JP4098136B2 - 火災報知システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、火災感知器のデータベースを自動的に構築、更新登録する火災報知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のシステムにおいては、火災感知器と被制御機器との連動関係を示す連動データ等を記憶しているEEPROMを設け、更新用の設定データを記憶しているICカード等から、火災受信機の電源立ち上げ時等に、設定データを読み取る読取手段と、この読み取られた設定データをEEPROMに書き込む書き込み手段とを設けた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平06−259670号公報(第1頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来のシステムでは、監視対象となる建物の間仕切り変更や用途変更に伴って、EEPROM内の設定データを更新するデータを用意して、設定データを書き換える作業が発生し、自動的に火災感知器のデータベースの構築、追加削除ができないという問題点があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、監視対象となる建物の間仕切り変更や用途変更に伴って、火災感知器のデータベースを容易に構築、追加削除することができる火災報知システムを得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る火災報知システムは、火災受信機からの1本の伝送線に複数の端末機器が接続され、前記端末機器の一つとして中継器が接続され、前記中継器からの感知器回線に枝番を有する感知器が接続され、前記火災受信機が各端末機器を個別に監視制御する火災報知システムにおいて、通常監視時に、前記中継器は、前記感知器に対して応答の有無を表す枝番情報を収集し、データベース記憶部に格納された枝番情報に変更があった場合には前記データベース記憶部の枝番情報を変更するとともに、前記火災受信機からの枝番情報要求を受けると前記火災受信機に前記データベース記憶部の枝番情報を通知し、前記火災受信機は、前記中継器により収集された変更があった枝番情報に基づいて監視制御の対象となる感知器のデータベースを更新するものである。
【0007】
また、この発明に係る火災報知システムは、火災受信機からの1本の伝送線に複数の端末機器が接続され、前記端末機器の一つとして中継器が接続され、前記中継器からの感知器回線に枝番を有する感知器が接続され、前記火災受信機が各端末機器を個別に監視制御する火災報知システムにおいて、通常監視時に、前記中継器は、所定の感知器が取り外された場合に、前記感知器に対して応答の有無を表す枝番情報を収集し、データベース記憶部に格納された枝番情報に変更があった場合には前記データベース記憶部の枝番情報を変更するとともに、前記火災受信機からの枝番情報要求を受けると前記火災受信機に前記データベース記憶部の枝番情報を通知し、前記火災受信機は、前記中継器により収集された変更があった枝番情報に基づいて、無応答となった感知器の枝番を表示装置に表示するとともに、前記表示装置に表示される一連の感知器設定の画面への操作により、監視制御の対象となる感知器のデータベースから無応答の感知器の枝番を削除するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る火災報知システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0010】
図1において、火災報知システムは、火災受信機10と、この火災受信機10に信号線L1を通じて接続された中継器20と、この中継器20に感知器回線L2を通じて接続された複数の感知器(S)30とから構成されている。さらに、火災受信機10には、信号線L1を通じて感知器30とは異なる火災受信機10へ火災信号を送出するための図示しない感知器等のその他の端末機器が接続されている。
【0011】
また、図1において、火災受信機10は、制御部11と、表示操作部12と、記憶部13と、送受信部14とから構成されている。この制御部11は、CPU、タイマー等を含む。また、表示操作部12は、LCD等の表示装置12Aを含む。さらに、記憶部13は、データベース13Aを含む。
【0012】
