JP4108040B2 - 電流測定装置 - Google Patents
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Description
本発明は、ファラデー効果を利用した電流測定装置に関し、特に、反射型の又は透過型の光ファイバセンサを用いる電流測定装置に関するものである。
背景技術
光の偏波面が磁界の作用により回転するファラデー効果を利用した電流の測定装置が知られている。この種の測定装置としては、例えば、特開平10−319051号公報や特開2000−292459に反射型の電流測定装置例が開示されている。
このような電流測定装置では、電磁雑音の影響を受けず、また、電流検出用光ファイバを周回配置した内部のみに感知して、周回配置した外部導体に流れる電流からの影響を受け難いなどの長所がある。したがって、例えば、ガス絶縁式の開閉装置内への適用や、短絡事故,地絡事故の発生区間の特定用、新需要家や新供給家による電力需給変動の監視、さらには、効率的需給配電用としての適用が検討されている。
上記公報に開示されている反射型の電流測定装置は、被測定電流が流れている導体の外周に光ファイバセンサを周回設置し、光ファイバセンサの一端側から入射させた直線状偏波光を、光ファイバセンサの他端側で反射させた際に、被測定電流の磁界で回転する直線状偏波光のファラデー回転角を測定することを基本構成としている。
図11は、従来のこの種の反射型の電流測定装置の要部を示したものである。電流測定装置は、被測定電量が流れている導体1の外周に、反射型の光ファイバセンサ2が周回設置されている。
光ファイバセンサ2の入射端側には、直線状偏波光の偏波面を22.5°回転させる光透過型の磁気飽和性を持つ強磁性ファラデー素子3が設けられている。強磁性ファラデー素子3の前端側には、光ファイバセンサ2からの出射光を、直交する常光と異常光とに分離して受光素子に導く光透過型の複屈折体4が設置されている。
しかしながら、このような構成を備えた電流測定装置には、以下に説明する技術的な課題があった。
すなわち、上記公報に開示されている電流測定装置は、実際に、測定機器として使用する際には、光ファイバのコアに光を収束させる必要がある。そのため、例えば、図11に示すように、光ファイバセンサ2と強磁性ファラデー素子3との間、および、複屈折体4とこれに直線状偏波光を導入する光ファイバ5との間、ないしは、偏光分離された異常光を導出する光ファイバ6との間に、それぞれレンズ7を介在させることになる。
ところがこのような構成では、複屈折体4における常光と異常光との間の分離間隔が比較的狭いので、複屈折体4と光ファイバ5,6との間に、2個のレンズ7を平行に配置することが非常に難しい。
レンズ7の設置が可能な分離間隔を確保しようとすると、この分離間隔が複屈折体4の厚みに比例するので、複屈折体4の厚みが大きくなり、全体構造が大型化する。
また、図11に示した構造では、構成部品が多くなり、構成が複雑化するとともに、レンズ7と光ファイバなどの光軸合わせにも時間がかかり、組立て工数も嵩み、その結果、製造コストも高くなるという問題があった。
さらに、特開平10−319051号公報では、電流検出部内部に一軸性複屈折結晶製平行平板はあるものの、偏波保持光ファイバ5と光ファイバ6が一括固着された部分組立品とレンズとを一括組立てできる構成ではない。従って、それぞれの光ファイバは独立に固定する必要がある。このため、独立に固定するための部材の容積と組立てするためのスペースが必要となり、偏波保持光ファイバと光ファイバ間の距離が長くなる。結果として電流検出部は大きなサイズとなってしまう。
このような問題の解決手段として、例えば、図12に示すように、複屈折体として、ローションプリズム4aを用い、これと光ファイバ5,6との間に1つのレンズ9を設置する構成が考えられる。
また、図13に示すように、複屈折体として、一軸性複屈折結晶材料製のクサビ形プリズム4bを用い、これと光ファイバ5,6との間に1つのレンズ9を用いる構成が考えられ、図12と図13に示した構成によれば、構成部品の低減を図ることができる。
しかしながら、このような解決手段では、ローションプリズム4aないしはクサビ形プリズム4bから送出される常光と異常光との光路が、平行にならず、このような状態でレンズ9に光を入射すると、レンズ9を通過した後で両光を平行にする必要があるので、レンズ9の構造が複雑になり、また、高度な調整も必要となって、所要の効果が得られない。
一方、特開2000−292459においては、電流検出部と光電変換部が1本の光ファイバで結ばれ、簡素化されている。しかしながら、電流検出部内にある22.5°ファラデー素子の温度特性による電流測定値の変動を補償できない。すなわち、電流検出用光ファイバ内の直線状偏波光がファラデー効果により回転する角度と22.5°ファラデー素子の偏波面回転角が温度により変化した分が複合された状態で光電変換素子で受光されるため、22.5°ファラデー素子の偏波面回転角が温度により変化した分が分離できない。以上のように、電流検出部が小型で22.5°ファラデー素子の温度特性による電流測定値の変動を補償し、且つ電流検出部からの被測定光を効率よく受光し、安価な電流測定装置を提供する方法が無かった。
次に、従来技術に係る透過型の電流測定装置の一例を、図14に基づいて説明する。透過型の電流測定装置においては、被測定電流が流れている導体の外周に光ファイバセンサ200が、周回設置されている。光ファイバセンサ200の一端側は、薄型の偏光子202が接続されており、他端側は偏光分離部204が接続されている。偏光子202は、図示しない光源からのランダム光を受け、このランダム光のうち波の振動方向がそろった直線状偏波光のみを取り出して光ファイバセンサ200に送出する。直線状偏波光が光ファイバセンサ200を通る際に、被測定電流の磁界の影響を受けて、磁界の大きさに比例して直線状偏波光の偏波面が所定角度だけ回転する。このようにして、偏波面が回転した直線状偏波光は、光ファイバセンサ200の他端側から送出され、偏光分離部204に入射する。直線状偏波光は、偏光分離部204において常光と異常光とに分離され、常光は第1の光ファイバ206に出力され、異常光は第2の光ファイバ208に出力される。第1の光ファイバ206を通った常光と、第2の光ファイバ208を通った異常光とは、図示しない光電変換部に出力される。光電変換部において、常光と異常光とがそれぞれ電気量に変換され、これらの電気量が図示しない信号処理回路に送られ、かかる電気量に基づいてファラデー回転角が求められ、最終的に被測定電流が測定される。
偏光分離部204は、直線状偏波光を常光と異常光とに分離するための複屈折体としての複屈折体210と、光ファイバセンサ200の出射端から出射される直線状偏波光を複屈折体210に導くためのレンズ212と、複屈折体210から出射される常光を第1の光ファイバ206に導くためのレンズ214と、複屈折体210から出射される異常光を第2の光ファイバ208に導くための光路シフト用プリズム216及びレンズ218とを備えている。偏光子202の結晶軸と複屈折体210の結晶軸とは互いに対して45°ずれており、これによって、複屈折体210は、光ファイバセンサ200から出射された直線状偏波光を互いに対して直交する常光と異常光とに分離することができるようになっている。
