JP4099469B2 - ミラー制御回路およびそれを用いた光空間伝送装置 - Google Patents

ミラー制御回路およびそれを用いた光空間伝送装置 Download PDF

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本発明は、高共振周波数および高Q値を有するミラーを制御するミラー制御回路およびそれを用いた光空間伝送装置に関する。
光空間伝送は、高速大容量伝送などの光通信本来の利点に加え、自由空間を伝送媒体とするという特徴から他にも多くの利点を有している。例えば、電波の利用が制限される領域での利用が可能であり、また、光ファイバの敷設などの大規模な工事を伴わずに簡便に通信路を開設することが可能である。
光空間伝送は、互いに対向するように配置された光受信装置と光送信装置とによって実現され、これら両装置から構成される系は一般に光空間伝送装置と呼ばれている。ここで、光空間伝送には、毎秒数百メガビット以上といった高速信号の伝送を実現するに際していくつかの制約がある。例えば、高速応答性を確保するために光受信装置内の受光素子を小さくする必要があり、また、高速化に伴い感度が低下するため、光送信装置において光ビームの指向性を高める必要がある。そのため、光空間伝送装置は、通常、光自動追尾機能を有している。光自動追尾機能とは、上記各装置が傾いたり、各装置に振動などの外乱が加わった場合であっても通信が持続するように、光ビームを所望の光路に留める機能である。
この光自動追尾機能を実現するために、光送信装置と光受信装置には、光信号の出射方向を制御する光偏向系が備わっている。例えば光偏向系は、ミラーやレンズと、それら光学系を動かすモータなどの駆動機構とから構成される。また、光受信装置には、光信号の受光位置を検出する光位置検出器が備わっている。この光位置検出器の検出結果が、光受信装置内の光偏向系と光送信装置内の光偏向系とにフィードバックされることによって、光自動追尾が実現される。
ところが、このような光偏向系においては、水平方向と垂直方向との2軸の偏向が必要であるため、光送信装置および光受信装置の大型化、光学系を調整する工程の複雑化、高コスト化といった問題があった。また、レンズは質量が大きいため、それを動かす速度、すなわち偏向速度を上げることが困難であり、振動耐力も十分でない。そのため、上述したような光空間伝送装置は、これら問題や制限を考慮した限定的な適用範囲、例えばビル間通信などで使用されていた。
一方、上記した光偏向系として、MEMSミラーを用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。MEMSミラーとは、電気信号によってそのミラーの角度を制御することができる光偏向系一体型の微小ミラーであり、MEMS(Micro−Electro−Mechanical Systems)と呼ばれる半導体プロセスで製造される。また、MEMSミラーは、kHzオーダの高い共振周波数を有することを特徴の一つとしている。よって、MEMSミラーは、従来のミラーやレンズを用いた光偏向系と比較して、少なくとも小型であり且つ高速応答性を有するという利点を有している。
しかしながら、MEMSミラーは、機械的な共振周波数は高いものの、Q値(尖鋭度と呼ばれる振動の減衰に関連する値)も高いため、振動が収まるまでの時間が長い。よって、MEMSミラーを光自動追尾のために用いたとしても、通常の制御ではMEMSミラー本来の有する高速応答性を生かしきれなかった。
MEMSミラーの機械的共振の影響を低減するために、MEMSミラーを制御する信号に含まれる共振周波数成分をノッチフィルタによって除去する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。この方法では、ノッチフィルタの特性を選ぶことによって制御誤差およびMEMSミラーの応答速度を調節することが可能である。
図11は、以下の式(1)に示す伝達関数で表わされるノッチフィルタを用いて、MEMSミラーをステップ状の制御信号によって駆動したときの、制御誤差とMEMSミラーの偏向角度が定常値の90%になるまでの時間(遅延時間)とを示すグラフである。図11において、点線G21が制御誤差を表し、実線G22が遅延時間を表している。
Figure 0004099469