さらに、図1において、中継器20は、制御部21と、送受信部22と、信号受信部23と、送受信部24とから構成されている。この制御部21は、CPU、メモリ等を含む。また、送受信部22は、信号線L1を通じて火災受信機10と接続されている。さらに、信号受信部23及び送受信部24は、感知器回線L2を通じて複数の感知器30に直列に接続されている。
【0013】
感知器30は、例えば、一般型感知器(オンオフ型)とATF(自動試験機能付)感知器が混在して接続されている。ATF感知器は、試験情報収集のための伝送信号の送受信を行う。なお、ATF感知器からの火災信号は、一般型感知器と同じようにオンオフ信号であり、中継器20の信号受信部23で受信される。つまり、ATF感知器からの火災信号は、伝送信号ではなく、いわゆるスイッチング動作を行い、感知器回線L2を低インピーダンス状態とする。
【0014】
図2は、この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの火災受信機のデータベースの構成例を示す図である。
【0015】
図2において、データベース13Aは、アドレス131と、端末名称132と、メッセージ133と、枝番134とを備えるように構成されている。アドレス131は、信号線L1に接続される中継器20、図示しない感知器等の端末機器に個別に付与される001、002などの番号である。端末名称132は、中継器、感知器等が該当し、各種の機種を実際には簡略的なコードで設定している。これらの項目以外に、連動設定、感度設定、蓄積有無など、個々の端末に必要なデータ設定がデータベース13Aに行われる。メッセージ133は、「地下1階1番 駐車場」等の設定場所を表わすための文字列で、最大16文字である。
【0016】
自己点検機能付火災感知器(ATF感知器)30が、感知器回線L2を介して接続される中継器20があり、また、この中継器20を端末機器として信号線L1に接続可能とする火災受信機10があり、この感知器回線L2に接続するATF感知器30は、監視対象となる建物、例えばテナントビルにおいて細かな間仕切り変更や用途変更に伴って容易に追加削除できることが好ましい。
【0017】
図3は、この発明の実施の形態1に係る中継器とATF感知器との信号伝送の一例を示す波形図である。
【0018】
図3において、「親」は図1における中継器20であり、「子」は図1におけるATF感知器30である。中継器20が、感知器回線L2毎に一般型感知器と混在して設けられる複数のATF感知器30のみに個別のアドレスが付与されていて、そのアドレスに基づいてATF感知器30をグループ化して、15アドレス単位で、ATF感知器30のデータを収集するもので、起動パルス、基準パルス、コマンドCM1を送出する。
【0019】
起動パルスは、ATF感知器30に伝送開始を認識させるためのパルスであり、中継器20は、パルス幅2msのロー(Lo)パルスを送出する。ATF感知器30の図示しないマイコンは、火災検出動作等の必要な動作後はスリープモードに入るものであり、この起動パルスの受信によってスタートして安定する時間が必要となる。
【0020】
基準パルスは、伝送上のパルス間隔の基本長となるパルスであり、立下りエッヂ間隔(ハイ(Hi)からロー(Lo)への変化タイミングと、次のハイ(Hi)からロー(Lo)への変化タイミングの間)で4msとする。
【0021】
コマンドCM1は、ATF感知器30への制御コマンドであり、8ビット(b7〜b0)のコードを4つのパルス間隔で示し、各パルスそれぞれについて間隔を判断しコードに置き換える。
【0022】
このように、1つの立下りエッヂ間隔で2ビットのコードを示し、エッヂ間隔が4msが00b、6msが01b、8msが10b、10msが11bであり、これらの組み合わせによって、アドレス1〜15のデータを収集するポーリング1、アドレス16〜30のデータを収集するポーリング2のコマンドCM1を形成する。また、詳細に示さないが、ATF感知器30を指定する制御コマンドとしてのセレクティング、ATF感知器30をスリープモードとするスリープ開始コマンド等を利用することができる。そして、ATF感知器30はコマンドCM1を解析して伝送内容を認識する。
【0023】
つぎに、図3のスロット0〜14は、ATF感知器30から中継器20へ送信するタイミングを定めるものである。ポーリング1または2および自己のアドレスに基づきスロット位置(図4(a)参照)が設定され、ATF感知器30は、設定されたスロットに、正常または異常を表すコードを示すパルス(図4(b)参照)を送信する。すなわち、各ATF感知器30において、試験機能の結果として機能が正常であればパルス幅2msで、異常であればパルス幅4msで、いずれか1つのパルスが返送される。
