JP4109658B2 - 着信課金制御方法及び着信課金システム - Google Patents

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Description

本発明は、電話サービスにおける着信課金方法及び着信課金システムに係り、特に、IP電話機と他事業者のIP電話機との相互接続が可能な電話網における着信課金サービスを提供するための着信課金方法及び着信課金システムに関する。
VoIP(VoIP:Voice over Internet Protocol)技術を基盤としたIP(IP:Internet Protocol)電話が急速に普及し、既存の公衆回線電話網(PSTN:Public Switching Telephone Network)との相互接続についても実現が可能となった。次のステップとしては、異なるIP電話事業者間での相互接続の実現が求められるが、IP事業者毎に適用している呼接続プロトコルが異なる等の要因から、容易には実現できない。そこで、事業者が異なるIP電話網の相互接続に少なくとも1度、PSTNが呼の中継を行うことでIP事業者間の呼接続プロトコル種別の違いを吸収するという網構成が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
従来、IP電話は定額料金にてサービスが行われていることが多い為、通話料金無料のイメージが強いが、前述のようなPSTNによる中継や他IP電話事業者への着呼については、IP電話の発呼者に対して定額料金の他にPSTN網及び他事業者電話網の利用料金が発生し、電話使用料金の割高感を与えることになる。従って、これまでは必要視されていなかったが、従来からの高機能電話サービスの一つである着信課金サービスの需要が、IP電話間の相互接続においても高まることが考えられる。
着信課金サービスの一例として、PSTNにおいて特定の発信者からの着信に対して、着信側で課金する通信を可能とする着信課金方法及びシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。PSTNにおける着信課金サービスの概略を説明すると、共通線信号網を介して交換機と接続しているインテリジェントネットワーク(IN:Intelligent Network)装置内にある着信課金サービス提供用のデータベースに、着信課金サービス番号と着信課金サービス契約者の着呼先電話番号を対応付けて登録し、交換機が着信課金サービス契約者に対する発呼を検出した場合に、着呼先電話番号より着信課金サービス対象であることを識別して、該着信課金用電話番号をIN装置の一種である網サービス制御局に通知する。また、網サービス制御局は、該着信課金用電話番号に対応する電話番号をデータベースから検索して、該電話番号を発交換機に通知することで、発交換機に該電話番号に対する呼接続処理を実施させる。同時に、網サービス制御局は発交換機に対し発呼者への課金停止を指示する。通話終了時、網サービス制御局は通話料金の課金先を着呼先電話番号に設定した料金情報を作成し、料金計算センタに送信する。以上のような方法でPSTNでは着信課金サービスを提供している。
一方、PSTNとIP網の呼接続は、PSTNのSTM(Syncronous Transfer Mode:同期転送モード)音声信号データとIP音声パケットとの相互変換を行うメディアゲートウェイ(MG:Media Gateway)と、IP網に接続して共通線信号の送受信を行うシグナリングゲートウェイ(SG:Signaling Gateway)と、SGで受信した共通線信号をMGCP(MGCP:Media Gateway Control Protocol)等のMG制御用信号に変換して通信しMG制御を行うコールエージェント(CA:Call Agent)を配備することによりPSTNとIP網の相互接続を実現している(例えば、非特許文献2参照)。この方式の一例の概要を説明すれば、まず、IP電話加入者がIP電話からPSTN加入電話に対して発呼した場合、CAが発呼元電話番号及び着呼先電話番号を受信し、着呼先電話番号の上位数桁の局番を基に着信先PSTN加入電話を収容する交換機に接続するMGのIPアドレスをデータベースから検索し、任意の呼接続プロトコルに従ってMGと呼接続する。更に着呼先電話番号を基に交換機を介してPSTN加入電話と通話できる呼接続方式となっている。
また、PSTNとIP網の通話の呼接続による課金に関しては、例えば、CAがIP網内使用料金及びIP網とPSTN間で発生する事業者間接続料金を算出して、IP事業者がIP電話所有者に対して料金を請求する。また、着呼先であるPSTN加入電話を収容しているPSTNでは、交換機の使用料金を課金して、IP事業者に対して使用料金を請求するといった課金方式を採用している(例えば、非特許文献3参照)。
特開2001−309088号公報 「日経コミュニケーション」、日経BP社、2003年10月13日号、P91 「日経コミュニケーション」、日経BP社、2000年8月7日号、P104−105、図5 「日経コミュニケーション」、日経BP社、2003年3月3日号、P89、図2−2
以上のようにPSTNにおける着信課金サービスや、PSTNとIP網の電話相互接続については、各々実現されつつある技術であるが、PSTNが中継を行う異なる二つのIP電話事業者間での呼接続における着信課金サービスを行おうとした場合、上記技術の組合せだけでは、以下に述べるような課題が発生することとなる。
まず、課題のひとつとして、誤課金の発生が挙げられる。IP電話発呼・PSTN経由・他IP電話事業者網端末着呼の構成において、発呼者からの着信課金サービス番号を認識するのは、発呼者電話機を収容するIP網のCAになると想定できる。しかし、CAが着信課金サービス番号から着呼先電話番号を検出し、呼接続処理を実行したとしても、呼の接続先となるPSTN及び他IP電話事業者網においては、該呼が着信課金サービス対象であることを認知する手段がなく、通常の呼接続と見なして発呼者側への課金を実施してしまう場合がある。即ち、着信課金が成立せずに通常の発信課金となり、場合によっては発着双方への重複課金が発生することがある。
また、他の課題として、着信課金の請求先事業者及び徴収する通話料金の分配先や分配額が特定できないという課題が挙げられる。一般に、網サービス制御局は、着信課金サービス番号と着信先電話番号を対応付けたデータベースを保持するが、本データベースの情報だけでは着呼者を収容する事業者が特定できない。なぜならば、着呼先電話番号は、上位数桁が事業者番号を表しているものの、1つの事業者番号が複数の事業者を示す場合がある為である。また、該データベース情報だけでは、中継網の情報は反映されておらず、網使用料金の分配対象から外れてしまう。更に、網使用料金は、事業者毎に異なっており、徴収すべき料金や徴収した料金の各事業者への分配額が決定できないという課題も含まれる。
本発明は、以上の点に鑑み、着信課金サービスを実現するための着信課金制御方法及びシステムを提供することを目的とする。また、本発明は、誤課金の防止を目的とする。本発明は、着信課金の請求先事業者及び徴収する通話料金の分配先や分配額が特定できる方法及びシステムを提供することを目的とする。
本発明は、着呼者を収容する事業者が特定できる方法及びシステムを提供することを目的とする。また、本発明は、中継網に対しても網使用料金の分配対象となる方法及びシステムを提供することを目的とする。更に、本発明は、網使用料金が事業者毎に異なっても、徴収すべき料金や徴収した料金の各事業者への分配額を決定できる方法及びシステムを提供することを目的とする。
上述の課題のひとつは、網サービス制御局のような着信課金制御装置が、呼接続制御を実施するCAや交換機との間で、CAや交換機のその個体を特定する識別子である信号局コードをやりとりすることで制御対象装置を明確にし、事業者間課金の停止指示を発行する等の制御を行うことで解決される。尚、CAや交換機の信号局コードは、運用開始前に設定する。
また、他の課題は、着信課金制御装置が信号局コードと事業者情報を対応させたテーブルを保持し、CAや交換機との間で取得した信号局コードを基に信号局コードに対応する事業者情報を取得することにより、着呼先電話番号を収容する電話事業者や、中継を行った電話事業者の事業者情報を取得することで、課金先の特定や、使用した網のそれぞれの使用料金を決定することで解決される。
本発明の第1の解決手段によると、
第1のIP網に接続される第1のIP電話機と、第2のIP網に接続される第2のIP電話機とが、ひとつ又は複数の交換機を介して相互接続可能な電話網において、
共通線信号網及び第1のIP網に接続されて呼接続制御を行う第1のコールエージェントと、
共通線信号網及び第2のIP網に接続されて呼接続制御を行う第2のコールエージェントと、
前記交換機についてのPSTN課金管理装置と、前記第1のIP電話機についての第1のIP課金管理装置と、前記第2の電話機についての第2のIP課金管理装置とのそれぞれと所定の情報を通信し、及び、前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機のそれぞれと共通線信号網を介して通信し、着信課金サービスの呼接続制御を行う着信課金制御装置と
を備えた着信課金システムであって、
前記着信課金制御装置は、
前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機のそれぞれの信号局コードと、各信号局コードが示す前記第1若しくは第2のコールエージェント又は前記交換機を所有する事業者の事業者識別情報とが、それぞれ対応して格納される信号局コード格納部と、
前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機の各装置のうち、接続されるふたつの装置間の発呼側の事業者識別情報及び着呼側の事業者識別情報に対応して、所定時間毎の発呼側及び着呼側の料金を示す予め定められた発呼側料金レート及び着呼側料金レートが格納される料金レート格納部と、
前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との呼接続に使用される前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機の各装置について、前記第1のコールエージェント及び前記交換機から送信される、接続元側の装置の発信号局コード及び接続先側の装置の着信号局コードのひとつ又は複数の組み合わせと、前記第2のコールエージェントから送信される前記第2のコールエージェントの信号局コードが用いられた接続元側の装置の発信号局コードとが、発呼側又は着呼側から順に格納される信号局コード一時格納部と、
前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話時間を計測する呼接続時間計測部と
を有し、
前記第1のコールエージェントは、前記第1のIP電話機からの発呼を検出して、前記第1のIP電話機から着信課金サービスのための着信課金サービス番号を取得して、着信課金サービス番号に応じた着呼先電話番号に基づいて、前記交換機及び前記第2のコールエージェントを介して前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機とを呼接続させるための制御を実行し、
さらに、
前記着信課金制御装置は、
呼接続のための制御の際、前記第1のコールエージェント及び前記交換機及び前記第2のコールエージェントによる課金を停止させ、
(a)呼が切断された後、前記信号局コード一時格納部から、発信号局コード及び着信号局コードの組み合わせのひとつを発呼側又は着呼側から順に読み込み、
