げられる。なおこれらの場合、回転ホイール30の位置が定まった後はピン13や台車をロック状態にして、位置ずれが生じないようにするのが好ましい。次に、回転ホイールアセンブリ20に位置移動のための作用力(移動力)を与える機構について説明する。
アウターロータ12の下側には、光軸と直交する方向に長くかつアウターロータ12に当接してその回転を抑制可能な摩擦板50が、カム60によって上下方向に移動可能に配置されている。カム60は摩擦板50をアウターロータ12から離隔した位置(図2(b)の(1)参照)とアウターロータ12に当接する位置(図2(b)の(2)参照)の間で移動させるものである。従って、カム60の代わりに同様の作用を果たす油圧プランジャーや空圧プランジャーを備えても良い。また、固定体11の後方には、ピン13が緩く嵌る幅の長形溝41をモータ10の回転軸と直交する方向の所定範囲に有する固定されたガイド部材70を備え、そのガイド部材70の長形溝71に2本のピン13を挿入している(図2(c)参照)。
以上の構成において、回転ホイールアセンブリ20への移動力付与は以下のように行われる。アウターロータ12に摩擦板50が押し当てられていない図2(b)の(1)に示す状態では、回転ホイール30が自由に回転できる状態となっており、回転ホイールアセンブリ20の移動はできない。回転ホイールアセンブリ20を移動させる場合には、図2(b)の(2)に示すように、カム60の回転を利用して摩擦板50をアウターロータ12に当接させる。するとアウターロータ12に摩擦力が作用し、回転ホイールアセンブリ20を回転軸方向と直交する方向へ移動させる移動力が発生する。これによって回転ホイールアセンブリ20の移動が可能になる。なお、カム60の回転を利用して摩擦板50をアウターロータ12から離せば、回転ホイール30は再び回転自由な状態に戻る。
この場合、回転ホイールアセンブリ20の移動量は、ガイド部材70の長形溝71とピン13によって規制されため、回転ホイールアセンブリ20の必要な移動量が確保できるよう、予め長形溝71の長さとピン13の取り付け位置を定めておく。また、アウターロータ12の表面には、摩擦板50との摩擦力を高めるための処理を施しておくのが好ましい。この処理として、例えば、表面形状を微細な凹凸を多数有した形状とすることや、表面にその摩擦係数を大きくする素材を被覆すること等が考えられる。
以上の構成により、静止画表示等の際には回転ホイールアセンブリ20を移動して回転ホイール30をその非作用位置におき、それを停止状態とすることができる。そして、動画表示等の際には、回転ホイール30を再びその作用位置に戻すことができる。特にこの構成は、回転ホイールの回転用モータをその移動用に兼用しているので、モータ及びその駆動回路が1個で済み、回転ホイール移動のための機構を簡易且つ安価に構成できるという効果も奏する。
図3は、別の回転ホイールアセンブリ及びその回転力からそれに移動力を発生させる機構を説明する図である。すなわち、図3(a)は回転ホイールアセンブリ20Aを説明する構造図、図3(b)は回転ホイールアセンブリ20Aの回転力から移動力を発生させる機構を説明する説明図、図3(c)は図3(b)の機構を説明する前面方向からの斜視図である(説明の便宜上、回転ホイールは図示せず)。
モータ10は、ステータを含んだ固定体11と、回転体であるアウターロータ12と、アウターロータ12の固定体11側の表面外周に形成された第1ギアとしての円形ギア14とを備える。そして、アウターロータ12には、回転ホイール30がその中心とモータの回転軸とを一致させるようにネジ31により取り付けられて、回転ホイールアセンブリ20Aが構成されている(図3(a)参照)。このような回転ホイールアセンブリ20Aが、その回転軸をプロジェクタの光軸と平行にして、かつ回転軸と直交する方向及び回転軸方向にスライド可能に支持されて配置されている。ここでも、回転ホイールアセンブリ20Aをスライド可能に支持する構造は任意とし、図2の説明に関連して説明したような構造が利用できる。次に、回転ホイールアセンブリ20Aに位置移動のための作用力(移動力)を与える機構について説明する。
モータ10のアウターロータ12は、図3(b)に示すように、固定された板部材であるガイド部材80の長形溝81を貫通するようにして配置されている。ガイド部材80は、図3(c)に示すように、その中央部にアウタロータ12を挿入可能な幅でかつ所定の長さを有した長形溝81が形成され、その溝の片側壁面に円形ギア14とかみ合い可能な第2ギアとしてのラックギア82が形成されたものである。これに対して、アウターロータ12の中央部から回転ホイールまでの間は円形ギア14のない形状となっている。モータ10は通常、長形溝81の部分にアウターロータ12の円形ギア14のない部分を位置させて、アウターロータ12が自由に回転できる状態としておく。そして、この長形溝81にアウターロータ12を深く押し入れることで、アウターロータ12の円形ギア14とガイド部材80のラックギア82とがかみ合うようになっている。