【0024】
このような信号伝送を用い、中継器20は、制御コマンドCM1内にポーリング1または2の制御内容を含め、送信することで、感知器回線L2に接続されたATF感知器30の正常または異常の情報を個別に収集することができる。同時に、各スロット内のパルスの有無に基づいて、ATF感知器30の無応答を判別する。
【0025】
なお、この例では1つの感知器回線L2にアドレス指定できるATF感知器30は30個までとなっているが、この個数に限定する必要はなく、スロットの数やポーリング1および2の個数によって任意に設定することができる。
【0026】
このようにして、中継器20がATF感知器30から火災信号を従来の中継器と同様にスイッチング動作によって一般型感知器を含めて検出するとともに、必要なATF感知器30から、感知器回線L2における信号伝送によって自動試験結果およびATF感知器30の有無を収集でき、異常または無応答となったATF感知器30が中継器20で認識できる。
【0027】
したがって、中継器20は、枝のアドレス毎にATF感知器30を区別して状態情報を収集するが、電源投入時の最初の情報収集で、枝のアドレスとして設定可能な最大値までATF感知器30からの正常応答は有り(接続している)、無応答は無し(接続していない)として、データベース(DB)登録する。このデータベース(DB)登録は、制御部21の図示しないDB記憶部に設定され、後述する火災受信機10のポーリングによって、火災受信機10へ送出される。
【0028】
そして、通常監視時において、所定時間間隔(例えば、1分おき)に枝のアドレス毎に状態情報を収集する信号伝送を行い、無応答で無しとなっている枝のアドレス(ATF感知器)についても、有りと同様に情報収集を行い、DB(データベース)登録で無しとなっているアドレス(ATF感知器)について正常応答が返信されると、中継器20は、DBの該当する枝のアドレス(ATF感知器)を無し(接続していない)から有り(接続している)に自動的に変更する。そして、状態変化が有ることとして、後述する火災受信機10のポーリングに応答し、セレクティングを受けて、中継器20からDB記憶部の情報を火災受信機10へ送出する。
【0029】
また、ATF感知器30を削除した場合、該当する枝のアドレス(ATF感知器)は無応答と認識され、その枝のアドレスを無しにするには、火災受信機10からの変更操作を必要とする。なお、無応答はいうまでもなく状態変化であり、後述する火災受信機10からのセレクティングによって中継器20の状態情報が収集される。
【0030】
つぎに、この実施の形態1に係る火災報知システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0031】
図5は、この発明の実施の形態1に係る火災受信機と中継器とのポーリングの一例を示すタイムチャートである。
【0032】
信号線L1は、火災受信機10と複数の端末機器の一つとしての中継器20とを接続する。中継器20を含めて各端末機器には、個々に個別のアドレスが付与されている。この中継器20には、図1に示すように、感知器回線L2を介して複数のATF感知器30が接続されている。
【0033】
この信号線L1上で信号伝送する場合、所定数の端末機器を一つのグループとして複数のグループを設定し、火災受信機10が所定のグループを指定し、指定されたグループに属している端末機器が個別に応答するポイントポーリングを実行し、この指定されたグループに属している各端末機器が、自己のアドレスに応じてタイミングを測り、個別に連続的に応答する。
【0034】
このポイントポーリングを図5に示すように全てのグループに実行することによって、信号線L1上の全ての端末機器からそれぞれの状態を示す情報を収集し、監視状態では、上記動作を1サイクルとして情報収集を繰り返す。
【0035】
ここで、上記各端末機器には、端末機器ごとに2桁の16進数によって定められる信号線L1上のアドレスが付与されている。すなわち、各端末機器には00h、01h、…、のようなアドレスが付与され、互いに異なる固有のアドレスとして1個ずつ与えられている。アドレスが付与されている端末機器は、複数のグループ、例えば15個のグループに分けられ、各グループにはそれぞれ例えば16台の各種端末機器が属している。
【0036】
