JP4102686B2 - 光ファイバ把持装置及び光ファイバ突合わせ装置、並びに光ファイバ融着接続装置 - Google Patents

光ファイバ把持装置及び光ファイバ突合わせ装置、並びに光ファイバ融着接続装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバの軸合わせや接続を行うために、光ファイバ同士を突合わせて把持する光ファイバ把持装置及び前記光ファイバ把持装置を備えた光ファイバ突合わせ装置、並びに前記光ファイバ把持装置を備えた光ファイバ融着接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバ同士を突合わせて把持する光ファイバ把持装置は、光ファイバ突合わせ装置(光ファイバ軸合わせ装置)や光ファイバ融着接続装置などに用いられる。例えば図10に示されている光ファイバ融着接続装置101において、光ファイバ103または光ファイバ103の被覆部を把持固定する光ファイバ把持装置105が突合わせ部107に対して作業者側から視て左右両側に備えられており、突合わせ部107の光ファイバ103の軸線方向に対して直交方向の前後に光ファイバ103同士を融着接続するための放電電極109が備えられている。なお、光ファイバ突合わせ装置(光ファイバ軸合わせ装置)は上記の放電電極109が備えられておらず、単に光ファイバ103同士の軸合わせを行うための装置である。
【0003】
前記光ファイバ把持装置105としては、例えば図11に示されているように装置本体111に固定された把持台113と、この把持台113にヒンジ部115を介して開閉可能に設けられた把持体117と、から構成され、光ファイバ103の被覆部が前記把持台113と把持体117で挟まれるものである。
【0004】
また、把持台113の上面には把持体117のクランプ力を保持するために把持体117を吸着する磁石119が埋設されている。
【0005】
上記の光ファイバ把持装置105を備えた光ファイバ融着接続装置101において光ファイバ103同士を突き合わせて融着接続する作業では、接続する光ファイバ103を装置本体111の手前側から持ってくる場合と、装置本体111の後側から持ってくる場合とがある。また、上記のどちらの場合でも融着接続作業を容易に行うために、光ファイバ融着接続装置101には表示モニタ(図示省略)が装置本体111の手前側または背面側に配置されたものや、融着接続部の風防カバー121を手前または奥へ開くようにしたものなどが存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
しかし、光ファイバ把持装置105の把持体117は、上記のいずれの場合でも、作業しやすいように作業者側から見て奥に開くように配置される。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−243969号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の光ファイバ融着接続装置101においては、図10に示されているように表示モニタ(図示省略)が背面側にあり、風防カバー121が奥側に開き、把持体117が奥に開くものと、表示モニタが手前側にあり、風防カバー121が手前に開き、把持体127が奥に開くものと、の2種類があり、作業性を考慮して、接続する光ファイバ103と光ファイバ融着接続装置101との位置関係により光ファイバ103が装置本体111の前側から来る場合は、図10に示されているように表示モニタ(図示省略)が背面側にあり、風防カバー121が奥に開き、把持体117が奥に開き、光ファイバ103が装置本体111の後側から来る場合は、表示モニタが手前側にあり、風防カバー125が手前に開き、把持体117が奥に開くというように使い分けることが多い。
【0009】
しかし、光ファイバ103との位置関係によって2種類の光ファイバ融着接続装置101を用意することは煩わしいので、たとえ光ファイバ融着接続装置101が1種類であっても、装置本体111の向きを前後に置き換えて使用すれば賄われる。例えば、光ファイバ103が装置本体111の手前にあるときに後者の装置を使用する場合は、この装置本体111を前後逆に設置して使用すれば賄われることになる。つまり、装置本体111が前後逆に設置されるだけで表示モニタの位置、風防カバー121の開く向きは適したものになる。上記特許文献1には、上記のような前者と後者との使用変更に合わせるために、表示モニタの取付角度を変えることや、表示モニタ上の画像を180度回転させることが記載されている。