このように、透過型の光ファイバセンサにおいても、複屈折体210と光ファイバセンサ206、208との間に2個のレンズ214、218が必要となり、分離間隔を大きくとる際にはさらに光路シフト用プリズム216が必要となり、結果として電流測定装置の全体構造が大型化するという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、構成部品の低減により、小型化を達成し、かつ、簡単に組み立てられる電流測定装置を提供することにある。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明は、電流測定装置であって、被測定電流が流れている導体の外周に周回設置される光ファイバセンサを備え、光源から出射され前記光ファイバセンサ中を伝播する直線状偏波光の偏波面が、前記被測定電流の磁界で回転され、前記光ファイバセンサから出射される前記直線状偏波光の偏波面の回転角を電気量に変換する光電変換部と、前記光ファイバセンサと前記光電変換部との間に設けられた光回路部とを備え、前記光回路部は、結晶軸を有する複屈折体であって、前記光ファイバセンサから出射した直線状偏波光が前記結晶軸と光軸を含む面と直交する面に沿って入射したときには当該直線状偏波光をそのまま透過し、前記光ファイバセンサから出射した直線状偏波光が前記結晶軸と光軸を含む面に沿って入射したときには当該直線状偏波光を平行移動させて出射させる複屈折体を有しており、前記電流測定装置は、また、常光を、前記光回路部の複屈折体から前記光電変換部に送出すると共に、異常光を、前記光回路部の複屈折体から前記光電変換部に送出するための複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバを所定間隔を隔て保持する保持手段とを備え、前記複数の光ファイバは、一端と他端とを有しており、前記複数の光ファイバの一端は、前記複屈折体の近傍に配置され、前記他端は前記光電変換部に接続されている電流測定装置を提供するものである。
上記構成の電流測定装置によれば、各光ファイバの一端を複屈折体の近傍に配置して、光を各光ファイバのコア部に導入することができるようにしたので、各光ファイバの一端と複屈折体との間に従来のようにレンズを設ける必要がなくなって、少なくとも一つのレンズで各光ファイバに光を導くことが可能となり、これにより、電流測定装置の小型化を図ることができる。
また、本発明の電流測定装置は、被測定電流が流れている導体の外周に周回設置される光ファイバセンサと、光源から出射され前記光ファイバセンサ中を伝播する直線状偏波光が、前記被測定電流の磁界で回転するファラデー回転角を検出する前記光ファイバセンサと、前記光ファイバセンサで検出されたファラデー回転角を電気量に変換する光電変換部と、前記光ファイバセンサと前記光電変換部との間に設けられた光回路部とを備える。前記光回路部は、前記光ファイバセンサの入射端近傍に設置され、前記直線状偏波光の偏波面を所定角度回転させるファラデー素子と、前記ファラデー素子の前記光電変換部側に設置され、前記光ファイバセンサからの出射光を、互いに対して直交する常光と異常光とに分離する光透過型の複屈折体とを備える。前記電流測定装置は、また、前記直線状偏波光を前記複屈折体に入射させるとともに、前記複屈折体から出射される常光を前記光電変換部に送出する第1光ファイバと、前記複屈折体から出射される異常光を前記光電変換部に送出する第2光ファイバとを備える。前記光回路部は、さらに、前記光ファイバセンサの入射端と前記複屈折体との間に設置され、結像点が前記光ファイバセンサと前記第1光ファイバの端面コア部に設定されるレンズ系を有している。
上記構成の電流測定装置によれば、光ファイバセンサの入射端と複屈折体との間に設置するレンズ系は、結像点を、光ファイバセンサの端面コア部と、直線状偏波光を複屈折体に入射させるとともに、複屈折体から出射される常光を光電変換部に送出する第1光ファイバの端面コア部とにそれぞれ設定するので、この1つのレンズ系だけで済み、光回路部の構成部品の低減と小型化とが達成され、光軸合わせも簡単になる。
また、複屈折体と第1および第2光ファイバとの間にレンズを配置しない構成では、複屈折体を薄型化して、常光と異常光との間の分離間隔を小さくしても、これに対応させて第1および第2光ファイバの設置間隔を合わせればよく、複屈折体を薄型化して、より一層の小型化を図ることができる。
本発明の電流測定装置では、前記レンズ系は、前記複屈折体と前記ファラデー素子との間、または、前記ファラデー素子と前記光ファイバセンサとの間に設置することができる。
前記複屈折体は、ルチル,オルトヴァナジン酸イットリウム,ニオブ酸リチウム,方解石からなる平行平板から選択することができる。
前記第1および第2光ファイバは、2芯構造のフェルールなどからなる間隔保持部材により所定間隔を隔てて平行に保持され、前記第1および第2ファイバの保持間隔を、前記平行平板で構成された前記複屈折体の厚みと物質とに応じて求められる前記常光と異常光との間の分離間隔に設定することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は、本発明にかかる電流測定装置の第1実施例を示している。同図に示した電流測定装置は、反射型の光ファイバセンサ11と、光回路部10と、光電変換部20とを備えている。
光ファイバセンサ11は、被測定電流Iが流れている導体30の外周に周回設置される。光ファイバセンサ11は、鉛ガラスファイバや石英ガラスファイバなどで構成され、内部に直線状偏波光L0ないしは反射直線状偏波光LR伝播させるものである。導体30の外周を周回した後に、直線状偏波光L0を端部で反射するように、一端側に反射用部材としての反射膜12が設けられている。本実施例においては、反射膜12を設けたが、本発明においてはこれに限定されるものではなく直線状偏波光を反射するような任意の要素を採用することができ、例えば、金、銀、銅、クロム、アルミなどの光に対して低吸収率、高反射率の金属や、低吸収率、高反射率の多層膜を用いた反射ミラーを用いることができる。
光回路部10は、常光又は異常光のうちのいずれか一方の直線状偏波光が光ファイバセンサ11に入力するように、また、光ファイバセンサ11から出力された直線状偏波光の偏波面のファラデー回転角を検出するために、被測定電流Iの磁界Hの影響を受けた直線状偏波光を常光と異常光とに分離するための回路であり、第1ファラデー素子13と、複屈折体としての複屈折体14と、第1光ファイバ15と、第2光ファイバ16と、レンズ17とを備えている。
なお、光回路部10と光ファイバセンサ11とから、光ファイバセンサ中を伝播する直線状偏波光L0,LRが、被測定電流Iの磁界Hの影響を受けて偏波の方位が回転した光ファラデー回転角を検出する電流検出部が構成されている。
第1ファラデー素子13は、外周に磁石13aが設けられた光透過型のものであって、光ファイバセンサ11の入射端11a近傍に設置され、入射する直線状偏波光L0ないしは反射直線状偏波光LRの偏波面を22.5°回転させる。したがって、第1ファラデー素子13を通った直線状偏波光L0の偏波面と、第1ファラデー素子13を通った反射直線状偏波光LRの偏波面は、被測定電流Iの影響を受けない場合、45°のずれが生じることになる。このように、直線状偏波光の偏波面を45°回転させるのは、複屈折体14において、反射直線状偏波光LRを常光と異常光とに分離して、常光と異常光とに基づいてファラデー回転角を求め、ファラデー回転角から被測定電流値を算出するためのである。なお、後述する透過型の光ファイバセンサを用いた場合は、偏波面を22.5°回転させるようなファラデー素子を設ける必要はない。というのは、透過型の光ファイバセンサにおいては、該光ファイバセンサの入射端側に偏光子を設け、出射側に複屈折体(検光子ともいう)を設け、偏光子の結晶軸に対して検光子の結晶軸の角度を45°ずらすことによって対応できるからである。これに対して、本実施例のような反射型の光ファイバセンサを用いる場合、複屈折体14を出射した直線状偏波光の偏波面と、反射して複屈折体14に戻ってきた直線状偏波光の偏波面との間の角度を45°ずらすために、直線状偏波光の偏波面を22.5°回転させる第1のファラデー素子13が設けられている。
常光と異常光とに基づいてファラデー回転角を求め、ファラデー回転角から被測定電流値を正確且つ容易に算出するには、複屈折体14を出射した直線状偏波光の偏波面と、反射して複屈折体14に戻ってきた直線状偏波光の偏波面との間の角度差は、被測定電流の磁界の影響を受けない状態で、45°にするのが最も好ましい。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。光の偏波面を22.5°回転させるように第1のファラデー素子13を設定しているのは、測定レンジを最大にするためである。測定レンジが多少狭くなっても電流測定装置として機能することから、第1のファラデー素子13は、偏波面を22.5°よりも小さい角度又は大きい角度だけ回転させるようなものであってもよい。
