JP4107626B2 - X線装置用電力供給方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は,病院などで使用されるX線撮影用のX線装置に電力を供給する方法及び電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スイッチング電源に対するVCCIなどのノイズ規制、通産省による入力高調波規制が厳しくなり、これらの対策費用はスイッチング電源のコストの中で占める割合が大きくなってきた。この問題は、特に標準的な32kW,50kW,80kW,100kWなど大容量のX線装置用電源で顕著である。
【0003】
この理由は、これらX線装置用電源が透視と撮影の二つの態様で運転され、連続運転の透視運転時に必要とされる透視用電力は小さいにもかかわらず、短時間運転の撮影時に必要とされる撮影用電力は透視用電力に比べてはるかに大きく、この大きな撮影用電力に合わせて伝導・放射ノイズ対策、及び入力高調波対策回路を大容量、大型化させねばならず、したがって、その費用は相当なものとなる。例えば、50kWのX線装置用電源では、ノイズ対策のためのノイズフィルタ、高調波対策のための力率改善回路の通過電力は、X線電源内のインバータ回路などの変換効率を考慮して、約60kVAであり、大型化し、高価格となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、X線装置用電源が透視と撮影の二つの態様で運転されることに着目し、小さい透視用電力は従来通り力率改善回路を通して負荷であるX線管に供給し、大電力ではあるが短時間供給でよい撮影用電力は蓄電池から供給することにより、従来と同レベルのノイズ対策と高調波対策を維持した上で、トータルコストの低減と装置全体の小型化を図ることを課題とする。
【0005】
この課題を解決するために、請求項1の発明は、ノイズフィルタ回路と整流回路と力率改善回路とを有する低電圧側電源回路と、蓄電池と、インバータ回路と高電圧用トランスと高電圧用整流回路とを有する高電圧側電源回路とを備え、商用交流電源からの交流入力電力が入力される前記低電圧側電源回路と負荷であるX線管に電力を出力する前記高電圧側電源回路とが直列に接続され、かつ、前記高電圧側電源回路の入力側に対して前記低電圧側電源回路の出力側と前記蓄電池とが並列に接続され、前記交流入力電力は前記低電圧側電源回路を通して前記蓄電池に供給されて前記蓄電池が充電され、透視運転電力が前記X線管に供給される透視運転時と、前記透視運転電力に比べて大電力の撮影運転電力が前記X線管に供給される撮影運転時とは、前記透視運転時には前記交流入力電力が前記低電圧側電源回路及び前記高電圧側電源回路を通して所定の高電圧・小電力に変換されて該高電圧・小電力が前記透視運転電力として前記X線管に供給され、前記撮影運転時には前記蓄電池からの電力が前記高電圧側電源回路を通して所定の高電圧・大電力に変換されて該高電圧・大電力が前記撮影運転電力として前記X線管に供給されることを特徴とするX線装置用電力供給装置を提供するものである。
【0006】
この課題を解決するために、請求項2の発明は、請求項において、前記低電圧側電源回路から出力される電力容量を前記透視運転電力と前記蓄電池を充電する電力とを合わせた電力以上であり前記蓄電池の最大電力容量よりも小さい電力であることを特徴とするX線装置用電力供給装置を提供するものである。
【0007】
前述の課題を解決するために、第3の発明は、請求項又は請求項において、前記力率改善回路は前記蓄電池の充電回路をも兼ねることを特徴とするX線装置用電力供給装置を提供するものである。
【0008】
前述の課題を解決するために、第4の発明は、請求項又は請求項において、前記低電圧側電源回路は前記蓄電池の充電回路を有することを特徴とするX線装置用電力供給装置を提供するものである。
【0009】
