JP6318711B2 - 移動装置及びプロジェクター - Google Patents
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Description
また、スライドレールは、投射光学装置の中心軸に沿って移動部材及び支持部材を見た場合に、当該投射光学装置の外側に配置する必要がある。しかしながら、スライドレールが上記のように配置されると、投射光学装置の中心軸からスライドレールの外側端部までの寸法が大きくなり、移動部材及び支持部材を有する投射位置調整機構が大きくなるという問題がある。
上記第1態様によれば、ガイド部材は、投射光学装置の中心軸に直交する方向に上記厚さ方向が沿うように配置される。また、当該ガイド部材を構成する第1レールは、上記厚さ方向に直交する面を対向させて、支持部材及び移動部材の一方の部材に固定され、第2レールは、当該厚さ方向に直交する面を対向させて、他方の部材に固定される板状体に固定される。これによれば、落下等の衝撃によって、投射光学装置の中心軸に沿って支持部材から移動部材が離れる方向の応力が加わった場合でも、第1レール及び第2レールの一方から他方が剥がれることを抑制できる。また、ガイド部材は、投射光学装置の中心軸に直交する方向に上記厚さ方向が沿うように配置されているので、投射光学装置の中心軸に沿って見た場合、当該投射光学装置の中心軸からガイド部材の外側端部までの寸法を小さくすることができる。従って、移動装置の小型化を図ることができる。
このような板状体は、ステンレス鋼により形成できる。
上記第1態様によれば、上記他方の部材に取り付けられ、かつ、上記第2レールが固定される板状体が、ガイド部材の厚さ方向にばね特性を有することにより、落下等の衝撃が加わって第1レールに対して第2レールが近接及び離間する方向に移動する場合でも、当該第2レールの動きに合わせて板状体が変形することで、第1レールと第2レールとの剥離、ひいては、他方の部材と一方の部材との剥離の発生を抑制できる。従って、投射光学装置を安定して保持できる。
上記第1態様によれば、上記他方の部材が有する板状体取付部に板状体の一部が取り付けられることにより、当該板状体が投射光学装置の中心軸に直交する方向に突出することを抑制できる。従って、移動装置の小型化を図ることができる。
ここで、板状体の一部が配置される板状体取付部の底面と、当該板状体に対向する第2レールの面(第2レールにおいて上記厚さ方向に直交する面)とが略面一でない場合、当該第2レールの面と板状体との間の寸法が大きくなる。この場合、第2レールに作用する板状体の引張力が大きくなり、落下等の衝撃が生じた場合に、第1レールから離間する方向への第2レールの負荷が大きくなる。
これに対し、上記底面と上記第2レールの面とが略面一であることにより、当該第2レールの面と板状体との間の寸法を小さくすることができるので、板状体による上記引張力を小さくすることができる。従って、落下等の衝撃が加わった場合でも、第1レールからの第2レールの剥離、ひいては、他方の部材と一方の部材との剥離の発生を確実に抑制でき、投射光学装置を安定して保持できる。
上記第1態様では、一方の部材が有するレール取付部内に第1レールが配置されるので、投射光学装置の中心軸から第1レールまでの寸法を一層小さくすることができる。従って、移動装置の小型化を図ることができる。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係る移動装置と同様の効果を奏することができ、これにより、プロジェクターの製造コストを低減できる。
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の外観を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、内部に設けられた光源から出射された光束を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2を備える。
外装筐体2は、プロジェクター1の装置本体10(図2参照)を収納する略直方体形状の筐体であり、アッパーケース21及びロアーケース22が組み合わされて構成されている。これらのうち、アッパーケース21は、天面部2Aと、正面部2C、背面部2D及び左右の側面部2E,2Fのそれぞれの一部とを構成する。また、ロアーケース22は、底面部2Bと、正面部2C、背面部2D及び側面部2E,2Fのそれぞれの一部とを構成する。
