JP2015169753A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】投射光学装置の移動装置を容易に組み立てることができるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】本発明のプロジェクターは、画像を投射する投射光学装置36と、投射光学装置36の中心軸に対する直交方向に投射光学装置36を移動させる移動装置(投射位置調整装置4)と、を備え、移動装置(投射位置調整装置4)は、投射光学装置36を支持する移動部材(第1移動部材6、及び第2移動部材7)と、移動部材(第1移動部材6、及び第2移動部材7)を直交方向に移動可能に支持する支持部材5と、を備え、支持部材5及び移動部材(第1移動部材6、及び第2移動部材7)のうち、一方の部材は、他方の部材に向けて突出する第1凸部を有し、他方の部材は、前記第1凸部が当接し、前記移動部材が摺動する際に前記第1凸部が摺動される第1受け面を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源装置と、当該光源装置から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成する光変調装置と、当該画像をスクリーン等の被投射面上に投射する投射光学装置とを備えたプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターとして、投射光学装置の中心軸に直交する方向に当該投射光学装置を移動させて、画像の投射位置を調整可能なプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクターは、投射光学装置を構成するレンズ鏡筒を移動させるレンズ鏡筒移動機構を備え、当該レンズ鏡筒移動機構は、レンズ鏡筒を保持するレンズ保持部材と、固定側支持部材と、レンズ保持部及び固定側支持部材を中継する中間部材と、レンズ保持部材案内機構と、を備える。これらのうち、レンズ保持部材案内機構は、レンズ保持部材を上下方向に案内する第1案内機構と、当該レンズ保持部材を左右方向に案内する第2案内機構と、第1案内機構及び第2案内機構に駆動力をそれぞれ付与する駆動力付与機構と、を有する。これらのうち、駆動力付与機構は、モーター、当該モーターの回転軸に連結したウォーム、当該ウォームに噛み合うウォームホイール、当該ウォームホイールに連結したねじ軸、当該ねじ軸に螺合するナット、及び、当該ナットと第1案内機構を構成するインナーレールとを連結する連結部材を有する。
このようなプロジェクターでは、モーターが駆動されると、ウォームを介してウォームホイール及びねじ軸が回転し、ナットが上下方向に移動して、当該ナットに連結部材を介して連結されたインナーレールが上下方向に移動する。これにより、当該インナーレールがアウターレールに対して上下方向に移動することとなり、レンズ保持部材、ひいては、レンズ鏡筒が上下方向に移動する。なお、第2案内機構及び当該第2案内機構に駆動力を付与する駆動力付与機構によるレンズ保持部材の左右方向への移動も、同様に行われる。
特開2011−123509号公報
ところで、上記特許文献1に記載のようなレンズ鏡筒移動機構(投射位置調整装置)を組み立てる際には、治具によって、レンズ保持部材、中間部材及び固定側支持部材をそれぞれ個別に支持した上で、上記レンズ保持部材案内機構を組付ける組立工程が採用される場合がある。このような組立工程では、各部材を支持する治具を、当該部材ごとに設ける必要があり、組立装置が大型化する他、組立工程が複雑になりやすいという問題がある。このため、投射光学装置を移動可能な移動装置を簡易に組み立てられる構成が要望されてきた。
本発明は、投射光学装置の移動装置を容易に組み立てることができるプロジェクターを提供することを目的の1つとする。
本発明の第1態様に係るプロジェクターは、画像を投射する投射光学装置と、前記投射光学装置の中心軸に対する直交方向に前記投射光学装置を移動させる移動装置と、を備え、前記移動装置は、前記投射光学装置を支持する移動部材と、前記移動部材を前記直交方向に移動可能に支持する支持部材と、を備え、前記支持部材及び前記移動部材のうち、一方の部材は、他方の部材に向けて突出する第1凸部を有し、他方の部材は、前記第1凸部が当接し、前記移動部材が移動する際に前記第1凸部が摺動される第1受け面を有することを特徴とする。
なお、第1凸部及び第1受け面のうち一方は、投射光学装置の中心軸に沿ってそれぞれ互いに対向する支持部材の面及び移動部材の面の一方の面に位置し、他方は他方の面に位置していることが好ましい。
上記第1態様によれば、第1凸部と第1受け面とが接触するので、移動部材により保持される投射光学装置の中心軸に沿って、支持部材及び移動部材の一方を他方に重ねるように配置できる。これによれば、移動装置の組立時に、治具により支持部材及び移動部材のそれぞれを個別に支持する必要がないので、当該移動装置の組立工程を簡略化できる。従って、移動装置を容易に組み立てることができる。
また、移動部材の移動時には、第1凸部が第1受け面上を摺動するので、当該移動部材の移動を円滑に実施できる。更に、移動部材及び支持部材における対向面同士で接触する場合に比べて、移動部材の摺動抵抗を小さくすることができる。従って、投射光学装置の移動、ひいては、画像の投射位置の調整をし易くすることができる。
上記第1態様では、前記移動部材は、前記直交方向に含まれる第1移動方向に移動可能に前記支持部材に支持される第1移動部材と、前記直交方向に含まれ、かつ、前記第1移動方向に直交する第2移動方向に移動可能に前記第1移動部材に支持される第2移動部材と、を備え、前記第1移動部材は、前記第1凸部及び前記第1受け面のいずれかを有し、前記第1移動部材及び前記第2移動部材のうち、一方の移動部材は、他方の移動部材に向けて突出する第2凸部を有し、他方の移動部材は、前記第2凸部が当接し、前記第2移動部材が移動する際に前記第2凸部が摺動される第2受け面を有することが好ましい。