前述の課題を解決するために、第5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかにおいて、前記高電圧側電源回路とフィラメント加熱回路とが並列に接続されることを特徴とするX線装置用電力供給装置を提供するものである。また、前述の課題を解決するために、第6の発明は、請求項5において、前記フィラメント加熱回路は、加熱用インバータとフィラメントトランスとを有することを特徴とするX線装置用電力供給装置を提供するものである。さらに、前述の課題を解決するために、第7の発明は、請求項5又は請求項6において、前記低電圧側電源回路から出力される電力容量を前記透視運転電力と前記蓄電池を充電する電力と前記フィラメント加熱回路へ供給する電力とを合わせた電力以上であり前記蓄電池の最大電力容量よりも小さい電力であることを特徴とするX線装置用電力供給装置を提供するものである。
【0010】
【発明を実施するための形態】
先ず、実施例を説明する前に、本発明の基本的な考え方と構成について簡単に説明する。例えば、50kWのX線装置用電源の実際の使用状態は、撮影時には50kW(150kV/320mAから80kV/630mAの範囲)と非常に大出力であるが、0.1秒程度の短時間である。一方,透視時には500W(125kV/4mA)が通常最大定格であり、連続運転である。このように、X線装置用電源には撮影時に短時間ではあるが大電力出力が要求され、透視時には連続運転で小電力出力が要求される。
【0011】
本発明はこれに着目し、蓄電池を備え、商用交流電源から従来に比べて大幅に小さい容量の交流入力電力をノイズフィルタ回路、整流回路、力率改善回路などからなる低電圧電源側回路を通して蓄電池に供給しながら、透視時には更にインバータ回路、高電圧トランス、高電圧整流回路からなる高電圧側電源回路を通して直流高電圧に変換し、この直流高電圧を透視用電力としてX線管に供給する。他方、撮影時にはこの蓄電池から前記高電圧側電源回路を通して大電力の撮影電力を短時間X線管に供給するものである。
【0012】
このようにすることにより、前記低電圧側電源回路の通過電力容量は、このX線装置の透視定格容量にほぼ等しい電力ないしその2倍程度に選定できるから、ノイズフィルタ回路、整流回路、力率改善回路からなる低電圧側電源回路を大幅に小容量化でき、伝導ノイズ対策、入力高調波対策、コスト低減対策を容易に実施することが可能となる。
【0013】
次に、図1により本発明の一実施例の50kWX線装置用電源について説明する。1は例えば単相AC200Vの商用交流電源、2はノイズフィルタ回路、3は整流回路、4は力率改善回路、5は充電回路であり、これらで低電圧側電源回路6を構成する。7は新たに付加した蓄電池、8は高電圧発生用のインバータ回路、9は高電圧トランス、10は高電圧整流回路であり、8〜10は高電圧側電源回路11を構成する。12はX線管のフィラメント加熱用インバータ回路、13はフィラメントトランスで、これらでフィラメント加熱回路14を構成する。15は負荷となるX線管である。
【0014】
商用交流電源1から入力された単相AC200Vは力率改善回路4、充電回路5などから発生されるスイッチングノイズを減衰させるノイズフィルタ回路2を通して、整流回路3と力率改善回路4により入力交流電流を正弦波に保ちながら直流電圧に変換される。この直流電圧は充電回路5により所定の電圧などにされ、蓄電池7を充電する。インバータ回路8は直流電圧を高周波交流電圧に変換し、この高周波交流電圧は高電圧トランス9で昇圧され、さらに高電圧整流回路10で正負極の直流高電圧に変換される。この直流高電圧はX線管15に加えられ、同時にフィラメント加熱用インバータ回路12とフィラメントトランス13でX線管15のフィラメントを加熱することによりX線が発生される。
【0015】
以上の構成要素、ノイズフィルタ回路2、整流回路3、力率改善回路4、充電回路5、蓄電池7、インバータ回路8、高電圧トランス9、高電圧整流回路10、フィラメント加熱用インバータ12、フィラメントトランス13はすべて従来周知の回路または要素であり、それらの詳細については説明を省く。ただし、充電回路5は蓄電池電圧を検出し、蓄電池電圧が設定値以下では例えば定電流もしくは制限された電流で充電し、設定値に達したら、充電停止または微少電流で浮動充電する機能を有している。この機能を持つ制御回路は従来技術で構成でき、説明を省略する。
