JP3108624U - 接続交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の通信事業者間を経由して行われる通信を比較的安価な通話料金で提供する。
【解決手段】 発信側キャリア交換網30、発信側固定電話キャリアAの設備41及び発信側専用線21を介し、発信側通信端末31により入力された着信側通信端末51の電話番号を受信する受信部と、前記受信部において受信した電話番号に対応する着信側通信端末51を、着信側専用線22、着信側固定電話キャリアBの設備42、及び着信側キャリアの交換網50を介して呼び出す接続処理部を備えた接続交換器10を、発信側専用線21、発信側固定電話キャリアAの設備41を介して発信側キャリアの交換網30と接続すると共に、着信側専用線22、着信側固定電話キャリアBの設備42を介して着信側キャリアの交換網50と接続する。
【選択図】 図1
【解決手段】 発信側キャリア交換網30、発信側固定電話キャリアAの設備41及び発信側専用線21を介し、発信側通信端末31により入力された着信側通信端末51の電話番号を受信する受信部と、前記受信部において受信した電話番号に対応する着信側通信端末51を、着信側専用線22、着信側固定電話キャリアBの設備42、及び着信側キャリアの交換網50を介して呼び出す接続処理部を備えた接続交換器10を、発信側専用線21、発信側固定電話キャリアAの設備41を介して発信側キャリアの交換網30と接続すると共に、着信側専用線22、着信側固定電話キャリアBの設備42を介して着信側キャリアの交換網50と接続する。
【選択図】 図1
Description
本考案は接続交換器に関するもので、より詳細には、複数の通信事業者(本明細書において「キャリア」という。)を経由して行われる通信端末間の通信、例えば電話による通話に際し、前記キャリア間を専用線を介して接続する接続交換器に関する。
なお、本考案における通信には、アナログ、デジタル、IP、有線、無線のいずれをも含み、また、前記通信端末には、固定電話機、携帯電話機、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ,PDA等の既知の各種の通信端末を含む。
複数のキャリアを経由して行われる通信の例として、電話による通信を行う例を図2〜4を参照して説明する。
〔携帯電話相互間〕
図2は、携帯電話機相互間において、複数の移動体系キャリアを経由して行われる通話の例であり、発信側電話機31を操作して着信側電話機51に付与された電話番号を入力すると、この発信側電話機31より出力されたデータは発信側キャリアの交換網30を経てPOI(Point of interface)40に至り、このPOI40を経て着信側キャリアの交換網50に送信され、着信側キャリアの交換網50の設置施設を経て着信側電話機51に受信される。
図2は、携帯電話機相互間において、複数の移動体系キャリアを経由して行われる通話の例であり、発信側電話機31を操作して着信側電話機51に付与された電話番号を入力すると、この発信側電話機31より出力されたデータは発信側キャリアの交換網30を経てPOI(Point of interface)40に至り、このPOI40を経て着信側キャリアの交換網50に送信され、着信側キャリアの交換網50の設置施設を経て着信側電話機51に受信される。
なお、本明細書において「発信側」、「着信側」とは、いずれも最初の発呼の際の関係を示すもので、一旦、両通信端末(図示の例では電話機)31,51間の接続が行われた後は、双方間で送受信が可能である。
〔固定電話・携帯電話間〕
固定電話機と携帯電話機間における通話を行う際、従来一般に行われている接続方法は、主として一般公衆回線網を経由する図3に示す例、及び専用線を経由する図4に示す例の2通りがある。
固定電話機と携帯電話機間における通話を行う際、従来一般に行われている接続方法は、主として一般公衆回線網を経由する図3に示す例、及び専用線を経由する図4に示す例の2通りがある。
(1)公衆回線網を経由する例
このうち、図3に示す例では、固定電話機である発信側電話機31から例えば日本電信電話株式会社(以下、「NTT」という。)の既存の一般公衆回線網である発信側キャリアの交換網30を経由して携帯電話機である着信側電話機51に発信する場合の例で、この例において、発信側電話機31による発信者は、着信側電話機51が携帯電話であることを示す090等の番号を冠した11桁の番号を入力すると、この番号情報は、前述のNTTのネットワークを通じて移動体系キャリアである着信側キャリアの交換網50との接続ポイントまで到達し、着信側キャリアの交換網50は、この接続ポイントから受け取った信号に基づいて着信側電話機51である自社加入の携帯電話機を検索し、この携帯電話機を呼び出し、接続する。
