JP4110867B2 - 電動パワーステアリング装置のecu - Google Patents
電動パワーステアリング装置のecu Download PDFInfo
- Publication number
- JP4110867B2 JP4110867B2 JP2002213598A JP2002213598A JP4110867B2 JP 4110867 B2 JP4110867 B2 JP 4110867B2 JP 2002213598 A JP2002213598 A JP 2002213598A JP 2002213598 A JP2002213598 A JP 2002213598A JP 4110867 B2 JP4110867 B2 JP 4110867B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- board
- ecu
- modules
- power
- electric power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動パワーステアリング装置のECUに関し、特に仕様に応じてECUの設計変更を容易にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の電動パワーステアリング装置として、例えば特開平11−115775号公報に示すように、図4において、装置の制御回路は、マイコンとその周辺回路用としての基板51(以下、CPU基板という)と、パワー素子実装用としての基板52(以下、パワー基板という)とからなる2枚基板構造で構成されている。
【0003】
このCPU基板51には、外部とのインターフェイス回路,マイクロコンピュータ,駆動回路,モータ電流検出アンプ回路などの比較的小電流の部品が実装され、パワー基板52には、発熱部品である半導体スイッチング素子やシャント抵抗などの比較的大電流の部品が実装される。このため、パワー基板52では、通常、ケースのベース部53などに放熱部材が取り付けられる。
【0004】
また、前記2枚基板51,52には、外部接続用のコネクタ部54が配され、コネクタやリード端子などを介してトルクセンサからの信号を受けたり、電動モータなどに制御信号を送るようになっている。さらに、ベース部53には、前記各基板51,52を電気的にシールドするためのカバー部55が配される。
【0005】
その結果、ECUは、前記2枚の基板51,52(CPU基板とパワー基板)およびコネクタ部54と、ベース部53,カバー部55という5つのモジュールで構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなECUは、モータの側面に放熱部材を介して配され、ECU内のパワー素子を熱伝導性のよい基板に搭載するとともに、パワー素子などで発生する熱を放熱部材を介して放熱させることにより、装置の小型化と信頼性の向上を図るものである。
【0007】
そのため、ECUの一部の仕様が異なると、全体の設計変更を余儀なくされる。仮に、パワー基板52だけを変更した場合、すべてのモジュールの設計変更が必要になるという面倒があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ECUを機能別に5つのモジュールに分割するとともに、仕様変更が生じても、変更部分を最小限に抑えて、低コスト化を図ることにある。
【0009】
本発明の上記目的は、マイコンおよびその周辺回路用基板としてのCPU基板と、パワー素子実装用基板としてのパワー基板と、前記各基板上の各素子を外部に接続するためのコネクタ部と、前記パワー基板の放熱機能を備えたベース部と、前記各基板を電気的にシールドするためのカバー部とを備え、前記CPU基板およびパワー基板を、予め標準モジュールとして規格化するとともに、該各基板を外部に接続するための前記コネクタ基板の接続形態も標準モジュールとして規格化し、仕様に応じて、機能別に分割された前記5つのモジュールからなるECUの設計を、モジュール単位で変更することができるようにすることにより、効果的に達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0012】
図1は、電動パワーステアリング装置Aの外観を示す図であり、それらの図において、電動モータ1に隣接してギアボックス2が配され、該ギアボックス2には、減速機が収納されている。
【0013】
また、ギアボックス2は、車両前方側(図1右側)に筒状のコラム3が延びていて、該コラム3内には、図示しないステアリングホイールに連結する入力軸4が配されている。これにより、電動モータ1の駆動により、減速機を介してステアリングホイールに補助操舵力を付与するようになっている。
【0014】
また、ギアボックス2の下方には、車速信号やトルク信号などの信号に基づいて、電動モータ1の回転などを制御するコントローラを収納するコントロールユニットとしてのECU5が配されている。
【0015】
また、ギアボックス2とECU5の上には、ロアブラケット6が配され、該ロアブラケット6を介して、ボルト7によってギアボックス2とECU5が一体的に結合されるようになっている。ここで、8は、EPSシステムを車両に取り付けるためのブラケットである。
【0016】
そして、上記ECU5は、図2に示すように、基部を形成するベース部9と、該ベース部9上に覆うように配された蓋状のカバー部10とで、箱状の外部ケースが構成される。また、上記ベース部9には、半導体スイッチング素子やシャント抵抗などの発熱性部品が取り付けられたパワー基板11が配され、該パワー基板11は、金属やセラミックなどの熱伝導性のよい材料で形成される。そのため、上記ベース部9は、パワー基板11で発生した熱を外部に逃がすようになっていて、放熱板としての機能も備えている。さらに、上記パワー基板11上には、マイコンや周辺回路などの制御回路などを配するCPU基板12が配され、ECU5内で、大きな電力を必要とするパワー基板11と、小さな電力を必要とするCPU基板12との2枚構造になっている。これらの基板11,12は、配線によってコネクタ基板13に接続され、例えばトルクセンサなどからの信号を受け、所定の処理を経て電動モータ1などに制御信号を出力するようになっている。
【0017】
さらに、上記各モジュール、すなわちベース部9,カバー部10,パワー基板11,CPU基板12,およびコネクタ基板13は、それぞれ標準モジュールとして規格化されていて、標準部品として準備される。そして、この標準モジュール間の組み合わせは、予め結合テーブルTとして記憶装置などに記憶され、クライアントの様々な要望に対応するように、仕様に応じて各標準モジュールを組み合わせて装置を構成することができるようになっている。
【0018】
なお、上記カバー部10は、パワー素子11やCPU基板12などの各基板を電気的にシールドするようになっている。
【0019】
従って、上記実施例では、ECU5は、パワー基板11,CPU基板12,コネクタ基板13、およびベース部9やカバー部10とから、5つのモジュールで構成される。すなわち、ECU5の機能別に5つのモジュールに分割されるので、クライアントからの仕様によって、例えばパワー基板11の機能だけを変更する場合、5つのモジュールのうち、パワー基板11だけを変更すればよく、他の4つのモジュールはそのままの仕様で製造したり、組み立てることができる。また、モジュール間の関係は、予め結合テーブルに記憶されているので、結合テーブルに基づいて、仕様に応じて誰でも簡単にモジュールを選択して組み立てることができる。
【0020】
よって、クライアントの仕様が異なっても、それに伴う変更部分を最小限に抑えることができ、ECUの低コスト化を図ることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る電動パワーステアリング装置のECUによると、マイコンおよびその周辺回路用基板としてのCPU基板と、パワー素子実装用基板としてのパワー基板と、前記各基板上の各素子を外部に接続するためのコネクタ部と、前記パワー基板の放熱機能を備えたベース部と、前記各基板を電気的にシールドするためのカバー部とを備え、該各モジュールを機能別に5つのモジュールに分割するとともに、モジュール間の結合形態を規格化することによって、仕様に応じて、モジュール単位でECUの設計を変更することができるようにした。しかも、これらのモジュール間の組み合わせは、予め結合テーブルに記憶されているので、該結合テーブルは、仕様に応じて各モジュールを組み合わせて、装置を構成することができる。これにより、ECUは、標準モジュールを組み合わせて装置を構成することができるが、クライアントの要望により、部品の仕様に変更があった場合でも、それに対応できるように、誰でも簡単に機能別にモジュールを選択して組み立てることができる。すなわち、仕様変更があった場合でも、変更部分だけを対象として取り替えればよく、変更部分を最小限に抑えて、クライアントの要望に応じ、仕様を簡単に変更することができ、ECUの低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置を側面から眺めた図である。
