JP3594461B2 - 空ボビン把持装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の繊維機械において使用可能な空ボビン把持装置に関するものであり、特に、ワインダーにおいて、満管パッケージが取り外された状態のクレードルアームの空ボビン把持位置まで、空ボビンを搬送する際に使用される空ボビン把持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、接離可能な一対の腕部材の先端に、空ボビンの周面を把持することが可能な把持爪を取着し、腕部材を互いに接近する方向に操作することにより、空ボビンを把持するようにした空ボビン把持装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ワインダー等の巻取機に対する空ボビンの姿勢は、駆動ローラとの当接によって、或いは、空ボビンを把持するクレードルのチャックセンターで一定に規定されている。上述した従来の空ボビン把持装置は、空ボビンが円錐状のコーンボビンの場合には、コーンボビンの傾斜角度に応じた把持面を有する把持爪を備えていた。従って、傾斜角度の異なるコーンボビンを把持する場合には、コーンボビンの傾斜角度に応じて、空ボビン把持装置を変える必要があり、その変更作業に時間と労力を要するとともに、傾斜角度の異なるコーンボビンに対応するために、複数の空ボビン把持装置を準備しなければならないという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上述した従来の空ボビン把持装置が有する課題を解決するとともに、空ボビンが駆動ドラムに当接した際に、空ボビンの姿勢が調整可能な空ボビン把持装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、傾斜角度の異なる種々のボビンが把持可能な空ボビン把持装置において、互いに接離可能に配置され、且つ、空ボビンの両端部付近を把持することが可能な2組の把持爪を、それぞれ、把持爪作動用リンク機構を介して、進退自在な一対の作動レバーに連結するとともに、上記一対の作動レバーが、回動可能な水平枠の両端に枢支されており、更に、上記把持爪作動用リンク機構を介して把持爪が配設されている回動基板が、操作杆に固着されたブロックに固着されているロッドを中心に回動可能であり、且つ、上記回動基板に配設された水平ロッドの両端部と上記ロッドに固着された基板に配設された水平ロッドの両端部とに引っ張りバネを張設したものである。
【0006】
【実施例】
1は、図示されていない操作部材により移動可能な操作杆であり、操作杆1の先端にはブロック1aが固着されており、ブロック1aには、L字状のロッド2の垂直部2aが固着されている。L字状のロッド2の水平部2bには、平面形状がU字状の基板3が固着されており、基板3の相対する両側壁3aの上端部からは腕部3bが一体的に延設されており、腕部3bの先端に穿設された孔には、水平ロッド4が挿着されている。また、上記のL字状のロッド2の水平部2bの先端には、基板3の内側に位置するように、平面形状がU字状の回動基板5が、ロッド2の水平部2bを中心に回動可能なように枢着されており、そして、回動基板5の相対する両側壁5aの上端部からは水平腕5bが、側壁5aと一体的に延設されている。所定の間隔を置いて配置された水平腕5bは、適当数の架橋板5cにより連結されている。また、回動基板5の相対する両側壁5aの下端部に穿設された孔には水平ロッド6が挿着されており、該水平ロッド6の両端部と上記の基板3の腕部3bの先端に穿設された孔に挿着された水平ロッド4の両端部との間には、一対のコイルスプリング等の引っ張りバネ7が張設されている。一対の引っ張りバネ7により、回動基板5に外力が付加されない限りは、回動基板5は垂直に維持されてるように構成されている。
【0007】
回動基板5の相対する水平腕5bの外壁面には、空ボビンBを把持する把持爪8を作動させるための、一対の把持爪作動用リンク機構9が配設されている。以下に、この把持爪作動用リンク機構9について、主として、図4を用いて説明するが、相対する水平腕5bには、同じ構造の把持爪作動用リンク機構9が配設されているので、図4において、手前側に位置する把持爪作動用リンク機構9についてのみ説明する。
