JP4104038B2 - 把持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、爆発物などを把持する把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機体にブームを上下揺動自在に取付け、そのブームにアームを上下揺動自在に取付け、そのアームに把持装置を取付けた爆発物処理機が提案されている。
前述の把持装置としては図13と図14に示すものが提案されている。
本体1に第1腕2と第2腕3が軸4で揺動自在に取付けてある。その第1腕2、第2腕3の先端部に把持片5が取付けてある。
前記本体1に固着したブラケット6にシリンダ7が取付けてある。そのシリンダ7で移動する可動プレート8に一対のリンク9が枢着し、この各リンク9に枢着したレバー10が前記軸4に固着してある。
前記シリンダ7で可動プレート8を上方に移動すると第1腕2と第2腕3が離隔方向に揺動して一対の把持片5が被把持物を把持動作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の把持装置はシリンダ7の推力で一対の把持片5を被把持物に押しつけて把持動作するので、シリンダ7の推力を大きくして一対の把持片5を被把持物に強い力で押しつけることで把持した被把持物の落下を防止している。
【0004】
このために、被把持物に強い力が作用するので、被把持物が爆発物の場合には爆発の恐れがある。
被把持物が軟らかい物、変形し易い物(段ボール箱等)の場合にはつぶれたり、変形したりなどの破損する恐れがある。
【0005】
また、被把持物が植木鉢などの外周が円弧形状の場合には一対の把持片5で円弧形状の外周面の2点を把持するので、その把持片5を強い力で押しつけても落下を防止できない恐れがある。
【0006】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにした把持装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、本体部20と、
前記本体部20に揺動自在に相対向して取付けた一側腕と他側腕を有する腕機構30と、
前記一側腕と他側腕を把持方向及び把持解放方向に揺動する腕作動機構80を備え、
前記一側腕と他側腕は、被把持物の把持面の形状に追従し、その把持面における複数位置に接する複数の把持部を有する把持装置において、
前記一側腕は、腕取付部31aと連結部31bで略T字形状の第1基部腕31と、この腕取付部31aの長手方向一端部に設けた第1把持用腕35と、この第1把持用腕35に把持方向に揺動自在に取付けた第2把持用腕36と、この第2把持用腕36に把持方向に揺動自在に取付けた第3把持用腕38を備え、
前記第1把持用腕35に第1把持部40、第2把持用腕36に第2把持部41、第3把持用腕38に第3把持部42をそれぞれ取付け、
前記他側腕は、腕取付部32aと連結部32bで略T字形状の第2基部腕32と、この腕取付部32aの長手方向一端部に設けた第1把持用腕35と、この第1把持用腕35に把持方向に揺動自在に取付けた第2把持用腕36と、この第2把持用腕36に把持方向に揺動自在に取付けた第3把持用腕38を備え、
前記第1把持用腕35に第1把持部40、第2把持用腕36に第2把持部41、第3把持用腕38に第3把持部42をそれぞれ取付け、
前記第1基部腕31の腕取付部31aの長手方向中間を前記本体部20に把持方向に揺動自在に支承し、前記第2基部腕32の腕取付部32aの長手方向中間を、前記本体部20に把持方向に揺動自在に取付けたリンク81に、把持方向に揺動自在に連結し、前記第1・第2基部腕31,32の連結部31b,32bを把持方向に回動自在に連結して前記一側腕と他側腕が本体部20に取付け、
前記第1基部腕31の腕取付部31aの長手方向他端部と前記第2基部腕32の腕取付部32aの長手方向他端部とに亘って揺動用シリンダ83を連結して前記腕作動機構80とし、
前記一側腕、他側腕の各第2把持用腕36と本体部20に亘って、その第2把持用腕36を把持方向に揺動付勢すると共に、外力が作用すると把持解放方向に揺動するように第1付勢手段43をそれぞれ取付け、