このうち、図3に示す例では、固定電話機である発信側電話機31から例えば日本電信電話株式会社(以下、「NTT」という。)の既存の一般公衆回線網である発信側キャリアの交換網30を経由して携帯電話機である着信側電話機51に発信する場合の例で、この例において、発信側電話機31による発信者は、着信側電話機51が携帯電話であることを示す090等の番号を冠した11桁の番号を入力すると、この番号情報は、前述のNTTのネットワークを通じて移動体系キャリアである着信側キャリアの交換網50との接続ポイントまで到達し、着信側キャリアの交換網50は、この接続ポイントから受け取った信号に基づいて着信側電話機51である自社加入の携帯電話機を検索し、この携帯電話機を呼び出し、接続する。
(2)専用線を経由する例
図4は、前述の図3に示す例とは異なり、固定電話機である発信側電話機31が固定電話キャリア43の定めた専用線〔例えば、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、「NTTコミュニケーションズ」という。)が敷設した専用線〕30’に加入している場合の例であり、前述の図3に示す場合とは異なりNTTの一般公衆回線網を経由することなくこの専用線30’を介して移動体系キャリアである着信側キャリアの交換網50に接続されている。
図4は、前述の図3に示す例とは異なり、固定電話機である発信側電話機31が固定電話キャリア43の定めた専用線〔例えば、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、「NTTコミュニケーションズ」という。)が敷設した専用線〕30’に加入している場合の例であり、前述の図3に示す場合とは異なりNTTの一般公衆回線網を経由することなくこの専用線30’を介して移動体系キャリアである着信側キャリアの交換網50に接続されている。
この考案の先行技術文献としては、下記のものがある。
株式会社産業調査会発行「マルチメディア辞典」(初版:1996年1月10日)(第755,756,758頁)
株式会社産業調査会発行「マルチメディア辞典」(初版:1996年1月10日)(第755,756,758頁)
以上のように構成された接続方法において、その通話料金はいずれも発信側キャリアによって利用者から徴収され、発信側キャリアと着信側キャリア間において分配されることとなるが、その内訳は下記のように異なる。
(1)携帯電話相互間
前述の図2に示す接続方法において、利用者が支払う通話料金には、通話時間に対し、発信側キャリアのネットワーク利用分(発信側電話機からPOI迄の設備費用)と、着信側キャリアに支払われる接続料金、及び、発信側キャリアの利益により構成され、この料金は発信側キャリアによって決定されている。すなわち、通話料金の設定権は発信側キャリアにある。
前述の図2に示す接続方法において、利用者が支払う通話料金には、通話時間に対し、発信側キャリアのネットワーク利用分(発信側電話機からPOI迄の設備費用)と、着信側キャリアに支払われる接続料金、及び、発信側キャリアの利益により構成され、この料金は発信側キャリアによって決定されている。すなわち、通話料金の設定権は発信側キャリアにある。
なお、着信側キャリアは、総務省の定めにより発信側キャリアがいずれの事業者であっても一律の接続料金が受領できるようになっている。
このように着信側キャリアに対して接続料金を支払う場合、この接続料金の精算は秒単位で行われている一方で、利用者に対する通話料金の請求は、30秒単位又は1分単位で行われている。
従って、利用者が前記単位未満の時間で通話を終了した場合であっても、この分の通話料は切り上げて請求され、従って発信側キャリアに対しては、利用者から徴収した、着信側キャリアの接続料金(30秒乃至1分単位)と、実際に着信側キャリアに支払われる接続料金(秒単位)との差額分の利益が生じている。
一例として、利用者に対して秒単位で課金する場合と、30秒単位で課金する場合とでは、秒単位の課金を行った方が通話料金は4割程安く、また、1分毎の課金の場合と比較すると、理論上5割程安くなる。
(2)固定電話・携帯電話間の料金