【0008】
一方の水平腕5bには、所定の間隔をおいて、左右に、2個ずつ、合計4個の水平ピン9a〜9dが取着されている。内側に位置する1個の水平ピン9bを除いて、他の3個の水平ピン9a、9c、9dには、それぞれ、リンク9a’、9c’、9d’の一端部が枢支されており、残りの内側に位置する1個の水平ピン9bには、リンク9a’、9c’、9d’のほぼ倍の長さを有する長リンク9b’の中央部が枢支されている。そして、図4において、左側に位置する2個の水平ピン9a、9bに枢支されたリンク9a’、長リンク9b’の下端部は、ほぼ三角形状の板状の把持爪8の上部に、所定の間隔をおいて取着された一対の水平ピン9a”、9b”に枢支されている。また、同様に、図4において、右側に位置する2個の水平ピン9c、9dに枢支されたリンク9c’、リンク9d’の下端部も、ほぼ三角形状の板状の把持爪8の上部に、所定の間隔をおいて取着された一対の水平ピン9c”、9d”に枢支されている。更に、長リンク9b’の上端部に取着された水平ピン9eと、右側に位置する把持爪8に取着された一対の水平ピン9c”、9d”のうち内側に位置する水平ピン9c”との間には、連結リンク9fの両端部が枢支されている。
【0009】
相対する水平腕5bには、それぞれ、上述したような構成を有する把持爪作動用リンク機構9が配設されており、それぞれの把持爪作動用リンク機構9には、それぞれ、2個ずつ把持爪8が配設されている。
【0010】
10は、操作杆1に垂直に取着された支持フレームであり、支持フレーム10の上部に穿設された孔10aには、空気シリンダー11の先端部が嵌着され、空気シリンダー11が水平状に配設されている。空気シリンダー11のピストンロッド11aの先端には、ボール軸受け12の外枠12aが取着されている。また、ボール軸受け12のボール12bには、水平枠13の中央部が取着されており、水平枠13の両端部には、垂直ピン14を介して、それぞれ、作動レバー15の一端が枢支されている。そして、作動レバー15のもう一方の端部は、上述した把持爪作動用リンク機構9を構成する、左側の把持爪8に取着された外側の水平ピン9a”に枢支されている。
【0011】
空気シリンダー11を作動させて、ピストンロッド11aを進出させると、ボール軸受け12を介してピストンロッド11aに取着された水平枠13の両端部に枢着された作動レバー15が進出する。このようにして作動レバー15を進出させると、水平ピン9a、9bに枢支されているリンク9a’、長リンク9b’が反時計方向に回動するとともに、図1及び図4において、左側に位置する把持爪8が右方向に移動する。また、長リンク9b’の反時計方向への回動により、連結リンク9fを介して長リンク9b’に連結されているリンク9c’が、水平ピン9cを中心に時計方向に回動するので、リンク9c’、リンク9d’に、水平ピン9c”、9d”を介して枢支されている右側に位置する把持爪8が左方向に移動する。このように、空気シリンダー11を作動させて、ピストンロッド11aを進出させると、図1及び図4において、左側に位置する把持爪8が右方向に移動するとともに、右側に位置する把持爪8が左方向に移動するので、一方の水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8が、互いに、接近する方向に移動し、一対の把持爪8の間に位置する空ボビンBを把持する。同様に、もう一方の水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8も、互いに、接近する方向に移動し、一対の把持爪8の間に位置する空ボビンBを把持する。逆に、ピストンロッド11aを後退させることにより、水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された把持爪8が、互いに、離反する方向に移動し、把持していた空ボビンBの把持を解放するするように構成されている。
【0012】
上述したように、互いに接離可能に配置された2組の空ボビンBの把持爪8を、それぞれ、把持爪作動用リンク機構9を介して、進退自在な一対の作動レバー15に連結し、空ボビンBの両端部付近を挟むように把持したので、一対の把持爪で、空ボビンの一か所を把持するようにした従来の空ボビン把持装置に比べ、安定した状態で、空ボビンBを把持することができる。