複屈折体14は、光透過型のものであって、第1ファラデー素子13の光電変換部20側に設置されている。複屈折体14は、常光が異常光に対して平行に移動して出射するような結晶軸にした複屈折体から構成されており、直線状偏波光が前記結晶軸と光軸を含む面と直交する面に沿って入射したときには当該直線状偏波光をそのまま透過し、直線状偏波光が前記結晶軸と光軸を含む面に沿って入射したときには当該直線状偏波光を平行移動させて出射させる機能を備えている。前記2つの直交する面以外の面で入射したときは光強度はそれぞれのベクトル成分に分配され、常光はそのまま透過し、異常光は平行移動して出射する。したがって、複屈折体14は、光ファイバセンサ11からの出射光を、相互に直交する常光L1と異常光L2とに分離するとともに、後述する光源から発射される直線状偏波光L0を透過させる。
このような機能を有する複屈折体14は、以下の表に示す物性を有する複屈折結晶物質、すなわち、ルチル,オルトヴァナジン酸イットリウム,ニオブ酸リチウム,方解石から選択することができる。
このような材質から選択された物質は、所定厚みtで、対向する2面が平行となる平板に加工して複屈折体14とされ、平行な平面の一方が、第1光ファイバ15および第2光ファイバ16の端面と対向し、他方の平面がレンズ17と対向するように設置する。
このような平行平板に加工された複屈折体14では、反射直線状偏波光LRが一方の平面から入射すると、常光L1と異常光L2とに分離され、他方の平面から出射すると、これらの常光L1と異常光L2とが所定の分離間隔dを隔てて平行になる。
第1光ファイバ15は、偏波面保持ファイバから構成され、一端側の端面15aが複屈折体14の近傍に配置されている。すなわち、一端側の端面15aは、複屈折体14に僅かな間隔を隔てて近接配置するか、あるいは、双方が当接するように配置することができる。その結果、第1光ファイバ15は、直線状偏波光L0を複屈折体14に入射させるとともに、複屈折体14から出射される常光L1を光電変換部20側に送出することができるようになっている。
第2光ファイバ16は、通常形態の単一モード光ファイバやマルチモード光ファイバや偏波面保持ファイバなどから構成され、一端側の端面16aが、第1光ファイバ15と実質的に同様に、複屈折体14の近傍に配置されている。すなわち、一端側の端面16aは、複屈折体14に僅かな間隔を隔てて近接して配置するか、あるいは、双方が当接するように配置することができる。その結果、第2光ファイバ16は、複屈折体14から出射される異常光L2を光電変換部20側に送出することができるようになっている。
本実施例の場合には、第1および第2光ファイバ15,16は、一端側の端面15a,16a同士が同一平面上にあって、所定間隔Lを隔てて、2芯構造のフェルール18により保持されている。
この場合の所定間隔Lは、平行平板状の複屈折体14の厚みtと選択された物質の物性に応じて設定される。すなわち、表1に示した複屈折結晶では、常光L1と異常光L2との分離間隔dは、以下の式求められる。(d=L)
d=t×(nn−no)/λ
ここで、
d:常光L1と異常光L2との分離間隔
t:複屈折体14の厚み
no:複屈折体14の常光屈折率
ne:複屈折体14の異常光屈折率
α:複屈折体14の入射角と結晶光軸のなす角度
λ:光の波長
分離間隔dが求められると、平行平板状の複屈折体14では、素子14から出射した常光L1と異常光L2とが平行になるので、所定間隔Lを分離間隔dと一致させることで、これらの光を各光ファイバ15,16のコア部に導入することができる。
この場合、2芯構造のフェルール18は、例えば、間隔が125μmに規格化されたものが市販されているので、分離間隔dがこれに適合するように複屈折体14の厚みを設定すると、規格品の利用が可能になり、経済性も向上する。
なお、第1および第2光ファイバ15,16を所定間隔に保持する手段は、2芯構造のフェルール18に限る必要はなく、例えば、平行な2本のV字溝を備え、光ファイバ15,16をV溝内に挿入することで、双方の位置決めが可能な機能を備えた挟持構造の間隔保持部材であってもよい。
レンズ17は、本実施例の場合には、単一のレンズから構成され、第1ファラデー素子13と複屈折体14との間に設置され、結像点A,Bが、図2に示すように、光ファイバセンサ11の入射端11aと第1光ファイバ15の端面15aのコア部に設定されている。
本実施例の場合、光ファイバセンサ11の入射端11aと第1光ファイバ15の一端面15aは、それぞれの光軸と直交する直立面になっていて、レンズ17の結像点は、各ファイバのコア部の概略中心上に設定されている。
一方、光電変換部20には、光源21と、レンズ22と、偏波分離プリズム23と、2個の第1,第2光電変換素子24,25と、第2ファラデー素子26とを備えている。
光源21は、半導体レーザーなどで構成され、所定波長λの光を発射させる。レンズ22は、光源21の前方に設置され、光源21から発射される光を結合させて、偏波分離プリズム23に入射させる。
偏波分離プリズム23は、光源21から発射された光を透過偏光させるとともに、第1光ファイバ15を介して入射される常光を、第1光電変換素子24側に反射させる。
第1および第2光電変換素子24,25は、ホトダイオードなどで構成され、光を受光して、電気信号に変換する。第2ファラデー素子26は、偏波分離プリズム23の前方に設置され、入射する直線状偏波光を45°回転させる。このように、直線状偏波光を45°回転させる第2ファラデー素子26を設けたのは、順方向の直線状偏波光の偏波面と反射して戻ってくる逆方向の直線状偏波光の偏波面との間に90°のずれを生じさせることにより、逆方向の直線状偏波光を偏波分離プリズム23で屈折させてそのまま全てを第2光電変換素子24に入射させるためである。
第2ファラデー素子26の前方には、第1光ファイバ15の他端15bが近接配置されている。また、第2光電変換素子25には、第2光ファイバ16から送出される光が入力されるようになっている。
以上のように構成された電流測定装置では、光源21から発射された光は、レンズ22,偏波分離プリズム23を透過して、第2ファラデー素子26に入射し、ここで偏波面を45°回転させることで、直線状偏波光L0として送出され、この直線状偏波光L0が、第1光ファイバ15,複屈折体14,レンズ17,第1ファラデー素子13を通って、光ファイバセンサ11の入射端11aに到達し、この入射端11aから光ファイバセンサ11内に入射する。直線状偏波光L0が、複屈折体14を通る際、直線状偏波光L0の偏波面は複屈折体14の結晶軸と光軸を含む面と直交する面に沿って入射されるため、直線状偏波光L0は複屈折体14をそのまま透過する。
レンズ17を通った直線状偏波光L0は、第1ファラデー素子13を通過する際に、偏波面が22.5°回転させられる。このときの偏波状態をLo’とする。光ファイバセンサ11内に入射した直線状偏波光L0’は、その内部を伝播して、他端側に到達し、反射膜12で反射して反射直線状偏波光LRとなって、再び入射端11aに戻る。
このような伝播の際に、光ファイバセンサ11は、被測定電流Iが流れている導体30の外周に周回設置されているので、直線状偏波光L0’,反射直線状偏波光LRは、電流磁界の影響を受けて偏波面が、被測定電流Iの大きさに応じて回転する。
入射端11aから出射した反射直線状偏波光LRは、再度第1ファラデー素子13を通過する際に、その偏波面がL0’に対し更に22.5°回転させられ、レンズ17を通過して、複屈折体14に入射する。
複屈折体14に入射した反射直線状偏波光LRの偏波面は、直線状偏波光L0の偏波面(に対して45°+α°ずれている(α°は、被測定電流値によって影響を受けた角度)そのため、反射直線状偏波光LRは、複屈折体14において、相互に直交する偏波面の常光L1と異常光L2とに分離される。常光L1は、複屈折体14の結晶軸と光軸を含む面と直交する面に沿って出射され、異常光L2は、光軸から離れて出射される。常光L1は、第1光ファイバ15を介して、第1光電変換素子24に受光されて電気信号に変換される。一方、異常光L2は、第2光ファイバ16を介して、第2光電変換素子25に受光されて電気信号に変換される。