固定電話から携帯電話に対して発信する場合であっても、一般公衆回線網を経由する図3に示す場合と、専用線を使用する図4に示す場合とでは、その通話料金の課金方法は異なり、それぞれ以下の通りとなっている。
固定電話から携帯電話に対して発信する場合であっても、一般公衆回線網を経由する図3に示す場合と、専用線を使用する図4に示す場合とでは、その通話料金の課金方法は異なり、それぞれ以下の通りとなっている。
(2−1)一般回線を経由する場合
一般公衆回線を経由する図3に示す例では、料金の設定権は着信側である移動体系キャリアにあり、この移動体系キャリアにより設定された通話料金が、発信側である固定電話キャリアによって徴収される。
一般公衆回線を経由する図3に示す例では、料金の設定権は着信側である移動体系キャリアにあり、この移動体系キャリアにより設定された通話料金が、発信側である固定電話キャリアによって徴収される。
そして、利用者から通話料金を徴収した発信側である固定電話キャリアは、徴収した通話料金から自社ネットワーク利用分の接続料金を差し引き、残りを着信側である移動体系キャリアに納めている。
一例として、発信側の固定電話キャリアがNTT、着信側である移動体系キャリアが株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、「NTTドコモ」という。)である場合には、NTTは利用者から70円/3分の通話料金を徴収し、NTTは、このうち自社ネットワーク利用分の接続料金として5.5円/3分を差し引き、残りの64.5円をNTTドコモに支払っている。
また、移動体系キャリアがKDDI株式会社(以下、「au」という。)の場合には、NTTは利用者から90円/3分を徴収し、NTTはこのうち5.5円/3分を自社ネットワーク利用分の接続料金として差し引き、差額の84.5円をauに支払っている。
(2−2)専用線を経由する場合
専用線を経由して、着信側である移動体系キャリアに接続する図4に示す例にあっては、専用線を敷設した固定電話キャリア43に料金設定権が発生し、一例として固定電話機側の専用線が、NTTコミュニケーションズの敷設したものであり、利用者がNTTドコモの携帯電話に対して発呼した場合には、NTTコミュニケーションズは、利用者に対して20円/分の通話料金を請求・徴収し、このうちからNTTドコモに対して0.206円/秒の接続料金を支払っている。
専用線を経由して、着信側である移動体系キャリアに接続する図4に示す例にあっては、専用線を敷設した固定電話キャリア43に料金設定権が発生し、一例として固定電話機側の専用線が、NTTコミュニケーションズの敷設したものであり、利用者がNTTドコモの携帯電話に対して発呼した場合には、NTTコミュニケーションズは、利用者に対して20円/分の通話料金を請求・徴収し、このうちからNTTドコモに対して0.206円/秒の接続料金を支払っている。
以上のいずれの接続方法においても、通信事業者は利用者の有無に関係なく巨額の資本を投下して全国規模で通信網を敷設し、多数の交換局を設置し、その後にユーザーの確保に奔走している。
そのため、通話料金の設定に関し、実質通話原価にかなりのリスク負担分を上乗せして、過剰設備による稼働率の悪い部分の負担も通話料金に反映させて利用者に負担させており、前記いずれかの通信事業者に通話料金の設定権が存する場合には利用者が支払う通話料金は割高となる。
そこで、本考案は上記従来技術における欠点を解消するために成されたものであり、複数のキャリアの交換網間の接続を、これらと専用線によって接続された接続交換器を介して行うことで、該接続交換器の設置者に料金設定権を発生させることで、実質通話原価に対するリスク負担分の費用が通話料金に上乗せされることなく送・着信側間の接続を可能とできることに着目して成されたものであり、前記複数キャリア間で前記専用線を介した接続を可能とする接続交換器を提供することを目的とする。
また、本考案の別の目的は、従来とは異なる経路を介して複数キャリア間を接続するものでありながら、利用者にかかる作業等の負担等を軽減することのできる接続処理を行うことのできる接続交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の接続交換器10は、発信側通信端末31を含む発信側キャリアの交換網30と接続された発信側固定電話キャリアAの設備41に対し発信側専用線21を介して接続されると共に、
着信側通信端末51を含む着信側キャリアの交換網50と接続された着信側固定電話キャリアBの設備42に対し着信側専用線22を介して接続され、