なお、式(1)において、ωnは阻止帯域(不要な信号が減衰される周波数範囲)の中心角周波数を示し、ζnはダンピング係数を示し、sはラプラス演算子を示す。図11に示したグラフは、一例としてMEMSミラーの共振周波数を500(Hz)、Q値を100、ωn=2π×500(Hz)とした場合の計算結果である。
特開2004−80253号公報 特開2004−85596号公報
しかしながら、制御誤差の低減とMEMSミラーの応答速度の向上とはトレードオフの関係にある。具体的には、MEMSミラーの過渡応答時のオーバーシュートや残留振動振幅を小さくすることにより、制御誤差を小さくしようとするとMEMSミラーの応答速度は遅くなる。逆に、MEMSミラーの応答速度を上げると、オーバーシュートや残留振動振幅が大きくなり制御誤差が大きくなるという問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたもので、小型で且つ高速応答性および制御精度に優れたミラー制御回路およびそれを用いた光空間伝送装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるミラー制御回路は、偏向角を制御することができるミラーの所望の角度への偏向を示す第1制御信号を生成する制御信号生成回路と、前記ミラーの第1の伝達関数の逆数に略比例する第2の伝達関数を有し、前記第1制御信号と前記第2の伝達関数とから、前記ミラーの偏向角を制御する第2制御信号を生成する補償回路と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる光空間伝送装置は、伝送対象となる信号によって変調された光ビームを出射する光源と、偏向角を制御することができ、前記光源から出射された光ビームを前記偏向角で反射するミラーと、前記光ビームを受光する受光素子と、前記光ビームの前記受光素子での入射位置を検出する光位置検出器と、前記光位置検出器によって検出された入射位置に基いて、前記ミラーの所望の角度への偏向を示す第1制御信号を生成する制御信号生成回路と、前記ミラーの第1の伝達関数の逆数に略比例する第2の伝達関数を有し、前記第1制御信号と前記第2の伝達関数とから、前記ミラーの偏向角を制御する第2制御信号を生成する補償回路と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかるミラー制御回路によれば、ミラーの共振周波数の影響を受けることなく、高速に且つ高精度にミラーを制御することができる。
また、本発明にかかる光空間伝送装置によれば、本発明にかかるミラー制御回路を備えているので、上記効果に加えて、振動の影響を受けにくい光自動追尾を実現することができる。
以下に、本発明にかかるMEMSミラー制御回路およびそれを用いた光空間伝送装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1にかかるMEMSミラー制御回路について説明する。図1は、実施の形態1にかかるMEMSミラー制御回路とその周辺要素とを示したブロック図である。図1において、光源12は、伝送情報を表す電気信号を受け取り、その電気信号によって変調された信号光を出射する。光源12は、例えば、半導体レーザによって構成することができ、出射する信号光は指向性の高い光ビームである。
MEMSミラー10は、光源12から出射された光ビームを受け、受けた光ビームを制御信号に基づいて所望の方向に反射する。MEMSミラー10は、典型的には、図2に示すMEMSミラー20のように、ミラー部23と、第1の駆動軸a1によってミラー部23をその環内において支持する環状基板22と、第2の駆動軸a2によって環状基板22をその円形の穴内において支持する支持基板21とから構成される。例えば駆動力として電磁力を用いる方式では、ミラー部23および環状基板22にコイルが形成されており、外部より磁界がかけられ且つこのコイルに電流を流すことにより発生した電磁力によって、所定の角度にミラー部23が偏向する。MEMSミラー10に入力される制御信号は、この2軸偏向を制御するための電気信号である。