【図2】図1の電動パワーステアリング装置においてECUの内部構成を示す分解斜視図である。
【図3】上記ECUの内部モジュール間の結合テーブルを示す図である。
【図4】従来の電動パワーステアリング装置において制御部の内部構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 電動モータ
5 ECU
9 ベース部
10 カバー部
11 パワー基板
12 CPU基板
13 コネクタ基板
T 結合テーブル
Claims (1)
- マイコンおよびその周辺回路用基板としてのCPU基板と、パワー素子実装用基板としてのパワー基板と、前記各基板上の各素子を配線およびコネクタを介して外部に接続するコネクタ基板と、前記パワー基板の放熱機能を備えたベース部と、前記各基板を電気的にシールドするためのカバー部とを備え、
前記CPU基板およびパワー基板は、予め標準モジュールとして規格化されるとともに、該各基板を外部に接続するための前記コネクタ基板の接続形態も標準モジュールとして規格化され、
仕様に応じて、機能別に分割された前記5つのモジュールからなるECUの設計を、モジュール単位で変更することができるようにしたことを特徴とする電動パワーステアリング装置のECU。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213598A JP4110867B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 電動パワーステアリング装置のecu |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213598A JP4110867B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 電動パワーステアリング装置のecu |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004051032A JP2004051032A (ja) | 2004-02-19 |
JP4110867B2 true JP4110867B2 (ja) | 2008-07-02 |
Family
ID=31936154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002213598A Expired - Fee Related JP4110867B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 電動パワーステアリング装置のecu |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4110867B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4835084B2 (ja) * | 2005-09-29 | 2011-12-14 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
JP4668094B2 (ja) * | 2006-03-08 | 2011-04-13 | オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 | 電子機器 |
JP5229612B2 (ja) * | 2008-05-20 | 2013-07-03 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
JP5218140B2 (ja) * | 2009-02-19 | 2013-06-26 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002213598A patent/JP4110867B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004051032A (ja) | 2004-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7081691B2 (en) | Switching device for controlling large amount of current | |
JP6160575B2 (ja) | 駆動装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 | |
JP5408502B2 (ja) | 電子制御ユニット | |
JP6278695B2 (ja) | 電子制御ユニット、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 | |
JP3100834B2 (ja) | 電動式パワーステアリング回路装置 | |
JP3563835B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
US20130062137A1 (en) | Electric Power Steering System | |
JP5572608B2 (ja) | モータ駆動装置 | |
JP2004079576A (ja) | 電子制御装置 | |
JP6863875B2 (ja) | 電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置 | |
JPH11115775A (ja) | 電動式パワーステアリング制御装置 | |
JP2012200088A (ja) | モータ駆動装置、及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 | |
JP5298459B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH0930434A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP6661414B2 (ja) | 電動モータ制御装置 | |
JP4110867B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置のecu | |
JP2004031495A (ja) | 電子装置の放熱構造 | |
JP2000043740A (ja) | 電動式パワーステアリング回路装置 | |
JP5229612B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4203035B2 (ja) | 電動式パワーステアリング制御装置 | |
JP3808267B2 (ja) | 電動式パワーステアリング制御装置 | |
JP3716231B2 (ja) | 電動式パワーステアリング回路装置及びその製造方法 | |
JP2002127920A (ja) | 電動パワーステアリング装置のコントロールユニット | |
JP2009012631A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2004262400A (ja) | コンビネーションスイッチモジュール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070220 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070418 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080318 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080331 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4110867 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |