JP4107305B2 - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents
エンジンの空燃比制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4107305B2 JP4107305B2 JP2005118353A JP2005118353A JP4107305B2 JP 4107305 B2 JP4107305 B2 JP 4107305B2 JP 2005118353 A JP2005118353 A JP 2005118353A JP 2005118353 A JP2005118353 A JP 2005118353A JP 4107305 B2 JP4107305 B2 JP 4107305B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amount
- cylinder
- adhesion
- calculating
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
MFH=TP×MFHTVO …(31)
ただし、TP:シリンダ空気量相当の燃料噴射パルス幅
の式により平衡付着量MFHを計算し、このMFHとKMFおよび付着量MFを用いて
VMF=(MFH−MF)×KMF …(32)
の式で1サイクル当たり(一噴射当たり)の付着量(これを付着速度という)VMFを求め、最終的に
Ti=(TP×KBLRC+KATHOS)×α+Ts …(33)
ただし、α:空燃比フィードバック補正係数
KBLRC:空燃比学習値
Ts:無効パルス幅
の式により同期燃料噴射パルス幅Tiを計算している。
MF=MF-1Ref+VMF …(34)
ただし、MF-1Ref:1噴射前(1サイクル前)のMF
の式によりVMFの積算値としてサイクリックに求められる値(予測変数である)のことで、MFHがステップ的に変化するとき、このMFHに対して一次遅れで応答する。また、分量割合KMFはMFHとその時点での付着量MFの差(MFH−MF)の燃料を燃料噴射量の補正にどの程度反映させるのかを示す係数のことである。
第3の発明では、第1の発明において始動初回の燃料噴射時だけ始動初回の燃料噴射量と始動時水温に基づいて前記シリンダ内付着速度VMFCおよび前記ポート部付着速度VMFを演算する。
第4の発明では、第1の発明において前回エンジン停止時の冷却水温に基づいて前記シリンダ内付着量MFCおよび前記ポート部付着量MFの残存量を推定し、その推定値を前記シリンダ内付着量MFCおよび前記ポート部付着量MFの初期値として設定する。
第5の発明では、第1、第3、第4のいずれか一つの発明において、シリンダ壁面に付着する壁流燃料が存在しなくなったときに前記過渡補正量を演算する手段が、エンジン負荷、エンジン回転数および温度に基づいてポート部平衡付着量MFHを演算する手段と、エンジン負荷、エンジン回転数および温度に基づいてポート部分量割合KMFを演算する手段と、前記ポート部平衡付着量MFHとその時点でのポート部付着量MFとの差(MFH−MF)を演算する手段と、このポート部付着量差(MFH−MF)と前記ポート部分量割合KMFとに基づいてポート部付着速度VMF(たとえばVMF=(MFH−MF)×KMF)を演算する手段と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記ポート部付着速度VMFを今回噴射前の前記ポート部付着量MFに加算することによりポート部付着量MFを更新する手段と、前記ポート部付着速度VMFを前記過渡補正量KATHOS(たとえばKATHOS=VMF)として演算する手段とからなる。
第7の発明は、始動時かつ回転数の読み込みが可能となったかどうかを判定する手段と、この判定結果より始動時かつ回転数の読み込みが可能となったときこの読み込み可能となった回転数と空気量検出手段により検出される吸入空気量Gaに基づいて基本噴射量TP0を演算する手段と、この基本噴射量TP0に対して平滑化を行う手段と、この平滑化した噴射量をシリンダ空気量相当の燃料噴射量TPとして設定する手段と、始動時かつ回転数の読み込みが可能となったとき前記設定した噴射量の燃料をシリンダまたはシリンダ近傍に供給する手段と、ポート壁面およびシリンダ壁面に付着する壁流燃料に関する過渡補正量KATHOSを演算する手段と、この過渡補正量KATHOSで前記シリンダ空気量相当の燃料噴射量TPを補正する手段とを設け、図24に示すように、シリンダ壁面に付着する壁流燃料が存在するときに前記過渡補正量を演算する手段が、少なくともエンジン温度に基づいてポート部平衡付着量MFHを演算する手段61と、エンジン温度と始動後時間に基づいてポート部分量割合KMFを演算する手段62と、前記ポート部平衡付着量MFHとその時点でのポート部付着量MFとの差(MFH−MF)を演算する手段63と、少なくともエンジン温度に基づいてシリンダ内平衡付着量MFCHを演算する手段64と、エンジン温度と始動後時間に基づいてシリンダ内分量割合KMFCを演算する手段65と、前記シリンダ内平衡付着量MFCHとその時点でのシリンダ内付着量MFCとの差(MFCH−MFC)を演算する手段66と、このシリンダ内付着量差(MFCH−MFC)と前記シリンダ内分量割合KMFCとに基づいてシリンダ内付着速度VMFC(たとえばVMFC=(MFCH−MFC)×KMFC)を演算する手段67と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記シリンダ内付着速度VMFCを今回噴射前の前記シリンダ内付着量MFCに加算することによりシリンダ内付着量MFCを更新する手段68と、前記ポート部付着量差(MFH−MF)、前記ポート部分量割合KMF、前記シリンダ内平衡付着量MFCHおよび前記シリンダ内分量割合KMFCに基づいてポート部付着速度VMF(たとえばVMF=(MFH−MF)×KMF−MFC×KMFC×係数ABYOMA)を演算する手段69と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記ポート部付着速度VMFを今回噴射前の前記ポート部付着量MFに加算することによりポート部付着量MFを更新する手段70と、前記ポート部付着速度VMF、前記シリンダ内付着量MFCおよび前記シリンダ内分量割合KMFCに基づいて過渡補正量KATHOS(たとえばKATHOS=VMF−MFC×KMFC)を演算する手段71とからなる。
第9の発明では、第7または第8の発明において、図23に示すように始動後になったかどうかを判定する手段41と、この判定結果より始動後になったとき、このときの回転数と空気量検出手段により検出される吸入空気量Gaに基づいて基本噴射量TP0を演算する手段42と、この基本噴射量TP0に対して加重平均を行う手段43と、この加重平均した噴射量をシリンダ空気量相当の燃料噴射量TPとして設定する手段44と、始動後になったとき前記設定した噴射量の燃料をシリンダまたはシリンダ近傍に供給する手段45とを設けた。
第1の発明では、ポート壁面に付着する壁流燃料だけなく、シリンダ内壁に付着する壁流燃料をも対象にして始動時燃料モデルを作り、これを理論的に解いて得られた過渡補正量KATHOSの式にしたがって、壁流燃料に関する補正量を求めているので、過渡補正量を精度良く求めることができる。
始動初回の燃料噴射時においてエンジンの状態検出に信憑性が乏しいときは、始動初回のシリンダ内とポート部の各付着速度が実際と大きく異なる場合が考えられるが、第3の発明では、始動初回の噴射時のみ燃料噴射量と水温に基づいて各付着速度を演算するので、始動初回にもシリンダ内とポート部の各付着速度を実際に近づけることができる。
シリンダ内付着量とポート部付着量の初期値を0としてよいのは、前回のエンジン運転時にエンジンの暖機が完了しており(このときシリンダ内壁に付着する壁流燃料が存在しない)、かつ前回のエンジン停止後の放置時間が充分なとき(このときポート壁面に付着する壁流燃料が存在しない)である。したがって、前回のエンジン運転時にエンジンの暖機が完了する前にエンジンを停止したときにもシリンダ内付着量に初期値の0を入れたり、ポート壁面に付着する壁流燃料が存在している状態で再始動するようなときにもポート部付着量に初期値の0を入れたのでは、シリンダ内壁やポート壁面に残存する壁流燃料の分だけ壁流燃料の量と変化の見積もりに誤差が生じてくるのであるが、第4の発明では、シリンダ内壁やポート壁面に壁流燃料が残存していても、今回の始動当初から壁流燃料の量と変化の見積もりに誤差が生じてくることがない。
第7の発明では、ポート壁面に付着する壁流燃料だけなく、シリンダ内壁に付着する壁流燃料をも対象にして始動時燃料モデルを作り、これを理論的に解いて得られた過渡補正量KATHOSの式にしたがって、壁流燃料に関する補正量を求めているので、過渡補正量を精度良く求めることができる。
Ga=ηc×Ve×ρa …(1)
ただし、Ve:行程容積[m3/サイクル]
ρa:空気密度[kg/m3]
の式により求めることができ、これは
TP=K0×Ga …(2)
K0:パルス幅換算のための定数[ms/kg]
の式よりシリンダ空気量相当の燃料噴射パルス幅TP[ms/サイクル]に換算することができる。なお、GaやTPの単位の1サイクル当たりは、1気筒の1回の吸気行程当たりのことである。
TP100=K0×Ve×ρa …(3)
の式が得られる。(3)式のK0、Veは一定値、ρaは温度の関数であるから、TP100は始動時水温TWINTの関数となる。そこで、図3に示したようにTWINTをパラメータとしてTP100のテーブルを予め作成してあるわけである。
TP0=K×Ga/Ne …(4)
