JPH10221379A - 光変流器 - Google Patents

光変流器

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JPH10221379A
JPH10221379A JP9027709A JP2770997A JPH10221379A JP H10221379 A JPH10221379 A JP H10221379A JP 9027709 A JP9027709 A JP 9027709A JP 2770997 A JP2770997 A JP 2770997A JP H10221379 A JPH10221379 A JP H10221379A
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JP
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JP9027709A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Shimokawa
勝千 下川
Kunio Miyahara
邦雄 宮原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学系の光伝送効率が変化しても測定精度に
影響を及ぼさない光変流器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明は、ファラデー効果材によって偏
波面が変化させられた光を第1の偏向波及び第2の偏向
波としてそれぞれ分光する分光手段と、分光された第1
の偏向波及び第2の偏向波に基づいて第1のデジタル受
光量及び第2のデジタル受光量を検出する受光量検出手
段と、検出された第1のデジタル受光量及び第2の受光
量に基づいて第1の受光量平均値及び第2の受光量平均
値を算出する受光量平均値算出手段と、受光量検出手段
によって検出された第1のデジタル受光量及び第2のデ
ジタル受光量と、受光量平均値算出手段によって算出さ
れた第1の受光量平均値及び第2の受光量平均値とに基
づいて、被測定電流の電流値を算出する被測定電流算出
手段とを具備する光変流器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファラデー効果を
利用して電流を測定する光変流器に係わり、特に受光量
の変動による測定誤差を低減するとともに、複数のデー
タを同期して送出でき、受信側のデータの信頼性を確認
できるデジタル式光変流器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファラデー効果を利用した光変流
器のブロック構成図と偏波面方位角のベクトル図を図3
2、図33に示して説明する。電界ベクトル成分E0 の
直線偏光波(以下直線偏光波Eという)を出射する光源
71の光軸上にファラデー効果材72を配設する。
【0003】ファラデー効果材72の透過光(直線偏光
波E1 )を偏光面が直交する2つの直線偏光波EX ,E
Y に分離する検光子74に入射する。検光子74の主軸
は直線偏光波E0 の偏波面方位角に対し45°となるよ
うに配設する。ファラデー効果材72は導体73を流れ
る電流により発生する強度Hの磁界中にあり、この磁界
の影響を受けて直線偏光波E0 はファラデー効果材72
を透過すると、図33のように偏波面がF(ファラデー
回転角という)だけ回転した直線偏光波E1 となる。
【0004】検光子74は偏光ビームスプリッタあるい
はウォラストンプリズム(Wollaston pri
sm)等で構成される。直線偏光波EX ,EY をそれぞ
れ光強度に比例した電気信号に変換する受光器75a,
75b及び各々の電気信号を所定の電圧レベルに増幅す
る増幅器76a,76bを配設する。
【0005】受光器75aと増幅器76aは第1の光電
変換器77aを構成し、受光器75bと増幅器76bは
第2の光電変換器77bを構成する。各々の光電変換器
77a,77bの出力PX ,PY は演算器78に入力さ
れ、後述する式(5)の計算をしてファラデー回転角F
を求め、さらにファラデー回転角Fに比例する電流値I
に変換して出力される。
【0006】このような従来の光電流器の動作原理につ
いて説明する。導体73に測定電流Iが流れると、光源
71から出射された直線偏光波E0 はファラデー効果材
72を透過することによって偏波面がファラデー回転角
Fだけ回転した直線偏光波E1 となる。ファラデー効果
材の配設位置における磁界の強度Hとファラデー回転角
Fの間には式(1)の関係がある。
【0007】 F=V・H・L …(1) ここで、Vはヴェルデ定数(Verdet const
ant)と呼ばれ、物質により異なるファラデー効果の
感度を表す定数、Lはファラデー効果材72の磁界方向
の長さである。従って、ファラデー回転角Fを検出でき
れば磁界Hが求まり、磁界Hと電流Iとは比例関係にあ
るので電流Iを検出できる。図33に示すように、直線
偏光波E1 と、互いに直交する2つの直線偏光波EX ,
EY の間には、各々 EX =E1 ・ cos(45°+F) EY =E1 ・ sin(45°+F) …(2) の関係が成立する。
【0008】直線偏光波EX ,EY は光電変換器77
a,77bによって各々電気信号PX,PY に変換され
る。零電流時における光電変換器77a,77bの出力
すなわち平均値をAX ,AY とすると、光電変換器の出
力PX ,PY と直線偏光波EX,EY との間には PX =AX {1− sin(2F)} PY =AY {1+ sin(2F)} …(3) の関係が成立する。式(3)より以下に示す式(4)が
導かれる。
【0009】 F= sin-1{(AX ×PY −AY ×PX )/(AX ×PY +AY ×PX )}/2 …(4) 従って、式(4)の右辺を演算器78で計算することに
よりファラデー回転角Fが求まり、更に式(1)より磁
界H、すなわち電流値Iを求めることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の光変流器による
ファラデー回転角Fの計算は一般的に式(5)を用いて
いた。
【0011】 F= sin-1{(PY −PX )/(PY +PX )}/2 …(5) すなわち、光入力の平均値AX ,AY が常に等しく、か
つ一定(AX =AY =A)であると仮定して、2つの光
電変換器出力PX ,PY だけからファラデー回転角Fを
計算していた。
【0012】実際には光学系の光伝送効率の変化や光電
変換器の特性の経年変化等によりAX ,AY はそれぞれ
変化する。そこで、この条件を満足させるために、光電
変換器出力PX ,PY の平均値が目標値Aに一致するよ
うに(AX =AY =A)制御する必要があり、平均値検
出器79a,79bを付加していた。
【0013】すなわち、光電変換器出力PX を平均値検
出器79aに入力して所定時間内の平均値AX を求め、
平均値AX と目標値Aとの差信号DX で増幅器76aの
ゲインを制御することにより、平均値AX を目標値Aに
一致させていた。他方の平均値AY についても同様に、
平均値検出器79bにより光電変換器出力PY の平均値
AY を求め、平均値AY を目標値Aに一致させている。
【0014】従って、使用環境条件の変化に伴う電子回
路部品の特性変化等は避けられないために、式(5)を
使用して電流を測定することは困難であり、測定誤差の
発生原因となっていた。
【0015】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、光学系の光伝送効率や光電変換器の感度が変化
しても測定精度に影響を受けない光変流器を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、まず、上記目的
を達成するために第1の発明は、被測定電流を測定する
ための光を出射する出射手段と、前記出射手段から出射
した光の2つの偏波面のなす第1の角度を前記被測定電
流によって発生する磁界に応じた第2の角度に変化させ
るファラデー効果材と、前記ファラデー効果材によって
偏波面が第2の角度に変化させられた光を前記第1の角
度方向に第1の偏向波及び第2の偏向波としてそれぞれ
分光する分光手段と、前記分光手段によって分光された
第1の偏向波及び第2の偏向波に基づいて第1のデジタ
ル受光量及び第2のデジタル受光量を検出する受光量検
出手段と、前記受光量検出手段によって検出された第1
のデジタル受光量及び第2の受光量に基づいて第1の受
光量平均値及び第2の受光量平均値を算出する受光量平
均値算出手段と、前記受光量検出手段によって検出され
た第1のデジタル受光量及び第2のデジタル受光量と、
前記受光量平均値算出手段によって算出された第1の受
光量平均値及び第2の受光量平均値とに基づいて、前記
被測定電流の電流値を算出する被測定電流算出手段とを
具備する光変流器である。
【0017】このような光変流器によれば、出射手段に
より被測定電流を測定するための光を出射する。そし
て、ファラデー効果材によって前記出射手段から出射し
た光の2つの偏波面のなす第1の角度を前記被測定電流
によって発生する磁界に応じた第2の角度に変化させ
る。次に、分光手段によって、ファラデー効果材によっ
て偏波面が第2の角度に変化させられた光を前記第1の
角度方向に第1の偏向波及び第2の偏向波としてそれぞ
れ分光する。
【0018】受光量検出手段は、前記分光手段によって
分光された第1の偏向波及び第2の偏向波に基づいて第
1のデジタル受光量及び第2のデジタル受光量を検出す
る。受光量平均値算出手段は、前記受光量検出手段によ
って検出された第1のデジタル受光量及び第2の受光量
に基づいて第1の受光量平均値及び第2の受光量平均値
を算出する。
【0019】そして、被測定電流算出手段によって、前
記受光量検出手段によって検出された第1のデジタル受