以上の構成において、回転ホイールアセンブリ20Aへの移動力付与は以下のように行われる。円形ギア14とラックギア82とがかみ合っていない図3(b)の(1)に示す状態では、回転ホイール30が自由に回転できる状態となっており、回転ホイールアセンブリ20Aの移動はできない。回転ホイールアセンブリ20Aを移動させる場合には、図3(b)の(2)に示すように、モータ10をガイド部材80側に深く押し込んで、円形ギア14とラックギア82とをかみ合わす。この状態でモータ10を駆動するとアウターロータ12に回転力が作用し、円形ギア14がガイド部材80のラックギア82に沿って回転するため、回転ホイールアセンブリ20Aがモータ10の回転軸方向と直交する方向に移動する。なお、モータ10を元の位置に引き戻して円形ギア14とラックギア82とのかみ合いを解除すれば、回転ホイール30は回転自由な状態に戻る。また、回転ホイールアセンブリ20Aの移動量は、長形溝81及びラックギア82の長さによって規制されるため、必要な移動量が確保できるよう、予めそれらの長さを定めておく。
これにより、静止画表示等の際には回転ホイールアセンブリ20Aを移動して回転ホイール30をその非作用位置におき、それを停止状態とすることができる。そして、動画表示等をする際には、回転ホイール30を再びその作用位置に戻すことができる。さらに、この構成は、回転ホイールの回転用モータをその移動用にも兼用しているので、モータ及びその駆動回路が1個で済み、回転ホイール移動のための機構を簡易かつ安価に構成できるという効果も奏する。
ところで、図3(b)におけるモータ10の押し込み/引き戻しは、機械的手段を利用して行っても又は手動により行ってもよい。図4は図3(b)の機構を機械的に作動させる例を示す説明図である。これは、モータ10の固定体11に弾性部材91を取り付けておき、モータ10の押し込みはソレノイド92等のプランジャーの押し出し力を利用して弾性部材91を引張させながら行い(図4(2))、モータ10の引き戻しはそのプランジャーの押し出し力を解除することにより、弾性部材91が元の状態に縮むことを利用して行うようにしたものである(図4(1))。
(実施形態2)
図5は、本発明の別の実施形態に係るプロジェクタを説明する図である。このプロジェクタ1000Aは、図5(a)に示すように、照明装置100Aとして、光源装置110、光源装置110からの光束の集光位置近くに配置されたシャッタ用回転ホイール40、光源装置110から射出された光束を平行化する平行化レンズ130、光束の強度分布を均一化する第1レンズアレイ132及び第2レンズアレイ134、偏光方向を揃える偏光変換素子136、第2レンズアレイ134から射出した複数の光束を後述の液晶表示装置ぼ画像形成面に重ね合わせる重厚レンズ138等を備える。また、照明装置100Aから射出された照明光束を赤色光、緑色光、青色光成分に分離して液晶表示装置へ導くする色分離・リレー光学系200Aとして、ダイクロイックミラー181,182、反射ミラー183,184,185、及びレンズ191〜196を備える。さらに、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した電気光学変調装置としての液晶表示装置400R,400G,400B、液晶表示装置400R,400G,400Bから射出された変調光を合成するクロスダイクロイックプリズム500、クロスダイクロイックプリズム500から射出された光を投写する投写レンズ600を備えている。
シャッタ用回転ホイール40は、図5(b)に示すように、円盤に一定ピッチで透光部42と遮光部43を交互に形成したもので、回転ホイール40を回転させるモータ10と一体なって回転ホイールアセンブリ20Bを構成している。回転ホイールアセンブリ20Bは、その回転ホイール40が光源装置110から射出された光束の集光位置近傍に配置されて使用される。そして、画像の1フィールド中に各1個の遮光部43と透光部42とが来るように液晶表示装置400R,400G,400Bのフィールド周波数に同期させて回転させる。このようにすることで、各画像の1フィールド前半の非定常部や残像部を遮蔽して、定常状態の表示光のみを液晶表示装置400R,400G,400Bの入射光とすることが可能となり、尾引き現象が緩和された、滑らかで良質の動画表示が得られるプロジェクタとなる。
このプロジェクタ1000Aにおいても、回転ホイールアッセンブリ20Bに図2又は図3において説明したのと同様な構成を採用して、それを移動可能な構成としている。従って、ここでも、回転ホイール40を必要に応じてその作用位置又は非作用位置に置くことが、簡易かつ安価な構成で可能となっている。
以上、本発明のプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はそれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態のプロジェクタは透過型のプロジェクタであるが、本発明は反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶表示装置等のように光変調手投としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型液晶表示装置のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。
(2)上記各実施形態のプロジェクタは、電気光学変調装置として液晶表示装置を用いているが、本発明はこれに限られるものではない。電気光学変調装置としては、一般に、入射光を画像情報に応じて変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置等を利用することもできる。