光電変換素子24,25により電気信号に変換されると、この電気信号は、例えば、1996年発行の技術論文(電気学会論文誌B、116巻1号、93ないし103)に開示されているような論理回路に入力して、所定の演算を行うことにより、被測定電流Iの大きさを求めることができる。
なお、上述した複屈折体14で分離される常光L1と異常光L2とは、第1ファラデー素子13の偏波面回転角に温度依存性がなければ、平均強度比が1:1となる。
ところが、本発明者らの知見によると、ファラデー素子13には、偏波面の回転角度に温度依存性があり、これを考慮しないと、測定誤差となる。そこで、本実施例では、第1および第2光電変換素子24,25により得られた2つの電気信号のそれぞれの変調度(AC成分/DC成分)の平均を演算することにした。
このような演算処理を行うと、ファラデー素子13の温度特性に基づく、偏波面の回転角度の変動を補償して、高精度の測定を可能にしつつ、光回路部10からの測定光を効率良く受光することができる。
さて、以上のように構成した電流測定装置によれば、第1ファラデー素子13と複屈折体14との間に設置するレンズ17は、結像点を、光ファイバセンサ11の端面コア部と、直線状偏波光L0を複屈折体14に入射させるとともに、複屈折体14から送出される常光L1を光電変換部20に送出する第1光ファイバ15の端面コア部とにそれぞれ設定するので、この1つのレンズだけで済み、光回路部10の構成部品の低減と小型化とが達成され、光軸合わせも簡単になる。
また、複屈折体14と第1および第2光ファイバ15,16との間にレンズを配置する必要がなくなり、複屈折体14を薄型化して、常光L1と異常光L2との間の分離間隔dを小さくしても、これに対応させて第1および第2光ファイバ15,16の設置間隔Lを合わせることができる。したがって、複屈折体14を薄型化しても従来の方式のような不都合がなく、より一層の小型化を図ることができる。
図3は、本発明にかかる電流測定装置の第2実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
同図に示した実施例では、光回路部10は、上記実施例と同様に、第1ファラデー素子13と、光透過型の複屈折体14と、第1光ファイバ15と、第2光ファイバ16とを備えている。
複屈折体14と第1ファラデー素子13との間には、レンズ系19が介装されている。このレンズ系19は、所定の間隔を隔てて対向配置される2枚のレンズ19a,19bから構成されている。
一方のレンズ19aは、結像点Aが第1光ファイバ15の端面15aのコア部になるように設置されている。他方のレンズ19bは、結像点Bが光ファイバセンサ11の入射面11aのコア部になるように設置されている。
また、レンズ19a,19b間では、平行光線になるように、レンズ19a,19bの間隔が設定されている。
このように構成した第2実施例では、レンズの数が第1実施例よりも1枚増えるがレンズ19a,19bに関して、単純な構成のコリメートレンズを用いることができ、したがって、レンズそれぞれを小型にすることができ、それに合わせて、全体の構成も小型化することができる。
また、このようなレンズ系19を採用すると、空間伝搬光と各ファイバ11,15のモードフィールドの整合が図れ、挿入損失の低減が図れる。
図4は、本発明にかかる電流測定装置の第3実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
なお、上記実施例では、レンズ系17,19は、複屈折体14とファラデー素子13との間に設置した場合を例示したが、本発明の実施は、これに限定されることはなく、結像点を光ファイバセンサ11と第1光ファイバ15の端面コア部に設定するようにすれば、レンズ系17,19は、ファラデー素子13と光ファイバセンサ11との間に設置することもできる。
同図に示した実施例では、図1に示した第1実施例に対して、光回路部10の構成は、実質的に同一であるが、光電変換部20aの構成に特徴がある。すなわち、本実施例の光電変換部20aは、第1実施例と同様に、光源21や第1および第2光電変換素子24,25を備えているが、偏波分離プリズム23などの構成に替えて、第1実施例で示した光回路部10にほぼ相当する部分C(図1に一点鎖線で囲んだ部分)の構成を用いている。
C部分の構成は、第1ファラデー素子13あるいは13’と、複屈折体14と、第1光ファイバ15と、第2光ファイバ16と、レンズ17と、フェルール18に保持された第1および第2光ファイバ15,16とを備えている。
このように構成した実施例によれば、光回路部10と光電変換部20aとに、実質的に同じ構成の部品が共通使用されるので、構成部品の削減が可能になるとともに、共通する部分をユニット化すると、組立てもより一層簡単になる。
なお、図4の光電変換部20a内のファラデー素子13’のファラデー回転角は45°であるのに対して、図4の光回路部10のファラデー素子13のファラデー回転角は22.5°となっている。
次に、第4実施例にかかる電流測定装置を図5に基づいて説明する。
第4実施例にかかる電流測定装置は、ファラデー効果によって、電流が流れている導体100からの磁界により、電流検出用の光ファイバセンサ102内の直線状偏波光が回転する角度を測定するものである。この電流測定装置は、導体100を流れる電流を検出するための光ファイバセンサ102と、光回路部104と、光回路部104からの光量を電気に変換するための光電変換部106と、光回路部104と光電変換部106とを接続する光ファイバ108、110、112とを備えている。光回路部104は、光源114から出射される直線状偏波光もしくはランダム偏波光から直線状偏波光を光ファイバセンサ11に入力するようにするための回路であり、また、光ファイバセンサ11から出力された直線状偏波光の偏波面のファラデー回転角を検出するために、被測定電流Iの磁界Hの影響を受けた直線状偏波光を常光と異常光とに分離するための回路である。
光電変換部106は、LD(半導体レーザー)、LED(発光ダイオード)、SLD(スーパールミネッセントダイオード)などから構成される光源114と、光源114から出射される光を偏波保持光ファイバ108の入射端108aに結像させるためのレンズ116と、2個の受光器118、120とを備えている。光源114と、レンズ116と、2個の受光器118、120とは、同じ筐体内に設けられている。光電変換部106からは2本の光ファイバ(シングルモードファイバ又はマルチモードファイバ)110、112と、偏波保持光ファイバ108の計3本の光ファイバが、光回路部104に向けて延在している。
光回路部104は、光ファイバを保持するための3芯フェルール122と、第1の複屈折体124と、第2の複屈折体126と、45°回転ファラデー素子128と、45°回転ファラデー素子に磁界を与えるマグネット130と、22.5°回転ファラデー素子132と、22.5°回転ファラデー素子に磁界を与えるマグネット134と、第2の複屈折体126と22.5°回転ファラデー素子132との間に配置されたレンズ136とを備えている。
3芯フェルール122内には、3本の光ファイバが装填されており、偏波保持光ファイバ108と光ファイバ110と光ファイバ112との間が所定間隔に保持されている。図5(k)は、光源114側から3芯フェルール122を見た際の、偏波保持光ファイバ108及び光ファイバ110、112の配置パターンを示したものである。この図5(k)に示されているように、3芯フェルール122によって、偏波保持光ファイバ108は中心に位置決めされ、光ファイバ110は図中上側に位置決めされ、光ファイバ112は図中下右側に位置決めされている。
光回路部104からは電流センシング用の光ファイバセンサ102が延在している。光ファイバセンサ102は、鉛ガラスファイバから構成されており、その先端には反射鏡102aが取付けられている。