【0013】
次に、円錐状のコーンボビンBを、把持爪8により把持する場合について、主として、図2及び図3を用いて説明する。
【0014】
上述したと同様に、空気シリンダー11を作動させて、ピストンロッド11aを進出させると、ボール軸受け12を介してピストンロッド11aに取着された水平枠13の両端部に枢着された作動レバー15が進出する。このようにして作動レバー15を進出させると、それぞれの水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8が、互いに接近する方向に移動し、一対の把持爪8の間に位置する空ボビンBを把持しようとするが、この把持動作において、先ず最初に、コーンボビンBの大径部b1を把持する側の水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8(図2において二点鎖線で示されている側の把持爪8)が、コーンボビンBの大径部b1に当接して、大径部b1を把持する。この状態から、更に、ピストンロッド11aを進出させて、作動レバー15を前進させると、コーンボビンBの大径部b1に当接した一対の把持爪8は、それ以上、互いに接近することはない。しかしながら、作動レバー15の一端が枢支されている水平枠13は、ボール軸受け12を介してピストンロッド11aに取着されているので、水平枠13は、図3に二点鎖線で示されているように、ボール軸受け12を中心に、反時計方向に回動することができる。従って、コーンボビンBの小径部b2側の作動レバー15は、更に、前進して、コーンボビンBの小径部b2を把持する側の水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8(図2において実線で示されている側の把持爪8)が、互いに、更に接近する方向に回動してコーンボビンBを把持する。このようにして、コーンボビンBの大径部b1と小径部b2を把持することができる。なお、把持爪8の把持を解除する場合は、上記の把持動作と逆であるので、説明は省略する。
【0015】
上述したようにして、操作杆1を、適宜、移動させて、把持爪8に把持されているコーンボビンBを、クレードルアームの把持位置まで移動させると、コーンボビンBが、図示されていない駆動ローラに当接する。この際、コーンボビンBの大径部b1と小径部b2とが同時に、駆動ローラに当接しない場合がある。このような場合に、把持爪作動用リンク機構9を介して把持爪8が配設されている回動基板5が、ロッド2の水平部2bを中心に回動しない場合には、コーンボビンBの両端の何方か一方が駆動ローラに接触した時点で、操作杆1の下方への移動が停止し、コーンボビンBの母線全体が駆動ローラに接触しないことになる。更に、操作杆1を下降させると、コーンボビンBが把持爪8から外れたり、或いは、把持爪8や把持爪作動用リンク機構9等が破損することになる。しかしながら、本発明においては、上述したように、把持爪作動用リンク機構9を介して把持爪8が配設されている回動基板5が、ロッド2の水平部2bを中心に回動可能であるので、コーンボビンBの両端の何方か一方が駆動ローラに接触した後、更に操作杆1を下降させると、回動基板5が、コーンボビンBの母線全体が駆動ローラに接触するまで、何方か一方に回動する。次いで、コーンボビンBをクレードルアームが把持した後、ピストンロッド11aを後退させて、水平腕5bに把持爪作動用リンク機構9を介して配設されている把持爪8を、互いに、離反させて、把持爪8によるコーンボビンBの把持を解放する。その後、操作杆1を上方に移動させるが、回動基板5に配設された水平ロッド6と、基板3に配設された水平ロッド4の両端部との間には、一対のコイルスプリング等の引っ張りバネ7が張設されているので、何方か一方に回動した回動基板5が、引っ張りバネ7の付勢力により、元の垂直な位置の戻ることができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載する効果を奏することができる。
【0017】