読み込まれた発信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第1の事業者識別情報として取得し、及び、読み込まれた着信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を着呼側の第1の事業者識別情報として取得し、
前記料金レート格納部を参照し、取得された発呼側の第1の事業者識別情報及び着呼側の第1の事業者識別情報に対応する、第1の発呼側料金レートと第1の着呼側料金レートとを取得し、
取得された第1の発呼側料金レートと、前記呼接続時間計測部で計測された通話時間とに基づいて第1の通話料金を算出し、
取得された着呼側の第1の事業者識別情報を第1の課金先情報として、取得された発呼側の第1の事業者識別情報に応じた第1若しくは第2のIP課金管理装置又は前記PSTN課金管理装置に、第1の課金先情報と算出された第1の通話料金とを含む第1の料金情報を送信し、
取得された第1の着呼側料金レートと、前記呼接続時間計測部で計測された通話時間とに基づいて第2の通話料金を算出し、
(b)前記信号局コード一時格納部から、発信号局コード及び着信号局コードの次の組み合わせを読み込み、読み込まれた発信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第2の事業者識別情報として取得し、及び、読み込まれた着信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を着呼側の第2の事業者識別情報として取得し、
前記料金レート格納部を検索し、取得された発呼側の第2の事業者識別情報及び着呼側の第2の事業者識別情報に対応する、第2の発呼側料金レートと第2の着呼側料金レートとを取得し、
取得された第2の発呼側料金レートと前記呼接続時間計測部で計測された通話時間とに基づいて第3の通話料金を算出し、
取得された着呼側の第2の事業者識別情報を第2の課金先情報とし、取得された発呼側の第2の事業者識別情報に応じた前記第1若しくは第2のIP課金管理装置又は前記PSTN課金管理装置に、第2の課金先情報と算出された第1乃至第3の通話料金の合計とを含む第2の料金情報を送信し、
取得された第2の着呼側料金レートと前記呼接続時間計測部で計測された通話時間とに基づいて第4の通話料金を算出し、
(c)前記信号局コード一時格納部から、前記第2のコールエージェントから受信され格納された発信号局コードを読み込み、読み込まれた発信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを参照し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第3の事業者識別情報として取得し、
前記第1のIP電話機からの着信課金サービス番号に応じた着呼先電話番号を第3の課金先情報とし、取得された発呼側の第3の事業者識別情報に応じた前記第1若しくは第2のIP課金管理装置又は前記PSTN課金管理装置に、第3の課金先情報と算出された第1乃至第4の通話料金の合計とを含む第3の料金情報を送信する
前記着信課金システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
第1のIP網に接続される第1のIP電話機と、第2のIP網に接続される第2のIP電話機とが、ひとつ又は複数の交換機を介して相互接続可能な電話網において、共通線信号網及び第1のIP網に接続されて呼接続制御を行う第1のコールエージェントと、共通線信号網及び第2のIP網に接続されて呼接続制御を行う第2のコールエージェントと、前記交換機についてのPSTN課金管理装置と、前記第1のIP電話機についての第1のIP課金管理装置と、前記第2の電話機についての第2のIP課金管理装置とのそれぞれと所定の情報を通信し、及び、前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機のそれぞれと共通線信号網を介して通信し、着信課金サービスの呼接続制御を行う着信課金制御装置とを備えた着信課金システムにおける着信課金方法であって、
第1のコールエージェントは、第1のIP電話機からの発呼を検出して、第1のIP電話機から着信課金サービスのための着信課金サービス番号を取得して、着信課金サービス番号に応じた着呼先電話番号に基づいて、交換機及び第2のコールエージェントを介して第1のIP電話機と第2のIP電話機とを呼接続させるための制御を実行するステップと、
及び、着信課金制御装置は、
呼接続のための制御の際に、第1のコールエージェント及び交換機及び第2のコールエージェントによる課金を停止させるステップと、
(a)呼が切断された後、第1のIP電話機と第2のIP電話機との呼接続に使用される第1並びに第2のコールエージェント及び交換機の各装置について、第1のコールエージェント及び交換機から送信される、接続元側の装置の発信号局コード及び接続先側の装置の着信号局コードのひとつ又は複数の組み合わせと、第2のコールエージェントから送信される第2のコールエージェントの信号局コードが用いられた接続元側の装置の発信号局コードとが、発呼側又は着呼側から順に格納される信号局コード一時格納部から、発信号局コード及び着信号局コードの組み合わせのひとつを発呼側又は着呼側から順に読み込むステップと、
読み込まれた発信号局コードを基に、前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機のそれぞれの信号局コードと、各信号局コードが示す前記第1若しくは第2のコールエージェント又は前記交換機を所有する事業者の事業者識別情報とが、それぞれ対応して格納される信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第1の事業者識別情報として取得し、及び、読み込まれた着信号局コードを基に信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を着呼側の第1の事業者識別情報として取得するステップと、
第1並びに第2のコールエージェント及び交換機の各装置のうち、接続されるふたつの装置間の発呼側の事業者識別情報及び着呼側の事業者識別情報に対応して、所定時間毎の発呼側及び着呼側の料金を示す予め定められた発呼側料金レート及び着呼側料金レートが格納される料金レート格納部を参照し、取得された発呼側の第1の事業者識別情報及び着呼側の第1の事業者識別情報に対応する、第1の発呼側料金レートと第1の着呼側料金レートとを取得するステップと、
前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話時間を計測するステップと、
取得された第1の発呼側料金レートと、計測された通話時間とに基づいて第1の通話料金を算出するステップと、
取得された着呼側の第1の事業者識別情報を第1の課金先情報として、取得された発呼側の第1の事業者識別情報に応じた第1若しくは第2のIP課金管理装置又はPSTN課金管理装置に、第1の課金先情報と算出された第1の通話料金とを含む第1の料金情報を送信するステップと、
取得された第1の着呼側料金レートと、計測された通話時間とに基づいて第2の通話料金を算出するステップと、
(b)信号局コード一時格納部から、発信号局コード及び着信号局コードの次の組み合わせを読み込み、読み込まれた発信号局コードを基に信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第2の事業者識別情報として取得し、及び、読み込まれた着信号局コードを基に信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を着呼側の第2の事業者識別情報として取得するステップと、
料金レート格納部を検索し、取得された発呼側の第2の事業者識別情報及び着呼側の第2の事業者識別情報に対応する、第2の発呼側料金レートと第2の着呼側料金レートとを取得するステップと、
取得された第2の発呼側料金レートと計測された通話時間とに基づいて第3の通話料金を算出するステップと、
取得された着呼側の第2の事業者識別情報を第2の課金先情報とし、取得された発呼側の第2の事業者識別情報に応じた第1若しくは第2のIP課金管理装置又はPSTN課金管理装置に、第2の課金先情報と算出された第1乃至第3の通話料金の合計とを含む第2の料金情報を送信するステップと、
取得された第2の着呼側料金レートと計測された通話時間とに基づいて第4の通話料金を算出するステップと、
(c)信号局コード一時格納部から、第2のコールエージェントから受信され格納された発信号局コードを読み込み、読み込まれた発信号局コードを基に信号局コード格納部の信号局コードを参照し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第3の事業者識別情報として取得するステップと、
第1のIP電話機からの着信課金サービス番号に応じた着呼先電話番号を第3の課金先情報とし、取得された発呼側の第3の事業者識別情報に応じた第1若しくは第2のIP課金管理装置又はPSTN課金管理装置に、第3の課金先情報と算出された第1乃至第4の通話料金の合計とを含む第3の料金情報を送信するステップと
を含む前記着信課金方法が提供される。
本発明によると、あるIP電話事業者に収容されるIP電話の発呼について、PSTNが中継し、異IP電話事業者に収容されるIP電話への着呼する場合に、着信課金サービス提供を実現することができる。
本発明によると、着信課金サービスを実現するための着信課金制御方法及びシステムを提供することができる。また、本発明によると、誤課金を防止できる。本発明によると、着信課金の請求先事業者及び徴収する通話料金の分配先や分配額が特定できる方法及びシステムを提供することができる。
また、本発明によると、着呼者を収容する事業者が特定できる方法及びシステムを提供することができる。本発明によると、中継網に対しても網使用料金の分配対象となる方法及びシステムを提供することができる。更に、本発明によると、網使用料金が事業者毎に異なっても、徴収すべき料金や徴収した料金の各事業者への分配額を決定できる方法及びシステムを提供することができる。
また、本発明により着信課金サービスの支払い側となる企業や商店等にとっては、IP電話事業者と該サービス契約することで、支払い額の低減が見込まれる。
1.装置構成
図1は、着信課金サービスを提供するIP網Aと、IP網Aとは異なるIP事業者が所有するIP網Bとの相互接続網構成(着信課金システム)の一例を示す図である。着信課金システムは、CA−A2及びCA−B8と、MG−A4及びMG−B9と、交換機a6及び交換機n7と、着信課金制御装置12と、PSTN課金管理装置14と、IP課金管理装置A13及びIP課金管理装置B15とを備える。
IP網A3は、IP電話A1、CA−A2、MG−A4を含む。CA−A2は共通線信号網5と接続して他電話網と共通線信号を通信し、IP網A3内におけるIP電話の呼接続制御を行う。MG−A4は、交換機a6と接続し、IP網A3とPSTN間の音声信号インタフェースとなり、STM音声信号とIPパケット音声信号との相互変換を行う。
IP網B10は、IP電話B11、CA−B8、MG−B9を含む。CA−B8は共通線信号網5と接続して他電話網と共通線信号を通信し、IP網B内におけるIP電話の呼接続制御を行う。MG−B9は、交換機n7と接続し、IP網B10とPSTN間の音声信号インタフェースとなり、STM音声信号とIPパケット音声信号との相互変換を行う。
交換機a6から交換機n7は相互に接続してPSTNを構成しており、交換機a6と交換機n7は共通線信号網5と接続して他の交換機や他IP電話網のCAと共通線信号を通信し、PSTN内における呼接続を行う。