光量及び第2のデジタル受光量と、前記受光量平均値算
出手段によって算出された第1の受光量平均値及び第2
の受光量平均値とに基づいて、前記被測定電流の電流値
を算出するので、電子機器の特性が変化しても正確に電
流を測定することができる。
【0020】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記被測定電流算出手段によって算出された被測定
電流の電流値の電流実効値の平均値を算出する平均値算
出手段と、前記平均値算出手段によって算出された平均
値に基づいて前記被測定電流の安定度を監視する第1の
監視手段とをさらに具備する光変流器である。
【0021】このような光変流器によれば、平均値算出
手段によって前記被測定電流算出手段によって算出され
た被測定電流の電流値の電流実効値の平均値を算出す
る。そして、第1の監視手段によって、前記平均値算出
手段によって算出された平均値に基づいて前記被測定電
流の安定度を監視するので、測定電流の異常に迅速に対
応することができる。
【0022】さらに、第3の発明は、第1の発明におい
て、前記被測定電流算出手段によって算出された被測定
電流の実効値の偏差を算出する偏差算出手段と、前記偏
差算出手段によって算出された被測定電流の実効値の偏
差に基づいて前記被測定電流の安定度を監視する第2の
監視手段とをさらに具備する光変流器である。
【0023】このような光変流器によれば、偏差算出手
段により、前記被測定電流算出手段によって算出された
被測定電流の実効値の偏差を算出する。そして、第2の
監視手段により、前記偏差算出手段によって算出された
被測定電流の実効値の偏差に基づいて前記被測定電流の
安定度を監視するので、測定電流の異常に迅速に対応す
ることができる。
【0024】さらに、第4の発明は、第1の発明におい
て、前記受光量平均値算出手段によって算出された第1
の受光量平均値と受光量の目標である目標受光量平均値
との偏差を制御信号として出力する制御信号出力手段
と、前記制御信号出力手段から出力された制御信号に基
づいて、第1の受光量平均値が前記目標受光量平均値と
なるように前記出射手段を制御する制御手段とをさらに
具備する光変流器である。
【0025】このような光変流器によれば、制御信号出
力手段により、前記受光量平均値算出手段によって算出
された第1の受光量平均値と受光量の目標である目標受
光量平均値との偏差を制御信号として出力する。
【0026】そして、制御手段により、前記制御信号出
力手段から出力された制御信号に基づいて、第1の受光
量平均値が前記目標受光量平均値となるように前記出射
手段を制御するので、光学系の光量伝達率が変化しても
一定の受光量平均値が得られるので、受光量にあわせた
光電変換器のゲイン調整が不要となり、安定した測定を
行なうことが可能となる。
【0027】さらに、第5の発明は、第1の発明におい
て、前記受光量平均値算出手段によって算出された第1
の受光量平均値及び第2の受光量平均値の少なくとも1
つが所定の受光量平均値以下であるか否かを判定する判
定手段と、前記判定手段によって前記第1の受光量平均
値及び第2の受光量平均値の少なくとも1つが所定の受
光量平均値以下であると判定された場合に受光量が異常
であることを報知する報知手段とをさらに具備する光変
流器である。
【0028】このような光変流器によれば、判定手段に
より、前記受光量平均値算出手段によって算出された第
1の受光量平均値及び第2の受光量平均値の少なくとも
1つが所定の受光量平均値以下であるか否かを判定す
る。
【0029】そして、報知手段により、前記判定手段に
よって前記第1の受光量平均値及び第2の受光量平均値
の少なくとも1つが所定の受光量平均値以下であると判
定された場合に受光量が異常であることを報知するの
で、受光量異常をユーザが認識することができる。
【0030】さらに、第6の発明は、第1の発明におい
て、前記被測定電流算出手段によって前記被測定電流の
電流値が所定時間算出されないことを検出する異常検出
手段をさらに具備する光変流器である。
【0031】このような光変流器によれば、異常検出手
段によって、前記被測定電流算出手段によって前記被測
定電流の電流値が所定時間算出されないことを検出する
ので、プログラム異常を迅速に検出することができる。
【0032】さらに、第7の発明は、第1の発明におい
て、前記受光量検出手段は、前記分光手段によって分光
された第1の偏向波及び第2の偏向波をそれぞれの受光
量を示す第1のアナログ信号及び第2のアナログ信号に
それぞれ変換する第1の変換手段と、前記第1の変換手
段によって変換された第1のアナログ信号及び第2のア
ナログ信号のうち折り返し誤差を防止するために所定の
周波数成分を遮断する第1のフィルタと、前記第1のフ
ィルタによって所定の周波数成分が遮断された第1のア
ナログ信号及び第2のアナログ信号を前記第1の偏向波
の受光量を示す第1のデジタル信号及び前記第2の偏向
波の受光量を示す第2のデジタル信号に変換する第2の
変換手段とを具備する光変流器である。
【0033】このような光変流器によれば、第1の変換
手段によって、前記分光手段によって分光された第1の
偏向波及び第2の偏向波をそれぞれの受光量を示す第1
のアナログ信号及び第2のアナログ信号にそれぞれ変換
する。次に、第1のフィルタによって前記第1の変換手
段によって変換された第1のアナログ信号及び第2のア
ナログ信号のうち折り返し誤差を防止するために所定の
周波数成分を遮断する。そして、第2の変換手段によっ
て、前記第1のフィルタによって所定の周波数成分が遮
断された第1のアナログ信号及び第2のアナログ信号を
前記第1の偏向波の受光量を示す第1のデジタル信号及
び前記第2の偏向波の受光量を示す第2のデジタル信号
に変換するので、正確にデジタル受光量を算出すること
ができる。
【0034】さらに、第8の発明は、第7の発明におい
て、前記被測定電流算出手段によって算出される電流値
を受信する受信器のサンプリング周波数に応じて前記第
1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信号の所定の
周波数成分を遮断する第2のフィルタとをさらに具備す
る光変流器である。
【0035】このような光変流器によれば、第2のフィ
ルタによって、前記被測定電流算出手段によって算出さ
れる電流値を受信する受信器のサンプリング周波数に応
じて前記第1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信
号の所定の周波数成分を遮断するので、受信器にフィル
タを準備する必要がなくなる。
【0036】さらに、第9の発明は、第1の発明におい
て、前記被測定電流算出手段によって算出された電流値
を示す電流データにデジタル処理により遅れた時間を示
す遅延時間データを付加する遅延時間データ付加手段を
さらに具備する光変流器である。
【0037】このような光変流器によれば、遅延時間デ
ータ付加手段により、前記被測定電流算出手段によって
算出された電流値を示す電流データにデジタル処理によ
り遅れた時間を示す遅延時間データを付加するので、異
なる変流器からの電流値であっても受信器において時間
を合致させる処理を行なうことが可能である。
【0038】さらに、第10の発明は、被測定電流を測
定するための光を出射する第1の出射手段と、前記第1
の出射手段から出射した光の2つの偏波面のなす第1の
角度を前記被測定電流によって発生する磁界に応じた第
2の角度に変化させる第1のファラデー効果材と、前記
第1のファラデー効果材によって偏波面が第2の角度に
変化させられた光を前記第1の角度方向に第1の偏向波
及び第2の偏向波としてそれぞれ分光する第1の分光手
段と、前記第1の分光手段によって分光された第1の偏
向波及び第2の偏向波に基づいて第1のデジタル受光量
及び第2のデジタル受光量を検出する第1の受光量検出
手段と、前記第1の受光量検出手段によって検出された
第1のデジタル受光量及び第2の受光量に基づいて第1
の受光量平均値及び第2の受光量平均値を算出する第1
の受光量平均値算出手段と、前記第1の受光量検出手段
によって検出された第1のデジタル受光量及び第2のデ
ジタル受光量と、前記第1の受光量平均値算出手段によ
って算出された第1の受光量平均値及び第2の受光量平
均値とに基づいて、前記被測定電流の電流値を算出する
第1の被測定電流算出手段と被測定電流を測定するため
の光を出射する第2の出射手段と、前記第2の出射手段
から出射した光の2つの偏波面のなす第3の角度を前記
被測定電流によって発生する磁界に応じた第4の角度に
変化させる第2のファラデー効果材と、前記第2のファ
ラデー効果材によって偏波面が第4の角度に変化させら
れた光を前記第3の角度方向に第3の偏向波及び第4の
偏向波としてそれぞれ分光する第2の分光手段と、前記
第2の分光手段によって分光された第3の偏向波及び第
4の偏向波に基づいて第3のデジタル受光量及び第4の
デジタル受光量を検出する第2の受光量検出手段と、前
記第2の受光量検出手段によって検出された第3のデジ
タル受光量及び第4の受光量に基づいて第3の受光量平
均値及び第4の受光量平均値を算出する第2の受光量平
均値算出手段と、前記第2の受光量検出手段によって検
出された第3のデジタル受光量及び第4のデジタル受光
量と、前記第2の受光量平均値算出手段によって算出さ
れた第3の受光量平均値及び第4の受光量平均値とに基
づいて、前記被測定電流の電流値を算出する第2の被測
定電流算出手段と前記第1の被測定電流算出手段によっ
て算出された前記被測定電流の電流値を示す電流データ
と前記第2の被測定電流算出手段によって算出された前
記被測定電流の電流値を示す電流データとをシリアルデ
ータに変換する変換手段とを具備する光変流器である。
【0039】このような光変流器によれば、前記第1の
被測定電流算出手段によって算出された前記被測定電流
の電流値を示す電流データと前記第2の被測定電流算出