ただし、K:定数
の式により基本噴射パルス幅TP0を計算する。
TP0[ms/サイクル]=K0[ms/kg]×Ga[kg/サイクル] /{(Ne[回転/サイクル]/60[sec/min])
×2[サイクル/回転])} …(5)
であり、この(5)式においてK0×60/2=Kとおくことで(4)式が得られるのである。
TP=DUMP×TP0+(1−DUMP)×TP(old) …(6)
ただし、TP(old):TPの前回値
の式によりシリンダ空気量相当の燃料噴射パルス幅TPを更新する。
TP0=K×Ga/Ne …(7)
の式により基本パルス幅TP0を求め、ステップ11では回転数と負荷(たとえばTP)から図5を内容とするマップを検索して加重平均係数FLOADを求める。ステップ12では
TP=FLOAD×TP0+(1−FLOAD)×TP(old)
…(8)
ただし、TP(old):TPの前回値
の式によりシリンダ空気量相当の燃料噴射パルスTPを更新する。ステップ13では次回演算のためTPの値をメモリのTP(old)に移しておく。
TPエラー[%]=100−(TP/TPr)×100 …(9)
ただし、TPr:真のシリンダ空気量から決まるシリンダ空気量相当の燃 料噴射パルス幅
の式で与えられる値である。
TFBYA=(1+Kub)×KSTB …(10)
の式により目標燃空比相当量TFBYAを計算する。
MFCH=MFCHTV×TP×TFBYA …(11)
ただし、FCHTV:シリンダ内付着倍率
の式によりシリンダ内平衡付着量MFCHを計算する。
VMFC=MFCH−(C×Kub+1)×MFC×KMFC…(12)
ただし、C:未燃分のシリンダ内残存率
の式によりシリンダ内付着速度VMFCを計算する。
MFH=MFHTVO×TP×TFBYA …(13)
ただし、MFHTVO:ポート部付着倍率
の式によりポート部平衡付着量MFHを計算する。
VMF=(MFH−MF)×KMF
−(1+Kub)×MFC×KMFC×ABYOMA…(14)
ただし、ABYOMA:係数
の式よりポート部付着速度(1サイクル当たりのポート部付着量のこと)VMFを計算する。
KATHOS=VMF−(1+Kub)×MFC×KMFC
…(15)
の式により過渡補正量KATHOSを計算する。
VMF=(MFH−MF)×KMF …(16)
の式によりポート部付着速度VMFを計算し、この値をステップ42でKATHOSに入れる。
Ti=(TP×TFBYA+KATHOS)
×(α+KBLRC−1)×2+Ts …(17)
ただし、α:空燃比フィードバック補正係数
KBLRC:空燃比学習値
Ts:無効噴射パルス幅
の式により燃料噴射弁に与える同期燃料噴射パルス幅Tiを計算する。
MFC=MFC-1Ref+VMFC …(18)
ただし、MFC-1Ref:1噴射前(1サイクル前)のMFC
の式により更新し、このMFCを次回噴射タイミングでの処理のため、ステップ64においてメモリのMFC-1Refに移しておく。
MF=MF-1Ref+VMF …(19)
ただし、MF-1Ref:1噴射前(1サイクル前)のMF
の式により更新し、このMFを次回噴射タイミングでの処理のため、ステップ66においてメモリのMF-1Refに移しておく。
燃料噴射量:
Gfi(k)=Gfst(k)×Tfa×(1+Kub)+Gftr(k) …1−補1
シリンダ内吸入燃料量:
Gfc(k)=(1−A)×Gfi(k)
+Gwf(k−1)×Δt/τp …1−補2
燃焼寄与燃料量:
Gfbn(k)=Gfc(k)/(1+Kub)
+Gwfc(k−1)×Δt/τc …1−補3
ポート部壁流変化量:
ΔGwf(k)=A×Gfi(k)−Gwf(k−1)×Δt/τp
…1−補4
シリンダ内壁流変化量:
ΔGwfc(k)={C×Kub/(1+Kub)}×Gfc(k)
−Gwfc(k−1)×Δt/τc …1−補5
ただし、Gfst(k):kサイクル目の定常噴射量(理論空燃比時) Gftr(k):kサイクル目の過渡補正量
Gwf(k−1):k−1サイクル目のポート部壁流燃料量
Gwfc(k−1):k−1サイクル目のシリンダ内壁流燃料 量
Tfa:定常時の空燃比補正率
Kub:未燃分補正率
A:低周波分の1サイクル目の応答ゲイン
C:未燃分燃料の筒内残存率
τp:ポート部壁流燃料の時定数
τc:シリンダ内壁流燃料の時定数
Δt:制御周期
の各基本式で表す。
2−補1式に1−補1式、1−補2式、1−補3式を代入して過渡補正量Gftr(k)について整理すると、
Gftr(k)
={(A×τP/Δt)×Gfst(k)×Tfa×(1+Kub)
−Gwf(k−1)}×{1/(1−A)}×Δt/τp
−(1+Kub)×Gwfc(k−1)×{1/(1−A)}
×Δt/τc …2−補2
の式が得られる。
ΔGwf(k)
={A/(1−A)}×Gfst(k−1)×Tfa×(1+Kub)
−{1/(1−A)}×Gwf(k−1)×Δt/τp
