JP7320299B2 - 把持機構 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 令和 3年 8月 7日 ヤマハ発動機株式会社への納入 令和 3年 8月 7日 スズキ株式会社への納入
本発明は、ばら積みされたワークの山からワークを把持して別の場所に移動させるロボットハンドに用いる把持機構に関する。
従来より、ワークの山からワークを取り出して他の場所に移動させるピッキングと呼ばれる作業が知られている。例えば、パーツがばら積みされたパレット内から、ロボットに装着されたロボットハンドにより、ワークを一つずつ摘み出して、コンベアや作業台まで移動させることが行われている。
ロボットに装着されるロボットハンドには、様々な種類があり、ワークを吸着する吸盤や磁石を用いたものや、ワークを掴む爪や指を用いたものがある。爪を用いたものとしては、2本爪の平行チャックが知られている。また、特許文献1に記載のロボットハンドは、複数の指部の間に掌部を設けることにより、掌部によって指部の根元側からワークを支持しておくことができ、種々の大きさや形状のワークを十分な把持力で把持することが可能になるようにしている。
特許文献2に記載の丸材の把持装置は、ロッドの上下動により一対のリンク機構のフィンガがそれぞれ等角度開閉するようにしている。この構成において、各フィンガの把持爪とロッドの頭部とで丸材を把持することにより、各フィンガの把持爪は丸材の中心に向う把持力を発揮し、ロッドは丸材の中心に向う押付力を発揮するので、丸材はその中心が一定点に位置して把持されるようにしている。
特開2012-139808号公報 実開昭62-156493号公報
しかしながら、前記の2本爪の平行チャックは、ワークの山からワークを取り出すときに、把持対象以外のワークとの干渉を避けるため爪を細長くすると、把持姿勢が安定せず、把持姿勢を安定させようとすると、爪が分厚くなり干渉が増えてしまいワークの山が崩れ易くなる。
特許文献1に記載のロボットハンドは、ワークを把持する際、4本の指部を水平移動させ、4本の指部同士を接近させる構成であり、定位置に整列しているワークを把持するには適している。しかし、先端に4本の指部が集中するため、無作為に積まれたワークの山に進入するとワークの山を崩す可能性が高くなり、ワークの山からワークを取り出すには、不向きであった。ワークの山が崩れると、把持対象のワークが移動したり、ロボットハンドの到達位置に把持対象以外のワークが移動して、把持の空振り、把持位置のズレ、ワークに爪が突き刺さることによるロボット停止等の問題があった。
特許文献2に記載の丸材の把持装置は、フィンガ間の間隔が狭くなるのに連動して、ロッドを丸材に押し付ける構成であり、フィンガ内に丸材が十分入り込んだ状態でないと丸材を把持できなかった。また、フィンガの先端部が大きく、この構成についても、ワークの山からワークを取り出す際に、ワークの山が崩れ易くなる。
本発明は前記のような従来の問題を解決するものであり、ばら積みされたワークの山からワークを掴むのに適した把持機構を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の把持機構は、ワークを把持するロボットハンドの把持機構であって、一対の把持手段と、前記一対の把持手段を作動させるための作動機構と、前記一対の把持手段に挟まれるように配置され、前記ロボットハンドの軸方向にスライドして出代が可変可能な押えロッドとを備え、前記一対の把持手段は、固定位置である支点を中心に回動可能に、前記ロボットハンドに取り付けられており、前記一対の把持手段は、前記支点から延出した指部が形成されており、前記指部の先端側に、前記指部を内側に傾斜させた爪部が形成されており、前記爪部は、厚さが先端に向かうにつれて薄くなる先細になっており、前記作動機構により、前記一対の把持手段が、前記支点を中心に回転して、一対の前記爪部の間隔が変化するとともに、一対の前記爪部の先端が前記押えロッド側に持ち上がるように移動して、一対の前記爪部に挟まれたワークが、前記押えロッド側に引き込まれるとともに、予めワークの大きさに合わせて、出代が設定された前記押えロッドの先端に当接してワークが把持されることにより、同一の一対の前記把持手段で異なる形状のワークを把持可能にしたことを特徴とする。