手段によって算出された前記被測定電流の電流値を示す
電流データとをシリアルデータに変換するので、第1の
被測定電流算出手段によって算出された電流データと第
2の被測定電流算出手段によって算出された電流データ
との相関付けを省略することができる。
【0040】さらに、第11の発明は、第1の発明にお
いて、前記出射手段から出射される光の強度に基づいて
前記出射手段の状態を監視する監視手段と、前記監視手
段によって監視された前記出射手段の状態を示す第1の
ステータス情報を前記被測定電流算出手段によって算出
された電流値を示す電流データに付加する付加手段とを
さらに具備する光変流器である。
【0041】このような光変流器によれば、監視手段に
より 前記出射手段から出射される光の強度に基づいて
前記出射手段の状態を監視する。そして、付加手段によ
り、前記監視手段によって監視された前記出射手段の状
態を示す第1のステータス情報を前記被測定電流算出手
段によって算出された電流値を示す電流データに付加す
るので、受信器でデータの信頼性を確認することができ
る。
【0042】さらに、第12の発明は、第1の発明にお
いて、前記第1のデジタル受光量及び第2の受光量と前
記第1の受光量平均値及び第2の受光量平均値とに基づ
いて前記受光量検出手段の状態を監視する監視手段と、
前記監視手段によって監視された前記受光量検出手段の
状態を示す第2のステータス情報を前記電流データに付
加する付加手段とをさらに具備する光変流器である。
【0043】このような光変流器によれば、監視手段に
より前記第1のデジタル受光量及び第2の受光量と前記
第1の受光量平均値及び第2の受光量平均値とに基づい
て前記受光量検出手段の状態を監視する。そして、付加
手段により、前記監視手段によって監視された前記受光
量検出手段の状態を示す第2のステータス情報を前記電
流データに付加するので受信器においてデータの信頼性
を確認することができる。
【0044】さらに、第13の発明は、第1の発明にお
いて、前記被測定電流算出手段によって算出された被測
定電流の電流値が所定の電流値以上であるか否かを監視
する監視手段と、前記監視手段によって前記被測定電流
が所定の電流値以下であると判定された場合に運転状態
が正常であることを示す第3のステータス情報を前記電
流データに付加する付加手段とをさらに具備する光変流
器である。
【0045】このような光変流器によれば、監視手段に
より、前記被測定電流算出手段によって算出された被測
定電流の電流値が所定の電流値以上であるか否かを監視
する。そして、付加手段により、前記監視手段によって
前記被測定電流が所定の電流値以下であると判定された
場合に運転状態が正常であることを示す第3のステータ
ス情報を前記電流データに付加するので、受信器におい
てデータの信頼性を確認することができる。
【0046】さらに、第14の発明は、第1の発明にお
いて、前記被測定電流算出手段によって算出された電流
値を示す電流データにデータの誤りを検出するためのC
RC符号を付加するCRC符号付加手段をさらに具備す
る光変流器である。
【0047】このような光変流器によれば、CRC符号
付加手段によって前記被測定電流算出手段によって算出
された電流値を示す電流データにデータの誤りを検出す
るためのCRC符号を付加するので、受信器においてデ
ータが誤りなく受信されたか否かを確認することができ
る。
【0048】さらに、第15の発明は、第1の発明にお
いて、前記出射手段から出力される光のスペクトルを一
定にするための光スペクトル固定手段をさらに具備する
光変流器である。
【0049】このような光変流器によれば、光スペクト
ル固定手段により、前記出射手段から出力される光のス
ペクトルを一定にするので、光変流器の検出感度を決定
する一要素であるヴェルデ定数の変動を抑制することが
でき、その結果、高精度に電流を測定することが可能に
なる。
【0050】さらに、第16の発明は、第1の発明にお
いて、前記出射手段は、直流電流を供給する直流電流供
給手段と、前記直流電流供給手段によって供給される直
流電流に重畳する交流電流を供給する交流電流供給手段
と、前記交流電流供給手段によって交流電流が重畳され
た直流電流に基づいてレーザ光を出射する半導体とを具
備する光変流器である。
【0051】このような光変流器によれば、交流電流が
重畳された直流電流によって半導体からレーザ光を出射
するので、戻り光による雑音を低減することができる。
【0052】さらに、第17の発明は、直流電流を供給
する直流電流供給手段と、前記直流電流供給手段によっ
て供給される直流電流に重畳する交流電流を供給する交
流電流供給手段と、前記交流電流供給手段によって交流
電流が重畳された直流電流に基づいてレーザ光を出射す
る半導体と、前記半導体から出射したレーザ光に基づい
て被測定電流の電流値を算出する算出手段とを具備する
光変流器である。
【0053】このような光変流器によれば、交流電流が
重畳された直流電流によって半導体からレーザ光を出射
する。そして、算出手段により、前記半導体から出射し
たレーザ光に基づいて被測定電流の電流値を算出するの
で、戻り光による雑音を低減することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0055】<第1の実施の形態>図1は、本発明の第
1の実施の形態のデジタル式光変流器のブロック構成図
である。なお、図32と同一部分には、同一符号を付し
て説明する。
【0056】同図において、80a,80bは光電変換
器77a,77bの出力PX ′,PY ′をデジタル量P
X ,PY に変換するAD変換器、81はAD変換器の出
力PX ,PY から電流値を計算するための演算器でマイ
クロコンピュータを使用して処理される。
【0057】また、演算器81は図2乃至図4のフロー
チャートに示す処理を行って電流値を計算するものであ
り、82は演算器81に所定のクロック信号を供給する
クロック発生器82である。
【0058】次に、以上のように構成された実施の形態
における光変流器の演算器であるマイクロコンピュータ
81の処理手順について、図2乃至図4のフローチャー
トおよび図5のタイムチャートを参照して説明する。こ
こで、測定電流は正弦波とする。
【0059】図2に示すように、電源が投入される(s
tep1)と、マイクロコンピュータの制御レジスタ設
定、AD変換器のオフセット調整などの初期設定(st
ep2)を行ない、そのあとで割込み処理を許可状態に
して(step3)メインルーチンのループに入る。
【0060】プログラムは、図2に示したメインルーチ
ンと図3及び図4に示した2つの割込みルーチンで構成
される。
【0061】割込みルーチンは図5に示すような2つの
クロックパルスCP1,CP2の立ち上がりエッジのタ
イミングでそれぞれの割込み処理を開始する。クロック
パルスCP1はデジタル式光変流器の出力サンプリング
周波数fS ,CP2は測定電流の基準周波数fR に一致
させている。以下、各クロックパルス周波数の一例をf
S =4.8kHz (CP1)、fR =50Hz(CP
2)として説明する。またクロック周波数の高い方(C
P1)の割込み処理を優先している。
【0062】各クロックパルスCP1,CP2によって
発生する割込みをそれぞれ割込み1、割込み2とする。
割込み1においては、前の50Hzの正弦波電流サイク
ルにおける受光量PX ,PY とそれらをもとに求めたそ
れぞれの受光量平均値AX ,AY から前記式(4)の計
算を実行してファラデー回転角Fを求め、さらにファラ
デー回転角Fを比例定数で除算して電流瞬時値iを求め
る。この電流iをサンプリング周波数fS の光変流器出
力Iとして外部に出力する(step12)。
【0063】また、電流iおよびその2乗(=i2 )を
測定電流の1サイクル分積算した後(step13,s
tep14)、メインループに戻る(step15)。
【0064】割込み2においては、割込み1で計算した
2つの積算値ΣiおよびΣi2 から50Hzの正弦波電
流1サイクル分の電流平均値Iaおよび電流実効値Ie
を求める(step22、step23)。
【0065】次に、測定電流の1サイクル分の受光量の
積算値ΣPx,ΣPyを測定電流のサイクルで除算する
ことにより受光量平均値Ax,Ayを算出する(ste
p24)。
【0066】次に、測定電流の1サイクル分の電流実効
値およびその2乗を積算してΣIe,ΣIe 2 を算出し
(step25,step26)、メインループに戻る
(step27)。
【0067】メインルーチンにおいては、割込みルーチ
ン2で電流実効値の2乗積算値ΣIe 2 から約1秒間の
実効値の偏差Idev を計算し(step4)、電流実効
値の積算値ΣIe から約1秒間の実効値の平均Iavを計
算する(step5)。
【0068】次に、偏差Idev が所定の範囲内にあるか
否かが判定され(step6)、所定の範囲内にあると
判定された場合には、step7の処理に移行する。
【0069】一方、step6において、偏差Idev が
所定の範囲内にないと判定された場合には、導体73に
流れる測定電流の補正処理などが行なわれ(step
8)、step4の処理に戻る。
【0070】step7においては、平均値Iavが所定
の範囲内にあるか否かの判定が行なわれ(step
7)、 所定の範囲内にあると判定された場合には、s
tep4の処理に戻る。
【0071】一方、step7において、偏差Iavが所
定の範囲内にないと判定された場合には、導体73に流
れる測定電流の補正処理などが行なわれ(step
8)、step4の処理に戻る。
【0072】従って、本実施の形態の光変流器によれ
ば、演算器の受光量PX ,PY を読込み、所定の時定数
をもつ受光量平均値AX ,AY を計算することにより、
前記式(4)を忠実に実行して電流瞬時値iを求めてい
るので、平均値検出回路は不要となり、高精度に電流を
測定することができる。
【0073】また、クロックパルスによる割込み処理