着信課金制御装置12は、CA−A2、交換機a6、交換機n7及びCA−B8と共通線信号網5を介して接続し、制御信号を送受信することにより、CA−A2、交換機a6、交換機n7及びCA−B8の呼接続処理や課金処理を制御して、着信課金サービスを実現するための装置である。また、着信課金制御装置12は、着信課金サービス提供時の課金情報を処理し、PSTN課金管理装置14、IP課金管理装置A13及びIP課金管理装置B15と接続して、各事業者への課金情報を対応する課金管理装置に送信する。
IP課金管理装置A13、PSTN課金管理装置14及びIP課金管理装置B15は、例えば、課金先情報に対応して、課金先へ請求される料金を示す課金情報が記憶される。尚、具体的なテーブル構成については後述する。
図2は、着信課金サービスを実現するための機能を具備するCA−A2及びCA−B8のブロック構成の一例を示す図である。CA−A2は、IP網インタフェース(IF)20と、呼接続プロトコル処理部25と、音声ガイダンス送出部35と、呼接続情報格納部45と、共通線信号網インタフェース50と、着信課金サービス番号判別部55と、IPアドレス格納部60と、着信号局コード格納部65と、発信号局コード格納部70と、発呼元電話番号比較部75と、着呼先電話番号格納部80と、CA制御部85とを備える。
IP網インタフェース20は、例えば、IP網A3(又はIP網B10)と接続し、制御信号や音声信号などのIPパケットを送受信する。呼接続プロトコル処理部25は、呼接続プロトコルとして例えばRFC3261で規定されるSIP(SIP:Session Initiation Protocol)を実行する。尚、SIP以外にもH.323などの適宜の呼接続プロトコルを用いても良い。音声ガイダンス送出部35は、着信課金サービス番号による呼接続が成立不可能な場合に、発呼者に対して音声ガイダンスで接続不可を通知するためのブロックである。
呼接続情報格納部45は、各加入者の着呼先電話番号、IPアドレス及び接続先装置(交換機、CA等)の信号局コードの対応表を格納する。共通線信号網インタフェース50は、共通線信号網5と接続し、交換機や着信課金制御装置12と共通線信号を送受信するためのインタフェースとなる。着信課金サービス番号判別部55は、発呼時に受信した着呼先電話番号が着信課金サービス番号であるか否かを判別する。
IPアドレス格納部60は、呼接続情報格納部45から取得する呼接続先のIPアドレスを一時的に格納する。着信号局コード格納部65は、呼接続情報格納部45から取得する呼接続先交換機の信号局コードを一時的に格納する。発信号局コード格納部70は、自装置の信号局コードを格納する。尚、自装置の信号局コードは、例えば、運用開始前に予め設定されることができる。
発呼元電話番号比較部75は、着信課金制御装置12から送信された発呼元電話番号と呼接続元交換機から送信される発呼元電話番号の比較を行うことで、着信課金サービスの対象呼であることを識別する。着呼先電話番号格納部80は、着信課金制御装置12より取得した着呼先電話番号を一時的に格納する。CA制御部85は、上記各ブロックを制御するブロックである。CA−B8は、CA−A2と同様のブロック構成とすることができる。また、交換機a6〜n7は、CA−A2と同様の構成又は機能を有する。
図3は、着信課金サービスを実現する機能を具備する着信課金制御装置12のブロック構成の一例を示す図である。着信課金制御装置12は、共通線信号網インタフェース100と、信号局コード格納部105と、課金管理装置インタフェース110と、着信課金サービス番号格納部115と、着呼先電話番号格納部120と、発呼元電話番号格納部125と、呼接続時間計測部130と、料金レート格納部135と、料金算出部140と、着呼側料金レート一時格納部150と、信号局コード一時格納部155と、着信課金制御部165とを備える。
共通線信号網インタフェース100は、共通線信号網5と接続し、交換機やCAと共通線信号を送受信するためのインタフェースである。信号局コード格納部105は、各装置の信号局コードと、その所有者となる電話事業者の事業者情報(事業者識別情報)を格納する。課金管理装置インタフェース110は、各電話事業者が所有する各課金管理装置13〜15と接続するためのインタフェースである。
着信課金サービス番号格納部115は、着信課金サービス契約者の着信課金サービス番号と着信課金サービス契約者の着呼先電話番号の対応表を格納する。着呼先電話番号格納部120は、着信課金サービス番号格納部115から検索した着信課金サービス契約者の着呼先電話番号を一時的に格納する。発呼元電話番号格納部125は、発呼者の電話番号を一時的に格納する。
呼接続時間計測部130は、通話時間を計測する。料金算出部140は、通話終了後に通話料金を算出する。料金レート格納部135は、着信課金サービス時に呼接続に使用した装置の発呼側となる電話網を所有する事業者情報と着呼側となる電話網を所有する事業者情報と各事業者間で決められた料金レートの対応表を格納する。着呼側料金レート一時格納部150は、呼接続時に発生した網使用料金の算出に用いる着呼側料金レートの情報を一時的に格納する。
信号局コード一時格納部155は、着信課金サービス提供時に呼接続に使用した交換機やCA等の装置の信号局コードを一時的に格納する。着信課金制御部165は、上記各機能ブロックを制御するブロックである。
2.データフォーマット
図4は、PSTN課金管理装置14にある課金情報データベースの一例を示す図である。このデータベースは、通話料金の課金先情報200と、その課金先情報200に対応した課金情報201とを含む。図4に示すデータベースにおいて、例えば、エントリ202−1は、通話料金の課金先であるPSTN加入者の電話番号200に対応して、現在までの合計通話料金を示す課金情報201が登録される。エントリ202−Mは、例えば料金の課金先であるIP事業者Aの課金先情報200(例えば、IP事業者Aの識別情報)と、PSTN側がIP事業者Aの所有するIP網に接続した際、若しくは接続された際に発生する接続料金を課金した課金情報201が登録される。エントリ202−Nは、例えば、料金の課金先であるIP事業者Bの課金先情報200(例えば、IP事業者Bの識別情報)とPSTN側がIP事業者Bの所有するIP網に接続した際、若しくは接続された際に発生する接続料金を課金した課金情報201が登録される。尚、課金情報201は、例えば、料金請求時などの適宜のタイミングでリセットされることができる。
図5は、IP課金管理装置A13にある課金情報データベースの一例を示す図である。このデータベースは、通話料金の課金先情報205と、課金先情報205に対応した課金情報206とを含む。図5に示すデータベースにおいて、例えば、エントリ207−1は、通話料金の課金先であるIP事業者Aの電話加入者の電話番号205と、現在までの合計通話料金である課金情報206が登録される。エントリ207−Nは、例えば料金の課金先であるPSTN側の課金先情報205(例えば、PSTN事業者の識別情報)とIP事業者A側がPSTNに接続した際、若しくは接続された際に発生する接続料金を課金した課金情報206が登録される。
図6は、IP課金管理装置B15にある料金課金用のデータベースの一例を示す図である。このデータベースは、通話料金の課金先情報210と、課金先情報210に対応した課金情報211とを含む。図6に示すデータベースにおいて、例えば、エントリ212−1は、通話料金の課金先であるIP事業者Bの電話加入者の電話番号210と、現在までの合計通話料金である課金情報211が登録される。エントリ212−Nは、例えば料金の課金先であるPSTN事業者Aの課金先情報210(例えば、PSTN事業者の識別情報)とIP事業者BがPSTNに接続した際、若しくは接続された際に発生する接続料金を課金した課金情報211が登録される。
図7は、IP網を使った着信課金サービスを実現するための着信課金制御装置12の着信課金サービス番号格納部115のデータベース構成例を示す図である。このデータベースは、着信課金サービス契約者の着信課金サービス番号215と、対応する着信課金サービス契約者の着呼先電話番号216とを含む。着信課金サービス番号格納部115において、例えば、エントリ217−1は、着信課金サービスの契約者であるPSTN加入電話所有者の着信課金サービス番号215と着信課金サービス契約者の着呼先電話番号216が、予め登録される。また、例えば、エントリ217−Nは、着信課金サービス契約者であるIP電話所有者の着信課金サービス番号215と着信課金サービス契約者の着呼先電話番号216が予め登録される。
図8は、CA−A2にある呼接続情報格納部45のデータベース構成例を示す図である。なお、CA−B8の呼接続情報格納部45及び交換機a6〜n7の呼接続情報格納部に相当するブロックの構成も同様である。このデータベースは、着呼先電話番号220に対応する呼接続先の装置又はIP電話のIPアドレス221と呼接続先装置の信号局コード222を含む。図8に示すデータベースにおいて、例えば、エントリ223−1は、着呼先電話番号220がPSTN加入者の電話番号であり、PSTN加入電話を収容する交換機に接続するためのMG−A4のIPアドレス221と、MG−A4と接続する交換機の信号局コード222とが対応付けてある。
エントリ223−2は、着呼先電話番号220がIP事業者Aの電話番号であり、着呼先であるIP電話端末のIPアドレス221が対応付けてある。この場合、発呼者と着呼者が契約している電話事業者が同じであり、呼接続を確立する為に仲介する他事業者の交換機やCAはこれ以上必要としないため、着信号局コード222には何も登録されない。エントリ223−Nは、着信先電話番号220がIP事業者Bの電話番号であり、IP事業者Bが所有するIP網Bと接続する際に経由するPSTNの交換機a6に接続するためのMG−A4のIPアドレス221と、MG−A4と接続する交換機a6の信号局コード222とが対応付けてある。
図9は、着信課金制御装置12内の信号局コード格納部105のデータベース構成例を示す図である。このデータベースは、共通線信号網5に接続する各装置の信号局コード225と各装置を所有する事業者識別情報226を含む。ここで、事業者識別情報は、予め定められた番号、記号、文字など適宜の識別情報を用いることができる。なお、本実施の形態において、単に事業者情報と呼ぶこともある。
図9に示すデータベースにおいて、例えば、エントリ227−1は、CA−A2の信号局コード225とCA−A2を所有するIP事業者Aの事業者識別情報226とを対応付けて登録している。エントリ227−2は、例えば交換機a6の信号局コード225と交換機a6を所有するPSTN事業者の事業者識別情報226とを対応付けて登録している。エントリ227−Nは、例えばCA−B8の信号局コード225とCA−B8を所有するIP事業者Bの事業者識別情報226とを対応付けて登録している。
図10は、着信課金制御装置12内の料金レート格納部135のデータベース構成例を示す図である。このデータベースは、発呼側電話網の事業者情報230と、着呼側電話網の事業者情報231に対応して、発呼側電話網を所有する電話事業者と着呼側電話網を所有する電話事業者間で予め決められた網接続点における発呼側料金レート233及び着呼側料金レート234の料金レート情報と、複数ある料金レートの組合せを選択する課金形態232を含む。課金形態232は、例えばフラグとすることができる。また、課金形態232は、いずれの料金レートの組み合わせを選択するかを示す数字、文字等であってもよい。
一般的に網間接続において発呼側になる場合と着呼側になる場合では、料金レートが異なる場合がある。着信課金サービスのような特殊呼接続の場合には、課金方法を事業者間でとりきめる必要があると考えられ、課金形態のバリエーションの多様化に対応するものである。例えば、IP事業者AのIP電話からIP事業者BのIP電話へ着信課金で通話する場合、IP事業者Aを発呼側とする料金を着呼側のIP事業者Bの電話に課金することもできるし、着信側のIP事業者BのIP電話が発呼した場合の料金を課金するようにすることもできる。また、着信課金用の料金レートを予め定めてもよい。