本実施の形態にかかるMEMSミラー制御回路100は、MEMSミラー10に入力される制御信号を生成する回路であり、制御信号生成回路110と補償回路120とを備えている。制御信号生成回路110は、MEMSミラー10の偏向の目標値を示す信号を生成する回路であり、この信号は、MEMSミラー10の共振特性については何ら考慮されていない信号である。換言すれば、制御信号生成回路110は、従来の最もシンプルなMEMSミラー制御回路に相当し、外部から与えられる別の信号から、制御対象となるMEMSミラーの仕様に適した制御信号を生成することもできる。なお、MEMSミラー10に入力される制御信号と区別するために、この制御信号生成回路110から出力される信号を第1制御信号と称し、MEMSミラー10に入力される制御信号を第2制御信号と称する。
補償回路120は、MEMSミラー10の伝達関数(以下、MEMS伝達関数と称する)の逆数に比例する伝達関数(以下、補償伝達関数と称する)を有し、制御信号生成回路110から出力された第1制御信号をその補償伝達関数に入力することによって上記した第2制御信号を生成する回路である。なお、MEMS伝達関数とは、MEMSミラー10に入力される制御信号に対するMEMSミラー10の偏向角を表す伝達関数であり、補償伝達関数とは、第1制御信号から第2制御信号を得るための伝達関数である。
図3は、MEMSミラー制御回路の具体例を示すブロック図である。図3に示すMEMSミラー制御回路200は、図1に示すMEMSミラー制御回路100に相当し、制御信号生成回路210および補償回路220は、それぞれ図1の制御信号生成回路110および補償回路120に相当する。図3に示す補償回路220は、低域通過フィルタ(LPF)222と逆伝達特性回路224とを備えている。
LPF222は、制御信号生成回路210から出力された第1制御信号の低域成分のみを通過させ、逆伝達特性回路224へと出力する2次以上の低域通過フィルタである。LPF222が、例えば4次フィルタである場合、その伝達関数GLPF(s)は、以下の式(2)で表される。
Figure 0004099469
ここで、ωLPF1,ωLPF2はそれぞれ1段目,2段目のカットオフ角周波数を示し、QLPF1,QLPF2はそれぞれ1段目,2段目のQ値を示す。
逆伝達特性回路224は、MEMS伝達関数GMEMS(s)の逆数に比例した伝達関数GINV(s)を有し、LPF222から出力された信号から、上記した第2制御信号を生成する。MEMS伝達関数GMEMS(s)は、一般に、以下の式(3)で表される。
Figure 0004099469
ここで、ωMEMSはMEMSミラー10の共振角周波数を示し、QMEMSはMEMSミラー10のQ値を示し、αは比例係数を示し、sはラプラス演算子を示す。
また、逆伝達特性回路224の伝達関数GINV(s)は、以下の式(4)で表される。
Figure 0004099469
ここで、ωINV,QINVはMEMSミラー10の特性を補償するようにそれぞれ略ωMEMS,QMEMSと一致させる。また、βは比例係数を示し、sはラプラス演算子を示す。
結果的に、補償回路220の伝達関数(すなわち、上記した補償伝達関数)GCMP(s)は、以下の式(5)で表される。
Figure 0004099469
INVはGMEMSに略逆比例しているので、LPF222の伝達関数GLPFをGMEMSで除した伝達関数に略比例した伝達関数が得られる。
また、制御信号生成回路210から出力された第1制御信号を入力とし、MEMSミラー10の偏向角を出力とする伝達関数GTOTAL(s)は、以下の式(6)で表される。
Figure 0004099469
次に、図3に示したMEMSミラー制御回路200によってもたらされる効果について説明する。図4−1は、補償回路220から出力される第2制御信号と、その第2制御信号を入力したMEMSミラー10の偏向角とを示したグラフである。図4−1において、点線G1が第2制御信号を示し、実線G2がMEMSミラー10の偏向角を示しており、ともに変化後の定常値によって正規化された値として表されている。なお、図4−1のグラフを得た条件は、ωMEMS=2π×500,QMEMS=100,ωINV=2π×500,QINV=100であった。また、LPF222は、カットオフ周波数がωMEMSの2倍の4次ベッセル型であり、制御信号生成回路210からLPF222に入力される第1制御信号は、ステップ状の信号とした。
また、図4−2は、補償回路220を用いずに、制御信号生成回路210から出力された第1制御信号が直接、MEMSミラー10に入力された場合の、その第1制御信号と、MEMSミラー10の偏向角とを示したグラフである。図4−2において、点線G3が第1制御信号を示し、実線G4がMEMSミラー10の偏向角を示しており、これらもまた正規化値として表されている。なお、ωMEMS,QMEMSの各値は、上記条件と一致させた。
