JP2004260451A - コールバック管理システム、コールバック管理方法、およびコールバック機能を持つpbx - Google Patents

コールバック管理システム、コールバック管理方法、およびコールバック機能を持つpbx Download PDF

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Abstract

【課題】通信費用を低減させ得るコールバック管理システムを提供する。
【解決手段】電話回線以外の通信ネットワークを介して、前記発呼側のPBXが、自国外にある着呼側のPBXへ、前記発呼の情報を含むコールバック要求を送信する送信手段と、前記コールバック要求を受信した前記着呼側のPBXが、前記コールバック要求に基づき、着呼側の電話機がコールバック可能であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記着呼側のPBXが、前記着呼側の電話機がコールバック可能でないと判定された場合には前記着呼側のPBXから前記発呼側のPBXへコールバック不可応答を電話回線以外の前記通信ネットワークを介して送信する応答手段と、前記発呼側のPBXが、前記コールバック不可応答を前記着呼側PBXから受信する受信手段とを含むことを特徴とするコールバック管理システムを提供する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話回線網以外の通信ネットワークを利用して国際電話料金の低減を図る構内電話交換機(PBX)の通信技術に関するものであり、より具体的には、自国内のPBXと自国外のPBXとの間のコールバック管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来技術の国際間のコールバック管理システムを示すブロック図である。図に示すように、企業などで海外の拠点と音声でコミュニケーションを行う場合は、電話回線による国際電話のコミュニケーションが一般的であり、国際電話の内外価格差を利用したコールバック管理システムにおいても、通常の電話回線を使用して情報のやり取りを行い、他国から自国へ国際電話をコールバックさせるシステムであった。
【0003】
また、近年インターネットの普及により、IPパケットを利用した音声通信も実用段階になりつつある。例えば、従来技術のコールバック技術としてオートコールアダプタ(特許文献1を参照されたい。)があるが、これは、電話回線を使用してコールバックを制御・管理するものであり、IP網などの通信ネットワークを利用するものではない。さらに、従来技術のコールバック技術として、簡易型携帯電話(PHS)の利用を可能とした国際電話利用システム及び電話機(特許文献2を参照されたい。)があるが、これは、この当時、国際電話サービスを提供していなかったPHSやプリペイド式携帯電話用に、一旦、何らかの国際電話取次ぎセンター局へ電話し、その後、センター局が代わりに国際電話を行ってコールを確立させた後コールバックするというものであり、IP網などの通信ネットワークを利用するものではない。
【0004】
また、従来技術のコールバック技術として、第1の「インターネットを利用した国際通話方式」(特許文献3を参照されたい。)があるが、この技術では、国際電話をかける際に発呼側がWWWに一度アクセスした後で公衆網から通話を開始するものであり、この技術では、国際電話が低額な国にセントラルオフィスを構える必要がある。
【0005】
さらに、従来技術のコールバック技術として、第2の「インターネットを利用した国際通話方式」(特許文献4を参照されたい。)があるが、この技術では、国際電話をかける際に、発呼者自身がインターネットを利用して国際電話を開始したいという手続きが必要である。
【特許文献1】
特開平7−131540号公開公報(段落0005−0006、図1)
【特許文献2】
特開平9−135295号公開公報(段落0007、0017−0018、図1)
【特許文献3】
特開平10−285284号公開公報(段落0007−0008、図1)
【特許文献4】
特開平10−336331号公開公報(段落0007−0008、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来、企業などで海外との拠点と音声でコミュニケーションを行う場合、国際電話によるコミュニケーションが一般的であるが、通話料金の内外価格差により、同じ相手の通話するときであっても、自国から発信する場合と、自国以外から発信する場合とでは、通話料金の差が大きい場合があり、そのため、通話料金を低額に抑えるためには、一度自国の発信者から発信し、他国の受信者から発信者にかけなおす(コールバックする)という手間が必要であった。そして、他国の受信者が不在、話中、応答できない場合でも、国際電話回線の通話料金が発生し無駄な費用が請求されていた。また、インターネットの普及によりIPパケットを利用した音声通信も実用段階になりつつあるが、ネットワーク内の負荷の増加、及び、パケットの遅延による応答時間の増加などにより、音声品質の劣化、又は、通話そのものに支障をきたす場合があった。
