JP2010091357A - 光ファイバ電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】光源部として半導体レーザを適用可能とすることで、計測性能を維持するとともにコスト低減を図り、更なる普及を実現する光ファイバ電流センサを提供する。
【解決手段】被測定電流が流れている電線4の外周に光ファイバ310を周回させ、半導体レーザを含む光源部100から出射されるレーザ光から生成した直線偏波光を光路内に通過させてファラデー効果によりファラデー角を回転させ、この直線偏波光を直交する第1,第2の検出光に分けてフォトダイオード120,130で測定した第1,第2の光量に基づいて被測定電流を算出する光ファイバ電流センサ10であって、光源部100が直流電流に高周波電流を重畳した合成電流を半導体レーザに入力してマルチモード光のレーザ光を出射するような光ファイバ電流センサ10とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファラデー効果を利用して電流値について測定する光ファイバ電流センサに関する。
光ファイバ電流センサは、光ファイバを通過する光の偏波面が磁界の作用により回転するファラデー効果を利用して電流値を測定する装置であり、例えば、ガス絶縁開閉装置内における電流値の測定に利用されている。
このような光ファイバ電流センサの従来技術の一例が、例えば特許文献1(特開平7−248338号公報,発明の名称「電流の測定方法および電流測定装置」)にも開示されている。特許文献1の電流測定装置は、光源と、光学系部品と、被測定電流の外周を周回する光路を形成する特定された組成比率の鉛ガラス光ファイバーとから概略構成される反射型の装置である。
特開平7−248338号公報(段落番号[0033])
従来技術の光ファイバ電流センサは、光源としてASE(Amplified Spontaneous Emission)光源を使用するのが一般的である。ASE光源の波長のスペクトル幅が非常に広いブロードバンド光源であるため、光源への戻り光があってもレーザ発振が安定しているという利点がある。また、ASE光源は波長のスペクトル幅が非常に広いブロードバンド光源であるため、温度変化等による発光スペクトルのモードホッピングが起こらないという利点もある。このようにASE光源は、高出力、優れた出力安定性、低可干渉性であるため、干渉雑音などに影響されない特長があり、戻り光や温度変化等に対して非常に安定しており、光ファイバ電流センサの光源としては最適である。
また、特許文献1の電流測定装置は、光源としてSLD(Super Luminescent Diode)光源を使用している。SLD光源は、レーザダイオードの高輝度とLEDの低コヒーレンス性を合せ持つ赤外発光素子である。コヒーレンスノイズなどレーザダイオードの短所を補う高輝度光源であり、光応用計測や光通信など高いS/Nを必要とする分野で使用されている。
しかしながら、従来技術として説明したASE光源は、価格が約20万円と高価であり、光ファイバ電流センサ全体のコストを引き上げる要因となっている。また、SLD光源も同様に高価であるという問題があった。
そこで、光ファイバ電流センサの光源のコストダウンを図るため、従来使用しているASE光源やSLD光源に代えて1万円〜2万円と比較的安価な半導体レーザを適用したいという要請がある。これまで光ファイバ電流センサの光源として半導体レーザを適用できなかった理由(換言すればASE光源やSLD光源を適用してきた理由)は、次の通りである。
(1)半導体レーザは波長のスペクトル幅が狭いため、光源への戻り光によってレーザ発振が不安定になり、光出力の変動とともに大きなノイズが発生する。(コネクタ接続部の反射等により光源への戻り光が発生する。)
(2)半導体レーザは波長のスペクトル幅が狭いため、温度変化等により発光スペクトルにモードホッピングが起こると、この瞬間に大きなノイズが発生する。
このような事情から光ファイバ電流センサに半導体レーザを単純には適用できず、半導体レーザの波長のスペクトル幅が狭いことに起因する諸問題を解決する必要があった。
そこで、本発明はこれら課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光源部として半導体レーザを適用可能とすることで、計測性能を維持するとともにコスト低減を図り、更なる普及を実現する光ファイバ電流センサを提供することにある。