図4−1および図4−2を比較すると、本実施の形態にかかるMEMSミラー制御回路200を用いた場合の方が、MEMSミラー10の共振がなく、高速応答が実現されていることが分かる。
図5は、LPF222のカットオフ周波数を変えた場合の、最大残留振幅(制御誤差)とMEMSミラー10の偏向角が定常値の90%になるまでの時間(遅延時間)とを示すグラフである。図5において、点線G5が制御誤差を示しており、実線G6が遅延時間を示す。このグラフから、カットオフ周波数を変えても残留振幅の値はほとんど変化せずに、遅延時間が変化していることが分かる。特に、カットオフ周波数を高くすることにより、高い制御精度で高速な応答が可能となる。
以上に説明したように、実施の形態1にかかるMEMSミラー制御回路によれば、MEMSミラー10に入力される制御信号を、MEMSミラー10の伝達関数の逆数に比例する伝達関数によって生成しているので、MEMSミラー10の共振周波数成分を打ち消すことができる。これにより、MEMSミラー10の振動が抑えられ、MEMSミラー10を所望の偏向角に高速に且つ高精度に動かすことできる。
なお、上記した補償回路220は、高速動作が可能なDSP(Digital Signal Processor)等のデジタル信号処理プロセッサによって実現することができる。その場合、制御信号生成回路210を含めたMEMSミラー制御回路200全体をそのDSP等によって実現してもよい。特に、補償回路220をデジタル信号処理プロセッサで実現する場合には、式(5)によって得られたアナログ信号をnビット(nは自然数)の分解能でデジタル化し、それにより得られたデジタル信号を上記した第2制御信号として用いてもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかるMEMSミラー制御回路について説明する。実施の形態2にかかるMEMSミラー制御回路は、図3に示したLPF222と逆伝達特性回路224とから構成された補償回路220を、記憶回路と加算回路とからなる簡単な構成によって実現することを特徴とする。
図6は、実施の形態2にかかるMEMSミラー制御回路を示すブロック図である。図6に示すMEMSミラー制御回路300は、制御信号生成回路310および補償回路320を備え、それぞれ図1に示した制御信号生成回路110および補償回路120に相当する。すなわち、制御信号生成回路310は、上記した第1制御信号を出力し、補償回路320は、第1制御信号から上記した第2制御信号を生成する。一方、補償回路320は、図1の具体的構成例である図3と比較した場合に相違する。その相違点は、LPF222および逆伝達特性回路224が、記憶回路322および加算回路324で置換され、且つ、制御信号生成回路210が、これら記憶回路322および加算回路324を制御する点である。換言すれば、上記した第2制御信号は、記憶回路322および加算回路324によって生成される。
記憶回路322は、図4−1の点線G1で示した制御信号に相当する信号を記憶している。例えば、図4−1に示した点線G1のうち、0から2msecまでの期間の信号波形を記憶し、その2msecを基本波形として設定している。制御信号生成回路310は、第1制御信号の出力の他に、この記憶回路322を制御する信号を出力している。具体的には、記憶回路322に対して、上記した基本波形を出力するタイミングを指示する。
加算回路324は、制御信号生成回路310から出力された第1制御信号と、記憶回路322から出力された信号波形とを入力し、それらを加算することによって第2制御信号を生成する。
図7−1は、制御信号生成回路310が出力する第1制御信号の例を示す図である。図7−1において、点線G7は、第1制御信号がアナログ信号である場合の信号波形を示し、実線G8は、同信号波形をデジタル信号で表した場合の信号波形を示す。ここでは、補償回路320に、第1制御信号としてデジタル信号が入力されるものとする。すなわち、制御信号生成回路310は、加算回路324に対して、実線G8に示すようなステップ状の波形を入力する。換言すれば、MEMSミラー10の偏向角をステップ状に変化させることによって、目標とする角度に偏向させる。特に、実線G8は、2msecごとに一定の大きさだけ振幅が増す波形であり、制御信号生成回路310は、その2msec間隔を上記した基本波形の読み出しタイミングとして記憶回路322に指示する。
