JP4106959B2 - モータ駆動装置およびモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルームエアコンや給湯器等家電機器に用いられるファン駆動用モータに関し、特に商用交流電源電圧を平滑整流した直流高電圧を電力源とし、可変速制御を可能としたインバータを内蔵したモータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特に商用交流電源電圧を平滑整流した直流高電圧を電力源としたモータ駆動装置もしくはモータ駆動装置を内蔵したモータは、特開平4−67759号公報号に開示されたものが知られており、図23および図25(特開平4−67759号公報号からの引用)を用いて説明する。
【0003】
図23に、従来のモータの駆動装置の一例の構造を示しており、スイッチ素子であるIGBTQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6を主な構成要素とするインバータ部と図示しないモータのロータの回転子を検出するホール素子センサ101A、101B、101Cの出力信号および速度指令信号が供給されてPWM信号を形成するPWM信号形成回路102を含む周辺回路とが一体化したモノリシックICで構成されて、前記周辺回路の作用により、前記IGBTQ1〜Q6がスイッチ制御されて、商用交流電圧を整流・平滑して得られる高圧直流電圧からモータのステータ103のモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する作用を有する。
【0004】
図25は、従来の前記モノリシックICで構成したモータ駆動装置を内蔵したモータの構造を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような、従来のモノリシックICを用いたモータの駆動装置においては、インバータ部の主要構成要素すなわちスイッチ素子であるIGBTQ1〜Q6と周辺回路を一体化したモノリシックICで構成したことが特徴で、モータ駆動装置の小型化に貢献できる反面、モノリシックIC自体が発熱源となってしまう。
【0006】
さらに、モノリシックICを製造するための半導体プロセスには特別の工夫が必要になる。すなわち、IGBTQ1〜Q6等、ICの高電圧が印加される構成要素には、誘電体分離という図24(特開平4−67759号公報号からの引用)に示す構成を有するプロセスが必要となる。
【0007】
図24は、従来のモータの駆動装置であるICのIGBTの構成を示すもので、誘電体であるSiO2で、IGBT素子を他の素子から電気的に絶縁している。
【0008】
このSiO2による誘電体分離を行うために、従来のモータ駆動装置であるモノリシックICの製造工数は、一般のPN接合プロセスに比べ、SiO2形成のための工程が余分に加わることにより、格段に大きくなる。
【0009】
一般的なPN接合プロセスの半導体の製作に要するリードタイムが、2〜3ヵ月なのに対し、誘電体プロセス半導体(IC)では、4〜5ヵ月を要し、供給面で大きな障害となっている。また、工程数が多いことから歩留まりも比較的悪く、信頼性面でも不安があり、ICの価格も高価になりがちであった。
【0010】
また、IGBTを制御するための周辺回路部のプロセスの微細化に限界があり、正弦波PWM等を具現化するLOGICのモノリシックIC化が困難で、モータの低騒音駆動に課題があった。
【0011】
本発明は、半導体部品の発熱を抑制した信頼性の高い、かつ高効率のモータ駆動装置およびモータを提供すること、そして、前記事項を、生産リードタイムが長く、かつ高価格の誘電体分離プロセスのモノリシックICを用いることなく、一般的に存するPN接合プロセスで製造される半導体部品を用い、使用部品の供給面で不安がなく、さらに、低騒音で、低価格のモータ駆動装置を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、ワンチップインバータを、高耐圧PN接合プロセスで作られるNチャンネルMOSFET6チップからなるMOSFETアレイに置換し、互いを高耐圧PN接合プロセスゲートドライバICを介して接続したもので、前記MOSFETアレイのNチャンネルMOSFET6素子は、3素子が、ドレインが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、残り3素子は、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続されて、互いのソースとドレインは共通にモータ駆動巻線の各相端子に接続され、前記プリドライブICから出力されるPWM信号は、前記ゲートドライバICにて、電圧、電流を増幅されて、前記NチャンネルMOSFET6素子の各ゲートに入力されて、前記NチャンネルMOSFET6素子がスイッチ制御されることにより、モータ駆動巻線へ電力供給するよう構成したものである。
【0013】
これにより、モータ駆動装置の損失による発熱を低下させ、入手可能なPN接合プロセスで製造される半導体部品を用い、使用部品の供給面で不安がなく、さらに低価格で低騒音駆動のモータ駆動装置を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、ブラシレスモータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、モータ駆動装置の出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するインバータとから成されたモータ駆動装置において、前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記インバータを、高耐圧PN接合プロセスで作られるNチャンネルMOSFET6チップからなるMOSFETアレイとし、前記プリドライブICと前記MOSFETアレイとを互いに高耐圧PN接合ゲートドライバICを介して接続した構成であり、前記MOSFETアレイのNチャンネルMOSFET6素子は、3素子が、ドレインが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、残り3素子は、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続されて、互いのソースとドレインは共通にモータ駆動巻線の各相端子に接続され、前記プリドライブICから出力されるPWM信号は、前記ゲートドライバICにて、電圧、電流を増幅されて、前記NチャンネルMOSFET6素子の各ゲートに入力されて、前記NチャンネルMOSFET6素子がスイッチ制御されることにより、モータ駆動巻線へ電力供給するモータ駆動装置であり、複数の一般的なPN接合プロセスで製造される半導体部品を用いて、モータ駆動装置を構成することができるという作用を有する。
【0015】
請求項2記載の発明は、ブラシレスモータの回転を検出するセンサと、低耐圧PN接合プロセスで作られ、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されて正弦波電圧PWM信号を形成する回路を含む周辺回路をモノリシック化したプリドライブICと、商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するインバータとから構成されたモータ駆動装置において、前記インバータを、高耐圧PN接合プロセスで作られるNチャンネルMOSFET6チップからなるMOSFETアレイとし、前記プリドライブICの出力と前記MOSFETのゲートとを、高耐圧PN接合ゲートドライバICを介して接続したもので、前記MOSFETアレイのNチャンネルMOSFET6素子は、3素子が、ドレインが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、残り3素子は、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続されて、互いのソースとドレインは共通にモータ駆動巻線の各相端子に接続され、前記プリドライブICから出力される正弦波電圧PWM信号は、前記ゲートドライバICにて、電圧、電流を増幅されて、前記NチャンネルMOSFET6素子の各ゲートに入力されて、前記NチャンネルMOSFET6素子がスイッチ制御されることにより、モータ駆動巻線へ正弦波電圧を供給する構成のモータ駆動装置であり、複数の一般的なPN接合プロセスで製造される半導体部品を用いて、モータを低騒音駆動するモータ駆動装置を構成することができるという作用を有する。
【0016】
請求項3記載の発明は、前記周辺回路の低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICに、位相進み手段を内蔵し、モータに設けた進角指令入力端子の入力電圧を、前記位相進み手段へ伝達して、前記正弦波電圧の位相を進めることを可能とした構成の請求項2記載のモータ駆動装置であり、電流の位相遅れを補償する作用を有する。
【0017】
請求項4記載の発明は、モータに設けた進角指令入力端子を廃し、代わってモータ内の回路基板上に固定進角指令発生手段を設け、前記固定進角指令発生手段は、基準電源電圧とGND間に設けた第1および第2の抵抗で分圧された電圧を前記プリドライブICの位相進み手段へ伝達するよう構成した請求項3記載のモータ駆動装置であり、モータに進角指令信号を外部から入力しなくても、電流の位相遅れを補償する作用を有する。
【0018】
請求項5記載の発明は、MOSFETアレイの6素子の各MOSFETは、ゲート−ソース間にコンデンサを設けると共に、ゲートドライバICの出力端子と前記MOSFETの各ゲート間とを抵抗で接続したモータ駆動装置において、前記MOSFETの6素子中、3素子が、ドレインが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続される3素子の各ゲートに接続される抵抗の抵抗値を大きくして、残りのソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続される3素子の、ゲート−ソース間にコンデンサを不要とした構成の請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のモータ駆動装置であり、部品数を削減できる作用を有する。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のモータ駆動装置を内蔵したモータであり、モータの低損失、低騒音、低価格が図れると言う作用を有する。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項6モータにおいて、前記モータの回転子は、シャフトに剛体であるヨークとリング状マグネットを設けて、前記ヨークとリング状マグネット間の空隙を弾性体のゴムで充填した構成を有することを特徴とするモータであり、モータおよびモータ使用機器の一層の低騒音化が図れるという作用を有する。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載のモータにおいて、速度指令信号がPWM DUTY比0%を意味する場合に、MOSFETアレイの6素子中、ドレインが共通に高圧直流電源の正側出力に接続される3素子がOFFし、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続される3素子全てがONする場合に、外力により回転子が強制的に回転させられてモータ巻線に発生する循環電流が、一定値以下となるようなインピーダンスを有することを特徴とするモータであり、モータ駆動装置のMOSFETの破壊を防ぐことができるという作用を有する。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項から請求項8のいずれか一項に記載のモータを送風ファン用に供したエアコンディショナーであり、前記エアコンディショナーの音、振動の低減を図ることができる作用を有する。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項8記載のモー駆動装置内蔵したモータを送風ファン用に供したエアコンディショナーにおいて、モータへ供給する速度指令信号が、PWM DUTY比0%を意味する状態の発生時間を所定の値以下に制限することで、モータのMOSFETの過熱を抑制することを特徴とす請求項9記載のアコンディショナーであり、ファンモータ内のMOSFETの過熱による破壊を防ぐことができるという作用を有する。
