JP2015173524A - 充電装置 - Google Patents

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【課題】DC/DCコンバータの後段にPFC回路を設けた充電装置において、充電装置から蓄電池への電流出力に伴う放射ノイズの低減を図るとともに、蓄電池からの突入電流の流れ込みを抑制する。
【解決手段】商用電源100から供給される電力を全波整流する全波整流回路20と、直流電力を所定の周波数の高調波に変換するインバータ31と、電圧を変換するトランス36と、交流電力を全波整流するダイオード37,38と、昇圧リアクトル、昇圧ダイオード44、昇圧スイッチ43、及び、平滑コンデンサ45を備える昇圧チョッパ回路41と、商用電源100の出力電流を出力電圧と同位相になるように、昇圧スイッチ43のオンオフ制御を行うコントローラ部50と、を備え、昇圧チョッパ回路41から出力される電流により蓄電池110を充電する充電装置10であって、昇圧チョッパ回路41の出力電流を平滑化する平滑リアクトル46を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換して蓄電池の充電を行う充電装置に関する。
プラグインハイブリット自動車や電気自動車に搭載される充電装置は、商用電源などの交流電源から供給される交流電力を所定の電圧の直流電力に変換し、その直流電力で蓄電池を充電する。
充電装置は、交流電源から効率的に電力を取り出すとともに、交流電源側へのノイズの混入を抑制するため、PFC回路(Power Factor Correction)を備えているものが一般的である。一般的な充電装置において、PFC回路は充電装置においてDC/DCコンバータよりも交流電源側に設けられており、PFC回路の出力をDC/DCコンバータに入力し、DC/DCコンバータによって電圧の昇降圧を行う。PFC回路には入力電流の変動(リプル電流)が小さい、昇圧チョッパ回路が一般的に用いられている。
PFC回路としての昇圧チョッパ回路は、リアクトルと、そのリアクトルに磁気エネルギをためるためのスイッチを有しており、スイッチがオフ状態とされているときに電流が出力され、スイッチがオン状態とされていると電流の出力が停止される。このため、昇圧チョッパ回路の出力電流のリプル電流は大きいものとなる。そこで、DC/DCコンバータに入力される電圧を平滑化するために、PFC回路とDC/DCコンバータとの間に大容量のコンデンサが設けられている。このコンデンサを省略した構成とするために、DC/DCコンバータをPFC回路より交流電源側に設けた構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許第2514885号公報
上述したように、DC/DCコンバータをPFC回路より交流電源側に設けた構成では、上記大容量のコンデンサが省略化できるという利点がある反面、充電装置の出力側に昇圧チョッパ回路が設けられる構成となる。昇圧チョッパ回路の出力電流が充電装置の出力電流として出力される結果、充電装置の出力電流のリプル電流の振幅が大きくなり、リプル電流の変動周期の逆数の奇数倍に相当する周波数を有するノイズが、充電装置及び蓄電池の外部に放射される。この放射ノイズが外部の電気機器(例えば、車載ラジオ)に悪影響を与えると考えられる。ここで、昇圧チョッパ回路の出力電流を平滑化する平滑コンデンサの容量を大きくすることで、充電装置の出力電流のリプル電流を低減することも考えられるが、蓄電池からその平滑コンデンサに対して大きな突入電流が流れ込むこととなり問題となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、DC/DCコンバータの後段にPFC回路を設けた充電装置において、充電装置から蓄電池への電流出力に伴う放射ノイズの低減を図るとともに、蓄電池からの突入電流の流れ込みを抑制することを主たる目的とする。