これらのうち、正面部2Cには、投射光学装置36の一部が開口部2C1を介して露出しており、当該投射光学装置36により上記画像が投射される。
図2は、装置本体10を構成する光学ユニット3を示す平面図である。
装置本体10は、図2に示すように、光学ユニット3及び投射位置調整装置4を備える。この他、図示を省略するが、装置本体10は、プロジェクター1の構成部品を冷却する冷却装置、プロジェクター1の構成部材に電力を供給する電源装置、及び、プロジェクター1の動作を制御する制御装置等を備える。
光学ユニット3は、上記制御装置から入力される画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この光学ユニット3は、光出射装置31、照明光学装置32、色分離装置33、リレー装置34、電気光学装置35、投射光学装置36及び光学部品用筐体37を備える。
調光装置321は、図示を省略するが、通過する光束の一部を遮蔽して通過光量を調整することで、後述する液晶ライトバルブ353に入射される光量を調整し、ひいては、投射される画像の輝度を調整する。
UVフィルター322は、入射される光束のうち、紫外領域の光を反射させる。このUVフィルター322は、入射される光束の中心軸に対して傾斜して配置され、反射された紫外領域の光がUVフィルター322を介して光源装置311,312に入射されることを抑制している。
光学フィルター324は、入射される光束のうち、所定波長の光の透過を抑制するものであり、当該光束の光路上に挿抜可能に構成されている。
光学フィルター324に対して光出射側に位置する第2レンズアレイ325は、第1レンズアレイ323が有する複数の小レンズに対応する複数の小レンズを有し、それぞれの小レンズに入射される各部分光束を、重畳レンズ327とともに後述する液晶ライトバルブ353に重畳させる。
偏光変換素子326は、入射される光の偏光方向を一種類に揃える。
リレー装置34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343及び反射ミラー342,344を備え、色分離装置33で分離された赤色光を、赤色光用のフィールドレンズ351に導く。
これらのうち、光変調装置としての液晶ライトバルブ353は、上記画像情報に応じて入射側偏光板352から入射される光を変調する液晶パネルと、当該液晶パネルから入射される光束のうち一定方向の偏光光を透過する出射側偏光板と、を有する。
色合成装置354は、本実施形態では、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなすクロスダイクロイックプリズムである。この色合成装置354は、各直角プリズムの界面に形成された2つの誘電体多層膜により、各液晶ライトバルブ353により変調された各色光(画像を形成する各色光)を合成して、投射光学装置36に出射する。
ズーム調整装置362及びフォーカス調整装置363は、それぞれ鏡筒361に設けられ、それぞれズームレンズ及びフォーカスレンズを投射光学装置36の中心軸(光軸)に沿って進退させることで、投射画像のズーム状態及びフォーカス状態を調整する。
部品収納部材371は、上記光出射装置31の反射ミラー313、上記各装置32〜34、並びに、電気光学装置35のフィールドレンズ351及び入射側偏光板352を含む光学部品を内部に収納する。この部品収納部材371内に当該光学部品を収納するための開口部372は、蓋状部材により閉塞される。
図3及び図4は、投射光学装置36及び投射位置調整装置4を光入射側及び光出射側からそれぞれ見た斜視図である。また、図5は、投射位置調整装置4を光出射側から見た斜視図である。なお、図5では、第2移動部材7を構成する出射側部材72の図示を省略している。
以下の説明では、投射光学装置36の中心軸に沿って光が進行する方向をZ方向とし、当該Z方向に直交し、かつ、互いに直交する方向をX方向及びY方向とする。以下では、Z方向は、水平方向に沿うこととし、Y方向は、鉛直方向に沿って下から上に向かう方向とし、X方向は、Z方向に沿って見た場合に水平方向に沿って右から左に向かう方向とする。更に、Z方向側とは、Z方向における下流側(Z方向先端側)を指し、Z方向とは反対側とは、Z方向における上流側(Z方向基端側)を指す。他の方向も同様である。
このような投射位置調整装置4は、支持部材5に対して第1移動部材6が配置され、当該第1移動部材6に対して第2移動部材7が配置された後、各スライドレール8及び駆動装置9(91,92)が取り付けられることで組み立てられる。
図6は、スライドレール8を示す斜視図である。