【0010】
しかし、光ファイバ103を把持する把持体117は、装置本体111が前後に置き換えられると把持体117の開く向きが逆になってしまうために、光ファイバ103の把持作業がやりにくくなるという問題点があった。
【0011】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、光ファイバ突合わせ装置や光ファイバ融着接続装置などの装置を前後のどちらの方向から使用しても、光ファイバの把持作業を全く同じ操作で効率よく行うことができる光ファイバ把持装置及び前記光ファイバ把持装置を備えた光ファイバ突合わせ装置、並びに前記光ファイバ把持装置を備えた光ファイバ融着接続装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバ把持装置は、光ファイバ同士を突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置において、
持台と把持体とからなり、前記把持台は、前記突き合せるべく配置される光ファイバの軸線方向に直交する方向の前後にそれぞれ第1ヒンジ部、第2ヒンジ部を備え、前記把持体は、前記第1,第2ヒンジ部にヒンジピンにより付け替え可能な第3ヒンジ部を備え、前記把持体の第3ヒンジ部と前記把持台の第1ヒンジ部又は第2ヒンジ部を介して、前記把持台に前記把持体上下方向から開閉自在に設けられてなることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、把持体は第3ヒンジ部を介して把持台の前後の第1,第2ヒンジ部にヒンジピンで容易に付け替えられるので、装置が前後のどちらの方向から使用されても、把持体が光ファイバの把持作業を行い易いように作業者側から視て常に奥側へ開かれる。而して、接続すべき光ファイバが装置の前後のどちらにあっても、1台の装置を準備するだけで効率良く作業可能となる
【0014】
請求項によるこの発明の光ファイバ把持装置は、光ファイバ同士を突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置において、
持台と把持体とからなり、前記把持台の、前記突き合せるべく配置される光ファイバの軸線方向に直交する方向の前後の一方に前記把持体開閉自在に設けられ、この把持体が設けられた把持台がその向きを前後に変えるべく、装置本体に着脱可能に設けられてなることを特徴とすものである。
【0015】
したがって、把持台が前後に向きを変えて装置本体に容易に装着されるので、装置が前後のどちらの方向から使用されても、把持体が光ファイバの把持作業を行い易いように作業者側から視て常に奥側へ開かれる。而して、接続すべき光ファイバが装置の前後のどちらにあっても、1台の装置を準備するだけで効率良く作業可能となる
【0016】
請求項によるこの発明の光ファイバ把持装置は、光ファイバ同士を突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置において、
持台と把持体とからなり、前記把持台は、前記突き合せるべく配置される光ファイバの軸線方向に直交する方向の前後にそれぞれ第1ヒンジ部、第2ヒンジ部を備え、前記把持体は、その前側に前記第1ヒンジ部に着脱可能な第3ヒンジ部を、の後側に前記第2ヒンジ部に着脱可能な第4ヒンジ部を備え、ヒンジピンを介して前記第 1 ヒンジ部に前記 3 ヒンジ部が、または前記第2ヒンジ部に前記第4ヒンジ部が取り付けられて、前記把持体が前記把持台に上下方向から開閉自在に設けられてなることを特徴とするものである。
【0017】
したがって、把持体は第3ヒンジ部を介してヒンジピンで把持台の前側の第1ヒンジ部に容易に連結され、或いは第4ヒンジ部を介してヒンジピンで把持台の後側の第2ヒンジ部に容易に連結されることにより、把持体が手前側と後側へ開閉されるので、装置が前後のどちらの方向から使用されても、把持体が光ファイバの把持作業を行い易いように作業者側から視て常に奥側へ開かれる。而して、接続すべき光ファイバが装置の前後のどちらにあっても、1台の装置を準備するだけで効率良く作業可能となる
【0018】
請求項によるこの発明の光ファイバ把持装置は、前記光ファイバ把持装置において、前記把持体を把持台に吸着させ且つこの吸着力を制御する電磁装置を備えてなることが好ましい
【0019】
したがって、電磁装置を備えることによって、把持体を把持台に容易に吸着され、しかも、吸着力を容易に制御される