従って、本発明の目的は、上述した課題を解決した、通信費用を低減させ得るコールバック管理システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるコールバック管理システムは、
少なくとも2つの国に置かれた複数のPBXを管理するコールバック管理システムであって、
外国向けの発呼を受けた発呼側のPBXが、コールバック管理対象電話機が登録されている予め構築されたPBXデータベースを参照して、発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記発呼先がコールバック管理対象電話機であると判定された場合に、電話回線以外の通信ネットワーク(料金が不要、或いは、低額かつ定額であるインターネットなどのようなIP網が好適である)を介して、前記発呼側のPBXが、自国外にある着呼側のPBXへ、前記発呼の情報を含むコールバック要求を送信する送信手段と、
前記コールバック要求を受信した前記着呼側のPBXが、前記コールバック要求に基づき、着呼側の電話機がコールバック可能であるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記着呼側のPBXが、前記着呼側の電話機がコールバック可能でないと判定された場合は、前記着呼側のPBXから前記発呼側のPBXへコールバック不可応答を、電話回線以外の前記通信ネットワークを介して送信する応答手段と、
前記発呼側のPBXが、前記コールバック不可応答を前記着呼側PBXから受信する受信手段と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、自国外にある発呼先(通話先)の電話機が何らかの理由で通話できない場合は、国際電話料金が発生しないため、費用を低減することが可能となる。
【0008】
また、本発明によるコールバック管理システムは、
前記コールバック不可応答に基づき、コールバック不可の理由を表す情報(不在、話中、応答不可(会議中、休憩中など)、コールバック拒否など)を発呼元の電話機に送信する手段、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、発呼元のユーザは、国際電話料金を発生させずに、発呼先(通話相手)の状況を的確に把握できる。従って、無駄な電話のかけ直しなどしなくても済むなどユーザにとっては非常に有益な情報となる。
【0009】
また、本発明によるコールバック管理システムは、
前記第2の判定手段は、着呼側の電話機のユーザにコールバックをするか否かを入力するよう促し(音声で、或いは、電話機の表示部などで)、この入力にも基づき、コールバック可能であるか否かを判定する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、着呼側の電話機のユーザ(即ち通話相手)の都合によってもコールバックするか否かを判定することができるようになる。
【0010】
また、本発明によるコールバック管理システムは、
前記第1の判定手段は、各国間の通話料金テーブルが格納されている予め構築された通話料金データベースをも参照して、前記発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、通話料金テーブルを参照することによって、自国と当該発呼の相手国との間でコールバックにした方が、料金が安くなるか否かをより正確に把握して、これに基づき当該電話機をコールバック管理対象電話機であるか否かを判定することが可能となる。
【0011】
また、本発明によるコールバック管理システムは、
前記第2の判定手段は、自PBXに収容されている電話機の状況を所定の周期で検査し、これに基づき電話機状況データベースを構築し、この電話機状況データベースに基づき、着呼側の電話機がコールバック可能であるか否かを判定する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、周期的に最新の情報へと更新された電話機状況データベースによって、より正確にコールバック可否を判定することが可能となる。
【0012】
また、本発明によるコールバック管理システムは、
前記通話料金データベース、および/または、前記PBXデータベースは、前記PBXのそれぞれに置かれ、前記PBXのそれぞれで同期を取りつつ所定の周期で更新される、
ことを特徴とする。
本発明によれば、所定の周期で最新の情報へと更新された各データベースによって、より正確かつ的確に発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定することができるようになる。
【0013】
また、本発明による、コールバック機能を持つPBXは、