【0024】
請求項11記載の発明は、請求項9または10記載のエアコンディショナーにおいて、モータからの回生電力が発生して、前記モータへの電源電圧が上昇する場合に、前記エアコンディショナーに過電圧保護手段を設け、前記電源電圧が、予め定めた一定値を超えると、前記エアコンディショナーは直ちにモータの運転を停止することを特徴とするエアコンディショナーであり、モータ内のMOSFETに過電圧が印加されることを防ぐ作用を有する。
【0025】
請求項12記載の発明は、請求項から請求項8のいずれか一項に記載のモータを送風ファン用に供した給湯器であり、前記給湯器の音、振動の低減を図ることができる作用を有する。
【0026】
請求項13記載の発明は、請求項から請求項8のいずれか一項に記載のモータを送風ファン用に供した空気清浄機であり、前記空気清浄機の音、振動の低減を図ることができる作用を有する。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の具体例について図面を用いて説明する。
【0028】
(実施例1)
図1は、本発明の請求項1記載のモータ駆動装置の一実施例を示し、図1において、モータ駆動装置1は、高圧直流電源4の出力電圧から、モータ7への電力供給を行って、モータ7の回転速度を所望の速度にする作用を行うもので、プリドライブIC5を含む周辺回路3と、MOSFETアレイ12と、前記プリドライブIC5の出力信号は、ゲートドライバIC9にて、電力増幅して、前記MOSFETアレイ12に内蔵された各MOSFETのゲートへ伝達される構成を有している。
【0029】
次に、図1の構成図に示すモータ駆動装置1の動作を、図2の動作図を用い以下説明する。
【0030】
図1においてモータ7のロータ11の磁極位置に従って、センサH1、H2、H3からプリドライブIC5の入力端子HU,HV,HWへ図2(a)に示す信号が入力される。前記プリドライブIC5のUH,VH,WH、UL,VL,WLにはHU,HV,HW入力信号のゼロクロスのタイミングで、HighまたはLowレベル信号が出力される。前記UH,VH,WHおよびUL,VL,WLの出力信号は、ゲートドライバIC9を介してMOSFETアレイ12の構成要素であるNチャンネルMOSFETQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6の各ゲートへ伝達される。前記UH,VH,WHおよびUL,VL,WLは、Highの時、Highレベル信号が伝達されるQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6の何れかがONし、Lowが伝達されている時はOFFである。これにより、高圧直流電圧源の出力電圧がMOSFETアレイ12を介して、モータ駆動巻線L1,L2,L3に入力される。モータ駆動巻線L1,L2,L3のインピーダンスに従って電流が流れ、モータ7のロータ11にトルクが発生して、前記ロータ11は回転する。
【0031】
前記高圧直流電源4は、商用電源AC200Vを、ブリッジダイオードと突入防止抵抗16で接続された電解コンデンサで整流・平滑された直流電圧DC280Vを発生させる。
【0032】
前記UH,VH,WHの出力信号は、PWM信号であり、プリドライブIC5のvsp端子に入力されるアナログ電圧値に従ったDUTY比を有する。図2(b)は、UHがHighレベルのときの図2(a)中AのUH,ULの拡大図である。コントロール電圧源であるVSPがプリドライブIC5のVSP端子に入力される。入力された電圧は、PWM形成部へ伝達される。PWM形成部にて、三角波と比較されてDUTY比が決定される。このDUTY比でMOSFETアレイ12のQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のON期間が定まる。即ちVSPの電圧値に従ってMOSFETアレイ12のQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のON期間が可変されてモータ7に発生するトルクが制御され、モータ7が所望の回転数に設定される。
【0033】
PWMは上下交互PWMであり、UHからPWM信号が出力される際には、ULは、UHに対し互いにHigh、Lowの位相が反転したPWM信号が出力される。VSPが、1.23V未満の場合には、UH,VH,WH,UL,VL,WLともLowレベルで、MOSFETアレイのQ1〜Q6はすべてOFF、1.23〜2.1Vまでは、DUTY比0%状態で、UH,VH,WHがLow、UL,VL,WLがHighになる。
【0034】
図3は、(a)がプリドライブIC5の半導体の構成例を、(b)がMOSFETアレイのNチャンネルMOSFETチップの構成を示す。MOSFETアレイ12には、高圧直流電源4の出力電圧DC280Vが直接接続されるため、半導体自体の耐圧は500V以上必要であるが、Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6の各素子は別々のチップで構成されるため、従来例の誘電体分離のような特別の複雑な構成は必要でなく、図3()に示すように、一般的なPN接合プロセスで製造される。プリドライブIC5は、複数の素子が1チップIC上に集積されたモノリシックICであるが、印加電圧は、制御電源VCC(DC15V)が入力されるのみであるので、半導体自体の耐圧は18V以上でよく、従って、従来例の誘電体分離のような特別の構造は不要で、図3(a)に示すPN接合プロセスで製造可能である。