【0020】
請求項によるこの発明の光ファイバ突合わせ装置は、光ファイバ同士を突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置において、
持台と把持体とからなり、前記把持体が、前記把持台上で前記突き合せられるべく配置される光ファイバを、その軸線方向に直交する方向の前後方向から挟んで把持すべく前記前後方向に開閉自在に設けられた2つの把持部材とから構成されていることを特徴とするものである。
【0021】
したがって、把持体を第3ヒンジ部を介してヒンジピンで把持台の前後の第1,第2ヒンジ部に容易に付け替えることができるので、光ファイバ突合わせ装置が前後のどちらの方向から使用されても、把持体を作業者側から視て常に奥側へ開かれ、光ファイバの把持作業を行い易くできる。而して、光ファイバ突合わせ装置が前後のどちらの方向から使用されても、光ファイバ把持装置の把持機構により光ファイバの把持作業を全く同じ作業で実施でき、作業性に差がなく、光ファイバの把持作業を行い易くできる。接続すべき光ファイバが光ファイバ突合わせ装置の前後のどちらにあっても、1台の光ファイバ突合わせ装置を準備するだけで効率良く作業できる
【0022】
請求項によるこの発明の光ファイバ突合わせ装置は、光ファイバ同士を突合わせ部で突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置を前記突合わせ部の左右に備えた光ファイバ突合わせ装置において、
前記光ファイバ把持装置は、請求項1、2、3または5記載のいずれかのひとつからなることを特徴とするものである。
【0023】
したがって、請求項1、2、3または5と同様の作用が得られる
【0024】
請求項によるこの発明の光ファイバ融着接続装置は、光ファイバ同士を突合わせ部で突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置を前記突合わせ部の左右に備え、前記突合わせ部の光ファイバどうしを融着接続する光ファイバ融着接続装置において、
前記光ファイバ把持装置は、請求項1、2または3記載のいずれかのひとつからなることを特徴とするものである。
【0025】
したがって、請求項1、2または3と同様の作用が得られる
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図7及び図8を参照するに、この実施の形態に係る光ファイバ融着接続装置1は、一対の光ファイバ3の光軸を突合わせ部5で一致させると共にこの光軸を一致させた光ファイバ3の端面同士を突き合わせ、突き合わされた端面同士を放電熱によって溶融させて接続する装置である。略直方体状の装置本体7の上面には、上記の一対の光ファイバ3の被覆部を把持固定する把持機構を備えた光ファイバ把持装置9が突合わせ部5に対して作業者側から視て左右両側に備えられており、突合わせ部5の光ファイバ3の軸線方向に対して直交方向の前後に上記の光ファイバ3同士を融着接続するための融着接続機構11としての例えば放電電極13が備えられている。
【0028】
また、図7及び図8では、表示モニタ(図示省略)が本体装置の背面側にあり、作業者が表示モニタによって放電電極13による融着接続の状況を監視しながら必要な操作を行えるように構成されている。さらに、装置本体7の上面には、融着接続される光ファイバ3の端部を覆って、この端部を風等から守るための風防カバー15が設けられており、この風防カバー15は奥に開くように構成されている。これは、光ファイバ3が装置本体7の前側から来るときに用いられるタイプの光ファイバ融着接続装置1として図示されている。
【0029】
次に、この発明の実施の形態の主要部を構成する光ファイバ把持装置9について図面を参照して説明する。なお、左右の光ファイバ把持装置9は同一構造である。
【0030】
図1を参照するに、この第1の実施の形態の光ファイバ把持装置17(図7の光ファイバ把持装置9に該当)としては、装置本体7に固定される把持機構のうちの把持台19と、この把持台19に光ファイバ3の被覆部を挟んでクランプするための把持体21と、から構成されている。
【0031】
上記の把持台19の上面には光ファイバ3の被覆部をその軸線方向が左右方向に向けて載置され位置決めするためのV溝23が設けられており、このV溝23を挟んで把持台19の前後にはV溝23の位置を中心として対称をなす位置に第1ヒンジ部25と第2ヒンジ部27が設けられている。さらに、把持台19の上面には把持体21のクランプ力を保持するために把持体21を吸着する永久磁石29が埋設されている。