上記課題を解決するため、半導体レーザの波長のスペクトル幅を拡げるようにする。本発明では半導体レーザの波長のスペクトル幅を拡げるため、具体的には次の対策を施すことで光出力の安定化およびノイズ発生の抑制を行って、光ファイバ電流センサに適用可能とする。
(1)半導体レーザの駆動電流に200MHz〜300MHzの高周波電流を重畳してシングルモード発光に代えてマルチモード発光とする。これにより、スペクトル幅を広げてレーザ出力の安定化を図り、その結果ノイズ発生を抑制する。
(2)ペルチェ素子を用いて半導体レーザの温度制御を行うことにより、温度の安定化を図ってモードホッピングを抑制する。
このような本発明の請求項1に係る光ファイバ電流センサは、
被測定電流が流れている導体の外周を周回するように光路を形成し、半導体レーザを搭載した光源部のレーザ光から生成した直線偏波光を光路内に通過させ、被測定電流の磁界作用により直線偏波光のファラデー角を回転させ、このファラデー角を回転させた直線偏波光を直交する第1,第2の検出光に分けて第1,第2の検出光の光量を算出し、これら第1,第2の検出光の光量に基づいて被測定電流を算出する光ファイバ電流センサであって、
前記光源部は、直流電流に高周波電流を重畳した合成電流を半導体レーザに入力してマルチモード光のレーザ光を出射することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る光ファイバ電流センサは、
請求項1に記載の光ファイバ電流センサにおいて、
前記高周波電流は200MHzから300MHzまでの中から選択された高周波による高周波電流であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る光ファイバ電流センサは、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバ電流センサにおいて、
前記光路は、光ファイバと、その光ファイバの先端に設けた反射部と、を備え、直線偏波光が反射部で反射する反射型の光路であることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る光ファイバ電流センサは、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバ電流センサにおいて、
前記光路は、光ファイバを備え、直線偏波光が一方向に透過する透過型の光路であることを特徴とする。
本発明によれば、光源部として半導体レーザを適用可能とすることで、計測性能を維持するとともにコスト低減を図り、更なる普及を実現する光ファイバ電流センサを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図に基づき説明する。図1は本形態の光ファイバ電流センサのブロック図である。本形態の光ファイバ電流センサ10は反射型の光ファイバ電流センサに関するものである。
光ファイバ電流センサ10は、回路部1、光サーキュレータ2、センサヘッド3を備え、電線4に流れる電流の値を計測する機能を有している。電線4は本発明の被測定電流が流れている導体の具体例である。
回路部1は、さらに光源部100、光減衰器110、フォトダイオード(PD)120,130、演算処理部140、出力部150を備えている。
光サーキュレータ2は、さらに光サーキュレータ用光学部200を備えている。
センサヘッド3は、さらにセンサヘッド用光学部300、光ファイバ310、ミラー320を備えている。
続いて各部構成の詳細について図を参照しつつ説明する。図2は光源部のブロック図、図3は高周波重畳の説明図、図4は高周波重畳されたレーザ光のスペクトル図、図5はサーキュレータ用光学部のブロック図、図6はセンサヘッド用光学部の説明図、図7は演算処理部のブロック図である。
まず、本発明の特徴をなす光源部100について説明する。光源部100は、図2で示すように、半導体レーザ101、APC(Automatic Power Control)回路102、信号発生器103、ACカット用インダクタ104、DCカット用キャパシタ105、温度調整部106を備えている。半導体レーザ101は、さらにレーザダイオード101aとバックモニタ受光素子101bからなる。
続いて光源部100での発光について説明する。