−(1+Kub)×Gwfc(k−1)×{A/(1−A)}
×Δt/τc …2−補3
の式が得られる。
ΔGwfc(k)
=C×Kub×Gfst(k)×Tfa
−(C×Kub+1)×Gwfc(k)×Δt/τc …2−補4
の式が得られる。
Gfst(k)→TP(k)、
Tfa×(1+Kub)→TFBYA、
Gfi(n)→Ti(k)、
{C×Kub/(1+Kub)}×(τc/Δt)→MFCHTV、
MFCHTV×TP(k)×TFBYA→MFCH(k)、
Gwfc(k)→MFC(k)、
ΔGwfc(k)→VMFC(k)、
Δt/τc→KMFC
の置き換えを行うと、2−補4式は
VMFC(k)
=MFCH(k)−(C×Kub+1)×MFC(k−1)×KMFC
…3−補1
MFC(k)=MFC(k−1)+VMFC(k) …3−補2
となる。
A×τP/Δt→MFHTVO、
MFHTVO×TP(k)×TFBYA→MFH(k)、
Gwf(k)→MF(k)、
ΔGwf(k)→VMF(k)、
(Δt/τP)/(1−A)→KMF
A/(1−A)→ABYOMA、
1/A→ONEBYA、
の置き換えを行うと、2−補3式は、
VMF(k)
={MFH(k)−MF(k−1)}×KMF
−(1+Kub)×MFC(k−1)×KMFC×ABYOMA
…3−補7
MF(k)=MF(k−1)+VMF(k) …3−補8
となる。
Gftr(k)→KATHOS(k)
の置き換えを行うと、2−補2式は、
KATHOS(k)
={MFH(k)−MF(k−1)}KMF
−(1+Kub)×MFC(k−1)×KMFC×ABYOMA
×ONEBYA
=VMF(k)−(1+Kub)×MFC(k−1)×KMFC
…3−補9
となる。
VMFC(k)
=MFCH(k)−(C×Kub+1)×MFC(k)×KMFC
…(20)
VMF(k)
={MFH(k)−MF(k)}×KMF
−(1+Kub)×MFC(k)×KMFC×ABYOMA
…(21)
となり、MFCのサイクル数が3−補1式、3−補7式と、またMFのサイクル数が3−補7式と異なり、1だけずれているようにも思えるが、上記の(12)、(14)式は演算ルーチン上における式、3−補1式、3−補7式は理論式であるため、両者が矛盾するものではない。
(1)クランキング時に
TIST=TST×KNST×KTST …(22)
ただし、TST:始動時基本噴射パルス幅
KNST:回転数補正係数
KTST:時間補正係数
の式により始動時燃料噴射パルス幅TIST計算し、
(2)イグニッションスイッチがスタート位置からON位置になったとき(始動完了後 )
Ti=(TP+KATHOS)×TFBYA
×(α+KBLRC−1)×2+Ts …(23)
ただし、α:空燃比フィードバック補正係数
KBLRC:空燃比学習値
Ts:無効噴射パルス幅
の式により同期燃料噴射パルス幅Tiを計算するようにした場合のものである。
MFH=MFHTVO×TP …(24)
の式により計算される値であり、実施形態のMFHの計算式である上記の(13)式と相違する(TFBYAをもパラメータとして演算するものでない)。
2a 吸気ポート
3 シリンダ
4 燃料噴射弁
5 クランク角センサ
6 エアフローメータ
11 コントロールユニット
Claims (13)
- 充填効率が100%のときのシリンダ空気量を演算する手段と、
このシリンダ空気量を燃料噴射量単位に換算する手段と、
この換算した値をシリンダ空気量相当の燃料噴射量として設定する手段と、
始動時かつ回転数の読み込みが不可能であるかどうかを判定する手段と、
この判定結果より始動時かつ回転数の読み込みが不可能であるときに前記設定した噴射量の燃料をシリンダまたはシリンダ近傍に供給する手段と、
ポート壁面およびシリンダ壁面に付着する壁流燃料に関する過渡補正量を演算する手段と、
この過渡補正量で前記シリンダ空気量相当の燃料噴射量を補正する手段と
を設け、
シリンダ壁面に付着する壁流燃料が存在するときに前記過渡補正量を演算する手段は、少なくともエンジン温度に基づいてポート部平衡付着量を演算する手段と、エンジン温度と始動後時間に基づいてポート部分量割合を演算する手段と、前記ポート部平衡付着量とその時点でのポート部付着量との差を演算する手段と、少なくともエンジン温度に基づいてシリンダ内平衡付着量を演算する手段と、エンジン温度と始動後時間に基づいてシリンダ内分量割合を演算する手段と、前記シリンダ内平衡付着量とその時点でのシリンダ内付着量との差を演算する手段と、このシリンダ内付着量差と前記シリンダ内分量割合とに基づいてシリンダ内付着速度を演算する手段と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記シリンダ内付着速度を今回噴射前の前記シリンダ内付着量に加算することによりシリンダ内付着量を更新する手段と、前記ポート部付着量差、前記ポート部分量割合、前記シリンダ内平衡付着量および前記シリンダ内分量割合に基づいてポート部付着速度を演算する手段と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記ポート部付着速度を今回噴射前の前記ポート部付着量に加算することによりポート部付着量を更新する手段と、前記ポート部付着速度、前記シリンダ内付着量および前記シリンダ内分量割合に基づいて過渡補正量を演算する手段とからなることを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。 - 前記換算した値は始動時水温に応じた値であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。
- 始動初回の燃料噴射時だけ始動初回の燃料噴射量と始動時水温に基づいて前記シリンダ内付着速度および前記ポート部付着速度を演算することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。
- 前回エンジン停止時の冷却水温に基づいて前記シリンダ内付着量および前記ポート部付着量の残存量を推定し、その推定値を前記シリンダ内付着量および前記ポート部付着量の初期値として設定することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの空燃比制御装置。
- シリンダ壁面に付着する壁流燃料が存在しなくなったときに前記過渡補正量を演算する手段は、エンジン負荷、エンジン回転数および温度に基づいてポート部平衡付着量を演算する手段と、エンジン負荷、エンジン回転数および温度に基づいてポート部分量割合を演算する手段と、前記ポート部平衡付着量とその時点でのポート部付着量との差を演算する手段と、このポート部付着量差と前記ポート部分量割合とに基づいてポート部付着速度を演算する手段と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記ポート部付着速度を今回噴射前の前記ポート部付着量に加算することによりポート部付着量を更新する手段と、前記ポート部付着速度を前記過渡補正量として演算する手段とからなることを特徴とする請求項1、3、4のいずれか一つに記載のエンジンの空燃比制御装置。
- 始動時かつ回転数の読み込みが可能となったかどうかを判定する手段と、
この判定結果より始動時かつ回転数の読み込みが可能となったときこの読み込み可能となった回転数と空気量検出手段により検出される吸入空気量に基づいて基本噴射量を演算する手段と、
この基本噴射量に対して平滑化を行う手段と、
この平滑化した噴射量を第1のシリンダ空気量相当の燃料噴射量として設定する手段と、
始動時かつ回転数の読み込みが可能となったとき前記設定した第1の燃料噴射量の燃料をシリンダまたはシリンダ近傍に供給する手段と、
始動後になったかどうかを判定する手段と、
この判定結果より始動後になったとき、このときの回転数と空気量検出手段により検出される吸入空気量に基づいて基本噴射量を演算する手段と、
この基本噴射量に対して加重平均を行う手段と、
この加重平均した噴射量を第2のシリンダ空気量相当の燃料噴射量として設定する手段と、
始動後になったとき前記設定した第2の燃料噴射量の燃料をシリンダまたはシリンダ近傍に供給する手段と
を設け、
前記加重平均係数はエンジンの負荷と回転数に応じた値である
ことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。 - 始動時かつ回転数の読み込みが可能となったかどうかを判定する手段と、
この判定結果より始動時かつ回転数の読み込みが可能となったときこの読み込み可能となった回転数と空気量検出手段により検出される吸入空気量に基づいて基本噴射量を演算する手段と、
この基本噴射量に対して平滑化を行う手段と、
この平滑化した噴射量をシリンダ空気量相当の燃料噴射量として設定する手段と、
始動時かつ回転数の読み込みが可能となったとき前記設定した噴射量の燃料をシリンダまたはシリンダ近傍に供給する手段と、
ポート壁面およびシリンダ壁面に付着する壁流燃料に関する過渡補正量を演算する手段と、
この過渡補正量で前記シリンダ空気量相当の燃料噴射量を補正する手段と
を設け、
