JP4099940B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等に代表される画像形成装置に係り、特に、感光体に画像情報に応じた光を露光して静電潜像を形成する露光装置の出光面部が現像装置の下方側の位置に配設されているタイプの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置においては、図12に例示するように、基本的に、矢印方向に回転するドラム状の感光体110の表面を帯電装置120により一様に帯電した後、その帯電された感光体の表面に露光装置130から画像情報に応じた光Hを露光して静電潜像を形成し、しかる後、その静電潜像を現像装置140の通過時にそのハウジング141内から現像ロール等の現像剤担持体142を介して供給される現像剤により現像することにより顕像化し、その顕像化された現像像を記録用紙等の記録媒体に直接又は中間転写体を介して転写し、定着することにより画像を形成するようになっているが、特に、その露光装置130の光Hが感光体110に向けて出光する出光面部(透明のガラス窓や反射ミラー又はレンズなど)135を現像装置140の下方側の位置に配設する場合がある。
【0003】
この場合、大きく分けて、その出光面部135が露光装置130の光源等を含む本体部131と共々現像装置140の下方側の位置に配設される構成の場合(同図a)と、その出光面部135は現像装置140の下方側の位置に配設されるが本体部131は現像装置140と同じ高さ位置又はそれよりも高い位置に配設される場合(同図b)がある。特に、後者の場合においては、その出光面部135は本体部131から出光される光を感光体110に導くための光路を形成する反射ミラー等の光学機器が配された構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、露光装置130の出光面部135を現像装置140の下方側位置に配設するタイプの画像形成装置にあっては、以下のような課題がある。
【0005】
すなわち、露光装置130の出光面部135が現像装置140の下方に位置する関係上、その出光面部135に現像装置140から微量な現像剤が落下し、その出光面が汚れてしまうことがある。この場合には、その汚れにより出光面部135から出光して感光体110に露光される光Hが正常に出光されず、感光体110に静電潜像を良好に形成することができなくなるため、画質欠陥が発生するという問題がある。
【0006】
従来においても、一般に、現像装置から感光体に供給する現像剤が舞い上がって現像装置から機内に漏れ出て汚染されることを防止するため、その現像装置に対し、感光体の表面に当接して感光体との間の間隙をシールするフィルムシールを設けることが知られている(特開平10−10864号公報など)。しかし、この場合には、そのフィルムシールやそのシールとその取付け部位(現像装置のハウジングなど)との間に現像剤が溜まり、その溜まった現像剤が稼動時の振動や外部からの衝撃等により固まった状態で現像ロールの表面(現像剤層)に落下して付着することがある。そして、このような固まった状態の現像剤が付着した状態のままで現像が行われた場合、現像不良ひいては画質欠陥が発生するおそれがある。したがって、この提案の手段は、上記問題の有効な解決手段には成り得ない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的とするところは、上述したような露光装置の出光面部を現像装置の下方側位置に配設するタイプの画像形成装置において、現像装置から落下する等の現像剤により露光装置の出光面部が汚れることを確実に防止し、画質欠陥のない良好な画質を得ることができる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し得る本発明(第1発明)の画像形成装置は、一定の方向に回転する感光体と、この感光体の表面を帯電させる帯電装置と、この帯電装置により帯電された前記感光体の表面に画像情報に応じた光を露光して静電潜像を形成する露光装置と、この露光装置により形成された前記静電潜像をハウジング内から供給される現像剤により現像する現像装置とを少なくとも備え、かつ、前記露光装置が前記光の出光面部を前記現像装置の下方側の位置に配設している画像形成装置を前提とし、前記現像装置のハウジングの前記感光体と接近しかつ前記帯電装置と隣り合う部分に、フィルム状部材をその上端部が前記感光体の表面に当接する状態で取り付けたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明(第2発明)の画像形成装置は、上記第1発明で前提とする画像形成装置において、前記帯電装置と前記現像装置の間に前記出光面部から出光される光の露光方向に沿って空気が流れる通路を形成する通路形成部材を前記感光体に接近する位置まで配設するとともに、前記現像装置のハウジングの前記感光体と接近しかつ前記帯電装置と隣り合う部分又は前記通路形成部材の前記感光体と接近しかつ前記現像装置と隣り合う部分に、フィルム状部材をその上端部が前記感光体の表面に当接する状態で取り付けたことを特徴とするものである。