上記第1態様によれば、上記第1凸部及び第1受け面の場合と同様に、第2凸部と第2受け面とが接触するので、第1移動部材及び第2移動部材を重ねて配置できる。これによれば、上記のように移動装置の組立工程を簡略化できる。また、第2移動部材の移動時には、第2凸部が第2受け面上を摺動することとなるので、当該第2移動部材の移動を円滑に実施できる。
一方、移動部材が第1移動部材と第2移動部材とを備え、これらの第1移動部材と第2移動部材とがそれぞれ互いに直交する方向を含む異なる方向に移動するので、上記中心軸に対するいずれの直交方向にも投射光学装置を移動させることができる。従って、投射光学装置の移動、ひいては、画像の投射位置の調整範囲を拡大できる。
上記第1態様では、前記第1凸部は、当該第1凸部の先端に前記第1受け面と略平行に形成され、当該第1受け面に当接する第1当接面を有することが好ましい。
上記第1態様によれば、それぞれ略平行に形成された第1受け面と第1凸部の第1当接面とが互いに面接触するので、支持部材に第1移動部材を重ねて配置させた際に、移動部材の搖動を抑制できる。また、第1受け面に対して当該第1受け面と平行な第1当接面が当接することとなるので、支持部材に対する移動部材の移動を安定させることができる。
上記第1態様では、前記第2凸部は、当該第2凸部の先端に前記第2受け面と略平行に形成され、当該第2受け面に当接する第2当接面を有することが好ましい。
上記第1態様によれば、上記第1受け面及び第1当接面の場合と同様に、それぞれ略平行に形成された第2受け面と第2凸部の第2当接面とが互いに面接触するので、第1移動部材に第2移動部材を重ねて配置させた際に、第2移動部材の搖動を抑制できる。また、第2受け面に対して当該第2受け面と平行な第2当接面が当接することとなるので、第1移動部材に対する第2移動部材の移動を安定させることができる。
上記第1態様では、前記第1当接面及び前記第2当接面の少なくとも一方には、凹部が形成されていることが好ましい。
上記第1態様によれば、凹部の形成された第1当接面及び第2当接面の少なくとも一方と、第1受け面及び第2受け面の少なくとも一方との、当接する面積が小さくなるので、摺動抵抗を低減でき、ひいては、第1当接面及び第2当接面に対する第1凸部及び第2凸部の摺動を円滑にできる。例えば、各当接面の少なくとも一方に形成された凹部内にグリスを溜め置くこととすれば、更に摺動をスムーズにできる。
上記第1態様では、前記第1受け面は、前記第1移動方向に延びる形状に形成され、前記第2受け面は、前記第2移動方向に延びる形状に形成されていることが好ましい。
上記第1態様によれば、第1移動部材及び第2移動部材の第1移動方向及び第2移動方向への移動を確実に実施できる。また、第1受け面及び第2受け面が第1移動方向及び第2移動方向に沿って形成されているので、精度よく形成する必要のある第1受け面及び第2受け面の面積を小さくすることができる。これにより、支持部材、第1移動部材、及び第2移動部材の成形工程を簡略化できる。
上記第1態様では、前記支持部材、前記第1移動部材、及び前記第2移動部材のそれぞれは、前記中心軸に沿って見た場合、略中央部分に開口部を有し、前記第1受け面は、前記支持部材及び前記第1移動部材のいずれかの外縁で、かつ、前記開口部を挟む位置にそれぞれ形成され、前記第2受け面は、前記第1移動部材及び前記第2移動部材のいずれかの外縁で、かつ、前記開口部を挟む位置にそれぞれ形成されていることが好ましい。
上記第1態様によれば、第1移動方向に延びる第1受け面及び第2移動方向に延びる第2受け面が、支持部材、第1移動部材、及び第2移動部材のいずれかの外縁に設けられているので、第1受け面及び第2受け面が外縁より内側に設けられている場合よりも、第1受け面間の寸法、及び、第2受け面間の寸法を拡大できるので、支持部材、第1移動部材、及び第2移動部材をより精度よく維持することができる。更に、第1受け面及び第2受け面が開口部を挟む位置に設けられているので、支持部材に第1移動部材を載置し、そして第2移動部材を載置する場合にも精度よくこれらの部材を積み重ねることができる。すなわち、支持部材、第1移動部材、及び第2移動部材を第1受け面及び第2受け面に対して平行に維持することができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクターの外観を示す斜視図。 上記実施形態における装置本体の構成を示す図。 上記実施形態における投射位置調整装置を示す斜視図。 上記実施形態における投射位置調整装置を示す斜視図。 上記実施形態における投射位置調整装置を示す斜視図。 上記実施形態におけるスライダーを示す斜視図。 上記実施形態における支持部材を示す斜視図。 上記実施形態における第1移動部材を示す斜視図。 上記実施形態における第1移動部材を示す斜視図。 上記実施形態における第2移動部材を示す斜視図。 上記実施形態における第2移動部材を示す斜視図。 上記実施形態における位置調整装置の組み立て工程を示す図。 上記実施形態における位置調整装置の断面図。 上記実施形態の変形例における位置調整装置の断面図。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の外観を示す斜視図である。
プロジェクター1は、内部に設けられた光源から出射された光束を変調して画像情報に応じて画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2を備える。
外装筐体2は、プロジェクター1の装置本体10を収納する略直方体形状の筐体であり、アッパーケース21及びロアーケース22が組み合わされて構成されている。これらのうち、アッパーケース21は、天面部2Aと、正面部2C、背面部2D及び左右の側面部2E,2Fのそれぞれの一部とを構成する。また、ロアーケース22は、底面部2Bと、正面部2C、背面部2D及び側面部2E,2Fのそれぞれの一部とを構成する。