本発明は、交流電源(100)から供給される交流電力を全波整流する第1整流回路(20)と、前記第1整流回路から出力される直流電力を所定の周波数の高調波に変換するインバータ(31)と、前記インバータの出力電圧を変換するトランス(36)と、前記トランスから出力される交流電力を全波整流する第2整流回路(37,38)と、前記第2整流回路から出力される直流電力が入力される第1リアクトル(42)、前記第1リアクトルに直列に接続される昇圧ダイオード(44)、前記第1リアクトル及び前記昇圧ダイオードの接続点と基準電位との間に設けられた昇圧スイッチ(43)、及び、前記昇圧ダイオードのカソードと前記基準電位との間に設けられた平滑コンデンサ(45)を備える昇圧チョッパ回路(41)と、前記交流電源の出力電流を前記交流電源の出力電圧と同位相の正弦波になるように、前記昇圧スイッチのオンオフ制御を行う昇圧制御手段(50)と、を備え、前記昇圧チョッパ回路から出力される電流により蓄電池(110)を充電する充電装置(10)であって、前記昇圧チョッパ回路の出力電流を平滑化する第2リアクトル(46)を備えることを特徴とする。
インバータ、トランス、第2整流回路を備えるDC/DCコンバータの後段にPFC回路としての昇圧チョッパ回路を設ける構成とすることで、DC/DCコンバータへの入力電圧を平滑化する大容量のコンデンサを省略可能とした。ただし、この構成では、昇圧チョッパ回路の出力電流が蓄電池へと出力されるため、出力電流のリプル電流の振幅が大きいものとなり、そのリプル電流に起因した放射ノイズが問題となる。ここで、昇圧チョッパ回路の出力電圧を平滑化する平滑コンデンサの容量を大きくすることで、充電装置の出力電流のリプル電流を低減(ひいては放射ノイズの低減)することも考えられるが、蓄電池からその平滑コンデンサに対して大きな突入電流が流れ込むこととなり問題となる。
そこで、第2リアクトルを昇圧チョッパ回路の後段に直列に挿入する。その第2リアクトルにより、充電装置から出力される出力電流のリプル電流の振幅を減衰させ、リプル電流に起因した放射ノイズを低減し、放射ノイズが充電装置の外部の電気機器に与える悪影響を抑制する。また、直列に挿入されたリアクトルは突入電流を抑制する働きがあるため、蓄電池からの突入電流の流れ込みを抑制することもできる。
第1実施形態の充電装置を示す電気回路図。 充電装置における入力電圧・入力電流・出力電圧を示すタイミングチャート。 第2実施形態の充電装置を示す電気回路図。 降圧制御処理を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。本実施形態は、商用電源から供給される交流電力を車載蓄電池に充電可能なプラグインハイブリッド車両の車載充電装置に具体化されている。図1は、本実施形態の充電装置の電気回路図を示す図面である。
充電装置10は、全波整流回路20、DC/DCコンバータ30、PFC部40及びコントローラ部50を備え、商用電源100から交流電力を供給され、その交流電力を直流電力に変換し、蓄電池110に対して充電を行う。蓄電池110は、例えば、複数個のリチウムイオン蓄電池を直列接続した組電池である。
全波整流回路20は、ダイオードブリッジ回路21を備え、商用電源100から入力される交流電圧の全波整流を行う。また、全波整流回路20は、ダイオードブリッジ回路21の後段にリアクトル23,コンデンサ24からなるローパスフィルタ22を備える。ローパスフィルタ22は、主たる目的として、後段(蓄電池110側)のDC/DCコンバータ30が備えるインバータ31の動作に伴って発生する高調波が商用電源100に流れ込むことを抑制するために、その高調波を減衰させる。
DC/DCコンバータ30は、インバータスイッチ32〜35から構成されるインバータ31を備え、全波整流回路20によって変換された直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換する。
また、DC/DCコンバータ30は、インバータ31の後段にトランス36を備える。トランス36は、インバータ31から供給される交流電圧を一次側コイル36aの巻数と二次側コイル36bの巻数との比(巻数比)に応じて変換するとともに、商用電源100側と蓄電池110側とを絶縁する。
また、トランス36の二次側コイル36bの中間部分には、センタタップCTが設けられている。センタタップCTは、蓄電池110側の基準電圧に接続されている。また、二次側コイル36bの両端には、二次側コイル36bからPFC部40に電流が流れるようにダイオード37,38がそれぞれ設けられており、トランス36とダイオード37,38とでセンタタップ型全波整流回路を形成している。
