JP4108099B2 - 電子部品のパッケージ - Google Patents

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Description

この発明は、電子部品のパッケ−ジに関する。
集積回路素子などの電子部品のパッケ−ジの伝送線路の設計においては、反射による損失を少なくするために、各部分のインピーダンスの整合をとる。伝送線路は、たとえば、各部分の特性インピーダンスが100Ωに近い値となるように設計される。
ある従来技術においては、集積回路素子を積載するパッケージのワイヤ部によってL成分(誘導性リアクタンス成分)が増大することによる特性インピーダンスへの影響を、静電容量形成用誘電体部を設けることによって低減している。この静電容量形成用誘電体部の静電容量によってC成分(容量性リアクタンス成分)を増大させ、ワイヤ部のL成分による特性インピーダンスのずれを減少させている。そのような従来技術の一つに、以下の特許文献1がある。
特開2004−112143号公報
しかし、電子部品が高密度化されるにつれて、電子部品の端子間隔に合わせて設計される伝送線路やグランドラインの間隔が狭くなり、インピーダンスマッチングにおいて、伝送線路同士や伝送線路とグランドラインとの間の静電容量が無視できなくなってきている。また、電子部品および伝送線路がより高周波で使用されるようになるにつれて、伝送線路の各部分についてより高度なインピーダンスマッチングをとることが求められている。
本発明は、上記の課題を取り扱うためになされたものであり、電子部品のパッケ−ジにおいて、高度なインピーダンスマッチングをとることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、電子部品を積載するためのパッケージにおいて以下のような構成を採用する。そのパッケージは、電気信号を伝達するための互いに隣接する2本の伝送線路を備える。それらの2本の伝送線路は、電子部品の端子との間でワイヤボンディングを行うための第1の部分と、第1の部分に比べて幅が狭い第2の部分と、をそれぞれ有する。
このような態様においては、隣接する伝送線路の第2の部分における伝送線路の端部同士の間隔を広く設定することができる。このため、第2の部分について、伝送線路間のキャパシタンスを所望の値に低減することができ、伝送線路の第2の部分の特性インピーダンスを所望の値にすることができる。よって、電子部品のパッケ−ジにおいて、第1と第2の部分が同一の幅を有する態様にくらべて、高度なインピーダンスマッチングを実現できる。また、第1の部分についてはワイヤボンディングに適した幅で構成することができる。
なお、「電子部品」は、たとえば、集積回路のチップとすることができる。また、本明細書において、たとえば第1の伝送線路と第2の伝送線路とが「隣接する」とは、第1と第2の伝送線路の間に他の伝送線路が存在しないことをいう。同様に、伝送線路と他の構造物とが「隣接する」とは、伝送線路とその構造物との間に他の伝送線路が存在しないことをいう。
なお、第1および第2の部分は、それぞれパッケージ上において露出している態様とすることができる。
電子部品を積載するパッケージにおいては、パッケージの伝送線路と電子部品の端子とをワイヤボンディングによって接続するために、伝送線路の一部がパッケージ上において露出している。上記の態様においては、パッケージ上において露出している部分のうちワイヤボンディングに使用されない第2の部分は、第1の部分よりも狭い幅で構成される。このため、第1と第2の部分が同一の幅を有する態様にくらべて、第2の部分について高度なインピーダンスマッチングを実現できる。
また、伝送線路の第2の部分は、一定の幅および厚みで構成されることが好ましい。
このような態様とすれば、伝送線路の第2の部分については、特性インピーダンスを所望の一定値にすることができる。なお、幅や厚みなどが「一定」であるとは、その最小値が最大値の85%以上であることを意味する。なお、パッケージのうち伝送線路の第2の部分が設けられている部分は、均質な素材で構成されていることが好ましい。
なお、パッケージは、さらに、2本の伝送線路の外側に少なくとも一部が配される2本のグランドラインであって、それぞれ伝送線路の第1および第2の部分と隣接する部分は、一定の幅を有するグランドラインを備えることが好ましい。
このような態様においては、第1および第2の部分と隣接し一定の幅を有するグランドラインによって、2本の伝送線路と他の伝送線路との間のクロストークを低減することができる。また、第2の部分は第1の部分よりも狭い幅で構成されている。このため、第2の部分の幅が第1の部分の幅と同じ態様に比べて、第2の部分の側端部とグランドラインの側端部との間隔を広く設定することができる。その結果、第2の部分の幅が第1の部分の幅と同じ態様に比べて、伝送線路とグランドラインとの間のキャパシタンスを所望の値に低減することができ、伝送線路の第2の部分の特性インピーダンスを所望の値にすることができる。
