JP5126342B2 - モータ駆動装置、モータ、ファン駆動モータ、ルームエアコン、給湯器、空気清浄機 - Google Patents

モータ駆動装置、モータ、ファン駆動モータ、ルームエアコン、給湯器、空気清浄機 Download PDF

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本発明は、ルームエアコンや給湯器等家電機器に用いられるファン駆動用モータに関し、特に商用交流電源電圧を平滑整流した直流高電圧を電力源とし、可変速制御を可能としたインバータを内蔵したブラシレスモータの駆動装置に関する。
従来、特に商用交流電源電圧を平滑整流した直流高電圧を電力源としたモータ駆動装置もしくはモータ駆動装置を内蔵したモータは、特許文献1に開示されたものが知られており、特許文献1の第1図、第2図及び第4図を参照しつつ説明する。
特許文献1の第2図には、従来のモータの駆動装置の一例が示されており、特許文献1の第2図のスイッチ素子であるIGBTのQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6を主な構成要素とするインバータ部と、図示されていないモータのロータの回転子を、検出する特許文献1の第2図のホール素子センサ7A、7B、7Cの出力信号及び速度指令信号が供給されてPWM信号を形成するPWM信号形成回路11を含む周辺回路とが一体化したモノリシックICで構成されて、前記周辺回路の作用により、前記IGBTQ1〜Q6がスイッチ制御されて、商用交流電圧を整流・平滑して得られる高圧直流電圧からモータのステータ14のモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する作用を有する。
特許文献1の第1図には、従来の前記モノリシックICで構成したモータ駆動装置を内蔵したモータの構造が示されている。
特許第2960754号公報
以上のような、従来のモノシリックICを用いたモータの駆動装置においては、インバータ部の主要構成要素すなわちスイッチ素子であるIGBTQ1〜Q6と周辺回路を一体化したモノリシックICで構成したことが特徴で、モータ駆動装置の小型化に貢献できる反面、モノリシックIC自体が発熱源となってしまう。さらに、モノリシックICを製造するための半導体プロセスには特別の工夫が必要になる。すなわち、IGBTQ1〜Q6等、ICの高電圧が印加される構成要素には、誘電体分離という特許文献1の第4図に示される構成を具現化するプロセスが必要となる。
特許文献1の第4図には、従来のモータの駆動装置であるICのIGBTの構成を示すもので、誘電体であるSiO2で、IGBT1素子を他の素子から電気的に絶縁している。
このSiO2による誘電体分離を行うために、従来のモータ駆動装置であるモノリシックICの製造工数は、一般的なPN接合プロセスに比べ、SiO2形成のための工程が余分に加わることにより、格段に大きくなる。
一般的なPN接合プロセスの半導体の製作に要するリードタイムが、2〜3ヶ月なのに対し、誘電体プロセス半導体(IC)では、4〜5ヶ月を要し、供給面で大きな障害となっている。また、工程数が多いことから歩留まりも比較的悪く、ICの価格も高価になりがちであった。
本発明は、半導体部品の発熱を抑制した信頼性の高い、かつ高効率なモータ駆動装置およびモータを提供すること、そして、前記事項を、生産リードタイムが長く、かつ高価格の誘電体分離プロセスのモノリシックICを用いることなく、一般的に存するPN接合プロセスで製造される半導体部品を用い、使用部品の供給面で不安がなく、さらに、低価格のモータ駆動装置を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、低耐圧PN接合プロセスの半導体でつくられるプリドライブICと、前記1チップインバータに代わって高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとの3つの主要部品を設け、前記主要部品の内、前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSEFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するように構成したものである。
これにより、モータ駆動装置の発熱を低下させ、入手容易なPN接合プロセスで製造される半導体部品を用い、使用部品の供給面で不安がなく、さらに低価格のモータ駆動装置が得ることができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
本件出願に係る第1の発明は、プリドライブICを含む周辺回路へ電力供給を行う制御電圧源の正側出力端子と、周辺回路の電圧源入力端子とが、待機電力削減を目的に設けた開閉器を介して接続されるモータ駆動装置であり、前記開閉器と周辺回路とを結ぶ制御電圧源正側電源線に、突入電流防止手段である抵抗を設け、前記開閉器ON時には、制御電源からモータ駆動装置への突入電流による電圧跳ね上がりを発生すること無く、制御電圧源から前記周辺回路への電力供給される構成を有するモータ駆動装置において、
さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第2の発明は、整流ダイオードと比較的限界電力の大きな突入防止抵抗と電解コンデンサで構成され、入力される商用交流を整流・平滑して得られる高圧直流電圧を出力する高圧直流電源と、前記高圧直流電源の出力電圧を電力源として、モータ駆動巻線に、所定の電力を供給するモータ駆動装置であり、前記モータ駆動装置に、比較的限界電力の小さい保護抵抗を設け、前記高圧直流電源の正側電圧を前記保護抵抗を介して、前記モータ駆動装置へ入力する構成とし、前記モータ駆動装置内で、短絡故障を生じた際の故障電流により、前記モータ駆動装置に設けた保護抵抗が、前記高圧直流電源の突入防止抵抗より先に溶断して故障電流を遮断することで、前記突入防止抵抗の溶断を防ぐ構成を具備するモータ駆動装置において、
さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第3の発明は、プリドライブICを含む周辺回路へ電力供給を行う制御電圧源の正側出力端子と、周辺回路の電圧源入力端子とが、待機電力削減を目的に設けた開閉器を介して接続されるモータ駆動装置であり、前記開閉器と周辺回路とを結ぶ制御電圧源正側電源線に、突入電流防止手段である抵抗を設け、前記開閉器ON時には、制御電源からモータ駆動装置への突入電流による電圧跳ね上がりを発生すること無く、制御電圧源から前記周辺回路への電力供給される構成を有するモータ駆動装置であり、さらに外部から入力され、プリドライブICのPWM形成部において、生成されるPWM信号のDUTY比を、入力電圧に相応したDUTY比にすることを指令する指令信号を、ダイナミックレンジ変換手段を介して前記プリドライブICへ入力することにより、前記指令信号の電圧値を、プリドライブICに予め定められた所定の値とは異なる任意の値にしても、前記プリドライブICに予め定められた指令値を入力する場合と同じDUTY比のPWM信号を生成する構成を有するモータ駆動装置において、
さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第4の発明は、整流ダイオードと比較的限界電力の大きな突入防止抵抗と電解コンデンサで構成され、入力される商用交流を整流・平滑して得られる高圧直流電圧を出力する高圧直流電源と、前記高圧直流電源の出力電圧を電力源として、モータ駆動巻線に、所定の電力を供給するモータ駆動装置であり、前記モータ駆動装置に、比較的限界電力の小さい保護抵抗を設け、前記高圧直流電源の正側電圧を前記保護抵抗を介して、前記モータ駆動装置へ入力する構成とし、前記モータ駆動装置内で、短絡故障を生じた際の故障電流により、前記モータ駆動装置に設けた保護抵抗が、前記高圧直流電源の突入防止抵抗より先に溶断して故障電流を遮断することで、前記突入防止抵抗の溶断を防ぐ構成を具備するモータ駆動装置であり、さらに外部から入力され、プリドライブICのPWM形成部において、生成されるPWM信号のDUTY比を、入力電圧に相応したDUTY比にすることを指令する指令信号を、ダイナミックレンジ変換手段を介して前記プリドライブICへ入力することにより、前記指令信号の電圧値を、プリドライブICに予め定められた所定の値とは異なる任意の値にしても、前記プリドライブICに予め定められた指令値を入力する場合と同じDUTY比のPWM信号を生成する構成を有するモータ駆動装置において、
さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第5の発明は、プリドライブICを含む周辺回路へ電力供給を行う制御電圧源の正側出力端子と、周辺回路の電圧源入力端子とが、待機電力削減を目的に設けた開閉器を介して接続されるモータ駆動装置であり、前記開閉器と周辺回路とを結ぶ制御電圧源正側電源線に、突入電流防止手段である抵抗を設け、前記開閉器ON時には、制御電源からモータ駆動装置への突入電流による電圧跳ね上がりを発生すること無く、制御電圧源から前記周辺回路への電力供給される構成を有するモータ駆動装置であり、さらにN、S極の磁極配置が回転円周上で等間隔であるマグネットを配したロータを有するモータの、前記ロータの回転を検出する3つのセンサの内、1つだけをホールIC、他をホール素子として、前記ホールICの出力信号をプリドライブICへ供するだけでなく、モータの回転速度を意味するDUTY比50%の矩形波信号を外部へ供給する構成を有するモータ駆動装置において、
さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第6の発明は、整流ダイオードと比較的限界電力の大きな突入防止抵抗と電解コンデンサで構成され、入力される商用交流を整流・平滑して得られる高圧直流電圧を出力する高圧直流電源と、前記高圧直流電源の出力電圧を電力源として、モータ駆動巻線に、所定の電力を供給するモータ駆動装置であり、前記モータ駆動装置に、比較的限界電力の小さい保護抵抗を設け、前記高圧直流電源の正側電圧を前記保護抵抗を介して、前記モータ駆動装置へ入力する構成とし、前記モータ駆動装置内で、短絡故障を生じた際の故障電流により、前記モータ駆動装置に設けた保護抵抗が、前記高圧直流電源の突入防止抵抗より先に溶断して故障電流を遮断することで、前記突入防止抵抗の溶断を防ぐ構成を具備するモータ駆動装置であり、さらにN、S極の磁極配置が回転円周上で等間隔であるマグネットを配したロータを有するモータの、前記ロータの回転を検出する3つのセンサの内、1つだけをホールIC、他をホール素子として、前記ホールICの出力信号をプリドライブICへ供するだけでなく、モータの回転速度を意味するDUTY比50%の矩形波信号を外部へ供給する構成を有するモータ駆動装置において、
さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第7の発明は、電圧差がある値以上である充電部間の距離、即ち絶縁距離が所定の一定値以上必要とし、一定値未満の場合は、前記当箇所を絶縁材で覆って、一定値未満の充電部を露出させず、かつ、PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを両面銅スルーホールプリント基板にはんだ付けしたモータ駆動回路であり、前記両面銅スルーホールプリント基板における、ケースから突出した入力端子を形成する複数のリード間の距離が、前記一定値を超える絶縁距離を有する前記トランジスタアレイと前記MOSFETアレイのリード挿入穴には、スルーホール銅メッキ処理を施さず、かつ、絶縁塗布材料を絶縁距離が所定の一定値未満のはんだ面側にのみ塗布される構成を有するモータ駆動回路を含むモータ駆動装置において、
さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第8の発明は、電圧差がある値以上である充電部間の距離、即ち絶縁距離が所定の一定値以上必要とし、一定値未満の場合は、前記当箇所を絶縁材で覆って、一定値未満の充電部を露出させず、かつ、PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを両面銅スルーホールプリント基板にはんだ付けしたモータ駆動回路であり、ケースから突出した入力端子をなす複数のリード間の距離が、前記一定値を超える絶縁距離を有する前記トランジスタアレイと前記MOSFETアレイのリード挿入穴の部品面ランドをリード挿入穴径+0.1mmのランド径とし、かつ絶縁塗布材料を絶縁距離が所定の一定値未満のはんだ面側のみに塗布される構成を有するモータ駆動回路を含むモータ駆動装置において、さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第9の発明は、トランジスタアレイと、MOSFETアレイとプリドライブICをプリント基板にはんだ付けしたモータ駆動回路基板を内蔵したモータ駆動装置であり、複数相の巻線を配したステータコアを含んだケースに、マグネットを配したロータを収めて、前記ケース上面に、モータ駆動回路基板を配して、前記モータ駆動回路基板の入出力端子に、はんだ付け接続された複数のリード線を前記ケースの側面の引出口に固定したリードブッシュを介してケース外へ引き出して、前記モータ駆動回路基板の上面に、前記トランジスタアレイとMOSFETアレイのケース上面のみ窓明けした絶縁板を載せて、ブラケットでケースを密封し、前記トランジスタアレイとMOSFETアレイのケースと前記ブラケットとの空隙を放熱シリコンで充填した構成を有するモータのモータ駆動装置において、
さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第10の発明は、上記第1の発明から第9の発明において、PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを設け、前記トランジスタアレイと、MOSFETアレイは貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICは、第一、第二、第三の出力端子が各々前記トランジスタアレイの各ベースに接続され、第四、第五、第六の出力端子が各々前記MOSFETアレイの各ゲートに接続されて通電制御されるモータ駆動装置であり、
前記貫通電流防止手段は、逆回復時間が短い高速の第一、第二、第三、第四、第五、第六のダイオードで構成されて、前記トランジスタアレイと前記MOSFETアレイの接続は、前記トランジスタアレイに内蔵されたPNPダーリントントランジスタのコレクタが各々前記第一、第二、第三のダイオードのアノードへ接続され、前記MOSFETアレイに内蔵されたNチャンネルMOSFETのドレインは、前記第一、第二、第三のダイオードのカソードと、前記第四、第五、第六のダイオードのアノードへ接続され、他端が共通に接続された第一、第二、第三のモータ駆動巻線の一端に各々接続されることで、前記トランジスタアレイに内蔵されたPNPダーリントントランジスタの逆回復時間が比較的長い寄生ダイオードを導通させない構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第11の発明は、上記第10の発明において、貫通電流防止手段の構成要素である第一、第二、第三のダイオードをVFの比較的小さいショットキーバリアーダイオードとした構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第12の発明は、上記第10の発明又は上記第11の発明において、PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを設け、トランジスタアレイとMOSFETアレイは貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICは、レベルシフト手段を介して第一、第二、第三の出力端子が各々前記トランジスタアレイの各ベースに接続され、第四、第五、第六の出力端子が各々前記MOSFETアレイの各ゲートに接続されて通電制御されるモータ駆動装置であり、
前記レベルシフト手段は、第一、第二、第三のトランジスタ、抵抗を設けて、前記第一、第二、第三のトランジスタは、エミッタが各々接地され、ベースが抵抗を介して各々前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子が接続され、コレクタは各々第一、第二、第三の抵抗を介して前記トランジスタアレイのPNPダーリントントランジスタのベースへ各々接続されるという構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第13の発明は、上記第10の発明又は上記第11の発明において、ダンパ手段を抵抗器で構成し、前記抵抗器の抵抗値を任意に選択することで、MOSFETアレイに内蔵されたNチャンネルMOSFETのゲート容量への充・放電時間を可変して、プリドライブICの第四、第五、第六の出力端子から前記NチャンネルMOSFETの各ゲートへの信号の立ち上がり、もしくは立ち下がり速度を、前記プリドライブICの定格以下にし、前記NチャンネルMOSFETのOFFからON、ONからOFFに至る時間を所定の値に設定できて、モータ駆動装置の高圧直流電源入力端子の跳ね上がり電圧が、前記高圧直流電源に接続されて、前記モータ駆動装置の構成要素である半導体部品の耐圧を超えなくする構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第14の発明は、上記第10の発明又は上記第11の発明において、PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを設け、前記トランジスタアレイと、MOSFETアレイは貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICは、第一、第二、第三の出力端子が各々前記トランジスタアレイの各ベースに接続され、第四、第五、第六の出力端子が各々前記MOSFETアレイの各ゲートに接続されて通電制御されるモータ駆動装置であり、
前記トランジスタアレイのPNPダーリントントランジスタに飽和電圧の小さいチップを用い、前記MOSFETアレイのNチャンネルMOSFETにON抵抗の小さいチップを用いる構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第15の発明は、上記第10の発明又は上記第11の発明において、
プリドライブICのスタート・ストップ切替入力端子に負特性感温抵抗素子を含む温度検出部を接続し、前記温度検出部の感温抵抗素子をモータの発熱部品近傍に設けることで、基板上の、発熱部品の温度が所定の値を超えたことを検出するとモータ駆動巻線への通電を停止して、前記発熱部品の過熱を防ぐ構成を具備するモータ駆動装置である。
本件出願に係る第16の発明は、モータ駆動装置を具備するモータにおいて、
前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を具備するモータである。
本件出願に係る第17の発明は、複数のリード線がはんだ付けされたモータ駆動回路基板を内蔵したモータであり、前記モータのケース側面のリード線引き出し部分に、前記ケースに固定されるリードブッシュA、Bを設け、前記リードブッシュAは、凹部形状を有し、リードブッシュBは凸部形状を有するもので、前記リードブッシュA、Bのリード線嵌合部は凸部と凹部を組み合わせて作られるクランク形状の空隙であって、前記空隙部に前記リード線を挟み込む構成を有するモータであり、さらに前記モータにモータ駆動装置を具備するモータにおいて、
前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を具備するモータである。
本件出願に係る第18の発明は、モータ駆動装置を具備するファン駆動モータにおいて、
前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を具備するファン駆動モータである。
本件出願に係る第19の発明は、モータ駆動装置を具備するファン駆動モータを内蔵するルームエアコンにおいて、
前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を備えたファン駆動モータを内蔵するルームエアコンである。
本件出願に係る第20の発明は、モータ駆動装置を具備するファン駆動モータを内蔵する給湯器において、
前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を備えたファン駆動モータを内蔵する給湯器である。
本件出願に係る第21の発明は、モータ駆動装置を具備するファン駆動モータを内蔵する空気清浄機において、
前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を備えたファン駆動モータを内蔵する空気清浄機である。
以上、本発明によれば、発熱源である半導体部品を複数用いた回路構成としたことにより発熱源を分散させることが可能となり、発熱を抑制した信頼性の高いモータ駆動装置およびモータを提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
また、本発明によれば、第一、第二、第三のダイオードで損失する電力を低減することにより高効率なモータ駆動装置およびモータを提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
また、本発明によれば、ブラシレスモータの効率を高めることが可能であるという特有の効果を得ることができる。
また、本発明によれば、発熱部品の加熱による破壊を防ぐことが可能であり、信頼性の高いモータ駆動装置を提供することが可能であるという特有の効果を得ることができる。