次に、本実施例の作用を図5の(a)ないし(j)に基づいて説明する。
光源114から出た光が、光ファイバセンサ102先端の反射鏡102aまで進行する方向を順方向光と呼び(a)〜(e)とする。反射鏡から受光器に戻って進行する方向を逆方向光と呼び、(f)〜(j)とする。
図5の(a)ないし(j)には、常光Roと異常光Reのそれぞれの偏波面が図式的に示されている。
順方向において、光源114から出た、ランダム偏波光は、レンズ116によって偏波保持光ファイバ108の入射端108aに結合され、次いで、3芯フェルール122を通過して、第1の複屈折体124に入る(図5の(a)参照)。
第1の複屈折体124では、光が、直線状偏波光としての常光Roと、直線状偏波光としての異常光Reとに分離される(図5の(b)参照)。第1の複屈折林124の結晶軸が、α=47.8°で配置されている。そのため、結晶軸と光軸を含む面と直交する面内で振動している常光Roは、そのままスネルの法則に従って出力され、結晶軸を含む面内で振動する偏波面をもっ異常光Reは、第1の複屈折体を通る際に屈折して光軸Pから離れる方向に分離される。
次に、45°回転ファラデー素子128により、常光Roと異常光Reとは、共にそれらの偏波面が45°回転し、第2の複屈折体126に入る(図5の(c)参照)。
第2の複屈折体126の結晶軸は、45°回転した常光Roの偏波面にに対し、直交する面内にあるように構成されている。したがって、常光Roは、第2の複屈折体126をそのまま常光Roとして透過する。一方、第2の複屈折体126の結晶軸を含む面内で振動する偏波面をもつ異常光Reは、第2の複屈折体126内で移動して出力される(図5の(d)参照)
レンズ136は、22.5°回転ファラデー素子132を通過した常光Ro及び異常光Reのうち常光Roのみが、光ファイバセンサ102の入射端102bに結合されるように設定されている(図5の(e)参照)。22.5°回転ファラデー素子132によって、常光Ro及び異常光Reのそれぞれの偏波面が22.5°回転させられる(図5の(d)参照)。そして、上述したようにレンズ136の作用によって、常光Roのみが光ファイバセンサ102に入射する。異常光Reは、光軸Pから離れた方向および位置に分離されているので光ファイバセンサ102に入射しない。もちろん、異常光Reのみが光ファイバセンサ102に入るように構成してもよい。常光Ro及び異常光Reのうちのどちらを選択すべきかという際には、センサの性能を上げるために光パワーの高い偏波面を有するほうの光を選択すべきである。
光ファイバセンサ102を通過中の常光Roは、電線100電流に依存した磁界の影響を受け、ファラデー効果により、磁界強度に応じてその偏波面が回転する(以降ファラデー回転)。光ファイバセンサ102の最終端には全反射ミラー102aが設けられており、この反射ミラー102aの作用により、常光Roは全反射し、折り返し、逆方向光(すなわち、逆方向の直線状偏波光)となる。全反射した逆方向の直線状偏波光は、鉛ガラスファイバ内で更にファラデー回転し(図5の(f)参照)22.5°回転ファラデー素子に入る。ここで、ファラデー回転の合計をα°とする。
22.5°回転ファラデー素子では、逆方向光の偏波面がさらに22.5°回転する(図5の(g)参照)。
従って、22.5°回転ファラデー素子132と、レンズ136とを通過した逆方向の直線状偏波光の偏波面は、順方向時での同位置の常光Roの偏波面に対し、45°+α回転していることとなる。ここでαは、上述したように、光ファイバセンサ102内を往復して得られる磁界強度に依存したファラデー回転角である。
第2の複屈折体126を通過する際、逆方向の直線状偏波光は、常光Roと異常光Reに分離される(図5の(h)参照)。というのは、逆方向の直線状偏波光は、第2の複屈折体126の順方向時での偏波面に対して45°+αのずれが生じているからである。常光Roの偏波面は、第2の複屈折体126の結晶軸と光軸を含む面と直交する面内で出力され、異常光Reは、その結晶軸と光軸を含む面内で振動する偏波面で出力される。すなわち、第2の複屈折体126を透過して分離した常光の偏波面と異常光の偏波面とは、第2の複屈折体の結晶軸が基準となって分離する。常光Roは、結晶軸と光軸を含む面と直交する面内であり、異常光Reはそれと直交した偏波面となる。
常光と異常光の光強度比は、第2の複屈折体透過前の光強度をPとすると常光RoはRo=P・cos2(45+α)で表され、異常光ReはRe=P・sin2(45+α)で表される。ここでαは、光ファイバセンサ102内を往復して得られる磁界強度に依存したファラデー回転角である。
45°ファラデー回転素子128を通過する際、常光Roの偏波面と異常光Reの偏波面とがそれぞれ45°回転し(図5の(i)参照)、第1の複屈折体124に入射する。
第1の複屈折体124では常光Roの位置が移動する。これは順方向において常光であったものが45°ファラデー回転素子128を通り、偏波面が45°回転し、更に逆方向において第2の複屈折体を通った常光は45°ファラデー回転素子128を通り、45°回転する事により、90°回転した偏波面の状態で第1の複屈折体124を通り、異常光としての振舞いをするためである。移動方向は順方向での移動方向を辿る方向となる(図5の(j)参照)。結果として、第1の複屈折体124を透過した常光Roと異常光Reは、順方向時での偏波保持光ファイバ108には戻らず、残りの2本の光ファイバ110、112と結合する。常光Roは光ファイバ110を通って受光器118に導かれ、異常光Reは光ファイバ112を通って受光器120に導かれ、それぞれ、受光器118、112で光電変換される。そして、図示しない演算処理装置において、受光器118、112で得られた2つの電気信号のそれぞれの変調度(AC成分/DC成分)の平均が演算される。このような演算処理を行うと、上述したように、ファラデー素子128、132の温度特性に基づく、偏波面の回転角度の変動が補償され、高精度の測定を可能にしつつ、光回路部104からの測定光を効率良く受光することができる。
45°回転ファラデー素子、22.5°回転ファラデー素子のそれぞれの角度は、ファラデー回転角度のもっとも好ましい数値を示したものであり、本発明はこれらの角度に限定されるものではない。というのは、それらの角度は最適な角度であって、それからズレても本発明の本質的な機能は維持されるからである。但し、ズレた分、光損失、電流測定範囲、測定精度などの低下がおこる可能がある。
2つの複屈折体の結晶軸方向と、2つのファラデー素子128、132へマグネット130、134によって加えられる磁界方向とにより、また、順方向における22.5°ファラデー素子透過後の常光または異常光のどちらを光ファイバ102に結合するかで、幾つかの3芯フェルール内の光ファイバの配置パターンを考えることができる。
図6は、3芯フェルール内の光ファイバの配置パターンを変えた、第5実施例に係る電流測定装置の概略的な構成図である。図6において、図5に示す構成と同様な構成は同じ符号が用いられており、同様な説明は省略し、相違点のみ説明する。
3芯フェルール123は、3本の光ファイバ108、110、112を保持しており、これによって、偏波保持光ファイバ108と光ファイバ110と光ファイバ112との間が所定間隔で保持されている。図6(k)は、光源114側から3芯フェルール122を見た際の、偏波保持光ファイバ108及び光ファイバ110、112の配置パターンを示したものである。この図6(k)に示されているように、3芯フェルール123によって、偏波保持光ファイバ108は中心に位置決めされ、光ファイバ110は図中下右側に位置決めされ、光ファイバ112は図中真下に位置決めされている。