外国向けの発呼を受け、コールバック管理対象電話機が登録されている予め構築されたPBXデータベース、および、各国間の通話料金テーブルが格納されている予め構築された通話料金データベースを参照して、発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記発呼先がコールバック管理対象電話機であると判定された場合に、電話回線以外の通信ネットワークを介して、自国外にある着呼側のPBXへ、前記発呼の情報を含むコールバック要求を送信する送信手段と、
コールバック不可応答を、電話回線以外の通信ネットワークを介して、前記着呼側PBXから受信する受信手段と、
前記コールバック不可応答に基づきコールバック不可の理由を表す情報を発呼元の電話機に送信する手段と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、本発明によれば、自国外にある発呼先(通話先)の電話機が何らかの理由で通話できない場合は、国際電話料金が発生しないため、費用を低減することが可能となる。
【0014】
上述したように、本発明をシステム(装置)の態様で説明してきたが、本発明はこれら装置に相当する方法、方法をコンピュータで実現するプログラム、プログラムを記憶した記憶媒体の形式でも実現され得る。
例えば、本発明によるコールバック管理方法は、
外国向けの発呼を受けた発呼側のPBXが、コールバック管理対象電話機が登録されている予め構築されたPBXデータベースを参照して、発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記発呼先がコールバック管理対象電話機であると判定された場合に、電話回線以外の通信ネットワークを介して、前記発呼側のPBXが、自国外にある着呼側のPBXへ、前記発呼の情報を含むコールバック要求を送信する送信ステップと、
前記コールバック要求を受信した前記着呼側のPBXが、前記コールバック要求に基づき、着呼側の電話機がコールバック可能であるか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記着呼側のPBXが、前記着呼側の電話機がコールバック可能でないと判定された場合は、前記着呼側のPBXから前記発呼側のPBXへコールバック不可応答を、電話回線以外の前記通信ネットワークを介して送信する応答ステップと、
前記発呼側のPBXが、前記コールバック不可応答を前記着呼側PBXから受信する受信ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
初めに、本発明の概念を簡便に説明する。本発明は、各国に構内電話交換機(以下PBX)をもつ企業などにおける電話回線による通話で、自国のPBXが収容する内線電話機から発信する場合と、自国以外のPBXが収容する内線電話機から発信する場合との間で、通話料金の内外価格差が生じるときに、より安価に通話を行うことを目的とする。この目的を達成するために、まず、電話回線にて接続する前に接続先のPBXと常時接続のIP網にて接続し、PBX間のデータ通信にて両国間の通話料金の格差、及び、接続先の通話者の状態を把握する。接続先から接続元へ電話回線にて発信した方が安価になり、且つ、接続先の通話者が許可した場合、接続先のPBXから接続元のPBXに対して電話回線にて発信する。このとき、接続先の通話者が不在、話中、応答拒否、などの理由で通話できない場合、IP網にて理由を通知するため電話回線の通話料金を必要としない。また、IP網はデータ通信にのみ使用し、音声データを電話回線にて伝送することにより、高音質な通話品質を提供することも可能である。
【0016】
また、上記通信を可能とするため、PBXには電話回線インタフェースと、常時接続できるIP網インタフェースを装備している。また、接続先の通話者の状況を把握するため、PBXには、各PBXに係わる情報テーブルを持ち、また、コールバックをよりインテリジェントに実現するために、各国間の通話料金格差を算出、及び、各国内の電話会社(キャリア)を選択するための通話料金データベース、ユーザーインタフェースを提供する音声ガイダンスデータベース、及び、その制御プログラムを持たせることも可能である。そして、コールバック時にIP網でデータ通信する時に必要なデータとして、PBX自らが収容する内線電話機の不在、話中、応答拒否などの情報を一定時間内に把握する制御部をもつ。また、PBXが収容する内線電話機の登録情報、通話料金データベースの内容は、全てのPBXにおいて同一内容でなければならないため、各PBX間で常に最新の版数を管理できる方式を持たせることも可能である。
【0017】
以下、諸図面を参照しつつ本発明の実施態様を詳細に説明する。