【0016】
この実施例では、ノイズフィルタ回路2、整流回路3、力率改善回路4、充電回路5の処理電力をほぼ透視定格ないしその2倍程度、例えば50kWのX線装置では、連続運転の透視電力500Wに対応した700W程度に、フィラメント加熱電力として通常透視で連続50W程度と、透視中にも蓄電池7を浮動充電するための数100Wの能力を付加した1kWとする。蓄電池電圧を120Vとすると、充電回路5は約9アンペアの定電流充電能力とする。透視時には、商用電源電力で高電圧発生回路11とフィラメント加熱回路14を動作させながら、余剰電流で蓄電池7を浮動充電する。
【0017】
一方、撮影時には、インバータ回路8を撮影運転で動作させ、撮影電力の大部分50kW(効率90%として460A)を蓄電池7から供給する。撮影時、フィラメント加熱電力は短時間100W程度であり、大部分が高電圧発生用電力であるので、無視できる。蓄電池7は前記電流容量のものを選定する。充電回路5は電流容量が9アンペアの能力のため撮影時にはほとんど機能しない。充電回路5は基本的に常時運転させるのが望ましいが、場合によっては、撮影時の動作デューテイサイクルが小さいのでインバータ回路8が動作する期間のみ力率改善回路4、充電回路5を停止させることも可能である。
【0018】
この構成により、ノイズフィルタ回路2、力率改善回路4は撮影定格50kW の数%以下の1kWと小容量化でき、従来の50kWの電力容量をもつノイズフィルタ回路、力率改善回路に比べて大幅に小型化、低コスト化が容易となる。ただし、本発明では蓄電池を必要とするため、装置のコストアップ要因となるが、近年の蓄電池技術の進歩により、電気自動車用などの低コストで小型高性能な蓄電池が開発されており、トータルコストとしては十分に低減できる。
【0019】
図2は本発明の他の実施例を示し、1石型昇圧チョッパ構成の力率改善回路4で蓄電池7を直接充電するシンプルな構成とした。ノイズフィルタ回路2はコモンモードチョークコイル21とコンデンサ22〜25の組み合せの通常の1段のLCフィルタである。ノイズ対策を厳重にするために、2段としてもよい。整流回路3はブリッジ整流回路である。
【0020】
充電回路をも兼ねる力率改善回路4は、低周波チョークコイル41とスイッチング用FET42とフライホイールダイオード43とから構成される周知の1石型昇圧チョッパ回路である。制御回路44は力率改善用のIC45, 例えば東芝TA8310、又はマイクロリニア社のML4812などを使用する。46、47は蓄電池電圧検出抵抗、48は充電電流検出抵抗、49はスイッチング用FET42のソース電流検出抵抗である。高電圧発生用のインバータ回路8はFET51〜54で構成されるブリッジ型である。
【0021】
高電圧トランス9と高電圧整流回路10は一例として、センタタップアース型の一般的なX線用高電圧整流回路であり、フィルタコンデンサ101,102を出力に接続している。フィラメント加熱インバータ回路12はFET121,122で構成されるプッシュプル回路とセンタタップトランス13からなる。このフィラメントトランス13の1次、2次間の耐圧は、X線管に加わる直流高電圧の1/2以上必要である。なお、昇圧チョッパ型の力率改善回路4の出力は交流電源電圧の最大波高値より高いことが必要なので、AC220Vの交流入力電圧では蓄電池電圧を360V程度、AC110Vの入力電圧では蓄電池電圧を180V程度に選定するのが望ましい。
【0022】
次に動作を説明する。電圧検出抵抗46,47で検出された蓄電池電圧の検出電圧と基準電圧442がコンパレータ443で比較される。蓄電池7の充電電圧が設定値以下のときには、オープンコレクタ型のコンパレータ443の出力はオープンである。力率改善回路4の出力電流、蓄電池充電電流は充電電流検出抵抗48で検出され、IC45内部の誤差増幅器452によりその基準電圧451と比較される。また、交流全波整流電圧を入力電圧検出抵抗444で交流全波電流として検出する。この交流全波電流は誤差増幅器452の出力電圧である誤差信号と乗算器453で乗算される。したがって、乗算器453の出力MPXOUTは誤差信号を入力全波整流電圧で変調した変調電圧となる。