これらのうち、正面部2Cには、投射光学装置36の一部が開口部2C1を介して露出しており、当該投射光学装置36により上記画像が投射される。この投射光学装置36は、詳しくは後述するが、投射位置調整装置4により当該投射光学装置36の中心軸に直交する方向に移動され、これにより、被投射面における画像の投射位置が調整される。
[プロジェクターの内部構成]
図2は、装置本体10を構成する光学ユニット3を示す平面図である。
上記のように、外装筐体2の内部には装置本体10が収納されている。この装置本体10は、図2に示すように、光学ユニット3及び投射位置調整装置4を備える。この他、図示を省略するが、装置本体10は、プロジェクター1の構成部品を冷却する冷却装置、プロジェクター1の構成部材に電力を供給する電源装置、及び、プロジェクター1の動作を制御する制御装置等を備える。
[光学ユニットの構成]
光学ユニット3は、上記制御装置から入力される画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この光学ユニット3は、光出射装置31、照明光学装置32、色分離装置33、リレー装置34、電気光学装置35、投射光学装置36及び光学部品用筐体37を備える。
光出射装置31は、互いに対向配置される一対の光源装置311,312と、当該一対の光源装置311,312の間に配置される反射ミラー313と、を備える。これらのうち、反射ミラー313は、光源装置311から入射される光、及び、光源装置312から入射される光をそれぞれ同方向に反射させて、照明光学装置32に導く。
照明光学装置32は、光出射装置31から入射される光束の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この照明光学装置32は、調光装置321、UVフィルター322、第1レンズアレイ323、光学フィルター324、第2レンズアレイ325、偏光変換素子326及び重畳レンズ327を備える。
調光装置321は、図示を省略するが、通過する光束の一部を遮蔽することで、通過光量を調整し、ひいては、後述する液晶ライトバルブ353に入射される光量を調整する。
UVフィルター322は、入射される光束のうち、紫外領域の光を反射させる。このUVフィルター322は、入射される光束の中心軸に対して傾斜して配置され、反射された紫外領域の光がUVフィルター322を介して各光源装置311,312に入射されることを抑制している。
光学フィルター324は、入射される光束のうち、所定波長の光の透過を抑制するものであり、当該光束の光路上に挿抜可能に構成されている。
光学フィルター324に対して光入射側に位置する第1レンズアレイ323は、入射される光束を複数の小レンズにより複数の部分光束に分割する。
光学フィルター324に対して光出射側に位置する第2レンズアレイ325は、第1レンズアレイ323が有する複数の小レンズに対応する複数の小レンズを有し、それぞれの小レンズに入射される各部分光束を、重畳レンズ327とともに後述する液晶ライトバルブ353に重畳させる。
偏光変換素子326は、入射される光の偏光方向を一種類に揃える。
色分離装置33は、2枚のダイクロイックミラー331,332及び反射ミラー333,334を備える。これらダイクロイックミラー331,332により、照明光学装置32から入射される光束が赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色の色光に分離される。そして、分離された緑色光及び青色光は、反射ミラー333,334により反射され、対応する色光用のフィールドレンズ351に入射される。
リレー装置34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343及び反射ミラー342,344を備え、色分離装置33で分離された赤色光を、赤色光用のフィールドレンズ351に導く。
電気光学装置35は、入射される各色光をそれぞれ変調して画像を形成する。この電気光学装置35は、それぞれ上記色光毎に設けられるフィールドレンズ351、入射側偏光板352及び液晶ライトバルブ353(赤、緑及び青用の液晶ライトバルブを、それぞれ、353R,353G,353Bとする)と、色合成装置354と、を備える。
これらのうち、光変調装置としての液晶ライトバルブ353は、上記制御装置からの駆動信号に応じて入射側偏光板352からの光を変調する液晶パネルと、当該液晶パネルから入射される光束のうち一定方向の偏光光を透過する出射側偏光板と、を有する光変調装置である。
色合成装置354は、本実施形態では、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなすクロスダイクロイックプリズムである。この色合成装置354は、各直角プリズムの界面に形成された2つの誘電体多層膜により、各液晶ライトバルブ353により変調された各色光(画像を形成する各色光)を合成して、投射光学装置36に出射する。
投射光学装置36は、色合成装置354から入射される画像を上記被投射面に拡大投射する。この投射光学装置36は、フォーカスレンズ及びズームレンズを含む複数のレンズ(図示省略)と、当該複数のレンズを内部に収納する鏡筒361と、ズーム調整装置362及びフォーカス調整装置363(それぞれ図3及び図4参照)と、を有する。
ズーム調整装置362及びフォーカス調整装置363は、それぞれ鏡筒361に設けられ、それぞれズームレンズ及びフォーカスレンズを投射光学装置36の中心軸(光軸)に沿って進退させることで、投射画像のズーム状態及びフォーカス状態を調整する。
このような投射光学装置36は、後述する投射位置調整装置4により、当該投射光学装置36の中心軸に直交する方向に移動され、これにより、被投射面における画像の投射位置が調整される。
光学部品用筐体37は、それぞれ合成樹脂又は金属により形成された部品収納部材371及び蓋状部材(図示省略)が組み合わされて構成される筐体である。
部品収納部材371は、上記光出射装置31の反射ミラー313、上記各装置32〜34、並びに、電気光学装置35のフィールドレンズ351及び入射側偏光板352を含む光学部品を内部に収納する。この部品収納部材371内に当該光学部品を収納するための開口部372は、蓋状部材により閉塞される。
[投射位置調整装置の構成]
図3は、投射位置調整装置4を光入射側及び光出射側から見た斜視図であり、図4及び図5は、投射位置調整装置4を光出射側から見た斜視図である。なお、図5では、投射光学装置36、及び、第2移動部材7を構成する出射側部材72の図示を省略している。
以下の説明では、投射光学装置36の中心軸に沿って光が進行する方向をZ方向とし、当該Z方向に直交し、かつ、互いに直交する方向をX方向及びY方向とする。以下では、Z方向は、水平方向に沿うこととし、Y方向は、鉛直方向に沿って下から上に向かう方向とし、X方向は、Z方向に沿って見た場合に水平方向に沿って右から左に向かう方向とする。更に、Z方向側とは、Z方向における下流側(Z方向先端側)を指し、Z方向とは反対側とは、Z方向における上流側(Z方向基端側)を指す。他の方向も同様である。
本発明の移動装置に該当する投射位置調整装置4は、上記のように、投射光学装置36の中心軸に直交するX方向及びY方向に当該投射光学装置36を移動させ、これにより、画像の投射位置を調整する。この投射位置調整装置4は、図3〜図5に示すように、支持部材5、第1移動部材6、第2移動部材7、複数のスライダー8及び複数の駆動装置9を備える。
そして、支持部材5に対して第1移動部材6が配置され、当該第1移動部材6に対して第2移動部材7が配置された後、各スライダー8及び駆動装置9(91,92)が取り付けられることで、投射位置調整装置4が構成される。
[スライダーの構成]
図6は、スライダー8を示す斜視図である。
スライダー8は、図6に示すように、互いに相対的に直線運動可能なアウターレール81及びインナーレール82の間にボール等の転動体が収容された構成を有する軌道部材である。このスライダー8は、アウターレール81及びインナーレール82の一方のレールが他方のレールに対して直線的にスライド移動する際に、転動体が転動体転走面を転送することで、他方のレールに対する一方のレールの摺動抵抗を小さくすることができ、当該一方のレールの移動を円滑に実施できるものである。このようなスライダー8は、投射位置調整装置4に4つ組み込まれており、2つは、支持部材5と第1移動部材6とに跨るように設けられ、残りの2つは、第1移動部材6と第2移動部材7とに跨るように設けられる。
[駆動装置の構成]
駆動装置9は、図5に示すように、第1移動部材6をY方向に沿って移動させる第1駆動装置91と、第2移動部材7をX方向に沿って移動させる第2駆動装置92とを備える。これら駆動装置9は、上記制御装置により駆動が制御されるモーター9Aと、当該モーター9Aの回転軸に設けられるかさ歯車9Bと、当該モーター9Aを取り付ける板状の取付部材9Cと、を備える。そして、第1駆動装置91の取付部材9Cは、支持部材5に取り付けられ、第2駆動装置92の取付部材9Cは、第1移動部材6に取り付けられる。
[支持部材の構成]
図7は、支持部材5を示す斜視図である。
支持部材5は、ロアーケース22の内面に固定され、第1移動部材6をY方向に摺動可能に支持する。この支持部材5は、図7に示すように、本体部51と、一対の延出部52と、を有する。
本体部51は、Z方向に沿って見た場合に矩形枠状に形成されている。すなわち、本体部51は、Y方向に沿う側面部511,512と、X方向に沿う側面部513,514と、これら側面部511〜514により端縁が形成される略矩形状の開口部515と、を有する。この開口部515には、投射光学装置36が挿通される。
側面部511,512のうち、X方向側の側面部511は、Y方向における略中央に、内側に凹む取付部5111を有し、X方向とは反対側の側面部512は、Y方向側の位置に、内側に凹む取付部5121を有する。これら取付部5111,5121には、図5に示すように、支持部材5と第1移動部材6との間に配置される上記スライダー8のアウターレール81を係止する板状体PLが取り付けられる。
また、側面部512におけるY方向とは反対側の位置には、上記第1駆動装置91が取り付けられる。更に、支持部材5のZ方向側の端面51AにおいてY方向とは反対側の位置には、第1駆動装置91と係合する不図示のスクリューギアが配置される配置部51A1が設けられている。
側面部513,514におけるX方向の略中央には、Z方向に凹む凹部5131,5141が形成されている。これら凹部5131,5141は、第1移動部材6にスライダー8を配置する際のスペースを確保するための部位である。
本体部51のZ方向側の面には、本発明の第1受け面に相当する受け面516〜519が設けられている。これら受け面516〜519は、本体部51の開口部515を囲むように、Z方向側の面の4角に設けられ、それぞれが開口部515を挟む対角線上の位置に設けられている。
具体的に、受け面516,517は、それぞれY方向側で、かつ、X方向側及びX方向とは反対側の隅部にそれぞれ位置している。また、受け面518,519は、それぞれY方向とは反対側で、かつ、X方向側及びX方向とは反対側の隅部にそれぞれ位置している。
これら受け面516〜519は、第1移動部材6が移動する方向である第1方向(Y方向)に延びる長円形状(Y方向に長径を有する長円形状)に形成されている。また、各受け面516〜519のZ方向側の面は、平坦に形成されている。
一対の延出部52は、それぞれ上記側面部511,512からZ方向とは反対方向に延出した後、互いに近接する方向に屈曲している。これら延出部52の屈曲部分には、上記色合成装置354を支持する支持部材(図示省略)が取り付けられる。
各延出部52におけるY方向とは反対側の端部には、Z方向とは反対方向に更に延出する固定部521が設けられており、当該固定部521を挿通するねじ(図示省略)により、支持部材5がロアーケース22の内面に固定される。
