JP4106670B2 - 中綴機ラインにおける折本の中継方法と、その装置 - Google Patents

中綴機ラインにおける折本の中継方法と、その装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、本の全体ページに相当する折本を中綴機に安定に搬送して中綴じ処理することができる中綴機ラインにおける折本の中継方法と、その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
製本工程においては、折丁を所定の順序に折り重ね、中綴じ処理して製本するために、複数の丁合ユニットを縦列に配設する丁合機と、折丁搬送用の搬送チェーンと、中綴機とを組み合わせて構成する中綴機ラインが使用されている。
【0003】
搬送コンベヤは、多数の鞍形の受具を有するとともに、搬送用のプッシャが所定ピッチごとに設けられており、中綴機は、搬送コンベヤの下流端に配設されている。そこで、搬送コンベヤは、プッシャを介し、丁合機により本の所定ページ単位に相当する折丁が順に供給されて本の全体ページ相当になった、いわゆる折本を中綴機に向けて搬送することができ、中綴機は、搬送コンベヤによって搬送される折本を一括して中綴じすることにより、一冊の本に製本することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、中綴機は、搬送コンベヤのプッシャによって積極搬送される折本を中綴じするため、中綴じの際に折本がプッシャによって過大に押され、折本がずれたり、押し潰されたりすることがあり、中綴じ処理が不調になりがちであるという問題があった。中綴機は、針金を介して折本を中綴じするとき、折本を一時的に停止させる必要があり、また、綴糸を介して中綴じするとき、搬送コンベヤと異なる所定の綴じ速度によって折本を移動させる必要があるからである。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、駆動ロッドを介し、搬送コンベヤに連動して中綴機にまで折本を搬送する中継部材を採用することによって、搬送コンベヤからの折本を安定に中綴機に供給し、円滑な中綴じ処理を容易に実現することができる中綴機ラインにおける折本の中継方法と、その装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための請求項1に係る発明の構成は、丁合機の搬送コンベヤから中綴機にまで折本を搬送するに際し、移動フレームに搭載し、搬送コンベヤに連動する駆動ロッドによって前後に往復駆動する中継部材を搬送コンベヤの下流端の受具の間に設け、搬送コンベヤのプッシャを介して折本を後退限の中継部材の前部にまで搬送し、中継部材を前進させるとともにプッシャを介して折本を中継部材の前端より突出させ、中継部材の前進速度が搬送コンベヤの搬送速度とほぼ同一になるとクランプ部材により折本を中継部材上に拘束し、搬送コンベヤの搬送速度より中継部材を速く前進させて折本をプッシャから前方に分離させて中綴機にまで搬送し、中継部材を前進限に停止させるとともに折本の拘束を解放して折本を中綴機に引き込み、中継部材を後退限に復帰させ、次のプッシャを介して後退中の中継部材上に次の折本を搬入して以下同様の動作を繰り返すことをその要旨とする。
【0007】
請求項2に係る発明の構成は、プッシャを介して受具上の折本を積極搬送する丁合機の搬送コンベヤの下流端において固定フレームに前後動自在に組み込む移動フレームと、移動フレームに搭載し、搬送コンベヤの下流端の受具の間に設ける中継部材と、移動フレームを介し、搬送コンベヤに連動して中継部材を前後に往復駆動する駆動ロッドとを備えてなり、移動フレームは、中継部材上の折本を拘束するクランプ部材を付設するとともに、ストッパを介して中継部材の前進限を規定し、駆動ロッドは、中継部材を搬送コンベヤの搬送速度より速く前進させ、中継部材は、搬送コンベヤからの折本を中綴機にまで搬送することをその要旨とする。
【0008】
なお、移動フレームには、中継部材上の折本に接触するブラシを付設してもよく、中継部材上の折本をガイドする溝付きのガイドローラを付設してもよい。また、駆動ロッドは、ばねを介して伸縮可能であり、搬送コンベヤと共通の駆動源に連結する回転板の外周部に移動フレームを連結してもよい。