【0023】
この変調電圧とソース電流検出抵抗49の電圧との差が電流エラーアンプ454の入力となる。この電流エラーアンプ454の出力がPWMコンパレータ455の一端に入力され、他端に三角波発振器456からの三角波波形が入力され,コンパレータ455はこれらを比較してPWM信号を出力する。このPWM信号はFET駆動回路457を通してFET42のゲートに加えられ、閉ループ制御により電流エラーアンプ454は電流検出抵抗49の電圧降下が乗算器出力と同じになるように、すなわち入力電流が正弦波となるように、PWM変調されたゲート信号がFET42に印加される。つまり、力率改善回路4は、入力電流を入力電圧の正弦波波形に相似させながら、充電電流を定電流に制御する。
【0024】
次に、蓄電池7の充電が進み、蓄電池電圧が設定値以上に上昇すると、コンパレータ443の出力はオンになり、乗算器453の出力MPXOUTを短絡して電流エラーアンプ454の一方の入力をゼロにする。なお、抵抗445は出力MPXOUTの短絡保護用である。この結果、電流エラーアンプ454はPWM信号をゼロに絞り、FET42はオフを続け、充電停止する。そして、撮影時の運転により蓄電池7が放電して充電電圧が再び低下すると、再度、コンパレータ443がオフし、充電を開始する。この充電、充電停止を頻繁に繰り返すと、AC入力電流が頻繁にオンオフして望ましくないので、コンパレータ443に抵抗446と447でコンパレータ出力から入力に正帰還を与え、ヒステリシスを設けている。例えば、175Vと185Vの範囲でコンパレータ443をオンオフさせる。
【0025】
この実施例においても前記実施例と同様に、撮影時にX線管が短時間大きな撮影電力を要求すると、短時間ならば大電力を供給できる蓄電池7からそのほとんどを供給し、透視時には透視電力よりもある程度大きい電力供給能力をもつ低電圧側電源回路から透視電力をX線管に供給し、その剰余電力で蓄電池を充電する。なお、透視時でも撮影時においても蓄電池7が設定値以上に充電されている場合には、力率改善回路4はほぼ透視電力に等しい電力を供給するよう制御される。
【0026】
図3は本発明に適用できる他の力率改善回路の例であり、交流電源1側に接続したインダクタンス31とスイッチ素子であるIGBT32, 33、ダイオード34,35との動作により、整流と力率改善を行うと共に、蓄電池7の充電を行う。
【0027】
図4も本発明に適用できる他の力率改善回路の例であり、インダクタンス41とスイッチ素子であるIGBT42,43,44,45との動作により整流と力率改善を行うと共に、蓄電池7の充電を行う。以上の力率改善回路はいずれも直流電圧が入力交流電圧より高くなる昇圧型であるが、図5は直流電圧を入力交流電圧よりも低くすることもできる降圧型で、3相交流を入力とする力率改善回路の例であり、IGBT51、52、53、54、55、56、これらIGBTのそれぞれと直列に接続された逆流阻止用ダイオード57、58、59、60、61,62からなる。
【0028】
このような構成の力率改善回路において、1組のIGBT,例ええ51,56のオンにより交流入力電圧がフライホイールダイオード63とチョーク64に加えられ、それらのオン時間を制御することにより充電電流が制御される。これらの回路は周知であり、詳しい動作説明は省略するが、比較的簡単に大容量化が可能な構成である。
【0029】
力率改善回路などの形式、構成は他にも多く周知であり、本発明では以上述べた力率改善回路などの他に、周知の構成のものも用いることができ、実施例に限定されない。
【0030】