[第1移動部材の構成]
図8は、Z方向から第1移動部材を見た斜視図であり、図9は、Z方向とは反対方向から第1移動部材を見た斜視図である。
第1移動部材6は、上記のように、支持部材5に対してZ方向側に位置し、上記第1駆動装置91により、上記端面51Aに沿ってY方向及びY方向とは反対方向に移動する。この第1移動部材6は、図8に示すように、Z方向に沿って見た場合に矩形枠状に形成されている。すなわち、第1移動部材6は、Y方向に沿う側面部61,62と、X方向に沿う側面部63,64と、これら側面部61〜64により端縁が形成される略矩形状の開口部65と、を有する。この開口部65には、投射光学装置36が挿通される。
X方向側の側面部61は、Y方向における略中央に、内側に凹む取付部611を有し、X方向とは反対側の側面部62は、Y方向側の位置に取付部621を有する。これら取付部611,621には、図5に示すように、支持部材5と第1移動部材6との間に配置される上記スライダー8のインナーレール82が取り付けられる。これにより、第1移動部材6と支持部材5とが組み合わされる。
Y方向側の側面部63は、図8に示すように、X方向における略中央に、内側に凹む取付部631を有し、Y方向とは反対側の側面部64は、X方向における略中央に、内側に凹む取付部641を有する。これら取付部631,641には、図5に示すように、第1移動部材6と第2移動部材7との間に配置される上記スライダー8のアウターレール81を係止する板状体PLが取り付けられる。
また、側面部64におけるX方向側の位置には、上記第2駆動装置92が取り付けられる。更に、第1移動部材6のZ方向側の端面6AにおいてX方向側の位置には、図8に示すように、当該第2駆動装置92と係合する不図示のスクリューギアが配置される配置部6A2が設けられている。
第1移動部材6のZ方向側の面(端面6A)には、本発明の第2受け面に相当する受け面661〜664が設けられている。これら受け面661〜664は、第1移動部材6の開口部65を囲むように、Z方向側の面の4角に設けられ、それぞれが開口部65を挟む対角線上の位置に設けられている。
具体的に、受け面661,662は、それぞれY方向側で、かつ、X方向側及びX方向とは反対側の隅部にそれぞれ位置している。また、受け面663,664は、それぞれY方向とは反対側で、かつ、X方向側及びX方向とは反対側の隅部にそれぞれ位置している。
これら受け面661〜664は、第2移動部材7が移動する方向である第2方向(X方向)に延びる長円形状(X方向に長径を有する長円形状)に形成されている。また、受け面661〜664のZ方向側の面、すなわち、後述する凸部716〜719に対向する面は、平坦で、かつ、当該凸部716〜719において対向する面と略平行に形成されている。
第1移動部材6のZ方向とは反対方向の面6Bには、図9に示すように、本発明の第1凸部に相当する凸部671〜674が設けられている。これら凸部671〜674は、第1移動部材6の開口部65を囲むように、Z方向とは反対側の面の4角に設けられ、それぞれが開口部65を挟む対角線上の位置に設けられている。
凸部671,672は、それぞれY方向側で、かつ、X方向側及びX方向とは反対側の隅部にそれぞれ位置している。また、凸部673,674は、それぞれY方向とは反対側で、かつ、X方向側及びX方向とは反対側の隅部にそれぞれ位置している。すなわち、各凸部671〜674は、上記受け面516〜519に対応する位置に配置されている。
また、凸部671〜674のそれぞれの先端には、上記受け面516〜519と略平行に形成され、当該受け面516〜519に当接する当接面6711,6721,6731,6741が形成されている。また、各当接面6711〜6741の中央部分には、グリス等の潤滑油が設けられ、グリスだまりとして機能する凹部6712,6722,6732,6742が形成されている。
[第2移動部材の構成]
第2移動部材7は、上記のように、第1移動部材6に対してZ方向側に位置し、当該第1移動部材6の端面6Aに沿ってX方向及びX方向とは反対方向に移動する。この第2移動部材7は、図4に示すように、端面6Aと対向する入射側部材71と、当該入射側部材71に対してZ方向側に位置する出射側部材72とを有する。
これらのうち、出射側部材72は、略矩形状に形成された板状体であり、入射側部材71に対してねじにより固定される。この出射側部材72は、略中央に略円形状の開口部715を有し、当該開口部715には、投射光学装置36が挿通される。そして、出射側部材72と入射側部材71とが互いにねじにより固定されることで、投射光学装置36が挟持され、これにより、当該投射光学装置36は、第2移動部材7により保持される。
図10は、第2移動部材7を構成する入射側部材71をZ方向から見た斜視図であり、図11は、入射側部材71をZ方向とは反対方向から見た斜視図である。
入射側部材71は、図10に示すように、Z方向に沿って見た場合に矩形枠状に形成されている。すなわち、入射側部材71は、Y方向に沿う側面部711,712と、X方向に沿う側面部713,714と、これら側面部711〜714により端縁が形成される略矩形状の開口部715と、を有する。この開口部715には、投射光学装置36が挿通される。
側面部713,714のうち、Y方向側の側面部713は、X方向における略中央に、内側に凹む取付部7131を有し、Y方向とは反対側の側面部714は、X方向における略中央に取付部7141を有する。これら取付部7131,7141には、図5に示すように、第1移動部材6と第2移動部材7(入射側部材71)との間に配置される上記スライダー8のインナーレール82が取り付けられる。これにより、第2移動部材7と第1移動部材6とが組み合わされる。
また、入射側部材71におけるZ方向側の端面71Aには、Z方向に突出する2つの突出部71A1が設けられている。具体的に、各突出部71A1は、開口部715の端縁近傍で、かつ、Y方向における略中央の位置に設けられている。これら突出部71A1は、投射光学装置36の鏡筒361から径方向に突出するフランジ部(図示省略)に挿入され、これにより、入射側部材71に対して鏡筒361が位置決めされる。