前記一側腕、他側腕の各第3把持用腕38と各第 1 把持用腕35に亘って、その第3把持用腕38を把持方向に揺動すると共に、外力が作用すると把持解放方向に揺動するように第2付勢手段44をそれぞれ取付け、
前記一側腕、他側腕の第1・第2・第3把持部40,41,42は、被把持物を把持しない自由状態の時には、第1把持部40が最も上方で把持方向内側寄り位置で、第2把持部41が上下中間で把持方向中間位置で、第3把持部42が最も下方で把持方向外側寄り位置であることを特徴とする把持装置である。
【0008】
第1の発明によれば、一側腕の第1・第2・第3把持部40,41,42と他側腕の第1・第2・第3把持部40,41,42で被把持物を上下方向に抱え込むように把持するので、その各把持部を被把持物に弱い力で押しつけても被把持物を落下しないように把持できる。
したがって、被把持物の落下を防止できると共に、被把持物の破損を防止できる。
例えば、被把持物が爆発物の場合に爆発物が爆発しないように把持して落下を防止できる。
被把持物が軟らかいもの、変形し易いものの場合にはつぶれたり、変形しないように把持できると共に、落下を防止できる。
また、把持面が円弧形状や多角形状の被把持物を落下しないように確実に把持できる。
また、第2・第3把持部41,42の被把持物への押しつけ力は第1・第2付勢手段43,44の付勢力に応じた力となるから、その押しつけ力を一側腕と他側腕を揺動する力に比べて小さくでき、被把持物の破損等を確実に防止できる。
また、第1把持用腕35に対して第2把持用腕36が揺動することで第 1 把持部40に対して第2把持部41が揺動し、第2把持用腕36の腕に対して第3把持用腕38が揺動することで第2把持部41に対して第3把持部42が揺動するので、各把持部が被把持物の把持面の形状に追従してスムーズに揺動するから、把持面が円弧形状、多角形状の被把持物をしっかりと抱え込むように確実に把持できる。
また、第1付勢手段43の付勢力が第2把持用腕36直接的に作用すると共に、第2付勢手段44の付勢力が第3把持用腕38に直接的に作用するから、小さな第1・第2付勢機構43,44を用いて第2・第3の腕を所定の付勢力で揺動付勢して保持できる。
したがって、一側腕と他側腕の幅が第1・第2付勢手段43,44で大きくならずに、幅が小さく、狭い場所に進入して把持することが可能となる。
また、第 1 基部腕31の腕取付部31aを本体部20に揺動自在に支承し、第2基部腕32の腕取付部32aは、本体部20に揺動自在に支承したリンク81に揺動自在に連結したので、揺動用シリンダ83を縮み、伸び作動することで第1・第2基部腕31,32はスムーズに揺動する。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、他側腕の第1把持用腕35に一対の第1把持部40を取付けると共に、その第1把持用腕35に、一対の第2把持用腕36を揺動方向と直交する方向に間隔を置いて平行に揺動自在に取付け、この各第2把持用腕36に第2把持部41をそれぞれ取付け、
前記一対の第2把持用腕36に第3把持用腕38をそれぞれ揺動自在に取付け、この各第3把持用腕38に第3把持部42をそれぞれ取付け、
前記他側腕の一対の第1把持部40、第2の把持部41、第3把持部42が、一側腕の第1把持部40、第2把持部41、第3把持部42の揺動方向と直交する方向の両側にするようにした把持装置である。
【0010】
第2の発明によれば、一側腕の第1・第2・第3把持部40,41,42と他側腕の一対の第1・第2・第3把持部40,41,42で被把持物を上下、周、左右方向に抱え込むように把持するので、その把持部を被把持物に弱い力で押しつけても被把持物を落下しないように把持できる。
すなわち、周又は左右方向も上下方向にプラスされて把持するので、把持能力が向上すると共に、把持し易く、長尺な被把持物を安定して横向きに把持できるし、球形の被把持物を落下しないように確実に把持できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本体部20と、この本体部20に揺動自在に取付けた腕機構30と、この腕機構30を揺動する腕作動機構80で把持装置を構成している。
前記本体部20は建設機械装着部21と、その下部に設けた腕取付部22を備えている。