なお、従来、蓄電池を使用したX線装置は公知であるが、移動(携帯)用、停電対策用など蓄電池から電力を供給するときには交流入力電源は実質的にX線装置から切り離されている。したがって、この構成のものは蓄電池だけで比較的短い期間運転することを前提にしている。この点、本発明は以上の説明から明らかなように停電対策用ではなく、停電対策としても利用可能であるが、基本的には入力交流電源が常時接続されている正常時の運転を前提としており、従来の電力供給方式とはまったく別のものである。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば,定格電の1〜2%以下のノイズ対策と高調波対策を維持した上で、X線装置用の電力供給装置のトータルコストの低減と装置全体の小型化を図ることができ、実用上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るX線装置への電力供給方法及びそれを実現す電源の一実施例を説明するための図である。
【図2】 本発明に係る別の実施例を示す図である。
【図3】 本発明に用いられる力率改善回路の一例を示す図である。
【図4】 本発明に用いられる力率改善回路の別の一例を示す図である。
【図5】 本発明に用いられる力率改善回路の別の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・商用交流電源 10・・・高電圧整流回路
2・・・ノイズフィルタ 11・・・高電圧側電源回路
3・・・整流回路 12・・・フィラメント加熱インバータ回路
4・・・力率改善回路 13・・・フィラメントトランス
5・・・充電回路 14・・・フィラメント加熱回路
6・・・低電圧側電源回路 15・・・X線管
7・・・蓄電池 44・・・制御回路
8・・・インバータ回路 45・・・IC
9・・・高電圧トランス

Claims (7)

  1. ノイズフィルタ回路と整流回路と力率改善回路とを有する低電圧側電源回路と、
    蓄電池と、
    インバータ回路と高電圧用トランスと高電圧用整流回路とを有する高電圧側電源回路とを備え、
    商用交流電源からの交流入力電力が入力される前記低電圧側電源回路と負荷であるX線管に電力を出力する前記高電圧側電源回路とが直列に接続され、かつ、前記高電圧側電源回路の入力側に対して前記低電圧側電源回路の出力側と前記蓄電池とが並列に接続され、
    前記交流入力電力は前記低電圧側電源回路を通して前記蓄電池に供給されて前記蓄電池が充電され、
    透視運転電力が前記X線管に供給される透視運転時と、前記透視運転電力に比べて大電力の撮影運転電力が前記X線管に供給される撮影運転時とは、
    前記透視運転時には前記交流入力電力が前記低電圧側電源回路及び前記高電圧側電源回路を通して所定の高電圧・小電力に変換されて該高電圧・小電力が前記透視運転電力として前記X線管に供給され、
    前記撮影運転時には前記蓄電池からの電力が前記高電圧側電源回路を通して所定の高電圧・大電力に変換されて該高電圧・大電力が前記撮影運転電力として前記X線管に供給される
    ことを特徴とするX線装置用電力供給装置。
  2. 請求項において、前記低電圧側電源回路から出力される電力容量を前記透視運転電力と前記蓄電池を充電する電力とを合わせた電力以上であり前記蓄電池の最大電力容量よりも小さい電力であることを特徴とするX線装置用電力供給装置。
  3. 請求項又は請求項において、前記力率改善回路は前記蓄電池の充電回路をも兼ねることを特徴とするX線装置用電力供給装置。
  4. 請求項又は請求項において、前記低電圧側電源回路は前記蓄電池の充電回路を有することを特徴とするX線装置用電力供給装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、前記高電圧側電源回路とフィラメント加熱回路とが並列に接続されることを特徴とするX線装置用電力供給装置。
  6. 請求項5において、前記フィラメント加熱回路は、加熱用インバータとフィラメントトランスとを有することを特徴とするX線装置用電力供給装置。
  7. 請求項5又は請求項6において、前記低電圧側電源回路から出力される電力容量を前記透視運転電力と前記蓄電池を充電する電力と前記フィラメント加熱回路へ供給する電力とを合わせた電力以上であり前記蓄電池の最大電力容量よりも小さい電力であることを特徴とするX線装置用電力供給装置。
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