【0009】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、中継部材は、駆動ロッドによって往復駆動する移動フレームを介して前後に往復移動し、前進時において搬送コンベヤからの折本を中綴機にまで搬送し、前進限において折本を中綴機に安定に受け渡すことができる。なお、中継部材は、搬送コンベヤに連動する駆動ロッドを介し、搬送コンベヤの搬送速度より速く前進させることができ、したがって、中継部材上の折本は、搬送コンベヤのプッシャから前方に分離され、プッシャによって過大に押されたりするおそれがない。
【0010】
移動フレームにクランプ部材を付設するときは、クランプ部材は、中継部材上の折本を把持することができ、中継部材の前進時に折本が不用意に姿勢を乱すことがない。
【0011】
移動フレームにブラシを付設するときは、ブラシは、搬送コンベヤによって中継部材上に送り込まれる折本に接触し、折本の上部側に抵抗力を負荷することにより、折本の全体を前後に揃えることができる。なお、ブラシは、クランプ部材の後方に配設することが好ましい。
【0012】
移動フレームに溝付きのガイドローラを付設すれば、ガイドローラは、溝を介し、中継部材上に送り込まれる折本を中継部材に沿うように正しくガイドすることができる。なお、ガイドローラは、ブラシの後方に配設することが好ましい。
【0013】
ストッパを介して中継部材の前進限を規定するときは、移動フレームは、ストッパに当接することにより中継部材を前進限において一時的に停止させることができ、このときの中継部材は、折本を中綴機に確実に受け渡すことができる。なお、移動フレームがストッパに当接して停止すると、駆動ロッドは、ばねを介して短縮する。
【0014】
クッションを有するストッパは、移動フレームが当接する際の衝撃を緩和し、移動フレームがストッパに当接する際の衝撃音を防止する。
【0015】
ストッパにダンパを併設すれば、ダンパは、移動フレームがストッパに当接する際の前進速度を円滑に低下させ、当接時の衝撃音を一層効果的に低減させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0017】
中綴機ラインにおける折本の中継装置は、移動フレーム21に搭載する中継部材22と、移動フレーム21を介して中継部材22を前後に往復駆動する駆動ロッド31とを主要部材としてなる(図1、図2)。ただし、移動フレーム21は、図示しない丁合機の搬送コンベヤ41の下流端において、搬送コンベヤ41と平行に立設する固定フレーム11に前後動自在に組み込まれており、搬送コンベヤ41の下流側には、中綴機50が配設されている。
【0018】
搬送コンベヤ41は、一対のチェーン41a、41aに対し、多数の受具41b、41b…を向い合わせるようにして連続的に突設して形成されている。チェーン41a、41aは、図示しない上流側のスプロケットと下流側のスプロケット41c、41cとの間に巻き掛けられており、所定ピッチごとにプッシャ41d、41dが相対向して取り付けられている。ただし、図1には、下流側の一方のスプロケット41cのみが図示されており、スプロケット41c、41cは、チェーン41a、41aに対応して共通の軸41c1 に装着するダブルスプロケットとなっている。そこで、搬送コンベヤ41は、図示しない駆動源を作動させてスプロケット41c、41cを回転させ、チェーン41a、41aを回転走行させることにより、左右のプッシャ41d、41d…を介して受具41b、41b…上の折本W、W…を所定ピッチごとに積極搬送することができる(図1の矢印K1 方向)。
【0019】
中綴機50は、下部の昇降ローラ51、51と、上部の固定ローラ52、52と、図示しない綴じユニットとを組み合わせて構成されている(図1、図3)。昇降ローラ51、51は、ベースフレーム54上に昇降自在に立設する昇降フレーム51a、51aの上端部に支持されており、搬送コンベヤ41の延長線上に配列されている。なお、各昇降フレーム51aは、図示しないシリンダによって上下に駆動することができる。各昇降ローラ51は、昇降フレーム51aに組み込む図示しないモータによって積極駆動されており、昇降ローラ51、51の左右両側には、ガイド板53、53が斜めに配設されている。