ここで、先にスライドレール8について説明する。
スライドレール8は、本発明のガイド部材に相当する。このスライドレール8は、図6に示すように、互いに相対的に直線運動可能なアウターレール81及びインナーレール82の間にボール等の転動体が収容された構成を有する。すなわち、スライドレール8は、アウターレール81及びインナーレール82の一方のレールが他方のレールに対して直線的にスライド移動する際に、転動体が転動体転走面を転送することで、他方のレールに対する一方のレールの摺動抵抗を小さくし、当該一方のレールを円滑に移動可能に構成した軌道部材である。
アウターレール81及びインナーレール82は、それぞれ第2レール及び第1レールに相当し、それぞれスライドレール8の厚さ方向(図6におけるT方向)に沿って互いに対向するように組み合わされる。これらレール81,82は、それぞれ当該厚さ方向に直交し、かつ、各レール81,82の取付部位に当接する当接面81A,82Aを有する。
このようなスライドレール8(8A〜8D)は、図7に示すように、投射位置調整装置4に4つ組み込まれている。これらのうち、スライドレール8A,8Bは、厚さ方向がX方向(投射光学装置36の中心軸に沿うZ方向に直交するX方向)に沿うように、支持部材5に取り付けられる板状体PLと第1移動部材6との間に設けられる。また、スライドレール8C,8Dは、厚さ方向がY方向(投射光学装置36の中心軸に沿うZ方向に直交するY方向)に沿うように、第1移動部材6に取り付けられる板状体PLと第2移動部材7との間に設けられる。
これらスライドレール8の取付については、後に詳述する。
駆動装置9は、図5及び図7に示すように、第1移動部材6をY方向に沿って移動させる駆動力を発生させる第1駆動装置91と、第2移動部材7をX方向に沿って移動させる駆動力を発生させる第2駆動装置92と、を備える。これら各駆動装置91,92は、それぞれ、上記制御装置により駆動が制御されるモーター9Aと、当該モーター9Aの回転軸に設けられるかさ歯車9Bと、当該モーター9Aが取り付けられる板状の取付部材9Cと、を備える。そして、第1駆動装置91の取付部材9Cは、支持部材5に取り付けられ、第2駆動装置92の取付部材9Cは、第1移動部材6に取り付けられる。
図8は、支持部材5を示す斜視図である。
支持部材5は、ロアーケース22の内面に固定され、第1移動部材6をY方向に摺動可能に支持する。この支持部材5は、図8に示すように、本体部51と、一対の延出部52と、を有する。
本体部51は、Z方向に沿って見た場合に矩形枠状に形成されている。すなわち、本体部51は、Y方向に沿う側面部511,512と、X方向に沿う側面部513,514と、これら側面部511〜514により端縁が形成される略矩形状の開口部515と、を有する。この開口部515には、投射光学装置36が挿通される。
側面部513,514におけるX方向の略中央には、Z方向に凹む凹部5131,5141が形成されている。これら凹部5131,5141は、第1移動部材6にスライドレール8を配置する際のスペースを確保するための部位である。
各延出部52におけるY方向とは反対側の端部には、Z方向とは反対方向に更に延出する固定部521が設けられており、当該固定部521を挿通するねじ(図示省略)により、支持部材5がロアーケース22の内面に固定される。
図9は、第1移動部材を示す斜視図である。
第1移動部材6は、支持部材5に対してZ方向側に位置し、上記第1駆動装置91により、上記端面51Aに沿ってY方向及びY方向とは反対方向に移動する他、第2移動部材7を移動可能に支持する。すなわち、第1移動部材6は、第2移動部材7との関係では、当該第2移動部材7を移動可能に支持する支持部材となる。
この第1移動部材6は、図9に示すように、Z方向に沿って見た場合に矩形枠状に形成されている。すなわち、第1移動部材6は、Y方向に沿う側面部61,62と、X方向に沿う側面部63,64と、これら側面部61〜64により端縁が形成される略矩形状の開口部65と、を有する。この開口部65には、投射光学装置36が挿通される。
また、当該端面6Aにおいて、X方向側で、かつ、Y方向とは反対側の位置には、当該第2駆動装置92と噛合するスクリューギアSGが配置される配置部6A2が設けられている。これら配置部6A2及びスクリューギアSGについては、後に詳述する。
第2移動部材7は、第1移動部材6に対してZ方向側に位置し、当該第1移動部材6の端面6Aに沿ってX方向及びX方向とは反対方向に移動する。この第2移動部材7は、図4に示すように、端面6Aと対向する入射側部材71と、当該入射側部材71に対してZ方向側に位置する出射側部材72とを有する。