APC回路102からはレーザダイオード101aを駆動する駆動電流が供給される。この駆動電流はACカット用インダクタ104により高周波のノイズ成分が除去されて直流成分のみの駆動電流Iopが供給される。
信号発生器103からはレーザダイオード101aを駆動する駆動電流Iopに重畳する高周波電流が供給される。この高周波電流はDCカット用キャパシタ105により直流成分が除去されて高周波成分のみの高周波電流Ioutが供給される。
この駆動電流Iopに高周波電流Ioutが重畳された合成電流である高周波重畳駆動電流が半導体レーザ101のレーザダイオード101aに供給される。レーザダイオード101aは、図3で示すように発振開始電流Ithを上回る高周波重畳駆動電流が入力された期間では発光し、発振開始電流Ithを下回る電流が入力された期間では発光しないというものである。ここに駆動電流Iopは発振開始電流Ithと同じになるように調整されている。
レーザダイオード101aに高周波重畳駆動電流が入力されたならば、LD出力Pは、図3でも明らかなように、所定期間毎にパルス状のレーザ光が発光されることとなる。駆動電流Iopは発振開始電流Ithと同じにした場合、光出力波形はDuty50%のパルス発振をする。このようなレーザ光のスペクトルは図4に示すようになる。例えば、波長1550のシングルモードのレーザ光を発光する半導体レーザである場合には波長1550の中心波を基準として左右に側帯波が現れる。この側帯波は高周波電流Ioutの周波数が高くなるにつれて増加する傾向にある。高周波電流Ioutの周波数は200MHz〜300MHzの中から選択された一の周波数(例えば250MHz)が好ましい。
また光ファイバ電流センサ10では戻り光が半導体レーザ101へ入射した場合にはレーザ光の光量が増減するが、バックモニタ受光素子101bが戻り光の光量に応じた検出信号を出力し、APC回路102が検出信号に基づいてレーザ光の光量を一定にするように制御する。これにより、レーザ光の出力が変動しないように常時一定にしている。
また、温度調節部106により光源部100の温度が一定となるように配慮している。温度調節部106は、温度センサ106a、ドライバ部106b、ペルチェ素子106cを備えている。温度センサ106aが温度に比例する物理量を検出してドライバ部106bへ出力しており、ドライバ部106bで温度が上昇したと判定したときにドライバ部106bはペルチェ素子106cを駆動して吸熱し、特に半導体レーザ101付近の温度が所定温度を維持するように制御する。これにより、熱上昇に起因するモードホッピング等の発生を防止しておりレーザ光の安定した出力を確保できる。
このような光源部100では半導体レーザ101に高周波電圧を印加することでレーザ光の出力を一定にして雑音特性を改善することができる。さらに温度を一定にしてモードホッピングも起こらないようにすることができる。これにより、安価な半導体レーザ101を用いて光ファイバ電流センサに適用できる光源部を確保することが可能となった。
このような光源部100から出射されたレーザ光は図1に示す光減衰器110へ入射される。
光減衰器110はレーザ光の出射光強度および光サーキュレータ用光学部200、センサヘッド用光学部300、光ファイバ310、ループ部310aの挿入損失の個体差によるばらつきを補正して、フォトダイオード120および130の受光強度を最適に調整する。
光減衰器110から出射されたレーザ光はPMF1(偏波面保持ファイバ1)を介して光サーキュレータ2のサーキュレータ用光学部200へ出射される。
このサーキュレータ用光学部200は、図5で示すように、複屈折素子(偏/検光子)201、強磁性磁気光学素子202、二個の永久磁石203、金属ケース204を備えている。金属ケース204は、外力や温度変化に対して変形しにくいものが望ましい。
PMF1(偏波面保持ファイバ1)を介して入射されたレーザ光は、複屈折素子(偏/検光子)201に入射される。この場合の複屈折素子(偏/検光子)201は偏光子として機能し、ファラデー回転角度が初期角度の直線偏波光となるようにレーザ光を偏光して強磁性磁気光学素子202へ出射する。
強磁性磁気光学素子202は、YIGや磁性ガーネットなどの強磁性体結晶からなる強磁性ファラデー回転子であり、上下の永久磁石203により磁気的に飽和しており、レーザ光が通過する際に、レーザ光に対して45度ファラデー回転させる。角度の調節は厚さを調整することで実現される。