で、受光量の読込みおよび演算処理のすべてを実行して
いるので、マイクロコンピュータの演算能力を有効に利
用できるとともに高速処理が可能となる。
【0074】さらに、本実施の形態の光変流器によれ
ば、偏差Idev 及び平均値Iavが所定の範囲内にあるか
否かを判定することによって測定電流の安定度を監視す
ることができる。
【0075】<第2の実施の形態>図6は本発明の第2
の実施の形態のデジタル式光変流器のブロック構成図で
ある。同図において、図1と同一部分には同一符号を付
して説明する。
【0076】同図において、11は演算器81より出力
される光出力制御量CTI′をアナログ量CTIに変換
するためのデジタルアナログ変換器(以下、DA変換器
という)、13は前記制御量CTIを入力して、光源7
1の光出力を制御するための光出力制御器である。
【0077】以上のように構成された本発明の実施の形
態における光変流器の作用を説明する。
【0078】演算器81は、受光量PX の平均値AX を
求め、受光量の目標値Aとの差を計算して光出力の制御
量CTI′として出力する。DA変換器11は、デジタ
ル量CTI′をアナログ量CTIに変換して、光出力制
御器13に入力する。
【0079】光出力制御器13は、受光量平均値Ax,
Ayが一定値Aとなるように光源の光出力を制御する。
したがって、光学系の光軸ずれや経年変化などによっ
て、光源から受光器に至る光学系の光量伝達率が変化し
た場合でも受光量平均値は常に一定となる。
【0080】なお、ここでは、一方の受光量PX の平均
値AX を光源の光出力制御の帰還量としているが、他の
一方の受光量PY の平均値AY を制御量としても同様の
効果が得られる。
【0081】さらに、2つの受光量PX ,PY の平均値
を計算して制御量としてもよい。その結果、光学系の光
量伝達率が変化しても一定の受光量平均値が得られるの
で、受光量に合わせた光電変換器のゲイン調整が不要と
なり、安定した測定が可能となる。
【0082】また、受光量平均値に下限値を設定して両
者を比較し、受光量の異常低下を検出する手段を設ける
ことにより、光量の異常と光源から受光部までの異常を
検出できる。この場合、図2に示すフローチャートのメ
インループ内に、図7のフローチャートを挿入する。
【0083】つぎに、このフローチャートの動作につい
て説明する。
【0084】まず、割込み2において計算された受光量
平均値AX ,AY を読出し(step31)、受光量の
下限設定値LLMTと比較する(step32)。も
し、受光量平均値Ax,Ayが下限設定値より小さいと
き(AX <LLMTまたはAY<LLMT)には、異常
信号を外部に出力する(step33)。また、受光量
が異常であることを光変流器のディスプレイなどに表示
してもよい。
【0085】したがって、本実施の形態によれば、光源
の光出力または光学系の光量伝達率が変化して受光量が
変化しても、その受光量を帰還して光源の光出力は制御
するので、常に一定の受光量が得られ、安定した測定が
可能となる。
【0086】また、受光量異常が生じた場合に、外部に
異常信号を出力するので、受光量異常を認識することが
できる。
【0087】<第3の実施の形態>図8は本発明の第3
の実施の形態のデジタル式光変流器の演算器に内蔵され
るウォッチドッグタイマのブロック構成図である。
【0088】同図において、21はパルスカウンタ、2
2はパルスカウンタ21をタイマーとして作用させるた
めのクロックパルスを供給するクロック発生器、23は
パルスカウンタ21のカウント値が所定の基準値より大
きい時に信号を出力する比較器、24は比較器23に所
定の基準値を供給するプリセット値発生器、25は保持
回路である。
【0089】次に、図10に示すタイムチャートを参照
して、ウォッチドッグタイマの動作を説明する。なお、
他の構成要素については図1に示した光変流器と同じで
ある。
【0090】パルスカウンタ21はクロック発生器22
から出力されるクロックパルスCKの1パルス毎のカウ
ント値を増やすもので、マイクロコンピュータから出力
されるリセット信号CLRによってリセットされ、再度
カウントを始める。
【0091】リセット信号CLRを出力するための図9
に示すようなフローチャートが、メインループ内におけ
るループの任意の位置に組み込まれる。プログラムが正
常に実行されている限り、パルスカウンタ21のカウン
ト値CNTがプリセット値PRを超えないよう、即ち時
間Tn より小さい間隔でリセット信号CLRが入力され
るようにプログラムを実行させる。
【0092】一方、プログラムの暴走などにより異常が
発生した時には図10に示す時間Ta のようにリセット
信号CLRの間隔が大きくなるか、またはリセット信号
が出ないために、パルスカウンタのカウント値CNTが
プリセット値PRを超えて、パルスカウンタはオーバー
フロー出力OVFを出力する。
【0093】この出力OVFにより保持回路25が作用
し外部に異常信号WDTを出力し、外部にプログラム異
常を知らせるとともに、異常時の処理をさせる割り込み
ルーチンにより適切な処理をする。すなわち、電流が所
定時間たっても算出されない場合には、プログラム異常
が検出されることになる。
【0094】したがって、本実施の形態の変流器によれ
ば、マイクロコンピュータに対する外来ノイズまたは、
素子の特性劣化などによって、ソフトウェア上のループ
に入り込んでしまった場合に、プログラム異常を迅速に
検出することができる。特に、計測機器のように、その
動作の信頼度が高く要求される場合には、本発明の実施
の形態によるウォッチドッグタイマは有効である。
【0095】<第4の実施の形態>図11は、本発明の
第4の実施の形態のデジタル式光変流器のブロック構成
図である。但し、光源から検光子までの光学系は第1の
実施の形態において示した図1と同じであり、図示及び
説明を省略する。
【0096】図11において、84a,84bは第1の
ローパスフィルタ、85a,85bは第2のローパスフ
ィルタである。
【0097】第1のローパスフィルタ84a,84b
は、図12に示すゲイン特性図の曲線Aに示すように、
AD変換器80a,80bのアナログ信号入力サンプリ
ング周波数fADS において、増幅器76a及び76bか
らの信号を約−80dBに減衰し、遮断周波数fADC が
fADS の約1/20程度となるように設定されている。
この第1のローパスフィルタ84a,84bは、折り返
し誤差防止を主な機能としている。この性能を満足させ
るために、公知のLRC回路により3次遅れローパスフ
ィルタを構成している。
【0098】次に、第2のローパスフィルタ85a,8
5bの構成および作用を説明する。第2のローパスフィ
ルタ85a,85bは受信側(例えばデジタルリレー)
のサンプリング周波数に対応してゲイン特性が決められ
ている。
【0099】即ち、第2のローパスフィルタ85a,8
5bの周波数通過帯域を第7高調波までと想定して、3
50Hz程度以下では減衰しない特性とし、サンプリン
グ周波数fS に対して、約−60dBに減衰するような
特性をもたせる。図12の曲線Bは第2のローパスフィ
ルタ85a,85bの特性を示す。これにより、不要な
高周波成分を除去することができる。
【0100】このような目的を達成するために、第1の
フィルタ84a,84b及び第2のフィルタ85a,8
5bは、次式(6)に示すような特性の伝達関数をもつ
ように構成される。
【0101】 CTF(s) =1/{(1+s/ω1 )(1+αs/ω2 +(s/ω2 2 }…(6) ここで、 α:定数 本実施の形態においては、式(6)の伝達関数をもつロ
ーパスフィルタをマイクロコンピュータのソフトウェア
で実現するデジタルフィルタとして構成している。ま
ず、式(6)のアナログ変数sをデジタル変数zに変換
するために、双1次変換を行い次式(7)を得る。
【0102】 CTF(z) =L0 +L1 /(1−L2 -1)+(L3 +L4 -1) /(1−L5 1 −L6 -2)} …(7) 図13は、式(7)に示す伝達関数をデジタル的に計算
するためのブロック線図である。同図において、各AD
変換器のサンプリング周期(1/8fS )毎に、出力信
号PX0,PY0を読み込み、たたみ込み演算を実行する
(領域A)。即ちAD変換器がPX0,PY0を出力する度
に uX0=PX0 uX1=PX0/(1−L2 -1) uX3=PX0/(1−L5 -1−L6 -2) uX4=PX0Z-1(1−L5 -1−L6 -2) uY0=PY0 uY1=PY0/(1−L2 -1) uY3=PY0/(1−L5 -1−L6 -2) uY3=PY0Z-1(1−L5 -1−L6 -2) …(8) の計算を実行する。
【0103】次に、光変換器の出力サンプリング周期
(1/fS )毎に発生する割込みルーチン(割込み2)
の中で、式(9)に示す領域Bの計算をして第2のロー
パスフィルタ出力PX ,PY を求める。
【0104】 PX =L0 ×uX0+L1 ×uX1+L3 ×uX3+L4 ×uX4 PY =L0 ×uY0+L1 ×uY1+L3 ×uY3+L4 ×uY4 …(9) 即ち、本実施では光変流器の1サンプリング周期内にA
D変換器の出力信号を8回入力して、割込み処理により
デジタルフィルタの高速演算を実行している。以上のよ
うに、本実施の形態のデジタル式光変流器によれば、不
要な高周波成分を十分に減衰できるために原信号を忠実
に再現できる。
【0105】<第5の実施の形態>図14は、本発明の
第5の実施の形態に係る光変流器の動作を説明するため
のフローチャートである。
【0106】このフローチャートは、第1の実施の形態
において説明した図3に示した割り込みルーチン1のス
テップ12に代えて挿入されるものとする。
【0107】まず、上述の第1の実施の形態において述
べたように、電流値が計算される(step12A)。
【0108】次に、電流値のDATA(n) を表すパルス
列に続けて、デジタル処理による遅れ時間Tdを表すパ