前記発信側キャリアの交換網30、前記発信側固定電話キャリアAの設備41及び前記発信側専用線21を介して前記発信側通信端末31により入力された着信側通信端末51の電話番号を含むデータを受信する受信部を有すると共に、
前記受信部において受信したデータ中の前記着信側通信端末51の電話番号に対応する着信側通信端末51を、前記着信側専用線22、前記着信側固定電話キャリアBの設備42、及び前記着信側キャリアの交換網50を介して呼び出す接続処理部を備えることを特徴とする(請求項1)。
着信側通信端末51を含む着信側キャリアの交換網50と接続された着信側固定電話キャリアBの設備42に対し着信側専用線22を介して接続され、
前記発信側キャリアの交換網30、前記発信側固定電話キャリアAの設備41及び前記発信側専用線21を介して前記発信側通信端末31により入力された着信側通信端末51の電話番号を含むデータを受信する受信部を有すると共に、
前記受信部において受信したデータ中の前記着信側通信端末51の電話番号に対応する着信側通信端末51を、前記着信側専用線22、前記着信側固定電話キャリアBの設備42、及び前記着信側キャリアの交換網50を介して呼び出す接続処理部を備えることを特徴とする(請求項1)。
前記接続交換器10には、さらに前記発信側通信端末31から前記接続交換器10間の通信記録と、前記接続交換器10から前記着信側通信端末51間の通信記録とをそれぞれ記録する通信記録部を設けることができる(請求項2)。
さらに、前記接続交換器10の前記接続処理部には、前記着信側通信端末51に対し、前記着信側固定電話キャリアBの設備42及び前記着信側専用線22を介して前記接続交換器10を呼び出すための番号を通知する手段(番号通知手段)を設けることができる(請求項3)。
前記接続交換器10は、着信側専用線22として複数のチャンネルを備えた専用線を接続可能に構成されていると共に、
予め登録された各発信側通信端末31の電話番号と、該番号に対して割り当てられた前記着信側専用線22の各チャンネルとを相互に関連付けて記憶する記憶部を備え、
前記接続処理部が、前記受信部を介して前記発信側通信端末31の電話番号を受信したとき、前記記憶部を参照して該番号に対応した前記着信側専用線22のチャンネルを介して前記着信側通信端末51を呼び出す手段を有すると共に、前記着信側通信端末51に対し、発信を行った発信側通信端末31の電話番号に対応する前記着信側専用線22のチャンネルに対するダイヤルイン番号を通知する手段(番号通知手段)を設けることもできる(請求項4)。
予め登録された各発信側通信端末31の電話番号と、該番号に対して割り当てられた前記着信側専用線22の各チャンネルとを相互に関連付けて記憶する記憶部を備え、
前記接続処理部が、前記受信部を介して前記発信側通信端末31の電話番号を受信したとき、前記記憶部を参照して該番号に対応した前記着信側専用線22のチャンネルを介して前記着信側通信端末51を呼び出す手段を有すると共に、前記着信側通信端末51に対し、発信を行った発信側通信端末31の電話番号に対応する前記着信側専用線22のチャンネルに対するダイヤルイン番号を通知する手段(番号通知手段)を設けることもできる(請求項4)。
この場合、前記接続交換器10には、前記着信側通信端末51を介して前記ダイヤルイン番号に対する発呼があったとき、前記着信側通信端末51からの発呼を、該ダイヤルイン番号のチャンネルに対応する発信側通信端末の電話番号に転送する手段を設けることができる(請求項5)。
なお、前記接続交換器10は、一般公衆回線のキャリアである前記発信側キャリア30と、移動体系のキャリアである前記着信側キャリア50とを接続交換するものとして構成することができる(請求項6)。
上記構成を備えた本考案の接続交換器10によれば、以下の効果を得ることができる。
複数のキャリアの交換網30,50間を、専用線21,22を介して接続可能とする接続交換器10の提供により、従来技術として説明した既存の接続ポイントを経由することなく複数キャリアの交換網30,50間の接続を行うことができた。
これにより、発信側通信端末31と接続交換器10間、接続交換器10と着信側通信端末51間の通話料金の設定権は、いずれも接続交換器10の設置者に生じ、これにより実質通話原価に対するリスク負担分の費用が通話料金に上乗せされることなく送・着信側間の接続を可能とする接続交換方法及び接続交換システムを提供することができた。