強磁性磁気光学素子202から出射されたレーザ光はPMF2(偏波面保持ファイバ2)を介してセンサヘッド3のセンサヘッド用光学部300へ出射される。
このセンサヘッド用光学部300は、図6で示すように、複屈折素子(偏/検光子)301、強磁性磁気光学素子302、二個の永久磁石303、金属ケース304を備えている。この金属ケース304も、外力や温度変化に対して変形しにくいものが望ましい。
PMF2(偏波面保持ファイバ2)を介して入射されたレーザ光は、複屈折素子(偏/検光子)301に入射される。この場合も複屈折素子(偏/検光子)301は偏光子として機能し、レーザ光が通過する際に、レーザ光が直線偏波光となるように偏光して強磁性磁気光学素子302へ出射する。
強磁性磁気光学素子302は、YIGや磁性ガーネットなどの強磁性体結晶からなる強磁性ファラデー回転子であり、上下の永久磁石303により磁気的に飽和しており、レーザ光が通過する際に、レーザ光に対して22.5度のファラデー回転させる。角度の調節は厚さを調整することで実現される。
強磁性磁気光学素子302から出射されたレーザ光は光ファイバ310へ出射される。光ファイバ310は、図1に示すように、電線4を周回するようなループ部310aが形成され、その端部にミラー320が設けられる。このミラー320は、本発明の反射部の具体例であり、反射膜を形成したミラー320を光ファイバ310の端部に固定したり、または、光ファイバ310の端面に金属蒸着膜や誘電体多層膜を直接形成する。端部固定よりも直接形成を採用すれば、光ファイバ310の周回端側が太くならず、小型化を促進する。
光ファイバ310内に導入された直線偏波光は、ループ部310aを通過し、周回端のミラー320で反射した後、今度は、周回端側から入射端側に向けて伝播する。これらの過程において、電線4を流れる被測定電流により形成される磁界の作用を受けて、直線偏波光の偏波面が被測定電流の大きさに比例して回転する。
光ファイバ310から戻って入射されたレーザ光は、強磁性磁気光学素子302へ再度入射する。
強磁性磁気光学素子302は、レーザ光が通過する際に、レーザ光に対して再度22.5度のファラデー回転させる。このレーザ光は複屈折素子(偏/検光子)301に入射される。
複屈折素子(偏/検光子)301は直交する2つの直線平行成分に分離し、それぞれPMF2とSMF2へ出射する。
PMF2(偏波面保持ファイバ2)を介して入射されたレーザ光は、強磁性磁気光学素子202に再度入射される。
強磁性磁気光学素子202は、レーザ光が通過する際に、レーザ光に対して再度45度のファラデー回転させる。角度の調節は厚さを調整することで実現される。このレーザ光は複屈折素子(偏/検光子)201に入射される。
複屈折素子(偏/検光子)201は直交する2つの直線平行成分に分離し、それぞれPMF1とSMF1へ出射する。
PMF1から光減衰器110や光源100へ戻る光は計測等には使用されず、むしろ半導体レーザ101へ入射する戻り光は先ほども説明したように発光を不安定にするものであるが、本発明では高周波重畳がなされており、発光が不安定になることはない。また、APC回路102でも安定化するため、これらが相俟って安定したレーザ光の発光を実現している。
さて、SMF1とSMF2からの戻り光は45°の光学的なバイアスが付されていることになる。これらのような直線偏波光がそれぞれフォトダイオード120,130へ入力される。フォトダイオード120,130はそれぞれ第1,第2の検出光の光量を算出し、これら第1,第2の検出光の光量に応じた電圧信号に変換する。なお、図示しないアンプをフォトダイオード120,130の後段にそれぞれ接続し、電圧信号を増幅して最適な振幅の電圧信号となるようにしても良い。これら電圧信号は演算処理部140へそれぞれ入力される。
演算処理部140は、図7で示すように、バンドパスフィルタ141、ローパスフィルタ142、除算器143、バンドパスフィルタ144、ローパスフィルタ145、除算器146、極性反転器147、加算器148を備える。
バンドパスフィルタ141は、フォトダイオード120から得られた電圧信号のうち帯域内の交流成分のみ抽出して出力し、帯域外の直流成分や高周波ノイズ成分を除去する。
ローパスフィルタ142は、フォトダイオード120から得られた電圧信号のうち直流成分のみ抽出して出力する。
除算器143は交流成分と直流成分の比をとる。