ルス列を付加し(step12B)、受信側のサンプリ
ング周期TS (=1/fS )毎に送出する(step1
2C)。図16は、遅れ時間Tdが付加された電流地デ
ータを示すタイムチャートである。
【0109】上述の遅れ時間Tdは、光電変換器、AD
変換器の伝送遅れ時間と演算器の計算および伝送遅れの
時間とで決まり、光変流器の構成によって固有の値とな
る。
【0110】そして、図15に示すように、並列信号で
表させる遅れ時間Tdが付加された電流値をシフトレジ
スタ62によって、直列のパルス列に変換し、1本の信
号線または光ファイバで送出する。
【0111】したがって、本実施の形態のデジタル式光
変流器によれば、受信側での受信時刻から遅れ時間Td
を差し引いた時刻が真の測定時刻を示すことになり、異
なる変流器からの電流値であっても、受信器において時
間を合致させることができる。
【0112】<第6の実施の形態>図17は、本発明の
第6の実施の形態のデジタル式光変流器のブロック構成
図、図18はその動作を説明するためのタイムチャート
である。
【0113】図17において、1-1,1-2,…,1-nは
それぞれ図1に示す本発明の第1の実施の形態のデジタ
ル式光変流器を示し、それぞれ異なる相の電流を測定し
て、各々のマイクロコンピュータから測定電流値を表す
データDATA1,DATA2,…,DATAnが出力
される。
【0114】2-1,2-2, …,2-nは並列データを直列
データに変換するシフトレジスタである。これらシフト
レジスタ2-1,2-2, …,2-nの並列データ入力端子D
iには、各デジタル式光変流器1-1,1-2,…,1-nの
並列データ出力がそれぞれ入力される。
【0115】31は各シフトレジスタ2-1,2-2, …,
2-nに各デジタル式光変流器の出力データを一斉に書き
込むためのタイミング信号LOADと各シフトレジスタ
を同期して直列にデータを転送するためのクロック信号
CPを出力するタイミング発生器である。
【0116】32はシフトレジスタ2-1の直列データ出
力信号OUTを光信号に変換し、1本の光ファイバを用
いて、受信側に送信するための光送信モジュールであ
る。シフトレジスタ2-1の直列入力端子Siはシフトレ
ジスタ2-2の直列出力端子Soに、シフトレジスタ2-2
の直列入力端子Siは図示しないシフトレジスタ2-3の
直列出力端子Soに、以下同様に2-(n-1)の入力端子S
iは2-nの出力端子Soにそれぞれ接続される。
【0117】各シフトレジスタ2-1,2-2, …,2-nは
並列データ入力端子Diの他に、データロード入力端子
LDとクロック入力端子CKをもち、それぞれ共通のロ
ード信号LOADおよびクロック信号CPでデータの書
き込みおよび転送を行う。
【0118】その結果、シフトレジスタ2-1の直列出力
端子Soからは、光変流器1-1,1-2, …,1-nの順で
それぞれのデータが直列データOUTとして出力され
る。最後に、光変流器1-nのデータDATAnが出力さ
れると、ロード信号LOADにより各光変流器の更新さ
れたデータが同時に各シフトレジスタに書き込まれて、
再び光変流器1-1,1-2, …,1-nの順でそれぞれのデ
ータが直列に出力される。以下同様の動作を繰り返す。
【0119】従って、本実施の形態のデジタル式光変流
器によれば、同一時刻に測定した複数の光変流器の出力
データを一斉に読み込み、まとめて送信することで、受
信器における各相間の時間の合致処理を省くことができ
る。
【0120】<第7の実施の形態>図19は、本発明の
第7の実施の形態に係る光変流器の構成を示す図であ
る。なお、図1と同一部分には、同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0121】本実施の形態の光変流器は、光変流器の光
源、受光部、演算部の状態などのステータスをチェック
して送出することにより、受信側でもデータの信頼性を
確認できるようにするものである。
【0122】図20は、光源の異常を判断するためのフ
ローチャート、図21は受光量の異常を判断するための
フローチャート、図22は、運転状態の異常を判断する
ためのフローチャートである。
【0123】これら図20乃至図22のフローチャート
は、図3に示した割り込み1内のstep12とste
p13との間に組み込まれるものとする。
【0124】図19において、15は光源として使用す
る半導体レーザ、16は半導体レーザ15の光出力をモ
ニターするために設けられた受光器で、通常は半導体レ
ーザ15に内蔵される。
【0125】17は受光器16に光が入射することによ
り流れる電流Imを電圧信号に変換するための抵抗器、
18は2つの入力電圧の大小を比較する比較器である。
半導体レーザ15の放射光を受けて受光器16は受光量
に比例する電流Imを発生する。
【0126】その電流Imを抵抗器17で電圧信号Vm
に変換し、その電圧信号Vmと基準電圧Vref とを比較
器18で比較する。Vm≧Vref のときは、比較器18
は光源正常信号CMPを演算器81に出力する。また、
光源の光放射強度が低下してVm<Vref となると比較
器の出力がなくなり、光源異常と判断される。
【0127】次に、図20に示すフローチャートに従っ
て光源の異常の判断処理について説明する。
【0128】まず、step21において光源が異常で
あるか否かの判定が行なわれる。この判断は、上述のよ
うに、比較器18から光源正常信号CMPが出力されて
いる場合には、光源が異常であると判断され、光源正常
信号CMPが出力されていない場合には光源が異常であ
ると判断される。
【0129】step21において、光源が異常である
と判断された場合には、光源が異常であることを示す第
1のステータスデータ101を出力する(step2
3)。一方、光源が正常であると判定された場合には、
光源が正常であることを示す第1のステータスデータ1
01を出力する(step22)。
【0130】次に、図21に示すフローチャートに従っ
て受光部の異常の判断処理について説明する。
【0131】まず、step25において受光量が異常
であるか否かの判定が行なわれる。この判断は、受光量
の平均値AX ,AY と基準値Aとを演算器で比較し、A
X >AおよびAY >Aであること、2つの受光量の比A
X /AY が過大かつ過小でないこと、さらに、2つの受
光量の瞬時値PX ,PY の関係が正常(一方が増加すれ
ば他の一方は減少する)である時、受光量が正常である
と判断する。
【0132】step25において、受光量が異常であ
ると判定された場合には、受光量が異常であることを示
す第2のステータスデータ102を出力する(step
27)。一方、step25において、受光量が正常で
あると判定された場合には、受光量が正常であることを
示す第2のステータスデータ102を出力する(ste
p26)。
【0133】次に、演算器81の運転状態の異常の判断
処理について図22のフローチャートに従って説明す
る。
【0134】まず、step31において、演算器81
の運転状態が異常であるか否かの判定が行なわれる。こ
の判断は、受光量から算出した被測定電流の電流値が所
定の値以下である場合には運転状態が正常であると判断
し、電流値が所定の値以上である場合には運転状態が異
常であると判断する。
【0135】また、予め答のわかっている簡単な計算式
を正しく演算できるか否かによって運転状態が異常であ
るか否かを判断するようにしてもよい。
【0136】step31において、運転状態が異常で
あると判定された場合には、運転状態が異常であること
を示す第3のステータスデータ103を出力する(st
ep33)。一方、step31において、運転状態が
正常であると判定された場合には、運転状態が正常であ
ることを示す第3のステータスデータ103を出力する
(step32)。
【0137】そして、これら第1のステータスデータ乃
至第3のステータスデータは、図23に示すように、被
測定電流の電流値を示すデータに付加されて、シリアル
に伝送される。
【0138】また、本実施の形態においては、被測定電
流の電流値を示すデータの後に、第1のステータスデー
タ乃至第3のステータスデータを付加する場合について
説明したが、上述の第5の実施の形態において述べた遅
れ時間Tdに付加するようにしてもよい。
【0139】さらに、本実施の形態においては、第1の
ステータスデータ乃至第3のステータスデータを付加す
る場合について説明したが、第1のステータスデータ乃
至第3のステータスデータのうちのいずれか1つを付加
するようにしてもよい。
【0140】したがって、本実施の形態の光変流器によ
れば、第1のステータスデータ乃至第3のステータスデ
ータを付加することによって、受信器側においてデータ
の信頼性を確認することができる。
【0141】<第8の実施の形態>図24は、本発明の
第8の実施形態のデジタル式光変流器の構成を示すブロ
ック図である。
【0142】同図において、2-1,2-2, …,2-nはn
相分の電流測定値を直列信号に変換して出力するシフト
レジスタである。
【0143】40は同一時刻で測定された複数のデータ
の送信開始タイミングを受信側に伝達するための固有の
符号データ(フレームヘッダと呼ばれる)を直列データ
として出力するシフトレジスタ、41は複数のデジタル
式光変流器の光源、受光部、マイクロコンピュータ動作
のステータス情報をまとめて直列データで出力するシフ
トレジスタ、42は受信側で受けたデータから、外来ノ
イズ等によるデータの誤りを検出するためのサイクリッ
クリダンダンシチェック(以下、CRCという。Cyclic
Redundancy Check 、別名:巡回冗長検査)のための符
号生成回路であり、特定の計算を行なって直列データC
Dを出力する。
【0144】43はフレームヘッダFH、送信データS
DおよびCRC符号生成回路からのシリアルデータCD
を順次切り換えて送信するためのデータ切換器、44は