【0020】
固定ローラ52、52は、昇降ローラ51、51に対向するようにして、上部の固定フレーム52a、52aによって支持されている。なお、固定フレーム52a、52aは、上部フレーム52bによって連結されている。そこで、中綴機50は、昇降ローラ51、51を同期回転させて上昇させることにより、固定ローラ52、52との間に折本Wを挾み込むようにして前方に送り、図示しない綴じユニットを介して中綴じ処理することができる。ただし、このときの折本Wは、ガイド板53、53上に山形に開くようにして載り、ガイド板53、53に沿って移動することができる。
【0021】
固定フレーム11は、縦材11a、11a、横材11b、11bを枠状に組み合わせ(図1、図2)、ベース板11c上に立設されている。
【0022】
移動フレーム21は、後部を下方に長く垂下させる逆L字状の板材であって(図2、図4)、固定フレーム11の搬送コンベヤ41側に前後動自在に組み付けられている。移動フレーム21の裏面側には、上部のスライダ21a、21a、下部のスライダ21aがねじ止めされており、上部のスライダ21a、21aには、上部のガイドロッド21bが摺動自在に貫通し、下部のスライダ21aには、下部のガイドロッド21bが摺動自在に貫通している。なお、上下のガイドロッド21b、21bは、固定フレーム11の縦材11a、11aの間に架設されている(図1、図4)。
【0023】
移動フレーム21には、箱状の連結ブラケット21cを介し、駆動ロッド31の一端が後方側から連結されている。また、固定フレーム11の前方側の縦材11aには、ブラケット11dを介し、連結ブラケット21cに対向するようにしてストッパ11e、11eが立設されており、各ストッパ11eには、クッション11e1 が付設されている。また、ストッパ11e、11eの近傍には、ダンパ11fが併設されている。ダンパ11fは、取付ベース11f1 、スペーサ11f2 、11f2 を介してブラケット11dに取り付けられており、ダンパ11fの先端は、ストッパ11e、11eのクッション11f1 、11f1 よりも連結ブラケット21c側に高く突出している。
【0024】
中継部材22は、支持フレーム21d、スペーサ21d1 、21d1 を介して移動フレーム21に搭載されている(図1、図2)。ただし、スペーサ21d1 、21d1 は、移動フレーム21の下端部に立設され、支持フレーム21dは、移動フレーム21と平行に搬送コンベヤ41内に立ち上げられている。支持フレーム21dの上部は、前方に長く延長されており(図1、図5)、中継部材22を搬送コンベヤ41の受具41b、41b…間に支持することができる。中継部材22は、上辺を断面山形に形成する直線材であり(図5、図6(A))、前部の水平部分22bを受具41b、41bより上方に突出させ、後部の傾斜部分22cを受具41b、41b内に殆ど沈めるようにして固定されている(図6(D)、(A))。ただし、図6(A)、(B)、(C)、(D)は、それぞれ図5のZ1 −Z1 線、Z2 −Z2 線、Z3 −Z3 線、Z4 −Z4 線矢視相当の拡大断面説明図である。
【0025】
中継部材22の左右両側には、受具41b、41b…の下部を覆うようにしてガイド板22a、22aが配設されている(図2、図5)。ガイド板22a、22aは、山形に配設されており、それぞれの後端部は、先細に形成して内向きに斜めに屈曲されている。また、ガイド板22a、22aは、それぞれブラケット22a1 、22a2 を介し、フレーム材11g、11gの前端面に固定されている。ただし、フレーム材11g、11gは、下部のフレーム材11g1 を介して一体のフレームに形成され、搬送コンベヤ41のスプロケット41c、41cを支持しているものとする。ガイド板22a、22aの前部は、ガイド板53、53の後部に対し、外側から重ね合わされている(図3)。
【0026】
そこで、中継部材22は、ガイド板22a、22aとともに、搬送コンベヤ41によって搬送される折本Wを水平部分22b上に支持することができる。すなわち、折本Wは、プッシャ41d、41dによって搬送コンベヤ41の下流側にまで搬送されると(図1、図6(A))、プッシャ41d、41dに押されて傾斜部分22cを介して水平部分22b上に移動することにより、搬送コンベヤ41から中継部材22上に受け渡すことができる。