なお、パッケージは、さらに、電子部品を配置するための部品配置部を有する態様とすることができる。そのような態様において、第1の部分は、第2の部分よりも部品配置部の近くに位置することが好ましい。
このような態様とすれば、伝送線路のうちワイヤボンディングに使用される第1の部分を、電子部品に近い側の一部分に限定し、他の部分については、幅を適宜の値に設定することで特性インピーダンスを所望の値にできる第2の部分とすることができる。
また、伝送線路は、所定の部材内に埋設され第2の部分に接続された第3の部分を有する態様とすることができる。そして、第2の部分は、その特性インピーダンスが、第3の部分の特性インピーダンスの90%〜110%となる幅で構成されることが好ましい。
このような態様においては、第2の部分の幅が、ワイヤボンディング上の要請から決定される第1の部分の幅と同じである態様に比べて、伝送線路の第2と第3の部分の間で高度なインピーダンスマッチングを達成できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電子部品を積載したパッケージ、電子部品を積載するためのパッケージ等の形態で実現することができる。
A.装置の構成:
図1は、実施形態に係るセラミックパッケージ1の概略構成を示す平面図である。セラミックパッケージ1は、ICチップを積載するためのボンディングパッド・タイプのセラミックパッケージである。なお、本明細書においては、ICチップなどの電子部品(デバイス)が積載される前の部材を「パッケージ」と呼ぶ。
セラミックパッケージ1は、中央にICチップを取り付けるための底部であるダイアタッチDAを有する。そして、セラミックパッケージ1は、ダイアタッチDAを囲むように構成された第1のセラミック層100を有する。また、第1のセラミック層100の上には、ダイアタッチDAを囲むように、第2のセラミック層200が設けられている。さらに、第2のセラミック層200の上には、ダイアタッチDAを囲むように、第3のセラミック層300が設けられている。第1のセラミック層100、第2のセラミック層200および第3のセラミック層300は、それぞれアルミナを主体とする均質なセラミックで構成されている。
図2は、図1に示すセラミックパッケージ1の一部P1のA−A断面図である。図1においては、第1のセラミック層100は、ダイアタッチDAを囲む一部101(以下「露出層部101」と呼ぶ)のみが示されている。しかし、第2のセラミック層200の下には第1のセラミック層100が存在する。また、図1においては、第2のセラミック層200は、ダイアタッチDAを囲む一部201(以下「露出層部201」と呼ぶ)のみが示されている。しかし、第3のセラミック層300の下には第2のセラミック層200が存在する。
第1のセラミック層100上、ならびに第1のセラミック層100と第2のセラミック層200の間には、電気信号を伝達するための伝送線路102a,102b、およびグランドライン103a,103b等の導体で構成される導体層120が存在する。また、第2のセラミック層200上、ならびに第2のセラミック層200と第3のセラミック層の間には、電気信号を伝達するための伝送線路202a,202b、およびグランドライン203a,203b等の導体で構成される導体層220が存在する。
なお、図1においては、内容を簡略にするため、伝送線路102a,102b,202a,202b、およびグランドライン103a,103b,203a,203bの図示は省略している。しかし、伝送線路102a,102b,202a,202b、およびグランドライン103a,103b,203a,203bは、ダイアタッチDAを囲む四方の露出層部101および露出層部201上に設けられている。
伝送線路102a,102b,202a,202b、およびグランドライン103a,103b,203a,203bは、それぞれ均一な金属材料から構成される。金属材料としては、たとえば、タングステン、モリブデン、銅、銀、またはそれらの合金を使用することができる。
なお、本明細書では、伝送線路102a,102bをまとめて表す場合には、「伝送線路102」と表記する。伝送線路202a,202bをまとめて表す場合には、「伝送線路202」と表記する。また、グランドライン103a,103bをまとめて表記する場合には、「グランドライン103」と表記する。グランドライン203a,203bをまとめて表記する場合には、「グランドライン203」と表記する。図面における符号の表記も同様である。