前記発信側通信端末31から前記接続交換器10間の通信記録と、前記接続交換器10から前記着信側通信端末51間の通信記録とをそれぞれ記録する通信記録部を備えた接続交換器10にあっては、この接続交換器10の設置者は各キャリアとの間での接続料金等の精算、利用者に対する課金等を容易に行うことができ、本考案の接続交換器を例えば企業等において設けた自営専用網を介した接続に使用する場合の他、第2種通信事業者等においても使用するに便利なものとなっている。
前記着信側通信端末51に対し、発信を行った発信側通信端末31の電話番号に対応する前記着信側専用線22のチャンネルに対するダイヤルイン番号を通知する手段(番号通知手段)を設けた前記接続交換器10にあっては、通話の終了後、着信側通信端末51から前記接続交換器10を経由して発信側電話機31に対する発呼(所謂「コールバック」)を行う場合に便利である。
特に、前記着信側専用線22が、複数のチャンネルを備えたものである場合には、予め登録された各発信側通信端末31の電話番号と、該番号に対して割り当てられた前記着信側専用線22のチャンネルとを相互に関連付けて記憶する記憶部を前記接続交換器10に設け、前記接続処理部が対応するチャンネルを介した着信側通信端末51の呼び出しと、該着信側通信端末51に対する前記チャンネルのダイヤルイン番号を通知する手段を備えた接続交換器10を使用する場合には、前述のコールバックを行う場合においても専用線21,22及び接続交換器10を介した通話を行うことができ便利である。
この場合、前記着信側通信端末51を介して、前記ダイヤルイン番号に対する発呼があったとき、該ダイヤルイン番号に続けて発信側通信端末31の電話番号の入力を要求しても良いが、前記接続交換器10に前記着信側通信端末51からの発呼を、該ダイヤルイン番号のチャンネルに対応する発信側通信端末31の電話番号に転送する手段をさらに接続交換器10に設けることで、利用者に対する負担をさらに軽減することができた。
なお、本考案の接続交換器10による接続を行う前記発信側キャリアを一般公衆回線のキャリアとし、前記着信側キャリアを移動体系のキャリアとする場合には、比較的通話料金が高い固定・携帯電話間での通話料金を大幅に安価とすることができた。
以下、図面を参照しながら本考案の実施形態につき説明する。
なお、以下に説明する実施形態にあっては、発信側キャリアを、一般の固定電話等の一般公衆回線のキャリアとして、着信側キャリアを携帯電話等の移動体系キャリアとして説明するが、本考案の接続交換器10において接続の対象とする通信形態は特に限定されず、前述のようにデジタル、アナログ、IP、有線、無線等、各種のもの及びこれらの組合せを対象とすることができると共に、接続される通信形態の組合せについてもこれらに限定されるものではない。
また、以下の実施形態にあっては発信側通信端末31を固定電話機として、着信側通信端末51を携帯電話機として説明するが、同様に既知の各種の通信端末を使用することが可能であり、狭義の固定電話機、携帯電話機の他、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、PDA等を通信端末として使用する場合においても適用可能である。
図1において、1は、本考案の接続方法が適用される、複数キャリア間を経由する複合網の全体を指し、この複合網1において、発信側通信端末31である固定電話機と、着信側電話機51である携帯電話機間の通信が可能となる。
この複合網1は、前述のように複数のキャリア間を経由した通信を可能とするものであり、前記発信側通信端末31が接続された発信側キャリア交換網30(本実施形態の例では「一般公衆回線の交換網」)と、着信側通信端末51である携帯電話機が無線により接続された、着信側キャリア交換網50(本実施形態の例では「移動体系キャリアの交換網」)を備えている。
そして、前記発信側キャリアの交換網30には発信側固定電話キャリアAの設備41が接続されており、また、着信側キャリアの交換網50には、着信側固定電話キャリアBの設備42が接続され、そして、前記発信側固定電話キャリアAの設備41と、着信側固定電話キャリアBの設備42のそれぞれに対して例えばPRI等の専用線21,22を介して接続された接続交換器10を備えている。
このように、発信側固定電話キャリアAの設備41と、着信側固定電話キャリアBの設備42間を、専用線21,22を介して接続交換器10により接続可能とすることにより、この接続交換器10の設置者は、発信側固定電話機31から接続交換器10間の通話料金、及び接続交換器10から着信側電話機51間の通話料金の設定権を得ることができる。