このように、複数の端末機器のそれぞれに、複数の桁数で表示されるアドレスを付与し、アドレス中の特定の桁によってグループ番号を表すことで、「ポイントポーリング」の「グループ情報収集フレーム」においてはグループ番号が共通する複数の端末機器を、ポーリングと同じに呼出すことができる。また、呼出されたグル一プ番号を有する複数の端末機器のそれぞれは、グループ内での各端末機器のアドレスが異なるのを利用して、各端末機器毎に応答タイミングを異なるように割り当てている。
【0037】
火災受信機10は、信号線L1上の各端末機器に対して、後述のポイントポーリング、セレクティング、システムポーリングの各モードによってポーリングを行い、所定の端末機器から情報を収集したり、所定の端末機器を制御する。
【0038】
図6は、ポイントポーリングを示すタイムチャートであり、「グループ情報集フレーム」と「発信機検出フレーム」とで構成されている。
【0039】
「グループ情報収集フレーム」は、各端末機器を一つ一つ順次ポーリングする(呼出して応答させる)のではなく、信号線L1上の各端末機器を例えば15個のグループにグループ化し、その各グループ毎に、火災受信機10が呼出すフレームである。呼出されたグループに属する各端末機器は、各端末機器毎に割り当てられた応答タイミング時に、状態情報または種別情報ID等の要求されたデータを順次、火災受信機10に返送する。
【0040】
つまり、この動作では、中継器20等の複数の端末機器が火災受信機10に接続されている火災報知システムにおいて、複数の端末機器が複数のグループに分けられ、火災受信機10がグループ毎にボーリングを行い、複数のグループのうちの所定のグループヘのポーリング信号発信と、上記所定のグループの次ぎのグループヘのポ一リング信号発信との間に、上記所定グループに属する複数の端末機器からの情報を、時分割で受信機10が受信する。これによれば、1つのグループに属する端末機器が多数である場合に、火災を検出した端末機器を迅速に検出することができる。
【0041】
ここで、「状態情報」とは、端末機器が火災感知器である場合は、検出した火災現象の物理量データまたは火災信号であり、端末機器が各種中継器である場合は、オンオフ式火災感知器やガス漏れ検知器が接続されているときに、火災信号やガス漏れ信号の有無を示すデータであり、防火戸や地区ベル等の被制御機器が接続されているときに、これらの機器の開閉状態や動作中か否かを示すデータあるいは鳴動中か否かを示すデータであり、その他に、中継器20のように、自動試験機能を備えた端末機器の場合、異常状態を示す異常信号を示すデータも用いられる。
【0042】
また、ポイントポーリングを構成する「発信機検出フレーム」は、図示しない発信機が人為的に操作されるもので、発信機の作動情報は信頼性が高いことから、速やかに作動情報を収集するために設けられたフレームである。
【0043】
図7は、セレクティングを示すタイムチャートであり、「セレクティング」は、所望の端末機器に対応するアドレスを指定して所定の制御命令を送信し、当該端末機器を制御したり、また、任意の端末機器に状態情報等の要求命令を所望の端末機器に送信し、個々の端末機器から状態情報を収集する動作である。
【0044】
なお、図示しないが、「システムポーリング」は、火災受信機10が端末機器に対して所定の制御命令を送信し、全ての端末機器を制御するものである。ここで、システムポーリングによる制御命令は、例えば、火災復旧命令(火災信号を出力した火災感知器や中継器等の端末機器を正常な監視状態に復旧させる命令)、地区音響停止命令(鳴動中の地区ベルを停止させる命令)等である。
【0045】
図8は、図1の火災受信機10の動作を示すシステムフローチャートである。
【0046】
まず、火災報知システムの電源を投入することによって立上げが行われた後、初期設定を行い(ステップS1)、次に、火災受信機10に作業員がセレクティング命令を入力したか否かを判別し(ステップS2)、次に、入力されていない場合には、システムポーリング命令を入力したか否かを判別し(ステップS3)、上記システムポーリング命令が入力されていない場合には、ポイントポーリングを行い(ステップS4)、ステップS2に戻る。すなわち、図5の伝送が1サイクルになるように、上記動作(ステップS2〜S4)を繰り返す。
【0047】
図9及び図10は、ATF感知器データベース登録の動作を示す。図9は、火災受信機10の起動時(全システムの起動時となる)の通常監視状態に入る以前の動作を示す。一方、図10は、通常監視状態での中継器20の枝番情報収集の動作を示し、所定期間毎(具体的には、例えば1分)に収集している。この図10のステップ212では、収集結果が応答無しから有りになった場合(追加)を示しているが、有りからの無応答(削除)や異常応答の場合もある。