【0032】
また、把持体21の一端側には把持台19の第1,第2ヒンジ部25,27のいずれにも付け替え可能な第3ヒンジ部31が設けられており、前記把持体21の他端側には把持体21を開閉するための取っ手部33が設けられている。この実施の形態では第1ヒンジ部25又は第2ヒンジ部27と第3ヒンジ部31とを連結するためのヒンジピン35が挿脱されることによって付け替え可能に構成されている。また、把持体21のクランプ面37には前記光ファイバ3の被覆部が把持台19のV溝23内から外れないように押さえるためのゴム39が設けられている。
【0033】
上記構成により、光ファイバ融着接続装置1が図7に示されているような状態では、図1に示されているように把持体21の第3ヒンジ部31が把持台19の第2ヒンジ部27に装着された状態にあり、把持体21が装置本体7の下側の作業者側から視て常に奥側へ開くように配置されている。
【0034】
しかし、光ファイバ融着接続装置1が図7及び図8において上方側を作業者側として使用される場合は、把持体21の第3ヒンジ部31がヒンジピン35を第2ヒンジ部27から外すことにより外され、第3ヒンジ部31をヒンジピン35により容易に把持台19の第1ヒンジ部25に付け替えられて使用され、把持体21が作業者側から視て常に奥側に開くように配置されることになる。したがって、上記のいずれの場合でも、把持体21は光ファイバ3の把持作業を行い易いように作業側から視て同じ操作で光ファイバ3を把持台19に把持すべく作業者側から視て常に奥側に開くように簡単に配置されることとなる。
【0035】
次に、この発明の第2の実施の形態の光ファイバ把持装置41(図7の光ファイバ把持装置9に該当)について図面を参照して説明する。なお、第1の実施の形態の光ファイバ把持装置17と同様の部材には同符号を付して説明する。
【0036】
図2を参照するに、第2の実施の形態の光ファイバ把持装置41は、把持体21が把持台19の前後の一方にヒンジ部43を介して上下方向に開閉自在に設けられており、前述した第1の実施の形態とは異なり把持体21は把持台19に着脱自在ではない。前記把持体21を備えた把持台19は、装置本体7に固定されている把持装置固定台45に対して前後に向きを変えて把持台19ごと着脱可能に設けられている。つまり、把持台19自体が光ファイバ融着接続装置1の使用方向に合わせて前後に付替えられるように構成されている。
【0037】
把持台19と把持装置固定台45との嵌合構造は、例えば図2に示されているように、V溝23の位置を中心として図2において左右対称をなす凸部47と凹部49からなるアリ溝的な嵌合構造にすることができる。他のV溝23、永久磁石29、クランプ溝39などの構造は第1の実施の形態の光ファイバ把持装置17とほぼ同様である。
【0038】
上記構成により、光ファイバ融着接続装置1が図7に示されているような状態では、把持体21が装置本体7の下側の作業者側から視て常に奥に開くように、図2に示されているように把持台19の凸部47が把持装置固定台45の凹部49に装着された状態にある。
【0039】
しかし、光ファイバ融着接続装置1が図7及び図8において上方側を作業者側となるように使用される場合は、図3に示されているように把持台19ごと把持装置固定台45に対して前後に向きを変えて、把持台19の凸部47が把持装置固定台45の凹部49に装着される。つまり、この状態でも把持体21が作業者側から視て常に奥側に開くように配置される。したがって、上記のいずれの場合でも、把持体21は光ファイバ3の把持作業を行い易いように作業者側から視て常に奥側に開くように簡単に配置される。
【0040】
図4を参照するに、把持装置固定台45の上面にV溝23の位置を中心として図4において左右対称をなす位置に嵌合ピン51を突設し、この嵌合ピン51を嵌脱可能な嵌合穴部53を把持台19の下面に設けても構わない。或いは逆に、上記の嵌合ピン51を把持台19の下面に突設し、上記の嵌合穴部53を把持装置固定台45の上面に設けても構わない。なお、この場合、図4では把持台19と把持装置固定台45にアリ溝的な嵌合部が設けられているが、このアリ溝的な嵌合部がなくても構わない。この場合にも、図2および図3に示したような操作が行われる。
【0041】
次に、この発明の第3の実施の形態の光ファイバ把持装置55について図面を参照して説明する。なお、第1の実施の形態の光ファイバ把持装置17と同様の部材には同符号を付して説明する。