これらのうち、出射側部材72は、略矩形状に形成された板状部材であり、入射側部材71に対してねじにより固定される。この出射側部材72は、略中央に略円形状の開口部721を有し、当該開口部721には、投射光学装置36が挿通される。そして、出射側部材72と入射側部材71とが互いにねじにより固定されることで、投射光学装置36の鏡筒361から径方向に突出するフランジ部(図示省略)が挟持され、これにより、当該投射光学装置36が、第2移動部材7に保持される。
入射側部材71は、図10に示すように、Z方向に沿って見た場合に矩形枠状に形成されている。すなわち、入射側部材71は、Y方向に沿う側面部711,712と、X方向に沿う側面部713,714と、これら側面部711〜714により端縁が形成される略矩形状の開口部715と、を有する。この開口部715には、投射光学装置36が挿通される。
更に、端面71Aにおいて、X方向側で、かつ、Y方向とは反対側の位置には、上記配置部6A2に設けられたスクリューギアSGと噛合する噛合部材EM(図11及び図12参照)が取り付けられる取付部71A2が設けられている。
図11は、投射位置調整装置4をZ方向側から見た斜視図である。
支持部材5には、上記のように、第1駆動装置91が取り付けられ、第1移動部材6には、第2駆動装置92が取り付けられる。具体的には、図11に示すように、第1駆動装置91は、支持部材5におけるX方向とは反対側で、かつ、Y方向とは反対側の位置に取り付けられ、第2駆動装置92は、第1移動部材6におけるX方向側で、かつ、Y方向とは反対側の位置に取り付けられる。
第1駆動装置91に応じた支持部材5の位置には、図12に示すように、軸受BRを介してスクリューギアSGを支持する支持部51A2を有する配置部51A1が設けられている。また、第1移動部材6における上記取付部6A1には、当該スクリューギアSGと噛合する噛合部材EMが、弾性部材ESを介してねじにより取り付けられている。
このスクリューギアSGには、第1駆動装置91を構成するかさ歯車9Bが噛合しており、当該かさ歯車9Bの回転に伴ってスクリューギアSGが回転されると、噛合部材EMが固定された第1移動部材6が、当該スクリューギアSGの中心軸に沿う方向(すなわちY方向)に支持部材5に対して移動する。
このスクリューギアSGには、第2駆動装置92を構成するかさ歯車9B(図5参照)が噛合しており、当該かさ歯車9Bの回転に伴ってスクリューギアSGが回転されると、噛合部材EMが固定された第2移動部材7(入射側部材71)が、当該スクリューギアSGの中心軸に沿う方向(すなわちX方向)に第1移動部材6に対して移動する。
これにより、投射光学装置36が、当該投射光学装置36の中心軸に直交する方向であるX方向及びY方向に沿って移動され、当該投射光学装置36により投射される画像の被投射面上の位置が調整される。
上記スライドレール8(8A〜8D)は、図5及び図7に示したように、支持部材5及び第1移動部材6におけるX方向側の位置及びX方向とは反対側の位置にそれぞれ固定される他、第1移動部材6及び第2移動部材7におけるY方向側の位置及びY方向とは反対側の位置にそれぞれ固定される。
固定部PL1には、図示を省略するが、複数の孔部が形成されており、それぞれの孔部を挿通するねじにより当該固定部PL1にアウターレール81が固定される他、板状体PLが上記取付部5111,5121,631,641に取り付けられる。
具体的に、スライドレール8Cを構成するインナーレール82は、図13に示すように、当接面82Aが入射側部材71においてY方向とは反対方向に凹んだ取付部7131(レール取付部)に当接された状態で、当該インナーレール82を挿通するねじS1により固定される。
また、スライドレール8Cを構成するアウターレール81は、第1移動部材6における凹状の取付部631にねじS2によって一部が固定される板状体PLの固定部PL1に、ねじS3により固定される。すなわち、当該アウターレール81の当接面81Aは、固定部PL1において当該当接面81Aと対向する面に当接される。
このような関係は、取付部5111の底面及びスライドレール8Aの当接面81A、取付部5121の底面及びスライドレール8Bの当接面81A、並びに、取付部641の底面及びスライドレール8Dの当接面81Aにおいても同様である。