第2移動部材7の入射側部材71のZ方向とは反対側の面(端面71B)には、図11に示すように、本発明の第2凸部に相当する凸部716〜719が設けられている。これら凸部716〜719は、入射側部材71の開口部715を囲むように、Z方向とは反対側の面の4角に設けられ、それぞれが開口部715を挟む対角線上の位置に設けられている。
凸部716,717は、それぞれY方向側で、かつ、X方向側及びX方向とは反対側の隅部にそれぞれ位置している。また、凸部718,719は、それぞれY方向とは反対側で、かつ、X方向側及びX方向とは反対側の隅部にそれぞれ位置している。すなわち、各凸部716〜719は、上記受け面661〜664に対応する位置に配置されている。
また、凸部716〜719のそれぞれの先端には、上記受け面661〜664と略平行に形成され、当該受け面661〜664に当接する当接面7161,7171,7181,7191が設けられている。また、各当接面7161〜7191の中央部分には、グリス等の潤滑油が設けられ、グリスだまりとして機能する凹部7162,7172,7182,7192が形成されている。
[投射位置調整装置の組立工程]
図12は、投射位置調整装置の組み立て工程を示す図である。
投射位置調整装置4は、図12に示す手順にて組み立てられる。まず、支持部材5のZ方向とは反対側の面が下方を向くように配置した状態で、当該支持部材5のZ方向側の端面51Aに重ねるように第1移動部材6を載置する。具体的には、当該端面51Aに設けられた受け面516〜519のそれぞれに、対応する上記凸部671〜674の当接面6711,6721,6731,6741をそれぞれ当接させて、当該第1移動部材6を支持部材5に載置する。この際、各当接面6711〜6741の凹部6712〜6742には、グリス(潤滑油)が供給された状態で第1移動部材6が支持部材5に載置される。
そして、支持部材5に載置された第1移動部材6に対して、端面6Aと端面71Bとが対向するように、第2移動部材7を載置する。具体的には、当該6Bに設けられた受け面661〜664のそれぞれに、対応する上記凸部716〜719の当接面7161〜7191を当接させて、当該第2移動部材7を第1移動部材6に載置する。この際、各当接面7161〜7191の凹部7162〜7192には、グリス(潤滑油)が供給された状態で第2移動部材7が第1移動部材6に載置される。
図13は、投射位置調整装置4を示すXZ平面に沿う断面図である。
上述したような工程で組み立てられた投射位置調整装置4は、図13に示すように、支持部材5に第1移動部材6が載置され、当該第1移動部材6に第2移動部材7が載置されている。この状態では、支持部材5の受け面518に第1移動部材6の凸部673が当接している。この他、図示を省略するが、受け面516,517,519にも、対応する凸部671,672,674が当接している。
これにより、上述したように第1駆動装置91が駆動すると、凸部671〜674が、対応する受け面516〜519上を摺動しつつ、第1移動部材6がX方向若しくはX方向とは反対方向に移動する。これにより、投射光学装置36をX方向及びX方向とは反対方向に移動させることができる。
また、この状態では、第1移動部材6の受け面663に第2移動部材7(入射側部材71)の凸部718が当接している。この他、図示を省略するが、受け面661,662,664にも、対応する凸部716,717,719が当接している。
これにより、上述したように第2駆動装置92が駆動すると、凸部716〜719が、対応する受け面661〜664上を摺動しつつ、第2移動部材7がY方向若しくはY方向とは反対方向に移動する。これにより、投射光学装置36をY方向及びY方向とは反対方向に移動させることができる。
[実施形態の作用効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果がある。
本発明の一実施形態に係るプロジェクター1では、凸部671〜674と受け面516〜519とが接触するので、第1移動部材6により保持される投射光学装置36の中心軸に沿って、支持部材5及び第1移動部材6の一方を他方に重ねるように配置できる。これによれば、投射位置調整装置4の組立時に、治具により支持部材5及び第1移動部材6のそれぞれを個別に支持する必要がないので、当該投射位置調整装置4の組立工程を簡略化できる。
また、第1移動部材6の移動時には、凸部671〜674が受け面516〜519上を摺動するので、第1移動部材6の移動を円滑に実施できる。更に、第1移動部材6及び支持部材5における対向面同士で接触する場合に比べて、第1移動部材6の摺動抵抗を小さくすることができる。従って、投射光学装置36の移動、ひいては、画像の投射位置の調整をし易くすることができる。
プロジェクター1では、凸部716〜719と受け面661〜664とが接触するので、第1移動部材6及び第2移動部材7を重ねて配置できる。これによれば、上記のように投射位置調整装置4の組立工程を簡略化できる。また、第2移動部材7の移動時には、凸部716〜719が受け面661〜664上を摺動するので、当該第2移動部材7の移動を円滑に実施できる。
一方、第1移動部材6と第2移動部材7とがそれぞれ互いに直交する方向(X方向若しくはX方向とは反対方向及びY方向若しくはY方向とは反対方向)に移動するので、上記中心軸に対するいずれの直交方向にも投射光学装置36を移動させることができる。従って、投射光学装置36の移動、ひいては、画像の投射位置の調整範囲を拡大できる。
また、それぞれ略平行に形成された受け面516〜519と凸部671〜674の当接面6711〜6741とが互いに面接触するので、支持部材5に第1移動部材6を重ねて配置させた際に、第1移動部材6の搖動を抑制することができる。また、受け面516〜519に対して当該受け面516〜519と平行な当接面6711〜6741が当接することとなるので、支持部材5に対する第1移動部材6の移動を安定させることができる。