前記建設機械装着部21は一対の縦板23を有し、建設機械のアーム先端部にピンで装着される。
前記腕取付部22は横板24と一対の縦板25で略下向きコ字形状で、その一対の縦板25の上部寄りに亘って覆板26が固着してある。
【0022】
前記腕機構30は第1基部腕31と第2基部腕32を備えている。
第1基部腕31と第2基部腕32は腕取付部31a,32aと連結部31b,32bで略T字形状で、各腕取付部31a,32aの長手方向中間が腕取付部22に対してピン33で揺動自在に支承され、第1基部腕31と第2基部腕32は接近方向と離隔方向に揺動する。前記各連結部31b,32bがピン34で回動自在に連結してある。
【0023】
前記第1基部腕31の腕取付部31aの長手方向一端部に第1把持用腕35が取付けてある。この第1把持用腕35に第2把持用腕36が第1ピン37で把持方向に揺動自在に取付けてある。この第2把持用腕36に第3把持用腕38が第2ピン39で揺動自在に取付けてある。
前記第1・第2・第3把持用腕35,36,38には第1・第2・第3把持部40,41,42が取付けてある。この第1・第2・第3把持部40,41,42はゴム、軟質樹脂などの弾性材により、凹凸を有する板状形状で、被把持物に押しつけられた時にクッション機能を有する。
【0024】
前記第2把持用腕36と固定側、例えば腕取付部22の縦板25に亘って第1付勢手段43が取付けてあり、第2把持用腕36は図1に示す位置に付勢保持され、かつ外力が作用することで把持解放方向に揺動する。
前記第3把持用腕38と第1把持用腕35に亘って第2付勢手段44が取付けてあり、第3把持用腕38は図1に示す位置に付勢保持され、かつ外力が作用することで把持解放方向で揺動する。
【0025】
前記第1・第2・第3把持部40,41,42は被把持物を把持しない自由状態の時には長手方向に間隔を置いて略一直線状に配設され、第1把持部40が最も上方で最も把持方向寄り位置で、第2把持部41が上下中間で把持方向中間位置で、第3把持部42が最も下方で把持方向外側寄り位置である。
前記第1把持部40は第1基部腕31とともに揺動し、第1基部腕31に対して揺動せずに固定で、固定の把持部である。
前記第2・第3把持部41,42は第1基部腕31とともに把持方向に揺動し、外力が作用すると第1基部腕31に対して把持解放に揺動し、可動の把持部である。
【0026】
前述のようであるから、第1基部腕31と第1・第2・第3把持用腕35,36,38と第1・第2・第3把持部40,41,42で、腕取付部22(本体部20)に対して把持、把持解放方向に揺動自在で、被把持物の把持面に追従して揺動することで抱え込むように把持する複数の把持部を備えた一側腕を構成している。
【0027】
前記第2基部腕32の腕取付部32aの長手方向一端部に設けた第 1 把持用腕35に一対の第 1 把持部40を取付けると共に、その第 1 把持用腕35には前述の第2把持用腕36が、揺動方向と直交する方向に間隔を置いて平行に一対取付けてある。この各第2把持用腕36に第2把持部41が前述と同様にそれぞれ取付けてある。
前記一対の第2把持用腕36に第3把持用腕38が前述と同様にそれぞれ取付けてある。この各第3把持用腕38に第3把持部42が前述と同様にそれぞれ取付けてある。
この第2基部腕32に取付けた一対の第2・第3把持用腕36,38の揺動方向と直交する方向(以下幅方向という)の両側に、前記第1基部腕31に取付けた第2・第3把持用腕36,38が位置している。つまり、第1基端腕31に取付けた第2・第3把持用腕36,38の両側に第2基端腕32に取付けた一対の第2・第3把持用腕36,38が位置している。
【0028】
すなわち、第2基部腕32と第1把持用腕35と一対の第2・第3把持用腕36,38と一対の第1・第2・第3把持部40,41,42で、腕取付部22(本体部20)に対して把持、把持解放方向に揺動自在で、被把持物の把持面に追従して揺動する複数の把持部を備えた一対の他側腕を構成している。
この一対の他側腕は前述の一側腕の幅方向両側に位置している。
【0029】
前記腕機構30の具体形状を図2ないし図7に基づいて説明する。
前記第1基部腕31と第2基部腕32は略T字形状の一対のプレート45をスペーサ46を介して間隔を置いて固着した形状である。