PFC部40は、昇圧リアクトル42、昇圧スイッチ43、昇圧ダイオード44及び平滑コンデンサ45から構成される昇圧チョッパ回路41を備え、DC/DCコンバータ30の出力電圧を昇圧して蓄電池110に出力する。
具体的には、昇圧スイッチ43をオン状態にすると、昇圧リアクトル42にDC/DCコンバータ30の出力電圧が印加され、昇圧リアクトル42及び昇圧スイッチ43に流れる電流が増加していく。そして、昇圧スイッチ43をオフ状態にすると、昇圧ダイオード44を介して昇圧リアクトル42から平滑コンデンサ45に電流が流れる。昇圧チョッパ回路41によって昇圧された電力は、蓄電池110へと入力される。
コントローラ部50は、CPU、ROM、RAMなどから構成されるマイクロコンピュータであり、上記インバータ31及びPFC部40の制御を行う。
コントローラ部50は、インバータ31の出力電流の周波数が所定値となるように、インバータスイッチ32〜35のオンオフ制御を行う。インバータ31により直流電圧を高周波(例えば40kHz)に変換することで、トランス36を小型化し、また、トランス36における損失を低減することができる。コントローラ部50は、スイッチングの間隔を最大パルス幅に固定し、インバータスイッチ32〜35のスイッチング制御を行う。
また、コントローラ部50は、商用電源100から充電装置10への入力電流Iinの波形が入力電圧Vinと同周期で同位相の正弦波になるように、昇圧スイッチ43に対してPWM制御を行う。具体的には、PFC部40の出力電圧Vout、充電装置10への入力電流Iin及び入力電圧Vinに基づいて、フィードバック制御を行うことで、充電装置10への入力電圧Vinに対して、入力電流Iinを同周期で同位相の正弦波とすることができる。
ここで、昇圧チョッパ回路41の出力電流は、昇圧スイッチ43がオフ状態とされている間に出力され、昇圧スイッチ43がオン状態とされている間は出力が停止される。このため、平滑コンデンサ45の容量を大容量としない限り、昇圧チョッパ回路41から蓄電池110へリプル電流の大きな出力電流が出力されることになる。このリプル電流の大きな出力電流の出力に伴って、そのリプル電流の変動周期の逆数の奇数倍の周波数を有する電磁波が充電装置10及び蓄電池110の外部に対しノイズとして放射される。
本実施形態では、このノイズの放射を抑制することを目的とし、PFC部40において、昇圧チョッパ回路41と蓄電池110との間に平滑リアクトル46を設ける構成とした。平滑リアクトル46は、リプル電流の大きな出力電流を滑らかに繋ぐように作用する。
図2に充電装置10における入力電圧Vin、入力電流Iin、出力電流Ioutの時間変化を表すタイミングチャートを示す。PFC部40の動作に伴い、入力電流Iinは入力電圧Vinに対して同一周期であり同位相の正弦波に近い波形となっている。このため、充電装置10は、商用電源100から効率よく電力を取り出すことができる。
また、出力電流Ioutは、正弦波を全波整流した場合の脈動直流電流に近い波形となっている。ここで、出力電流Ioutが入力電流Iinを全波整流した波形(図2の破線)と比べて立ち上がりより遅れるように歪んだ波形となっているのは、平滑リアクトル46を挿入した事による位相遅れが原因である。
図1の説明に戻り、本実施形態では、蓄電池110と充電装置10との間に、蓄電池110と充電装置10との接続を遮断状態及び導通状態に切り替えるスイッチ111を設ける構成とした。このスイッチ111は、例えば、プラグインハイブリッド車において、充電用ケーブルが充電装置10に接続されたことを検知してオン状態とされる。
このスイッチ111をオフ状態からオン状態とすると、平滑コンデンサ45に蓄えられている電荷は0であるため、蓄電池110から平滑コンデンサ45に電流が流れ込む。平滑コンデンサ45が充電されると流れ込み電流は減少する。この流れ込み電流の減少に伴って平滑リアクトル46の自己誘導作用により平滑リアクトル46に逆起電圧が生じる(LC直列共振)。
つまり、平滑コンデンサ45には、蓄電池110の端子電圧と平滑リアクトル46に生じる逆起電圧の和に相当する電圧が入力されることとなる。平滑リアクトル46に生じる逆起電圧は、蓄電池110の端子電圧と等しいため、平滑コンデンサ45に印加される電圧は、蓄電池110の端子電圧の2倍の値となる。平滑コンデンサ45に蓄電池110の出力電圧の2倍に相当する高電圧が印加されることで、平滑コンデンサ45に損傷を与えることが懸念される。また、昇圧ダイオード44に対して逆方向に出力電圧の2倍に相当する高電圧が印加されることで、昇圧ダイオード44に損傷を与えることが懸念される。