この構成によれば、ワークの把持動作中は、押えロッドの先端は固定したままで、爪部間の開度を狭くするだけで、ワークを押えロッドの先端と一対の爪部の内側部の3箇所での安定した把持が可能になる。また、押えロッドの先端の位置を適宜変更することにより、様々な大きさのワークを把持することが可能になる。
また、爪部が先細形状であるので、爪部の先端が把持対象以外のワークに接触しにくく、複数個のワークを一度に把持することを防止したり、ワークの山を崩すことを防止することができ、本発明に係る把持機構は、ばら積みされたワークの山からワークを掴むのに適している。さらに、ワークの把持の際に、爪部の回動に伴いワークが押えロッド側に引き込まれるので、カメラの検出誤差により、ワークの把持開始時における爪部の進入位置が理想位置からずれる場合であっても、ワークの確実かつ安定した把持が可能になり、本発明に係る把持機構は、この点においても、ばら積みされたワークの山からワークを掴むのに適している。
これらの効果に加えて、本発明に係る把持機構は、前記のとおりワークの把持の際に、爪部の回動に伴いワークが押えロッド側に引き込まれるので、把持対象のワークの形状は同一形状に限定されることはなく、例えば円筒状部材や丸棒のワークだけでなく、リング形状や板状のワークといった異なる形状のワークについても、同一の一対の把持手段で把持可能になる。
前記本発明の把持機構においては、一対の前記把持手段の爪部のうち、一方の前記爪部は、ワークに2箇所で接するように2つの細爪が形成されていることが好ましい。この構成によれば、一対の爪部とワークとの当接箇所が2点ではなく、3点になるので、リング形状や板状のワークを傾かないように安定して把持するのに適している。
本発明の効果は前記のとおりであり、要約すると、本発明によれば、ワークを押えロッドの先端と一対の爪部の内側部の3箇所での安定した把持が可能になり、押えロッドの先端の位置を適宜変更することにより、様々な大きさのワークを把持することが可能になる。また、爪部が先細形状であることに加え、爪部の回動に伴いワークが押えロッド側に引き込まれるので、カメラの検出誤差により、ワークの把持開始時における爪部の進入位置が理想位置からずれる場合であっても、ワークの確実かつ安定した把持が可能になり、ばら積みされたワークの山からワークを掴むのに適している。さらに、把持対象のワークの形状は同一形状に限定されることはなく、例えば円筒状部材や丸棒のワークだけでなく、リング形状や板状のワークといった異なる形状のワークについても、同一の一対の把持手段で把持可能になる。
本発明の一実施形態に係る把持機構を備えたロボットハンドの外観斜視図。 本発明の一実施形態に係る把持機構の要部を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る把持機構の要部を拡大して示した正面図。 本発明の一実施形態に係る把持機構の指部近傍の拡大図。 本発明の一実施形態において、ワークの山にロボットハンドが進入して行く様子を示す図。 図5の状態からロボットハンドが下降した状態を示した図。 図6の状態から支点を中心に爪部がワーク側に向けて回動した状態を示した図。 図7の状態から支点を中心に爪部がさらに回動した状態を示した図。 本発明の一実施形態において、爪部がリング形状のワークを把持した状態を示す斜視図。 本発明の一実施形態において、リング形状のワークの把持に適した爪部の形状を示す斜視図。 図10の爪部を別の角度から見たときの斜視図。 本発明の一実施形態において、一対の爪部がリング状のワークの両側に当接した状態を示した図。 図12の状態から爪部の回動が進んだ状態を示した図。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る把持機構1を備えたロボットハンド10の外観斜視図を示している。ロボットハンド10は、装着台2をロボットのアーム(図示せず)に装着して用いられる。このため、ロボットハンド10の使用時には、ロボットのアームの動きと一体に、上下移動、縦軸回りの回転移動や、縦軸を傾斜させる移動も可能になる。
図1において、支持台3に第1支持プレート4が固定され、第1支持プレート4に第2支持プレート5が固定されている。第2支持プレート5には支点軸6を介して把持手段8が取り付けられている。詳細は後述するが、先端に爪部12を形成した把持用手段8の回動により、爪部12でワークを把持することができる