更に、受け面661〜664と凸部716〜719の当接面7161〜7191とが互いに面接触するので、第1移動部材6に第2移動部材7を重ねて配置させた際に、第2移動部材7の搖動を抑制することができる。また、受け面661〜664に対して当該受け面661〜664と平行な当接面7161〜7191が当接することとなるので、第1移動部材6に対する第2移動部材7の移動を安定させることができる。
また、凹部6712〜6742及び凹部7162〜7192の形成された第1当接面6711〜6741及び第2当接面7161〜7191と、受け面516〜519及び受け面661〜664との、当接する面積が小さくなるので、摺動抵抗を低減でき、ひいては、当接面6711〜6741及び当接面7161〜7191に対する凸部671〜674及び凸部716〜719の摺動を円滑にできる。更に、これら各当接面6711〜6741,7161〜7191の凹部6712〜6742,7162〜7192にグリスを溜め置くことにより、更に摺動を円滑にできる。
受け面516〜519は、第1移動部材6が移動する第1移動方向(Y方向及びY方向とは反対方向)に延びる形状に形成され、受け面661〜664は、第2移動方向(X方向及びX方向とは反対方向)に延びる形状に形成されているので、第1移動部材6及び第2移動部材7のY方向若しくはY方向とは反対方向、及びX方向若しくはX方向とは反対方向への移動を確実に実施できる。また、受け面516〜519及び受け面661〜664が第1移動方向及び第2移動方向に沿って形成されているので、精度よく形成する必要のある受け面516〜519及び受け面661〜664の面積を小さくすることができる。これにより、支持部材5、第1移動部材6、及び第2移動部材7の成形工程を簡略化できる。
受け面516〜519及び受け面661〜664が、支持部材5、第1移動部材6、及び第2移動部材7のいずれかの外縁に設けられているので、受け面516〜519及び受け面661〜664が外縁より内側に設けられている場合よりも、各受け面間の寸法を拡大できるので、支持部材5、第1移動部材6、及び第2移動部材7をより精度よく維持することができる。更に、受け面516〜519及び受け面661〜664が開口部515,65を挟む位置に設けられているので、支持部材5に第1移動部材6を載置し、そして第2移動部材7を載置する場合にも精度よくこれらの部材を積み重ねることができる。すなわち、支持部材5、第1移動部材6、及び第2移動部材7を受け面516〜519及び受け面661〜664に対して平行に維持することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、支持部材5、第1移動部材6、第2移動部材7に代えて、支持部材5C、第1移動部材6C、第2移動部材7Cを用いることとしてもよい。
図14は、変形例における投射位置調整装置のXZ平面の断面図である。
投射位置調整装置4Aは、図14に示すように、支持部材5Cに第1移動部材6Cが載置され、当該第1移動部材6Cに第2移動部材7Cが載置されている。また、支持部材5Cの受け面518Cに第1移動部材6Cの凸部673Cが当接している。また、第1移動部材6Cの受け面663Cに第2移動部材7Cの凸部718Cが当接している。
すなわち、投射位置調整装置4Aでは、受け面518Cの一部と受け面663Cの一部とが重なるように形成されている。このほか、図示を省略するが、他の受け面にも対応する凸部が当接している。この状態では、凸部673Cと凸部718Cが同軸上に位置しているので、例えば、投射位置調整装置4Aに衝撃が加えられた場合であっても、当該衝撃を緩和できる。更に、受け面518Cの一部と受け面663Cの一部とが重なっており、当該衝撃(荷重)を受ける部分が近いので、凸部673Cと凸部718Cが同軸上に位置していない場合であっても、当該凸部673Cと当該凸部718Cが同軸上に位置している場合と略同様に、当該荷重(衝撃)を緩和することができる。
上記実施形態では、第1移動部材6に凸部671〜674を設け、支持部材5に受け面516〜519を設けることとした。しかしながら、本発明はこれに限られない。例えば、支持部材5に凸部671〜674が設けられ、第1移動部材6に受け面516〜519を設けることとしてもよい。
また、第1移動部材6に受け面661〜664を設け、第2移動部材7に凸部716〜719を設けることとした。しかしながら、本発明はこれに限られない。例えば、第1移動部材6に凸部716〜719を設け、第2移動部材7に受け面661〜664を設けることとしてもよい。
上記実施形態では、各凸部671〜674,716〜719は、それぞれの先端に各当接面6711〜6741,7161〜7191を設け、その面が各受け面516〜519,661〜664に平行な平坦面であることとした。しかしながら、本発明はこれに限られない。例えば、各凸部671〜674,716〜719の先端部分が球状であってもよいし、先端に滑りやすい部材を別途設けることとしてもよい。
上記実施形態では、各当接面6711〜6741,7161〜7191に凹部6712〜6742,7162〜7192を設けることとした。しかしながら、本発明はこれに限られない。例えば、凹部6712〜6742,7162〜7192を設けなくてもよい。これによれば、支持部材5、第1移動部材6、及び第2移動部材7の成形工程を簡略化できる。
上記実施形態では、受け面516〜519は、第1移動部材6が移動する方向であるY方向及びY方向とは反対方向に延びる形状であり、受け面661〜664は、第2移動部材7が移動する方向であるX方向及びX方向とは反対方向に延びる形状であることとした。しかしながら、本発明はこれに限られない。例えば、各受け面516〜519,661〜664のそれぞれを環状に形成してもよい。更に、各受け面516〜519,661〜664を設けなくてもよい。すなわち、凸部671〜674が支持部材5の第1移動部材6側の面に直接当接し、及び凸部716〜719が第1移動部材6の第2移動部材7側の面に直接当接し、摺動することとしてもよい。