シリンダ壁面に付着する壁流燃料が存在するときに前記過渡補正量を演算する手段は、少なくともエンジン温度に基づいてポート部平衡付着量を演算する手段と、エンジン温度と始動後時間に基づいてポート部分量割合を演算する手段と、前記ポート部平衡付着量とその時点でのポート部付着量との差を演算する手段と、少なくともエンジン温度に基づいてシリンダ内平衡付着量を演算する手段と、エンジン温度と始動後時間に基づいてシリンダ内分量割合を演算する手段と、前記シリンダ内平衡付着量とその時点でのシリンダ内付着量との差を演算する手段と、このシリンダ内付着量差と前記シリンダ内分量割合とに基づいてシリンダ内付着速度を演算する手段と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記シリンダ内付着速度を今回噴射前の前記シリンダ内付着量に加算することによりシリンダ内付着量を更新する手段と、前記ポート部付着量差、前記ポート部分量割合、前記シリンダ内平衡付着量および前記シリンダ内分量割合に基づいてポート部付着速度を演算する手段と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記ポート部付着速度を今回噴射前の前記ポート部付着量に加算することによりポート部付着量を更新する手段と、前記ポート部付着速度、前記シリンダ内付着量および前記シリンダ内分量割合に基づいて過渡補正量を演算する手段とからなることを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。 - 前記平滑化係数をエンジン安定性から決まるシリンダ空気量相当の燃料噴射量の要求変動率から決定することを特徴とする請求項6または7に記載のエンジンの空燃比制御装置。
- 始動後になったかどうかを判定する手段と、
この判定結果より始動後になったとき、このときの回転数と空気量検出手段により検出される吸入空気量に基づいて基本噴射量を演算する手段と、
この基本噴射量に対して加重平均を行う手段と、
この加重平均した噴射量をシリンダ空気量相当の燃料噴射量として設定する手段と、
始動後になったとき前記設定した噴射量の燃料をシリンダまたはシリンダ近傍に供給する手段と
を設けたことを特徴とする請求項6から8までのいずれか一つに記載のエンジンの空燃比制御装置。 - 始動初回の燃料噴射時だけ始動初回の燃料噴射量と始動時水温に基づいて前記シリンダ内付着速度および前記ポート部付着速度を演算することを特徴とする請求項7に記載のエンジンの空燃比制御装置。
- 前回エンジン停止時の冷却水温に基づいて前記シリンダ内付着量および前記ポート部付着量の残存量を推定し、その推定値を前記シリンダ内付着量および前記ポート部付着量の初期値として設定することを特徴とする請求項7に記載のエンジンの空燃比制御装置。
- シリンダ壁面に付着する壁流燃料が存在しなくなったときに前記過渡補正量を演算する手段は、エンジン負荷、エンジン回転数および温度に基づいてポート部平衡付着量を演算する手段と、エンジン負荷、エンジン回転数および温度に基づいてポート部分量割合を演算する手段と、前記ポート部平衡付着量とその時点でのポート部付着量との差を演算する手段と、このポート部付着量差と前記ポート部分量割合とに基づいてポート部付着速度を演算する手段と、燃料噴射に同期して今回噴射時の前記ポート部付着速度を今回噴射前の前記ポート部付着量に加算することによりポート部付着量を更新する手段と、前記ポート部付着速度を前記過渡補正量として演算する手段とからなることを特徴とする請求項7から11までのいずれか一つに記載のエンジンの空燃比制御装置。
- 未燃分補正率で前記シリンダ空気量相当の燃料噴射量を増量補正することを特徴とする請求項1から12までのいずれか一つに記載のエンジンの空燃比制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005118353A JP4107305B2 (ja) | 2005-04-15 | 2005-04-15 | エンジンの空燃比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005118353A JP4107305B2 (ja) | 2005-04-15 | 2005-04-15 | エンジンの空燃比制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19564997A Division JP3758321B2 (ja) | 1997-07-22 | 1997-07-22 | エンジンの空燃比制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005214214A JP2005214214A (ja) | 2005-08-11 |
JP4107305B2 true JP4107305B2 (ja) | 2008-06-25 |
Family
ID=34909853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005118353A Expired - Fee Related JP4107305B2 (ja) | 2005-04-15 | 2005-04-15 | エンジンの空燃比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4107305B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4728131B2 (ja) * | 2006-01-30 | 2011-07-20 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