本発明の実施例1によるモータの駆動装置を示す構成図 (a)本発明の実施例1によるモータの駆動装置の動作を示す動作図、(b)同じく本発明の実施例1によるモータの駆動装置の動作を示す動作図 (a)本発明の実施例1によるモータの駆動装置の主要構成要素であるプリドライブICの構造を示す構造図、(b)同じくトランジスタアレイのPNPダーリントントランジスタチップQ1、Q2、Q3の構造を示す構造図(c)同じくトランジスタアレイのPNPダーリントントランジスタチップQ1、Q2、Q3の構造を示す構造図 本発明の実施例2によるモータの駆動装置を示す構成図 (a)本発明の実施例2によるモータの駆動装置の動作を示す動作図、(b)同じく実施例2によるモータの駆動装置の動作を示す動作図 (a)本発明の実施例2によるモータの駆動装置の動作を示すタイミングチャート、(b)同じく本発明の実施例2によるモータの駆動装置の動作を示すタイミングチャート(c)同じく本発明の実施例2によるモータの駆動装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施例4によるモータの駆動装置を示す構成図 本発明の実施例4によるモータの駆動装置の動作を示す動作図 本発明の実施例5によるモータの駆動装置を示す構成図 本発明の実施例5によるモータの駆動装置の動作を示す動作図 (a)本発明の実施例5によるモータの駆動装置の動作を示すタイミングチャート、(b)同じく本発明の実施例5によるモータの駆動装置の動作を示すタイミングチャート、(c)同じく本発明の実施例5によるモータの駆動装置の動作を示すタイミングチャート (a)本発明の実施例6によるモータの駆動装置の損失を示す特性図、(b)同じく本発明の実施例6によるモータの駆動装置の損失を示す特性図、(c)同じく本発明の実施例6によるモータの駆動装置の損失を示す特性図 本発明の実施例7によるモータの駆動装置の構成を示す構成図 (a)本発明の実施例7によるモータの駆動装置の動作を示す特性図、(b)同じく本発明の実施例7によるモータの駆動装置の動作を示す特性図 本発明の実施例8によるモータの駆動装置の構成を示す構成図 本発明の実施例8によるモータの駆動装置の保護抵抗の限界電流を示す特性図 本発明の実施例9によるモータの駆動装置の構成を示す構成図 本発明の実施例9によるモータの駆動装置のダイナミックレンジ変換手段の構成を示す構成図 (a)本発明の実施例9によるモータの駆動装置の動作を示す特性図(b)同じく本発明の実施例9によるモータの駆動装置の動作を示す特性図 本発明の実施例10によるモータの駆動装置の構成を示す構成図 本発明の実施例10によるモータの駆動装置の動作を示す特性図 (a)本発明の実施例11によるモータ駆動回路基板のトランジスタアレイとMOSFETアレイの形状を示す外形図、(b)同じく本発明の実施例11によるモータ駆動回路基板のトランジスタアレイとMOSFETアレイの形状を示す外形図 (a)本発明の実施例11によるモータの駆動回路基板の構成を示す平面図、(b)同じく本発明の実施例11によるモータの駆動回路基板の構成を示す平面図 (a)本発明の実施例11によるモータの駆動回路基板のトランジスタアレイまたはMOSFETアレイのプリント基板はんだ付け部の構成を示す構成図、(b)同じく本発明の実施例11によるモータの駆動回路基板のトランジスタアレイまたはMOSFETアレイのプリント基板はんだ付け部の構成を示す構成図、(c)同じく本発明の実施例11によるモータの駆動回路基板のトランジスタアレイまたはMOSFETアレイのプリント基板はんだ付け部の構成を示す構成図 (a)本発明の実施例12によるモータの駆動回路基板のトランジスタアレイまたはMOSFETアレイのプリント基板はんだ付け部の構成を示す構成図、(b)同じく本発明の実施例12によるモータの駆動回路基板のトランジスタアレイまたはMOSFETアレイのプリント基板はんだ付け部の構成を示す構成図、(c)同じく本発明の実施例12によるモータの駆動回路基板のトランジスタアレイまたはMOSFETアレイのプリント基板はんだ付け部の構成を示す構成図 本発明の実施例13によるモータの駆動装置の構成を示す構成図 本発明の実施例13によるモータの駆動装置の温度検出部の構成を示す構成図 (a)本発明の実施例13によるモータの駆動装置の温度検出部の動作を示す特性図、(b)同じく本発明の実施例13によるモータの駆動装置の温度検出部の動作を示す特性図、(c)同じく本発明の実施例13によるモータの駆動装置の温度検出部の動作を示す特性図 本発明の実施例14によるモータの外形図 本発明の実施例14によるモータの構造を示す断面図 (a)本発明の実施例15によるモータの構造を示す構成図、(b)同じく本発明の実施例15によるモータの構造を示す構成図 (a)本発明の実施例16によるルームエアコン室内機及び室外機の構造を示す構成図、(b)同じく本発明の実施例16によるルームエアコン室内機及び室外機の構造を示す構成図 (a)本発明の実施例17による給湯機の構造を示す構成図、(b)同じく本発明の実施例17による給湯機の構造を示す構成図、(c)同じく本発明の実施例17による給湯機の構造を示す構成図 (a)本発明の実施例18による空気清浄機の構造を示す構成図、(b)同じく本発明の実施例18による空気清浄機の構造を示す構成図
以下、本発明の実施の形態について、具体的な実施例を説明する。なお、実施例1から実施例6及び実施例13においては、本発明の特徴部分の具体例についての説明である。また、実施例7から実施例12と、実施例14から実施例18においては、本発明の前提事項の具体例についての説明である。
図1は、本発明のモータの駆動装置の一実施例を示し、図1において、モータ駆動装置1は、高圧直流電源4の出力電圧から、モータ7へ電力供給を行って、モータ7の回転速度を所望の速度にする作用を行うもので、プリドライブIC5を含む周辺回路3と、トランジスタアレイ6、MOSFETアレイ12と前記プリドライブIC5の出力信号は、レベルシフト手段9を介して前記トランジスタアレイ6のベースへ伝達されるとともに、ダンパ手段10を介して前記MOSFETアレイの各ゲートへ伝達される構成を有している。
次に、図1の構成図に示すモータ駆動装置1の動作を、図2の動作図を用い以下説明する。
図1においてモータ7のロータ11の磁極位置に従って、センサH1、H2、H3からプリドライブIC5の入力端子IN1、IN2、IN3へ図2(a)に示す信号が入力される。前記プリドライブIC5のUH、VH、WH、UL、VL、WLにはIN1、IN2、IN3入力信号のゼロクロスのタイミングで、HighまたはLowレベル信号が出力される。前記UL、VL、WLの出力信号は、レベルシフト手段9で、電流に変換されてトランジスタアレイ6の構成要素であるPNPダーリントントランジスタQ1、Q2、Q3の各ベースへ入力される。一方、前記UH、VH、WHの出力信号はダンパ手段10を介してMOSFETアレイ12の構成要素であるN−chMOSFETQ4、Q5、Q6の各ゲートへ伝達される。前記ダンパ手段10は、UH、VH、WHのLowからHighもしくはHighからLowへ至る時間を遅くして、モータ駆動装置1から発生するノイズを低減させる目的で設けられる。UL、VL、WL、UH、VH、WHは、Highの時、Highレベル信号が伝達されるQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6の何れかがオンし、Lowが伝達されている時はオフである。これにより、高圧直流電圧源の出力電圧がトランジスタアレイ6および、MOSFETアレイ12を介して、モータ駆動巻線L1、L2、L3に入力される。モータ駆動巻線L1、L2、L3のインピーダンスに従って電流が流れ、モータ7のロータ11にトルクが発生して、前記ロータ11は回転する。
前記高圧直流電源4は、商用電源AC100Vを、ブリッジダイオードと突入防止抵抗で接続された電解コンデンサで整流平滑された直流電圧DC141Vを発生させる。
8aの貫通電流防止手段aと8bの貫通電流防止手段bは、逆回復時間の遅いPNPトランジスタQ1、Q2、Q3の寄生ダイオードd1、d2、d3を導通させることなく、MOSFETQ4、Q5、Q6のオンからオフへ切り替わる際に生じる循環電流を正側電力線へバイパスさせる目的で設けられる。
前記UH、VH、WHの出力信号は、PWM信号であり、プリドライブIC5のVCTL入力端子に入力されるアナログ電圧値に従ったDUTY比を有する。図2(b)は、UH信号がHighレベルの時の図2(a)中Aの拡大図である。コントロール電圧源であるVSPがプリドライブIC5のVCTL端子に入力される。入力された電圧は、増幅器A1にて、反転減衰されてTOC信号となって、PWM形成部へ伝達される。PWM形成部にて、コンデンサC1にて発生する三角波と比較されてDUTY比が決定される。このDUTY比でMOSFETアレイ12のQ4、Q5、Q6のオン期間が定まる。即ちVSPの電圧値に従ってMOSFETアレイ12のQ4、Q5、Q6のオン期間が可変されてモータ7に発生するトルクが制御され、モータ7が所望の回転数に設定される。
図3は、(a)がプリドライブIC5の半導体の構成を、(b)がトランジスタアレイ6のQ1、Q2、Q3のPNPダーリントントランジスタチップの構成を、(c)がMOSFETアレイのN−chMOSFETチップの構成を示す。トランジスタアレイ6および、MOSFETアレイ12には、高圧直流電源4の出力電圧DC141Vが直接接続されるため、半導体自体の耐圧は250V以上必要であるが、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6の各素子は別々のチップで構成されるため、従来例の誘電体分離のような特別の複雑な構成は必要でなく、図3(b)、(c)に示すように、一般的なPN接合プロセスで製造される。
プリドライブIC5は、複数の素子が1チップ上に集積されたモノリシックICであるが、印加電圧は、制御電源VCC(DC15V)が入力されるのみであるので、半導体自体の耐圧は18V以上でよく、従って、従来例の誘電体分離のような特別の構造は不要で、図3(a)に示すPN接合分離プロセスで製造可能である。
図4は、モータの駆動装置の一実施例を示し、図4において、貫通電流防止手段8aおよび貫通電流防止手段8bは、MOSFETアレイ12のQ4もしくは、Q5もしくは、Q6のオンからオフに切り替わる際に生じる還流電流を、逆回復時間の遅い、トランジスタアレイ6のQ1、Q2、Q3の寄生ダイオードd1、d2、d3を導通させずに、高圧直流電源4の正側出力につながる正側電源線へ還流させる作用を行うもので、8aは、第一、第二、第三のダイオードD1、D2、D3を構成要素とし、前記D1のアノードはQ1のコレクタに接続され、カソードはQ4のドレインに接続される。前記D2のアノードはQ2のコレクタに接続され、カソードはQ5のドレインに接続される。前記D3のアノードはQ3のコレクタに接続され、カソードはQ6のドレインに接続される。一方8bは、第四、第五、第六のダイオードD4、D5、D6を構成要素とし、前記D4、D5、D6のカソードは共通に、正側電源線に接続され、各アノードは、それぞれ前記D1、D2、D3のカソードに接続されるとともに、モータ駆動装置1の出力端子をなして、モータ駆動巻線L1、L2、L3に接続される構成を有する。
次に、図4に示すモータ駆動装置1のD1、D2、D3、D4、D5、D6を構成要素とする貫通電流防止手段8a、8bの作用動作について、図5および図6の動作図を用い説明する。
図5は、MOSFETアレイのQ6が、図示しないプリドライブICのPWM信号によりON、OFFを繰り返している際の、電流の流れを点線の矢印で示した。
図5(a)は、Q6がOFFからONへ切り替わった際の電流の流れを示し、高圧直流電源の正側出力から供給される電流IDCは、正側電源線を流れて、トランジスタアレイ6のON状態のQ1を通って、第一のダイオードD1を介し、モータ駆動巻線L1、L2を通って、MOSFETアレイQ6を通じ、負側電源線から前記高圧直流電源4の負側出力端子へと流れる。