【0042】
図5を参照するに、第3の実施の形態の光ファイバ把持装置55(図7の光ファイバ把持装置9に該当)は、第1の実施の形態の光ファイバ把持装置17のように把持体21の付替えを行わなくてもよいように、V溝23を挟んで把持台19の前後には第1ヒンジ部25と第2ヒンジ部27が設けられており、把持体21の前後には前記第1ヒンジ部25に着脱可能な第3ヒンジ部31と前記第2ヒンジ部27に着脱可能な第4ヒンジ部57が設けられている。そして、第1ヒンジ部25と第3ヒンジ部31、或いは第2ヒンジ部27と第4ヒンジ部57、のいずれに対しても連結させるヒンジピン59が挿脱可能に構成されている。したがって、把持体21が前側からでも後側からでも把持台19に対して上下方向から開閉自在に設けられている。
【0043】
上記のヒンジピン59を入れ替えるときは、前側から開ける場合に前側の第1ヒンジ部25と第3ヒンジ部31が外れるようにし、後側から開ける場合に後側の第2ヒンジ部27と第4ヒンジ部57が外れるようにする必要がある。しかし、把持体21を把持台19に固定する力が強すぎると、両方のヒンジ部から把持体21が外れてしまうことになる。一方、把持体21を把持台19に固定する力が弱すぎると、光ファイバ3に対する把持力が低下して十分に把持することが出来なくなる恐れがある。
【0044】
そこで、把持体21を把持台19に固定するための磁石が磁性体61と電磁石63とからなる電磁装置65に構成され、電磁石63に流す電流値が制御されて把持体21を固定するクランプ力(吸着力もしくは電磁力)が可変できるようになっている。把持体21の開閉が行われるときは把持体21が容易に開閉できるように弱い磁力にされ、光ファイバ3を把持しているときは強い磁力となるように電流値が制御される。この場合にも上述した例と同じように使われて同様の作用並びに効果を奏する。
【0045】
なお、図5では磁性体61が把持体21のクランプ面37に埋設され、電磁石63が前記磁性体61に対向する位置に把持台19の上面に埋設されているが、この逆に磁性体61が把持台19の上面に埋設され、電磁石63が把持体21のクランプ面37に設けられても構わない。
【0046】
次に、この発明の第4の実施の形態の光ファイバ把持装置67(図7の光ファイバ把持装置9に該当)について図面を参照して説明する。なお、第1の実施の形態の光ファイバ把持装置17と同様の部材には同符号を付して説明する。
【0047】
図6を参照するに、第4の実施の形態の光ファイバ把持装置67は、把持体21が、把持台19上で光ファイバ3の被覆部を前後方向から挟んで把持すべく前後方向に開閉移動自在に設けた2つの把持部材69とから構成されている。2つの把持部材69は互いに当接する当接面の下部に光ファイバ3の被覆部をクランプするための弾性体としての例えばゴム71が設けられており、前記当接面のほぼ中央部には互いに引き合う永久磁石29が埋設されている。
【0048】
上記構成により、2つの把持部材69は光ファイバ3の被覆部を把持する方向が上下方向からでなく、前後方向から挟むように構成されているため、前述した第1〜第3の実施の形態の把持体21とは異なって前後対称に開閉するので、光ファイバ融着接続装置1が前後のどちらの向きから使用されても作業性に差がないのである。つまり、光ファイバ融着接続装置1が上記のいずれの場合でも、2つの把持部材69は光ファイバ3の把持作業を行い易いように作業者側から視て同一操作で光ファイバ3を把持台19に把持すべく作業者側から視て常に奥側に移動して開くように配置されている。
【0049】
次に、この発明の実施の形態の光ファイバ突合わせ装置73について図面を参照して説明する。なお、前述した光ファイバ融着接続装置1と同様の部材には同符号を付して説明する。
【0050】
図9を参照するに、光ファイバ突合わせ装置73(光ファイバ軸合わせ装置)にも前述した光ファイバ融着接続装置1と同様に光ファイバ3同士を突合わせて把持する光ファイバ把持装置9が備えられている。この光ファイバ突合わせ装置73としては単に光ファイバ3同士の軸合わせを行うための装置であり、前述した光ファイバ融着接続装置1における放電電極13を含む融着接続機構11と、この融着接続機構11を保護する風防カバー15とが備えられていない。