図2は、本発明によるコールバック管理システムの利用形態の一例を示すブロック図である。図に示すように、本発明によるコールバック管理システム100は、自国側PBX110と自国外側PBX120とを含み、これらのPBXは電話回線130およびインターネットなどのネットワーク140を介して接続されている。自国側PBX110は、内線電話112A1、A2、Anを収容し、自国外側PBX120も、内線電話122B1、B2、Bnを収容する。ここで、内線電話の番号は、本発明の構成内において通話可能範囲に重複のないものとする。
【0018】
図3は、本発明で使用する各国に置かれたPBXの詳細を示すブロック図である。図に示すように各国に置かれたPBX300は、主として、内線電話機を収容する内線電話収容部310、電話回線(以下局線)と接続する回線インタフェース部320、IP網などのネットワークと常時接続するネットワークインタフェース部330、各種データを保存する各種データベース部340、及び、これらを制御する制御部350から構成される。各種データベース部340は、主として通話料金データベース342、PBX情報データベース部344、音声ガイダンスデータベース部346から構成されている。
通話料金データベース342には、各国の海外料金体系が示されており、自国と自国外の通話料金の比較、及び、自国内のキャリアによる通話料金の比較とキャリアの局線番号定義されている。
【0019】
図4は、本発明で使用するPBX情報データベース部の一例を示すブロック図である。図に示すように、PBX情報データベース部400は、各PBXが管理する情報テーブルがあり、自PBXステータス410と、PBXデータベース420が存在する。
自PBXステータス部は、図4のように、自らのPBXのステータス情報、自らのPBXが収容する内線電話機のステータス情報を収容している。
【0020】
図5は、本発明で使用する自PBXのステータス情報の一例を示す項製図である。図に示すように、自PBXのステータス情報500として、19bitの情報を持っており、0〜7bit目に処理要求コードを示すPID(Process ID)、8〜15bit目は、データベース版数、16〜18bit目は、自PBXのシーケンスステータス情報を示す。
【0021】
図6は、本発明で使用する内線電話機ステータス情報600の一例を示す構成図である。図に示すように、自PBXの内線電話機ステータスとして、65bitの情報を持っており、内線電話機の内線番号、話中、不在の情報を持っている。PBXのデータベースは、図4のようにPBX各々のデータテーブルを持ち、テーブル内には、PBXのIPアドレス、局線番号、収容する内線電話機の内線番号、PBX設置国の国コードが示されている。音声ガイダンスデータベースは、コールバック指示に関するの音声データを蓄積するためのデータベースで、自国の言語(音声データを追加することにより、ユーザカスタマイズが可能)にて応答メッセージが登録されている。
【0022】
次に、本発明によるコールバック管理システムにおける実際のコールバック管理方式について、図2に示したように、自国にあるPBX110(発呼側PBX)が収容する内線電話112A1から、自国外にあるPBX120(着呼側PBX)に収容される内線電話122B1に対して通話する場合を例にとって説明する。そのときのコールバックの処理フローを図11で示す。
まず、発信者は、内線電話機112A1の受話器を取り上げ、通話したい相手の内線電話機(122B1)の番号をキーインする(図11の(1))。
PBX110は、自らが収容する内線電話機112A1から入力された相手の内線電話機122B1の番号に基づき、PBX110内にあるPBXデータベースを参照し、122B1を収容するPBX120のIPアドレスと、局線番号、設置国を取得する。
【0023】
そして、通話料金データベースを参照することによって、PBX 110から局線(即ち、通常の国際電話回線)にて発信した場合と、相手のPBX120から局線にて発信させた場合(コールバックした場合)、どちらの通話料金が安くなるかを、キャリアの選択とあわせて確認する(図11の(2))。
PBX120からコールバックさせても通話料金が安くならないと判定した場合は、発信者の内線電話機112A1に対し、音声ガイダンスデータベース部の音声データにより、コールバックをしても通話料金が安くならないことを告げ、相手先PBX120のキャリアの局線番号、PBX120設置国コード、PBX120の局線番号を通知する(図11の(3)、(4)´)。
【0024】
PBX120からPBX110へコールバックさせたときの通話料金が安くなる場合は、図7に示すようなTCP/IPパケットにより、通話したい相手先のPBX120に対し、発信側のPBX110の局線番号、発信側の内線電話機の内線番号(112A1)、相手先PBX120に収容される内線電話機(122B1)の内線番号、ステータス情報としてネットワーク内で一意のPID(ただし、0bit目が「0」であること)、シーケンスステータスを「001」(PBX110が、PBX110からPBX120を呼び出している状態)として送信する(図11の(3)、(4))。