発信側電話機31と前記接続交換器10間の接続は、例えば、着信側電話機51の電話番号に、発信側キャリアの交換網30、発信側固定電話キャリアAの設備41及び発信側専用線21を介して前記接続交換器10に接続することを要求する番号として予め設定された数字(例えば00で始まる4桁の数字)を付加してダイヤルすることにより、発信側キャリアの交換網30の例えば市内交換局がこのダイヤルされた番号を前記経路を経由すべき発信であると判断して接続交換器10までの回線を確保するよう構成しても良い。従って、前記従来技術において説明した接続方法のように、接続ポイントを経由した接続は行われない。
なお、発信側キャリアの交換網30において行われるこのような接続交換器10に対する接続は、既知のNCC等を経由した通話等を行う場合等において、電話番号の頭に00で始まる4桁の数字を付加してダイヤルする場合と同様の方法により処理することが可能である。
また、本考案の接続方法、接続システムによるサービスを、予め登録された利用者等に対して提供するものである場合には、発信側電話機31、又は発信側電話機のPBX等に、予めこのような番号を付加した発信を行わせるように設定しておくことにより、利用者の負担を軽減するように構成しても良い。
この接続交換器10は、前記発信側キャリアの交換網30を介して受信した着信側電話機51の電話番号を含むデータを受信する受信部を備え、該受信部が受信したデータ中の着信側電話機51の番号を受けて、着信側専用線22、着信側固定電話キャリアBの設備42を介して着信側キャリアの交換網50に接続された着信側電話機51に対する発呼を行う接続処理部を備えていると共に、前記発信側電話機31から接続交換器10間、及び、接続交換器10と着信側電話機51間のそれぞれの接続時間等を通信記録として記憶する通信記録部を備えており、前述のようにして発信側電話機31と接続交換器10との間で回線が確保されると、発信側電話機31と接続交換器10間の通信時間等のカウントが開始されると共に、発信側電話機31において入力された着信側電話機51の電話番号を接続交換器10が受信して、この受信した着信側携帯電話機51の番号を、前記着信側専用線22、着信側固定電話キャリアの設備42を介して着信側キャリアの交換網50に出力して、該番号に対応する着信側携帯電話機51を発呼する。
そして、着信側電話機51のオンフックにより、接続交換器10と着信側電話機51間の回線が確保されて通話が開始されると、接続交換器10と着信側電話機51間の通話時間のカウント等が開始される。そして、前記2つの通信時間等が、発信・着信側電話機31,51間の通話が完了する迄カウントされると共に前記通信記録部に記録される。
以上の例とは逆に、図1に示す構成において携帯電話機を発信側電話機とし、固定電話機を着信側電話機とする場合には、前述とは逆の動作が行われ、携帯電話機において前述の接続交換器に付与された番号の入力に続き、呼び出しを行う固定電話機の電話番号を入力すると、前述の作業とは逆の作業により固定電話機と携帯電話機間の通話が可能となるように構成しても良い。
前述の接続交換器10には、前述のような通話をより便利に行うことができるよう各種の機能を設けることができ、着信側電話機51に対して発信側電話機31(固定電話機)の番号通知を行う場合、前述の接続処理部に、発信側電話機31の電話番号の前に、図1に示す経路とは逆の経路、すなわち、着信側電話機51から、前記着信側キャリアの交換網50、着信側固定電話キャリアBの設備42及び着信側専用線22を介してこの接続交換器10迄の発呼を行うために必要な番号を付加する手段を設けることができる。
これにより、発信側電話機31からの発呼に基づく通話の終了後、着信側電話機51より再度発信側電話機31に対して発呼する所謂「コールバック」の必要が生じた場合であっても、利用者は、着信履歴等に基づいてこの表示された番号に対して発信を行うことで、容易にこの接続交換器10に対する接続を行うことが可能となる。