互いに接離可能に配置された2組の空ボビンの把持爪を、それぞれ、把持爪作動用リンク機構を介して、進退自在な一対の作動レバーに連結するとともに、上記一対の作動レバーが、回動可能な水平枠の両端に枢支されているので、一対の把持爪で、空ボビンの一か所を把持するようにした従来の空ボビン把持装置に比べ、安定した状態で、空ボビンを把持することができる。また、コーンボビンの大径部を、一方の把持爪が把持した後、更に、もう一方の把持爪が、コーンボビンの小径部を把持するようにしたので、安定した状態で、コーンボビンを把持することができるとともに、何らの調整無しに、傾斜角度の異なる種々のコーンボビンを把持することができる。
【0018】
把持爪作動用リンク機構を介して把持爪が配設されている回動基板が、操作杆に固着されたブロックに固着されているロッドを中心に回動可能であり、且つ、回動基板に配設された水平ロッドの両端部と上記ロッドに固着された基板に配設された水平ロッドの両端部とに引っ張りバネを張設したので、円筒状のストレートなボビンを含め、傾斜角度の異なる種々のコーンボビンを、完全に、駆動ローラに接触させることができる。
【0019】
引っ張りバネの付勢力により、回動基板を垂直位置に復帰できるように構成したので、空ボビンを把持する把持爪を、常に一定の姿勢に維持することができ、従って、確実な空ボビンの把持が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の空ボビン把持装置の斜視図である。
【図2】図2は本発明の空ボビン把持装置の正面図である。
【図3】図3は本発明の空ボビン把持装置の平面図である。
【図4】図4は本発明の空ボビン把持装置の部分斜視図である。
【符号の説明】
3・・・・・・・・基板
5・・・・・・・・回動基板
8・・・・・・・・把持爪
9・・・・・・・・把持爪作動用リンク機構
13・・・・・・・水平枠
15・・・・・・・作動レバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の繊維機械において使用可能な空ボビン把持装置に関するものであり、特に、ワインダーにおいて、満管パッケージが取り外された状態のクレードルアームの空ボビン把持位置まで、空ボビンを搬送する際に使用される空ボビン把持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、接離可能な一対の腕部材の先端に、空ボビンの周面を把持することが可能な把持爪を取着し、腕部材を互いに接近する方向に操作することにより、空ボビンを把持するようにした空ボビン把持装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ワインダー等の巻取機に対する空ボビンの姿勢は、駆動ローラとの当接によって、或いは、空ボビンを把持するクレードルのチャックセンターで一定に規定されている。上述した従来の空ボビン把持装置は、空ボビンが円錐状のコーンボビンの場合には、コーンボビンの傾斜角度に応じた把持面を有する把持爪を備えていた。従って、傾斜角度の異なるコーンボビンを把持する場合には、コーンボビンの傾斜角度に応じて、空ボビン把持装置を変える必要があり、その変更作業に時間と労力を要するとともに、傾斜角度の異なるコーンボビンに対応するために、複数の空ボビン把持装置を準備しなければならないという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上述した従来の空ボビン把持装置が有する課題を解決するとともに、空ボビンが駆動ドラムに当接した際に、空ボビンの姿勢が調整可能な空ボビン把持装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、傾斜角度の異なる種々のボビンが把持可能な空ボビン把持装置において、互いに接離可能に配置され、且つ、空ボビンの両端部付近を把持することが可能な2組の把持爪を、それぞれ、把持爪作動用リンク機構を介して、進退自在な一対の作動レバーに連結するとともに、上記一対の作動レバーが、回動可能な水平枠の両端に枢支されており、更に、上記把持爪作動用リンク機構を介して把持爪が配設されている回動基板が、操作杆に固着されたブロックに固着されているロッドを中心に回動可能であり、且つ、上記回動基板に配設された水平ロッドの両端部と上記ロッドに固着された基板に配設された水平ロッドの両端部とに引っ張りバネを張設したものである。
【0006】
【実施例】