他方、相手先PBX120では、発信側PBX110からのTCP/IPパケットを受け取り、自らのPBXデータ管理テーブル内に、TCP/IPパケット内に示された内線電話機(122B1)が収容されているかを検索し、受け取ったステータス情報から、自PBXステータス情報のPIDの項目を更新し、シーケンスステータスを「010」(PBX120がPBX110からの呼び出しを受信した状態)とする(図11の(5))。
【0025】
次に、相手先PBX120は、自PBXのステータスより、B1の内線電話機のステータス情報を検索する。ここで、話中bitか不在bitがどちらか「1」の場合、PBX120は、自PBXのステータス情報のシーケンスステータスを、「100」(PBX120が内線電話機の話中を理由に、PBX110のコールバックを許可しない状態)か、「101」(PBX120が内線電話機のオーナーの不在を理由に、PBX110のコールバックを許可しない状態)に変更し、PBX110に対して、図8に示すようなTCP/IPパケットを作成し、PBX110に向け送付する(図11の(5)、(9)、(10))。
内線電話機112B1のステータスを検索した結果、話中bit、不在bitがどちらとも「0」の場合(応答可能であると判定した場合)は、PBX120は、自らが収容する内線電話機112B1をコールする(図11の(6))。
【0026】
内線電話122B1がコールし、相手の通話者が受話器を上げると、PBX120の音声ガイダンス部のデータに基づき、内線電話機112A1からコールバックを要求する電話が入っていることを音声にて相手の通話者に通知する。相手の通話者は、コールバックの許否を内線電話機からキーインする(図11の(7)、(8))。
PBX120の内線電話機122B1からコールバック拒否のキーインがあった場合、PBX120は、自PBXのステータス情報のシーケンスステータスを「110」( PBX120が内線電話機122B1の通話者のコールバック拒否を理由に、PBX110へのコールバックを許可しない状態)にし、PBX110に図8のようなTCP/IPパケットを送付する(図11の(9)、(10))。
【0027】
PBX110は、PBX120からのTCP/IPパケットを受け取り、PIDをみて、PBX120に対し送付したパケットの応答であることを確認する。次に、送付されたシーケンスステータスを読み込み、PBX120が収容する内線電話機122B1からのコールバック拒否理由を把握し、自PBXステータス情報のシーケンスステータスを、「111」(PBX110がPBX120からのコールバック不許可の通知を受信した)に修正する(図11の(11))。
次に、PBX110から内線電話112A1に対し、音声ガイダンスデータベース部のデータを元に、内線電話機122B1の状態を、不在なのか、話中なのか、コールバックを拒否したのかを音声にて通知し、自PBXデータベースのステータス情報のシーケンスステータスを「000」(アイドル状態)にし、PIDを初期化する(図11の(12))。
【0028】
PBX120の内線電話機122B1からコールバック許可のキーインがあった場合、PBX120は、受け取ったTCP/IPパケットの情報、PBX情報データベース部、及び、通話料金データベース部の情報を総合し、PBX110に対し、キャリアの局線番号、PBX110の設置国コード、PBX110の局線番号、112A1の内線番号を付加し局線にて発信する(図11の(10)´)。
PBX110は、局線にてPBX120からの発信を着信し、付加番号の内線番号から先のコールバック依頼の回答であることを認識し、内線電話112A1に接続し、発信者の相手が通話できるようにする(図11の(11)´)。また、自PBXデータベースのステータス情報のシーケンスステータスを「000」(アイドル状態)にし、PIDを初期化し、コールバック終了となる(図11の(12)´)。
【0029】
次に、自PBXが収容する内線電話機のステータス情報の更新方法について説明する(図4および図6を参照されたい)。
自PBXは、ごく短時間に自らが収容する各々の内線電話について話中であるのか、不在であるのかを調べ、内線電話機のステータス情報を更新する(図6)。
話中であることを知るには、内線電話機のフックスイッチの状態を検出することで可能とし、不在であることは、内線電話機の不在ボタンにより検出することを可能としている。
【0030】
次に、PBXデータ管理テーブル内のデータベースの管理方法の一例について説明する。
PBXデータベース及び、通話料金データベースの内容は、コールバック処理を行うためには、コールバックを行う全てのPBXに対し、いつも最新のものに保っておく必要がある。その方法は、図2の構成を例にとって説明すると、PBX110が収容するPBXデータベースにある他PBXのIPアドレスを使い(ここでは、PBX120とする。)、PBX120に対し、PBX110の自PBXステータス情報のPID(0bit目を「1」とし、後はネットワーク内で一意の値)とデータベース版数の情報を含む図9のようなTCP/IPパケットを送付する。
【0031】