また、この光ファイバ突合わせ装置73に備えた光ファイバ把持装置9は、前述した第1〜第4の実施の形態の光ファイバ把持装置17,41,55,67と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0051】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0052】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項の発明によれば、把持体を第3ヒンジ部を介して把持台の前後の第1,第2ヒンジ部にヒンジピンで容易に付け替えることができるので、装置が前後のどちらの方向から使用されても、把持体を作業者側から視て常に奥側へ開かれ、光ファイバの把持作業を行い易くできる。したがって、装置が前後のどちらの方向から使用されても、光ファイバ把持装置は把持機構により光ファイバの把持作業を全く同じ操作で実施でき、作業性に差がなく、光ファイバの把持作業を行い易くできる。接続すべき光ファイバが装置の前後のどちらにあっても、1台の装置を準備するだけで効率良く作業できる
【0053】
請求項の発明によれば、把持台を前後に向きを変えて装置本体に容易に装着できるので、装置が前後のどちらの方向から使用されても、把持体を作業者側から視て常に奥側へ開かれ、光ファイバの把持作業を行い易くできる。したがって、装置が前後のどちらの方向から使用されても、光ファイバ把持装置は把持機構により光ファイバの把持作業を全く同じ操作で実施でき、作業性に差がなく、光ファイバの把持作業を行い易くできる。接続すべき光ファイバが装置の前後のどちらにあっても、1台の装置を準備するだけで効率良く作業できる
【0054】
請求項の発明によれば、把持体は第3ヒンジ部を介してヒンジピンで把持台の前側の第1ヒンジ部に容易に連結でき、或いは第4ヒンジ部を介してヒンジピンで把持台の後側の第2ヒンジ部に容易に連結できることから、把持体を手前側と後側へ開閉できるので、装置が前後のどちらの方向から使用されても、把持体を作業者側から視て常に奥側へ開かれ、光ファイバの把持作業を行い易くできる。したがって、装置が前後のどちらの方向から使用されても、光ファイバ把持装置は把持機構により光ファイバの把持作業を全く同じ操作で実施でき、作業性に差がなく、光ファイバの把持作業を行い易くできる。接続すべき光ファイバが装置の前後のどちらにあっても、1台の装置を準備するだけで効率良く作業できる
【0055】
請求項4の発明によれば、電磁装置を備えることによって、把持体を把持台に容易に吸着でき、しかも、吸着力を容易に制御することができる
【0056】
請求項の発明によれば、把持体は第3ヒンジ部を介してヒンジピンで把持台の前側の第1ヒンジ部に容易に連結でき、或いは第4ヒンジ部を介してヒンジピンで把持台の後側の第2ヒンジ部に容易に連結できることから、把持体を手前側と後側へ開閉できるので、光ファイバ突合わせ装置が前後のどちらの方向から使用されても、把持体を作業者側から視て常に奥側へ開かれ、光ファイバの把持作業を行い易くできる。したがって、置が前後のどちらの方向から使用されても、光ファイバ把持装置は把持機構により光ファイバの把持作業を全く同じ操作で実施でき、作業性に差がなく、光ファイバの把持作業を行い易く できる。接続すべき光ファイバが装置の前後のどちらにあっても、1台の装置を準備するだけで効率良く作業できる
【0057】
請求項6の発明によれば、請求項1、2、3または5と同様の効果を奏することかできる
【0058】
請求項7の発明によれば、請求項1、2または3と同様の効果を奏することかできる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態の光ファイバ把持装置を示す斜視図である。
【図2】 この発明の第2の実施の形態の光ファイバ把持装置で、図7の矢視VII−VII線の断面図である。
【図3】 この発明の第2の実施の形態の光ファイバ把持装置で、図2の状態から把持台を前後に向きを変えたときの図7の矢視VII−VII線の断面図である。
【図4】 この発明の第2の実施の形態の光ファイバ把持装置における他の例を示す図7の矢視VII−VII線の断面図である。
【図5】 この発明の第3の実施の形態の光ファイバ把持装置を示すもので、図7の矢視VII−VII線の断面図である。
【図6】 この発明の第4の実施の形態の光ファイバ把持装置で、図7の矢視VII−VII線の断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態の光ファイバ融着接続装置で、風防カバーを開いた状態の平面図である。
【図8】 この発明の実施の形態の光ファイバ融着接続装置で、風防カバーを閉じた状態の平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態の光ファイバ突合わせ装置の平面図である。