次にQ6がONからOFFへ切り替わった際の電流の流れを示したのが図5(b)であり、Q6のOFFにより、モータ駆動巻線L3の端子電圧はL×(−di/dt)の効果でVDC電圧より増大してD6がONし、図中点線の矢印の如く、正側電力線→Q1のコレクタ−エミッタ→D1のアノード−カソード→モータ駆動巻線L1→モータ駆動巻線L3→D6アノード−カソード→正側電線というループで、還流電流を生じる。
次に、Q6がOFFからONに転ずると、再び図5(a)に示す動作になるが、Q6がOFFからONになる図6(a)の点線部Bでは、Q6のドレイン電圧が急激に降下して、ダイオードD6がONからOFFに転じようとする、このONからOFFに切り替わる時間をD6の逆回復時間といい、この逆回復時間の間、ダイオードD6のカソードからアノードにID3なる電流が生じる。このID3は、電源電流IDCに重畳する。図6(b)が、逆回復時間がΔt1である時の上述の動作を示す波形で、ID3が重畳したためにIDCにIDCPEAK1なるピーク電流が生じている。逆回復時間内に生じる電流ID3は、(VDC=141V)/(電源の出力インピーダンス+ダイオードの内部インピーダンス)となるので、ダイオードが逆回復時間の遅いものであると、当然ID3も増大する。図6(c)は、逆回復時間Δt2が、Δt1より大である場合のIDC波形例を示したものである。ピーク電流IDCPEAK2は、先のIDCPEAK2に比べ極めて大きくなる。IDCのピーク電流が大きいと、ダイオードの損失が大きくなり、過熱により素子の故障に至る場合もある。従って、ダイオードD4、D5、D6に求められる逆回復時間は通常30nsec〜100nsecのものが性能上からも価格的にも好適である。もし、ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6で構成された貫通電流防止手段8a、8bが無ければ、D4、D5、D6の代わりに、トランジスタアレイ6の寄生ダイオードd1、d2、d3を介して前述の還流電流が流れる。d1、d2、d3は、逆回復時間が保証困難な素子であり、通常数十μsec以上で、MOSFETアレイのON/OFF周期(キャリア周波数ともいう)が50μsec(20kHz)であるモータ駆動装置では、寄生ダイオードd1もしくはd2もしくはd3がOFFしないうちに、MOSFETアレイ12のQ4もしくはQ5もしくはQ6がONし、寄生ダイオードとMOSFETが電源短絡状態となって故障に至る。
図4の貫通電流防止手段8aの構成要素であるダイオードD1、D2、D3を、高速ダイオードからショットキーダイオードへ変更した構成についてのモータ駆動装置の一実施例であり、この構成によりモータ駆動装置の電力損失を低減する作用を有する。
次に、図4に示すモータの駆動装置の動作を図5をもとに説明する。
図5の矢印のような電流IDCが、モータ駆動装置からモータ7に供給される時、モータ駆動装置のトランジスタアレイ6のPNPダーリントントランジスタQ1のC−E間飽和電圧をVCE(SAT)1、貫通電流防止手段8aのダイオードD1のアノード−カソード間電圧をVF1、コレクタ電流をIC1、MOSFETアレイ12のN−chMOSFETQ4のドレイン−ソース間ON電圧をVDS(ON)とすると、モータ駆動装置で発生する損失Pdは、
Pd=IC1×(VCE(SAT)1+VF1)+IDC×VDS(ON)
となる。
ダイオードD1が、例えば定格が400V、1A、trr=30nsec程度の高速ダイオードである場合、そのVFは、VF1=1.25V(at 1A)であるが、D1を30V、1A程度のショットキーバリアーダイオードへ変更すれば、そのVFは、VF1=0.39V(at 1A)となる。VFが小さくなることで、発生損失Pdも、
ΔPd=IC1×(1.25−0.39)=IC1×0.86W
軽減される。
モータが、定格負荷点で、軸出力30W、効率75%程度で、VDC=141Vであれば、IC1の平均値は
IC1=30/(141×0.75)=0.28A
従って、
ΔPd=0.28×0.86=0.24W
損失軽減されるので、モータ効率ηは、
η=30/(141×0.28−0.24)×100=76.45%
となりモータの効率が、1.45%向上する。
図7は、本発明のモータの駆動装置の一実施例を示し、図7において、レベルシフト手段9は、プリドライブIC5の出力端子UL、VL、WLのHighレベルが12V程度の低電圧である出力信号を、トランジスタアレイ6のPNPダーリントントランジスタQ1、Q2、Q3の、商用交流電源を整流平滑した例えばDC141V程度の高電圧である各ベースへ伝達する作用を行うもので、前記レベルシフト手段9は、NPNトランジスタQ8、Q9、Q10と抵抗R8、R9、R10を構成要素とし、前記構成要素は、Q8、Q9、Q10の各エミッタは接地され、各ベースはそれぞれプリドライブIC5のUL.VL.WL端子と接続され、各コレクタは、抵抗R8、R9、R10を介して、トランジスタアレイ6のPNPダーリントントランジスタQ1、Q2、Q3の各ベースと接続される構成を有する。
次に、図7に示すモータ駆動装置1のQ8、Q9、Q10およびR8、R9、R10を構成要素とするレベルシフト手段9の作用動作について、図8の詳細図を用い説明する。
図8において、プリドライブIC5のUL端子の出力信号がLowからHighへ切り替わって、トランジスタアレイ6のQ1がONして、モータ駆動巻線へ通電される動作を以下説明する。
プリドライブIC5のUL端子内部素子であるQ10、Q11は、図示しないセンサからの信号に基づきQ11がONからOFF、Q10がOFFからONに切り替わる。UL端子電圧VULは、0Vから12V増大し抵抗R11を介することでQ7のベースにベース電流が供給されて、Q7がONする。Q7のコレクタ電圧は0Vになり、抵抗R8には、トランジスタアレイ6のQ1のベースからベース電流IBが流れ、Q1はONする。Q1のONにより、図中点線の矢印のごとく、高圧直流電源4の正側出力から、Q1、D1を介してモータ7のモータ駆動巻線L1、L3に通電し、MOSFETQ6、電流検出抵抗R1を介して、前記高圧直流電源4の負側出力へ電流が流れ、前記モータ7に、電力が供給される。
上記動作は、プリドライブIC5のVL、WL各端子の信号がトランジスタQ8、Q9、抵抗R9、R10を介してトランジスタアレイ6のQ2、Q3のベースへ伝達される動作と同じであるので、構成および動作の説明は省く。
以上のように、レベルシフト手段9は、プリドライブIC5の出力端子UL、VL、WLの出力信号が、前記出力端子に高電圧が作用されること無くPNPダーリントントランジスタQ1、Q2、Q3の各ベースへそれぞれ伝達し、前記Q1、Q2、Q3のON、OFF制御を行うことができる。
図9は、本発明のモータ駆動装置の一実施例を示し、図9において、ダンパ手段10は、プリドライブIC5の出力端子UH、VH、WHから出力される信号がLowからHighへ立ち上がる際には、MOSFETアレイのQ4、Q5、Q6の各ゲートの立ち上がりスピードを抑制し、HighからLowへ立ち下がる際には、立ち上がりスピードを抑制する作用を行うもので、前記プリドライブIC5の出力端子UH、VH、WHは、前記ダンパ手段10の構成要素である抵抗R11、R12、R13を介してMOSFETアレイのQ4、Q5、Q6の各ゲートに接続される構成を有する。
次に、図9に示すモータ駆動装置1のR11、R12、R13を構成要素とするダンパ手段10の作用動作について、図10の詳細図および図11の動作図を用い説明する。
図9において、プリドライブIC5のWH端子の出力信号がLowからHighへ切り替わって、MOSFETアレイ12のQ6がONして、モータ駆動巻線へ通電される動作を以下説明する。
図11(a)のセンサ信号IN1、IN2、IN3に基づいてWH信号がHighであるPWM動作区間の図中点線部Cの拡大図(b)において、時刻t=t1の時、プリドライブIC5のWH端子内部素子であるQ12、Q13は、Q13がONからOFF、Q12がOFFからONになり、WH端子電圧は、LowからHighへ切り替わる。図10のプリドライブIC5の構成では、Q12のコレクタが、内部12Vレギュレータへ接続されているため、Highレベルの電圧値は12Vである。WH端子は、ダンパ手段10の抵抗R19を介してMOSFETアレイ12のQ6のゲートに接続されており、Q6のゲート−ソース間の接合容量Cg6へ、WHからig6なる充電電流が流れる。ig6の充電スピードは、R19、Cgs6の時定数で定まり、WH端子出力信号と、Q6ゲート電圧VGS6とが同一になると充電は停止する。t1から充電終了に至る時間、即ち充電時間Δt1は、CgsがMOSFETQ6の固有値であり変更はできないが、R19の抵抗値を変えることで、変更可能であり、図11(c)は、(b)に比べ、R19の抵抗値を小さくした場合の動作例である。充電時間Δt1での最大充電電流ig61は、12V/R19で求められる。ゲート電圧がある所定の値に達した時、Q6はOFFからONに至る。
次に、時刻t2の時は、プリドライブIC5のWH端子内部素子であるQ12、Q13は、Q13がOFFからON、Q12がONからOFFになり、WH端子電圧は、HighからLowへ切り替わる。MOSFETアレイ12のQ6のゲート−ソース間の接合容量Cg6の電荷が、R19を介してWHへig6なる放電電流が流れる。ig6の放電スピードは、充電時と同じくR19、Cgs6の時定数で定まるので、t2から放電終了に至る時間、即ち放電時間Δt2は、R19の抵抗値を変えることで、変更可能であることは言うまでもない。図11(c)は、(b)に比べ、R19の抵抗値を小さくした場合の動作例で、放電時間Δt2での最大充電電流ig62は、12V/R19で求められ、ゲート電圧がある所定の値以下に低下した時、Q6はONからOFFに至る。
R19の抵抗値は、プリドライブIC5の出力、UH、VH、WH端子の出力信号の立ち上がり、もしくは立ち下がり速度を、前記プリドライブIC5の定格以下になる値に定めて、前記プリドライブIC5の出力端子の損傷を防ぐ。
そして、Q6のCgs6への充放電時間が、R19の抵抗値で変更可能なことは、即ちQ6のOFFからON、もしくはONからOFFに至る時間が変更可能であることは、言うまでもなく、前記Q6のOFFからON、ONからOFFに至る時間は、高圧直流電源からモータ駆動装置へ流れるパルス状電流IDCの時間変化を意味する。前記IDCの時間変化di/dtと、高圧直流電源とモータ駆動装置に至る正側電源線に在る等価インダクタンスLによる−L×(di/dt)の効果により、モータ駆動装置の、例えば、トランジスタアレイ6のPNPダーリントントランジスタQ1〜Q3のエミッタには、跳ね上がり電圧が印加される。R19の抵抗値は、前記跳ね上がり電圧が、Q1もしくはQ2もしくはQ3の耐圧を超えない抵抗値にすることもできる。
また、R19の抵抗値は、ig61、ig62が、プリドライブIC5のQ12、Q13の最大定格未満になるよう定められるが、モータ駆動装置が発生するノイズを、各国で定められたEMC規制以下にする等の目的で、更に抵抗値を大きくしてQ6のOFFからON、ONからOFFに至る時間を長くして、ノイズを低減することも、よく行われる。
図1、または図4、または図7、または図9に示すモータ駆動装置の構成要素であるトランジスタQ1、Q2、Q3およびMOSFETQ4、Q5、Q6を、図35に示す従来例のIGBTQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6よりON時の飽和電圧がより小さいものとした構成が、本発明のモータの駆動装置の一実施例であり、飽和電圧特性を図12に示す。