そこで、本実施形態では、平滑リアクトル46の前段に逆流防止ダイオード47を設ける構成とした。逆流防止ダイオード47により、スイッチ111オフ時において平滑リアクトル46から蓄電池110の負極側への電流の流れ込むことを防止し、平滑リアクトル46における逆起電圧の発生を抑制する。
以下、本実施形態における効果を説明する。
DC/DCコンバータ30の後段に昇圧チョッパ回路41を設ける構成とすることで、昇圧チョッパ回路をDC/DCコンバータの前段に設けた場合に必要な平滑化コンデンサを省略可能とした。ただし、この構成では、昇圧チョッパ回路41の出力電流が蓄電池110へと出力されるため、出力電流のリプル電流の振幅が大きいものとなり、そのリプル電流に起因した放射ノイズが問題となる。ここで、昇圧チョッパ回路41の出力電流を平滑化する平滑コンデンサ45の容量を大きくするだけでは、蓄電池110からその平滑コンデンサ45に対して大きな突入電流が流れ込むこととなり問題となる。
そこで、平滑リアクトル46を昇圧チョッパ回路41の後段に直列に挿入し、その平滑リアクトル46により電流の高調波成分を減衰させる。これにより、充電装置10から出力される出力電流のリプル電流の振幅を減衰させ、リプル電流に起因した放射ノイズを低減し、放射ノイズが充電装置10の外部の電気機器に与える悪影響を抑制する。また、直列に挿入されたリアクトルは突入電流を抑制する働きがあるため、蓄電池110から充電装置10への突入電流の流れ込みを抑制することもできる。
スイッチ111により充電装置10と蓄電池110とを接続すると、平滑リアクトル46と平滑コンデンサ45との間で共振が発生し、平滑コンデンサ45に対して蓄電池110の電圧と等しい逆起電圧が生じる。このため、昇圧チョッパ回路41を構成する平滑コンデンサ45や、昇圧ダイオード44など、平滑リアクトル46から見て商用電源100側の素子に、蓄電池110の出力電圧の2倍の電圧が印加されることとなり、これらの素子に損傷が発生するおそれがある。そこで、逆流防止ダイオード47を備える構成とすることで、上記充電装置10と蓄電池110との接続時における逆向きの電流の発生を抑制し、素子へのダメージを抑制することができる。
DC/DCコンバータ30における電圧変換手段及び全波整流手段として、センタタップ型全波整流回路を用いる構成とした。センタタップ型全波整流回路は、トランスの後段にダイオードブリッジを設ける構成と比較して、全波整流に必要なダイオード(整流素子)の数を、4個から2個に低減することができ、充電装置10に用いる回路素子の個数を低減することができる。また、整流時において電流が流れるダイオードの数を2個から1個に低減することができるため、ダイオードにおける電力損失を低減することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態における充電装置10では、図2に示すように充電装置10から蓄電池110へ出力される出力電流Ioutは、0Aから最大値まで周期的に変動する脈動直流電流となる。蓄電池110に流れる脈動直流電流の変動に伴って、蓄電池110の内部抵抗における逆起電圧が変化するため、蓄電池110に流れる脈動直流電流が最大値となるときに、蓄電池110の端子電圧は最大値となる。
蓄電池に電流を流し充電を行う際、蓄電池の充電率が上昇する過程において、蓄電池の開放端電圧が上昇していく。一般的に、充電装置から蓄電池に充電を行う場合、蓄電池に対する過充電を抑制するため、蓄電池の端子電圧が所定電圧に達した時点で充電装置から蓄電池への電流出力を停止させる制御を行う。蓄電池に脈動直流電流を流す場合、その脈動直流電流と同一の実効値の一定電流を流す場合に比べて、蓄電池の端子電圧が変動する結果として早いタイミングで蓄電池への電流出力が停止され、充電率が低い状態で充電が停止されることとなる。このため、脈動直流電流によって蓄電池を充電する場合、一定電流によって蓄電池を充電する場合に比べて、使用可能な充電容量が小さくなるという不都合が生じる。