図7−2は、記憶回路322から出力される信号の例を示す図である。特に、図7−2に示された実線G9は、図7−1の実線G8で示された第1制御信号が加算回路324に入力された場合の記憶回路322の出力を示している。すなわち、この例では、加算回路324に、2msecごとに上記した基本波形が入力される。
図7−3は、加算回路324から出力される信号、すなわち第2制御信号の例を示す図である。特に、図7−3に示された実線G10は、図7−1の実線G8で示される信号と図7−2の実線G9で示される信号とが入力された場合の加算回路324の出力を示している。図7−3を見てもわかるように、実線G10は、図7−1の実線G8と図7−2の実線G9とを同じ時間軸上で加算した結果である。
図7−4は、MEMSミラー10の応答波形の例を示す図である。特に、図7−4に示された実線G11は、MEMSミラー10に、図7−3の実線G10で示された第2制御信号が入力された場合のMEMSミラー10の偏向角に対応する波形である。この図からわかるように、図4−1の実線G2で示された偏向角の正規化値と同様に、MEMSミラー10の共振がなく、高速応答が実現されていることが分かる。特に、図7−1〜図7−4に示した例では、MEMSミラー10の偏向角をステップ状に変化させる場合であっても、高速にかつ高精度にMEMSミラー10の偏向が実現されることを示している。
以上に説明したように、実施の形態2にかかるMEMSミラー制御回路によれば、補償回路320を、記憶回路322と加算回路324という簡単な構成によって実現しているため、MEMSミラー10に入力される第2制御信号を生成するための演算処理量が軽減し、且つ、低価格で提供することができるとともに、消費電力の低下をも実現することができる。
図7−1に示した第1制御信号の例では、一定の振幅で増加するステップ状の波形を示したが、加算回路324に入力される信号は、ステップごとに異なる振幅で増加する波形であってもよい。図8は、それを実現するMEMSミラー制御回路の変形例を示すブロック図である。図8に示すMEMSミラー制御回路400は、制御信号生成回路410および補償回路420を備え、補償回路420はさらに記憶回路422と加算回路424と増幅回路426とを備える。制御信号生成回路410,記憶回路422,加算回路424は、それぞれ図6に示した制御信号生成回路310,記憶回路322,加算回路324に対応し、それらと同様な機能を有する。図6に示した制御信号生成回路310との相違点は、記憶回路422と加算回路424との間に増幅回路426が介在する点である。また、制御信号生成回路410は、この増幅回路426へと所望の利得信号を出力する。この利得信号は、記憶回路422から出力される基本波形の出力タイミング、換言すれば、制御信号生成回路410から出力される第1制御信号のステップに応じて異なる値にすることができる。すなわち、増幅回路426は、記憶回路422から出力された基本波形に任意の振幅を与え、その結果を加算回路424に出力する。これにより、加算回路424は、第2制御信号として、振幅増加幅の異なったステップ状の信号を出力することができる。これは、MEMSミラー10の偏向角をより緻密に制御することができることを意味する。なお、増幅回路426は、基本波形を増幅するのではなく、加算回路424の入力前段において、第1制御信号を増幅するように構成されてもよい。
また、第1制御信号は、上記した例のようなステップ状の波形でなくてもよく、図7−2に示したような基本波形を重畳するタイミングを計ることができれば、他の種々の波形であってもよい。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかるMEMSミラー制御回路について説明する。実施の形態3にかかるMEMSミラー制御回路は、補償回路が有する上記した補償伝達関数の温度補償を行なうことを特徴とする。
図9は、実施の形態3にかかるMEMSミラー制御回路を示すブロック図である。図9に示すMEMSミラー制御回路500は、制御信号生成回路510および補償回路520を備え、それぞれ図3に示した制御信号生成回路210および補償回路220と同様に機能する。また、補償回路520は、LPF522および逆伝達特性回路524を備え、それぞれ図3に示したLPF222および逆伝達特性回路224と同様に機能する。
MEMSミラー制御回路500は、さらに、温度測定回路530および係数補正回路540を備え、この点で図3に示したMEMSミラー制御回路200と相違する。温度測定回路530は、MEMSミラー10またはその周辺の温度を測定し、測定結果を係数補正回路540に出力する。係数補正回路540は、温度測定回路530から受け取った測定結果が示す温度に基いて、補償回路524の伝達特性がその温度におけるMEMSミラー10の伝達特性とマッチするように、上記した補償伝達関数の係数を補正する。
これにより、MEMSミラー10の共振周波数およびQ値が温度によって変化した場合、すなわち逆伝達特性回路524の伝達関数GINV(s)が、MEMSミラー10のMEMS伝達関数GMEMS(s)の逆数からずれてしまった場合であっても、図4−1に示したような第2制御信号と偏向角との関係を維持することができる。
以上に説明したように、実施の形態3にかかるMEMSミラー制御回路によれば、補償回路520の補償伝達関数の温度補償を行うので、MEMSミラー10の温度やその周辺温度に依存することなく、実施の形態1による効果を享受することができる。
なお、MEMSミラー10は半導体で形成されるため、それを温度測定回路530と同じ半導体基板に集積することも可能である。この場合、温度測定回路530をMEMSミラー10の周囲に配置する場合に比べ、温度測定の精度が高くなるとともに、小型化、部品点数の削減が可能である。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4にかかる光空間伝送装置について説明する。実施の形態4にかかる光空間伝送装置は、光送信装置の光偏向系として、MEMSミラーと実施の形態1〜3にかかるMEMSミラー制御回路とを用いたことを特徴とする。
図10は、実施の形態4にかかる光空間伝送装置を示すブロック図である。図10において、図1と共通する部分には、同一の符号を付し、ここではそれらの説明を省略する。すなわち、MEMSミラー10と、光源12と、MEMSミラー制御回路100とは、図1に説明した同部と同様に機能する。光空間伝送装置を構成する光送信装置は、MEMSミラー10と、光源12と、MEMSミラー制御回路100と、受信器14とを備える。一方、光空間伝送装置を構成する光受信装置は、受光素子32と、光位置検出装置34と、送信器36とを備える。
以下に、この光空間伝送装置の動作について説明する。ここでは、光送信装置から光受信装置に対して一方向に主信号を伝送する場合を説明する。まず、光送信装置において、伝送対象となる送信信号が光源12に入力され、光源12は、その送信信号を光ビームに変換する。光源12から出射された光ビームは、MEMSミラー10に入射し、その伝播方向が2軸方向において偏向される。偏向された光ビームは、光受信装置に向かって自由空間を伝播する。光受信装置に達した光ビームは、その一部が受光素子32に入射し、他の一部が光位置検出器34に入射する。
受光素子32に入射された光ビームは、電気信号に変換され、光受信信号として出力される。一方、光位置検出器34は、光ビームの入射位置を検出し、その検出結果を入射位置信号として出力する。入射位置信号は、送信器36に入力され、その送信器36によって光送信装置の受信器14へと送信される。この入射位置信号は低速の信号であるため、送信器36と受信器14との間において、電力線やLANなどの有線によって送受信されてもよいし、光、音波、電波などの無線技術を用いて送受信されてもよい。ここでは、主信号、すなわち光ビームが一方向に伝送される場合を想定しているが、双方向に伝送される場合には、入射位置信号をたとえばTDM(時間分割多重)などによって主信号に多重して伝送してもかまわない。
受信器14は、受信した入射位置信号を、MEMSミラー制御回路100の制御信号生成回路110に出力する。制御信号生成回路110は、入力された入射位置信号から、実施の形態1〜3において説明した第1制御信号を生成し、その第1制御信号を補償回路120に出力する。補償回路120は、実施の形態1〜3において説明したように、入力された第1制御信号から第2制御信号を生成し、生成した第2制御信号をMEMSミラー10に出力する。これにより、MEMSミラー10は、光源12から出射された光ビームが光受信装置の受光素子32の所定の位置に入射されるようにフィードバック制御される。
なお、以上に説明した実施の形態4にかかる光空間伝送装置は、実施の形態1〜3にかかるMEMSミラー制御回路を用いた点以外は、従来のMEMSミラーを用いた光空間伝送装置の構成を適用することができる。換言すれば、実施の形態1〜3にかかるMEMSミラー制御回路は、既存または公知の光空間伝送装置に容易に適用することができ、小型で且つ高速応答性および制御精度に優れた光偏向系を提供することができるとともに、振動の影響を受けにくい光自動追尾を実現することができる。
以上に説明した実施の形態1〜4においては、光ビームを偏向する手段としてMEMSミラーを例に挙げたが、MEMSミラーと同様な共振特性およびQ値を有するミラーであれば、そのミラーを電気制御する回路として上記した実施の形態にかかるMEMSミラー制御回路を使用することができる。
また、本発明は、上述したような特定の実施形態に限定されるものではなく、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。すなわち、本発明にかかる実施の形態は、添付の特許請求の範囲およびその均等物にかかる発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
以上のように、本発明にかかるミラー制御回路は、MEMSミラーのような高共振周波数および高Q値を有するミラーを高精度且つ高速に制御するのに有用であり、特に、光空間伝送装置の一構成要素として使用するのに適している。
実施の形態1にかかるMEMSミラー制御回路とその周辺要素とを示したブロック図である。 MEMSミラーの模式図である。 実施の形態1にかかるMEMSミラー制御回路の具体例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるMEMSミラー制御回路の補償回路から出力される第2制御信号と、その第2制御信号を入力したMEMSミラーの偏向角とを示したグラフである。 制御信号生成回路から出力された第1制御信号が直接、MEMSミラーに入力された場合の、その第1制御信号と、MEMSミラーの偏向角とを示したグラフである。 LPFのカットオフ周波数を変えた場合のMEMSミラーの制御誤差とその偏向の遅延時間とを示すグラフである。 実施の形態2にかかるMEMSミラー制御回路を示すブロック図である。 制御信号生成回路が出力する第1制御信号の例を示す図である。 記憶回路から出力される信号の例を示す図である。 加算回路から出力される信号、すなわち第2制御信号の例を示す図である。 MEMSミラーの応答波形の例を示す図である。 実施の形態2にかかるMEMSミラー制御回路の変形例を示すブロック図である。 実施の形態3にかかるMEMSミラー制御回路を示すブロック図である。 施の形態4にかかる光空間伝送装置を示すブロック図である。 従来のMEMSミラー制御におけるMEMSミラーの制御誤差とその偏向の遅延時間とを示すグラフである。
符号の説明
10,20 MEMSミラー
12 光源
14 受信器
21 支持基板
22 環状基板
23 ミラー部
32 受光素子
34 光位置検出器
36 送信器
100,200,300,400,500 MEMSミラー制御回路
110,210,310,410,510 制御信号生成回路
120,220,320,420,520 補償回路
222,522 LPF
224,524 逆伝達特性回路
322,422 記憶回路
324,424 加算回路
426 増幅回路
530 温度測定回路
540 係数補正回路

Claims (8)

  1. 偏向角を制御することができるミラーの所望の角度への偏向を示す第1制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記ミラーの第1の伝達関数の逆数に略比例する第2の伝達関数を有し、前記第1制御信号と前記第2の伝達関数とから、前記ミラーの偏向角を制御する第2制御信号を生成する補償回路と、
    を備え、
    前記補償回路は、
    記第1制御信号を通過させる2次以上の第3の伝達関数を有する低域通過フィルタと、
    前記第1の伝達関数に略逆比例する第4の伝達関数を有し、前記低域通過フィルタを通過した前記第1制御信号と、前記第4の伝達関数とから、前記第2制御信号を生成する逆伝達特性回路と、
    を備え、
    前記第2の伝達関数は、前記第3の伝達関数と前記第4の伝達関数との積で表わされることを特徴とするミラー制御回路。
  2. 偏向角を制御することができるミラーの所望の角度への偏向を示す第1制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記ミラーの第1の伝達関数の逆数に略比例する第2の伝達関数を有し、前記第1制御信号と前記第2の伝達関数とから、前記ミラーの偏向角を制御する第2制御信号を生成する補償回路と、
    を備え、
    前記補償回路は、
    次以上の第3の伝達関数を有する低域通過フィルタに前記第1制御信号を通過させた際に得られる信号と前記第1の伝達関数に略逆比例する第4の伝達関数とから生成した基本信号波形を記憶する記憶回路と、
    前記第1制御信号と前記基本信号波形とを加算して前記第2制御信号を生成する加算回路と、
    を備え、
    前記第2の伝達関数は、前記第3の伝達関数と前記第4の伝達関数との積で表わされることを特徴とするミラー制御回路。
  3. 偏向角を制御することができるミラーの所望の角度への偏向を示す第1制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記ミラーの第1の伝達関数の逆数に略比例する第2の伝達関数を有し、前記第1制御信号と前記第2の伝達関数とから、前記ミラーの偏向角を制御する第2制御信号を生成する補償回路と、
    を備え、
    前記補償回路は、
    次以上の第3の伝達関数を有する低域通過フィルタに前記第1制御信号を通過させた際に得られる信号と前記第1の伝達関数に略逆比例する第4の伝達関数とから生成した基本信号波形を記憶する記憶回路と、
    前記基本信号波形を任意のタイミングで且つ任意の利得で増幅する増幅回路と、
    前記第1制御信号と、前記増幅回路によって増幅された前記基本信号波形とを加算して前記第2制御信号を生成する加算回路と、
    を備え、
    前記第2の伝達関数は、前記第3の伝達関数と前記第4の伝達関数との積で表わされることを特徴とするミラー制御回路。
  4. 偏向角を制御することができるミラーの所望の角度への偏向を示す第1制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記ミラーの第1の伝達関数の逆数に略比例する第2の伝達関数を有し、前記第1制御信号と前記第2の伝達関数とから、前記ミラーの偏向角を制御する第2制御信号を生成する補償回路と、
    を備え、
    前記補償回路は、
    次以上の第3の伝達関数を有する低域通過フィルタに前記第1制御信号を通過させた際に得られる信号と前記第1の伝達関数に略逆比例する第4の伝達関数とから生成した基本信号波形を記憶する記憶回路と、
    前記第1制御信号を任意のタイミングで且つ任意の利得で増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路によって増幅された前記第1制御信号と、前記基本信号波形とを加算して前記第2制御信号を生成する加算回路と、
    を備え、
    前記第2の伝達関数は、前記第3の伝達関数と前記第4の伝達関数との積で表わされることを特徴とするミラー制御回路。
  5. 前記ミラーまたはその周辺の温度を測定する温度測定回路と、
    前記温度に基いて前記補償回路の前記第2伝達関数の係数を補正する係数補正回路と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のミラー制御回路。
  6. 前記ミラーは、MEMSミラーであり、前記温度測定回路は、前記MEMSミラーと同一の半導体基板に集積されることを特徴とする請求項に記載のミラー制御回路。
  7. 前記ミラーは、MEMSミラーであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のミラー制御回路。
  8. 前記第2制御信号は、前記第1制御信号と前記第2の伝達関数とから得られるアナログ制御信号を、デジタル化した信号であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のミラー制御回路。
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