1は、図示されていない操作部材により移動可能な操作杆であり、操作杆1の先端にはブロック1aが固着されており、ブロック1aには、L字状のロッド2の垂直部2aが固着されている。L字状のロッド2の水平部2bには、平面形状がU字状の基板3が固着されており、基板3の相対する両側壁3aの上端部からは腕部3bが一体的に延設されており、腕部3bの先端に穿設された孔には、水平ロッド4が挿着されている。また、上記のL字状のロッド2の水平部2bの先端には、基板3の内側に位置するように、平面形状がU字状の回動基板5が、ロッド2の水平部2bを中心に回動可能なように枢着されており、そして、回動基板5の相対する両側壁5aの上端部からは水平腕5bが、側壁5aと一体的に延設されている。所定の間隔を置いて配置された水平腕5bは、適当数の架橋板5cにより連結されている。また、回動基板5の相対する両側壁5aの下端部に穿設された孔には水平ロッド6が挿着されており、該水平ロッド6の両端部と上記の基板3の腕部3bの先端に穿設された孔に挿着された水平ロッド4の両端部との間には、一対のコイルスプリング等の引っ張りバネ7が張設されている。一対の引っ張りバネ7により、回動基板5に外力が付加されない限りは、回動基板5は垂直に維持されてるように構成されている。
【0007】
回動基板5の相対する水平腕5bの外壁面には、空ボビンBを把持する把持爪8を作動させるための、一対の把持爪作動用リンク機構9が配設されている。以下に、この把持爪作動用リンク機構9について、主として、図4を用いて説明するが、相対する水平腕5bには、同じ構造の把持爪作動用リンク機構9が配設されているので、図4において、手前側に位置する把持爪作動用リンク機構9についてのみ説明する。
【0008】
一方の水平腕5bには、所定の間隔をおいて、左右に、2個ずつ、合計4個の水平ピン9a〜9dが取着されている。内側に位置する1個の水平ピン9bを除いて、他の3個の水平ピン9a、9c、9dには、それぞれ、リンク9a’、9c’、9d’の一端部が枢支されており、残りの内側に位置する1個の水平ピン9bには、リンク9a’、9c’、9d’のほぼ倍の長さを有する長リンク9b’の中央部が枢支されている。そして、図4において、左側に位置する2個の水平ピン9a、9bに枢支されたリンク9a’、長リンク9b’の下端部は、ほぼ三角形状の板状の把持爪8の上部に、所定の間隔をおいて取着された一対の水平ピン9a”、9b”に枢支されている。また、同様に、図4において、右側に位置する2個の水平ピン9c、9dに枢支されたリンク9c’、リンク9d’の下端部も、ほぼ三角形状の板状の把持爪8の上部に、所定の間隔をおいて取着された一対の水平ピン9c”、9d”に枢支されている。更に、長リンク9b’の上端部に取着された水平ピン9eと、右側に位置する把持爪8に取着された一対の水平ピン9c”、9d”のうち内側に位置する水平ピン9c”との間には、連結リンク9fの両端部が枢支されている。
【0009】
相対する水平腕5bには、それぞれ、上述したような構成を有する把持爪作動用リンク機構9が配設されており、それぞれの把持爪作動用リンク機構9には、それぞれ、2個ずつ把持爪8が配設されている。
【0010】
10は、操作杆1に垂直に取着された支持フレームであり、支持フレーム10の上部に穿設された孔10aには、空気シリンダー11の先端部が嵌着され、空気シリンダー11が水平状に配設されている。空気シリンダー11のピストンロッド11aの先端には、ボール軸受け12の外枠12aが取着されている。また、ボール軸受け12のボール12bには、水平枠13の中央部が取着されており、水平枠13の両端部には、垂直ピン14を介して、それぞれ、作動レバー15の一端が枢支されている。そして、作動レバー15のもう一方の端部は、上述した把持爪作動用リンク機構9を構成する、左側の把持爪8に取着された外側の水平ピン9a”に枢支されている。
【0011】