そこで、図3に示すように、本実施形態の充電装置10aでは、昇圧チョッパ回路41の後段に降圧チョッパ回路60を設け、充電装置10aから蓄電池110に対して一定電流を出力可能な構成とした。これにより、蓄電池110において使用可能な充電容量を大きくすることができる。なお、図3に示す充電装置10aでは、図1に示す充電装置10と同一の構成については同一の符号を付した。また以下の説明において、第1実施形態において既に説明した事項について説明は省略する。
降圧チョッパ回路60は、降圧スイッチ61と、降圧ダイオード62と、降圧リアクトル63とから構成される。降圧スイッチ61がオン状態とされると、降圧リアクトル63が磁化され自己誘導によって電流の流れを妨げる。降圧スイッチ61がオフ状態とされると、降圧リアクトル63の自己誘導に伴い降圧リアクトル63から電流が出力される。
コントローラ部50aは、充電装置10aの出力電流Iout、即ち、降圧チョッパ回路60の出力電流について、その検出値を取得する。そして、その取得した検出値に基づいて、降圧チョッパ回路60の出力電流が所定量となるように降圧スイッチ61のPWM制御を行う。この制御によって、充電装置10から一定電流が蓄電池110に対して出力される。
上述のように、降圧チョッパ回路60を動作させ、蓄電池110に一定電流を出力すると蓄電池110に充電可能な充電容量が増加するという効果がある。一方で、降圧チョッパ回路60を動作させることで、降圧チョッパ回路60における電力損失が生じる。ここで、降圧チョッパ回路60を動作させることに伴う電力損失とは、例えば、降圧ダイオード62に電流が流れることによって生じる電力損失である。また、降圧チョッパ回路60の動作に伴い蓄電池110に流れる電流が減少することで、蓄電池110における充電速度が低下する。これら降圧チョッパ回路60の動作に伴う不都合を解消するために、蓄電池110の充電率が所定値となるまでは、降圧チョッパ回路60の動作を停止させ、脈動直流電流によって蓄電池110を充電する構成とした。ここで、降圧チョッパ回路60の動作を停止させるとは、降圧スイッチ61を常時オン状態にすることを言う。
蓄電池110の充電率が低い状態において降圧チョッパ回路60を停止させることで、蓄電池110を早く充電することが可能になる。また、降圧チョッパ回路60を動作させることに伴う電力損失を低減させることができる。そして、蓄電池110の充電率が所定値以上となると、降圧チョッパ回路60を動作させ、一定電流によって蓄電池110が満充電状態となるまで充電する。
図4に、降圧制御処理を表すフローチャートを示す。この降圧制御は、コントローラ部50aによって所定周期ごとに行われる。
ステップS11において、蓄電池110の充電率を取得する。蓄電池110の充電率は、蓄電池110の出力電圧及び蓄電池110に流れる通電電流などに基づいて算出することができる。ステップS12において、蓄電池110の充電率が所定値(例えば、90%)以上か否かを判定する。蓄電池110の充電率が所定値未満の場合(S12:NO)、ステップS13において、降圧スイッチ61の制御について降圧スイッチ61を常時オン状態にするように設定し、処理を終了する。蓄電池110の充電率が所定値以上の場合(S12:YES)、ステップS14において、降圧スイッチ61の制御について降圧チョッパ回路60の出力電流が所定の一定電流となるようにPWM制御を行うように設定し、処理を終了する。
第2実施形態における充電装置10では、第1実施形態において説明した効果に加え、以下のような効果を備える。
蓄電池110における過充電を抑制するために、蓄電池110の端子電圧には上限電圧が設けられている。ここで、昇圧チョッパ回路41の出力電流は脈動しているため、脈動電流がピークとなるときに、蓄電池110の端子電圧が大きく上昇し、端子電圧の上限電圧を超える場合がある。このような場合、蓄電池110が満充電状態となっていないにも関わらず、充電が停止されることとなり、蓄電池110の使用可能な容量が減ることとなる。そこで、昇圧チョッパ回路41の後段に降圧チョッパ回路60を挿入し、その降圧チョッパ回路60の出力電圧が上限電圧以下の所定電圧となるようにPWM制御(定電圧制御)を行うことで、満充電状態となるまで蓄電池110に対して充電を行うことが可能になる。
また、蓄電池110の充電率が所定値より低い場合には、降圧チョッパ回路60の動作を停止させ、昇圧チョッパ回路41の出力を降圧することなく蓄電池110に出力する構成とした。これにより、降圧チョッパ回路60を動作させることによる電力損失を低減することができるとともに、蓄電池110の充電速度を向上させることができる。