このため、落下等の衝撃が投射位置調整装置4に加わり、アウターレール81が板状体PLに対して近接及び離間する方向に瞬間的に移動した場合でも、当該板状体PLが変形して、当該アウターレール81の移動に追従することにより、当該アウターレール81とインナーレール82との剥離を抑制できる。
ガイド部材としてのスライドレール8は、投射光学装置36の中心軸に直交する方向であるX方向及びY方向に、当該スライドレール8の厚さ方向(上記T方向)が沿うように配置される。この際、スライドレール8A,8Bでは、インナーレール82(第1レール)は、上記厚さ方向に直交する当接面82Aを対向させて第1移動部材6に固定され、アウターレール81(第2レール)は、当該厚さ方向に直交する当接面81Aを対向させて支持部材5に取り付けられる板状体PLに固定される。また、スライドレール8C,8Dでは、インナーレール82は、当接面82Aを対向させて第2移動部材7に固定され、アウターレール81は、当接面81Aを対向させて第1移動部材6に取り付けられる板状体PLに固定される。
更に、製造誤差等により、スライドレール8の厚さ寸法がばらつく場合でも、それぞれのスライドレール8のアウターレール81が、支持部材5及び第1移動部材6に取り付けられる板状体PLに固定されるので、当該板状体PLへの固定時に、当該厚さ寸法のばらつきを吸収できる。これによれば、設置される位置の寸法に適したスライドレール8を選別する必要がなく、また、部品の製造誤差を厳密に管理する必要がそれほどない。従って、投射位置調整装置4を構成する部品の歩留まり、ひいては、投射位置調整装置4の歩留まりを向上でき、の製造コストを低減できる。
これに対し、底面631Aと当接面81Aとが略面一であることにより、当該当接面81Aと板状体PLとの間の寸法を小さくすることができる。従って、板状体PLによる上記引張力を小さくすることができ、落下等の衝撃が加わった場合でも、インナーレール82からのアウターレール81の剥離、ひいては、支持部材5、第1移動部材6及び第2移動部材7の剥離の発生を抑制できる。従って、投射光学装置36を安定して保持できる。
なお、他の取付部5111,5121,641の底面と、これら取付部5111,5121,641に取り付けられる板状体PLに固定されるアウターレール81の当接面81Aも略面一となっており、これらにより、上記と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を備えるが、板状体PLに対するスライドレール8の位置を調整するために、薄板を介してスライドレール8のインナーレール82を固定する点で、当該プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るプロジェクターは、投射位置調整装置4に代えて投射位置調整装置4Aを備える他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。また、投射位置調整装置4Aは、薄板TPを更に備える他は、上記投射位置調整装置4と同様の構成及び機能を有する。
投射位置調整装置4Aでは、薄板TPは、図14に示すように、各スライドレール8(8A〜8D)を構成するインナーレール82の当接面82Aと、当該当接面82Aに対向する取付部611,621,7131,7141との間に介装されている。
薄板TPは、金属製部材であり、図14及び図15に示すように、略矩形状の本体部TP1と、当該本体部TP1の端部が折り曲げられて形成された把持部TP2と、を有する。この把持部TP2は、薄板TPを設置する際に把持される部位である。
本体部TP1は、当接面82Aと取付部611,621,7131,7141との間に介装される部位であり、当該本体部TP1の厚さ寸法だけ、当該取付部611,621,7131,7141と当接面82Aとの間の寸法を調整できる。そして、このような薄板TPを必要に応じて1つ、或いは、それ以上介装することにより、板状体PLとアウターレール81の当接面81Aとの間の寸法を調整できる。
このような本実施形態に係るプロジェクターによれば、上記プロジェクター1と同様の効果を奏することができる。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、スライドレール8A,8Bのインナーレール82は、第1移動部材6に固定され、アウターレール81は、板状体PLを介して支持部材5に固定された。また、スライドレール8C,8Dのインナーレール82は、第2移動部材7に固定され、アウターレール81は、板状体PLを介して第1移動部材6に固定された。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、インナーレール82が板状体PLにより固定される構成としてもよい。また、インナーレール82及びアウターレール81の向きが逆であってもよい。例えば、スライドレール8Aのインナーレール82が支持部材5に固定され、アウターレール81が第1移動部材6に固定されてもよい。