図10に示すデータベースにおいて、例えば、エントリ235−1、235−2、235−3は、発呼側電話網230に接続元装置を所有するIP事業者Aの事業者情報と、着呼側電話網231に接続先装置を所有するPSTN事業者の事業者情報に対応して、発呼側事業者の通話料金を発呼側料金レート233に、着呼側事業者の通話料金を着呼側料金レート234に各々が登録される。エントリ235−1は、例えば、IP事業者Aを発呼側として料金を算出するときのデータである。また、エントリ235−2は、例えば、PSTN側を発呼側として(実際の呼はPSTN側が着呼)料金を算出するときのデータである。そして、エントリ235−3は、例えば、着信課金用に予め定められたデータである。また、複数ある料金レートの組合せの中から予め各事業者間で決めた課金形態を課金形態232で選択している。図10において着信課金サービスを行った場合、エントリ235−1の料金レートが使われることになる。
エントリ235−M、235−(M+1)、235−(M+2)は、例えば発呼側電話網230に呼接続元装置を所有するPSTN事業者の事業者情報と着呼側電話網231に接続先装置を所有するIP事業者Bの事業者情報に対応して、発呼側事業者の通話料金を発呼側料金レート233に、着呼側事業者の通話料金を着呼側料金レート234に各々を登録してあり、複数ある料金レートの組合せの中から予め各事業者間で決めた課金形態を課金形態232で選択している。図10において着信課金サービスを行った場合、エントリ235−(M+1)の料金レートが使われることになる。
尚、図10の例では、3分を基準とした料金を示しているが、これに限らず適宜の料金レートを登録することができる。また、PSTN事業者及びIP事業者が複数存在する場合、各事業者の組み合わせに応じた料金レートを登録することができる。尚、図10に示す例以外にも、予め選択された課金形態のみの情報を登録するようにしてもよい。
図11は、着信課金制御装置12内の信号局コード一時格納部155にあるデータベースの構成例を示す図である。このデータベースは、1つの呼が発生した場合に呼接続するために使用する装置(交換機、CA等)について、接続元装置の信号局コードを格納する発信号局コード238と、接続先装置の信号局コードを格納する着信号局コード236とを含む発信号局コード238と着信号局コード236は、呼接続に使用されるCA−A2、CA−B8、交換機a6〜n7から送信され、発呼側から(又は着呼側から)順次格納されていくことができる。
図11に示すデータベースにおいて、例えば、エントリ237−1は、最初に発呼を検出した装置であるCA−A2の信号局コードが発信号局コード238に格納され、着信号局コード236には、CA−A2の呼接続情報格納部45から得られる交換機a6の信号局コードが格納される。エントリ237−2の発信号局コード238には、上述のエントリ237−1の着信号局コード236と同じ交換機a6の信号局コードが登録され、着信号局コード236には、接続先装置である交換機n7の信号局コードが登録される。エントリ237−Nの発信号局コード238には、CA−B8の信号局コードが格納され、着信号局コード236は情報未格納である。これは、CA−B8が呼接続を確立する為に他事業者の交換機またはCAと接続する必要がなく、呼接続先が着呼先電話端末であるからである。
例えば、IP電話A1とIP電話11が、CA−A2、交換機a6、n7、CA−B8を介して接続される場合、信号局コード一時格納部155には、CA−A2と交換機a6の信号局コードの組み合わせと、交換機a6と交換機n7の信号局コードの組み合わせと、交換機n7とCA−B8の信号局コードの組み合わせと、CA−B8の信号局コードとが記憶される。
図12は、着信課金制御装置12内の料金算出部140のデータベース構成例を示す図である。本例では、IP網A、PSTN、IP網Bの3つの電話網に渡って呼接続することを前提としているが、図12に示すデータベースは、呼接続要求側網(例えばIP網A)と呼接続受入側網(例えばPSTN)との間で、呼接続受入側網が呼接続要求側網に対して請求することになる第1の網使用料金と、先の呼接続受入側網(例えばPSTN)が更に別の事業者のIP電話網と呼接続する必要性があり、呼接続要求側網(例えばPSTN)と呼接続受入側網(例えばIP網B)の関係となった場合に、呼接続受入側網が呼接続要求側網に対して請求することになる第2の網使用料金等を通話時間から算出し、各々合算し、着呼者に請求する料金額と、その料金額の振り分け先事業者を示すものとなる。
該データベースは、課金先事業者または課金先電話番号を格納するための課金先240と、課金先事業者又は加入者による料金の支払先及び/又は料金情報を送信する事業者を示す料金支払先事業者241と、呼接続時間計測部130で計測した通話時間242と、料金レート格納部135から取得された料金レート243と、通話時間と料金レートから算出される通話料金244とを含む。
図12に示すデータベースにおいて、例えば、エントリ245−1−aは、課金先240に通話料金の課金先に設定するPSTN事業者の事業者情報と、料金支払先事業者241に作成した料金情報の料金支払先事業者であるIP事業者Aの事業者情報と、通話時間242に呼接続時間計測部130で計測した通話時間と、料金レート243に料金レート格納部135から取得した料金レートと、通話料金244に通話時間と料金レートから算出した通話料金が各々一時的に格納されている。
エントリ245−2−aは、例えば、課金先240に通話料金の課金先に設定するIP事業者Bの事業者情報と、料金支払先事業者241に作成した料金情報の料金支払先事業者であるPSTN事業者の事業者情報と、エントリ245−1−aで算出した通話料金244が格納される。尚、図12では、エントリ245−2−aの通話時間242と、料金レート243を未登録としているが、これはPSTN事業者がIP事業者Aに支払わなければならない通話料金245−1−aを、IP事業者Bから徴収することを考慮した情報であり、エントリ245−1−aに登録されている通話時間242と料金レート243を登録しても良い。
エントリ245−2−b、245−2−nには、例えば、課金先240に通話料金の課金先に設定するIP事業者Bの事業者情報と、料金支払先事業者241に作成した料金情報の料金支払先事業者であるPSTN事業者の事業者情報と、通話時間242に呼接続時間計測部130で計測した通話時間と、料金レート243に料金レート格納部135から取得した料金レートと、通話料金244に通話時間と料金レートから算出した通話料金を各々格納している。
エントリ245−N−a、245−N−b〜245−N−nには、例えば、課金先240に通話料金の課金先に設定する着呼先電話番号と、料金支払先事業者241に作成した料金情報の料金支払先事業者であるIP事業者Bの事業者情報と、エントリ245−1−a、245−2−b、245−2−nで算出した通話料金244が各々エントリ245−N−a、245−N−b、245−N−nに格納される。尚、図12では、エントリ245−Nの通話時間242と、料金レート243を未登録としているが、これはIP事業者BがPSTN事業者に支払わなければならない通話料金245−N−a〜245−N−nを、着呼者から徴収することを考慮した情報であり、エントリ245−2に登録されている通話時間242と料金レート243を登録しても良い。
エントリ245−N−mには、例えば、課金先240に通話料金の課金先に設定する着呼先電話番号と、料金支払先事業者241に作成した料金情報の料金支払先事業者であるIP事業者Bの事業者情報と、通話時間242に呼接続時間計測部130で計測した通話時間と、料金レート243に料金レート格納部135で取得した料金レートと、通話料金244に通話時間と料金レートから算出した通話料金を各々格納している。
なお、エントリ245−2−a〜nの課金先240及び料金支払先事業者241は図示のように共通させてもよい。他のエントリ(例えば、エントリ245−N−a〜m)についても同様である。
3.動作シーケンス及びフローチャート
IP電話加入者Aから、着信課金サービス契約者である他IP電話事業者のIP電話加入者Bに対する発呼について、着信課金サービスを提供する場合の動作について説明する。
図13は、IP電話発呼他事業者IP電話着呼における着信課金サービス提供時の各装置の着信課金接続処理動作シーケンスの一例である。図14は、IP電話発呼他事業者IP電話着呼における着信課金サービスの通話終了時の動作シーケンスの一例である。図15、図16、図17及び図18は、IP電話発呼他事業者IP電話着呼における着信課金サービス提供時の発呼検出元装置及び接続元装置の動作を示したフローチャートの一例である。
尚、発呼検出元装置とは、電話端末の発呼を検出して電話端末から接続先端末の電話番号情報等の情報を受信する呼接続制御装置である。また、接続元装置とは、着信課金サービス要求を認識して、着信課金制御装置12に対して着信課金サービスの提供要求と共に呼接続に必要となる電話番号情報等を送信するCAや交換機等の呼接続制御装置である。
図19、図20、図21、図22、図23及び図24は、IP電話発呼他事業者IP電話着呼における着信課金サービス提供時の着信課金制御装置12の動作を示したフローチャートの一例である。図25は、IP電話発呼他事業者IP電話着呼における着信課金サービス提供時の接続先装置の動作を示したフローチャートの一例である。
尚、接続先装置とは、着信課金サービスを提供する中で、着信課金制御装置12が接続元装置から次に呼を接続する装置として制御を行うCAや交換機等の呼接続制御装置である。接続先装置は、着信課金制御装置12からの制御により該呼接続が着信課金サービスの対象であることを認識した後、自装置配下に着呼電話端末が存在しない場合は、他の呼接続制御装置へ呼接続する必要が生じる為、接続元装置として振舞うことになる。
以下、図13〜図25を用いて着信課金サービス提供時の各装置の動作を説明する。
まず、IP電話A1がIP電話B11の着信課金サービス番号(例えば、0120で始まる着信課金用の番号)を発呼する(図13:処理300)。IP電話A1からの発呼を、CA−A2のIP網インタフェース20を介して呼接続プロトコル処理部25が受信し、着信課金サービス番号と発呼元電話番号等の呼接続に必要な情報をCA制御部にて検出・取得する。(図15:処理400)。
CA制御部85は、取得した着呼先電話番号を着信課金サービス電話番号判別部55に送り、着信課金サービス電話番号判別部55は着呼先電話番号の上位数桁を使って着信課金サービス番号であるか否かを判定する(処理401)。CA制御部85は、取得した着呼先電話番号が着信課金サービス番号でないと判定された場合(処理401)、通常呼接続と判定し通常呼接続処理を実行する(処理402)。一方、CA制御部85は、着信課金サービス番号であると判定された場合(処理401)、共通線信号網5を介して着信課金制御装置12に着信課金サービス番号と発呼元電話番号を送信し、着信課金サービス契約者の着呼先電話番号を問い合せる(処理301及び403)。
着信課金制御装置12では、着信課金制御部165が共通線信号網IF100を介してCA−A2からの着信課金サービス番号215と発呼元電話番号を受信し、受信した発呼元電話番号を発呼元電話番号格納部125に格納する(図19:処理500)。次に、着信課金制御部165は、CA−A2より送信された着信課金サービス番号に基づき、着信課金サービス番号格納部115に登録してある着信課金サービス番号215を検索する(処理501)。着信課金制御部165は、該当する着信課金サービス番号の登録がない場合(処理502)、CA−A2に対して該当番号未登録の情報を送信して(処理503)、処理を終了する。一方、着信課金制御部165は、該当の着信課金サービス番号の登録が有る場合(処理502)、該当する着信課金サービス番号215に対応した着呼先電話番号216を取得し、着呼先電話番号格納部120に着呼先電話番号を格納する(処理504)。続いて着信課金制御部165は、取得した着呼先電話番号216を、共通線信号網5を介してCA−A2(発呼検出元装置)に送信する(処理303及び506)。