一対のプレート45間に第1把持用腕35が挿入されてボルト47で着脱自在に取付けてある。
第1基部腕31に取付けた第1把持用腕35は図3に示すように平板形状で、第1ピン孔48と第2ピン孔49を有する。
第2把持用腕36は一対のプレート50を有し、その一対のプレート50間に第1把持腕35が挿入し、ピン37を第1ピン孔48に挿入して揺動自在に連結される。
第3把持用腕38は一対のプレート51を有し、この一対のプレート51が第2把持用腕36の一対のプレート50間に挿入してピン39で揺動自在に連結される。
【0030】
第2基部腕32に取付けた第1把持用腕35は図5、図6、図7に示すように、縦板52と横板53を有する基部腕取付部と、この横板53の両端部に固着した一対の取付部54と、この各取付部54にボルトで固着した一対の第1把持部40を有する。前記各取付部54に前述の第1ピン孔48と第2ピン孔49がそれぞれ形成してある。
図4に示すように前記縦板52が第2基部腕32の一対のプレート45間に挿入されてボルト47で固着され、一対の取付部54が第2基部腕32の両側に位置する。
一対の取付部54の第1ピン孔48にピン37を挿入して第2把持用腕36がそれぞれ揺動自在に連結される。
一対の第2把持用腕36に第2把持用腕38がピン39で揺動自在にそれぞれ連結される。
【0031】
このようであるから、第2基部腕32から縦板52を取り外すことで一対の第1・第2・第3把持用腕35,36,38を取り外しできる。
また、第2基部腕32に図3に示すように第1把持用腕35を取付けることで、第1基部腕31と第2基部腕32に第1・第2・第3把持用腕35,36,38を取付けることができる。つまり、一側腕と他側腕を同一形状として2本の腕で把持装置を構成できる。
【0032】
前記第1付勢手段43、第2付勢手段44は筒状体60にロッド61を摺動自在に嵌挿した伸縮体と、伸びストロークエンドに付勢する弾性体、例えばスプリング62を有する。
第1付勢手段43の筒状体60が縦板25及び後述するリンク81にピン63で連結され、ロッド61がピン64で第2把持用腕36に連結される。
第2付勢手段44の筒状体60が第1把持用腕35の第2ピン孔49に嵌合するピン65で連結され、ロッド61がピン66で第3把持用腕38に連結される。
【0033】
前記第1・第2付勢手段43,44は、スプリング62に代えてゴム、合成樹脂を用いても良い。また、弾性体に代えてエア、窒素ガス等の気体を用いても良いし、油と窒素などの液体と気体を用いても良い。
【0034】
また、第1・第2基部腕31,32と第1把持用腕35を別体としたのは、その第1・第2基部腕31,32に従来と同様な把持用腕を取付けできるようにすること、及び前述のように同一形状の一側腕、他側腕を取付けて2本の腕を有する把持装置としたり、一側腕と一対の他側腕を取付けて3本の腕を有する把持装置とするためであって、第1・第2基部腕31,32と第1把持用腕35を一体形状としても良い。
【0035】
つまり、本体部20に対して揺動する第1の腕(基部腕と第1把持用腕35)と、この第1の腕に対して揺動する第2の腕(第2把持用腕36)と、この第2の腕に対して揺動する第3の腕(第3把持用腕38)で一側腕、他側腕とし、第1腕に固定の把持部を取付け、第2腕に第1の可動の把持部を取付け、第3の腕に第2の可動の把持部を取付ければ良い。
【0036】
前記腕作動機構80は本体部20の腕取付部22の一対の縦板25間に取付けてある。以下その具体構造を図8と図9に基づいて説明する。
前記第1基部腕31の長手方向中間部が腕取付部22の一対の縦板25間にピン33で揺動自在に取付けてある。
腕取付部22の一対の縦板25に一対のリンク81をピン82で揺動自在に取付け、この一対のリンク81に第2基部腕32の長手方向中間部がピン33で揺動自在に連結してある。
第1基部腕31の腕取付部31aの長手方向他端部と第2基部腕32の腕取付部32aの長手方向他端部とに亘って揺動用シリンダ83がピン84で連結してある。
【0037】
前記揺動用シリンダ83を縮み作動すると図8に実線で示すように第1・第2基部腕31,32が把持解放方向に揺動する。
揺動用シリンダ83を伸び作動すると図8に一点鎖線、二点鎖線で示すように第1・第2基部腕31,32が把持方向に順次揺動する。