【0010】
この第1発明及び第2発明の画像形成装置における前記フィルム状部材は、その取付け部位となる前記ハウジング部分又は通路形成部材部分との間で当該フィルム状部材の上端部側にむけて次第に広がる断面形状からなる隙間空間が形成される状態で予め取り付けられ、かつ、前記感光体及び現像装置が正規の装着位置にセットされた時点で、当該フィルム状部材の上端部側が前記感光体の表面に押されて前記取付け部位となるハウジング部分又は通路形成部材部分側にむけて曲がるとともに当該ハウジング部分又は通路形成部分の少なくとも先端縁部に触れて前記隙間空間を閉じるような状態で感光体の表面に当接するように構成するとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1〜図2は本発明の実施の形態1を示すものであり、図1は本発明を適用した画像形成装置を示す概要図、図2はその要部断面図である。
【0012】
画像形成装置は、4つの作像ユニット10Y、10M、10C、10Kによって個別に形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー像を、中間転写機構の中間転写ベルト20の表面に重ね合わせるように一次転写させた後、その中間転写ベルト20から記録材としての記録用紙P側に二次転写させることにより、いわゆるフルカラー画像を形成することが可能なカラー画像形成装置である。また、この装置は、4つの作像ユニットのうち一部の作像ユニット、例えばブラック用作像ユニット10Kのみを作動させることにより白黒画像等の単色像を形成することなども可能なものである。
【0013】
まず、上記作像ユニット10はいずれも、電子写真プロセスにより前記した4色の各トナー像をそれぞれ形成するものであり、画像形成装置本体1のほぼ中央部で前記中間転写ベルト20の下方側となる位置に水平状態に間隔をあけた状態で配設されている。また、この各作像ユニット10はいずれも、基本的に、所定の速度で矢印方向に回転駆動されるドラム外周面に有機感光層等が配設された感光ドラム11と、この感光ドラム11の表面を一様に帯電する帯電ロール12と、帯電後の感光ドラム11の表面に画像情報に応じた光を露光して静電潜像を形成する潜像形成装置としての露光装置13と、その静電潜像を所定の色の現像剤で現像する現像装置14と、その現像により形成されるトナー像を中間転写ベルト20に静電的に転写させる一次転写ロール15と、感光ドラム11の表面を清掃するブレード方式のドラム用クリーニング装置16とを同様に備えている。
【0014】
このうち露光装置13は、4つの作像ユニット10の下方側に配設された収容密閉ボックス17内に収容されており、図示されていない4つの半導体レーザから各色ごとに分解された画像信号に応じて発せられるレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを所定の光学系(レンズ等)を介して回転多面鏡18に照射して偏向走査させた後、図示しない複数枚の反射ミラーを介して対向する各感光ドラム11上に斜め下方から走査露光するようになっている。図中の符号17aは、上記各レーザ光LBを収容密閉ボックス17内から各作像ユニット10の感光ドラム11にむけて透過出光させるための透明なガラス面を配した出光面部である。
【0015】
また、各現像装置14には、現像剤Gとしてトナーとキャリアからなる二成分現像剤を使用するものであり、図2に示すように、そのハウジング40の現像剤収容兼循環搬送路部41内に現像剤Gを収容するとともに平行した状態で回転する2本の現像剤攪拌搬送部材(例えばオーガー)42、43により攪拌搬送し、最終的に、そのハウジング40の感光ドラム11と対向する開口部44に回転駆動する現像ロール45に供給するようになっている。さらに、この各現像装置14は、その対応する色(Y,M,C,K)のトナーT(又は現像剤G)がそれぞれ収容されているトナーカートリッジ19Y、19M、19C、19Kから図示されていない現像剤補給装置を介して前記現像剤収容兼循環搬送路部41に適宜補給されるようになっている。また、一次転写ロール15には、図示されていないバイアス電源装置から感光ドラム11上のトナー像の帯電極性とは逆極性の一次転写バイアスが印加されるようになっている。