ここで、降圧チョッパ回路60を構成する降圧リアクトル63は、第1実施形態における平滑リアクトル46としての作用を兼ね備えるものである。このような構成とすることで、部品点数を削減するとともに、リアクトルを複数設けた場合に増加する抵抗成分による電力損失を低減することが可能になる。
(他の実施形態)
・トランス36とダイオード37,38によって構成されるセンタタップ型全波整流回路を設けたが、これを変更してもよい。例えば、トランス36の後段にダイオードブリッジを設け、全波整流を行う構成としてもよい。
・第2実施形態において、蓄電池110の充電率が所定値を超えたことを条件として、降圧チョッパ回路60を動作させる構成としたが、これに代えて、蓄電池110に流れる電流が所定値より減少した場合や、蓄電池110の端子間電圧が所定値より大きくなった場合に降圧チョッパ回路60を動作させる構成としてもよい。
・第2実施形態において、降圧チョッパ回路60の出力電流が一定電流となるように制御する構成としたが、これに代えて、降圧チョッパ回路60の出力電圧が一定電圧となるように制御する構成としてもよい。
・第2実施形態において、降圧チョッパ回路60の出力電流が一定電流となるように制御する構成としたが、これに代えて、降圧チョッパ回路60の出力電流を脈動電流とし、その脈動電流の変動幅を、昇圧チョッパ回路41の出力する脈動電流の変動幅に比べて、小さくするように制御する構成としてもよい。このような構成としても、蓄電池110の端子電圧が脈動電流のピークにおいて過上昇するという課題を解決することができる。
10…充電装置、20…全波整流回路、31…インバータ、36…トランス、37…ダイオード、38…ダイオード、41…昇圧チョッパ回路、42…昇圧リアクトル、43…昇圧スイッチ、44…昇圧ダイオード、45…平滑コンデンサ、46…平滑リアクトル、100…商用電源、110…蓄電池。

Claims (4)

  1. 交流電源(100)から供給される交流電力を全波整流する第1整流回路(20)と、
    前記第1整流回路から出力される直流電力を所定の周波数の高調波に変換するインバータ(31)と、
    前記インバータの出力電圧を変換するトランス(36)と、
    前記トランスから出力される交流電力を全波整流する第2整流回路(37,38)と、
    前記第2整流回路から出力される直流電力が入力される第1リアクトル(42)、前記第1リアクトルに直列に接続される昇圧ダイオード(44)、前記第1リアクトル及び前記昇圧ダイオードの接続点と基準電位との間に設けられた昇圧スイッチ(43)、及び、前記昇圧ダイオードのカソードと前記基準電位との間に設けられた平滑コンデンサ(45)を備える昇圧チョッパ回路(41)と、
    前記交流電源の出力電流を前記交流電源の出力電圧と同位相になるように、前記昇圧スイッチのオンオフ制御を行う昇圧制御手段(50)と、
    を備え、前記昇圧チョッパ回路から出力される電流により蓄電池(110)を充電する充電装置(10)であって、
    前記昇圧チョッパ回路の出力電流を平滑化する第2リアクトル(46)を備えることを特徴とする充電装置。
  2. 前記第2リアクトルと、前記昇圧チョッパ回路と前記第2リアクトルとの間に設けられる降圧スイッチ(61)と、前記降圧スイッチ及び前記第2リアクトルの接続点と前記基準電位との間に設けられた降圧ダイオード(62)と、を有する降圧チョッパ回路(60)と、
    前記蓄電池の充電率が所定値より低い場合に、前記降圧チョッパ回路の動作を停止させる降圧制御手段(50)と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記充電装置は、前記蓄電池との接続状態が切替可能であって、
    前記昇圧チョッパ回路と前記第2リアクトルとの間に逆流防止ダイオード(47)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の充電装置。
  4. 前記トランス及び前記第2整流回路は、センタタップ型全波整流回路を構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の充電装置。
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