図5に示す第1の複屈折体124の結晶軸は、光軸に沿って図中上方に向いているのに対して、図6に示す第1の複屈折体124は、光軸に沿って図中下方に向いている。したがって、順方向光に関して、図5に示す実施例においては、複屈折体124によって異常光Reは下側にずれたが(図5(b)参照)、図6に示す実施例においては、第1の複屈折体124によって異常光Reは上側にずれる。一方、逆方向光に関しては、第1の複屈折体124において、常光Roの位置が下側に移動する。移動方向は順方向での移動方向を辿る方向となる(図6の(j)参照)。結果として、第1の複屈折体124を透過した常光Roと異常光Reは、順方向時での偏波保持光ファイバ108には戻らず、残りの2本の光ファイバ110、112と結合する。
3芯フェルールのフェルールパターン(偏波保持光ファイバと光ファイバとの配置パターン)をどうように構成するの否かは、第2の複屈折体126の結晶軸と第1の複屈折体124の結晶軸に関係している。図5に示す実施例においては、第2の複屈折体126の結晶軸が、第1の複屈折体124の結晶軸に対して45度傾いている。この場合、図5で示すフェルールパターンのほかに図6で示すフェルールパターンを取ることができる。
図7は、3芯フェルール図5の45°回転ファラデー素子のファラデー回転角が30°になり、22.5°回転ファラデー素子のファラデー回転角が15°にズレた場合の第6実施例に係る電流測定装置の概略的な構成図である。図7において、図5に示す構成と同様な構成は同じ符号が用いられており、同様な説明は省略し、相違点のみ説明する。
3芯フェルール125は、3本の光ファイバ108、110、112を保持しており、これによって、偏波保持光ファイバ108と光ファイバ110と光ファイバ112との間が所定間隔に保持されている。図7(k)は、光源114側から3芯フェルール125を見た際の、偏波保持光ファイバ108及び光ファイバ110、112の配置パターンを示したものである。この図6(k)に示されているように、3芯フェルール125によって、偏波保持光ファイバ108は中心に位置決めされ、光ファイバ110は図中真上に位置決めされ、光ファイバ112は図中下右側に位置決めされている。
図7では、第2の複屈折体126の結晶軸が第1の複屈折体124の結晶軸に対して30度傾いており、且つ45°回転ファラデー素子のファラデー回転角が30°となっている。この場合、フェルールパターンは図7に示すパターン以外にも考えられる。
第2の複屈折体126の結晶軸が第1の複屈折体124の結晶軸に対して30度傾いている場合でも、電流測定装置としての機能を果たすことができる。しかし、電流測定のレンジが狭まる欠点と、光の損失が生じる欠点(結果として逆方向光が4本に分離するため、受光器への光量が減り、系全体の光損失が増加する)とがある。このため、図5や図6の実施例に示すように、第2複屈折体の結晶軸が第1の複屈折体の結晶軸に対して45度傾いている構成を採用することが好ましい。
以上のような図5ないし図7において示した実施例に係る反射型の光ファイバセンサを用いた電流測定装置においては、図1ないし図4に示した実施例に係る電流測定装置と比較して、さらに安価で低損失な構造を提供することができる。
図1に示した光電変換部20には、45°回転ファラデー素子26、マグネット26a、複屈折体23、受光器24、25がある。この図1に示した構成の場合、偏波保持光ファイバ15と受光器24との間にレンズはないが、45°回転ファラデー素子26と複屈折体23とがあるため、偏波保持光ファイバ15と受光器24との間の距離を短くすることができない。このため、偏波保持光ファイバ15から出射された逆方向光を全て受光するためには、受光器24内の受光エリアサイズを大きくしておく必要がある。これにより、受光器の価格が高くなってしまうデメリットを有している。
図4に示された実施例において、受光器内の受光エリアサイズは小さくてすみ、C部が2箇所あることから標準化され、従来技術と比較して安価とすることができる。しかしながら、C部が2箇所あることにより、調芯組立てを2回行なう必要がある。調芯組立ては、光ファイバと光ファイバをレンズを介して最適な光結合を行なうために、XYZ方向に微調整しながら最適結合位置を探し出し、固定するものである。調芯には長い時間が必要であり、また、調芯設備は、レーザー溶接機を含むため高価である。従って、これに伴うコストは高く、調芯組立てを2回行なうところを1回で行なうことができれば、そのコストは半分となる。また、調芯設備による生産量は2倍にできる。C部の数を2個を1個にすることにより、レンズ、2芯キャピラリの部品点数も削減できる。
以上のように上記実施例によれば、光回路部を一回の調芯組立てができるため、部品点数が少なくてすみ、安価な反射型電流センサを提供できる。また、部品点数が少ないため光の透過損失が低く、一回の調芯組立てですむため、光の結合点が少なくなり、光の結合損失を低くすることができる。
次に、本発明の第7実施例に係る電流測定装置を図8に基づいて説明する。上記実施例においては、反射型の光ファイバセンサを用いた電流測定装置を説明したが、第7実施例に係る電流測定装置においては、透過型の光ファイバセンサが用いられている。なお、第7実施例に係る電流測定装置は、図14に示した従来技術に係る電流測定装置に改良を加えたものであり、同様な構成は同符号を用いる。
図8に示す透過型の電流測定装置においては、被測定電流が流れている導体の外周に光ファイバセンサ200が、周回設置される。光ファイバセンサ200の一端側は薄型の偏光子202に接続されており、他端側は偏光分離部としての光回路部300に接続されている。偏光子202は、図示しない光源からのランダム光を受け、直線状偏波光を取り出して、光ファイバセンサ200に送出する。直線状偏波光が光ファイバセンサ200を通る際に、被測定電流の磁界の影響を受けてファラデー効果により、偏波面が回転する。偏波面が回転した直線状偏波光は、光ファイバセンサ200の他端側から送出され、光回路部300に入射する。光回路部300は光ファイバセンサ200に磁界が印加されない状態のときに光ファイバセンサ200からの偏波面に対し、光回路部300内の複屈折体310の結晶軸を45°回転した状態に回転配置しておく。このようにすると常光500と異常光600とに分離される。常光500は第1の光ファイバ306に出力され、異常光600は第2の光ファイバ308に出力される。第1の光ファイバ306を通った光と、第2の光ファイバ308を通った光とは、図示しない光電変換部に出力される。光電変換部において、第1の光ファイバ306を通った光と第2の光ファイバ308を通った光とがそれぞれ電気量に変換され、これらの電気量が図示しない信号処理回路に送られ、かかる電気量に基づいてファラデー回転角が求められ、最終的に被測定電流が測定される。
光回路部300は、直線状偏波光400を常光500と異常光600とに分離するための複屈折体としての複屈折体310と、光ファイバセンサ200の出射端200aから出射される直線状偏波光を複屈折体310に導くレンズ312とを備えている。複屈折体310とレンズ312とは、円筒状の筐体320内に配置されている。円筒状の筐体320の一端側には、1つ穴のフェルール322が取り付けられており、円筒状の筐体320の他端側には、2芯フェルール324が取り付けられている。光ファイバセンサ200の出射端側が、1つ穴のフェルール322の穴に嵌入されて保持されている。第1の光ファイバ206と第2の光ファイバ208の入射端が、2芯フェルール324のそれぞれの穴に嵌入されて保持されている。2芯フェルール324は、第1及び第2の光ファイバを所定間隔(すなわち、2芯の離間距離に相当)を隔て保持する保持手段として構成されている。2芯フェルール324は、第1及び第2の光ファイバ306、308の入射端側を保持するセンサ側の端面324aを有しており、この端面324aは、複屈折体310に近接して配置されている。
このように、2芯フェルール324によって第1及び第2の光ファイバを所定間隔を隔て保持するようにしたので、第1及び第2の光ファイバの306、308の入射端を、複屈折体310の近傍に配置することによって、複屈折体310と第1及び第2の光ファイバの306、308の入射端との間にレンズを設けることなく、複屈折体310における常光500と異常光600との分離間隔と、2芯フェルール324における前記所定間隔とを一致させるように容易に調整できる。