【0016】
このような各作像ユニット10においては、矢印方向に回転する感光ドラム11の表面が、帯電ロール12によって一様に帯電処理された後、その帯電表面に露光装置13から色分解された画像信号に応じたレーザビームLBが前記出光面部17aを通して走査露光されることによって静電潜像が書きこまれ、しかる後、その潜像が現像装置14から供給される現像剤GのトナーTにより現像されてトナー像となり、最後に、そのトナー像が感光ドラム11と一次転写ロール15の間を通過する中間転写ベルト20の表面に順次一次転写されるようになっている。この転写後の感光ドラム11の表面は、ドラム用クリーニング装置16のブレードによって残留トナー等が除去されて清掃される。
【0017】
次に、上記中間転写ベルト20は、導電材等を含有させて体積抵抗率を調整したポリイミドフィルム等のベルト基材上に、シリコーンゴム等の表面層を積層形成した2層構造の無端状のベルトであって、駆動ロール21、二次転写部のバックアップロール22、複数の従動ロール23、24…に張架されるとともにその従動ロール23、24の間で前記各作像ユニット10の感光ドラム11とそれぞれ接するような状態で配設され、駆動ロール21の回転動力により矢印B方向に回転走行するようになっている。
【0018】
また、この中間転写ベルト20の周囲には、中間転写ベルト20をバックアップロール22に押し当てて二次転写部の圧接域を形成する二次転写ロール25が配設されている。また、バックアップロール22の導電性の軸に対して、図示されていないバイアス電源装置から中間転写ベルト20上のトナー像の帯電極性と同極性の二次転写バイアスを供給するための給電部材27が接触するように配設されている。さらに、中間転写ベルト20の駆動ロール21と対向する位置には、そのベルト20の表面を清掃するブレード方式のベルト用クリーニング装置26が配設されている。
【0019】
このような中間転写ベルト20に(多重)転写されたトナー像は、そのベルト20の回転に伴ってバックアップロール22と対向して配置される二次転写ロール25と対向する二次転写部まで搬送される。そして、中間転写ベルト20上のトナー像は、このトナー像の作像および二次転写タイミングに合わせて露光装置13の下方側に配設されている用紙収容トレイ30から用紙送出機構31により送り出され、レジストロール32等が配された用紙搬送路を通して二次転写部まで搬送される所定サイズの記録用紙Pに対し、静電的に二次転写される。この二次転写後の中間転写ベルト20の表面は、ベルト用クリーニング装置26のブレードによって残留トナー等が除去されて清掃される。図1中の一点鎖線は記録用紙Pの搬送経路を示す。
【0020】
また、中間転写ベルト20からトナー像が転写された記録用紙Pは、二次転写部を通過する際に中間転写ベルト20部分から自然に剥離された後、定着装置35における加熱ロール36と加圧部材(加圧パッドや加圧ロールなど)37の圧接域を通過するように送られて熱定着処理がなされ、しかる後、排出ロール38によって装置本体1の外(用紙排出収容部1a)に排出される。以上のプロセスを経ることにより、記録用紙Pに所望のカラー画像などが形成される。
【0021】
そして、この画像形成装置においては、図2や図3に示すように各作像ユニット10における現像装置14のハウジング40にフィルム状部材50をその上端部50aが感光ドラム11の表面に当接する状態で取り付けている。
【0022】
フィルム状部材50は、上記ハウジング40の感光ドラム11と接近しかつ帯電装置12と隣り合う部分40Aに取り付けられている。この例では、ハウジング40の開口部44のうち帯電装置12寄り端部に取り付けている。このフィルム状部材50は、当接により感光ドラム11の表面を磨耗及び損傷させることがなくかつその表面に均一に密接しやすいフィルム状の材料であれば特に制約されるものではなく、例えば、ポリウレタンフィルム等の材料が使用される。また、このフィルム状部材50の厚さ、寸法等についても適宜選定される。
【0023】