【0027】
移動フレーム21の上部には、スペーサ21e1 、21e1 を介して支持板21eが付設され(図1、図2)、支持板21e上には、スペーサ21f1 、21f1 を介して取付ベース21fが付設されている(図2、図5)。また、取付ベース21fには、長孔21f2 、21f3 を介し、クランプ部材23、23、ブラシ24、ガイドローラ25が前方から後方に一列に搭載されている。
【0028】
各クランプ部材23は、中継部材22の上辺に対応する逆V字状の溝が下面に形成されており(図5、図6(D))、取付ベース21fに対し、補助材23a、シリンダ23b、調節ブロック23cを介して昇降自在に固定されている。なお、補助材23aには、ガイドロッド23a1 が立設されており、ガイドロッド23a1 は、調節ブロック23cに付設するガイド筒23c1 に対して摺動自在に挿入されている。また、調節ブロック23cは、ねじ付きのレバー23d、補助ピース23d1 を介し、長孔21f2 に沿ってクランプ部材23の固定位置を前後に移動調節することができる。
【0029】
ブラシ24は、取付ベース21fに対し、調節ロッド24a、調節ブロック24bを介して固定されている(図5、図6(C))。ブラシ24は、セットねじ24a1 、調節ロッド24aを介して高さ調節可能であり、止めねじ24b1 、補助ピース24b2 を介し、長孔21f2 に沿って固定位置を前後に移動調節することができる。
【0030】
ガイドローラ25は、中継部材22の上辺に対向する溝25aが形成されており(図5、図6(B))、取付ベース21fに対し、支持軸25b1 、揺動板25b、ねじ付きのレバー25cを介し、長孔21f3 に沿って前後に移動調節可能に固定されている。なお、ガイドローラ25は、揺動板25bを上下に揺動させることにより、中継部材22に対する高さも調節可能である。
【0031】
ガイドローラ25は、プッシャ41d、41dを介して折本Wが中継部材22上に搬入されるとき、外周の溝25aを介して折本Wをガイドし、折本Wの折目を中継部材22の長さ方向に一致させることができ、ブラシ24は、折本Wの上面に接触することにより、折本Wを構成する各折丁の後端がプッシャ41d、41dに正しく当接するように、中継部材22上の折本Wを前後方向に揃えることができる。また、クランプ部材23、23は、シリンダ23b、23bを介して下降させることにより、中継部材22との間に折本Wを把持することができる。
【0032】
駆動ロッド31は、移動フレーム21を回転板32に連結している(図1、図2)。
【0033】
駆動ロッド31は、スライドブロック31c、31d、ばね31eを介し、後方のロッド31a、前方のロッド31bを伸縮自在に連結して構成されている(図1、図7)。ロッド31a、31bには、それぞれロックナット31a2 、31b2 を介してコネクタ31a1 、31b1 が付設されている。ロッド31aは、コネクタ31a1 、自在継手31a3 、スペーサ31a5 付きのボルト31a4 を介し、回転板32の外周部に回転自在に連結されている。なお、回転板32は、駆動軸32aを介し、搬送コンベヤ41と共通の図示しない駆動源に連結されている。また、ロッド31bは、コネクタ31b1 、自在継手31b3 、スペーサ31b5 付きのボルト31b4 を介し、移動フレーム21の連結ブラケット21cに回転自在に連結されている。
【0034】
ロッド31aの先端部には、ロッド31bの先端を収納する凹部31a7 が形成されており、ブッシュ付きのスライドブロック31dがねじ止めされている。なお、スライドブロック31dは、連結材31fを介してブッシュ付きのスライドブロック31cに連結されており、スライドブロック31c、31dには、ロッド31bが摺動自在に挿通されている。また、スライドブロック31cには、ブラケット31g1 を介し、近接センサ31gがコネクタ31b1 側に付設されている。
【0035】