レンズ312は、ファイバセンサの出射端200aと複屈折体312との間に設けられており、レンズ312の結像点は、光ファイバセンサの出射端200aと、第1及び第2の光ファイバ306、308の入射端に設定されている。
偏光子202の透過軸と複屈折体310の結晶軸とは互いに対して45°ずれており、これによって、複屈折体310は、光ファイバセンサ200から出射された直線状偏波光を互いに対して直交する常光と異常光とに分離することができるようになっている。
このように、本実施例に係る透過型の光ファイバセンサにおいて、複屈折体310と光ファイバセンサ306、308との間に、従来必要であった2個のレンズ214、218、光路変換プリズム216を設けることが不要となり、これによって、光学回路部300を小さく構成することができ、ひいては電流測定装置の全体構造を小型化することができる。
なお、図8に示すレンズ312に代えて、屈折率分布を有するGRINレンズを採用してもよい。
上記実施例においては、光ファイバセンサ200の出射端と複屈折体310との間に1つのレンズ312を設けるようにしたが、図9に示すように、光ファイバセンサ200の出射端と複屈折体310との間に、2つのレンズ330、332を直列に配置するようにしてもよい。この場合、一方のレンズ330をコリメートレンズ(平行ビーム形成用のレンズ)とし、他方のレンズ332を集光レンズとすることが好ましい。かかる実施例を採用した場合、コリメートレンズ330で直線偏波光を平行にした後、集光レンズ332で直線偏波光の焦点合わせるをすればよいことから、直線偏波光の、第1及び第2の光ファイバの306、308の入射端への焦点合わせをより容易に行うことができる。なお、図9において、図8に示した要素と同様な要素は同符号が用いられており、これによって、同様な構成の説明は省略する。
産業上の利用の可能性
以上、詳細に説明したように、本発明にかかる電流測定装置によれば、構成部品の低減により、小型化を達成し、かつ、簡単に組み立てられ、コストの低減も図れる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1実施例にかかる電流測定装置の全体構成説明図である。
図2は、図1の要部拡大図である。
図3は、本発明の第2実施例にかかる電流測定装置の要部拡大図である。
図4は、本発明の第3実施例にかかる電流測定装置の全体構成説明図ある。
図5は、本発明の第4実施例にかかる電流測定装の置全体構成説明図である。
図6は、本発明の第5実施例にかかる電流測定装置の全体構成説明図である。
図7は、本発明の第6実施例にかかる電流測定装置の全体構成説明図である。
図8(a)は、本発明の第7実施例にかかる電流測定装置の全体構成説明図である。
図8(b)は、第7実施例にかかる電流測定装置の要部拡大図である。
図9は、本発明の第8実施例にかかる電流測定装置の要部拡大図である。
図10は、他の実施例に係るレンズの構成を説明するための概略図である。
図11は、従来の電流測定装置の一例を示す要部説明図である。
図12は、図11に示した電流測定装置の改良例の要部説明図である。
図13は、図11に示した電流測定装置の他の改良例の要部説明図である。
図14は、透過型の電流測定装置の従来技術の一例示す概略図である。
Claims (26)
- 電流測定装置であって、
被測定電流が流れている導体の外周に周回設置される光ファイバセンサを備え、
光源から出射され前記光ファイバセンサ中を伝播する直線状偏波光の偏波面が、前記被測定電流の磁界で回転され、
前記光ファイバセンサから出射される前記直線状偏波光の偏波面の回転角を電気量に変換する光電変換部と、
前記光ファイバセンサと前記光電変換部との間に設けられた光回路部とを備え、
前記光回路部は、直線状偏波光を複屈折させて常光と異常光とに分離して出射させる複屈折体を有しており、
前記電流測定装置は、また、
前記常光を、前記光回路部の複屈折体から前記光電変換部に送出すると共に、
前記異常光を、前記光回路部の複屈折体から前記光電変換部に送出するための複数の光ファイバと、
前記複数の光ファイバを所定間隔を隔て保持する保持手段とを備え、
前記複数の光ファイバは、一端と他端とを有しており、
前記複数の光ファイバの一端は、前記複屈折体の近傍に配置され、前記他端は前記光電変換部に接続されていることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項1に記載の電流測定装置において、
前記複屈折体における前記常光と前記異常光との分離間隔と、前記保持手段における前記所定間隔とを一致させたことを特徴とする電流測定装置。 - 請求項1又は2に記載の電流測定装置において、
前記光回路部は、さらに、前記光ファイバセンサの一端と前記複屈折体との間に設けられたレンズ系であって、結像点が前記光ファイバセンサの一端と前記光ファイバの一端とに設定されるレンズ系を備えることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電流測定装置において、
前記保持手段は、前記光ファイバを所定間隔を隔てて平行に保持する間隔保持部材を備えていることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項4に記載の電流測定装置において、
前記光ファイバセンサは、前記直線状偏波光を入射するための一端と、入射した前記直線状偏波光を反射するための他端とを備え、前記反射された前記直線状偏波光は、前記一端を通して出射されることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項5に記載の電流測定装置において、
前記光回路部は、さらに、前記光ファイバセンサの一端と前記複屈折体との間に配置され、前記直線状偏波光の偏波面を22.5°だけ回転させるファラデー素子を備えていることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項6に記載の電流測定装置において、
前記光ファイバは、
前記光源側からの光を前記複屈折体に入射させるとともに、前記複屈折体から出射される戻り常光を前記光電変換部に送出する第1光ファイバと、
前記複屈折体から出射される戻り異常光を前記光電変換部に送出する第2光ファイバとを備えていることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項3に記載の電流測定装置において、
前記保持手段は、前記光ファイバを所定間隔を隔てて平行に保持する間隔保持部材を備えており、
前記光ファイバセンサは、前記直線状偏波光を入射するための一端と、入射した前記直線状偏波光を反射するための他端とを備え、前記反射された前記直線状偏波光は、前記一端を通して出射されており、
前記光回路部は、さらに、前記光ファイバセンサの一端と前記複屈折体との間に配置され、前記直線状偏波光の偏波面を22.5°だけ回転させるファラデー素子を備えており、
前記光ファイバは、
前記光源側からの光を前記複屈折体に入射させるとともに、前記複屈折体から出射される戻り常光を前記光電変換部に送出する第1光ファイバと、
前記複屈折体から出射される戻り異常光を前記光電変換部に送出する第2光ファイバとを備えており、
前記レンズ系は、前記光ファイバセンサの一端と前記複屈折体との間に設置されており、前記レンズ系の結像点は、前記光ファイバセンサと前記第1光ファイバの端面コア部に設定されていることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項8に記載の電流測定装置において、
前記間隔保持部材は、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバとを所定間隔を隔てて平行に保持する2芯構造のフェルールからなることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項6に記載の電流測定装置において、
前記光回路部は、さらに、