図2は把持機構1の要部を示す斜視図である。本図は把持機構1の要部を示すために、図1の把持機構1について部品の一部を省いた図である。把持機構1は、一対の把持手段8と、一対の把持手段8のそれぞれに連結され、把持手段8を作動させるための一対の作動手段9を備えている。一対の把持手段8の先端側に、指部11が形成されており、指部11の先端側に爪部12が形成されている。把持手段8が支点7を中心に回動することにより、一対の爪部12の間隔が変化し、一対の爪部12の間にワークを把持することが可能になり、把持を解除してワークを落下させることも可能である。
一対の把持手段8の間には、一対の把持手段8に挟まれるように押えロッド15が配置されてる。押えロッド15は、先端にワークが当接する。押えロッド15の後端に支持体16が取り付けられており、シリンダ20のロッドの出代の変化に伴い支持体16が移動し、これと一体に、押えロッド15が、ロボットハンド10の軸方向に移動する。シリンダ20は、電動シリンダでもよく、エアシリンダでもよく、対象物の押し引きが可能なアクチュエータであればよい。このことは後に説明するシリンダ21についても同様である。
図3は、把持機構1の要部を拡大して示した正面図である。本図は把持機構1の動作を説明するために、図1から部品の一部を省いている。シリンダ21のロッド22の先端にスライド体23が固定されている。作動手段9の一端は、作動軸24を介してスライド体23に取り付けられ、他端は把持手段8に連結軸26を介して連結されている。
シリンダ21のロッド22の出代が大きくなると、スライド体23が下降し、作動手段9の作動点25が下降し、連結点27が外側に移動する。これに伴い、把持手段8の後端が外側に移動する。一方、前記のとおり、支点軸6は第2支持プレート5に取り付けられているので(図1参照)、支点7は不動点である。このため、把持手段8後端の外側への移動に伴い、把持手段8は支点7を中心に回動し、一対の爪部12がそれぞれ内側に移動し、一対の爪部12の間にワークを把持することができる。
本実施形態は、把持手段8を作動させる作動機構として、作動手段9を用いたリンク機構を採用しているが、これは一例であり、他の機構であってもよい。例えば、カム機構により、把持手段8を作動させてもよい。
以下、図4を参照しながら指部11について説明する。図4は指部11近傍の拡大図を示している。指部11の先端側に内側に傾斜した傾斜部が形成されており、この傾斜部が爪部12である。爪部12は、先端に向かうにつれて厚さtが薄くなる先細形状である。指部11の根元部には支点7があり、一対の把持手段8が、支点7を中心に回転することにより、爪部12の間隔が変化し、一対の爪部12間にワークを把持することができる。
図4において、指部11の回転後の状態及びワーク30を2点鎖線で示している。爪部12の先端Pは、支点7を中心とした円の円弧16上を移動し、先端Pは内側に移動しつつ、上側に移動する。この場合、爪部12が傾斜部であることにより、爪部12の内面側は単に内側にスライドするのではなく、上側(押えロッド15側)に持ち上がるように移動する。このことにより、後述するとおり、ワーク30を引き込む作用が発揮される。
また、図4の2点鎖線で示したとおり、本実施形態に係る把持機構は、把持手段8の先端Pをワーク30に当接させて、ワーク30を把持する構成ではないため、先端Pを含む先端面の厚さを薄くでき、爪部12の厚さtを薄くするのに有利となる。後述するとおり、爪部12は先細形状で、かつ厚さtを薄くすることにより、ばら積みされたワーク30の山からワーク30を掴むのに有利になる。
図5は、ワーク30の山にロボットハンド10が進入して行く様子を示す図である。図5において、コンテナ31内に円筒状のワーク30がばら積みされている。ワーク30は規則的に整列しているのではなく、不規則に向きを変えており、傾斜したものも混在している。図5は、ロボットハンド10の真下にあるワーク30を把持する直前の状態を示している。図5において、ロボットハンド10が下降(矢印a)して、上部のワーク30に向かって進入して行く。
ロボットハンド10が把持対象のワーク30に向かっていくときには、カメラにより予め把持対象のワーク30の位置を検出している。ワーク30の検出位置に応じて、装着元のロボットの動きにより、ロボットハンド10の姿勢も制御される。図5では、ロボットハンド10が垂直方向に下降する例であるが、傾斜した状態で下降する場合もある。