JP4654983B2 (ja) * | 2006-06-07 | 2011-03-23 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の燃料噴射制御装置、及び方法 |
JP6657792B2 (ja) * | 2015-10-30 | 2020-03-04 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンの制御装置 |
JP2019152200A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 株式会社Soken | エンジンシステム |
-
2005
- 2005-04-15 JP JP2005118353A patent/JP4107305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005214214A (ja) | 2005-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4144272B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 | |
JP2009115012A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP4321307B2 (ja) | エンジンのスロットル開口面積推定方法、この推定方法を用いたエンジンの加速検出方法及び加速検出装置並びにエンジンの燃料噴射制御方法及び燃料噴射制御装置 | |
JP4174821B2 (ja) | 車両用制御装置 | |
JP4107305B2 (ja) | エンジンの空燃比制御装置 | |
JPH02286851A (ja) | エンジンの燃料噴射制御装置 | |
JP4280931B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JPH04159432A (ja) | 電子制御燃料噴射装置 | |
JP6389791B2 (ja) | エンジンの燃料噴射量制御装置 | |
JPH08312413A (ja) | エンジンの空燃比制御装置 | |
JPH0533697A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JP2882247B2 (ja) | エンジンの燃料噴射制御装置 | |
JP3758321B2 (ja) | エンジンの空燃比制御装置 | |
JP2927074B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2000282948A (ja) | 内燃機関の燃料性状判定装置 | |
JP3879603B2 (ja) | エンジンの空燃比制御装置 | |
JPH0742875B2 (ja) | エンジンの空燃比制御装置 | |
CN112012839A (zh) | 用于带外部混合物形成的内燃机动态气体分压校正的方法 | |
JP4161772B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3687128B2 (ja) | エンジンの空燃比制御装置 | |
JP4449603B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH01305142A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH10110645A (ja) | エンジンの空燃比制御装置 | |
JP4361702B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2002089338A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070625 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070703 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080311 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080324 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |