JP2009271448A - 画像投射光学ユニット及び画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度上昇による投射光学系の焦点位置の変動を低減する。
【解決手段】画像投射光学ユニットは、光変調素子306R,G,Bで変調された光束を、導光光学系320を介して投射光学系330に導き、該投射光学系によって被投射面に投射する。投射光学系は、第1の光学素子331〜335と、該第1の光学素子よりも導光光学系側に配置された第2の光学素子336とを含む。該光学ユニットは、導光光学系を保持する光学系保持部材114と、第1の光学素子を保持する第1の保持部材101〜106と、光学系保持部材に固定され、第1の保持部材を保持する固定部材107と、第2の光学素子を保持する第2の保持部材106とを有する。第2の保持部材は、光学系保持部材に取り付けられており、第2の保持部材の熱膨張によって、温度上昇による投射光学系の焦点位置の変化を打ち消す方向に第2の光学素子を変位させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、プロジェクタ等の画像投射装置に用いられる、投射光学系を含む画像投射光学ユニットに関する。
プロジェクタには、光源からの光を液晶パネル等の光変調素子により変調し、投射レンズによってスクリーン等の被投射面に投射する光学ユニットが搭載されている。このようなプロジェクタでは、画像投射中に光源からの光を常時受ける投射レンズの温度が上昇する。そして、該温度上昇によって、投射レンズを構成する光学素子の屈折率や光学素子間の間隔が変動し、投射レンズの焦点位置が変動する。焦点位置の変動は、投射画像の画質を劣化させる。
特許文献1には、レンズ系を構成する複数のレンズを同一の支持部材により支持し、該支持部材の熱膨張によってレンズ間の間隔が変動することによるレンズ系の焦点位置の変動を、温度上昇による各レンズの屈折率変動を利用して打ち消す技術が開示されている。
特許文献2には、外鏡筒と光学素子を保持した内鏡筒とを有し、外鏡筒と内鏡筒の間に温度変化反応素子を配置した投射レンズが開示されている。この投射レンズでは、温度上昇による投射レンズの焦点位置の変動を、温度変化反応素子によって内鏡筒を変位させることで打ち消すようにしている。
また、特許文献3には、投射レンズのうち最も液晶パネル側の光学素子をバックフォーカス調整素子として用い、該バックフォーカス調整素子を色分解合成ユニットに保持させたプロジェクタが開示されている。これにより、投射レンズを色分解合成ユニットに取り付けた状態で、投射レンズのバックフォーカス調整を行うことができる。
特開2003−177295号公報 特開平7−301738号公報 特開2003−43582号公報
特許文献1に開示された技術では、温度上昇によってレンズ系の焦点位置の変動を精度良く打ち消すことができる屈折率変動が生ずるレンズ材料の選択が必要となる。しかしながら、実際上このようなレンズ材料の選択は困難であり、またレンズ材料の選択の幅をきわめて狭める等の欠点がある。
また、特許文献2に開示された投射レンズでは、投射レンズの本来の機能には関係のない温度変化反応素子が必要となるだけでなく、温度変化反応素子によって内鏡筒を変位可能とする複雑な構造が必要となる。
また、特許文献3にて開示されたバックフォーカス調整素子を移動させることにより、温度上昇による投射レンズの焦点位置変動を補正することも考えられる。しかし、この場合、温度変化による投射レンズの焦点位置が変動するたびにバックフォーカス調整素子の位置を再調整する必要があり、現実的ではない。
本発明は、投射光学系を構成する光学素子の材料に依存せず、かつ簡単な構成で、温度上昇による投射光学系の焦点位置の変動を低減できるようにした画像投射光学ユニット、及びこれを備えた画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての画像投射光学ユニットは、光変調素子で変調された光束を、導光光学系を介して投射光学系に導き、該投射光学系によって被投射面に投射する画像投射光学ユニットである。投射光学系は、第1の光学素子と、該第1の光学素子よりも導光光学系側に配置された第2の光学素子とを含む。該光学ユニットは、導光光学系を保持する光学系保持部材と、第1の光学素子を保持する第1の保持部材と、光学系保持部材に固定され、第1の保持部材を保持する固定部材と、第2の光学素子を保持する第2の保持部材とを有する。そして、第2の保持部材は、固定部材を介さずに光学系保持部材に取り付けられており、該第2の保持部材の熱膨張によって、温度上昇による投射光学系の焦点位置の変化を打ち消す方向に第2の光学素子を変位させることを特徴とする。
なお、上記画像投射光学ユニットを有する画像投射装置も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、第2の保持部材の熱膨張によって、投射光学系の焦点位置の変動を打ち消す方向に第2の光学素子を変位させるので、第2の光学素子の材料に依存せず、かつ簡単な構成で、温度上昇による投射光学系の焦点位置の変動を低減することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である画像投射光学ユニットを備えたプロジェクタ(画像投射装置)の外観を示している。
プロジェクタ200の筐体内には、後述する光源ランプ、照明光学系、色分解合成光学系及び液晶パネル(光変調素子:画像形成素子ともいう)を収容した、不図示の光学ボックスが収納されている。光学ボックスの光射出部には、投射光学系を収容した投射レンズ鏡筒100が配置されている。投射レンズ鏡筒100(すなわち、投射光学系)は、プロジェクタ200の筐体の前面に形成された開口を通して、不図示のスクリーンや壁等の被投射面に画像(光源ランプからの光束であって光変調素子により変調された光束)を投射する。
図2には、画像投射光学ユニット300の光学構成を示している。画像投射光学ユニット300は、照明光学系303、導光光学系としての色分解合成光学系320、複数(本実施例では3つ)の反射型液晶パネル306R,306G,306B及び投射光学系330により構成されている。
309は光源ランプであり、無偏光な白色光を発する。
照明光学系303は、光源ランプ309からの光束を複数の光束に分割するレンズアレイや、無偏光光を一定の偏光方向を有する直線偏光光に変換する偏光変換素子や、上記分割された複数の光束を各液晶パネル上で重ね合わるコンデンサーレンズ等を含む。また、光路を折り曲げるミラーも照明光学系303に含まれる。
照明光学系303から射出した光(上記複数の光束)は、導光光学系としての色分解合成光学系320に入射する。色分解合成光学系320には、ダイクロイックミラー304及び第1〜第3の偏光ビームスプリッタ305a〜305cが含まれており、照明光学系303からの光は、これらの光学素子によって色分解される。
具体的には、ダイクロイックミラー304で反射した緑光(波長505〜580nm)は、第1の偏光ビームスプリッタ305aを透過して、反射型液晶パネル306Gに導かれてこれを照明する。また、ダイクロイックミラー304を透過した赤光(波長590〜650nm)と青光(波長430〜495nm)は、第2の偏光ビームスプリッタ305bに入射する。
第2の偏光ビームスプリッタ305bで反射した赤光は、反射型液晶パネル306Rに導かれてこれを照明する。また、第2の偏光ビームスプリッタ305bを透過した青光は、反射型液晶パネル306Bに導かれてこれを照明する。
不図示の液晶駆動回路には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置が接続されている。液晶駆動回路は、画像供給装置から入力された画像情報に基づいて反射型液晶パネル306R,306G,306Bを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。これにより、各反射型液晶パネルに入射した光は、反射されるとともに原画に応じて変調(画像変調)される。
反射型液晶パネル306Gで反射及び変調された緑光は、第1の偏光ビームスプリッタ305aに再び入射し、該第1の偏光ビームスプリッタ305aで反射されて第3の偏光ビームスプリッタ305cに入射する。そして、第3の偏光ビームスプリッタ305cで反射されて投射光学系330に導かれる。
反射型液晶パネル306Rで反射及び変調された赤光は、第2の偏光ビームスプリッタ305bに再び入射し、該第2の偏光ビームスプリッタ305bを透過して第3の偏光ビームスプリッタ305cに入射する。そして、第3の偏光ビームスプリッタ305cを透過して投射光学系330に導かれる。
さらに、反射型液晶パネル306Bで反射及び変調された青光は、第2の偏光ビームスプリッタ305bに再び入射し、該第2の偏光ビームスプリッタ305bで反射されて第3の偏光ビームスプリッタ305cに入射する。そして、第3の偏光ビームスプリッタ305cを透過して投射光学系330に導かれる。
このように第3の偏光ビームスプリッタ305cによって色合成された、反射型液晶パネル306R,306G,306Bからの3色の光束は、投射光学系330によって不図示のスクリーン等の被投射面に拡大されて投射される。これにより、被投射面上には、画像供給装置から入力された画像情報に対応するカラー画像が表示される。
なお、ダイクロイックミラー304、偏光ビームスプリッタ305a〜305c及び反射型液晶パネル306G,306R,306Bの間には、偏光板、1/4波長板、色選択性偏光変換素子等の光学素子が配置されているが、ここでの説明は省略する。
また、投射光学系330は、被投射面側から順に配置された、第1レンズユニット331、第2レンズユニット332、第3レンズユニット333、第4レンズユニット334、第5レンズユニット335及び第6レンズユニット336により構成されている。第1〜第5レンズユニット331〜335は第1の光学素子に相当する。第1〜第5レンズユニット331〜335より色分解合成光学系320側(導光光学系側)に配置された、つまり第1〜第6レンズユニット331〜336のうち最も色分解合成光学系320側に配置された第6レンズユニット336は、第2の光学素子に相当する。100aは投射光学系330(投射レンズ100)の光軸である。
図3には、本実施例の投射レンズ100を分解して示している。ただし、上述した第1〜第6レンズユニット331〜336の図示は省略している。
101は第1レンズユニット331を保持する第1鏡筒、102は第2レンズユニット332を保持する第2鏡筒、103は第3レンズユニット333を保持する第3鏡筒である。104は第4レンズユニット334を保持する第4鏡筒、105は第5レンズユニット335を保持する第5鏡筒、106は第6レンズユニット336を保持する第6鏡筒である。第1〜第5鏡筒101〜105は第1の保持部材に相当し、第6鏡筒106は第2の保持部材に相当する。
107は固定部材として固定筒である。108はカム環、109はカムフォロア、110は外周にギアを設けたフォーカス環である。111は外周にギアを設けたズーム環である。112A,112Bはモータであり、113はこれらのモータ112A,112Bを保持するモータ保持部材である。モータ保持部材113は、固定筒107に取り付けられている。
114は光学系保持部材としての色分解合成系保持枠であり、上述した色分解合成光学系320を構成する複数の光学素子を保持している。この保持枠114は、不図示の光学ボックス内に固定される。
第1レンズユニット331は、フォーカスレンズユニットとして機能する。第1鏡筒101の外周には、フォーカス環110が配置されている。また、第1鏡筒101の外周には雄ヘリコイドネジが形成されており、該雄ヘリコイドネジは、固定筒107の内周に形成された雌ヘリコイドネジと係合している。モータ112Aの駆動力によってフォーカス環110が光軸回りで回転すると、上記ヘリコイドネジの係合作用によって第1鏡筒101(つまりは第1レンズユニット331)は光軸回りで回転しながら光軸方向に移動する。これにより、フォーカシングが行われる。
第2〜第5レンズユニット332〜335は、ズーム(変倍)レンズユニットとして機能する。第2〜第5鏡筒102〜105の外周面にはそれぞれ、周方向における120°毎の3箇所にカムフォロア(以下、第2〜第5カムフォロアという)109が取り付けられている。第2〜第5カムフォロア109はそれぞれ、固定筒107に形成された直進溝部107Aと、カム環108の外周面に形成された第2〜第5カム溝部108A〜108Dに係合している。また、カム環108の外周にはズーム環111が取り付けられている。さらに、カム環108は、固定筒107に対してバヨネット構造によって光軸方向への移動が阻止された状態で光軸回りで回転可能に取り付けられている。
モータ112Bの駆動力によってズーム環111が光軸回りで回転されると、カム環108は固定筒107に対して光軸方向の定位置において光軸回りで回転する。これにより、第2〜第5カム溝部108A〜108Dと第2〜第5カムフォロア109とのカム作用によって第2〜第5鏡筒102〜105(第2〜第5レンズユニット332〜335)が光軸方向に移動し、ズーミングが行われる。