CA−A2は、着呼先電話番号又は未登録の情報を受信し、未登録の情報を受信した場合、又は、着呼先電話番号の問い合せをしてから所定時間内に着呼先電話番号を取得できなかった場合(処理405)、音声ガイダンス送出部35より発呼元のIP電話A1に音声ガイダンスを流して、呼接続不可を通知する(処理406)。一方、CA−A2は、着呼先電話番号が取得できた場合(処理405)、受信した着呼先電話番号を着呼先電話番号格納部80に格納する(処理407)。
(繰り返し1)
CA−A2及び着信課金制御装置12は、繰り返し1の処理(第1の処理)を実行する(処理340)。繰り返し1の処理は、例えば以下の処理304〜307、及び、これらの処理に対応するCA−A2、着信課金制御装置12の各処理を含む。以下、繰り返し1の処理について説明する。
着信課金制御装置12は、CA−A2(ここでは、接続元装置でもある)に着信課金制御装置12から接続許可があるまで呼接続処理を実施しないよう呼接続待機指示を発行する(処理304及び図20:処理507)。CA−A2は、呼接続待機指示を受信すると、着信課金制御装置12から接続許可信号を受信するまで待機する(処理408)。次に着信課金制御装置12は、CA−A2に対し発呼電話機についての課金停止指示と着信課金サービスによる接続という情報を送信する(処理305及び508)。CA−A2は、着信課金制御装置12からの課金停止指示を受信して、発呼電話機への課金を停止する(図16:処理409)。
続いて着信課金制御装置12は、CA−A2に対して着呼先電話番号216がCA−A2内(又は、CA−A2を所有する電話事業者の電話網)に登録されている電話番号か否かをCA−A2に問い合せる(処理306及び509)。CA−A2は、該問い合わせに対して着呼先電話番号格納部80に格納してある着呼先電話番号について、呼接続情報格納部45の着呼先電話番号220を検索し、着呼先電話番号に対応するIPアドレス221及び信号局コード222を取得し、取得したIPアドレス221を一時的にIPアドレス格納部60に格納し、更に接続先装置の信号局コード222を着信号局コード格納部65に一時格納する(処理410)。
CA−A2は、IPアドレス221及び信号局コード222が取得できたか判断し、該当する着信先電話番号220やIPアドレス221と接続先装置の信号局コード222の登録がない場合は(処理411)、着信課金制御装置12に対して、該当電話番号未登録の情報を送信する(処理307及び412)。また、CA−A2は、IP電話A1に対して音声ガイダンスで接続不可を通知する(処理412)。一方、着信先電話番号220に対するIPアドレス221と信号局コード222の登録が有る場合(処理411及び414)、CA−A2は、着呼先電話番号が自装置内(又は、CA−A2を所有する電話事業者の電話網)に収容されていない電話番号であるという応答を着信課金制御装置12に送信する(処理307及び415)。
また、着呼先電話番号220に対するIPアドレス221の登録があり(処理411)、信号局コード222の登録が無いならば(414)、CA−A2は、処理416へ移る。処理416では、CA−A2は、着呼先電話番号が自装置内(又は、CA−A2を所有する電話事業者の電話網)に収容される電話番号であるという応答を着信課金制御装置12に送信する(処理307及び図18:処理416)。
(繰り返し2)
次に、CA−A2及び着信課金制御装置12は、交換機a6(ここでは接続先装置)との接続について、繰り返し2の処理(第2の処理)を実行する(処理341)。繰り返し2の処理は、例えば、以下の処理308〜315、及び、これらの処理に対応するCA−A2、着信課金制御装置12の各処理を含む。以下、繰り返し2の処理について説明する。
(着呼先電話番号が接続元網内に収容されていない場合の処理)
着信課金制御装置12は、CA−A2より着呼先電話番号が自電話網内に登録されていないという回答を受信した場合(処理510)、CA−A2に対してCA−A2の信号局コード及び接続先交換機の信号局コードを問い合せる(処理308及び511)。一方、着信課金制御装置12は、CA−A2より着呼先電話番号が自装置内に収容される番号であるという回答を受信した場合、処理517へ移る。
CA−A2は、着信課金制御装置12による接続元装置及び接続先装置の信号局コードの問い合わせに対して、発信号局コード格納部70に設定される自装置の信号局コードと着信号局コード格納部65に一時的に格納している接続先装置の信号局コードの情報を読み出し、着信課金制御装置12に送信する(処理309及び417)。
着信課金制御装置12は、CA−A2から発信号局コード及び着信号局コードを受信し、受信した発信号局コードを信号局コード一時格納部155のエントリ237−1の発信号局コード238に、取得した着信号局コードを信号局コード一時格納部155のエントリ237−1の着信号局コード236に、それぞれ対応させて一時的に格納する(処理512)。着信課金制御装置12は、取得した着信号局コードを基に共通線信号網5を介して接続先装置である交換機a6と通信し、交換機a6に対して接続要求と発呼元電話番号を送信する(処理310及び513)。
交換機a6は、着信課金制御装置12より発呼元電話番号を受信し、CA−A2の発呼元電話番号比較部75と同様な機能の発呼元電話番号比較部に、受信した発呼元電話番号を一時的に格納する(図25:600)。着信課金制御装置12は、接続先装置である交換機a6に対して、送信した発呼元電話番号の呼と接続完了した場合には、着信課金制御装置12に接続完了通知を送信するように指示する(処理311及び図21:処理514)。
着信課金制御装置12は、CA−A2に交換機a6との接続許可を送信する(処理312及び515)。CA−A2は接続許可を受信して、着信号局コード格納部65に格納している信号局コード222を基に、共通線信号網5を介して交換機a6に発呼元電話番号と着呼先電話番号を送信する(処理313及び418)。交換機a6は、受信した発呼元電話番号と発呼元電話番号比較部にある発呼元電話番号が同じ電話番号か否かを判断する(602及び603)。
交換機a6は、比較した発呼元電話番号が異なる場合(603)、通常呼接続と判断し、通常呼接続の処理を行う(604)。一方、交換機a6は、比較した発呼元電話番号が同じ場合(603)、発呼元電話番号の呼と接続するまで待機する。CA−A2は、IPアドレス格納部60に格納しているIPアドレス221を基にMG−A4を介して交換機a6と接続する(処理314及び図17:処理419)。交換機a6は、発呼元電話番号の呼と接続した場合に、着信課金制御装置12に接続完了通知を送信する(処理315及び605)。
着信課金制御装置12は、接続先装置である交換機a6から呼接続完了通知を受信することを契機に、CA−A2と着信課金制御装置12間に対して実施した304〜307(繰り返し1)の処理(処理340)を交換機a6(ここでは接続元装置)と着信課金制御装置12間で行う(図13:処理334)。この場合、上述の繰り返し1の処理の説明において、CA−A2と交換機a6が、それぞれ交換機a6と交換機n7に対応する。
更に、CA−A2と交換機a6、着信課金制御装置間で実施した308〜315(繰り返し2)の処理(処理341)を交換機a6(ここでは接続元装置)、交換機n7(ここでは接続先装置)、着信課金制御装置12間で行う(処理335)。この場合、上述の繰り返し2の処理の説明において、CA−A2と交換機a6が、それぞれ交換機a6と交換機n7に対応する。
更に、IP電話A1が発呼した着呼先電話番号が交換機n7に収容していなかった場合、CA−A2と着信課金制御装置12間に対して実施した304〜307(繰り返し1)の処理(処理340)を交換機n7(ここでは接続元装置)と着信課金制御装置12間で行う(処理336)。更にCA−A2と交換機a6、着信課金制御装置間で実施した308〜315(繰り返し2)の処理(処理341)を交換機n7(ここでは接続元装置)、CA−B11(ここでは接続先装置)、着信課金制御装置12間で行う(処理337)。(着呼先電話番号が接続元網内に登録される場合の処理)
上述のように、着呼先電話番号を収容している呼接続制御装置を見つけるまで繰り返し処理340、341を行い続けて順次呼接続制御装置と接続していき、交換機a6から交換機n7を経由してCA−B8まで接続した場合を例にして説明する。
着信課金制御装置12は、例えば、CA−B8(又は着呼先のIP電話を収容する適宜の呼接続装置、例えばCA−A2)から着呼先電話番号が自装置内(又は、CA−B8を所有する電話事業者の電話網)で収容する電話番号であるという回答を受信した場合(処理510、307に相当)、着信課金制御装置12は、CA−B8にIP電話B11(着呼先の端末)との接続指示を出す(図13:処理317及び図22:処理517)。CA−B8は、接続指示を受信した場合に、IPアドレス格納部60に格納しているIPアドレスを基にIP電話B11と呼接続し、IP電話B11が通話可能か否かを問い合わせる(処理318及び図18:処理435)。
なお、CA−B8は、適宜のタイミングで、発信号局コード格納部70に設定される自装置の信号局コードを読み出し、着信課金制御装置12に送信する(処理417に相当)。着信課金制御装置12は、CA−B8から発信号局コードを受信し、受信した発信号局コードを信号局コード一時格納部155のエントリ237−1の発信号局コード238に、一時的に格納する(処理512に相当)。
IP電話B11は、問い合わせに対して着信可能か否かを判断し、接続元装置であるCA−B8に通話可否の情報を返答する(処理319)。該情報を受けたCA−B8は、受信した情報が通話不可能を示す情報である場合(処理421)、話中音をIP電話A1に送出する(処理321及び422)。一方、受信した情報が通話可能を示す情報の場合(処理421)、CA−B8は、IP電話A1に呼び出し音を送出する(処理321及び423)。
IP電話B11の受話器が取られると(処理322)、CA−B8は、IP電話B11の応答を検出し、呼接続された各接続装置を経由してCA−A2にIP電話B11が応答したという情報を送信する(処理323及び437)。CA−A2は、IP電話B11が応答したという情報を受信した場合に、着信課金制御装置12に呼接続完了通知を送信する(処理324及び424)。
着信課金制御装置12は、CA−A2からの該情報を受信して、呼接続時間計測部130でIP電話A1とIP電話B11の通話時間の計測を開始する(処理518)。CA−A2は、呼が切断されるのを監視しており、呼切断時に着信課金制御装置12に通知することになる(処理425)。更に、CA−A2は、発呼端末あるIP電話A1と接続して通話状態にする(処理326及び426)。
次に、IP電話B11が回線を切断した場合について説明する。IP電話B11の受話器が置かれ、呼切断した場合に、CA−B8が呼切断を検出し(図14:処理327)、呼接続された各接続装置を経由して切断したという情報(呼切断情報)をCA−A2に送信する(処理328及び438)。CA−A2は、呼切断情報を受信して、その情報を着信課金制御装置12に送信する(処理329及び427)。着信課金制御装置12は、呼切断情報を受信して呼接続時間計測部130での通話時間の計測を終了する(処理520)。また、CA−A2は、該情報を受信してIP電話A1に回線が切断されたという情報を送信する(処理330及び428)。