ばね31eは、ロックナット31e2 を介してロッド31bに装着するばね受31e1 と、スライドブロック31cの端面に固定するばね受31e3 との間に介装されている。また、ロッド31bの先端部には、スライドブロック31c、31dの間において固定するリング31h1 と、スライドブロック31cとの間に別のばね31hが装着されている。ばね31e、31hは、いずれも圧縮ばねであり、前者のばね定数は、後者のそれより十分大きく設定されている。
【0036】
そこで、駆動ロッド31は、軸方向の押圧負荷が小さいとき、ばね31eを介して最大長さを維持することができる。また、駆動ロッド31は、押圧負荷が大きくなると、ばね31eを押し縮めることにより全体長さを短縮することができ、近接センサ31gは、ばね受31e1 を検出して駆動ロッド31の短縮を検出することができる。なお、駆動ロッド31は、搬送コンベヤ41を作動させて回転板32を回転させると(図1の矢印K2 方向)、移動フレーム21を介し、搬送コンベヤ41に連動して中継部材22を搬送コンベヤ41の前端部上方の後退限(図1の実線)と、中綴機50にまで突出する前進限(同図の二点鎖線)との間に前後に往復駆動することができる。
【0037】
かかる中綴機ラインにおける折本の中継装置の動作は、次のとおりである。
【0038】
駆動ロッド31を介して移動フレーム21、中継部材22が後退限にあるとき(図8(A))、搬送コンベヤ41は、特定のプッシャ41d、41dを介して折本Wを中継部材22の前部にまで搬送することができる(図9(A))。ここから回転板32が回転すると(図8(A)の矢印K2 方向)、駆動ロッド31は、移動フレーム21、中継部材22を中綴機50に向けて前進させ(同図(A)の矢印K3 方向、同図(B))、同時に搬送コンベヤ41は、プッシャ41d、41dを介して中継部材22上の折本Wをさらに前進させ(図9(B))、折本Wを中継部材22の前端より十分に突出させることができる。この間の移動フレーム21、中継部材22の前進速度は、搬送コンベヤ41の搬送速度より十分遅いからである。一方、クランプ部材23、23は、中継部材22の前進速度が搬送コンベヤ41の搬送速度とほぼ同一になると、中継部材22との間に折本Wを把持し、中継部材22に対して折本Wを移動不能に拘束することができる。
【0039】
その後、駆動ロッド31は、回転板32がさらに回転することにより、搬送コンベヤ41の搬送速度より速く移動フレーム21、中継部材22を前進させる(図8(B)の矢印K3 方向、同図(C))。したがって、中継部材22は、折本Wをプッシャ41d、41dから前方に分離させるようにして中綴機50にまで搬送し(図9(C))、折本Wの前端部を後部の昇降ローラ51、固定ローラ52の間に挿入することができる。
【0040】
一方、このときの移動フレーム21は、ダンパ11f、クッション11e1 、11e1 を介して連結ブラケット21cがストッパ11e、11eに当接し(図8(C))、ストッパ11eを介して前進限に停止する。そこで、その後の駆動ロッド31は、回転板32が回転するに従ってばね31eを押し縮めるようにして短縮し(同図(D)の実線)、死点を越えることによって徐々に再伸長する(同図(D)の二点鎖線)。したがって、このようにして移動フレーム21、中継部材22が前進限に一時的に停止している間にクランプ23、23による折本Wの拘束を解放し、中綴機50の昇降ローラ52、52を上昇させて回転させれば、中綴機50は、中継部材22上の折本Wを引き込み(図9(D)の実線)、中綴じ処理して前方に排出することができる(同図の二点鎖線)。
【0041】
また、駆動ロッド31は、回転板32がさらに回転して最大長さに伸長すると、移動フレーム21、中継部材22を後退させて後退限に復帰させ(図8(D)の矢印K4 方向)、搬送コンベヤ41は、次のプッシャ41d、41dを介して後退中の中継部材22上に次の折本Wを搬入するから、以後、同様の動作を繰り返すことにより、折本W、W…の中綴じ処理を続行することができる。
【0042】
なお、ダンパ11fは、クッション11e1 、11e1 とともに、移動フレーム21がストッパ11e、11eに当接する際の衝撃を緩和し、ガイドローラ25、ブラシ24は、搬送コンベヤ41から折本Wを中継部材22上に搬入する際に、折本Wをそれぞれ左右方向、前後方向に揃えることができる。また、駆動ロッド31のばね31hは、駆動ロッド31が最大長さに伸長する際の衝撃音を防止する。一方、移動フレーム21、中継部材22が所定の前進限にまで前進していないにも拘らず、駆動ロッド31が短縮すると、近接センサ31gは、これを検出して搬送コンベヤ41、回転板32の駆動源を非常停止させる。駆動ロッド31に過大な押圧負荷が加わり、中綴機50において折本Wの詰り等が発生した可能性があるからである。