【0048】
また、図9及び図10において、中継器20から火災受信機10への通知のステップは、火災受信機10のポイントポーリングヘの応答であり、火災受信機10の枝番情報要求のステップはセレクティングである。さらに、中継器20は、枝番毎にATF感知器30の状態を制御部21内の図示しないメモリに格納するとともに、異常情報の有無、無応答の有無を判別し、火災受信機10のポイントポーリングに応答する。
【0049】
図9のステップ201において、電源が投入されると、中継器20の制御部21は、送受信部24を通じて感知器回線L2上のATF感知器30に対してアドレス毎に呼び出して、枝番情報収集を実施する。ATF感知器30から正常応答が返ってくれば、ATF感知器30が接続されている(有り)とみなす。また、ATF感知器30から応答が無い場合には、ATF感知器30が接続されていない(無し)とみなす。
【0050】
次に、ステップ202において、中継器20は、枝番情報収集が完了すると、火災受信機10のポイントポーリングヘの応答で、火災受信機10へ枝番収集完了通知を送信する。
【0051】
一方、ステップ102において、火災受信機10の制御部11は、枝番収集完了通知を受け取ると、セレクティングにより中継器20へ枝番情報要求を送信する。
【0052】
次に、ステップ202において、中継器20は、枝番情報要求を受け取ると、収集した枝番情報を返送する。
【0053】
ステップ103において、火災受信機10は、中継器20により収集された枝番情報に基づいてデータベース13Aを構築する。その後、通常監視状態に移行する。図2において、データベース13Aの枝番134について、例えば、○印の枝番が有りに該当し、×印の枝番が無しに該当する。
【0054】
図10のステップ211において、通常監視状態において、中継器20の制御部21は、送受信部24を通じて感知器回線L2上のATF感知器30に対してアドレス毎に状態情報を収集し、枝番情報収集を実施する。ATF感知器30から正常応答が返ってくれば、ATF感知器30が接続されている(有り)とみなす。また、ATF感知器30から応答が無い場合には、ATF感知器30が接続されていない(無し)とみなす。なお、出力値異常が返ってくれば、そのATF感知器30は異常状態と判断する。
【0055】
次に、ステップ212において、データベース13Aの登録データで無しの枝番から正常応答があったかを判断する。正常応答が無しの場合は通常監視状態へ戻り、正常応答が有りの場合(追加)には次のステップ213へ進む。
【0056】
次に、ステップ213において、中継器20は、正常応答が有りの場合には、火災受信機10のポイントポーリングヘの応答で、火災受信機10へ枝番変更(追加)有りの通知を送信する。
【0057】
一方、ステップ111において、火災受信機10の制御部11は、枝番変更有りの通知を受け取ると、セレクティングにより中継器20へ枝番情報要求を送信する。
【0058】
次に、ステップ214において、中継器20は、枝番情報要求を受け取ると、収集した枝番追加情報を返送する。
【0059】
ステップ112において、火災受信機10は、中継器20により収集された枝番追加情報に基づいてデータベース13Aを更新(枝番追加)する。その後、通常監視状態に移行する。
【0060】
図11は、この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの動作を示すフローチャートである。
【0061】
この図11に示すデータベース(DB)削除の動作は、作業ステップ的になっているが、無応答表示時に操作入力によって、該当感知器を無しとするようにデータベースを変更する。
【0062】
図12〜図16は、この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの火災受信機の表示装置の画面表示例を示す図である。
【0063】
図11のステップ301において、不要なATF感知器30が取り外された場合に、その後、中継器20の制御部21が、送受信部24を通じてアドレス毎の状態情報収集動作により、枝番情報収集を実施すると、取り外されたATF感知器30からの応答が無く、ATF感知器30が接続されていない(無し)とみなす。この後の動作は、図10の通りである。
【0064】