図5の状態からロボットハンド10が下降すると、爪部12がワーク30の山の内部に進入して行く。前記のとおり、爪部12は先細形状であり、かつ厚さtを(図4参照)を薄くするのに有利な構成であるので、厚さtを薄く設計することができる。したがって、先細形状かつ厚さtを薄くした爪部12は、先端が把持対象以外のワーク30に接触しにくく、複数個のワーク30を一度に把持することを防止したり、ワーク30の山を崩すことを防止することができる。このため、本実施形態に係る把持機構は、ばら積みされたワーク30の山からワーク30を掴むのに適している。
また、カメラの検出誤差により、ワーク30の把持開始時における爪部12の進入位置が理想位置からずれる場合もある。本実施形態では、前記のように爪部12にワーク30を引き込む作用が発揮されることにより、ワーク30の把持開始時における爪部12とワーク30との位置関係の許容範囲が広がることになる。以下、図6~図8を参照しながら、ワーク30の保持動作についてより具体的に説明する。
図6は、図5の状態からロボットハンド10が下降した状態を示している。図6の状態では、ワーク30の両側に爪部12が対向している。押えロッド15は、ロボットハンド10の軸方向にスライド可能であるが、押えロッド15の先端15aの位置は、ワーク30の大きさに合わせた位置に予め固定されている。
このため、ワーク30の把持動作中は、先端15aは固定したままで、爪部12間の開度を狭くするだけで、ワーク30を先端15aと一対の爪部12の内側部の3箇所での安定した把持が可能になる。また、押えロッド15の先端15aの位置は無段階に変更できるので、先端15aの位置を適宜変更することにより、様々な大きさのワーク30を把持することが可能になる。
図7は、支点7を中心に爪部12がワーク30側に向けて回動した状態を示している。図7の状態では、一対の爪部12がワーク30の両側に当接している。図8は、図7の状態から支点7を中心に爪部12がさらに回動した状態を示している。前記のとおり、爪部12は単に内側にスライドするだけではなく、上側に持ち上がるように移動する。
このため、図7のように、爪部12がワーク30の両側に当接した後は、ワーク30は、押えロッド15側に向けて、引き込まれていく。この引き込み作用が発揮されることにより、図7において、爪部12がワーク30に接触して把持を開始するときの、爪部12とワーク30との位置関係は一つの定まった位置関係でなくてもよく、ワークの把持開始時にける爪部12とワーク30との位置関係の許容範囲が広がることになる。
したがって、図7において、爪部12とワーク30との位置関係が許容範囲内にありさえすれば、爪部12の回動に伴いワーク30が押えロッド15側に引き込まれて、図8に示したように、ワーク30は、一対の爪部12における2箇所と、押えロッド15の先端15aの合計3箇所で接した確実かつ安定した把持状態となる。すなわち、カメラの検出誤差により、ワーク30の把持開始時における爪部12の進入位置が理想位置からずれる場合であっても、ワーク30の確実かつ安定した把持が可能になるので、本実施形態に係る把持機構は、この点においても、ばら積みされたワーク30の山からワーク30を掴むのに適している。
また、図7のように、爪部12がワーク30の両側に当接した状態では、一対の爪部12間の間隔はw1であるが、爪部12が傾斜部であることにより、ワーク30の上側は、間隔w1よりも幅の広い間隔w2になっており、ワーク30を押えロッド15側に引き込んだ際のワーク30の収容空間は確保されている。さらに、前記のとおり、押えロッド15の先端15aは、ワーク30の大きさに合わせた位置に予め固定されており、爪部12の回動中に、押えロッド15が下降することはなく、押えロッド15により、ワーク30の引き込みが妨げられることはない。
前記実施形態では、ワーク30は円筒状部材であるが、これに限るものではなく、例えば中実の丸棒でもよく、リング形状であってもよい。図9は、爪部12がリング形状のワーク31を把持した状態を示す斜視図である。本図に示したように、ワーク31の側壁部分の下端2箇所において爪部12(より具体的には後述する細爪12a、12b)が当接し、ワーク31の側壁部分の上端において、押えロッド15の先端15aが当接している。この詳細は後述する。