また、板状体PLは、把持部PL2を有するとしたが、省略した構成としてもよい。
上記各実施形態では、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶ライトバルブ353を用いていたが、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶ライトバルブを用いてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
上記各実施形態では、光出射装置31は、光源装置311,312と、当該各光源装置311,312から出射された光をそれぞれ照明光学装置32に向けて反射させる反射ミラー313とを有する構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、光源装置の数は1つでもよく、3つ以上でもよい。なお、光源装置が1つの場合には、反射ミラーを省略できる。
Claims (7)
- 画像を投射する投射光学装置の中心軸に対する直交方向に前記投射光学装置を移動させる移動装置であって、
前記投射光学装置を保持し、前記直交方向に移動する移動部材と、
前記移動部材を移動可能に支持する支持部材と、
前記支持部材に対する前記移動部材の移動を案内するガイド部材と、を備え、
前記ガイド部材は、当該ガイド部材の厚さ方向に互いに対向し、かつ、互いに相対的に直線移動可能な第1レール及び第2レールを有し、前記厚さ方向が前記投射光学装置の中心軸および前記直交方向に直交する方向に沿うように配置され、
前記第1レールは、前記支持部材及び前記移動部材の一方の部材に固定され、
前記第2レールは、前記支持部材及び前記移動部材の他方の部材に取り付けられる板状体に固定され、
前記板状体は、平板状の固定部を有し、
前記平板状の固定部は、前記投射光学装置の中心軸および前記直交方向に沿って設けられ、
前記第2レールは、前記厚さ方向に直交する面を前記平板状の固定部に対向させて、前記平板状の固定部の一部に固定されることを特徴とする移動装置。 - 請求項1に記載の移動装置において、
前記一方の部材は、前記第1レールが固定されるレール取付部を有し、
前記他方の部材は、前記平板状の固定部の他の一部が固定される板状体取付部を有し、
前記レール取付部は、前記投射光学装置の中心軸および前記直交方向に沿って設けられ、
前記板状体取付部は、前記投射光学装置の中心軸および前記直交方向に沿って設けられ、
前記第1レールは、前記厚さ方向に直交する面を前記レール取付部に対向させて、前記レール取付部に固定されることを特徴とする移動装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の移動装置において、
前記直交方向に沿って中心軸を有し、前記他方の部材に設けられるスクリューギアと、
前記スクリューギアに噛合し、前記一方の部材に設けられる噛合部材と、
前記噛合部材と前記一方の部材との間に設けられる弾性部材と、を備え、
前記スクリューギアが回転することにより、前記移動部材を前記支持部材に対して移動させることを特徴とする移動装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の移動装置において、
前記板状体は、前記厚さ方向にばね特性を有することを特徴とする移動装置。 - 請求項2から請求項4のいずれかに記載の移動装置において、
前記板状体取付部は、凹状であり、
前記板状体取付部の底面と、前記第2レールにおいて前記板状体と対向する面とは、略面一であることを特徴とする移動装置。 - 請求項2から請求項5のいずれかに記載の移動装置において、
前記レール取付部は、前記厚さ方向に凹んでいることを特徴とする移動装置。 - 画像を投射する投射光学装置と、
前記投射光学装置を移動させる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の移動装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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