第1のセラミック層100、第2のセラミック層200、第3のセラミック層300の内部には、導体で構成される導体層150,250,350がそれぞれ存在する。これら導体層150,250,350は、電源電圧を供給するラインとして使用され、またはグランド層として使用される。導体層120,150,220,250,350は、各セラミック層を貫通するビアで適宜、接続される。なお、図2において、それらのビアは図示を省略する。
図3は、図1に示すセラミックパッケージ1の一部P1を拡大して示す平面図である。第1のセラミック層100上において、グランドライン103a,103bは、伝送線路102a,102bを挟むように、伝送線路102a,102bの外側に設けられている。伝送線路102a,102bとグランドライン103a,103bとは、いわゆる「GSSG構造」(グランド−シグナル−シグナル−グランド)を構成する。
第1のセラミック層100の露出層部101上には、伝送線路102の一部104が設けられている。この伝送線路102の一部104は、上面が露出している。以下では、この部分を露出部104と呼ぶ。伝送線路102の露出部104は、いわゆる「マイクロストリップライン」を構成する。これに対して、伝送線路102のうち第2のセラミック層200に覆われた部分、すなわち、第1のセラミック層100と第2のセラミック層200の間に位置する部分を、埋設部106と呼ぶ。埋設部106はいわゆる「ストリップライン」を構成する。
なお、セラミックパッケージ1にICチップICCが積載され、ICチップICCの端子と伝送線路102との間でワイヤボンディングが行われた後には、セラミックパッケージ1の上面はセラミックや金属などで封止される。本明細書において、伝送線路やグランドラインが「露出」しているという場合、そのような封止が行われないことを意味するものではない。すなわち、本明細書において、伝送線路やグランドラインが「露出」しているという場合は、パッケージにICチップ等の集積回路素子が積載される前の状態において、伝送線路やグランドラインが設けられている各層の素材によって、その伝送線路やグランドラインが覆われてはいないことを意味する。
第1のセラミック層100の露出層部101上には、グランドライン103の一部105が設けられている。グランドライン103のうち、この上面が露出している部分105を、以下では露出部105と呼ぶ。これに対して、グランドライン103のうち、第2のセラミック層200に覆われた部分、すなわち、第1のセラミック層100と第2のセラミック層200の間に位置する部分を、埋設部107と呼ぶ。
伝送線路102の露出部104と、グランドライン103の露出部105とは、第1のセラミック層100の露出層部101上において、平行に設けられている。また、伝送線路102の埋設部106と、グランドライン103の埋設部107とは、第1のセラミック層100と第2のセラミック層200との間において、少なくとも一部が平行に設けられている。なお、ここでいうラインが「平行」とは、各ラインの中心線同士が平行であることをいう。
伝送線路102の露出部104は、ICチップの端子との間でワイヤボンディングを行うための第1の部分108と、第1の部分108に比べて幅が狭い第2の部分110と、を有する。
図3に示すように、第1の部分108は、第2の部分110よりもダイアタッチDAに近い側に位置する。そして、第2の部分110は、第1の部分108よりもダイアタッチDAから遠く、埋設部106に近い側に位置する。すなわち、伝送線路102は、ダイアタッチDAに近い側から順に第1の部分108、第2の部分110、埋設部106を有する。
隣接する伝送線路102a,102bの第2の部分110の側端部同士の間隔d12は、第1の部分108の側端部同士の間隔d11に比べて広い。また、埋設部106は、図3に示さない部分においては、第1のセラミック層100と第2のセラミック層200の間において、様々に屈曲している。
一方、グランドライン103の露出部105は、第1のセラミック層100の露出層部101上において一定の幅W3を有する。そして、グランドライン103の埋設部107は、露出部105よりも狭い幅W4を有する。
グランドライン103aの露出部105の側端部と伝送線路102aの第2の部分110の側端部との間隔d22は、グランドライン103aの露出部105の側端部と伝送線路102aの第1の部分108の側端部との間隔d21よりも広い。また、グランドライン103bの露出部105の側端部と伝送線路102bの第2の部分110の側端部との間隔d32は、グランドライン103bの露出部105の側端部と伝送線路102bの第1の部分108の側端部との間隔d31よりも広い。