図10は、リング形状のワーク31の把持に適した爪部12の形状を示す斜視図であり、図11は図10の爪部12を別の角度から見たときの斜視図である。図10に示したように、一対の爪部12のうち、一方の爪部12の中央部には細爪12aが形成されており、図11に示したように、他方の爪部12の両端部には一対の細爪12bが形成されている。この構成によれば、一対の爪部12とワーク31との当接箇所が2点ではなく、3点になるので、リング形状のワーク31を傾かないように安定して把持するのに適している。また、この構成はング形状のワーク31だけでなく、板状のワークの把持にも適しており、図5に示した円筒状のワーク30や丸棒のワークの把持にも何ら不利になることはない。
図10及び図11に示した細爪12a及び一対の細爪12bを設けた爪部12は、前記のとおり、リング形状や板状のワークの把持に適しているが、細爪12a等を設けていない爪部12であっても、リング形状や板状のワークの把持は可能である。すなわち、本実施形態に係る把持機構は、同一の一対の把持手段8で異なる形状のワークを把持することが可能になる。
リング形状のワーク31を把持するときの動作は、前記の円筒状のワーク30を把持するときの動作と同様であり、以下図12及び図13を参照しながら説明する。図12は、一対の爪部12がワーク31の側壁の両側に当接した状態を示している。前記のとおり、爪部12は単に内側にスライドするだけではなく、上側に持ち上がるように移動する。このため、図12のように、爪部12がワーク30の側壁の両側に当接した後は、ワーク31は、押えロッド15側に向けて、引き込まれていく。
図13は、図12の状態から爪部12の回動が進んだ状態を示している。図13に示したように、爪部12の回動に伴いワーク31が押えロッド15側に引き込まれて、ワーク31は、一対の爪部12と押えロッド15の先端15aに接している。より具体的には、図9に示したように、ワーク31は、細爪12aと一対の細爪12bの3箇所で接することに加えて、押えロッド15の先端15aに接しており、確実かつ安定した把持状態となる。
前記のとおり、細爪12a及び2つの細爪12bは、一対の爪部12とワーク31との当接箇所を3点にするものであるので、一方の爪部12に2つの細爪12bが形成されていればよい。例えば、図10の構成では、爪部12に加えて細爪12aが形成されているが、爪部12全体を細爪12aで形成してもよい。
1 把持機構
7 支点
8 把持手段
9 作動手段
10 ロボットハンド
11 指部
12 爪部
12a,12b 細爪
15 押えロッド
30,31 ワーク

Claims (2)

  1. ばら積みされたワークの山からワークを一つずつ把持するロボットハンドの把持機構であって、
    一対の把持手段と、
    前記一対の把持手段を作動させるための作動機構と、
    前記一対の把持手段に挟まれるように配置され、前記ロボットハンドの軸方向にスライドして出代が可変可能な押えロッドとを備え、
    前記一対の把持手段は、固定位置である支点を中心に回動可能に、前記ロボットハンドに取り付けられており、
    前記一対の把持手段のそれぞれは、前記支点から延出した一つの指部が形成されており、
    前記一つの指部の先端側に、前記指部を内側に折り曲がるように傾斜させて形成した傾斜面を有する一つの爪部が形成されており、
    前記爪部は、厚さが先端に向かうにつれて薄くなる先細になっており、
    前記作動機構により、前記一対の把持手段が、前記支点を中心に回転して、一対の前記爪部の間隔が変化するとともに、一対の前記爪部の先端が前記押えロッド側に持ち上がるように移動して、一対の前記爪部に挟まれたワークが、前記爪部の前記傾斜面を滑ることにより、前記押えロッド側に引き込まれるとともに、予めワークの大きさに合わせて、出代が設定された前記押えロッドの先端に当接してワークが把持されることにより、同一の一対の前記把持手段で異なる形状のワークを把持可能にしたことを特徴とする把持機構。
  2. 一対の前記把持手段の爪部のうち、一方の前記一つの爪部は、ワークに2箇所で接するように2つの細爪が形成されている請求項1に記載の把持機構。
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