また、第1基部腕31の連結部31bと第2基部腕32の連結部32bがピン34で連結してあるので、第1基部腕31と第2基部腕32は同期して把持方向、把持解放方向に揺動する。
また、第2基部腕32は腕取付部22に揺動自在に取付けたリンク81にピン33で揺動自在に連結してあるので、第1基部腕31と第2基部腕32はスムーズに揺動する。
【0038】
次に被把持物の把持動作を説明する。
図1に示すように、第1基部腕31と第2基部腕32を最も把持解放方向に揺動した状態で、相対向した第1・第2・第3把持部40,41,42を被把持物の両側に位置させる。この後に第1基部腕31と第2基部腕32を把持方向に揺動して被把持物を把持する。
【0039】
図10(a)に示すように外周面が径の大きな略円形で長尺な被把持物C−1を横置きして外周面を把持する場合には、その略円弧形状の把持面における上下中央部よりも上方寄りに第1把持部40が接し、上下中央部に第2把持部41が接し、下部寄りに第3把持部42が接する。
これによって、両側の第1・第2・第3把持部40,41,42で被把持物C−1を抱え込むように把持するので、把持面が円弧形状であっても把持部の押し付け力を弱くして被把持物C−1の落下を防止できる。なお、把持面が多角形状の被把持物でも同様である。
【0040】
つまり、前述の被把持物C−1を把持する場合には、第1・第2基部腕31,32を把持方向に揺動することで、最初に第3把持部42が上下中央部よりも下方寄りに接する。
第1・第2基部腕31,32をさらに揺動すると、第3把持部42が第3把持用腕38とともに第2付勢手段44に抗して第1・第2基部腕31,32に対して相対的に把持解放方向に揺動し、第2把持部41が上下中央部に接する。
【0041】
この後に第1・第2基部腕31,32をさらに揺動すると、第3、第2把持部42,41が第3・第2把持用腕38,36とともに第2・第1付勢手段44,43に抗して第1・第2基部腕31,32に対して相対的に把持解放方向に揺動し、第1把持部40が上下中央部よりも上方寄りに接する。
【0042】
図10(b)に示すように、径が中間の大きさの被把持物C−2の場合には、前述と同様にして第3把持部42が上下中央部よりも下方寄りに接し、第2把持部41が上下中央部よりも上方寄りに接することで、被把持物C−2を抱え込むようにして把持する。
【0043】
図10(c)に示すように、径が小さい被把持物C−3の場合には、前述と同様に第2把持部41が上下中央部よりも下方寄りに接し、第1把持部40が上下中央部よりも上方寄りに接することで、被把持物C−3を抱え込むようにして把持する。
【0044】
前述のように把持した時に、第2・第3把持部41,42の被把持物の把持面への押し付け力(接触圧)は、第1・第2付勢手段43,44のスプリング62のばね力(付勢力)に見合う大きさで、略一定である。
【0045】
図11に示すように一側腕の第1・第2・第3把持部40,41,42の接触部を境として長手方向両側に一対の他側腕の各第1・第2・第3把持部40,41,42が接するので、長尺な被把持物を長手方向に斜めにならないように安定して把持できる。
【0046】
また、図12に示すように前述の被把持物C−1,C−2,C−3を縦置きした場合、又は球形の被把持物の場合には、一側腕の第1・第2・第3把持部40,41,42と一対の他側腕の第1・第2・第3把持部40,41,42が外周面における中心aに対して放射状の三点に接するので、落下しないように確実に把持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の把持装置の全体正面図である。
【図2】腕機構の拡大正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】第1把持用腕の正面図である。
【図6】第1把持用腕の側面図である。
【図7】第1把持用腕の斜視図である。
【図8】腕作動機構の正面図である。
【図9】腕作動機構の側面図である。
【図10】把持動作説明図である。
【図11】長尺の被把持物を横向きで把持した状態の説明図である。
【図12】円形の被把持物を縦向きで把持した状態の説明図である。
【図13】従来の把持装置の正面図である。