第1〜第5鏡筒101〜105を内部に保持する固定筒107は、そのマウント部107Bが、色分解合成系保持枠114の第1のマウント部114Aに被投射面側からビス止めされることにより、色分解合成系保持枠114に固定される。
また、図4に拡大して示すように、第6レンズユニット336を保持する第6鏡筒106は、色分解合成系保持枠114の第2のマウント部114Bに、投射レンズ100(被投射面)側からビス止め(接着等でもよい)により固定される。ここで、第6鏡筒106は、第6レンズユニット336を保持する部分よりも色分解合成光学系320側に、色分解合成系保持枠114の第2のマウント部114Bに取り付けられるマウント部106Aを有する。第6鏡筒106は、固定筒107を介さずに、色分解合成系保持枠114に取り付けられている。
本実施例における第4及び第5レンズユニット334,335は、色収差の低減を目的として、異常部分分散ガラス(例えば、株式会社オハラ製のS-FPL51)により形成されている。この異常部分分散ガラスは、第1〜第3レンズユニット331〜333及び第6レンズユニット336を形成する通常のガラス材料に比べて、温度変化に対する屈折率の変動が大きい。このような異常部分分散ガラスにより形成された第4及び第5レンズユニット334,335を用いた投射光学系330(投射レンズ100)では、光源ランプ309からの光を受けることによって生ずる温度上昇によるオーバー方向への焦点位置の変動が大きい。
しかし、本実施例では、第6鏡筒106が固定筒107を介さずに色分離合成系保持枠114に取り付けられている。このため、温度上昇によって第6鏡筒106が熱膨張(特に、線膨張)すると、第6レンズユニット336が第5レンズユニット335側(第1の光学素子側)に変位し、投射光学系330の焦点位置がアンダー方向に変化する。このように、第6鏡筒106は、第6鏡筒106の熱膨張によって、温度上昇による投射光学系330の焦点位置のオーバー方向への変化を打ち消すアンダー方向に第6レンズユニット336を変位させる。特に、第6鏡筒106は、第6レンズユニット336を保持する部分とマウント部106Aとの間に光軸方向に延びる円筒部を有するので、該円筒部分の第5レンズユニット335側への熱膨張量(線膨張量)を大きくすることができる。
したがって、本実施例では、投射光学系330の焦点位置のオーバー方向への変動量と、第6レンズユニット336の変位による該焦点位置のアンダー方向へ変動量とが同じになるように第6鏡筒106(円筒部)の光軸方向長さや材料(樹脂等)を選定する。これにより、第6レンズユニット336の材料に依存することなく、簡単な構成で、温度上昇による投射光学系330の焦点位置の変動を焦点深度内に抑えられるように低減することができる。
ここで、図5を用いて、温度上昇による投射光学系の焦点位置の変動と、第6鏡筒の熱膨張による第6レンズユニットの変位との関係について説明する。
図5における上側の2つの図は、第6レンズユニット336を保持する第6鏡筒106を投射レンズ100(固定筒107)のマウント部107Aに取り付けた場合を示している。図中のLは、常温における該マウント部107Aから第6レンズユニット336のうち最も色分解合成光学系320側のレンズ面までの光軸方向での距離を示している。また、fは常温における第6レンズユニット336のうち最も色分解合成光学系320側のレンズ面から投射光学系の焦点位置までの距離(バックフォーカス)を示している。
この場合に常温から温度が上昇すると、異常部分分散ガラスにより形成された第4及び第5レンズユニットの屈折率が変動してオーバー方向への焦点位置の変動が生じる。しかも、第6鏡筒106が熱膨張してその光軸方向長さが増加することにより、第6レンズユニット336はマウント部107A及び第5レンズユニットから遠ざかる方向に変位する。これにより、距離LがLに増加し、投射光学系のバックフォーカスfはf1へと変化(増加)する。このときの
ピント変動量をΔFとした場合、ΔF=f−f+L−Lと表すことができる。f−f及びL−Lは共にオーバー方向へのピント変動量であるので、ピント変動量ΔFはオーバー方向への大きな値となる。
一方、本実施例のように、第6鏡筒106が固定筒107ではなく色分解合成系保持枠114に取り付けられている場合には、ピント変動量は以下のようになる。常温から温度が上昇すると、第4及び第5レンズユニットの屈折率が変動してオーバー方向へのピント変動が生じる。しかし、第6鏡筒106が熱膨張してその光軸方向長さが増加することによって第6レンズユニット336はマウント部107A及び第5レンズユニットに近づく方向に変位する。このため、距離LがLに減少する一方で、投射光学系のバックフォーカスfはfへと変化(増加)する。このときの
ピント変動量をΔF′とした場合、ΔF′=f−f+L−Lと表すことができる。f−fはオーバー方向へのピント変動量であるが、L−Lはアンダー方向へのピント変動量であるので、ΔF′はわずかなピント変動量となる。したがって、ピント変動量を焦点深度内に収めることが可能である。
図6には、本発明の実施例2である画像投射光学ユニットを備えたプロジェクタの光学構成を示している。本実施例の投射レンズ100′は、基本的に図3に示した実施例1の投射レンズ100と同じ構成を有するので、投射レンズ100′について説明する際には、図3中の符号を用いる。
画像投射光学ユニット500は、照明光学系503、導光光学系としての色分解合成光学系520、複数(本実施例では3つ)の透過型液晶パネル507R,507G,507B及び投射光学系530により構成されている。
509は光源ランプであり、無偏光な白色光を発する。
照明光学系503は、光源ランプ509からの光束を複数の光束に分割するレンズアレイや、無偏光光を一定の偏光方向を有する直線偏光光に変換する偏光変換素子や、上記分割された複数の光束を各液晶パネル上で重ね合わるコンデンサーレンズ等を含む。また、光路を折り曲げるミラーも照明光学系503に含まれる。
色分解合成光学系520において、504は第1ダイクロイックミラー、508は第2ダイクロイックミラーである。505,510はミラーであり、506R,506G,506Bはフィールドレンズである。
照明光学系503から射出した光(複数の光束)は、第1ダイクロイックミラー504によって色分解される。第1ダイクロイックミラー504を透過した青光は、ミラー505で反射され、フィールドレンズ506Bを透過して透過型液晶パネル507Bに導かれてこれを照明する。
本実施例でも、不図示の液晶駆動回路には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置が接続されている。該液晶駆動回路は、画像供給装置から入力された画像情報に応じて透過型液晶パネル507R,507G,507Bを駆動する。
透過型液晶パネル507Bで変調(画像変調)された青光は、色合成プリズム512で反射して、投射光学系530(投射レンズ100′)に導かれる。
第1ダイクロイックミラー504で反射した赤光及び緑光は、第2ダイクロイックミラー508でさらに色分解される。
第2ダイクロイックミラー508で反射された緑光は、フィールドレンズ506Gを透過して透過型液晶パネル507Gに導かれこれを照明する。透過型液晶パネル507Gで変調された緑光は、色合成プリズム512を透過して投射光学系530に導かれる。
第2ダイクロイックミラー508を透過した赤光は、ミラー510で反射され、フィールドレンズ506Rを透過して透過型液晶パネル507Rに導かれこれを照明する。透過型液晶パネル507Rで変調された赤光は、色合成プリズム512で反射して投射光学系530に導かれる。
色合成プリズム512で合成された、透過型液晶パネル507R,507G,507Bからの3色の光束は、投射光学系330によって被投射面に拡大投射される。これにより、被投射面上には、画像供給装置から入力された画像情報に対応するカラー画像が表示される。
本実施例でも、実施例1と同様に、投射レンズ100′のうち第6鏡筒106が固定筒107を介さずに色分離合成系保持枠114に取り付けられている。ただし、本実施例では、色分離合成系保持枠114は、図6に示した色分離合成光学系320を構成する複数の光学素子を保持している。