また、このフィルム状部材50は、図3aに示すように、予めその取付け部位となるハウジング部分40Aとの間で当該フィルム状部材50の上端部側にむけて次第に広がる断面形状(例えばくさび形状や、断面V字形状)からなる隙間空間Eが形成されるような状態で取り付けられている。この例では、その取付け部位となる上記ハウジング部分40Aの端部先端側に感光ドラム11の表面側から離れて現像ロール45側に近づくような状態で傾斜する切り欠きテーパ面46を予め形成しておき、フィルム状部材50のうち上端部50a側をそのテーパ面46と対向させて自由端となるような状態とし、その残りの下端部50bをハウジング部分40Aの本来の外周面に接着剤等の適宜固着手段により固定している。しかも、このフィルム状部材50は、図3bに示すように、感光ドラム11や現像装置14が正規の装着位置にセットされた時点で、そのフィルム状部材の上端部50a側が、点線矢印Fで示すように感光ドラム11の表面に押されてハウジング部分40A側にむけて倒れこむように曲がるとともに当該ハウジング部分40Aの少なくとも先端縁部に触れて前記隙間空間Eを閉じるような状態となって感光ドラム11の表面に当接するように取り付けられている。この例では、フィルム状部材50の上端部側50aが前記切り欠きテーパ面46に全面的に接触するように変形し、これにより前記隙間空間Eが消失する(なくなる)ような状態で感光ドラム11の表面と当接する場合を示している。
【0024】
したがって、この画像形成装置においては、上記のごときフィルム部材50を取り付けていることにより、現像装置14のハウジング40における帯電装置12寄りの端部40Aと感光ドラム11の表面との間隙が塞がれるため、その現像装置14から現像剤Gのトナーのみ又はトナー及びキャリアがその下方側位置にある露光装置13の出光面部17aに落下することが防止され、出光面部17aが現像剤Gによって汚れることが殆どない。この結果、画像形成時においては、露光装置13からのレーザビームLBが出光面部17aから正常に出光して感光ドラム11の表面に照射されるため、良好な潜像形成が行われ、ひいては出光面部17aの汚れに起因した画質欠陥のない良好な画像形成を行うことができる。
【0025】
また、上記フィルム状部材50を予めハウジング部分40Aとの間で上記したような隙間空間Eが形成されるような状態で取り付けておき、感光ドラム11や現像装置14が正規の装着位置にセットされた時点で、その上端部50A側が感光ドラム11の表面に曲げられて当該隙間空間Eを閉じるような状態でもって感光ドラム11の表面に当接するように構成されているため、フィルム状部材50とその取付け部位のハウジング部分40Aとの間に現像剤Gが溜まるような空間がなくなる。
【0026】
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2における要部を示す拡大図である。この実施の形態2に係る画像形成装置は、同図に示すように通路形成部材60を配設するとともに前記フィルム部材50をその通路形成部材60の一部に取り付けた以外は実施の形態1に係る画像形成装置と同じ構成からなるものである。
【0027】
通路形成部材60は、帯電装置12と現像装置14の間に出光面部17aから出光されるレーザビームBKの露光方向に沿って空気が流れる通路を形成するものである。この例では、図4や図5に示すように、通路形成部材60として3つの第1〜第3の仕切りパネル61〜63を使用している。
【0028】
このうち、第1の仕切りパネル61は出光面部17aと帯電装置12(のハウジング12a)との間を仕切ってその間の間隙を塞ぐような状態で配設されており、また第2の仕切りパネル62は第1仕切りパネル61の現像装置14寄りに所定の間隔をあけた状態で配されるとともに、出光面部17aと感光ドラム11の近傍との間を仕切ってその間の間隙を塞ぐような状態で配設されている。そして、この第1仕切りパネル61と第2仕切りパネル62との間で、出光面部17aから出光されるレーザビームLBの露光方向に沿った状態からなる第1の空気通路65を形成している。また、第3の仕切りパネル63は第2仕切りパネル62の現像装置14寄りに所定の間隔をあけた状態で配されるとともに、現像装置14のハウジング40に対しても間隔をあけた状態で配設されている。この第3の仕切りパネル63は、第2の仕切りパネル62との間で前記第1の空気通路65と連通しかつ隣り合う第2の空気通路66を形成している。しかも、第3の仕切りパネル63は、現像装置14のハウジング40の外周面との間で、第2の空気通路66と隣り合う第3の空気通路67を形成している。この各仕切りパネル61〜63は、金属板や、ABS等のプラスチック成型板にて形成される。また、図中の符号69は、第1仕切りパネル61の上端部と帯電装置12のハウジング12aとの間隙を塞ぐためのシール部材である。
【0029】
また、この通路形成部材60における第3の仕切りパネル63の上端部63Aには、実施の形態1と同様のフィルム状部材50が取り付けられている。この例においても、そのフィルム状部材50を予め第3の仕切りパネル63の上端部との間に前記間隙空間Eが形成されるように、そのパネル63の上端部に切り欠きテーパ面63bを形成したうえで取り付けている(図5a)。