次に、ステップ302において、火災受信機10の制御部11は、中継器20により収集された枝番情報に基づいて、無応答のATF感知器30の枝番を表示装置(LCD)12Aに表示する。取り外されたATF感知器30と表示内容の確認が済むと、所定の操作によりメニュー画面を表示装置(LCD)12Aに表示する。
【0065】
次に、ステップ303において、火災受信機10は、メニュー機能(感知器設定)により、無応答のATF感知器30の削除を実行する。
【0066】
そして、ステップ304において、火災受信機10は、図16の画面の『終了』ボタンの操作により、データベース13Aから該当のATF感知器30の枝番(アドレス番号)を削除(無しに)する。その後、通常監視状態に移行する。
【0067】
すなわち、図12に示すメニュー画面において、矢印Y1によって指されている、詳細に示さないタッチパネル方式による『保守機能』ボタンが操作されると、図13に示すような保守機能画面が表示装置(LCD)12Aに表示される。
【0068】
次に、図13に示す保守機能画面において、矢印Y2によって指されている『感知器設定』ボタンが操作されると、図14に示すような感知器設定画面が表示装置(LCD)12Aに表示される。
【0069】
次に、図14に示す感知器設定画面において、暗証番号が入力されて、『実行』ボタンが操作されると、図15に示すような別の感知器設定画面が表示装置(LCD)12Aに表示される。
【0070】
次に、図15に示す別の感知器設定画面において、『実行』ボタンが操作されると、図16に示すような感知器設定実行中画面が表示装置(LCD)12Aに表示される。
【0071】
そして、図16に示す感知器設定実行中画面において、『終了』ボタンが操作されると、データベース13Aから該当のATF感知器30の枝番(アドレス番号)が削除され、図13に示すような保守機能画面に戻り、その画面が表示装置(LCD)12Aに表示される。
【0072】
すなわち、複数の端末機器(感知器等)に個別のアドレス番号が付与され、中継器20に信号線L1を介して接続される火災受信機10は、アドレス毎に個々の端末機器から状態情報を収集する状態監視手段(ステップ201)と、この状態監視手段による情報収集動作において正常応答の有るアドレスには端末有りとしてデータベースを構築するデータベース設定手段(ステップ103)と、上記端末有りのアドレスについて無応答のときに警報動作を行い、上記端末有りのアドレス以外のアドレスについて無応答のときに警報動作を行わない警報手段(制御部11)と、を備えていることを特徴とする。
【0073】
従って、応答の有るアドレスのみを対象として端末機器を監視制御するので、アドレス毎の端末機器の有無をデータベース(DB)として予め設定する必要が無く、施工が容易な火災報知システムとすることができる。また、施工済みのシステムにおいて、火災感知器等の追加を行っても、データベースに自動的に追加することができる。
【0074】
また、信号線L1を介して火災受信機10に接続される中継器20は、上記信号線L1を介して火災受信機10に無応答の状態情報を送信する。
【0075】
また、火災受信機10は、制御部11により、無応答の旨の詳細表示、注意灯の点灯、または注意音響の鳴動のいずれか、または複数の組み合わせの警報動作を実施する。
【0076】
また、中継器20は、信号線としての感知器回線を介して複数の端末機器としての火災感知器30が接続されているとともに、火災感知器30からの火災信号をスイッチング動作によって感知器回線毎に受信し、また、上記感知器回線上の火災感知器30からの異常情報を上記感知器回線上のアドレス番号毎に受信する。
【0077】
従って、中継器20が端末機器としての火災感知器30から信号を受ける際、火災信号としてスイッチング動作により回線毎に認識することができ、異常情報についてはアドレス毎に受信して異常の火災感知器30を個別に認識することができる。また、火災信号をスイッチング動作にすることで、中継器20において、即座に認識できる。
【0078】
さらに、中継器20は、感知器回線を複数回線設けることができる。
【0079】
従って、中継器20は、複数回線を利用して、回線毎に監視制御できる。
【0080】
【発明の効果】