このようなコールバックは、着信側電話機51と前述の接続交換器10間の回線が確保された後、接続交換器10より発せられる音声ガイダンス等に基づいて着信側電話機51から発信側電話機31の番号を入力するように構成しても良いが、好ましくは、前述のように接続処理部において発信側電話機31の電話番号の前に、前述のように着信側電話機51から接続交換器10に接続するために必要な番号を冠し、この番号を番号通知として出力し、着信側電話機51より両番号を連続して出力することにより、接続交換器10に対する接続を行うことができるように構成し、この接続交換器10との接続のために必要な番号に続けて出力された着信側電話機31の番号を前記接続交換器10に受信させるように構成しても良い。
これにより、受信された固定電話機31の電話番号に基づいて、これを受信した前記接合交換器10が、発信側専用線21、発信側固定電話キャリアAの設備41及び発信側キャリアの交換網30を介して発信側電話機31に対する発呼を行うように構成しても良い。
以上説明した実施形態にあっては、本考案の接続システムを不特定の利用者に対しての利用をも可能とするものとして説明したが、本考案の接続方法は、予め登録等がされた特定の利用者に対してのみ提供されるサービスとすることもできる。
このような利用方法の一例として、前記同様固定電話機と携帯電話機間における通信を行う場合であって、固定電話機の契約者に対して予め登録等を行う例について説明する。
この場合、接続交換器10と着信側固定電話キャリアBの設備42間の着信側専用線22のPRIチャンネル番号(PRIダイヤルイン番号)を、登録された発信側電話機31の電話番号毎に割り当てておき、このPRIチャンネル番号と、これに対して割り当てられた発信側電話機31の電話番号とを、関連付けて記憶させておく記憶部を前述の接続交換器10に設けておく。
そして、前記接続交換器10の接続処理部に、前述の記憶手段に記憶された番号の発信側電話機31からの発信があったとき、前記記憶された対応関係に従って前記着信側専用線22の対応するPRIチャンネルを介して着信側電話機51を発呼する手段と、着信側電話機51に対して通知する発信側電話機31の電話番号に、前記対応するPRIチャンネルのダイヤルイン番号を冠し、または、このPRIダイヤルイン番号のみを、発信側電話機31の番号表示として着信側電話機51に対して出力する番号通知手段を設ける。
前記番号通知手段が着信側専用線22のPRIダイヤルイン番号のみを出力するものである場合には、前述のように着信側電話機51からのコールバックがあった際に、これを該PRIダイヤルイン番号に対して割り当てられた固定電話機31に対するコールバックであると判断して、対応する固定電話機31の番号に対しこれを転送する転送手段を更に前記接続交換器10に設けても良い。
なお、前記番号通知手段が、前記PRIダイヤルイン番号を発信側電話機31の電話番号と共に出力するものである場合には、接続交換器10が、PRIダイヤルイン番号に続けて出力された発信側電話機31の番号を受信し、この受信した番号に対する発呼を行うように構成可能な点については、前述した説明と同様である。
以上のように構成された本考案の複数キャリア間の接続システムを使用することにより、複数キャリア間を経由して行われる通話が、公−専−接続交換器−専−公という経路で行われ、従来技術として説明したように接続ポイントを経由した接続は行われない。
そのため、固定電話機31から接続交換器10迄の通話料金の設定権、及び、接続交換器10から着信側電話機51迄の通話料金の設定権のいずれともこの接続交換器10の設置者に存するものとなる。
以上のように構成された本考案の接続システムを利用することにより、一例として固定電話機から携帯電話機に対して発信を行う場合の料金は、発信側キャリア(一例としてNTT)、固定電話キャリアB(移動体系キャリアに拘わらず一律)に支払う接続料金、専用線の維持費等を含めて実質原価が約11.6〜13.5円/分程度であり、NTT経由auの通話料金である30円/分、NTTコミュニケーションズ経由NTTドコモの通話料金である20円/分に比較して、いずれよりも安価となる。
また、このようなサービスを第2種通信事業者が提供する場合であっても、利用者に対する課金を30秒単位、乃至は1分単位とすることにより、前述のように各キャリアに対する接続料金の精算が秒単位で行われることから、その差額分を考慮すれば、通話料金を11.5円/30秒、16.1円/1分程度で提供することが可能であり、前記従来のいずれの方法による通話料金に比較してもこれを安価にすることができる。
しかも、接続交換器10に前述のような各種機能を付加することにより、利用者が利用する際の煩雑さも生じない。
以上のように構成された本考案の接続交換器は、例えば企業等の自営専用網として利用することができる他、特定、又は不特定多数の利用者に対して通信サービスを提供する第2種通信事業者のサービスの提供等において利用することができる。