バンドパスフィルタ144は、フォトダイオード130から得られた電圧信号のうち帯域内の交流成分のみ抽出して出力し、帯域外の直流成分や高周波ノイズ成分を除去する。
ローパスフィルタ145は、フォトダイオード130から得られた電圧信号のうち直流成分のみ抽出して出力する。
除算器146は、交流成分と直流成分の比をとる。
極性反転器147は、+−の符号を変換する。
加算機148は、除算器143の出力と、除算器146の極性を反転した出力と、の和をとる。
次に、この演算処理部20の動作を説明する。
フォトダイオード120,130の電圧信号V1 ,V2 は次式のようになる。
[数1]
V1 =A(1+sin(2θ(t)+2δ))
V2 =B(1−sin(2θ(t)+2δ))
ここに、θは電線4の測定電流によってファラデー効果により引き起こされるファラデー回転角である。なお、交流電流を測定する場合、θは交流電流にしたがい時間によって変化するのでθ(t)となる。
また、A、Bはおのおのの偏光成分に対するフォトダイオード120,130の増幅度である。
また、δはファイバ巻回形状の変形、ファイバの振動により含まれる誤差の回転角である。
ここでθ(t)とδがともに小さい場合は、sin(2θ(t)+2δ)は2θ(t)+2δと近似できるため、次式のように変形される。
[数2]
V1(t)=A(1+2δ+2θ(t))
V2(t)=B(1−2δ−2θ(t))
次にバンドパスフィルタ141,144、ローパスフィルタ142,145で、V1(t),V2(t)からそれぞれ交流成分(2θ(t),−2θ(t))と直流成分(1+2δ,1−2δ)とに分離する。そして、除算手段143,146でそれぞれの交流成分と直流成分の成分比を求める。それらの成分比を順にM1(t),M2 (t)と書き、δ≪1という近似を使うと、次式のようになる。
[数3]
M1(t)=A〔2θ(t)〕/A(1+2δ)≒2θ(t)(1−2δ)
M2(t)=B〔−2θ(t)〕/B(1−2δ)≒−2θ(t)(1+2δ)
増幅度A,Bは消去され、それによる測定誤差はなくなる。続いて加算器148でM1(t),−M2(t)の和を求めると、次式のようになる。
[数4]
M1(t)−M2(t)=4θ(t)
これにより基準偏光方位のずれδを相殺することができる。
なお、交流電流を測定する場合、測定電流によって引き起こされるファラデー回転角をθとすれば、流した電流をj(t)=jsinωtとすると、これに対応したファラデー回転角は、θ(t)=θsinωtであり、ファラデー回転角はωで振動する。ここでVはベルデ定数、Nは光ファイバの巻き数で、θ=VNjである。そして、θ(t)=θsinωt=VNjsinωtであるので、j(t)=j・sinωt=θ(t)/VNから電流j(t)を求めることができる。
演算処理部140はこのようにして算出した電流値を電流データとして出力部150へ出力する。出力部150は、例えば、LCD等の表示部であり、例えば、5kAというように電流値を表示する。
以上本発明の光ファイバ電流センサ10について説明した。このような光ファイバ電流センサ10では、安価な半導体レーザを使用可能としてコスト低減を図りつつ、ノイズの少ない波形が得られ、測定すべき交流電流波形が安定に観測された。
続いて他の形態について図を参照しつつ説明する。図8は他の形態の光ファイバ電流センサのブロック図である。本形態の光ファイバ電流センサ20は透過型の光ファイバ電流センサに関するものである。
光ファイバ電流センサ20は、回路部1、センサヘッド3を備え、電線4に流れる電流の値を計測する機能を有している。電線4は本発明の被測定電流が流れている導体の具体例である。
回路部1は、さらに光源部100、フォトダイオード(PD)120,130、演算処理部140、出力部150を備えている。
センサヘッド3は、さらに、光ファイバ310、センサヘッド用光学部330を備えている。
光源部100は先に図2,図3,図4を用いて説明した光源部100と同様な構成としており、マルチモード光のレーザ光を出射するようにしている。
このような光源部100から出射されたレーザ光はセンサ用光学部330の偏光子331へ出射される。
PMF1(偏波面保持ファイバ1)を介して入射されたレーザ光は、偏光子331に入射される。この偏光子331は、レーザ光が直線偏波光となるように偏光して光ファイバ310へ出射する。