【図14】従来の把持装置の側面図である。
【符号の説明】
1…本体、2…第1腕、3…第2腕、5…把持片、20…本体部、22…腕取付部、30…腕機構、31…第1基部腕、32…第2基部腕、33…ピン、34…ピン、35…第1把持用腕、36…第2把持用腕、38…第3把持用腕、40…第1把持部、41…第2把持部、42…第3把持部、43…第1付勢機構、44…第2付勢機構、80…腕作動機構、81…リンク、83…揺動用シリンダ
Claims (2)
- 本体部(20)と、
前記本体部(20)に揺動自在に相対向して取付けた一側腕と他側腕を有する腕機構(30)と、
前記一側腕と他側腕を把持方向及び把持解放方向に揺動する腕作動機構(80)を備え、
前記一側腕と他側腕は、被把持物の把持面の形状に追従し、その把持面における複数位置に接する複数の把持部を有する把持装置において、
前記一側腕は、腕取付部(31a)と連結部(31b)で略T字形状の第1基部腕(31)と、この腕取付部(31a)の長手方向一端部に設けた第1把持用腕(35)と、この第1把持用腕(35)に把持方向に揺動自在に取付けた第2把持用腕(36)と、この第2把持用腕(36)に把持方向に揺動自在に取付けた第3把持用腕(38)を備え、
前記第1把持用腕(35)に第1把持部(40)、第2把持用腕(36)に第2把持部(41)、第3把持用腕(38)に第3把持部(42)をそれぞれ取付け、
前記他側腕は、腕取付部(32a)と連結部(32b)で略T字形状の第2基部腕(32)と、この腕取付部(32a)の長手方向一端部に設けた第1把持用腕(35)と、この第1把持用腕(35)に把持方向に揺動自在に取付けた第2把持用腕(36)と、この第2把持用腕(36)に把持方向に揺動自在に取付けた第3把持用腕(38)を備え、
前記第1把持用腕(35)に第1把持部(40)、第2把持用腕(36)に第2把持部(41)、第3把持用腕(38)に第3把持部(42)をそれぞれ取付け、
前記第1基部腕(31)の腕取付部(31a)の長手方向中間を前記本体部(20)に把持方向に揺動自在に支承し、前記第2基部腕(32)の腕取付部(32a)の長手方向中間を、前記本体部(20)に把持方向に揺動自在に取付けたリンク(81)に、把持方向に揺動自在に連結し、前記第1・第2基部腕(31),(32)の連結部(31b),(32b)を把持方向に回動自在に連結して前記一側腕と他側腕が本体部(20)に取付け、
前記第1基部腕(31)の腕取付部(31a)の長手方向他端部と前記第2基部腕(32)の腕取付部(32a)の長手方向他端部とに亘って揺動用シリンダ(83)を連結して前記腕作動機構(80)とし、
前記一側腕、他側腕の各第2把持用腕(36)と本体部(20)に亘って、その第2把持用腕(36)を把持方向に揺動付勢すると共に、外力が作用すると把持解放方向に揺動するように第1付勢手段(43)をそれぞれ取付け、
前記一側腕、他側腕の各第3把持用腕(38)と各第 1 把持用腕(35)に亘って、その第3把持用腕(38)を把持方向に揺動すると共に、外力が作用すると把持解放方向に揺動するように第2付勢手段(44)をそれぞれ取付け、
前記一側腕、他側腕の第1・第2・第3把持部(40),(41),(42)は、被把持物を把持しない自由状態の時には、第1把持部(40)が最も上方で把持方向内側寄り位置で、第2把持部(41)が上下中間で把持方向中間位置で、第3把持部(42)が最も下方で把持方向外側寄り位置であることを特徴とする把持装置。 - 他側腕の第1把持用腕(35)に一対の第1把持部(40)を取付けると共に、その第1把持用腕(35)に、一対の第2把持用腕(36)を揺動方向と直交する方向に間隔を置いて平行に揺動自在に取付け、この各第2把持用腕(36)に第2把持部(41)をそれぞれ取付け、
前記一対の第2把持用腕(36)に第3把持用腕(38)をそれぞれ揺動自在に取付け、この各第3把持用腕(38)に第3把持部(42)をそれぞれ取付け、
前記他側腕の一対の第1把持部(40)、第2の把持部(41)、第3把持部(42)が、一側腕の第1把持部(40)、第2把持部(41)、第3把持部(42)の揺動方向と直交する方向の両側にするようにした請求項1記載の把持装置。
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