前記光ファイバセンサから出射し前記ファラデー素子を介して入射した前記直線状偏波光を、互いに対して直交する常光と異常光とに分離する第2の複屈折体と、
前記第2の複屈折体からの前記常光の偏波面と前記異常光の偏波面とをそれぞれ45°だけ回転させる第2のファラデー素子とを備え、
前記複屈折体は、偏波面が45°だけ回転された前記常光をそのまま通過させると共に、偏波面が45°だけ回転された前記異常光を複屈折させて、前記常光と前記異常光との間の相対距離を広げて出射し、
また、前記複屈折体は、前記光源から出射された光のうち前記複屈折体の結晶軸と光軸を含む面と直交する面に沿った直線状偏波光をそのまま透過させて、前記第2のファラデー素子に送出することを特徴とする電流測定装置。 - 請求項10に記載の電流測定装置において、
前記光ファイバは、
前記光源からの前記ランダム光を前記複屈折体に入射させる偏波保持光ファイバと、
前記複屈折体から出射される常光を前記光電変換部に送出する第1光ファイバと、
前記複屈折体から出射される異常光を前記光電変換部に送出する第2光ファイバとを備えていることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項11に記載の電流測定装置において、
前記光回路部は、さらに、前記光ファイバセンサの一端と前記第2の複屈折体との間に設置され、結像点が前記光ファイバセンサと前記偏波保持光ファイバの端面コア部に設定されるレンズ系を備えることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項12に記載の電流測定装置において、
前記間隔保持部材は、前記偏波保持光ファイバと前記第1光ファイバと前記第2光ファイバとを、所定間隔を隔てて平行に保持する3芯フェルールからなることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項5ないし13のいずれか1項に記載の電流測定装置において、
前記光ファイバセンサは、反射型のセンサであることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電流測定装置において、
前記光ファイバセンサは、前記直線状偏波光を入射するための一端と、入射した前記直線状偏波光を出射するための他端とを備えたことを特徴とする電流測定装置。 - 請求項15に記載の電流測定装置において、
前記光回路部は、さらに、前記光源から出射されたランダム光のうち直線状偏波光のみを送出する偏光子を備え、
前記光ファイバセンサの一端は前記偏光子に近接して配置され、
前記光ファイバセンサの他端は、前記複屈折体に接して配置されており、
前記偏光子の透過軸と前記複屈折体の結晶軸とは互いに対して45°ずれており、これによって、前記複屈折体は、前記光ファイバセンサから出射された前記直線状偏波光を互いに対して直交する常光と異常光とに分離することを特徴とする電流測定装置。 - 請求項16に記載の電流測定装置において、
前記光ファイバは、
前記複屈折体から出射される常光を前記光電変換部に送出する第1光ファイバと、
前記複屈折体から出射される異常光を前記光電変換部に送出する第2光ファイバとを備えていることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項3に記載の電流測定装置において、
前記光ファイバセンサは、前記直線状偏波光を入射するための一端と、入射した前記直線状偏波光を出射するための他端とを備えており、
前記光回路部は、さらに、前記光源から出射されたランダム光のうち直線状偏波光のみを送出する偏光子を備え、
前記光ファイバセンサの一端は前記偏光子に近接して配置され、
前記光ファイバセンサの他端は、前記複屈折体に接して配置されており、
前記偏光子の透過軸と前記複屈折体の結晶軸とは互いに対して45°ずれており、これによって、前記複屈折体は、前記光ファイバセンサから出射された前記直線状偏波光を互いに対して直交する常光と異常光とに分離しており、
前記光ファイバは、
前記複屈折体から出射される常光を前記光電変換部に送出する第1光ファイバと、
前記複屈折体から出射される異常光を前記光電変換部に送出する第2光ファイバとを備えており、
前記レンズ系は、前記光ファイバセンサの他端と前記複屈折体との間に設置されており、前記レンズ系の結像点は、前記光ファイバセンサの他端と前記第1光ファイバの端面コア部に設定されることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項18に記載の電流測定装置において、
前記間隔保持部材は、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバとを所定間隔を隔てて平行に保持する2芯構造のフェルールからなることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項15ないし19いずれか1項に記載の電流測定装置において、
前記光ファイバセンサは、透過型のセンサであることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項1に記載の電流測定装置において、
前記光電変換部は、第1の光電変換素子と、第2の光電変換素子とを備えており、
前記光ファイバは、
前記常光を、前記複屈折体から前記第1の光電変換素子に送出するための第1の光ファイバと、
前記異常光を、前記複屈折体から前記第2の光電変換素子に送出するための第2の光ファイバとを備えており、
前記第1および第2光電変換素子により得られた2つの電気信号のそれぞれの変調度の平均を演算したことを特徴とする電流測定装置。 - 被測定電流が流れている導体の外周に周回設置される光ファイバセンサであって、光源から出射され前記光ファイバセンサ中を伝播する直線状偏波光が、前記被測定電流の磁界で回転するファラデー回転角を検出する前記光ファイバセンサと、
前記光ファイバセンサで検出されたファラデー回転角を電気量に変換する光電変換部と、
前記光ファイバセンサと前記光電変換部との間に設けられた光回路部とを備え、
前記光回路部は、
前記光ファイバセンサの入射端近傍に設置され、前記直線状偏波光の偏波面を所定角度だけ回転させるファラデー素子と、
前記ファラデー素子の前記光電変換部側に設置され、前記光ファイバセンサからの出射光を、互いに対して直交する常光と異常光とに分離する光透過型の複屈折体とを備え、
前記電流測定装置は、また、
前記直線状偏波光を前記複屈折体に入射させるとともに、前記複屈折体から出射される常光を前記光電変換部に送出する第1光ファイバと、
前記複屈折体から出射される異常光を前記光電変換部に送出する第2光ファイバとを備え、
前記光回路部は、さらに、前記光ファイバセンサの入射端と前記複屈折体との間に設置され、結像点が前記光ファイバセンサと前記第1光ファイバの端面コア部に設定されるレンズ系を有することを特徴とする電流測定装置。 - 請求項22記載の電流測定装置において、
前記レンズ系は、前記複屈折体と前記ファラデー素子との間に設置することを特徴とする電流測定装置。 - 請求項22記載の電流測定装置において、
前記複屈折体は、ルチル,オルトヴァナジン酸イットリウム,ニオブ酸リチウム,方解石からなる平行平板から選択されることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項22ないし24のいずれか1項に記載の電流測定装置において、
前記第1および第2光ファイバは、2芯構造のフェルールなどからなる間隔保持部材により所定間隔を隔てて平行に保持され、
前記第1および第2ファイバの保持間隔を、前記平行平板で構成された前記複屈折体の厚みと物質とに応じて求められる前記常光と異常光との間の分離間隔に設定することを特徴とする電流測定装置。 - 請求項22ないし25のいずれか1項に記載の電流測定装置において、
前記所定角度は、22.5°に近い値であることを特徴とする電流測定装置。
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