PBX120は、PBX110からのTCP/IPパケットを受信し、PIDの0bit目が「1」であることを見て、版数を管理するためのパケットが送られてきたのを知る。そして、一緒に送られてきたデータベース版数情報と、自らが持っているデータベース版数情報を比較する。
ここで、PBX120が持っている版数より、PBX110が持っている版数の方が古い場合、PBX120は、自分が持っているデータベースの版数情報、データベースの内容、及び、送信されたPIDを図10のようなTCP/IPパケットにて、PBX110に送付する。
PBX110は、PBX120からのTCP/IPパケットを受信し、PBX120の版数を自PBXのステータス情報のデータベース版数を更新し、PBX120から受け取ったデータベースの内容(PBXデータベース、及び、通話料金データベース)を、PBX110のPBXデータベース及び、通話料金データベースの内容と書き換える。
これらの処理を定期的に各々のPBX間で行うことにより、常にPBXデータベース、及び、通話料金データベースが最新阪になるようにすることが好適である。
【0032】
ここで、発明の効果をまとめると、本発明により、海外の拠点との音声を中心としたコミュニケーションを、安価に行うことができる。そして、通話に電話回線を使用するため、IP網を用いたVoIP通話等と比べてより、高品位な音声でのコミュニケーションが可能となる。また、不在時の情報を発信者に伝えることができるため、不在時に通話料金を支払う必要がなくなる。
【0033】
本明細書では、様々な実施態様で本発明の原理を説明してきたが、本発明は上述した実施例に限定されず幾多の変形および修正を施すことが可能であり、これら変形および修正されたものも本発明に含まれることを理解されたい。
例えば、実施例や図で示したパケット構成は一例に過ぎず、当業者であれば、本発明の開示に基づき様々な修正を施し得る。また、実施例では、通話者へのガイダンスとし音声を用いたが、内線電話機が液晶表示画面などを有する場合は、テキスト情報でコールバック不可の理由を提示するような構成を取ることも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の国際間のコールバック管理システムを示すブロック図である。
【図2】本発明によるコールバック管理システムの利用形態の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明で使用する各国に置かれたPBXの詳細を示すブロック図である。
【図4】本発明で使用するPBX情報データベース部の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明で使用する自PBXのステータス情報の一例を示すブロック図である。
【図6】本発明で使用する内線電話機ステータス情報600の一例を示す構成図である。
【図7】本発明のコールバック処理依頼時のTCP/IPパケットの一例を示す構成図である。
【図8】] 本発明のコールバック処理回答時のTCP/IPパケットの一例を示す構成図である。
【図9】本発明のデータベース版数問い合わせ時のTCP/IPパケットの一例を示す構成図である。
【図10】本発明のデータベース版数回答時のTCP/IPパケットの一例を示す構成図である。
【図11】本発明のコールバックの処理フローを示す流れ図である。
【符号の説明】
100 コールバック管理システム
110 自国側PBX
112A 内線電話
120 自国外側PBX
122B 内線電話
130 電話回線
140 ネットワーク
300 PBX
310 内線電話収容部
320 回線インタフェース部
330 ネットワークインタフェース部
340 各種データベース部
342 通話料金データベース
344 PBX情報データベース部
346 音声ガイダンスデータベース部
350 制御部
400 PBX情報データベース部
410 自PBXステータス
420 PBXデータベース
500 ステータス情報
600 内線電話機ステータス情報

Claims (8)

  1. 少なくとも2つの国に置かれたPBXを管理するコールバック管理システムであって、
    外国向けの発呼を受けた発呼側のPBXが、コールバック管理対象電話機が登録されている予め構築されたPBXデータベースを参照して、発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記発呼先がコールバック管理対象電話機であると判定された場合に、電話回線以外の通信ネットワークを介して、前記発呼側のPBXが、自国外にある着呼側のPBXへ、前記発呼の情報を含むコールバック要求を送信する送信手段と、
    前記コールバック要求を受信した前記着呼側のPBXが、前記コールバック要求に基づき、着呼側の電話機がコールバック可能であるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記着呼側のPBXが、前記着呼側の電話機がコールバック可能でないと判定された場合は、前記着呼側のPBXから前記発呼側のPBXへコールバック不可応答を、電話回線以外の前記通信ネットワークを介して送信する応答手段と、