空気シリンダー11を作動させて、ピストンロッド11aを進出させると、ボール軸受け12を介してピストンロッド11aに取着された水平枠13の両端部に枢着された作動レバー15が進出する。このようにして作動レバー15を進出させると、水平ピン9a、9bに枢支されているリンク9a’、長リンク9b’が反時計方向に回動するとともに、図1及び図4において、左側に位置する把持爪8が右方向に移動する。また、長リンク9b’の反時計方向への回動により、連結リンク9fを介して長リンク9b’に連結されているリンク9c’が、水平ピン9cを中心に時計方向に回動するので、リンク9c’、リンク9d’に、水平ピン9c”、9d”を介して枢支されている右側に位置する把持爪8が左方向に移動する。このように、空気シリンダー11を作動させて、ピストンロッド11aを進出させると、図1及び図4において、左側に位置する把持爪8が右方向に移動するとともに、右側に位置する把持爪8が左方向に移動するので、一方の水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8が、互いに、接近する方向に移動し、一対の把持爪8の間に位置する空ボビンBを把持する。同様に、もう一方の水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8も、互いに、接近する方向に移動し、一対の把持爪8の間に位置する空ボビンBを把持する。逆に、ピストンロッド11aを後退させることにより、水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された把持爪8が、互いに、離反する方向に移動し、把持していた空ボビンBの把持を解放するするように構成されている。
【0012】
上述したように、互いに接離可能に配置された2組の空ボビンBの把持爪8を、それぞれ、把持爪作動用リンク機構9を介して、進退自在な一対の作動レバー15に連結し、空ボビンBの両端部付近を挟むように把持したので、一対の把持爪で、空ボビンの一か所を把持するようにした従来の空ボビン把持装置に比べ、安定した状態で、空ボビンBを把持することができる。
【0013】
次に、円錐状のコーンボビンBを、把持爪8により把持する場合について、主として、図2及び図3を用いて説明する。
【0014】
上述したと同様に、空気シリンダー11を作動させて、ピストンロッド11aを進出させると、ボール軸受け12を介してピストンロッド11aに取着された水平枠13の両端部に枢着された作動レバー15が進出する。このようにして作動レバー15を進出させると、それぞれの水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8が、互いに接近する方向に移動し、一対の把持爪8の間に位置する空ボビンBを把持しようとするが、この把持動作において、先ず最初に、コーンボビンBの大径部b1を把持する側の水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8(図2において二点鎖線で示されている側の把持爪8)が、コーンボビンBの大径部b1に当接して、大径部b1を把持する。この状態から、更に、ピストンロッド11aを進出させて、作動レバー15を前進させると、コーンボビンBの大径部b1に当接した一対の把持爪8は、それ以上、互いに接近することはない。しかしながら、作動レバー15の一端が枢支されている水平枠13は、ボール軸受け12を介してピストンロッド11aに取着されているので、水平枠13は、図3に二点鎖線で示されているように、ボール軸受け12を中心に、反時計方向に回動することができる。従って、コーンボビンBの小径部b2側の作動レバー15は、更に、前進して、コーンボビンBの小径部b2を把持する側の水平腕5bに、把持爪作動用リンク機構9を介して配設された一対の把持爪8(図2において実線で示されている側の把持爪8)が、互いに、更に接近する方向に回動してコーンボビンBを把持する。このようにして、コーンボビンBの大径部b1と小径部b2を把持することができる。なお、把持爪8の把持を解除する場合は、上記の把持動作と逆であるので、説明は省略する。
【0015】