上記シフトレジスタに入力される並列データを一斉に書
き込むための信号WRと、その並列データを直列データ
に変換して出力するためのクロック信号CPと、データ
切換器43に切換え信号XCを供給するタイミング発生
器である。
【0145】次に、本実施の形態の光変流器の動作を図
25のタイムチャートを参照して説明する。
【0146】まず、タイミング発生器44から供給され
るデータ書き込み信号WRにより、シフトレジスタ
-1,2-2, …,2-nは、同一時刻に測定された各相の
電流値を各々のシフトレジスタに同時に書き込む。
【0147】同時に、シフトレジスタ2-1,2-2, …,
-nは、シフトレジスタ41にステータス情報を書き込
む。
【0148】次に、タイミング発生器44の切り換え信
号XCにより、切換回路43は期間T1の間、フレーム
ヘッダ信号FHを選択し、直列パルス列TXとして出力
する。信号FHの出力が完了したら、次のタイミング信
号XCで切換器43は期間T2の間、直列データSDを
選択し、ステータス情報、第1相電流値、第2相電流値
の順で第n相電流値までのデータを順次出力する。
【0149】同時に、データSDはCRC符号生成回路
42に入力される。CRC符号生成回路42は公知のデ
ジタル回路で構成されており、CRC符号CDを生成す
る。第n相電流値を送出完了したら、タイミング発生器
44のタイミング信号XCにより期間T3の間、切換回
路43はCRC符号CDに切り換えて出力する。
【0150】従って、本実施の形態によれば、受信側は
信号FHによりデータの開始タイミングを検知し、引き
続き、直列データSDを読込み、最後にCRC符号CD
からある演算をして送信データが誤りなく受信されたか
をチェックし受信側でデータの信頼性を確認することが
できる。また、もし、誤りデータが受信されたと判断さ
れたときは、そのデータを無効とする処置が採られる。
【0151】<第9の実施の形態>光変流器に使われる
光源の光スペクトルによってファラデー効果材のヴェル
デ定数が変化する。したがって、光スペクトルが変化す
ると電流検出感度も変化するために測定誤差を生じる原
因となる。
【0152】光源には一般に半導体レーザが使われる
が、半導体レーザの光スペクトルは駆動電流および接合
部温度に依存する。その変化率は駆動電流に対して約
0.03nm/mA、接合部温度に対して約0.25n
m/℃である。
【0153】接合部温度TJ 、外囲器温度TC および駆
動電流IL の間には式(10)で示す関係がある。
【0154】 TJ =TC +R×IL …(10) ここで、Rは駆動電流に対する接合部の温度上昇分[℃
/A]を表す比例定数である。すなわち、式(10)か
らわかるように所定の光出力を得るための駆動電流IL
を供給すると、接合部温度は外囲器温度に対してR×I
L だけ上昇する。
【0155】したがって外囲器温度と駆動電流の組み合
わせに対応する比例定数Rがわかれば接合部温度TJ を
一定に制御することができ、その結果、常に一定の光ス
ペクトルを得ることができる。
【0156】本発明の第9の実施の形態においては、第
1の実施の形態の光変流器において、半導体レーザの駆
動電流および外囲器温度を制御して光スペクトルを安定
化し測定誤差を抑制するものである。
【0157】図26は、本発明の第9の実施の形態にお
ける光変流器の構成を示すブロック図である。なお、図
6と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0158】同図において、50は半導体レーザによる
光源71の外囲器温度を検出する温度検出器でサーミス
タで温度センサICなどを使用する。51は外囲器温度
を調整するためのペルチェ素子による電子冷却器、52
は電子冷却器に制御電流を供給して外囲器温度を制御す
る温度制御器、58は演算器81から出力される温度制
御信号をアナログ量に変換するDA変換器である。
【0159】次に、本実施の形態の光変流器の作用につ
いて説明する。
【0160】半導体レーザは駆動電流IL が供給される
ことにより発光する。その放射光E0 は、ファラデー効
果材72によって偏波面角度の変調を受け(E1 )、さ
らに検光子74によって2つの直線偏光波EX ,EY に
分離された後、光電変換器77a,77bによって電気
信号に変換される。
【0161】そして、これら電気信号をデジタル量PX
,PY に変換し、マイクロコンピュータよりなる演算
器81に入力して受光量の平均値AX ,AY を計算する
とともに、電流を求めるための計算をする。
【0162】また、演算器は受光量平均値AX ,AY の
いずれか一方またはそれらの平均値と受光量の目標値A
とを比較し、その差を制御量CTI′として出力する。
DA変換器11は制御量CTI′をアナログ量CTIに
変換し光出力制御器13に出力する。
【0163】光出力制御器13は、アナログの制御量C
TIに基づいて、駆動電流IL を調整する。これによ
り、一定の受光量を得ることができる。
【0164】しかしながら、この状態では駆動電流を調
整して受光量を一定に制御しているので、光スペクトル
は駆動電流とともに変化し、その結果、電流検出感度も
変化するために測定誤差が生じる。
【0165】そこで、本実施の形態においては、半導体
レーザの外囲器温度を調整することによって光スペクト
ルの変化分を補正する機能を付加している。
【0166】図27は、光源71の側面図、図28は光
源71の正面図である。
【0167】半導体レーザによる光源71は、図27及
び図28に示すように、半導体レーザの外囲器53と温
度検出器50とが互いに接触して接着剤等で固定されて
いる。また、温度検出器50は、電子冷却器51の温度
制御面56と接触している。
【0168】半導体レーザ外囲器53は、電子冷却器5
1の温度制御面56と断熱材54に囲まれて外気側とは
熱的に遮断されている。電子冷却器51の外気接触面5
7は放熱器を介して外気側と熱伝達が行なわれるように
なっている。
【0169】このような構造の光源71の光出力を上記
方法により制御すると、受光量は一定になるが、駆動電
流によって光スペクトルも変化する。その変化分は外囲
器温度の調整によって補正される。
【0170】次に、外囲器温度の調整方法について説明
する。
【0171】まず、駆動電流IL を供給した状態で外囲
器温度TC を調整する。すなわち、演算器81から温度
制御信号CTH′を出力し、DA変換器58でアナログ
量CTHに変換して温度制御器52に入力する。
【0172】温度制御器52は、電子冷却器51に制御
電流IT を供給し、光スペクトルアナライザなどの波長
測定器により波長を測定しながら、所定の光スペクトル
λ0に一致するように外囲器温度を調整する。
【0173】このときの外囲器温度TC を温度検出器5
0で測定して演算器81に記憶させるとともに、前記式
(10)より比例定数Rを求める。但し、一定の光スペ
クトルλ0 に制御することから接合部温度も一定である
とみなせるので、式(10)の右辺(TC +R×IL )
=Kは一定である。
【0174】したがって、次式(11)から駆動電流と
外囲器温度の組み合わせに対する比例定数Rが決まる。
【0175】 R=(K−TC )/IL …(11) この方法により、図29に示すように、駆動電流に対す
る比例定数を電流制御範囲内の複数点(図の例ではのn
点)において求め、それぞれの駆動電流に対応する比例
定数を組み合わせデータ(IL1とR1 ,IL2とR2 ,I
L3とR3 ,…,ILnとRn )として演算器に記憶する。
【0176】例えば、駆動電流がIL2の場合のように演
算器に記憶されている場合は、その電流に対応する比例
定数R2 を抽出し、R2に相当する温度制御信号CT
H′を出力して外囲器の温度を制御すれば所望の光スペ
クトルλ0 が得られる。
【0177】また、駆動電流が記憶データにない場合、
例えば図29に示すようにIL =IL0の場合は、駆動電
流領域がIL2とIL3の間にあることを識別し、その間の
比例定数もR2 −R3 間を直線的に変化するとみなし
て、次式(12)による補間計算により比例定数R0 を
求める。
【0178】 R0 =R2 +( R3 −R2 )×(IL0−IL2)/(IL3−IL2)…(12) その結果、光出力制御の過程で駆動電流に対する比例定
数を抽出し、式(11)よりTC =K−R×IL を計算
して外囲器温度の目標値を求めて温度制御信号CTH′
を出力する。
【0179】このようにして、駆動電流の全範囲に亘っ
て外囲器温度が最適値に調整されるので、常に光スペク
トルおよび受光量が一定の光が得られる。
【0180】次に、前記式(10)によらない他の方法
について説明する。
【0181】この方法は予め、駆動電流と外囲器温度の
組み合わせに対する光スペクトルを測定しておき、これ
らのデータから補間法を用いて駆動電流に対する外囲器
温度を求めるものである。
【0182】まず、光スペクトルの目標値λ0 と受光量
を一定にするための駆動電流範囲IL1〜ILnを決める。
駆動電流範囲を複数の領域に分割し、それらの分割点に
おける駆動電流と外囲器温度との組み合わせに対する光
スペクトルを測定する。
【0183】図30は、駆動電流IL1,IL2,IL3,
…,ILnと外囲器温度TC1,TC2,TC3との組み合わせ
に対する光スペクトルの測定結果λ11〜λ1n,λ21〜λ
2n,λ31〜λ3nを示したものである。
【0184】例えば、駆動電流IL1と外囲器温度TC1と
を組み合わせたときの光スペクトルをλ11、同様にILn
とTC3との組み合わせによる光スペクトルをλ3nで表し
ている。
【0185】演算器は駆動電流と外囲器温度の組み合わ
せデータを入力としたとき、その組み合わせに対応する
光スペクトルデータを出力するテーブルを内蔵する。次
に、駆動電流IL0で光出力を制御しているときを例にし
て、光スペクトルを目標値λ0 に調整する方法を説明す
る。
【0186】駆動電流IL =IL0と光スペクトルλ=λ