【0043】
以上の説明において、移動フレーム21に搭載するクランプ部材23、23は、図示に拘らず、1〜2以上の任意の個数を設けることができ、それぞれを任意の長さに形成することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、移動フレームに搭載する中継部材と、搬送コンベヤに連動して中継部材を前後に往復駆動する駆動ロッドとを設けることによって、中継部材は、搬送コンベヤによって搬送される折本を搬送コンベヤのプッシャから前方に分離させるようにして中綴機にまで搬送することができるから、搬送コンベヤからの折本を中綴機に安定に供給して円滑な中綴じ処理を容易に実現するとともに、折本の中綴じ精度を大幅に向上させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成側面説明図
【図2】 図1のX−X線矢視相当拡大断面図
【図3】 要部拡大斜視図(1)
【図4】 図2のY矢視拡大斜視図
【図5】 要部拡大斜視図(2)
【図6】 図5の要部拡大断面説明図
【図7】 要部拡大平面図
【図8】 動作説明図(1)
【図9】 動作説明図(2)
【符号の説明】
W…折本
11e…ストッパ
11e1 …クッション
11f…ダンパ
21…移動フレーム
22…中継部材
23…クランプ部材
24…ブラシ
25…ガイドローラ
25a…溝
31…駆動ロッド
31e…ばね
41…搬送コンベヤ
50…中綴機

Claims (5)

  1. 丁合機の搬送コンベヤから中綴機にまで折本を搬送するに際し、移動フレームに搭載し、搬送コンベヤに連動する駆動ロッドによって前後に往復駆動する中継部材を搬送コンベヤの下流端の受具の間に設け、搬送コンベヤのプッシャを介して折本を後退限の中継部材の前部にまで搬送し、中継部材を前進させるとともにプッシャを介して折本を中継部材の前端より突出させ、中継部材の前進速度が搬送コンベヤの搬送速度とほぼ同一になるとクランプ部材により折本を中継部材上に拘束し、搬送コンベヤの搬送速度より中継部材を速く前進させて折本をプッシャから前方に分離させて中綴機にまで搬送し、中継部材を前進限に停止させるとともに折本の拘束を解放して折本を中綴機に引き込み、中継部材を後退限に復帰させ、次のプッシャを介して後退中の中継部材上に次の折本を搬入して以下同様の動作を繰り返すことを特徴とする中綴機ラインにおける折本の中継方法。
  2. プッシャを介して受具上の折本を積極搬送する丁合機の搬送コンベヤの下流端において固定フレームに前後動自在に組み込む移動フレームと、該移動フレームに搭載し、搬送コンベヤの下流端の受具の間に設ける中継部材と、前記移動フレームを介し、搬送コンベヤに連動して前記中継部材を前後に往復駆動する駆動ロッドとを備えてなり、前記移動フレームは、前記中継部材上の折本を拘束するクランプ部材を付設するとともに、ストッパを介して前記中継部材の前進限を規定し、前記駆動ロッドは、前記中継部材を搬送コンベヤの搬送速度より速く前進させ、前記中継部材は、搬送コンベヤからの折本を中綴機にまで搬送することを特徴とする中綴機ラインにおける折本の中継装置。
  3. 前記移動フレームには、前記中継部材上の折本に接触するブラシを付設することを特徴とする請求項2記載の中綴機ラインにおける折本の中継装置。
  4. 前記移動フレームには、前記中継部材上の折本をガイドする溝付きのガイドローラを付設することを特徴とする請求項2または請求項3記載の中綴機ラインにおける折本の中継装置。
  5. 前記駆動ロッドは、ばねを介して伸縮可能であり、搬送コンベヤと共通の駆動源に連結する回転板の外周部に前記移動フレームを連結することを特徴とする請求項ないし請求項4のいずれか記載の中綴機ラインにおける折本の中継装置。
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