1 複合網
10 接続交換器
21 専用線(発信側)
22 専用線(着信側)
30 発信側キャリアの交換網
30’ 専用線
31 発信側通信端末(発信側電話機;固定電話機)
40 接続ポイント
41 発信側固定電話キャリアAの設備
42 着信側固定電話キャリアBの設備
43 固定電話キャリア
50 着信側キャリアの交換網
51 着信側通信端末(着信側電話機;携帯電話機)
10 接続交換器
21 専用線(発信側)
22 専用線(着信側)
30 発信側キャリアの交換網
30’ 専用線
31 発信側通信端末(発信側電話機;固定電話機)
40 接続ポイント
41 発信側固定電話キャリアAの設備
42 着信側固定電話キャリアBの設備
43 固定電話キャリア
50 着信側キャリアの交換網
51 着信側通信端末(着信側電話機;携帯電話機)
Claims (6)
- 発信側通信端末を含む発信側キャリアの交換網に接続された発信側固定電話キャリアの設備に対し、発信側専用線を介して接続されると共に、
着信側通信端末を含む着信側キャリアの交換網に接続された着信側固定電話キャリアの設備に対し、着信側専用線を介して接続され、
前記発信側キャリア交換網、前記発信側固定電話キャリアの設備及び前記発信側専用線を介して前記発信側通信端末により入力された着信側通信端末の電話番号を含むデータを受信する受信部を有すると共に、
前記受信部において受信したデータ中の前記着信側通信端末の電話番号に対応する着信側通信端末を、前記着信側専用線、前記着信側固定電話キャリアの設備、及び前記着信側キャリアの交換網を介して呼び出す接続処理部を備えることを特徴とする接続交換器。 - 前記発信側通信端末から前記接続交換器間の通信記録と、前記接続交換器から前記着信側通信端末間の通信記録とをそれぞれ記録する通信記録部を備えることを特徴とする請求項1記載の接続交換器。
- 前記接続処理部が、着信側通信端末に対し前記着信側固定電話キャリアの設備及び前記着信側専用線を介して前記接続交換器を呼び出すための番号を通知する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の接続交換器。
- 前記着信側専用線として、複数のチャンネルを備えた着信側専用線を接続可能と成すと共に、
予め登録された各発信側通信端末の電話番号と、該番号に対して割り当てられた前記着信側専用線の各チャンネルとを相互に関連付けて記憶する記憶部を備え、
前記接続処理部が、前記受信部を介して前記発信側情報端末の電話番号を受信したとき、前記記憶部を参照して該番号に対応した前記着信側専用線のチャンネルを介して前記着信側通信端末を呼び出す手段を有すると共に、前記着信側通信端末に対し、発信を行った発信側通信端末の電話番号に対応する前記着信側専用線のチャンネルに対するダイヤルイン番号を通知する手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の接続交換器。 - 前記着信側通信端末を介して、前記ダイヤルイン番号に対する発呼があったとき、前記着信側通信端末からの発呼を、該ダイヤルイン番号のチャンネルに対応する発信側通信端末の電話番号に転送する手段を有することを特徴とする請求項4記載の接続交換器。
- 一般公衆回線のキャリアである前記発信側キャリアと、移動体系のキャリアである前記着信側キャリアとを接続交換することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の接続交換器。
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JP3108624U true JP3108624U (ja) | 2005-04-28 |
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Family Applications (1)
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2004
- 2004-11-08 JP JP2004006535U patent/JP3108624U/ja not_active Expired - Fee Related
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