図12(a)は、図35に示す従来例のモノリシックICで構成されたモータ駆動装置の上アーム側IGBT、下アーム側IGBT、上+下のON電圧VON上、VON下、VON上+下の特性を示したものである。同じモノリシックICのIGBTが、上下でON電圧に若干の差があるのは、上側IGBTのゲート電圧が、下側IGBTのゲート電圧より−2V程小さいためで、これは、モノリシックICの上側IGBTのゲート電圧発生源の構成によるもので、通常図示しない制御電源VCCから、ダイオード2個を介してゲート電圧源を発生させるチャージポンプ回路の作用によるものである。
モータに電流Iが供給される際にIGBTに生じる電力損失Pd2は、IGBTのON電圧と電流Iとの積
Pd2=VON上+下×I
で求められる。
図12(b)は、図1、または図4、または図7、または図9に示すモータ駆動装置の構成要素であるトランジスタQ1、Q2、Q3およびMOSFETQ4、Q5、Q6の飽和電圧VCE、VDS特性とダイオードD1、D2、D3のVF特性を示したもので、モータに電流Iが供給される際に、トランジスタ、MOSFET、ダイオードに生じる電力損失Pd1は、
Pd1=(VCE+VF+VDS)×I
で求められる。
図1、または図4、または図7、または図9に示すモータ駆動装置の構成要素であるトランジスタQ1、Q2、Q3およびMOSFETQ4、Q5、Q6の飽和電圧VCE、VDSとダイオードD1、D2、D3のVFの和は、図35に示す従来例のIGBTのON電圧VON上+下に比べ、
VCE+VF+VDS<VON上+下
であるので、電力損失も、図12(c)に示すように、
Pd1<Pd2
の大小関係になり、図1、または図4、または図7、または図9に示すモータ駆動装置の電力損失は、従来例に比べ小さくなる。
例えば、モータが、定格負荷点で、軸出力30W、効率75%程度で、VDC=141Vであれば、モータに供給される電流Iの平均値は
I=30/(141×0.75)=0.28A
になるので、図12から電力損失Pd1、Pd2を求めると
Pd1=0.68W
Pd2=0.89W
となり、図1、または図4、または図7、または図9に示すモータ駆動装置の電力損失は、従来例に比べ
ΔPd2−1=0.21W
損失軽減されるので、モータ効率ηは、
η=30/(141×0.28−0.21)×100=76.39%
となりモータの効率が、1.39%向上する。
図13は、本発明のモータの駆動装置の一実施例を示し、図13において、突入電流防止手段13は、モータ非運転時において、モータ駆動装置の周辺回路への制御電源供給を断って待機電力削減を目的に設けた開閉器15が、モータの運転開始時に、閉じられる際に、制御電圧源2の正側出力からモータ駆動装置に設けたコンデンサC3への充電電流ICCの時間的変化を小さくすることで、モータ駆動手段の制御電源入力端子に発生する電圧跳ね上がりを抑制する作用を行うもので、前記突入電流防止手段13は、抵抗R20を構成要素とし、前記開閉器15と、コンデンサC3の制御電源線接続点間に直列接続される構成を有する。
次に、図13に示す突入電流防止手段13の動作について、図14の動作図を用い、以下説明する。
図14(a)は、制御電圧源2の電圧VCC=15V、C3がセラミックコンデンサ1.0μF、プリドライブIC5のVCC端子の絶対最大定格VCCmax=20Vである場合に、時刻t=t1で開閉器15が閉じた時の、C3への充電電流ICCとプリドライブIC5のVCC端子電圧の時間変化を示した特性例である。
時刻t1で、開閉器15が閉じると、制御電圧源2の正側出力から、突入電流防止手段13のR20を介してC3へ充電される。この時のICCの時間的変化は、C3の容量値とR19の抵抗値で定まる時定数による。C3への充電で生じるICCの時間的変化により、−Ldi/dtの効果(Lは、モータ駆動装置と制御電源間の等価インダクタンスである)によりC3の制御電源線接続点即ちプリドライブIC5のVCC端子電圧が、跳ね上がる。このVCCの電圧上昇が、プリドライブIC5の絶対最大定格VCCmaxを超えないように、R20の抵抗値を定める必要があり、上記周辺条件では、抵抗値5.1Ωの1/2W電力型抵抗が好適で、ICCのピーク値3A、VCC跳ね上がり16Vに抑えられる。
図14(b)は、突入電流防止手段13が無く、開閉器15とC3の制御電源線とが直結された場合の特性例で、ICCピーク値14A、VCC跳ね上がり29Vに達し、プリドライブIC5の絶対最大定格20Vを超えてしまっている。
図15は、本発明のモータの駆動装置の一実施例を示し、図15において、保護抵抗14(R21)は、モータ駆動装置内で電源短絡故障が生じた場合に、高圧直流電源4の突入防止抵抗16(R22)より先に溶断することで、高圧直流電源4の突入防止抵抗16(R22)の溶断を防ぎ、故障をモータ駆動装置に限定して、高圧直流電源4が損傷することを防ぐ作用を行うもので、前記保護抵抗14は、高圧直流電源4の正側出力と、コンデンサC2の高圧直流電源線接続点間に直列接続される構成を有する。
次に、図15のモータ駆動装置の保護抵抗14の動作について、図16の保護抵抗14および突入防止抵抗16の限界電流特性図を用いて説明する。
通常、抵抗には、メーカより、抵抗の品種毎に瞬時限界電力特性が公開されており、図16のA、およびBは、突入防止抵抗16が定格電力5W、抵抗値2.2Ωと3.3Ωのセメントの溶断しうる限界電流を、抵抗値と先の瞬時限界電力から求めた特性図である。
モータ駆動装置が短絡故障した場合に、前記保護抵抗14(R21)が、前記突入防止抵抗16(R22)より先に溶断するには、溶断しうる限界電流が、R21がR22より小である必要がある。図16のCは、R21が、定格電力1/2W、抵抗値2.2Ωの電力金属皮膜抵抗である場合の、限界電流特性である。図16から、故障電流の発生時間幅Δtが10msecの場合、突入防止抵抗R22の限界電流に比べ、保護抵抗R21の限界電流の方が22A小さく、従って、故障時には、R22よりR21の方が先に溶断し、R22は溶断せず、故障がモータ駆動装置に限定され、高圧直流電源4は損傷しない。
一方、運転時には、モータが、定格負荷点で、軸出力30W、効率75%程度で、VDC=141Vであれば、モータに供給される電流Iの平均値は
I=30/(141×0.75)=0.28A
であるので、R21の損失Pdは
Pd=2.2×0.28×0.28=0.17W
になる。これは、R21の定格電力比34%に相当する。通常、抵抗の実使用電力は、定格比50%以下であるので、R21の抵抗値2.2Ωは、通常運転には何ら支障にならない。
図17は、本発明のモータ駆動装置の一実施例を示し、図17において、ダイナミックレンジ変換手段17は、PWMDUTY比を指令する指令電圧VSPの値を、プリドライブIC5に予め定められた値と異なる任意の値にできる作用を行うもので、前記ダイナミックレンジ変換手段17は、その出力が、プリドライブIC5の、増幅器A1を介すること無く、PWM形成部に直接入力する構成を有する。
次に、図17に示すダイナミックレンジ変換手段17の動作について、図18の詳細図および、図19の動作図を用い説明する。
図18、図19は、PWMDUTY指令信号VSPの可変範囲(ダイナミックレンジ)を、プリドライブIC5の1.4〜3.5Vとは異なる2.1〜5.4Vにした構成例で、前記ダイナミックレンジ変換手段17は、増幅器A2、コンデンサC4、C5、抵抗R23、R24、R25、R26、R27、R28を構成要素とする反転増幅回路である。
VSP入力レンジが2.1〜5.4V(電圧差3.3V)で、出力レンジTOCは、プリドライブIC5のPWM形成部の三角波のピークtoピークであるので3.0〜1.2V(電圧差1.8V)にならなければならないので、ダイナミックレンジ変換手段17の増幅率Gは、
G=−1.8/3.3=−0.55V
にする必要がある。
一方、増幅器の非反転入力端子に入力すべき基準電圧Vthは、VSP=2.1Vで、出力TOC=3.0Vにならなければならないので、反転増幅器の入出力関係を求める次式
(VSP−Vth)×G+Vth=TOC
より
(2.1−Vth)×(−0.55)+Vth=3.0
即ち
Vth=2.68Vにする必要がある。
図18に示したダイナミックレンジ変換手段17の抵抗R23、R24、R25、R26、R27、R28の抵抗値から、
G=−R25/(R23+R24)
=−162kΩ/(5.6kΩ+287kΩ)
=−0.55
一方、Vthは、
Vth=VREG×R27/(R27+R28)
=5×8.45kΩ/(8.45kΩ+9.76kΩ)
=2.68V
で、図中の抵抗値で得られるG、Vthは、先に必要なG、Vth値とよく一致している。
図19は、UHがHighのときのPWMDUTY比が、VSP指令値を5.4V〜2.1Vまで可変すると、ダイナミックレンジ変換手段17の作用によりTOC端子電圧が1.2〜3.0V変化することで、PWMDUTY比が、100〜0%制御される特性を示した。
ダイナミックレンジ変換手段17の抵抗値を変更することで、VSP入力範囲を任意に変更できることは言うまでもない。
図20は、本発明の請求項10記載のモータの駆動装置でのプリドライブIC5のセンサ入力端子の一実施例を示し、図20において、ホールICであるセンサH3からの出力信号は、プリドライブIC5に供給されるとともに、バッファ18を介してモータの回転速度を意味するFG信号としてモータの駆動装置の外部に供給する作用を有し、ホール素子であるセンサH1、H2は、その出力信号が、プリドライブIC5のセンサ入力端子IN1+、IN1−、IN2+、IN2−へ入力されるとともに、ホールICであるH3は、その出力信号が、プリドライブIC5のセンサ入力端子IN3+に入力されるとともに、バッファ18に入力され、バッファ18の出力は、FG出力端子をなして、IN3−には、IN3+入力信号のHighレベルの中間電圧値である直流電圧が入力される構成を有する。
次に、プリドライブIC5のセンサ入力部のみを記した図20に示すセンサH3から、バッファ18を介してFG信号を発生する動作について、図21の動作図を用い説明を行う。
図20、図21において、ホール素子であるH1、H2は、図示しないロータの磁極位置変化に従い、図中破線に示す12Vレギュレータの1/2電圧すなわち6Vを基準に対照的な電圧波形がIN1+、IN1−もしくはIN2+、IN2−に発生する。実線IN1、IN2は、それぞれ−入力から見た+入力信号の差動波形である。
ホールICであるH3の出力は、IN3+端子に入力されるとともに、バッファ18の構成要素デジタルトランジスタQ14のベースに入力される。H3の出力信号は、Lowレベルが、ほぼ0V、Highレベルが、H3の図示しない出力インピーダンス10kΩとQ14の内部抵抗から10.43Vになる。
IN3−には、抵抗R31、R32によって発生するDC電圧5.45Vが入力される。5.45Vは、IN3+入力信号のHighレベルの約1/2の電圧値に設定した。
前記Q14のコレクタは、抵抗R33でVCC=15VにプルUPされるとともに、抵抗R34を介してFG出力端子に接続されるので、IN3+信号のHigh、Lowの位相関係が反転した、HighレベルがVCC=15Vの矩形波のFG信号が出力される。前記FG信号は、図示しないロータのN、S磁極配置が等角度である場合には、High、LowのDuty比が50%になることは言うまでもない。