上記実施形態では、第1移動部材6及び第2移動部材7を設けることとした。しかしながら、本発明はこれに限られない。例えば、第1移動部材6及び第2移動部材7を設けることなく、X方向若しくはX方向とは反対方向、及びY方向若しくはY方向とは反対方向に自在に移動可能な移動部材を別途設けることとしてもよい。この場合には、移動部材の凸部が摺動可能な形状、例えば、円形状、十字架形状の受け面を支持部材5に設けることとすればよい。
上記実施形態では、プロジェクター1は、3つの液晶ライトバルブ353R,353G,353Bを備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶ライトバルブ353を用いたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
上記実施形態では、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶ライトバルブ353を用いていたが、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶ライトバルブを用いてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
上記実施形態では、光出射装置31は、光源装置311,312と、当該各光源装置311,312から出射された光をそれぞれ照明光学装置32に向けて反射させる反射ミラー313とを有する構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、光源装置の数は1つでもよく、3つ以上でもよい。なお、光源装置が1つの場合には、反射ミラーを省略できる。
1…プロジェクター、36…投射光学装置、4…投射位置調整装置(移動装置)、5…支持部材、6…第1移動部材(支持部材及び移動部材)、7…第2移動部材(移動部材)、515,65,715…開口部、516,517,518,519…受け面(第1受け面)、661,662,663,664…受け面(第2受け面)、671,672,673,674…凸部(第1凸部)、716,717,718,719…凸部(第2凸部)、6711,6721,6731,6741…当接面(第1当接面)、7161,7171,7181,7191…当接面(第2当接面)。

Claims (7)

  1. 画像を投射する投射光学装置と、
    前記投射光学装置の中心軸に対する直交方向に前記投射光学装置を移動させる移動装置と、を備え、
    前記移動装置は、
    前記投射光学装置を支持する移動部材と、
    前記移動部材を前記直交方向に移動可能に支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材及び前記移動部材のうち、
    一方の部材は、他方の部材に向けて突出する第1凸部を有し、
    他方の部材は、前記第1凸部が当接し、前記移動部材が移動する際に前記第1凸部が摺動される第1受け面を有することを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    前記移動部材は、
    前記直交方向に含まれる第1移動方向に移動可能に前記支持部材に支持される第1移動部材と、
    前記直交方向に含まれ、かつ、前記第1移動方向に直交する第2移動方向に移動可能に前記第1移動部材に支持される第2移動部材と、を備え、
    前記第1移動部材は、前記第1凸部及び前記第1受け面のいずれかを有し、
    前記第1移動部材及び前記第2移動部材のうち、
    一方の移動部材は、他方の移動部材に向けて突出する第2凸部を有し、
    他方の移動部材は、前記第2凸部が当接し、前記第2移動部材が移動する際に前記第2凸部が摺動される第2受け面を有する
    ことを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1凸部は、当該第1凸部の先端に前記第1受け面と略平行に形成され、当該第1受け面に当接する第1当接面を有することを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項3に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第2凸部は、当該第2凸部の先端に前記第2受け面と略平行に形成され、当該第2受け面に当接する第2当接面を有することを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項4に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1当接面及び前記第2当接面の少なくとも一方には、凹部が形成されていることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1受け面は、前記第1移動方向に延びる形状に形成され、
    前記第2受け面は、前記第2移動方向に延びる形状に形成されていることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項6に記載のプロジェクターにおいて、
    前記支持部材、前記第1移動部材、及び前記第2移動部材のそれぞれは、前記中心軸に沿って見た場合、略中央部分に開口部を有し、
    前記第1受け面は、前記支持部材及び前記第1移動部材のいずれかの外縁で、かつ、前記開口部を挟む位置にそれぞれ形成され、
    前記第2受け面は、前記第1移動部材及び前記第2移動部材のいずれかの外縁で、かつ、前記開口部を挟む位置にそれぞれ形成されていることを特徴とするプロジェクター。
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