【0030】
そして、この実施の形態2に係る画像形成装置においては、感光ドラム11や現像装置14が正規の装着位置にセットされると、図4や図5bに示すように、通路形成部材60の第3仕切りパネル63の上端部63Aに取り付けられたフィルム状部材50が実施の形態1における場合と同様に変形し、その上端部60aが感光ドラム11の表面に当接した状態となる。これにより、第3仕切りパネル63の上端部63Aと感光ドラム11の表面との間隙がフィルム状部材50によって塞がれるため、現像装置14からの現像剤Gが第1空気通路65側に落下して侵入することが防止される。
【0031】
また、この画像形成装置においては、通路形成部材60により上記第1空気通路65、第2空気通路66及び第3空気通路67を形成していることにより、たとえば、画像形成装置の本体1内で排気ファンが設けられている場合には、第1空気通路65内では空気が上昇するように移動し(一点鎖線矢印N1)、第2空気通路66内では前記排気ファンによる吸引力が作用して第1空気通路65内を上昇した空気N1が流入した後に通路66の下方側にむかって流れるように移動し(一点鎖線矢印N2)、さらに第3空気通路67内では前記排気ファンによる吸引力が作用して空気がその通路67の下方側にむかって流れるように移動する(一点鎖線矢印N3)。これにより、第1空気通路65内の空気が上昇した後に、第2空気通路66側に流れ込んで排出されるように流れるエアーフローが発生するため(一点鎖線矢印N1、N2)、その第1空気通路65内に現像剤G等が落下して侵入することがない。また、そのときのエアーフローは、フィルム状部材50により第3仕切りパネル63の上端部63Aと感光ドラム11の表面との間隙が塞がれているため、確実に生成されるようになる。さらに、現像装置14の開口部44付近でトナー粒子が浮遊するクラウド等が発生した場合は、そのトナー等は前記第3空気通路67を通して排出される。
【0032】
したがって、この画像形成装置においては、現像装置14から落下する現像剤Gがフィルム状部材50によって遮断されるとともに、通路形成部材60により形成した各通路による前記したエアーフローによっても遮断されるため、出光面部17aが現像剤Gによって汚れることはより一層なくなる。この結果、画像形成時においては、露光装置13からのレーザビームLBが出光面部17aから正常に出光して感光ドラム11の表面に照射されるため、良好な潜像形成が行われ、ひいては出光面部17aの汚れに起因した画質欠陥のない良好な画像形成を行うことができる。また、フィルム状部材50の取付けを実施の形態1の場合と同様に行っているため、やはり実施の形態1の場合とほぼ同様に前記したような作用効果が得られる。
【0033】
なお、実施の形態2においては、必要に応じて、第1空気通路65に送風ファン等を接続して空気を緩やかに吹き込むように構成したり、あるいは、第2又は第3空気通路66、67に吸気ファン等を接続して空気を積極的に吸引するように構成してもよい。これにより、前記したようなエアーフローがより一層確実に生成されるようになり、その結果、第1空気通路65内への現像剤の侵入をより確実に防止することが可能となる。
【0034】
また、実施の形態2においては、必要に応じて、通路形成部材60により形成する通路として、図6及び図7に例示するような構成としてもよい。この図6及び図7に示す構成例は、実施の形態2における第3仕切りパネル63を使用せず、第1仕切りパネル61及び第2仕切りパネル62を使用して、第1の空気通路65及び第2の空気通路66を形成するので前記したような第3の空気通路67を形成しないものである。この構成例では、現像装置14のハウジング40の外周面の一部を第2の空気通路66の形成する通路形成部材としても兼用することになる。そして、このように構成した場合には、第3の空気通路67が形成されていないことによりその通路による通気の移動(N3)が生成しない以外は、前記した実施の形態2における場合と同様の作用効果が得られる。
【0035】
[実施の形態3]
図8及び図9は、本発明の実施の形態3を示すものであり、図8はその画像形成装置の要部を示す概要図、図9はフィルム状部材の取付け状態を示す説明図である。
【0036】