(3)さらに、ホイール回転用モータの回転力を利用して回転ホイールアセンブリの移動力を得る機構は、上記の例に限られるものではなく、同様の作用を果たす他の構成としてもよい。
本発明における回転ホイールアセンブリの移動機構は、上記実施の形態で説明したプロジェクタの他に、カラーシーケンシャル方式のプロジェクタに用いられる回転カラーフィルタの移動、あるいはホイールによる光リサイクル機構を採用しているプロジェクタのホイールの移動にも適用できる。
本発明の実施形態に係るプロジェクタの説明図。 回転ホイールアセンブリ及びその回転力を利用してそれに移動力を発生させる機構の説明図。 別の回転ホイールアセンブリ及びその回転力を利用してそれに移動力を発止させる機構の説明図。 図3の機構を機械的に作動させる例を示す説明図。 本発明の別の実施形態に係るプロジェクタの説明図。
符号の説明
10…モータ、11…固定体、12…アウターロータ(回転体)、13…ピン、14…円形ギア、20,20A,20B…回転ホイールアセンブリ、30…走査用回転ホイール、31…ネジ、32…光透過領域、34…光非透過領域、40…シャッタ用回転ホイール、42…透光部、43…遮光部、50…摩擦板、60…カム、70…ガイド板、71…長形溝、80…ガイド板、81…長形溝、82…ラックギア、100,100A…照明装置、110…光源装置、112…発光管、114…楕円面リフレクタ、116…補助ミラー、120…インテグレータロッド、130…平行化レンズ、132…第1レンズアレイ、134…第2レンズアレイ、136…偏光変換素子、138…重畳レンズ、181,182…ダイクロイックミラー、183,184,185…反射ミラー、193,194,195…レンズ、191,192,196…フィールドレンズ、200,200A…色分離・リレー光学系、400R,400G,400B…液晶表示装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写レンズ、720,724,728…ダイクロイックミラー、722,726,730,732…反射ミラー、742,744,746…フィールドレンズ、734,736,738,740…レンズ、1000,1000A…プロジェクタ。

Claims (7)

  1. 照明光束を射出する光源装置及びモータによって回転されて前記照明光束の照射態様を制御するホイールとを有した照明装置と、前記照明装置から射出された照明光束を入射し画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写レンズとを備え、
    前記照明装置は、前記照明光束を入射し前記電気光学変調装置上で光照射領域と光非照射領域とが前記電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように回転する光透過領域と光非透過領域とが渦巻状に形成された前記ホイール及び該ホイールと一体の前記モータとを備え、
    前記モータの回転力をモータの移動力に変換する機構を設けて、前記ホイールをその作用位置と非作用位置との間で移動可能にしたことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 照明光束を射出する光源装置及びモータによって回転されて前記照明光束の照射態様を制御するホイールとを有した照明装置と、前記照明装置から射出された照明光束を入射し画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写レンズとを備え、
    前記照明装置は、前記電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して開閉し前記照明光束を一定時間遮断する光シャッタとしての前記ホイール及び該ホイールと一体の前記モータとを備え、
    前記モータの回転力をモータの移動力に変換する機構を設けて、前記ホイールをその作用位置と非作用位置との間で移動可能にしたことを特徴とするプロジェクタ。
  3. 前記モータの回転体であるアウタロータの外周面に対して選択的に押し当て可能なモータの回転軸と直交する方向に延びる摩擦板を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のプロジェクタ。
  4. 前記アウタロータの外周面にその面の摩擦力を増大させる処理が施されていることを特徴とする請求項3記載のプロジェクタ。
  5. 前記モータのステータを含む固定体部から前記モータの回転軸と平行する棒部材を延設し、該棒部材が嵌る幅の長形溝を前記モータの回転軸と直交する方向の所定範囲に有する固定ガイド部材を備え、前記固定ガイド部材の長形溝に前記棒部材を挿入してなることを特徴とする請求項3又は4記載のプロジェクタ。
  6. 前記モータの回転体であるアウタロータの外周面に第1ギアを形成し、選択的に前記第1ギアとかみ合って前記第1ギアをモータの回転軸と直交する方向に往復運動させる第2ギアを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のプロジェクタ。
  7. 前記第2ギアが、板部材内部の所定範囲に設けた前記アウタロータを挿入可能な幅の長形溝の溝壁面に沿って形成されたラックギアであることを特徴とする請求項6記載のプロジェクタ。
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