0 とから、その交点Pの外囲器温度はTC1とTC2の間に
あると判断され、演算器はテーブルから入力データIL
2,IL3,TC1,TC2と出力データλ12,λ13,λ22,
λ23を抽出する。駆動電流IL0と直線TC1,TC2との交
点をそれぞれλ10,λ20とすると、式(13),(1
4)が成り立つ。
【0187】 λ10=λ12+(λ13−λ12)×(IL0−IL2)/(IL3−IL2) …(13) λ20=λ22+(λ23−λ22)×(IL0−IL2)/(IL3−IL2) …(14) したがって、駆動電流IL0のもとで光スペクトルをλ0
とするための外囲器温度は TC0=TC2+(TC1−TC2)×(λ0 −λ20)/(λ10−λ20) …(15) となる。
【0188】すなわち、演算器は式(13),(1
4),(15)の計算をし、外囲器温度TC0とするため
の温度制御信号CTH′を出力する。
【0189】したがって、一定の受光量を得るために随
時変化する駆動電流を常時監視し、その都度外囲器温度
を制御して光スペクトルを修正するので、常に安定した
光スペクトルをもつ光出力が得られる。
【0190】以上の説明のようにして半導体レーザの駆
動電流と温度を制御することにより、安定した光スペク
トルが得られる。その結果、光変流器の検出感度の一要
素であるヴェルデ定数の変動を抑制することができ、高
精度な電流測定が可能となる。
【0191】<第10の実施の形態>光源に使用する半
導体レーザの放射光が光ファイバを介して他の光学部品
と光結合するとき、光結合の対象となる光ファイバや光
学部品の入射端面部から光の反射が起こり、戻り光とな
って再び光ファイバを経由して半導体レーザの共振器に
帰ってくる。
【0192】すると、この戻り光によって発振モードが
変わるために、光出力がゆらぎ、雑音が発生するという
問題がある。この戻り光による雑音を低減するために、
光源と光ファイバとの間に光アイソレータを挿入し、戻
り光をアイソレータで遮断する方法が良く知られてい
る。しかしながら、この方法では、高価になること及び
小型化が困難であるという問題があった。
【0193】本実施の形態による光変流器は、光源に使
用する半導体レーザを高周波で変調して直流電流に重畳
することにより、戻り光による光源の光スペクトルの変
化と放射光強度の変化を抑制し、併せて光雑音を低減す
ることを可能とするものである。
【0194】図31は、直流電流で駆動している半導体
15に高周波電流を重畳して駆動する方法を説明する回
路ブロック図である。
【0195】同図において、63は一定出力の電流を供
給する直流定電流源、64は約200〜600MHzの
高周波電流を供給する交流定電流源、65は交流結合用
コンデンサである。
【0196】直流定電流源63より供給される直流電流
IDCと、高周波定電流源64より供給される交流電流I
RFと重畳して半導体レーザを駆動する。
【0197】その結果、半導体レーザの放射光は単一縦
モードからマルチモード化され、光スペクトル幅を拡げ
てレーザ光の干渉性を落とし、戻り光による雑音を低減
させる。
【0198】したがって、本実施の形態によれば、光学
部品の追加を必要とせずに、高周波定電流源とコンデン
サを付加するだけで、戻り光による光のゆらぎと雑音の
低減が実現でき、S/N比の高い電流測定が可能とな
る。
【0199】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
測定電流により発生する磁界の影響をうけて変調された
受光量から導き出される電流計算式をマイクロコンピュ
ータにより忠実に実行するので、ハードウェア部分を最
小限にすることが可能となり、使用環境の変化等による
電子回路の特性変化に基づく誤差発生を抑えることがで
きる。
【0200】また、光源の駆動電流と温度を関連させて
制御することにより光スペクトルの安定した出力が得ら
れ、測定誤差の要因を抑制できる。
【0201】さらに、各組ごとにマイクロコンピュータ
をもち個別に電流を計算するので、同一時刻における複
数相の電流値を順次直列伝送した場合でも、受信側で時
間を合致することができる。
【0202】さらに、光源部、受光部、マイクロコンピ
ュータの動作状態をステータス情報としてまとめ、CR
C符所とともに測定データに包含して送信するので、受
信側でもデータの信頼性を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のデジタル式光変流
器の構成を示すブロック図。
【図2】同第1の実施の形態のデジタル式光変流器のマ
イクロコンピュータの処理手順を示すフローチャート。
【図3】同第1の実施の形態のデジタル式光変流器のマ
イクロコンピュータの割り込み処理を示すフローチャー
ト。
【図4】同第1の実施の形態のデジタル式光変流器のマ
イクロコンピュータの割り込み処理を示すフローチャー
ト。
【図5】同第1の実施の形態のデジタル式光変流器の割
り込みタイミングを説明するタイムチャート。
【図6】本発明の第2の実施の形態のデジタル式光変流
器の構成を示すブロック図。
【図7】同2の実施の形態のデジタル式光変流器のマイ
クロコンピュータの処理手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の第3の実施の形態のデジタル式光変流
器の構成を示すブロック図。
【図9】同第3の実施の形態に係るデジタル式光変流器
のメインループに組み込まれるフローチャートを示す図
である。
【図10】同第3の実施の形態のデジタル式光変流器の
動作を説明するためのタイミングチャート。
【図11】本発明の第4の実施の形態のデジタル式光変
流器の構成を示すブロック図。
【図12】同第4の実施の形態のデジタル式光変流器の
フィルタのゲイン特性図。
【図13】同第4の実施の形態のデジタル式光変流器の
第1のローパスフィルタ及び第2のローパスフィルタの
計算方法を説明するブロック図。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る光変流器の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】同第5の実施の形態におけるデジタル式光変
流器に接続されるシフトレジスタを示す図である。
【図16】同第5の実施の形態におけるデジタル式光変
流器の出力データのタイミングチャートである。
【図17】本発明の第6の実施の形態のデジタル式光変
流器の構成を示すブロック図。
【図18】同の第6の実施の形態におけるデジタル式光
変流器の動作を説明するためのタイムチャート。
【図19】本発明の第7の実施の形態のデジタル式光変
流器の構成を示すブロック図。
【図20】同第7の実施の形態におけるデジタル式光変
流器の動作を説明するためのフローチャート。
【図21】同第7の実施の形態におけるデジタル式光変
流器の動作を説明するためのフローチャート。
【図22】同第7の実施の形態におけるデジタル式光変
流器の動作を説明するためのフローチャート。
【図23】同第7の実施の形態におけるデジタル式光変
流器から出力されるデータを示す図。
【図24】本発明の第8の実施の形態のデジタル式光変
流器の構成を示すブロック図。
【図25】同第8の実施の形態のデジタル式光変流器の
動作を説明するためのタイムチャート。
【図26】本発明の第9の実施の形態における光変流器
の構成を示すブロック図である。
【図27】同第9の実施の形態における光源の側面図。
【図28】同第9の実施の形態における光源の正面図。
【図29】同第9の実施の形態のデジタル式光変流器の
光源の波長スペクトルを安定化する第1の方法を説明す
るための図。
【図30】同第9の実施の形態のデジタル式光変流器の
光源の波長スペクトルを安定化する第2の方法を説明す
るための図。
【図31】本発明の第10の実施の形態のデジタル式光
変流器の光源の駆動方法を説明するブロック構成図。
【図32】従来の光変流器の構成を示すブロック図。。
【図33】光変流器に使用する直線偏光波の偏波面方位
角を説明するベクトル図。
【符号の説明】
1…光変流器、 2,40〜42,62…シフトレジスタ、 11,58…DA変換器、 12,18,23…比較回路、 13…光出力制御器、 15…半導体レーザ、 16…モニタ用受光器、 17…抵抗器、 21…パルスカウンタ、 22…クロック発生器、 24…プリセット値発生器、 25…保持回路、 31,44…タイミング発生器、 32…光送信モジュール、 43…切換回路、 50…温度検出器、 51…電子冷却器、 52…温度制御器、 53…半導体レーザ外囲器、 54…断内材、 55…放熱器、 71…光源、 72…ファラデー効果材、 73…導体、 74…検光子、 75a,75b…受光器、 76a,76b…増幅器、 77a,77b…光電変換器、 78…演算器、 79a,79b…平均値検出器、 80a,80b…AD変換器、 81…演算器、 82…クロック発生器、 84a,84b,85a,85b…ローパスフィルタ。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定電流を測定するための光を出射す
    る出射手段と、 前記出射手段から出射した光の2つの偏波面のなす第1
    の角度を前記被測定電流によって発生する磁界に応じた
    第2の角度に変化させるファラデー効果材と、 前記ファラデー効果材によって偏波面が第2の角度に変
    化させられた光を前記第1の角度方向に第1の偏向波及
    び第2の偏向波としてそれぞれ分光する分光手段と、 前記分光手段によって分光された第1の偏向波及び第2
    の偏向波に基づいて第1のデジタル受光量及び第2のデ
    ジタル受光量を検出する受光量検出手段と、 前記受光量検出手段によって検出された第1のデジタル
    受光量及び第2の受光量に基づいて第1の受光量平均値
    及び第2の受光量平均値を算出する受光量平均値算出手