【図10】 従来の光ファイバ融着接続装置で、風防カバーを開いた状態の平面図である。
【図11】 従来の光ファイバ把持装置で、図10の矢視XI−XI線の断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ融着接続装置
3 光ファイバ
5 突合わせ部
7 装置本体
9 光ファイバ把持装置
11 融着接続機構
13 放電電極棒
15 風防カバー
17 光ファイバ把持装置(第1の実施の形態の)
19 把持台
21 把持体
25 第1ヒンジ部27 第2ヒンジ部
31 第3ヒンジ部
35 ヒンジピン
41 光ファイバ把持装置(第2の実施の形態の)
43 ヒンジ部
45 把持装置固定台
55 光ファイバ把持装置(第3の実施の形態の)
57 第4ヒンジ部
59 ヒンジピン
63 電磁石
65 電磁装置
67 光ファイバ把持装置(第4の実施の形態の)
69 把持部材
71 クランプ溝
73 光ファイバ突合わせ装置

Claims (7)

  1. 光ファイバ同士を突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置において、
    持台と把持体とからなり、前記把持台は、前記突き合せるべく配置される光ファイバの軸線方向に直交する方向の前後にそれぞれ第1ヒンジ部、第2ヒンジ部を備え、前記把持体は、前記第1,第2ヒンジ部にヒンジピンにより付け替え可能な第3ヒンジ部を備え、前記把持体の第3ヒンジ部と前記把持台の第1ヒンジ部又は第2ヒンジ部を介して、前記把持台に前記把持体上下方向から開閉自在に設けられてなることを特徴とする光ファイバ把持装置。
  2. 光ファイバ同士を突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置において、
    持台と把持体とからなり、前記把持台の、前記突き合せるべく配置される光ファイバの軸線方向に直交する方向の前後の一方に前記把持体が開閉自在に設けられ、この把持体が設けられた把持台がその向きを前後に変えるべく、装置本体に着脱可能に設けられてなることを特徴とする光ファイバ把持装置。
  3. 光ファイバ同士を突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置において、
    持台と把持体とからなり、前記把持台は、前記突き合せるべく配置される光ファイバの軸線方向に直交する方向の前後にそれぞれ第1ヒンジ部、第2ヒンジ部を備え、前記把持体は、その前側に前記第1ヒンジ部に着脱可能な第3ヒンジ部を、の後側に前記第2ヒンジ部に着脱可能な第4ヒンジ部を備え、ヒンジピンを介して前記第 1 ヒンジ部に前記第 3 ヒンジ部が、または前記第2ヒンジ部に前記第4ヒンジ部が取り付けられて、前記把持体が前記把持台に上下方向から開閉自在に設けられてなることを特徴とする光ファイバ把持装置。
  4. 前記把持体を把持台に吸着させ且つこの吸着力を制御する電磁装置を備えてなることを特徴とする請求項3記載の光ファイバ把持装置。
  5. 光ファイバ同士を突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置において、
    持台と把持体とからなり、前記把持体が、前記把持台上で前記突き合せられるべく配置される光ファイバを、その軸線方向に直交する方向の前後方向から挟んで把持すべく前記前後方向に開閉自在に設けられた2つの把持部材とから構成されていることを特徴とする光ファイバ把持装置。
  6. 光ファイバ同士を突合わせ部で突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置を前記突合わせ部の左右に備えた光ファイバ突合わせ装置において、
    前記光ファイバ把持装置は、請求項1、2、3または5記載のいずれかのひとつからなることを特徴とする光ファイバ突合わせ装置。
  7. 光ファイバ同士を突合わせ部で突き合わせるべく前記各光ファイバを把持する光ファイバ把持装置を前記突合わせ部の左右に備え、前記突合わせ部の光ファイバどうしを融着接続する光ファイバ融着接続装置において、
    前記光ファイバ把持装置は、請求項1、2または3記載のいずれかのひとつからなることを特徴とする光ファイバ融着接続装置。
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