上述したようにして、操作杆1を、適宜、移動させて、把持爪8に把持されているコーンボビンBを、クレードルアームの把持位置まで移動させると、コーンボビンBが、図示されていない駆動ローラに当接する。この際、コーンボビンBの大径部b1と小径部b2とが同時に、駆動ローラに当接しない場合がある。このような場合に、把持爪作動用リンク機構9を介して把持爪8が配設されている回動基板5が、ロッド2の水平部2bを中心に回動しない場合には、コーンボビンBの両端の何方か一方が駆動ローラに接触した時点で、操作杆1の下方への移動が停止し、コーンボビンBの母線全体が駆動ローラに接触しないことになる。更に、操作杆1を下降させると、コーンボビンBが把持爪8から外れたり、或いは、把持爪8や把持爪作動用リンク機構9等が破損することになる。しかしながら、本発明においては、上述したように、把持爪作動用リンク機構9を介して把持爪8が配設されている回動基板5が、ロッド2の水平部2bを中心に回動可能であるので、コーンボビンBの両端の何方か一方が駆動ローラに接触した後、更に操作杆1を下降させると、回動基板5が、コーンボビンBの母線全体が駆動ローラに接触するまで、何方か一方に回動する。次いで、コーンボビンBをクレードルアームが把持した後、ピストンロッド11aを後退させて、水平腕5bに把持爪作動用リンク機構9を介して配設されている把持爪8を、互いに、離反させて、把持爪8によるコーンボビンBの把持を解放する。その後、操作杆1を上方に移動させるが、回動基板5に配設された水平ロッド6と、基板3に配設された水平ロッド4の両端部との間には、一対のコイルスプリング等の引っ張りバネ7が張設されているので、何方か一方に回動した回動基板5が、引っ張りバネ7の付勢力により、元の垂直な位置の戻ることができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載する効果を奏することができる。
【0017】
互いに接離可能に配置された2組の空ボビンの把持爪を、それぞれ、把持爪作動用リンク機構を介して、進退自在な一対の作動レバーに連結するとともに、上記一対の作動レバーが、回動可能な水平枠の両端に枢支されているので、一対の把持爪で、空ボビンの一か所を把持するようにした従来の空ボビン把持装置に比べ、安定した状態で、空ボビンを把持することができる。また、コーンボビンの大径部を、一方の把持爪が把持した後、更に、もう一方の把持爪が、コーンボビンの小径部を把持するようにしたので、安定した状態で、コーンボビンを把持することができるとともに、何らの調整無しに、傾斜角度の異なる種々のコーンボビンを把持することができる。
【0018】
把持爪作動用リンク機構を介して把持爪が配設されている回動基板が、操作杆に固着されたブロックに固着されているロッドを中心に回動可能であり、且つ、回動基板に配設された水平ロッドの両端部と上記ロッドに固着された基板に配設された水平ロッドの両端部とに引っ張りバネを張設したので、円筒状のストレートなボビンを含め、傾斜角度の異なる種々のコーンボビンを、完全に、駆動ローラに接触させることができる。
【0019】
引っ張りバネの付勢力により、回動基板を垂直位置に復帰できるように構成したので、空ボビンを把持する把持爪を、常に一定の姿勢に維持することができ、従って、確実な空ボビンの把持が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の空ボビン把持装置の斜視図である。
【図2】図2は本発明の空ボビン把持装置の正面図である。
【図3】図3は本発明の空ボビン把持装置の平面図である。
【図4】図4は本発明の空ボビン把持装置の部分斜視図である。
【符号の説明】
3・・・・・・・・基板
5・・・・・・・・回動基板
8・・・・・・・・把持爪
9・・・・・・・・把持爪作動用リンク機構
13・・・・・・・水平枠
15・・・・・・・作動レバー
Claims (1)
- 互いに接離可能に配置され、且つ、空ボビンの両端部付近を把持することが可能な2組の把持爪を、それぞれ、把持爪作動用リンク機構を介して、進退自在な一対の作動レバーに連結するとともに、上記一対の作動レバーが、回動可能な水平枠の両端に枢支されており、更に、上記把持爪作動用リンク機構を介して把持爪が配設されている回動基板が、操作杆に固着されたブロックに固着されているロッドを中心に回動可能であり、且つ、上記回動基板に配設された水平ロッドの両端部と上記ロッドに固着された基板に配設された水平ロッドの両端部とには引っ張りバネが張設されていることを特徴とする傾斜角度の異なる種々のボビンが把持可能な空ボビン把持装置。
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-
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