    段と、 前記受光量検出手段によって検出された第1のデジタル
    受光量及び第2のデジタル受光量と、前記受光量平均値
    算出手段によって算出された第1の受光量平均値及び第
    2の受光量平均値とに基づいて、前記被測定電流の電流
    値を算出する被測定電流算出手段とを具備することを特
    徴とする光変流器。
  2. 【請求項2】 前記被測定電流算出手段によって算出さ
    れた被測定電流の電流値の電流実効値の平均値を算出す
    る平均値算出手段と、 前記平均値算出手段によって算出された平均値に基づい
    て前記被測定電流の安定度を監視する第1の監視手段と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の光変
    流器。
  3. 【請求項3】 前記被測定電流算出手段によって算出さ
    れた被測定電流の実効値の偏差を算出する偏差算出手段
    と、 前記偏差算出手段によって算出された被測定電流の実効
    値の偏差に基づいて前記被測定電流の安定度を監視する
    第2の監視手段とをさらに具備することを特徴とする請
    求項1記載の光変流器。
  4. 【請求項4】 前記受光量平均値算出手段によって算出
    された第1の受光量平均値と受光量の目標である目標受
    光量平均値との偏差を制御信号として出力する制御信号
    出力手段と、 前記制御信号出力手段から出力された制御信号に基づい
    て、第1の受光量平均値が前記目標受光量平均値となる
    ように前記出射手段を制御する制御手段とをさらに具備
    することを特徴とする請求項1記載の光変流器。
  5. 【請求項5】 前記受光量平均値算出手段によって算出
    された第1の受光量平均値及び第2の受光量平均値の少
    なくとも1つが所定の受光量平均値以下であるか否かを
    判定する判定手段と、 前記判定手段によって前記第1の受光量平均値及び第2
    の受光量平均値の少なくとも1つが所定の受光量平均値
    以下であると判定された場合に受光量が異常であること
    を報知する報知手段とをさらに具備することを特徴とす
    る請求項1記載の光変流器。
  6. 【請求項6】 前記被測定電流算出手段によって前記被
    測定電流の電流値が所定時間算出されないことを検出す
    る異常検出手段をさらに具備することを特徴とする請求
    項1記載の光変流器。
  7. 【請求項7】 前記受光量検出手段は、 前記分光手段によって分光された第1の偏向波及び第2
    の偏向波をそれぞれの受光量を示す第1のアナログ信号
    及び第2のアナログ信号にそれぞれ変換する第1の変換
    手段と、 前記第1の変換手段によって変換された第1のアナログ
    信号及び第2のアナログ信号のうち折り返し誤差を防止
    するために所定の周波数成分を遮断する第1のフィルタ
    と、 前記第1のフィルタによって所定の周波数成分が遮断さ
    れた第1のアナログ信号及び第2のアナログ信号を前記
    第1の偏向波の受光量を示す第1のデジタル信号及び前
    記第2の偏向波の受光量を示す第2のデジタル信号に変
    換する第2の変換手段とを具備することを特徴とする請
    求項1記載の光変流器。
  8. 【請求項8】 前記被測定電流算出手段によって算出さ
    れる電流値を受信する受信器のサンプリング周波数に応
    じて前記第1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信
    号の所定の周波数成分を遮断する第2のフィルタとをさ
    らに具備することを特徴とする請求項7記載の光変流
    器。
  9. 【請求項9】 前記被測定電流算出手段によって算出さ
    れた電流値を示す電流データにデジタル処理により遅れ
    た時間を示す遅延時間データを付加する遅延時間データ
    付加手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記
    載の光変流器。
  10. 【請求項10】 被測定電流を測定するための光を出射
    する第1の出射手段と、 前記第1の出射手段から出射した光の2つの偏波面のな
    す第1の角度を前記被測定電流によって発生する磁界に
    応じた第2の角度に変化させる第1のファラデー効果材
    と、 前記第1のファラデー効果材によって偏波面が第2の角
    度に変化させられた光を前記第1の角度方向に第1の偏
    向波及び第2の偏向波としてそれぞれ分光する第1の分
    光手段と、 前記第1の分光手段によって分光された第1の偏向波及
    び第2の偏向波に基づいて第1のデジタル受光量及び第
    2のデジタル受光量を検出する第1の受光量検出手段
    と、 前記第1の受光量検出手段によって検出された第1のデ
    ジタル受光量及び第2の受光量に基づいて第1の受光量
    平均値及び第2の受光量平均値を算出する第1の受光量
    平均値算出手段と、 前記第1の受光量検出手段によって検出された第1のデ
    ジタル受光量及び第2のデジタル受光量と、前記第1の
    受光量平均値算出手段によって算出された第1の受光量
    平均値及び第2の受光量平均値とに基づいて、前記被測
    定電流の電流値を算出する第1の被測定電流算出手段と
    被測定電流を測定するための光を出射する第2の出射手
    段と、 前記第2の出射手段から出射した光の2つの偏波面のな
    す第3の角度を前記被測定電流によって発生する磁界に
    応じた第4の角度に変化させる第2のファラデー効果材
    と、 前記第2のファラデー効果材によって偏波面が第4の角
    度に変化させられた光を前記第3の角度方向に第3の偏
    向波及び第4の偏向波としてそれぞれ分光する第2の分
    光手段と、 前記第2の分光手段によって分光された第3の偏向波及
    び第4の偏向波に基づいて第3のデジタル受光量及び第
    4のデジタル受光量を検出する第2の受光量検出手段
    と、 前記第2の受光量検出手段によって検出された第3のデ
    ジタル受光量及び第4の受光量に基づいて第3の受光量
    平均値及び第4の受光量平均値を算出する第2の受光量
    平均値算出手段と、 前記第2の受光量検出手段によって検出された第3のデ
    ジタル受光量及び第4のデジタル受光量と、前記第2の
    受光量平均値算出手段によって算出された第3の受光量
    平均値及び第4の受光量平均値とに基づいて、前記被測
    定電流の電流値を算出する第2の被測定電流算出手段と
    前記第1の被測定電流算出手段によって算出された前記
    被測定電流の電流値を示す電流データと前記第2の被測
    定電流算出手段によって算出された前記被測定電流の電
    流値を示す電流データとをシリアルデータに変換する変
    換手段とを具備することを特徴とする光変流器。
  11. 【請求項11】 前記出射手段から出射される光の強度
    に基づいて前記出射手段の状態を監視する監視手段と、 前記監視手段によって監視された前記出射手段の状態を
    示す第1のステータス情報を前記被測定電流算出手段に
    よって算出された電流値を示す電流データに付加する付
    加手段とをさらに具備することを特徴とする請求項1記
    載の光変流器。
  12. 【請求項12】 前記第1のデジタル受光量及び第2の
    受光量と前記第1の受光量平均値及び第2の受光量平均
    値とに基づいて前記受光量検出手段の状態を監視する監
    視手段と、 前記監視手段によって監視された前記受光量検出手段の
    状態を示す第2のステータス情報を前記電流データに付
    加する付加手段とをさらに具備することを特徴とする請
    求項1記載の光変流器。
  13. 【請求項13】 前記被測定電流算出手段によって算出
    された被測定電流の電流値が所定の電流値以上であるか
    否かを監視する監視手段と、 前記監視手段によって前記被測定電流が所定の電流値以
    下であると判定された場合に運転状態が正常であること
    を示す第3のステータス情報を前記電流データに付加す
    る付加手段とをさらに具備することを特徴とする請求項
    1記載の光変流器。
  14. 【請求項14】 前記被測定電流算出手段によって算出
    された電流値を示す電流データにデータの誤りを検出す
    るためのCRC符号を付加するCRC符号付加手段をさ
    らに具備することを特徴とする請求項1記載の光変流
    器。
  15. 【請求項15】 前記出射手段から出力される光のスペ
    クトルを一定にする光スペクトル固定手段をさらに具備
    することを特徴とする請求項1記載の光変流器。
  16. 【請求項16】 前記出射手段は、 直流電流を供給する直流電流供給手段と、 前記直流電流供給手段によって供給される直流電流に重
    畳する交流電流を供給する交流電流供給手段と、 前記交流電流供給手段によって交流電流が重畳された直
    流電流に基づいてレーザ光を出射する半導体とを具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の光変流器。
  17. 【請求項17】 直流電流を供給する直流電流供給手段
    と、 前記直流電流供給手段によって供給される直流電流に重
    畳する交流電流を供給する交流電流供給手段と、 前記交流電流供給手段によって交流電流が重畳された直
    流電流に基づいてレーザ光を出射する半導体と、 前記半導体から出射したレーザ光に基づいて被測定電流
    の電流値を算出する算出手段とを具備することを特徴と
    する光変流器。
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