この実施の形態に係る画像形成装置は、図8に示すように、中間転写ベルト20を中心とする各関連部品(駆動ロール21、一次転写ロール15、クリーニング装置26など)を一体化して「中間転写ユニット200」とするととともに、各作像ユニット10のうち感光ドラム11、帯電装置12及びクリーニング装置16を一体化して「プロセスカートリッジ100」としたうえで、その中間転写ユニット200及びプロセスカートリッジ100が所定の昇降動機構により上下方向に昇降動するように構成した以外は実施の形態1に係る画像形成装置と同じ構成からなるものである。すなわち、この画像形成装置においては、そのメンテナンス作業や部品交換等において、上記昇降動機構を操作することにより、中間転写ユニット200及びプロセスカートリッジ100が共に正規の装着位置から上方(矢印X方向)にむけて所定の退避位置まで上昇する。この際、現像装置14は上昇せず、定位置にある。また、中間転写ユニット200とプロセスカートリッジ100は、その退避位置まで上昇した時点で、所定の距離Kだけ離れた状態で停止するようになっている。
【0037】
これにより、プロセスカートリッジ100(特に感光ドラム11)は現像装置14から離間した状態となる。また、感光ドラム11の表面は中間転写ベルト20からも離間した状態に維持されることになる。この状態において、プロセスカートリッジ100や中間転写ユニット200のメンテナンス作業や交換作業が行われるようなっている。そして、その作業が終了した時点で、上記昇降動機構を再び操作することにより、中間転写ユニット200及びプロセスカートリッジ100が下方(矢印Y方向)に下降して正規の装着位置で停止するようになっている。
【0038】
このような中間転写ユニット200及びプロセスカートリッジ100の昇降動機構を有する画像形成装置では、図9に示すように、フィルム状部材50を、特にプロセスカートリッジ100の昇降動方向(矢印X,Y方向、これは垂直方向にも相当する)に対して現像装置14側に傾斜した状態となるように取付け部位(現像装置のハウジング部分40Aや通路形成部材部分)に予め取り付ける。即ち、その昇降動方向に対するフィルム状部材50のなす角度θが0°よりも大きくなるように取り付ける。好ましくは、その角度θが10〜30°程度となるように設定する。
【0039】
そして、この画像形成装置においては、上記したようにフィルム状部材50を取り付けたことにより、図10に示すように、特にプロセスカートリッジ100の昇降時において、そのフィルム状部材の上端部50aが感光ドラム11の表面と離間したり或いは当接することになるが、上記角度θを0°よりも大きな角度にしているため、その下降時の当接の際にはフィルム状部材の上端部50aが感光ドラム11の表面(円筒面)に柔和に接するとともにしなやかに曲げられるようになり、この結果、フィルム状部材の上端部50aが変形したり、あるいは感光ドラム11の表面が損傷することが防止される。
【0040】
また、このフィルム状部材50は、垂直方向にも相当するプロセスカートリッジ100の昇降動方向に対して現像装置14側に傾いた状態に取り付けられていることになるため、その上昇時の離間の際には、その取付け部位のハウジング部分40Aなどから離間する状態に復元しても、やはり上記の傾いた状態に維持されることになる。この結果、そのときのフィルム状部材の上端部50aの内側面(現像装置側の表面)に現像剤が付着していても、ハウジング40内側に落下するようになり、露光装置13の出光面部17aのある側には落下しにくくなるとい利点がある。したがって、これによっても、出光面部17aの落下する現像剤による汚れが発生することを防止することが可能となる。
【0041】
[他の実施の形態]
実施の形態1〜3では、フィルム状部材50を取付け部位であるハウジング部分40A等に対して間隙空間Eが形成されるように取り付ける手段として、その取付け部位側に切り欠きテーパ面46などを形成して対処した場合について例示したが、その他にも、図11aに例示するように、その取付け部位であるハウジング部分40A等の取付け面は平面とし、フィルム状部材50をその下端部50b側を固定した後、その上端部50a側が取付け面から離間するような状態が保持されるように予め取り付けておくように構成してもよい。このように構成した場合も、感光ドラム11や現像装置14が正規の装着位置にセットされた時点では、同図bに示すようにフィルム状部材50が取付け面側に曲がるように変形して間隙空間Eを閉じた状態で、感光ドラム11の表面に当接するようになる。また、この場合においても、プロセスカートリッジ100が前述したように昇降動させる構成である場合には、そのフィルム状部材50についてはその昇降動方向(矢印X,Y方向)に対して現像装置14側に前記した角度θ程度傾斜した状態で取り付けることが望ましい。
【0042】
また、実施の形態1〜3では、フィルム状部材50を現像装置14のハウジング部分40A又は通路形成部材部分60(63)に取り付ける際に、前記した間隙空間E内に存在するようにスポンジ等の軟質弾性材を取り付けるように構成してもよい。このように構成した場合には、フィルム部材50がハウジング部分40A又は通路形成部材部分60(63)に倒れ込むように変形したときに、その各取り付け部位との間に現像剤等が溜まるような無駄な隙間が形成されることを的確に回避することができる。
【0043】
また、実施の形態1〜3では、露光装置13の本体が現像装置14の下方側の位置に配置された場合について例示したが、本発明は、その本体が現像装置14と同等以上の高さに配置され、その出光面部(17a)のみが現像装置14の下方側の位置に配置されている構成の画像形成装置であっても同様に適用することが可能である。
【0044】
さらに、実施の形態1〜3では、ドラム状の感光体(11)を例示したが、本発明においてはベルト状の感光体であっても構わない。また、中間転写ベルト20を使用する場合について説明したが、本発明においては中間転写方式を利用しない画像形成装置であっても勿論よい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、露光装置の出光面部を現像装置の下方側位置に配設するタイプの画像形成装置において、現像装置から落下する等の現像剤により露光装置の出光面部が汚れることを確実に防止することができる。これにより、その出光面部の汚れに起因した画像欠陥のない良好な画像形成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るカラー画像形成装置を示す概要図。
【図2】 各作像ユニットにおいてフィルム状部材を取り付けた構成を示す要部断面図。
【図3】 図2のフィルム状部材の取付け状態を示す説明図。
【図4】 実施の形態2に係る画像形成装置の各作像ユニットにおいてフィルム状部材及び通路形成部材を取り付けた構成を示す要部断面図。
【図5】 図4のフィルム状部材の取付け状態を示す説明図。
【図6】 実施の形態2に係る画像形成装置の変形例を示す要部断面図。
【図7】 図7のフィルム状部材の取付け状態を示す説明図。
【図8】 実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す概要図。
【図9】 図8の画像形成装置の各作像ユニットにおいて取り付けるフィルム状部材の構成を示す要部説明図。
【図10】 図8の画像形成装置における昇降動作時の状態を示す概略説明図。
【図11】 フィルム状部材の取付けに関する他の構成例を示す説明図。
【図12】 露光装置の出光面部の配置に関する構成例を示す概念図。
【符号の説明】
11…感光ドラム(感光体)、12…帯電装置、13…露光装置、14…現像装置、17a…出光面部、40…ハウジング、40A…ハウジング部分、50…フィルム状部材、50a…上端部、60…通路形成部材、61〜63…仕切りパネル(通路形成部材)、63A…通路形成部材部分、E…間隙空間。
Claims (1)
- 一定の方向に回転する感光体と、この感光体の表面を帯電させる帯電装置と、この帯電装置により帯電された前記感光体の表面に画像情報に応じた光を露光して静電潜像を形成する露光装置と、この露光装置により形成された前記静電潜像をハウジング内から供給される現像剤により現像する現像装置とを少なくとも備え、かつ、前記露光装置が前記光の出光面部を前記現像装置の下方側の位置に配設している画像形成装置において、
前記出光面部と前記帯電装置との間の隙間を塞ぐ状態で存在する第1仕切りパネルと、
前記第1仕切りパネルと前記現像装置との間において当該第1仕切りパネル及び当該現像装置のハウジングからそれぞれ所定の間隔をあけた状態でかつ前記出光面部と前記感光体の表面近傍との間の隙間を塞ぐ状態で存在する第2仕切りパネルと、
前記現像装置のハウジングの前記感光体と接近しかつ前記帯電装置と隣り合う部分に、上端部が当該感光体の表面に当接する状態で取り付けられるフィルム状部材とを設け、
前記第1仕切りパネルと前記第2仕切りパネルとの間に、前記出光面部から出向される光の露光方向に沿って排気ファンの吸引力で発生する空気が流れる第1の空気通路を形成するとともに、
前記第2仕切りパネルと前記現像装置のハウジングの外周面の当該第2仕切りパネルと対向する部分との間に、前記第1の空気通路と連通した状態でかつ隣り合う状態であり、排気ファンに接続される第2の空気通路を形成したことを特徴とする画像形成装置。
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