    前記発呼側のPBXが、前記コールバック不可応答を前記着呼側PBXから受信する受信手段と、
    を含むことを特徴とするコールバック管理システム。
  2. 請求項1に記載のコールバック管理システムにおいて、
    前記受信したコールバック不可応答に基づき、コールバック不可の理由を表す情報を発呼元の電話機に送信する手段、
    を含むことを特徴とするコールバック管理システム。
  3. 請求項1または2に記載のコールバック管理システムにおいて、
    前記第2の判定手段は、着呼側の電話機のユーザにコールバックをするか否かを入力するよう促し、この入力にも基づき、コールバック可能であるか否かを判定する、
    ことを特徴とするコールバック管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコールバック管理システムにおいて、
    前記第1の判定手段は、各国間の通話料金テーブルが格納されている予め構築された通話料金データベースをも参照して、前記発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定する、
    ことを特徴とするコールバック管理システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコールバック管理システムにおいて、
    前記第2の判定手段は、自PBXに収容されている電話機の状況を所定の周期で検査し、これに基づき電話機状況データベースを構築し、この電話機状況データベースに基づき、着呼側の電話機がコールバック可能であるか否かを判定する、
    ことを特徴とするコールバック管理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコールバック管理システムにおいて、
    前記通話料金データベース、および/または、前記PBXデータベースは、前記PBXのそれぞれに置かれ、前記PBXのそれぞれで同期を取りつつ所定の周期で更新される、
    ことを特徴とするコールバック管理システム。
  7. 少なくとも2つの国に置かれたPBXを管理するコールバック管理方法であって、
    外国向けの発呼を受けた発呼側のPBXが、コールバック管理対象電話機が登録されている予め構築されたPBXデータベースを参照して、発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記発呼先がコールバック管理対象電話機であると判定された場合に、電話回線以外の通信ネットワークを介して、前記発呼側のPBXが、自国外にある着呼側のPBXへ、前記発呼の情報を含むコールバック要求を送信する送信ステップと、
    前記コールバック要求を受信した前記着呼側のPBXが、前記コールバック要求に基づき、着呼側の電話機がコールバック可能であるか否かを判定する第2の判定ステップと、
    前記着呼側のPBXが、前記着呼側の電話機がコールバック可能でないと判定された場合は、前記着呼側のPBXから前記発呼側のPBXへコールバック不可応答を、電話回線以外の前記通信ネットワークを介して送信する応答ステップと、
    前記発呼側のPBXが、前記コールバック不可応答を前記着呼側PBXから受信する受信ステップと、
    を含むことを特徴とするコールバック管理方法。
  8. コールバック機能を持つPBXであって、
    外国向けの発呼を受け、コールバック管理対象電話機が登録されている予め構築されたPBXデータベース、および、各国間の通話料金テーブルが格納されている予め構築された通話料金データベースを参照して、発呼先がコールバック管理対象電話機であるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記発呼先がコールバック管理対象電話機であると判定された場合に、電話回線以外の通信ネットワークを介して、自国外にある着呼側のPBXへ、前記発呼の情報を含むコールバック要求を送信する送信手段と、
    コールバック不可応答を、電話回線以外の通信ネットワークを介して、前記着呼側PBXから受信する受信手段と、
    前記コールバック不可応答に基づきコールバック不可の理由を表す情報を発呼元の電話機に送信する手段と、
    を含むことを特徴とするPBX。
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KR101374909B1 (ko) * 2012-02-20 2014-03-17 정재진 국제 로밍서비스 제공 시스템, 장치 및 방법

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