電圧差が50V超、150V以下である異電圧間の充電部距離が1.5mm以上であることを要求仕様とし、1.5mm未満の箇所は、絶縁材を塗布して充電部を露出させないモータ駆動回路基板において、図22に示す電圧差が50V超、150V以下となるリードのリードピッチが2.54mmであるトランジスタアレイ6、MOSFETアレイ12を90度L曲げして、両面銅箔パターンを有する銅メッキスルーホールプリント基板21に設けたリード挿入穴にリードを挿入、はんだ付け固定したモータ駆動回路基板20のリード挿入穴近傍、図23の点線A部の詳細図・図24において、図(a)、(b)に示す通り、リード挿入穴は、直径φ1.0mm以下として、部品面側には、はんだランドは設けず、はんだ面側には、はんだ付けのための銅箔ランドを設け、リード挿入穴には銅メッキ処理は行わない。このリード挿入穴にL曲げ加工した、トランジスタアレイ6または、MOSFETアレイ12をプリント基板21に挿入はんだ付け固定した場合、異電圧間の充電部距離は、部品面側では、図(a)に示す通り、1.54mmで、要求仕様1.5mm超である。一方、はんだ面側では、異電圧間の充電部距離は0.54mmで、要求仕様1.5mm未満であるため、ランド部が露出しないよう図(c)に示すようにはんだ面のみの絶縁材を最小限度塗布している。前記絶縁材は、入手性、作業性が良好なことからシリコンやポリウレタン、エポキシが好適である。
電圧差が50V超、150V以下である異電圧間の充電部距離が1.5mm以上であることを要求仕様とし、1.5mm未満の箇所は、絶縁材を塗布して充電部を露出させないモータ駆動回路基板において、図22に示す電圧差が50V超、150V以下となるリードのリードピッチが2.54mmであるトランジスタアレイ6、MOSFETアレイ12を90度L曲げして、両面銅箔パターンを有する銅メッキスルーホールプリント基板21に設けたリード挿入穴にリードを挿入、はんだ付け固定したモータ駆動回路基板20のリード挿入穴近傍、図23の点線A部の詳細図・図25において、図(a)、(b)に示す通り、リード挿入穴は、直径φ0.9mm以下として、部品面側には、直径1.0mm以下のはんだランドを設け、はんだ面側には、はんだ付けのための銅箔ランドを設け、リード挿入穴は、銅メッキ処理される。このリード挿入穴にL曲げ加工した、トランジスタアレイ6または、MOSFETアレイ12をプリント基板21に挿入はんだ付け固定した場合、異電圧間の充電部距離は、部品面側では、図(a)に示す通り、1.54mmで、要求仕様1.5mm超である。一方、はんだ面側では、異電圧間の充電部距離は0.54mmで、要求仕様1.5mm未満であるため、ランド部が露出しないよう図(c)に示すようはんだ面のみの絶縁材を最小限度塗布している。リード挿入穴には銅メッキ処理されているため、リードが挿入されたリード挿入穴の空隙部は、はんだで充填されるため、前記はんだ付け部の強度が高く、温度変化、例えば−40℃、80℃各30分繰り返し試験で、繰り返し回数400サイクルでもはんだには、クラックを生じない。前記絶縁材は、入手性、作業性が良好なことからシリコンやポリウレタン、エポキシが好適である。
図26の温度検出部19は、発熱素子であるトランジスタアレイ6、またはMOSFETアレイ12または貫通電流防止手段8a、8bの過熱を防ぐ作用を有し、温度検出部19は、少なくとも図27の詳細構成図のサーミスタ(NTC)が、前記発熱素子近傍に配されて、前記NTCは、一方が第一の抵抗(R37)で基準電圧に接続され、他方は、第二の抵抗(R38)で接地されるとともに、プリドライブIC5のスタート・ストップ切替(S/S)端子に接続される構成を有する。
次に、図26に示す温度検出部19の動作について図27の詳細図および図28の動作図を用い、以下説明を行う。
図27において、NTCはサーミスタであり、温度変化に反比例して抵抗値が低下する特性を有するもので、前記NTCの一方はR37を介して、VREG=5Vに接続され、他方は、抵抗R38を介して接地されるとともに、プリドライブIC5のスタート・ストップ切替(S/S)端子に接続される。プリドライブIC5の構成要素であるヒステリシスコンパレータ41は、入力電圧であるVS/Sが
VthH>1.72V
で、図示しないトランジスタアレイ6およびMOSFET12を非導通状態にしてモータ巻線への通電を停止するよう働き、
VthL<1.43V
で、図示しないトランジスタアレイ6およびMOSFET12を導通状態にしてモータ巻線へ通電するよう働く。
図28の動作図は、NTCサーミスタの抵抗値RNTCが(a)に示す特性であって、R37=10kΩ、R38=6.8kΩである場合のVS/S値の温度に対する変化は(b)に示す特性になる。
図28(c)は、モータが過負荷等の異常時にモータ駆動装置の温度が通常運転時より著しく増大する場合のNTCサーミスタの温度変化とモータへの通電状態を示す図で、時刻t=t0で、通電開始され過熱して温度が115℃に達し、NTCの抵抗値が低下してVS/S値が1.72Vになった時刻t1の時、モータへの通電がOFFされる。t1以降は温度が低下し、VS/S値が1.43Vになった時には、再びモータへの通電がONして、温度が再び過熱する。以後、同様の動作でON、OFFを繰り返す。
上記は、発熱体であるトランジスタアレイ6や、MOSFET12、ダイオードD1〜D6の動作接合温度の上限値150℃を超えないようにするため、温度115℃以上でOFF、温度90℃以下で復帰するよう設定したが、NTCの温度特性を異なるものに変更したり、R37、R38の抵抗値を変えることでONからOFFもしくはOFFからONへ切り替わる動作温度は変更可能である。
図29の外形図および図30の断面図に示すモータ7は、トランジスタアレイ6、MOSFET12、プリドライブIC5を主要構成要素とするモータの駆動装置をプリント基板上に構成したモータ駆動回路基板20をモータ内に内蔵して、モータを駆動制御可能とする作用を有するもので、29、30のインシュレータA、Bで絶縁されたステータコア32に巻線28を施したものを不飽和ポリエステル樹脂でケース状に成形したステータモールド組立23に、シャフト22に、25の軸受、ヨーク26、マグネット27を設けたロータ11と、モータ駆動回路基板20を収め、その上面に絶縁板を配して、ブラケット24で蓋をし、前記モータ駆動回路基板20のトランジスタアレイ6とMOSEFETアレイ12は、前記絶縁板36の窓部分のブラケット24との空隙を、放熱シリコン35で充填し、前記モータ駆動回路基板20には、リード線39がはんだ付け固定され、前記リード線39は、前記ステータモールド組立23の側面の引出し口に固定されたリードブッシュ37、38を介して、モータ7外へ引き出された構成を有する。
次に、図29に示すモータ7の構成とその動作について、以下図30の断面図を用い説明を行う。
図30において、トランジスタアレイ6、MOSFETアレイ12、プリドライブIC5を主要構成要素とする。モータ駆動回路基板20が、樹脂ピン34でステータモールド組立23に固定されて、巻線と電気的に接続された端子pin31とはんだ付け接続されている。前記モータ駆動回路基板20には、図示しない高圧直流電圧VDC=141Vと、制御電源VCC=15Vが入力され、指令電圧であるVSPが入力されることで、ロータ11のマグネット27の磁極配置をセンサ33で検出し、前記センサの出力信号に基づきプリドライブIC5がトランジスタアレイ6、MOSFETアレイ12を通電制御することは、図2等の動作図に示す通りであるので、動作の詳細説明は省く。
図31の37、38のリードブッシュA、Bは、モータ駆動回路基板20のプリント基板21にはんだ付けされたリード線39が、外力により引っ張られても、その外力が、プリント基板21のはんだ付け部に働かない作用を有し、凸部構造を有するリードブッシュBと凹部構造を有するリードブッシュAとで作られるクランク型空隙部にリード線39を挟み込んで、前記37、38のリードブッシュA、Bは、ブラケット24とステータモールド組立23とで挟み込まれて固定される構成を有する。
次に、図31に示す37、38のリードブッシュA、Bの動作について以下説明を行う。
図31において、(a)は、ステータモールド組立23にモータ駆動回路基板20をはめ込み、VDC、GND、VCC、VSP、FGの各端子に芯線がはんだ付けされたリード線39が、前記ステータモールド組立23の側面の引出口に設けた37、38のリードブッシュA、Bを介して外部に引き出されている。
図31(b)は、前記ステータモールド組立23の側面の引出口付近の断面図で、前記リード線39は、前記37のリードブッシュAの凹部と前記38のリードブッシュBの凸部間のクランク状の空隙部に、挟み込まれた構造で、前記リードブッシュA、Bは、ブラケット24と前記ステータモールド組立23に挟み込まれて固定される構造であって、リード線39が、図中矢印方向に外力で引っ張られても外力がリードブッシュA、Bの挟み込み部分に作用し、リードブッシュA、Bは、ステータモールド組立23に固定されているので、プリント基板21のリード線挿入穴にはんだ付けされた芯線40には加わらない。
図32(a)に示すルームエアコン室内機42、室外機43は、上記のモータを送風用に搭載したルームエアコンであり、所望の風量の冷風、温風を効率良く発生させる作用を有し、前記室内機42には、モータ7のシャフトに、クロスフローファン46が設けられ、前記室外機43には、プロペラファン47をシャフトに設けたモータを、それぞれの内部に固定した構造を有する。
次に、図32(a)に示すルームエアコン室内機42、室外機43の動作について、以下説明を行う。
図32(a)において、図示しないリモコンの指令により48の制御器Aは、モータ7の運転を開始させる。前記モータ7のシャフトに設けたクロスフローファンが回転して、送風を開始する。同時に49の制御器Bを介して室外機用ヒンジ付きモータ55の運転を開始させる。室外機用ヒンジ付きモータ55のシャフトに設けたプロペラファン47が回転を始める。次にコンプレッサ50が運転を始め、冷媒管53によって結ばれた熱交換器A、Bの間で、冷媒が循環する。冷媒の循環により、室内機42についてはクロスフローファン46による風が44の熱交換器Aを通って、冷房時には冷風が、暖房時には、温風が供される。
一方の室外機43においては、プロペラファン47による風が、45の熱交換器Bを通って、冷房時には、熱が、暖房時には、冷気が、大気へ放出される。
図32(b)に示す室外機用ヒンジ付きモータ55は、室外機43の送風用として好適な外形形状を有するもので、リード線39がシャフト22とは逆の、モータ底部の側面に設けたリードブッシュ37、38から外部へ引き出されている。そして、点線部Aのヒンジがステータモールド組立23に設けてあり、これは、モータを室外機に固定するために供される。
前記室外機用ヒンジ付きモータ55は、その内部構成が、シャフト22の軸出しが逆になっていること以外は、実施例14のモータ7の構成と同じであるので構成動作の詳細説明は省く。
図33(a)に示す給湯機56は、燃焼に供する空気を送風するモータを搭載したもので、所望の風量を効率良く発生させる作用を有し、前記給湯機56には、モータのシャフトにケーシング67で囲われたシロッコファン68が設けられ、前記ケーシング67の吹き出し口76が、気化器63に取り付けられる構造を有している。