GSSG構造を有する伝送線路102の各部分の特性インピーダンスは、伝送線路102a,102bの素材、幅、厚みおよび間隔、その外側に位置するグランドライン103a,103bの素材、幅および厚み、ならびに伝送線路102a,102bとの間隔、第1のセラミック層100中に存在する導体層150との距離、第2のセラミック層200中に存在する導体層250との距離、そして、第1のセラミック層100や第2のセラミック層200、空気および封止剤の誘電率などによって決まる。そして、伝送線路において反射による損失を少なくするためには、そのようにして決まる各部の特性インピーダンスが、所定の値、たとえば100Ω近傍に統一されていることが好ましい。
伝送線路102の埋設部106については、特性インピーダンスの値がほぼ100Ωとなるように、各部の構成が決定されている。すなわち、導体層120の素材および厚み、導体層150,250との距離、第1のセラミック層100および第2のセラミック層200の誘電率などに応じて、伝送線路102の埋設部106の幅、およびグランドライン103の埋設部107との間隔等が、適切な値に決定されている。その結果、伝送線路102の埋設部106の特性インピーダンスは、ほぼ100Ωである。
一方、露出層部101上の伝送線路102a,102bおよびグランドライン103a,103bの位置(ピッチ)は、ダイアタッチDAに積載するICチップICCの端子の位置に応じて決定される。そして、伝送線路102の第1の部分108の幅W1は、ICチップICCの端子との間でワイヤボンディングを行うために必要な幅に決定される。すなわち、露出層部101上の伝送線路102a,102bおよびグランドライン103a,103bの位置(ピッチ)および伝送線路102の第1の部分108の幅W1は、主としてインピーダンスマッチング以外の必要性に基づいて決定される。なお、図2において、ICチップICCと、ボンディングワイヤBW1,BW2を破線で示す。
ただし、伝送線路102の第2の部分110の幅W2および位置については、第2の部分110の特性インピーダンスがほぼ100Ωとなるように、適切な値に決定される。その結果、第2の部分110の幅W2は、第1の部分108の幅W1よりも狭くなる。
伝送線路102の第2の部分110の幅W2を、ボンディング上の要請から決定される第1の部分108の幅W1と同じ幅とすると、第2の部分110の側端部同士の間隔、およびグランドライン103の側端部との間隔が狭くなる(図3のd12とd11、d22とd21、d32とd31参照)。すると、第2の部分110同士の間、およびグランドライン103との間で生じるC成分が、各部の他の構成から決定される理想的な値よりも大きくなる。その結果、第2の部分110の特性インピーダンスを100Ωに近い値とすることが困難となる。そして、第2の部分110と埋設部106の特性インピーダンスが十分マッチングしなくなる。なお、特性インピーダンスは(L/C)の平方根にほぼ比例する。
よって、第2の部分110の特性インピーダンスを100Ωに近い値とするためには、第2の部分110におけるC成分を小さくすることが好ましい。このため、本実施形態においては、伝送線路の第2の部分110の側端部同士の間隔d12は第1の部分108の側端部同士の間隔d11よりも広い。そして、そのような態様を実現するために、第2の部分110の幅W2は、第1の部分108の幅W1よりも狭い。
同様に、伝送線路の第2の部分110とグランドライン103の露出部105との間のC成分を小さくするために、伝送線路の第2の部分110の側端部とグランドライン103の露出部105の側端部との間隔は広く設定されることが好ましい。このため、第2の部分110の幅W2は、第1の部分108の幅W1よりも狭い。
なお、伝送線路102の第2の部分110の幅W2、第2の部分110の側端部同士の間隔d12、およびグランドライン103aの露出部105の側端部と伝送線路102の第2の部分110の側端部との間隔d22,d32は、伝送線路102の第2の部分110の特性インピーダンスの値がほぼ100Ωとなるように決定される。
なお、グランドライン103の埋設部107と伝送線路102の埋設部106との間に位置する物質(セラミック)の誘電率と、グランドライン103の露出部105と伝送線路102の第2の部分110との間に位置する物質(セラミック、および空気または封止剤)の実質的な誘電率は異なる。そして、グランドライン103および伝送線路102の各部は、伝送線路102の埋設部106の特性インピーダンスと、伝送線路102の第2の部分110の特性インピーダンスが、それぞれ100Ωに近い値となるように構成される。このため、グランドライン103の埋設部107は、露出部105の幅W3とは異なる幅W4で構成される。