通話終了後、着信課金制御装置12は、通話料金(料金情報)の作成を行う。例えば、IP事業者AとPSTN事業者との接続について説明すると、着信課金制御装置12は、信号局コード一時格納部155に着信号局コードが登録されているか確認し、着信号局コードが登録されていた場合(図22:処理521)、着信課金制御装置12は、信号局コード一時格納部155にある発信号局コード238及び着信号局コード236を基に信号局コード格納部105の中から接続装置を所有する電話事業者を取得する(処理522)。
例えば、着信課金制御装置12は、信号局コード一時格納部155のエントリ237−1にある発信号局コード238及び着信号局コード236を読み込み、信号局コード格納部105を参照して、読み込んだ発信号局コード238に対応する事業者情報(例えば、、IP事業者A)と、読み込んだ着信号局コード236に対応する事業者情報(例えば、PSTN事業者)を取得する。
更に、着信課金制御装置12は、取得した発呼側の事業者情報(例えば、IP事業者A)と着呼側の電話事業者(例えば、PSTN事業者)の事業者情報を基に料金レート格納部135を検索し、発呼側電話網230と着呼側電話網231に対応し、且つ、課金形態232で選択されている発呼側料金レート233(例えばa/3分)及び着呼側料金レート234(例えばz/3分)を取得する。また、着信課金制御装置12は、発呼側料金レート233を料金算出部140の料金レート243に格納し、着呼側料金レート234を着呼側料金レート一時格納部150に格納する(処理523)。
着信課金制御装置12は、呼接続時間計測部130で計測した通話時間(例えばp分)を料金算出部140の通話時間242に格納する(処理524)。着信課金制御装置12は、取得した料金レート243と通話時間242を基に通話料金を算出し、算出した通話料金の値(例えば515円)を料金算出部140の通話料金244に格納する(処理525)。
一例として、着信課金制御装置12は、料金レートがz/3分であり、通話時間が4分である場合には、最初の3分の料金としてz円、次の3分までの料金としてさらにz円かかるとして、通話料金を2z円とすることができるが、これに限られない。以下の通話料金の算出についても同様である。
着信課金制御装置12は、処理522で取得された着呼側電話網の事業者情報(例えば、PSTN事業者)を料金算出部140の課金先240に格納する(図23:処理526)。また、着信課金制御装置12は、発呼側電話網の事業者情報(例えば、IP事業者A)を料金算出部140の料金支払先事業者241に格納する(処理527)。着信課金制御装置12は、発呼側事業者と着呼側事業者が同じ電話事業者か否かを判別し、違う事業者の場合(処理528)、着信課金制御装置12は、料金算出部140内の料金支払先事業者241に格納されている事業者が所有する課金管理装置(例えば、IP課金管理装置A13)に、課金先が料金算出部140内の課金先240に格納されている事業者(ここでは、PSTN事業者)に設定され、料金算出部140内に格納されている通話料金244とを含む料金情報を送信する(処理331及び529)。送信される料金情報は、例えば、課金先240、通話料金244を含むことができる。
IP課金管理装置A13は、料金情報を受信して、課金先に設定された事業者情報に基づき、自装置にあるデータベースの課金先情報205を検索し、該当する課金先情報205に対応した課金情報206に着信課金制御装置12から送信されてきた通話料金を加算する。例えば、図5に示すデータベースの例では、エントリ207−Nの課金情報206に加算される。尚、課金情報206には、前回の通話分までが課金されており、新たに受信した通話料金を加算することで料金の管理を行うことができる。
続いて着信課金制御装置12は、算出した各通話料金244を料金算出部140内の次エントリ(例えば、通話料金を算出したエントリが245−1の場合、245−2−aとなる。)の通話料金244に格納する(処理530)。なお、通話時間242、料金レート243は、空白とすることができる。
着信課金制御装置12は、着呼側料金レート一時格納部150に一時的に格納した着呼側料金レート234を、料金算出部140の次エントリ(例えば、処理530においてエントリ245−2−aに算出した通話料金を格納した場合、245−2−bとなる。)の料金レート243に格納する(処理531)。着信課金制御装置12は、呼接続時間計測部130で計測した通話時間を料金算出部140の通話時間242に格納する(処理537)。着信課金制御装置12は、取得した料金レート243(着呼側料金レート234)と通話時間242を基に通話料金を算出し、算出した通話料金の値を料金算出部140の通話料金244に格納する(処理538)。
続いて、例えば、PSTN事業者が所有する交換機a6から交換機n7を経由してIP事業者Bと接続した場合の料金情報の作成について説明する。着信課金制御装置12は、信号局コード一時格納部155に着信号局コードが登録されているか確認する(図22:処理521)。着信号局コードが登録されていた場合(処理521)、着信課金制御装置12は、信号局コード一時格納部155にある発信号局コード238及び着信号局コード236を基に、信号局コード格納部105を参照して接続装置を所有する電話事業者情報(ここでは、ともにPSTN事業者)を取得する(処理522)。
更に、着信課金制御装置12は、取得した発信号局コード238の電話事業者の事業者情報(ここでは、PSTN事業者)と着信号局コード236の電話事業者(ここでは、PSTN事業者)の事業者情報を基に料金レート格納部135を検索し、発呼側電話網230と着信側電話網231に対応し、且つ、課金形態232で選択されている発呼側料金レート233及び着呼側料金レート234を取得する。また、着信課金制御装置12は、取得された発呼側料金レート(例えば、z/3分)233を料金算出部140の料金レート243に格納し、着呼側料金レート234を着呼側料金レート一時格納部150に一時的に格納する(処理523)。なお、着信課金制御装置12は、着呼側料金レート234を一時的に着呼側料金レート一時格納部150に格納する以外にも、料金算出部140の発呼側料金レート233を格納したエントリとは別の所定のエントリに直接格納してもよい。
着信課金制御装置12は、呼接続時間計測部130で計測した通話時間を料金算出部140の通話時間242に格納する(処理524)。着信課金制御装置12は、取得した料金レート243(発呼側料金レート233)と通話時間242を基に通話料金(例えば、kkk円)を算出し、算出した通話料金の値を料金算出部140の通話料金244に格納する(処理525)。
続いて着信課金制御装置12は、処理522で取得された着呼側電話網の事業者情報(ここでは、PSTN事業者)を料金算出部140の課金先240に格納する(図23:処理526)。尚、既に事業者情報が格納されている場合は、上書きする。また、着信課金制御装置12は、処理522で取得された発呼側電話網の事業者情報(ここでは、PSTN事業者)を料金算出部140の料金支払先事業者241に格納する(処理527)。尚、既に事業者情報が格納されている場合は、上書きする。
着信課金制御装置12は、発呼側事業者と着呼側事業者が同じ電話事業者か否かを判別し(処理528)、同じ事業者の場合、着信課金制御装置12は処理529及び530を行わず、着呼側料金レート一時格納部150に格納した着呼側料金レート234を料金算出部140の次エントリ(例えば、着信課金制御装置12の処理523で発呼側料金レートをエントリ245−2−cに格納した場合、245−2−dとなる。)の料金レート243に格納する(処理531)。続いて着信課金制御装置12は、呼接続時間計測部130で計測した通話時間を料金算出部140の通話時間242に格納する(処理537)。着信課金制御装置12は、取得した料金レート243と通話時間242を基に通話料金を算出し、算出した通話料金の値を料金算出部140の通話料金244に格納する(処理538)。
着信課金制御装置12は、発呼側事業者と着信側事業者が違う事業者になるまで、着信課金制御装置12の処理521から531、537、538まで繰り返し続け、発呼側事業者と着信側事業者が違う事業者になった場合(処理528)、着信課金制御装置12は、料金算出部140内の料金支払先事業者241に格納されている事業者が所有する課金管理装置(ここでは、PSTN課金管理装置14)に、課金先が料金算出部140内の課金先240に格納されている事業者(ここでは、IP事業者B)に設定され、料金算出部140内の通話料金244に格納されている通話料金の合計(例えば、エントリ245−2−a〜nまでの合計)を含む料金情報を送信する(処理332及び529)。
PSTN課金管理装置14は料金情報を受信して、課金先に設定された事業者情報に基づき、自装置にあるデータベースの課金先情報200を検索し、該当する課金先情報200に対応した課金情報201に着信課金制御装置12から送信されてきた通話料金を加算する。例えば、図4に示すデータベースの例では、エントリ202−Nの課金情報201に加算される。尚、課金情報201には、前回の通話分までが課金されており、新たに受信した通話料金を加算することで料金の管理を行うことができる。
続いて着信課金制御装置12は、算出した各通話料金244を料金算出部140内の次エントリ(例えば、通話料金を算出したエントリが245−2の場合、245−3−aとなる。)から順に通話料金244を格納する(処理530)。図12に示す例では、エントリ245−2−aからnまでの通話料金がエントリ245−N−a〜nの通話料金にそれぞれ格納される。
着信課金制御装置12は、着呼側料金レート一時格納部150に一時的に格納した着呼側料金レート234を料金算出部140の次エントリ(例えば、上述の算出した料金情報の格納がエントリ245−3−nまで格納した場合、245−3−n+1となる。図12の例では、エントリ245−N−m)の料金レート243に格納する(処理531)。続いて着信課金制御装置12は、呼接続時間計測部130で計測した通話時間を料金算出部140の通話時間242に格納する(処理537)。着信課金制御装置12は、取得した料金レート243と通話時間242を基に通話料金(例えば、nnn円)を算出し、算出した通話料金の値を料金算出部140の通話料金244に格納する(処理538)。
続いて、例えば、IP事業者BとIP電話B11の接続について説明すると、着信課金制御装置12は、信号局コード一時格納部155に着信号局コードが登録されているか確認する(図22:処理521)。
着信号局コードが登録されていない場合(図22:処理521)、着信課金制御部12は、着呼先電話番号格納部120に格納されている着呼先電話番号(例えば、IP電話Bの電話番号)を料金算出部140の課金先240に格納する(処理534)。また、着信課金制御装置12は、発呼側電話網の事業者情報(例えば、IP事業者B)を料金算出部140の料金支払先事業者241に格納する(処理535)。例えば、着信課金制御装置12は、信号局コード一時格納部155から着信号局コードが登録されていないエントリの発信号局コード(例えば、図11のエントリ237−N)を読み出し、読み出された発信号局コードに基づき、信号局コード格納部105を参照して、対応する事業者識別情報(例えば、IP事業者B)を読み出して、料金算出部140の料金支払先事業者241に格納する。
着信課金制御装置12は、料金算出部140内の料金支払先事業者241に格納されている事業者が所有する課金管理装置(例えば、IP課金管理装置B15)に、課金先が料金算出部140内の課金先240に格納されている電話番号(例えば、IP電話B11の電話番号)に設定され、料金算出部140内に格納されている通話料金244を含む料金情報を送信する(処理333及び536)。