次に、図33(a)に示す給湯機56の動作について、以下説明を行う。
図33(a)において、図示しないリモコンの指令と、59の水道管に水圧が生じると、制御器61は、給湯用ファンモータ66の運転を開始する。給湯用ファンモータ66のシャフト22に設けた、ケーシング67で囲われたシロッコファン68が回転を始め、大気から空気が気化器63へ送り込まれて、また気化器63には、燃料ポンプ62により、燃料タンク65から燃料管64を通じて灯油が抽送されており、前記気化器63にて霧状となった灯油がバーナー部60へ送られて、前記バーナー部60では図示しないイグナイタにより火花放電が行われており、灯油は直ちに燃焼を行う。燃焼に伴う熱により、燃焼釜57の水路を通る水道水が温水となって温水管58から供給される。
図33(b)は、(c)に示すファンケーシング67に囲まれたシロッコファン68をシャフト22に設けるために、好適な外形を有するモータであり、シロッコファン68をネジ止めするためにシャフト22にはネジ切りがなされており、ブラケット24はフラットな形状であって、ステータモールド組立23に設けた点線部Aのヒンジは、ケーシング67にモータを取り付けるために供される。
給湯用ファンモータ66の内部構成は、実施例14のモータ7と同じであるので説明は省く。
図34(a)、(b)に示す空気清浄機70は、前記空気清浄機70の設置空間内の空気中の粉塵もしくは臭い成分の微粒子を効率よく空気から除去する作用を有し、前記空気清浄機70には、シロッコファン68をシャフトに設けたモータを内部に取り付ける構造を有している。
次に、図34に示す空気清浄機70の動作について、以下説明を行う。
図34(a)、(b)において、操作板75の指令により、制御板71は、モータ7の運転を開始させる。モータ7のシャフト22に設けたシロッコファン68が回転を始める。前記シロッコファン68の回転により空気清浄機70の設置空間中の空気が、吸気口74からエアフィルタ72を通って、排気口73から放出される。放出された空気は、前記エアフィルタ72にて、粉塵や臭い成分である微粒子が除去された清浄な空気である。
モータ7の構成は、実施例14に示すモータと同じであるので説明は省く。
本発明は、発熱源である半導体部品を複数用いた回路構成としたことにより発熱源を分散させることが可能となり、発熱を抑制した信頼性の高いモータ駆動装置およびモータを提供することが可能である。
1 モータ駆動装置
2 制御電圧源
3 周辺回路
4 高圧直流電源
5 プリドライブIC
6 トランジスタアレイ
7 モータ
8a、8b 貫通電流防止手段
9 レベルシフト手段
10 ダンパ手段
11 ロータ
12 MOSFETアレイ
13 突入電流防止手段
14 保護抵抗R21
15 開閉器
16 突入防止抵抗R22
17 ダイナミックレンジ変換手段
18 バッファ
19 温度検出部
20 モータ駆動回路基板
21 プリント基板
22 シャフト
23 ステータモールド組立
24 ブラケット
25 軸受
26 ヨーク
27 マグネット
28 巻線
29 インシュレータA
30 インシュレータB
31 端子pin
32 ステータコア
33 センサ
34 樹脂ピン
35 放熱シリコン
36 絶縁板
37 リードブッシュA
38 リードブッシュB
39 リード線
40 芯線
41 ヒステリシスコンパレータ
42 ルームエアコン室内機
43 ルームエアコン室外機
44 熱交換器A
45 熱交換器B
46 クロスフローファン
47 プロペラファン
48 制御器A
49 制御器B
50 コンプレッサ
51 電源線
52 信号線
53 冷媒管
54 AC電源入力線
55 室外機用ヒンジ付きモータ
56 給湯機
57 燃焼釜
58 温水管
59 水道管
60 バーナー部
61 制御器
62 燃料ポンプ
63 気化器
64 燃料管
65 燃料タンク
66 給湯用ファンモータ
67 ケーシング
68 シロッコファン
69 排気口
70 空気清浄機
71 制御板
72 エアフィルタ
73 排気口
74 吸気口
75 操作板
76 吹き出し口

Claims (21)

  1. プリドライブICを含む周辺回路へ電力供給を行う制御電圧源の正側出力端子と、周辺回路の電圧源入力端子とが、待機電力削減を目的に設けた開閉器を介して接続されるモータ駆動装置であり、前記開閉器と周辺回路とを結ぶ制御電圧源正側電源線に、突入電流防止手段である抵抗を設け、前記開閉器ON時には、制御電源からモータ駆動装置への突入電流による電圧跳ね上がりを発生すること無く、制御電圧源から前記周辺回路への電力供給される構成を有するモータ駆動装置において、
    さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  2. 整流ダイオードと比較的限界電力の大きな突入防止抵抗と電解コンデンサで構成され、入力される商用交流を整流・平滑して得られる高圧直流電圧を出力する高圧直流電源と、前記高圧直流電源の出力電圧を電力源として、モータ駆動巻線に、所定の電力を供給するモータ駆動装置であり、前記モータ駆動装置に、比較的限界電力の小さい保護抵抗を設け、前記高圧直流電源の正側電圧を前記保護抵抗を介して、前記モータ駆動装置へ入力する構成とし、前記モータ駆動装置内で、短絡故障を生じた際の故障電流により、前記モータ駆動装置に設けた保護抵抗が、前記高圧直流電源の突入防止抵抗より先に溶断して故障電流を遮断することで、前記突入防止抵抗の溶断を防ぐ構成を具備するモータ駆動装置において、
    さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  3. プリドライブICを含む周辺回路へ電力供給を行う制御電圧源の正側出力端子と、周辺回路の電圧源入力端子とが、待機電力削減を目的に設けた開閉器を介して接続されるモータ駆動装置であり、前記開閉器と周辺回路とを結ぶ制御電圧源正側電源線に、突入電流防止手段である抵抗を設け、前記開閉器ON時には、制御電源からモータ駆動装置への突入電流による電圧跳ね上がりを発生すること無く、制御電圧源から前記周辺回路への電力供給される構成を有するモータ駆動装置であり、さらに外部から入力され、プリドライブICのPWM形成部において、生成されるPWM信号のDUTY比を、入力電圧に相応したDUTY比にすることを指令する指令信号を、ダイナミックレンジ変換手段を介して前記プリドライブICへ入力することにより、前記指令信号の電圧値を、プリドライブICに予め定められた所定の値とは異なる任意の値にしても、前記プリドライブICに予め定められた指令値を入力する場合と同じDUTY比のPWM信号を生成する構成を有するモータ駆動装置において、
    さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  4. 整流ダイオードと比較的限界電力の大きな突入防止抵抗と電解コンデンサで構成され、入力される商用交流を整流・平滑して得られる高圧直流電圧を出力する高圧直流電源と、前記高圧直流電源の出力電圧を電力源として、モータ駆動巻線に、所定の電力を供給するモータ駆動装置であり、前記モータ駆動装置に、比較的限界電力の小さい保護抵抗を設け、前記高圧直流電源の正側電圧を前記保護抵抗を介して、前記モータ駆動装置へ入力する構成とし、前記モータ駆動装置内で、短絡故障を生じた際の故障電流により、前記モータ駆動装置に設けた保護抵抗が、前記高圧直流電源の突入防止抵抗より先に溶断して故障電流を遮断することで、前記突入防止抵抗の溶断を防ぐ構成を具備するモータ駆動装置であり、さらに外部から入力され、プリドライブICのPWM形成部において、生成されるPWM信号のDUTY比を、入力電圧に相応したDUTY比にすることを指令する指令信号を、ダイナミックレンジ変換手段を介して前記プリドライブICへ入力することにより、前記指令信号の電圧値を、プリドライブICに予め定められた所定の値とは異なる任意の値にしても、前記プリドライブICに予め定められた指令値を入力する場合と同じDUTY比のPWM信号を生成する構成を有するモータ駆動装置において、
    さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  5. プリドライブICを含む周辺回路へ電力供給を行う制御電圧源の正側出力端子と、周辺回路の電圧源入力端子とが、待機電力削減を目的に設けた開閉器を介して接続されるモータ駆動装置であり、前記開閉器と周辺回路とを結ぶ制御電圧源正側電源線に、突入電流防止手段である抵抗を設け、前記開閉器ON時には、制御電源からモータ駆動装置への突入電流による電圧跳ね上がりを発生すること無く、制御電圧源から前記周辺回路への電力供給される構成を有するモータ駆動装置であり、さらにN、S極の磁極配置が回転円周上で等間隔であるマグネットを配したロータを有するモータの、前記ロータの回転を検出する3つのセンサの内、1つだけをホールIC、他をホール素子として、前記ホールICの出力信号をプリドライブICへ供するだけでなく、モータの回転速度を意味するDUTY比50%の矩形波信号を外部へ供給する構成を有するモータ駆動装置において、
    さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  6. 整流ダイオードと比較的限界電力の大きな突入防止抵抗と電解コンデンサで構成され、入力される商用交流を整流・平滑して得られる高圧直流電圧を出力する高圧直流電源と、前記高圧直流電源の出力電圧を電力源として、モータ駆動巻線に、所定の電力を供給するモータ駆動装置であり、前記モータ駆動装置に、比較的限界電力の小さい保護抵抗を設け、前記高圧直流電源の正側電圧を前記保護抵抗を介して、前記モータ駆動装置へ入力する構成とし、前記モータ駆動装置内で、短絡故障を生じた際の故障電流により、前記モータ駆動装置に設けた保護抵抗が、前記高圧直流電源の突入防止抵抗より先に溶断して故障電流を遮断することで、前記突入防止抵抗の溶断を防ぐ構成を具備するモータ駆動装置であり、さらにN、S極の磁極配置が回転円周上で等間隔であるマグネットを配したロータを有するモータの、前記ロータの回転を検出する3つのセンサの内、1つだけをホールIC、他をホール素子として、前記ホールICの出力信号をプリドライブICへ供するだけでなく、モータの回転速度を意味するDUTY比50%の矩形波信号を外部へ供給する構成を有するモータ駆動装置において、
    さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  7. 電圧差がある値以上である充電部間の距離、即ち絶縁距離が所定の一定値以上必要とし、一定値未満の場合は、前記当箇所を絶縁材で覆って、一定値未満の充電部を露出させず、かつ、PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを両面銅スルーホールプリント基板にはんだ付けしたモータ駆動回路であり、前記両面銅スルーホールプリント基板における、ケースから突出した入力端子を形成する複数のリード間の距離が、前記一定値を超える絶縁距離を有する前記トランジスタアレイと前記MOSFETアレイのリード挿入穴には、スルーホール銅メッキ処理を施さず、かつ、絶縁塗布材料を絶縁距離が所定の一定値未満のはんだ面側にのみ塗布される構成を有するモータ駆動回路を含むモータ駆動装置において、
    さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  8. 電圧差がある値以上である充電部間の距離、即ち絶縁距離が所定の一定値以上必要とし、一定値未満の場合は、前記当箇所を絶縁材で覆って、一定値未満の充電部を露出させず、かつ、PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを両面銅スルーホールプリント基板にはんだ付けしたモータ駆動回路であり、ケースから突出した入力端子をなす複数のリード間の距離が、前記一定値を超える絶縁距離を有する前記トランジスタアレイと前記MOSFETアレイのリード挿入穴の部品面ランドをリード挿入穴径+0.1mmのランド径とし、かつ絶縁塗布材料を絶縁距離が所定の一定値未満のはんだ面側のみに塗布される構成を有するモータ駆動回路を含むモータ駆動装置において、さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  9. トランジスタアレイと、MOSFETアレイとプリドライブICをプリント基板にはんだ付けしたモータ駆動回路基板を内蔵したモータ駆動装置であり、複数相の巻線を配したステータコアを含んだケースに、マグネットを配したロータを収めて、前記ケース上面に、モータ駆動回路基板を配して、前記モータ駆動回路基板の入出力端子に、はんだ付け接続された複数のリード線を前記ケースの側面の引出口に固定したリードブッシュを介してケース外へ引き出して、前記モータ駆動回路基板の上面に、前記トランジスタアレイとMOSFETアレイのケース上面のみ窓明けした絶縁板を載せて、ブラケットでケースを密封し、前記トランジスタアレイとMOSFETアレイのケースと前記ブラケットとの空隙を放熱シリコンで充填した構成を有するモータのモータ駆動装置において、
    さらに、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を具備するモータ駆動装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のモータ駆動装置において、
    PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを設け、前記トランジスタアレイと、MOSFETアレイは貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICは、第一、第二、第三の出力端子が各々前記トランジスタアレイの各ベースに接続され、第四、第五、第六の出力端子が各々前記MOSFETアレイの各ゲートに接続されて通電制御されるモータ駆動装置において、
    前記貫通電流防止手段は、逆回復時間が短い高速の第一、第二、第三、第四、第五、第六のダイオードで構成されて、前記トランジスタアレイと前記MOSFETアレイの接続は、前記トランジスタアレイに内蔵されたPNPダーリントントランジスタのコレクタが各々前記第一、第二、第三のダイオードのアノードへ接続され、前記MOSFETアレイに内蔵されたNチャンネルMOSFETのドレインは、前記第一、第二、第三のダイオードのカソードと、前記第四、第五、第六のダイオードのアノードへ接続され、他端が共通に接続された第一、第二、第三のモータ駆動巻線の一端に各々接続されることで、前記トランジスタアレイに内蔵されたPNPダーリントントランジスタの逆回復時間が比較的長い寄生ダイオードを導通させない構成を具備するモータ駆動装置。
  11. 貫通電流防止手段の構成要素である第一、第二、第三のダイオードをVFの比較的小さいショットキーバリアーダイオードとした構成を具備する請求項10記載のモータ駆動装置。
  12. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のモータ駆動装置において、
    PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを設け、トランジスタアレイとMOSFETアレイは貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICは、レベルシフト手段を介して第一、第二、第三の出力端子が各々前記トランジスタアレイの各ベースに接続され、第四、第五、第六の出力端子が各々前記MOSFETアレイの各ゲートに接続されて通電制御されるモータ駆動装置において、
    前記レベルシフト手段は、第一、第二、第三のトランジスタ、抵抗を設けて、前記第一、第二、第三のトランジスタは、エミッタが各々接地され、ベースが抵抗を介して各々前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子が接続され、コレクタは各々第一、第二、第三の抵抗を介して前記トランジスタアレイのPNPダーリントントランジスタのベースへ各々接続されるという構成を具備するモータ駆動装置。
  13. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のモータ駆動装置において、
    ダンパ手段を抵抗器で構成し、前記抵抗器の抵抗値を任意に選択することで、MOSFETアレイに内蔵されたNチャンネルMOSFETのゲート容量への充・放電時間を可変して、プリドライブICの第四、第五、第六の出力端子から前記NチャンネルMOSFETの各ゲートへの信号の立ち上がり、もしくは立ち下がり速度を、前記プリドライブICの定格以下にし、前記NチャンネルMOSFETのOFFからON、ONからOFFに至る時間を所定の値に設定できて、モータ駆動装置の高圧直流電源入力端子の跳ね上がり電圧が、前記高圧直流電源に接続されて、前記モータ駆動装置の構成要素である半導体部品の耐圧を超えなくする構成を具備するモータ駆動装置。
  14. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のモータ駆動装置において、
    PNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、NチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイと、プリドライブICとを設け、前記トランジスタアレイと、MOSFETアレイは貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICは、第一、第二、第三の出力端子が各々前記トランジスタアレイの各ベースに接続され、第四、第五、第六の出力端子が各々前記MOSFETアレイの各ゲートに接続されて通電制御されるモータ駆動装置において、
    前記トランジスタアレイのPNPダーリントントランジスタに飽和電圧の小さいチップを用い、前記MOSFETアレイのNチャンネルMOSFETにON抵抗の小さいチップを用いる構成を具備するモータ駆動装置。
  15. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のモータ駆動装置において、
    プリドライブICのスタート・ストップ切替入力端子に負特性感温抵抗素子を含む温度検出部を接続し、前記温度検出部の感温抵抗素子をモータの発熱部品近傍に設けることで、基板上の、発熱部品の温度が所定の値を超えたことを検出するとモータ駆動巻線への通電を停止して、前記発熱部品の過熱を防ぐ構成を具備するモータ駆動装置。
  16. モータ駆動装置を具備するモータにおいて、
    前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を具備するモータ。
  17. 複数のリード線がはんだ付けされたモータ駆動回路基板を内蔵したモータであり、前記モータのケース側面のリード線引き出し部分に、前記ケースに固定されるリードブッシュA、Bを設け、前記リードブッシュAは、凹部形状を有し、リードブッシュBは凸部形状を有するもので、前記リードブッシュA、Bのリード線嵌合部は凸部と凹部を組み合わせて作られるクランク形状の空隙を有し、前記空隙部に前記リード線を挟み込む構成を有するモータであり、さらに前記モータにモータ駆動装置を具備するモータにおいて、
    前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を具備するモータ。
  18. モータ駆動装置を具備するファン駆動モータにおいて、
    前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を具備するファン駆動モータ。
  19. モータ駆動装置を具備するファン駆動モータを内蔵するルームエアコンにおいて、
    前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を備えたファン駆動モータを内蔵するルームエアコン。
  20. モータ駆動装置を具備するファン駆動モータを内蔵する給湯器において、
    前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を備えたファン駆動モータを内蔵する給湯器。
  21. モータ駆動装置を具備するファン駆動モータを内蔵する空気清浄機において、
    前記モータ駆動装置に、モータのロータの回転を検出するセンサと、前記センサの出力信号および外部からの速度指令信号と制御電圧源からの出力電圧が供給されてPWM信号を形成する回路を含む周辺回路と、シリコンチップ上でスイッチ素子である複数のIGBTが互いに誘電体で絶縁分離される高耐圧誘電体絶縁分離プロセス半導体で作られて商用交流電圧を整流・平滑して得られる電圧を出力する高圧直流電源の出力電圧から、前記周辺回路の出力信号に応じて、出力端子に接続されるモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御するワンチップインバータで構成されたモータ駆動装置であり、
    前記周辺回路を低耐圧PN接合プロセスの半導体で作られるプリドライブICとし、前記1チップインバータを高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるPNPダーリントントランジスタ3チップからなるトランジスタアレイと、高耐圧PN接合プロセス半導体で作られるNチャンネルMOSFET3チップからなるMOSFETアレイとしたものであり、
    前記PNPダーリントントランジスタは、エミッタが共通に前記高圧直流電源の正側出力に接続され、前記NチャンネルMOSFETは、ソースが前記高圧直流電源の負側出力に接続され、前記PNPダーリントントランジスタのコレクタと、前記NチャンネルMOSFETのドレインとは、貫通電流防止手段を介して接続され、前記プリドライブICの第一、第二、第三の出力端子は、レベルシフト手段を介して前記PNPトランジスタアレイの通電制御を行い、第四、第五、第六の出力端子は、ダンパ手段を介して、NチャンネルMOSFETの各ゲートに接続されて、通電制御を行い、前記MOSFETのドレインと貫通電流防止手段との各接続箇所は、出力端子をなしてモータ駆動巻線に電力供給して前記ロータの回転数を制御する構成を有するモータ駆動装置を備えたファン駆動モータを内蔵する空気清浄機。
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