本実施例でも、第4及び第5レンズユニットは、異常部分分散ガラスにより形成されているので、投射光学系530が光源ランプ509からの光を受けることによって生ずる温度上昇により、投射光学系530の焦点位置がオーバー方向に大きく変動する。しかし、温度上昇によって第6鏡筒106が熱膨張(特に、線膨張)すると、第6レンズユニット(第2の光学素子)が第5レンズユニット側(第1の光学素子側)に変位し、投射光学系530の焦点位置がアンダー方向に変化する。このように、第6鏡筒106は、第6鏡筒106の熱膨張によって、温度上昇による投射光学系530の焦点位置のオーバー方向への変化を打ち消すアンダー方向に第6レンズユニットを変位させる。これにより、第6レンズユニットの材料に依存することなく、簡単な構成で、温度上昇による投射光学系530の焦点位置の変動を焦点深度内に抑えられるように低減することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記各実施例では、色分解合成光学系(導光光学系)を保持する光学系保持部材として、光学ユニットの筐体に対して取り付けられる色分解合成系保持枠114を示したが、光学ユニットの筐体を光学系保持部材としてもよい。また、導光光学系としては、色分解作用と色合成作用の両方を持つ色分解合成光学系でなくてもよく、複数の光変調素子からの光束を合成して投射光学系に導く色合成作用のみ有する色合成光学系であってもよい。
また、上記各実施例では、光変調素子として、反射型液晶パネルや透過型液晶パネルを用いた場合について説明したが、これらに代えて、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いてもよい。
本発明の実施例1である液晶プロジェクタの外観図。 実施例1の液晶プロジェクタの光学構成を示す側面図。 実施例1の液晶プロジェクタの画像投射光学ユニットを示す分解斜視図。 上記画像投射光学ユニットの一部を示す分解斜視図。 実施例1における投射光学系の焦点位置変動の抑制原理を説明する図。 本発明の実施例2である液晶プロジェクタの光学構成を示す平面図。
符号の説明
100,100′ 投射レンズ
101〜106 第1〜第6鏡筒
107 固定筒
114 色分離合成系保持枠
303,503 照明光学系
304,504,508 ダイクロイックミラー
305a,305b,305c 偏光ビームスプリッタ
306R,306G,306B 反射型液晶パネル
320,520 色分解合成光学系
330,530 投射光学系
331〜336 第1〜第6レンズユニット
506R,506G,506B フィールドレンズ
507R,507G,507B 透過型液晶パネル
309,509 光源ランプ
510 ミラー
512 色合成プリズム

Claims (6)

  1. 光変調素子で変調された光束を、導光光学系を介して投射光学系に導き、該投射光学系によって被投射面に投射する画像投射光学ユニットであって、
    前記投射光学系は、第1の光学素子と、該第1の光学素子よりも前記導光光学系側に配置された第2の光学素子とを含み、
    該光学ユニットは、
    前記導光光学系を保持する光学系保持部材と、
    前記第1の光学素子を保持する第1の保持部材と、
    前記光学系保持部材に固定され、前記第1の保持部材を保持する固定部材と、
    前記第2の光学素子を保持する第2の保持部材とを有し、
    前記第2の保持部材は、前記固定部材を介さずに前記光学系保持部材に取り付けられており、該第2の保持部材の熱膨張によって、温度上昇による前記投射光学系の焦点位置の変化を打ち消す方向に前記第2の光学素子を変位させることを特徴とする画像投射光学ユニット。
  2. 前記第2の保持部材は、該第2の保持部材の熱膨張によって前記第2の光学素子を前記第1の光学素子側に変位させることを特徴とする請求項1に記載の画像投射光学ユニット。
  3. 前記第2の保持部材は、前記第2の光学素子を保持する部分よりも前記導光光学系側に、前記光学系保持部材に取り付けられるマウント部を有することを特徴とする請求項3に記載の画像投射光学ユニット。
  4. 前記投射光学系は、異常部分分散ガラスにより形成された前記第1の光学素子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像投射光学ユニット。
  5. 前記導光光学系は、光源からの光束を色分解して複数の前記光変調素子に導き、該複数の光変調素子からの光束を合成して前記投射光学系に導くことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像投射光学ユニット。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の画像投射光学ユニットを有することを特徴とする画像投射装置。
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