以上で説明した構成を有する伝送線路102およびグランドライン103は、ダイアタッチDAを囲む四方の第1のセラミック層100上に設けられる。
また、第2のセラミック層200上に設けられる伝送線路202a,202b、およびグランドライン203a,203bも、第1のセラミック層100上に設けられる伝送線路102a,102b、およびグランドライン103a,103bと同様に構成される。なお、図3においては、煩雑さを避けるために、第2のセラミック層200上の伝送線路202a,202b、およびグランドライン203a,203bの図示を省略している。
本実施形態においては、伝送線路102の第2の部分110については、第1の部分108よりも幅が狭い。このため、積載するICチップの端子間隔が狭く、その結果、各伝送線路やグランドラインのピッチが十分にとれない場合にも、伝送線路の端部同士の間隔d12、および伝送線路の端部とグランドラインの端部の間隔d22,d32を広くすることができる。その結果、各伝送線路やグランドラインの間のキャパシタンスを小さくすることができる。このため、積載するICチップの端子間隔が狭い場合にも、伝送線路の特性インピーダンスが所定の目標値よりも小さくなってしまう事態を防止できる。
よって、本実施形態によれば、特性インピーダンスが所定の目標値に近い値となるように構成されている部分(埋設部106)と、ワイヤボンディングを行う部分に接続されている部分(第2の部分110)との境界において生じうる反射を小さくすることができる。その結果、反射による信号の損失を低減して、効率的に電気信号を伝送することができる。
また、本実施態様においては、伝送線路102の第1の部分108の幅W1は、第2の部分の幅W2よりも広い。このため、伝送線路102とICチップICCの端子との間のワイヤボンディングも良好に行うことができる。
B.シミュレーション:
図4は、以上で説明した実施態様の構成を備えるある実施例と、比較例との挿入損失(Insertion Loss)を示すグラフである。右が実施例のグラフであり、左が比較例のグラフである。横軸は入力する電気信号の周波数(単位はGHz)であり、縦軸がシミュレーションの結果得られた挿入損失(単位はdB)である。なお、損失は負の値で表されている。すなわち、図4のグラフにおいては、値がマイナスであるほど損失が大きい。
このシミュレーションを行う実施例においては、伝送線路102の露出部104の長さは1.2mmである(図3参照)。そのうち、第1の部分108の長さは0.5mmであり、第2の部分110の長さは0.7mmである。第1の部分108の幅W1は0.1mmであり、第2の部分110の幅W2は0.06mmである。また、グランドライン103の露出部105の幅は、一定値0.1mmである。この実施例においては、伝送線路102の第2の部分110の特性インピーダンスは95Ωである。
これに対して、比較例では、伝送線路102の第2の部分110の幅も第1の部分108の幅と同じく0.1mmである。比較例の他の点は、実施例と同じである。この比較例においては、伝送線路102の第2の部分110の特性インピーダンスは65Ωである。なお、シミュレーションを行うに際して設定された実施例および比較例の回路上の測定区間は、同じである。
図4のグラフから分かるように、挿入損失は実施例の方が比較例よりも少ない。たとえば、周波数3.5GHz近傍において比較例では挿入損失は約−0.95dBとなっているが、実施例では、3.5GHz近傍において挿入損失は約−0.8bBである。また、周波数6GHz近傍において比較例では挿入損失は約−1.4dBとなっているが、実施例では、6GHz近傍において挿入損失は約−1.2dBである。
図5は、上記の実施例と比較例との反射損失のグラフである。右が実施例のグラフであり、左が比較例のグラフである。横軸は入力する電気信号の周波数(単位はGHz)であり、縦軸がシミュレーションの結果得られた反射損失(単位はdB)である。なお、損失は負の値で表されている。すなわち、図5のグラフにおいては、値がマイナスの方向に大きいほど反射損失が小さい。図5のグラフは、伝送線路102の露出部104の第1の部分108側から伝送線路102の埋設部106に向かって電気信号を送信したときのパッケージの伝送線路の反射損失を表す(図3参照)。