偏光子331から出射されたレーザ光は光ファイバ310へ出射される。光ファイバ310は、図8に示すように、電線4を周回するようなループ部310aが形成されている。光ファイバ310のループ部310を通過する直線偏波光は、検光子332に向けて伝播する。これらの過程において、電線4を流れる被測定電流の作る磁界の作用を受けて、直線偏波光の偏波面が被測定電流の大きさに比例して回転する。
光ファイバ310から戻って入射されたレーザ光は、検光子332へ出射する。
検光子332は、直交する2つの直線平行成分に分離し、それぞれフォトダイオード120,130へ入力される。以下、演算処理部140は、先に説明したと同様の演算処理を行って出力部150は、例えば、5kAといいうように電流値を表示する。
本形態の光ファイバ電流センサ20はこのようなものである。
以上、これら反射型や透過型の形態の光ファイバ電流センサについて説明した。これら形態によれば、波長のスペクトル幅を拡げるために、半導体レーザのマルチモード光のレーザ光を出射することで計測性能を維持するとともに光出力の安定化およびノイズ発生の抑制を行い、安価な半導体レーザによりコスト低減を図り、その結果、一般への普及を図る光ファイバ電流センサを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態(反射型)の光ファイバ電流センサのブロック図である。 光源部のブロック図である。 高周波重畳の説明図である。 高周波重畳されたレーザ光のスペクトル図である。 サーキュレータ用光学部のブロック図である。 センサヘッド用光学部の説明図である 演算処理部のブロック図である。 他の形態(透過型)の光ファイバ電流センサのブロック図である。
符号の説明
10,20:光ファイバ電流センサ
1:回路部
100:光源部
101:半導体レーザ
101a:レーザダイオード
101b:バックモニタ受光素子
102:APC(Automatic Power Control)回路
103:信号発生器
104:ACカット用インダクタ
105:DCカット用キャパシタ
106:温度調整部
106a:温度センサ
106b:ドライバ部
106c:ペルチェ素子
110:光減衰器
120,130:フォトダイオード(PD)
140:演算処理部
141:バンドパスフィルタ
142:ローパスフィルタ
143:除算器
144:バンドパスフィルタ
145:ローパスフィルタ
146:除算器
147:極性反転器
148:加算器
150:出力部
2:光サーキュレータ
200:光サーキュレータ用光学部
201:複屈折素子(偏/検光子)
202:強磁性磁気光学素子
203:永久磁石
204:金属ケース
3:センサヘッド
300:センサヘッド用光学部
301:複屈折素子(偏/検光子)
302:強磁性磁気光学素子
303:永久磁石
304:金属ケース
310:光ファイバ
320:ミラー
330:センサヘッド用光学部
331:偏光子
332:検光子
4:電線

Claims (4)

  1. 被測定電流が流れている導体の外周を周回するように光路を形成し、半導体レーザを搭載した光源部のレーザ光から生成した直線偏波光を光路内に通過させ、被測定電流の磁界作用により直線偏波光のファラデー角を回転させ、このファラデー角を回転させた直線偏波光を直交する第1,第2の検出光に分けて第1,第2の検出光の光量を算出し、これら第1,第2の検出光の光量に基づいて被測定電流を算出する光ファイバ電流センサであって、
    前記光源部は、直流電流に高周波電流を重畳した合成電流を半導体レーザに入力してマルチモード光のレーザ光を出射することを特徴とする光ファイバ電流センサ。
  2. 請求項1に記載の光ファイバ電流センサにおいて、
    前記高周波電流は200MHzから300MHzまでの中から選択された高周波による高周波電流であることを特徴とする光ファイバ電流センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光ファイバ電流センサにおいて、
    前記光路は、光ファイバと、その光ファイバの先端に設けた反射部と、を備え、直線偏波光が反射部で反射する反射型の光路であることを特徴とする光ファイバ電流センサ。
  4. 請求項1または請求項2に記載の光ファイバ電流センサにおいて、
    前記光路は、光ファイバを備え、直線偏波光が一方向に透過する透過型の光路であることを特徴とする光ファイバ電流センサ。
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