IP課金管理装置B15は、料金情報を受信して、課金先に設定された電話番号に基づき、自装置にあるデータベースの課金先情報210を検索し、該当する課金先情報210に対応した課金情報211に着信課金制御装置12から送信されてきた通話料金を加算する。例えば、図6に示すデータベースの例では、エントリ212−1の課金情報211に加算される。尚、課金情報211には、前回の通話分までが課金されており、新たに受信した通話料金を加算することで料金の管理を行う。
以上の動作により、IP電話加入者が着信課金サービス契約者である他IP事業者のIP電話加入者に発信した場合において着信課金サービスを提供できる。以上が、図1の構成において、本発明が提供する着信課金サービスの動作の一例である。尚、図1の構成は、PSTNを介して異なる事業者のIP電話を相互接続している例であるが、PSTN以外にも他のIP網など適宜のネットワークを介する構成とすることもできる。
第1の事業者のIP電話機と第2の事業者のIP電話機との相互接続が、例えばPSTNのような第3の電話事業者網を中継することにより実現された電話網に利用可能である。
着信課金制御装置を備えたIP網と他事業者IP網との相互接続網構成例。 コールエージェントのブロック構成例。 着信課金制御装置のブロック構成例。 PSTN課金管理装置にある料金課金用データベース例。 IP課金管理装置Aにある料金課金用データベース例。 IP課金管理装置Bにある料金課金用データベース例。 着信課金サービス番号検索にある着信課金サービス用データベース例。 IPアドレス格納部にあるデータベース例。 信号局コード格納部にあるデータベース例。 料金レート格納部にあるデータベース例。 信号局コード一時格納部にあるデータベースの例。 料金算出部にあるデータベースの例。 着信課金サービス時におけるシーケンス例(着信課金接続処理)。 着信課金サービス時におけるシーケンス例(通話終了時)。 着信課金サービス時の接続元装置の動作を示したフローチャート例(1)。 着信課金サービス時の接続元装置の動作を示したフローチャート例(2)。 着信課金サービス時の接続元装置の動作を示したフローチャート例(3)。 着信課金サービス時の接続元装置の動作を示したフローチャート例(4)。 着信課金サービス時の着信課金制御装置の動作を示したフローチャート例(1)。 着信課金サービス時の着信課金制御装置の動作を示したフローチャート例(2)。 着信課金サービス時の着信課金制御装置の動作を示したフローチャート例(3)。 着信課金サービス時の着信課金制御装置の動作を示したフローチャート例(4)。 着信課金サービス時の着信課金制御装置の動作を示したフローチャート例(5)。 着信課金サービス時の着信課金制御装置の動作を示したフローチャート例(6)。 着信課金サービス時の接続先装置の動作を示したフローチャート例。
符号の説明
1.IP電話A(発信端末)
2.コールエージェント(CA:Call Agent)−A
3.IP(Internet Protocol)網A
4.メディアゲートウェイ(MG:Media Gateway)−A
5.共通線信号網
6.交換機a
7.交換機n
8. コールエージェント(CA:Call Agent)−B
9. メディアゲートウェイ(MG:Media Gateway)−B
10.IP(Internet Protocol)網B
11.IP電話B(着信端末)
12.着信課金制御装置
13.IP課金管理装置A
14.PSTN課金管理装置
15.IP課金管理装置B
20.IP網インタフェース
25.呼接続プロトコル処理部
35.音声ガイダンス送出部
45.呼接続情報格納部
50.共通線信号網インタフェース
60.IPアドレス格納部
65.着信号局コード格納部
70.発信号局コード格納部
75.発呼元電話番号比較部
80.着呼先電話番号格納部
85.CA制御部
100.共通線信号網インタフェース
105.信号局コード格納部
110.課金管理装置インタフェース
115.着信課金サービス番号格納部
120.着呼先電話番号格納部
125.発呼元電話番号格納部
130.呼接続時間計測部
135.料金レート格納部
140.料金算出部
150.着呼側料金レート一時格納部
155.信号局コード一時格納部
165.着信課金制御部

Claims (8)

  1. 第1のIP網に接続される第1のIP電話機と、第2のIP網に接続される第2のIP電話機とが、ひとつ又は複数の交換機を介して相互接続可能な電話網において、
    共通線信号網及び第1のIP網に接続されて呼接続制御を行う第1のコールエージェントと、
    共通線信号網及び第2のIP網に接続されて呼接続制御を行う第2のコールエージェントと、
    前記交換機についてのPSTN課金管理装置と、前記第1のIP電話機についての第1のIP課金管理装置と、前記第2の電話機についての第2のIP課金管理装置とのそれぞれと所定の情報を通信し、及び、前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機のそれぞれと共通線信号網を介して通信し、着信課金サービスの呼接続制御を行う着信課金制御装置と
    を備えた着信課金システムであって、
    前記着信課金制御装置は、
    前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機のそれぞれの信号局コードと、各信号局コードが示す前記第1若しくは第2のコールエージェント又は前記交換機を所有する事業者の事業者識別情報とが、それぞれ対応して格納される信号局コード格納部と、
    前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機の各装置のうち、接続されるふたつの装置間の発呼側の事業者識別情報及び着呼側の事業者識別情報に対応して、所定時間毎の発呼側及び着呼側の料金を示す予め定められた発呼側料金レート及び着呼側料金レートが格納される料金レート格納部と、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との呼接続に使用される前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機の各装置について、前記第1のコールエージェント及び前記交換機から送信される、接続元側の装置の発信号局コード及び接続先側の装置の着信号局コードのひとつ又は複数の組み合わせと、前記第2のコールエージェントから送信される前記第2のコールエージェントの信号局コードが用いられた接続元側の装置の発信号局コードとが、発呼側又は着呼側から順に格納される信号局コード一時格納部と、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話時間を計測する呼接続時間計測部と
    を有し、
    前記第1のコールエージェントは、前記第1のIP電話機からの発呼を検出して、前記第1のIP電話機から着信課金サービスのための着信課金サービス番号を取得して、着信課金サービス番号に応じた着呼先電話番号に基づいて、前記交換機及び前記第2のコールエージェントを介して前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機とを呼接続させるための制御を実行し、
    さらに、
    前記着信課金制御装置は、
    呼接続のための制御の際、前記第1のコールエージェント及び前記交換機及び前記第2のコールエージェントによる課金を停止させ、
    (a)呼が切断された後、前記信号局コード一時格納部から、発信号局コード及び着信号局コードの組み合わせのひとつを発呼側又は着呼側から順に読み込み、
    読み込まれた発信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第1の事業者識別情報として取得し、及び、読み込まれた着信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を着呼側の第1の事業者識別情報として取得し、
    前記料金レート格納部を参照し、取得された発呼側の第1の事業者識別情報及び着呼側の第1の事業者識別情報に対応する、第1の発呼側料金レートと第1の着呼側料金レートとを取得し、
    取得された第1の発呼側料金レートと、前記呼接続時間計測部で計測された通話時間とに基づいて第1の通話料金を算出し、
    取得された着呼側の第1の事業者識別情報を第1の課金先情報として、取得された発呼側の第1の事業者識別情報に応じた第1若しくは第2のIP課金管理装置又は前記PSTN課金管理装置に、第1の課金先情報と算出された第1の通話料金とを含む第1の料金情報を送信し、
    取得された第1の着呼側料金レートと、前記呼接続時間計測部で計測された通話時間とに基づいて第2の通話料金を算出し、
    (b)前記信号局コード一時格納部から、発信号局コード及び着信号局コードの次の組み合わせを読み込み、読み込まれた発信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第2の事業者識別情報として取得し、及び、読み込まれた着信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を着呼側の第2の事業者識別情報として取得し、
    前記料金レート格納部を検索し、取得された発呼側の第2の事業者識別情報及び着呼側の第2の事業者識別情報に対応する、第2の発呼側料金レートと第2の着呼側料金レートとを取得し、
    取得された第2の発呼側料金レートと前記呼接続時間計測部で計測された通話時間とに基づいて第3の通話料金を算出し、
    取得された着呼側の第2の事業者識別情報を第2の課金先情報とし、取得された発呼側の第2の事業者識別情報に応じた前記第1若しくは第2のIP課金管理装置又は前記PSTN課金管理装置に、第2の課金先情報と算出された第1乃至第3の通話料金の合計とを含む第2の料金情報を送信し、
    取得された第2の着呼側料金レートと前記呼接続時間計測部で計測された通話時間とに基づいて第4の通話料金を算出し、
    (c)前記信号局コード一時格納部から、前記第2のコールエージェントから受信され格納された発信号局コードを読み込み、読み込まれた発信号局コードを基に前記信号局コード格納部の信号局コードを参照し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第3の事業者識別情報として取得し、
    前記第1のIP電話機からの着信課金サービス番号に応じた着呼先電話番号を第3の課金先情報とし、取得された発呼側の第3の事業者識別情報に応じた前記第1若しくは第2のIP課金管理装置又は前記PSTN課金管理装置に、第3の課金先情報と算出された第1乃至第4の通話料金の合計とを含む第3の料金情報を送信する
    前記着信課金システム。
  2. 前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機は、着呼先電話番号に対応して、呼接続先の装置の着信号局コードが格納される呼接続情報格納部をそれぞれ有し、
    前記第1のコールエージェント及び前記交換機は、前記呼接続情報格納部を参照して着呼先電話番号に対応する着信号局コードを取得し、予め設定された自装置の発信号局コードと、取得された着信号局コードとを前記着信課金制御装置に送信し、
    前記第2のコールエージェントは、予め設定された自装置の発信号局コードを前記着信課金制御装置に送信し、
    前記着信課金制御装置は、
    前記第1のコールエージェント及び前記交換機からの発信号局コード及び着信号局コードを受信し、及び、前記第2のコールエージェントからの発信号局コードを受信し、
    受信された発信号局コード及び着信号局コードの組み合わせ、及び、前記第2のコールエージェントからの発信号局コードを、発呼側又は着呼側から順に前記信号局コード一時格納部に格納し、
    呼が切断された後に、該発信号局コード及び/又は着信号局コードが発呼側又は着呼側から順次読み込まれる請求項1に記載の着信課金システム。
  3. 前記信号局コード一時格納部には、前記第1のコールエージェントの信号局コード及び前記交換機の信号局コードの組み合わせと、前記交換機の信号局コード及び前記第2のコールエージェントの信号局コードの組み合わせと、前記第2のコールエージェントの信号局コードとが順に格納され、
    前記着呼側の第1の事業者識別情報及び第1の課金先情報は、前記交換機を所有するPSTN事業者の事業者識別情報であり、PSTN事業者の事業者識別情報を第1の課金先情報として含む前記第1の料金情報は、前記第1のIP課金管理装置に送信され、
    前記着呼側の第2の事業者識別情報及び第2の課金先情報は、前記前記第2のコールエージェントを所有する第2のIP事業者の事業者識別情報であり、第2のIP事業者の事業者識別情報を第2の課金先情報として含む前記第2の料金情報は、前記PSTN課金管理装置に送信され、
    前記第3の料金情報は前記第2のIP課金管理装置に送信される請求項1に記載の着信課金システム。
  4. 前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機とは、複数の前記交換機を介して接続され、
    前記着信課金制御装置は、前記呼接続時間計測部で計測された通話時間と、複数の前記交換機間の、予め定められた料金レートとに基づき、複数の前記交換機間の第5の通話料金をさらに算出し、及び、
    前記第2の料金情報は、第2の課金先情報と、第1乃至第3の通話料金及び第5の通話料金の合計とを含み、前記第3の料金情報は、第3の課金先情報と、第1乃至第5の通話料金の合計とを含む請求項1に記載の着信課金システム。
  5. 前記第1及び第2のコールエージェントと前記交換機は、
    着呼先電話番号に対応して、呼接続先の装置のIPアドレス又は着呼先の前記第2のIP電話機のIPアドレスと、呼接続先の装置の着信号局コードとが予め記憶された呼接続情報格納部をそれぞれ有し、
    前記着信課金制御装置、及び、接続元呼制御装置としての前記第1のコールエージェントは、(1)前記接続元呼制御装置による課金を停止させることと、(2)前記接続元呼制御装置が自己の前記呼接続情報格納部を参照して、受信された着呼先電話番号に対応するIPアドレス及び着信号局コードを取得することを含む第1の処理を実行し、
    前記着信課金制御装置及び接続元呼制御装置としての前記第1のコールエージェントは、接続先呼制御装置としての前記交換機との接続について、(3)前記接続元呼制御装置が、予め設定された自装置の発信号局コードと、第1の処理において取得された着信号局コードとを、前記着信課金制御装置に送信することと、(4)前記着信課金制御装置が、発信号局コード及び着信号局コードを受信し、受信した発信号局コード及び着信号局コードの組み合わせを前記信号局コード一時格納部に格納することと、(5)前記接続元呼制御装置が、第1の処理において取得されたIPアドレスに基づき、前記接続先制御装置と接続することを含む第2の処理を実行し、
    前記着信課金制御装置及び接続元呼制御装置としての前記交換機は、第1の処理を実行し、及び、接続先呼制御装置としての前記第2のコールエージェントとの接続について第2の処理を実行し、
    前記着信課金制御装置及び接続元呼制御装置としての前記第2のコールエージェントは、第1の処理を実行し、及び、前記第2のコールエージェントは、第1の処理において取得されたIPアドレスに基づき、前記第2のIP電話機と接続することを含む請求項1に記載の着信課金システム。
  6. 前記料金レート格納部は、
    発呼側の事業者識別情報及び着呼側の事業者識別情報に対応して、予め定められた発呼側料金レートと着呼側料金レートとの複数の組み合わせと、料金レートの複数の組み合わせのひとつを選択するための予め定められた課金形態情報とを含み、
    前記着信課金制御装置による第1の発呼側料金レート及び第1の着呼側料金レートの取得は、前記料金レート格納部の発呼側の事業者識別情報及び着呼側の事業者識別情報がそれぞれ、取得された発呼側の第1の事業者識別情報及び着呼側の第1の事業者識別情報と一致し、且つ、課金形態情報が示す発呼側料金レート及び着呼側料金レートを取得することを含み、
    前記着信課金制御装置による第2の発呼側料金レート及び第2の着呼側料金レートの取得は、前記料金レート格納部の発呼側の事業者識別情報及び着呼側の事業者識別情報がそれぞれ、取得された発呼側の第2の事業者識別情報及び着呼側の第2の事業者識別情報と一致し、且つ、課金形態情報が示す発呼側料金レート及び着呼側料金レートを取得することを含む請求項1に記載の着信課金システム。
  7. 前記着信課金制御装置は、着信課金サービスのための着信課金サービス番号に対応して着呼先電話番号が格納される着信課金サービス番号格納部
    をさらに備え、
    前記第1のコールエージェントは、前記第1のIP電話機からの発呼を検出して、前記第1のIP電話機から着信課金サービス番号を取得して前記着信課金制御装置に送信し、
    前記着信課金制御装置は、着信課金サービス番号を受信し、前記着信課金サービス番号格納部を参照して、受信された着信課金サービス番号に対応する着呼先電話番号を取得して前記第1のコールエージェントに送信し、
    前記第1のコールエージェントは、着呼先電話番号を受信し、着呼先電話番号に基づいて、前記交換機及び前記第2のコールエージェントを介して前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機とを接続させるための制御を実行する請求項1に記載の着信課金システム。
  8. 第1のIP網に接続される第1のIP電話機と、第2のIP網に接続される第2のIP電話機とが、ひとつ又は複数の交換機を介して相互接続可能な電話網において、共通線信号網及び第1のIP網に接続されて呼接続制御を行う第1のコールエージェントと、共通線信号網及び第2のIP網に接続されて呼接続制御を行う第2のコールエージェントと、前記交換機についてのPSTN課金管理装置と、前記第1のIP電話機についての第1のIP課金管理装置と、前記第2の電話機についての第2のIP課金管理装置とのそれぞれと所定の情報を通信し、及び、前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機のそれぞれと共通線信号網を介して通信し、着信課金サービスの呼接続制御を行う着信課金制御装置とを備えた着信課金システムにおける着信課金方法であって、
    第1のコールエージェントは、第1のIP電話機からの発呼を検出して、第1のIP電話機から着信課金サービスのための着信課金サービス番号を取得して、着信課金サービス番号に応じた着呼先電話番号に基づいて、交換機及び第2のコールエージェントを介して第1のIP電話機と第2のIP電話機とを呼接続させるための制御を実行するステップと、及び、
    着信課金制御装置は、
    呼接続のための制御の際に、第1のコールエージェント及び交換機及び第2のコールエージェントによる課金を停止させるステップと、
    (a)呼が切断された後、第1のIP電話機と第2のIP電話機との呼接続に使用される第1並びに第2のコールエージェント及び交換機の各装置について、第1のコールエージェント及び交換機から送信される、接続元側の装置の発信号局コード及び接続先側の装置の着信号局コードのひとつ又は複数の組み合わせと、第2のコールエージェントから送信される第2のコールエージェントの信号局コードが用いられた接続元側の装置の発信号局コードとが、発呼側又は着呼側から順に格納される信号局コード一時格納部から、発信号局コード及び着信号局コードの組み合わせのひとつを発呼側又は着呼側から順に読み込むステップと、
    読み込まれた発信号局コードを基に、前記第1並びに第2のコールエージェント及び前記交換機のそれぞれの信号局コードと、各信号局コードが示す前記第1若しくは第2のコールエージェント又は前記交換機を所有する事業者の事業者識別情報とが、それぞれ対応して格納される信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第1の事業者識別情報として取得し、及び、読み込まれた着信号局コードを基に信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を着呼側の第1の事業者識別情報として取得するステップと、
    第1並びに第2のコールエージェント及び交換機の各装置のうち、接続されるふたつの装置間の発呼側の事業者識別情報及び着呼側の事業者識別情報に対応して、所定時間毎の発呼側及び着呼側の料金を示す予め定められた発呼側料金レート及び着呼側料金レートが格納される料金レート格納部を参照し、取得された発呼側の第1の事業者識別情報及び着呼側の第1の事業者識別情報に対応する、第1の発呼側料金レートと第1の着呼側料金レートとを取得するステップと、
    前記第1のIP電話機と前記第2のIP電話機との通話時間を計測するステップと、
    取得された第1の発呼側料金レートと、計測された通話時間とに基づいて第1の通話料金を算出するステップと、
    取得された着呼側の第1の事業者識別情報を第1の課金先情報として、取得された発呼側の第1の事業者識別情報に応じた第1若しくは第2のIP課金管理装置又はPSTN課金管理装置に、第1の課金先情報と算出された第1の通話料金とを含む第1の料金情報を送信するステップと、
    取得された第1の着呼側料金レートと、計測された通話時間とに基づいて第2の通話料金を算出するステップと、
    (b)信号局コード一時格納部から、発信号局コード及び着信号局コードの次の組み合わせを読み込み、読み込まれた発信号局コードを基に信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第2の事業者識別情報として取得し、及び、読み込まれた着信号局コードを基に信号局コード格納部の信号局コードを検索し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を着呼側の第2の事業者識別情報として取得するステップと、
    料金レート格納部を検索し、取得された発呼側の第2の事業者識別情報及び着呼側の第2の事業者識別情報に対応する、第2の発呼側料金レートと第2の着呼側料金レートとを取得するステップと、
    取得された第2の発呼側料金レートと計測された通話時間とに基づいて第3の通話料金を算出するステップと、
    取得された着呼側の第2の事業者識別情報を第2の課金先情報とし、取得された発呼側の第2の事業者識別情報に応じた第1若しくは第2のIP課金管理装置又はPSTN課金管理装置に、第2の課金先情報と算出された第1乃至第3の通話料金の合計とを含む第2の料金情報を送信するステップと、
    取得された第2の着呼側料金レートと計測された通話時間とに基づいて第4の通話料金を算出するステップと、
    (c)信号局コード一時格納部から、第2のコールエージェントから受信され格納された発信号局コードを読み込み、読み込まれた発信号局コードを基に信号局コード格納部の信号局コードを参照し、該当する信号局コードに対応する事業者識別情報を発呼側の第3の事業者識別情報として取得するステップと、
    第1のIP電話機からの着信課金サービス番号に応じた着呼先電話番号を第3の課金先情報とし、取得された発呼側の第3の事業者識別情報に応じた第1若しくは第2のIP課金管理装置又はPSTN課金管理装置に、第3の課金先情報と算出された第1乃至第4の通話料金の合計とを含む第3の料金情報を送信するステップと
    を含む前記着信課金方法。
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