【0035】
図4(a)は、スイッチ素子電流とON電圧特性(I−Von)、図4(b)は、スイッチ素子電流と損失特性(I−Pd)を、従来のモータ駆動装置の1チップインバータのIGBTと本発明のMOSFETでの比較例である。図4より、ON電圧の小さなMOSFETを使用した本発明のモータ駆動装置が、従来のモータ駆動装置に比べ低損失であり、MOSFETの発熱が低いことは明らかである。
【0036】
(実施例2)
図5は、本発明の請求項2記載のモータ駆動装置の一実施例を示し、図5において、モータ駆動装置1は、プリドライブIC5に3相正弦波LOGICを内蔵している以外は、図1のモータ駆動装置と構成は同一である。
【0037】
図6は、図5のモータ駆動装置の動作例を示すものである。
【0038】
次に、図5の構成図に示すモータ駆動装置1の動作を、図6の動作図を用い以下説明する。
【0039】
図5より、モータ7のロータ11の磁極位置に従って、センサH1、H2、H3からプリドライブIC5の入力端子HU,HV,HWへ図5に示す信号が入力される。
【0040】
前記プリドライブIC5は、HU端子入力信号の立下りゼロクロスから次の立下りゼロクロスの時間即ち、時刻t=t0〜t1までの時間T1を内部の図示しないカウンタにて取り込み、取り込んだ時間T1に基づいてPWM信号を時刻t=t1からUH,UL,VH,VL,WH,WLに出力する。PWM DUTY比は、出力端子MU,MV,MWの出力信号の平均電圧が尻状波形になるよう、時間変化する。前記尻状電圧がモータ駆動巻線に印加されることにより、モータ駆動巻線端子間電圧は、正弦波カーブとなるので、前記モータ駆動巻線電流Iu,Iv,Iwは、正弦波電流になる。
【0041】
モータが正弦波駆動されることにより、モータに発生する音・振動が極めて低くなることは言うまでも無い。
【0042】
(実施例3)
図7は、本発明の請求項3記載のモータ駆動装置の一実施例を示し、図7において、モータ駆動装置1は、プリドライブIC5に位相進み手段13を内蔵し、モータ駆動手段1に進角指令入力端子(TO)を設けている以外は、図5のモータ駆動装置と構成は同一である。
【0043】
図8(a)、(b)は、図7のモータ駆動装置の動作例を示すものである。
【0044】
次に、図7の構成図に示すモータ駆動装置1の動作を、図8の動作図を用い以下説明する。
【0045】
図7より、モータ7のロータ11の磁極位置に従って、センサH1、H2、H3からプリドライブIC5の入力端子HU,HV,HWへ図8(a)に示す信号が入力されて、モータ駆動端子巻線に尻状電圧が印加されることにより、モータ駆動巻線に正弦波電流が発生するのは、実施例2で既に説明した通りであるが、電流が大きい場合や、モータ駆動巻線のインダクタンスが大きい場合には、図8(a)に示すように、モータ駆動巻線に発生する正弦波状の誘起電圧Euに対し、巻線電流Iuの位相がθd遅れてしまう。これは、インダクタンス負荷に交流電圧を印加すると電流が遅れ位相になるという一般的によく知られている現象である。
【0046】
ブラシレスモータは、誘起電圧と電流位相が一致していることが最も効率のよい運転状態であり、図8(a)のように電流Iuが遅れ位相になると効率が悪化する。
【0047】
そこで、プリドライブIC5に内蔵した位相進み手段13は、TO端子に入力されるアナログ電圧値に比例して、モータ駆動端子巻線に印加される尻状電圧の位相を進める作用を行うものである。
【0048】
従って、モータ駆動装置1に設けた進角指令端子TOへの入力電圧レベルを可変することにより、図8(b)に示すように誘起電圧Euと巻線電流Iuとを一致させて、モータを効率よく運転することが可能となる。
【0049】
(実施例4)
図9は、本発明の請求項4記載のモータ駆動装置の一実施例を示し、図9において、モータ駆動装置1は、進角指令入力端子(TO)を廃し、代わって固定進角発生手段14を設け、前記固定進角発生手段14は、一端がIC5の5Vレギュレータ出力端子(REG)から得られる基準電圧源に接続され、他方は第2の抵抗の一方と接続されるとともに前記固定進角発生手段14の出力端子を成して、プリドライブIC5に内蔵される位相進み手段13に入力され、第2の抵抗の他方は接地される以外は、図7のモータ駆動装置と構成は同一である。
【0050】
図9より、第1の抵抗および第2の抵抗の分圧比から得られる固定進角指令信号を、予め、モータの定格負荷点で誘起電圧と巻線電流の位相が一致するような尻状印加電圧の進み位相に設定することで、モータ外部に進角指令信号発生源を不要とすることができる。
【0051】
(実施例5)
図10(a)、(b)は、本発明の請求項4記載のモータ駆動装置の一実施例を示し、図10(a)、(b)において、モータ駆動装置1のゲートドライバIC9とMOSFETQ1、Q4の詳細接続を示すものであり、図11(a),(b)はその動作を示す図である。
【0052】
図10(a)および図11(a)より、ゲートドライバIC9から抵抗RG1を介して、MOSFETQ1のゲート(G)にゲート信号VG1が伝達される。前記RG1により、VG1はLowからHighにΔt1の比較的短い時間で切り替わる。VG1のLowからHighへの切り替わりに従って巻線端子MUの電圧もQ1のONにより上昇する。このとき、OFFしているQ4のゲートにはVG4=vg4p1なる尖塔電圧が発生する。これは、MU端子電圧の増大により、Q4の素子自体に存在する接合容量Cdsを介してゲート容量Cgsへ充電されることにより発生する電圧である。
【0053】
この尖塔電圧vg4p1が、MOSFETQ4のスレッシュホールド電圧Vthを超えると、Q1のONと同時にQ4が誤ONして、MOSFETQ1,Q4が同時導通して高圧直流電源4の出力短絡となって、MOSFETが破壊する可能性がある。その尖塔電圧値を抑えるためには、Q4のCgs容量値の5〜10倍のコンデンサを図10(a)中のCG4に示すように設けることが一般的に行われていた。
【0054】
しかしながら、CG4追加により使用部品数が増えてコストUPになるだけでなく、モータ駆動装置1には、MOSFETQ4ソース端子と、CG4の負側接続端子間には浮遊インダクタンスが存在しており、Q4がONすると、前記浮遊インダクタンスによりCG4を介してQ4のゲート電圧が変動して誤動作を発生させる可能性があるという新たな課題も発生する。
【0055】
そこで、前記抵抗RG1の抵抗値を大きくすることで、VG1のLowからHighへの増大時間をΔt2>Δt1とすることで、MU端子電圧の増大時間を長くして、VG4の尖塔電圧vg4p2を、MOSFETのVth未満に抑えて、Q4の誤導通を防いだ。
【0056】
これにより、図1(b)に示すように、Q4のゲート−ソース間に外付けコンデンサを設ける必要は無くなった。また、コンデンサCG4が無いので浮遊インダクタンスの影響を受けることもないことは、いうまでもない。
【0057】
(実施例6)
図12の断面図に示すモータ7は、MOSFETアレイ12、プリドライブIC5、ゲートドライバIC9を主要構成要素とするモータの駆動装置1をプリント基板上に構成したモータ駆動回路基板20をモータ内に内蔵して、モータを駆動制御可能とする作用を有するもので、29,30のインシュレータA,Bで絶縁されたステータコア32に巻線28を施したものを不飽和ポリエステル樹脂でケース状に成形したステータモールド組立23に、シャフト22に、25の軸受け、ヨーク26、マグネット27を設けたロータ11と、モータ駆動回路基板20を収め、その上面に絶縁板を配して、ブラケット24で蓋をし、前記モータ駆動回路基板20のMOSFETアレイ12は、前記絶縁板36の窓部分のブラケット24との空隙を、放熱シリコン35で充填し、前記モータ駆動基板20には、図示しないリード線が半田付け固定されてモータ7外へ引き出される。
【0058】
次に、図12に示すモータ7の動作について説明する。
【0059】
図12において、前記モータ駆動回路基板20には、図示しない高圧直流電圧VDC=280Vと、制御電源VCC=15Vが入力され、指令電圧であるVSPが入力されることで、ロータ11のマグネット27の磁極配置をセンサ33で検出し、前記センサの出力信号に基づきプリドライブIC5がゲートドライバIC9を介してMOSFET12を通電制御することは、図2等の動作図に示すとおりであるので、動作の詳細説明は省く。
【0060】
(実施例7)
図13(a)、(b)は、本発明の請求項7記載のモータに使用するロータ11の構造を示す断面図で、図14(a)、(b)は、前記ロータの特性を示す共振周波数応答特性図である。
【0061】
図13より、(b)の本発明のモータに使用するロータ11は、(a)の現行の従来例であるロータに対し、剛体であるシャフト22に設けたヨーク26と、マグネット27間の空隙を弾性体であるゴム6で充填した構造を有している。
【0062】
この構造により、例えばシャフトに送風用ファンを設けた場合には、図14の(a)、(b)に示すように、ゴム6を有せずヨーク26で直接マグネット27を接合する場合(a)図に比べ、200Hz以上の周波数において、振動レベルを−10dB低減できる作用を得ることができる。
【0063】
(実施例8)
図15、および図16(a)、(b)は本発明の請求項8記載のモータの作用を示す動作図である。
【0064】
図15より、モータ7の図示しないシャフトが外力で回転させられた場合、モータ駆動巻線L1,L2,L3には、誘起電圧Eu,Ev,Ewが発生する。このとき、速度指令信号VSPが、VSP=1.23〜2.1Vにあるとき、実施例1で既に説明した通り、Q1,Q2,Q3がOFF、Q4,Q5,Q6がON状態になる。これにより、誘起電圧をモータ駆動巻線のインピーダンスで除した値の、図16(a)に示す通り、モータ駆動巻線には、Iu,Iv,Iwの循環電流が発生する。例えば図16(a)中の時刻t1では、モータ駆動装置1からモータ駆動巻線L1へipなる電流が、Q4のソースからドレインと通じ流れ、モータ駆動巻線L2、L3からはモータ駆動装置1へ向けてそれぞれ0.5ipなる電流が、Q5,Q6のドレインからソースへと流れる。
【0065】
外力によるモータの回転で回転数が増大すると誘起電圧が増大し、それに従って循環電流も増大する。循環電流がMOSFETの最大定格Iomaxを超えると、前記MOSFETが破壊する可能性がある。
【0066】
そこで、図16(b)に示すように、モータ駆動巻線のインピーダンスZ=R+jωLを大きくすることで、循環電流のピーク値ipが、MOSFETの最大定格Iomaxを超えなくし、MOSFETの破壊を防ぐことができる。
【0067】
(実施例9)
図17(a)に示すルームエアコン室内機42、室外機43は、請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のモータを送風用に供したルームエアコンであって、所望の風量の冷風、温風を効率よく、静かに発生させる作用を有し、前記室内機42には、モータ7のシャフト22にクロスフローファン46が設けられ、前記室内機43には、プロペラファン47をシャフトに設けたモータを、それぞれ内部に固定した構造を有する。
【0068】
図18は、本発明の請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のモータを送風用に供した場合のルームエアコン室外機から発生する騒音レベルを示す図であり、従来品である現行矩形波方式に比べ、図示しない、モータとエアコン室外機43との取付部およびモータシャフト22とプロペラファン47とのボス部にゴム等の防振構造を省いた状態で、回転数360r/minの共振点にて、−11dBの静音化を果たしていることを示している。
【0069】
(実施例10)
図17(a)のルームエアコン室内機42、室外機43において、請求項8記載のモータを送風用に供したルームエアコンであって、室外機43の制御器Bの速度指令信号VSPが、PWM DUTY0%を意味する時間、例えば図2(b)のΔtを所定の値以下にすることで、風によりプロペラファン47が回転状態にあっても、図16の循環電流がMOSFETに流れることで発生する前記MOSFETの温度上昇を制限して、MOSFETの過熱を防ぐルームエアコンを提供する。
【0070】
(実施例11)
図19は、過電圧保護手段8を、図17(a)の室外機43の制御器Bに設けた回路図である。
【0071】
図17(a)の室外機43の室外機ヒンジ付きモータ55が運転中に、プロペラファンへモータ運転時の回転方向に対し、モータを軽負荷にする順風の風が生じ、モータ駆動装置1が、モータ駆動巻線へ印加する電圧より誘起電圧の方が大きくなると、図20の図中の矢印方向に、モータから高圧直流電源4に充電電流iが生じ、前記高圧直流電源4の電圧が増大する。このモータからの充電による電圧上昇は、回生電力という名称で一般に知られており、回生電力による高圧直流電源4の電圧が過大に増大するとモータ駆動装置1のMOSFETが耐圧破壊する危険性がある。
【0072】
そこで、図19の過電圧保護手段8は、前記高圧直流電源4の電圧が所定の値を超えると、速度指令信号Vspの値を図2(b)の1.23V以下に低下させるよう作用する。
【0073】
前記速度指令信号Vspの値が1.23V以下になると、モータ7は運転停止、即ちMOSFETQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6は全てOFFとなり、上述の充電電流iはゼロとなり、前記高圧直流電源4の電圧の増加が停止して、MOSFETの耐圧破壊を防ぐことができる。
【0074】
(実施例12)
図21(a)に示す給湯機56は、燃焼に供する空気を送風する請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のモータを搭載したもので、所望の風量を効率よく静かに発生させる作用を有し、前記給湯機56には、給湯用モータ66のシャフトにケーシング67で囲われたシロッコファン68が設けられ、前記ケーシング67の吹き出し口76が、気化器63に取り付けられる構造を有している。
【0075】
(実施例13)
図22(a)、(b)に示す空気清浄機70は、前記空気清浄機70の設置空間内の空気中の粉塵もしくは臭い成分の微粒子を効率よく静かに空気から除去する作用を有し、前記空気清浄機70には、シロッコファン68をシャフトに設けた請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のモータを内部に取り付ける構造を有している。
【0076】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、1チップインバータの代わりに個別素子で構成されるMOSFETアレイを用いることで、低損失で信頼性の高いモータ駆動装置を提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0077】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、モータを低騒音駆動できるモータ駆動装置を提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0078】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2の効果に加え、外部からの進角指令により電流位相遅れを補償してモータ駆動効率の高いモータ駆動装置を提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0079】
請求項4記載の発明によれば、請求項1または2の効果に加え、固定進角指令発生手段により外部からの進角指令を用いずに電流位相遅れを補償してモータ駆動効率の高いモータ駆動装置を提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0080】
請求項5記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の効果に加えMOSFET3素子のゲート−ソース間コンデンサを不要にするモータ駆動装置を提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0081】
請求項6記載の発明によれば、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の効果を有するモータを提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0082】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の効果に加え一層の低振動、低騒音のモータを提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0083】
請求項8記載に発明によれば、請求項6または7記載の効果に加え、速度指令信号がPWM DUTY比0%を意味する場合に、外力によりモータが強制的に回転させられても、モータに発生する循環電流の値を所定の値以下にしてMOSFETの破壊を防ぐモータを提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0084】
請求項9記載の発明によれば、請求項から請求項8のいずれか一項に記載の効果を有するエアコンディショナーを提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0085】
請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の効果に加え、速度指令信号がPWM DUTY比0%を意味する場合に、外力によりモータが強制的に回転させられても、モータに発生する循環電流によるMOSFETの過熱を防ぐエアコンディショナーを提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0086】
請求項11記載の発明によれば、請求項9または10記載の効果に加え、モータ運転中に順風が吹いて、モータからエアコンディショナーの高圧直流電源へ充電電流が生じても、前記高圧電源の増大を一定値以下としてMOSFETの耐圧を超えることがないエアコンディショナーを提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0087】
請求項12記載に発明によれば、請求項から請求項8のいずれか一項に記載の効果を有する給湯器を提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【0088】
請求項13記載に発明によれば、請求項から請求項8のいずれか一項に記載の効果を有する空気清浄機を提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1によるモータの駆動装置を示す構成図
【図2】 (a)、(b)は、本発明の実施例1によるモータの駆動装置の動作を示す動作図
【図3】 (a)、(b)は、本発明の実施例1によるモータの駆動装置の主要構成要素であるプリドライブIC、MOSFETアレイのMOSFETチップQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6の構造を示す構造図
【図4】 (a)、(b)は、本発明の実施例1によるモータの駆動装置の主要構成要素であるMOSFETアレイのMOSFETチップのON電圧および損失を示す特性図
【図5】 本発明の実施例2によるモータの駆動装置を示す構成図
【図6】 本発明の実施例2によるモータの駆動装置の動作を示す動作図
【図7】 本発明の実施例3によるモータの駆動装置を示す構成図
【図8】 (a)、(b)は本発明の実施例3によるモータの駆動装置の動作を示す動作図
【図9】 本発明の実施例4によるモータの駆動装置を示す構成図
【図10】 本発明の実施例5によるモータの駆動装置を示す構成図
【図11】 (a)、(b)は本発明の実施例5によるモータの駆動装置の動作を示す動作図
【図12】 本発明の実施例6によるモータの構造を示す断面図
【図13】 (a)、(b)は本発明の実施例7によるロータの構造を示す断面図
【図14】 (a)、(b)は本発明の実施例7によるロータの共振周波数応答を示す特性図
【図15】 本発明の実施例8によるモータの動作を示す回路図
【図16】 (a)、(b)は本発明の実施例8によるモータの動作を示す動作図
【図17】 本発明の実施例9によるエアコンディショナーを示す図
【図18】 本発明の実施例9によるエアコンディショナーの特性図
【図19】 本発明の実施例11によるエアコンディショナーの電源回路を含む回路図
【図20】 本発明の実施例11によるエアコンディショナーの動作説明のための回路図
【図21】 本発明の実施例12による給湯器を示す図
【図22】 本発明の実施例13による空気清浄機を示す図
【図23】 従来のモータの駆動装置の構成を示す構成図
【図24】 従来のモータの駆動装置の1チップICの構成を示す構成図
【図25】 従来のモータの構成を示す構成図
【符号の説明】
1 モータ駆動装置
2 制御電圧源
3 周辺回路
4 高圧直流電源
5 プリドライブIC
6 ゴム
7 モータ
8 過電圧保護手段
9 ゲートドライバIC
11 ロータ
12 MOSFETアレイ
13 位相進み手段
20 モータ駆動回路基板
22 シャフト
23 ステータモールド組立
24 ブラケット
25 軸受け
26 ヨーク
27 マグネット
28 巻線
29 インシュレータA
30 インシュレータB
31 端子pin
32 ステータコア
33 センサ
34 樹脂ピン
35 放熱シリコン
36 絶縁板
37 リードブッシュA
38 リードブッシュB
39 リード線
42 ルームエアコン室内機
43 ルームエアコン室外機
44 熱交換機A
45 熱交換器B
46 クロスフローファン
47 プロペラファン
48 制御器A
49 制御器B
50 コンプレッサ
51 電源線
52 信号線
53 冷媒管
54 AC電源入力線
55 室外機ヒンジ付きモータ
56 給湯器
57 燃焼釜
58 温水管
59 水道管
60 バーナー部
61 制御器
62 燃料ポンプ
63 気化器
64 燃料管
65 燃料タンク
66 給湯用ファンモータ
67 ケーシング
68 シロッコファン
69 排気口
70 空気清浄機
71 制御板
72 エアフィルタ
73 排気口
74 吸気口
75 操作板
76 吹き出し口

Claims (13)

  1. ブラシレスモータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力モータ駆動装置の端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するインバータとから構成されたモータ駆動装置において、前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記インバータを高耐圧PN接合プロセスで作られるNチャンネルMOSFET6チップからなるMOSFETアレイとし、前記プリドライブICと前記MOSFETアレイとを互いに、高耐圧PN接合ゲートドライバICを介して接続した構成であり、前記MOSFETアレイのNチャンネルMOSFET6素子は、3素子が、ドレインが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、残り3素子は、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続されて、互いのソースとドレインは共通にモータ駆動巻線の各相端子に接続され、前記プリドライブICから出力されるPWM信号は、前記ゲートドライバICにて、電圧、電流を増幅されて、前記NチャンネルMOSFET6素子の各ゲートに入力されて、前記NチャンネルMOSFET6素子がスイッチ制御されることにより、モータ駆動巻線へ電力供給するモータ駆動装置。
  2. ブラシレスモータの回転を検出するセンサと、低耐圧PN接合プロセスで作られ、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されて正弦波電圧PWM信号を形成する回路を含む周辺回路をモノリシック化したプリドライブICと、商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するインバータとから構成されたモータ駆動装置において、前記インバータを、高耐圧PN接合プロセスで作られるNチャンネルMOSFET6チップからなるMOSFETアレイとし、前記プリドライブICの出力と前記MOSFETのゲートとを、高耐圧PN接合ゲートドライバICを介して接続したもので、前記MOSFETアレイのNチャンネルMOSFET6素子は、3素子が、ドレインが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、残り3素子は、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続されて、互いのソースとドレインは共通にモータ駆動巻線の各相端子に接続され、前記プリドライブICから出力される正弦波電圧PWM信号は、前記ゲートドライバICにて、電圧、電流を増幅されて、前記NチャンネルMOSFET6素子の各ゲートに入力されて、前記NチャンネルMOSFET6素子がスイッチ制御されることにより、モータ駆動巻線へ正弦波電圧を供給する構成のモータ駆動装置。
  3. 前記周辺回路の低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICに、位相進み手段を内蔵し、モータに設けた進角指令入力端子の入力電圧を、前記位相進み手段へ伝達して、前記正弦波電圧の位相を進めることを可能とした構成の請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. モータに設けた進角指令入力端子を廃し、代わってモータ内の回路基板上に固定進角指令発生手段を設け、前記固定進角指令発生手段は、基準電源電圧とGND間に設けた第1および第2の抵抗で分圧された電圧を前記プリドライブICの位相進み手段へ伝達するよう構成した請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. MOSFETアレイの6素子の各MOSFETは、ゲート−ソース間にコンデンサを設けると共に、ゲートドライバICの出力端子と前記MOSFETの各ゲート間とを抵抗で接続したモータ駆動装置において、前記MOSFETの6素子の内、3素子が、ドレインが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続される3素子の各ゲートに接続される抵抗の抵抗値を大きくして、残りのソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続される3素子の、ゲート−ソース間にコンデンサを不要とした構成の請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のモータ駆動装置を内蔵したモータ。
  7. 請求項6記載のモータにおいて、前記モータの回転子は、シャフトに剛体であるヨークとリング状マグネットを設けて、前記ヨークとリング状マグネット間の空隙を弾性体のゴムで充填した構成のモータ。
  8. 請求項6または7記載のモータにおいて、速度指令信号がPWM DUTY比0%を意味する場合に、MOSFETアレイの6素子中、ドレインが共通に高圧直流電源の正側出力に接続される3素子がOFFし、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続される3素子全てがONする場合に、外力により回転子が強制的に回転させられてモータ駆動巻線に発生する循環電流が、一定値以下となるようなインピーダンスを有するモータ。
  9. 請求項から請求項8のいずれか一項に記載のモータを送風ファン用に供したエアコンディショナーにおいて、前記モータの取付部や、モータシャフトに設けるファンにゴム等の防振構造を不要とした構成のエアコンディショナー。
  10. 請求項8記載のモータを内蔵したモータを送風ファン用に供したエアコンディショナーにおいて、モータへ供給する速度指令信号が、PWM DUTY比0%を意味する状態の発生時間を所定の値以下に制限することで、モータのMOSFETの過熱を抑制することを特徴とするエアコンディショナー。
  11. 請求項9または10記載のエアコンディショナーにおいて、モータからの回生電力が発生して、前記モータへの電源電圧が上昇する場合に、前記エアコンディショナーに過電圧保護手段を設け、前記電源電圧が、予め定めた一定値を超えると、前記エアコンディショナーは直ちにモータの運転を停止することを特徴とするエアコンディショナー。
  12. 請求項から請求項8のいずれか一項に記載のモータを送風ファン用に供した給湯器。
  13. 請求項から請求項8のいずれか一項に記載のモータを送風ファン用に供した空気清浄機。
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