この発明に係る火災報知システムは、以上説明したとおり、監視対象となる建物の間仕切り変更や用途変更に伴って自動的に火災感知器のデータベースを容易に構築、追加削除することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの火災受信機のデータベースの構成例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る中継器とATF感知器との信号伝送の一例を示す波形図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る中継器とATF感知器との信号伝送のアドレスとスロットの関係、及び正常と異常を表すパルスを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る火災受信機と中継器とのポーリングの一例を示すタイムチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る火災受信機と中継器とのポイントポーリングを示すタイムチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る火災受信機と中継器とのセレクティングを示すタイムチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る火災受信機の動作を示すシステムフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの動作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの動作を示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの動作を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの火災受信機の表示装置の画面表示例を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの火災受信機の表示装置の画面表示例を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの火災受信機の表示装置の画面表示例を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの火災受信機の表示装置の画面表示例を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態1に係る火災報知システムの火災受信機の表示装置の画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
10 火災受信機、11 制御部、12 表示操作部、13 記憶部、14 送受信部、20 中継器、21 制御部、22 送受信部、23 信号受信部、24 送受信部、30 感知器。
Claims (2)
- 火災受信機からの1本の伝送線に複数の端末機器が接続され、前記端末機器の一つとして中継器が接続され、前記中継器からの感知器回線に枝番を有する感知器が接続され、前記火災受信機が各端末機器を個別に監視制御する火災報知システムにおいて、
通常監視時に、
前記中継器は、前記感知器に対して応答の有無を表す枝番情報を収集し、データベース記憶部に格納された枝番情報に変更があった場合には前記データベース記憶部の枝番情報を変更するとともに、前記火災受信機からの枝番情報要求を受けると前記火災受信機に前記データベース記憶部の枝番情報を通知し、
前記火災受信機は、前記中継器により収集された変更があった枝番情報に基づいて監視制御の対象となる感知器のデータベースを更新する
ことを特徴とする火災報知システム。 - 火災受信機からの1本の伝送線に複数の端末機器が接続され、前記端末機器の一つとして中継器が接続され、前記中継器からの感知器回線に枝番を有する感知器が接続され、前記火災受信機が各端末機器を個別に監視制御する火災報知システムにおいて、
通常監視時に、
前記中継器は、所定の感知器が取り外された場合に、前記感知器に対して応答の有無を表す枝番情報を収集し、データベース記憶部に格納された枝番情報に変更があった場合には前記データベース記憶部の枝番情報を変更するとともに、前記火災受信機からの枝番情報要求を受けると前記火災受信機に前記データベース記憶部の枝番情報を通知し、
前記火災受信機は、前記中継器により収集された変更があった枝番情報に基づいて、無応答となった感知器の枝番を表示装置に表示するとともに、前記表示装置に表示される一連の感知器設定の画面への操作により、監視制御の対象となる感知器のデータベースから無応答の感知器の枝番を削除する
ことを特徴とする火災報知システム。
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