図5のグラフから分かるように、反射損失は実施例の方が比較例よりも少ない。たとえば、周波数3.5GHz近傍において比較例では反射損失は約−11dBとなっているが、実施例では、3.5GHz近傍において反射損失は約−14dBである。また、周波数6GHz近傍において比較例では反射損失は約−9.5dBとなっているが、実施例では、6GHz近傍において反射損失は約−12.5dBである。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施形態では、伝送線路102の埋設部106の特性インピーダンスは100Ωを目標として、ほぼ100Ωとなるように構成されている。また、伝送線路102の第2の部分110の特性インピーダンスは100Ωを目標として、95Ωとなるように構成されている。しかし、伝送線路の各部の特性インピーダンスは100Ω以外にも、75Ωや50Ωなど、他の値を目標値とすることもできる。ただし、伝送線路の各部は、特性インピーダンスが目標値の90%〜110%となるように構成することが好ましく、特性インピーダンスが目標値の95%〜105%となるように構成することがより好ましい。
C2.変形例2:
上記実施形態では、グランドライン103の埋設部107の幅は、露出部105の幅よりも狭い。これは、グランドライン103と伝送線路102の間の素材の誘電率が異なることに起因している。しかし、グランドライン103の露出部105と埋設部107との境界と、第2のセラミック層200の端部204とを高精度に一致させることは、生産技術上、容易ではない(図3参照)。このため、埋設部107のうち、露出部105と接続されている一部分は露出部105と同じ幅および厚みで構成し、他の一部分を露出部105よりも狭い幅で構成することもできる。
同様に、誘電率の相違に基づいて、伝送線路102の埋設部106を第2の部分110よりも狭い幅で構成することもできる。また、生産技術上の要請から、伝送線路102の埋設部106のうち、第2の部分110と接続されている一部分は第2の部分110と同じ幅および厚みで構成し、他の一部分を第2の部分110よりも狭い幅で構成することもできる。
C3.変形例3:
上記実施形態は、ICチップを積載するパッケージとして説明された。しかし、本発明の実施形態は、ICチップやLSIチップなどの任意の電子部品を積載するためのパッケージとすることができる。ただし、平面に投射したときの形状が長方形である集積回路のチップであって、長方形の2辺にピンが配されているものや長方形の4辺にピンが配されているものを積載するためのパッケージとして構成することが好ましい。
実施形態に係るセラミックパッケージ1の概略構成を示す平面図。 図1に示すセラミックパッケージ1の一部P1のA−A断面図。 図1に示すセラミックパッケージ1の一部P1を拡大して示す平面図。 実施例と、比較例との挿入損失のグラフ。 実施例と比較例との反射損失のグラフ。
符号の説明
1...セラミックパッケージ
100...第1のセラミック層
101...第1のセラミック層の露出層部
102,102a,102b...伝送線路
103,103a,103b...グランドライン
104...伝送線路の露出部
105...グランドラインの露出部
106...伝送線路の埋設部
107...グランドラインの埋設部
108...伝送線路の第1の部分
110...伝送線路の第2の部分
120,150,220,250,350...導体層
200...第2のセラミック層
201...第2のセラミック層の露出層部
202,202a,202b...伝送線路
203,203a,203b...グランドライン
300...第3のセラミック層
BW...ボンディングワイヤ
DA...ダイアタッチ
P1...セラミックパッケージの一部

Claims (4)

  1. 電子部品を積載するためのパッケージであって、
    電気信号を伝達するための互いに隣接する2本の伝送線路であり、前記電子部品の端子との間でワイヤボンディングを行うための第1の部分であって前記パッケージ上において露出している第1の部分と、前記パッケージ上において露出しており前記第1の部分に比べて幅が狭い第2の部分と、所定の部材内に埋設され前記第2の部分に接続された第3の部分と、をそれぞれ有する2本の伝送線路を備え
    前記第2の部分は、特性インピーダンスが、前記第3の部分の特性インピーダンスの90%〜110%となる幅で構成される、パッケージ。
  2. 請求項1記載のパッケージであって、
    前記伝送線路の前記第2の部分は、一定の幅および厚みで構成される、パッケージ。
  3. 請求項2記載のパッケージであって、さらに、
    前記2本の伝送線路の外側に少なくとも一部が配される2本のグランドラインであって、それぞれ前記伝送線路の前記第1および第2の部分と隣接する部分は、一定の幅を有するグランドラインを備える、パッケージ。
  4. 請求項1記載のパッケージであって、さらに、
    前記電子部品を配置するための部品配置部を有し、
    前記第1の部分は、前記第2の部分よりも前記部品配置部の近くに位置する、パッケージ。
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